Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


はてラボはてな匿名ダイアリー
ようこそ ゲスト さんログインユーザー登録

「特許訴訟」を含む日記RSS

はてなキーワード:特許訴訟とは

2025-09-23

パルワ特許訴訟MODの件で任天堂叩いてる奴は全員アホ

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.gamespark.jp/article/2025/09/19/157375.html

俺はポケットペアポケモンパクろうが裁判しようが全くどうでもよかったがこの件でマジで怒り心頭になった。

俺は割と長くPCゲーMOD界隈にいて、制作コミュニティ運営もしていたが、MODってどこまでいってもグレーな界隈なのよ。

その本質は改造コードと改造データからね。海外PCゲーコミュでは好意的に迎えられている所も多いが、大手マルチタイトルなんかではスタジオは勿論ユーザコミュニティの中でも歓迎されてないこともある。勝手に改造されることを忌避してPCには出さなかったスタジオがかなり多いから。春麗が一瞬でひん剥かれたり、勝手キャラ差し替えたり、そら嫌がられるだろということを平気でする。一方でいくつもの優良MODから別の作品が生まれるような土壌もあり、清濁併せ呑むアンダーグラウンド文化であり歴史であった。

日本で言う所の二次創作文化コミケ文化に近いわけ。

それが、今回この訴訟によって強制的に巻き込まれた。大手ゲーム会社でもMODまですべて調べている会社はほぼない。すべてのMODそもそもからアクセスできるとは限らないし、星の数ほどあるゲームに星の数ほどMODが付いてるからだ。ゆえに特許法でいうところの「公知」に当たるかどうかは判断が難しい。商業流通に載っていない以上、任天堂の主張は当然だし、裁判所も恐らくはそれを妥当とするだろう。白黒つけるならね。勝手に白黒つけてるんじゃねえ

この界隈はグレーな界隈なんだよ。パルワでもポケモン差し替えMODみたいなものがあって一瞬で消えたけど、ああいもの話題にさえならなければ普通に放置されてるのがMOD界隈だ。法律なんて持ち込まれたら更地になるんだよ。バッチ当てるような改造コード不正競争で全部叩けるんだから

更に悪質なのはポケットペアは恐らくこれを確信犯的にやっているということ。「お前らのMOD文化が脅かされてるけどどうする?」と任天堂を叩くよう誘導してる。ブコメのアホどもはまんまと引っかかってるみたいだけどな。裁判当初からインディが脅かされてる!」と喚いてインディ業界からボコボコに叩かれたから今度はMODってわけだ。舐め腐ってるだろ。ふざけんな。

今後?どっちに転んでも地獄だね。任天堂の主張が通ればMOD作る奴はいなくなるし、もし突っぱねられるようなことがあれば今度は一斉に企業MODの取り締まりを始めるよ。当たり前じゃん、製品責任追わなくていい野良プログラマー適当に作ったコードで自社の特許無効化されるんだぜ?ついでに特許侵害してるMOD賠償請求まで行くようになる。その前に開示請求を嫌がったMODコミュニティの方が先に潰れるかもしれないけどな。

界隈からの主張は以上。今回の件で俺は絶対ポケットペアを許さないと決めた。こいつは悪質なゲーム業界トロールだよ。野放しにすべきじゃない。

Permalink |記事への反応(2) | 14:48

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-01-28

米国AI戦略の岐路──Deepseekの衝撃と「利益なきバブル」の行方

序章:AI覇権競争パラドックス

2023年、生成AIを搭載した検索エンジンの登場は世界に衝撃を与えた。米国政府国家戦略として掲げるAI開発競争は、技術的優位性の確保と経済的リターンの獲得という二重の課題に直面している。OpenAIGPT-4が示した驚異的な言語理解能力は、軍事技術から医療診断まで幅広い応用可能性を予感させた。しかし、黎明期熱狂が冷めつつある今、業界関係者の間で囁かれる疑問は「この技術は本当に金を生むのか」という現実的な問いへと移行している。

第1章:米国AI戦略光と影

国家戦略としてのAI投資

米国政府2021年AI研究開発予算を32億ドルに設定し、国防高等研究計画局DARPA)主導で軍事転用可能AI技術の開発を加速している。量子コンピューティングとの融合や、半導体製造技術国内回帰(CHIPS法)など、ハードウェア面での基盤整備に注力する姿勢は鮮明だ。特にNVIDIAGPU需要国防契約と連動し、同社の株価過去5年で1,200%超の上昇を記録している。

民間セクタージレンマ

大手テック企業の動向は矛盾に満ちている。MicrosoftはOpenAIに130億ドル投資しながら、実際のAzureAIサービス収益予測の60%を下回る。GoogleのBard統合検索では広告収入モデルの再構築に苦慮し、AmazonのBedrockプラットフォームAWS顧客の3%未満しか採用していない。生成AIコスト構造が明らかになるにつれ、1クエリ当たり0.006ドルという処理費用収益化の壁として立ちはだかっている。

第2章:LLMビジネスモデル根本課題

幻想現実乖離

ChatGPTの月間アクティブユーザー数が18億を突破する中、OpenAIの年間損失額は5.4億ドルに達する。主要収入であるAPI利用では、企業顧客の80%がプロトタイプ段階で開発を中止している現実がある。Microsoft 365 Copilotの事例が示すように、生産性向上ツールとしての価値認知と実際の支払意思の間には深い溝が存在する。ある調査では、Copilotユーザーの67%が「月30ドル以上の価値を感じない」と回答している。

半導体市場の歪み

AIチップ需要過熱が生んだ半導体バブル特筆すべき現象だ。NVIDIA時価総額2023年に1兆ドル突破した背景には、H100GPU価格製造原価の800%を超える事実がある。TSMCの3nmプロセス需要の70%がAI関連に集中する異常事態は、半導体産業全体のリソース配分を歪めている。しかし、Cerebras Systemsの新型WaferScaleEngineが示すように、ハードウェア進化速度がソフトウェア最適化を上回る逆転現象が発生しつつある。

第3章:Deepseekが突きつける現実

コスト革命の衝撃

中国のDeepseek-R1がGPT-4の性能を1/10コストで実現した事実は、業界常識根本から覆した。同モデル採用した「動的ニューロン活性化アルゴリズムは、不要パラメータ計算を85%削減する画期的手法だ。これにより、従来1回の推論に要した0.2kWhの電力を0.03kWhまで圧縮することに成功している。Deepseekの事例が証明したのは、計算資源多寡が必ずしも性能優位を保証しないという逆説である

オープンソースの脅威

Llama 3やMistralの進化が加速する中、独自モデルを保持する企業競争優位性は急速に失われつつある。Hugging Faceのプラットフォームでは、1週間ごとに新しいLLMアーキテクチャが発表され、ファインチューニング自動化ツールが普及している。特に中国発のモデルGitHubで急増する傾向は顕著で、2024年上半期だけで3,200件の新規リポジトリ登録された。この状況は、初期投資の回収を前提としたビジネスモデルの存続自体を危うくしている。

第4章:アルゴリズム戦争と人的資本

中国数学的優位性

国際数学オリンピック(IMO)の過去10年間で、中国チームが9回の優勝を達成している事実は軽視できない。特に2023年北京大会では、金メダル6個中5個を中国国籍学生が独占した。米国チームの実態を見ると、参加者の62%が中国系移民の子弟で構成されており、本質的人材育成力の差が浮き彫りになっている。DeepMindの元チーフサイエンティフが指摘するように、「Transformerアーキテクチャ革新には組合せ最適化の深い理解が不可欠」であり、この領域中国研究者が圧倒的な論文数を誇っている。

教育システム比較

清華大学AI特別クラスでは、学生高校時代からGANsや強化学習数学的基礎を学ぶカリキュラム採用している。これに対し、MITコンピューターサイエンス学部では、学部2年次まで微分方程式の必修科目が存在しない。教育省の統計によれば、中国トップ30大学AI関連専攻を選択する学生の数は、米国アイビーリーグの3倍に達する。人的資本の蓄積速度の差が、5年後の技術格差に直結する可能性が高い。

第5章:AIエコノミー未来

コモディティ化の波

LLM市場が直面する最大のリスクは、電気自動車バッテリー太陽光パネルと同じ道を辿る可能性だ。BloombergNEFの予測によれば、2027年までにLLMの性能差が実用レベルで感知できなくなり、1トークン当たりのコスト現在の1/100にまで低下する。この状況下では、MicrosoftのCopilotのような高額サブスクリプションモデルの持続性が疑問視される。逆に、LINEWhatsAppのようなメッセージングアプリへの基本機能組み込みが主流となるシナリオが有力視されている。

地政学リスク顕在

AI技術民主化が進むほど、国家間の競争ハードウェア規制データ主権を巡る争いに移行する。米商務省が2024年に発動したAIチップ輸出規制は、中東諸国向けのGPU販売を34%減少させた。一方、中国が推進する「東数西算」プロジェクトでは、内陸部に分散したデータセンター群が国家標準モデルの訓練基盤として機能し始めている。技術優位性よりも、地政学的な影響力が市場支配する時代が到来しようとしている。

終章:バブル崩壊のシナリオ

現状のAIバブルがはじけるトリガー複数存在する。第一に、2025年をメドに予想される「生成AI特許訴訟の多発」が挙げられる。Getty ImagesがStabilityAI提訴した事例のように、著作権問題技術普及の足かせとなる可能性が高い。第二に、エネルギーコストの急騰だ。アイルランドデータセンター群ですでに発生しているように、LLM運用必要な電力需要地域送電網の容量を超えつつある。

最も深刻なシナリオは「技術進化の減速」である。Transformerアーキテクチャ以降、根本的なブレイクスルー10年間発生していない事実看過できない物理学者の間では、現在ニューラルネットワークチューリング完全性の限界に近づいているとの指摘もある。もし2020年代後半までに新しいパラダイムが登場しなければ、数千億ドル規模の投資不良債権化する危機現実のものとなる。

結語:人類史上最大の技術賭博

米国AI戦略行方は、単なる経済競争を超えた文明史的挑戦と言える。Deepseekが示したように、技術優位性は絶対的ものではなく、常に相対的な優劣でしかない。重要なのはAIが生み出す付加価値本質を見極めることだ。仮に生成AIが期待通りの経済効果を生まなくとも、その研究過程で得られた副産物分散学習アルゴリズムや省電力チップ設計技術など)が次の技術革命の種となる可能性がある。

最終的に問われるのは、短期的な株価維持ではなく、長期的な技術蓄積をいかに持続可能な形で進化させるかという課題である中国の人的資本戦略米国投資戦略が衝突する中で、第三極としての欧州連合AI法案)やインドデジタル公共財戦略)の動向が新たな可能性を開くかもしれない。AI開発競争は、国家の命運をかけた「静かなる戦争」として、これからさらに激化していくであろう。

Permalink |記事への反応(0) | 14:51

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2024-10-05

パルワールド面白いゲームだってのは押さえておいて欲しいんだよね

Palworld / パルワールド 評価数は4.8K、平均評価は5段階中の4.87です 

ストロボット 評価数は24K、平均評価は5段階中の4.91です

ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて S 評価数は8K、平均評価は5段階中の4.71です

 

PS5版が出たのは特許訴訟の話が出てからパクリ騒動認知された後でもこの評価

ストロボットはGOTY取りそうな勢いのPS5のキラーソフトだがそれに近い評価がされるのは

単なる「パクリゲー」では絶対に取れない評価なんだよ。

ゲーム体験として超面白いからメチャクチャに売れたんだって事実だけは認識しとかないとマズい

Permalink |記事への反応(3) | 08:54

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2024-09-22

任天堂批判勢が良く分からない

俺は任天堂別に好きでも嫌いでもないし、なんなら低スペハードやめろと思ってるけど、任天堂批判勢の気持ちが分からない。

任天堂ムーブはクソだけど、パルワのやり方もクソだったわけじゃん?

クソにクソを投げ返しただけなのに、先にクソを投げた方が被害者ヅラするのはおかしい。

まあ弱者強者に唾吐いたら強者大岩投げ返してきたぐらいの差はあるかもしれんが、でも先に唾吐いた方が悪いじゃん。

そもそも大手なんて、大岩投げようと思えば全方位に投げられるわけでしょ。でも投げない。ソフトウェア特許なんて誰も回避してないけど、ある程度のリスペクトを持ってやってれば投げられないわけよ。

https://anond.hatelabo.jp/20240920173224

この手の話をするとどうしても「法的にOKであれば問題ない」とか「法廷での結論正義」と言ったような単純思考の輩が出てくるのだが、そういった方々には「法律は最低限度の道徳」という言葉を贈りたい。

ホントこれ。法律さえ守ってれば何しても良いわけじゃない。

パルワの「法務レビュー通したか問題ない(倫理観とかは関係ない)」っていうクソが先にあって、任天堂の「正当な権利を振りかざしてるだけ(倫理観とかは関係ない)」というクソが出てきただけ。

まあ結局、他者依存するコンテンツリスペクトを持ってやろうねというシンプルな話。特許訴訟なんて、よほどのことがない限り今後も起きないでしょ。

Permalink |記事への反応(2) | 14:09

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2024-09-21

ソフトウェア特許を振り回した先にあるのはおま国だよ

https://anond.hatelabo.jp/20240920173224

ブコメを見てると「何の問題があるのか分からん」みたいなコメントに星がついてて、想像力の欠如を感じる。

すべての特許回避して、ゲームを作るのは不可能

まず日本国内だけのゲーム関連の特許だけでも数万件あって、それをすべて避けつつゲームリリースするほとんど不可能だ。大きい企業なら事前に調査してなるべく他社の特許を踏まないようにしてるだろうが、それでも調査漏れは発生するものだ。

そもそもゲームってアイデア一発で何かを作るっていう商売じゃない、現代ゲームは数千のアイデアを1つのゲームとして固めて作るものだ。その数千のアイデア1つ1つが既存特許抵触してないか調べるには途方もない時間がかかる。

さらに輪をかけて無理なのが、海外特許調査だ。20か国でリリースしようするとして、それぞれの国に法律があって、さらにそれぞれの国に特許がある。20国分特許をすべて調べて回避しようとしてたらゲームが完成することなんてない。なんで特許回避が非現実的なのにたくさんのゲーム多国籍に発売されているかというと、多少の特許訴訟リスクには目をつむってえいや!でリリースしてるんだよ。

そういう、ある種の雑さを許容してるから成り立ってるものに対して、悪法も法だ!って言ってソフトウェア特許を振り回せば、日本悪法がまかり通ってる国で訴訟リスクの高い国である喧伝することになる。

訴訟するなら、お前の国では売らねーよ

「パルワールド」が嫌いな人たちは溜飲が下がって無邪気に喜んでるけど、その訴訟で腰が引けるのは遵法意識が高いゲームスタジオでしょ。日本企業特許訴訟を繰り返えせば、遵法意識が高いスタジオ日本を避けるようになるよ。

日本市場ハイリスクローリターンな市場になっていけば、それじゃあ「お前の国では売らねーよ」って判断をするのは「営利企業として当然」なわけじゃん。自分のやりたかったゲーム日本向けに発売されないことになってから不満を言っても遅いよ。

Permalink |記事への反応(1) | 19:59

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2024-09-20

中国日本男児殺害事件

あんま注目されてないね

盛り上がってんのは任天堂特許訴訟ばかり

あと大谷さんの記録更新とか

なんかおかしいだろ

Permalink |記事への反応(2) | 16:23

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

anond:20240920130028

特許訴訟は4割ぐらいは和解で終わるから、先に言った人が偉いとか特別なこととかじゃないで。

Permalink |記事への反応(0) | 13:03

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

今後のパルワールドの展開

1. 狙い撃ち特許訴訟のためポケットペアが不利

2. 泣く泣くSteamでの販売中止、ゲームサービスの中止

3. 数週間後、特許関係クリア、かつ怪しいクリーチャーデザイン修正、入れ替え、削除したパルワールド2の制作発表

4. 数カ月後、パルワールド2のCBT開始。プレイしたユーザー意見ゲーム内で自由に送れるようになる

5. 数週間後、Steamでアーリー開始。

になると予想。

Permalink |記事への反応(1) | 11:15

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

なんか特許侵害訴訟話題なんで弁理士が通るよ(追記あり

9/22 更新しました

注1(大事):以下の文章一般的な実務慣行規則適当に述べたもので、法的なアドバイスではない

注2:深夜テンションで書いたので文章がわかりにくい、ゆるして

お前だれ

ぺーぺーの弁理士。一応、知的財産専門家ということになってる(弁理士法1条)。普段特許を取れるように文章を書いたり特許庁の人を説得したりしてる。

言いたいこと

お気持ちメインで特許侵害訴訟なんてしない

今回の件で「はじめは泳がせていたけど調子に乗ってきたからブチぎれて訴訟を提起した」みたいな話が聞こえてきたけど、そんな感情で急に動くわけではないと思う(発言主もそのつもりはないかもだけどそういう風に解釈した人がいた)。

特許訴訟に至るプロセス

・自社特許権を侵害しているかを(リバエンとかして)調査して

・(公にしない状態で)警告状を送ったんだけども、

相手実施を中止したり設計を変更したりしなかったんで

という段階を踏むのが(たぶん)よくある流れだけど、この「調査」というのが手間と時間と金がかかる。

特に弁理士事務所の鑑定とか使うと結構金額になってくる(中小企業だと気になるくらいの金額)。

あと、訴訟は失敗するとしっぺ返しを食らうし、相手が小さいと勝っても「弱い者いじめ」みたいになってしまうしお金も取れない。

なので、「特許侵害確信できて」、「ある程度大きくなった状態で」、「こちらの警告に従わなかった」という条件がそろったのが今なんじゃないかな~と勝手に思ってる。

なんもわかってない状態判例がどうとか言っている人は信用してはいけない

現時点でたぶんなんもわかってないので、今は勝てそうか勝てなさそうかを予想することは無駄だと思う。オープンにされない交渉和解検討もあるだろうし。

あと、どの特許権か分かっても、特許権の権利範囲認定や、侵害認定(アウト・セーフのライン決め)、特許自体無効理由の有無とかの判断もケースバイケースなことも少なくなくてしかもその判断簡単じゃない。

少なくとも実務経験なかったら知財管理2級通った程度では絶対無理

ましてや原告が同じだけの事件を引き合いに出しているのは相手にしないほうがいい。たぶんその人マジのガチでなんもわかってない。

今後の流れ

ざっくりだけど、相手方(被告)はこれから以下を検討するだろうと思う。

①自社製品特許権の権利範囲に入ってないと主張できるか?

特許無効理由存在するか?

ライセンスなどの交渉はできるか?

①②検討して勝てなさそうだったら③かな。

マジの特許ガチ勢の方へ

そんなに間違ったことは言ってないハズですが、おかしなところがあったら言ってください。

QandA(9/22追記

書きなぐった文が思ったより反響あってビビる

有識者と思われる人からのご指摘もいただいて感謝しかないです

主な反響に対する回答をしたい


Q. 訴えるってことは相手方の行為が嫌ってことなので、結局は「お気持ち」では?

A. 「お気持ち」の言葉不明確すぎた、申し訳ない。

特許侵害訴訟は、商標著作権比較して、相手行為が嫌だからってすぐできるものじゃなくて、戦略を練って綿密な準備するのが普通だよ~って話がしたかっただけです。

お気持ち」というのは、カッとなってすぐにやる、くらいの意味で使ってました。


Q.特許権利解釈侵害認定ってそんなにムズいの?「箇条書きマジック」と違うんでしょ?

A. 「箇条書きマジック」が何を指すのかはよくわからないけど、特許侵害認定ってむしろ「箇条書き」をぶつけ合うイメージがある。

特許権利範囲(どこまでセーフか、アウトかの基準)は基本的に「特許請求範囲」という文書記載で決めるとされていて(特許法70条1項)、特許侵害訴訟では、そこに被告製品が入るかどうかを争う、ということになる。

それで、「特許請求範囲」で発明特定する事項(発明特定事項)は、箇条書きに近い形式記載されることが多くて(特に最近特許)、

その発明特定事項が曖昧で、被告製品がそれに当てはまるか微妙であればあるほど、その発明特定事項の解釈裁判で大きな争点となる可能性が高い。

その曖昧さを見抜くこと、そしてそれに基づいて自分に有利な主張を組み立てるには、どうしても多少の実務経験必要だと思っているんで、そういう点で簡単じゃない、資格(条文の知識)だけでは無理、と言わせてもらいました。

(もちろんその難易度技術分野や具体的な特許の内容によって大きく変わってくると思う)


ちょっと具体例で説明を。◆忙しい人は読み飛ばしOKです。◆


例として、弁理士の嵐田先生が紹介してるこちら↓の特許で考えます

https://x.com/IP_Arashida/status/1836641385476403289?t=OGHEYc6cYKuG2NqadszuSQ&s=06

この特許の「特許請求範囲」の請求項1は、プレイキャラが地上用の乗り物と空中用の乗り物を交互に乗り換えることを可能にするゲームプログラム発明を示している。

この特許では、以下すべての条件(発明特定事項)を満たすゲームプログラム特許権利範囲に入る(実施する権利なければ特許侵害)ということになる。

で、特許侵害訴訟では、その用語意味解釈が争点になることが少なくなくて、例えばこの記載だけを見るとこういう疑問が考えられます

  • 「搭乗指示」って何?キャラクターがゴンドラの床を踏んだだけの場合も含む?
  • 「地上」って何?空中に浮いている島も含む?
  • 「搭乗」って何?鳥の足につかまってる場合オブジェクトの念力で浮いている場合も含む?
  • 「地面に向かって移動」って何?移動中に動く地面が迫ってきた場合も含む?

とまあイチャモンな気もするが、こういう語句解釈いかんによっては、被告製品原告特許侵害するかどうかが変わってくることも少なくない。

なので、権利解釈侵害認定に上手く対応できることは特許を専門とする弁護士弁理士にとって大事資質の一つだと思う。


Q.被告側の検討事項に設計変更が入ってないじゃん!

A.はい、ご指摘の通りです…すみません

書いたときは、実施開始から設計変更までの賠償責任が残るので、対処として適切ではないと思って外していましたが、和解過程でその責任をどうにかできれば、設計変更をするというのは、差し止められるよりかはビジネスへのダメージも少なくて良い方法だと思います


Q.ソフトウェア特許ってなんでもアリな気がする。結局業界の発展を阻害しているのでは?

A.ソフトウェア特許が本当に何でもアリなのかどうかは私の力ではコメントできない。普段案件では扱っていないし、権利の広さが回避が容易でないレベルなのか、審査がほかの分野と比べて甘いかどうかもよくわかっていないので…


ただ、個人的意見になるけど、特許制度自体が本当に産業の発達に寄与しているのか疑問に感じることはある。

例えば、特許の主な役割として「技術の公開を代償に独占権を得て、他の人は公開された技術に基づいて技術を発展させる」(公開代償説)という考えがあるけど、

特許文章って内容の真実性について第三者のチェックも基本無いし、ノウハウを公開しないために発明を実現するのに必要技術特許庁に指摘されない程度に省くことも少なくないので、この考えには甚だ疑問がある。

あと、権利として使える特許をいっぱい取るには、良い明細書を良い弁理士にたくさん書いてもらう必要があるから、どうしても資金力がある大企業に有利だし、独占を加速させる制度ではあると思う。


今は技術文章でまとめたり特許庁と文章ケンカしたりするのが楽しくてこの仕事をやれているけど、この疑問には向き合わないといけないんだろうな。

Permalink |記事への反応(13) | 02:38

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2024-09-19

anond:20240919145908

過去特許訴訟ソフトウェア関連特許問題について調べた方がいいよ

法的な話なんでね

Permalink |記事への反応(0) | 15:02

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

引っかかることと訴えられることは全く別って理解できてないのがやべーな

基本的第三者から特許訴訟をされないために抑えられてるものであって必ずじゃないんだよなあ

白猫のようにやらかすと喰らうだけで基本は常識範囲内ではご自由にだし、お互いの特許の利用許可相殺とかよくある

コナミの半透過みたいに特許ゴロ寄りにいったやつもあるけど、あれって何社かは相殺で使ってたりするしそんなもの

これあらゆるRPGソシャゲが引っかかるようなhttps://t.co/W9ozLXfOHJRna (@RnaRna1223)September 19, 2024

Permalink |記事への反応(1) | 14:28

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2023-05-24

コナミウマ娘特許訴訟の件で中立だったけど、今はコナミEvil側に傾いてる

コナミが先出ししてサイゲかぶせてきた奴だからまぁつぶしあえ~~って感じだったのが最初感想だったし、

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2305/17/news189.html

ゲームを楽しんでいるユーザーから遊びを奪うことが目的ではございません。判決が出るまでにユーザー不利益にならない形で対応をしていただけることを期待しています

というコメントコナミから出してたので安心しきってた。

しかし、Cygamespdfをよくよく読んでみたら

https://pdf.cyberagent.co.jp/C4751/CaoZ/PPcZ/R319.pdf

ウマ娘 プリティーダービー」の特許権侵害に基づく損害賠償請求

およびそれらの生産使用電気通信回線を通じた提供等の差止請求

どうみてもコナミが「ユーザーから遊びを奪う」気満々で草。

場合によってはゲームだけじゃなくてメディアミックス含み全たたみの可能性あるでこれは。

 

裁判で多少の減罰?とかはありそうだけど、アプリ提供が止められたらプラットフォームから課金ができなくなるし、

サーバ回線差し止められると今やってるユーザーが遊べなくなるし、

生産使用」が止められるとなると新しいコンテンツは作れないし今まで作った画像音楽などのリソースも使えないのでアニメマンガもグッズ展開で食いつなぐ道も途絶えるで。

結局昔からの印象そのままなダブスタクソ企業ってことや。

Cygamesはまぁ他のゲームあるからなんとかなりはするだろうけど、親のサイバーエージェント収入源がパタッと止まるのでキレ散らかしそう。

ちなみにコナミが悪印象持つような事由はないって言う奴も出てくるだろうけど、悪印象を払拭する必要がないか払拭する力がないとも言えるで。

Permalink |記事への反応(3) | 15:35

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2023-05-19

ソシャゲ会社勤務だがそもそもソフトウェア特許有益なのか

KONAMIサイゲームス訴訟話題となっているが、企業が自社の利益を最大化するために行動するのは当然のことだと私は考えている。

これはもちろん任天堂コロプラ訴訟にも当てはまる。しかし、ITエンジニアとしてソフトウェア特許産業の発展に寄与しているのか、

あるいはアイデア保護として強力すぎないかという疑問がずっと浮かんでいる。ウマ娘パワプロと同じとされても、その議論不正

争防止法の範囲で争うべきではないかそもそも日本特許は「自然法則を利用した技術思想創作のうち高度なもの」と定義されて

いるが、特許庁の資料によれば以下のもの自然法則を利用していないため「発明」とは認められない。

2.1.4自然法則を利用していないもの

請求項に係る発明が以下の(i)から(v)までのいずれかに該当する場合は、その請求項に係る発明自然法則を利用したものとはいえず、「発明」に該当しない。

(i)自然法則以外の法則(例:経済法則

(ii)人為的な取決め(例:ゲームルールのもの

(iii)数学的な公式

(iv)人間精神活動

(v)上記(i)から(iv)までのみを利用しているもの(例:ビジネス手法のもの

https://www.jpo.go.jp/system/laws/rule/guideline/patent/tukujitu_kijun/document/index/03_0100bm.pdf

多くのソフトウェア特許がこの(ii)あるいは(iii)に当てはまると私は考えているが、実際の特許請求項では、物理的なデバイス(例えばぷにコン

訴訟ではタッチパネル)や処理装置CPUで処理するという表現を使うことでデバイス扱いにする)などを絡めて申請が認められている。

私自身、これまでの業務特許訴訟に関与したことはないものの、数件の相手方企業からの問い合わせ対応や数十件の他社特許抵触していないか

調査法務と協力して行ってきた。

ハインリッヒの法則のように、1件の特許訴訟の背後には29件の企業交渉と300件の社内調査存在するのではないか

果たして、このような作業産業の発展に寄与しているのか、大いに疑問を感じている。

Permalink |記事への反応(1) | 16:08

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2023-05-18

コナミ訴訟に対する知財屋さんからの雑感

ゲーム業界ではないけど、とあるメーカー知財部で出願・権利業務担当している。

ちょうど1年前のゆっくり商標の時と同じように、昨日からずっと増田Twitterの流れを見てきていろいろと面白い気づきもあったけど、

特許を取って自社の有利になるように権利行使する」という、知財機能があるメーカーだったら通常どこでもやってるようなこと(むしろ知財対応としては褒めるべき内容)なのに、

コナミがやってるからってだけで過剰に叩かれてるのがモヤモヤする。

 

もちろん自分オタクなので、自分が好きなコンテンツがサ終になるかもしれないとなったら冷静でいられなくなるのは分かるけどさ。

一回冷静になって自分の主張を見つめ直してみるといいと思う。

 

逆に、自分会社が自社製品で考えたウリにできるような特徴を特許出願して、真似してきた他社に止めてもらおうとしたら、

権利行使は悪!」「使わせてあげるぐらいいいやろ!」とかSNSネット炎上する状況を考えたら、めちゃくちゃ不条理な事を言ってるって分かるやん?

会社メーカーじゃなかったりモノづくりするような機能がないところの場合は、自社サービス想像してもらったらいいと思う)

 

仮に控訴審も入れると決着まで数年かかる話になるだろうし、両社で協議して落としどころを見つけて和解に至るケースも多いかウマ娘が遊べなくなる事はないだろうし、

コナミも相当企業イメージが悪くなるのを分かってると思うから、その方向には行かないはず)

仮に踏んでたとしても突っ張るか、お金を払って解決するか、回避するような設計にするかはある意味サイゲボールがある状態なので、一回落ち着こうぜ。

 

あと、特許訴訟の風評リスクって、一般的には訴えられた側が気にするべきものだけど(「訴えられたということは悪いことをしたんだろう」という印象を持たれがち)、

今回みたいに訴えた側が風評リスクを食らうケースがあるというのは個人的発見だった。

管理職向けの特許研修の事例に加えるよう提案しようと思う。

 

P.S. 水曜ドラマ「それってパクリじゃないですか?」も特許商標を取り扱う知財部が舞台になったドラマから、みんな見てな。

 

P.S. あと「業界の発展を」といって他社侵害スルーする任天堂対応比較するコメントよく見るけど、

あれは任天堂ぐらい企業体力やブランド力(=他で戦える力)がないと無理だから任天堂じゃない会社にそれを求めるのは酷やで

 

ブコメへの返事

批判派は「コナミは大した独自性のない技術特許関係の法を悪用して独占しようとしている」という前提で叩いているので、法的に正当な権利行使かどうかより、この前提の方に反論しないと響かないと思う。

かにな。

前提として、新しいか/大したことあるかないか(=新規性進歩性があるか)が2013年の出願時に判断されるものだということと、

その時点で認められていれば、出願から20年までは権利保護される制度になってるんだ、ということを認識せず叩いてる人がいるのが気になるね

(だから2023年の視点から2013年に出願された技術を「大したことない」と評価できるんだな。本当に新規性ないっていう人は2013年での実例を持ってきてほしい)

制度を知った上で「コナミ気に入らない」で叩くんだったら本当に嫌いなんだろうから俺は知らん。 

知財関係知識があるオタクなのに、コナミがそっち方面オタク蛇蝎の如く嫌われてる現状が目に入ってなかったの? どんなアンテナの張り方してたらそんな認知になるん?

制度をよく知らずイメージで怒ってるとか、頭に血が上って冷静な判断ができてないとかだったら、と思って書いた文章だったけど、

上記の通り、特許制度の意義を知った上で「コナミ嫌い・気に入らない」で叩くんだったら俺は知らんという話。

KONAMIがどうとかいうより、正直、今となっては特許保護されるような技術じゃないでしょ、というのが素朴な感覚

特許出願された多くの技術20年で陳腐化していくし、維持する年金だんだん上がっていくので

ある程度で捨てるのが一般的だけど、20年丸々維持されるものもそれなりにあったりする。

今となっては技術自体のすごさ、先進性が大したことなくても「それを押さえ続ける事で困る相手がいる」のであれば、お金を払ってでも維持されるのが特許

困る人には無効審判などの手続で争えばつぶせる道もちゃんと用意されてはいる(難しいけどな)

「訴えた側が風評リスクを食らうケースがあるというのは個人的発見だった」 本当に知財屋さんなら、ユニシスGIF(LZW)特許サブマリン的なライセンス要求で大いに嫌われたりとか知らないはずはなさそうだが

そっち方面の分野の特許はあまり詳しくないので(実務は化学系なので)勉強になったわ。

でもユニシスの進め方に問題があった話だから、今回の話(進め方は問題ないが直接関係ない部分で嫌われていた)とは少し違わない?

あと2004年に失効してる特許なので、もう少し新しい事例ない?

Permalink |記事への反応(28) | 12:47

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

 
ログインユーザー登録
ようこそ ゲスト さん
Copyright (C) 2001-2025 hatena. All Rights Reserved.

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp