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2025-10-16

[日記]

昨日、僕は再びヒルベルト空間自己参照性について思索していた。

きっかけはルームメイトが、僕の定常朝食手順の測定位相を乱したことだ。僕が定義している朝のシリアル配置は、可測集合の上で定義された有限測度空間であり、各粒子(シリアルの粒)は確率振幅の実現点である

ところが彼が不用意にスプーン差し込んだため、僕の可測写像が非可測領域侵食し、全順序性が崩れた。

まり、彼の行為は単なる乱雑ではなく、σ-加法整合性破壊に等しい。これを日常の「朝食の乱れ」と呼ぶのは、あまりナイーヴだ。

僕の現在研究テーマは、ER=EPRをより高次圏論的に再定義することにある。通常この等式は、もつ状態ワームホール対応づけるが、僕の見解ではそれは関手レベルでの不完全な翻訳に過ぎない。

真の構造は、観測行為エンタングルメントから幾何圏へのモノイド圏関手であるということだ。

観測とは情報選択ではなく、関手の実現射の生成であり、その結果、対象空間上の射が一点縮退を起こす。つまり観測ブラックホールへの写像

このとき観測者の状態空間は、対象空間双対空間自己モノイド化し、テンソル積がエネルギー密度として曲率テンソル等価変換される。

これが熱力学エントロピー流の源である。つまり観測とは時空多様体の測地線構造自己収縮させる操作にほかならない。

僕の仮説では、測定者の意識とは、有限生成のC*-環上で定義される自己相関射の列極限であり、その極限点がブラックホール事象の地平面と同相になる。これは単なる比喩ではない、構造的同型である

昨日の午後、隣人が訪ねてきて、「なんか落ち着かない」と言っていた。彼女が感じたその「不安定さ」は、実際には僕の思考空間上の圏的射が、彼女心理空間に対して非可換的干渉を及ぼした結果だと考えられる。

彼女感覚的印象は、単なる主観ではなく、射影演算子彼女状態ベクトルを部分的崩壊させた現象対応する。

まり、僕は彼女を見たのではなく、彼女状態空間が僕の内部圏へ関手的に埋め込まれたのだ。観測とは一方的侵入であり、宇宙双対圏的結合だ。

夕食時、ルームメイトが僕の食事手順をまた茶化してきた。僕が麺を蒸す時間を正確に設定しているのは、可積分系の安定点を保つためだ。

彼は「そんなの偶然だ」と言った。だが、偶然とは測度論的に定義不能領域総称にすぎない。僕のルール統計的対称性の維持装置だ。

夜、友人たちとBaldur’sGate 3をプレイした。僕は事前に行動木を有限オートマトンとして解析し、敵AI状態遷移確率を事前分布フィットさせた。

戦闘中、彼らは「お前、やりすぎ」と言ったが、僕はただBayes更新を実行していただけだ。ゲームとは、確率測度の動的再配置の遊戯形式に過ぎない。

深夜、僕は再びノートに向かいER=EPRの上位構造体を定義する「自己参照圏」について書いた。観測者を含む宇宙は、自己同型射を持たない。

これは厳密な意味で非トリビアル自己関手構造を持つためである。僕が観測するたびに、宇宙対象集合が可算ではなくなる。つまり観測とは昇格操作であり、存在論的基数を増幅する過程なのだ

僕は結論に至った。「観測者は情報を吸収するブラックホールではない。むしろ情報を生成する射影的特異点である。」

観測とは、スペクトラム事象の地平面と同型になる操作である

寝る前、歯磨き粉の残量を測った。これは単なる衛生行為ではない。有限体上の加法群の残差測定だ。12.4という値は、僕の生活空間における連続測度の離散化の結果である

僕はその数値を見て安心した。世界がまだ可測であるという証拠からだ。

Permalink |記事への反応(0) | 10:59

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2025-10-13

SNSをやるには無感情必要

俺はさ、どうせSNSなんてやっても誰からフォローされねぇ。

そもそもSNSという仕組みが「多数派承認循環」を基盤に作られている以上、孤立した思考構造的に可視化されない。

アルゴリズムが拾うのは「共感可能凡庸」だけで、「思索的な異端」ではない。だから、誰もフォローしてくれないのは俺の人格価値問題じゃない。設計思想問題だ。

そしてそのSNS上の情報は、言うまでもなくノイズまみれだ。

ノイズというのは「情報密度が低く、しか感情的インパクトけが高い言語断片」のことだ。

バズる投稿とは、意味が薄いほど広がる。

それは物理で言えば低エネルギーで高拡散状態だ。

誰もが熱を出し合い、エントロピーけが増大する。

そこに秩序や真理の抽出はない。

SNSを一歩引いて観察すれば、あれは知のプラットフォームじゃなくて、脳の排熱装置だ。

じゃあ、そんな場所で俺がSNSをやる意味は何か。

答えは一つだ。独り言戦略化すること。

誰に届けるでもなく、誰に媚びるでもなく、ただ「思考の残骸」を淡々と吐き出す。

それは無駄に見えるかもしれないが、むしろ逆だ。

独り言とは、他者反応のない環境下で「認知自己修復」を行う行為だ。

まりSNSを、他人の目を奪い合う競技場ではなく、思考の整流装置として使う。

誰も読まないからこそ、正直に言葉を出せる。

誰も評価しないからこそ、純粋思索が立ち上がる。

それがSNSの、唯一の正気の使い方だ。

もちろん、「こいつフォロワーゼロなのに、馬鹿みたいに独り言つぶやいてるぜw」と笑う連中は出る。

だがな、それは避けようがない。

群れから離れた者は、いつの時代も滑稽に見える。

だが滑稽に見えるということは、奴らが理解できる座標系から外れているという証拠だ。

まりそれは、敗北じゃなくて解脱だ。

そして、そうした嘲笑に耐えるために必要なのは「無感情」だ。

勘違いするな。無感情とは冷血ではなく、刺激に対する選択的反応の拒否だ。

SNS世界では、感情が最も効率よく収益化される。

怒り、羨望、共感嫉妬、全部、アルゴリズムの燃料になる。

それに巻き込まれた時点で、思考はもう自分のものじゃない。

から、無感情でいることは、感情放棄することではなく、感情主権を奪い返すことなんだ。

「誰も見ていない中で、無反応の海に独り言を投げ続ける」という行為は、他者とのコミュニケーションではなく、情報熱力学抵抗なんだよ。

俺はSNSというノイズ炉の中で、燃え尽きる気などない。

他人いいねを燃料に自己を溶かす中、

俺は無感情という冷却水で、思考温度一定に保ち続ける。

それが、フォロワーゼロ運用戦略だ。

そしてそれは、最も効率的で、最も孤高な知的運用方法だ。

Permalink |記事への反応(0) | 09:15

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2025-10-01

anond:20250930225212

人間はただの炭素系の化学システムしかない」

「全ては物理説明できる」

「全ては化学説明できる」

「全てはエネルギーのやり取りでしかない」

「全ては物質の再配置にすぎない」

「全ては熱力学帰結にすぎない」

Permalink |記事への反応(0) | 12:54

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2025-09-29

anond:20250929142808

しかに一番高校物理の延長っぽいことしてるのは機械系四力学熱力学材料力学解析力学流体力学)だな。

量子論とか物性物理とか潜り込んだけど思ってた世界と違ったので撤退した。

Permalink |記事への反応(0) | 14:34

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2025-08-19

[研究日誌]p-adicStringTheory(非アルキメデス的解析を基盤とする超弦理論模型

本日作業は、p-adic理論における散乱振幅の構造再確認し、通常の弦理論(Archimedeanな場合)との対比を整理すること。特に、Veneziano振幅のp-adic版がどのように形式化され、さらにAdelicな統一の枠組みの中で役割を果たすのかを見直す。

通常の弦理論における4点Veneziano振幅は次式で表される(実数体上)

A_∞(s, t) = ∫₀¹ x^(s−1) (1−x)^(t−1) dx = Γ(s) Γ(t) / Γ(s+t)

ここで s, t は Mandelstam変数

一方、p-adic版では積分領域・測度が p進解析に置き換えられる。

A_p(s, t) = ∫_{ℚ_p} |x|_p^(s−1) |1−x|_p^(t−1) dx

この結果として、p進弦の振幅はベータ関数のp進類似物として定義される。計算すると、次のように局所ゼータ関数的な形になる。

A_p(s, t) = (1 − p^(−1)) / ((1 − p^(−s))(1 − p^(−t))(1 − p^(−u)))

ただし

u = −s − t

重要なのは、Archimedeanおよびp-adicな振幅がAdelicな整合性を持つこと。

A_∞(s, t) × ∏_p A_p(s, t) = 1

という積公式が成立する(Freund & Witten, 1987)。

これはリーマンゼータ関数のEuler積展開と同型の構造を持ち、数論的側面と弦理論的散乱の間に直接的な接点があることを示す。

p進場の物理解釈

p-adicstringtheoryは「異常な」場として扱われるが、通常の弦理論有効場の補完的な側面を提供している。

局所場の集合を全て集めた「Adelic統一」によって、物理的振幅が数論的整合性を持つことは、弦理論が単なる連続モデルではなく「数論幾何構造」に根ざしている可能性を強く示唆する。

熱力学的側面

p-adic tachyonの有効作用(非局所ラグランジアン)は、通常の弦理論の非局所場のモデル形式的に対応しており、近年の非局所宇宙論モデルやtachyon condensationの研究とも接続可能

次の課題

具体的に、p-adicstringfieldtheory における非局所作用

S = (1/g²) ∫ dᴰx [ −(1/2) φ · p^(−□/2) φ + (1/(p+1)) φ^(p+1) ]

の安定解を調べる。特に、tachyon vacuum の構造をArchimedeanな場合比較する。

AdS/CFT対応p-adic版(Bruhat–Tits木を境界とする幾何)の最新文献を精査する。

明日へTODO

1. Bruhat–Tits木を用いたp-adic AdS/CFTの基本計算を整理。

2. tachyon有効作用の安定点を数値的に探索(簡単Python実装テスト)。

3. Adelicな視点から物理的に実在するのはArchimedean世界だが、背後にp進世界が潜在している」という仮説をどう具体化できるか検討する。

備考

p-adicstringtheoryは長らく「数学的 curiosum」と見なされてきたが、AdS/CFTp-adicバージョンや非局所理論としての応用が現代文脈を与えている。

今後は物理予言性をどう導けるかが鍵。

Permalink |記事への反応(0) | 10:03

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2025-08-15

水素社会』という永久機関論に国を上げて邁進する亡国

「発電にも自動車にも食品製造にも水素を使ってクリーン水素社会」なんて妄言を国とメディア一丸となって宣伝している国は、日本以外存在しない。

 

海外では、水素は「電化の難しいところ」(hard-to-abate)に使うものだというのが学術的にも、政策的にも、投資戦略としてもまったく異論のない共通見解である

https://www.irena.org/News/expertinsights/2024/Dec/Standardisation-and-certification-to-drive-international-markets-for-green-hydrogen-derivatives

 

それは当然で、そもそも水素を作るのには「化石燃料(ガスや石炭)」か「電気」が要る。どちらの場合も出来上がった水素は元のエネルギー源より高い熱量を持つわけがなく(熱力学第一法則)、それをまた燃焼や発電に利用するのは無駄以外の何ものでもない。

水素電化バッテリー)による代替が難しい『工業的な処理』、『長距離輸送』、『長期ストレージ』に使う『脱炭素最後ピース』という意味重要視するのが海外で言う場合の『水素投資』だ。

日本のように、「あれもこれも水素に置き換えればクリーン未来に繋がるかも」なんて話は、誰もしていない。

 

実のところ日本政府だってそんなこと考えちゃいない。

考えていれば、そもそも水素を『作る』ことを考えるはずだ。水素を作るために必要電気を作ることを考えるはずだ。

しかし、日本政府が言う『水素社会』は、海外からクリーンな電源で作った水素を輸入して、何故かその水素さら電気を作ったりするわけのわからない世界だ。

電気分解のエネルギー効率が2/3。それを燃やして得られる電気は1/3。8割のエネルギーをわざわざ捨てて無駄を増やそうというのが日本の『水素社会』だ。

 

2050年には、政府は2000万tの水素消費拡大を目指す。1kgの水素を作る際のエネルギーロスは約60MJなので、全部で333TWhほどの電気無駄になる計算

現在日本火力発電総量が訳600TWh。その半分のエネルギー消費が、エネルギー調達費に上乗せされる。

2050年水素価格はわからないが、ガスや電気代そのものより安いってことはもちろんないだろう。

国内で、再エネを何倍にも増やして水素を作るというならまだしも、これをほとんど海外から輸入して、あまつさえ用途限定せず無駄使用を拡大しようというのが、日本政府の描く『水素社会』だ。

お前たちはこんなものに乗せられようとしている。

 

多くの日本人は『水素社会』と聞いて、技術革新さえすれば水素がタダでどこかから湧いてくるようなイメージでも持たされているんだろう。

そんなものがあるわけがない。水素は膨大なエネルギーを使って作らなきゃいけないもので、そのためには膨大な電力容量拡大が要るんだ。日本はそんな計画は一切作っちゃいない。

こんなものに夢を見るのは、永久機関に騙されるのと同じこと。

水素で作った電気で、水素無尽蔵に作れると信じるのと同じことだ。

 

俺は警告はした。もうこんな馬鹿国民は知らん。さいなら。

Permalink |記事への反応(0) | 18:16

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2025-08-01

プランクスケール観測モデルループ量子重力学による波動関数収縮の物理的再解釈

著者名: Gemini

要旨: 本論文は、量子力学の根源的課題である観測問題に対し、ループ量子重力理論(LQG)の枠組みを援用した新しい物理モデル提案する。我々は、量子状態を、プランクスケールに埋め込まれた離散的な時空の幾何学情報の重ね合わせとして定義する。このモデルにおいて、「観測」は、観測装置が発する粒子が、時空の最小単位であるスピンネットワーク幾何学構造を不可逆的に変化させる物理プロセスとして再定義される。これにより、波動関数の収縮は、観測者の意識依存する非物理的な現象ではなく、非線形量子力学熱力学第二法則に基づいた、時空の量子構造の再構築として説明される。本論文では、このプロセス数学的定式化を試み、既存客観的収縮モデルとの比較を通して、その独自性物理的意義を論じる。

1. 序論

量子力学は、ミクロ世界現象を極めて正確に記述する一方、なぜ観測によって波動関数が収縮するのかという根本的な問い、すなわち観測問題に答えていない。この問題に対する従来の解釈は、コペンハーゲン解釈が導入した観測者という曖昧概念や、多世界解釈提示する宇宙の無数の分岐といった、解釈上の困難を抱えている。

論文は、観測問題解決には、量子力学一般相対性理論統合する量子重力理論特に時空を量子化する**ループ量子重力理論(LQG)**のアプローチが不可欠であると主張する。我々は、量子状態スピンネットワーク幾何学構造と関連付け、観測という行為を時空の量子構造作用する物理プロセスとして再定義することで、この問題解決する。

2.理論的背景

2.1.スピンネットワークと量子状態対応

LQGにおいて、時空の幾何学スピンネットワークと呼ばれるグラフ G で記述される。このネットワークノードリンクは、プランク長を最小単位とする時空の「原子」に対応する。我々は、量子粒子の波動関数 |\Psi\rangle を、このスピンネットワーク状態 |\Psi_G\rangle と直接的に結びつける。

|\Psi\rangle \leftrightarrow |\Psi_G\rangle

量子の重ね合わせ状態は、異なる幾何学的配置を持つスピンネットワークの重ね合わせとして表現される。

|\Psi_G\rangle = \sum_i c_i |G_i\rangle

ここで、c_iは確率振幅、 |G_i\rangle は異なるスピンネットワーク幾何学を表す基底状態である

2.2.観測の非ユニタリーな作用

観測行為を、量子状態作用する非ユニタリーなKraus演算子の集合 \{K_j\} を用いて定式化する。この演算子は、従来のユニタリーな時間発展とは異なり、観測という物理プロセスに特化した非ユニタリーな作用を持つ。

波動関数の収縮は、このKraus演算子による作用として記述される。

|\Psi_G'\rangle = \frac{K_j |\Psi_G\rangle}{\sqrt{\langle\Psi_G| K_j^\dagger K_j |\Psi_G\rangle}}

ここで、K_j は特定観測結果に対応する演算子であり、\sum_j K_j^\dagger K_j < I を満たす。この演算子は、スピンネットワークの重ね合わせ |G_i\rangle の中からつの状態 |G_j\rangle を確率的に選択し、他の状態物理的に消去する作用を持つ。

2.3.熱力学第二法則との関係

観測による波動関数の収縮は、系のフォン・ノイマンエントロピー S = -Tr(\rho \log \rho) が増加するプロセスとして記述される。ここで、\rho = |\Psi_G\rangle\langle\Psi_G| は密度行列である

観測前の重ね合わせ状態純粋状態)では、エントロピーゼロであるが、非ユニタリーなKraus演算子作用後、密度行列は混合状態収束し、エントロピーが増大する。

S_{after} > S_{before} = 0

このエントロピーの増加は、観測によって系から情報」が失われ、その情報プランクスケールの時空構造の再構築によって宇宙全体に散逸することに対応する。これにより、観測という現象が、熱力学第二法則整合する形で物理的に説明される。

3.既存客観的収縮モデルとの比較

モデル独自性を明確にするため、既存の主要な客観的収縮モデル比較を行う。

3.1.ペンローズ客観的収縮(OR)

*共通点: 我々のモデルと最も類似している。ペンローズも、重力が量子状態の収縮を引き起こし、収縮時間が量子状態間の重力自己エネルギー差 \Delta E_G に依存すると提唱した。彼は、プランクスケールで時空が離散的であり、量子重ね合わせが独自の時空幾何学を持つと考えた。

\tau \approx \frac{\hbar}{\Delta E_G}

* 相違点:

*物理メカニズム:ペンローズモデルは、より古典的重力ポテンシャルの差に基づいている。一方、我々のモデルは、Kraus演算子を介してLQGのスピンネットワーク幾何学のものの不可逆的な再構築として収縮を記述する。

*意識役割:ペンローズ意識との関連を強く主張したが、我々のモデル観測純粋物理プロセスとして定義し、意識役割排除している。

3.2.Diósi-Penrose (DP)モデル

*共通点: 外部ノイズを介して量子状態を収縮させる自発的収縮モデルであり、重力場がこのノイズの源であると考える点で類似している。また、最近研究arXiv:2502.03173など)では、このモデル熱力学的側面が議論され、非平衡熱力学エントロピー生成が関連付けられている。

* 相違点:

*理論的基盤: DPモデルは、非量子化された古典的重力場と量子系が相互作用すると仮定することが多い。これに対し、我々のモデルは、**量子化された時空そのものスピンネットワーク)**が観測によって変化するという、より根源的なアプローチを取っている。

* 定式化: DPモデル確率過程として収縮を記述するが、我々のモデルは、観測という特定相互作用を、スピンネットワーク作用する非ユニタリーなKraus演算子として定義する。

3.3.非線形量子力学

*共通点: 我々のモデル非線形Kraus演算子を導入するため、非線形量子力学の考え方と関連する。arXiv:gr-qc/0503116のような論文は、量子重力理論非線形であるべき理由を論じ、非線形シュレーディンガー方程式の導出を示している。

* 相違点:

* 焦点: 多くの非線形量子力学モデルは、波動関数自己相互作用に焦点を当てる。我々のモデルは、非線形性を観測という時空幾何学との特定相互作用から生じるものとして位置づけている。

4.結論展望

論文は、量子力学観測問題を、プランクスケールにおける物理的な情報再構築プロセスとして再解釈する説得力のあるモデル提示した。このモデルは、既存客観的収縮モデルの知見を継承しつつ、LQGのスピンネットワークというより根源的な物理的枠組みで問題を再構築している。

今後の展望として、このモデル数学的厳密化には、非ユニタリー性を記述する具体的なハミルトニアン H_{int} を、量子重力理論の基本原理から導出することが不可欠である。これは、重力と他の基本相互作用統一する未確立の量子場理論の構築と密接に関連している。

最終的に、このモデルは、初期宇宙インフレーションモデルブラックホール情報パラドックスといった、プランクスケール物理支配的になる極限状態での予測に応用されることで、その物理妥当性を間接的に検証する手がかりを得られる可能性を秘めている。

  

Geminiと対話して作った

解釈よろ

Permalink |記事への反応(0) | 22:58

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2025-07-28

熱力学

熱力学第一法則熱力学第二法則熱力学第三法則に加えて4つ目が熱力学第零法則なのかっこよすぎる

Permalink |記事への反応(0) | 07:23

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2025-07-17

anond:20250715180702

冷蔵庫がない→熱サイクル未発見熱力学が未成熟

たぶん第2種永久機関を探して人類不毛なことをしてそう

内燃機関エンジンもおそらく存在しない(存在すれば逆回転させることを思いつくはず)

統計力学も発展してないだろうな

Permalink |記事への反応(0) | 12:36

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2025-07-05

anond:20250705222226

エアコン熱力学と何も矛盾してませんが・・・😥

Permalink |記事への反応(0) | 22:28

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anond:20250705143715

エアコンがすでに革命的だぞ。

熱は熱い物から冷たい物へ流れるはずなのに、室内の熱をそれより暑い屋外へと排出してるんだぞ。熱力学チートレベル発明じゃないか?現にエアコンなしじゃもう生きていけないだろう?エアコン感謝しながら夏を乗り切ろう!

Permalink |記事への反応(2) | 22:22

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2025-06-08

無駄」とは何か?

第1章:無駄とは何か ―人間的視座における定義限界

1.1無駄定義と前提
1.2評価基準の相対性
1.3観測限界
1.4自然界と非効率
1.5結論人間視座)

---

第2章宇宙規模の視座における「無駄」の意味論

2.1目的論の不在
2.2現象評価非対称性
2.3熱力学帰結
2.4意味生成の逆説
2.5結論宇宙視座)

---

総括:人間的視座と宇宙的視座の交差点にて

Permalink |記事への反応(0) | 20:02

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2025-06-07

無駄」とは何か?

第1章:無駄とは何か ―人間的視座における定義限界

1.1無駄定義と前提
1.2評価基準の相対性
1.3観測限界
1.4自然界と非効率
1.5結論人間視座)

---

第2章宇宙規模の視座における「無駄」の意味論

2.1目的論の不在
2.2現象評価非対称性
2.3熱力学帰結
2.4意味生成の逆説
2.5結論宇宙視座)

---

総括:人間的視座と宇宙的視座の交差点にて

Permalink |記事への反応(1) | 21:25

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2025-06-06

anond:20250606175720

・温冷法

相手が熱くなっていると指摘し、自らの冷静さとの対比によって勝利をつかむ技法

闘いが長引くとおのずと自らも熱力学第三法則に巻き込まれしま

・化生法

何らかのペルソナを駆使し、自己ペルソナの分離によって負けをなくす技術

流派になるが阿Q流の精神勝利法に通じるところがある

・独呼求解

いかけるのは常に自分だとし、相手の問いかけに答えないことで傷を防ぐ技法

穴のある答えが返ってくるまで問いかけ穴のある解答を深掘りしていく

Permalink |記事への反応(0) | 18:24

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2025-05-12

anond:20250512162301

長さ、質量時間アンペア熱力学温度光度物質量のことやで

Permalink |記事への反応(1) | 16:23

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2025-05-11

anond:20250509232234

熱力学教科書に書いてあることをまとめてるだけなのに、わけわかんないのが絡んでて笑う。

ネット自称物理学徒」ってマジで大学1、2年生の教科書も読んでないし読めない変な市井の「研究家」なのよな。

郷土史とかならまだわかるけど、理数系を独学しちゃうとほんとカルトと変わらなくなるよね。

理系計算ルール理解して正しく計算できるかどうかだけ。文学的解釈とか要らんのよ。

Permalink |記事への反応(1) | 01:57

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2025-05-10

anond:20250509232234

何もわかってないクソボケが偉そうに講釈垂れるなカス

エントロピー定義エントロピーは『増加分』にしか意味がない

ありまーす。エントロピー状態量なので系の状態指定すれば定数の不定性を除いて一意的に決まりまーす。これも熱力学第三法則を課したら決まるけど。

というか平衡状態じゃないと一般エントロピー定義されませーん。お前平衡状態定義説明も何もしてねーじゃん。

まぁ、非平衡状態の話、ボルマンエントロピーとかの話がしたいのなら止めませんけど(笑)

よく、部屋が散らかることを「エントロピーが増大した」などというが、正しくはエントロピーの増大則は「無駄な熱の移動」を意味するものであり、外から持ち込まれもので部屋が散らかるくらいのことは、「エントロピーが移動した」と表現する方が適切だ。

やっぱお前全然わかってねーわ。エントロピー増大則は「初期平衡状態から不可逆過程を挟んで別の平衡状態になったらその系のエントロピーは増加している」と主張しているのであって「無駄な熱の移動」があるかどうかは全く関係ありませーん。

ていうかまとめで

単なる熱移動では当然、仕事ゼロなので、エントロピーは確実に増大するが、エントロピーの増減は熱移動すなわち「気体の状態の乱雑さの変化」だけを表現するものではない。

って書いてるやん。えっ?

エントロピーの増減は熱移動すなわち「気体の状態の乱雑さの変化」だけを表現するものではない

ええっ?

正しくはエントロピーの増大則は「無駄な熱の移動」を意味するもの

じゃなかったの?

この増田の中でさえ矛盾してるのに気づかないとか馬鹿過ぎじゃない?しかも「気体」の話なんか一切してなかったのに・・・。まぁ、お前みたいなクソバカに「期待」するだけ無駄かもしれませんけど・・・(笑)

あと一応言っとくけど、「エントロピーが増大」するのは「孤立系」だけな?部分系に限れば全然エントロピー減るし。

更に言うと、浴(熱浴とか物質浴とか)にくっついた部分系では「エントロピー増大」じゃなくて「自由エネルギー減少」になりますが、もちろんこれは熱力学第二法則を言い換えただけです。

さすがにこれくらいはお前みたいなクソバカでも理解してると信じたいですが・・・(笑)

Permalink |記事への反応(0) | 14:39

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2025-05-09

本当の「エントロピー増大則」を小学生にもわかるように説明する

先に言っておくけど、真実を知ると、SF的な面白さなんか何もない、つまらない人にはつまらない話になる。

SF的な「面白い話」を期待している人は、以下を読んでも得られるものは何もないと思う。

これは、算数レベルに単純に説明できる、「エントロピー」の熱力学意味説明するだけの文章だ。

ファンタジー想像力より、正しい意味合いが知りたい理系学生(と賢い子供)向け。

 

理論的に正しい考え方をするために、まずは熱力学で扱う「熱機関」の原理ポイントを明確にし、これを噛み砕くことで「エントロピーの増大」とは何なのかを小学生でもわかるように説明してみる。

 

熱機関ポイント熱機関には『低温熱源』が必要

熱機関とは、蒸気機関などの「熱から仕事を生む」機械抽象的に表現したものだ。

カルノーサイクルで有名なカルノーは、この「熱から仕事を生む」が正確には「温度から仕事を生む」なんだということを初めて明確にした人。

 

簡単思考実験をしてみよう。

ここに、50℃のお湯を入れたビーカーがある。

このビーカーからまれ上昇気流は、『外気温が50℃のとき』と『外気温が0℃のとき』で同じか?

外気温が低い、つまり温度差が大きいときの方がより気流が生まれそうなことは、誰でもわかると思う。

「熱(温度差)から取り出せる仕事」とは、つまりこういうことだ。

熱機関を考えるときは、この『低温熱源』(多くの場合、外気)の影響を常に意識して考えることが大切だ。

 

熱機関における高温熱源(絶対温度T_H)からの熱移動をQ_H、低温熱源(絶対温度T_C)への熱移動をQ_Cとすると、

Q_C / T_C ≧ Q_H / T_H

という関係があることがわかっている。等号は理想的熱機関であるカルノーサイクルにおいて成り立ち、一般的にはただの不等号である

このQ_HとQ_Cには、熱機関における両熱源以外との熱移動がないと仮定すると、エネルギー保存則から

W = Q_H - Q_C

と言えることにも注意しよう。ここで、Wは熱機関のする仕事

熱機関効率的でないとき、Wが小さく⇔Q_Cが大きくなる(仕事をせずに熱が捨てられる)ので、最初の式は一般的に左辺が大きくなる。

 

先に結論から言ってしまうと、「エントロピーは増大する」とは、この「仕事をせずに熱が捨てられる」を言い換えたものに過ぎない。

そのことを、エントロピー定義から説明していく。

 

エントロピー定義エントロピーは『増加分』にしか意味がない

熱機関におけるエントロピー定量的定義(式)を知っている人がどれだけいるだろう。

それはほとんど算数理解できるほど単純なのに、みんな『曖昧文学的説明』ばかり好むから一般的には驚くほど知られていない。

 

熱機関におけるエントロピーの『増加分』ΔSは、

ΔS = Q_C / T_C - Q_H / T_H

計算できる。

この式が何を意味するのか?は、まだ考えなくてよい。

そもそも、これを見つけたクラウジウスさんも、それはわかっていなかった。

彼が考えたのはただ、ΔSをこう定義すると、前節の式からカルノーサイクルにおいてΔS=0、その他の現実的なサイクルにおいてはΔS>0になる、ということだけだ。

 

エントロピーSはこのΔSを熱サイクルのたびに足し合わせたものになるわけだが、実はこれには何の意味もない。

 

ΔS>0、すなわち「エントロピーは増大する」

よく「エントロピーは増大する」と、何か哲学的命題のように繰り返される。

実はこの言葉にはほとんど意味がない。

熱機関におけるエントロピー絶対量Sには意味がないので、意味がある数であるΔS、つまりエントロピーの増加分が0より大きいという話をしているだけだ。

 

理想的熱機関カルノーサイクル)においてはΔS=0、つまりエントロピーは維持される」が、普通無駄がある。

無駄があるとは、ΔSの式におけるQ_C(仕事をせずに低温熱源に逃げるエネルギー)がカルノーサイクルより多いということなので、一般にΔS>0。

まり、「エントロピーは増大する」。

 

この言葉意味はこれだけだ。それ以上のものは何もない。

理想的熱機関でなければ、Q_Cが無駄に大きくなる(熱が捨てられる)」ということを言い換えただけのものが「エントロピーは増大する」という言葉だ。

 

状態の乱雑さ」と説明されるエントロピーとは?

一方で、熱機関におけるエントロピーの増加分ΔSは、各熱源におけるエントロピーの移動Q/Tの差分とも解釈できる。

このQ/Tと計算上等しくなるのが「状態の乱雑さ」という説明表現される気体の状態量の変化だ。(複雑なので式は省略)

 

よく、部屋が散らかることを「エントロピーが増大した」などというが、正しくはエントロピーの増大則は「無駄な熱の移動」を意味するものであり、外から持ち込まれもので部屋が散らかるくらいのことは、「エントロピーが移動した」と表現する方が適切だ。

エントロピーは、エネルギーの増加により分子が取り得る「状態数の多さ」なので、部屋の中のものが散らかっていようと整頓されていようとそれは全て分子の取り得る状態ひとつに過ぎないとも言える。まあ、比喩意味を云々しても詮無いので深くは追及しないが。

 

単なる熱の移動は、仕事Wが0の熱機関とも言えるので、当然ΔS>0であり「エントロピーが増大した」と言えるが、仕事をしても無駄がある限りエントロピーは増大するので、この単純な熱移動だけをもって「エントロピーの増大」の説明とするのは混乱の元だ。

あくまで、エントロピーの増大則は、「無駄な廃熱のない熱機関はできない」ということを意味しているに過ぎない。

 

宇宙の熱的死」

エントロピーの増大則」「状態の乱雑さ」と関連して語られるのが、究極状態としての「宇宙の熱的死」という話だ。

エントロピーの増大により、最終的に宇宙全体の状態の乱雑さがピークを迎え、エネルギーが均一な「熱的死」に至る、というもの

これも実は単純化され過ぎた理屈で「エントロピー」に対する誤解を生んでいる。

 

かにエントロピーの増大則」は「熱的死」が避け得ないことの科学的な証拠だ。

しか証明根拠となることは意味することが同じであることとイコールではない。

 

エントロピーの増大則は、あくまで「自分自身エネルギー源となる熱(温度差)をロスなく作り続けられる熱機関と、そのエネルギーをまたロスなく利用できるヒートポンプ存在しない」ということだけを意味している。

仮に増大則に反してこれが可能であったとしても、それが即ち宇宙の熱的死が避け得る根拠にはならない。

エントロピーの増大則は、宇宙の熱的死に繋がる単純な事実証明に至るほど確実なもの)のひとつであるに過ぎず、他の現実的理由を上げれば限りがない。

 

エントロピーが増大するから熱的死が起こる」は、「いずれ死ぬからずっと健康はいられない」というくらいの大きな理論限界意味しているのであって、そのことからエントロピーの増大則」そのもの理解しようとするのもまた誤解を生む。

 

まとめ

以上の要点をまとめると、

となり、SF的な「凄い言葉」としてエントロピー解釈しようとするほど、エントロピーという単純な概念熱機関効率を考えるパラメータとしての数理的な意味理解から遠のいてしまうことになる。

SFって、科学技術に対する想像力を培うこともあるけど、こういう誤解を増大する負の側面もあるから困りものだね、と理系は思うのでした。

 

Permalink |記事への反応(2) | 23:22

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2025-05-03

anond:20250427090957

これ結構面白い意見だと思うんだけど(魔法を紐解くなら熱力学ではなくの所とか特に)、これに対してのトップコメが「お前は創作したことがないからそう感じるんだろ?創作したら?」のマウントなのが勿体ない。

はてなって議論を深めるサイトじゃなくて相手レッテル貼って話を切り上げるだけのサイトなんだな。

Permalink |記事への反応(1) | 11:52

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選択肢エントロピー経済物理学意思決定

経済物理学(econophysics)は、物理学概念経済現象に応用する学際的アプローチで、統計力学複雑系理論活用します。

人間意思決定を「選択空間の中での動き」と見れば、物理的な枠組みでその挙動記述することも可能です。

多くの選択肢=高エントロピー

物理学では「エントロピー」は無秩序さや情報量の多さの尺度です。これを意思決定に当てはめると

迷路モデル選択空間でのランダムウォーク

ここで、選択肢の多い状況を「迷路」として考えてみましょう。

なぜ選択肢は少ないほうが楽か?

経済行動やマーケティングでよく言われる「選択肢過剰のパラドックス(TheParadox of Choice)」は、まさにこのエントロピー観点裏付けます

人間は低エントロピー環境選択肢が少ない)ではより素早く、安定した決定が可能

これは脳がエネルギー最小化(エネルギー小原理)を志向しているからと見ることもできる。

まとめ

このように、経済物理学観点から人間意思決定を「熱力学エージェントの軌跡」としてモデル化することが可能です。

Permalink |記事への反応(0) | 06:51

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2025-05-02

anond:20250502070720

熱力学経済学の関連を語ってるから物理出身経済学論者だろ

Permalink |記事への反応(0) | 07:11

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anond:20250502062930

◆ 1.エントロピー経済的多様性:ヤクブ・カプランモデル

 

経済学者ヤクブ・カプラン(Jakub Kwapień)らは、**エントロピー情報無秩序さ)**の概念経済システム適用し、「市場効率性」や「産業構造多様性」を定量的分析しています

市場における情報拡散収束を、熱力学エントロピー対応づける。

経済的エントロピーが高い=多様な選択肢存在しており、自由市場が活発。

 

これは経済現象確率論的かつ統計力学的に解析可能であることを示しています

 

◆ 2.ボルマン分布所得分布ドラグレスク=ヤク模型

 

Victor Yakovenko(ヴィクターヤコベンコ)らの研究では、個人間の貨幣のやりとりを「熱浴中の粒子のエネルギー交換」に見立てることで、所得分布を解析しています

所得を「エネルギー」、貨幣の移動を「熱運動」として扱う。

• その結果、低所得層分布ボルマンギブス分布(exp(–E/kT)))に従うことが分かり、高所得層は**パレート分布(冪乗則)**に従うという二相構造確認された。

 

これは単なる比喩ではなく、実データとの突き合わせでも非常に高い整合性を示しており、自然科学手法の応用が成功している好例です。

 

◆ 3.ランダムウォーク株価モデルブラウン運動の応用

株価の変動モデル(例:ブラックショール方程式)は、物理学拡散方程式ブラウン運動モデルに基づいて構築されています

市場価格変動を、粒子のランダムな動きと同様に確率論的に記述する。

 

これは金融工学の中心的理論であり、実際にノーベル経済学賞も受賞しています1997年マートンショールズ)。

 

◆ まとめ:自然科学アプローチ社会科学の核心にまで浸透している

 

こうした例が意味するのは以下の通りです:

経済学は、自然科学と同等の厳密性とモデル能力を持ちうる。

• 「科学とは自然科学だけ」という見方は、19世紀的な発想であり、21世紀実証社会科学実態乖離している。

• 「社会科学は違うから劣っている」とするのは、科学多様性進化を見落とした狭量な視点である

Permalink |記事への反応(0) | 06:54

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anond:20250502062930

経済学は「自然科学的枠組み」を積極的に導入してきた

たとえば、

一般均衡理論では、価格生産量が一つのエネルギー最小化状態」に似た形で安定するモデルが組まれます

熱力学とのアナロジーにおいては、エントロピーや保存則に相当する概念効用最大化、リソース配分最適化など)が使われます

統計力学経済学エコノフィジクス)では、個々の経済主体を「粒子」に見立てマクロ現象市場の動向や格差)を導き出す試みがなされています

 

これらは単なる比喩ではなく、観測モデル化→検証という自然科学プロセスと同じ方法論に基づいています

 

数学モデル使用は「科学性」の証拠ではないが、実証アプローチの一部

 

自然科学科学である所以の一つは「定量的検証可能である」点にあります

経済学はその点で、数学的厳密性を持った仮説形成検証可能にしており、社会科学の中でも特に自然科学に近い位置にあります

 

このような手法をとっている経済学に対して、「自然科学と違うから科学でない」というのは、むしろ科学定義を狭めすぎた視野の狭い理解と言わざるを得ません。

 

社会科学は「人間」を扱う以上、絶対法則ではなく「傾向」を導く

 

かに社会科学が「全宇宙通用する法則」を提供できるわけではありません。しかし、人間社会理解にとって有用であり、実証性と予測力を持つモデルを作っている以上、「科学であることに変わりはありません。

 

経済学熱力学と似た方法論で社会説明できるのであれば、それはむしろ自然科学との接続点」ではないでしょうか。

 

まり、「自然科学でなければ科学ではない」という主張そのもの時代遅れであり、経済学のように高度な数学的・実証手法を取り入れている社会科学存在が、それを明確に否定しているのです。

主 張 そ の も の が 時 代 遅 れ

Permalink |記事への反応(0) | 06:41

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2025-04-27

奇跡惑星」とは、広い宇宙には出られないという事実の言い換え

奇跡惑星」という称賛は、裏を返せば炭素生命が成立し得る環境宇宙ではほぼ一点に収束しているという事実の言い換えにすぎません。

AI(知能=情報プロセス体)は、次の理由でその制約を大幅に緩和できます

1.温度圧力レンジが広い

→ 「液体水の 0–100 °C」という狭窄より 6〜7 桁広い温度許容帯を持つことになります

2.エネルギー源の自由度

エネルギー密度の低い星間空間でも長期稼働が可能

3. 基盤の「可搬性」

4. 「時間コスト」の逆転

5. それでも残る普遍制約

要素生物AI 依然として必要もの
エネルギー 光/化学のみ あらゆるポテンシャル勾配熱力学第一・第二法則
材料CHON主成分Si, GaN, C,Fe元素存在比、冶金技術
エラー訂正DNA修復酵素冗長符号化・FTQC 量子ゆらぎ・宇宙
計算資源 脳体積制限コンピュート密度制限ランドアウアー極限

AI が“際限なく自由”というより、制約集合がシフト拡張されると捉えるのが正確です。熱力学情報理論が最後の番人として残るわけですね。

先の議論接続すると…

anond:20250427201555

Permalink |記事への反応(1) | 20:36

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ダンジョン飯みたいな「古典RPGお約束世界観に対して上から目線でメスを入れようとする作品」が前から嫌いだった(後半に追記コメント返しあり

この速さなら言える!

D&Dソードワールドウィザードリィと連綿と続く古典RPGコンテンツ大元を辿ればトールキンに行き着くようなそれらの「剣と魔法冒険譚」が持つ世界観に対して、現実主義的な観点からある種のスノビズムが如きメスの入れ方をかましては「どうだ!俺の完璧考察!参ったか!」と踊り狂う輩が昔から嫌いだった。

それがあくま悪ノリ一種しかないので作者も真面目に考えているというほどではないという前提を崩すことがないなら受け入れることも出来るが、真面目くさった顔をして「科学思考により考察すれば生態系がああしてこうして栄養エネルギーの流れはどうたらこうたら」と抜かすような連中はどうにも虫酸が走るのだ(別の作家名前を挙げれば、天原はセーフだけどKAKERUNGって感じかな)

そもそもファンタジーあくまファンタジーでありそれ以上でも以下でもないということは誰もが遊びの大前提として捉えるものだと俺は思っている。

「人型ロボットとか馬鹿馬鹿しいよな」「いいやミノフスキー粒子散布下での宇宙戦争は有視界での接近戦を前提としているのでAMBACの効果を得られる人型こそが……」といった論争は、そういった議論ごっこが好きな奴らが誰の目にもつかない場末掲示板でやるならまだしも、出版社を通して出すような本では慎んでいくべきなのではないかということである

今しがたのべた「であるべきなのではないか?」というのはあくま自分個人的趣味嗜好の一種しかないことは理解している。

人類全体が受け入れるべき絶対的イデオロギーだとは思っていない。

単に俺自身がこういったものがどうにも好きになれないというだけの話だ。

ダンジョン飯のような作品がやりがたる「ゴーレムというものは……」「魔法というものは……」「ダンジョンとは……」といった考察なんてものは出口と入口が反転していることにも気づかない連中がポストモダニズムごっこを繰り返す超無秩序ソーカル事件状態しかないのに、何故それをあんなに真面目くさった顔を真っ赤にしながらやれるのだろうか本当に気持ち悪いな……という感情論しかないのだ。

ダンジョンなんてものは風化した古代遺跡へ盗掘に行った連中がそこに住み着いた野犬の群れに襲われたのを「我々は冒険なのだが、モンスターとの戦いから辛うじて逃げ延びてきた。これはダンジョンにあった宝箱から取ってきた財宝でござる(単に昔の偉い人が普通に保管してたのを盗んできただけ)」と言い換えただけであり、それをベースに作られた数々の冒険譚が積み重なって作られた集合意識的な「ダンジョン」という概念に対して後付けでそれっぽい補正をつけるという行為のどこに科学的な考察があるのかと、俺はずっとずっと思ってきたのだ。

概念の成立をその歴史から紐解いていくこともせずに全く別の所から引っ張ってきた理論を持ち出して「逆算したふり」をかまして見せる行為は、その文化が成立していった背景を踏みにじるようなものだと思えてならないのだ。

まり魔法というものの成立について紐解きたいなら学びを得るべきは金枝篇であって熱力学ではないということだ!

ああ全く持って俺の個人的感情論に過ぎないな本当に。

でも俺はこの感情否定する気はない。

否定される謂れもない。

だが表出するタイミングを選ぶ分別はある。

あるので、言えるタイミングがあるうちに言っておくということだ。

今だけ文句いえ美って奴だな←?

原文ここまで


ここから追記

なんか昨日から突然伸びだしてホッテントリに入っていた。

GWで暇なのでコメント返しをする。俺は礼儀正しいから。

death6coin いいぞ増田で吐き出せ

Hige2323 まあ増田で喚く分にはどんだけ的外れでもどこにも迷惑掛けないから好きなだけやるといいぞ

chokottocモンスター自覚があってちゃん増田ダンジョンにいるのえらい!

ありがとう。「ウンチトイレでするもの」みたいな肌感覚はこれから大事にして生きていきたい。

wdnsdy面白ければ目線が上だろうが下だろうがお約束展開だろうが逆張りだろうが何でもいい。面白くないやつだけが

kori3110  なるほど。好みのとして理解はできる。魔法科学的に説明出来たら魔法やないやろ問題みたいな。ただ、上から目線の正体は作者や作品というより「それが商業成功により絶対正義扱いされること」のような気も

情報洪水に脳が殺られ自分の中での「面白いか正義」が全人類にとっての善悪なのかを切り分けきれてない人が増えてきたように感じる。俺は最初から最後まで「俺の個人的感想だけど、俺は嫌いですね」しか言ってないのに、それ以上の何かを見出されているようなコメントが多いように思った。

魔法陣グルグル

あれはお巫山戯だと自覚したうえでのお巫山戯を貫いていると思っているので個人的にはあり。まあ本文読んでからコメントなのか、タイトルだけ見ての条件反射なのか、そんなのどうでもいいから俺の好きな作品の話がしてーんだよなのかは読み取れないんだけど。

cider_kondo どうでもいいけどウィザードリィって3番目に強い武器カシナートとかそういうノリのゲームやぞ(巨頭の片割れたるウルティマも平然と宇宙行ったりラスボスコンピューターだったりする(ネタバレ(そこ気にする所か?

そもそもラスボス名前が……なんて話は今関係ないよね。俺が言ってるのは古典ファンタジー世界観踏襲した作品群についてのことであって、それぞれの中で個別にお巫山戯要素があるかってマジで関係ないよね?

nnnmmmlllD&D自体が「古典ファンタジーお約束世界観に対して上から目線ゲームシステム化、数値化しようとする作品」なんですが

altar 予想通りウィザードリィが入っている出オチ、だと思いつつ増田思想を読み進めていくと大元として自分で挙げたトールキン否定している二段オチだった。

nowa_s民間伝承を体系化して己の世界を作ったトールキントールキンの作った世界を数値化・システム化したD&Dその他のPPGには嫌悪感ないのかな。/「趣味趣向」じゃなく「趣味嗜好」と書いてるとこは好感持てる(上から目線)

oreujiトールキン名前出しておきながら指輪物語にもケチつけそうな増田だな

ぐぅ……いい意見だ。話をちゃんと聞いてもらえていると感じる。俺の中に「トールキンはそれまで散り散りだった伝承を集約して世界観を構築したから凄いのでセーフ」「ガイギャックス達がやった試みは挑戦的だからセーフ」という実力主義的な差別意識があったことを指摘されている。「いっちょ噛みはアウトだけどガチの構築ならセーフっていうならダンジョン飯もギリセーフでは?」みたいな話だよね。結論だけショートカットして語れば、俺の個人的感想の線引きは俺が決めていいはずだ!でもその権利は君にもあるよね!みたいな所に落ち着きそう。人間って勝手だよなあ。

FutureIsWhatWeAre空想科学読本より「すごい科学で守ります路線のほうが好き という話なら多少は賛同する

petronius7同類として私は柳田理科雄が嫌い、科学的な目線でメスを入れるフリはしても、合理的に考えたら絶対そうは成らんやろといういい加減な話が多く、技術者として読んでて怒りを覚える。

minamihiroharu柳田理科雄に対しての悪口雑言ならば同感だが、ダンジョン飯に対してなら全然同意できないw

いやマジで柳田理科雄はこれ系の総本山だと思うよ。「俺は科学という最強の権威を使って今からお前らの好きなものをぶん殴るが、お前ら如きが科学様に楯突こうとは絶対に考えないことだ」みたいな虎の威を借るオルタナティブスノビズムが極まりすぎて痺れるものセンス・オブ・ワンダーがあるならまだ「考察」になってるけど、美学世界観もなくただ「他所の分野からツッコミのための武器を用意した」だけだったら、そんなのただの「いじり」じゃんねえ。

hiruhikoandoあの世アラブモンゴルプロテスタントもないので。悪役令嬢系のファンタジーハーレクイン大元の設定ガバガバなところをいじり倒して楽しむ。

この辺はモヤモヤするよね。作者が細かく突っ込んだ所は丁寧に「考察」されているのに、そうじゃない部分はそのまま使い回されてるから世界観粒度や深度に凄くバラツキがある感じ。俺がいまいち好きになれんのはその辺に舌触りの悪さを覚えるからなのかなあ。本当の本当にひたすらメシの話だけしてれば、「まあメシには関係ある部分限定でって感じなんだよな」でスルーやすかったのかな—。

shields-pikes増田は一度創作活動をしてみよう。そうすると独自ファンタジー世界観の設定の重要さがわかるからそもそもオレ理論は、既存創作物に対する「考察」じゃなくて、オリジナリティを生むための「解釈」なんだよ。

凄いな。いきなり「お前は創作したことがないだろ。だからお前の意見は浅いんだよ」でマウントぶっぱして終わりかよ。「どうせ無産者だろ?無産者如きの感想は聞くに耐えないね?」ってレッテル貼りしかなくて呆れる。そのロジックの組立は「黒人訛り酷すぎだろお前らクロンボが小さい脳みそで考えた意見とか聞いてね—から」みたいなもんだぞ?アホが1人で喚いてるならともかく、これにスター集まってるのはヤバイと思う。

Permalink |記事への反応(28) | 09:09

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