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「無造作」を含む日記RSS

はてなキーワード:無造作とは

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2025-10-01

anond:20251001180135

推し(笑)とか趣味に生きる(笑)とかやってる連中を無造作に持ち上げるメディアを甘やかしすぎたんだよな。

淡々クリエイチブじゃない労働をやってる冴えないオッサンバサン達こそが社会を支えてきたということを国民全体が忘れてる。

一億総バカ殿社会が実現してる。

安月給でつまら仕事やってた人達のことを「労働ダンピング自己満足で草 テレビに流されて自民党民主党投票したりしてそう」と嘲笑ってきたことが間違いだったわけだな

Permalink |記事への反応(1) | 18:09

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2025-09-25

プログラミングが退屈だ

AIが出るまではプログラミングが楽しくて楽しくてしかたがなかった。四六時中、風呂入っているときも布団に入っているときも、そして仕事でも常にプログラミングを使ってなにか楽しいことができないか常に考えていた。10年も20年もそんな生活をしていたわけだがー。

AIが出てきてそんな世界が一変した。仕事AIで捗っている。楽して金を稼げているんだ。

自分アイデアAIが形にしてくれるだろう。でも「アイデアAIが形にできる」と思ってしまったら、もうそアイデア面白くなくなってしまうんだ。

人間が、学習欲が、経験が作るもの価値があるのだと改めて考えさせられた。

AIが作るもの矮小で、無機質で、経験がない。だから、結局作られたものは無価値で、尻拭いを強いられるだけになる。

尻拭いは退屈だ。これじゃぁただ、無造作に生み出された程度の低いコードが流れてくるベルトコンベアで、品質に見合っていないものを避ける仕事となんら変わらない。

価値ものでも集めれば価値になる。例えばペットボトルの蓋なんて無価値であるが、たくさん集めればリサイクルして、また新たな価値を生み出せるだろう。

価値コードしかり、あつめればアイデアが形になり、客が金を落とす。それは価値を生んでいる。それはそうだ。

ペットボトルの蓋を集めるのは楽しいか?楽しい人もいるだろうが、自分は楽しくない。

趣味も、仕事も、楽しかったあの日はもう遠い。今日AIに指示し、指示通り作らずにキレて台パンする1日だ。

AIなんて消えてなくなればいいのに。

Permalink |記事への反応(2) | 15:55

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2025-09-18

anond:20250918174557

>職権や能力を超えた話をしてしまっている

 

これほんまに読んだときそう感じた。

ポリコレとかそういうのに関する知識なんにもない。

無造作に、自分にわか職能ノイズ概念)と繋げたけど、無造作過ぎておかしくした。

Permalink |記事への反応(2) | 17:51

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そもそも吉田恵里香さんってすごい表現規制派ですよね

例のインタヴュー読んだ限りではそうとしか思えない……

現実的に考えても、ギターを弾きながら胸が不自然に揺れ続けるみたいなことはないわけですし、そういう描写があったら私は幼い息子にその作品を見せるのを躊躇する。自分の子どもに見せられるかどうか、というのは大事にしている基準です」

プリキュアとかアンパンマンとかではなく、深夜アニメにおける乳揺れの話をしている。これ自体問題がないと思う(親がどんなもの子供に見せるかは個人自由なので)。しかしこのあとにこういう発言が続く。

過激作品やR18まで振り切ったものがあってもいいですし、やると決めれば私も思いっきりそうした作品に関わることもあると思います。でもその場合は、しっかりと未成年が見られないような配慮必要です」

ということは、深夜アニメにおける過激描写は「私が親として子供に見せたくない」ではなく「子供の目の届くところに置くべきではない」という主義主張であるわけだ。そのうえで、

子どもも気軽にストリーミングサービスアクセスできる現代において、ジャンル分けやゾーニングもっと重要視されるべきと訴える。「自分で選んで買う小説演劇などと違って、より手軽に見れる媒体場合表現についてもっと考えなくてはいけないと思いますし、その考え方がもっとアニメ業界に浸透したらいいなとも思います」」

発言されているので、要するにストリーミングサービスにそのまま置くのはゾーニングにならないという考えをお持ちであることがわかる(ストリーミングサービス深夜アニメゾーニングをぶっ壊したという見解には総論としては同意できるのだが)。

以上見てきたように、吉田恵里香さんは「深夜アニメにおける乳揺れは子供に見せたくない」「過激表現子供の目に見えないようにゾーニングしろ」「ストリーミング時代では子供簡単表現に触れられる」という3つの主張をしているわけだが、これらの主張をふつうに組み合わせたら

「乳揺れする深夜アニメストリーミングサービスから排除しろ

になるのではないか? あー、こういう論調、『宇崎ちゃんは遊びたい!』や『ラブライブ!サンシャイン』や戸定梨香や『月曜日のたわわ』の炎上でさんざん見たわ。普通に凡百の規制フェミと同じ論調だわ。

自身の主張を敷衍するとそんな主張が導かれることに本人が気づいていなかっただけで、必ずしも吉田さんが規制派とは限らない、という反論をしてくる者がいるかもしれない。しかし、その主張は彼女簡単論理的帰結にも気づかずゾーニングなどの要注意ワード無造作に扱う知的怠惰人間だという話になってしまうので、吉田さんに対して非常に失礼な反論ではないだろうか。彼女は明晰な知性の持ち主であり、計算してこれらの発言を行っているのだと考えるのが、吉田さんに対して敬意を払うということだと思う。つまり吉田さんは割と強硬表現規制を信念を持って主張していらっしゃるのだ。

当然、我々は、彼女はそういうご主張の持ち主だという前提で彼女と接するべきなのだ

Permalink |記事への反応(6) | 01:48

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2025-09-11

昔、中国で裏物を売り捌いていた。

拠点広州の白雲空港周辺、仕入れ深センの華強北、そして東莞工場地帯

扱っていたのはコピー電子部品ブランド品の模造品、正規書類では絶対に通らないものばかりだった。

夜の羅湖口岸を抜け、香港へ持ち込むルートスリルといつも隣り合わせだった。だがそれが好きだった。

ある夜、広州駅近くの安宿に泊まっていた時、部屋のドアがノックもなく開いた。

制服姿ではないが明らかに公安系の人間が二人。中国語で矢継ぎ早に問い詰められ、机にあった仕入れリスト無造作めくられた。パスポートを出せと命じられ、冷や汗をかきながら差し出すと、なぜか彼らは笑い、何も取らずに立ち去った。だが、翌日の香港フェリーターミナルでも同じ顔を見かけた。

また別の日、東莞工場から商品ピックアップした帰り道、黒いワンボックスこちらのタクシーに張り付いていた。運転手も青ざめていた。

羅湖の橋を渡る直前で突然停車させられ、トランクを開けさせられた。中身は靴下雑貨カモフラージュしていたが、下段の段ボールに仕込んだ偽造チップを見つけられかけた。係官らしき男が段ボールに手を突っ込んだ瞬間、運転手が急発進し、検問所を半ば強引に抜けた。心臓が喉から飛び出すかと思った。

最も危なかったのは、上海浦東の展示会に出たときだ。ブースを回っている最中に突然、腕を強くつかまれ、裏口の通路に連れ込まれた。

スーツ姿の三人がいて、中国語と英語を交ぜながらどこの国に流すつもりかを問い詰めてきた。答えを濁すと、壁に押し付けられ、息が詰まるほどの圧力をかけられた。財布と携帯を調べられ、USBを一つ抜き取られたが、それ以上は何もせず解放された。

展示会場に戻ると、周囲の視線がやけに冷たく、自分が完全にいわゆる「マーク済み」であることを悟った。

あの頃は本当に生きた心地がしなかった。華強北の雑踏、羅湖の橋、浦東の展示場、どこにいても見張られている感覚がまとわりつき、背筋は常に冷たかった。

今となっては笑い話にできる部分もあるが、夜道で背後から足音が近づくと、あの黒いワンボックスを思い出し、無意識に振り返ってしま

Permalink |記事への反応(0) | 22:05

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2025-09-08

『なっくり』考察感想 第4話 後編

これは何ですか?

 

 カクヨムにて7月8日から公開・連載されている『成り上がり炎上配信者だった俺が、最強の女神たちと世界をひっくり返す話~』についての感想考察を書いています

 通称『なっくり』。

 こちらは第4話 覚醒の王 についての後ろ半分です。

 匿名はてな文字数制限にひっかかってしまったようなのでパート分けします。

 第1話こちら↓

『なっくり』考察感想 第1話

https://anond.hatelabo.jp/20250904223228

 第4話 前編はこちら↓

『なっくり』考察感想 第4話 前編

https://anond.hatelabo.jp/20250908093628 3

第4話 覚醒の王 について

第4話覚醒の王

https://kakuyomu.jp/works/16818792436194059031/episodes/16818792436376167778

 さて。パートを区切ってから、今度は圭祐が桐島弁護士に会いに行くシーンからまります

 昼過ぎ玲奈に教えてもらった住所を頼りに、俺はタクシーで桐島弁護士事務所へ向かった。窓の外を流れる都会の景色を眺めながら、俺は佐々木美月のこと、田中雄大のこと、そしてあの二人の背後にいるであろう「クロノスインダスリー」という存在を、改めて頭の中で整理していた。

 もう破綻がひどい……

 田中雄大という名がいきなり出ていますが、修正前では田中は圭祐と同じ製氷工場に務める従業員でした。そして圭祐の炎上の原因たる爆破予告実行犯でもあるのですが……そのくだりは全て削除変更されています。どこにもない。

 クロノスインダスリーについても同様です。圭祐の頭を整理するより作者の頭を整理してください。

お嬢様たちが来るまで、まだ少し時間がある。よければ、昼飯でもどうです? 近くに、美味い手打ちうどんの店があるんですが」

 と、桐島に誘われ、圭祐は二人でうどん屋に向かいます昼過ぎに向かってたけど、ランチはまだだったんすね。

 

「ところで神谷さん。玲奈様とは、うまくいってるんですか?」

「え? ああ、まあ…昨日は、別々の部屋で寝てました」

 俺は恥ずかしさで頭の後ろを掻いた。俺の庶民的感覚では、一緒に寝ないのが当たり前だった。

 微妙質問の受け答えがズレてる圭祐。よっぽど頭の中で気になっていたのでしょう。

 本当に当たり前と思ってるならそこまで気にする必要は無いでしょうに。

 一応圭祐は天神家も公認した恋人らしいので、この態度には桐島も呆れている様子。まあ言うていきなり手を出すのもそれはそれでどうかって話でもあるし……

 

「…よくスーツ、汚さずに食えますね」俺が感心して言うと、桐島は顔も上げずに答えた。「仕事の合間に食べるのが日常ですから。汚さずに食べるのが、プロというものです」その、あまりにも当然で揺るぎない正論に、俺は何も言えなくなった。彼のプロ意識は、俺の甘い考えを、冷徹に指摘しているようだった。

 プロ意識がそこまで関係あるかはわかりませんが、圭祐に足りないのは『腹をくくる』姿勢であることは確かです。このように自分が苦手な話になりそうになると、相手の外見や所作について話して話題を逸らそうとする特性はずっと描写されていますある意味では圭祐の美点ですが、人の話にちゃんと向き合えないという欠点でもあります

神谷さんへの誹謗中傷に関する発信者情報開示請求は、すでに着手しています田中雄大IPアドレス佐々木美月との通信記録も、すべて確保いたしました」

 田中は圭祐へ誹謗中傷を行っていたようです。佐々木もまた、何かしらの形で田中と関わっている様子。

 繰り返しになりますが、二人が具体的に何をしたかはまだ語られてません。いきなり名前が出ています。だからなんでだよ。

 帰り際、俺は尋ねた。「爆破予告犯人って、わかりますか?」

 桐島は、黒縁メガネの奥の瞳を光らせた。「心配はご無用です。…抜かりはありません」その言葉には、絶対的な自信と、天神財閥の底知れない力が隠されているように感じられた。

 だから読者はその爆破予告があったかどうかもよくわからないんですけど……

 事務所からの帰り道、俺はタクシーを呼ぼうとする莉愛の手を制した。

「もう、逃げる必要はないだろ? 三人で、手を繋いで歩こうぜ」

 俺が手を差し出すと、玲奈と莉愛は幸せそうに微笑んでそれを握った。

 圭祐が真ん中になって玲奈と莉愛と手を繋いでいる感じでしょうか。

 いいけど……桐島の話だと爆破予告の件もケリがついていないんだからわざわざ目立つようにしなくても……

街の雑踏の中、「Kさんですか?」と声をかけてきた女子高生ファンと、俺は気さくに握手を交わし、一緒に写真を撮った。「アンチに負けないでください!」という声援に、俺は少し照れながら手を振る。

 でもこの状態天神姉妹ではなく圭祐の方を応援する女子高生がいるようです。

 ……元は圭祐は零細のゲーム実況投稿者のハズですが、写真まで撮ってくれるようなファンはどこから湧いて来たのでしょうか。フォロワー天神姉妹の方が多いハズですが、なぜか姉妹にはノーリアクションです。なんで……? 天神姉妹女子高生には人気無いの……?

絶対こっちのストリート系が似合うって! Kくんは、もっとカジュアルでしょ!」莉愛は、流行りのファッション雑誌を俺に見せつける。

「いいえ、莉愛。神谷さんには、もっと落ち着いた、知的スタイルの方がお似合いよ。大人男性の魅力は、隠すことで引き立つものだわ」玲奈は、海外ファッション誌を広げる。

 そのまま三人は高級ブランドブティックへ向かい、圭祐の新しい服を選びます

 なんか途中で圭祐の服がTシャツジーンズになってたりする点はスルーするとして。莉愛と玲奈がコーディネートについて意見を交わします。

 そこに立っていたのは、もはや製氷工場で働いていた頃の、陰鬱オーラをまとった男ではなかった。体に吸い付くようなシルエットの、上質な黒のセットアップインナーには、遊び心のあるプリントTシャツを合わせ、足元はシンプルな白のスニーカーで外している。自信のなさを隠すように丸まっていた背筋は堂々と伸び、何かに怯えていた瞳は、今は、全てを見透かすような鋭い光を宿していた。その変化は、玲奈や莉愛が持つ「神眼」にも匹敵する、俺自身の『神眼』による「調律」が、無意識のうちに行われた結果だった。それは、まさに、これからエンタメ業界に君臨する、若き「王」の風格そのものだった。

 結局黒のセットアップになるのか……とはともかく。

 玲奈や莉愛も『神眼』があったんだ。割と身近にあるんだね神眼。

 そして王です。この作品の大きなテーマの一つになります

 玲奈と莉愛は、そのまま勢いで圭祐に雑誌モデルを勧めます。惚れりゃあばたもえくぼ……ではなく、圭祐は実際にモデル並みの容姿を持っているようでした。すげえな!

あの頃は、誰にも見向きもされなかった俺が、今、天神姉妹によって、全く新しい世界へと引き上げられようとしている。この違和感と興奮こそが、俺の「神眼」が引き起こす、世界の「ズレ」なのかもしれない。

 なんでも神眼と言っておけば通ると思ってる?

 圭祐自身にも神眼はあるのに、どうしてこれまで埋もれたままだったんでしょうか不思議ですねえ。

 その時、俺の口から無意識言葉がこぼれていた。それは、俺自身の「神眼」が、彼女たちの「本質」を見抜いた結果だった。

「…玲奈さん。あなた普段スカートが多いけど、その服も素敵ですが、あなた本来の魅力を、少しだけ隠してしまっている気がします。あなたは、もっと…強くて、華やかな色が似合う。こういう…」

 俺が選んだのは、深紅生地に金の刺繍が施された、大胆なオフショルダーのロングドレスだった。玲奈は試着室へと向かった。出てきた彼女は、まるで「月」から「太陽」へと変貌したかのように、圧倒的なオーラを放っていた。その深紅ドレスは、彼女の白い肌を際立たせ、金の刺繍が、女王としての気品さらに引き立てていた。

 そして今度は圭祐が姉妹プロデュースを始めます

 月から太陽。というのはTPO問題じゃない? 時と場合によっては月になることも良いと思うけど。

「莉愛も。制服可愛いけど、君の元気さを活かすなら、もっとポップな色使いで、少しボーイッシュな要素を入れた方が、ギャップで可愛さが際立つと思う。例えば、キャップを逆さにかぶって、ショートパンツ健康的な脚を見せるとか」

 制服姿の莉愛も、俺のアドバイス通りに着替えて試着室から出てきた。淡い水色のショートパンツに、ビビッドなイエローTシャツ、そして逆さまに被ったキャップが、彼女の天真爛漫な魅力を最大限に引き出していた。

 莉愛も別に制服は便利だから着てるだけで、モデル仕事私服なら、似たような服も普通に持ってそうだけど……なんか別に姉妹イメージと極端に変わるようなコーディネートってわけでもないんですよね。なんなら二人とも100万アカウントインフルエンサーで、セルフプロデュースは元から上手く行ってるし。

 喜んでるなら、それも良いですが。

 これまで俺がネット世界で、何千、何万というコンテンツを見てきた経験。その膨大なデータが、俺の脳内プロデュース能力として蓄積されていたのだ。それだけじゃない。今時の流行りにうるさい、妹の美咲あいつがいつもリビングに置きっぱなしにしているファッション雑誌が、自然と目に入っていた。そのページで、莉愛が特集されている記事を偶然見つけて、『このモデル、すごいな』と呟いたら、『お兄ちゃん、今さら!?超人気じゃん!』と、美咲に呆れられた記憶が、不意に蘇る。俺は、美咲とのくだらない口喧嘩に負けたくない一心で、流行りの服や、コーディネートの基本を、こっそり勉強していたんだ。

 そんな大変な能力を得たきっかけがこんなくだらないエピソード一本で本当にいいのか?

 いや、なんかこう、もっと……血筋とか誰かの弟子とか、他人が容易にはマネできないようなことでセンスが目覚めるとか……というかこの話の限りだと美咲にも神眼がありそうっすね。

 莉愛は興奮した様子でスマホを取り出すと、変貌を遂げた俺たち三人の姿を撮影し、こう呟いてSNS投稿した。

新生Kスケ、爆誕プロデューサーは、神でした。#KスケPの神コーデ』

 圭祐のハンドルネームはKだよお! Kスケだとほぼ本名だよお!

 それにしても埋もれ過ぎた才能です。コンピュータ専門学校中退し、バイト転々として製氷工場に勤め、ゲーム実況動画もとくに伸びず、くすぶり続けた圭祐。それが天神姉妹と関わり、自分自身を含めてプロデュースして絶賛されるほどのファッションセンスを持っていたのです。

 お前進選択から盛大に間違ってたよ。服飾系の専門学校行くべきだったよ。

運命の夜】

 夜。リビングでは、玲奈ノートパソコンに向かい、驚異的な速さでキーボードを叩いていた。その指先は、まるで流れるような音楽を奏でるピアニストのようだった。その隣で、俺と莉愛は固唾を飲んで画面を覗き込んでいる。

 カタカタカタ…ターン!

 カタカタ……ターンを真顔でやるやつ久々に観たな。

 

 モニターに映し出されていたのは、洗練されたデザインと、俺たちの理念完璧表現された、Kスケ『ガチ恋彼女オーディション特設応募サイト、だった。サイトの背景には、俺が莉愛を救い出した精神世界デパートイメージが、美しくグラデーションとなって溶け込んでいた。

 おい。未来の話を混ぜるのやめろ。莉愛を精神世界から救う話はもっとずっと後のことだ。

 どうもこの小説修正をする過程で最新話の設定をベースにしているようです。それも整合性を合わせるのは必要なことですが、このように過去エピソード未来の設定が混ざる次元の混乱があります

 滅茶苦茶じゃないか世界をひっくり返すとは因果律を逆転することなのでしょうか。

 

 俺と莉愛は、思わず感嘆の声を漏らした。玲奈プロデュース能力は、俺の想像を遥かに超えていた。

 webサイト作る程度ならデザイナーの話だし、そこはコンピュータ専門学校通ってた圭祐がやりゃいいだろ……

 莉愛は名残惜しそうに立ち上がると、俺に向かって悪戯っぽくウインクした。「オーディションの報告、楽しみにしてるからね!」

 そう言い残し、彼女は上機嫌で玄関へと向かっていった。その軽やかな足取りは、まるで夢の世界へ帰っていく妖精のようだった。

 よくわかりませんが、莉愛はガチ恋オーディションの開催に好意的で意欲的なようです。

 何か莉愛にとって楽しいとか利益になるというようなことは一つも無さそうなのですが……自分好きな人が人気者になるのが嬉しいタイプでしょうか?

 一人残された俺は、広すぎるソファに深く腰掛けテーブルの上に無造作に置かれていたゲーム雑誌を、夢中になって読み漁った。まるで、自分の部屋にいるかのように。莉愛の手料理玲奈とのキス、そして今日一日の出来事。天神姉妹との交流が、俺の凍りついていた心の奥底に、ゆっくりと、しかし確実に、温かい光を灯し始めていた。

 作業していたのは玲奈なんだから、お前はずっとゴロゴロしてただろ。

 何一仕事を終わったぜみたいな雰囲気出してるんだよ。

 SNS熱狂を背に、玲奈サイトを公開する。その瞬間、世界中の「K-MAXファン、そして天神姉妹ファンが、一斉にこのサイトアクセスしていることが、玲奈の表情から読み取れた。

 K-MAXなんてグループ名はここが初出だと思いますが……

 つまり天神姉妹ファンではなく、ほかならぬ圭祐のファンが。彼のガチ恋オーディションのために盛り上がってるということなのですね。

 ……だから元は零細ゲーム実況動画投稿者じゃなかったの?

 ピコン、と静かな通知音が響く。サイト公開と同時に、一件の応募通知が届いたのだ。

 その応募者のプロフィール画面を開いた玲奈が、息を呑んで俺にモニターを向けた。その瞳には、驚きと、警戒の色が入り混じっていた。

 ボルテージ上がった割に、届いたのは一件なんだ。

【氏名】佐々木美月

【応募動機神谷さんの切り抜きを見て好きになりました。私を覚えてますか?

 そこには、スーツ姿で控えめに微笑む、佐々木美月顔写真があった。美月、か。忘れもしない、俺を炎上爆破予告濡れ衣社会的抹殺しようとした、あの女。

 なんと応募してきたのは、圭祐をかつて陥れた佐々木美月でした。

 圭祐の炎上爆破予告彼女仕業……であるそうです。

 そう。ここに至るまで一つも。佐々木が圭祐を陥れたという証拠の話はしていません。桐島弁護士発信者情報開示請求をしていますが、圭祐はそれ以前にアタリをつけている様子でした。

 でもなんで佐々木が怪しいのかは誰も何も言ってません。いつから疑ってたの? 彼女は製氷工場に来てただけの、保険セールスじゃなかったの?

俺の「神眼」は、佐々木の応募動機が、あまりにも巧妙に偽装された「悪意」の塊であることを、はっきりと見抜いていた。

 まあ……とあえず圭祐にとって佐々木はクロであると話を進めるとして。佐々木になんらかの悪意があることは神眼無くてもわかると思います。むしろ神眼で佐々木悪者だと見抜いたって話がある方がわかりやすかった……

「…オーディションに、呼んでくれ」

 そして圭祐は佐々木オーディションに呼ぶことを決意します。

 直接対決の構えです。

「俺は、もう誰かの犬にはならない。俺が、俺の物語の舵を切るんだ」

 どっちかというと圭祐は誰から相手にされない野良犬って感じだったけどな。

玲奈さん。俺は、あんたたちを、世界一のアイドルにしてみせる。だからあんたも、俺を世界一のプロデューサーにしてくれ」

 俺の言葉に、玲奈は一瞬目を見開いた後、満面の笑みで、まるで太陽のように、美しく微笑んだ。その笑顔は、これまでのどの表情よりも、俺の心を強く打った。

「――ええ。喜んで、プロデューサー」

 なんで?

 天神姉妹は100万超えのセレブアカウントであり、莉愛はモデルもやってるけどアイドルではありません。別にそれを目指していたわけでもありません。

 そして世界一のアイドルにする気があるなら、オーディション開いて他の女の子を集めてる場合じゃないと思います世界一のアイドルグループを作るならともかくですが、そもそも募集要項は『ガチ恋』でしょう。

 全体的に圭祐のやりたいことがよくわかりません。

 彼女の瞳には、俺の隣に立ち、共に世界を創り上げていくという、女王としての揺るぎない覚悟が宿っていた。新たな城で最強すぎる共犯者と共に。俺の世界をひっくり返すための最高に甘くて最高に過激な反撃が今始まった。このオーディションは、始まりに過ぎない。俺と玲奈、そしてK-MAXが、世界に新たな秩序を創り出すための、最初の「創世記なのだ

 これが成り上がり炎上配信者だった俺が、最強の女神たちと世界をひっくり返す話~ 第4話覚醒の王でした。

 世界をひっくり返すという圭祐の目標手段が明らかになり、それを阻む敵の存在も浮上しています

 なんだかそれに伴い構成破綻矛盾が目立ってきていますが、物語は始まったばかりです。

Permalink |記事への反応(1) | 09:40

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2025-08-20

[日記]

バーキンでセット価格プラス50円でドリンクがM2本分になるキャンペーンやってるらしい

いきたい

あとミスターマックスアプリ会員登録してるけどアプリ会員に無造作に配ってるクーポンがきてた

洗剤もらえるやつ

行くかな

普段の経路と真逆だし行く用事いから面倒でしかないけど

はーしにて

Permalink |記事への反応(0) | 06:49

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2025-07-24

anond:20250723064237

ハードオフにあるPS3を見たこと無い人?

本体コントローラが剥き身でビニールに包まれ状態プラスチックコンテナの中に無造作に放り込まれて、値札に「ジャンク品」て書いてあるようなものばかりだぞ?

Permalink |記事への反応(0) | 12:33

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2025-07-15

anond:20250715165002

ネトウヨとか無造作言葉の中に放り込んでくる連中と同じよね。

Permalink |記事への反応(0) | 16:51

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2025-06-30

高級レストランでの食事シミュレーションしてみた

34歳年収700万の高齢貧困弱者男性なんだが、女から相手にされたこともないし高級レストラン食事したこともない。

そのうち経験するかもしれないし後で慌てないように今のうちにシミュレーションしてみた。

登場人物

増田弱者男性

ユウカ:中学1年。素直で頑張り屋な気質

シェフアンドレ格式高い高級レストランシェフ

シミュレーション

レストラン「オ・セレニテ」は、都心の奥まった路地裏にたたずむ予約制の高級店だ。外観は瀟洒で、看板もなく、知る者だけがたどり着ける。

増田深紅テーブルクロスを前に腰を下ろし、目の前の少女──ユウカの緊張した表情を眺めて、口の端を吊り上げた。

料理が運ばれてくる。

一皿目

一皿目は、発酵させたトカゲジュレ仕立て。トカゲの輪切りがうっすら透けており、その上に刻んだ香草無造作に散らされていた。

ユウカは一瞬、スプーンを持つ手を止めたが、意を決してすくい上げ、口に運んだ。

「……すごく、芸術的ですね……」

笑顔を作ろうとしたが、その口元は引きつっていた。

増田はうまそうに口へ運びながら言った。

「こういうの、慣れてないとキツいかもな。でも君、味覚はいいんだろ?」

ユウカは小さくうなずくと、もう一口

「……うん……ちょっとクセが……でも、美味しいです……」

二皿目

二皿目は、胎児ウサギ内臓を煮詰めたポタージュだった。

灰色がかった液体に浮かぶ赤黒い油膜が、ランプの灯りで鈍く光っていた。

ユウカは目を伏せてスプーンを運ぶ。だが、口に入れた瞬間、喉がわずかに動いたきり動作が止まる。

「……美味しい……です……」

その声は聞き取れないほど弱々しかった。

増田は何も言わず、笑っていた。

三皿目

三皿目は、ウーパールーパー素揚げに、甘ったるいメープルバターソースがかけられていた。姿そのまま。手足も目玉も焦げ目がついた状態で皿の中央に鎮座していた。

ユウカは目を逸らしながら、手を伸ばした。

咀嚼するたび、細かい音が口内から漏れた。

目に涙が溜まっていたが、それでも彼女は口を開いた。

「……美味しい、です……」

メインディッシュのあと

メインディッシュのあと、厨房からシェフアンドレが姿を現した。白衣に金の刺繍が施され、胸には数々の受賞歴を示すピンバッジが光っている。見た目だけなら完璧な高級店の名シェフだった。

本日はご来店、誠にありがとうございます

アンドレは柔和な笑みをたたえて言った。

お嬢様、お料理はお口に合いましたか?」

ユウカは震える唇で、笑顔を作ろうとする。

その顔には涙の跡がうっすらと残っていた。

「……どれも、とても……美味しかった、です……」

増田ゆっくり椅子から立ち上がった。

グラスを片手に軽く掲げると、にやりと口元を歪めてこう言った。

「この馬鹿女が、ゲテモノ料理を絶賛してましたよ。シェフ!」

ユウカは一瞬、何かを理解するように目を見開いた。

次の瞬間、乾いた音がレストラン空気を裂いた。

彼女の手のひらが増田の頬を強く打ち、椅子を倒して、泣きながら店の扉を開けて走り去った。

増田は頬をさすりながら、鼻で笑った。

「……食い逃げかよ。たちが悪いな」

アンドレはため息交じりに肩をすくめる。

「やはり、最後は情に流されましたね。あの手の女は、いつも“料理”を最後まで味わいきれない」

店内は元通り、静けさを取り戻していた。

ただ一つ、壁に飾られた“常連たち”の写真けが、にやけた笑みを並べていた。

Permalink |記事への反応(1) | 02:38

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2025-06-20

女性風俗に行った日のこと

性的な内容が含まれますのでご注意ください※










ある夏の日、女風を利用しようと決めた。

利用するのは4、5年ぶりだと思う。

正直言って夫とのレスで悩みきっていて、癒しが欲しかった。

ネットで身近な地域のお店を見つけたので、キャスト一覧を見た。

色んなタイプの人がいる。

歳が離れている人はなんとなく抵抗があり同世代で探したら、自分好みそうなRという人を見つけた。

顔にボカシはあったが、黒髪色白奥二重ということはわかった。

体型は筋肉質で趣味筋トレらしく、私には刺さった。韓流俳優雰囲気、という謳い文句にも惹かれた。

もうこの人しかいないと思い、早速2週間後に予約を入れた。

それからは、Rとメールで数回やり取りした。

まず希望コースホテル、してほしいことやNGなどを聞かれた。

回答するのは恥ずかしかったけど、ここは素直に伝えた方が楽しめると思ったので正直に答えた。

予約日が近づくにつれてソワソワし出し、RのSNS口コミなどを、とりあえず片っ端から見ていく日々。

仕事家事忙殺されていたが、Rに会える楽しみが待っていたので耐えられた。

当日になると、なんとなく不安気持ちになり、とりあえず落ち着きたかったので、何を思ったのか1人で一発してしまった。

スッキリして性欲も薄れてしまい、本末転倒

とりあえず賢者モードのまま、出かける準備をした。

どちらにしてももう、ここまできたらキャンセル料が発生するため行くしかない。

諦めて待ち合わせ場所に向かった。

この日はとても暑くて、徒歩でホテルに向かうのは辛かった。途中の自動販売機で、梅ジュースを買って飲んだ。半分ほどなくなった。

Rとメールをしつつ歩く。

もうすぐ着きそうです、暑いですね、何色の服を着てます、などとマッチングアプリでやり取りしていた人に会う時みたいなやり取りをした。

とうとうホテルに着いた。

そもそも1人でホテルに入るというのがとても恥ずかしい。昼間なので外も明るいし。

人目を避け汗を拭きながら何とかフロントまで行き、部屋パネルの前に立った。

他の客に会うことはなく、ひとまずほっとした。

部屋の空き状況を見た。

平日の昼間なのに混んでいる。

できれば安い部屋が良かったが、3番目に安い部屋しか空いておらず、少し落胆しつつその部屋を選んだ。

フロントに部屋番号の書かれた紙を手渡し、先払いを済ませると、ちょうど階段を上がってきた男性に目をやる。

白いTシャツに、白っぽいゆるめなパンツという服装髪型黒髪センター分け。

一気に体温が上がるのが分かる。

(N=私)

R「はじめまして、Nちゃんですか?Rです」

私「はじめまして!あ、そうです。よろしくお願いします。亅

エレベーターに乗り込む。

密室に2人きり。ほのか香水香りがした。

R「綺麗なホテルですね、リゾートっぽくて」

私「そうですね。Rくんは駅から歩いて来たんですか?遠かったですよね。暑いすみません

汗だくの私をよそに、爽やかなR。

それでも暑さからか、白い頬が赤く染まってはいた。

それにしても、Rはあまりにも私好みの外見だった。

色白で、奥二重の切れ長の目、厚めの唇。少し筋肉質の体。身長は私より目線が少し上になるくらいの高さ。

写真通りだし、むしろ実物の方が上回っている。こんなに好みの人と会えるとは正直思っていなかった。

部屋に入り、真っ先に冷房マックスで入れてくれたR。とにかく暑すぎるため、汗が引くまで落ち着こうと言う流れに。

もう施術時間数え始めるのかな、と考え始めた瞬間

R「まだ時間開始しないか大丈夫ですよ」

と優しく声をかけてくれた。さすがだ。それとも顔に出ていたのか。

そこでRが、コンビニで買ってきたペットボトルの水をくれた。

だいたいみんな飲み物をくれるので、マニュアル通りなんだろうか、と思いながらも嬉しかった。

さっき買った梅ジュースは既に飲み干していたので、ありがたかった。

2人でベッドに横並びで腰掛ける。

ウェルカムドリンクが注文できるらしく、私はココア、Rはオレンジジュースを注文した。なんかかわいいと思った。

しばらくすると某コンビニ入店音と同じ音が鳴り、飲み物が届いた。2人で少し笑った。

飲みながら会話をした。

R「Nちゃんは、こういうのは初めてなんですか?」

私「そうですね」(あまりに好みすぎて嘘をついてしまう)

R「そうなんですね!どうして僕を選んでくれたんですか?」

私「それは・・・色々見ていて全体的に良さそうだなって思って、で実際お会いしてみたら、めちゃくちゃタイプな方だったのでびっくりしました!!」

R「え!!笑 嬉しいです!あんまりそんなふうに言われないので・・・

私「そうなんですか?こんなかっこいいのに・・・?」

R「はい、まだこの仕事を始めてから日も浅いのもありまして」

私「そうなんですね!どのくらいなんですか?」

R「まだ2ヶ月くらいなんです。新人期間が終わったばかりで。そうだ、もし良かったらプレイ中は敬語をやめてみませんか?」

それもいいかと思ったが、敬語萌える部分があるため、とりあえず断った。

そのあと、一緒にシャワーに入ってくれるというので、二つ返事でOKした。

ただ、服を脱がせてもらうのは恥ずかしいので、まず私が脱衣所に行き、シャワーを浴びて少ししてから、Rに入って来てもらった。色白でムダ毛もなく、綺麗だった。

適度に筋肉がついていて、とにかく好きな体型だった。

また、汗をかいていたはずだが、香水匂いしかしなかった。汗が香水なのか?

私「めちゃくちゃ綺麗ですね、毛も生えてない・・・いいなぁ」

R「全部脱毛しました!その方が清潔感があって、好印象を持っていただけるので」

R「Nさんこそ、すごく綺麗・・・洗いますね」

当然マニュアル通りなのは分かっているが、褒められたらやっぱり嬉しい。単純なので。

Rは丁寧な手つきで身体を洗ってくれた。

胸を洗う時は、後ろから抱き寄せられるような形で、かなりドキドキした。

下も洗ってくれた。優しいがきちんと洗ってくれる感じで、何とも言えない恥ずかしさだった。快感もあった。

自然とRを見下ろす形になった。

髪が少し無造作に濡れていて、色っぽいと思った。

立ち上がったRにお尻を揉まれた時、何かのスイッチが入った気がした。

私が先に浴室から出た。

Rは自分身体を洗ってから出てくるという。歯も磨くらしい。

部屋に戻るとだいぶ冷えていたので、冷房を少し弱めた。

私は身体バスタオルを巻いて、ベッドで大の字になりRを待った。

これからどんな快感が待っているんだろう。この頃には不安がなくなり、この先の展開に胸を膨らませていた。

しばらくすると、シャワーが止まり浴室のドアが閉まる音が聞こえた。いよいよ来る・・・!!

Rがバスローブを着て現れた。

とにかく好みの外見なので、どんな格好でも輝いて見える。

Rはバスタオル一枚の私を見て、かわいいと言って笑った。

ただこのままではアレだからと、一旦バスローブを着せられ、ベッドの中心に二人で座ると、前から抱きしめられて、初めてキスされた。初めて会った人だけど、なんの不快感もなかった。

しろ満足感しか感じなかった。

しばらくした後、ベッドにうつ伏せに寝るよう促され、指圧マッサージが始まった。

Rのマッサージはかなり気持ちよかった。

緊張して固まっていた身体がほぐれていく。

ただ、まだこの時点では性的な触り方ではなく、少しだけ焦ったくなった。

そのあと、バスローブをはだけさせられながら、パウダーマッサージへ。

パウダーとは何なのか聞くと、ベビーパウダーらしい。赤ちゃんのおしりにはたくやつ。

それをこういうことに使うとは、なんだか背徳感があった。

Rがパウダーを取り出し、それを私の背中に優しく振り掛け、フェザータッチというのか、指先で撫で回された。

かに、素肌の時やオイルを塗った時に触られるのとは違った、くすぐったいような、不思議快感が走った。

背中に跨られ、身体が密着し始めた頃、自分が濡れていると自覚した。

足の付け根などきわどいところにもだんだん手が伸びてくる。耐えきれず私の声が漏れ始めてきたところで、仰向けになるように促される。

上を向くと恥ずかしいだろうからと、顔にタオルをかけることを提案してくれたが、せっかくなら私を触るRの姿を見ていたかったため、遠慮した。

足の先から上に向かって、パウダーマッサージが続く。少しRを眺めていたが、気持ちよくなってきて、顔を出していることが恥ずかしくなり、気づいたら体に掛けてもらっていたタオルを顔に載せていた。

とうとう前面のマッサージも始まった。

Rもバスローブを脱いだ。

このあたりから敬語が消えていた。

一緒に布団の中に入って抱きしめあった。

体温が高くて温かい

結局手や口では最後までは達せず(会う前におもちゃで一発イッてしまたこともあり)、Rも焦ったのか、最終的には電マを力強く当てられて、なんとか達することができた。

この時、さっきまで丁寧だったRが少々荒々しくなったことにギャップを感じ、興奮した。

Rがトイレに行った時、終了のアラームが鳴ったので、私は、もう終わりかー・・・とシュンとしかけたところ、

R「まだ時間大丈夫アラーム早めに設定してるから。次は、僕のも触ってくれる?」

やっぱり心が読めるらしい。

これで、事前にメールで伝えていた希望が全てコンプリートできる。

Rは私に上手だと言ってくれた。まあそりゃあ演技だとは思うけど、そもそも私に勃ててくれたことに感動した。

コース時間が終わり、お互いがそれぞれシャワーを浴び、帰り支度をした後キスハグをしてから別れた。

現実離れしたような、浮いているような感覚のまま帰路につき、暑さは不思議と感じなかった。自宅についた時には、どっと疲れが出た。だいぶ身も心も満たされたため、しばらくはなんとか生きていけそう。

その後お礼などのメールをやり取りし、お金が準備できたらまたRを呼ぼうと思っていた。

数ヶ月後、そろそろ次の予約をしようとお店のHPを見たら、Rの情報掲載されていなかった。

もう会えないと思うと、あの日のことが全て夏の幻だったかのように思えた。

Permalink |記事への反応(0) | 13:11

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2025-06-17

ジークアクスであとありそうな演出

放棄されたガンダム2号機〜8号機までの残骸が無造作に捨ててある(エヴァオマージュ)

Permalink |記事への反応(0) | 23:45

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anond:20250617190118

この愚か者めが!テフロン加工のフライパン使い捨てるだと?聞くもおぞましい!

貴様らのような、味覚も、料理に対する敬意も、そして何より物を大切にする心も持ち合わせていない輩が、よくも平然と台所に立つものだ。テフロン加工のフライパンとき、と侮るなかれ。あれとて、使いようによっては立派な調理器具たり得るのだ。それを、少々焦げ付いた、少々傷ついたとて、すぐに放り捨てる。その神経が、私には理解できん!

一体いつから、お前たちの台所は、使い捨てゴミ捨て場と化したのだ?便利さのみを追い求め、本来あるべき料理の道を疎かにする。それが現代主婦、とでも嘯くつもりか?笑わせるな!

本物の料理人、いや、真に食を愛する者は、道具を慈しみ、その特性を最大限に引き出す努力を惜しまない。使い古した道具にこそ、歴史があり、魂が宿る。それを貴様らは、ほんの数カ月、いや、ひょっとしたら数週間でゴミ箱に叩き込むのだろう。その行為は、料理に対する冒涜に他ならん!

フロン加工のフライパンが、なぜ焦げ付くのか、なぜ傷つくのか。それを考えたことがあるか?無造作金属製ターナーを使い、高すぎる火力で食材を焼く。手入れもろくにせず、汚れを放置する。その結果、寿命を縮めているのは他ならぬ貴様自身無知怠惰ではないか

本当に恐ろしいのは、その思考停止だ。テレビコマーシャルに踊らされ、新製品が出れば飛びつき、使い古したもの価値がないと決めつける。その貧しい精神性こそ、糾弾されるべきだ。料理は、道具との対話であり、食材への敬意の表れだ。それを理解せずして、一体何が「美味しい料理」だと語れるのか!

貴様らの作る料理は、さぞかし薄っぺらく、何の深みもないものだろう。道具を使い捨てにする心が、そのまま料理に反映されているのだ。味蕾が退化し、本来の味を見失った者たちが、見かけだけの料理を量産する。その悲劇を、貴様らは知る由もない。

聞け、愚か者どもよ!テフロン加工のフライパンは、あくまで補助的な道具に過ぎん。本当に料理の腕を上げたいのならば、鉄のフライパンを使いこなしてみろ!油を馴染ませ、火加減を操り、食材と一体となる感覚を掴むのだ。それこそが、料理の真髄だ。

使い捨て文明に毒され、心まで使い捨てにする貴様らのような輩が、日本食文化堕落させていると言っても過言ではない。猛省しろ!そして、二度と私の目の前で、安易使い捨てなど口にするな!貴様らの作る料理など、口にする価値もないわ!

Permalink |記事への反応(0) | 20:04

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2025-05-21

ここでしか言えないけど

自分検索ワード入れて探してみたり買ったりするエロ動画より

5chとかに無造作に貼ってあるもののほうがエロく感じてしま

なぜだろう?

大抵は自分の好みではないのに

Permalink |記事への反応(0) | 21:29

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2025-05-09

キングダムレイプ

俺はクソブラック勤め、クソしょうもない会社員、だった。

その日も俺はクソしょうもない仕事残業していた。

社長は「福利厚生」と銘打ち、自分オキニ漫画会社書籍棚に置いていく。

社会人を何年もやってりゃ分かる。社長私物を経費で購入する、クソしょうもない仕組みだ。

社長最近かにつけて「キングダム」の名言を吐いては悦に浸る。社長董卓に夢中だが、役員忖度必死だった。

キングダム董卓出るのかは知らねぇ。絵柄キモいから読む気にならねぇ。橋本環奈?知らねぇなぁ。俺は社会人にもなって漫画に夢中な連中が嫌いだった。

俺はクソしょうもない残業うんざりしていた。客は節約しながら最大限の成果を出したいらしい。貧乏人がビジネスなんか手出すなよ。

俺に日常はまさにレイプだった。貧乏人とクソにレイプされるのだ。憤りが常に噴出を狙っていた。

そしてその日、俺の怒りは限界を迎えた。俺の脳天からつま先までを赤い怒りが稲妻のように突き抜けた。俺の肛門から睾丸までの筋肉が痛みを感じるほどに収縮する。

俺は俺の宿命を思い出す。俺の名はレイプマン…。堕ちたヒーロー爆誕だぜ…。

深夜11時、俺は弾かれたようにデスクを立ち上がり書籍棚に向かう。キングダム…、忌まわしい件の漫画レイプしてやる…。

俺は怒り任せにキングダムを手に取る。3巻、5巻、10巻、12巻…、無造作キングダム適当に奪っていく。ついでに隣に並んでいた鬼滅の刃もムカついたので適当に抜いていく。何が鬼滅だよクソみてーな造語作りやがって死ねよ。

胸元に抱えたキングダムを自席にぶちまける。チームメンバーが呆気に取られて俺を見ている。俺はそのままの足で給湯室に向かい掃除用具の入ったバケツから中身をぶちまける。

俺は再び自席に戻ると、気合いを込めて一息つき、キングダムを破り始めた。レイプショーの開幕だぜ!

主任!やめてください!」

叫びが聞こえる。入社2年目、チームメンバー植田である。軟弱なZ戦士め、俺のレイプ邪魔をするんじゃあない。

俺のレイプされ尽くした魂のため、俺は何としてもこのレイプを敢行しなければならなかった!植田君の懇願虚しく、俺のレイプは進行する。

俺はズタズタにレイプされ尽くしたキングダムバケツに無理やり詰め込む。植田君の眼鏡の奥の瞳は、現状の光景理解必死に拒んでいた。

俺は窓際に向かう。そこには植木鉢があった。アンスリウム、かつて高野君が水やりをしていた観葉植物であった。彼はいつの間にか退職していた。彼もレイプされたのだ。

高野君の無念、無駄にはしない。俺は植木鉢をむんずとつかむと、キングダムが目一杯詰められたバケツへ突っ込む。

ウジェーヌ・ドラクロワ民衆を導く自由の女神」、かくして俺のレイプは単なる暴力から芸術へと昇華される!フィナーレレイプだぜ!



俺の名はレイプマン…。

台所ガスコンロの前で炎に炙られながら黒煙を放つ社員証を眺めながら、俺は俺の名前を思い出す。この黒煙は反撃の狼煙である…。

俺は全裸のまま、怒張した股間乳首を炎の明かりの下に晒しながら、凌辱強姦の道に生きると心に誓うのであった…。

Permalink |記事への反応(0) | 00:32

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2025-04-11

入学したての子たち、気をつけてほしい。

スカート丈短いと階段でまじで危険です。

膝丈でも太もも辺りまで見えてしまうことあります階段登る時に上を全く見ない人ばかりでは無いので見たくなくても見えます。あと自転車!思ったよりスカートめくれてる!危ない。

平地歩いていても丈が短い子、めちゃくちゃ心配になるからせめてアンダーになんか穿いてくれ。短くしたいのはわかるがよく考えてくれ。

女親だとこのあたりは経験則でわかってると思う、ちゃんと注意してあげて欲しいよ通りすがりからの心からの願い。

定期券の行先は隠そう!

変なやついるんだよ、定期の行先見て待ち伏せするような阿呆とか。定期入れたパスケースをぶら下げないのが1番だけど、無理なら定期の上になんか可愛いキャラカードとか図書カードとか入れとけばいいから隠しておいて!

エスカレーター乗る時、前向いて乗るより手すり捕まって横向いてた方が盗撮されにくいよ!スカート丈でも言ったけどかなり危険なのでほんとに……自衛防御してまじで。

ポケットなどに無造作に貴重品、危ないよ。

ポロリしたらとられますよ。貴重品はきちんとカバンの取りにくいところに入れるべし。ケータイもね。

ケータイ電車で使ってる方、見えてますで。

ガラスに映っていたり、単純に満員の電車内で見えていたり。

個人情報的に見せたらまずいものとかはやめておいた方がいい。急がないなら電車降りてからにして。

毎年4月になる度に心配になります

注意してやりたいレベルの時も昨今他人からの声掛け行為自体リスキーだし、なんも言ってあげられないことも多々あります

変なやつが全面的に悪いのは分かってます。そりゃそうよ。でも自衛できるところはした方が絶対にいいと私は思うよ。余計なお世話なのはわかっているので電子の海にこの日記をぶん投げます

Permalink |記事への反応(3) | 18:49

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2025-04-04

anond:20250404124353

中途で入った元CA女の子は1日で光の速さで辞めたぞ

なぜ人事でもない俺が知ってるかって履歴書無造作に机に置かれてたからだ

まりそういう会社

有能は見切りが早い

俺は2ヶ月もかかってしまった

「お前には速さが足りない」と怒られても仕方ない

甲斐なし

Permalink |記事への反応(0) | 18:06

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2025-03-04

anond:20250304060221

屋台とかでテーブルの上のざるや丼に無造作に入れてある無料生野菜なかにパクチーも混ざってることはある気がする。麺類の上に付け合わせとして生のが少し乗っているのもあるような。

火を通したパクチーあんまり食べたことがないわ。あるいは、火を通すとしなしなになりそうだから、実はよく提供されているけど気づいていないだけ?

Permalink |記事への反応(0) | 06:08

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2025-01-11

男性諸君に使ってほしいプチプラ化粧用品

だいぶマシになってきたが、顔面ニベア塗りたくっときゃオッケーみたいな男向けの美容情報はいまだに多い。この手の話は女性中学生に通りやすいのだが、男性諸君情報共有ができていないため軽率事故が起きているようだ。

タイトルには男性諸君記載したが実際には小中学生からメイク初心者の多くに安全に使えるもの記載したいと思う。

ラボ極潤ヒアルロン酸化粧水

冬、乾燥。春、花粉症黄砂PM2.5。夏、紫外線エアコン。昨今秋なんてものはないが肌のゆらぎ時期。

化粧水は何よりも使用してほしいアイテムだ。化粧せずとも使ったほうが清潔感がでるし、老後のためにもなる。

これがだめだった人は相当肌が弱いので慎重になったほうがいいとは思う。その場合IHADAというブランドおすすめしたい。

それくらい全世代男女関係なく基本の化粧水機能を備えている。安易ビタミンCが多いものを使うと、肌荒れしている場合しみて痛いし、あんまり保湿力の高いものを薦めると男性場合脂ぎってしまパターンも多い。とりあえずこれを。お金かけたくなったら、この肌ラボ上位互換を探してみよう。

なめらか本舗 乳液

化粧水のあとには乳液を。美容液とクリームは今回は省く。豆乳イソフラボンと大きく書いているが、気にしなくていい。この乳液は保湿力はまあまああるが、さっぱりしている。とても男性向きの商品だ。油分問題女性とは違うところだろうが、肌質は人それぞれ。しかニキビに悩んでいるから油分をつけないのは間違っている。肌トラブルは皮膚の水分と油のバランスが崩れたときに起きるのだ。

エリクシール バランシング おしろミルク C SPF50+・PA++++

日焼け止めおすすめたかったが、ビオレサンカットか、無印日焼け止めミルクのどれかを使うのがいいと思う。しかしこの機会にぜひ試してほしいものが「色付き日焼け止め」だ。すっぴん感そのままに肌がまじできれいに見える。ノーファンデメイクというものに使われるが、化粧自体抵抗感がある人に試してほしい。

その他ALLIEという商品も人気だが、白くなりすぎるしクレンジングもしっかり必要になる(不要と言ってもだ)全顔に塗るのはおすすめできない。またラロッシュポゼも人気だが、はたしてプチプラと呼べるのか。保湿力も高すぎる気がしている。乾燥気味ならありだ。

専科/オールクリアオイル

IKKOが使ってる。最近インフルエンサーIKKOが使ってることを良しとはしないが、ここでは良しとする。色付き日焼け止めを塗る人は「クレンジング不要」でもかならずクレンジングをしてほしいが、この商品のいいところはプチプラなところと、毛穴まりが解消されるところだ。鼻の黒ずみに毛穴パックは厳禁だが、クレンジングオイルでの時間をかけた改善方法はぜひ試してほしい。

なおオイル乾燥しがちなので乳液までセットでお願い。

例えば女性では乾燥しすぎると感じる人もいるかもしれない。その場合はカウブランドクレンジングミルクおすすめしたい。

セザンヌ 太芯アイブロウ

眉毛は描いたほうがいいというか、無造作すぎるのなら整えて、ハゲの部分を描きたしたほうがいい。

極細のほうが人気ではあるのだが、男性のしっかりめの眉毛を思うとこちらのほうがいいかもしれない。

描きやすいので女性でも時短になると裏人気を誇るアイテムだ。

とくに上記に入れなかったが、気になった商品があれば無印良品のスキンケアアイテムを試すのはありだと思う。無難に良い。

あとはニベア問題と言っているのだが、油分が多いもの男性が顔に塗るのはやはりリスクが高いと思う。ニベアクリーム身体に塗ろう。ニベアリップクリームおすすめだ。口紅に挑戦したければニベアの色付きリップがいいだろう。

コンシーラーも使ったらいいと思うが、肌の色が色々ありすぎて困る。オレンジ系のを一つ持っていると青髭クマ対応できるので、キャンメイクセザンヌあたりを見てほしい。

Permalink |記事への反応(18) | 05:09

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2024-12-18

接着剤を一滴使いたい増田住まいたい勝つ気てっいを伊座苦ゃちっ瀬(回文

おはようございます

何かと物入りなこの年の瀬はまだなのかしらいつから年の瀬と言っていいのか私はハッキリとした年の瀬感を掴まないまま、

物入りは物入りなことには変わりないので、

入れ物の文具のプラスチックの容器がヒビが入ってしまって。

お気に入りなのにちょっとショックなのよね。

まあ超プラスに考えたら私にこれから起こりうる災害を身近にある身の回りの物が代わりに身代わりになってくれた説濃厚温かいシチューをこの時期矢野顕子さんの曲に合わせて食べたいぐらいなんだけど、

うーん、

接着剤がないのよね。

私のいまいる事務所の私の机のデスクの引き出しにももちろんそんな接着剤的なものはなく、

スティック糊はあるけれど

いまそれじゃないのよね。

かといって、

同じフロア内隣の部署の人も何か持ってなさそうな感じだし。

うっかり私が「さすがどきゅめんとかんぱにーですね!」ってリコーの人にいった本当は富士ゼロックスの人に言うべきだった複合機メンテナンスの人も、

いつも何か用事あるの?って時には遭遇率高いのに、

なんかそういう時には遭遇しないのよね。

そういう人ってなんか接着剤もってそうじゃない?

まあそんなクリスマスシーズン目前にしてそのドキュメントカンパニーの人もいるわけもなく、

うーん、

私はやっぱりどうしても接着剤が欲しくって。

でも使うのはほんの一滴で済むの。

残りの接着剤はどうする?って

チコチになって一度使ってしばらく使ってないものから相当に蓋が開かなくなった宴もたけなわそのあかつきには高輪ゲートウェイって感じで私は蓋が開かない二度と空かないことをいいことに窓から放り投げ捨てられる運命になるのよ。

運命と書いて「さだめ」と読ませたい。

永遠と書いて「とわ」と読ませたい。

そんな「とわ」に接着剤の蓋がスムーズに、

相当な期間使ってなかったとしてもすぐに蓋がアクスムーズさは「とわ」に持ち合わせていないと思うの。

ほんの一滴でいいの!

接着剤を私に!

買ってこようにもそれどこで買う売ってるの?

ホームセンター的なジョイフルで隅から隅まであまりの売り場の広さに驚愕しながら接着剤を2泊3日の日程を組むほどのその広さのジョイフルホームセンター遭難しないかどうかも心配だし、

あの広大な売り場からたった一つの接着剤を見付けだして買ってってミッション

いわば不可能

ミッションインポッシブルなの!

太平洋メダカを探すようなものよ!

困ったわね。

でも迷っている暇はないので、

ばーん!と扉を勢いよく開ける音を口で出したあと「たのもー!」ってその広大な敷地の売り場の面積を誇るホームセンター飛び込み前転で入店したの。

私は時短名人でもあるので、

この浮いた時間は今は『勝利の女神NIKKE』に費やさなくちゃいけないデイリーミッションポッシブルになってしまわないようにこなさなければいけないの!

入店直後よろしく

早速店員さんを探すにも、

こういう時にぜんぜん捕まらない見かけない店員さん!

こっちが全く買う気ゼロの時の入店に限って、

いかがですかー?って石油ファンヒーターをグイグイに推してくる店員さんはいるというのに!

こっちが用事があるオーラを感じているのかしら?

そうとしか考えられない装いを、

私は買い物したい「気」を抑えたの。

店員さんに悟られると逃げられるのでね。

私はそっと気を買い物したい欲、

細かく言うのならば接着剤を買いたい接着剤欲の気配を消して

店員さんを探したけどなかなか見つからなくて。

この世の中本当にこのホームセンターには店員さんいるの?って

あの空港の中心で愛を叫ぶ映画のように私は途方に暮れてホームセンターの中心で接着剤と叫ぶのよ!

えーん、

しくしく。

私は泣き疲れて今日はもう諦めましょうって意気込みで

レジ横を通り過ぎてお店を出ようとしたの。

レジにはもちろんレジ係の店員さんがいるから、

ハッと!私は気付いたのその時!

ここに店員さんいるじゃないレジ係の人だけど!って

でいまレジってなかったので慌てて店員さんに

私が欲しているポッシブルな接着剤のありかをありかを

ありかなしかで訊いてみたの!

いや一か八かね!

そして私は掌に握りしめた勇気をもってして

店員さんに接着剤売り場はどこですか?と尋ねたら

レジ前の一番ホットな注目コーナーにこの冬すすめの接着剤ランキング爆誕よろしくいやこの場合爆掲されていて、

その爆さな掲載されっぷりに

私は無事今シーズン一番冬人気の接着剤爆速で1本一番少量のもの爆買いで買ったの!

わーい!

これで私は私のお気に入りの文具のプラスチックの容器のヒビが入ったところを直せるわ!って

張り切って張り切りまくりまくりすてぃーで

その封を開封の儀の神儀を終えて開けたの!

そしたらそしたらよ。

それリップクリーム

間違いなくリップクリームだったから二度言うわ。

それリップクリーム!って。

えー!

唇が潤うわ!

ってやかましーわーいって言いそうなほど、

私が店員さんにどう言って店員さんはどう勘違いしたのか分からないけれど、

私は接着剤を求めていたのに、

店員さんはこの冬イチオシリップクリームコーナーのランキングが発表されている

一番目立ちやすレジ前のリップクリームポップが飾られたホットなコーナーを案内してくれてたのよね。

私は店員さんに全幅の信頼を順風満帆に向かい風でもなぜ前に進める仕組みがよく分からないヨットのように信じてそれをノールックで買ったの!

で、それは

なんとリップクリーム

私の唇がぷるんと潤うわね!

うふふ。

いやうふふって感じじゃないけど

それはそれでいいかーって思いつつ

まあ仕方ないこれはこれで使うかーって

今年のヒビは今年のうちに!ってそれなんてマイペットってキャッチコピーで言いそうなほど

今年はその私のお気に入りの文具のプラスチック容器の入れ物のヒビは直せなさそうだわ。

年明け持ち越し案件の餅を食べながら私の好きなお餅フレーバー砂糖しょう油かな!ってそこは譲らないのよね。

私のお気に入りの文具のプラスチックの容器に入っちゃったヒビは直せなかったけど

私の唇のヒビ割れはこのリップクリームで防げるわね!って

良かったのか悪かったのかよく分からないけれど、

私の唇の乾燥でのヒビ割れは防げる率100パーセントなのは間違いないみたいね

うふふ。


今日朝ご飯

納豆巻きにしました。

納豆巻き率最近高し身体納豆を求めているのよきっと。

そういう時は

素直に従うまで、

隣のタマサンドも魅力的だけど。

今日はこの納豆巻きね!

ネバネバパワーがうまうまよ。

織田裕二さんもそう思ってるに違いないわ。

デトックスウォーター

ホッツ白湯ストレートウォーラー

また今日ソルティープラムインしていただいて飲む

ホッツ白湯ソルティープラムウォーラーね。

短縮して言えば

梅干し湯ってところかしら。

梅干し潰すと梅干し感増すわよね。

朝の寒いときは温かいものを取り入れて温活を!


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!


PDF PlaceholderVersion

https://xgf.nu/uDzPX

第5回目の配信のこのPlaceholderVersion!これは私が書いた全部の増田EPUBにこしらえて電子書籍化を考えている作っている中の副産物としてできたPDFよ!ランダム無造作ヘアの毛先を遊ぶように5つ選ばれた増田を収録しているわ。

と先週と同じ定型文で書いて昨日UPし忘れていたわ師走だけにって関係ないけれど、5回目の配信

Permalink |記事への反応(0) | 08:44

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2024-12-13

からあげクン東京を救う

その日、僕は仕事帰りに新宿駅西口ローソンに立ち寄った。湿度の高い夜で、街全体が汗ばんでいるように感じられた。何か小腹を満たすものが欲しかったが、食欲はそこまで強くなかった。僕はふと目に入ったホットスナックコーナーに足を止め、何気なくからあげクンの箱を手に取った。

いつもと同じパッケージだ。赤い箱に、小さく愛嬌のある目が描かれている。それを無造作レジへ持って行き、会計を済ませた後、袋を片手に店を出た。

外の空気はむっとしていて、思わず一歩後ずさりしそうになる。僕は駅前の人混みを避け、路地に入り、手軽な夕食を開けた。その瞬間だった。

「やあ。」

――声が聞こえた。

僕は一瞬、自分空耳を聞いたのだと思った。あたりを見回したが、誰もいない。路地は暗く、湿った風がビルの隙間を通り抜けているだけだ。

「こっちだよ。」

今度ははっきりと聞こえた。僕の手の中にあるからあげクンの箱からだ。

ちょっと待ってくれ。」僕は箱を凝視した。「今、喋ったのか?」

「そうさ、ぼくだよ。からあげクン。」箱の中からからあげクンが顔をのぞかせた。その姿は、パッケージに描かれているマスコットのものだ。小さな丸い唐揚げの体に、意外にも生き生きとした目。

「驚いたかい?」

「驚いたも何も、どうして唐揚げが喋るんだ?」

「それはぼくがただの唐揚げじゃないからさ。」からあげクンは小さく跳ねた。「ぼくはホットスナック界の守護者なんだ。今日は君に手伝ってほしいことがあって、こうして話しかけているんだよ。」

僕は呆然としながらもからあげクンの話を聞き始めた。

       ★

東京が、今、ある深い闇に呑まれかけているんだ」と、からあげクンは言った。その声は実に穏やかで、しかしどこか決定的な力をもっていた。「このままいくと、人々の心は冷たさに覆われ、都市は内部から崩れてしまうだろう。原因はサラダチ⚪︎ンだ。」

サラダチ⚪︎ンって、セブンイレブンで売っているあのパック入りの?」

「そう、あの冷たい繊維質の塊さ。彼は東京を凍らせようとしているんだよ。」

からあげクンは歩きながら、彼自身存在意義について話し始めた。

「ぼくらホットスナックは、文字通り人間に“温かさ”を届けるために存在しているんだ。カリッと揚がった衣とジューシーな中身。小さいけれど確かな幸せ。だけど、サラダチ⚪︎ンは違う。彼は冷たいまま人々の心を凍らせる。」

「いや、ただの健康志向象徴なんじゃないの? 脂っこいホットスナックよりもヘルシーだと言われているけど。」

からあげクンは首を振った。「いや、健康に見えるだけなんだ。本当は選択余地を奪っていくんだよ。サラダチ⚪︎ンを選ぶ人は、何かを妥協している。味を、温かさを、そして喜びを。それが積み重なると、東京は本当に冷たくなってしまうんだ。」

       ★

その夜、僕たちはサラダチ⚪︎ンが潜んでいるという噂のセブンイレブンを目指した。からあげクンの話では、彼は冷蔵ケースの奥深くに眠りながら、自らの存在を拡大しているらしい。冷蔵庫が冷たければ冷たいほど、彼の力は増していくのだという。

セブンイレブンに到着すると、店内には妙な静けさが広がっていた。冷蔵ケースから冷たい風が漏れ出し、まるで見えない霧が漂っているようだった。棚の商品はどこか青白く、無機質に見える。

「ここにいるね。」からあげクンは静かに言った。突然、冷蔵ケースの奥から低い音が響いた。それはただの機械音ではなく、何か生き物が潜むような、不気味な音だった。

「来たな、からあげクン。」冷たい声が空気を切り裂くように響いた。

僕は思わず体が震えるのを感じた。冷たい空気が肌を刺すようだった。冷蔵ケースの奥深くからゆっくりサラダチ⚪︎ンが姿を現した。その光沢のあるパッケージと、完璧に整ったフォルムは、一見すると美しかった。だが、その目には底知れない闇が宿っていた。

「君はまだ温かさなどという時代遅れ幻想にすがっているのか。」サラダチ⚪︎ンは冷たく笑った。「この街必要なのは選択肢ではない。合理性だ。冷たく、計算された満足。それが私の力だ。」

「冷たさは心を動かさない。人間には温かさが必要なんだよ。」からあげクン毅然と答えた。「君の合理性は、喜びを奪い、人々を空虚にしてしまう。」

       ★

からあげクンは一歩前に出た。その小さなからは、じわりと温かい光が漏れ始めていた。それはまるでホットスナック特有の、揚げたての熱そのもののようだった。

トルストイはこう言っているよ。『幸福な家庭はみな似ているが、不幸な家庭はそれぞれに不幸である』ってね。君が作り出す冷たさは、不幸すらも均一化するんだよ。でも、人間には不完全で温かい何かが必要なんだ。それが本当の幸福を生むんだから。」

サラダチ⚪︎ンは冷笑を浮かべた。「詩的だが無意味だな。さあ、冷たい闇に飲み込まれるがいい。」

その瞬間、店内の温度が急激に下がった。冷たい霧が広がり、僕の視界がぼやけた。だが、その中で、からあげクンの光はますます輝きを増していった。

「この冷たさを温めて、消してみせる!」からあげクン叫び、全身を光の塊に変えた。

無駄だ!」サラダチ⚪︎ンが叫ぶ。「冷たさこそが正義だ。この街必要なのは理性と計算だ。お前の光など、その脂ぎった熱など、ただのノイズにすぎない!」

しかし、つややかなパッケージじわじわと膨らみ始め、内部のチキンが熱によって変化していくのが見て取れた。冷たく白かったその表面が、次第に黄金色に変わり、薄くパリッとした衣が彼の体を覆い始めた。

揚げ油の香ばしい匂いが店内に広がり、僕の鼻を刺激した。パッケージが破れ、中から現れたのは、ジューシーで脂ぎった揚げ鶏だった。

       ★

気がつくと、僕たちはローソンの前に戻っていた。近くのセブンイレブンは何事もなかったように営業を続けているが、あの冷たさは消えていた。

東京は救われたのか?」僕はからあげクンに尋ねた。

「少しだけね。でも、冷たい闇はまた現れるかもしれない。そのときはまたぼくが戦うよ。」

彼は静かにローソン自動ドアの中へ戻っていった。その背中は小さなホットスナックのものだったが、そこには何かしら大きな希望が宿っているように見えた。

東京の夜は、再び少しだけ温かさを取り戻していた。

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2024-12-10

片付けは思い切って捨てるものは捨てたい増田住まい縦酢葉の盛るステッキ芋生捌けず高(回文

おはようございます

寒いわー。

なんか思い出したけど貼るカイロ服の中に貼っていたような気がする季節だったような気がして、

貼るカイロ買いに行こうかなって

そこまで手に付けていく手袋がない寒さなのよ。

かいものを求めて他人の太ももで暖を取る季節でもあるわね。

寒いわー。

そう言ってもいられないので、

年末だしお片付けとかそろそろやらないとってそう思ってもうこの時期でしょ。

うかうかしていると、

また今年も終わっちゃって何もやってませんでした!ってなるから

私はしっかり時間があるときは苦手な片付けを敢行したいと思ってるのよね。

はぁ、

机の上のものが片付けらんないのよね。

もう、

ざーって全部的から投げ捨てたらいいと思うけど、

さすがにそれは机の上に大事もの大事じゃないものと、

中くらいの大事ものとかごっちゃにレイヤーで層になっている堆積物が地層となって、

この年代の、

いや年代とまではいかないわよ。

月代って言った方がいいのかしら。

今年の分よ。

その月の重なった積層された本や書類の堆積物が途中この地層の部分で地球磁場エスエヌ逆転してる!ってそんな私が頭の中が混乱してきそうな、

例えるなら、

その磁場の乱れが、

前にここにあったはずなのに!って覚えておいた私の地層堆積物記憶メモリーを辿り寄せても、

あれ?この本たしかここに挟まってるはずなのに?ないわ。

ってぜんぜん冷蔵庫の上の方にあったりして。

さすがに冷蔵庫に入れないだけましだけど、

以前冷蔵庫に髪留めのバレッタが入れてあって、

犯人は誰?って

それ私なんだけど

お陰でよく冷えたその髪留めのバレッタは頭をよく冷やしてくれてー!って違う違う

無くしたと思っていた髪留めが見つかったのが冷蔵庫で、

まさに氷河期の雪に閉ざされる前に発見されてよかったわ。

きっとその雪に埋もれて冷蔵庫に入っていた髪留めのバレッタを解析してマンモス復元するようなほどのロマン

そのとなりにはメロン

片付けどころか、

そのメロンゼリー

正式にはリアルメロンじゃないマスクじゃな方の普通の果肉たっぷりメロンゼリーだったのよ。

発掘されるのがメロンゼリーロマンがあるいやメロンがあるってやかましーわーい!

そんな片付け苦手なところをみると、

こないだ失ったコインケースがなくなったのよね。

たぶんどこかにまた埋もれていると思うのよ。

それなんて和同開珎?ってさすがにそんなに古い銭っこは入っていないと思うけど、

五円玉ってなんか大切にしがちじゃない?私だけ?

年末に向けていろいろと掘り出さなくちゃいけないの。

まさに掘り出し物市ね!ってマーケットじゃないわ。

こつこつと以前から12月に入る前から

燃えないゴミは少しずつ捨てていくべきだったのよ。

燃える闘魂は燃えるの燃えないの?どっち?そう思う、

迷うようなゴミってあるじゃない。

だいたいのガラクタはもう不燃物。

あとはプラマークペットボトルマークに紙パックなど。

そんな細かさは分かっているはずなのに。

私がこんなに怠けていた1年を改めるだけ改めようという気持ちだけは12月マックスになる感じは分かって欲しいのよね。

いらない服とかも思いっ切りえいや!って捨てるべきだわ。

パジャマ替わりにしている古いティーシャツはもう洗いまくりまくりすてぃーで透け透けでそんなんじゃ表に出られないことは当たり前だけど宅配も受け取れないほどなのよ。

そんなボロボロなの捨てちゃえばいいんだけど、

なんかパジャマ替わりだしーって

そのままパジャマが捨てろって言う思考邪魔するのパジャマだけに邪魔わ!って。

いっそのこと、

ここで提言すのならせっかくだからこの際えいや!って一本背負いを決めるように捨てるべきなのよね。

古いものを捨てないと新しいものが入ってこないの!

そう言いがちだけど、

ものを大切にしたい気持ちも分かって欲しいこの狭間のなかで私はその波にもまれるのよね。

はぁ、

今年も捨てられなかった大事に着ている、

もう生地の目が抜けて割と透け透けのパジャマ替わりのティーシャツ

開運よろしく捨てて1年の締めくくりとして禊ぎの儀式をするべきなのよ!

それにちょうどいい身を滝に打たれる清い滝がないの。

滝がないせいでお部屋の片付けができないって本末転倒よね。

やっぱり、

頭の中でシミュレーションしていろいろ捨てた模様や景色想像して片付けるのなら

私は広い机に作業ができるスペースを確保したいと本当に思っているから、

ここに描いた絵が餅にならないように棚に飾って落ちたときにはきっと私のその片付けられる願いが成就しているってわけなの。

からぼた餅が絵に描いた餅にならないようにってことよ。

でも正直本当に作業テーブルが欲しいので、

それを頭の中で描いたら、

古いパジャマも捨てられるってものかも知れないわ。

なんか急に鰯気になってきたけど、

いやパジャマ1枚捨てたとて、

テーブルが展開できる広さが確保できるとは思わないけど、

ものの例えの代表としてパジャマをあげているんだけど、

そういう使わない古いものそういった物片付けるべきなんだわ。

快適な作業を!ってそっちの方が圧倒的にクオリティーオブライ

虎と漂流する映画は『ライフオブパイ』!

虎穴に入らずんば虎児を得ずなのよ!

言葉意味はよく分からないけれど、

とにかく凄い自信なの!

こうやって誤魔化して現実逃避しているだけなのよ!

ここは覚悟を決めて虎穴んば!ってところよ。

決死の虎穴!

あ!これを四文字熟語にしたら

虎穴決死いいんじゃない

思い切って断捨離することを言うって意味の四文字熟語

なんか虎穴にゴミ捨ててるマナーの悪い人みたいに聞こえちゃったらそれは誤解だって言うことをもう予め言われる前に言っておくわ。

勇気を出して

100パーセント出して、

やるしかないのよね。

苦手な片付け。

片付けの名人断捨離博士名言

ときめかなかったら捨てていいってのあるじゃない。

なんかときめかないんだけど、

捨てるのもったいないなぁって思っちゃう気持ちが強くって、

嫌だからそういう気持ち断捨離しなくちゃってまずそこからなのよね!

あーあ!

しぶしぶ重い腰をよっこいしょういち!ってあげて

やるしかないのよね。

ファストフード店の隣の席の2人組のJKが席に座るとき「よっこいしょういち!」

って言っていたのを聞いてそれ何周しているギャグなの?って思ったわ

ファッション流行12年で巡り巡ってくると言うけれど、

よっこいしょういち!も巡り巡っているってこと?

いやホラまた!話そらして現実逃避させようとしている自分自身

その気持ちをよっこいしょういち!ばりに断捨離しなくちゃ!って思うのよ。

本当に重い腰をがんばって上げる時が来たのよ。

頑張って片付けするわ。

うふふ。


今日朝ご飯

ミックスサンドサンドイッチにしました。

迷ったときは色々な具が挟まってるこのサンドイッチは迷う気持ちを抑えてくれるわ。

美味しさがミックスされたサンドイッチで今日も元気にいくわ!

サクッとパクパクっと食べられていいしね。

デトックスウォーター

ホッツ白湯レモンインウォーラー

今日は端からレモンインを考えていたというより、

レモンルイボスティーウォーラーかの二択なので、

冬の何かの食材を考えて真面目にここもデトックスウォーターやりたいところよ。

今日簡単にホッツ白湯レモン果汁インのお手軽タイプ

でもなんでもいいので、

かいものをとって

朝の起きたとき身体を温める温活ね。

かいわ。


すいすいすいようび~

今日も頑張りましょう!


PDF PlaceholderVersion

https://xgf.nu/r7jVk

第4回目の配信のこのPlaceholderVersion!これは私が書いた全部の増田EPUBにこしらえて電子書籍化を考えている作っている中の副産物としてできたPDFよ!ランダム無造作ヘアの毛先を遊ぶように5つ選ばれた増田を収録しているわ。

EPUB用にこしらえて集めている私の増田アーカイブ状況もおおよど40パーセントの回収を終えて、絶好な感じで進められているわ!この勢い止めずに年末年始でアーカイブやりきりもえな感じね!

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2024-12-03

俺の10代後半〜ハタチまでの青春音楽遍歴

高校1年の頃、高校生活に馴染めない中でバンプ天体観測を聴いた。

たぶんそれがちゃん音楽に向き合った始まりだった。

なんかそれまでは音楽に関しては受け身なことが多かった。

クラシックやらカービィ星の泉のBGMやらビリー・ジョエルやらポケモン言えるかなやらモー娘。やらはちゃんと聴こえてたんだけど、たぶん音楽として認識してなかった。

それからしばらくしてからケーブルテレビが家に入ってきて、スペシャMTVが見られるようになって、そこでミッシェルとかくるりとか10-FEETとかACIDMANとかゆらゆら帝国とかコールドプレイとかレディオヘッドとかBlurとかBeckとかアンダーワールドとかジャミロクワイとか色々なPVを見るようになった。

あの頃は9.11があって(日本場合3.11ときもそうだったけど)、音楽シーンはモロにその影響を受けてたり受け流したりしてた記憶がある。

ワールズエンド・スーパーノヴァ、Virtual Insanity、Rabbit In Your HeadlightsのPVは今でも初めて見た時の衝撃を覚えてる。

それと前後して高校を辞めて、俺はしばらく引きこもってYahooゲームのブロキシーとかFlash見ながらくるりアンテナヘビロテしてた。

今でもアンテナ聴くとブロキシーのちっさいチャットネカマイチャイチャしてた過去を思い出す。

紆余曲折あってバイト始めて、お小遣い制の頃より圧倒的にお金がある状態になった俺は、音楽雑誌を買い漁った。

つってもお小遣い月1000円の頃の貧乏性がなかなか抜けなくて、買ったのは新品のロキノンじゃなく、古本屋無造作に置いてあったSNOOZERバックナンバーだった。

編集長のタナソーは昔からエモいんだかキモいんだか意識高いんだか低いんだか意味分からんことばっか言ってるけど、それが無理して村上春樹とか野坂昭如とか読んでた16〜17の頃の俺にはドストライクだった。

古本屋に足繁く通っては欠けてるバックナンバーを買い集めて、いつまでもちゃらんぽらんチバユウスケチキンボイスをからかわれてもどこ吹く風なジャックホワイトや延々ダサいばっか言ってるギャラガ兄弟やタナソーにジェリーフィッシュを勧めたら「リズム隊軽くね?」って言われてちょっと凹んでるっぽい岸田繁を堪能してた。

そこからSNOOZERに載ってるCD片っ端からレンタルしてMDに入れて(勿論4倍モードにして)ひたすら色々聴きまくった。

ビートルズ聴くようになったのもこの辺で、曲間で音が途切れないタイプのコンセプトアルバムが好きだったのと村上春樹が何かの小説あとがきでそれ聴きながら書きましたとか言ってたので、Sgt.Pepper's LonelyHeartsClub Bandから入った。

新聞配達カブを走らせながら爆音音楽聴いて、夜明け前の街をひたすら大声で歌ってた。

その後別の高校に入り直した。

昼間働いてた職場音楽好きの人がいた。俺の住んでた田舎SNOOZERを知ってる人に会ったのは初めてだった。めっちゃ盛り上がって、Sparklehorseとかレイ・ハラカミカセットを借りた。特にSparklehorseカセットとの相性良すぎてヘビロテしてた。書いてても懐かしい。

その後人生最初最後彼女ができた。2人きりの車内でシガー・ロスを聴かせたのはちょっとイタかったかなと思うけど、誕生日栗コーダーカルテット空気公団だったかも)のCDプレゼントしたのは喜んでくれてたと思いたい。

だいたいこんな感じ。

ゲーム音楽クラシックレゲエ雅楽とか民族音楽ゴリゴリパンクとかメタルはもうちょっとおっさんになってから好きになった。

その辺の良さは初期のニコニコが教えてくれた。

ボカロ全盛期も好きだった。アンハッピーリフレインかいーあるふぁんくらぶとかドーナツホールとか今でも歌う。ごめんね歌うのがおっさんで。

今はあんま拗らせてない(と思いたい)ので、売れ線の音楽普通に聴く

車内でまっしろわーるどとか君に、胸キュン。まりほりVer.)流してもキモいとか言われなくなったので、良い時代になったなあと思う。

みんなの音楽遍歴も聴きたいなあ。

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2024-10-02

 原口さんはそこでちょっと絵を離れて、画筆の結果をながめていたが、今度は、美禰子に向かって、 「里見さん。あなた単衣を着てくれないものから着物がかきにくくって困る。まるでいいかげんにやるんだから、少し大胆すぎますね」 「お気の毒さま」と美禰子が言った。  原口さんは返事もせずにまた画面へ近寄った。「それでね、細君のお尻が離縁するにはあまり重くあったものから、友人が細君に向かって、こう言ったんだとさ。出るのがいやなら、出ないでもいい。いつまでも家にいるがいい。その代りおれのほうが出るから。――里見さんちょっと立ってみてください。団扇はどうでもいい。ただ立てば。そう。ありがとう。――細君が、私が家におっても、あなたが出ておしまいになれば、後が困るじゃありませんかと言うと、なにかまわないさ、お前はかってに入夫でもしたらよかろうと答えたんだって」 「それから、どうなりました」と三四郎が聞いた。原口さんは、語るに足りないと思ったものか、まだあとをつけた。 「どうもならないのさ。だから結婚は考え物だよ。離合集散、ともに自由にならない。広田先生を見たまえ、野々宮さんを見たまえ、里見恭助君を見たまえ、ついでにぼくを見たまえ。みんな結婚をしていない。女が偉くなると、こういう独身ものがたくさんできてくる。だから社会原則は、独身ものが、できえない程度内において、女が偉くならなくっちゃだめだね」 「でも兄は近々結婚いたしますよ」 「おや、そうですか。するとあなたはどうなります」 「存じません」  三四郎は美禰子を見た。美禰子も三四郎を見て笑った。原口さんだけは絵に向いている。「存じません。存じません――じゃ」と画筆を動かした。  三四郎はこの機会を利用して、丸テーブルの側を離れて、美禰子の傍へ近寄った。美禰子は椅子の背に、油気のない頭を、無造作に持たせて、疲れた人の、身繕いに心なきなげやりの姿である。あからさまに襦袢の襟から咽喉首が出ている。椅子には脱ぎ捨てた羽織をかけた。廂髪の上にきれいな裏が見える。  三四郎は懐に三十円入れている。この三十円が二人の間にある、説明しにくいもの代表している。――と三四郎は信じた。返そうと思って、返さなかったのもこれがためである。思いきって、今返そうとするのもこれがためである。返すと用がなくなって、遠ざかるか、用がなくなっても、いっそう近づいて来るか、――普通の人から見ると、三四郎は少し迷信家の調子を帯びている。 「里見さん」と言った。 「なに」と答えた。仰向いて下から三四郎を見た。顔をもとのごとくにおちつけている。目だけは動いた。それも三四郎真正面で穏やかにとまった。三四郎は女を多少疲れていると判じた。 「ちょうどついでだから、ここで返しましょう」と言いながら、ボタンを一つはずして、内懐へ手を入れた。  女はまた、 「なに」と繰り返した。もとのとおり、刺激のない調子である。内懐へ手を入れながら、三四郎はどうしようと考えた。やがて思いきった。 「このあいだの金です」 「今くだすってもしかたがないわ」  女は下から見上げたままである。手も出さない。からだも動かさない。顔も元のところにおちつけている。男は女の返事さえよくは解しかねた。その時、 「もう少しだから、どうです」と言う声がうしろで聞こえた。見ると、原口さんがこっちを向いて立っている。画筆を指の股にはさんだまま、三角に刈り込んだ髯の先を引っ張って笑った。美禰子は両手を椅子の肘にかけて、腰をおろしたなり、頭と背をまっすぐにのばした。三四郎は小さな声で、 「まだよほどかかりますか」と聞いた。 「もう一時間ばかり」と美禰子も小さな声で答えた。三四郎はまた丸テーブルに帰った。女はもう描かるべき姿勢を取った。原口さんはまたパイプをつけた。画筆はまた動きだす。背を向けながら、原口さんがこう言った。 「小川さん。里見さんの目を見てごらん」  三四郎は言われたとおりにした。美禰子は突然額から団扇を放して、静かな姿勢を崩した。横を向いてガラス越しに庭をながめている。 「いけない。横を向いてしまっちゃ、いけない。今かきだしたばかりだのに」 「なぜよけいな事をおっしゃる」と女は正面に帰った。原口さんは弁解をする。 「ひやかしたんじゃない。小川さんに話す事があったんです」 「何を」 「これから話すから、まあ元のとおりの姿勢に復してください。そう。もう少し肱を前へ出して。それで小川さん、ぼくの描いた目が、実物の表情どおりできているかね」 「どうもよくわからんですが。いったいこうやって、毎日毎日描いているのに、描かれる人の目の表情がいつも変らずにいるものでしょうか」 「それは変るだろう。本人が変るばかりじゃない、画工のほうの気分も毎日変るんだから、本当を言うと、肖像画が何枚でもできあがらなくっちゃならないわけだが、そうはいかない。またたった一枚でかなりまとまったものができるから不思議だ。なぜといって見たまえ……」  原口さんはこのあいだしじゅう筆を使っている。美禰子の方も見ている。三四郎原口さんの諸機関が一度に働くのを目撃して恐れ入った。 「こうやって毎日描いていると、毎日の量が積もり積もって、しばらくするうちに、描いている絵に一定の気分ができてくる。だから、たといほかの気分で戸外から帰って来ても、画室へはいって、絵に向かいさえすれば、じきに一種一定の気分になれる。つまり絵の中の気分が、こっちへ乗り移るのだね。里見さんだって同じ事だ。しぜんのままにほうっておけばいろいろの刺激でいろいろの表情になるにきまっているんだが、それがじっさい絵のうえへ大した影響を及ぼさないのは、ああい姿勢や、こういう乱雑な鼓だとか、鎧だとか、虎の皮だとかいう周囲のものが、しぜんに一種一定の表情を引き起こすようになってきて、その習慣が次第にほかの表情を圧迫するほど強くなるから、まあたいていなら、この目つきをこのままで仕上げていけばいいんだね。それに表情といったって……」  原口さんは突然黙った。どこかむずかしいところへきたとみえる。二足ばかり立ちのいて、美禰子と絵をしきりに見比べている。 「里見さん、どうかしましたか」と聞いた。 「いいえ」  この答は美禰子の口から出たとは思えなかった。美禰子はそれほど静かに姿勢をくずさずにいる。 「それに表情といったって」と原口さんがまた始めた。「画工はね、心を描くんじゃない。心が外へ見世を出しているところを描くんだから見世さえ手落ちなく観察すれば、身代はおのずからわかるものと、まあ、そうしておくんだね。見世でうかがえない身代は画工の担任区域以外とあきらめべきものだよ。だから我々は肉ばかり描いている。どんな肉を描いたって、霊がこもらなければ、死肉だから、絵として通用しないだけだ。そこでこの里見さんの目もね。里見さんの心を写すつもりで描いているんじゃない。ただ目として描いている。この目が気に入ったから描いている。この目の恰好だの、二重瞼の影だの、眸の深さだの、なんでもぼくに見えるところだけを残りなく描いてゆく。すると偶然の結果として、一種の表情が出てくる。もし出てこなければ、ぼくの色の出しぐあいが悪かったか恰好の取り方がまちがっていたか、どっちかになる。現にあの色あの形そのもの一種の表情なんだからしかたがない」  原口さんは、この時また二足ばかりあとへさがって、美禰子と絵とを見比べた。 「どうも、きょうはどうかしているね。疲れたんでしょう。疲れたら、もうよしましょう。――疲れましたか」 「いいえ」  原口さんはまた絵へ近寄った。 「それで、ぼくがなぜ里見さんの目を選んだかというとね。まあ話すから聞きたまえ。西洋画の女の顔を見ると、だれのかい美人でも、きっと大きな目をしている。おかしいくらい大きな目ばかりだ。ところが日本では観音様をはじめとして、お多福、能の面、もっとも著しいのは浮世絵にあらわれた美人、ことごとく細い。みんな象に似ている。なぜ東西で美の標準がこれほど違うかと思うと、ちょっと不思議だろう。ところがじつはなんでもない。西洋には目の大きいやつばかりいるから、大きい目のうちで、美的淘汰が行なわれる。日本は鯨の系統ばかりだから――ピエルロチーという男は、日本人の目は、あれでどうしてあけるだろうなんてひやかしている。――そら、そういう国柄から、どうしたって材料の少ない大きな目に対する審美眼が発達しようがない。そこで選択の自由のきく細い目のうちで、理想ができてしまったのが、歌麿になったり、祐信になったりして珍重がられている。しかいくら日本的でも、西洋画には、ああ細いのは盲目かいたようでみっともなくっていけない。といって、ラファエル聖母のようなのは、てんでありゃしないし、あったところが日本人とは言われないから、そこで里見さんを煩わすことになったのさ。里見さんもう少しですよ」  答はなかった。美禰子はじっとしている。  三四郎はこの画家の話をはなはだおもしろく感じた。とくに話だけ聞きに来たのならばなお幾倍の興味を添えたろうにと思った。三四郎の注意の焦点は、今、原口さんの話のうえにもない、原口さんの絵のうえにもない。むろん向こうに立っている美禰子に集まっている。三四郎画家の話に耳を傾けながら、目だけはついに美禰子を離れなかった。彼の目に映じた女の姿勢は、自然の経過を、もっとも美しい刹那に、捕虜にして動けなくしたようである。変らないところに、長い慰謝がある。しかるに原口さんが突然首をひねって、女にどうかしましたかと聞いた。その時三四郎は、少し恐ろしくなったくらいである。移りやすい美しさを、移さずにすえておく手段が、もう尽きたと画家から注意されたように聞こえたかである。  なるほどそう思って見ると、どうかしているらしくもある。色光沢がよくない。目尻にたえがたいものうさが見える。三四郎はこの活人画から受ける安慰の念を失った。同時にもしや自分がこの変化の原因ではなかろうかと考えついた。たちまち強烈な個性的の刺激が三四郎の心をおそってきた。移り行く美をはかなむという共通性情緒はまるで影をひそめてしまった。――自分はそれほどの影響をこの女のうえに有しておる。――三四郎はこの自覚のもとにいっさいの己を意識した。けれどもその影響が自分にとって、利益不利益かは未決の問題である。  その時原口さんが、とうとう筆をおいて、 「もうよそう。きょうはどうしてもだめだ」と言いだした。美禰子は持っていた団扇を、立ちながら床の上に落とした。椅子にかけた羽織を取って着ながら、こちらへ寄って来た。 「きょうは疲れていますね」 「私?」と羽織の裄をそろえて、紐を結んだ。 「いやじつはぼくも疲れた。またあした天気のいい時にやりましょう。まあお茶でも飲んでゆっくりなさい」  夕暮れには、まだ間があった。けれども美禰子は少し用があるから帰るという。三四郎も留められたが、わざと断って、美禰子といっしょに表へ出た。日本社会状態で、こういう機会を、随意に造ることは、三四郎にとって困難である三四郎はなるべくこの機会を長く引き延ばして利用しようと試みた。それで比較的人の通らない、閑静な曙町を一回り散歩しようじゃないかと女をいざなってみた。ところが相手は案外にも応じなかった。一直線に生垣の間を横切って、大通りへ出た。三四郎は、並んで歩きながら、 「原口さんもそう言っていたが、本当にどうかしたんですか」と聞いた。 「私?」と美禰子がまた言った。原口さんに答えたと同じことである三四郎が美禰子を知ってから、美禰子はかつて、長い言葉を使ったことがない。たいていの応対は一句か二句で済ましている。しかもはなはだ簡単ものにすぎない。それでいて、三四郎の耳には一種の深い響を与える。ほとんど他の人からは、聞きうることのできない色が出る。三四郎はそれに敬服した。それを不思議がった。 「私?」と言った時、女は顔を半分ほど三四郎の方へ向けた。そうして二重瞼の切れ目から男を見た。その目には暈がかかっているように思われた。いつになく感じがなまぬるくきた。頬の色も少し青い。 「色が少し悪いようです」 「そうですか」  二人は五、六歩無言で歩いた。三四郎はどうともして、二人のあいだにかかった薄い幕のようなものを裂き破りたくなった。しかしなんといったら破れるか、まるで分別が出なかった。小説などにある甘い言葉は使いたくない。趣味のうえからいっても、社交上若い男女の習慣としても、使いたくない。三四郎事実上不可能の事を望んでいる。望んでいるばかりではない。歩きながら工夫している。  やがて、女のほうから口をききだした。 「きょう何か原口さんに御用がおありだったの」 「いいえ、用事はなかったです」 「じゃ、ただ遊びにいらしったの」 「いいえ、遊びに行ったんじゃありません」 「じゃ、なんでいらしったの」  三四郎はこの瞬間を捕えた。 「あなたに会いに行ったんです」  三四郎はこれで言えるだけの事をことごとく言ったつもりである。すると、女はすこしも刺激に感じない、しかも、いつものごとく男を酔わせる調子で、 「お金は、あすこじゃいただけないのよ」と言った。三四郎がっかりした。  二人はまた無言で五、六間来た。三四郎は突然口を開いた。 「本当は金を返しに行ったのじゃありません」  美禰子はしばらく返事をしなかった。やがて、静かに言った。 「お金は私もいりません。持っていらっしゃい」  三四郎は堪えられなくなった。急に、 「ただ、あなたに会いたいから行ったのです」と言って、横に女の顔をのぞきこんだ。女は三四郎を見なかった。その時三四郎の耳に、女の口をもれたかすかなため息が聞こえた。 「お金は……」 「金なんぞ……」  二人の会話は双方とも意味をなさないで、途中で切れた。それなりで、また小半町ほど来た。今度は女からしかけた。 「原口さんの絵を御覧になって、どうお思いなすって」  答え方がいろいろあるので、三四郎は返事をせずに少しのあいだ歩いた。 「あんまりでき方が早いのでお驚きなさりゃしなくって」 「ええ」と言ったが、じつははじめて気がついた。考えると、原口広田先生の所へ来て、美禰子の肖像をかく意志をもらしてから、まだ一か月ぐらいにしかならない。展覧会で直接に美禰子に依頼していたのは、それよりのちのことである三四郎は絵の道に暗いから、あんな大きな額が、どのくらいな速度で仕上げられるものか、ほとんど想像のほかにあったが、美禰子から注意されてみると、あまり早くできすぎているように思われる。 「いつから取りかかったんです」 「本当に取りかかったのは、ついこのあいだですけれども、そのまえから少しずつ描いていただいていたんです」 「そのまえって、いつごろからですか」 「あの服装でわかるでしょう」  三四郎は突然として、はじめて池の周囲で美禰子に会った暑い昔を思い出した。 「そら、あなた、椎の木の下にしゃがんでいらしったじゃありませんか」 「あなた団扇をかざして、高い所に立っていた」 「あの絵のとおりでしょう」 「ええ。あのとおりです」  二人は顔を見合わした。もう少しで白山の坂の上へ出る。  向こうから車がかけて来た。黒い帽子かぶって、金縁の眼鏡を掛けて、遠くから見ても色光沢のいい男が乗っている。この車が三四郎の目にはいった時から、車の上の若い紳士は美禰子の方を見つめているらしく思われた。二、三間先へ来ると、車を急にとめた。前掛けを器用にはねのけて、蹴込みから飛び降りたところを見ると、背のすらりと高い細面のりっぱな人であった。髪をきれいにすっている。それでいて、まったく男らしい。 「今まで待っていたけれども、あんまりおそいから迎えに来た」と美禰子のまん前に立った。見おろして笑っている。 「そう、ありがとう」と美禰子も笑って、男の顔を見返したが、その目をすぐ三四郎の方へ向けた。 「どなた」と男が聞いた。 「大学小川さん」と美禰子が答えた。  男は軽く帽子を取って、向こうから挨拶をした。 「はやく行こう。にいさんも待っている」  いいぐあい三四郎追分へ曲がるべき横町の角に立っていた。金はとうとう返さずに別れた。

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一一

 このごろ与次郎学校文芸協会切符を売って回っている。二、三日かかって、知った者へはほぼ売りつけた様子である与次郎それから知らない者をつかまえることにした。たいていは廊下でつかまえる。するとなかなか放さない。どうかこうか、買わせてしまう。時には談判中にベルが鳴って取り逃すこともある。与次郎はこれを時利あらずと号している。時には相手が笑っていて、いつまでも要領を得ないことがある。与次郎はこれを人利あらずと号している。ある時便所から出て来た教授をつかまえた。その教授ハンケチで手をふきながら、今ちょっとと言ったまま急いで図書館はいってしまった。それぎりけっして出て来ない。与次郎はこれを――なんとも号しなかった。後影を見送って、あれは腸カタルに違いないと三四郎に教えてくれた。

 与次郎切符販売方を何枚頼まれたのかと聞くと、何枚でも売れるだけ頼まれたのだと言う。あまり売れすぎて演芸場はいりきれない恐れはないかと聞くと、少しはあると言う。それでは売ったあとで困るだろうと念をおすと、なに大丈夫だ、なかに義理で買う者もあるし、事故で来ないのもあるし、それからカタルも少しはできるだろうと言って、すましている。

 与次郎切符を売るところを見ていると、引きかえに金を渡す者からはむろん即座に受け取るが、そうでない学生にはただ切符だけ渡している。気の小さい三四郎が見ると、心配になるくらい渡して歩く。あとから思うとおりお金が寄るかと聞いてみると、むろん寄らないという答だ。几帳面わずか売るよりも、だらしなくたくさん売るほうが、大体のうえにおいて利益からこうすると言っている。与次郎はこれをタイムス社が日本百科全書を売った方法比較している。比較だけはりっぱに聞こえたが、三四郎はなんだか心もとなく思った。そこで一応与次郎に注意した時に、与次郎の返事はおもしろかった。

相手東京帝国大学学生だよ」

いくら学生だって、君のように金にかけるとのん気なのが多いだろう」

「なに善意に払わないのは、文芸協会のほうでもやかましくは言わないはずだ。どうせいくら切符が売れたって、とどのつまり協会借金になることは明らかだから

 三四郎は念のため、それは君の意見か、協会意見かとただしてみた。与次郎は、むろんぼくの意見であって、協会意見であるとつごうのいいことを答えた。

 与次郎の説を聞くと、今度は演芸会を見ない者は、まるでばかのような気がする。ばかのような気がするまで与次郎講釈をする。それが切符を売るためだか、じっさい演芸会を信仰しているためだか、あるいはただ自分の景気をつけて、かねて相手の景気をつけ、次いでは演芸会の景気をつけて、世上一般空気をできるだけにぎやかにするためだか、そこのところがちょっと明晰に区別が立たないものから相手はばかのような気がするにもかかわらず、あまり与次郎の感化をこうむらない。

 与次郎第一に会員の練習に骨を折っている話をする。話どおりに聞いていると、会員の多数は、練習の結果として、当日前に役に立たなくなりそうだ。それから背景の話をする。その背景が大したもので、東京にいる有為青年画家をことごとく引き上げて、ことごとく応分の技倆を振るわしたようなことになる。次に服装の話をする。その服装が頭から足の先まで故実ずくめにでき上がっている。次に脚本の話をする。それが、みんな新作で、みんなおもしろい。そのほかいくらでもある。

 与次郎広田先生原口さんに招待券を送ったと言っている。野々宮兄妹と里見兄妹には上等の切符を買わせたと言っている。万事が好都合だと言っている。三四郎与次郎のために演芸万歳を唱えた。

 万歳を唱える晩、与次郎三四郎下宿へ来た。昼間とはうって変っている。堅くなって火鉢そばへすわって寒い寒いと言う。その顔がただ寒いのではないらしい。はじめは火鉢へ乗りかかるように手をかざしていたが、やがて懐手になった。三四郎与次郎の顔を陽気にするために、机の上のランプを端から端へ移した。ところが与次郎は顎をがっくり落して、大きな坊主頭だけを黒く灯に照らしている。いっこうさえない。どうかしたかと聞いた時に、首をあげてランプを見た。

「この家ではまだ電気を引かないのか」と顔つきにはまったく縁のないことを聞いた。

「まだ引かない。そのうち電気にするつもりだそうだ。ランプは暗くていかんね」と答えていると、急に、ランプのことは忘れたとみえて、

「おい、小川、たいへんな事ができてしまった」と言いだした。

 一応理由を聞いてみる。与次郎は懐から皺だらけの新聞を出した。二枚重なっている。その一枚をはがして、新しく畳み直して、ここを読んでみろと差しつけた。読むところを指の頭で押えている。三四郎は目をランプのそばへ寄せた。見出し大学の純文科とある

 大学外国文学科は従来西洋人担当で、当事者はいっさいの授業を外国教師に依頼していたが、時勢の進歩と多数学生の希望に促されて、今度いよいよ本邦人講義必須課目として認めるに至った。そこでこのあいだじゅうから適当人物を人選中であったが、ようやく某氏に決定して、近々発表になるそうだ。某氏は近き過去において、海外留学の命を受けたことのある秀才から至極適任だろうという内容である

広田先生じゃなかったんだな」と三四郎与次郎を顧みた。与次郎はやっぱり新聞の上を見ている。

「これはたしかなのか」と三四郎がまた聞いた。

「どうも」と首を曲げたが、「たいてい大丈夫だろうと思っていたんだがな。やりそくなった。もっともこの男がだいぶ運動をしているという話は聞いたこともあるが」と言う。

しかしこれだけじゃ、まだ風説じゃないか。いよいよ発表になってみなければわからないのだから

「いや、それだけならむろんかまわない。先生関係したことじゃないから、しかし」と言って、また残りの新聞を畳み直して、標題を指の頭で押えて、三四郎の目の下へ出した。

 今度の新聞にもほぼ同様の事が載っている。そこだけはべつだんに新しい印象を起こしようもないが、そのあとへ来て、三四郎は驚かされた。広田先生がたいへんな不徳義漢のように書いてある。十年間語学教師をして、世間には杳として聞こえない凡材のくせに、大学で本邦人外国文学講師を入れると聞くやいなや、急にこそこそ運動を始めて、自分の評判記を学生間に流布した。のみならずその門下生をして「偉大なる暗闇」などという論文を小雑誌に草せしめた。この論文零余子なる匿名のもとにあらわれたが、じつは広田の家に出入する文科大学小川三四郎なるものの筆であることまでわかっている。と、とうとう三四郎名前が出て来た。

 三四郎は妙な顔をして与次郎を見た。与次郎はまえから三四郎の顔を見ている。二人ともしばらく黙っていた。やがて、三四郎が、

「困るなあ」と言った。少し与次郎を恨んでいる。与次郎は、そこはあまりかまっていない。

「君、これをどう思う」と言う。

「どう思うとは」

「投書をそのまま出したに違いない。けっして社のほうで調べたものじゃない。文芸時評の六号活字の投書にこんなのが、いくらでも来る。六号活字ほとんど罪悪のかたまりだ。よくよく探ってみると嘘が多い。目に見えた嘘をついているのもある。なぜそんな愚な事をやるかというとね、君。みんな利害問題動機になっているらしい。それでぼくが六号活字を受持っている時には、性質のよくないのは、たいてい屑籠へ放り込んだ。この記事もまったくそれだね。反対運動の結果だ」

「なぜ、君の名が出ないで、ぼくの名が出たものだろうな」

 与次郎は「そうさ」と言っている。しばらくしてから

「やっぱり、なんだろう。君は本科生でぼくは選科生だからだろう」と説明した。けれども三四郎には、これが説明にもなんにもならなかった。三四郎は依然として迷惑である

「ぜんたいぼくが零余子なんてけちな号を使わずに、堂々と佐々木与次郎署名しておけばよかった。じっさいあの論文佐々木与次郎以外に書ける者は一人もないんだからなあ」

 与次郎はまじめである三四郎に「偉大なる暗闇」の著作権を奪われて、かえって迷惑しているのかもしれない。三四郎はばかばかしくなった。

「君、先生に話したか」と聞いた。

「さあ、そこだ。偉大なる暗闇の作者なんか、君だって、ぼくだって、どちらだってかまわないが、こと先生人格関係してくる以上は、話さずにはいられない。ああい先生から、いっこう知りません、何か間違いでしょう、偉大なる暗闇という論文雑誌に出ましたが、匿名です、先生の崇拝者が書いたものですから安心なさいくらいに言っておけば、そうかで、すぐ済んでしまうわけだが、このさいそうはいかん。どうしたってぼくが責任を明らかにしなくっちゃ。事がうまくいって、知らん顔をしているのは、心持ちがいいが、やりそくなって黙っているのは不愉快でたまらない。第一自分が事を起こしておいて、ああいう善良な人を迷惑状態に陥らして、それで平気に見物がしておられるものじゃない。正邪曲直なんてむずかしい問題は別として、ただ気の毒で、いたわしくっていけない」

 三四郎ははじめて与次郎を感心な男だと思った。

先生新聞を読んだんだろうか」

「家へ来る新聞にゃない。だからぼくも知らなかった。しか先生学校へ行っていろいろな新聞を見るからね。よし先生が見なくってもだれか話すだろう」

「すると、もう知ってるな」

「むろん知ってるだろう」

「君にはなんとも言わないか

「言わない。もっともろくに話をする暇もないんだから、言わないはずだが。このあいから演芸会の事でしじゅう奔走しているものから――ああ演芸会も、もういやになった。やめてしまおうかしらん。おしろいをつけて、芝居なんかやったって、何がおもしろものか」

先生に話したら、君、しかられるだろう」

しかられるだろう。しかられるのはしかたがないが、いかにも気の毒でね。よけいな事をして迷惑をかけてるんだから。――先生道楽のない人でね。酒は飲まず、煙草は」と言いかけたが途中でやめてしまった。先生哲学を鼻から煙にして吹き出す量は月に積もると、莫大なものである

煙草だけはかなりのむが、そのほかになんにもないぜ。釣りをするじゃなし、碁を打つじゃなし、家庭の楽しみがあるじゃなし。あれがいちばんいけない。子供でもあるといいんだけれども。じつに枯淡だからなあ」

 与次郎はそれで腕組をした。

「たまに、慰めようと思って、少し奔走すると、こんなことになるし。君も先生の所へ行ってやれ」

「行ってやるどころじゃない。ぼくにも多少責任があるから、あやまってくる」

「君はあやまる必要はない」

「じゃ弁解してくる」

 与次郎はそれで帰った。三四郎は床にはいってからたびたび寝返りを打った。国にいるほうが寝やす心持ちがする。偽りの記事――広田先生――美禰子――美禰子を迎えに来て連れていったりっぱな男――いろいろの刺激がある。

 夜中からぐっすり寝た。いつものように起きるのが、ひどくつらかった。顔を洗う所で、同じ文科の学生に会った。顔だけは互いに見知り合いである。失敬という挨拶のうちに、この男は例の記事を読んでいるらしく推した。しかし先方ではむろん話頭を避けた。三四郎も弁解を試みなかった。

 暖かい汁の香をかいでいる時に、また故里の母から書信に接した。また例のごとく、長かりそうだ。洋服を着換えるのがめんどうだから、着たままの上へ袴をはいて、懐へ手紙を入れて、出る。戸外は薄い霜で光った。

 通りへ出ると、ほとんど学生ばかり歩いている。それが、みな同じ方向へ行く。ことごとく急いで行く。寒い往来は若い男の活気でいっぱいになる。そのなかに霜降り外套を着た広田先生の長い影が見えた。この青年の隊伍に紛れ込んだ先生は、歩調においてすでに時代錯誤である。左右前後比較するとすこぶる緩漫に見える。先生の影は校門のうちに隠れた。門内に大きな松がある。巨大の傘のように枝を広げて玄関をふさいでいる。三四郎の足が門前まで来た時は、先生の影がすでに消えて、正面に見えるものは、松と、松の上にある時計台ばかりであった。この時計台時計は常に狂っている。もしくは留まっている。

 門内をちょっとのぞきこんだ三四郎は、口の中で「ハイドリオタフヒア」という字を二度繰り返した。この字は三四郎の覚えた外国語のうちで、もっとも長い、またもっともむずかしい言葉の一つであった。意味はまだわからない。広田先生に聞いてみるつもりでいる。かつて与次郎に尋ねたら、おそらくダーターファブラのたぐいだろうと言っていた。けれども三四郎からみると二つのあいだにはたいへんな違いがある。ダーターファブラはおどるべき性質のものと思える。ハイドリオタフヒアは覚えるのにさえ暇がいる。二へん繰り返すと歩調がおのずから緩漫になる。広田先生の使うために古人が作っておいたような音がする。

 学校へ行ったら、「偉大なる暗闇」の作者として、衆人の注意を一身に集めている気色がした。戸外へ出ようとしたが、戸外は存外寒いから廊下にいた。そうして講義あいだに懐から母の手紙を出して読んだ。

 この冬休みには帰って来いと、まるで熊本にいた当時と同様な命令がある。じつは熊本にいた時分にこんなことがあった。学校休みになるか、ならないのに、帰れという電報が掛かった。母の病気に違いないと思い込んで、驚いて飛んで帰ると、母のほうではこっちに変がなくって、まあ結構だったといわぬばかりに喜んでいる。訳を聞くと、いつまで待っていても帰らないから、お稲荷様へ伺いを立てたら、こりゃ、もう熊本をたっているという御託宣であったので、途中でどうかしはせぬだろうかと非常に心配していたのだと言う。三四郎はその当時を思いだして、今度もまた伺いを立てられることかと思った。しか手紙にはお稲荷様のことは書いてない。ただ三輪田のお光さんも待っていると割注みたようなものがついている。お光さんは豊津の女学校をやめて、家へ帰ったそうだ。またお光さんに縫ってもらった綿入れが小包で来るそうだ。大工の角三が山で賭博を打って九十八円取られたそうだ。――そのてんまつが詳しく書いてある。めんどうだからいかげんに読んだ。なんでも山を買いたいという男が三人連で入り込んで来たのを、角三が案内をして、山を回って歩いているあいだに取られてしまったのだそうだ。角三は家へ帰って、女房にいつのまに取られたかからないと弁解した。すると、女房がそれじゃお前さん眠り薬でもかがされたんだろうと言ったら、角三が、うんそういえばなんだかかいだようだと答えたそうだ。けれども村の者はみんな賭博をして巻き上げられたと評判している。いなかでもこうだから東京にいるお前なぞは、本当によく気をつけなくてはいけないという訓誡がついている。

 長い手紙を巻き収めていると、与次郎そばへ来て、「やあ女の手紙だな」と言った。ゆうべよりは冗談をいうだけ元気がいい。三四郎は、

「なに母からだ」と、少しつまらなそうに答えて、封筒ごと懐へ入れた。

里見お嬢さんからじゃないのか」

「いいや」

「君、里見お嬢さんのことを聞いたか

「何を」と問い返しているところへ、一人の学生が、与次郎に、演芸会の切符をほしいという人が階下に待っていると教えに来てくれた。与次郎はすぐ降りて行った。

 与次郎はそれなり消えてなくなった。いくらつらまえようと思っても出て来ない。三四郎はやむをえず精出して講義を筆記していた。講義が済んでから、ゆうべの約束どおり広田先生の家へ寄る。相変らず静かである先生茶の間に長くなって寝ていた。ばあさんに、どうかなすったのかと聞くと、そうじゃないのでしょう、ゆうべあまりおそくなったので、眠いと言って、さっきお帰りになると、すぐに横におなりなすったのだと言う。長いからだの上に小夜着が掛けてある。三四郎は小さな声で、またばあさんに、どうして、そうおそくなったのかと聞いた。なにいつでもおそいのだが、ゆうべのは勉強じゃなくって、佐々木さんと久しくお話をしておいでだったという答である勉強佐々木に代ったから、昼寝をする説明にはならないが、与次郎が、ゆうべ先生に例の話をした事だけはこれで明瞭になった。ついでに与次郎が、どうしかられたかを聞いておきたいのだが、それはばあさんが知ろうはずがないし、肝心の与次郎学校で取り逃してしまたかしかたがない。きょうの元気のいいところをみると、大した事件にはならずに済んだのだろう。もっと与次郎心理現象はとうてい三四郎にはわからないのだから、じっさいどんなことがあったか想像はできない。

 三四郎は長火鉢の前へすわった。鉄瓶がちんちん鳴っている。ばあさんは遠慮をして下女部屋へ引き取った。三四郎はあぐらをかいて、鉄瓶に手をかざして、先生の起きるのを待っている。先生は熟睡している。三四郎は静かでいい心持ちになった。爪で鉄瓶をたたいてみた。熱い湯を茶碗についでふうふう吹いて飲んだ。先生は向こうをむいて寝ている。二、三日まえに頭を刈ったとみえて、髪がはなはだ短かい。髭のはじが濃く出ている。鼻も向こうを向いている。鼻の穴がすうすう言う。安眠だ。

 三四郎は返そうと思って、持って来たハイドリオタフヒアを出して読みはじめた。ぽつぽつ拾い読みをする。なかなかわからない。墓の中に花を投げることが書いてある。ローマ人薔薇を affect すると書いてある。なんの意味だかよく知らないが、おおかた好むとでも訳するんだろうと思った。ギリシア人は Amaranth を用いると書いてある。これも明瞭でない。しか花の名には違いない。それから少しさきへ行くと、まるでわからなくなった。ページから目を離して先生を見た。まだ寝ている。なんでこんなむずかしい書物自分に貸したものだろうと思った。それから、このむずかしい書物が、なぜわからないながらも、自分の興味をひくのだろうと思った。最後広田先生は必竟ハイドリオタフヒアだと思った。

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三四郎はそれなり寝ついた。運命与次郎も手を下しようのないくらいすこやかな眠りに入った。すると半鐘の音で目がさめた。どこかで人声がする。東京火事はこれで二へん目である三四郎は寝巻の上へ羽織を引っかけて、窓をあけた。風はだいぶ落ちている。向こうの二階屋が風の鳴る中に、まっ黒に見える。家が黒いほど、家のうしろの空は赤かった。  三四郎寒いのを我慢して、しばらくこの赤いものを見つめていた。その時三四郎の頭には運命がありありと赤く映った。三四郎はまた暖かい蒲団の中にもぐり込んだ。そうして、赤い運命の中で狂い回る多くの人の身の上を忘れた。  夜が明ければ常の人である制服をつけて、ノートを持って、学校へ出た。ただ三十円を懐にすることだけは忘れなかった。あいにく時間割のつごうが悪い。三時までぎっしり詰まっている。三時過ぎに行けば、よし子も学校から帰って来ているだろう。ことによれば里見恭助という兄も在宅かもしれない。人がいては、金を返すのが、まったくだめのような気がする。  また与次郎が話しかけた。 「ゆうべはお談義を聞いたか」 「なにお談義というほどでもない」 「そうだろう、野々宮さんは、あれで理由のわかった人だからな」と言ってどこかへ行ってしまった。二時間後の講義の時にまた出会った。 「広田先生のことは大丈夫うまくいきそうだ」と言う。どこまで事が運んだか聞いてみると、 「いや心配しないでもいい。いずれゆっくり話す。先生が君がしばらく来ないと言って、聞いていたぜ。時々行くがいい。先生は一人ものからな。我々が慰めてやらんと、いかん。今度何か買って来い」と言いっぱなして、それなり消えてしまった。すると、次の時間にまたどこからか現われた。今度はなんと思ったか講義最中に、突然、 「金受け取ったりや」と電報のようなもの白紙へ書いて出した。三四郎は返事を書こうと思って、教師の方を見ると、教師ちゃんとこっちを見ている。白紙丸めて足の下へなげた。講義が終るのを待って、はじめて返事をした。 「金は受け取った、ここにある」 「そうかそれはよかった。返すつもりか」 「むろん返すさ」 「それがよかろう。はやく返すがいい」 「きょう返そうと思う」 「うん昼過ぎおそくならいるかもしれない」 「どこかへ行くのか」 「行くとも、毎日毎日絵にかかれに行く。もうよっぽどできたろう」 「原口さんの所か」 「うん」  三四郎与次郎から原口さんの宿所を聞きとった。

https://anond.hatelabo.jp/20241002004712

 広田先生病気だというから三四郎が見舞いに来た。門をはいると、玄関に靴が一足そろえてある。医者かもしれないと思った。いつものとおり勝手口へ回るとだれもいない。のそのそ上がり込んで茶の間へ来ると、座敷で話し声がする。三四郎はしばらくたたずんでいた。手にかなり大きな風呂敷包みをさげている。中には樽柿がいっぱいはいっている。今度来る時は、何か買ってこいと、与次郎の注意があったから、追分の通りで買って来た。すると座敷のうちで、突然どたりばたりという音がした。だれか組打ちを始めたらしい。三四郎必定喧嘩と思い込んだ。風呂敷包みをさげたまま、仕切りの唐紙を鋭どく一尺ばかりあけてきっとのぞきこんだ。広田先生が茶の袴をはいた大きな男に組み敷かれている。先生は俯伏しの顔をきわどく畳から上げて、三四郎を見たが、にやりと笑いながら、

「やあ、おいで」と言った。上の男はちょっと振り返ったままである

先生、失礼ですが、起きてごらんなさい」と言う。なんでも先生の手を逆に取って、肘の関節を表から、膝頭で押さえているらしい。先生は下から、とうてい起きられないむねを答えた。上の男は、それで、手を離して、膝を立てて、袴の襞を正しく、いずまいを直した。見ればりっぱな男である先生もすぐ起き直った。

「なるほど」と言っている。

「あの流でいくと、むりに逆らったら、腕を折る恐れがあるから危険です」

 三四郎はこの問答で、はじめて、この両人の今何をしていたかを悟った。

「御病気だそうですが、もうよろしいんですか」

「ええ、もうよろしい」

 三四郎風呂敷包みを解いて、中にあるものを、二人の間に広げた。

「柿を買って来ました」

 広田先生書斎へ行って、ナイフを取って来る。三四郎台所から包丁を持って来た。三人で柿を食いだした。食いながら、先生と知らぬ男はしきりに地方中学の話を始めた。生活難の事、紛擾の事、一つ所に長くとまっていられぬ事、学科以外に柔術教師をした事、ある教師は、下駄の台を買って、鼻緒は古いのを、すげかえて、用いられるだけ用いるぐらいにしている事、今度辞職した以上は、容易に口が見つかりそうもない事、やむをえず、それまで妻を国元へ預けた事――なかなか尽きそうもない。

 三四郎は柿の核を吐き出しながら、この男の顔を見ていて、情けなくなった。今の自分と、この男と比較してみると、まるで人種が違うような気がする。この男の言葉のうちには、もう一ぺん学生生活がしてみたい。学生生活ほど気楽なものはないという文句が何度も繰り返された。三四郎はこの文句を聞くたびに、自分寿命わずか二、三年のあいだなのかしらんと、ぼんやり考えはじめた。与次郎蕎麦などを食う時のように、気がさえない。

 広田先生はまた立って書斎に入った。帰った時は、手に一巻の書物を持っていた。表紙が赤黒くって、切り口の埃でよごれたものである

「これがこのあいだ話したハイドリオタフヒア。退屈なら見ていたまえ」

 三四郎は礼を述べて書物を受け取った。

寂寞の罌粟花を散らすやしきりなり。人の記念に対しては、永劫に価するといなとを問うことなし」という句が目についた。先生安心して柔術学士談話をつづける。――中学教師などの生活状態を聞いてみると、みな気の毒なものばかりのようだが、真に気の毒と思うのは当人だけである。なぜというと、現代人は事実を好むが、事実に伴なう情操は切り捨てる習慣である。切り捨てなければならないほど世間が切迫しているのだからしかたがない。その証拠には新聞を見るとわかる。新聞社会記事は十の九まで悲劇である。けれども我々はこの悲劇悲劇として味わう余裕がない。ただ事実報道として読むだけである自分の取る新聞などは、死人何十人と題して、一日に変死した人間の年齢、戸籍、死因を六号活字で一行ずつに書くことがある。簡潔明瞭の極である。また泥棒早見という欄があって、どこへどんな泥棒はいたか、一目にわかるように泥棒がかたまっている。これも至極便利である。すべてが、この調子と思わなくっちゃいけない。辞職もそのとおり。当人には悲劇に近いでき事かもしれないが、他人にはそれほど痛切な感じを与えないと覚悟しなければなるまい。そのつもりで運動したらよかろう。

だって先生くらい余裕があるなら、少しは痛切に感じてもよさそうなものだが」と柔術の男がまじめな顔をして言った。この時は広田先生三四郎も、そう言った当人も一度に笑った。この男がなかなか帰りそうもないので三四郎は、書物を借りて、勝手から表へ出た。

「朽ちざる墓に眠り、伝わる事に生き、知らるる名に残り、しからずば滄桑の変に任せて、後の世に存せんと思う事、昔より人の願いなり。この願いのかなえるとき、人は天国にあり。されども真なる信仰の教法よりみれば、この願いもこの満足も無きがごとくにはかなきものなり。生きるとは、再の我に帰るの意にして、再の我に帰るとは、願いにもあらず、望みにもあらず、気高き信者の見たるあからさまなる事実なれば、聖徒イノセント墓地に横たわるは、なおエジプトの砂中にうずまるがごとし。常住の我身を観じ喜べば、六尺の狭きもアドリエーナスの大廟と異なる所あらず。成るがままに成るとのみ覚悟せよ」

 これはハイドリオタフヒアの末節である三四郎はぶらぶら白山の方へ歩きながら、往来の中で、この一節を読んだ。広田先生から聞くところによると、この著者は有名な名文家で、この一編は名文家の書いたうちの名文であるそうだ。広田先生はその話をした時に、笑いながら、もっともこれは私の説じゃないよと断わられた。なるほど三四郎にもどこが名文だかよくわからない。ただ句切りが悪くって、字づかいが異様で、言葉の運び方が重苦しくって、まるで古いお寺を見るような心持ちがしただけである。この一節だけ読むにも道程にすると、三、四町もかかった。しかもはっきりとはしない。

 贏ちえたところは物寂びている。奈良の大仏の鐘をついて、そのなごりの響が、東京にいる自分の耳にかすかに届いたと同じことである三四郎はこの一節のもたらす意味よりも、その意味の上に這いかかる情緒の影をうれしがった。三四郎は切実に生死の問題を考えたことのない男である。考えるには、青春の血が、あまりに暖かすぎる。目の前には眉を焦がすほどな大きな火が燃えている。その感じが、真の自分である三四郎はこれから曙町原口の所へ行く。

 子供葬式が来た。羽織を着た男がたった二人ついている。小さい棺はまっ白な布で巻いてある。そのそばきれいな風車を結いつけた。車がしきりに回る。車の羽弁が五色に塗ってある。それが一色になって回る。白い棺はきれいな風車を絶え間なく動かして、三四郎の横を通り越した。三四郎は美しい弔いだと思った。

 三四郎は人の文章と、人の葬式をよそから見た。もしだれか来て、ついでに美禰子をよそから見ろと注意したら、三四郎は驚いたに違いない。三四郎は美禰子をよそから見ることができないような目になっている。第一よそもよそでないもそんな区別はまるで意識していない。ただ事実として、ひとの死に対しては、美しい穏やかな味わいがあるとともに、生きている美禰子に対しては、美しい享楽の底に、一種苦悶がある。三四郎はこの苦悶を払おうとして、まっすぐに進んで行く。進んで行けば苦悶がとれるように思う。苦悶をとるために一足わきへのくことは夢にも案じえない。これを案じえない三四郎は、現に遠くから、寂滅の会を文字の上にながめて、夭折の哀れを、三尺の外に感じたのであるしかも、悲しいはずのところを、快くながめて、美しく感じたのである

 曙町へ曲がると大きな松がある。この松を目標に来いと教わった。松の下へ来ると、家が違っている。向こうを見るとまた松がある。その先にも松がある。松がたくさんある。三四郎は好い所だと思った。多くの松を通り越して左へ折れると、生垣きれいな門がある。はたして原口という標札が出ていた。その標札は木理の込んだ黒っぽい板に、緑の油で名前を派手に書いたものである。字だか模様だかわからいくらい凝っている。門から玄関まではからりとしてなんにもない。左右に芝が植えてある。

 玄関には美禰子の下駄がそろえてあった。鼻緒の二本が右左で色が違う。それでよく覚えている。今仕事中だが、よければ上がれと言う小女の取次ぎについて、画室へはいった。広い部屋である。細長く南北にのびた床の上は、画家らしく、取り乱れている。まず一部分には絨毯が敷いてある。それが部屋の大きさに比べると、まるで釣り合いが取れないから、敷物として敷いたというよりは、色のいい、模様の雅な織物としてほうり出したように見える。離れて向こうに置いた大きな虎の皮もそのとおり、すわるための、設けの座とは受け取れない。絨毯とは不調和位置に筋かいに尾を長くひいている。砂を練り固めたような大きな甕がある。その中から矢が二本出ている。鼠色の羽根羽根の間が金箔で強く光る。そのそばに鎧もあった。三四郎卯の花縅しというのだろうと思った。向こう側のすみにぱっと目を射るものがある。紫の裾模様の小袖に金糸の刺繍が見える。袖から袖へ幔幕の綱を通して、虫干の時のように釣るした。袖は丸くて短かい。これが元禄かと三四郎も気がついた。そのほかには絵がたくさんある。壁にかけたのばかりでも大小合わせるとよほどになる。額縁をつけない下絵というようなものは、重ねて巻いた端が、巻きくずれて、小口をしだらなくあらわした。

 描かれつつある人の肖像は、この彩色の目を乱す間にある。描かれつつある人は、突き当りの正面に団扇をかざして立った。描く男は丸い背をぐるりと返して、パレットを持ったまま、三四郎に向かった。口に太いパイプをくわえている。

「やって来たね」と言ってパイプを口から取って、小さい丸テーブルの上に置いた。マッチと灰皿がのっている。椅子もある。

「かけたまえ。――あれだ」と言って、かきかけた画布の方を見た。長さは六尺もある。三四郎はただ、

「なるほど大きなものですな」と言った。原口さんは、耳にも留めないふうで、

「うん、なかなか」とひとりごとのように、髪の毛と、背景の境の所を塗りはじめた。三四郎はこの時ようやく美禰子の方を見た。すると女のかざした団扇の陰で、白い歯がかすかに光った。

 それから二、三分はまったく静かになった。部屋は暖炉で暖めてある。きょうは外面でも、そう寒くはない。風は死に尽した。枯れた木が音なく冬の日に包まれて立っている。三四郎は画室へ導かれた時、霞の中へはいったような気がした。丸テーブルに肱を持たして、この静かさの夜にまさる境に、はばかりなき精神をおぼれしめた。この静かさのうちに、美禰子がいる。美禰子の影が次第にでき上がりつつある。肥った画工の画筆だけが動く。それも目に動くだけで、耳には静かである。肥った画工も動くことがある。しか足音はしない。

 静かなものに封じ込められた美禰子はまったく動かない。団扇をかざして立った姿そのままがすでに絵である三四郎から見ると、原口さんは、美禰子を写しているのではない。不可思議に奥行きのある絵から、精出して、その奥行きだけを落として、普通の絵に美禰子を描き直しているのである。にもかかわらず第二の美禰子は、この静かさのうちに、次第と第一に近づいてくる。三四郎には、この二人の美禰子の間に、時計の音に触れない、静かな長い時間が含まれているように思われた。その時間画家意識にさえ上らないほどおとなしくたつにしたがって、第二の美禰子がようやく追いついてくる。もう少しで双方がぴたりと出合って一つに収まるというところで、時の流れが急に向きを換えて永久の中に注いでしまう。原口さんの画筆はそれより先には進めない。三四郎はそこまでついて行って、気がついて、ふと美禰子を見た。美禰子は依然として動かずにいる。三四郎の頭はこの静かな空気のうちで覚えず動いていた。酔った心持ちである。すると突然原口さんが笑いだした。

「また苦しくなったようですね」

 女はなんにも言わずに、すぐ姿勢をくずして、そばに置いた安楽椅子へ落ちるようにとんと腰をおろした。その時白い歯がまた光った。そうして動く時の袖とともに三四郎を見た。その目は流星のように三四郎の眉間を通り越していった。

 原口さんは丸テーブルそばまで来て、三四郎に、

「どうです」と言いながら、マッチをすってさっきのパイプに火をつけて、再び口にくわえた。大きな木の雁首を指でおさえて、二吹きばかり濃い煙を髭の中から出したが、やがてまた丸い背中を向けて絵に近づいた。かってなところを自由に塗っている。

 絵はむろん仕上がっていないものだろう。けれどもどこもかしこもまんべんなく絵の具が塗ってあるから素人三四郎が見ると、なかなかりっぱであるうまいかまずいかむろんわからない。技巧の批評のできない三四郎には、ただ技巧のもたらす感じだけがある。それすら、経験がないから、すこぶる正鵠を失しているらしい。芸術の影響に全然無頓着人間でないとみずから証拠立てるだけでも三四郎風流である

 三四郎が見ると、この絵はいったいにぱっとしている。なんだかいちめんに粉が吹いて、光沢のない日光にあたったように思われる。影の所でも黒くはない。むしろ薄い紫が射している。三四郎はこの絵を見て、なんとなく軽快な感じがした。浮いた調子は猪牙船に乗った心持ちがある。それでもどこかおちついている。けんのんでない。苦ったところ、渋ったところ、毒々しいところはむろんない。三四郎原口さんらしい絵だと思った。すると原口さんは無造作に画筆を使いながら、こんなことを言う。

小川さんおもしろい話がある。ぼくの知った男にね、細君がいやになって離縁を請求した者がある。ところが細君が承知をしないで、私は縁あって、この家へかたづいたものですから、たといあなたがおいやでも私はけっして出てまいりません」

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