
はてなキーワード:減反とは
世界のIT企業ってすべてが研究室や金満ベンチャーから生まれた訳じゃない
実家のガレージの車を売って、そこで中古のコンピュータ使って事業を始めました、という有名エピソードのようなルーツを持つこともある
会計処理のために嫁が買ったパソコンでゲーム作り始めた人や、大学の中古機材を廃材置き場から持って行って立ち上げたこともる
リソースの余剰と人の暇が組み合わさると発展につながるのだ。帝国には辺境が必要、という国家論も同じことを言っている。
また生産者は義務的な供給のためだけに生産するようになり、イノベーションの発生が抑えられる
まさに資本主義社会であるのに社会主義のような閉塞を招くことになるのだ。
どんどん作り、どんどん余り、その余り物に付加価値をつけてより沢山作るようになる
減反は失われた30年を40年に引き伸ばすだろう
日本の米政策は、長らく農林水産省による強力な管理を前提としてきました。特に「減反政策」に代表される生産調整は、米の需給と価格の安定を目的として導入されましたが、その統制的な側面は、過去の共産主義国家における農業政策との類似性を指摘されることがあります。本稿では、自民党が主導してきた日本の米政策と共産主義の農業政策に見られる共通点、そしてその背景について考察します。
まず、日本の米政策における主要な類似点は、「計画経済的アプローチ」です。かつての減反政策は、政府が米の生産量を全国規模で調整し、各農家や地域に生産目標(作付け転換目標)を割り当てるという形で運用されました。これは、市場の需給メカニズムに任せるのではなく、行政が供給量を直接的にコントロールしようとするものであり、共産主義国家が生産計画を立てて農業生産を指導した構図と非常に似ています。政府が価格支持を行うことで、市場価格の変動リスクを農家から吸収し、生産者の経営を安定させるという目的はあったものの、その結果として、市場のシグナルが生産者に届きにくくなり、過剰生産や非効率な生産体制が温存されるという問題が生じました。
第二に、「農民のインセンティブへの影響」という点で共通点が見られます。共産主義体制下では、集団農場における個人の努力が直接的な報酬に結びつかず、生産意欲が低下しました。日本の減反政策も、直接的な強制こそなかったものの、生産調整に応じた農家に対して補助金を交付する仕組みは、米の生産抑制を誘導するものであり、必ずしも市場の需要に応じた効率的な生産を促すものではありませんでした。収益が補助金に依存する構造は、農家が自らの創意工夫や経営努力によって市場競争力を高めるインセンティブを弱める可能性がありました。特定の作物の栽培を奨励したり、転作を促したりすることも、農家が自身の判断で最適な作付けを行う自由を制限する側面がありました。
第三に、「組織による統制と管理」です。共産主義国家では、党や国家の機関が農業生産を管理・監督しました。日本では、農協(農業協同組合)が米の集荷・販売において大きな役割を果たし、また政府の米政策の実行にも深く関与してきました。農協は農家の生活安定に貢献する一方で、その組織力が政府の政策(例えば減反)を末端の農家に浸透させる役割も担ってきました。この構造は、個々の農家が自律的に市場で競争するのではなく、組織を通じて管理されるという点で、共産主義的な統制の一端を垣間見ることができます。
自民党がこのような管理的な米政策を維持してきた背景には、戦後の食料難を経験した日本において、「食料の安定供給」を国家の最重要課題と捉えてきた歴史があります。特に米は国民の主食であり、その供給が不安定になることは、社会全体に大きな影響を与えかねないという認識がありました。また、兼業農家が多い日本の農業構造において、価格変動から農家を守り、地域社会の安定を維持するという政治的な配慮も強く働いていました。
しかし、このような管理的な政策は、国際競争力の低下や、時代に合わない過剰生産の温存といった問題も引き起こしました。2018年には減反政策が廃止され、農家が需要に応じた生産を自らの判断で行う方向へと転換が図られましたが、依然として米の価格形成には行政の関与が残っており、完全な市場原理への移行には至っていません。
結論として、自民党の米政策は、共産主義の農業政策が持つ「計画的・統制的な生産調整」「インセンティブへの影響」「組織による管理」といった側面と類似点を持つものでした。その背景には、食料の安定供給と農家の保護という、日本の特殊な事情と政治的判断がありました。歴史が示すように、過度な管理や統制は、農業の活力や生産性を損なう可能性を秘めています。
「法律的に問題なくても大多数の他人を不愉快にする行為は避けるべきだ」
私たちフェミニストがずーーーーーーーーっといい続けてきたことだよね?
いい加減反AI絵師さんにも社会常識ってものをご理解いただけたかな?
自分の絵柄に似た絵が氾濫してしまうかもしれないって思うと気持ち悪いよね?
でもそれ、見たくもないエロ絵を延々見させられてきた女性の被害と同じですから
オタクはずっと言ってきたよね
いや公然わいせつに当たろうが当たるまいが不愉快なものは不愉快なんだよ
大多数の女性が怖がっているんだよ
だから、せめて公共の場では扇情的な絵はなくしてほしいって訴えてきたんだよ
反AIが「法的に許されているからって何をしてもいいわけじゃない」「法的に規定されてなくたって絵師には保護されるべき権利がある」って言うなら今後二度とエロ絵の公共広告を擁護しないでほしい
法的に許されても世間的に許されないことってあるんだよ
おたくら絵師よりも全世界の女性のほうが何億倍も人数がいるんだからより切実な問題なんだってことはわかるでしょ?
すでに数十年前に北海道で実現されていると思うよ。効率の限界までとっくに行ってしまっているので、本土との絡みで収穫量を増やすと本土の大規模農家に打撃を与えるので、転作・減反が補助金で誘導されてきたけど、稲作で言うと規制をなくして限界までやると日本の半分をカバーできてしまう。規制が多いのでわざわざ本土のお米を北海道に運んで消費してきた経緯もあるので、余った分を輸出するとなると、今度は中国のジャポニカ米が毎年7000万トンあるのでバッティングしていしまい、品質やブランドで売るという戦略であっても仁義なき戦いが待ってるということで、どうなるかわからないので、農水役人も農水族議員もそこまでは~みたいな温度であると思いますよ。
否定しかできないブコメは出来ないの連呼だろうが、収入はともかく収量を増やす余地はある。
ずっと減反を引きずっていて、品種改良も冷害対策や食味が優先されて収量は二の次だったからこそ、余地は大きくある。
コシヒカリは暑さに弱いし今の日本には不向きな品種になるつつあるけど慣習で作り続けている所が多くて、これが作況指数は悪くないのに製品になる量は減っているといわれる原因の一つ。
それを最近売り場でも見るようになった「にじのきらめき」や「あきだわら」という高温耐性に優れた多収品種に切り替えるだけでコシヒカリと比べて30%増になる。
平成の米騒動のときの冷害の影響が30%減だったことを考えればその影響の大きさがわかると思う。
歴史的に日本では寒冷地で米作りをする為の研究の優先順位が高かったけど、最近は温暖化に対応する、活かす方向での研究も増えている。
先の高温耐性に優れた品種の開発、そしてそういう品種を使った二期作も期待されている。
南国というわけでもない愛知でも昨年、100haの規模で再生二期作の実験をしたり可能性はあると判断して色々と行われている。
愛知の農試は不耕起V溝直播を開発したり先進的な取り組みを続けているところだから注目してる。
そんなこんなでやり方は色々あるけれど、一番の解決が難しい点は零細農家の殆どは稼ぐためにやっていないので、やり方を変える気がそもそもないこと。
やはり田んぼには水を張って昔ながらのやり方でコシヒカリを作り続けたい人が多い。
Permalink |記事への反応(13) | 17:19
その中で「古古(古古)米」なんてほとんど価値のない米であるという意見が農家を中心にある。
日本のお米は新米が美味しいとされるため、その意見は正しい面があると思う。
これは日本米が時間経過で資産価値が下がる食品であるということ。
そして、お米にもある。
バスマティライスはインディカ米の中でも高級なもので、香りが強くパラパラする(水分含有率が少ない)ものが良いとされるため、新米よりも古米の方が価値が高い食品だ。
備蓄米というのは緊急時に利用されるわけであり、基本的にはほとんどが一般の人に行き渡ることはないもののはずだ。(今回は色々意見はあれど、緊急時なのだろう)
しかし、備蓄米をバスマティライスにすれば新米時よりも価値が上がる。
安全に日本で管理された備蓄米が放出されたもの、ということがブランド価値になるわけだ。
ブランド米として店頭に並べることができるし、エスニック料理屋や食品メーカー等にも卸すことができる。
そうすることで、備蓄米の管理コストもペイできるどころか、国の収入になる可能性だってある。
そもそも今回の問題は食の多様化における米の需要減からの生産(減反含む)や流通のトラブルである。
食の多様化が進んだ今なら、インディカ米の美味しい食べ方を啓蒙することだって可能だろう。
資産価値の下がるものを管理するのではなく、一部でも資産価値が上がるものを管理して、それらを利益にしていくような方針も必要ではないだろうか。
バスマティライスを海外から仕入れる他、備蓄米向けに日本でバスマティライスを生産しても良いと思う。
香り高く、パラパラとしたことに価値のある日本米を作ればいいことだ。調理向けであれば需要はあるはず。
それらは、今までの日本米とは違う価値観なことをちゃんと啓蒙すれば、受け入れられる土壌は作れると思う。
どちらにしても、エスニック料理好きな私は一般スーパーにも美味しいバスマティライス(それに近いもの)が並ぶようになって欲しいと思う。
こんな記事ばっかりで辟易する、メディアが作るよくあるコメ農家像
https://www.mri.co.jp/knowledge/column/20230712.html
こういう農家はもう「成立していない」
時給10円とか言ってるのはこれ
じゃあ何でやってるか?自分で食べるためだ
この人たちが「全然儲かってないんですぅ」って記事で言ってたら「そりゃそうやろ」となる
「先祖伝来の農地を守る必要がある」「地域で暮らす住民同士の眼があって、農地を荒らすことはできない」など、定性的・感傷的な説明を聞くことはあるが、あまりにも経済合理性に乏しいように思われてならない。
実は、あまり表には現れない、経済合理的な理由が存在している。ポイントは2つある。第1のポイントは、兼業農家であれば、農業の赤字をサラリーマン所得と損益通算(赤字の所得を他の黒字の所得から差し引くこと)することによって、ある程度はカバーできるということである。タイプ1の農家で確定申告時の事業赤字が41万円であるとすると、仮に300万円程度の給与所得が別にある場合、おおよそ7~8万円程度は、所得税住民税などが減額される可能性が高い
なお、タイプ1・2両方とも超高齢化していて、お前らがイメージするコメ農家のおじいちゃんがこれだ
あと10年でかなりが居なくなると思っていい(※資料11ページ目)
タイプ3は、記事にあるが「家族労働費を486万円と見積もったうえで、280万円の黒字」だ
所得が767万円ってことになる
別に困ってないだろ
この記事2023年だからね?今コメの価格が倍ちかくなってるから、どうなるかわかるだろ?騙されんなよコラ
1人あたりの限界が15〜20ヘクタールあたりにあるらしいから、それ以上儲けるには色々アグリテック頑張って効率化する必要がある
もちろんそこそこ儲かっている
なお、タイプ3・4の平均年齢は50代くらいだ、別に老人じゃないぞ(全業種平均年齢は43歳くらい)
こいつらが「全然儲かっていない」と言ったらウソか、経営の問題か、単なる「給料上げたい」って話だからな?
何が「法人でやってるが毎年赤字」だよ、サラリーマン読者を騙そうって気満々だな
全体の面積ベースで言えば、このタイプ3・4で3〜4割だ、いまだのタイプ1・2がどれだけ多いか(自民党の票田になってるか)がわかるだろうよ
じゃあコメ農家の声は無視して良いのか?といえばそんなことなくて
タイプ3・4にもっと効率よく作ってもらえるように法整備やら農政やらやっていかなきゃならん
はてなーはこういうの全然見てないみたいだな、これだけ騒がれても、忙しいの?コメントする前に少しくらい調べないのか、俺は怖くて裏取りしないと書けないけどな
なり手不足っていうのも怪しい、タイプ3・4の人口はわずかだが、それで3〜4割賄えてるんだよ、必要なのは離農者からの引き継ぎが円滑に行えることなんじゃないの
https://www.maff.go.jp/j/council/seisaku/syokuryo/240827/attach/pdf/240827-3.pdf
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他知ってること
・ちなみにコメ作経営団体は10年ちょいで5割減少している、生産量は2割減
・苦しいのは中山間部の人たち、だがそれももう70代とかなんだよね
・米価が5kg2000円が厳しいというのは本当、生産コストが年々上がっている
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とにかくデータを見てくれ、はてなーですらデータ見てる人少ないのはガッカリする、ヤフコメより劣る
農水省はデータはちゃんと出してるから、見つけられなかったらAIに聞きな
あと専門家の話しも何人か聞きな、共通点と差異が大体見えるから
「当事者にインタビューしてみました」という記事には注意してくれ、マジでPV取れば良いんだろうなってのが多い、零細コメ農家やら零細卸やら零細小売やら
あれ大まかな台本作ってるだろ?NHK含め散々そういうのやって批判されてきてたのにはてなーが釣られてるのだせーからやめろよ
一方で最近おもったよりテレビはちゃんと報道してる、Youtubeでも見れるからおすすめだぞ
特に米農家の状態は、10年前と今と10年後でガラッと変わる状態だから、常に知識更新していかないと騙されるぞ
「お百姓様」で脳死するのをやめろ、全責任を何か負わせて脳死するのもやめろ、そういう時代じゃないでしょ、ちゃんと持続可能性を考えて、お前らは学がある方なんだから
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そういや、昨日の森山幹事長の発言って見たか?バズってなかったけど
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025060200801&g=pol
これびっくりしたんだけど
適正価格が「3000〜3200円くらい」って言ってたのはまあ置いといて
「増産して輸出できるように価格を下げていく」って言ったんだよね、農水族の重鎮が
この話って改革派からしか聞こえてこなかったし減反とは真逆になるからびびったんだけど
一応農水省は輸出拡大するってやってたっぽいけど(て考えると、森山幹事長はバランス取ってるだけなのか?)
>コメ輸出、35万トン目標 2030年、昨年実績の8倍―農水省
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025031101079&g=eco
もともと今が過渡期なだけで、森山幹事長は元よりそのつもりで進次郎にしたんだろうか?
(一応説明すると、米を沢山輸出できる状態にしておくことで食料自給率を上げるっていう作戦、他国はこうやってるらしい。だから米がないのに輸出する政府を批判するのは一旦やめて欲しい、今販路拡大してるところだから)
これこれ
https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/900025703.html
石破総理・小泉農水大臣の恩讐の農政改革コンビVS森山幹事長率いる「農政改革絶対阻止」農水族軍団。森山幹事長は周辺にこう漏らしているという。「進次郎に変なことはさせませんから」(青山氏の取材より)
Permalink |記事への反応(21) | 20:32
食料安全保障が生産をメインに語られる理由は、複数の政治的・制度的・心理的要因が絡み合っています。
食料・農業・農村基本法第2条では「国内の農業生産の増大を図ることを基本とし、これと輸入及び備蓄とを適切に組み合わせて行われなければならない」と明記されており、**法的に生産増大が最優先**とされています。この法的位置づけが、政策議論の出発点を「生産ありき」にしています。
現在の食料安全保障政策は「不測時の供給保障という本来の狭い意味を離れ、農業振興のためのほとんどの施策をカバーするもの」になっています。食料安全保障強化政策大綱には、本来の食料安全保障とは関係のない「スマート農業による成長産業化、農産物輸出促進、農業のグリーン化」まで含まれており、**農業振興策と食料安全保障が混同**されているのが実情です。
日本の食料自給率38%という数字が独り歩きし、「自給率向上=生産増大」という単純な図式で語られがちです。しかし、「食料自給率が現在の日本の豊かな食生活を反映したもの」であり、カロリーベースでの計算は現実的な食料安全保障とは別次元の話です。
農業関係者や農業団体にとって、食料安全保障は**農業予算獲得の根拠**として機能しています。「食料安全保障推進法(仮称)」では「現在の農林水産予算2兆円に加えて3兆円が必要」という試算が出されており、生産重視の議論は予算確保の論理として使われています。
実際には「日本ではこの半世紀あまりの間に主食である米不足に陥ったのはただ一度、平成5年(1993年)の大不作による『平成の米騒動』のときだけ」で、「日本の食料の安定供給は成功している」のが現実です。しかし、この成功は輸入と備蓄の組み合わせによるものであり、国内生産の貢献度は限定的です。
「もしシーレーンが崩壊すると、終戦直後の配給量から換算して年間1,600万トンの米が必要になります。ところが現在は減反などで米の生産は700万トンを切っていて、備蓄を含めても危機が起きた時に必要量の半分以下しか供給できない」という指摘があります。しかし、真の有事では肥料・燃料が途絶するため、現在の生産水準すら維持できません。
食料安全保障を生産中心で語ることの最大の問題は、**現実的な制約を無視している**点です。日本の農業は肥料原料をほぼ全量輸入に依存しており、真の有事では生産基盤そのものが機能停止します。にもかかわらず、「国内生産による自給」という幻想が政策議論を支配し続けています。
結論として、食料安全保障が生産メインで語られるのは、法的枠組み、政治的利益、予算確保の論理、現実認識の欠如が複合的に作用した結果であり、実際の食料安全保障にとって最も重要な備蓄拡充が軽視される原因となっています。
増反と輸出が正解だった。減反した時点で、絶対に国内生産は行き詰まる運命だった。小規模農家を守るとか聞こえは良いけど、効率化や競争力の放棄にほかならないわけで、戦後一貫して農家を票田としたポピュリズムに冒され続けた1世紀だったということ
流通経路がとにかく複雑で、そいつらを食わせるために農家を搾取していたっていのがよくわかった。
減反で産業が萎んでるんだから、構造改革しないといけなかったけど、重要な票田だから自民党も手を出せなかったってことでしょ?
いいこと書いているなあと感心していたら、最後で何これ?
減反します流通量減らします消費者も減らします、って状況で投資する方が異常行動。
もうこれから死にゆくだけの産業、限られたパイを取り合うだけなのになぜ投資を行うのか。
だから減反政策は資本主義の政策として間違っている。拡大を志向しない限り死ぬんですよ。
米に限らず生活必需品は価格弾力性が低い、すなわち値上がりしても売れ行きはさほど落ちないけれど(高いからといって買わないわけにはいかない)、値下がりしたからといってたくさんは売れません(半額になっても普段の倍は消費できない)。算式を変形すれば量弾力性が高い、すなわちちょっとでも足りないとうんと値上がりする一方、少しでも余れば激しく値崩れします。50年ほど前に米の国内供給能力が消費量を上回って以降、供給能力がフルに稼働すると米価暴落不可避で米農家は廃業一択になってしまうので、供給能力をフルに稼働させないことで米農家が営農を継続できるようにする、ということで減反政策やその後継諸施策が約半世紀にわたり継続されてきたわけです。言うまでもありませんが、人口減少や食の選択肢の多様化で、米の消費量は減少する一方で、供給抑制もそれに伴い強化されてきています。拡大を志向する方が間違いなく死にますね。
以下は余談ですが、この供給能力の少なからぬ部分を零細農家が担っています。典型的には高齢者が、農機は昔買って減価償却なんてとっくに終わっているので固定費が低いことを前提に、売上げは変動費だけをカバーできればよいと営農を継続しているわけです。投資=固定費アップの障害としては、こうした農家の存在の方がよほど大きなものといえます。ただし、この問題は先が見えていて、団塊の世代がすべて後期高齢者となった以上、あと10年もすればこうした零細農家は激減せざるを得ません。高齢農業者が離農し供給が減ったからといって価格が青天井で上がれば、米需要がパンや麺に流れるので、中長期的にはそれなりの価格に落ち着くことまで見越して、まっとうな大規模農家はコスト削減のため投資を計画的に行っており、マクロの供給能力減少にかかわらず、ミクロではある程度の投資が進んでいるのです。
備蓄米も減反や輸出促進と同様のコメ余り対策(=米価下落阻止)なのに
米価が前年比倍増でもそういう対策続ける前提で話すすめるのって狂ってるな
まず1次問屋はJAの下にいるようなイメージだが、米流通においてはJAと同等のポジション
JAを通さない米農家からも集荷し、JAとそれ以外の在庫をトータルで扱う元締め
ほとんど集荷機能に全振りなので、扱うのは玄米で精米どころか選別すらほとんどやらない。とにかく大規模にかき集めるのが仕事
1次から引き受けた塊を選別したり精米したり商品化するのが仕事
まだ大ロットでの扱いでトン単位、小売り向けのパッケージもほとんど行われない。卸や飲食、中食の工場への出荷がメイン
稀に直販することもあるが自社の加工工場で使うとか、超大手小売り1社に卸したりする程度。
小口パッケージ能力がそんなにないので、そもそも引き受けられないというのもある
ちなみに精米せずにスライドして横に回すこともある。精米能力にも限度がある。とにかく能力が足りない
ここが所謂精米してパッケージングする会社。小売り向けに小口パッケージングして、みなさんご存じの米袋ができる。
ただここら辺の企業は精米に特化していて、精米後の小袋は大量に保管できないし、精製前の米もそんなに持てない。
その機能が分散すると問屋が増えるが、これは保存の関係によるところが大きい。
で結局誰が悪いとかじゃなくて、末端で不足したから各所で在庫が無いかの問い合わせが相次ぎまくった
本来なら今までの取引先に卸すのが義理だが「まあこれ以上積まれたら出さんこともないけど……」って断り半分の条件に満額回答が相次いで各社横転したのが真相
減反します流通量減らします消費者も減らします、って状況で投資する方が異常行動。
もうこれから死にゆくだけの産業、限られたパイを取り合うだけなのになぜ投資を行うのか。
だから減反政策は資本主義の政策として間違っている。拡大を志向しない限り死ぬんですよ。
Permalink |記事への反応(16) | 21:09
・農水省、全農、自民党のそういう地域の議員、族議員、零細コメ農家(おじいちゃん)
・モチベーション:コメ農家の維持、票田として大きい(100万戸くらい)
改革派筆頭
・山下一仁など
・主張:たくさん作って、余ったら輸出。コメ農家は補助金で保護(海外と同様)
・モチベーション:減反に補助金を出す歪な構造、安全保障、日本米は海外で売れる(ただし安ければ)
・主張:上の「改革派筆頭」と大体同じだが、コメ輸出が上手くいくかは懐疑的、折衷案を唱える人が多い
・ちょっと面白いのが、農家を守れ!的な専門家でもよくよく聞くと似た主張をしている。保守派が結構異端に見える。
どっちでもいいです派
・モチベーション:どっちでも経営が成り立つようにはしているらしい、ただ農地バンクが上手く機能していないと怒ってる