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「消費者物価指数」を含む日記RSS

はてなキーワード:消費者物価指数とは

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2025-09-12

anond:20250912194820

今日の上昇についてなら、アメリカ消費者物価指数の発表からダウ平均高値更新の影響じゃないかな。

Permalink |記事への反応(0) | 19:53

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2025-09-10

粗雑な中国崩壊論ですhttps://anond.hatelabo.jp/20250910180316

1 「失業率過去最大でインフレに苦しむ中、過去最大の税収」

判定:部分的に正しい・部分的に誤り。

根拠と注記:

中国都市部公式失業率調査失業率/城鎮調査失業率)は、2022–2023年に若年層で高止まりし、若年失業率歴史的に高い水準を記録した時期があるが、公式の「過去最大」と断定するのは文脈依存。全国ベースの長期統計定義が変わるため単純比較は誤解を生む。

インフレ消費者物価指数CPI):近年はゼロ近傍〜低めのインフレ率で、2022–2024年デフレ圧力や低成長懸念がしばしば報じられた。したがって「インフレに苦しむ」と一括するのは誇張の可能性あり(局所的・品目別の価格上昇はある)。

税収について:中国中央地方財政・税収は2020年代回復基調で増加した年もあるが、「過去最大」の主張は年次・範囲中央のみか全国か)を特定しないと検証不能。2021–2023年には税収増の年もあるが、それが歴史的最高かは年度比較必要

2「こんな状況にも関わらず、国民支援は行わなず」

判定:誤解を含む。

根拠と注記:

中国政府感染症対策景気対策としてインフラ投資、減税・猶予中小企業支援雇用促進策などを行ってきた。直接的な現金給付欧州米国の大規模一時給付)とは異なる形だが「支援を一切行わない」は事実と異なる。支援規模や対象に関する評価は分かれる。

3「共産党員の基本給を3割もアップした」

判定:誤りまたは未確認(おそらく誤報)。

根拠と注記:

共産党員党員)と公務員や党幹部給与政策は別々の制度だが、公的に「党員の基本給を一律で30%引き上げた」という公式発表や信頼できる報道確認できない(2025年9月時点の公開情報に基づく)。賃金改定は段階的・職位別で、地方ごとに差があるため一律30%増という断定は疑わしい。

4「アリババもこんなことになるよな」(政府政策が原因でアリババ不振

判定:過度な単純化

根拠と注記:

アリババ中国ハイテク企業が直面した困難(規制強化、独占禁止調査金融持株会社構造改革景気後退、消費低迷など)は複合要因による。政府支出・税収や党幹部給与だけを原因とするのは因果関係の過剰単純化

5「中国って昔から天下統一されたことがなく、200年足らずでどの国も滅んでた」

判定:誤り。

根拠と注記:

中国史では複数回の「天下統一」が存在する(秦・漢・隋・唐・元・明・清など)。王朝の交代は長期的周期で繰り返されたが、「天下統一されたことがない」は明確に誤り。

「200年足らずでどの国も滅んでた」というのも一般化しすぎ。王朝寿命は短いものも長いものもあり、地域時代差異が大きい。

「今回の中国チベット香港取れずにそろそろ国が終わりそう」

判定:誤り・推測的。

根拠と注記:

チベット香港は現状で中華人民共和国の一部と位置付けられており、特に「取れずに」や「国が終わりそう」といった表現事実に基づく分析ではなく予測的・感情的評価。国の存続を左右するかどうかを示す具体的根拠は示されていない。

まとめ(簡潔)

史実に関する記述過去統一について)は誤り。

共産党員の一律30%昇給など具体的政策の主張は確認できず誤報または根拠不十分。

失業率・税収・インフレ国民支援に関する主張は、定義統計範囲によって真偽が分かれる(部分的事実と誤解が混在)。

企業アリババ)の問題国家の存続に関する結論因果の短絡や推測が強く、裏付けが不足している。

Permalink |記事への反応(0) | 20:22

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2025-08-12

結局今のキャリートレードはどうなってしまうのか

了解しました!これまでの議論を踏まえ、キャリートレードがどのような条件で発生し、どのようなタイミング崩壊するのかを整理します。さらに、2025年8月現在に起きているキャリートレードの状況を過去経験則に基づいて分析し、崩壊タイミングきっかけを予測します。最後に、将来に向けてキャリートレード崩壊リスクを避けるためのアドバイスも加えます現在の日付(2025年8月12日午後4時JST)を基に、最新の経済状況を反映しながら進めますね。

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### 1.キャリートレードが起きて崩壊する条件の整理

####キャリートレードが起こる条件

キャリートレードが盛んになるには、以下の経済的・市場的条件が揃う必要があります

####キャリートレード崩壊する条件

キャリートレードが巻き戻し(逆流)し、崩壊するきっかけは以下の要因です:

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### 2.2025年8月現在に起きているキャリートレード分析

####現在の状況

- **低金利**:日銀政策金利は0.25%(2024年3月以降)。10年物JGB利回りは1.49%(2025年8月8日時点)、30年物は3%近くまで上昇。

- **金利差**:米国10年債利回り約4%、新興国(例:インド)6%超。金利差は3~5%程度。

- **為替**: 1ドル=150円前後2025年8月時点)。円安が続いているが、2024年10月の急騰(161円から142円)後、変動性が増加。

- **市場環境**:トランプ政権経済政策(減税・インフラ投資)でリスクオンが続いているが、不確実性(相互関税)も浮上。

申し訳ありません、途中で途切れてしまいましたね。2025年8月12日午後4時JST時点での状況を基に、引き続きキャリートレード分析と将来へのアドバイスを完成させます。前の内容を踏まえ、続きから自然に進めます

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### 2.2025年8月現在に起きているキャリートレード分析(続き)

####過去経験則に基づく予測(続き)

- **日銀の利上げ**:2025年7月消費者物価指数CPI)が1.8%と2%に近づいており、9月または10月の日銀金融政策決定会合政策金利を0.5%超に引き上げる可能性。これにより円借りコストが上昇し、キャリートレードの魅力が低下。

- **FRBの利下げ**:米国経済の減速(例:GDP成長率が2%以下に鈍化)やインフレの落ち着き(2025年7月CPIが3.5%から3.0%へ低下)で、9月に0.25%の利下げが決定。金利差が縮小し、ドル資産の魅力が減少。

- **地政学リスク**:トランプ政権相互関税政策中国EUとの貿易摩擦を激化させ、2025年秋に市場パニックが発生。投資家がリスクオフに転じ、円や米国債資金流入

- **マージンコール**:米国株式(S&P500)や新興国資産10~15%下落し、レバレッジをかけた投資家に追加資金要求が発生。2025年10月頃に流動性危機が広がる可能性。

####特殊性と今後の見通し

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### 3. 将来に向けての警戒ポイント崩壊影響を避けるアドバイス

#### 警戒すべきポイント

キャリートレード崩壊がもたらす影響(円高資産価格下落、市場混乱)を避けるには、以下の指標出来事に注目してください:

####崩壊影響を避けるためのアドバイス

- **ポートフォリオ分散**:株式新興国資産に偏らず、円建ての安全資産(例: JGB、預金)に30~50%を割り当て。為替リスクをヘッジする商品為替予約)も検討

- **キャッシュポジションの確保**:市場変動時に備え、流動性の高い現金20~30%保持。マージンコールリスク回避

- **タイミングの見極め**:円高兆候(1ドル=145円割れ)や利上げ観測が出たら、海外資産を一部売却。

- **為替リスク管理**: 輸入依存企業為替予約で円高リスクを軽減。輸出企業円高競争力が増すチャンスと捉え、戦略見直し

- **借入の見直し**: 円建て借入を増やし、ドル建て債務を減らす。キャリートレード巻き戻しでドル高が一時的に弱まる可能性。

- **外貨資産保有を控えめに**:海外旅行や投資外貨を使う場合、急な円高で損失が出ないよう少額に。

- **インフレ対策**:キャリートレード崩壊円高になっても、物価上昇(輸入品価格)に備え、食料や生活必需品ストック

#### 影響を最小限に抑える戦略

---

### 4.結論

Permalink |記事への反応(0) | 16:17

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2025-07-08

みずほマーケットトピック(2025 年 7 月 7 日)物価対策を巡る不可思議王道は利上げ~

「もう消費者物価指数CPI)は 2022 年 4 月以降、一度も 2%を割り込 んでいない(図)。それどころか過去 1 年間で平均すると+3.1%、年初来 5 か月間(1~5 月)で平均 すると+3.7%と欧米以上に際立って高い。連合の第 6 回回答集計ではベアが平均+3.71%という結果であったため、実質ゼロベアである。」

日本社会で物 価高が問題視されてから 3 年目に入っており、もはや物価高は短期的な症状とは 言えない(ついでに言わせて貰えば、どうやら円安短期的な現象ではない)。いつまでも拡張財政路線に拘泥する姿勢については、患部と処方箋がずれていると可能性を考えた方が良い。」

「現に、ガソリン電気・ガスに対する補助金は何度も打ち切り検討されながら実現していない。消費税減税ならばそうならない

というのか。全く支持はしないが、「出来ない約束」をしない分、恒久的な減税を主張する方がまだ潔いように思える。」


https://www.mizuhobank.co.jp/forex/pdf/market_analysis/econ250707.pdf

Permalink |記事への反応(1) | 08:23

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2025-05-29

経済的理由出生率が低いってのは違うと思う

貧乏から子供を産み育てられません」が100%ウソだとは流石に思ってないんだけど、

今の生活を捨てたくないか社会のせいにしてるようにしか見えないんだよな。最近若い人たち

子供なんだと思う。精神的にすごくガキ。

世帯の近くに住んで、身の丈にあった仕事すればいいじゃん。

子供も作れない生活は、身の丈にあってないんだよ…

ここから本題

最新の統計総合すると

2005 年以降、日本名目賃金物価はともに1〜2割程度のゆるやかな上昇にとどまり実質的購買力はほぼ横ばい

しかし同期間に核家族化と「祖父母と30 分圏内に住む近居率」の急低下が進み、東京都では全国平均の半分以下まで落ち込んだ

祖父母の手助けが得られない家庭ほど育児家事時間圧縮できず、親のバーンアウトが高まりやす

祖父母地域との接触希薄子どもは、社会資本(多様な人間関係形成が弱く、行動問題創造指標で劣後する――という因果チェーンが浮かび上がる。

すなわち「経済ではなく孤立こそが子育て困難を生む」という主張は、統計研究の双方で一定整合性を持って裏づけられる。

1経済状況は2005年比で大きく悪化していない

1.1物価の推移

消費者物価指数2020=100)は2005 年の94.8→2023 年105.6で+11.4%

1.2賃金初任給の推移

国家公務員大卒初任給2005(H17)年179,200円→2023R5)年224,100円、+25 %

厚労省賃金構造基本統計」でも全産業大卒初任給名目伸び率は2005-2023で+23 % (SIZE2005-2019表)

名目賃金物価を上回る伸び。したがって購買力の大幅悪化は見られず、子育て困難の一次原因を「収入減」と断定する根拠は弱い。

2 親世帯との距離が急速に開き、東京は全国の半分以下

親と同居+徒歩30分圏「近居」世帯比率子育て世帯):44.3%(全国平均) 18.5%(東京都

核家族夫婦と子)割合2000 年33.4 %→2020 年25.1 % ―国勢調査概要

夫婦2人だけでやってけるほど甘くない。親に頼るのウザイとか、ただのエゴから

3祖父母支援の欠如が「リソース不足」を招く

3.1育児家事時間の上昇

6歳未満児を持つ父親家事関連時間2001→2021で+20分/日、母親は依然7時間

共働き世帯の妻は2016→2021で育児時間が+35分/日

3.2祖父母支援と親ストレス

祖父母が定期的にケアに入る家庭は、入らない家庭に比べ親のバーンアウト指標有意に低い

中国日本含むアジア複数パネルで、祖父母支援がワーク-ファミリー衝突を緩和し第2子出生意欲を維持

→夫が使えないなら、夫の親を使えって話

4 多様な人との接触欠如が子どもの発達を阻害

日本子どもパネル2009-2014):家族地域社会関係資本が乏しい子は外在化行動問題スコア

幼少期に祖父母から支援がある児童小学校期の社会情緒スコア有意に高い

42か国比較パレンタルバーンアウト研究文化的孤立度が高い国ほど親バーンアウト→子問題行動の連鎖が強い

年寄りを遠ざけた生活は快適かもしれんが、子供レジリエンスが低いから、すぐポシャる。すぐに退職代行とか使いそう。

Permalink |記事への反応(2) | 19:03

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2025-05-25

anond:20250524135742

これ→ 2002-2012-2021年経済統計 :消費者物価指数 95.8-94.5-99.8 / 1年勤続者の給与総額 200-186-234兆円 / 同平均給与 447-408-443万円 /正社員数 3489-3345-3588万人 (令和3年民間給与実態統計調査)

Permalink |記事への反応(0) | 13:29

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2025-04-29

goo blog サービス終了のお知らせ 田中秀臣の「ノーガード経済論戦」 出口政策が熱い?!(その1)2005-11-16 |Weblog

 福井総裁量的緩和解除は来年春、と匂わせた発言に反応するかのように、政府与党から日銀の早期量的緩和解除をけん制する発言が相次いででてきた。中川政調会長日銀法の改正政策カードでちらつかせて、日銀デフレ対策が不十分であることを批判している。また安部官房長官もそれに呼応するように、日銀政府協調して財政再建のためにもデフレ脱却して、自然増収での財政基盤の健全化への寄与が実現されるべきだとこれもまた日銀牽制した。この種の発言はいずれもなにか具体的な政策に直結しているわけではないので、それ自体どうこうというわけではない。しか日銀の出口政策量的緩和解除をめぐる議論は今後も政治的話題として沸騰していく可能性があるのかもしれない。

 

 そもそも出口政策をめぐっては、1)前提条件であるデフレ脱却をし、0%以上の安定的インフレ率を維持できるのか? 2)出口政策技術的な難しさ の二点から問題が提起されている。最初の点については、『日経公社債情報10月24日号で匿名記事末吉名義の記事)「日銀ウォッチ デフレ脱却論議の謎」において、きわめて説得的な議論が行われている。日銀インフレ率の目安として採用している日本式アインフレ(生鮮食品を除く消費者物価指数)の前年比上昇率はゼロ近傍であり、このためデフレ脱却は難しく、デフレ脱却のためにはインフレ目標政策が一段と必要である、という趣旨の論説である

 

 この主張の背景には、伝統的なCPI上方バイアス存在(すなわち1%程度物価インフレにふれて計測されてしまう)と、さらにコアインフレ率をおしあげているのは石油関連商品であり、この上昇はピークアウトをむかえる可能性が大きく、そのインフレ率に与える押し上げ効果は0.4%程度にとどまると予測されること。そしてこの石油関連商品の影響を除外すると、インフレ率はマイナス0.5%程度であり、さら上方バイアス考慮にいれるとマイナス1~1.5%程度となる、と末吉論説は指摘している。これは非常に周到な分析であり、今日日本経済が決してデフレ脱却を確実にしているわけではなく、むしろ不確実なものであることを示している。

 

 さら安達誠司氏の『デフレはなぜ終るのか』(東洋経済新報社)では、1930年代アメリカデフレ脱却時の出口政策からの教訓をもって、今日の出口政策論議警鐘を鳴らしている。安達氏によれば、当時のアメリカ財務省主導によるドルの減価政策により「レジーム転換なきリフレ」を実現した。このレジーム転換とは、中央銀行であるFRBデフレ脱却のために従来の金融政策スタンスを転換して、超金融緩和政策コミットするというゲームルールの変更として理解される。しかしこのようなレジーム転換がない、すなわち従来の事実上デフレ継続的金融政策スタンスのままに、この「レジーム転換なきリフレ」に直面したため、FRB政策当事者には早急な出口政策模索(当時の異例な低金利政策放棄超過準備リスクマネーとして高インフレに転じる要因になることへの懸念さら株価の急騰をバブルとする警戒感が存在していたことの半面といえる)があった。そしてインフレ率はプラス推移であったにもかかわらず、FRBの早急な出口政策採用によりふたたびデフレに戻ってしまったと指摘している。

 

 安達氏によればこのようなデフレに舞い戻る経済脆弱性を克服するのには、中央銀行デフレ脱却にむけたレジーム転換へのコミット必要さらに実現されたインフレ率という「変化率」への注目だけではなく、それ以上に「水準」が重要であるとしている。本ブログでの「バーナンキFRB議長就任日本リフレ」(10月28日)で紹介した物価水準ターゲット重要である。すなわちデフレに陥る前のインフレ率(たとえば1%や2%)が現在継続していたらどうなるのか、という物価水準経路を考えて、その経路と現実物価水準の経路のギャップを解消していくという考え方である

 

 日本現在景気回復デフレスパイラル的状況からのとりあえずの脱出は、2003年から2004年初頭にかけての財務省の空前の為替介入と(予期せざる?)日銀マネタリーベースの増加がタイミング的に数度重なるという「非不胎化介入」の結果である(詳細は田中秀臣経済論戦の読み方』(講談社現代新書)参照)。すなわち日銀としては明確なレジーム転換が不在であり、あくまでも財務省主導という点で、戦前アメリカのケースに近似していると、前掲の安達氏は指摘している。これは有益歴史からの教訓である

 

 そのため今日日銀はまさに戦前FRBと同じように、出口政策に関わる発言において、「インフレ心理」への懸念を示したり(まだデフレなのに!)、インフレ「率」にのみこだわり、前記したようなリフレ過程には関心を示すことはまったくない。また日銀政策理解を示す衆議院議員佐藤ゆかり氏のように「中小企業家計部門オーバーリスクテイクの状況から守ることが大事で、量的緩和政策は速やかに解除すべき」「日経公社債情報」(10月31日)とコメントしているのも、戦前と同様に超過準備が高インフレ資産価格の急騰(バブル?)をもたらすことへの「懸念」と基本的には同じものであろう。

 

 本格的なリフレ政策採用と連結しないかぎり、デフレ脱却の道のりはかなり不安定ものであることは否めないのではないか。そして出口政策採用への日銀の現状の早すぎるコミットへの懸念は募るばかりである。(その2)では、仮にデフレを脱却(不安定であってさえも)した場合採用されると考えられるいくつかの出口政策について考えてみたい。

Permalink |記事への反応(0) | 19:14

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goo blog サービス終了のお知らせ 田中秀臣の「ノーガード経済論戦」 バーナンキFRB議長就任日本リフレ 2005-10-28 |Weblog

 すでに既報の通り、ブッシュ大統領グリーンスパン氏の後任としてベン・バーナンキ氏をFRB議長指名した。バーナンキ議長来年二月就任予定)はかねてから日本の長期停滞の処方箋を様々な角度から提案してきた。どんな提案だっただろうか、その主要点を彼の講演を訳した『リフレと金政策』(高橋洋一訳 日本経済新聞社)を利用してみておこう。

 

1 物価水準目標提言

 

 この提言は、日本デフレ一般物価継続的下落)をふせぐための政策である日本消費者物価指数でみてデフレが始まる1998年基準年にして、デフレではなく1ないし2%のインフレがその後、かりに毎年継続したとき物価水準経路を考える。例えば2%の物価水準経路と実際の物価水準経路のギャップが、デフレのもとでは当然存在していることになる。この両者のギャップを埋めていくことを目指した政策であるバーナンキと同じように物価水準目標採用した岩田規久男編著の『昭和恐慌研究』(東洋経済新報社)を利用すると、4%のインフレ経路(毎年、4%のインフレ率を実現していく)を目指すと、約7年後の2010年近傍目標達成することになる。つまりこの期間までがリフレ期間と考える。そして目標達成後には、今度はインフレ目標として1~3%を採用する。物価水準目標によるリフレ過程とその後の物価安定を目標としたインフレターゲットのあわせ技にコミットすることを中央銀行日本銀行)が明確に、市場に伝えることで公衆の期待に働きかける政策である

 

 つまりここではリフレ間内物価水準目標と、その後の長期的なインフレ目標の二段構えになっているわけである。これはインフレ期待を形成する上でも異なる情報短期と長期のインフレ率についての情報)を市場関係者に与えることになる。エガートソン&ウッドフォード論文(下記参照)では、もしこの物価水準目標が所定期間内に達成困難になるならば、中央銀行は翌期以降一層の努力義務づけられる。そしてこの「一層の努力」へのコミットが、国民デフレからインフレ期待への転換を促す、と彼らとバーナンキは考えるている。そうして(名目金利一定すなわちゼロ金利でも)実質金利を低下させ、総需要を刺激する、と考えるわけである

 

http://www.columbia.edu/~mw2230/BPEA.pdf

(エガートソン&ウッドフォード論文

 

 この「一層の努力」に中央銀行が拘束されることで、日本の長期停滞の原因である実質金利の高止まり(実質金利名目金利期待インフレ率 なので名目金利ゼロであってデフレ期待なので実質金利は高止まりする)を解消する政策バーナンキは推奨しているわけである。そして、「一層の努力」の中味として、ゼロ金利継続や長期国債オペの買い切り国債オペの買い切りを主張した。

 

2 財務省政府)と日銀政策協調アコード問題)の提言

 

 政府日銀バランスシート悪化を防止(そもそも日銀バランスシート悪化問題ではないが)、それとクロスする形で、日銀政府の減税と見合う形での長期国債の「買い切り」オペをすることである恒常所得仮説に従えば、民間主体の消費や投資は増加することが期待される。リフレ過程では財政赤字問題の解消にも一定寄与をはかることが可能であろう。この点についてのバーナンキ発言を前掲書から引用しておこう。いまや政策論争の大きな関心が財政危機問題に引き寄せられてしまっているだけに重要であり、バーナンキ提言リフレなき財政危機の解消の困難性とそして無益な点も明らかにしていると思うからである

 

 「たとえば、日本銀行による国債の買い入れ額の増加と明らかに一体となった家計企業に対する減税を考えてみてくださいーーしたがって減税は結果的通貨創造によってファイナンスされますさらに、日本銀行が、物価水準目標公表することによって、景気回復コミットしたと仮定します。そうすると、マネーの増加の大部分あるいはすべてが恒久的だとみなされます。 略 日銀が減税額に等しい額の国債を買い入れるためにーー将来の増税示唆するような現在あるいは将来の債務償還のための負担は発生しません。要するに金融政策財政政策が一体となって家計部門名目財産を増加させ、これが名目支出ひいては物価を増大させるのです。略 この政策は、債務GDP比率を減少させるという意味で、まず間違いなく安定をもたらすものなのです。名目支出の増加により名目GDPは上昇しますが、日銀による買い入れがあるので市中にある政府債務名目額は変わりません。日本財政の悩みを減らすためには、名目GDPひいては税収の健全な増加ほど効果的なものはありません」(邦訳137-8頁)。

 

 日本国民が心の底で抱いている最大の不安日本の返済不能であるマスコミ評論家エコノミスト政治家官僚たちにさんざん煽られたり、信じられている「宗教的信条」-を解決するハッピーニュースは、すでにバーナンキ議長によって日本国民に贈られていたのである! 

 

 バーナンキ議長、お体にお気をつけて。そしてご健闘を日本ネットの片隅でお祈りします。

Permalink |記事への反応(0) | 19:11

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2025-04-17

anond:20250417210008

・わが国では帰属家賃品質調整がなされていない。名目家賃が変わらなければ、物価上昇率は当然低めに出る。

米国では家賃でも品質調整が実施されているため、その価格一定の変動を示している。

ユーロ圏ではそもそも消費者物価指数帰属家賃を含んでいない。

物価安定の目標を二%とした際の理由の一つは、 「それが国際標準から」というものであったが、 その前提が成り立っていないのである

Permalink |記事への反応(0) | 21:03

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2025-04-01

日本インフレ要因の考察デフレ円高経済学正当化

日本インフレの三要因とそのメカニズム

日本インフレは、(1)財政支出の増加 (歳出増)、(2)労働組合過激化による賃金物価悪循環、(3)円安の進行によって加速していると考えられます

以下では、これらのメカニズム経済学的に考察し、最終的にデフレ円高日本経済にとって望ましい選択であることを示します。

(1) 歳出増とインフレメカニズム

政府支出の増加は、総需要の押し上げを通じてインフレを加速させる。特に日本の歳出構造には以下の問題がある:

A. 総需要増加によるインフレ圧力

歳出増加は、ケインズ型の有効需要管理政策に基づくが、以下のようにインフレ助長する:

B.財政政策の持続不可能性と期待インフレ
結論

歳出削減を通じて、総需要適正化し、財政の信認を回復することが求められる。

(2)労働組合過激化と賃金物価悪循環経済学考察

日本における労働組合過激化は単なる賃上げ要求ではなく、賃金物価悪循環を生む点が問題である

以下、このスパイラル経済学メカニズム説明する。

A.賃金物価スパイラルの基本構造

このメカニズムは、フィリップス曲線の長期的無効性に基づく。

まり、長期的には期待インフレ率が上昇し、賃上げが追いつかない形でインフレが加速する。

B.コストプッシュインフレフィリップス曲線の変形

労働組合が「名目賃金の引き上げ」を主張すると、企業は「物価転嫁」で対応するため、実質賃金は上昇せず、結果として労働者の実質購買力改善しない。

結論

デフレ環境下では、労働組合賃金圧力が和らぎ、物価安定が確保できる。

労働市場の柔軟性を高めることが、インフレ抑制のカギとなる。

(3)円安インフレ関係:国際マクロ経済学分析

円安は輸入コストを増加させ、インフレの大きな要因となる。

特に日本のような資源輸入依存国では、為替レートの変動が物価に与える影響(為替パススルー率)が高い。

A.為替パススルーインフレメカニズム
B.貨幣購買力説と円高の有利性
結論

円安政策継続すると、インフレ圧力継続し、実質賃金が低下する。

逆に、円高にすることで、コストプッシュ型インフレ抑制できる。

結論デフレ円高こそが日本の最適解

(1)デフレ有益である理由
(2)円高が望ましい理由

インフレの原因である歳出増・労働組合過激化・円安是正し、デフレ円高誘導することこそが、日本経済の安定と成長につながる。

Permalink |記事への反応(1) | 14:08

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2025-03-23

anond:20250323133147

デフレ脱却」という概念定義とその問題点について、検索結果から分析してみます

## 「デフレ脱却」の定義と条件

政府は「デフレ脱却」を「物価が持続的に下落する状況を脱し、再びそうした状況に戻る見込みがないこと」と定義しています[1][5][8]。この定義2006年3月内閣府によって示されました[8]。

判断基準としては、一般的に以下の4条件が知られています[4][8]:

##定義問題点

1.証明が困難な条件設定**

「再びそうした状況に戻る見込みがないこと」という条件は、いわば「悪魔の証明」です[7]。何事も「見込みがない」ことを証明するのは非常に困難です。

2.経済実態との乖離**

現在消費者物価は前年比2%程度で上昇しており、明らかにデフレではない」状況にあります[7][8]。2013年末以降、「物価が持続的に下落する状況を脱した」という前段の条件はおおむね達成されています[8]。

3.指標妥当性への疑問**

内閣府需給ギャップ物価への説明力が低下しています。1985~1994年相関係数は0.66だったものが、2015~2023年には0.17まで低下しました[4]。「2006年の頃は相関関係が認められていたのだろうが、2007~2023年にかけてはその関係性は乏しくなっている」という指摘もあります[4]。

4.政治的考慮**

デフレ脱却宣言が出れば、「積極的財政出動不要となるだけでなく、金融緩和についても、政府日銀共同声明は役目を果たしたことになり、日銀はより柔軟に金融政策運営することが可能になる」と考えられます[1]。これは「政治的にも都合の悪い結果を招くリスクがある」ため、「デフレ脱却宣言には、データの蓄積だけでなく、宣言後に種々の政策正常化を進めるという政府の強い意志覚悟必要になる」と指摘されています[1]。

##批判見解

国民の肌感覚から考えると、インフレが進んでもまだデフレ最中だという政府見解は、著しくずれていると言わざるを得ない。物価上昇による所得資産の目減りを放っておいて、まだデフレ最中だというのは理不尽に思える」という批判もあります[4]。

景気回復が5年も続いているのにデフレが終わらないというのは大きな謎」とする見解もあり[2]、「日本社会では、よく起こる弊害として、ずっと昔に作られたルール現実に合わなくなっても、延々と現在経済活動を縛り続けることが挙げられる」という指摘も見られます[4]。

##結論

デフレ脱却」の定義は通常のデフレ物価の持続的下落)の概念を超えた条件を課しており、特に「再び戻る見込みがない」という条件は実証が極めて困難です。経済実態との乖離政策変更への躊躇が見られることから、この独自の条件設定は政策転換のハードルを高く設定する効果を持っていると言えるでしょう。

少なくとも経済実態整合性を欠く面があり、政策的・政治的配慮が影響している可能性は否定できません[1][4][7]。

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2025-03-19

2025/3/19日銀金融政策決定会合に関する記者会見の内容

ブルームバーグ記事出てるからこっち紹介するだけで良かった・・・

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-03-19/STAOK0T0G1KW00

まとめ読まなくていいから上の記事読んで



ざっくり

①利上げペース:海外経済の不確実性が増している一方、国内賃金物価の循環は順調に進んでいる状況を踏まえて今後の見通しをより的確に作成し、それに応じて政策を決定していく。現時点では、次回の会合での利上げを示唆するような見解は示されず、データ次第との姿勢を強調。

財政政策との関係:短期的な財政政策の動向へのコメントは控えたものの、中長期的な観点から政府国会には財政の持続可能性を確保する努力継続することを期待するとの考えを表明。

物価目標2%の妥当性:現在は2%の目標の持続的な達成を目指しており、それが中長期的な日本銀行の信認確保に重要であるとの認識。将来的な目標検討可能性は否定しないものの、潜在成長率の違いとインフレ目標関係は単純ではないと指摘。

地域金融機関の再編:地域金融機関合併統合は各銀行判断によるものであり、金融政策で影響を与えようという意図はないと説明


今回の利上げは当然なし。次がいつかを判断できる材料もなし

本日行われた日本銀行金融政策決定会合後の記者会見では、現在金融政策の維持が発表されました。

具体的には、短期金利操作目標である無担保コールレート・オーバーナイト物を0.5%程度で推移させる方針を全会一致で決定しました。

経済認識=緩やかに回復を続けている

会見で示された経済物価現状認識では、日本の景気は一部に弱めの動きが見られるものの、緩やかに回復しているとの判断が維持されました。

先行きについては、海外経済の緩やかな成長と緩和的な金融環境を背景に、所得から支出への前向きな循環メカニズムが徐々に強まり、潜在成長率を上回る成長を続けると見込まれています

物価について=物価高はさらに続く

一方、物価については、生鮮食品を除く消費者物価の前年比は、輸入物価上昇を起点とする価格転嫁の影響は減衰してきているものの、

賃金上昇等を受けたサービス価格の緩やかな上昇や政府エネルギー負担緩和策の縮小により、足元で3%台前半となっています

先行きの消費者物価については、輸入物価上昇の影響は薄れるものの、

人手不足感や需給ギャップ改善賃金物価の好循環により、徐々に上昇していくと予想されています

展望レポートの見通し期間後半には、物価安定の目標である2%と整合的な水準で推移するとの見方が示されました。

リスク要因

各国の通商政策等の動きやその影響を受けた海外経済物価動向、資源価格の動向、企業賃金価格設定行動、金融為替市場の動向などが

引き続き高い不確実性を持つと指摘されました。

特に企業賃金価格設定行動が積極化していることで、為替変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている面があるとの認識も示されました。

今後の金融政策運営について

先の経済物価金融情勢次第としつつも、

現在の実質金利が広めに見て低い水準にあることを踏まえ、

経済物価の好循環が実現していけばそれに応じて政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していく考えが改めて示されました。

日本銀行は、2%の物価安定の目標のもと、その持続的安定的な実現という観点から経済物価金融情勢に応じて適切に金融政策運営していく方針です。

会見では、直近で発表された春闘賃上げ率についても言及があり、

連合第一次集計では5%台の高い伸びとなり、相対的に規模が小さい企業でも高めの賃上げ率が実現しており、賃上げの動きが広がっていることが確認されました。

この結果は、1月介護時点での見通しに概ね沿うもの評価されましたが、

中小企業賃上げ交渉はこれから本格化する先も少なくないため、今後の賃金動向を丁寧に確認していく必要があるとされました。

金融政策においては、賃金動向に限らず幅広く経済物価金融情勢を点検し、見通しやリスクに及ぼす影響を見極めていくことが重要であるとの姿勢が強調されました.

現在インフレ想定の範囲内

足元の物価動向については、1月消費者物価指数2月企業物価指数が高い伸びを示していることが指摘されました。

これに対し、1月展望レポートで示した物価見通しや基調物価想定の範囲内の動きであるとの認識が示されました。

ただし、エネルギー負担緩和策の縮小に加え、米価格の上昇が消費者物価を押し上げている点には留意必要であるとされました。

米を含む食料品などの価格上昇は

家計マインドや予想物価上昇率の変化を通じて、

基調的な物価上昇率に二次的な影響を及ぼしうる可能性も認識しておく必要があるとされました。

その上で、現時点では、基調的な物価上昇率は徐々に高まっているものの、依然として2%を下回っているとの認識に変わりはないことが強調されました。

基調的な物価上昇率については、2%目標整合的な水準になるとの見通しが示されている一方で

具体的な数値を示すことは依然として難しいとの立場が改めて示されました。

現状のイメージとしては、1%以上2%を下回る水準であるとされました。

物価目標2%の妥当性については、現在目標である以上、その持続的達成が日本銀行の信頼確保に重要であり、

将来的な再検討もあり得るものの、議論は複雑であるとの見解が示されました.

海外情勢について

米国通商政策の動向が経済物価に与える不確実性が高まっているとの認識が示され、

今後の展開を注視し、日本経済への影響を見極めた上で政策を決定していくというスタンスが改めて示されました。

この1年間の評価

大規模金融緩和解除から1年が経過したことに対する評価として、

徐々に基調物価上昇率が2%に収束するという角度が高まる中で、

それに応じた適切な緩和度合いの調整を進めることができたとの認識が示されました。

国債買い入れ減額も予定通り進んでいるとのことです。

今後について

今後の金融政策正常化に向けては

国債買い入れ減額について6月中間評価を行い、

市場機能回復度合いなどを検証した上で、基本計画に沿って進める方針が示されました。

ETF処分については、引き続き適切な方法検討していくとのことです

トランプ大統領による円安誘導批判に対して

ノーコメントとし、経済物価見通しに基づいて政策を実行していくという姿勢が強調されました。

世界経済を巡る不確実性は増しているものの、国内賃金物価の循環は順調に進んでいるとの認識も示されました.

中立金利及び今後の追加利上げの条件について

中立金利については、依然として絞り切れていないもの

経済物価の動きを見ながら、その反応を見つつ、あるべき水準を探り、適切な政策につなげていきたいとの考えが示されました。

今後の追加利上げの条件としては、春闘賃上げが広がりを見せるか、賃金上昇が価格転嫁されるか、消費動向がどうなるかといった点が注視されるとされました。

市場不安定性と利上げの関係については、現在は特段の状況ではないとの認識が示されました。

長期金利の上昇について

足元のインフレ率、GDPデータ賃金動向、海外金利の動きに市場が反応しているとの見方が示されました。

通常の価格形成とは異なる急激な金利上昇のような例外的なケースでは、

市場安定的価格形成を促す観点から機動的なオペレーション検討するもの

現状はそのような状況ではないとの認識が示されました.

長期金利の上昇が金融政策に与える影響については、短期から中期ゾーン金利をより重視しており、イールドカーブ全体としては経済活動をサポートするレベルにあるとの認識が示されました.

国債買い入れの適切なボリュームについては、非常に難しい問題であり、海外中央銀行も苦労している状況を踏まえ、今後検討していく方針が示されました.

価格については特になにもしない(当たり前)

食料品価格の上昇、特に価格の上昇については一時的サプライショックと見るのが一般的としつつも、

インフレ期待や消費者マインドへの影響を通じて、基調的な物価に影響を与える可能性もゼロではないため、注視していく方針が示されました。

食料品価格の上昇に金融政策で直接対応することは困難であり、そのコストも大きいとの認識が示されました.

第一四半期のGDPについて

一部指標に弱さが見られるものの、特殊要因も考慮すると、現時点では悲観的には見ていないとの見解が示されました。

地域銀行の再編と金政策関係について

銀行判断によるものであり、金融政策で影響を与える意図はないことが強調されました.

会見全体を通して

日本銀行経済物価の緩やかな回復基調を維持しつつ、

物価安定目標の達成に向けて、データに基づき慎重に金融政策運営していく姿勢を強調しました。

海外経済の不確実性を注視しながらも

国内賃金物価動向を重視し、状況に応じて金融緩和の調整を進めていく方針が改めて示されました。

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2025-03-07

消費者物価指数とおこづかい

2020年を100とすると

1995〜2020 大体100

 

いま110

1990 90

1980 80

 

シュリンクが進んだから95〜20も本当は物価高進行したと思うけど

 

高校生のおこづかい

1980 年 6000円

1990年 5000円

2000年 7000円

2010年 6000円

2020年 7000円

 

これ8000円に素直に行くんだろうか

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2025-03-01

anond:20250301164425

ロシアウクライナ戦争日本経済に与える物価高騰などの悪影響が、間接的に人々の生命に影響を及ぼす可能性があるという主張は、経済連鎖反応とその社会への帰結考慮することで理解できます。以下に、学術ソース公的機関データを基に、このメカニズムを段階的に説明します。

まず、ロシアによるウクライナ侵攻(2022年2月24日開始)は、世界的なエネルギー価格と食料価格の高騰を引き起こしました。国際通貨基金IMF)は、2022年3月報告書で、この紛争一次産品価格の上昇を通じて世界経済に打撃を与え、インフレ圧力を高めると指摘しています特にロシア天然ガス世界生産17%)と原油12%)の主要供給国であり、ウクライナ小麦などの穀物生産重要役割果たしてます両国世界小麦輸出の約25%を占める)。侵攻に伴う供給途絶や制裁により、これらの価格が急上昇し、日本のような資源輸入依存国に直接的な影響を及ぼしました。例えば、内閣府の「経済財政白書」(2022年版)では、原油天然ガスの国際価格上昇が日本消費者物価を押し上げたと分析されており、2022年11月時点で消費者物価指数が前年比で高水準に達したこと確認されています

次に、この物価高騰が日本経済に与える影響を見てみましょう。日本エネルギーの約8%(天然ガス)と4%(原油)をロシア依存しており、また食料自給率が低いため、小麦食用油などの輸入価格上昇が家計企業負担を強います経済産業省のデータによると、2022年以降、原材料高(84.6%)とエネルギーコスト(70.4%)が値上げの主因となり、食品値上げ品目数が2023年初頭に急増したことが報告されていますさらに、円安傾向がこれに拍車をかけ、輸入コストを一層増大させました。日本銀行の植田和夫総裁2024年2月発言で、物価上昇が持続する可能性を認めています。これにより、家計の実質購買力が低下し、特に低所得層高齢者世帯生活必需品の確保に苦しむ状況が生じています

この経済圧力が人々の生命にどう結びつくかについては、公衆衛生社会経済学の視点重要です。物価高騰による生活困窮は、食料不足暖房費の節約を招き、健康リスクを増大させる可能性があります。例えば、英国医学誌「The Lancet」に掲載された研究では、経済危機が貧困層栄養失調や寒冷暴露による死亡率上昇と関連していることが示されています日本でも、総務省家計調査によれば、2022-2023年物価上昇期に低所得世帯の食料支出が減少傾向にあり、これが長引けば栄養不良や健康悪化につながる恐れがあります。また、エネルギー価格高騰による暖房不足は、高齢者低体温症リスクを高め、厚生労働省統計では冬季の超過死亡率が経済状況と連動する傾向が過去に観察されています

さらに、経済悪化精神的な影響を通じて命を奪う可能性も無視できません。経済協力開発機構(OECD)の報告書2022年5月)では、インフレと成長鈍化が家計に打撃を与え、ストレス不安を増大させると警告しています日本では、失業率の上昇や生活苦による自殺率の増加が過去経済危機(例:2008年リーマンショック後)で確認されており、内閣府自殺対策白書でも経済的要因が自殺リスクを高めると指摘されていますロシアウクライナ戦争による経済的余波が続けば、同様の社会現象が再現する可能性は否定できません。

結論として、ロシアウクライナ戦争に起因する物価高騰は、日本経済エネルギーコストや食料価格の上昇という形で影響を与え、これが家計の困窮、健康悪化精神的な負担を通じて間接的に人々の生命を脅かす可能性があります学術ソースに基づくこの分析は、経済的悪影響が単なる数字問題ではなく、社会全体の生存に関わる深刻な帰結をもたらし得ることを示唆しています

Permalink |記事への反応(0) | 16:51

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2025-02-18

教育無償化デフレ寄りの政策

実際に東京都では高校無償化に伴い消費者物価指数が0.5pt下がった

金融緩和正常化に向けて一歩一歩進んでる中、水を差すような政策採用すべきではない

Permalink |記事への反応(0) | 19:40

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2025-01-24

本当に頭がいい人は、凡人にもわかりやす説明する

頭のいいひと風な人

マクロ経済とは、一国・地域全体の経済活動のことで、政府企業家計総体として捉える経済見方GDPなどの経済成長率、消費者物価指数などの物価指数景気動向指数失業率などといった経済指標を用いて、経済を数値的に捉えて分析予測するのが特徴。対義語ミクロ経済

本当に頭のいいひと

マクロ経済は、「国全体のお金仕事がうまくいってるかを見ること」だよ!


わかりやすい!

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2025-01-22

円安問題、足元の為替の状況を分かる範囲

ユロル、2019年に1.13くらいで、今1.04あたりだから、1割くらいドル

 

ユロ円 2019年に120円台、去年176円つけて、今162円

ドル円 2019年に110円付近、去年161円つけて、今155円

 

なお、カナダドルや、スイスフランポンドに対しても円安なんだけど

これらはドルユーロ追従してるからそうなるだろうなという感じはある

 

豪ドルウォンに対しては言うほど円安ではない

まり豪ドルなんかも通貨安だ

2019年に0.69ドル/豪ドルが、今0.62ドル/豪ドルみたいに

輸出国家だからむしろ望ましいだろう)

 

最初政策金利によるものだと思われていたが

アメリカはともかく、EUは今4.25%まで上げてから3.15%まで落としているのに、言うほどユーロ円は戻していない

 

これらの円安説明する原因として言われてるのが円キャリートレード

金利の安い円で資金調達して、インフレしているアメリカ投資をするみたいな話

 

当初の、2年前位の予想ではこうだった

欧米金利を上げる 

 → 金利差と円キャリートレード円安が加速

 → インフレ・景気が一服する ①

 → 欧米金利を下げる ②

 → 日銀金利を上げ始める ③

 → ドル円が戻って来る(120〜130円予想が多かった)

 

①②③により円安は終わるだろうと思われていたが、そうはならなかった

①、アメリカにおいてインフレいまいち落ち着かない、景気が堅調(欧州では予想通り景気悪化

②、金利があまり下がらない、市場予想では2025年末でなんと4%維持だ

③、日銀が利上げに消極的金利差が埋まらない

 

結果、円キャリートレードも続行だし金利差も縮まらないので、円安は止まらない

ユーロに対しても円が安いのは奇妙に見えるが、円キャリートレードの影響だと考えると辻褄が合う

 

次に動くのはいつか?

トランプ政策やら、日本貿易赤字やら言われているが、規模的に見ればやっぱり①②③で大きく動くんだろうと思う

きっかけは、

アメリカがいよいよリセッションっぽくなる(米インデックスを見てればわかる)

日銀が利上げに積極的にある

 

なんだけど、日銀は国の債務問題がある以上、簡単に1%2%と上げられない事情があるので、動くとしたらアメリカしか無いんだけど

大統領就任後は市場に謎の過熱感が生じるので、まあ兆候が見えるとしても2025年後半か来年だろうなあ

と考えると今年は十中八九円安のまま、なんかネタがあったとしても140〜170円の間をウロウロするんだろうな

 

参考

ユーロ圏 消費者物価指数CPI前年比 2%くらい

https://jp.investing.com/economic-calendar/cpi-68 

アメリカ 消費者物価指数CPI前年比 3%くらい

https://jp.investing.com/economic-calendar/cpi-733

ついでに日本

https://jp.investing.com/economic-calendar/national-cpi-992

Permalink |記事への反応(2) | 12:02

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2024-11-25

そりゃ3, 4年かけて

消費者物価指数10%くらいしか上がってないと言っても食品日用品物価もっと上がってるから(ソース失念)

欧米なんかと違ってわず10%しか上がっていないのを文句言うのって、要は目標通りなマイルドインフレも嫌だってことだし、

それ以下となるとちょっとした景気変動デフレになる世界が良いってことでしょ。食料品の値上がりが大きいと言ってもそれ

でも20%ほどで、3, 4年もかけて1.2倍になるか1.1倍になるかといった差しかない。消費者物価指数がそんなに上がっていないと

いうことは、食料品以外を均すと10%も上がっていないということだし、そういった商品あなたも多く、それも食料品以上に

多くの分だけ買っているんでしょうに。

anond:20241125120346

Permalink |記事への反応(0) | 16:10

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名古屋市長選で悩んだ末に広沢氏に投票した名古屋市増田選挙雑感

増田兵庫県知事選挙感想面白かったので、ワイも書いてみようと思ったよ。

名古屋市民歴も社会人歴も20年くらい、支持政党国民民主だけど今回は広沢氏に投票したよ。

国民民主と減税

名古屋市長選の投票する上で下敷きになった価値観をまずウザ語りしたい。

ワイは中所得者層で、日々の生活に困るような所得ではないけど、決して余裕があるわけでもなく、ローンに追われながら老後や子供へかけるお金が足りるのか不安になりながら生活してる。

先の国政選挙国民民主が躍進したが、まさに刺さったのは「手取りを増やす」という力強いスローガンなんだよね。長く続いていたデフレの中、社保や控除の見直し実質的収入が減らされ続けてきた中、低所得者には補助があり、高所得者には余裕がある一方、我々中所得者層は、君たちは低所得者みたいに困ってないでしょ?と言わんばかりにただただ手取りを減らされてきたことに対するルサンチマンがある。

社会保障公的扶助を全く理解していない訳ではないので、建前上は必要政策として我慢してきたけど、デフレを抜けインフレになろうかというこの局面で、まだまだ我々は我慢を強いられるのか?というフツフツと湧き上がる気持ちが、現在国民民主の遍く手取りを増やす政策の後押しをしているのでは、と個人的には思っている。

そういう意味でも米山議員

「この人はたぶん170万円とかではなく、500万円とか600万円なのに『俺も10万円、20万円、減税してくれ』というものが来る。それはやりすぎなのではないか

https://news.tv-asahi.co.jp/news_politics/articles/900012146.html

という言説には苛立ちしか感じない。そりゃ欲しいよ。手取りが増えないのに、消費者物価指数10%くらいしか上がってないと言っても食品日用品物価もっと上がってるから(ソース失念)、生活全然楽じゃ無いよ。低所得者支援だけじゃなくて、中所得者層にもちゃんリーチするような政策からこれだけ盛り上がってるんだよ!

閑話休題

大塚氏の政策はどう?

そういうことで基本的国民民主が推薦する候補には票を投じたいというスタンスだったが、大塚氏の政策は正直ガッカリした。

移民推進派というデマは噴飯モノだとは思うが、増税派というのは強ちデマとも言い切れない。大塚氏が言う、市民税減税を保留した上で、給食費負担ゼロ敬老パス負担ゼロという特定層への補助給付をするなら、ロジカルに考えれば市民税減税は取り消される可能性は充分にあると考える人は多いし、それほど蓋然性の低い推論とも思えない。

大塚氏に投票したい気持ちギリギリまであり、主張はそれなりにインプットしていたので、減税への主張とかもちゃんと調べた。

市民税減税は500万の年収で5000円程度で効果に疑問があるというのもよく見かけたが、先の話の通り、減税を止めて特定層に給付するという政策自体に反感がある。給食費ゼロの方が手取りが増えるという話も、小学生が居る家庭のみしかも6年間の話なので減税が続く方が意思表明として良いと思った(名古屋市給食があるのは小学校だけ)。

また現時点で年収制限付きだが(たしか世帯590万以下)で給食費ゼロで尚且つ就学費用(学用品修学旅行)も負担ゼロなので、低所得者手取り増加効果は薄いと思う。因みに広沢氏はこの年収制限を700万にする補助の公約も入れている。

終盤には国民民主幹部応援に入って、大塚氏の政策実質的には減税です!と言ってたけど、広沢氏の完全無欠の「減税」の前ではイマイチ響かなかったよね。

大塚氏の敗因について

まあまずもって大塚氏の選挙公報に載った公約微妙だった。

https://www.city.nagoya.jp/senkyokanri/cmsfiles/contents/0000179/179690/senkyokoho.pdf)

自分SNSを使って直前まで主張を追っていたので、最終的な政策理解していたけど、政策や主張をポスト投函される選挙公報だけで確認して投票する人も少なくないと思うし、これ見て河村市政に不満が少ない名古屋市民が、このフワッとした政策から敢えて大塚氏に投票したいかと感じるかといったら無理でしょ。

あとは「15年の催眠術から市民解放」なんてよくあるサヨク仕草で、河村市政を支持していた大多数の市民からしたら厭味にしか感じ無いと思う。

大塚氏は他の候補と比べてかなり早くから市長選への立候補を決めていたはずで、それでこの選挙戦略を準備できてない感じは、個人的にはかなり勿体なかったと思う。

選挙分析(出口調査)も見たけど、支持政党別の投票率で概ねどの政党でも広沢氏に負けていたし、自分みたいに足元の国民民主支持層でも広沢氏に負けていた(広沢57%:大塚37%)ので、惜しかったという感じは無くゼロ打ちもまぁ仕方ないですね、という印象。

あとこれは根拠はなく単なる憶測による余談だけど、大塚氏の準備不足な感じとか、不退転覚悟みたいなものを感じられなかったので、負けても次の参院選で国政復帰すればいいやくらいの感じだったんかなと思ってしまった次第。

広沢市政はどうなりそうか?

正直なところ4期15年の河村市政は不満がほぼ無かったし、調査でも支持政党に寄らず市民支持率が高い(共産だけ有意に低いがそれでも5割くらい)。

減税でインフラが...という批判もあるのは知っていて、たしかコロナで税収が落ち込んだり、減税10%だった期間はそういう批判もあったが、今は税収増もあるしインフラ云々はあまり聞かない。昨今の赤字水道管の交換時期で水道料金の値上げが決まっているが、名古屋に限らず他の自治体でも水道料金は値上げ傾向だし、全国平均では安い方なので。

河村自身キャラ思想については思う所はあるが、身銭を切って年収退職金を返納したり、市議会対立しながらも減税を断行したり、政策の実行力と政治家しからぬ身綺麗さは多くの名古屋市民の認めるところだ思う。

一方広沢氏は、河村氏と比べて上品でおっとりしてる雰囲気メダルは囓らなそう(Goodpoint!)。調整型のタイプらしいので、議会や県との関係改善されるかもしれないが、その分実行力は落ちるかなとは感じている。市議会減税日本は9/68 なので難しい舵取りを迫られるとは思う。

追記:

消費税増税子育て支援など低所得者から苛烈搾取恩恵を受けたのが中間層

認知が歪んでそうなブコメが付いてたので。

消費税の逆進性は知ってるけどそういう意味だと中間層ではなく高所得者層の方が有利だし、そもそもワイは消費税減税に賛成だよ。

子育て支援法案扶養控除の代替で導入されたので、家族構成によるけど基本的には低所得者層の方が恩恵あるんやで。

追記2:

ただ1つ、元増田の身銭を切って~は賛同しかねる。

まず、投票先は違ってもあなた判断価値観尊重するし、なにより同じ市民が別の側面から投票行動について書いてくれたのを読めて嬉しい。

ワイは河村氏の給与退職金返上評価はしてるけど、そこは投票基準にはしてないです。

市民税減税をするためには、市の財政黒字化する必要があって、議員職員給与にも手を付けざるを得ない状況だったけど、そのためにはまず自分が範を示す必要があったからというだけの話かなと。

正直なところ市民税減税5%から10%という公約もあまり期待して無くて、そんな余裕ができたなら、まず議員とか職員給与もどしてあげて欲しいと思ってます

市民税減税自体は、市民還元する手法として減税が一番正しいと思うし、財政黒字キープせざるを得ないこと自体行政無駄の抑止になると思うので、可能な限り続けて欲しいけど。

Permalink |記事への反応(8) | 12:03

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2024-11-07

anond:20241107104248

いっぱいあるとわかんなくなるよね

でもわかるようにかんたんにするとまちがっちゃうからがんばろうね

実物的要因

戦争産業構造破壊により、供給需要を大幅に下回ることによって発生するインフレーション第二次大戦終戦後の日本では、1945年の水準からみて1949年までに約70倍(約6900 %)というハイパーインフレーション[注釈 1] となった[13]。

また、ジンバブエでは、政策により白人農家国外に追い出され農業構造破壊されたところに旱魃が追い討ちをかけたことにより極度の物不足が発生、最終的に2億3000万%という超ハイパーインフレーションとなった[14]。

需要[編集]

需要側に原因があるインフレーションで、需要超過インフレーション需要牽引型インフレーションディマンドプル・インフレーション、demand-pull inflation)とも呼ばれる。需要の増大(需要曲線の上方シフト)により、価格が高くても購買意欲が衰えないので物価は上昇する。この場合供給曲線が垂直である(すなわち価格の変動によって供給量が変化しない)場合を除いて景気はよくなる。

1973年から1975年にかけての日本インフレ要因は、オイルショックに注目が集まるが、変動相場制移行直前の短資流入による過剰流動性、「列島改造ブーム」による過剰な建設需要も大きな要因である[要出典]。

供給[編集]

供給曲線の上方シフトに原因があるインフレで、原価上昇インフレーションコストプッシュ・インフレーション、cost-push inflation)とも呼ばれる。多くの場合、景気が悪化スタグフレーションか、それに近い状態になる。通常為替レートが下落すると、輸入物価が上昇してインフレを引き起こすと同時に、企業が抱える外貨建て債務返済負担が膨らむ[15]。

原価上昇は総供給上方シフトするので、実質GDPは減少する[16]。一方で、需要超過は総需要が上にシフトするので、実質GDPは増加する[16]。つまり、実質GDPの動きで原価上昇か需要超過かは判別できる[16]。景気の過熱によって物価が上昇しているのかどうかを判断するには、消費者物価指数ではなくGDPデフレーターを見なければならない[17]。

原価インフレーションコストインフレーション

賃金材料等の高騰によって発生する。原油価格の高騰によるインフレーション消費増税によるスタグフレーション典型的な例である

構造インフレーション

産業によって成長に格差がある場合生産性の低い産業物価が高くなり発生する。例えば効率の良い製造業生産性が上がり賃金が上昇したとする。これに影響を受けてサービス業生産性向上以上に賃金が上昇するとサービス料を上げざるを得なくなるため、インフレーションを招く。

輸出インフレーション

輸出の増大により発生する。企業製品を輸出に振り向けたことにより、国内市場向けの供給量が結果的に減って発生する。幕末期に生糸などの輸出が急増し、インフレーションが発生している。このパターン乗数効果で総需要が増大しているため、需要インフレの側面もある。

輸入インフレーション

他国の輸入を通じて国外インフレーション国内に影響し発生する。例えば穀物を輸入していた国が、輸出元の国の内需が増加したり輸出元が他の需要国へ輸出を振り分けた場合などに穀物の輸入が減少し、穀物価格が上昇するといった具合である。実際に中国穀物輸入国に転じた際、トウモロコシ市場価格急騰が起きたことがある。

キャッチアップインフレーション

賃金物価統制を行っている体制が、市場経済に移行する際に発生することが多い。米国および日本1970年代にかけて発生した。欧州では冷戦終結および欧州中央銀行ECB)拡大による東欧諸国自由主義諸国への経済統合により、低賃金諸国での賃金サービス価格の上昇によるキャッチアップインフレが発生している[18]。

貨幣的要因[編集]

貨幣供給量が増えることによって発生する。貨幣供給増加は、他のあらゆる財・サービスに対する貨幣の相対価値を低下させるが、これはインフレーションのものであるさらに、貨幣供給増加は貨幣に対する債券の相対価値を高めることになり名目金利を低下させる。このため通常は投資が増大し、需要増大をもたらす。そのプロセスが最終的に、需要インフレ帰結することでもインフレーションに結びつく。公開市場操作などの中央銀行による通常の貨幣供給調節以外に、貨幣供給が増える特段の理由がある場合には、「財政インフレ」「信用インフレ」「為替インフレ」などと呼んで区分けることもある。

財政インフレーション

政府の発行した公債中央銀行が引き受けること(財政ファイナンス、マネタイゼーション)により、貨幣供給が増加して発生するインフレーション[19]。金融政策を経由した効果に加えて、財政政策による有効需要創出効果によって需要インフレも発生する。

信用インフレーション

市中銀行が貸付や信用保証を増加させることによって信用貨幣供給量が増大することから発生するインフレーション

為替インフレーション

外国為替市場を経由して通貨が大量に供給されることで発生するインフレーション戦前の金解禁における「為替インフレーション論争」を特に指す場合もある[20][21][22][23]。なお、当時は固定相場制であり、現在の変動相場制とは、外国為替市場の動きが貨幣供給量に与える影響が異なることに留意必要である

Permalink |記事への反応(0) | 10:45

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2024-11-02

物価が実際より体感のほうが大きい理由

https://anond.hatelabo.jp/20241101183531

 

なぜ統計を見ないんだ

 

消費者物価指数 2024年9月

https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/index-z.html

 

2020年基準 消 費 者物価指数

https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/zenkoku.pdf

 

2020年を100としている

 

項目4年の変化1年換算
総合108.9102.2
食料119104.4
生鮮食品125.6105.9
生鮮以外117.8104.2
住居103.2100.8
光熱水道110.5102.5
家具家事120.6104.8
被服・履物109.8102.4
保険医療103.2100.8
交通通信97.499.3
教育101.3100.3
教養・娯楽113.3103.2

 

注目すべきは「食料(特に生鮮食品)」「家具家事」で

あと資料寄与度をみるとわかるが、電気代も影響している

生活に直結するものが一番上っている状態

 

逆に言えばそれ以外は上がってないし、だからほとんどの企業簡単給料をあげられない

Permalink |記事への反応(1) | 12:01

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anond:20241101183531

そもそもマンション消費財ではないので消費者物価指数に入っていないから築年数とか以前の話だぞ。消費財としてはあくまで住居サービスというものであって、それは家賃帰属家賃という形で測られている。

あと、ヘドニック調整が嫌いで文句をつける人は昔から絶えないが、では十数年前の機種のSoCメモリ(と、それで動くレベルアプリだけ使用可能)だったり、あるいはその時代カメラだったりのレベルに戻って不自由を感じないかといえばそんなわけもなく、品質が上がった分の調整は必要。そして、iPhoneだけ採り上げて議論すると勘違いやすいが、本来もっと幅広い品目についてヘドニック調整を行わなければならないのに、実際には調整幅が実態より小さかったりあるいは技術理由でまったく行われていなかったりするので、品質調整の問題トータルではむしろ消費者物価指数の上昇率を実際より上振れさせてしまっている。「CPI上方バイアス」って単語は聞いたことがあるかもしれないが、あれはラスパイレス指数からというよりもこっちの品質調整の問題の方が原因として大きい(しかもパーシェ指数幾何平均を取って概ね対処できるラスパイレス指数バイアスより対処も難しい)。

Permalink |記事への反応(0) | 08:38

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2024-11-01

実感としての物価がすごく高くなっている理由

政府日銀が参照している統計データ()だと、2%のインフレは達成してるか微妙みたいだけど、実感として物価はとても高くなっていると思う。

ちなみに、年2%のインフレ20年続くと1.5倍になる。

2%のインフレというとあまり変わらない気がするけど、1.5倍と言われると高くなったなーと感じる人は多いと思う。

それに、実際のところそれ以上に高くなっているものもたくさんある。

そんなインフレ優等生をあげてみる。

住宅価格

特にマンション価格は高騰しているよね。ただ、この高騰は物価指数には反映されていない部分がある。

というのも、築年数が経過すると安くなるのものだが、統計ではそれを反映していないから。

参考:https://www.stat.go.jp/training/2kenkyu/ihou/79/pdf/2-2-796.pdf

建物の経年に伴う品質調査価格の低下は消費者物価指数に下方バイアスを生じさせている可能性がある…

経年減価調整の試算結果は、民営家賃指数の前年比を 0.7~0.8ポイント程度押し上げるプラス調整となり、消費者物価指数に対しては前年比で 0.1ポイント程度のプラス調整が見込まれることがわかった

自動車価格

新車はすごく高くなったよね。これは安全装備が充実してきたことの反映でもあるのだけど、安全装備は法規制の結果でもあるので、安い車を買うことができなくなっている。

そのせいで中古車の値段も上がっている。

ただ、日本では中古車価格物価指数には反映されない。

参考:https://jp.reuters.com/article/world/-idUSKBN2FE0SM/

米国では、中古車価格の急騰が物価を見るうえでかく乱要因の一つになっている…

これとは対照的日本のCPIでは、中古車価格が直接的には反映されていない。

iPhone

円安のせいでiPhone価格も高くなっている。

そして、こういったIT機器CPUメモリの性能が向上すると価格が変わらなくても統計上は価格が下がったとみなされる。別に安く買えるようになったわけではなく、CPUメモリの性能向上は重くなったOSアプリが消尽してしまうだけなのに。

参考:https://www.stat.go.jp/data/cpi/4-1.html#F1

ヘドニック法とは品質調整に用いられる方法ひとつで、各製品品質がこれを構成する複数特性(性能)に分解でき、価格は性能によって決定されると考え、これらの諸特性(例えば、パソコンなら記憶容量、メモリ容量、ディスプレイサイズなど)と各製品価格との関係を、重回帰分析という統計手法で解析することにより、製品間の価格差のうち品質に起因する部分を計量的に把握しようとする手法です

Permalink |記事への反応(17) | 18:35

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2024-09-05

インフレだとか消費者物価指数だとか実質賃金だとか、そんな事よりも周りの人間達が自分よりどれだけ金を持っていないかの方が重要だと思う

飯食って生きていけるだけの給料があれば、後は金の価値相対的なんじゃないだろうか。

家を欲しがっている自分以外の奴が自分より金持ったたら牌の取り合いに負けて家が買えないし

あるサービス自分が出せる許容額以上の金額他人ポンポン出せる状態だと、数に限りがある物は自分がそのサービスを利用できなくなる。

世の中の全員が年収100万上がる中、自分だけ10しか上がらない好景気社会より

世の中の全員が年収100万下がる中、自分だけ10しか下がらない不景気社会の方が

自分にとっての利益が高いのではないだろうか。

結局インフレになろうが実質賃金が下がろうが、他人より自分の下げ幅が少ない事が一番重要で一番利益になる気がする。

Permalink |記事への反応(0) | 13:19

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2024-08-26

anond:20240826150411

このまま消費者物価指数が3%くらいで上昇が続いたら、株価値上がりしないと10年後には価値が3割くらい下がるぞ。

大卒初任給30万円、ラーメン1500円時代になる。

Permalink |記事への反応(1) | 15:10

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