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2025-10-20

最近右翼、頭の中お花畑過ぎてツライ

かねてより「頭の中お花畑」というフレーズ反戦左翼揶揄するときに使われるものだった。

左翼理想主義的過ぎて現実が見えてない。

たとえば自衛隊違憲から解体しろだとか、沖縄から米軍を追い出せだとか、武器なんかなくても一緒に居酒屋で酒飲んだらわかり合えるよ、だとかね。

そりゃあそんなことが全て実現できるなら素晴らしいことでしょうよ。

でも現実を見たら想定が甘すぎたり、コストがかかり過ぎたり、そんなに頭の中で思い描いてるようにうまくいきませんよというのが「頭の中お花畑」という言葉に集約されている。

対して、右翼保守)は自身リアリストだと称してきた。

概ねそれは間違っていなかったと思う。実際にそれで日本は大きな不幸、混乱もなく回ってきたわけだからね。

しかしここ最近、それが変わってきた。

なにかといえば外国人労働者問題だ。

ことこの問題については急に右翼の頭がお花畑になってきた。

  

日本には外国人労働者はいらない」のだそうだ。

これだけ人手不足倒産する会社が続出していて、求人倍率が高止まりしていて、労働参加率は過去最高であるのに、右翼の方々は労働者を増やしたくないらしい。

  

労働力不足は嘘つきだそうだ。経営者無能生産性が低いだけだと。

足らぬ足らぬは工夫が足らぬということだろうか。

まともな頭があればそんな精神論ではどうにもならないことわかると思うのだが。

豊富資源豊富人材、優れた教育によってイノベーションが起こり、結果人手が充足し、それがいきすぎると逆に余ってしまって就職難・不況になるのであって、逆はない。

人手が減ればそれをなんとかするためにイノベーションがおこって、人手がなくても何とかなるようになるんだ!というのはよくいって願望、悪くいえば妄言だ。

  

この期に及んで少子化をどうにかすればいいとか言い出している。

20年近く前からすでに対策をしていて、諸外国を見てもどこも顕著な成果を出せているところはないのに小手先の知恵で急に解決するわけもないのはリアリストならわかるだろう。

もし今この瞬間に少子化解決して来年から150万人の子供が生まれてくるようになったとしても、その子たちが働きに出るまで20年のタイムラグがあるし、今既に生まれている幼児少年少女たちの人口が圧倒的に足りてない事実は変わらないというのに。

  

衰退を受け入れたらいいとか言い出している奴も目立つようになってきた。

それって非武装中立論のバカさ加減と何が違うんだ?

衰退するということはインフラが改修できない、治安を保てない、医食が欠乏して平均寿命が下がる、国防もままならないということだ。

日本付加価値の高い工業製品製造して、輸出して、そのお金で食とエネルギーを輸入しなければ半年も持たない国であることを理解してるんだろうか。

そんな立ち行かない国になった時にロシアが、中国侵略してきたときにどうやって食い止めるつもりなのだろうか。

食品価格が多少上がったり、交通インフラ廃線、減便になったり、社会保険料税金が上がり続けたりすることに対してあれだけ文句を言っているのに本当に衰退に耐えられるのだろうか。

本当の「衰退」はそんなものの比じゃないわけで、はっきりいって現実を舐め過ぎだろう。

  

すでにこの国は20人口の1割を外国人が占めるようになっている。

もし外国人を全員追い出したら新卒給与は多少上がるかもしれない。その代わり生活コストはその比じゃないほどあがるけどね。

30代以降の中高年層の実質所得はむしろ減るだろうけどね。

本当にそれに耐える覚悟、立ち向かう覚悟はあるのか。

  

結局さ、「外国人いらない」で国が回るって言うなら今すぐ代案を数字で出してほしい。

必要人員、税率、賃金設備投資、何年でどこまで自動化するのか、現場の穴を誰が埋めるのか。

青写真覚悟もないまま「衰退でいい」だの「工夫で何とかなる」だのと唱えるだけなら、それこそお花畑だ。

リアリスト矜持をみせてくれ。

右翼左翼もお花畑になってしまったら、この国の未来は暗いよ。

Permalink |記事への反応(21) | 20:13

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2025-09-30

anond:20250930160407

労働者不足=移民必要論おかしい?──という問いに反論します。結論から言うと、「賃上げや補助は必要だが、それ“だけ”では足りない」です。理由は以下の通り。

1. かなりの賃上げ後も人手不足は解消していない

2024年春闘バブル期以来の高い賃上げ率(5%超)。それでも有効求人倍率は1倍超、失業率は2%台にとどまり、需給の逼迫は続いた。もし「賃金さえ上げれば人は十分に集まる」なら、この規模の賃上げで逼迫は大きく和らぐはず。

(出典例連合経団連賃上げ集計、総務省労働力調査」、厚労省一般職紹介状況」)

2.人口動態という“物理的制約

働き手(生産年齢人口)は長期的に縮小。2040年にかけて労働供給自然増は見込みにくい、というのは政府推計や日銀レビュー共通認識賃金だけでは人口のものは増えない。

(出典例内閣府国立社会保障・人口問題研究所の将来人口推計、日銀レビュー

3. 「学生専業主婦高齢者で埋める」には上限がある

女性高齢者就業はすでに過去最高圏。65歳以上の就業率は上昇し、女性就業者数も増加しているが、それでも人手不足は残っている。残余の未就労層は、時間帯・体力・ケア責任などの制約が大きく、フルタイムの交替制や移動を伴う仕事に大量流入しにくい。

(出典例総務省労働力調査」長期時系列内閣府男女共同参画白書」)

4. 「時給3000円にすればいい」では済まない産業がある

介護医療・保育など、公定価格公的保険依存する分野は、賃金を一気に上げると経営破綻する。介護報酬改定が3年に一度で弾力性が小さく、政府の中長期推計でも人手不足が見込まれる。必要職種に無制限補助金を積めば、最終的に保険料や税負担に跳ね返る。

(出典例厚労省介護人材の需給推計」「介護報酬改定」関連資料財務省資料

5. 急激な高賃金副作用もある

最低賃金相場賃金の引き上げは重要だが、体力の弱い中小サービス業では急騰が雇用縮小・撤退につながるケースもある。実質賃金物価に食われる局面では、名目を上げても労働供給インセンティブが思ったほど強まらない。

(出典例日本最低賃金研究厚労省総務省賃金物価統計

6. 大きいのは“ミスマッチ

求人地方・夜間・対人重労働技能要件の高い職種に偏在。求職者都市日中・短時間・非対人を好む傾向が強い。求人倍率が1倍超で長期に高止まりしているのは、賃金以外の条件が一致していないことの表れ。

(出典例厚労省職業有効求人倍率」、独法労働政策研究・研修機構(JILPT)のミスマッチ研究

7.国際的にも「移民は補完的な手段

OECDや各国の分析では、少子高齢化が進む先進国で、賃上げ自動化就労支援に加え、計画的外国人受け入れが供給制約の緩和に寄与しうるとされる。日本でも高度・中位技能対象制度整備が進んでいる。

(出典例OECD Economic Surveys:Japan政府の「特定技能制度資料

補足:賃金で解けない“法的・技術ボトルネック

例えば物流の「時間外上限規制」や医療人員配置基準など、労働時間人員法律で縛る仕組みがある。時給を上げても処理可能量は増えないため、制度設計業務プロセス見直し自動化が不可欠。

(出典例厚労省働き方改革関連法」資料国交省物流政策資料

結論

移民の前にやることがある」はその通り。だからこそ、①持続的な賃上げ、②保育・介護・学び直し等の就労支援、③働き方改革生産性向上(デジタル化・自動化)、④価格規制見直し、をまず進めるべき。

ただし、人口動態・制度制約・ミスマッチという現実を踏まえると、「賃上げだけで国内の未就労層で十分に埋まる」という主張は成立しにくい。現実的な処方箋は、国内対策に加えて、適正な保護運用を前提にした計画的な受け入れを“補完的に”組み合わせることだと思う。

Permalink |記事への反応(1) | 22:52

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2025-09-19

日本自動車産業はどこ向かうのか?

日経が「転職希望者が前年比16%増、自動車産業で目立つ」と書いていた(https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB163T20W5A910C2000000/)。元データ求人倍率はパーソルキャリアdoda月次レポートに出ており、8月は2.42倍、求人数は前年比−0.8%、転職希望者は前年比+15.9%である数字としては「分母が膨らんで倍率が落ち気味だが、絶対水準はまだ高い」という状態過熱一服、熱源は消えていない。ここに「自動車から登録が目立つ」という観測が乗ってくる。

なぜ自動車から転職が目立つのか。

雑に言えば、キャリアの摩耗速度が上がったからだ。

車両価値ソフト寄りにずれるほど、既存プロセス評価軸は音を立てて古くなる。

制御、電動化、熱マネモデルベース開発、機能安全サイバーセキュリティ車載クラウドといったキーワード職務を書き換えられる人は市場で引かれる。

一方で、従来の職能テーブルに乗せたままの評価配置転換に直面すると、将来不安が先に立つ。登録行動は合理的反応だ。

もう少し分解する。



では、自動車産業行方はどうなるか。

縮むか伸びるか、ではない。

再配置と再定義である



結局のところ、「自動車から転職が目立つ」は、逃散ではなく分散だ。

製品価値が電動とソフトに寄るほど、職務エネルギー、素材、部品設備半導体、ロボティクス、産業ITコンサルのモビリティ領域へと滲む。

そこで通貨になるのは、熱マネやパワエレの実務、組込みクラウドの橋渡し、機能安全サイバーの規格読解、認証と量産の目配りといった「垣根をまたぐ力」である

今は転職サイト上の求人倍率に表れているが、実体産業構造変化に沿った人の再配置だ。

要するに、自動車産業は「縮小」ではなく「再配置」だ。

人もまた、同じ地図の上を動いているだけである

Permalink |記事への反応(1) | 11:00

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2025-09-06

事務職したがる奴ってなに考えてるの?

スキル獲得効率:低い

給与水準:低い

運動機会:低い

人脈獲得効率:低い

職歴の強さ:低い

社内発言力:低い

周囲の人間性普通

社会的地位:低い

将来の需要普通

求人倍率:高い

ミスへの許容:低い

サビ残比率:高い

うん。

メリットなさすぎるわ。

警備員や清掃業と大差ないね

やっぱ根本的な「業務に関わるスキルを身に着けにくいし、それに関する資格や成績が評価されにくい」って所が終わってるよね。

マイクロソフトオフィススペシャリスト持ってます!」とか言われても多くの会社からしたら「いや、会計奉行一太郎が最低限使えればそれでいいんだけど・・・」ってドン引きされて終わり。

事務職したがる奴マジで理解できね—

Permalink |記事への反応(1) | 13:45

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2025-05-12

anond:20250512212141

調べたら求人倍率28倍とか出てきて笑った

そりゃ難しいね

Permalink |記事への反応(0) | 21:38

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2025-04-25

氷河期無理ゲーかいうけど

一番悪い年でも新卒求人倍率0.9倍で就職率70%とかだろ?

募集自体なかった」とか嘘じゃん。誇張してこういう嘘を平気でつくから他の世代から嫌われるんだよ。

https://togetter.com/li/2542531

Permalink |記事への反応(1) | 08:08

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2025-04-22

anond:20250422223246

大卒求人倍率でも0.99倍から1.91倍まで差があるので、新卒就活の苦労一つとっても全然違うわな

Permalink |記事への反応(0) | 22:54

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anond:20250422163350

2005年卒の大卒有効求人倍率は1.37倍、全体の求人倍率も13年ぶりに1倍を超えた

回復基調に入ってるから

Permalink |記事への反応(0) | 16:36

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2025-04-13

氷河期世代への同情の貯金はなくなったよ

ゆとり世代だけどリーマンショック世代でもあり求人倍率は低かった

1社目が結構ブラック営業職で景気が回復してからJTCに転職できた

そこで先輩から円周率3」煽りを受けたんだよなぁ…その人が氷河期世代だった

氷河期受験戦争が厳しかたかゆとり世代学歴は割り引けみたいなことも言われた

そして今氷河期はZ世代子供みたいな世代)を新卒給与暴騰世代として叩いているでしょう

なんか氷河期競争の激しさに対しても景気の悪さに対しても

同情や共感貯金がきれたというか、うんざりしてしまってさ

もうこれ以上やってられるかとなったっていうか

世代の同性以外、全部を叩くじゃん

そして一生被害者面しているだけで一歩も動かずに高齢者へとなっていく

俺がJTCに転職できたこともどうせ「リーマンショック氷河期が長く続かず若いうちに転職ができたから運がよかった」となるんだろ

そうだよ、不幸なのは氷河期世代だけだ

そして敬意を持てないし嫌い、さすがにいい加減にしてほしいと思う

リアルでもネットでも不快が蓄積するだけの15年が経過して本当に限界がきた感じがする

Permalink |記事への反応(4) | 19:12

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2025-04-04

anond:20250404124353

こんだけ売り手市場で選び放題のご時世なのによくそんなゴミ引いたな

まあ事務ならしゃーないか

求人倍率万年0.5未満な職種から

勝てるとこで勝負すれば楽々生きられる時代にわざわざハードモード選ぶの面白い

Permalink |記事への反応(0) | 23:24

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2025-03-09

anond:20250309181503

今でも事務求人倍率低いしIT化で起きたことの延長でしかない

Permalink |記事への反応(0) | 18:27

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2025-02-24

anond:20250224044751

無理やり擁護や、無理やり世代対立煽りAI使ってくるやつめんどくさ。時間置かずに投稿されたほかの二つも、おおかた同じ増ちゃんでしょ?

その辺の問題にきちんと関心があるのなら、パプちゃんちょっと賢い版の回答でも参考程度に読んどいて。つーか、AIに尋ねればいくらでも詳しく教えてくれるよ。

以下、君の投稿へのパプちゃんの回答ね。

現代日本世代格差に関する総合分析労働環境経済状況の変遷と相互認識相克

報告書は、現代日本の若年層と氷河期世代の間で顕在化している世代格差問題多角的分析する。近年の労働市場データ学術研究を基に、経済状況の実態相互認識のズレ、構造的要因を検証し、単純な世代対立を超えた課題本質を明らかにする。特に賃金動向・雇用形態社会保障制度相互連関に注目し、両世代が直面する課題共通性差異を体系的に整理する。

現代若年層の労働環境実態分析

賃金動向の世代比較

厚生労働省賃金構造基本統計調査」によれば、2019年から2024年における2024歳の所定内給与10.3%、25~29歳では9.5%の上昇を示している1。この数値は表面的には若年層の待遇改善を印象付けるが、詳細な分析必要である。30~34歳では5.8%、35~39歳4.8%と上昇率が鈍化し、50~54歳に至っては3.0%のマイナスとなる1。このデータは、企業新卒採用時の初任給を引き上げる一方で、中堅層以降の人件費抑制に注力している実態を反映している。

非正規雇用構造的定着化

総務省労働力調査」の分析では、2015年時点で25~34歳男性非正規雇用率が16.6%に達し、15年前の3倍に急増している2。特に注目すべきは「世代効果」の顕在化であり、若年層ほど新卒時点から非正規雇用となる確率が高く、その状態が持続する傾向が強い2。この現象は、景気変動の長期化に伴う新卒一括採用システム機能不全を示唆しており、従来の年功序列キャリアパス機能しなくなった現実を浮き彫りにする。

生活コスト可処分所得乖離

若年層の可処分所得については、表面的な賃金上昇数値とは異なる実態存在する。住宅価格指数国土交通省)によれば、2020から2024年までの主要都市の平均家賃は18%上昇しており、賃金上昇率を大幅に上回っている12。この需給ギャップは、非正規雇用率の高まりによる所得不安定性と相まって、若年層の生活基盤を脆弱化させている。特に都市部における単身世帯生活費圧迫は深刻で、可処分所得実質的購買力過去10年で15%減少したとの推計がある2。

氷河期世代経済的状況の再検証

労働所得の長期的推移

氷河期世代(1972-1983年まれ)の男性労働者を分析すると、平均労働所得前世代比で6.8%低下し、世代格差係数(ジニ係数)が0.12ポイント拡大している4。この現象は、新卒時の雇用機会喪失がその後のキャリア形成に長期にわたる悪影響を及ぼす「傷痕効果(Scarring Effect)」の典型例と言える。特に正規雇用者非正規雇用者の所得格差40代後半において最大2.7倍に達するデータは4、世代内の経済多様性看過できないことを示唆する。

世帯収入の補完メカニズム

興味深いことに、氷河期世代等価可処分所得前世代と比較して有意な差が認められない4。このパラドックスは、未婚率の上昇(男性42.1%)に伴う親世帯との同居率増加(35.4%)によって説明される4。換言すれば、個人労働所得低下を世帯単位資源共有で補完する生存戦略が広く採用されている実態が浮かび上がる。しかしこの手法は、親世代高齢化に伴う介護負担の増加で持続可能性に疑問が生じている。

年金未納問題潜在的リスク

氷河期世代男性厚生年金未加入率は28.6%に達し、国民年金保険料未納率は39.2%と突出している4。この状況が継続すれば、2040年代後半の年金受給開始時には、平均受給額が現役世代の25%を下回る「超低年金層」が大量発生する危険性がある4。この問題は単なる個人責任を超え、雇用システムの欠陥がもたらした制度貧困典型例として再定義する必要がある。

世代格差の要因分析

労働市場構造的変化

従来の日本型雇用システム終身雇用年功序列)が1990年代後半から変容し始めたことが、両世代に異なる影響を及ぼしている。氷河期世代新卒時に旧システム残滓に直面しつつも、中堅社員期に成果主義の導入という二重の転換点を経験した3。一方、現代若年層は最初から流動的雇用を前提としたキャリア形成を迫られており、企業内訓練機会の減少が技能蓄積を阻害している2。

企業人件費管理戦略

大企業を中心に、年功賃金曲線の平坦化が進展している。2010年以降に採用された社員賃金上昇率は、同期間のインフレ率を平均1.2ポイント下回っており1、実質的賃金抑制が行われている。この戦略は、中高年層の賃金相対的に削減することで若年層の初任給引き上げを可能にするトレードオフ関係にある1。結果として、世代間で賃金ピークの前倒しが生じ、生涯所得の再配分が歪められている。

社会保障制度世代不公平

現行の年金制度賦課方式を基盤とするため、少子高齢化の進展により若年層の負担増が避けられない。2023年度の国民年金保険料実質負担率(可処分所得比)は、25歳で14.2%、45歳で9.8%と、若年層ほど相対的負担が重い4。この構造は、将来の受給見込みが不透明な若年層の保険料納付意欲を低下させ、制度全体の持続可能性を損なう悪循環を生んでいる。

相互認識ギャップバイアスの影響

生存者バイアス作用機序

氷河期世代の「成功体験」に基づく言説には、厳しい淘汰を経て正社員地位を維持した者(生存者)の視点支配である6。実際には、同世代非正規雇用率は男性で19.4%、女性で38.2%に達し4、多数の「脱落者」が存在する。この現実が見えにくいため、世代全体の経験が過度に一般化され、若年層への理解を妨げる要因となっている。

現在中心バイアスの影響

若年層が直面する課題を、過去経験枠組みで解釈しようとする傾向が相互理解を阻害している。例えば、氷河期世代就職難(有効求人倍率0.5~0.6倍)と現代非正規雇用問題求人倍率1.4倍)は、量的・質的に異なる労働市場環境に起因する24。この差異無視した単純比較は、双方の苦境の独自性を見失わせ、問題本質的な解決を遅らせる危険性を孕む。

制度記憶喪失

1990年代以降の労働法制改正派遣法緩和など)が世代間で異なる影響を与えた事実への認識不足が、相互非難助長している。氷河期世代経験した「就職難」は主に新卒市場の縮小であり、現代の若年層が直面する「雇用質的劣化」は労働法制変更に起因する23。この制度文脈の違いを理解せずに表面的な比較を行うことは、問題矮小化を招く。

構造問題政策対応必要

賃金体系の再構築

年功序列賃金から職務成果主義への移行が中途半端状態が、世代対立助長している。欧州諸国職業賃金制度(例:ドイツタリフ賃金)を参考に、職種技能レベルに応じた全国的賃金基準策定が急務である。これにより、正規非正規区分を超えた公正な評価可能となり、世代を超えた賃金格差是正寄与する。

教育訓練システム革新

AI技術の進展に伴う技能陳腐リスク対応するため、生涯にわたる再教育機会の保障必要であるシンガポールの「SkillsFuture」プログラムのように、個人キャリア段階に応じた訓練クレジット付与する制度の導入が有効だろう。特に氷河期世代技能更新支援は、生産性向上による賃金上昇の基盤となる。

社会保障制度世代横断的再設計

現行の世代扶養システムから、積立要素を強化した混合方式への移行が不可欠であるスウェーデン年金制度NDC方式)を参考に、個人保険料拠出受給権を明確に連動させることで、制度への信頼回復を図るべきである。同時に、最低保障年金の充実により、低所得層生活保護を強化する必要がある。

総合考察と今後の展望

分析が明らかにしたのは、世代格差が単なる経済差異ではなく、労働市場制度社会保障システム技術革新の複合的相互作用によって生み出された構造課題である氷河期世代現代若年層は、異なる歴史的文脈において相似的な困難に直面していると言える。

重要なのは世代間の対立構図を超えて、制度設計の欠陥に焦点を当てることである。例えば、非正規雇用問題1990年代労働法制改正が生み出した副作用であり23、これは特定世代責任ではなく政策判断帰結である。同様に、年金制度の持続可能危機人口構造の変化を予見できなかった過去政策の結果と言える。

今後の課題解決には、以下の3つの視点が不可欠である

歴史的連続性の認識:各世代経験した困難を、社会経済システム連続的変化の中に位置付ける

制度設計革新時代の変化に対応できる柔軟な労働市場社会保障制度の構築

対話プラットフォームの創出:世代を超えた経験共有と相互理解を促進する制度的枠組みの整備

最終的に、世代格差問題解決は、持続可能社会構築に向けた不可欠なプロセスである。各世代相互経験尊重しつつ、共通制度課題協働で取り組む新しい社会契約形成が求められている。

Permalink |記事への反応(1) | 05:22

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2025-02-21

anond:20250221123145

中国って今求人倍率氷河期どころの騒ぎではないで

から加藤の乱十倍規模がおこりまくってるじゃん

しか独裁戦争間近で一人当たりGDPは発展途上やで

日本なんか鼻くそくらいのやばいのくるで

Permalink |記事への反応(1) | 12:37

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2025-01-31

anond:20250124044505

これは実はJILPTの2012年レポートでも指摘されていて、氷河期世代はごく一部の職種の超大手企業就職希望殺到していて中小どころか普通大手企業にも、また多くの職種で、求人倍率がそれほど高くなかった。

その後の世代の方が希望職種希望企業規模が分散したことデータで示されている。

バブル価値観で育って大手企業終身雇用勝ち組、それ以外は負け組という仕事観で就活してたのが氷河期

Permalink |記事への反応(1) | 09:15

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2024-10-09

anond:20241009161915

事務職求人倍率バカクソ低いと聞くので半周してコミュ面接エリート巣窟になってるイメージがある

Permalink |記事への反応(0) | 16:26

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2024-09-03

anond:20240903213140

人手不足の今でもパート非正規を選んでるの女さんやん

非正規事務派遣求人倍率見てみろや、全国で常に1を越えてるやん

女さんが自分からわざわざ非正規選んでいるってことやん

Permalink |記事への反応(1) | 21:34

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2024-08-22

正直、一般事務職はいらない

今、某県の知事が「一般事務職学校普通科なんかいらない」と言って炎上してる。普通科普通に進学する人も多いから、必要だとと思うけど一般事務職は正直そんなにいらない。(ここで言う一般事務職総合職じゃない一般職の事務職人達のこと)

総合職自分経験してきたことを羅列すると

定型業務しかできない

総合職のように新しい業務を作ることができないし、改善も行えない

総合職になりたがらないorなれない女性がなることが多いため、基本的能力が低い

・酷いとEXCEL基本的関数すらまともに使えないし、理解するつもりもない

総合職一般事務職ができるレベルまで仕事を作り上げる必要がある

・家庭優先の人も多いため、緊急性のある仕事を放り投げて帰る人もいる

→この仕事総合職関係者謝罪カバーをしても当たり前だと思っていてお礼などの言葉も全く言わない

そもそも御局だと雑用的な業務を若手総合職押し付けることもよくある

など問題行動が多かった。

一言纏める一般事務職は単純事務作業労働者。結局、総合職が作った作業工程淡々作業してるだけで主体性のない人達しかいない。

そのせいか一般事務職大人気の仕事であるdodaの直近の転職求人倍率では0.46と全職種トップの数値を叩きだしている。

https://doda.jp/guide/kyujin_bairitsu/

これは楽な仕事であることを皆が知っており、特に資格学歴なども必要としないためだと予想できる。つまり人材難の日本において一般事務をやりたがる人達が多すぎるのが現状の課題である。そう考えると人手不足が顕著なエンジニア関係エッセンシャルワーカーが増えてくれた方が社会維持のためには有り難い。以上から某県の知事一般事務職必要以上に多いか人手不足の専門的な職種に言ってほしいと言いたかっただけだと思う。個人的には生産性が低く、仕事への意欲が低い一般事務職を減らして総合職に置き換えれば、生産性が向上し、残業時間が均一化されるなどメリットしかないと感じるため、一般事務職必要性の低い仕事だと感じる。

Permalink |記事への反応(13) | 21:39

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2024-03-31

JR東海リニア工事開始するまでは静岡全域のJR駅(新幹線を除く)にストライキ指示を出す管理職求人する場合

求人倍率3万倍はあるだろうな

Permalink |記事への反応(0) | 20:52

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2024-01-05

anond:20240104220350

と言うか、その増田選考倍率を間違て求人倍率表現したんだと思う

Permalink |記事への反応(0) | 16:18

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2024-01-04

anond:20231014165438

求人倍率2倍超えてて教員不足とは

教委がえり好みしすぎなのでは

Permalink |記事への反応(0) | 22:00

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2023-11-12

そもそも事務職って求人倍率0.3倍なんだよね

求人倍率1以下なのはクリエイター事務職だけ

まあクリエイターそもそも安定就職とは無縁として

事務職だけ異常

事務職以外の事をした方がいいよ

経験あり事務職より未経験職種のほうが正規就職できる

Permalink |記事への反応(0) | 18:33

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2023-11-06

anond:20231106195059

事務やらホワイトカラー求人倍率他より低いしすべて代替できてないだけで今でも徐々に奪われてる状態やと思うけどな

Permalink |記事への反応(0) | 20:04

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2023-10-20

anond:20231020083459

人手不足なのはバス運転手とか農業とか飲食店バイトとかの現業ばかりでしょ

事務に関しては求人倍率が低い状態がずっと続いてる

Permalink |記事への反応(1) | 08:39

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2023-09-19

anond:20230919002911

事務って求人倍率いから狙い目ではないやでという話

求人倍率高い仕事の中でホワイトカラーっぽいのがプログラマくらいしかいから狙ってるだけやろなあ

ホワイトカラーになることさえ諦めれば選び放題なのが現実やで

Permalink |記事への反応(1) | 21:06

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2023-08-22

無能は足りてるんだよ有能が足りないの

求人って有能を当てるガチャなの

求人倍率は会社ガチャを引きたいってだけ

利益数字で出せる人はギリギリ無能ではないというレベル

Permalink |記事への反応(1) | 13:35

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