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2026-02-12

中道改革連合はなぜ嫌われたのか

2026年2月8日投開票された衆議院選挙で、立憲民主党公明党が電撃的に合流して結成した新党中道改革連合」は、公示前の167議席から49議席へと118議席を失う歴史的惨敗を喫した。この数字は、同じ数だけ議席を伸ばした自民党圧勝と表裏をなす。なぜこれほどまでに中道改革連合有権者から拒絶されたのか。批判の核心は党名、政策転換、党内構造、そして支持基盤崩壊という多層的な問題に根ざしている。

党名に宿った不信感

中道改革連合という党名そのものが、結成直後から激しい批判さらされた。まず指摘されたのは「民主」という言葉消失である自由民主党立憲民主党国民民主党社会民主党と、日本の主要政党の多くが「民主」を冠してきたのは、国民主権対話による政治という理念を示すためだった。ところが「中道改革連合」にはその文字がない。評論家市民からは「国民を見下す驕りを感じる」「上から目線改革姿勢が透けて見える」といった批判が相次いだ。

さらに深刻だったのは略称問題である。「中道改革連合」を略すと「中革」あるいは「中革連」となり、過激派組織中核派革マル派」を連想させる響きを持つ。ネット上では「中革派」「中核連」といった揶揄が飛び交い、穏健な中道路線を標榜する新党にとって致命的なイメージダウンとなった。保守系論者からは「中国への道」を略して「中道」だという皮肉も投げかけられている。党名は政治において最も基本的ブランドであり、その段階で既に有権者の信頼を獲得できなかったと見られている。

政策転換という背信

より本質的批判は、立憲民主党が長年掲げてきた基本政策を、公明党との合流のために大幅に転換した点に向けられた。立憲民主党安全保障関連法について「違憲部分の廃止」を主張し、党綱領で「原発ゼロ社会を一日も早く実現」と明記してきた。これらは同党のアイデンティティを支える「背骨」とも言える政策だった。

ところが中道改革連合は、安保関連法を合憲位置づけ、原発再稼働も条件付きで認めた。この転換に対して、れい新選組山本太郎代表は「日本ダメにしてきた者たちが看板を付け替えて、もう一回詐欺をやろうとしている」と痛烈に批判した。社民党福島瑞穂党首も「安保関連法を『合憲』といい、原発再稼働を『認める』という。自民党とどこが違うのか」と疑問を呈し、国民民主党玉木雄一郎代表も「背骨となる政策がこんなに簡単に変わるのか」と述べている。

こうした政策転換は、立憲民主党のコア支持層を直撃した。脱原発安保法制違憲といった左派価値観大事にしてきた支持者は、公明党とくっついて中道に移行したことに強い違和感を覚えたとされる。また、反自民的な無党派層も、野党第一党として自民党と異なる価値観対峙していた立憲民主党が、与党だった公明党と合流したことで「野党第一党としてのあるべき姿を失った」と感じたという分析がある。元NHK解説委員増田剛氏は、立憲民主党を支持してきた土台が崩れたと指摘している。

不公平な党内配分と創価学会組織力

選挙戦略の内部配分も大きな不満を生んだ。中道改革連合比例代表の名簿で公明党出身者を全ブロックで上位に配置し、立憲民主党出身者は小選挙区で戦うという構造採用した。公明党支持母体である創価学会は、全国に約800万世帯とされる強固な組織票を持ち、比例代表での集票力は極めて高い。この組織力を最大限活用する戦略が採られた結果、公明党出身候補28人は全員が当選を果たし、前回衆院選24議席から4議席やす勝利」を収めた。

一方、立憲民主党出身者は公示前の144議席から21議席へと7分の1にまで激減した。近畿中国四国九州の各ブロックでは、公明党候補だけで当選枠が埋まり立憲民主党出身候補者は小選挙区で惜敗しても比例復活できないケースが続出した。立憲民主党創設者である枝野幸男氏、元幹事長安住淳氏、重鎮の岡田克也氏ら、民主政権時代幹部閣僚を務めたベテランが次々と落選した。

落選した兵庫7区岡田悟氏は「比例ブロックの名簿はほぼ、公明のかたで埋められた。これをどうやって、誰がどうやって話し合って決めたのか、民主的なプロセスははっきりと経てないんですよ」と不満を露わにした。党内からは「公明に比例を譲りすぎた」という批判が噴出し、立憲民主党出身候補支援してきた労働組合幹部の間に深い亀裂が生まれた。

創価学会員の中にも困惑があったとされる。取材によれば、長年「仏敵」とまで呼んでいた立憲民主党候補者を応援するよう要請され、学会員の間にパニックが広がったという。組織高齢化課題となり、小選挙区での全面撤退により「推し」がいなくなったことで熱量を保つのが難しかったという声も報じられている。

「嫌われの元気玉現象

実業家の岸谷蘭丸氏は、中道改革連合を「嫌われの元気玉」と表現した。立憲民主党も嫌われ、公明党も嫌われていた。その二つが合流したことで「1足す1ではなく、−1足す−1で−2になった」というのである。この指摘は、単なる揶揄を超えた構造洞察を含んでいる。

日本政治2016年から物語を失い、推し活化」してきたと評論家與那覇潤氏は分析する。かつては「小異を捨てて大同につく」「野党結集」という物語一定説得力を持っていたが、2017年希望の党の失敗以降、有権者は巨大な塊よりも「100%自分フィットする特定政党政治家」を求めるようになったという見方がある。中道改革連合はこの潮流に逆行し、立憲民主党独自性公明党組織力を両方とも十分に活かせなかった可能性が指摘されている。

さら評論家宇野常寛氏は「今回の中道改革連合の『壊滅』の原因は野田佳彦中道路線の失敗でもなければ、国民民主党の大量擁立でもない。端的に『リベラル』な人たちの『キャラ』が嫌われているからだ」と指摘している。政策戦略以前に、リベラル勢力全体に対する有権者拒否反応が背景にあったという見方である

準備期間の不足と「民主政権のやり直し」の幻想

野田佳彦共同代表は敗北後、「準備期間が足りなかった」ことを敗因に挙げた。高市早苗首相による「抜き打ち解散」で選挙短期決戦となり、新党理念政策どころか党名すらも有権者に浸透させることができなかったのは事実である結党わずか1か月での選挙戦は、政治実験としてあまりにも性急だった。

しかし準備期間の不足は、より根本的な問題を覆い隠すものでもあると分析されている。立憲民主党野田執行部は「野党結集」「非自民勢力結集」という2009年民主政権時代成功体験に縛られ、立憲民主党独自社会像を打ち出せなかったとジャーナリストの尾中香尚里氏は指摘する。他の野党との連携意識するあまり単独政権を奪いに行く明確なビジョンを失っていたという見方である

2024年9月立憲民主党代表選で野田氏は「野党議席を最大化するのが現実的戦略」と述べ、「非自民勢力結集」を強調して代表に選出された。しかしこの戦略は、立憲民主党独自に積み上げてきた支持基盤を軽視する結果を招いたと批判されている。

野田共同代表斉藤共同代表温度

選挙後、野田佳彦共同代表斉藤鉄夫共同代表記者会見での態度には明らかな温度差があったと報じられている。野田氏が「終始うつむき加減」で敗北の責任を認めつつも曖昧継続意欲を示したのに対し、斉藤氏は「前を向いた明るい表情」で「失敗ではないと思います」と言い切った。

この対照は、選挙結果の内実を反映している。公明党議席を増やし、創価学会組織票を比例で効率的議席化することに成功した。斉藤氏は「1000万を超える比例票が短期間で集まった。議席自民の6分の1だが票は半分で、野党第一党だった」と強調した。公明党にとって、中道改革連合は「失敗」どころか戦術勝利だったとも言える。

中道改革連合の49議席野党第一党としては戦後最小規模であり、立憲民主党出身者の当選は21議席公明党出身者の28議席を下回った。主要政党の中で立憲民主党系だけが「独り負け」の状況となり、自民党はもちろん、日本維新の会、国民民主党参政党なども議席を増やした。

信頼と一貫性喪失

中道改革連合が嫌われた理由は、一言で言えば信頼と一貫性喪失にあると総括できる。党名は有権者共感を得られず、政策転換は支持基盤裏切り、党内配分は不公平感を生み、準備不足は未熟さを露呈した。そして何より、立憲民主党が長年培ってきた「反自民」「リベラル」というアイデンティティを、選挙のために安易に捨て去ったことが致命的だったと指摘されている。

政治において、有権者が最も嫌うのは日和見主義と機会主義である中道改革連合は、公明党組織票立憲民主党支持層を合算すれば勝てるという計算に基づいていたが、実際には両者の支持基盤を同時に失った。「嫌われの元気玉」という言葉が示すように、負の感情は足し算ではなく掛け算で作用したと見られている。

この歴史的大敗は、日本野党政治にとって重要な教訓を残した。有権者は、明確なビジョンと一貫した価値観を持つ政党を求めている。選挙のための便宜的な合従連衡は、もはや通用しない時代になったことを、この結果は示唆している。

Permalink |記事への反応(1) | 12:45

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2026-02-10

日本選挙の結果を見て、海外人達が『日本人はヴァッカアッフォ!民主主義をわかっていない!』『経済停滞を招いてきた元凶を何十年も選び続けるなんて、学習能力のない駝鳥並みだ!』とSNS嘲笑しているが、まあ待ってあげてよ。日本のそれは、あなた達が知っている民主主義じゃなくて、日本独自に『魔改造』した別のカテゴリー政治システムなんだよ。

日本選挙は『仕える“主君”を選ぶ』という制度なんだよ。

から、“地盤(組織)看板(知名度)鞄(資金)”を継いだだけで、政治家としての覚悟理想理念教養を学んでいないような2世3世放蕩息子議員生まれる。『大恩ある◯◯先生坊ちゃんを必ず国会へ!』てな感じ。85歳の爺ちゃんが“これまでの実績”で当選したりするしね。

日本の“民主主義”は元から存在してきた“封建主義”とのハイブリッドなんだよ。

 

マカロニウェスタン”って映画ジャンルあったでしょ?イタリア人西部劇映画ニュアンスだけで作っちゃうヤツね。

“名も無きニヒルなガンマン”が乱暴アウトロー悪徳保安官バンバン撃ちコロッしちゃうやつね。

日本の“民主主義”ってね、“マカロニウェスタン”みたいなもんだよ。

…あ、お願い!石を投げつけないで!もう少し話を聞いて。

 

アメリカン先住民の苦難苦悩”や“黒人奴隷問題”とか、そんなシリアス問題まで構ってられないイタリア人が、昔々のアメリカ西部お話を単純な勧善懲悪の娯楽映画にしちゃうのと、自由権利保障とか、少数派の意見も取りこぼさないような建設的で闊達議論とか、健全批判的思考とか、民主主義についてまわる面倒でも大切で大事にしなきゃいけない民主的手続きとか民主的思考とか民主主義理想理念とかを取り去って、『今まさに“多数派”にいる者だけが勝者なのだ!』っていう単純明快システム魔改造した“日本民主主義”って、メッチャ似てるでしょ?ちょっと強引?

 

から、そこを海外の方々は理解してもらって、あんまり日本人の民主主義理解度や政治リテラシーの低さを嘲笑するのはやめてあげてほしいと思うのよ。

 

しろ、凄い事なんだよ。

アメリカ様”に押しつけられた上に、“取説”とかを与えられないで、民主主義システムを“なんとなくこんな感じ”みたいに80年間やってきたんだから

https://x.com/8YwGruLKqnZJBun/status/2021131694682624137

Permalink |記事への反応(0) | 20:22

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政局ってヤクザ勢力争いと同じ

から逆らえない

高市姐さんとか吉村アニキとか野田首領とか

全然民主的ではない

Permalink |記事への反応(1) | 12:14

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2026-02-09

anond:20260209233739

民主的=自浄的、という想定自体そもそも間違ってるからすべてズレている。

それこそが根本的な間違い。

制度民主的になればなるほど、むしろ社会は混乱し腐敗し、敵愾心に溢れ、階層化し、混沌を極める。

これはまさにマックス・ヴェーバーが指摘したとおり。

猟官制のアメリカより圧倒的に民主的だったワイマール憲法下においてナチスドイツは出現した。

民主主義に自浄作用など存在しない。

Permalink |記事への反応(0) | 23:41

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2024年11月、こう思っていた

FOXニュース見てる無学の情弱トランプを選ぶんだという人達に心底うんざりしてる。知的判断力がある人の1票は教育もなく陰謀論に騙されやすい人の1票より価値が高いんですかね。で、後者は愚劣か。それのどこが民主的なのか。それで自分達は反差別道義心のある人間だと言ってるんだから説得力ない。ゴリゴリ差別者だろ。政策読んだら民主党のほうが労働者向けですじゃないんだよ。体で表現できてないから上っ面に見える。日本リベラル左翼もそう。wokeのジェンダー思想かぶれてる場合じゃないのに頭ふわふわですか。悪党より欺瞞が憎まれからこの結果なのに、自分達を悪と懸命に戦う善良で優しい人と思ってるの客観視出来なさすぎて唖然だよ。自慢の知性に穴が空いてるの気づかないんだ』


しかしね、日本リベラル左翼アメリカリベラルよりずっとインテリ度が低い(れいわなんかみてたらそうだろ)

そしてタカイチジャパンを支持している人は無学の情弱よりずっと普通中流の人

知的格差がないのに、経済格差を生む自民党が支持される理由は、アメリカよりわかりにくく気持ちがわるい。このDisgusting、キモさこそ日本の芯にある原始アメーバ的な形

Permalink |記事への反応(0) | 20:09

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2026-02-08

高市よりも遥かに劣っていた野党の面々とその支持者

自民党消極的支持者である

今般の自民圧勝私自身、危機感を覚えている。

本来、危なっかしい高市の楔として野党が正常に機能することが求められていたが、

有権者はその楔としての機能を遥かに満たしていないと判断を下したのだ。

高市評価功罪相半ばで、大勝利によりその罪の側面が強く出ることを私も危惧している。

だが、その高市暴走を止めるだけの力が野党に全く欠落していたのが今般の選挙民主的ジャッジである

中道その他の野党は徹底的に反省し、その支持者も考えを改めるべきなのだが、

はてなブックマークコメントを見ていると、その望みは僅かすら見当たらず、

高市を選んだ愚劣な民衆はいずれ後悔することになるだろう、そのときに自らの愚劣さを思い知っても遅すぎる、

などといった呪詛怨嗟を振りまくことにご執心である

野党に何が足りなかったのか。

どこが支持されず、反感を買ったのか。

どうして若者理解されなかったのか。

そうした真摯反省こそが、今回負けたとしても次の選挙での雪辱を果たす最低限の要件だと言うのに、

愚民ども、愚民どもと嘆くだけの野党支持者たち。

愚劣な愚民はお前達なのだよ。

愚かで劣っている高市よりも、遥かに救いようのないレベルでお前たちが劣っていたのだ。

民主主義における有権者の審判は、お前たちに峻烈なNOを突きつけたのだ。

それを理解できない限り、

お前たちの敗北は次回以降も必ず約束されているし、

お前たちの愚劣さはいつまで経っても治らないだろう。

高市未満の愚劣さの呪いを、自らにかけたまま年老い朽ち果てていくのだ。




惨めじゃないか

からでも遅くない。


まずは反省から始めよう。

高市への反撃は、そこから始まる。

Permalink |記事への反応(23) | 23:24

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anond:20260208193011

けどお前民主的代表選んでない政党投票してるんじゃん

Permalink |記事への反応(0) | 19:41

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なんで左翼って一つにならないの?

完全に一つになれなんて極論は言わないよ。けどさ、自民に対抗したいなら、ある程度まとまるのが合理的だろ。大きな政党のほうが選挙では強いなんて小学生でも分かる話じゃん。

政策の違い? そんなの党内の民主的議論で作っていけばいいだけ。自民だってそうしてる。当たり前だけど、同じ思想100%集団なんて存在しない。だから党内政治があるんだろ。

夫婦別姓だって小泉ラインなら前に進んでた可能性あったわけで、自民そもそも思想の幅が異様に広い。表に出さないだけで護憲寄りの人間だっているかもしれないし、減税派なんて普通にいる。

まり「とりあえず自民に入れとけば党内で勝手に調整してくれる」って安心感があるんだよ。で、野党は何かっていうと、細かい違いで分裂しては新党作って、また分裂しての繰り返し。

理想の純度を守ることを優先して、現実権力を取りに行かない。その結果が今の議席数だろ。自民が強いというより、対抗勢力が自滅してるだけに見えるんだよな。

Permalink |記事への反応(2) | 08:24

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2026-02-07

anond:20260207223018

ヒトラー権力握ったのも、民主的選挙だって言うし、

そういう考えになるのも無理は無いと思う

有権者全員が賢くならないといけないと思うんだけど、そのためには教育大事ですよね

とはいえ、どうすりゃいいんだろう

Permalink |記事への反応(2) | 22:34

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2026-02-06

anond:20260205124544

Q. 党名を変えないのはどうしてですか?

日本共産党は、まず、資本主義の枠内での民主的改革をめざしていますが、未来展望として資本主義を乗り越えた社会――社会主義・共産主義日本展望しています

https://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2009-02-04/ftp20090204faq12_01_0.html

うぅーん……

資本主義を乗り越えた社会社会主義・共産主義……

いいとこ取りじゃないのかー……

それで今の世界でやっていくの想像つかんのだけども(ネガティブのしか)

まあつまりこの理念のもと名前は捨てられないってことかな。

今回は入れる先がないから、現政権にNO突きつける意味共産党に入れるけど、今後はどうしたもんか…

Permalink |記事への反応(0) | 13:49

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日本政府は巨大なSWF:「円安でホクホク」だが、金利が上がると破綻する

これはなかなか興味深い。

株価低迷期には、買い手の見つからない日本株日本政府が引き受けるという意味合いで「日本株会社」と揶揄されたものだが、

このところの株高で相当な含み益と高利回りを得るに至った。

リスク回避的な日本国民に代わって、政府企業が大きめにリスクを取って大幅にリターンを得る構図は、

民主的ではないかもしれないが、高福祉を求める民意には沿う形となる。

円安はホクホクなので円高リスクだが、円高になると破綻する国の通貨を買い進めるメリットは今のところ誰にもない。

とはいえ日本円は信用ならないかドル紙幣取引しようなんて国民もいないので、もし変化が訪れるなら

我慢強い国民性」つまり自分たちはすごいんだから我慢しなくてもいいんだと国民が気付いた時だろう。

ロックフェラーロスチャイルドを遥かに超越した存在として世界に君臨する日本政府。俄かには信じ難い。

しかし、すべてが順調に行くのであれば、そういう未来もある。

侮りを受けるほど弱からず、恐怖されるほど強からず。国是としては理想的だ。

Permalink |記事への反応(1) | 08:56

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2026-02-05

anond:20260205120752

追放問題や党内運営への批判があるのは事実だと思うし、東京新聞批判したことも知ってる。

から共産党は何の問題もない」と言うつもりはないよ。

ただ、そこで気になるのは、それが「共産党けが特別危険」「入れたらダメ」という判断に直結するかどうか、なんだよね。

内部統治問題って正直どの政党にもあるし、自民党裏金説明責任のなさ、他党のトップダウン的な公認排除も、民主的とは言いがたい。

その中で、「共産党は内部が硬直している」という批判と、「共産党暴力的危険」というイメージがごちゃっと一緒にされて語られている気がしていて、そこには距離を置きたいと思ってる。

自分が重視しているのは、実際にどんな政策を出してきたか、誰にどんな影響を与えてきたか、その点で今回は共産党に納得している、というだけ。

あと暴力って、武装だけを指すんだろうか。もちろん武装した暴力自分絶対に悪だと思っているけど、与党政策によって生活者が困窮することも別の形の暴力だと思う。

Permalink |記事への反応(2) | 12:48

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2026-02-03

anond:20260203221624

国会議論して民主的に決めようとしてるなんて立派じゃないか

議論もせず圧力をかけて規制しようなんて考えている圧力団体より透明性がある

Permalink |記事への反応(0) | 22:25

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anond:20260203215309

共産党政権取れなくても民主的じゃない方法で規制すべきと言ってるから政権関係なくない?

法制度じゃなく圧力規制すべきと言ってるんだし

Permalink |記事への反応(0) | 22:03

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2026-02-01

はてな民って今回どこに投票するんだろうなって普通に気になる。

これまでの傾向で言えば、立憲多め、たまに共産ってイメージだったじゃん。

いわゆる「左派だけど現実路線」みたいな層の受け皿が立憲だった。

でも今回、実質的中道寄りに吸収された形になって、

はてな空気的に一番嫌われるタイプの「カルトと組む中道ポジションに入ったわけでしょ。

今まで一貫してカルト批判してきた人たちが、

そのままスライドして投票できるのかって言うとかなり怪しい。

論理的に考えると残る選択肢共産になる。

けど、共産に入れる人って良くも悪くも振り切ってて、

「私は共産です」って堂々と言うタイプじゃん。

はてな党員が多いのも事実だろうけど、

全体がそこまで振り切れるかというと違う気がする。

共産党が民主的政党かって話になるとまた議論が始まるし、

現実路線バランス取りたい層ほど居場所がない。

思想的には左、でも共産までは行きたくない

かといって中道は許せない。

じゃあその人たち実際どこに入れるの?

棄権

消去法?

それとも「今回は見送り」でやり過ごす?

はてな政治語りっていつも熱量すごいけど、

今回ばかりは投票先の現実解が見えなくて、

かに困ってる人かなりいる気がする。

Permalink |記事への反応(5) | 14:39

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2026-01-31

anond:20260131121621

そうだな

自由民主的政党日本政権を担うに相応しいよな!

Permalink |記事への反応(0) | 12:20

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2026-01-30

米中のAI政治を操らせる会って政党作ったら人気出ないか

日本国民がチョイスする米中のAIに基づいた民主的政治

国産AIダメ理由は言うまでもない

ショボいし無理に採用しても癒着危険がある

Permalink |記事への反応(0) | 04:31

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2026-01-29

LinusがいないとなにもできないLinuxのどこが民主的自由なのだろう

いつも不思議に思ってたわ

後継者指名とか共産国独裁政権じゃん

Permalink |記事への反応(3) | 20:43

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ニュージーランド民主主義が終わりの始まり

ニュージーランド民主主義の国であり、国会議員選挙の結果を持って国民に選ばれる。ここまでは世界中どこでも同じことだろうが、ニュージーランドには常に民主主義を踏みにじり続けている政党がいる

この政党ニュージーランドファーストという。

この国の政治をかんたんに説明するためにまずはこの国で議席を獲得している政党を紹介することにする。

ちなみに、選挙の時点では泡沫政党は大量に発生するが通常は議席獲得に至らない、なぜなら単なる悪ふざけとしか思えないような政党ばかりだからだ。こういった政党自分たち個人的要望だけで立候補するので国民には全く響かない。

まず、この国は右派左派政党が別れており、それぞれが連立と言うなの協力体制を構築する。

右派ACTNATIONAL

左派はLABOUR、GREEN

この4つの政党が日夜ニュージーランドという国を破壊し続ける立役者となっている。

左派にはTE PATI MAORIというマオリ族政党存在しているが、彼らはマオリ族既得権益を守るための政党しかなく、左派と協力体制をとっているようで勝手に暴れまわっているイメージしかない。最近では国会で突然ハカを踊りだす、服装規定をわざわざ破って追い出されるという政治家としては逸脱した行為が目立っている。個人的にはどこか別の国のスパイに騙されていると思っている。

無所属INDEPENDENTという。今回の国会では2議席無所属議員が獲得している。

議席のうちの一つはSerjeant-at-Armsという歴史的には武装護衛と言われた立場の人に割り当てられており、保安担当者と呼ばれる人が座っている。

最後の一つがNZ FIRSTという政党だ。この正統は非常に特殊立ち位置となっており、そしてこの国の民主主義を完全に弄んだ政党となっている。

NZ FIRST政党立場はいわゆる「中道」というものだ。これは右派でもなく左派でもない、どちらかというと「必要に応じて右派左派を切り替える政党」という立場になる。そのためこの政党右派から左派から連立政権のお誘いが必ず来る政党となっている。

党首であるウィンストンピータースは「自分たち政策とより合致した側につく」と言っているが、本音としては「より嬉しい手土産を持参した側につく」なのだろうと考えている。ジャシンダ・アーダーンはウィンストンピータースに副首相ポジション、そして彼女産休間中首相代行の立場手土産連立政権を作りあげた。その次の選挙ではレイバーが安定過半数議席を獲得しニュージーランドファースト政党一時的国会から姿を消した。ジャシンダ・アーダーンは自分妊娠出産という女性ならではの機能を完全に利用し尽くしたがそれ以外は一切無能政治家だと思っている。

ウィンストンピータースが最も欲しているポジション移民局の支配であることは実は本人も公言しているのだが、彼にこのポジションを与えた政党は右にも左にもいたことがない、これがなぜかを書くことにする。これはこの政党ニュージーランドにおいて破壊的な政党であるかの証左ともなっている。

ニュージーランドファースト政党原則は「ニュージーランドニュージーランド人の国である」というものだ。かつての首相ジョン・キーはこの移民国家においてニュージーランド人を定義することは非常に難しいという立場をとっているが、ウィンストンピータースの立場は「市民権保持者、または永住権保持者」と定義しているが、彼らの政策は使っている文言マイルドだが以下のようになっている。

この他にも減税をせよ、であるとか、国会議員の数を減らせというようなことも言っているのだが、この根底にあるものは「ニュージーランドにいる箸にも棒にも引っかからないような可愛そうな奴らをなんとかしろ、国が潰れてもいいから」というものしかない。

ニュージーランド大学進学率が非常に低く、日本で言うところの中卒の人がゴロゴロしている。こういった人々は日々最低賃金で働かざるを得ず、またフルタイム仕事も得られないために常に生活が脅かされている。そのため彼らの子供も仕事ができるようになったらすぐに仕事をすることを求められる、このような状態が何世代も続いているので貧困から抜け出すことも不可能になっているが、これは彼らに収入のいい仕事を得るだけの基盤がそもそも成立していないからでもあるのだが、ニュージーランドファースト政党はこの問題に触れずに「移民たちが本来あなた方が得るはずだった仕事を奪っている、だからあなた方は貧困にあえいでいる」ということをのたまっている。

貧困層は残念ながらこういった甘言に容易に騙されてしまい、反移民立場になっている。この国ではそもそも最低賃金では生きていくことはできない。

かつて新聞ニュージーランドファーストの支持者の特徴という記事があったが、低学歴貧困にあえいでおり、ファー・ノース地方などの貧困地域農業をしている男尊女卑が根強い人々というかかれ方をしており、メディアとしてこのような記事はどうかと思うが、彼らの支持者以外はこの政党が力を持つことに対して強い警戒感を持っている。

ジャシンダ・アーダーン政権時の彼らの移民政策は「移民僻地10年間農業従事したら永住権申請可能にする」というようなもの事実上実現不可能ものだった。

ニュージーランド僻地は凄まじく、インターネットすら開通していないような箇所も珍しくない。そこで10年間過ごしてから何年もの審査必要とする永住権申請できる、しかも当時の永住権申請期間は10年かかるように調整されていたため、ニュージーランドファースト政策が実現すれば、永住権取得まで20年かかるようになっていたことになる。

当時の永住権申請は完全に停止しており、ロックダウン鎖国状態だったこから一度国を出てしまえば二度と入れない状態になっていた。このロックダウンの直前に出国していた人々はニュージーランド財産があるため住みもしない家にひたすら家賃を払わざるを得ず、空き巣に入られても何もできない状態になっていた。一方で国内で働く気もないようなニュージーランド人には緊急帰国を許していた。

当時Google社長でもあるラリーペイジが何故か海外旅行中に息子の急病で急遽ニュージーランド入国し、投資家部門永住権を取得したことニュースになっていた。ジャシンダ・アーダーンはこの世界トップクラス大富豪がいた事を知らなかったと言っていたが、そんなことが果たしてあるのだろうか。鎖国だったにもかかわらずラリーペイジには入国を許した。しか救急飛行機での入国だったので金持ちならではの入国方法だったのだろうが、このすきに永住権を与えたことに納得できる人はいないのではないだろうか。

この時に全く進まない永住権申請者たちがどう思ったのかは想像に固くないが流石に忘れているかもしれない。

ニュージーランドファーストが力を持ったこととこのような状況になったことは私は無関係とは思っておらず、むしろ何かしらがあったのだろうと考えているが、ニュージーランドファースト政党にとっての移民というのは結局絞るだけ絞って捨てるものしかない、ということもこの時にわかった。だからこそウィンストンピータースには移民管理するポジションは与えられず、ならば一時的首相にしたほうがマシだったのかもしれないが、それでもこの国の移民制度崩壊してしまった。

ウィンストンピータースにとって重要なのは国が存続することではない。むしろ移民に頼らなくては続かないならいっそ潰れても構わない」とすら思っているフシがある。

更にいうとこの国は貧富の差も凄まじく、彼らの政策が刺さる人は年々増え続けている(同時にその結果がどうなるかの想像力が働かない人も増えている)。

さて、長々とこの政党について書いてきたが、この政党の最も厄介なことは「キングメーカーである」という点だ。

現在右派左派自分たち陣営だけで与党になることができない、ニュージーランドファーストがある程度の議席を獲得してしまうからだ。この議席をどちらの陣営に組み込むかで与党が決まる、これをキングメーカーという。キングメーカー国民の多数の票を得ていないのにこれによって絶大な政治的な力を手に入れることになる。

国民の8〜9割が支持する右派左派陣営国民の一割も支持していない政党手土産持参でどうかうちと連立政権を組んでくださいと交渉しに行くこの様は民主主義など破壊されたことを意味していると言っていいだろう。この構図も民主的に作られたといえばそれまでかもしれないが、民主主義に全く興味がない人を民主的に選ぶというこの構図はかつてのドイツにも通じるものがあるだろう。

なんで今回このようなことを書いたかというと、今年はニュージーランド選挙イヤーだからだ。

この時期になるとマスコミしょっちゅうPollという政党の人気調査をするようになり、現時点でニュージーランドファースト11.9%で三位になった。

https://www.nzherald.co.nz/nz/politics/election-2026-new-zealand-first-starts-year-on-high-recording-best-ever-result-in-taxpayers-union-curia-poll/E5EUEGUTCFHBZA7YNFFF4QUJ5A/

まり今回の選挙ニュージーランドファーストキングメーカーになった場合、彼らが与えられるものが「与党」ではなく「安定多数議席を持った与党」になる可能性が高い。つまりこれまでは右派左派バランスしてしのぎを削っていた国会が、バランスが崩れた状態になり、与党はやりたい放題になることになる。

ニュージーランドではかつてレイバーが凄まじい数の議席を獲得したことが二回ある。どちらもこの国には大きな傷跡を残すことになった。うち一回はジャシンダ・アーダーンだ。

だが仮にニュージーランドファーストと組めばやりたい放題になれるとしたら果たして移民大臣立場を与えない選択ができるのだろうか?ニュージーランド移民国家であり移民に対する依存も非常に強いため、もしこの国が移民を一切追い出してしまったら1年持たずに崩壊するのだが、何故か同時に政府移民大事にしない。投票券がないからだろうが、移民がどうなろうとどうでも良いという立場を撮り続けている。

しかし、右派政党移民排除する選択を取ることがかれらの政策理念合致しないために取ることができない。ということは移民大臣ポストを与えられるのは左派陣営ということになるだろう。左派陣営移民は「国のために致し方ないがなくていいなら移民制度はなくしたい」という立場からだ。右派陣営は「移民をどんどん入れて経済発展していこう」という立場だ。右派はこの論理をどう捻じ曲げていくかということになる。

左派は「試しにベンチマークしてみよう」という程度で行けるが右派は難しいだろう。

そうなればこの国の移民制度文字通り崩壊してしまう。いまニュージーランド永住を考えている人がいるのであれば、今年の選挙特に注視したほうが良いだろう。おすすめなのは当時私の書いた記事を読むことだが全部消えている。

仮にニュージランドファースト左派と連立して安定多数与党を作り上げたとしたら、彼らの政権が続いている間は永住権はとれないと考えたほうが良い。

これは申請を停止するのではなく、申請だけ受け付けてひたすら塩漬けにするという詐欺まがいの卑怯な手を使うことも念頭に置かれる。

一度申請してしまえばニュージーランド出国すると申請キャンセルされるため、出国することが非常に難しくなる。申請自体そもそも高額であるし、そこにたどり着くまでに何年もかけてくるため「諦めることが非常に難しい申請」と言っていいだろう。結果ひたすらに移民として搾取されたままになる。これが一体何年かかるのかはわからないが、最悪の場合リストラされてしまう、ひどい雇用主に虐待を受ける、親の死に目にも会えないなどということを耐えなくてはならなくなる可能性も出てくる。

最近SNSではニュージーランド永住したくてくる日本人が跡を絶たないのだが、ニュージーランドにとって移民というのは「徹底的に絞ってご褒美にもしかしたら永住権を与えなくもない存在であるということは右派でも左派でも共通しており、それがマイルドか、強烈なのか、という違いしかないことは予め認識しておいたほうが良い。

そういうわけでニュージーランドに来ることはおすすめしない。

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2026-01-28

雑記中国に対して日本人が最も望まないもの

中国が今の科学技術や人的資本を残したまま民主主義国家として再建され

アメリカをはじめとする西側諸国との友好的な外交方針に舵を切り

政治の透明性・公平性基本的人権発言自由を重視する新しい社会に生まれ変わるとき

東アジアにおける日本のそれまでのアイデンティティは大きく揺らぎそして失われるだろう。

民主主義国家として再スタートした中国台湾はお互い歩み寄り両国民主的平和的に統一される日も近い。

日本人は現在中国一党独裁批判しつつも、それが長く続くことを心の底では願っているのだ。

新しい日本語名は華国になるかもしれないし、「(やや差別的イメージを含んだ)中国人」ではなく「華人」が一般的呼称となるかもしれない。(”中”という言葉自己中心的な印象を与えるからね。)

Permalink |記事への反応(19) | 17:27

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2026-01-25

高市政権戦略国民生活AI分析

https://www.asahi.com/articles/ASV1R46B4V1RUTFK001M.html


1.構造分析高市政権の「突破政治」のメカニズム

今回の解散劇の最大の特徴は、「熟議(議論)による合意形成」を「選挙による信任」で上書きしようとする手法にあります

A. 連立枠組みの変化:ブレーキからアクセル

これまでの自公政権では、平和主義を掲げる公明党が「ブレーキ」役を果たしてきました。しかし、高市政権公明党排除し、保守色の強い日本維新の会パートナーに選びました。これにより、政策決定ベクトルが「中道・調整」から右派・加速」へと劇的に変化しました。

B. 9つの焦点:戦後レジームからの決別

提示された9つの政策スパイ防止法憲法改正国防軍の明記、皇室典範改正など)は、いずれも戦後日本意図的曖昧にしてきた、あるいは避けてきた「国の根幹」に関わる問題です。これらを一気に解決しようとする姿勢は、戦後80年の歩みを「積み残した宿題」と定義し、リセットを試みるものと言えます


2.認知心理学視点システム1とシステム2の相克

ダニエル・カーネマン提唱した二重過程理論システム1・システム2)を用いると、高市首相政治手法国民にどう作用しているかが鮮明になります

システム1(速い思考直感的、感情的短期的)

高市氏の戦略: 「おこめ券」などの分かりやす物価対策や、「自らの国は自らで守る」といった情緒的で力強いメッセージは、国民システム1に直接訴えかけます。67%という高い支持率は、複雑な議論を抜きにした「直感的な期待感」の表れです。

ポピュリズム親和性: 複雑な社会問題を「敵か味方か」「守るか捨てるか」という単純な構図に落とし込むことで、システム1を刺激し、熱狂的な支持を調達しています

システム2(遅い思考論理的批判的、長期的)

高市氏の回避本来スパイ防止法による人権侵害リスクや、武器輸出拡大による国際紛争への関与、憲法改正の細部などは、システム2による深い検証と丁寧な議論必要します。

「遠回り」の拒絶:中北教授が指摘するように、高市氏はシステム2を働かせる国会論戦を「遠回り」と断じ、選挙というシステム1的なイベントで一気に勝負をつけようとしています。これは、民主主義における「熟議」というプロセスショートカットする試みです。


3.国際社会および国民生活への影響分析

国際社会への影響:

日米同盟の変質:トランプ大統領資料写真)との親密な関係や、防衛費GDP比2%超、原子力潜水艦保有検討などは、米国からの「役割分担」の要求に応えるものです。しかし、これは同時に東アジアにおける軍拡競争を加速させるリスクも孕んでいます

普通の国」への転換:武器輸出の「5類型撤廃は、日本世界武器市場の主要プレイヤーに変貌させます。これは経済的利益をもたらす反面、「平和国家」としてのブランド喪失させる可能性があります

国民生活への影響:

監視社会リスクスパイ防止法の制定やインテリジェンス機能の強化は、安全保障を高める一方で、国民思想信条自由プライバシーに対する国家監視を強める懸念があります

アイデンティティ固定化選択夫婦別姓を拒み、旧姓通称使用のみを法制化する方針や、外国人政策厳格化は、多様性ダイバーシティ)よりも「伝統的な家族観」や「秩序」を優先する社会への回帰意味します。


4.ポピュリズムと「正攻法ではない」政治

中北教授が指摘する「自分首相にふさわしいかどうかを問う」という解散理由は、典型的プレビシット国民投票)型政治です。

ポピュリズム構造: 「既得権益リベラルエリート(丁寧な議論を求める層)」対「決断できるリーダー国民」という対立構造を作り出しています

民主主義空洞化: 高い支持率を背景に、本来必要な「少数意見尊重」や「権力のチェック・アンド・バランス」を軽視する傾向があります選挙で勝てば何をやってもいいという「多数派専制」に陥る危険性を孕んでいます


結論1-4:構造的総括

高市政権の目指す方向性は、「戦後民主主義OS合意形成重視・抑制防衛)」を「新保守主義OS決断重視・自立的防衛)」へと入れ替えることにあります

この転換は、国民の「システム1(直感的な不安愛国心)」を巧みに捉えることで推進されていますが、その代償として「システム2(論理的検証合意)」が軽視されています。今回の解散は、そのOSの入れ替えを、国民が詳細を理解議論する前に「白紙委任」させるための戦略手段である構造化できます

国民にとっては、目先の力強いリーダーシップ(システム1の充足)を取るか、あるいは将来的な権利制約や国際的緊張のリスクシステム2による懸念)を直視するか、その究極の選択を迫られる選挙となります


5. 「熟議」を「停滞」と定義する反知性主義レトリック

資料に描かれた高市首相政治手法政策方向性は、ドナルド・トランプ氏に象徴される現代ポピュリズム、およびその根底にある「反知性主義(Anti-intellectualism)」の流れと極めて高い親和性、あるいはシンクロニシティ同調性)が見て取れます

反知性主義とは、単に「知性がない」ことではなく、「専門知や複雑な議論を、特権階級エリート)による自己保身や意思決定の引き延ばし(停滞)である」と断じ、否定する態度を指します。

高市氏の言動中北教授が指摘するように、高市氏は丁寧な議論を「遠回り」と表現しています。これは、民主主義の根幹である「熟議」を、目的達成を阻む「コスト」や「障害」として切り捨てる論理です。

トランプ氏との共通点トランプ氏も「ワシントンエリート(沼)」が議論ばかりして何も解決してこなかったと批判し、自らの「直感」と「決断」を正当化しました。両者とも、複雑な問題を「決断一つで解決できる単純なもの」へと書き換える手法をとっています


6. 「システム1」への直接訴求と「共通感覚」の動員

反知性主義は、論理システム2)よりも、大衆直感的に抱く「共通感覚コモンセンス)」や「感情システム1)」を重視します。

シンボル物語活用資料にある「日本国章損壊罪」や「皇室典範改正男系維持)」、「奈良公園シカ」のエピソードなどは、論理的政策論争というよりは、国民アイデンティティや「守るべき誇り」という感情的琴線に触れるものです。

普通の国」というマジックワード首相が語る「普通の国になるだけ」という言葉は、戦後体制の複雑な法的・歴史的経緯無視し、「当たり前のことをするだけだ」という直感的な納得感をシステム1に与えます。これはトランプ氏の「Make America GreatAgain」と同様、詳細な検証を拒絶する強力なスローガンとして機能しています


7.専門家メディアという「中間団体」のバイパス

反知性主義的なリーダーは、自分と支持者の間に立つ「知の門番メディア学者官僚専門家)」を敵視し、これらをバイパスして直接国民に訴えかけます

解散による上書き:国会での野党専門家による追及(システム2のプロセス)が本格化する前に解散を選んだのは、中間的なチェック機能無効化し、高い支持率という「数」の力で専門的な異論を押し切る戦略です。

トランプ的「分断」の利用: 「国論を二分する」と自ら宣言することで、反対派を「改革を阻む勢力」や「国益を損なう者」と位置づけ、支持層との結束を強める手法も、トランプ氏が多用した「我々 vs 彼ら」の構図そのものです。


8. 「意志政治」への転換

これまでの政治が「客観的事実データに基づく調整(知性の政治)」であったのに対し、高市氏やトランプ氏の手法は「リーダーの強固な意志現実規定する(意志政治)」への転換を意味します。

国際社会への影響:資料にあるトランプ氏とのツーショット写真象徴的です。両者は「既存国際秩序ルール知性的枠組み)」よりも、「自国利益リーダー間のディール(意志のぶつかり合い)」を優先します。これは予測可能性を低下させ、国際社会を「力の論理」へと回帰させるリスクを孕んでいます


結論5-8

この流れは「知性による抑制から意志による突破」へのシフトであり、トランプ現象と深く共鳴しています

反知性主義的な政治は、閉塞感を感じている国民に「スピード感」と「カタルシス解放感)」を与えますが、その代償として、「複雑な問題を複雑なまま解決する能力」を社会から奪う危険がありますシステム1による熱狂が、システム2による冷静なリスク管理(人権侵害懸念軍事的緊張の増大など)を飲み込んでいる現状は、まさに現代ポピュリズム典型的構造と言えるでしょう。


9. 「新しい戦前」の現実

タモリ氏が2022年末に発した「新しい戦前」という言葉は、当時の社会に大きな衝撃を与えましたが、提供された資料にある高市政権の動向を重ね合わせると、その言葉が持つ「予言リアリティ」がより鮮明に浮かび上がってきます

「新しい戦前」とは、かつての戦前1930年代)をそのまま繰り返すのではなく、現代的な民主主義手続きを踏みながら、気づかぬうちに「戦争可能な、あるいは戦争を前提とした社会構造」へと変質していくプロセスを指していると考えられます

資料に基づき、なぜ「新しい戦前」が現実味を帯びていると言えるのか、その構造解説します。


10. 「平和国家から生存圏を争う国家」へのOS書き換え

戦後日本戦後レジーム)は、憲法9条を基盤に「軍事力を極限まで抑制する」という特殊OSで動いてきました。しかし、高市首相が掲げる政策は、そのOS根本から入れ替えるものです。

防衛力の抜本的強化と「5類型撤廃武器輸出の解禁や防衛費GDP比2%超への増額は、日本を「世界武器体系と軍事バランスの一部」に組み込みます。これは「平和の維持」という抽象目標から、「軍事力による抑止と均衡」という、戦前を含む近代国家標準的な(しかし危うい)論理への回帰です。

原子力潜水艦検討資料にある「次世代動力活用した潜水艦」は、長期間の潜航と遠方への展開を可能します。これは専守防衛の枠を超えた「外洋でのプレゼンス」を意識したものであり、地政学的な緊張を前提とした装備です。


11. 「内なる敵」を作る法整備スパイ防止法国章損壊罪)

戦前への回帰を最も強く想起させるのが、国民精神や行動を縛る法整備の動きです。

スパイ防止法資料でも触れられている通り、1985年の「国家秘密法案」が廃案になったのは、それが「現代版の治安維持法」になり得るとの懸念があったからです。高市首相がこれに「前のめり」であることは、国家安全個人自由思想信条自由)よりも上位に置く価値観への転換を示唆しています

日本国章損壊罪: 「国旗損壊したら処罰する」という発想は、国民に「国家への忠誠」を可視化させる装置です。これは、多様な価値観を認める「戦後民主主義から国家という単一アイデンティティ強制する「戦前統合」への揺り戻しと言えます


12. 「システム1」による熱狂と「熟議」の死

タモリ氏の言う「新しい」という言葉の肝は、それが「国民の支持(民主的プロセス)」を背景に進んでいる点にあります

67%の支持率という免罪符: かつての戦前も、軍部暴走だけでなく、新聞国民熱狂がそれを後押ししました。資料にある「高い支持率がすべてを飲み込んでいる」という状況は、システム2(論理的批判思考)によるブレーキが効かず、システム1(直感的な期待・不安愛国心)が政治ドライブしている状態です。

「遠回り」の排除: 丁寧な議論を「遠回り」と切り捨てる姿勢は、独裁への入り口です。戦前も「議会政治無能」が叫ばれ、迅速な決定を求める世論が強いリーダーシップを待望しました。現在の「突破政治」は、その現代版と言えるかもしれません。


13.国際的な「力による秩序」への同調

トランプ氏とのシンクロは、世界全体が「リベラル国際秩序」を捨て、「自国第一主義と力の論理」に回帰していることを示しています

普通の国」の危うさ:高市首相の言う「普通の国」とは、国際社会弱肉強食の場であることを前提とした言葉です。これは、戦後日本理想として掲げた「名誉ある地位を占めたい(憲法前文)」という国際協調主義からの決別であり、19世紀的な「大国競争」の時代、すなわち「戦前」の論理への合流です。


結論9-13:私たちはどこに立っているのか

タモリ氏の「新しいPermalink |記事への反応(1) | 14:23

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2026-01-18

あとで消す トランプ氏は自身にも制御不能な力を解き放っている NYTコラム2026年1月18日 9時00分 https://digital.asahi.com/articles/ASV1J2DFFV1JUHBI032M.html

デイビッドフレンチ

 プロイセン軍事思想家カール・フォン・クラウゼビッツは、こう記した。「戦争とは、他の手段をもってする政治継続にすぎない」。クラウゼビッツの死後、1832年出版された著作戦争論」から、ほぼ全ての陸軍将校が学ぶ一節があるとすれば、それは、武力紛争目的定義たこ言葉である

 1月3日朝、米軍ベネズエラ攻撃し、独裁者ニコラス・マドゥロ氏を拘束して米国連行刑事訴追するというニュースを耳にした時、真っ先に頭に浮かんだのが、この言葉だった。

 理由は単純だ。ベネズエラへの攻撃は、19世紀世界秩序が崩壊する前、2度の壊滅的な世界大戦が起こる前、そして米国がまさに実行したような国家の行動を阻止するために設計された国際法外交体制が生まれる前の、異なる時代を想起させるからだ。

 あらゆる国家が決定すべき最も重要課題の一つは、いつ、そしてどのように、戦争遂行するかである。ちなみに、クラウゼビッツを道徳観念のない戦争推進者と見なすのは誤りだ。彼はこの概念発明したわけではなく、当時の世界描写したに過ぎない。彼の言葉は、人類史の大半において主権国家戦争をどのように捉えてきたのかを端的に説明している。

マフィアボス」のような振る舞い

 強国が「戦争政策の延長に過ぎない」という原則のもとで行動する時には、マフィアボスのような振る舞いに陥りやすい。弱い国とのあらゆる相互作用には何らかの形で武力の脅威が伴うことになる。素敵な国ですね。もし何か起きたら残念ですね、という具合に。

 これは空想ではない。トランプ米大統領はアトランティック誌との電話でのやりとりで、マドゥロ氏の副大統領を務めたベネズエラの新たな指導者デルシー・ロドリゲス氏を脅した。「彼女が正しいことをしなければ非常に大きな代償を払うことになるだろう。おそらくマドゥロよりも大きな代償だ」と述べた。

 外交経済的圧力は、依然としてほとんどの場合、強国がとる最初手段であるしかし、意図した成果を上げられなかった場合に次に何が起こるかは、ベネズエラでの米国攻撃映像を見ればわかるだろう。

 しかし、クラウゼビッツ的な見方は、国家とその指導者たちにとって唯一の選択肢というわけではない。国際関係にはより優れたモデル存在する。それは悪の存在国家利益という現実を認めつつ、平和と人命を守るための境界線を引くものだ。

 クラウゼビッツに対するのは、トマス・アクィナスだ。

人類クラウゼビッツとアクィナスの間を揺れ動いてきたのだと、筆者は分析します。歴史を振り返りつつ、今回の米トランプ政権ベネズエラ攻撃をどう読み解くのか。「戦争政治の延長」の先にある世界とは……。

 13世紀に書かれた「神学大全」でアクィナスは、後に「正戦論」として知られる三つの基本要件提示した。

 第一に、戦争主権者合法的行使によって遂行されなければならず、野心的な個人私的冒険主義によってはならない。

 第二に、戦争は正当な大義に基づかなければならない。例えば、国家自衛集団的自衛は明らかに正当である

 第三に、正当な目的、すなわち善を推進し、悪を回避しなければならない。

 戦争形態の変遷を考える一つの方法は、人類クラウゼビッツとアクィナスの間で揺れ動いていると捉えることだ。強い国は弱い国に自らの望みを押し付け、やがては強国が互いに押し付け合おうとする。必然的大惨事が起き、アクィナスに立ち返る。

 この揺れ動きの結果は、実際に歴史の長い流れの中で確認できる。紛争による世界の死者数を分析すると、戦争は常に存在するものの、その激しさは強弱を繰り返していることがわかる。極度の苦痛と死の時代は、比較平穏時代を経て、再び恐怖の時代へと続く。

世界はどう揺れ動いてきたか

 第1次世界大戦以降の歴史を考えてみよう。塹壕(ざんごう)戦での絶え間ない殺戮(さつりく)の後、世界侵略戦争禁止し、平和を維持するための国際機関である国際連盟設立しようとした。

 国際連盟は、米国が加盟を拒否したことも一因となって失敗に終わり、さらに恐ろしい世界大戦を経て、今度は米国主導のもとで世界は再び試みた。

 アクィナス思想国連憲章の随所に反映されている。憲章第2条は侵略戦争禁止し、51条は大国抑制するための個別的集団的自衛権を認めている。そして第5章は平和維持のために安全保障理事会という機関設立した。

 この体制完璧だとは誰も言わないだろう。だが、第2次世界大戦後も侵略戦争が起きる中で、この体制は主要な目的を達成してきた。世界大戦を免れてきたのだ。

 ただ、アクィナスモデルは、二つの敵と戦わなくてはならない。権力への願望と記憶の風化だ。正戦論は、強者の自制を求めている。大国に自らの願望を押し付けることを控えさせ、短期的な国益より、国際平和正義という長期的な目標を優先させることさえ求める。

 ここで記憶の風化が作用する。人々が世界大戦記憶している間は、自制はより説得力を持つ。国連NATO北大西洋条約機構)をつくった人々は、2度の戦争経験していた。その意味で、侵略戦争に対する道徳議論は、現実的な意義を持つ。

 世界は、力への願望が国際情勢を支配する結果を目の当たりにしてきた。指導者たちは、最も壊滅的な紛争がごくささいなきっかから始まることを知っているし、知るべきである

 例えば、1914年にガブリロ・プリンツィプがサラエボフランツ・フェルディナント大公狙撃し、オーストリア・ハンガリー帝国小国セルビアに軍を動員した時、1600万人以上が命を落とす戦争になることを、いったいどれほどの世界指導者たちが察知していただろうか?

写真・図版

サラエボで起きたオーストリア・ハンガリー帝国フランツ・フェルディナント大公と妻の暗殺事件を報じる朝日新聞紙面(1914年7月30日付)

 記憶が薄れるにつれ、クラウゼビッツのモデルはより魅力的に映る。その一因は、まさにベネズエラで起きたように、即効性のある結果をもたらし得るからだ。

 とはいえトランプ氏のベネズエラ介入に激しく反対する人々でさえ、マドゥロ氏の支配を美化すべきではない。彼は腐敗した暴力的独裁者であり、国民を抑圧し、貧困に陥れた。

 経済指標がその実態物語っている。マドゥロ政権が発足する前年の2012年ベネズエラ国内総生産GDP)は3720億ドルを超えていた。それが、2024年には1200億ドル弱にまで急落した。壊滅的な崩壊だ。

 マドゥロ氏が権力を維持できたのは、民主主義無視たからに他ならない。選挙監視員たちによると、2024年選挙で、3期目をめざしたマドゥロ氏は30ポイント以上の差で負けていたとされる。対立候補エドムンド・ゴンサレス氏は65%を超える票を獲得し、マドゥロ氏はわずか30%強だった。しか公式集計ではマドゥロ氏の勝利宣言された。

 ただ、GDPの数値や得票数だけでは、マドゥロ政権が人々にもたらした苦難を語るには不十分だ。2014年以降、貧困汚職、抑圧から逃れるために約800万人のベネズエラ人が国外脱出した。これはマドゥロ氏が大統領に就く以前の人口の4分の1以上に相当する。

トランプ氏が破った三つの「正戦」の原則

 それでも、目的手段正当化するものではない。

 トランプ政権は、マドゥロ氏を権力の座から追放することが米国国益に最もかなうとの判断を下し、議会承認を得ることなく、完全に独自行動をとった。

 その行動は正義戦争のあらゆる原則を破っていた。

写真・図版

フロリダ州2026年1月3日記者会見に臨む米国トランプ大統領。後ろにいるのはルビオ国務長官=AP

 第一に、トランプ氏は、米国法の要件無視し、一方的に行動した。議会協議せず、宣戦布告も取り付けなかった。彼は、ただ自らの権限だけで、主権国家攻撃したのだ。

 マルコ・ルビオ国務長官は、政権の行動は戦争行為ではなく、「法執行活動」であり、国防総省容疑者逮捕する公務員たちを守っていたにすぎないと主張している。

 この弁明は笑えるほどにお粗末だ。この理屈では、大統領敵対する指導者起訴し、指導者逮捕必要な大規模な軍事力は単に法執行保護しているだけだと主張することで、事実上あらゆる戦争を法執行活動に変えることができる。これは議論ではない。言い訳だ。

 第二に、トランプ氏は開戦事由も、国際法国連憲章が認める正当な理由もなしに攻撃を仕掛けた。ハーバード大教授で、ブッシュ政権(子)下で司法省法律顧問次官を務めたジャックゴールドスミス氏が指摘したように、(国連)憲章の命令執行する明確な方法がないとしても、この攻撃は明らかに憲章に違反している。

 第三に、独裁者権力の座から追放することは正当な目的になりうるかもしれないが、民主的に選出された野党指導者無視するというトランプ氏の決定は、非常に問題である編集部注:トランプ氏は15日にベネズエラ野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏と会談した。)。腐敗した政権の残党が、米国企業石油取引交渉要求に従い、依然として国を統治していることは、自由民主主義犠牲にして腐敗と抑圧を永続させる危険性がある。

突き進む「ドンロー主義

 これらは何も新しいことではない。歴史家のニーアル・ファーガソン氏は、トランプ氏のベネズエラへの攻撃は、第1次世界大戦惨事以前の時代政治外交の復活という、より大きな全体像の一部であると述べている。

 19世紀後半の南北戦争後に米経済が急発展した金ぴか時代砲艦外交は、米国中南米支配していたことを確かに意味していた。それは、この地域植民地に似た現実押し付けた。各国は少なくともある程度の米国監視の下で発展し、主権米国が認める範囲にとどまった。

 トランプ氏のベネズエラ攻撃もまた、何もないところから出てきたわけではない。昨年12月政権国家安全保障戦略文書を発表し、西半球を最優先に位置づけた。

 この文書アジア欧州中東に先立って米州を扱い、「西半球における米国の優位を回復するため、モンロー主義再確認実施する」と宣言した。

 大統領はすでに、19世紀米国外交政策を復活させる自らの政策に「ドンロー主義」という名を付けている。

 トランプ氏はドンロー主義を熱心に推し進めている。カナダメキシコに対して経済戦争を仕掛け、カナダ米国51番目の州になるべきだと発言した。NATO同盟であるデンマーク主権領土の一部であるグリーンランドにも野心を抱いている。

写真・図版

デンマークコペンハーゲン米国大使館前で2026年1月14日グリーンランドグリーンランドのものだと抗議する人々=ロイター

 ここで再び、影響圏による世界支配と、「政策の延長としての戦争」という非道徳的アプローチの致命的な欠陥に直面する。小国は強国に支配されることを望まず、強国はライバルの台頭を望まない。故に同盟を結ぶ。1914年セルビアにはロシアが、ベルギーには英国がいた。1939年にはポーランドフランス英国が味方した。

 まさにこうして、地域紛争世界大戦へと変容したのだ。

 なぜ南米諸国他国との緊密な関係を求めるのか、米国人が疑問に思うのならば、むしろ彼らと米国との歴史的経緯や、南米の人々がモンロー主義攻撃的復活をどう捉えているかを問うべきだろう。

ベネズエラ攻撃がもたらした懸念

 トランプ氏のアプローチをめぐっては二つの議論がある。

 一つは、トランプ氏がベネズエラ介入で先例をつくったというものだ。ロシア中国イランといった国々は、自らの勢力圏でその先例に従おうと躍起になるだろうし、我々が取ったのと同じ手法敵対国が自らの勢力圏で取っても、我々に異議を唱える資格はなくなる、というものだ。

 しかし、ウラジーミル・プーチン氏のロシア習近平氏の中国革命体制イランは、正戦論道徳議論などみじんも気にかけたことがない。彼らがある程度抑制されているのは、抑止力によるものであり、もし抑止力が失敗すれば、純粋軍事力による。

 もう一つの議論は、正戦論が決して全会一致で受け入れられることはないことを認めるものだ。国連憲章が往々にして実践的というより理想論的なものにならざるを得ない運命にあることを認識するものだ。

 この議論は、世界秩序の存続が強国に依存するわけではないが、米国という最大の強国には依存していることを認識している。言い換えれば、我々の国がアクィナスに傾倒していることが、クラウゼビッツを遠ざけているのだ。

 安全保障理事会常任理事国5カ国のうち、米国英国フランスの3カ国だけが国連憲章国際法に従う状況で、我々はかろうじて世界秩序を維持している。しかし、もし米国ロシア中国と同様の武力紛争国際関係へのアプローチ採用すれば、西側戦後コンセンサスは完全に崩壊する。

写真・図版

ベネズエラ首都カラカス2026年1月6日、3日前に米軍に拘束されたマドゥロ大統領解放を求めるデモそばに「トランプ:殺人者 誘拐犯」などと書かれた落書きがあった=AP

 「アメリカ第一主義」は必ずしも孤立主義ではない。主権国家指導者逮捕し、その国を「運営する」と宣言することに孤立主義的な要素はない。だが、それは短絡的で、正義平和犠牲に、国家権力の高揚感を追い求めている。

戦争政治の延長」の先にあるもの

 トランプ氏がいま、まさにその高揚感に浸っているのは明らかだ。1月4日の夜、米NBCは、トランプ氏が依然として「我々はベネズエラ運営していく」と発言していると報じた。トランプ氏は「彼らが従わなければ、第2の打撃を加える」と付け加えた。

 トランプ氏が考えていたのはベネズエラだけではない。「コロンビアも非常に病んでいる」、キューバは「崩壊しつつある」と彼は述べた。さらイラン抗議デモPermalink |記事への反応(1) | 23:06

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2026-01-17

anond:20260116201300

けど、民主的政党じゃないし

個別で言えば普通に悪さしてるやつおるよね

Permalink |記事への反応(0) | 01:13

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2026-01-15

立民を支持してきたけど、投票先がなくなった…

ちょっと政治について吐き出させて欲しい。

はてな匿名ダイアリーに、初めて書く。

理由は単純で、この行き場のない気持ちをどこかに吐き出したかたからだ。

最近、ずっと頭の中に引っかかっているのが、立憲民主党公明党による新党構想の話だ。

正直に言って、かなり困惑している。

私は、立憲民主党の支持者だ。

もともと、枝野幸男さんが「立憲主義に立ち返る」という理念を掲げて党を立ち上げたとき、その言葉に心を打たれた。

正直、政策の細かいことはよく分からない。

経済が上向くとか、給料が上がるとか、そういう即効性のある成果は期待できないかもしれない、とも思っていた。

それでも支持していたのは、

一部の人間だけが得をする政治ではないこと

・本当に困っている人が切り捨てられないこと

弱者を見捨てないこと

裏金のような、権力者恣意的不正が許されないこと

そういう「当たり前の倫理」が守られる政権になりうるのでは、という期待があったからだ。

少なくとも、今の自民党よりは、党利党略自己保身だけを考えていないと信じていた。

枝野さんの時代には、確かに「信念」があったと思う。

弱者を見捨てない、不義理はしない、ちゃんとした政治をしてくれるかもしれない、という期待感があった。

不正は許されない。

倫理が守られる。

それだけでも、世の中は少し良くなるはずだと、私は思っていた。

でも、今の立憲民主党はどうだろう

今の立憲民主党を見ていると、「悪目立ちしない自民党」「露骨悪事はしない自民党」そんな印象を持ってしまう。

根っこは、あのグダグダ烏合の衆だった、かつての民主党と同じじゃないか、と。

それでも、「自民党よりはまだマシだろう」という消極的支持は続けてきた。

からさまな悪いことはしないだろう、という最低限の信頼だけで。

でも、今回ばかりは、さすがに「どうしよう……」と思っている。

だって公明党だ。

宗教が裏にある政治を、私は信じられない

公明党の背後に創価学会があることは、公然事実だと思っている。

創価学会について、私は詳しいわけではない。

でも、統一教会ほど露骨ではないだけで、構造は似ているのではないか、と感じている。

お金を集めて、上の人が潤い、下の人は信じて、せっせと上納する。

どれだけ政策が一致していようと、その結果、社会が良くなると理屈で分かっていようと、根っこが宗教である以上、私は信用できない。

いつ、その宗教論理で牙をむくか分からいからだ。

私は、善政を敷く王様独裁者よりも、たとえ不器用でも、民主的に選ばれたリーダーのほうがいいと思っている。

もちろん、今の生活が苦しくて、「とにかく生活が良くなるなら……」という気持ちで支持する人たちの心情も、理解はできる。

でも、そういう切実な気持ちにつけ込んで、

最初はいい顔をし、権力を握り、外堀を埋め終わったあとで、意に沿わない人たちを排除し始める。

そんな歴史を、私たちは何度も見てきたはずだ。

多くの人は「自分大丈夫」と思う。

でもある日突然、「あなたは向こう側です」と、よく分からない論理で線を引かれ、気づけば虐げられ、一部の権力者養分になる。

そんなの、嫌に決まっている。

長い目で見れば、その可能性がある選択は、結局「損」でしかないと思う。

……と書いていたら、自民党批判公明党批判が、少しごっちゃになってきた。

結局、投票先がなくなった

でも、公明党について言いたいことははっきりしている。

裏に宗教があり、その「長」に逆らえない構図がある以上、どれだけ「党と宗教は別です」「代表民主的に選んでいます」と言われても、私は信用できない。

しろ、あからさまな独裁に見えないぶん、タチが悪いとすら思っている。

目先の「良さそうな政策」に騙されないでほしい。

……もっとも、今の立憲民主党は、政策面でも筋が悪いと言われているから、政策で選ばれることはなさそうだけれど。

本当に見るべきなのは

国民のことを見ているか

日本のことを考えているか

民主的手続き物事を進めているか

そこだと思う。

で、結局、何が言いたいかというと、投票先がなくなったよ、という話だ。

立憲民主党に、設立当時の理念の「幻想」を、かろうじて抱いてきた。

でも、今回の公明党との合流の話で、その幻想が大きく揺らいでいる。

ほんと、どうしよう……。

Permalink |記事への反応(0) | 17:04

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立民を支持してきたけど、投票先がなくなった…

ちょっと政治について吐き出させて欲しい。

はてな匿名ダイアリーに、初めて書く。

理由は単純で、この行き場のない気持ちをどこかに吐き出したかたからだ。

最近、ずっと頭の中に引っかかっているのが、立憲民主党公明党による新党構想の話だ。

正直に言って、かなり困惑している。

私は、立憲民主党の支持者だ。

もともと、枝野幸男さんが「立憲主義に立ち返る」という理念を掲げて党を立ち上げたとき、その言葉に心を打たれた。

正直、政策の細かいことはよく分からない。

経済が上向くとか、給料が上がるとか、そういう即効性のある成果は期待できないかもしれない、とも思っていた。

それでも支持していたのは、

一部の人間だけが得をする政治ではないこと

・本当に困っている人が切り捨てられないこと

弱者を見捨てないこと

裏金のような、権力者恣意的不正が許されないこと

そういう「当たり前の倫理」が守られる政権になりうるのでは、という期待があったからだ。

少なくとも、今の自民党よりは、党利党略自己保身だけを考えていないと信じていた。

枝野さんの時代には、確かに「信念」があったと思う。

弱者を見捨てない、不義理はしない、ちゃんとした政治をしてくれるかもしれない、という期待感があった。

不正は許されない。

倫理が守られる。

それだけでも、世の中は少し良くなるはずだと、私は思っていた。

でも、今の立憲民主党はどうだろう

今の立憲民主党を見ていると、「悪目立ちしない自民党」「露骨悪事はしない自民党」そんな印象を持ってしまう。

根っこは、あのグダグダ烏合の衆だった、かつての民主党と同じじゃないか、と。

それでも、「自民党よりはまだマシだろう」という消極的支持は続けてきた。

からさまな悪いことはしないだろう、という最低限の信頼だけで。

でも、今回ばかりは、さすがに「どうしよう……」と思っている。

だって公明党だ。

宗教が裏にある政治を、私は信じられない

公明党の背後に創価学会があることは、公然事実だと思っている。

創価学会について、私は詳しいわけではない。

でも、統一教会ほど露骨ではないだけで、構造は似ているのではないか、と感じている。

お金を集めて、上の人が潤い、下の人は信じて、せっせと上納する。

どれだけ政策が一致していようと、その結果、社会が良くなると理屈で分かっていようと、根っこが宗教である以上、私は信用できない。

いつ、その宗教論理で牙をむくか分からいからだ。

私は、善政を敷く王様独裁者よりも、たとえ不器用でも、民主的に選ばれたリーダーのほうがいいと思っている。

もちろん、今の生活が苦しくて、「とにかく生活が良くなるなら……」という気持ちで支持する人たちの心情も、理解はできる。

でも、そういう切実な気持ちにつけ込んで、

最初はいい顔をし、権力を握り、外堀を埋め終わったあとで、意に沿わない人たちを排除し始める。

そんな歴史を、私たちは何度も見てきたはずだ。

多くの人は「自分大丈夫」と思う。

でもある日突然、「あなたは向こう側です」と、よく分からない論理で線を引かれ、気づけば虐げられ、一部の権力者養分になる。

そんなの、嫌に決まっている。

長い目で見れば、その可能性がある選択は、結局「損」でしかないと思う。

……と書いていたら、自民党批判公明党批判が、少しごっちゃになってきた。

結局、投票先がなくなった

でも、公明党について言いたいことははっきりしている。

裏に宗教があり、その「長」に逆らえない構図がある以上、どれだけ「党と宗教は別です」「代表民主的に選んでいます」と言われても、私は信用できない。

しろ、あからさまな独裁に見えないぶん、タチが悪いとすら思っている。

目先の「良さそうな政策」に騙されないでほしい。

……もっとも、今の立憲民主党は、政策面でも筋が悪いと言われているから、政策で選ばれることはなさそうだけれど。

本当に見るべきなのは

国民のことを見ているか

日本のことを考えているか

民主的手続き物事を進めているか

そこだと思う。

で、結局、何が言いたいかというと、投票先がなくなったよ、という話だ。

立憲民主党に、設立当時の理念の「幻想」を、かろうじて抱いてきた。

でも、今回の公明党との合流の話で、その幻想が大きく揺らいでいる。

ほんと、どうしよう……。

Permalink |記事への反応(12) | 17:04

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