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2025-09-20

anond:20250920145709

エンディング:切なさの余韻

 世界は静かに、そして確実に流れていった。タケルの視界には、広大な都市も、海も、山も、空も、すべてが一望の下にあった。神としての力は完璧で、どんな命も、どんな瞬間も、その動きも感情も手に取るように知ることができる。

 だが、胸の奥の痛みだけは、どんな力でも消せなかった。

 あの夕暮れの教室笑顔を浮かべながら僕に「ごっこしない?」と手を差し伸べた少女――ノゾミ。彼女が消えた瞬間の衝撃、手を伸ばしても届かなかったあの感覚。すべてを知る力を持ちながら、彼女だけは救えなかった。

 世界中の命や出来事が眼前に広がっていても、タケルの視界の中にノゾミはもういない。

 誰も覚えていない。存在すら、世界歴史からは消えた。

 残っているのは、ただ僕の胸の奥だけ――ノゾミを思うこの痛みと記憶

 教室の窓に、あの日夕陽が幻影のように差し込む。光はまだ橙色で、揺れる影の中に彼女の姿を重ねることができる。手を伸ばせば届きそうで、届かない。手の温もりも声も、今はもう幻の中だけにある。

 タケルは膝を抱え、静かに呟いた。

「……あれは、ごっこなんかじゃなかった」

 目の前の世界がどれほど大きく、完璧であろうと、胸の奥に残る感情だけは、力では決して変えられない。人間としての痛み、失ったものの虚しさ。それが、神としての僕の唯一の欠片だった。

 世界のあらゆる命を見渡す視界の奥で、タケルはノゾミの笑顔を繰り返し思い浮かべる。

 教室で手を握った感触廊下で呼び合った名前商店街で笑いながらたい焼きを分け合った瞬間――すべてが、心の中で生きている。

 しか現実には、彼女はもういない。消えた。僕の胸にしか存在していない。

 涙が頬を伝い、世界の果てまで届くような孤独が胸を押し潰す。だがその涙を拭いながら、タケルは力を取り戻した監視者として立ち上がる。

 神の分身としての役目は、何も変わらない。弱者男性族を見守り、世界監視し、導く――その役割は冷たく、孤独で、容赦なく続く。

 だが、今だけは、胸の奥に残る少女記憶を抱きしめながら、その孤独を受け入れることができる。

 空には星が瞬き、街には夜の光が灯る。すべての存在平穏を装って動いている。その光景を見下ろしながら、タケルは静かに誓う――

 この世界のすべてを見守る力を持つ者として、ノゾミのいない世界でも、彼女を忘れずに生き続けることを。

 そして彼は一度、深く息を吐く

 涙を落としながらも、孤独監視者として、世界を見守り続ける。

 教室の幻影の中に、ノゾミの笑顔はいつまでも輝き、タケルの心の中で生き続ける――切なく、儚く、しかし確かに存在している愛の記憶として。

Permalink |記事への反応(0) | 19:04

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anond:20250920145238

第三幕 監視者の真実

 放課後教室は、静寂に包まれていた。窓の外では夕陽橙色に染まり、影が長く伸びている。タケルの視界の隅に、ノゾミの姿が最後の光のように揺れていた。

「タケル……」

 その声が消えた瞬間、ノゾミは光に溶けるように消え去った。手を伸ばしても、もうそこにはいない。心臓が張り裂けそうになり、タケルはその場に膝をついた。

「ノゾミ……!」

 叫んでも答えは返ってこない。だがその瞬間、胸の奥で何かが弾けたような感覚が走った。見えない力が目を覚ます――それは、今まで自分の中で封印されていた記憶だった。

 タケルはゆっくりと立ち上がる。心に広がるのは、畏怖と困惑、そして深い孤独だった。

 ――僕は……人間じゃなかったのか。

 視界の端に、教室の壁がまるで透けるように変化し、目の前の世界が一瞬で広がる。空間の奥に無数の光点が見え、微細な流れが複雑に絡み合っている。

「これは……」

 そのとき記憶の欠片が鮮明に蘇った。

 タケルは、神の分身――弱者男性族を監視し、導く役割を持つ存在だった。生まれときからその使命が組み込まれ、本人には封じられていた。

 だが、ノゾミの存在がそれを揺るがせていた。彼女最初から、タケルの内なる力を目覚めさせるために「恋人ごっこ」を仕掛けたのだ。

 タケルの胸に、ノゾミの声が響いたような気がした。

「タケル……私、知ってたの。あなたが……特別存在だってこと」

 思い出す。あの無邪気な笑顔の裏で、彼女はすべてを計算していた。

 けれど、彼女の目には確かに愛情があった。遊びのような「ごっこ」でも、タケルに人間らしい感情を芽生えさせること――それがノゾミの願いだった。

 胸の奥に渦巻く痛み。目の前の教室に残った夕陽

 タケルは涙を抑えられなかった。

「ノゾミ……どうして……」

 答えはない。ただ、残された空間彼女残像のような微かな光が揺れている。手を伸ばしても届かない。

 その瞬間、タケルの身体が光に包まれる。これが封印されていた力の覚醒

 世界監視し、導く存在としての自分が、完全に目覚めた。

 しかし、胸の奥には一つだけ残った感情――

 ――愛した少女を救えなかった痛み。

 タケルは力を得たが、彼女はもうこの世界にいない。すべての知識、すべての力を得た神としての視点に立っても、救えなかった事実は変わらない。

 教室の窓から見下ろす街並み。夕陽が沈み、夜の帳が下りる。世界は、変わらずに続いていく。

 でも、胸の奥には――

 ただ一人の少女を想う感情けが残る。

 タケルは静かに呟く。

「……あれは、ごっこなんかじゃなかった」

 そして、涙を一筋流しながら、タケルは孤独世界を見守り続ける。

 神の力を持つ存在としての使命。だが、その胸には、ただ人間としての痛みだけが残る。

 ノゾミが仕組んだ「恋人ごっこ」は、世界を揺さぶ儀式でもあり、二人にしかからない愛の証でもあった。

 切なくも美しい記憶けが、タケルの胸の奥で光り続ける――消えた少女の名を抱えて。

(第三幕・了)

Permalink |記事への反応(2) | 14:57

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私と恋人ごっこしない?

第一幕:ごっこ遊びの始まり

 春の夕暮れ。教室に残る生徒はもうほとんどいなかった。窓の外から差し込む橙色の光が黒板を照らし、漂う静けさが今日一日の終わりを告げている。

「ねえ、タケル」

 背後から声をかけられ、僕は振り向いた。そこに立っていたのは、弱者男性族の少女――ノゾミだった。肩までの黒髪夕陽に透け、彼女笑顔を柔らかく縁取っている。

「私と――恋人ごっこしない?」

 あまり唐突提案に、息が止まった。恋人ごっこ? 一体何を言っているんだ、この女は。

「……は? なんだよそれ」

名前の通りだよ。タケルと私で、恋人のふりをするの」

 彼女は机に肘をつき、楽しげにこちらを覗き込んでくる。その瞳は真剣さと無邪気さが入り混じっていて、からかいでも冗談でもないことを示していた。

冗談だろ。……なんで僕なんだよ」

だって、タケルも恋愛経験ないでしょ? 私もそうなの。だから一緒に練習してみたいんだ」

 彼女は悪びれずに笑った。確かに、僕には恋愛経験なんてない。人間族の中で、弱者男性族と関わろうとするやつは少ないし、彼女も浮いた存在だった。明るく振る舞ってはいるが、友達の輪からは一歩引いている。僕も似たようなものだ。

 けれど、だからといって「ごっこ遊び」に付き合う理由はない。

「……そんなの、意味ないだろ」

意味なんてなくていいんだよ。ただ楽しいだけで」

 ノゾミは窓辺に立ち、夕陽を背にして振り返った。その姿は不思議なほど眩しくて、僕は目を逸らした。

 ――変な女。

 でも、その真っ直ぐすぎる眼差しを見ていると、拒絶の言葉が喉で止まってしまう。

「……わかったよ。やってみるか、恋人ごっこ

「ほんと!? やったー!」

 ノゾミは飛び跳ねるように喜び、僕の腕を軽く掴んだ。手の温もりが伝わってきて、胸が妙にざわつく。

 次の日から、僕たちの奇妙な遊びが始まった。

おはよう、タケル」

「……おはよう、ノゾミ」

 廊下で会うたびに名前で呼び合う。周りのクラスメート不思議そうにこちらを見ても、ノゾミは気にしない。

「次は手をつなごうか」

「おい、廊下で? 恥ずかしいだろ」

ごっこなんだから、いいのいいの」

 彼女はためらいなく僕の手を握った。細い指なのに、意外と力強かった。クラスメートがひそひそと囁く声が聞こえる。けれど、不思議と嫌ではなかった。

 放課後駅前商店街に出かけた。

はい、あーん」

「いや、そういうのは……」

だって恋人っぽいでしょ?」

 たい焼き差し出され、僕は観念して口を開けた。甘いあんこの味と、彼女の笑い声が胸に広がる。

 なんでこんなことをしているんだろう。だけど、心のどこかで「悪くない」と思っている自分がいる。

 数日後。教室でノゾミが突然言った。

「ねえ、次は放課後デートしよう」

「……もう十分デートしてる気がするけど」

「違うよ。ちゃんと“特別”なデート

 彼女真剣な顔でそう言った。その一瞬だけ、彼女笑顔の裏に影を見た気がした。

「……お前、なんでそこまで本気なんだよ。遊びのつもりなんだろ?」

「うん、遊びだよ。……でもね、私にとっては大事な遊びなの」

 言葉意味が掴めなかった。けれど、その時の彼女の表情は、これまで見たどんな笑顔よりも切なげだった。

 僕はその疑問を飲み込む。問い詰めれば、彼女笑顔が壊れてしまいそうで――怖かったのだ。

 こうして、僕とノゾミの「恋人ごっこ」は続いていった。

 冗談みたいな始まりだったはずなのに、僕の心は少しずつ彼女に傾いていく。

 けれどその裏で、僕はまだ知らなかった。

 ノゾミがなぜこんな「ごっこ遊び」を提案したのか。

 そして、それがどんな結末へ僕たちを導くのかを。

第一幕・了)

Permalink |記事への反応(1) | 14:50

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2025-07-29

dorawii@執筆依頼募集中

あと自分ぐらい絵のセンスない人間から言わせると肌色を薄橙色と言い換えたのなんかわけわからないよ。

橙=オレンジ色いくら薄めても途中で肌色に見える色を通過することはないと思うんだけどなあ。

頭の中でオレンジジュース牛乳入れてみてるけどやっぱダメ。色覚ってのもセンスだよなあ。

-----BEGINPGP SIGNEDMESSAGE-----Hash: SHA512https://anond.hatelabo.jp/20250729162322# -----BEGINPGP SIGNATURE-----iHUEARYKAB0WIQTEe8eLwpVRSViDKR5wMdsubs4+SAUCaIh26QAKCRBwMdsubs4+SElHAP4kppOxVQ5aBBFR5mvtJ3PQgKHcgkC0r9tAtadmNmyS4QEAh/8RBHcA90cYHOv/QDFv2OL5F0QyzaxM+nckQGjk+Ag==xq/B-----ENDPGP SIGNATURE-----

Permalink |記事への反応(0) | 16:23

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2025-06-29

杏の枝を打った話

実家の杏の枝が隣家に張り出してしまった。梅雨の時期になると、この枝に実がつく。一本の枝に二つ三つという次元ではなく、何かが炸裂して狂ったように生る。

枝が隣家侵犯しているから、実も隣の敷地に落ちる。迷惑になるから枝を打つことになった。実家の両親は70前後でも全然元気だが、さすがに炎天下に木に登って作業させられないので、先週、たまたま実家に戻る機会があって俺がやった。

今年の梅雨はどこかに行ってしまって、土曜は連日の晴天の何日目かだった。腰に下げられる蚊取り線香帽子軍手とノコギリを装備して杏の木を登った。

木登りなんて子どもの頃以来だ。いま40手前なので、かるく20年はやった記憶がない。木の表面を蟻んこが忙しく行き来している。虫は平気なので嫌ではないけど、軍手で覆いつぶしてしまうのは気の毒なので、どこに手を置くかふらふらするから、手つきが結局危なっかしくなる。

蟻に気を遣って落下、重傷とか不随じゃシャレにならないな、と思いながら木を登って、打ちたい枝にノコギリを入れるのに適当ポジションを探す。特に肥沃でもないだろう庭の一画に適当に植えて何も施していない杏が、なんでこれだけの栄養を吸い上げることができるのか。発狂したように生った橙色の実もそうだが、樹皮のあちこちから樹液が吹き出してコハク色のかたまりになっていた。

酒に漬けるために、実もできれば無傷で回収したい。下には母が待機していて、俺が手の届く範囲でもぎった実を拾ってくれる。なんとなく、ものすごく幼い頃に読んだ『やまなしもぎ』という昔話を思い出す。あれも母親のために子ども(たち)が大きな木に登って果物を取る話だった。

あの実にも手が届きそうだ、という感じで茂った枝葉の中をかき分けるので、木の表面を行き来している蟻だけじゃなく、住み着いていた虫どもが慌てて活発になり、視界の端っこでちらちらするカメムシとか。ヨコバイの幼虫とか。こいつらはたぶん、植物の汁を吸って生きている。

ザワザワうごめく無数の生命ほのかに杏の甘い香りがする。もうこの一本の木が一つの世界だな、と思う。住人がいて資源があり、交通がある。そういう生態系

たぶんこの思い付きは、たまたま読んでいる本で複雑系の話が出ていたところから来ている。本で言及された例は気候変動なので、スケール全然違うが。

本は『カオス帝王』という「市場は特大の混沌を早かれ遅かれ、しかも繰り返し起こすものである。そして、サイクルに一度加速がつくと人智では制御できない」という経済投資の内容であり、異常気象については余談に変に筆が乗ってしまっている感じだったが、まあ、本で読んだことと実体験が接続されるのはうれしい。

虫どもがピンピンと跳ねて服の上に乗ってくる。木に帰れよ、と手で払って戻したい。でも、姿勢を崩すかもしれなくて事故のもとだな、とも思う。もともと、肉体労働はもちろん体を使う作業経験もないし、たぶんこういう素人適当に危なっかしいことをして、世界の至るところで死んでいるんだろう。

落下死だけはするまい、と思う。炎天下で焼かれて疲れる上に普段使わない筋肉を変な姿勢で動かしているせいか思考がぽんぽん飛ぶ。今度は心理学者であるキューブラー・ロスの『死の瞬間』という本のことを思い出す。

確か、農夫が木から落ちて死ぬエピソードが出てきたのだ。この本を学生のころに読んで、机の上に置いていたら、親がそれを見て心配したことがあった。つまり、息子が妙に死に関心がある、自殺する気じゃないか、と思ったらしかった。いま木の下で俺が落とした杏の実を拾ってくれている母親だ。

実際のところ、自殺の願望なんてこれっぽっちもなかった。でも、なんとなく、長生きはしないで若いうちに死ぬ気がしていた。死ってなんだ? ということを今のうちに考えたかった。

結局、早死にすることはなかった。俺は30後半のだいぶ健康おっさんになった。

ここだ、と定めたところにノコギリの刃を入れて引く。ちゃんと考えずに、ただ力を加えやすポジションだけを優先して作業するから、かなり危うい姿勢になる。いつのまにか、万が一枝が折れたら落下する側に体重の大部分を預けていたりしてゾッとする。

気晴らしに隣家の庭を見ると、隅の少しじめっとしたところに、申し訳ないことに杏の実がたくさん落ちている。一部は熟すのを通り越して緑色のカビを吹いている。

生態系といえば、あれもそうだよなと思う。一本の木がたくさんの実と樹液のかたまりを持って無数の虫がうごめく一つの世界なら、あの実一つもミクロで見ればカビが巣食う一つの世界だ。

複雑系というのは、多くの要素によって構成される全体だが、同時に、レイヤーを区切るというか、「これについてはここからここまで」という焦点をどこにするかで全然違うものが見えて、多層になっているのだろう。

なるほどなあ、と思うが、思索でもなんでもなく、ただ考えに落ち着きがないだけだ。子どもの頃からそうだった。意識が次々に変遷していくことを自分コントロールできない。うんざりさせられる性癖だが、目の前の嫌なことから意識を飛ばせるので、気分の逃避にはなった。

割と助かることも多かったけど、年をとって仕事とかもややこしくなってくると、だんだんそうもいかなくなってきた。例えば、一本の木はそのまま一つの生態系、とか一つの実も一つの世界、とか、なんならビジネス一本槍とか、そういう個別観点というか世界観だけに集中して暮らせたら、と思う。そういう専門性のようなものにあこがれる。俺にはできなかったので、ただあちこち思考が散らかるのを誤魔化しながらなんとか事務をこなして生活するおっさんになった。

なんとか落下死することなく枝を落とし、母親が冷やしておいてくれたお茶を飲んで、夕方になったらまだ現役で働いている父親が帰ってきて、久しぶりに三人で夕飯を取った。

枝は打ったが、植物からそのうちまた伸びる。何年後か知らないが、またやらないといけない。

そのとき両親は生きているだろうか。

生きていて欲しい。なんならいつまでも生きていて欲しい。これがもうすぐ不惑人間だろうか? と思う。自分でも嫌になるくらい幼い。

昔は、俺は若い年で「そのうちに死ぬ」と思っていた。「そのうちに」死なないまま中年になった。そういえば、若いころにもう一つ考えていたのは、人はなんで死ぬんだろう? ということだった。

これは30半ばを過ぎてもいまだに、なんでだろう? と思っている。生物としての死がどうこうという話ではなくて、「なんで生まれてきたんだろう?」の死のバージョンという感じで、なんかあんまり意味もなく生まれることと同じくらい、あんまり意味もなく死ぬこと、それ自体不思議だった。

この疑問のヘンテコさは自分でも意識しているつもりで、それは即物的に考えたら無意味に生まれ無意味に死に、個の意識永遠に消滅する(そして宇宙最後死ぬ)以外のなんでもない。それでも、感覚的に腑に落ちないものは落ちない。しかたがない。

そういえば、枝を打つ作業をしたのは夏至の日だった。この日を境にこの年の日照時間は短くなっていき、ある意味では一年の盛りを過ぎる。なかなかシンボリックな気がするが、人生や季節が何かの時期を過ぎようと、わからないものはわからない。

明日は収穫した杏の実を酒に漬ける。黒糖焼酎黒砂糖という、ちょっと挑戦的な材料を買ったのでそれを試す。

飲めるのは3ヶ月後からだ。それはまあ楽しみ。保険としてホワイトリカーと氷砂糖無難バージョンも用意するのは、俺という人間が身に着けた数少ない成熟である

Permalink |記事への反応(4) | 01:17

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2025-06-08

息子の陸上大会

息子の陸上競技大会を観に行った。

800m競走--400mトラックをたった2周、

時間にすると約2分。

立派なアスリートだったなと。そこに至るまでの練習努力、それを思うと涙が溢れそうになる。

ある競技選手が全力を出している横で、次のレース選手は黙々とウォーミングアップをしている。

息子が最速タイムを目指す傍らで、跳躍選手は最高点を、投擲選手は最長距離を目指す。同じ空間にいながら、全く違う目標に向かって、異なる時間軸で動いている。他のスポーツではなかなか見られない光景だ。

会場には選手だけでなく、たくさんの審判コーチがいて、彼らもまたそれぞれの役割を黙々と果たしている。審判競技公平性を保ち、コーチ選手を支え、導いている。みんながそれぞれの立場で。

会場に溢れる選手たちのユニフォーム審判コーチ服装バラバラで、トラックフィールドは常にカラフルな色に彩られていた。

赤、青、黄色、紫、橙色

多様な個性を持つ人々がそれぞれの色を出しながら、共に存在している様子を見る。

トラックはまるで一つの大きな社会だな、と

色褪せたスタジアム椅子に座り、ふと思う。

陸上競技個人競技でありながら、会場には多様な人々が共存し、それぞれの目標役割を全うしている。みんながそれぞれの「今」を生きていて、誰かにとっての「本番」が、別の誰かにとっての「準備期間」だったりする。

ペース配分を間違えて2周目から

減速してしまった息子に大きな声援を送る。

自分はこのトラックに立てないけれど

声を張り上げて叫ぶ。

がんばれ

Permalink |記事への反応(0) | 13:42

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2025-05-10

生成AI競技プログラミング

このあたりの記事矛盾しているような気がしてジェミニに聞いてみた

https://levtech.jp/media/article/focus/detail_566/

https://info.atcoder.jp/utilize/jobs/rating-business-impact

https://chokudai.hatenablog.com/entry/2019/02/11/155904

2.提供されたブログ記事分析AtCoderの色・ランクと実力

提供されたブログ記事AtCoderの色・ランクと、その実力」において、AtCoderレーティングとそれに対応する色のランクについて、エンジニア採用評価という観点から以下のように述べています

このように、ブログ記事では、AtCoderランクが上がるにつれて、エンジニアとしてのアルゴリズム能力が高く評価される傾向が明確に示されています特に緑色以上のランクは、多くの企業で高い評価を得られるとされており、水色以上になると、一般的IT企業においては十分すぎるレベルであると述べられています

3. Levtech Mediaの記事との矛盾

今回提供されたブログ記事の内容を分析した結果、以前分析したLevtech Mediaの記事との間に、競技プログラミング職業的有用性に関する見解矛盾が見られました。ブログ記事では、AtCoderランクエンジニアアルゴリズム能力を直接的に示す指標として捉えられ、特に緑色以上のランクは多くの企業で高く評価されるとされています。これは、Levtech Mediaの記事示唆されていたような、競技プログラミングスキル業務に必ずしも役立つとは限らないというニュアンスとは対照的です。

Levtech Mediaの記事では、競技プログラミングに対する「役に立たない」という批判について、その背景にある要因を分析していました。主な批判理由として、競技プログラミングで求められるスキル業務必要とされるスキルのずれ、採用における過剰な注目と誤解などが挙げられていました。記事全体を通して、競技プログラミングスキルが必ずしも業務に直結するわけではないというニュアンスが強調されていました。  

これに対し、今回提供されたブログ記事では、AtCoderランクが直接的にエンジニアアルゴリズム能力指標となり、それが企業評価に繋がるという明確な関連性が示されています特に緑色以上のランクは、多くの企業で高く評価されると明言されており、Levtech Mediaの記事示唆されていたような「業務で使わないマニアック技術」という印象とは大きく異なります

例えば、Levtech Mediaの記事では、業務経験者が競技プログラミングに触れた際にスキル差を感じ、「こんなマニアック技術業務で使わない」と感じることが批判の根源にあるとされていました。しかし、ブログ記事では、緑ランクであっても「大抵の企業アルゴリズム力は十分」とされており、むしろ高い評価を得られるレベルであることが示唆されています。  

また、Levtech Mediaの記事では、企業AtCoderレーティング鵜呑みにした採用を行うことへの懸念や、業務内容とかけ離れた競技プログラミング風のコーディングテスト存在批判理由として挙げられていました。しかし、ブログ記事の内容は、AtCoderレーティングエンジニア能力を測る上で一定信頼性を持つ指標であるという前提に基づいているように見受けられます

(略)

5. まとめ

今回提供されたブログ記事の内容を分析した結果、Levtech Mediaの記事との間に、競技プログラミング職業的有用性に関する見解矛盾が見られました。ブログ記事では、AtCoderランクエンジニアアルゴリズム能力を直接的に示す指標として捉えられ、特に緑色以上のランクは多くの企業で高く評価されるとされています。これは、Levtech Mediaの記事示唆されていたような、競技プログラミングスキル業務に必ずしも役立つとは限らないというニュアンスとは対照的です。

Levtech Media記事競技プログラミングの「役に立たない」という批判分析し、その認識の背後にある理由を詳述している。競技プログラミングスキル業務で求められるスキルのずれや、採用における誤解などを指摘。
ブログ記事AtCoderの色・ランクと、その実力」AtCoderランクエンジニアアルゴリズム能力の関連性を明確に示し、ランクに応じた企業から評価解説。緑ランク以上は多くの企業で高く評価されると明言。

ほかのAtCoderやっている人たちは気にならないのかな?

でも、ランクが高ければエンジニアとして超優秀なんだよね?

Permalink |記事への反応(0) | 23:44

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2025-02-25

部屋の薄闇に溶け込むように、彼女はベッドの端に優雅に腰を下ろした。彼に背を向けたその姿勢には、これから二人が踏み込もうとする未知の領域への誘いが秘められていた。「ねえ、四つん這いになってくれる?」彼女の声は蜜のように甘く、しかし確固たる意思を含んでいた。カーテンの隙間から差し込む夕陽の光が、橙色の柔らかな帯となって部屋を横切り、彼女の手元に置かれたローションのボトルを妖しく輝かせていた。透明な液体が入ったそのボトルは、まるでこれから二人の間に生まれる親密さの象徴のように、夕陽に照らされて琥珀色に煌めいていた。

キャップを開ける小さな音が静寂を破り、その音色は彼の心臓の鼓動と共鳴するかのようだった。彼は一瞬躊躇し、喉の奥で言葉を飲み込んだ。これまで経験したことのない状況に、心の内側で小さな抵抗が生まれていた。だが彼女の「お願い、ちょっとだけだから」という甘く媚びるような囁きは、彼の理性の壁を溶かしていく。その声音には彼を誘惑する魔力があり、彼は渋々ながらも膝をついた。その瞬間、彼の心の中で何かが崩れ落ち、未知の期待と恐れが入り混じった感情が全身を駆け巡った。

彼女はそっと立ち上がり、ベッドの上に真っ白なバスタオルをふわりと広げた。その動作には計算された優雅さがあり、まるで神聖儀式の準備をしているかのようだった。白い布地が空気を切り裂くように広がり、これから起こる淫靡儀式舞台が整えられた。その純白の布は、彼らの欲望が形となって刻まれ白紙キャンバスのようでもあった。

彼にとって性欲とは、これまでただ単純で本能的なものだった。肌と肌が触れ合えば自然と熱が高まり、その熱が解き放たれれば静かに終わる——それが彼の知る性の流れだった。彼女との時間も、互いの体温を穏やかに分かち合う優しいものであるはずだった。しかし今、彼女が仕掛けたこの異常な状況に、彼の心は嵐のようにざわついていた。「恥ずかしいよ…」と彼は掠れた声で呟いた。その言葉には、未知の世界への恐れと、それでも彼女に導かれたいという矛盾した願望が含まれていた。

彼女はくすりと小悪魔のように笑い、その言葉を風のように軽やかに流すと、冷たく滑るローションを手のひらに取った。その透明な液体が彼女の指の間を流れる様子に、彼は息を呑んだ。彼女の細い指がローションにまみれ、次の瞬間、その手が彼の陰茎を包み込むように握った。冷たい感触が熱を帯びた彼の皮膚に触れた瞬間、彼の体はビクンと跳ね上がり、息が喉につまった。その鮮烈な感覚の対比が、彼の神経を一気に覚醒させた。

ゆっくりと、だが確実に彼女の手が上下に動き始めると、彼の全身に甘い電流が走り、背筋が弓なりに反った。彼女の手の動きには、これまでの彼のどんな自慰行為とも異なる魔術的な力があった。その指先が織りなすリズムに、彼は意識を奪われていく。だがその時、彼女のもう片方の手が彼の引き締まった臀部へと伸び、柔らかく張りのある丸みを指先で撫で回した。

彼女の指が臀部の筋肉輪郭をなぞるようにすると、彼の体は無意識に反応し、臀部の筋肉が小さく締まった。その反応を見逃さなかった彼女視線が、背後から熱く突き刺さってくるのを感じた。彼の内腿が微かに震え、睾丸が熱く疼きながら小さく揺れるのを自分で感じてしまうことが、彼にとっては新たな羞恥となった。自分の体のこれほど親密な部分が、彼女視線さらされ、反応していることを意識せざるを得ない状況に、彼は言葉にできない興奮と恥辱を感じていた。

「膨らんできたね」と彼女が甘く囁いた。その声は蜜のように甘美で、同時に毒のように彼の理性を溶かしていった。彼女の手が会陰を軽く撫でるたび、睾丸が重たく脈打ち、内腿の筋肉が微かに痙攣するのが彼自身にも感じられた。自分の体の反応を他者に見られ、それを言葉にされることの羞恥が、逆説的に彼の興奮を高めていく。

「ねえ、ヒクヒクしてるよ。お尻の穴」と彼女が続ける。その言葉は投げかけられた瞬間、彼の体内で爆発的な羞恥引き起こした。彼女視線肛門に注がれていることを想像し、彼の顔が熱く燃え上がった。「やめてくれ…」と彼は掠れた声で呟いたが、その声は快感の波に飲み込まれて途切れた。彼女言葉が、彼の体の淫らな反応を鮮明に浮かび上がらせ、隠しようのない羞恥が彼の全身を支配した。その羞恥は彼の体を熱く焦がし、同時に彼の欲望燃え上がらせた。

彼女の片手が陰茎を絶妙リズムしごき、もう片方の指が肛門の縁を優しく撫で回すと、彼は自分の体の反応を嫌でも自覚することになった。陰嚢が引き締まり、内腿が汗ばんで震え、肛門彼女の指先に合わせて小さく収縮する——普段は決して意識することのないその動きが、彼女視線と囁きによって彼の脳裏に鮮明に刻み込まれていった。

「あ、また締まった」と彼女が小さく笑いながら言うたび、彼の羞恥雪崩のように膨張し、心臓が胸の中で踊るように激しく鼓動した。お尻の穴を見られながら快感に溺れることに、彼の全身が興奮と屈辱で痺れたようになり、彼は歯を食いしばって声を押し殺した。しかし、その必死抑制が、かえって彼の体の反応を鮮明にしていることに気づいていなかった。

彼の呼吸が荒くなり、汗が背中を伝い落ちる。彼女の手が動きを加速させると、彼は射精我慢しようと必死に力を込めた。太腿が硬く締まり、腹筋が震え、「まだ…まだダメだ」と彼は心の中で繰り返した。だが、彼女の指が会陰を強く押さえ、「またヒクヒクしてる。すごい」と囁いた瞬間、彼の意識は完全にその部分に囚われた。

肛門が収縮するその刹那を、彼女視線がしっかりと捉えていることを知り、彼の羞恥心は限界突破した。もはや彼の体は彼のものではなく、彼女視線言葉に操られる人形のようだった。射精衝動が抗いがたい波となって押し寄せ、彼は「うっ…!」と深く呻き声を漏らし、全身を激しく震わせながらバスタオルに向かって勢いよく白濁液をぶちまけた。

その瞬間、彼の意識は白い光に包まれ快感羞恥が渦巻く深淵へと落ちていった。膝がガクガクと崩れそうになりながらも、彼は自分の体が放つ痙攣を感じ、それを彼女が見ていることを意識して、さらなる恍惚恥辱に包まれた。射精の痙攣が収まってもなお、彼の体は小刻みに震え続け、肛門の収縮も完全には止まらなかった。その余韻の中で、彼は自分の体の奥深くに眠っていた未知の快感を知った。

解放の波が過ぎ去ると、彼は膝をついたまま動けなくなり、バスタオルに広がる自分欲望痕跡を茫然と見つめながら荒い息を整えた。白い染みが広がった布地は、彼の羞恥快楽の証となって、そこに横たわっていた。顔をシーツ押し付けるようにして羞恥を隠そうとしたが、彼女は満足そうに深く息を吐き、ローションを丁寧に拭き取ると、「ねえ、すごかったよ。全部見ちゃった」と艶やかに囁いた。

その言葉には深い達成感と興奮が滲み、彼の心をさらにかき乱した。だがその混乱の中に、奇妙な安堵と幸福感が芽生えていることに、彼自身が驚いていた。彼女に見られることで、彼は自分自身の新たな側面を発見したのだ。羞恥の中に潜む甘美な解放感と、他者視線によって自分感覚が増幅される不思議な喜び。それは恥ずかしさと共に存在する、濃密な親密さの証でもあった。

彼女の手が優しく彼の背中を撫で、耳元で「ありがとう」と囁いた。その言葉には、この特別な瞬間を分かち合えたことへの感謝が込められていた。彼は顔を上げ、まだ恥ずかしさで朱に染まった頬を見せながらも、小さく頷いた。二人の間に生まれたこの新たな絆は、羞恥快楽を超えた、より深い信頼の証となっていた。

カーテンの隙間から差し込む夕陽の光は、いつの間にか部屋から消えていたが、二人の心に灯った炎は、静かにしかし力強く燃え続けていた。

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2025-01-06

人生と柿と

柿の実がたわわに実る秋の夕暮れ、私は祖父の家の庭に立っていた。枝にぶら下がる実の一つ一つが、まるで人生の重みのように感じられた。

祖父は毎年、柿の木の剪定に執着していた。必要以上に枝を切り、必要以上に手をかけすぎると周囲から言われても、自分のやり方を変えようとはしなかった。そんな祖父も今年の春に他界し、手入れの行き届かなくなった柿の木は、かえって豊かに実をつけている。

人は時として、必要以上に物事制御しようとする。思い通りにならない現実に苛立ち、無理を重ねる。祖父がそうだったように、私たちは往々にして自分限界を超えようとし続ける。しかし柿の木は教えてくれる。時には手を放すことが、より豊かな実りをもたらすこともあるのだと。

熟れすぎた柿は腐り、若すぎる実は渋くて食べられない。人生もまた然り。すべてには適切な時があり、それを無視して急かしても、あるいは遅らせても、望む結果は得られない。

夕陽に照らされた柿の実が、深い橙色に輝いている。その光景は、祖父の頑固さと優しさを思い出させた。人は誰しも、自分なりの生き方で精一杯もがき、時に周囲を困らせ、時に感動を与える。それもまた、人生という木に実る果実なのかもしれない。

渋柿は時を経て甘くなる。人もまた、苦い経験を重ねることで、より深い味わいを持つ存在になっていく。ただし、その過程で腐ってしまものもある。祖父最期まで自分のやり方を貫き通した。それは誤りだったのか、正しかったのか。柿の木に問いかけても、答えは返ってこない。

Permalink |記事への反応(1) | 20:21

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2024-12-12

anond:20241211233747

いーや、違う読み方できるねw

えのき 【榎・朴】

ニレ科の落葉高木。高さは20メートルに達する。葉は左右不同の広卵形。雌雄同株。春,葉とともに淡黄色小花を数個ずつつける。小核果は熟すと橙色になり食用となる。材は器具薪炭などに用いられる。昔は街道一里塚に植えられた。古名,え。 →えのみ(榎の実)

ほお ほほ 【朴・〈厚朴〉 】

ホオノキの別名。

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2024-11-12

オレンジ色はなぜ橙(だいだい)色なのか、なぜ蜜柑色ではないのか、みたいな話の調べものメモを書きましょうね。

1862年文久2年)に堀達之助が編集した辞書であり、日本における最初英和辞書といわれている『英和対訳袖珍辞書』で「Orange」をひいてみる。

Orange, s. 橙柑橘ノ類

Orange, adj. 橙ノ

Orange-peel, s. 橙ノ皮

Orangery, s. 橙ヲ育テル園

Orange-tree, s. 橙樹

Orange-woman, s. 橙ヲ賣ル女

オレンジ以外の柑橘系の見出し語で見つけたものは以下となる。

Citrine, adj. 佛手柑又橙色

Citron, s. 佛手柑ノ類

Lemon, s. 橙ノ類

Lime, s. 黐石灰

Slackedlime. 消サレタル石灰.柑ノ類.菩提樹石灰ニテ肥シタル

Lime-tree, s.菩提樹.柑樹ノ類

Pomeron, s. 香リ良キ橙ノ類

Shaddock, s. 橙ノ類

なお余談だが、

Bergamot, s.梨子一種

という見出し語もあったが誤訳だろうか?ベルガモットは梨ではなく柑橘という認識だけれど……。wikipediaによるとBergamotの語源は「トルコ語で「梨の王」を意味するBeg armudiが語源とする説が有る」らしいからそれが原因かもしれない。

さて、これを見ると「橙」と「柑」がはっきり区別して書かれているように感じる。

時代は後になるが1900年に書かれた『果樹蔬菜』には著者の私見ではあるが当時の柑橘類の分類が書かれていて興味深い。

皮が分厚く酸っぱい橙と、皮を手で向けて甘い柑は区別されていたのだろう。

オレンジ色に注目していく。この辞書ではOrangeではなくCitrineが「橙色の」と訳されている。

現代人の感覚だとCitrineはほとんど黄色に感じる。江戸末期~明治の人々の感覚でも同じだったのだろうか?

少なくとも『英和対訳袖珍辞書』が書かれた1862年前後では、ほとんど黄のような色も橙色表現していたかもしれない。

一つ目の根拠がCitrineのもう一つの意味、佛手柑(ブッシュカン)の色が黄色~濃い黄色ということ。

二つ目根拠1860年に書かれた『Familiar method for thosewhobegin to learn theEnglish language』という資料だ。

これは英蘭対訳のための参考書で、OrangeGreenyellowなどの他の色と並べられて書かれている。

この参考書単語の部を抜粋して対応する和訳を付記したのが1870年に書かれた『英吉利単語篇』になるのだが、そこでorangeという項は「orange」と「orange-yellow」という二つの項に分けて書かれている。

単なるorangepeachなどと並べて書かれ、色名の側にはorange-yellowが列挙されている。

このことから、当時のorangecolour橙色はかなり黄色味が強かった可能性がある。

では、橙色が#f39800のようないわゆるオレンジ色になったのはいなのだろうか?

いったんここまで。

メモ

しかし「orange-yellow」の訳を橙色として、ふりがなに「カバイロ」(樺色、だいたい#C5591Aみたいな色)と書いてある資料1887年通俗英吉利単語篇』)もある。前述の論の反証だよね。

明治とかの輸入オレンジしわしわになっていて、皮の色はほとんど赤茶色だったらしいという未確認情報もある。これも反証になる。

橙色概念が生まれ最初期は黄色っぽくて、概念が普及するにつれて茶色みが強まったんじゃない?知らんけど。

・↑ありえなくはない。学術文脈以外で細かな色名が必要になるシーンは着物の色と絵画の色くらいしかない。当時の着物茶色灰色ばっかりだし

・↑これを裏付け調査がまだ出来ていないんだよな~

明治時代理科教育で分光を取り扱う際にorange橙色と訳したのが定着したようだ。

・↑「橙色が#f39800のようないわゆるオレンジ色になったのはいなのだろうか?」のアンサーはほぼこれでしょ、推測でしかないけど

明治後期には小学校の図工の時間カラーサークル概念を学んでいたらしい。その際に教科書には「だいだいいろ」と書かれている。

明治初期に数年だけ色彩教育を行っていたらしいのだが、そこではカラーサークルの赤と黄色の間の色は「柑色」「樺色」と記載された教科書もある(1875年『色図解 :改正掛図』) 柑色には「だいだいいろ」とルビがあるようにもみえる 崩し字よめない……調べる事

英和辞書見出し語のorange橙色と訳されるが、和英辞書見出し語に橙色が登場するのはかなり後の時代

・「樺茶色」「鳶色」「柿色」「柑子色」「蜜柑色」「山吹色」「銅色」「飴色」「海老色」「渋色」などの見出し語はあるのだが…… 現代感覚だと茶色味が強いものが多い

・染色業界では「orange」を「樺色」と訳しているところもあったようだ(1895『染料乃栞』)(cf. 四十八茶百鼠)

大正4年(1915)と大正13年(1924)にオレンジ色流行色となった。おそらく化学染料の発展が影響 樺色、樺茶色はおそらくこれが決定打となり使用されなくなる

・冒頭に書いた「オレンジ色はなぜ橙(だいだい)色なのか、なぜ蜜柑色ではないのか」について言及してなくない?

・↑「オレンジ色はなぜ橙(だいだい)色なのか、なぜ蜜柑色ではないのか」のアンサーは江戸末期~明治の人はちゃん「橙」と「柑(みかん)」を区別していて、orange……いわゆるsweetorangeは皮が分厚く手で向けないから柑でなく橙の訳語をあてたからでファイナルアンサーじゃない?

・↑日本における果物類、柑橘類の歴史ちゃんと調べていないから、一応それを見てからじゃないとファイナルアンサーしたくない

・↑「オレンジ色はなぜ古い時代から存在する柑子色という訳語があてられなかったのか」のほうが問としてはいいかもしれん

児童向けクレヨンとかだと「オレンジ」でなく「だいだい」と表記されている率が高い

図書館に行って『日本の色彩百科 明治大正昭和平成』と『色の名前はどこからたか―その意味文化』を読むこと。

・この調べものは「現代においてだいだい色は外来語由来のオレンジ色と呼ぶことの方が多いのは何故?歴史をつぶさに追っていくぞ」の一環なのでまだ先は長い

・未調査:お坊さんの袈裟の色、あれは鮮やかなオレンジ色イメージがあるが色名、和名はついていたんだったか

・未調査サフランイエローインド国旗オレンジ色)は江戸末期~明治ごろの日本にないのかしら

・未調査:当時のにんじんかぼちゃの色をなんと表現していたか京野菜にんじん赤色かぼちゃ黄色な気がするけれど)

Twitterとかでイラストを描く人はWIPと称して描きかけイラストアップロードするが、調べもの日記においてもWIPと称して書きかけ日記アップロードしてよい。自由だ。

ライムが柑扱いされているのが腑に落ちなくなってきた、ライムって手で皮をむけないし酸っぱいよな……

実のサイズで呼び分けていた?うーん、当時の橙柑橘の呼び分けがどのようになっていたかを調べないといけない

「橙 柑 区别」でgoogle検索すると中国語圏サイトが沢山引っ掛かる 何かヒントがありそうな気配を感じる

『近現代英和対訳辞書における訳語変遷に関する研究─ ‘Giraffe訳語問題を中心に ─』という論文を見つけた

これを参考にして英和辞書をひたすら調べるのも面白そうだ

狭義のorangeスイートオレンジアマダイダイ(←未調査:この和名はいつ出来たんだ?)を指す

広義のorangeは橙柑橘類を指す(citrusよりも狭い範囲←この認識は正確?ちょっと怪しい)

その一方で日本語で「オレンジ」というと狭義のスイートオレンジ(甘橙)のみを指すことが多い

色名のorange訳語で「橙の色」となるか「橙柑橘類の色」「(橙以外の例えば)蜜柑色、柑子色」となるかどっちに転んでもよさそうな時期が江戸末期~明治期にあったような気配を感じている

その歴史の流れを追うのが楽しい

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2024-09-18

ふらっと街コン行ってきた話

三連休特に予定もなくなんとなくイベントを探してみたら、近所で街コンがやってるって情報が入った。

二駅先くらい。まあ近いし、行ってみるかって軽い気持ちで部屋着のまま家を出た。

正直、そんなに気合い入れる気もなかったし、ふらっと行くくらいの気持ちだったから。

会場に着いたら、みんなびっくりするくらいおしゃれしてた。

男も女も、どこかのファッションショーかってくらい気合入ってる。

あ、やべえ、俺ちょっと浮いてる? そんな気分だったけど、まあいいやって開き直って、適当に席について最初女性と向かい合った。

で、向かい合った瞬間、俺は彼女が一瞬鼻で笑ったのを見逃さなかった。

え、何?そんなに部屋着やばい?って内心思いつつ、彼女服装をちらっと見た。

肩に羽織ってたカーディガンChloéで、靴はChristian Louboutin。バッグはYves Saint LaurentアクセサリーTiffanyで固めてた。

そんな彼女が、開口一番「私、東大出てまして、大手広告代理店で働いてます」と。まあ、すごいよね。

俺はっていうと、最終学歴高卒で、今はぶらぶらと適当暮らしますって感じだ。

そのまま言うと、彼女の顔が明らかに「え?」ってなって、まるで年収1000万超えの自信たっぷりな表情で俺を見てきた。

その表情が黒木華っぽい。ちょっと知的で、でも感情を押し隠してる感じ。

俺はバナッハ=タルスキーパラドクスについてどう思いますか?と聞いた。

すると彼女は「え?」って表情を浮かべて、ほんの少したじろいでから、「学部が違うのでよく分かりませんね」と、ストロー越しにオレンジジュースを飲みながら言ったんだ。

正直、俺はその瞬間、ああ、そうか、これが現実なんだなって虚無感を覚えた。

俺が着てるのはUNIQLOで買った1000円の白Tシャツ彼女の服と比べると、値段は天と地の差がある。

でも、なんだろうな。価値って何なんだろう?って考えた。

服の値段に着てる人の価値を足してみても、その差はどれだけのものなんだろう。

自分が着ているこの千円Tシャツ彼女が纏っているブランドの服に大した違いはないんじゃないかって。

虚しさが、胸にじわじわと広がっていくのを感じたんだ。価値なんてものは、結局誰が決めるんだろうって。

最後セックスしたのは何時ですか?と俺は聞いた。

彼女は目を丸くし、睨むように目を向け、僅かに残ったオレンジジュースを俺に放った。

シャツ橙色の染みが住み着き、それは一千万ロールシャッハテストだった。

プライマルスクリームジャケットみたいなその染みは、悪くなかった。

ひとり席に残されながら、俺は満足気に笑った。

Permalink |記事への反応(0) | 15:27

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2024-09-16

虹の瞬間

俺は射精のことを「虹の瞬間」と呼んでいた。

今でもよく覚えている。自分小学校の低学年だったとき、俺は橙色に染まった空を飽きることなくずっと見つめていた。

夕立が止み、雲が退いていくと橙色の夕日が辺りを照らし、その空には大きく立派な虹が掛かっていた。

虹は太く、巨大で、俺は見惚れるように虹を見つめた。

物心ついてから、初めて見た虹だったのかもしれない。

「美しい」といった言葉だけでは言い表せない、神々しさのようなものを感じたのだと思う。

まるで自分が、自分けがこの光景と共にこの瞬間を生きているような。そんな倒錯感を覚えた。

俺はあの時、歴史から切り離された瞬間に立ち会ったのだと思う。

それから数年後、俺は精通し、そして自然オナニーをするようになった。

すると射精の瞬間、決まってその瞬間にはあの虹の光景脳裏に浮かぶのだ。

俺は密かに射精のことを『虹の瞬間』と呼ぶようになった。

大学生になると俺は熱心なオナニー信者になっていた。朝昼晩。一日三回は基本として、プラスアルファが週に何日かあった。

しかしそれは単に性欲を満たすためではなかった。

俺は必死だったのだ。射精の瞬間に訪れるあの瞬間を、あの虹を捉えようとしていたのだ。

射精快楽。虹の瞬間。大学時代、俺はそんな事ばかりを考えていた。

なぜ射精快楽を感じるのか。なぜ射精ときのあのときの虹を思い出すのか。

その理由を知りたかった。俺はずっと、あの虹を追いかけていたのかもしれない。

転機が訪れたのは二回生になった頃。友人たちとの飲みの席で、俺が童貞であることがバレた。

当時はそのような話題が上がれば「とりあえず風俗で済ませて来いよ」というのが普通だった。

だが金はない。すると友人たちがカンパを募り、俺のソープ代を集めてくれた。

正直それでも戸惑いはあった。だが彼らの友情反故にはできない。

俺は意を決するとその金を握りしめ、ソープへ向かった。

結論をいえば駄目だった。

初めてになるはずの女性バストが大きく、小型の南瓜ほどの大きさがあった。

乳房はとても柔らかく、彼女は人柄も良かった。俺が初めてであることを伝えると彼女ははにかむように笑い、「緊張しないで、大丈夫。私に任せて」と言ってリードをしてくれた。

それでも俺の物は最後まで機能しなかった。

店を出ると友人から連絡が来た。どうだったかなと聞かれ、俺は正直に駄目だったと伝えた。

友人は「最初はまぁ、そういうもんだ」と言って俺を責めることはなかった。

俺は女性身体に慣れていないことや、緊張のせいだと言い訳したが、違うんだ。実際には違っていた。

勃起はしたのだ。挿入も出来た。

だが彼女の中で射精しそうになると、不意に虹の光景が俺の脳裏に浮かんだ。

その瞬間、俺の物は干からびた薔薇のように萎れ、それから一切合切駄目だった。

虹の瞬間は俺にとって至高の瞬間であったが、同時にそれは呪いでもあった。

その後、俺は何度か店に足を運んだもののやはり駄目だった。

射精に近づく毎に、俺の脳裏には虹が浮かぶ

橙色の空に浮かぶ、巨大で、太く、美しいアーチを浮かべるあの虹が。

俺は虹に恋をしていたのかもしれない。虹は、俺にとってのファム・ファタールであったのだと思う

次の転機が訪れたのは4回生になったばかりの頃。

合コン意気投合した女の子は、俺の性格とは真逆で、明るく、ハキハキしていた。

クラスで人気者のタイプ女子だ。実際、彼女は明るく、美人聡明。周りに人が絶えないような人だった。

そんな女子がどうして俺とそういうことになったのか未だに不明だ。

俺は酒に酔いに任せて彼女を誘い、酔っていた彼女はそれに応えた。

俺たちは抜け出し、コンビニチューハイを買い、飲みながら千鳥足で当てもなく歩き、面白いことがないことに笑ってホテルへ入った。

ベッドの上に俺は倒れ込んだ。多少の眠気があった。でもそれは途中で買ったミネラルウォーターで多少緩和されていた。

仰向けになって寝ていると、口を塞がれた。目を開けると彼女がそっと俺に口づけをしていた。

彼女は既に下着姿だった。舌を入れられ、グレープの味がした。チューハイの味。少し分けってもらったやつ。9%。

そんなことが頭の中を過ぎり、彼女は俺のジーパンを降ろし、パンツを腿までずらすと俺の物を弄ぶように触り、触り、それからゆっくり口に咥えた。

彼女は音を立てるようにフェラをした。俺は一気に酔いが覚めた。血流が良くなる感覚。俺の物はウルトラマンのように肥大化していった。

それを見て満足そうに、彼女は上目遣いで俺のことを見て微笑む。

舌が絡みつき亀頭を刺激され、俺はイきそうになると同時に虹が脳裏に浮かび萎えそうになったが彼女フェラピストンが始まり俺はその数秒後に射精した。

そう、俺は射精したのだ。

彼女の口の中で俺は果てた。そのとき、俺の脳裏から虹の瞬間が消えた。

遥か彼方に遠ざかっていき、それが単なる過去の一つの記憶に収斂していくような感覚

彼女は「気持ちよかった?」と喉元を揺らしてから、俺に聞いた。

俺は頷いた。そしてこれ以降、俺はもう虹の瞬間を見ることがなくなった。

上書きされてしまったのかもしれない。かといって別に、俺はこの瞬間のフェラのことを射精の度に思い出すことはない。

そう言った意味では、やはり「虹の瞬間」は特別だったとだと思う。

これはただそれだけの話で、こういったことは稀にあるのではないかと思うが、ネットではあまり見かけないので書いてみた。

まりリアルでは言えない話でもあるので、もし同じような人が居たら教えてほしい。

あなたにとっての、”虹の瞬間”を。

Permalink |記事への反応(0) | 02:05

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2024-09-07

田んぼにて

ついこの間の暑い日、陽炎ゆらゆら田んぼの上を漂っている。緑色の稲が一面に広がり、その穂先は風に揺れ、波打っていた。私は、そんな景色の中を、花柄ワンピースを着て歩いていた。

そのワンピースは、母が若い頃に着ていたもので、私が小さなからずっと憧れていた。色とりどりの小さな花が一面に咲き誇っているようなデザインで、袖はふわりと広がり、夏の空気を軽やかに通す。初めてそのワンピースを着たのは、今年の夏だった。

「お母さん、これ、着てもいい?」と、少し気後れしながら聞いた私に、母はにっこりと微笑んで、「いいわよ。あなたにとっておきなさい」と言った。その瞬間、私は、自分が母の若い頃と繋がったような気がした。母がこのワンピースを着て、どんな風に田んぼを眺め、どんな夢を見ていたのかを知りたかったのだ。

「この道をずっと歩けば、どこまで行けるんだろう?」と私は独りごちた。田んぼの間を通る細い道は、まるでどこか遠い世界に続いているかのようだった。小さなから、この田んぼ風景に囲まれて育ってきたが、大人になった今も、この景色が何か特別ものに思える。自然の広がりと、人の手が作り出した風景共存するこの場所には、何とも言えない安心感と懐かしさがあった。

風が吹き抜け、稲がさらさらと音を立てる。私は一度立ち止まり、空を見上げた。青く透き通った空に、白い雲がぽっかりと浮かんでいる。深呼吸をして、胸いっぱいに夏の空気を吸い込んだ。

「あの頃、お母さんもこうやって空を見上げていたのかな?」ふとそんなことを考えると、心が少し暖かくなった。母がこの道を歩いていた時、同じように心を揺さぶられたのだろうか。私は、母が歩んだ時間想像し、その重みを感じた。

道の先には、小さな木造の家がぽつんと立っていた。そこは私の祖父母が住んでいた家で、今は誰も住んでいない。子どもの頃、夏休みになるとこの家に遊びに来て、祖父母と一緒に田んぼを見ながら話をしたものだった。

ワンピースの裾が風に揺れる。私は、祖父母の家の前に立ち、静かに目を閉じた。あの頃の記憶が鮮やかに蘇る。祖母が作ってくれたおにぎりの味、祖父の優しい笑顔、そして田んぼの中で遊んだあの夏の日々。すべてが今、私の心の中で生き返った。

目を開けると、田んぼの向こうに夕陽が沈みかけていた。橙色の光が、稲の穂先を優しく照らし出している。花柄ワンピースもその光に包まれて、まるで私自身が風景の一部になったかのようだった。

「お母さん、ありがとう」と私はつぶやいた。このワンピースと、この風景が、大切なものを教えてくれたような気がする。

それは、時間を超えて続く家族の絆や、変わらない自然の美しさ。そして、どれだけ時が経とうとも、心の中に刻まれる大切な記憶があるということだ。

私はもう一度深呼吸をして、田んぼの道を歩き始めた。風はやさしく吹き、私の花柄ワンピースを揺らし続けた。

Permalink |記事への反応(0) | 06:12

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2024-08-24

「お前なんか冠位十二階なら橙色だよ!!」

脳みそ夫はやっぱり良い

Permalink |記事への反応(0) | 01:29

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2024-08-11

メンギフおじさんにギフトもらったかアイドルライブを観に行っ

私には推しVtuber個人アイドルではない)がいる。

その推しに一晩でメンバーシップギフト

1000投げた人がいた。

その人の名を仮にメンギフおじさんとしよう。

私は自分の最推しを盛り上げてくれるこのおじさん(以下メンおじ)に少なからず恩義を感じて

日々過ごしていた。

ある日、そのメンおじから

別のVtuberギフトが2つも来たのだ。

そしてそのギフトの二人は同じアイドルグループに入っており、メンおじはどうやらそのグループ箱推しをしているようであった。

いつものお礼にともらったギフトチャンネル登録と高評価をしに覗きにいくと、ちょうどライブ配信中であり、そこでなんと再来週の日曜日Vtuberなのに顔出しでリアルライブを行うとのことであった。

最近そういうのも増えたよなーと思いつつ

メンバーチャンネル確認してコメントをみて

いるとやはりというか、どうやらメンおじも参加するようであった。私の最推しは、イベントとかをするタイプではないのでファン同士で交流する機会があまりなく、できたら自分推しについて語り合いたいという下心もあり、メンおじに会ってみたいな、せっかくなら箱推しのこのメンバーについても知っておこうと更にチャンネルを観るようになって、すっかりこのグループにハマってしまった。

そんなこんなでやってきたライブ当日

場所は5,6年前にMrs. GREEN APPLEを見たとき以来の渋谷CRAWL

ライブはとても良かった。

もちろんテレビに出てるアイドルとは

比べ物にならないが

人は、成長を楽しむのだ。

自分のみならず、人の成長も

素晴らしいコンテンツ

エンタメになる。

色々酷いところもあったが、周りの人は

1stよりだいぶ良くなってるという。

1stはどのくらい酷かったのかとも思うが

その成長こそが、醍醐味なのだ

うまくなればなるほど、簡単にはうまくならないし

それを分かるには見てる方にも

熟練度が求められる。

からどんな素人でも成長が分かる

上手い下手が分かるというのは

けがえのないコンテンツなのだ

新オリ曲ありの各々ソロ曲ありの。

メンバーファンも節々で泣いていた。

泣けるのは素直でいいことだ。ストレスも減る。

色々理屈をつけるが突き詰めると結局人は

快か不快しか判断しない。

まりライブはとても良かった。

私のメンバーの印象は下記

紹介はソロ曲

桜色の方

センター

全てのアイドル基礎能力が高く

特に配信での返しはかなりの技術をもっている。

自己プロデュース力も高く

踊りも歌も努力の跡が多々見られ

素晴らしい。

ただし言動はどこか欠けてて

サイコパスみを出すことも。

ただ私たち

不完全なものに恋をするのだ。

お母さん衣装良かったよ

青色の方

リーダー

歌と踊りが上手い

このメンバーの中では

名実ともに支柱

支柱というか大黒柱

唯一ヒノカミカグラが踊れる柱の中の柱

彼女がいなければ

ぶっ壊れてた歌も結構あるはず。

完全無欠の歌姫アイドル

このあふれる能力をもってして、なお

もたざるものにも優しい。

能力も高いが

本人の目標はより高く

それに向けて頑張る自他ともに

認めるストイック努力家。

ソロ途中のアカペラは圧巻でした。

お母さんの衣装良かったよ2

橙色の方

完全に枠外の

悪い意味で爆発力あり

なんとかしてしまう力

突破力はあるが

収拾つかなくなることも多々ある

ソロ曲は他のメンバー含めて

一体我々は何を見せられているのだ

と思わせながら沸かせて成立させたのは

さすがの一言。倒れたファン

真っ先に駆け寄って声掛けしてたのは

なかなかできることではない。

配信もうまく2週間で500人くらい

登録者を増やしたこともある。

泣き虫だが、それがいい

白色の方

人形のような色白

手足長くて

ホス狂いしてそうな

可愛い顔と細さ

声も可愛いくて

甘えん坊かと思いきや

意外としっかりしてる。

ちゃんと歌えばうまい

やる気になったら凄い。

顔と声可愛い

重要ことなので2回言った。

ソロ曲よかったよ。

背の高い美人さん。

蓬色の方

多分一番器用

いい意味で爆発力あり

笑顔が一番可愛い

配信だけでは伝わらないのがもどかしい

やる気がないと、何もやらない。

メンバーの中でたぶんメンタルが一番強い。

この一点において

もっとも伸び代が大きいし

今後もっとも期待できる人材

個人的には思ってる。

なんとかしてもっと良さを広めたい。

ギフトは既に限界まで投げた。(投げてもらった)

書いてもいいよと言われたので書くが

そもそもきっかけをくれた

メンおじにもお会いできるかと思い

事前に聞いていたサーモンランのTシャツを来た方を探したのだが、ついぞ見つけられなかった。

メンおじはまぼろしだったのだろうか。

海外に住んでると言っていたのだが

このためだけに帰国してるのだろうか。

改めてDMを送ったが既読になることはなく

本当に参加していたのか、より謎は深まった。

他のVtuberyoutuberにも大量にメンギフしてるのでさすがに運営側ということはないと思う。

Permalink |記事への反応(1) | 22:43

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2024-06-22

N国のポスター枠売却は営利事業としては成り立たない

もうニュースでも散々話題になっているが、N国のポスター枠売却が注目を集めている。

今回の都知事選24立候補させ、そのポスター枠を売却(掲示板1箇所あたり5000~1万円、公示後は2万5000円)するというスキームだ。

では、実際これでN国はどの程度利益をあげられているのだろうかという点だが、これは立花自身がはっきりと語っている。

https://www.tokyo-np.co.jp/article/335126

立花氏によると、これまでに1000~1500カ所程度を「売却」済み。ただ、「売り上げ」は1000万円に満たないとみられ、候補者24人分の供託金7200万円には達していない。

現状でこの程度しか売れていない。N国はまだ募集しているが、必然的掲載期間が短くなることから、今から大量に申込者が増えるとは思えず、最終的な売上は大して変わらないだろう。

このように、供託金が一人300万円かかる都知事選国政選挙では到底営利事業として成り立ちそうにない。

それでは、供託金もっと安く済む地方議員選挙ではどうだろうか。場所供託金関係で最も成り立ちやすそうなのは23区区議会議員選挙供託金30万円)だと思われる。

区議会議員選挙を想定して、23区内でも特に人が集まりPR効果が高いと思われる新宿区計算してみよう。

新宿区内の公営ポスター掲示板は386箇所だ。これは23区内では特別多い訳では無いが少ないわけでもない。

さて、ここで都知事選と同じく、24人を立候補させると想定した場合、かかる供託金は720万円となる。都知事選と同じく1箇所1万円で販売した場合、全部売れたとしても売上は386万円。赤字確定である

24人は多すぎるとして、仮に半分の12人に抑えたとしても360万円かかり、9割売らないとペイしない状況だ。

それでは販売額をもっと増やせば良いのではないかと思うかもしれないが、

https://tokyo2024-poster.studio.site/shinjuku-ku

↑このN国が公表している新宿区ポスター掲示板売約状況によると、新宿区でも半分売れているかどうかというところだ。

地図上のピンの内黄色は売約済みだが、橙色は「事務局予約」となっており、外部の人間が買ったものではない可能性がある。そうした場合「売上」はもっと低くなる)

1箇所1万円の価格で、都知事選という注目を集める選挙であり、PR効果が高い新宿区という条件でさえ半分売れたかどうかというところなのが実際のところだ。

このような状況で価格を更に値上げした場合果たしてどの程度の人が買うのだろうか?

たこれは政治団体に対する寄付としてみなされるため、5万円以上で売却するとなると、政治資金報告書寄付者の名前を載せなければならなくなる。

そうした場合さらに購入へのハードルが上がるのは当然だろう。

こうしたことから考えると、N国のポスター枠売却は、どうしても営利事業としては成り立つとは思えない。

まあ1~2枠程度で細々とやるなら利益は出るかもしれないが、それでも小遣い程度にしかならないだろうし、その程度なら今問題になっている大量立候補による弊害も起こらないだろう。

Permalink |記事への反応(2) | 10:03

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2024-06-10

文学における”パクリ”は何故忌避されるのか?についての考察

例えば、”なろう”において著名な作品から文章引用し、

それをそのままの形で己の作品として発表すれば悪評を得るだろう。

それは「パクリであるとして。

ではここでその諸問題、「なぜ文章パクリ忌避」されるのか。

それについて考察しようと思う。

まず仮定として、目の前に富士山があるとしよう。

その富士山光景を巧みに描写した文学作品があるとする。

そこで私がその作品から富士山に対する描写をそのまま引用すればパクリとされる。

それはその「文章」を無断で引用したこと咎められるのであって、「富士山」そのものを流用したこと事態問題は生じない。

ここに一種の奇妙な齟齬存在する。

すなわち「富士山」との表象描写すること自体には、「パクリ」とする概念存在していないのである

ここで述べたいことを平易に、そして換言すればこういうことである


富士山自体描写問題視されないのに対し、

なぜ文学作品文章光景として捉え、その文章描写することは禁止されるのか?


ということである

詭弁的に述べれば、こういうことだ。

「私はその文章をパクったのではない、私はその文章光景として読み取り、私が感じたままにその文章描写しただけである

これが「なるほど一理ある」と成らないのは自明である

その理由こそが、この諸問題としての根源的なものであり、すなわち「パクリ」という行為は、文章を盗む行為ではない。

それは、作者の感性思考を盗むことに他ならず、端的にも形而上学的に述べれば、それは作者の「魂」を盗むことである

まり富士山としての描写自体に「パクリ」としての表象が生じないのは、富士山としてその表象を捕らえた際、そこには個々人において異なる情動思考感性が働くことに由来する。

我々はあるひとつ事象認識し、相手に伝える行為において、

自分認識した事象を正確無比に相手に伝えるのは不可能である

なぜなら知覚した事象言語化する際に、ノイズが生じることは不可欠だからである

仮にこうしたコード化によってもノイズが発生しないのであれば、それは他者自己境界線存在しないことに成り、それは他者存在消失させてしまうことにつながる。

よって、他者としての存在とその存在性の認識こそが自己認識における伝達として生ずるノイズとしての証明であり、故に完璧意思疎通は不可能である

同時に、自身においてもその得た表象としての認識を、

実際に自分認識したものを完全に換言するのもまた不可能である

ここで本題に戻ろう。

まり、なぜ文章パクリが駄目とされるのか。

それはつまり事象描写価値があるからではない。

ノイズの部分にこそ価値があるからだ。

人間はこのノイズのことを評して「独自感性」として賞賛し、

彼らは実際、事象に対する見事な描写評価を与えるのではなく、

ノイズ」に対して評価を与えているのだ。

仮に富士山としての事象光景が、文字として表せるコードとして定義化されたとしよう。

すると橙色をR132・G90・B18として示せるように、富士山も同様に共同認識コードにより共通の形で表記することができるだろう。

その際において、富士山を示すコードを流用しようと、橙色場合と同様、そのコードを”パクリだ!”と批判されることはないだろう。

それは定義化された表象富士山を描いたかである

文章引用パクリとされる行為文章を盗むのではなく、作者としての”ノイズ”を盗むのであり、人は意思の疎通として害となる、その”ノイズ”に価値を置いている。

その事実はつまり文学としての重要性を示しているのであり、

人間は巧みに描写された事象を求めて作品としての文章を読むのではない。

それは正確さに欠ける、個々人として個人的感性と称される”ノイズ”を読む行為に他ならないのだ。

パクリが許されない最大の理由はここに帰結する。

まり、人はノイズを読み得ようとすると同時に、その”ノイズ”の出処を正確に知ろうと欲するためである

それはすなわち、”ノイズ”の正体が判明しておらず、その”ノイズ”としての概念自体アニミズム的にも崇高する謂れを持ち得ているかである

これこそ換言すれば、

「逃げちゃ駄目だ、逃げちゃ駄目だ…」

といったこ文章の与える意味としての本質が、

エヴァンゲリオンにおける碇シンジへと自然還元されるように。

Permalink |記事への反応(0) | 10:57

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2024-04-07

生活を、している

4/8追記

思った以上にたくさんの方に読まれて驚いています

ブラジャー外干はありえんって意見が多かったのでググったら確かに危なそうだったんで室内に干したいんですけど、ワコール店員さんに洗濯機の脱水は使うなって言われてるんですよ。だから自力で絞るしかないんですけど、それじゃヒモとかから水がぼたぼた垂れません?みなさんどうされてるんだろう。

コメ欄の方ありがとうございますバスタオルで挟むのやってみます

母親と一緒に買うものだと思ってたってコメント見たけど、「アンタ胸ないのにブラなんていらんでしょ」で終わらす母だったのでそれは仕方ないです。

追記終わり

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まれてこの方カップ付きキャミソールしか着てこず、ブラジャーを買ったことすらなかった。

ブラをする必要もないぐらいの胸の大きさだし、彼氏も居たことないので買うことすら思いつかなかったけど、ショッピングモールで偶然下着屋の前を通りがかって店員さんと目があったので店に入った。

そうしたらいつのまにか買う流れになって、なんだか暇で刺激が欲しかったのでちょうどいいと買ってみることにした。

赤とかベージュが透けにくくていいと言われたけど、流石に真っ赤は嫌だと思って薄橙色シンプルブラジャーを選んだ。

家に帰って改めて手に取り、自分人生で今まで手に取ってこなかったブラジャーという選択肢が目の前にある事に少しだけ驚く。

服を着る前には洗うからブラジャーもきっとそうだ、と、スマホと睨めっこして洗い方を調べ、桶に水を張り手洗い専用洗剤を溶かして、ブラジャーをそっと持ち上げ沈める。春なのに水はまだ冷たい。

風呂桶と同じオフホワイト色に染まった水の中でブラジャーの紐が揺れる。それを手のひらで押さえるように押し洗いをすると、水の冷たさの中で薄いレースの手触りがした。ちゃぷちゃぷと静かに揺れる水音に、した事もないのに沐浴を思い出す。

好奇心で買っただけの柔らかい布を、洗剤の柑橘系匂いが漂うまで、丁寧に丁寧に洗う。

そしてハンガーの平らな部分に洗濯バサミを二つつけて、カップの部分をそれぞれはさむ様にして干す。

ベランダの床に向かって垂れた紐からぽつぽつ水が滴る。

夏の空ほど透明感のない、紫陽花みたいな色の空が広がっている。

なるほどこれが生活か、と思う。

Permalink |記事への反応(12) | 16:13

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2024-01-04

atcoder赤色統合失調症患者です

僕は統合失調症趣味人ニートです。プログラミング趣味としてやっています

競技プログラミング勉強は大変でした。atcoderレッドコーダーになるまでの一連の勉強方法について書こうと思います

実は競技プログラミングを始める前までは、統合失調症ではありませんでした。単なるニートです。

僕は生産的な趣味ネットで探し、DIYは体力を使うから嫌だし、料理は太るから嫌だという理由で、競プロにたどり着いたのです。

最初githubで公開されていた練習問題リストを反復して行いました。

そしてコンテストの日になって、実際にやってみたら3問しか解けず、結果はひどいものでした。

しか問題自体は、練習問題さえできるレベルであれば解けるものだったのです。

そこで僕は「応用力が足りない」のだと仮説を立て、応用力のためには見たことのない問題に取り組む必要があると考えました。

インターネット上で探すことのできるあらゆる練習問題リソースを探しました。leetcode,topcoder,project euler等。

しかしどうしても解けない問題いくら考えても時間無駄なので、一問10分の制限つけました。10分経ってしまったら答えを見ます

こうして新しい問題を解き続けて応用力をつけ、ようやくABCで全問正解するようになりました。

次にARCチャレンジしたら、僕はすでに応用力が十分身についていて、ARCでも全問正解しました。

こうして僕は繰り返し参加して橙色コーダーになったのです。

それでAGCに参加したのですが、やはり問題が難しくてなかなか太刀打ちできません。

問題を読解するところからして躓いてしまうのです。

繰り返し参加してみますが、レートもなかなか上がらず苦労していました。

ふと、僕は夢で悪魔が出てきました。

悪魔は僕にこう言いました「俺が問題の解き方を耳で囁いてやる。お前はただその通りに解けばいい。どうだ、交渉するか?」

僕はこの夢で交渉をしてしまったのです。

信じられませんが、それから1ヶ月間は異様な機械音のようなうるさい幻聴を聞き、プログラミングどころではありませんでした。

時々、「お前は罪を犯した!これは罰だ!」という声と共に、鼓膜が破れるような音を聞き続けたのです。

その1ヶ月間は死ぬような思いをしました。病院へ行くと、統合失調症であると言われました。

薬を処方されたら機械音を聞かなくなりましたが、頭があまり働かなくなりました。

しかし、競プロ赤色になりたいので、またコンテストに参加しました。

すると驚くことに、「お前は罪を犯した」と言ってきた時の声が聞こえてきたのです。

その声は、問題文に対して解答方法を瞬時に囁きました。

僕は頭が働かないので、そのささやきの通りにコードを書き記しました。

そうしたら、なんと見事に全問解くことができて、赤色コーダーになったのです。

僕が初心者アドバイスするとしたら、悪魔幻聴契約をするべきであると勧めます。そして統合失調症になることによって、良い成績を残せるのです。

Permalink |記事への反応(6) | 15:29

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2023-10-23

anond:20231023231330

橙色の大腿

Permalink |記事への反応(0) | 23:18

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2023-08-14

anond:20230812101150

は?単に人間はいろんな人間いるからってだけでしょ。

別に日本人的見た目がふつうな訳でもなく、たまたま日本に昔からいた人たちはお前みたいな色や形をしてるだけ。

お前がアフリカ行ったらお前の見た目の方が少数派。

お前の肌が薄橙色であるのと同様に黒色であるというだけ。

特別意味はない。

特別意味はないからこそ、それがおかしいとか、わざわざ口にすることが失礼になる。

Permalink |記事への反応(0) | 05:56

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2023-04-18

anond:20230418061045

時間制限緩くやりたいならヘナ染めおすすめ

ヘナ単体だと橙色っぽくなるので、インディゴも入ったセットか、インディゴ別塗りで。

Permalink |記事への反応(0) | 21:05

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2023-03-28

夜、家に帰ると誰もいない。

まず電気をつけると橙色の明かりが広くない廊下を照らし、靴を脱ぐとスーパーの袋を床に転がす。

マスクをとってキッチンの横におき、袋から弁当を取り出し電子レンジにいれる。

セットは三分。

低く、静かな回転音を耳にしながらスマホを取り出し、ライン相手確認すると彼女から

今日あったことを含め、三回に分けて来ていた。三つ目のメッセージは要約すると『今週末に行ってもいい?』という問いだった。

俺の指はすぐには動かない。

タップするのは縁の部分。

チン、と電子レンジの音がなる。

取り出し着替えもせぬまま蓋をとって食べ始める。唐揚げ弁当。三十パーセント引き。886kcal。食べなから俺は返信を考える。そしてスマホを置いて、食べながら左指で返信を打つ。

ごめん、仕事で忙しい。

彼女はそれで納得してくれるだろう。

嘘だ。

週末は仕事はないし、完全な休みだ。

ただ自分が無精なだけで、一人で過ごしたいだけのこと。

それでも彼女は追及せず、納得して引いてくれるだろう。

仕事で忙しいから。

この言い訳が恐ろしいほど融通が効くことを俺は働きはじめてからすぐに知ったが、同時に、だからこそこの言い訳が好ましく思えなかった。むしろ嫌悪していた。

仕事で忙しいなら仕方ないよね

融通が効くからこそ、それに頼るのは何か違う気がした。

三十を過ぎた今、この言い訳を俺は今までよりもずっと多く使うようになった気がする。

俺は賎しい大人になったのかもしれない。

俺は浅ましい男になったのかもしれない。

疲れているのかもしれない。送ってしまったラインを見つめながら、そんなことばかりを思う。

唐揚げの味は、それでも旨かった。

Permalink |記事への反応(0) | 21:12

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2023-02-05

anond:20230204215608

ネムミニミズ」は、森林熱帯雨林などの陸地環境に生息する小型哺乳動物で、骨格の類似から鼻行類に近縁と考えられています

体長は約15cm20cm程度で、褐色から橙色の毛皮を持っています。飛ぶことができない代わりに高速で走ることができ、主に果物種子を食べます繁殖期は夏から秋にかけてで、一度に13頭の子どもを産むことがあります

ネムミニミズは次のような特徴的な生態を持っています

集団生活を送ります。仲間と一緒に生活することで安全を確保し、食物を共有することもできます

超音波を使ってコミュニケーションを行います。近くにいる仲間や敵から警告や情報を伝えるために使います

・長い尾を持っています。この大きな尾はバランスをとるのに役立つだけでなく、繁殖期には見栄えをよくする役割も果たします。

 

1798年イギリス探検家CaptainJames Cookが、探検船「HMSEndeavour」で南太平洋を巡っていたとき、彼に同行した学者Dr. Thomas Wilsonが「ネムミニミズ」を発見しました。彼は船上で詳細な観察を行い、「驚くべき生物」と記録しました。「Endeavour」はオーストラリアを含む南太平洋の島々を巡回し、Wilsonは多くの新しい動植物発見して調査しました。

Permalink |記事への反応(0) | 21:47

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