
はてなキーワード:棋譜とは
囲碁だってカジュアルなゲームのひとつなのに、なぜか難解な学問のように思われている節がある
昭和に1000万人も囲碁を打つ人がいたのだからそんなわけがない。未就学児でも打ってるし大人が出来ないということはない
こんなの思ったことないし聞いたこともない…。やってる側が最初にこれ持ってくるのは何か感じ悪くてちょっと笑う。そういうところでは…。
ええ….この増田は実際にあったブコメへのアンサー記事なんだが
ちなみにブコメ以外にもSNSとかリアルでもこの手の意見は大量にあるからね。
自分の視野狭窄を棚に上げ「そういうところ」という言葉を使うあたりにまさに従前からの偏見が滲み出ている。自分こそ初手で他人をディスる前にもうちょっとよく調べよう
なんか囲碁は将棋と違ってAIへの対応が遅れてるみたいなのをよく見かけるけど、棋士がAWS使って囲碁AIと検討してるくらいにはAIに慣れ親しんでるからね
→囲碁AIブームに乗って、若手棋士の間で「AWS」が大流行 その理由とは?
見た目が地味なのは他のテーブルゲームも変わらない。色がついている分将棋より視認性が高い。命のやり取りをしてるので中身は実はド派手
www.algorithmicartisan.com/gostones/
最初難しいのはどれも同じ。囲碁だけ特別難しいということはない
最近ぼちぼちやり始めた
将棋の方はヘボなのに囲碁の方だけどんなハイレベルな戦いを前提としているのか。非対称性がすぎる。
10手も20手も読めるのはプロの領域。アマチュアがそのレベルで打ってるわけがない。1~3手の読みが入れば十分。
適当に打って(指して)王手飛車・十字飛車や角での両取り、ふんどしの桂など痛恨の一撃を食らうのは盤面が狭く手数も少ない将棋のほうがはるかに多い。
棒銀などで自陣を突き破られたらほぼ負けるが、囲碁は多少やらかしても盤面が広いので挽回ができる。
超大雑把に言うと、相手の近くに打ったら攻めの手だし、自分の近くや隣接に打ったら弱点を補強する守りの手だと思って間違いない
将棋→飛車先の歩を突かれたから受けないと自陣突き破られる、金上がって受けよう
囲碁→隙間を覗かれてる。次に出てこられると突き破られたり分断されるから石を追加して補強しよう
で、ここで言いたいのが将棋における経験値と囲碁における経験値の差を無視してないか?ということ
果たして将棋の何の経験がない者が棒銀をやられた時に、それが何手も先の自陣崩壊につながっていることを予測できるだろうか
将棋であなたが飛車先の歩を突かれたときに自陣で受ける手を指すことが出来るのは棒銀で自陣を破られた経験があるからだ
直感で理解したわけではなく、自覚してないだけで経験による暗黙知があるからだ
囲碁においても同じことが言える
将棋の意図がわかって囲碁の手の意図がわからないのは、あなたの経験値の差だ
囲碁だって経験値を詰めば「こうすればこうなる」「だからこの守りが必要だ」というのがわかってくるようになる
囲碁において何の経験もないのに予測や意図の理解ができたらそれは紛れもなく天才である
我々は凡人だということを忘れてはいけない、経験や知識を蓄えることでのみ上達できるのだ。
最初の段階で何もわからないのは我々凡人にはいたって当然のことであり気に病むことではない。
見て読んで経験して覚えいくことを、なぜか囲碁にだけは最初から自分が有していることを期待する人が多い
ほとんどの人間は囲碁に対して赤ちゃんと同じ状態なだけだ。麻雀だって最低限役を覚えなければ、アガリの形を目指すことは出来ないだろうし解説を聞いてもチンプンカンプンだろう(生まれた時から麻雀の役が頭に入っている人間はいるだろうか)
詳細に知るならば『一手ずつ解説! 碁の感覚がわかる棋譜並べ上達法』っていうシリーズがあるからそれを読もう。Youtubeならフワ囲碁チャンネルに初心者向けのそういう動画がある。
https://youtube.com/playlist?list=PLfxbYC-F0TEo-mDZurdutQtydSZ_G09HG
それと最近はいごもんってサイトが出来て、「なぜそこに打つのか」という意図や作戦をプロやアマ達が投稿して寄せ合うサイトがあるのでそれを眺めるのもオススメ
囲碁に対する大抵の疑問や誤解は純碁で解ける
おそらく挫折者の理解を妨げている要因であろう陣地や石の生死の概念が純碁にはない
理解を難しくしているであろう陣地と石の生死の概念も、得点を上げようと盤上を石で埋めていく過程で必ず解決されるし、囲碁の「地」や生死というのが実はこの埋める過程を省略しタイムパフォーマンスを上げているだけのものであることが、やっている内に理解できるだろう
純碁こそが囲碁入門の最強のソリューションなので知名度が上がってほしい
全くそんなことはない。アマならツケヒキや星への三々入り定石など代表的なものを数個覚えれば十分。その場のアドリブでなんとかなる。
「定石を覚えて2目弱くなり」「定石は覚えて忘れろ」という至言もある。定石を勉強するのはそこに散りばめられた手筋や考え方を学ぶためであり、暗記するためではないのだ。前者は暗記した定石を披露することが目的化し、その局面に応じて変化することを忘れて余計弱くなるという格言である。
中国の状況はこういう感じなので「囲碁だから(囲碁の特性上の理由で)人気を出すのは無理」ということはない
https://i.imgur.com/U3SPnnj.jpg
https://i.imgur.com/Xq0U6Wv.jpg
https://i.imgur.com/byM8nFI.jpeg
『囲碁シル』っていうAIの選択肢をチョイスするだけのバトルや、定石のキャラカードを配置するだけで対局できる革新的な対局アプリが11月5日にリリースされるらしい
これで囲碁を「追体験」するだけでも何か囲碁に対する緊張感が解けてブレイクスルーのきっかけになるんじゃないか?
https://x.com/hjjgo_japan/status/1983758121828020381
一力四冠がLG杯決勝に進出し、応氏杯以来二度目の国際棋戦優勝を目指している
KGSってサイトではてな囲碁部やってます。新規、初心者だれでも歓迎!
みんな初心者にも優しく教えてくれるよ!夜なら人いるよ
Permalink |記事への反応(27) | 13:05
赤:内田雅章@東京 緑:前川裕里恵@滋賀 白:松嵜圭介@京都 青:増田勝也@東京
白13
赤18 赤 8 緑23 青12 青14 緑 × 青 3 白11
緑 9 青 5 白15 赤10 青20 白 4 赤 6 赤16
赤 × 赤24 緑25 白19 青17
緑 7 > 5
青 5 赤22 青 ×  赤 2 白21 青 1 
+--+--+--+--+--+
| 青 | 青 | 青 | 青 | 青 | 
| 赤 | 赤 | 白 | 青 | 青 | 
| 赤 | 赤 | 緑 | 白 | 青 | 
| 赤 | 赤 | 青 | 緑 | 青 | 
| 白 | 赤 | 緑 | 緑 | 緑 | 
赤: 7枚 ○ 8 × 1
緑: 5枚 ○ 4 × 1
白: 3枚 ○ 6 × 0
青: 10枚 ○ 8 × 1
赤:中尾大助@兵庫 7.27 緑:宮川敬@北海道 8.10 白:國光紀子@岡山 8.17 青:中島由香@兵庫9.28
赤13
赤 8 緑 3 赤 2 緑 1 緑14 赤15 緑18 白12
白24 緑23 緑25 白 4 緑 × 緑 5 赤11 赤22
青 6 緑 × 赤 9 白10 緑 × 赤21 白 × 緑 ×
赤20 > 25
スルー 緑25 白16 白17 青19 緑 7 
+--+--+--+--+--+
| 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 
| 青 | 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 
| 赤 | 白 | 緑 | 赤 | 緑 | 
| 白 | 白 | 赤 | 緑 | 緑 | 
| 赤 | 赤 | 緑 | 緑 | 緑 | 
赤: 5枚 ○ 9 × 0
緑: 16枚 ○ 9 × 4
白: 3枚 ○ 6 × 1
青: 1枚 ○ 2 × 0
赤:稲葉結衣@東京 緑:中島由香@兵庫 白:鳥本裕子@埼玉 青:青柳俊子@富山
緑13
緑 8 青 3 赤12 緑11 赤18 青23 青 6 赤 ×
青16 緑 1 白 × 緑21 緑14 緑22 緑 × 緑 ×
青20 白25 緑24 白15 赤17 青 7 緑 2
緑 4 > 25
赤 ×  白19 青25 白 9 緑 5 緑10 
+--+--+--+--+--+
| 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 
| 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 
| 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 白 | 
| 緑 | 赤 | 緑 | 白 | 白 | 
| 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 青 | 
赤: 1枚 ○ 3 × 2
緑: 20枚 ○12 × 2
白: 3枚 ○ 4 × 1
青: 1枚 ○ 7 × 0
引用がどうこうとかさぁ
裁判だと、まずそもそも「それは著作物なんですか?」ってところから争われるじゃん?
これが著作物じゃないとなれば当然、仮に引用の要件を満たしていなくても著作権侵害にはならない なぜならお前のそれは著作物ではないから!というドンデン返しが初っ端にある
著作物ではないということは北斎の神奈川沖浪裏と一緒で、何に使ったっていい物
のはずなのに
ちょいちょい「これは著作物ではないがそれを作った労力は無視できない!」とかいって見出しやら棋譜やらバンドスコアやらの複製利用が不法行為ってなってるじゃん
じゃあ著作物じゃなくても本当の意味で自由には利用しづらいね、という理解で落ち着くのもそれはそれでOK
でも北朝鮮のテレビ番組を無断放送した時の裁判だと、高裁で出た不法行為って判決が最高裁で覆ったわけで
っていうのを調べてたら整理された記事があったのでURLを貼りますけど
https://www.businesslawyers.jp/articles/1436
いやほんとどういうこと?著作権ってむずくね?ていうか著作権の領域じゃないよねこれ
教えて人類
インターネット上の情報の99%は、情報の受け手の行動や感情、お金を操作することを目的としたもの、あるいは純粋なエンターテイメントとして消費されるものとして整理できます。
一方、1%は、スキル、知識、客観的事実の伝達に特化し、ユーザーの生活や能力を向上させるために役立つ情報と言えます。
ユーザーの視点から見ると、これらの情報は「役に立たない」というよりは、「誰か(情報発信者側)の利益を優先している」あるいは「単に時間を消費させる」性質を持っていると解釈できます。
1%のジャンルは、自己成長や客観的な理解に直結する、ノウハウやデータを主軸とした情報です。
この分類は、インターネット上で情報を探す際に、「誰かの利益のためのコンテンツ」と「自分の利益のための知識」を峻別するための視点を提供しています。
赤:浮穴智也@大阪 緑:鈴木うらら@神奈川 白:坂田修一@福岡 青:神永大喜@東京
赤13
白 8 緑 3 青12 緑18 青14 緑 6 緑15 白 1
スルー 白11 緑23 緑16 緑21 青 2 緑22 白 ×
白 4 緑 5 赤10 緑 × 白 × 青 7 緑17 緑 ×
青 ×
白 9 > 21
白21 緑19 白24 青25 緑20 
+--+--+--+--+--+
| 白 | 白 | 白 | 白 | 緑 | 
| 白 | 白 | 白 | 白 | 赤 | 
| 白 | 白 | 白 | 白 | 緑 | 
| 白 | 白 | 白 | 白 | 緑 | 
| 白 | 白 | 白 | 白 | 青 | 
赤: 1枚 ○ 2 × 0
緑: 3枚 ○12 × 2
白: 20枚 ○ 7 × 2
青: 1枚 ○ 5 × 1
赤:瑞原明奈・鈴木優@U-NEXT Pirates 緑:石井一馬・HIRO柴田@EARTH JETS 白:醍醐大・浅井堂岐@セガサミーフェニックス 青:下石戟・中田花奈@BEAST X
赤13
赤14 青15 青12 緑 8 白 3 緑18 青22 青 2
白 1 白23 青24 青 4 白 5 赤25 赤21 緑10
青 7 赤 6 赤 9
赤20 > 5
赤 5 青19 緑17 青16 青11 
+--+--+--+--+--+
| 白 | 白 | 白 | 白 | 赤 | 
| 赤 | 赤 | 赤 | 赤 | 赤 | 
| 青 | 赤 | 白 | 赤 | 赤 | 
| 青 | 青 | 青 | 青 | 赤 | 
| 赤 | 赤 | 赤 | 赤 | 赤 | 
赤: 15枚 ○ 8 × 0
緑: 0枚 ○ 4 × 0
白: 5枚 ○ 4 × 0
青: 5枚 ○10 × 0
赤:吉田名那@東京 緑:徳地恵真@兵庫 白:堤恵里奈@埼玉 青:新井理乃@大阪
白13
赤 8 赤18 白 3 青12 赤11 青14 白23 スルー
白15 赤 4 青 5 赤20 白 × 緑25 白10 緑24
青 2 青16 青 6 白 1 白21
緑22 > 5
緑 5 青17 緑 7 緑19 青 9 
+--+--+--+--+--+
| 白 | 青 | 青 | 青 | 緑 | 
| 白 | 緑 | 青 | 青 | 緑 | 
| 白 | 緑 | 緑 | 白 | 緑 | 
| 白 | 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 
| 白 | 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 
赤: 0枚 ○ 5 × 0
緑: 14枚 ○ 6 × 0
白: 6枚 ○ 7 × 1
青: 5枚 ○ 8 × 0
赤:新家光子・新家帆真@兵庫 緑:川原稔一郎・川原優騎@茨城 白:本庄将也・本庄詩真@大阪 青:松本京子・松本和樹@埼玉
青13
赤 × 緑12 緑14 緑11 緑15 緑18 青23 白10
白20 スルー 白 8 緑 3 青25 青 5 青22 青 ×
スルー 白 × 緑24 緑21 青 2 青 × 赤 1 緑 4
青19 緑 × スルー 赤 × 緑 ×
白 9 > 24
青 ×  白24 緑 ×  白17 白 6 緑 7 緑16 
+--+--+--+--+--+
| 赤 | 青 | 緑 | 緑 | 青 | 
| 白 | 緑 | 緑 | 白 | 青 | 
| 緑 | 緑 | 白 | 白 | 青 | 
| 緑 | 緑 | 白 | 白 | 青 | 
| 緑 | 緑 | 緑 | 白 | 青 | 
赤: 1枚 ○ 1 × 2
緑: 11枚 ○11 × 3
白: 7枚 ○ 7 × 1
青: 6枚 ○ 7 × 3
赤:蔵森美樹@福岡 緑:島崎恵理@神奈川 白:森本千穂@大阪 青:伊藤汐花@茨城
緑13
緑 8 青 × 白18 赤 × スルー 青 3 緑23 白14
赤15 青12 白11 白 2 青 1 赤 6 赤24 赤22
青16 緑21 白 7 白17 白 × 赤10 青 4 スルー
青20 > 21
白 9 赤 ×  緑25 白19 緑 5 緑21 
+--+--+--+--+--+
| 青 | 青 | 青 | 青 | 緑 | 
| 青 | 白 | 白 | 緑 | 緑 | 
| 青 | 青 | 緑 | 白 | 緑 | 
| 青 | 緑 | 白 | 白 | 緑 | 
| 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 
赤: 0枚 ○ 5 × 2
緑: 12枚 ○ 7 × 0
白: 5枚 ○ 8 × 1
青: 8枚 ○ 6 × 1
赤:谷元祐輔@大阪 緑:尾藤祐基@愛知 白:國光紀子@岡山 青:村上巧市@石川
青13
青18 赤23 白12 スルー 赤 8 赤11 緑14 緑 2
白 1 白 3 緑22 白20 赤21 白16 白 6 緑10
緑 × 赤15 青 5 青25 赤17
赤 7 > 1
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| 白 | 白 | 白 | 青 | 青 | 
| 白 | 白 | 白 | 緑 | 青 | 
| 白 | 白 | 白 | 赤 | 青 | 
| 白 | 赤 | 白 | 白 | 青 | 
| 赤 | 赤 | 赤 | 白 | 青 | 
赤: 5枚 ○ 7 × 0
緑: 1枚 ○ 5 × 1
白: 13枚 ○ 9 × 0
青: 6枚 ○ 5 × 0
赤:宮川敬@北海道 緑:嘉山剛太@東京 白:東宏光@兵庫 青:後藤要二@東京
赤13
緑 8 白 3 青12 赤11 青18 青 6 白23 赤 1
赤14 赤 2 白10 白 7 赤 4 緑 5 青 9 青19
緑15 緑17 赤25 緑 ×
赤20 > 5
赤 ×  白16 緑 ×  白 5 青24 赤22 赤21 
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| 赤 | 赤 | 赤 | 赤 | 白 | 
| 赤 | 赤 | 赤 | 白 | 緑 | 
| 赤 | 赤 | 白 | 赤 | 緑 | 
| 赤 | 赤 | 赤 | 赤 | 赤 | 
| 赤 | 赤 | 赤 | 赤 | 赤 | 
赤: 20枚 ○10 × 1
緑: 2枚 ○ 4 × 2
白: 3枚 ○ 6 × 0
青: 0枚 ○ 6 × 0
赤:大道麻優子@埼玉 緑:中尾大助@兵庫 白:山上大喜@東京 青:清水日向光@京都
赤13
白 8 赤 × 青 3 スルー 赤 × 緑14 緑12 白18
赤11 赤15 緑 2 青 × 緑 × スルー 白 6 白16
白10 白20 白 × 赤23 緑 4 白 × 緑 1 緑21
緑24 白22 赤25 白 ×
緑 7 > 25
緑25 緑 5 白 9 青17 緑19 
+--+--+--+--+--+
| 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 
| 緑 | 緑 | 白 | 緑 | 緑 | 
| 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 
| 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 
| 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 緑 | 
赤: 0枚 ○ 5 × 2
緑: 24枚 ○11 × 1
白: 1枚 ○ 8 × 3
青: 0枚 ○ 2 × 1
観る将歴30年(観る碁歴は15年くらい)になります。よろしくお願いします。
例の件について初めに自分の意見を述べておくと、「白玲通算5期のフリークラス編入には賛成。ただしアマチュア強豪(元奨励会員含む)にもアマ全国大会優勝回数等を条件に同等の門戸を開くべき。本制度の導入に伴って棋士数が増えすぎる等の懸念があるならフリークラス在籍年限の調整で対応。」です。
今回話題となっている棋士編入についてだが、まず将棋棋士には大きく分けて2種類ある。「棋士」と「棋士(フリークラス)」だ。
簡単に言うと、「棋士」は順位戦という全棋士の格付け的なリーグ戦に出場でき、一定の対局数(=報酬)が確約される。羽生や藤井聡太はこっち。
今回案で規定を満たした女流棋士が編入可能となるのは後者の「フリークラス」で、こちらは順位戦に参加不可(=対局数が確約されない)となる。
また、他棋戦で一定の成績を挙げることで順位戦へ昇級することが可能だが、これを10年以内に達成できない場合は強制引退となる。いわば「時間制限付きのプロ」だ。
https://www.shogi.or.jp/match/junni/rules.html
編入した女性棋士がいきなり羽生藤井と肩を並べて戦うと思っている人もいるようだが、それはとんでもない勘違いだ。棋士とフリークラス棋士は全く立場が異なる。
で、例えば白玲通算5期を獲得してフリークラス編入した女性が一定の成績を挙げて順位戦に昇級したのなら、彼女の実力に異議を唱える人はいないだろう。
また、10年間で順位戦昇級規定を達成できず強制引退になったのなら、それは正しく実力主義の結果だ。
つまり、今回の案はフリークラスを実力を見極める場として位置付ける施策だと思う。
加えて私はアマチュア強豪(元奨励会員含む)にも同様にフリークラスで戦う機会が与えられるべきだと思う。
「そもそも棋士になる時点で実力主義に則るべきでは?」という意見は理解できるが、私の意見はそもそも現状の奨励会ベースの棋士採用枠が少なすぎるという点に端を発している。
現状のアマチュア全国大会を見ても元奨励会員たちの活躍が目覚ましく、フリークラスに編入しても十分戦えるレベルのプレイヤーが複数いると感じる。
また女流棋士に関しても、西山・福間(旧姓里見)らトップ女流は現役棋士に対してこれまでに十分な勝ち星を挙げてきた。トップ女流の証明として白玲通算5期は決して軽くない。
「白玲通算5期」というのは所謂「クイーン称号」という各タイトルごとにある名誉称号のことだが、参考として1990年以降クイーン称号を達成した女流棋士はわずか5人(林葉・中井・清水・里見・西山)しかいない。
更に白玲戦は順位戦と同じ昇降級リーグ戦方式を取っているため、他のクイーン称号と比べ格段に達成が困難だ。
一部の人が危惧するような、達成者が続々と現れて将棋界のレベルが格段に落ちるというような事態になるとは考えにくい。
問題は女流棋士全体のレベルを維持・底上げできるか(本件で言う「担保」の話)という点だが、これについては引き続き普及や育成を頑張っていくしかない。ただ女流棋界全体の実力が確実に向上しているのは多くの棋士が認めるところだし、現状のまま少子化や人口減少、棋戦メインスポンサーである新聞社の衰退を指をくわえて眺めているよりは、制度を整え順位戦への道筋を作って未来の才能に懸ける方が希望はあるだろう。
各編入試験制度の導入は将棋界としては大きな前進だったが、正直言ってこれも厳しすぎると感じている。
「対棋士10勝以上かつ勝率6割5分を挙げた上で三段リーグ抜けたてピチピチの四段5人と3先」は三段上位、何なら平均的な棋力の現役棋士でも困難だろうし、三段リーグの18局と比べると編入試験の5局は判断材料として少なすぎる。公式戦の棋譜を大量に研究される女流棋士なら尚更だ。
よって、強制引退のあるフリークラス枠を拡大し準棋士程度の扱いにすることで、より長い目で実力あるプレイヤーを見出す方が良いと考えている。
要するに、アマチュア強豪・女流強豪・奨励会三段と「棋士」との間にフリークラス棋士というバッファを設けようというのが私の意見だ。
個人的には三段リーグの昇段枠を広げたいが、難しいなら次点付与条件を増やす施策だけでも取れないかと考えている。今期竜王戦の山下三段のように奨励会員が棋戦本戦まで勝ち上がるなど、下が詰まっているのは明白。下の詰まりが女性棋士への道のりを更に困難にしている面もあるだろう。
機会均等という意味ではそうだし、かつては私もそう思っていたが、現状圧倒的に男性多数の環境で10〜20代の女性が十全にパフォーマンスを発揮できるかは疑問が残る。
女流棋士から奨励会各段級へ編入する制度も作られたが、女流棋戦とのスケジュール両立や公式戦の棋譜が残って研究されやすいなど不利な要素は払拭しきれない、というのが今の私の意見。
それをやったら最後、本当に女性棋士誕生の目は消失する。女流棋士の存在がどれだけ多くの女性への普及に貢献したかがあまりにも過小評価されている。
よって女流棋士をなくすことはできない。だが奨励会コースの不利も払拭しきれない。ならばそれ以外のコースを緩和しよう。実力不足ならフリークラスというバッファで選別しよう、という理屈。たとえ先人がバッファを抜けられなかったとしても、その姿を見て研鑽した人が後に続くと信じて。
ヒューリックの会長が将棋好きな縁でCSRとして各種プロ棋戦やアマ大会を主催・協賛していて、千駄ヶ谷の新将棋会館はヒューリックのビルに入居している。
そして白玲戦の主催者として賞金を大幅増額した上での今回のクイーン白玲編入案なので、まあ彼らの意向が入ってないわけがない。
ただその案が棋士総会で可決されたという事実も重くて、人口減少が顕著な中で女性プレイヤーも増やさなければ将棋界は早晩先細りしていくだけという危機感は当事者の棋士・女流棋士たちも共有しているところではあると思う。
実を言うと女性棋士について今回の将棋のような「優遇制度」を取っているのが囲碁界。
日本棋院を例に挙げると、毎年の「正棋士」採用に加え「女流特別採用棋士」という女性枠がある。これは女性のみの総当たり戦で決められ、将棋の三段リーグのような男女混合の選別を経ることなくプロになれる。加えて2018年からは「女流特別採用推薦棋士」という推薦枠も作られた。今の多くの女性囲碁棋士はこれらの女性枠からデビューしている。
一般枠を勝ち取った女性棋士もいるが、その数はこれまでにわずか4人。この手の話題になると「囲碁は男女差がない」と言う人が少なくないが、実際のところ将棋よりは差が小さいものの普通にゴリゴリ男女差はある。(ちなみにチェスもゴリゴリ男女差ある)
そうして女性枠で入段した人の成績が振るわないケースも珍しくないし、女性枠の棋士は対局料や給与も正棋士より低い(何度か昇段を重ねてようやく正棋士になれる)。
ここまで読んでもまだ「囲碁は男女平等」と言えるのであれば、あなたと私とでは少し平等の定義が異なるかもしれない。
ただ、そういう「女性枠」で入段した棋士たちの中から近年藤沢里菜(若鯉戦で女性初の優勝)や上野愛咲美(竜星戦で女性初の決勝進出・新人王戦で女性初の優勝)ら逸材が現れているのも事実。
将棋に関しても、挑戦する機会を今よりも増やすことが女性プレイヤーの成長・発見に繋がると思っている。
(藤沢里菜は囲碁界のサラブレッドなのでここで挙げるのはちょっと違うかもしれないが)
まあ昔は女性が棋士や奨励会員の研究会に参加しづらかったりそういう格差はあったと聞くけど、その頃に比べたら研究環境の格差は縮まっていると思う。
ただ、人間と実際に盤を挟んで何局も指すという実戦経験はAIでは補填できないものだから、そんなに単純な話でもないと思う。
この辺の空気感が変わってきているのは遠山六段のコラムからも垣間見える。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/061ebf2664a536eb2417e5097468dc4a772f4af8
じゃあ現女流棋界の2トップを張る西山と福間の、一般棋戦女流参加枠での直近5年の戦績をhttp://kishibetsu.com/ で見てみよか。(更新再開ありがとうございます)
これはNHK杯女流予選の勝敗も含まれるしあくまで参考記録だけど、対局相手のレベルはフリークラスに編入した場合のマッチングとさほど変わらないはず。
| 年度 | 勝敗 | 
|---|---|
| 2020年度 | 13勝9敗 | 
| 2021年度 | 8勝8敗 | 
| 2022年度 | 3勝9敗 | 
| 2023年度 | 10勝7敗 | 
| 2024年度 | 9勝7敗 | 
43勝40敗(0.518)
| 年度 | 勝敗 | 
|---|---|
| 2020年度 | 6勝8敗 | 
| 2021年度 | 10勝7敗 | 
| 2022年度 | 11勝10敗 | 
| 2023年度 | 6勝9敗 | 
| 2024年度 | 4勝3敗(出産に伴う不戦敗2を除く) | 
27勝37敗(0.422)
追記:すまん集計間違えてた!
正しくは37勝37敗(0.500)や!
勝率5割と十分戦えてはいるが、フリークラス脱出にはもうひと頑張り必要になってくる。とはいえ実現不可能なラインでもない。西山さんはそれなりに可能性があるけど福間さんは結構大変かなといった印象。
ただフリクラになると参加可能棋戦が増えるのでスケジュール的に女流棋戦との両立が課題になりそうかな…。
この辺の女流棋戦と一般棋戦の両立の難しさを以前からどうにかできないかと思っているのだが、なかなか良いアイデアが浮かばない。女流棋戦でフリクラシード枠でも作る?
しかし彼女たちが一般棋戦でも普通に勝つようになっていちいちニュースにならなくなったな。何しろ今の女流棋界は元奨励会三段が3人いるからね(福間・西山・中七海女流三段)。隔世の感がある。
昔は清水会長が一発入れるだけで大いに盛り上がったもんじゃ…ホッホッホッ(観る将老人)
・今の将棋界、下が詰まってんねん
・クイーン白玲だけでなくアマチュア強豪にもフリクラチャレンジの機会を作ろう
・フリークラスをバッファにして奨励会で掬いきれない才能を見出そう
・私が30年愛した将棋が安易な男女対立煽りのおもちゃにされることについては極めて遺憾でありf*ckの意を表明します
以上
Permalink |記事への反応(11) | 17:56