
はてなキーワード:本郷奏多とは
基本全部好きというのは前提で
・天
話が結構端折られてるし主人公のキャラが変わってるのに一番好き。ぶっちゃけキャストが発表された時はなんだこれと思ってしまった。特に赤木しげる(吉田栄作)のビジュアルは酷いと思った。でも実際見てみたらめちゃくちゃよかった。色気やべえ。
でんでんが曽我すぎる。ほっしゃん無駄に似てて爆笑した。話は色々端折りすぎだけどまあ仕方ない。
・カイジ
普通に好き。カイジの実写化映画というより藤原カイジの映画という認識ではあるけど。1作目以外は特にそんな感じ。
キャストみんな良い。なぜ登場人物が一部女性化するのかはわからないが天海祐希は世界観に馴染みすぎていて逆に違和感すらあって好き。
・アカギ(1995)
雰囲気めちゃくちゃ良い。アカギの棒読み感が逆にアカギらしいし目の演技が良すぎた。世代じゃないから分からなかったけどキャスト豪華なんだな。みんなかっこいい。
・アカギ(2015)
コスプレとしてのクオリティが高すぎて逆に不自然まである本郷奏多。鷲巣は賛否両論あったっぽいけど自分にはハマった。
素人意見なんだけどカメラワークやら演出やら音楽やら全体的に微妙な気がして少し残念だった。
・銀と金(1993)
ちょこちょこクオリティが酷いからこそ好き。銀さんのカツラすぎるカツラとか絶妙な滑舌の悪さとかVシネマ特有の女性が出てくる原作殺しのシーンとか謎BGMとか。
じんわりダサいのにかっこいいところがめちゃくちゃかっこいいの福本作品ぽくて良い。
・銀と金(2017)
嫌いではないけどなんかもどかしかった。一番チープ。
リリーフランキーの銀さんは銀さんぽくないけど好き。池松壮亮自体は好きだし福本作品には雰囲気合ってるんだけど森田としてはヒョロすぎるしちょっと合ってなくて可哀想な気がした。
他の役者たちのいい意味での胡散臭さが福本作品ぽくて好きだった。
子供の頃からかわいいと言われてきた。雰囲気は神木隆之介や本郷奏多。あだ名は王子だった。
いままではつるんとした顔だったが、最近年相応に凹凸ができてきた。
これまで見た目でおいしい思いをしてきたわけではないので、さして悪影響はないと思う。
(むしろ子供扱いされて浮いた話は無く20代は不本意ながら童貞を貫き通した。ラブプラスで履修したスキルは役立てられなかった)
大人扱いされる世界はどのようなものか?キャラクターを適応させられるか?
肌質はケアできているが形はどうしようもない。整形に躍起になる女優の気持ちはこんな感じなのだろうか。加藤晴彦の顔つき変化は少しショックだった。
かわいいままの見た目でいたい。
正門良規江口のりこ山崎育三郎森田剛岡田健史長谷川博己中村倫也玉木宏稲垣吾郎松村北斗古川雄大成田凌高橋一生桜田通重岡大毅仲里依紗大沢たかお玉山鉄二松下洸平ディーン・フジオカ金城武赤楚衛二玉森裕太窪田正孝菅田将暉吉沢亮廣島秀和 綾野図 草彅:ラウール志尊淳中村蒼中川大志磯村勇斗千葉雄大前山劇久平野紫耀若葉竜也福士蒼汰竹内涼真八乙女光反町隆史井上芳雄坂口健太郎仲村トオル櫻井翔北村一輝のん錦戸亮古川雄輝渡邊圭祐 瀧澤翼三浦宏規ムロツヨシ染谷将太、山田裕貴黒島結菜竹野内豊山下智久木村達成滿盛天海祐希 柳案儀鈴木樹 黑羽麻璃央星野源 強森裕黄梅津瑞樹浅野忠信水江建太荒牧麼意森本慎太郎有村架村井良大佐藤刀ED 我也希礼音清水尋也相葉雅紀七海ひろき平間壮一戸次重幸瀬戸かずや大野拓朗浦井健治堤真一柴田恭兵佐藤流司山崎賢人前田公輝水野勝石原さとみ岡田龍太郎矢崎広大見拓士溝口琢矢 波岡一善板垣李光人松坂桃李和田雅成本郷奏多中居正広岡田将生早乙女太一佐々木喜英生田斗真 海宝直人 上白石頭皆福山雅治新垣結衣鈴木伸之高野洸阿部サダヲ松尾鷲間宮祥太朗平野良豊川悦司中村七之助堂本光一戸田恵梨香土屋太鳳犬飼斎丈高橋健介結木滉星植原卓也松下奈緒高橋文哉中尾暢樹岸谷五朗瀬央ゆりあ阿部顕嵐新田真剣佑藤原大祐内野聖陽小栗旬岸優太内田有紀向井理山本耕史宮沢氷魚今井翼本田礼生小関裕太城田優森崎ウィン鈴木亮平財木琢磨北村匠海森崎博之 崎山つばさ吉田広大松崎祐介井之脇海神木隆之介高良健吾神農直隆岩永徹也西島秀俊香取慎吾 牧島輝瀬戸康史松下優也村上虹郎浅香航大吉原光夫平手友梨奈 町井祥真松岡広大田中涼星明日海りお金子大地正木郁吉田羊山田孝之木村文乃染谷俊之馬場徹仲代達矢甲斐翔真工藤遥西銘駿小芝風花山路和弘朝田淳弥須賀京介滝澤諒岡田准一加藤和樹荒木宏文霧矢大夢上地雄輔竹財輝之助米原幸佑板垣瑞生川原和久崔名觸造砂川销莎二宮和也山中崇高藤工田中彰孝GACKT 福士認治津田寬治 增田修一朗蔽野友因松井勇步高岩成二井浦新,植田田丰幸青柳尊哉佐藤二朗木原瑠生掛川僚太、永山絢斗伊藤裕一 伊礼彼方迫田孝也 猪塚健太 影山達也鈴木勝吾奥山かずさ北大路欣也唐沢寿明廣瀬智紀沢口靖子音尾琢真久保田秀敏大内厚雄永瀬廉松本潤藤原竜也鈴木京香松本享恭久保田悠来南圭介二葉要石川禅森山未來佐藤健木津つばさ笠松将山本一慶木村拓哉綾瀬はるか村上新悟長田成哉塩野瑛久田中俊介石黒英雄和久井映見吉沢悠安里勇哉高橋光臣前川泰之石丸幹二今井彌彦 石賀和輝水田航生山口大地新谷ゆづみ糸川耀士郎 岸田タツヤ飯田洋輔 田内季宇桜木那智藤木直人鈴木裕樹 沖野晃司文豪傑吹越満成河宮内伊織中川大輔小林豊 楽駆太田基裕寺島進山口祐一郎平方元基 水石亜飛夢 梅澤勇人田本清嵐細田佳央太岡村美南桐山漣 兵頭功海小野塚勇人神山智洋大森南朋 北園涼小原唯和片岡仁左衛門永山瑛太 檜垣成弥遠藤憲一日向野祥浜中文一大島優子青木瞭 愛月ひかる横浜流星宮川智之石田ゆり子富田翔錦織一清中尾拳也 法月康平高杉真宙小田春樹 飯村和也博多華丸松島庄汰平野宏周望海風斗佐藤貴史 オ川コージ渋川清彦石川翔猪野広樹立花裕大真田広之田代万里生 造本陣渡辺大輔岡宮来夢萩野崇福崎那由他濱田龍臣室龍太田村路中村集人戶純菁 有澤樟太郎渡部秀 美 加河合健太郎演出的《水池谷武元宮崎湧 松尤加子种田博嘉一條袋 天羽尚善 阿久津冀山赔晶吾京本大我,青柳翔 須贺贵定 极田龍平東啓介 郷本直也飯島直子江田由紀浩山崎大輝櫻井圭佑阿部丈二町田啓太玉城裕規中村優一山口祥行池上紗理依spi俺真咲伊万里有風間由次郎鷲尾修斗鹿賀丈史八島諒TAKA 雷太近藤頌利涼風真世石井陽菜三浦涼介坂東龍汰田中哲司横山だいすけ近藤真行田中尚輝道口瑞之宮崎秋人寺尾聰川上洋平橋本さとし瀬戸利樹尾上右近上野樹里鈴木仁中島裕翔戸塚祥太松田悟志中野太賀鈴木浩介白濱亜嵐須賀健太姜暢雄 一ノ瀬竜波瑠新垣里沙横山真史稲葉友吉高由里子上遠野太洸飯田基祐池田純矢辻本祐樹 綾切拓也岡本圭人前田敦子鞘師里保野村萬斎 栗田学武富田健太郎横井激高橋怜也若村麻由美千葉瑞己古川毅大平峻也及川光博 平牧仁林遣都内山眞人 紅ゆずる高崎翔太小瀧望片岡信和立石俊樹早乙女友貴 「原時也西島隆弘大倉忠義杉野遇亮オダギリジョー北村優織田裕二永野芽郁風間俊介長塚圭史白石隼也香川照之氏家竹内一樹田中精浜辺美波野田洋次郎複れい広瀬すず加藤シゲアキ佐藤祐吾加瀬亮栄信伊藤淳史井上真央白川裕二郎永田聖一朗猿渡一海生駒里奈三津谷亮中井貴一TEAM NACS 奥谷知弘赤澤燈笠松哲朗大野智藤田玲谷水力土有貴阿部快征 谷佳樹神宮寺勇太飯島寛騎伊藤あさひ長澤まさみ夢咲ねね山本紗衣大石吾朗溝端淳平 案野浩孝宮野真守唐橋充市原隼人飯田達郎小西遼生竜星涼太田将熙内海啓貴君嶋麻耶 真風涼帆中川翼教三上真史、佐野大樹 大孝二新納慎也齋藤又力本木雅弘桐山照史西村去古亭加藤迪齋藤信吾草川拓弥蔽野友也橋本汰斗 田割法明兒玉遥喚野壮高嗎政伸,中村議难小林頭作小西成弥猪野学屋良朝幸葵わかな井澤勇貴三谷怜央長尾寧音吉村卓也横山涼野村周平芝清道袴田吉彦瀬戸啓太羽立光来多和田任益彩風咲奈加藤健小澤亮太小野健斗前原滉ジェシー賀来賢人 宮世琉弥田中俊介田中晃平杉咲花馬場良馬東拓海阿部寛長濱慎山科疎馬真田佑馬 一ノ瀬堀長江崚行田中ま前川優希矢作穂香坂本昌行廣瀬友祐和合真一 南出凌嘉松岡雅士遠藤雄弥佐藤祐基工藤美桜寺坂尚呂己 水美舞斗井出卓也勇翔百瀬朔葛山信吾大山真志柳浩太郎早霧せいな廣野凌大吉田宗洋水沢林太郎藤原季節藤井流星島村幸大武田真治出合正幸堂本剛谷原章介永田崇人後藤大橋本祥平西川大貴 髙橋海人稲森いずみ鯨井康介鈴木勝大中山優馬里中将道 大薮丘中村勘九郎北山宏光 月城かなと大泉洋清原果耶工藤阿須加上口耕平市川理矩西畑大吾忌越裕貴株元英彰北村線田村芽実山田元奥平大兼市川猿之助塩崎こうせい反橋宗一郎山田涼介朝夏まなと三浦海里 葛地優吾安田顕 阿瀬川健太木村佳乃沢村一樹泉澤祐希佐伯大地 星露田辺誠一阪本奨悟亀梨和也川原瑛都中河内雅貴松嶋菜々子 白洲過石田隼高橋良輔 葵陽之介栗原英雄小松菜奈 駒田 -中村海人高野八誠赤西仁佐々木蔵之介仲間由紀恵小越勇輝上川一哉原嘉孝福澤侑浅川文也吉川愛内藤剛志道枝駿佑橋本淳KIMERU岩佐 祐樹 鳳月杏 裕加 マエチャン堺雅人徳山秀典鈴木壮麻松田凌寺西拓人岩井七世 井澤巧殊星元裕月神尾楓珠小野寺晃良堂本翔平佐藤信長 小南光司小泉今日子東山光明松本寛也越岡裕貴河合龍之介 木本嶺浩武田航平中山陵爱大地真央 莲佛美沙子安西慎太郎佐野勇斗福井晶- 高純安達勇人安東秀大郎東山紀之杉山真宏小林唯大隅勇太 -濑悠中山咲門二葉勇辰已雄大柚香光花總本) 目黑莲 樱井圭曼小池唯福岛海太中村太郎 珠城口太子宮近海斗石田直也 口貴也岡本健一 库洋佑前田隆太朗 屯音有星ユースケ・サンタマリア菊池鼠磨渡辺議内藤大希濱田崇裕丘山璃己水野美紀上原理生中島健人中島拓人坂東玉三郎小早川俊輔深津絵里今江大地トータス松本小谷嘉一大海将一郎北翔海莉藤ヶ谷太輔植草克秀山崎努校條拳太朗福田悠太
そもそも「陰キャ」は身も蓋もない蔑称だった。12,3年くらい前から使われだした関西あたりの学生の若者言葉だったかな?
スクールカースト底辺かそこに組み込まれさえしないハブられ者のレッテルでしかなかったんだよ。
それがSNS経由で世の中に浸透しだして、ついに「陰キャ」という概念が一般周知されたものになった。
そこで今度起こりだしたのが「米津とか本郷奏多みたいな二枚目もよくよく考えたら陰キャじゃね?」という価値観の転覆な。
そうやって陰キャを自称することで多面性をアピールする人気者、陰キャからのシンパシーで人気を集める者が出現するまでになった。
「チー牛」ミームがどこまで長続きするかは知らんが、これが淫夢ネタのようにしぶとく生き延びるなら、
「明るく見られるけど俺って高校時代はチー牛だったんすよw」みたいなことをインタビューでほざくイケメンとか現れるよ、きっと。
この煽りの元ネタはとある絵師が描いたイラストで、内容はメガネをかけた青年が「すいません、三色チーズ牛丼の特盛に温玉付きをお願いします。」って口にしてるだけのもの
これが元イラスト
↓
https://i.imgur.com/y4hIO4q.png
・このイラストの青年の見た目が地味で冴えないという意味で「陰キャ」の特徴を見事に捉えていること
・注文台詞を早口でボソボソ喋ってそうなこと(後述の流行の経緯から見るとこれは副次的なもの)
こうした理由から主に匿名掲示板で煽りや自虐目的で使われる様になり、そこからまとめサイトを経由してTwitterでも使用される様になり、現在では日本のインターネットのそこかしこでこの画像やこの画像から発展した「チー牛」というジャーゴンが煽り目的で使われる様になっている
前述した様に元々は「陰キャ」の優れた表象として評価された「チー牛」だったが、今ではその立場が完全に逆転してこれまで「陰キャ」が使われていた場面でも「チー牛」が使われることの方が多くなってきた
もはや「チー牛」がインターネット界を席巻しており「陰キャ」はすでに過去の栄光になりつつある
そして俺はこの「チー牛」煽りが苦手だ
説明口調の長文を書く人や対抗言論を述べる人に対してこの「チー牛」煽りは使用される傾向にあるのだが、これって単純に気に入らない奴に「ブサイク」って言ってるのと変わらないんだよ
思い出してほしいんだけど、チー牛が流行ったのは陰キャ→ブサイク→チー牛イラスト→ブサイク→陰キャっていう循環的な連想があったからなんだよ
流行の初期は陰キャを自称する人が「俺マジでこんな顔だわ」って自虐を込めて貼り付けたり、「お前らどうせこんな顔してるんだろ?」と陰キャを揶揄する目的の人が貼り付けたりしてたのが「チー牛」イラストなんだよ
いやだったらそもそも大元の「陰キャ」からしてブサイクを揶揄する意味が込められてんじゃん?って指摘は当然起こると思う
それはその通りなんだよ
でも「陰キャ」にはブサイクだけではなく「根暗」とか「インドア」とか「内向的」っていう意味も含まれてて、そうした「陰キャ」の多義性が「陰キャ」煽りの精神的逃げ口でもあったんだよ
「陰キャ」煽りっていうのはそういう意味で致命的なものではなかった
だけど「陰キャ」から派生した「チー牛」は上述した通り完全に「(早口)ブサイク野郎」って言ってるのと同義なんだよ
これ本当に酷い致命的な悪口なんだよ
逃げ場がないんだよ
「(早口)ブサイク野郎」として世間から肯定的な承認を集める「チー牛」の英雄とかいないんだよ
なのに「チー牛」っていう可笑し味のある語感のせいでインターネットの至るところでこんな危険物が気軽に投げつけられる現在の惨状を招いてるわけ
本当にこれは酷いインターネットだよ
Permalink |記事への反応(26) | 19:42
今作のDiner、見てきました。
いわば『原作厨』の視点でお送りする感想であり、ハッキリと申し上げますがここから下は酷評しかありません。死ぬほど長いので暇な人しか読んではいけない。ネタバレもかなりあります。
私がボンベロだったらこんなオオバカナコは3秒で殺しています。
なんだこの役立たずっぷりは。お人形さんの方がまだ仕事をしてくれる気がしますね。玉城ティナ、個人的に好きでも嫌いでもありませんが今作においては蜷川実花の私情1000%のキャストでしかありません。心中なら2人だけでしてくださいよ、原作も他の俳優も巻き込むな。演技も下手くそ表情のパターンも少ない声の出し方もひ弱という女優自体の資質もさることながら、こんなにも格を落とされた主人公は初めてです。
原作で重要視されているオオバカナコの、極限状況下で研ぎ澄まされていくタフさや狡猾さが映画版からはまったく感じ取れません。最初から最後まで彼女はただの役立たずのバカでしかなく、そんな彼女をダラダラと生かしておくボンベロもその程度の人でしかない、まったく凄みのない人物になってしまいます。
役立たずなうえ数々の失態を犯し人の命まで犠牲にしておきながら、偉そうに「最後まで面倒みろ、バカァ〜!」って、意味がわかりません。は?って感じです。ボンベロ早くそいつを殺せとばかり考えてました。
そもそも逃げ道と死を用意するあのくだりは「死」=スキンを殺したことへの償い、「逃げ道」=菊千代を救ったことへの恩、という相反する条件の中で生まれたものだったはずが、菊千代を救っていないので(なぜならウォッカの隠し場所という前提条件が崩れているからです)、いやなんで裏の社会を知った女に簡単に出て行けとか言うの?目障りだ!なら殺せばいいのでは?と疑問しか湧きません。
原作での菊千代を救う、機転を効かせて危機を回避するなどファインプレーの一切がカットされているため彼女への視聴者からの好感度も上がりませんし成長も感じず、ボンベロがなぜ彼女を認めるのかもわかりません。全体的に動機付けが不十分で薄っぺらいです。
そもそも彼女の命綱となるディーヴァ・ウォッカは「化粧水ほどの小さなボトル」であるからこそ「見つからないように隠す」ことができるのであって、映画版のちょっとした彫像くらいある代物を隠そう!と思いつくことがいささか理解不能でありますし、何よりあんな隠し方がまかり通るなら「灯台下暗し☆」なんかではなく「ボンベロがただのクソ間抜け」ということになります。「彫像じみたボトル」をただ使いたいがために登場人物の知能指数を全体的に下げており、この時点で監督の「映像映え>ストーリー性」であることが見えてしまいます。リスペクトが何もありません。だいたい、どーんと彫像みたいなボトルを使って、すごいやつですよ!っていうのがもう。そういうのは少年ジャンプの武器とかでやってください。巨大な生クリームにしか見えないし。
キャラクターなどの点でダメなのは、よくある「映画オリジナルキャラが良くない」ということなのですが、この「良くなさ」というのは「いてもいなくてもいいのにわざわざ出して、何をしたかったのか?」というところです。
具体的に言うと土屋アンナさん演じるマリアです。原作にはよく似たセクシーなキャラの「炎眉」という殺し屋がいて、ちょっとアレンジ加えた感じなのかな?と思いましたがまったくの別物。ただのヒャッハー系イカレ女で北斗の拳の下っ端でもここまであからさまじゃないだろうという感じです。しかもこいつがマフィアのボス……???そんな器は微塵も感じません。バーサーカーじみた言動しかしないくせにすぐ後ろ取られて死ぬし。マジでなんのために出したの?東西南北の数合わせかな?本当に土屋アンナさんに謝れよと製作陣に言いたくなります。つかなんで炎眉出さないの?
小栗旬さんも斎藤工さんも無駄遣いに次ぐ無駄遣いで最悪でした。代わりに九十九九やボイルなど原作内の他の重要なポストを与えればよかったのになぜそれをしなかったのか。監督の力量が伴わなかったんでしょうね。残念です。
写真の人物が動くのはハリーポッターすぎます。他の演出無かったんですか?歴代ウエイトレスのみなさん、ずいぶん小綺麗ですね。泥と糞の見分けもつかないようなジャンキーとかいなさそう。なんのためにクスリはやってないな?って確認させたんだか(それだって「腕見せろ」だけでよかったよね。一から十まで説明してくれてとーっても親切ですこと)。いらない演出でしたね。
窪田正孝さんは額に入れたママの写真を持ち歩いてること以外はおおむねよかったです。それ、持ち歩きづらくない?ペンダントとかじゃダメ?殺し屋だし荷物増やしたくなくない?ママ自体に関しては漫画版よりこっちの方が合ってる気がしました。木村佳乃、マジで抑圧型の母親が似合いすぎるな……。窪田さんの豹変ぶりとかも鳥肌ものでしたし、彼に関しては文句ないです。
本郷奏多さん、衣装が似合っておらず多少違和感はあったものの演技は怖くてよかったです。本当に無理矢理子供になる全身整形が可能だとしたらああやって変なプロポーションになりそうですし上手い撮り方したなと思いました。口の中に爆弾をぶち込むシーンとかはかなりうまい。あれなら全年齢だけどグロ、という矛盾が解消されて良いですね。視聴者の想像による補完が可能です。
原作のキッドは「なぜこんな怪物が生まれたのか?」という背景ありきだったのですが、映画版は最後までただのキ○ガイだったのでそこがやはり薄っぺらくて残念でした。なんのために頭食わせたんだよ……でも本郷さんの演技は良かったです。
アクションシーンもクソみたいな出来でしたね。「キッチン」という身近な凶器の宝庫という特性が生かしきれず普通に銃撃戦って……。空中では防御が難しいのでプロが2人もいてわざわざ横っ飛びなんてしねえだろって冷めてしまいました。
何重にもなった頑丈な扉で時間稼ぎして、やることがお料理教室って。今やるなよ。何やってんだよ。仕込みのシーンを通して徐々にやることが変わっていくとかそういうやり方、素人でも思いつくのになぜしないの?あの仕込みのシーンなんだったの?
酒で火炎瓶とかガス爆発は誰でも思いつくけどそれ以外の武器いっぱいあんじゃん!レンジでライター爆発させるとかは真似されたら困るからしないのはいいけど、感電させたり潜り戸に包丁突き刺したりとかそういう殺戮ピタゴラスイッチが映像で見たかったんだよ!映像に起こす箇所が全体通して間違いすぎです!本当に原作読みましたか?あっ監督の力量が……(察し)
彫刻家雇ってる暇があったら物理学の教授とか雇ってそういうトリッキーなシーンを充実させてほしかったです。てか菊千代殺すなよ!!!!!
キスシーンは最悪です。最悪としか言いようがありません。男女のバディもの(に近い)を安易な恋愛展開にするのは本当に最悪オブ最悪。胸くそが悪すぎます。陳腐極まりない。恥を知れ。
しかも何よりダメなのはここまででボンベロとカナコの間に生まれる信頼や絆を示唆するシーンが全面カットされているので、余計に唐突な印象です。一瞬、あれかな?お別れの挨拶をキスでする風習の地域から来た人ですか?って思うレベル。
原作の「楽しかったぜ!オオバカナコ」が台無しです。本当に踏み躙られた……
ここまでギリギリ耐え忍んできましたが完全に心を折られました。憎悪がすごい。
ラストもあーはいはいとしか思えなかったです。色気出すんじゃねえよ。あと、カナコさん何も成長しないままお店開いてますよね。あんな壮絶な体験したとは思えないかわいらしいお店で何よりです。インスタ映え〜☆
あとこれみなさん突っ込みませんけど「いらっしゃいませダイナーへようこそ」って謎ですよね。原作では「キャンティーン」って店名があるんですけど、ダイナーそのままじゃ定食屋って意味なので、ファミレスに入って「ファミレスへようこそ」って言われるのと一緒ですよね。変なの。
映画を見ていないのにここまで憎悪の記録を読んでしまったみなさんは、是非最初に映画を見て、そこから原作を読んでいただけるとイメージが壊れたり私のように余計な憎悪を抱かなくて済みます。原作は面白いですし、漫画もオリジナル要素多めですが全体的な「解釈」としては映画より100億倍合っているので映画→漫画→小説の順で鑑賞するのがかなりオススメです。
吐き出してスッキリしました!蜷川実花さんは写真家だけやっていただいて、映画からはどうぞ足を洗ってくださいませ。
あの変な声をもっと聞きたい
中毒ではない
個人的にはそこまででもないと思ってるんだけどどうなんだろう
注目せざるを得ない
サーバルちゃん以外だとどうなるのか気になる
ゲームには出てるみたいだけどどうなの?
てか見かける度に早起きしそう
らぁら100%
もっと色んな役できそうなのになーとずっと気にしてる
以前モブで出た時「らぁらちゃんが居たぞ!」ってなったのは笑った
宝石の国でジルコンやってたんだよ
どんどん進化しててすごい(こなみ)
まだ悠木碧のことを見くびってた気がする
2017年すごかったねー
ククリが完璧だったので
そういえば本郷奏多って人を覚えた
1.私に新しいシキシマ成分を与えるため
以上です。
3つもあるはずがない。
とりあえず前編の本編時間の90分とレンタル代の500円を無駄にする代わりに10分くらい無駄にしてこのエントリを読んでくれ。
最初にシキシマの説明だけしておくと、シキシマとは実写進撃の巨人に登場するオリジナルキャラクターであり、大体はリヴァイの立ち位置であるが、どうやらエレンの兄(伏線はあるが説明はない)で最後に自分のオンナにしたはずだったのに結局初恋の男であるエレンに奪い返されてしまったミカサに「あなたの壁は?」とくそぺらっぺらな言葉を投げかけられることによりラスボスと無理心中を図ったもっさりヘアにダサいヒゲを生やした埃っぽい長谷川博己のことです。
去る2015年9月1日、見えてる地雷でお馴染みの実写映画「進撃の巨人(前編)」を私はわざわざ一人で見に行った。
そして、開始10分で「クソ映画だとわかっていながらファーストデーの映画料金である1100円と上映時間の90分をわざと無駄にした」ことで神の怒りを買い、その罰として拷問を受けていることを理解した。
なんとこの映画、「文明の廃れた地球っぽいとこで壁に囲まれて暮らしているバイトの続かないどう見ても20代半ばの三浦春馬が不発弾の上で飛び跳ねながら『俺が活躍する場所はここじゃねえ。東京でヒップホップで食ってく』旨の発言をしているのを水原希子が惚れてる目で見てる」という絵に描いたような大学生の恋物語を見せられるところから始まる。
開始10分ですでにクソ映画。求めてたものとまったく違うじゃないか。
確実にこの先80分クソ映画を見せられるという気付きをどうしたって得るでしょこれ。
ああ、無念、私は拷問を受けることになったのだ。
なぜ見に行ったのかというと、進撃の巨人の原作が好きな友達が映画を見た上で「メディアミックスにおいてストーリー面のみで批判されるのは納得がいかない」と言っており、「じゃあ原作のストーリーを知らない人間(私)が見れば原作とは関係なしに映画として面白いのではないだろうか?」という気持ちが起こったからである。
とりあえず先に結論から言うと、めっちゃクソ映画なんで「大切な家族を人質に取られその解放条件としてこの映画を見せられている」くらいの気持ちで見ないと死にます。絶対です。純粋な面白さに対する期待はすべてその手で殺してください。よろしくお願いします。
話を続けます。
かくして、1100円に対する貧乏性と事前になんとなくこの事態を予測していたために逃げられないように自分に課した「その直後に上映されるジュラシックワールドの映画の席を取ることにより今出て行ったらどうにか時間を潰さなければもう1100円を無駄にする」という枷と罰だというなら受けるしかないという決意のために、私はその後80分の拷問を受け入れることにしたのだった。
その後、
「『壁外に巨人なんていないことを証明してやるぜ』と自分に惚れてる女にいいところを見せるためというアホなヤンキー青春映画文法により水原希子とオマケの本郷奏多を連れて壁の近くに行く三浦春馬。
すると壁を守ってる兵隊に見つかって捕まりそうになったので反撃するアホなヤンキー青春映画文法そのままの三浦春馬。
兵隊のお偉いさんであるピエール滝が知り合いだったというアホなヤンキー青春映画文法で助かる三浦春馬。
そしたら壁よりめっちゃおっきい巨人が現れてドーンって爪先蹴りで壁が破壊されて3メートルくらいの穴が開いたのでそこから『量産型どう見ても人間が演じている設定上知能のないはずなのに人間っぽい動きしかしない巨人』がいっぱい入ってきて人間を食い散らかす」流れを
監督による『俺が考えた最強にかっこいい巨人による殺戮グロシーン』というぺらっぺらの演出で見せられる拷問を受け、
神様に「違うんです。無駄にするつもりはなかったんです。面白いかもって思ったんです。本当です」と何度も心の中で謝罪をする。
この映画、原作とストーリーがかけ離れているうんぬんはとりあえず置いておいて(私が原作のストーリー知らないし)、
予算以外すべて『映画を撮ったことがないくせに自分のおつむの中でだけ一流だと思い込んでる高校生』レベルで本当につらい。
んで、「水原希子が巨人に食われて死んで(当然死んでない)、守れなかった女の仇を取るためにもう一つ壁の内側で兵隊になるというアホなヤンキー青春映画文法を辿る三浦春馬と本郷奏多、あといっぱい」が出てくる。
作中ではさくっと2年が経ち、ようやくヒップホップ信者の三浦春馬がきちんとした目的意識を持って動き始めたかと思いきや、
「素人の寄せ集め兵隊集団の同じ班である無意味に好戦的な三浦貴大と煽り合いで喧嘩をする」という統制の取れてなさを猛烈アピール。
このことにより、アホなヤンキー青春映画文法が永遠に終わらない気配を見せつけられ、絶望がより明確に。
この辺りで大きな声で「乳首」とか「性器」とか「こんなの初めて」とか言ってくれる石原さとみが現れてほんの少しの救済が図られるが、焼け石に水とはまさにこのこと。
「巨人から一番外の壁を奪取するために内側の壁から出た三浦春馬たち
(この辺りでモブキャラが巨人つえー演出のための使い捨てとして登場するがほとんど全員が無能なのでサンナギくんという作中唯一の良心だけ覚えておいてくれると私が喜ぶ)
(この際食料がない設定なのにサンナギくんがデブとか非常に些細な問題)
が当然のように兵隊とは思えないクソみたいな働きにより巨人に殺戮されまくる」辺りで場面転換。
突如、「よくわからない地下のような空間(今後もう一度出てくるが説明はない)で全身を逆光で陰を作り、めちゃくちゃ日本人体系のおっさんがめちゃくちゃもた…もた…と装備を確認する」シーンが挿入される。
監督の『俺が考えた最強にかっこいい最強の男の映画内登場シーン』という意図は察せられるものの、
どう見てもダサい。
まじでダサい。
「地上で三浦春馬たちが死にそうなのにのんびりと自分かっこいいアピールをする日本人体系のおっさん」という演出の下手さにより生み出されたスベリ要員。
もうね。光明よ光明。わかる?わかるよね?当然わかるよね?私は神によって天罰を受けていて、その天罰がまだ半分もあるのかと絶望を味わってた時にね、現れたわけよ救世主が。私を拷問から救ってくれる男が。もうね。するよね入信。するよね信仰。当然だよね。この男により私の1100円と90分が救われるんだって思ったらね。感謝するよね。当然ね。
つまり、その瞬間、シキシマは私の神になった。私が無駄にした1100円と90分を救ってくれた神に。
カルトに入信させる時、相手を極限状態に追い込んで判断能力を鈍らせるって手法があるって聞いたことがあるんだけど、まさにそれだったってわけ。
ついでに本当に監督が演出下手なので、たぶん監督の中でキムタク役であろうシキシマの初セリフは巨人を倒した後の
総スルーされた上に大して誰にも称賛されず、さらにその後続いて出てきた巨人を前にその場にいたモブキャラたちに今しがたの功績を完全に無視されて「もう終わりだあ」とか言われます。
最高。
スベリ要員確定。
その後「シキシマが三浦春馬を見初めてさっきの地下空間に連れていき、婚活パーティーよろしく三浦春馬にかっこいい俺を猛烈アピール。
シキシマは巨人を倒せてなおかつ死んだはずの水原希子を連れていただけでなく巨人を倒せるほどに成長させていたために三浦春馬は猛烈に心酔」し、
こうして私は三浦春馬と一緒にシキシマ教徒になったのであった。めでたい。
それから「リンゴ大好きシキシマくんによるリンゴ食べさせタイム」を経て、
まあその後はわりとどうでもいいんだけど
「三浦春馬と既成事実作ろうとしたシングルマザーがホラー映画のえろいことした奴から死ぬ法則に基づき巨人に食われて死に、
ついでにそこで先にセックスしてたいちゃつき方が電車内のうざいカップルであるモブ二人もその法則に則って死に、
他にもいっぱいモブが死に、
三浦春馬がビルの上で巨人が出てきてるのに自分は一切戦わずに指示してくるシキシマに従ってなんとか巨人を倒すものの多勢に無勢で死にかけたところ巨人に覚醒して暴れて残りの巨人をぶち殺す」
というのが大体の前編のストーリー。
でもクソ映画にしか私の教組であるシキシマが出てないんだから、みんなにシキシマを認知してもらうにはこのクソ映画を見てもらうしかなくない!?
しかも今日ついさっき後編のブルーレイが届いてそこに豪華版だからついてる絵コンテ集を読んでしまえば私は新しいシキシマ成分を得ることができなくなるんだよ!?だったらこの世のありとあらゆる人間にシキシマを認知してもらうために映画を見てもらって、まあうんもう称賛されないことは理解してるから称賛しろなんて贅沢は言わないので批判でもコキおろしでも何でもいいから私に新しいシキシマを見せてよ!あなたの目から見たシキシマは私にとって新しいシキシマだからそれを感じさせてよ!お願い!
って思ってこのエントリを書きました。
ついでに前編を凌ぐクソ映画の後編では
「国のお偉いである国村隼が芋女が落とした芋をわざとらしく踏んで悪役アピールをしたのでミスリードかと思ったらまじで悪役でなおかつ最初に壁壊した巨人でラスボス」で、
「その国村隼にレジスタンス扱いされてたシキシマがミスリードかと思ったらまじでレジスタンスで実は巨人になれ」たり、
私がシキシマ教徒の先輩だと思ってた「水原希子が全然シキシマのこと好きじゃない」のに
そんな「水原希子に三浦春馬に敗れたシキシマがぺらっぺらの言葉をかけられて国村隼に最初の不発弾を抱えて突っ込んで無理心中」をしたり、
カップリング厨の監督による先の電車内カップルと同レベルのアルサシャのいちゃいちゃを見せられたりするけど、
後編のシキシマははっきり言ってただのDV男なので見なくて大丈夫です。
とりあえず前編を見てくれ。
そして時間と金を無駄にした本気のヘイトを見せてくれ。頼んだぞ。
感想なら、クソを素晴らしい香りと言おうが白地図に対して白い!と文句をつけようが自由だ。
だが、「進撃の巨人」と「MadMax: FuryRoad」を並べて批評するのは、適切だろうか?
クソリプ、という言葉がある。便利かつ端的だ。
例えば、最近の映画だと『ドラゴンボールZ 復活の「F」』がある。
「フリーザの進化形でゴールデンフリーザってダセえ!子供か!」と言うのはクソリプだろう。
作品の質を「進撃の巨人」と比較するなら、「スポンジ・ボブ 海のみんなが世界を救Woo!」とかのハズだ。
「フィニアスとファーブ ザ・ムービー」と「映画けいおん!」を比較してはいけないのだ。
どちらが偉いとか、どちらの方が優れていると言う意味では無く、分類が違うのだ。
同じ図鑑に載っていない。動物園なら違うコーナーに展示されているのだ。
似ていても「パシフィック・リム」と「巨神兵東京に現わる」を比較するのは違うというのは判るだろう。
同じように「MadMax: FuryRoad」と「進撃の巨人 ATTACKON TITAN」の比較もナンセンスだ。
羽生善治と町内一将棋に強い八百屋の親父の打ち筋を比べるような、傲慢でかつ無意味な比較だ。
なぜ、「ローレライ」や「日本沈没」での実績がある樋口真嗣監督を、
音痴だがタップダンスの上手いペンギンがタップでペンギンの世界を救うという
愛らしくもマッドさとは無縁な「ハッピー フィート」でアカデミーまで取ったジョージ・ミラーと比べるのだ。
(ペンギンで稼いで世紀末映画撮れるって小躍りするジョージもジョージだが)
「パシフィック・リム」は、全世界でこそ400億だが、日本に限ればわずかに15億の興行収入だった。
つまり、広報宣伝にテレビが大きく絡むキャスティングや出資者の納得するシナリオ必須など、
魑魅魍魎の跋扈する邦画界において稼げる稀有な監督が、樋口真嗣なのだ。
その意味で、「みんなの感想は面白いけど批評としてはなんか違う」というのを言語化するきっかけになった
壁から出ることを拒んだ制作者たち 進撃の巨人 ATTACK ON TITAN - 小覇王の徒然はてな別館が「ハンガー・ゲーム」や「メイズ・ランナー」をあげているのは、実に慧眼だと思う。
内気な女子高生とイケメン・バンパイヤが恋をする少女漫画のような「トワイライト」とか
高校生になると性格診断で中二病な名前のグループに振り分けられて争う「ダイバージェント」とか
様々な欲望をストレートに発散できなかった鬱屈を青臭さでコーティングしたようなヤングアダルト映画と比較すべきなのだ。
これを外すと、クソリプになってしまう。
大金庫の奥に女性たちを大事に保護し、同時にモノとして扱っていると端的に示すシーンや、
急な方向転換にもボスの意向を確認してから迅速に隊列を組み直すウォーボーイズや
轢くまいと同乗者を無視して咄嗟にハンドルを切るイモータン・ジョーの姿など、
アレだけ判りやすく演出しながら終始ハイテンションなマッドマックスとは違うジャンルの映画なのだ。
主要なキャスティングで、手堅くまとめている。
所属事務所の調整がエクストリームなのに、比較的演技派で固められている。
演技や配役に関しては、さほど文句は出ない(観た人が納得する)キャスティングと言える。
かつ、きちんとバラエティー出演やワイドショーで取り上げられやすい人を入れていて、広報的にも万全。
日本の映画は(洋画も邦画も)「テレビで宣伝→一斉に人が来て儲かる」という流れなので、
たまに演技の素人さんが入るのもご愛嬌なんだけど、そんなことはない手堅い布陣。
はてブは、ワリと「要旨全無視で1行だけにツッコム」という日本人(主語)の減点指向を振り返る場所だが、
「面白かったね!じゃ、ご飯食べてラブホ行こっか」みたいなカップルとか、
「カッコ良かったな!キモかったし!カラオケ行こうぜ!」みたいな高校生とか
「あのシーン泣ける~とツイートしたしファミレスにお茶行こ」みたいなグループとか、
ターゲットとなる観客たちにとって、本作は微妙なラインではある。
要らないエロがある。エロならエロ、重いシーンなら重いシーンと、きちんと分けないと観客が戸惑う。
また、主役級のキャラクターの動機がフラフラすると理解できずに置いてけぼりになる観客が多くなるので、
その意味で単純に「必要のないシーンが有る」「描きたいシーンを繋ぐシナリオが甘い」という残念な出来ではある。
矛盾するようだが、シーン優先、つまり場面やある瞬間の一連のお芝居だけを覚えて帰る観客は意外に多い。
機関銃ぶっ放して快感言っとけば客が喜ぶ時代から、人間さほど進歩してないとも言える。
特撮は流石に良い出来で、その点を見に行くのであれば問題はない。
ただし、ドラマパートは監督と脚本の思想によるものか、全体を通して複数人のレビューを受けてないお芝居に見える。
動機付け、感情の流れ、イベントと対応、演出、全てがパッチワークというよりは、ツギハギになっている。
クソリプ良くない。
例えばオーストラリアのゴア映画と、ハリウッドのマイケル・ベイ映画を比較しても意味は無い。
同じように「進撃の巨人 ATTACKON TITAN」と「MadMax: FuryRoad」との比較もナンセンスだ。
キチンと適切な比較対象を持ってきた上で、クソな部分をクソだと言うのが、批評だ。
儲かる、だがしかし面白くはない。ハリウッド映画とは方向性が違う。
そういう実に邦画らしい邦画で、ちゃんと儲けて実績も残ると思う。
平成ゴジラとハリウッド2回めGODZILLAの中間みたいな。
個人的には、町山智浩が文句つけながら諫山創とヘッドギアに脚本書いてもらえば良かったと思う。もう遅いけど。
総評としては、「良いキャスティング」「演技は良い」「特撮は良い」「シナリオは悪い」「演出は悪い」。
演技が良い分、邦画の特撮映画としてはマシな方だと言える。まあ夏休みの中高生~若者向けだろう。
映画には様々な見方が存在するので、ハリウッド映画やフランス映画が優れているというわけではない。
映画館内で飲み食いして踊る社交場になっているインド事情的には、フルコーラスで踊りが入っている映画が良い映画だ。
(インドも南の方は保守的なのでそこまで騒ぐわけではないみたいだけど)
話題性をテレビで宣伝して人に来てもらって稼ぐ邦画が悪いとは言わないし、そういう方向性もあると思う。
ドニー・イェン仕込みのアクションを和風に落としこんで撮り切った谷垣健治だって、ワーナーからカネ引っ張る理由に「るろうに剣心」を使ったわけで。
好きな映画は見に行く、嫌いな映画は積極的に見に行かないを徹底しないと、いつまでたっても方向性変わらないぞ。
世の中カネ稼いだものが偉い。勝てば官軍負ければ賊軍。