
はてなキーワード:朝鮮人とは
こう感じるのは一般的な考えだろう。自分も朝鮮人の慰安婦たちが騒ぎ続けてるのを見て子供の頃はいつまで何十年も昔の話をしてるんだ?と思っていたが、まさか自分達が似たような被害を受けるようになるとは思わなかった。
大学を出て何年も就職できずバイトで食いつなぐ日々、バイト先では容赦ない差別を受け、国からは見捨てられ、実質的な奴隷である。そういった過酷な環境で鬱になったりするわけだが私は全削除氏のようにたまたま才能があったので30代にはこういう環境を脱出した。
脱出した時に驚いたのが20代の感覚がないのだ。精確には今自分が30代なのについさっき大卒後就職したような20代の感覚を30代で味わうことになった。40代になった今は自分が30代のように感じている。
恐らく一定以上のひどい状況に陥ると時が止まった感覚に陥るんだろう。死ぬまでずっと時が止まる人もいれば、私のように感覚がずれる人もいる。全削除氏の時間は動いてるのだろうか。
「同窓会に来るヤツはな、特に男は、勝ち組やねん。勝ち組しか来えへんねん」
いつもみんなを笑わせていたQが、どんよりした目のおっさんになっていた。
「おれみたいなヤツはホンマは同窓会に来えへん。おれはな、はっきり言ってドン底よ。商売ももうあかん。嫁はんも出ていってもうた。もうな、どうしようもあらへん。犯罪犯すか死ぬしかあらへんのよ」
Qの前には空になった焼酎のお湯割りのコップがいくつも並んでいた。Qの目は据わっていた。
Qがこんなになるなんて。私たちみんな小学生だったね。子供だった。無邪気な子供だった。
貧乏だけどいつもにこにこしている子がいた。自分は朝鮮人だと公言して憚らない子がいた。障害があっていじめられても怒りながら仲間に加わってくる子がいた。
苦しいことや残酷なことはみんな、無邪気な陽気さに包んで笑い飛ばしてすませていた。大人になったらもう笑い飛ばせない、重いことがらの数々を。
酔いつぶれたQが一瞬だけしゃきっとして言った。
「でもおれは来た! おれはみんなに会いたかった! みんなと話がしたかった!」
先生がずっとQに話しかけていたので、Wが小学生の時と同じ顔で「Qが先生を独り占めしとる」とぼやいた。Qは先生にしかられた小学生みたいに、うつむいて時々うなずきながら先生の話を聞いていた。
がんばれQ。超がんばれ。
そしてちょっとだけ嘘ついて、弱みを隠して来た人がんばれ。
そして同窓会に来ない人がんばれ。
そしてがんばれ、このあたし!