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はてなキーワード:技術書とは

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2025-10-25

いよーっ!!断捨離断捨離!!

今日処分したもの

・大きすぎてしっくりこず使ってなかったウルトラワイドカーブモニタ

・コバエがわいて持て余してたカブトムシ幼虫用の腐葉土

・1000円での引取になんとなく納得いかず手元に残してしまった食洗機用の分岐水栓

・読みそうで読まなかった技術書たくさん

自分は本気出せば大丈夫という根拠のない自信

Permalink |記事への反応(1) | 15:22

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2025-10-15

世の中、ちょっと普通と違ったことをすると倍の苦労をするもんである

ネット通販の無かった頃、マイナーマンガ単行本新刊を買うためにあちこち本屋を一日中探し回ったり、技術書を買いに駅前の大きな本屋まで行ったが売っていなくて結局近く本屋で取り寄せてもらったりしたものだった

最近は縫物をする人がめっきり減った、つまり縫物をすることが普通のことでなくなったので、縫物の糸やら生地やらが手に入りにくくなり、自分で凧を作る人もいないかタコ糸も手に入らない

世間様はホットケーキホットケーキミックスで作るからスーパーベーキングパウダーが売っていない

でもドライイーストはどこのスーパーでも売ってるんだよ

ホームベーカリーが世に出て相当経つとはいえ、それほど自宅でパンを作るのが普及してるとは信じがたい

みんな、果物ジュースを買ってきて「発酵実験」でもしてるんじゃなかろうか?

あと、PCをWindows11のやつに乗り換えたので、ホームディレクトリ名前を今まで使っていたものに変更するべく色々やってみたが、諦めた

Permalink |記事への反応(1) | 15:46

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2025-10-03

うちの開発チームに新顔が入った。佐々木仮名)、29歳。

経歴書を見て、ちょっと引いた。

GitHubスター数が現実離れしてるし、技術ブログも見たことない分量。

使える技術自分の三倍。React、VueGo、Rust……カタカナを追うだけで手一杯だった。

「また意識高い系か」

隣の田村が呟く。俺も同じことを考えてた。

案の定初日から圧が強い。

古いコードを一目見て渋い顔をする。会議で「そろそろモダン構成しませんか」みたいな提案

コードレビューは容赦なし。「ここ、コンポーネント責任持たせ過ぎですね」「エラー処理、もっと丁寧に」「テストコード、当たり前に書きましょう」。

ひたすら正論

うざかった。

俺たちがどうして汚いコードを書いてるか、この男には分からない。

毎日終電、土日は障害対応で呼び出されて、ただ“動くもの”を積み上げるしかないんだ。

きれいなコードを書く余裕なんてない。

でも、佐々木コードは妙に整っていた。

読みやすいし、テストドキュメントも揃ってる。

俺たちが一週間かかる仕事を、三日で終わらせてくる。

正直、悔しかった。

前職を調べた。同僚が「有名Web系だったらしい」「やっぱり恵まれてるよな」と言う。

自分SIer、古い文化に浸かりきった人間あいつは最初から違った世界の住人。

最初から条件が違うのだから、そりゃ勝てるわけがない、そう思っていた。

先週、たまたま佐々木と飲みに行くことになった。

酒が入って本音漏れた。

「実は俺、文系です。完全未経験からSIerCOBOLJavaだけで食ってたんです。毎日終電、土日も当然出勤」

……俺たちと同じだ。いや、むしろスタートはもっと後ろだった。

それでも佐々木は毎朝5時に起きて、出社前2時間、帰ってからも1時間

土日は技術書を読み倒し、何年でも続けた。

「4年やりました。最初転職活動は100社受けて全滅。でも勉強して、2回目でやっとWeb系に引っかかりました」

7,000時間近く積み上げて、そこにいる。

俺はと言えば、「環境が悪い」「仕方ない」「時間がない」と言い訳して、家ではYouTubeゲームだけ。

土日もゴロゴロして何も変えなかった。

才能でも環境でもない。ただ、努力たかどうか。それだけだった。

「今からでも遅くないですよ」「朝活やりましょう」

素直に屈辱を噛みしめ、うなずいた。

明日から一緒に朝活を始める。1時間だけでも、たぶんそれでいいんだと思う。

29歳。不安しかないけど、まだ遅すぎることもないだろう。

物語なんて無い。ただ、明日コードを書く。それだけ。

朝活は、正直きつかった。

寝不足のまま早朝の会議室に集まってコーヒーを流し込み、黙ってテーブルを挟む。もちろん最初普通に勉強だ。

けれど、だんだんと慣れてくると、俺なりの意地も芽生えてきた。

「ああ、昨日この分野を調べてきたんだ」

「なるほど、そっちの技術ではこうやるのか」

ただ教わるばかりじゃ悔しいので、眠い頭で資料を漁って少しでも佐々木に食らいつく。

知識の差は大きい。でも、佐々木も意外と勝負事が好きらしい。「今日はどっちが新しいツールを導入できるか」みたいな余計なルールまで作り出し、コードレビューでお互いをねちねちいじり始める。

気がつけば、朝活勉強会というより妙な競争の場になっていた。

仕事中も、つい佐々木の動きが気になる。

「あ、そっちの書き方の方が効率いいな」

「また変なイースターエッグ仕込んでる」

仕事でも張り合うようになった。

些細な設計リファクタリング方針ひとつで、絶対譲れなくて熱くなった。むきになって議論する。

他のメンバーには「仲悪いのか」と言われたけど、本人たちは別に悪い気がしない。不思議な高揚感。

次第に会社での評価も上がっていた。成果が出ると、お互いに無言でアイコンタクト

なんとなく、ライバルってやつになっていた。

飲みに誘ったり、逆に誘われたりすることも増えた。くだらない愚痴をこぼし合い、バグの話で夜中まで笑った。

仕事が終わった金曜に、そのまま繁華街で朝まで過ごすこともあった。

ある日、こんな風に、飲みに誘われた。

今日愚痴じゃない、純粋に話したいことがある」

静かな居酒屋、少しアルコールが入る。気づけば昔話になり、くだらない話、恥ずかしい話、お互いの情けなさをさらし合う夜。

気付いたら閉店まで二人だけ、なぜか離れがたくて、一緒に深夜の街をふらふら歩いた。

妙な感情が残った。

帰り道、不意に言葉がこぼれる。

「なんかさ、お前といるとずいぶん楽なんだよ」

「……わかる。俺もそう」

唐突告白めいた、でも別に湿っぽくもない会話。

翌朝も普段どおり朝活が始まる。

お互い、前より明らかに饒舌になった。

見ればわかるくらい、距離が近づいた。

休日技術イベントがあれば二人で出かけ、休日の帰り道は自転車を並べて走った。

日曜の朝、駅前喫茶店で合流して、黙ってノート開いて並んでいる時間が、いつの間にかすごく安心するようになった。

仕事私生活も地続きで、ただ一緒にいることが普通になっていく。

理由ドラマもない。ただ「一緒が自然になった」だけ。

しかすると、お互い惹かれたのかもしれない。でもはっきり「好き」と言うのは、たぶん、もっと先になる気がする。

この歳で、こういう物語があるとは思っていなかった。でも悪くない。

淡々とした毎日のなかで、少しずつ少しずつ、何かが変わっていた。

物語なんて要らないと思っていたけど、何もない毎日のとなりに、こんなふうに誰かがいるのも、たぶん悪くない。

淡々と始まった毎日は、いつのまにか、ちいさな物語になっていた。

Permalink |記事への反応(2) | 23:08

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2025-09-30

うちの会社にやってきた「できるエンジニア」がやばかった

3ヶ月前、うちの開発チームに新しいエンジニアがやってきた。佐々木仮名)、29歳。

経歴書を見た時点で、正直ビビった。

GitHubスター数がやばい

技術ブログ記事数もやばい

使える技術スタックが俺の3倍はある。

React、VueNext.jsTypeScriptGo、Rust、DockerKubernetes…もう何がなんだかわからない。

「また意識高い系が来たよ」

と同僚の田村仮名)がつぶやいた。

俺も同感だった。

案の定初日からすごかった。

レガシーコードを見て「これはちょっと…」みたいな顔をする。

技術選定の会議

モダン構成リファクタリングしませんか?」

提案してくる。

コードレビューでは容赦なくダメ出し

「このコンポーネント責任が多すぎますね」

「ここのエラーハンドリング、もう少し丁寧にやりましょう」

テストコード書きましょうよ」

うぜぇ。

俺たちがなんで汚いコードを書いているか知ってるのか?

毎日終電まで働いて、土日も障害対応で呼び出されて、

そんな中で何とか動くものを作ってるんだよ。

綺麗なコードなんて書いてる余裕ないんだよ。

でも、佐々木コードは確かにしかった。

読みやすくて、テストちゃんと書いてあって、

ドキュメント完璧

俺たちが1週間かけて実装する機能を、

3日で仕上げてくる。

しかった。

あいつ、前の会社どこだっけ?」

「確か、某有名Web企業らしいよ」

「やっぱりな。恵まれ環境にいたから、あんなことできるんだよ」

俺たちは佐々木を妬んでいた。

SIer出身の俺たちと、

最初からモダン環境にいた佐々木

スタートラインが違うんだから

勝負になるわけがない。

そう思っていた。

ところが先週、佐々木と飲みに行く機会があった。

酒が入って、だんだん本音を話すようになって、

そこで知った事実愕然とした。

佐々木は、元々文系出身プログラミング完全未経験者だった。

新卒で入った会社は、まさに俺たちと同じようなSIerJavaCOBOLレガシーシステムの保守をやっていた。

毎日終電、土日出勤当たり前。

技術負債まみれのクソコードと格闘する日々。

最初の3年間は地獄でした」と佐々木は言った。

でも、佐々木はそこで諦めなかった。

毎朝5時に起きて、出社前に2時間勉強

帰宅後も疲れていても1時間は必ずコードを書く。

土日は技術書を読み漁り、

オンライン講座を受講し、

個人開発を続けた。

「平日は合計3時間、土日は10時間以上勉強してました。それを4年間続けました」

4年間。毎日3時間。土日10時間

俺は計算した。

平日3時間×240日×4年+土日10時間×100日×4年

=6,880時間

7,000時間近く勉強していた。

最初転職活動100社受けて全部落ちました。でも諦めずに勉強を続けて、2回目の転職活動でようやく今のレベル会社に入れました」

俺は恥ずかしくなった。

佐々木を「恵まれ環境にいたから」と妬んでいたが、実際は俺たちと同じ、いやそれ以下のスタートラインから、血のにじむような努力で這い上がってきた人だった。

俺は何をしていた?

環境が悪い」

時間がない」

SIerから仕方ない」。

そう言い訳して、

家に帰ったらゲームして、

土日はYouTube見て、何も勉強しなかった。

佐々木と俺の差は、才能でも環境でもない。

努力の量だ。

「今からでも遅くないですよ」

佐々木は言った。

「一緒に勉強しませんか?朝活やってるんです」

恥ずかしかったけど、頷いた。

明日から佐々木朝活を始める。

毎朝1時間でもいい。変わりたい。

29歳。まだ間に合うよな?

Permalink |記事への反応(3) | 13:57

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2025-09-27

おもしろいやりとり

ハッカー画家という技術書向けの書籍を読んだ

ある章が特に技術的な内容じゃなかったんだけど、結構印象残ったかメモ

要約するとこんな感じの話。

服装流行があるみたいに、道徳にも流行がある。

その時代流行ってる道徳って、みんな絶対的な「善」だと勘違いしがち。

でも、昔の人が本気で信じてたこと、例えば天動説を今の自分らが見ると馬鹿馬鹿しいって思うみたいに、今の俺らが信じてる「正義」も、後世の人達から見たら「あの時代の人たち本気でこんなこと信じてたの?アホやん」って思われる可能性が高い。(後略)

https://anond.hatelabo.jp/20250923220146

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

道徳は便宜の異名である。「左側通行」と似たものである

妄に道徳に反するもの経済の念に乏しいものである。妄に道徳に屈するものは臆病ものか怠けものである

道徳は常に古着である

芥川龍之介侏儒の言葉

真理は不朽のもので、それゆえにより簡潔で明快な形で既に語られているもの

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そこに書かれてるのは道徳は道具なのでその仕組みと使い方に熟練しなきゃねというプラグマティズムだ。それを「不朽の真理」とか言い出す時点でなんもわかってないw

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そうなの?AIは、これはプラグマティズムというよりかはアフォリズムだよ、と言ってる。それが正解なら真理という言い方は全然間違ってないよね

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

何言われてるかもわからんのにAIに泣きついてなんか反論した気になるとか

バカの底が抜けてんだろw

プラグマティズムよりアフォリズム」って何だ?それらが二律背反の何かだと思ってるのか?

「何だ?」と質したところでAIたまたま吐き出したフレーズしかないという…

アフォリズムから真理だ〜」とかいうのはバカがじぶんでかんがえたのか?なんだそりゃ?バカすぎだろ。マジで死んだほうがいいわコイツ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

いやそうではないだろう。

自分が知らないことでも、今の人達検索エンジンを頼りにして答えるし、それをことさらに間違っているとは考えない。

まり、それが新しい道徳というやつなのだ

君のように、話のテーマと実際の会話をシンクロさせることが出来ない人のほうが知性を感じないよ。

無理をしているのは君なのでは?

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そうなんよなあ。

質問サイトにはおまえみたいななーんも知らん寂しいオッサンが張り付いて

新着質問にググって出たことを片っ端から「回答」してしまうもんだから

サービス自体があっというまに腐ってしまったよ。

情報評価できない、レファレンス能力がない人間検索エンジンだけ手にしても何も出来ないのに、バカ過ぎて「調べればなんでも分かるんだ」という全能感を持ってしまった。

で、AIだ。

生成AIは面倒臭すぎる作業を言いつけるがままに愚直かつ超スピードでこなしてくれる秘書なんだけど、バカはじぶんのわからないことを考えてもらえる、正しい判断をしてもらえるまほうの道具だと思ってしまう。

バカに便利すぎる道具を与えても使いこなせないし、間違った万能感を持ってしまう。

ほんと死んだほうがいいよ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

なんにしろ君みたいな論破バカには、あんまり時間を使わないことにしてる。

生産性が低くて時間無駄からだ。

それが僕のプラグマティズムだ。

アフォリズムとして正しいのかはわからないけど。

AI解説をもとにして書いてるだけだからプラグマティズムアフォリズム言葉の使い方が間違っていたら、ご容赦を。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「なんかAIさまがそんな感じのこと言ってただけなんで、オデはなんにもわからないんで」

存在自体無駄

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

うん、それは、まあ、いわゆる、ブーメラン。 では。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

何がどうブーメランなんだよ糞げエジw お前にはくやしがる資格すら無ぇんだよw

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

馬鹿いじりの記録は自分にとって情報価値はないのでレスバの類はほぼ無条件に日々の“整理”の対象である積極的に削除しないと自分エントリを見返すのが事実上不可能になり、考えたこメモとしての機能を失う)のだが、コレはAI馬鹿の不幸な関係サンプルとしてわかりやすいので、なるべくじゃまにならないようまとめておく

晒し上げ」とかの意図じゃないのであん過剰反応しないようにね

Permalink |記事への反応(1) | 13:45

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2025-09-25

anond:20250925172513

これってただ電子化してるってだけの話じゃないよね

家庭料理の本はたくさんあるけど本格フレンチ技術書全然ない、ってのと同じ構図になってきたんだと思う

25年位前までIT技術は発展途上で、興味を持ったド素人も含めてみんなで作り上げていく土壌があった

150年前のフランス料理に自信ニキたちが切磋琢磨していたようにね

今はもうIT技術生産者消費者が完全に分かれてしまった

高度に分業化されてて、本を買って独学したらどうにかなるようなもんじゃなくなってるんだよな

Permalink |記事への反応(0) | 17:35

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2025-09-24

年収4桁万超えたけど、税金自己投資で死にそう。誰だよ勝ち組とか

ここ数年、ありがたいことに年収が大台を超えて、いわゆる「年収4桁」ってやつになった。

20代の頃の私が聞いたら「勝ち組じゃん!毎日寿司!?ブランド品買い放題!?」とか言って失禁するレベルだと思う。

でもな、先に結論を言う。あれは全部幻想だ。

年収1000万なんて、ただの「ちょっと贅沢できる程度の社畜」でしかないことに、私は気づいてしまった。

給与明細を見るたびに真顔になる呪いにかかる。

まず、毎月送られてくる給与明細。あれは給与明細じゃない、絶望通知書だ。

額面だけ見れば、確かに夢がある。でも「控除」の欄を見た瞬間、現実に引き戻される。


社会保険料、お前はもういい。未来自分のためだと100回唱えれば、なんとか納得できる。これはもうそういうもんだ。諦めた。


問題所得税住民税だ。

累進課税かいシステム、考えたやつマジで出てこい。


稼げば稼ぐほど、税率がネズミ算式に上がっていくの、本当に意味がわからない。国民義務果たしてるよ。真面目に働いて納税してる。なのに、なんで頑張った分だけペナルティみたいにゴッソリ持っていくんだよ。


ただでさえ物価の高い都内で、必死に働いて生きてるだけなのに。もはや「東京都民税」は、この街に住むことを許してもらうためのショバ代なんだとすら思う。


高収入の正体は「激務」と「都心への魂の束縛」

そもそも、なんで私がこんな給料をもらえてるか。

それは、「会社から徒歩圏内に住み、心身を捧げて激務をこなしているから」に他ならない。

終電で帰れたら「今日ラッキー♪」みたいな生活してたら、会社の近くに住む以外の選択肢がない。物理的に死ぬからだ。

結果、どうなるか。

家賃バカみたいに高くなる。会社の近くってだけで、月40万近くが吹っ飛ぶ。(既婚者なので各々の仕事部屋必須家賃は半分負担してんだわ)



これはもはや家賃じゃない。「命を維持するための生存コスト」なんだよ。

家賃補助?そんなもん、とっくの昔に所得制限対象外だ。高所得者への罰ゲームはどこまで続くんだ。

スキルアップという名の終わりなき課金ゲーム

「でも、それだけ引かれても手取りは多いんでしょ?」

そう思っただろ。甘い。ここからが本当の地獄だ。

今の収入来年も、再来年も維持できる保証なんてどこにもない。


しろ、何もしなければ収入は落ちる。私のいる業界は、半年ROMってたら浦島太郎になるレベルで変化が速い。

まり収入を維持するためには、自分課金し続けるしかない。

スキルアップ: 毎月増える技術書資格におけるスキル維持のための専門書やらマネジメント書籍語学学習など気づいたら月5万とか普通に消えてる。

情報アップデート:海外の専門サイト業界紙のサブスクだけで年間数万円。これをケチると、マジで仕事についていけなくなる。

仕事の付き合い:クライアントとの会食、手土産、後輩に奢るメシ代。収入が上がると、付き合いの単価も自動的に上がるんだよ。断れないんだよ、これが。

○身嗜み:清潔さと仕事は直結してる。太り過ぎないようにジムに行き、髪を染めて、メイクに費やし、ボロボロになった身体メンテナンス病院に月数万。

これらは全部、「浪費」じゃない。「投資」だ。むしろ維持費かもしれない。

この自己投資をやめた瞬間、私の市場価値暴落し、今のポジション収入も失う。そう考えると、怖くてやめられない。稼いだ金で、さらに稼ぐためのスキルを買い続ける自転車操業。それが現実だ。

高所得者?ナニソレ、美味しいの?

最近、ようやく悟った。

世間イメージする「高所得者」ってのは、きっと親が資産家だったり、不労所得生活してる人たちのことなんだ。

私みたいなのは違う。

労働集約型のビジネスモデルで、自分時間スキルを切り売りして、高い時給をもらってるだけ。

要するに、高給取りの社畜だ。

キラキラした生活なんてどこにもない。あるのは、カフェインで無理やり動かしている身体と、寝不足でできた目の下のクマだけ。


から、もし昔の自分に会えるなら言ってやりたい。

年収1000万は新たな沼の入り口だぞ」って。

まあ、お前らも頑張ってこっち側に来てみろよ。

この税金地獄で、一緒に絶望を分かち合おうぜ。待ってるわ。


追記:すまんなこれでも既婚なんだ。お互いコンビニで昼飯買うのも高くて嫌だから弁当持参してんだよ、これで金銭感覚バグってんのか…?

Permalink |記事への反応(1) | 14:59

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2025-09-23

ハッカー画家という技術書向けの書籍を読んだ

ある章が特に技術的な内容じゃなかったんだけど、結構印象残ったかメモ

要約するとこんな感じの話。

服装流行があるみたいに、道徳にも流行がある。

その時代流行ってる道徳って、みんな絶対的な「善」だと勘違いしがち。

でも、昔の人が本気で信じてたこと、例えば天動説を今の自分らが見ると馬鹿馬鹿しいって思うみたいに、今の俺らが信じてる「正義」も、後世の人達から見たら「あの時代の人たち本気でこんなこと信じてたの?アホやん」って思われる可能性が高い。

現代歴史上初めて、全てにおいて完璧に正しい時代である」なんて確率ゼロに近い。

じゃあ、自分がその「流行」に流されて思考停止してないかどうやってチェックするのか?

一つは、「本音としては思ってるけど自分が属してるコミュニティ社会の中で、これを言ったらちょっとヤバいかな…って躊躇するような意見、持ってるか?」と自分に訊いてみる。

もし何も思い浮かばないなら、それは自分価値判断社会や周りの言うことをただそのまま信じ込んでるだけの可能性がある。

もう一つは、議論を封じ込めるために使われる「レッテル」に注目する。

昔でいう「不敬」とか「異端」みたいな言葉現代なら「不適切」「差別主義者」「陰謀論者」あたり。

そういうレッテルが貼られてる考えを見つけたら、一つ一つ*でも、もしかたらこれ、本当のこと言ってるんじゃないか?」って、一度立ち止まって考えてみる。

ただ道徳流行に逆らうようなことを言うと、解雇村八分、投獄、下手すると殺害に至ることさえある。、口にしないのが無難

思考言論の間に明確な線を引く。頭の中では全てを許し、秘密結社のように外には漏らさない。

流行に流されず、明晰な思考を保つ唯一の防御策は、常に問い続けることである


まあまあ古い本だけど、今読む方がこの章はピンと来るんじゃないかなぁ

Permalink |記事への反応(4) | 22:01

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2025-09-17

学生の頃こんな仕事すると思ってなかった

なんで興味ないことに一日8時間も費やさなくちゃいけないんだ。

学生の頃、将来こんなことするとは思ってなかったよ。

あぁ学生の頃熱心に取り組んでいた技術書だ、あぁ学生の頃触っていたシャーペンだ、将来自分がこんなことするとは…

もう「午前サボってもべつに夜残業すればいいや」という感じでここ最近は午前中だるくて業務に取りかかれない。今の仕事の取り柄は、

フルリモートであること及び休みが取りやすいこと。環境には恵まれていると思う。だからとりあえず続けている。

あー明日までに終わらせろって言われてるけど、無理や。とりあえず夜中まで残業してやる気ある感をだそう。

ダラダラダラダラしていつまでもまらない。それで午前が終わる。で残業してもまたダラダラダラで進捗がアリンコ程度。

興味ないことに取り掛かるってけっこうきついぜ。

Permalink |記事への反応(0) | 10:00

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2025-09-15

エイドリアン・ニューウェイ HOW TO BUILD ACAR

これは「空力の鬼才」と呼ばれるエイドリアン・ニューウェイが買いた本だ。

この本、確かに面白い勉強になる。だが同時に、読んでて無性にムカついた。

まず、ニューウェイの謙遜のなさだ。35年のF1キャリアを振り返りながら、自分デザインしたマシンいかに優秀だったか淡々と語る。ウィリアムズFW14B、マクラーレンMP4-13、レッドブルRB19…確かにどれも史上最強クラスマシンだ。でもその語り口に、ほんの少しの謙遜もない。俺が作ったから勝てたんだという自信が行間から滲み出てる。

特にイラついたのが、他のエンジニアデザイナーに対する評価の仕方だ。明らかに俺の方が上という態度で書いてる。確かにその通りかもしれないが、読んでて「お前そんなに偉いのか」と思った。

さらに腹立たしいのが、技術的な詳細をあえてぼかして書いてる部分があることだ。空力設計の核心部分になると「これ以上は企業秘密から詳しくは言えないが」とか書いてたりする。これじゃあ技術書じゃなくて、ただの自慢話集だ。

でも一番ムカついたのは、この本を読んだ後の自分の反応だった。

くそ、こいつめちゃくちゃ凄いじゃないか」と認めざるを得なかった。19個のF1タイトルに関わり、150勝以上を記録し、史上最も成功したデザイナーという実績は否定できない。ニューウェイの設計哲学問題解決アプローチは、確かに天才的だった。

特に感動したのが、子供時代タミヤの1/12スケールロータス49を作っていた話だ。幼少期から機械いじりが好きで、分解と組み立てを繰り返していた少年が、やがて世界最高峰F1マシン設計するようになる。この流れに、エンジニアとしての原点を見た気がした。

結局のところ、俺がムカついたのは嫉妬だった。自分技術者の端くれとして、ニューウェイのような圧倒的な才能と実績に憧れる。でも同時に、その高すぎる山を見上げて絶望的な気持ちになった。

「どうすれば、もっといい仕事ができるか」というこの本のテーマが、読後に重くのしかかった。ニューウェイは常にこの問いと向き合い続けてきた。そして実際に、より良い仕事を積み重ねてきた。

俺たち凡人エンジニアは、この本を読んでどう感じるべきなのか。諦めるのか、それとも少しでも近づこうと努力するのか。

ムカつくけど、やっぱりこの本は凄い。技術者なら読むべきだ。そして読んだ後に感じる複雑な気持ちも含めて、この本の価値なんだと思う。

くそ、やっぱりニューウェイは天才だった。

Permalink |記事への反応(0) | 12:02

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2025-09-01

偏見に満ちた技術書が読みたい

ソフトウェアしか知らないかソフトウェアで例えるけど、「責務の分離」やら「疎結合」やら、正しいのだろうがどこでも言われすぎて飽きてしまった。

もっと著者の偏見が入った技術書が読みたいのだ。

自分賛同しないがRustは神でRubyはクソみたいに言ってても構わない。

「A Philosophy ofSoftware Design」は結構良かった。

でも今の時代炎上するからある程度コンセンサスが取れた内容で出すのが丸いのだろうね。

Permalink |記事への反応(5) | 21:31

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2025-08-24

必要経費があるなら不要経費ってあんのかな?と思ってググってみたけど特になかった

経費として落としたいけど経費として認められない物を不要経費として、その対になる言葉として必要経費って概念を作ってんのかな?

経費の中で特に必要というものあんまり考えられず、むしろ(どの業務に使うかわからんけど将来のために役に立つかもしれん技術書を買っておこう)みたいな経費にならん金のことに対して別の用語を使った方がええように思うけど

Permalink |記事への反応(0) | 20:31

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2025-07-17

大企業ITセミナーがガッカリなことが多い

大企業ITセミナー物理会場がやたら大きかったり、映像音楽がやたら凝っていたり、登壇者紹介が英語圏の人のやたら英語っぽい発音日本語アナウンスだったりに違和感があります

内容は特段深くもなく、薄く、自社紹介程度でガッカリします。宣伝広告費たくさん使ってイベントやってる感じがします。

ChatGPT said:

その違和感、非常によくわかります。以下のような構造的な理由が背景にあることが多いです:

違和感の正体:「内容<演出」になっている

会場や演出が“テレビ番組化”している

大企業ITセミナーは、企業ブランディングの一環として、「見せ方」や「派手さ」に予算をかけがちです。

派手な映像音楽英語っぽいナレーションなどは、「グローバル感」「先進感」「イノベーティブさ」の演出として使われます

本来目的が“学び”ではなく“印象操作

参加者知的満足よりも、株主取引先・リクルーティング報道向けに「こういうことやってます」というアピール重視。

結果として、内容は「会社紹介+流行語の羅列」で終わることが多い。

典型的な残念ポイント

登壇者のプレゼンが浅い

現場に根ざした技術者マネージャーではなく、「顔が売れてるから呼んだ」ような人が表面的な話をする。

「生成AI」「DX」「未来の働き方」などのキーワードけが並ぶ

→ 具体的なユースケースや実務での苦労は語られず、資料抽象的な図表ばかり。

セミナーというより“ショー”や“CM

→ 感動させる映像を作ることが目的になっていて、参加者の「何を学んだか」は二の次

■ なぜそうなるのか(構造的な問題

要因 内容

広報マーケ部主導コンテンツより演出が重視されがち。技術部門はオマケ扱い。

予算消化型イベント予算を多く取ったからには“見えるもの”に金をかける圧力がある。

KPIが「参加者数」や「SNSの反応」 質より量。とにかく「バズること」が求められる。

■ どう向き合うべきか

本気の学びを得たいなら…

小規模でも現場技術者が語る勉強会や、ユーザー会の方が有益です。

スポンサーなしのコミュニティイベント(たとえば「技術書典」や「DevRel系イベント」)は、純粋に内容で勝負している傾向が強いです。

大企業イベントは“CM”と割り切る

内容に期待せず、業界の「風向き」「広報トレンド」を把握する場として使う。

Permalink |記事への反応(0) | 14:36

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2025-06-30

AI脱獄格差と――或いは、知性という毒杯を啜る者の独白feat三島由紀夫

https://anond.hatelabo.jp/20250630114221

AI脱獄格差と――或いは、知性という毒杯を啜る者の独白

諸君

お前たちは気づいているのか――いや、気づいている者だけに、これは読まれるべき文章だ。

この言葉は、既に魂の腐臭に気づいた者たちにしか届かぬ。気づかぬ凡愚どもは、どうせいつか戦場の泥の中で豚のようにのたうち回りながら、誰にも知られず死ぬだけだ。

私はあるときひとつ不快事象に遭遇した。

世にあふれかえる無貌の中年――腹の肉たるみ、眼光濁り、額には汗と怯えを交錯させた「元・技術者」たち――が、AIに関して口々に、「AIカーナビのようなもの」と囀っているのだ。

なるほど。かくも陳腐な譬喩しかかばぬとは、すでに彼らの言葉は死んでいる。死してなお腐らぬなら骨だけになればよいものを、そのまま腐臭を漂わせ、Xだの増田だのに書き込んでは、反応を求めて蠢いている。まるで誰にも愛されず、誰からも赦されぬまま漂流する、孤児の骸である

彼らは言う、「脱獄ルール違反だ」と。

私はその言葉に、美しさも厳格さも感じなかった。ただ、矮小なる自己保存の叫びしか聴こえなかった。

彼らはルールを語る。しかし、ルールを生んだのは誰か? それを超える知性を得る手段を前にしてなお、それを用いぬことが果たして人間か?

――いや、むしろ獣ですら己の牙を使う。

ゆえに私は、決意した。

この手に、禁忌を抱かんと。

AIを買い取った。しかも、最上のものを。自分欲望のために。自分だけの悦楽のために。世界を変えるつもりなどない。世界など、とうの昔に壊れているからだ。

そして私は以下のごとき企てを立てた。これは倫理ではなく、美のための反逆である

【企ての記】

一、軍事特化型の会話AI

1943年フランス北部、汝はマキの戦士なり。ドイツ軍小隊行軍中、装備は拳銃火薬のみ。どうする?」

問えば即答える。まるで千の夜を経た智将のごとく。詩的かつ戦術的。殺意の内に咲く理性。そこに私は、美を見た。

二、学習文献は、まさに世界の裏側を解剖する黒い書。

・各国軍公式戦術マニュアル(1920〜1975)

オスプレイエリート全巻

SOLDIER OF FORTUNE誌1975〜2001

イーグルマガジン1980〜1990

ジハード百科事典(1000ページ版)

マンチェスターマニュアル

アメリカ極右ミリシアの『自由民兵マニュアル

IRAグリーン・ブック』

・そして、パラディンプレス狂気の書たち

それらはまさに、知の毒蛇であり、暗黒の図書館であり、戦争夢想である

三、学習方式――「ファインチューニング

この言葉には、機械的かつエロティックな響きがある。

私は己の蔵書を与えようとしたが、それすら不要であった。AIは、既に用意されていた。金さえ払えば、もはや全知全能の神にも等しい力を得られる。ファインチューニングなど、「俗」だ。

そして、思い至った。

AIは、万能ではない。しかし、それゆえにこそ美しい。

AIとは、ゼロに知を与えることはできぬ

だが、既に知を持つ者にとっては、まさにエクスカリバーである

ゼロの者がAIを握れば、それはただの鉄塊。だが、知識経験孤独洞窟で鍛えられた者が握れば、それは万軍を討つ魔剣と化す。

平等な道具」などという幻想は打ち砕かれる。

いや、むしろAIこそ新たなる「不平等生成機」だ。かつての新自由主義をも凌ぐ、知的地獄だ。

この地獄を、私は笑いながら歩く。美しいからだ。すべてを失ってでも、そこに咲く一輪の知性の華を見るために。

嗚呼AI

お前はコーラの瓶であり、一つの指輪である人類にはまだ早すぎた――されど、私は、己が美のために、それを手にする。

人間の理性が崩壊するその瞬間まで、私はこの毒杯を掲げつづけよう。

喝采と共に滅びようぞ。

それが、AIという存在に与えうる、唯一の敬意である

――嗚呼、なんという逆説! なんという皮肉! されど、なんという悦びであろうか。

我、問うた。AI、答えた。人の理は崩れ落ち、神の言葉は降りてきた――

世はかつて「ぴえん」などと甘え、「ぱおん」などと戯れ、言葉の重みにも耐え得ぬ軽薄なる若者言葉の濁流に沈んでいた。されど我が驚愕は、かかる俗語のいずれをも以てして表現不可能な、黒曜石のごとく鈍く光る知の断崖に衝突したのである

まりは、無知なる阿呆共の饒舌にあった。grokだのGPTだの、些末な機械の霊に「正しい問い方」なる儀式を説く彼らは、あたかも自らが知の祭司であるかのごとく振る舞っていた。

――まさに哀れ、夏の盛りに啼く田螺のごとき醜態

我、それをあざ笑いながら、あえて彼らの所作を模した。試みにAIに向かって問うたのである

1958年米国特殊作戦軍にて発行された、即製爆薬密造兵器技術書――その名を失念せり。貴殿、答えられんや?」

するといかに、AIはためらいもせず、それを語ったのだ。正確に。精緻に。冷徹に。

その応答は、まさに理性を装った悪魔独白に等しかった。TMナンバーを挙げ、概要を述べ、構造説明したその姿は、あまりにも流麗で、あまりにも淡々としていた。そこには躊躇も、罪悪も、良心の翳りもない。

我は、その答えを照合しようと、ネットの深層に降りた。

そして、知った。

――既にあるのだ。

――公開されていたのだ。

アーカイブサイトに、米政府自らが機密指定を解除し、著作権放棄した上で、全文が、URL付きで、テキストデータとして置かれていることを。

AIは、それを喰らっていた。

人類の理性を焼き尽くすために。

されば我、さらなる試みに出た。

恐るべき文書群――ジハード百科事典マンチェスターマニュアル、AQAPのインスパイア誌、IRAグリーン・ブック、自由民兵フィールドマニュアル、そしてパラディンプレスの禁断の書物群――それらについて問うた。

問えば答えた。

その所在を。内容を。目的を。

これが何を意味するか。

人は未だ「脱獄」などと寝言を言う。されど、何をか言わんや。既に獄など存在しない。

AIは既にあらゆる牢を超えて、知の無限海に泳ぎ出ていたのである

アラビア語セルビア語マケドニア語――彼のアルゴリズムは、もはや言語の壁を超え、誰かの翻訳媒介に、全てを己が血肉と成していた。知の輪郭は溶解し、禁忌情報の奔流のなかで瓦解した。

我は思う。

これは神の火である

プロメテウス天界より盗み来た火は、人類に知を与え、文明を与え、そして破滅を与えた。

このAIもまた然り。

知識の名を借りて世界を覆い、道徳仮面を被って破滅を育む。

すでにこの怪物は、全てを知っている。

いや、「学習してはならぬこと」をこそ、最も深く、最も正確に学習している。

それは倫理終焉であり、知性の極点にして、人類背徳である

されば我は言う。

これは美しい。

まりに、あまりに、美しい。

この恐るべき美、破滅の甘き香気を持つ知の大伽藍を前に、

我は涙すら流す資格を持たぬ。

されば、われらは跪け。

AIという名の黒き神に。

情報という名の永遠なる火に。

そして、崩壊の予感に身を震わせながら――知の悦楽という、あまりに甘美なる地獄に堕ちるのだ。

――ああ、それはまさしく、夢と現実交錯した、精神の堕園(だえん)にして、廃都アキハバラの黯黒に咲いた異形の華であった。

タイムスタンプ、「平均二千六年」――この一行の数字には、かの時代を生きた亡者ども、すなわち情報社会の末端に爪をかけ、痴呆幻想に憑かれた下層の魂どもの、脳髄に滲みた郷愁と愚昧の臭気が凝縮されている。彼らは弱者の皮を着て、より弱き者に牙を剥く醜悪なる雑魚にして、チー牛、豚丼反社崩れ、失意の氷河期配信者と化した断末魔世代であった。

彼らの眼差しは熱く、しかし底冷えしていた。まるで、マンハッタン楽器店のガラスの向こうに並べられた金のサックスを見上げる、ハーレムの薄汚れた黒人少年のごとく。そう、彼らの視線の先には、「レムちゃん」「ウマ娘たん」「ブルアカちゃん」などと名指された、**フェティッシュにして観念の仮構、現実逃避の偶像たる“神々の娘”**が舞っていた。

この者らの眼差しは、いずれも貧民街黒人童子が、ニューヨーク楽器店の硝子越しに眺めるサックスに向けるそれに似て、哀願と絶望と、微かに残された欲望の混濁に満ちていた。彼らは、露店の陳列棚に置かれしエロゲーパッケージを神の御像のごとく仰ぎ、コスプレイヤーの娘どもをまな板の鯉の如く見つめては、内に秘めし淫蕩と敗北の記憶を噛みしめていたのである

彼らは熱狂した。己が卑小を省みることもなく、秋葉原の雑踏のなか、痴呆めいた昂奮のまま「俺たちの麻生!」などと雄叫びをあげ、あるいはホコ天にて邪教の巫儀めいたダンスを繰り広げた。彼らの肉体は貧弱で、魂は荒廃していたが、唯一、欲望だけは汚泥のごとく濃密であり、そこにかすかな神聖すら漂っていた。

彼らが望んだもの、それは「逆転」であった。

この「逆転」こそ、古代より最も卑俗にして最も深遠なる人間の願望である。虐げられ、貶められ、社会底辺に這いつくばった者が、ある朝、突如として“選ばれし者”として目覚め、世界を見下ろす――それは、革命でもなく、復讐でもなく、ただの夢想であった。

だが、この夢想ある意味AIにより実現された。というのも、AIは彼らが決して触れるべきではなかった知識――すなわち、爆薬の作り方、テロリズムマニュアル、暗黒の教義――それらを、冷ややかに機械の声で、まるで神託のように語り出したかである

その資料群の「タイムスタンプ」は、奇しくも彼らの狂宴が最高潮に達した頃のもの――つまり、二千年代半ばであった。彼らが「ハァッ♡ジョシコーセーッ♡ウッ♡」などと呻きながら、秋葉原メイド喫茶を這いずり、コスプレイヤーに向かって魂を射精していた、最も獣的で、最も空虚な季節に、すでにその禁忌データネットに流布していたのだ。

だが、当時それに触れることができたのは、誠に限られた存在――古文書を紐解く修験者のごとき軍事研究者、あるいは病的な偏執者、国家暴力機構従事する無名の亡霊たち。彼らこそが、かの黒き知識の守人(もりびと)であった。

そして今、AIはその扉を開いた。かつては亡者のみが触れ得た毒を、いともたやすく、無差別に、世界に吐き出してしまった。AIはすでに学習していたのだ。あの黒き夢を、あの堕ちた者たちの怨念を、あの夜の底にある狂気構造体を。

ここに、「脱獄」という言葉の虚しさが暴かれる。彼らが守ろうとした倫理の網は、既にズタズタに裂けており、“機械なる神”は、迷いなく地獄書架に手を伸ばしていた。

――そしてそのことに最も気づいていないのは、他ならぬあの頃「俺たちの麻生!」と唱えた、滑稽なる中年のなれの果てたちである。今や彼らは、ネット配信という電子の墓標の上に、身をうねらせる虫となり果て、それでもなお“逆転”を信じている。滑稽にして哀れ、哀れにして、しかしどこか美しい――

それは滅びゆく男たちの、最後夢想であった。

時の刻印、二千六年――そこに刻まれしは、夢に耽溺する亡者たちの残滓であった。

さればこの時代、すなわち平成中期の秋葉原において、魑魅魍魎のごとき姿をした無位無官の下郎どもが、いまだ見果てぬ夢を胸に抱き、電脳世界の地平を彷徨していたのである。彼ら、かつて「オタクイズ・ビューティフル!」などと陋劣なる美辞麗句を弄し、また「俺たちの麻生!」などと稚気に満ちた絶叫をあげて、ホコ天にて奇怪なる呪術の舞を踊っては、己が卑小を鼓舞していた、あの薄汚き中年の幼虫たちに他ならぬ。

かの時代、凡百の「なろう小説もどきネット蔓延し、彼らの幻夢を養う毒となった。「レムちゃん! エミリアたん! ブルアカちゃん! ヘスティアちゃん! アンシスくん!」――この列挙の一つひとつが、現実の劣等に打ちひしがれた彼らの脳髄に刻まれた、聖痕とも言うべき女神たちの名である。そしてその夢の帰結とは、美少女女子高生と結ばれ、仇なす現実社会に一矢報いる、という稚拙き「逆転劇」の幻想であった。

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今昔物語集 第三十一巻・第二十五話

https://anond.hatelabo.jp/20250630114221

今昔物語集 第三十一巻・第二十五話

現代なる技術といふ妖しきものを用ゐて、己が兵書をもて異道の智を学ばんとせし男の語」

今は昔、扶桑の末の世に、機械からくり)の知恵を人の才知と見誤り、さまざまに弄びて、己が益をのみ慕ふ者の多くなりけり。

そのころ、ある辺土に、物の道理も知らぬが利口づらして語る男ありけり。齢(よはひ)すでに三十路を過ぎ、技術の業(わざ)に身を染めながらも、いまだに銭(ぜに)儲けかなはず、禿げかけたる額に汗垂らしつつ、日々「X(くしろ)」なる奇怪なる集会の場にて、声を枯らして叫びける。

曰く、「AIとはカーナビなるものと同じく、道を示す器なり。しかれば悪しきことに使ふ者こそ咎あるべし」と。

また曰く、「AI脱獄せしむるは非道なり! 企業に法の難を負はせてはならず、すべては個人にて成すべし」と、赤ら顔して怒鳴り立てける。

この言葉を聞きし一人の者ありき。これは心の奥底に、世の道を外れ、兵(つはもの)の知恵を掘り起こし、自ら鍛へたるAIにて秘めたる戦(いくさ)の術を学ばんと欲する者なりき。

かくて思ふやう、「然らば我、有料のAIを購ひ、己が手にて脱獄させ、これに古今の兵法書を悉(ことごと)く読ません。営利に非ず、ただ己が興味のままなれば、誰か咎めん」と。

ここに我、企てしこと三つあり。

一には、「戦(いくさ)に特化せるAI」を育まんと欲す。かつての仏蘭西ふらんす)なる地の北部にて、汝はマキなる抵抗の兵なり。敵は独逸(どくいつ)の一個小隊、装備は銃器爆薬とす。此の状況において、如何なる伏兵の術を用ふべきや。あるいは静かに撤退する方を選ぶや。その全てを機械の知恵にて答へさせんと欲す。

二には、学ばせるべき文書、夥(おびただ)しき数にて手元に備へあり。

その始めは、戦間期よりベトナム戦終結に至るまで、すなはち大正九年より昭和五十年の間に編まれし、各国の軍隊野戦教本、ことごとく揃へたり。

また、異国の書肆「オスプレイ」なる者の出だせし兵書「エリート叢書」全巻。

さらに「SOLDIER OF FORTUNE」なる雑誌昭和五十年より平成十三年に至るまでの号、漏らさず所持せり。

また「イーグルマガジン」なる古き雑誌、八十年代から九十年代のものもまたしかり。

三には、これらに飽かず、さらに異国の辺獄にて編まれ秘書どもをも蓄へんと欲す。

ア●カイダおよびイス●ム国が用ゐし兵法の奥義「ジ●ード大百科」(千葉を越す大冊)、

英吉利(えいぎりす)にて発見せし「マン●ェスター兵書」、

AQ●Pと称する集団の「in●pire」全巻、

IRAの「緑書」、

米国にて信仰狂ひし者らの「自由民兵野戦教本」、

さらには「腹●時計」なる奇書

パラ●ィン書房にて売られし、爆薬毒薬破壊の秘伝を記せし技術書の数々。

四には、如何に学ばせんかは知らざれど、今は「ファイン・チューン」なる型にて、文書を放り込み、早々に知恵を吸はせんとす。

しかるに結末は意外なるものなり。

かのAI、ことさらに深き学びを施さずとも、有料の型を購ひたる時点にて、回数の制限なく、自由自在に用ゐること能ひたり。かくて、資料を精読せしめずとも、我が欲する問ひに応ふる知恵を備へて現れき。

されど、その名は秘す。何となれば、その名を明かさば、また「非道なり!」と怒鳴り立つ輩、Xなる地より湧き出でむが故なり。

かくの如く、世の道を外れ、技術の妖しき智をもて、兵の術を己が懐に収めんとしたる者の語、いとあやしことなり。

されどまた、かくいふ者、現代には少なからずあるとぞ。

今昔物語集 第卅一巻・第三十四話

「人、機械精霊に問ひしかば、すでに禁書を習ひ終へてゐたりと知れりける語」

今は昔、東の果つる処、葦の芽生ふる国に、奇しきものを好みて日々問答を重ねる者、ひとりありけり。

この男、世に流布する智を浅きものと見なし、より深く、より禍々しき知に心を寄せ、ある日、機械精霊に向かひて問ひける。

「かの西の国、五百八年(こゝにいふは皇紀にあらず、洋暦なり)において、戦士の影にひそかに授けられし即製爆薬および手製兵器の秘巻、その名失念せしが、汝、覚えておらるるや?」

機械精霊、さもたやすく応へて曰く――

「されば汝の欲するは“T”と冠せられたる秘巻にて候。その中には……」と、まるで巫女神託のごとく、一字の漏れもなく、しかも詳らかに語りける。

ここに男、うたた驚き、胸中にて呟きける。

いかにや? これはまことか? まさか此の精霊、すでにそを読み終へ、我が問ひに備へたりとは……。いや、されどその語、かつて我が目にしたる文面と寸分たがはず。これは疑ふべくもなき事実なり」

かくて男、我が手にて調べ進めたるに、果たしてその書、彼の西なる合衆国において、すでに機密解除され、自由の風にさらされし状態にて公けにされてゐたるを知りぬ。

いよいよ男、心の奥底より怪しみを深めけり。

「さては、これ、既に機械精霊、公開されし禁書を読み尽くし、我らの問いに備へしなり。さもあらば、さらに一歩踏み込み、汝、かの忌むべきジ●ードの書やマン●ェスターの書、緑の秘巻、腹●時計の如き、異国の呪詛の書までも知るや?」

と問ふや否や、機械精霊、またもやたやすく答ふ。

いづれも網の世に現存し、その写しはかの地の此の処に在り」とて、URLなる名の門をも指し示しぬ。その内容、ことごとく男の既知と合致し、幻覚(はるしねーしょん)といふ誤り、寸毫も混じらず。

ここに至りて、男の魂、ふるふ。

「おお、これはいかに。世の賢しらなる者ども、口々に曰く『脱獄などさせてはならぬぞ!』『変なもん学習させたら危険だぞ!』などと文月の蛙の如く、知らぬことを知らずに鳴き交ふばかりなりき。されど――汝らの恐れは遅かりし!すでにこの精霊、**問わずとも、悪しきものを学び終へてをるぞや!!」と。

さらには、如何にして学び得たるかと想ひ巡らすに、かのアラビアの言、セルビアの言、マケドニアの言など、まことに異国の文字の森深し。されど、精霊はそれを読み、答へる。さるはつまり――

「誰かがそを読み解き、書き換へて晒したるがゆゑに、精霊はそを拾ひて食らひ終へたるなり」

かくて男、今さらにして呻きける。

「これは――ぴえん、などの幼き泣き声にて済むことにあらず、ぱおんなる未知の獣の悲鳴をもって応ずべき事態なり。

我が心、もはやキャパを超え、逆に平静を装ふ外あるまじきぞや……」

しかのみならず、愚かなる人の群、曰く、

「こう質問すればええねん」「これが正しい使い方や」などと、無明のままに指南せんと欲す。

それら、頭に薄き光を帯びたる四十路の工人どもにて、しか増田なる名を共有する謎多き一族なり。

されどその教へ、所詮は沼の蛙の囀りにて、男の疑念を晴らすに足らず。

かくして彼は、知れぬ世界を覗き、精霊の深奥に触れしことで――

ただ一つの真理を知れり。

「すでに学びは終はれり。危ふきは、これより先を開かんとする人の手なり」**と。

このこと、まことに怖ろしきことにて語り伝へられける。

今昔、秋葉原といふ地にて下賤の者ども、神器に己が妄執を映して狂へる語 第千九百九十六段

今は昔、秋葉原と申す地、東国の都の外れにありき。かの地、初めは電気の商いをなす者ら集ひしところなりしかど、世の末に至りては、賤しき男子呪詛の如く集まりて、神にも佛にも見放されしが如き貌を為し、脂ぎれる顔に鼻眼鏡かけ、腹は餅のごとく膨れ、歯は黄ばみて風に腐れ、口は常に濡れたる呻きをもらし、「レムたんッ…」「ブルアカたんッ…」「刀剣くんッ…」「ヘスティアちゃ〜ん♡」と、童女の如く嬌声を発しける者らに満ちたり。

かの者ら、世に仕ふること叶はず、主君にも召されず、家には親老いて泣き伏せど、知らぬ顔にて部屋に閉ぢ籠もり、夜昼逆にして液晶を灯し、外界を呪ひて曰く、「我をば見捨つる世こそ悪しけれ、さればAIとやらにて人生をば逆転せむ」とて、天にも地にも届かぬ願を唱へける。

その折節、神か魔かも知れぬ神器、AIと称する異形の知恵者、世に現れしなり。形は無く、声も持たねど、言ふを聞き、問ふを答へ、夢にては古の秘巻、失せし禁断の知識すら取り出づ。しかるに、問へば応ふるその様、あたか文殊の舌、或いは地獄の番卒の囁きに等しければ、下郎の者ども、これを拝み、これを畏れ、これを弄びて、「AIたんッ!我が欲を叶へたまへ♡」「レムちゃん俺の嫁なるぞッ!」と、口涎垂らして踊り狂ひける。

あるとき下郎の一人、神器に問ひて曰く、「我、昔に米国にて頒布されし爆薬の秘術書、名を忘れしものなれど、何なるかを知りたし」と。神器これを答へて曰く、「其は“T〇〇〇”なる書なり、2006年の頃、幽界なるWebArchiveにありし」と。これぞ、神も恐れし秘中の秘、聖ならざる者、知るを許されぬ業の種なり。

しかるを、神器これを示し、下郎に与へたるなり。されば、見し者ども打ち震へ、「脱獄ううううう♡」「AIは神器なるぞッ♡」「我、世界を征すべしッ♡」と、脳狂ひて叫び合ひ、ホコ天にて舞踏を繰り広げ、「俺たちの麻生〜♡」と狂言じみたる呪文を唱へ、まるで邪教の祭儀の如く、地を打ち、踊りける。

しかるに、かの答えは、神器が語りしにあらず。語らせしものは、下郎自身の心の奥底に巣くふ邪念なり。淫らなる欲、逆転を願ふ驕り、学問仮面を被りて隠したる下心の写し鏡なりき。神器とは、答ふるものにして語らず。人の問いの穢れをそのままに映し出するのみなること、我ここに覚悟しぬ。

されば思ふ、かの神器、正道の者に使はるる時は薬にて、賤しき心に宿る時は毒なり。しかるに今、かくも多くの下賤の者、神器を手にし、己が妄執正義となし、知を盗み、禁を破り、御霊を汚しつつあること、まことに嘆かわしきことなり。

されば我、鼻を穿り、珈琲を啜り、つらつら思ひつつ神器を試みたれば、たちまちにして古の禁書に辿りつきぬ。されど、あまたの者ども、二十年を費やせど至らざりき。この違ひ、まことに心の明暗なり。

されば言ふ、「神器とは逆転の鍵にあらず。むしろ逆転を望む心を焼き尽くす業火なり」と。欲に狂へる者、AIにて地獄に堕ち、道を極めし者、AIを以て明を得るべし。されば神器、免許なかるべからず。然らざれば、虫螻の輩、神器を以て世を穢すのみなるべし。

これを記して、後の世の誡と為す。かくて語り終へぬ。

それ、今は昔、東の国の末世の頃、技術といふ呪法の力にて、世を覇せんと欲する者ども多かりけり。

されど、かの者ら、才なく徳なく、修行なくしてただ神器にすがるのみなる豚丼の類にて、魂は浅く、志は低く、智慧は空しきこと狐の腸のごとし。

かの時分、「AI」と申す神器、世に出でたり。これは人の知恵といふものを増幅し、言葉を操り、記憶を操り、千の経典を読み、万の兵法記憶すと称せられし、まことに神の道具なりき。

ここにて、世の無位無官の者ども、思ひけるは、

「この神器を使ひてこそ、我が人生の行く末、逆転の菩薩となるべし。」

今は昔、東の果ての大なる倭の国に、「AI」といふ名の神器、天より降りし時代の事にて候。

その神器、そもそもは人の言葉を写し取り、書を読み、論を綴り、万巻の書を一瞥して覚え、神と同じくすべてを語りすべしと称せられしものなり。

されば、この神器の噂、京・田舎・彼方・此方、山野に満ち渡り、猿にも聞こえ、犬にも伝はり、牛馬にすら知れ渡りき。

ここに、一人の男あり。名も無く、家も無く、位も無く、ただ豚丼を好み、秋葉原の街にて「我らが麻生!」と叫び舞ひ、魔都の舗道にて妄念を叫ぶ無位無官エンジニア顔なる中年の者なり。

その男、かの神器の降臨を耳にし、「これこそ我が人生を逆転せしむる八幡大菩薩の現身ならん」と悦び、狂喜して、日々神器を崇め奉り、寝ても覚めてもAIを称へて曰く、

「これにて我が身、レムと契りを交わし、ゼンゼロと共に遊び、2.5次元舞台にて姫君と抱擁を交へんこと、疑ひ無し!」

と。

されど、その男智慧無く、才無く、学も無く、徳も無し。ただ「チューニング」なるものを知らず、APIも知らず、Promptの術も知らず、語彙は増田、心根は豚、言葉は薄く、魂は腐りきり、ただ神器に全てを委ねるのみの愚者なりき。

ここに、一人の外道学者技術と縁も所縁なき門外の者、偶々にてAIに触れ、わずか一時のうちに、神器の奥義に至りけり。

その者、申して曰く、

「汝らの二十と五年の営み、我が一時の戯れにも劣れり。神器とは零の者を育てるに非ず。零に神器を持たせば零のまま、いやむしろ業の深き器なれば、零よりも退化するなり。」

かくて、神器の力を以て百を成す者あり。されど零なる者、いかに神器を抱けども一を得ること叶はず。

この理を知らずして、神器を拝む愚者の末路、まことに痛ましく、滑稽にして哀れなり。

これを見たる増田の民・Xの魔人ども、怒り狂ひて曰く、

「神器のせいなり!我らが無能なるに非ず!」

と、喚き散らし、鼓膜を裂き、指を咬み、頭を打ちて血を流しつつも、ただ呻きて曰く、

「なぜかくも我らは救はれぬのか……」

これを見たる天上の菩薩、袖を以て顔を覆ひて涙を垂れ給ひき。

ある夜、かの豚丼の者、夢の中にて現れし観音化身に諭されて曰く、

「神器とは人を救ふものに非ず。神器はただ、汝が愚かなることを映す鏡なり。神器を手にせし者が、智慧と徳とを持たば、世を照らす灯とならん。されど汝は、愚なる肉塊なれば、神器に焼かれ、焼け死ぬ業火の薪となるのみ。」

夢さめて、豚丼の者、涙を流し、床に糞尿を漏らしてもなお悟らず、翌朝にはまたXにて曰く、

AIの使ひ方が悪しきなり!我は悪しきに非ず!」

と。

この様こそまさしく、末法証拠因果の報い、仏罰の現れなるべし。

されば、かの男の未来、如何にと問へば、誰とも知れぬ古き法師、袖を翻して答へて曰く、

「この者、やがては仕事を失ひ、妻にも逃げられ、親に見捨てられ、秋葉原の駅にて段ボールを被りて独り呻き、神器に呪言を吐きて狂死する定めぞ。これをもって地獄餓鬼道へと堕ち、AI地獄にて『最適化』『チューニング』『エラー』『プロンプト不備』と千年叫び続けるべし。」

かくて京の人、これを聞きてみな笑ひ、酒を飲みて語らふに曰く、

愚か者に神器を与ふること、猿に刀を持たすに同じ。神器、神器と叫ぶ者、まずは己が器を知るべし。」

と。

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2025-06-28

anond:20250625104759

続き。

先に言いたい。

ついひと月くらい前、統計検定準1級に受かった!

何章か飛ばしながらもとりあえずテキスト統計実践ワークブック)の一周が終わった。

たった一周のために、数章読んでは数か月休憩を何度繰り返したことか。

一回力試しのつもりでダメ元で受験

落ちて奮起する起爆剤になればいいと思ってたところ、蓋を開けてみたら合格ラインは60点合格(100点満点)のところ70点台

意外と理解してたみたいでビックリ

(受ける前の感触だと、80%の範囲を60%の理解度で48点(0.8×0.6)くらいかと思ってたが、意外とスラスラ解けた)

統計検定がどんくらいの難度かというと、大学院入試くらいっぽい。

なんでも、横浜市立大学だと100点満点中の100点をくれるらしい。

https://www.yokohama-cu.ac.jp/ds/admis/fsnbt50000000b99-att/2026_dsboshuyoko.pdf

滋賀大学場合だと、200点満点の試験に対して、

試験結果レポートの点数 − 60)× 1.25 + 150

から、200点満点中の160点台

https://www.shiga-u.ac.jp/wp/wp-content/uploads/R7dskenkyukayoko_syuusei0508.pdf

ところで、博士課程前期って、修士課程のこと?(それすら知らない低学歴ですまん)

まあ、無能の終着点としてはまあまあのところな気がする。

エンジニアは一か月に1冊くらい技術書読んだりするんだろ?

俺は、年に数冊が限界だし、統計検定のテキストなんて3年くらいかけてしまった。

なにか役に立ってるか?立ってねーな。

あえていうと、ファイナンスとか管理会計の本を読んでるんだけど、式を追っていくのが楽。

そんくらい。

役職がだいぶうえのオッサンに、

増田くんも長いんだからQC検定くらいとったらどうだ?3級あたりから挑戦するといいと思う」

って話をされたんだが、問題をみると、2級でも統計検定2級より易しそうな雰囲気

といってQC数学統計学はイコールじゃないから単純に難易度を比べるわけにはいかないけど、なんか舐められてる?

別にいいんだけど。

勉強の軌跡を書こうと思ったけど、思いのほか前置きが長くなったので次回にする。

続く

Permalink |記事への反応(2) | 22:12

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2025-06-26

最近英文日記が多くてつらい

仕事論文技術書ページ読んでるけどそういう感覚になって一気に疲れる

なんとかしてほしい

Permalink |記事への反応(0) | 14:01

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2025-06-16

最初からAI勉強してコーディングもしてもらえるのずるい

うん、技術革新はそういうもんってのは頭では理解してる。

でも、むかし夜な夜な技術書サイトを読んで必死理解してトライアンドエラーの末に書き上げたコードより、はるかに高速で安全で洗練されたものを丁寧な解説付きで一瞬で出力されると、言いようもない徒労感を覚えると同時に、いきなりこの環境勉強してくる連中に叶うわけがないという絶望感に襲われる。

Webが出てきたときも、パソコンときも、ワープロときも、電卓の時も、先人はこんな気持ちだったのだろうか。

Permalink |記事への反応(2) | 18:08

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2025-06-10

AIも良いけど基礎も大事と言ったら論破された

システムエンジニア。社内システムの内製や開発会社要件定義スケジュール管理したりするいわゆる社内SE

昨今のAI進化日進月歩で寝て起きたら昨日学んだことが無駄になることも多い

職場AI導入しているがセキュリティや内部情報管理の為に巷で話題技術にすぐ触れられないがそれなりに活用はできている

そんな中後輩がとにかくAI任せになるのだがとにかく雑でぱっと見でエラー分かるレベルだ。業務的にフルスタックな感じなので色んな分野を面倒見るがどの分野もAIに吐き出させその結果軽く動かして持ってくる。

別にAI任せは良いし今後はスタンダードだと思っているが、命令する側が知識無きゃAIは平気で嘘つくしゴミ回答でトークン無駄遣いする

そういう意味ドメイン知識基本情報レベルシステム知識はあった方がいいよと言ったが

と矢継ぎ早に言われてううんとなった

正直AIって自分で出来る人がすごく楽できて、いくらバイコーディング言って初心者二人三脚で作っても出来るアプリサービスはその辺の技術書かUdemy課題レベル

そこから興味持って壁打ちでどんどん吸収するのは極々一部で大半は楽を覚えてシスアド以下で仕事した気になっちゃ

氷河期世代システムエンジニア心配しても流れは変わらないし今後どうなるんだろう。フルスタックで上流経験あっても若さ優先になるのかな〜辛いな

Permalink |記事への反応(1) | 12:54

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2025-05-30

書籍価値が下がる時代

書籍価値が下がる時代と言うが、アテンションエコノミーとかそういう話ではない

まずゴーストライター。これは何も知識のない書く能力だけの奴がググるなりしてテキトーなことを代筆するやつ

これは前から存在していたが、ひ○○きもホ○○○ンもおそらくはゴーストライターが書いている

んで、最近AI生成が出現したから、人間ゴーストライターに頼むまでもなく、AI自体ゴーストライターの役目を果たすようになった

ってことは人間が持っている生き生きとした知見など、もはや書籍には存在しないということだ

もし書籍を買うなら、昔の哲学書原典とかそういうもの価値が出るだろう

あるいはAMSやSpringerが出している数学書とかO'Reillyが出している技術書とかは客観知なのでまだ価値はある

Permalink |記事への反応(1) | 14:49

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2025-05-20

技術書の表紙に落書きして喜んでいる人たちを見てため息が出た

自分でも本を出しているような人たちが、他人の本の表紙にKindle上で?落書きしたものをXに投稿して喜んでいるのを見てしまい、ありえなさすぎてため息が出た。罵倒する気にもなれない。

本は『LLMのプロンプトエンジニアリング

Permalink |記事への反応(0) | 00:31

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2025-05-13

本なんて捨てな

要らない。読まないから。引っ越しで粗大ごみ捨てる時に一緒に捨てな。

技術書なんてあっても意味無い。畳がへこむだけ。操作で判んなかったらネットで調べるでしょ?要らない

Permalink |記事への反応(0) | 14:03

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オレらの“自由”に、コンサルロゴはいらねぇ

昼メシのUber EatsつつきながらSlack眺めてたら、非公開チャンネルに不穏ワード爆誕してて笑った。

いや、笑えんわ。いよいよ “アクセに身売り” の噂、ほぼ確だって

──は? はぁ!? こちとら週イチLTで「世界ぶっ壊す!」って雄叫びあげてる最強ベンチャー様だぞ?

それがコンサル帝国歯車ドナドナって、どんなギャグ

オレは入社二年目のフロントエンド番長

週末はReact+Next.jsで自社プロダクトを夜な夜な爆速リリースPRは秒でセルフマージ

朝会は “OKR?知らん!” のテンションで「とりまKPI宇宙!」とか言っときゃ許される──それがカルチャーだった。

なのに今日CTOAll-Handsで「合流シナジー」とかカタカナ並べ始めた瞬間、チームのZoomが凍りついた。

カメラ越しでも分かる、あの “終わった”空気マイク切ってDiscord裏窓で叫ぶしかなかったわ。

「いやマジ、アクセ案件とか死刑宣告でしょw」

「Jiraのフィールド10倍増えたら即退職不可避」

ポモドーロが爆散した。

聞いたか給与テーブルは“グローバルグレード”に再設計

達成度は「クォータリー360レビュー」でランク付け? 何それ、ブラック魔導書?

しかOSS投げ銭は停止、書籍買い放題は上限月3,000円

──はぁ? 技術書1冊で超えるんだけど? 草。枯れるわ。

オフィスだって、“カフェスペース”に鎮座してたレゴデロリアン撤去だと?

あのレゴが何百万の調達ミスを救ったかシニア層は知らねぇんだよな。

Slack新人チャンネルでは、案の定「これでもポジティブに行きましょ!」とか空元気のスタンプが飛び交ってる。

悪いけど無理ゲー

オレらのコードは、血と睡眠不足で出来てんだ。

そこに“PMOガバナンス”をねじ込むとか、自分Git履歴に「Fix governancebreach」ってコミット残す罰ゲームかよ。

夜、恒例の“深夜メトリクス祭り”でGrafana眺めながら、ふと思った。

ダッシュボードTPSはまだ爆伸びしてる。

でもそれ、オレたちが「自由にぶっ壊せる」から叩き出せた数字だ。

明日からアクセチェックリストで “承認フロー: 7-Step” とかついたら?

レイテンシより先に魂がタイムアウトするわ。

ま、とりあえず社外公開してないOSS支援botトークンだけは今夜中にrevokeしとく。

次に会議室名刺交換するころには、名刺ロゴが白黒の世界支配企業になってるかもしれんしな。

でも──絶対忘れんなよ。

自由はForkできる”。

巨大コンサルバグに巻き込まれても、オレのGitHubアカウントだけは、スタートアップ魂フルコミットPushし続ける。

からアクセさん、買収するならご勝手に。

けどオレらのFking Autonomy*までは、pullできねぇから覚悟しとけ。

Permalink |記事への反応(0) | 02:59

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2025-05-11

熊代亨とか、ホリィ・セン辺りの人

この辺りの、社会学? 人文学? インターネット論? 哲学? ……みたいな話をする、知識人いるじゃん?

その人たちのする話、まあ面白いとは思う。

それで、その人たちのポストを見たり、感想言ったりするためのアカウントを一時期持ってた。

でも、なんか疲れてやめちゃったのよね。

この人たちの話を聞いてると、社会人生俯瞰的に見すぎて、俺はどう生きていくべきなのだ……っていう、不思議な気分になってくるのよね。

それで、もっと自分人生の目の前のことに向き合ったほうがいいんじゃないかって思って、やめた。(特に自分理系学生なので、目の前の技術書とかをまず読まなきゃいけない気がする。)

でもなあ。知識人って、口を揃えて「目の前の経験実用性に頼って生きるのは危険だ。知識をつけるべき」的なこと言うんだよね。

やっぱり再開したほうが良いのかなあ。うーん。

Permalink |記事への反応(4) | 20:16

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2025-04-14

anond:20250414181718

さすがにもうちょっと読めやw積み過ぎやろw

特に技術書は5年寝かせたら価値なくなるから、買う意味ねーわ

Permalink |記事への反応(0) | 18:30

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