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「慣用表現」を含む日記RSS

はてなキーワード:慣用表現とは

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2025-11-13

anond:20251113172001

わけわからないこと言われると何の話っていうの?それどういう意味?なんかの慣用表現

dorawiiより

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Permalink |記事への反応(0) | 17:21

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2025-10-08

anond:20251007221943

これは歳を重ねるにつれて、当たり前のように慣用句を使うと

「なにそれ?どういう意味?」

「そんな言い方初めて聞いた」

っていわれていてモヤモヤしていたけど

無理に慣用表現を使わなくていいんだなと思った。

https://www.nhk.or.jp/bunken/research/kotoba/20181201_4.html

駄賃馬に唐鞍の如く自身を飾らず、その場のフインキなぜか変換できない)に合わせて平易な言葉臨機応変に使うのも教養なのかなと。

Permalink |記事への反応(0) | 16:11

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2025-09-29

無言の帰宅」なんてどうでもいい慣用表現を知らなかったことで食い下がってるの謎

Permalink |記事への反応(0) | 01:50

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2025-09-27

常識だと思ってることって意外とズレがある

無言の帰宅」が話題だけど、そういう慣用表現に限らず自分常識だと思ってる言葉相手通用しない時、なんかパラレルワールドに迷い込んだ気分になるというか異文化交流というか、当たり前だと思ってたことを違う視点で捉えられる気がして結構面白い。当たり前に知ってると思ってたことでも改めて説明しようとすると難しかったりするし、逆に相手が当たり前のように使ってる言葉自分が知らなくてほへーと思うこともある。最近印象的だったのは、イタリアンに一緒に行った友達カルボナーラってどんなやつだっけと聞かれて、流石にびっくりして冗談とか雑談のフックのつもりかなと思いつつ説明しようとしたら、クリーム系のやつとしか言葉が出てこず自分もびっくりした。

でも新鮮味があって面白いとはいえ、内容がしょうもなくて、やんわり間違いを指摘しても絶対誤りを認めない相手だと、説明するのもめんどくさくて勘違いしちゃってたのかな〜とお茶を濁すことももちろんある。このパターンで印象的だったのは、カバディのことをガバディだと主張する人で、カバディガバディ言い合うことがもはや面白かった。

父親アナウンサーの読み間違いやイントネーションミスなんかに文句つけるタイプで、小さい時から嫌だなーと思っていたけど、いやいやあれで正しくない?とか、あの単語混同したのかなとか、そういえばあの言葉イントネーション人によって違うよねとか、話題を広げると嬉しそうに話し出すから家族コミュニケーションを取りたくて話題を探してたのかなと思うとちょっとだけ許せるようになってきた。

言葉は移り変わっていくとはいえ基本的には正しく使いたいし、言葉は変わるというのを楯に開き直る人も知ったかぶる人も無知馬鹿にする人も嫌いだけど、言葉に関する問題ジェネレーションギャップカルチャーギャップがありつつ個人尊厳をめちゃくちゃ傷つけるようなものではないから、身近な人とコミュニケーションきっかけにする上ではなかなか良いトークテーマなのではと思う。

Permalink |記事への反応(0) | 18:53

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2025-09-16

anond:20250916170750

諭吉何枚とか慣用表現いたことないの?

万以上の数字に万使わない意味がわからない

Permalink |記事への反応(1) | 17:10

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2025-09-10

anond:20250910100208

結論から言うと、「エッフェントリッヒゲハイムニス」というカナ表記おすすめできません。ズレが3点あります綴り/語形・発音慣用表現)。

カナ表記の目安

目的に応じて、次のように書くのが自然です。

  • 詩の語法をそのまま示したい(『Epirrhema』の句):

エーフェントリヒ・ゲハイムニスöffentlich Geheimnis

※無変化で置かれているため-es は付けません。

エーフェントリヒェス・ゲハイムニスöffentliches Geheimnis

オッフェンバーレス・ゲハイムニスoffenbares Geheimnis

あるいはダス・オッフェネ・ゲハイムニスdas offene Geheimnis)。

「エッフェントリッヒ…」が不自然理由

  • öff は \[œf] で、小さい「ッ」を置かずエフ と書くのが普通です。
  • …lich は「リヒ」であって「リッヒ」ではありません。
  • 文脈が「一般名詞句」ならöffentlich は語尾変化してöffentliches にするのが標準です(詩句をそのまま引く場合は別)。

要するに、その本がどの独語表現を想定しているかで最適な表記は変わりますが、「エッフェントリッヒゲハイムニス」は標準的な読みに照らすと適切とは言いにくいです。

Permalink |記事への反応(0) | 10:29

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2025-08-29

anond:20250829094947

慣用表現の言い方をちょっと変えるのって珍しくないだろ

Permalink |記事への反応(0) | 09:52

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「顔を引きつらせた」は慣用表現だけど「顔が引きつる」はただの痙攣なのよ

Permalink |記事への反応(1) | 09:49

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2025-08-27

anond:20250827135400

最近慣用表現に突っかかるアスペ多くないか

Permalink |記事への反応(1) | 14:03

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2025-08-20

dorawii@執筆依頼募集中

→たとえば知恵袋では敬語を使わないとあからさまに浮くしマナーのなってない奴と総叩きにされることもざらではないが、ここでは「敬語を使え」なんて言おうものなら逆に笑いものにされるぐらい、礼節とか考えるのも野暮な場という意味で(ほとんど)無礼講=カジュアルな場だと言っている。

過去発言を気にする、と書こうとしたののタイプミス。訂正する。一旦やり取りがひと段落した、そのやり取りとやり取りの間を遡られてもいいように自分発言に気を付けるほどのことをしなければならない場では増田はないだろう、と言っている。

過去発言との矛盾を指摘したり逆にそうした指摘をいちいち警戒するようなあり方、と比べている。

→上述の通り「過去発言にする」という表現タイプミス

そもそも発せられた瞬間から過去のものなので「する」という行為意味不明

→同上

「そこのところ」どこのことか不明

→「そこのところどう?」は全体で「あなたはどう思いますか?」「何か異論はありますか?」の意味慣用表現

「どう?」何が?

→同上

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Permalink |記事への反応(0) | 17:55

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2025-08-19

dorawii@執筆依頼募集中

そこのところどう?ってあなたはどう思う?って意味慣用表現なんだけど。

それがわからなくて代名詞の宛先にこだわるとか日本人じゃないのかな?

イッツレイニーと言われてitは何を指してるのと言ってるようなもんなんだけどねえ

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Permalink |記事への反応(1) | 15:40

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2025-07-16

anond:20250716170221

単語はそこそこ丸暗記してるからネイティブじゃなくても読めるように平易に書かれた文なら読める

馴染みのない慣用表現とかはちゃん意図を汲み取れないことが多いので厳しい

Permalink |記事への反応(0) | 17:35

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2025-07-08

dorawii

日本語でおk、だが、この言葉誕生した文脈は、ウルトラマンが悩みを聞いてあげるスレッドウルトラマン語みたいな書き込みがされたことに対してウルトラマン自身が言った言葉から来ているのだから

まさに「私は日本語理解できるから日本語で構いませんよ」という「おk」の意味合いちゃんと活かされた表現になっている。

それをただ「日本語になってない」という事実を言うために使うのは誤用ではないのか。

誤用じゃないとすれば、せっかく由来と表現が一致しているのに、そうでない解釈で使われることがあると覚えなければならないのは面倒。

勉強する」で「値引きする」という意味を持たせることがあるぐらいの完全な慣用表現として暗記しなければならないのか。

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Permalink |記事への反応(0) | 17:39

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2025-04-30

教鞭を取る(振るう)という表現がやっぱり嫌だ

体罰連想させること、関連して、教師から学生への権威勾配を感じさせることから表現としてどうしても嫌だ。教壇に立つ、でいいじゃないか、と思う。

単なる慣用表現ではあるので、人が使用していても訂正したりはしないけど、自分がその表現を使うことは絶対にない類の言葉だ。

Permalink |記事への反応(1) | 21:22

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2025-04-12

anond:20250412231050

こんどは「オデが最初に思いつく慣用表現いがいのくみあわせは使ってはならない」で頑張ることにしたの?

それで戦えると思ってんの?

お前が飛びつくものってぜんぶただのゴミなんだよ。

お前みたいなやつのことをキモオタ童貞っていうのはわりとよく聞く表現だよな。

じゃあキモ童貞って言ったり童貞糞虫っていうのは禁忌なのかね?

言語ってそういうものじゃないんだよ。

Permalink |記事への反応(1) | 23:22

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2025-02-19

anond:20250219101833

最近イラストレーターショートアニメ製作もやる流れが加速してて、逆にアニメーター側にもイラスト的な手法が波及してる

今回のなんかはその最たるところだと思うが、盛り盛りのイラストアニメーションさせるとやっぱり過剰に見えるんだよね

静止画だとドラマチックに見えて印象的なはずの手法が、アニメ慣用表現と組み合わさってより違和感を生み出している

Permalink |記事への反応(1) | 10:25

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2025-01-18

洗濯機を回す(実際回しているわけではない)

このような慣用表現他にもある?

Permalink |記事への反応(0) | 01:50

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洗濯機を回す(実際回しているわけではない)

このような慣用表現他にもある?

Permalink |記事への反応(0) | 01:50

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2024-10-03

「どんなに苦しくてもやり遂げる」という意味で「Gガンダム」を使っている人いるじゃん

こういった意味不明な「プチ慣用表現」みたいなのってどういう経緯で生まれてくるの?

造語症の一種なのかな?

Permalink |記事への反応(0) | 23:00

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2024-09-19

慣用句かいう「お前、シェイクスピアぐらいは読んだことあるだろ?」みたいな前提に基づいた表現はどうかと思う

ぼっち・ざ・ろっく!というアニメがある。

俺はこれを娘と見ていたのだが、娘が「猫背のまま虎になりたい?どういうこと?」と聞いてきた。

いきなり娘に山月記の話を始める自意識歪めママにはなりたくなかったので「虎みたいに強くなりたいってことだよ」と説明した。

ああ、なんてことだ、本来意味の3割ぐらいしか伝わっていない。

猫背のままで?」と娘は返してくれなかったので、ただ「強くなりたい」という歌だと思ってしまたかも知れない。

でもそこで掘り進めるのは感想押し付け狭量ママみたいだから辞めた。

ぼっちちゃんが強くなりたいのは事実だ。

でもそれは弱いままの自分に対して否定と肯定を織り交ぜた強さだ。

李徴のように自意識過剰な自分存在に対して「心が弱いままでも、物理的には強くなれるなら、そんな不健康な強さを自分ロックとして貫きたい」と宣言している、はずだ。

ギターヒーローとしての強さと、後藤一人としての弱さ、その二つを合わせた自分を「ぼっち・ざ・ろっく」として肯定してくれたことで、走り出した思いを載せた歌詞、のはずだ。

から「虎」意味しているのは「強くなりたい」では不正解なのだ

「弱い自分を抱えたままで、強くなりたい」なのだ

猫背のままで」と合わせて2回分の弱さと1回分の強さで、2:1で弱いに偏ったままの歪な強さ、それしか出来ないならそれを目指すという決意なのだ

たとえば世の中によくあるのは「健全精神健全な肉体の両立。つまり強くなることで両方手に入れる!」という完全に前のめりな精神、最終的に0:1で強さが圧勝する強さ、それを目指すことが肯定されがちだ。

そんな世界に押しつぶされ、自分を偽りながら手に入れた見た目だけは0:1だけど実際には1:1の強さなギターヒーロー、そして結局残った1:0で切り捨てた弱さばかりの自分の心、それらを混ぜ合わせて生まれる2:1の弱さ多めの強さ。

ぼっちちゃんロックを」と背中を押されたことで、弱さ成分多めなままの自分を光の下に曝け出すことを選らんだから手にした1:0じゃない自分、それが「猫背のままで虎になりたい」なんだって、俺は思ってるから

でもこんなこといきなり言われても相手は困るだろうな。

まずは山月記を読まないと始まらない。

一生始まらないんだ。

なんてことだ。

生山月記を読まなかったら、一生分からないんだ。

慣用表現って確かに便利ではあるんだけど、こういうどうしようもない不親切さを抱えてるよなあ。

Permalink |記事への反応(0) | 21:08

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2024-09-06

anond:20240906180553

とするとこれは隠喩か?実際は少し暗く変わった程度だけど誇張してるのか?

アスペ的にはこういうの正確に表現してほしく思う

定型発達者の会話は基本的に「鳴き声」なんだよ。

感情としてポジネガか(あとその度合い)を表現することが目的であって、それ以上の意味はない。

猫が「にゃ〜ん」と鳴くか「シャー」と鳴くかってことと同じ。

「一瞬目の前が真っ暗になった」は「超ネガ」を表す慣用表現

なぜそういう表現をするのかと言えば、慣用的によく使われているからという理由しかない。

Permalink |記事への反応(1) | 18:11

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2024-08-20

ヤバいブクマカを見分けるフレーズ

ブコメ誹謗中傷罵詈雑言を書くブクマカヤバいヤツであることは当然わかるのだが、言葉自体普通なのに何故かヤバいヤツしか使わないフレーズってのもあるよね。なんだろうねこれ。

1. 〜した方が良い。

求められてもないのに急にアドバイス口調になる系ブコメ。そのアドバイスの内容も珍奇な事が多い

2. 〜しましょうね。

急に幼児を諭す口調になる系ブコメ。書いた本人は揶揄のつもりなのだと思うが、99%スベっている

3. だんまり

「何も言わない」でも「黙ってる」でもなく「だんまり」、これは特定感性をお持ちの方に特有のチョイス

4.したり顔

何故かもはやヤバい系のブコメ三面記事しか目にしないフレーズ

5. 馬脚を現す&尻尾を出す

普通慣用表現ではあるのだけど、普段から陰謀的な世界観に浸かってない限りブコメでこのフレーズは出てこない

なお、よく槍玉にあがる「何度も言うけど」「いつも言ってるけど」あたりは単にちょっと自意識過剰なだけで人格的には特にアレではないかと思う。

Permalink |記事への反応(1) | 23:34

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2024-08-05

ポジティブ意味で「上澄み」を使うのは誤用なのか

「上澄み」とはもともと、液体中の不純物が下層に沈んだあとの、上層に近い綺麗な部分のことを言う。そこから比喩的に「全体における良い部分」のことを指すようになった。

ところが、そうした用法は近年広まった誤用である、という主張がある。「上澄み」はネガティブ意味で使われるべきだ、というのである

最近気になってる日本語「上澄み」。

上澄みをさらう(すくう)、といった慣用表現があり、それは「表面的な理解」といった意味認識していた。

用例:そんな上澄みをさらった程度で○○を理解できたと思うなよ

しか最近よく聞く誤用なのか拡張なのか…逆の意味で使われているのをよく見る。

用例:葬送のフリーレンのクヴァールって、序盤に戦ったキャラなのに実はめちゃくちゃ強かったんだな。こいつ魔王軍の中でも上澄み中の上澄みだね。

「クヴァール 上澄み」で検索するとめちゃくちゃ出てくるこの用法

強さの評価で上澄み、と言われると表層に位置する浅い存在、すなわち弱い存在のように感じたのだが、明らかに上澄み=みんな気づかなかった強いヤツ、みたいな意味で使われている。

おそらく字面イメージで澄=よいこと、上=位置的に上、つまり上位であることという意味ポジティブに使われている。

液体の上澄みは、底に沈澱したものがあり、それを本質と捉えて「上澄み=表層的な浅い理解」と喩えた慣用表現だったはずが、完全に逆転してしまっている。

とりあえず葬送のフリーレンのクヴァールについて語る人以外では見たことがないのだが、クヴァールについて語る人はみんなポジティブ文脈で上澄み上澄み言ってるので気になっている。

この用法はすでに定着しているのでしょうか?— た介 (@BigotVinus)November 19, 2023


しかし、たとえば酒造や製油などにおいて「上澄みをすくう」のは、多くは底に沈む不純物を除くためであって、不純物を得るほうが目的だということは少ないだろう。その語源を考えれば、「上澄み」をポジティブ意味で捉えるほうが自然だと思うのだが。

実際にどういう使われ方をしてきたのか気になったので、比喩的意味で「上澄み」を使っている古い用例を探してみた。

明治26年饗庭篁村霜柱

古人の名作 皆な下習いが有る 紫式部源氏物語も 家筋だけに一体能文のうえ 日記も作り 歌の詞書もし 其外文や雑文に筆を練り 学は元より日本記の局と呼るる程までなり 其の上澄が彼の大作となッたのだ

調べたかぎりでは最も古い用例。上澄みが「良い部分」を指している用法だが、文章全体では上澄みを生むための「下習い」の重要性を説く。

明治32年『團團珍聞

アア世間は泥なるかな泥なるかな、吾独り澄めりと云う者も、矢張り泥の中の上澄を吸うの人なるのみ

上澄み自体は「良い部分」を指すが、文意としては「綺麗な上澄みも所詮は泥の一部にすぎない」といったところ。

明治39年 虚心窟主人『酔醒禅』

偽善は泥水の上澄の如し酌むべからず、移すべからず、忽ち濁ればなり。

同じく泥と上澄みに喩えた用法

明治39年エレンケイ二十世紀児童世界

然るに学期を分ち、試験を行い、小刀細工に類する形式的堀割を通して、之を流し込もうとすれば、肝腎な熱流の熱が失せ、有益なる含有物は途中に沈殿してしまって、児童の頭に這入るものは、ただ水のような上澄ばかりとなる。

翻訳書。上澄みよりも沈殿物のほうが有益だというので、明確に上澄みを「悪い部分」としている用法である

明治39年『新仏教

常時百余名という寄宿制も、実は変らぬところは六七十人の堕落書生で、濁った水の上澄を酌むように、余の三四十人は、毎日新陳代謝、だまされて入社し、裸になって退社する者等を総称して見た話して、頭数は百でも二百でも其中に書籍を読む者は、只の一人もないので、只稼いで喰って寝て居るのと、只喰うや喰わずに寝起して居るのと、人の物を盗って喰って居るのと、夫等が下方の沈殿物で、入社即退社が上水の澄んだ所なのだ

沈殿物が酷すぎるが、上澄みが優れているという書き方でもない。どちらかというと「上層は流動的・下層は停滞的」というイメージか。

明治41年田岡嶺雲『有声無声』

快楽上澄をのみ飽まで飲んで、渣滓の苦きには吸い至らず、花婿の其当夜に死んだ彼は永久に花婿である、彼を人生の最も幸福な者というも、強ち不当でない。

「美味しいところだけ味わって死んだ」という話で、やや皮肉めいた書きぶりだが、上澄みを「良い部分」とした用法ではある。

大正2年小泉要智『叟骨集』

前者の唯理想にも附かず、後者の唯現実にもなづまず、底までかきまぜずに措いて、上澄みの処で一致を立てん

極端な理想主義と極端な現実主義の上澄みを取る、という話で、ちょっと独特の用法な感じがする。「良い部分」ではあるか。

大正5年中条百合子『貧しき人々の群』

苗字もなく、生きて居るのさえうんざりした者達の集って居る、暗い罪悪にまみれて居る世界では、そのような事は何でもない。三面記事にさえ、載せきれない「彼らのいがみ合い」の一つとして、世の中の上澄みは、相変らず、手綺麗に上品に、僅かの動揺さえも感じずに、総てが、しっくり落付いて居たのである

上層は綺麗で上品で落ち着いているが、それは下層の濁りが上層まで伝わらないからだ、という用法

大正7年有島武郎『生れ出る悩み』

心の上澄みは妙におどおどとあわてている割合に、心の底は不思議に気味悪く落ち着いていた。

単なる表層・深層の言い換えだが、「上層は流動的・下層は停滞的」のイメージが入っているかも。

とりあえずこのあたりで。

以上から考えるに、「上澄み」の用法さらに4つに分類できる。

1. 上澄みは全体のなかの「良い部分」である

1-a. 上澄みは「悪い全体」のなかの「良い部分」である

2. 上澄みは全体のなかの「悪い部分」である

3. 上澄みは全体のなかの「流動的な部分」である

「上澄み」という語のイメージは「良い部分と悪い部分が上下に分離している」といったものであり、単純には1の用法なのだが、1-aの用法だと「実は悪い部分が底に隠れている」「実は沈んだ部分のほうが本質である」という逆張り的な文意になることが多いため、次第に「上澄み」自体に「うわべだけで本質的でない」ような印象がついていった、ということだろう。それが極まったのが2の用法。3の用法だけは独自な感じ。

最初の話に戻ると、

強さの評価で上澄み、と言われると表層に位置する浅い存在、すなわち弱い存在のように感じた

液体の上澄みは、底に沈澱したものがあり、それを本質と捉えて「上澄み=表層的な浅い理解」と喩えた慣用表現だったはず

というのは2の用法であるが、これが「本来用法」「正しい用法であるとは言い難いと思われる。少なくとも、さらに古くから「上澄み=良い部分」とした用法存在してきたわけで、今となってはどちらの用法も定着していると考えるべきだろう。

というわけで、ポジティブ意味の「上澄み」も気軽に使っていこうな。

Permalink |記事への反応(14) | 11:42

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2024-07-26

anond:20240726102243

皮肉で言ってるのでないのなら、慣用表現しかないのにそれは誤謬だろ。「すごい表現だよな」ならまだわかるが。

Permalink |記事への反応(0) | 10:26

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2024-06-14

anond:20240614073459

英語慣用表現の直訳だろ

これだから教養のないやつはダメ

Permalink |記事への反応(0) | 07:47

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