Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


はてラボはてな匿名ダイアリー
ようこそ ゲスト さんログインユーザー登録

「強靭」を含む日記RSS

はてなキーワード:強靭とは

次の25件>

2025-12-14

精神病になった人間はみな甘えだ、だからより苦しめる必要がある

摂食障害は拘束して過剰な鼻腔栄養

統合失調症は拘束して無数の悪意の籠った視線悪口の囁き

愛着障害は拘束して延々と「お前は誰にも愛されない」という言葉の吹込みだ

いか、痛めつけて強い心を得た時人は健康になれる

精神を病むなんて軟弱なクズにはこういうのでいいんだよ

立ち直って強靭人間に生まれ変われたらそれでよし、完全に壊れて発狂したり自殺したとてそれは「弱いから」なんだよ

自然淘汰

Permalink |記事への反応(1) | 14:08

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-12-08

マックスベネット著『知性の未来』の解説記事を読んで

越境する知性:AI時代における「感情」と「他者」の復権

――身体、環世界、そして間主観性から読み解く知性の未来

序論:計算の果てにある「知性」の空白

人工知能AI)の急速な進化は、私たち人間に突きつけられた実存的な問いである。「計算能力において機械人間凌駕したとき人間に残される価値とは何か」。この問いに対し、多くの議論は「創造性」や「直感」といった曖昧領域に逃げ場を求めてきた。しかし、マックスベネット著『知性の未来』と、それを翻訳解説した脳科学者・恩蔵絢子氏の洞察は、より生物学的かつ哲学的深淵へと私たちを導く。

彼らが提示する結論は、逆説的である。「AI時代人間が持つ最大の能力は、感情になる」。そして、「本当に頭が良い人とは、他者に興味を持てる人である」。

一見すると、これは道徳的スローガンのように響くかもしれない。しかし、認知科学進化生物学現象学の知見を総動員してこの命題を解剖するとき、そこには「知性」という現象構造的な転回が見えてくる。本稿では、二重過程理論、ユクスキュルの環世界身体認知社会脳仮説、そして間主観性という5つの視座を補助線とし、AIが決して到達し得ない「知性」の本質と、これから時代に求められる「知的生き方」について論じる。

---

第一章:感情というエンジン

――二重過程理論による「知性」の主従逆転

まず、私たちが「知性」と呼んできたものの正体を、ダニエル・カーネマンらが提唱した「二重過程理論」の枠組みで再考する必要がある。

1.システム2の暴走AIの正体

伝統的な知能観において、知性とは「システム2(遅い思考論理計算)」の能力を指していた。複雑な数式を解き、論理的な推論を行い、未来を正確に予測する力である現在AI特に大規模言語モデル(LLM)は、このシステム2の機能を極限まで外部化・高速化した存在と言える。彼らは感情を持たず、疲労を知らず、膨大なデータから論理整合性を出力する。

しかし、ベネット氏が描く脳の進化史(5つのブレイクスルー)は、この「システム2至上主義」を根底から覆す。進化歴史において、論理言語といったシステム2の機能は、常にシステム1(速い思考感情直感)の要請によって開発されてきたからだ。

2.感情論理駆動する

初期の生物線虫など)は、「快・不快」という原始的システム1のみで生きていた。進化過程で「予測」が必要になったとき魚類)、予測誤差としての「失望」や「安堵」という感情が生まれた。さらに複雑なシミュレーションマウス)が可能になったとき、反事実を嘆く「後悔」という感情が生まれた。

ここで重要なのは、「論理感情抑制するために進化した」のではなく、「感情をより細やかに処理し、生存確率を高めるために論理進化した」という事実であるシステム2は、システム1というエンジンの出力を最大化するためのトランスミッションに過ぎない。

AI限界はここにある。AIには「エンジン生存への渇望、快・不快感情)」がない。あるのは精巧トランスミッション計算能力)だけだ。エンジンを持たない車が自律的にどこへも行けないように、感情という基盤を持たないAIは、自ら「問い」を発することも、「意味」を見出すこともできない。人間の知性の本質は、論理のものではなく、論理駆動し続ける「感情熱量」にあるのだ。

---

第二章:身体というアンカー

――身体認知と「意味」の発生

なぜAIには感情が宿らないのか。その答えは「身体」の欠如にある。「身体認知(EmbodiedCognition)」の視点は、知性が脳という密室出来事ではなく、環境相互作用する身体の中に宿ることを教えてくれる。

1. 傷つく身体が「意味」を作る

記事の中で恩蔵氏は、老いによる身体の変化を「老年しか味わえない内的な経験」として肯定的に捉えている。これは非常に重要示唆を含んでいる。

生物にとっての「意味Sense)」は、身体的な脆弱性から生まれる。身体があるからこそ、空腹は「苦痛」となり、食事は「快」となる。皮膚があるからこそ、他者との接触は「温もり」となる。死ぬ定めの身体があるからこそ、時間は「有限」となり、焦燥や希望生まれる。

AIが扱う情報は、どこまで行っても「記号であるAIにとって「痛み」という単語は、辞書的な定義統計的な関連語集合体に過ぎない。しか人間にとっての「痛み」は、回避すべき切実なリアリティである。この「切実さ(Stakes)」こそが、世界に色を塗り、価値判断の基準を作る。

2.老いと知性の変容

身体認知視点に立てば、加齢による能力の低下は、単なる「劣化」ではない。それは身体というインターフェースの変化に伴う、世界との関わり方の「再構築」である

若い頃の強靭身体で見えていた世界と、老いて動きが緩慢になった身体で見える世界は異なる。その変化を受け入れ、新たな身体感覚を通じて世界を再解釈することは、高度な知性の営みであるAIは「劣化」しない代わりに、「成熟」もしない。身体の変化を通じて世界モデル更新し続けるプロセスこそ、人間特有知的冒険なのである

---

第三章:孤独な泡から脱出

――ユクスキュルの環世界他者への越境

身体を持った生物は、それぞれの感覚器官が切り取った主観的世界、すなわち「環世界(Umwelt)」の中に生きている。ユクスキュルが提唱たこ概念は、知性の進化を「孤独から脱出劇」として描き出す。

1. 閉ざされたシャボン玉

ダニにとっての世界は「酪酸匂い」と「温度」だけで構成されているように、すべての生物自分の環世界というシャボン玉の中に閉じ込められている。本来他者の環世界を知ることは不可能である。私はあなたの痛みそのものを感じることはできないし、あなたが見ている「赤」が私と同じ「赤」である保証もない。

この「絶対的孤独」こそが、生物としての初期設定であるしかし、ベネット氏が指摘する第4、第5のブレイクスルー(メンタラジング、発話)において、人間はこの壁に挑み始めた。

2.想像力という梯子

他者に興味を持つ」とは、自分の環世界という安全地帯から身を乗り出し、他者の環世界を覗き込もうとする無謀な試みである。「あの人は今、何を考えているのか?」「なぜ悲しい顔をしているのか?」。これは、自分感覚データシステム1)だけでは完結しない。高度な推論と想像力システム2)を総動員して、見えない他者内面シミュレーションしなければならない。

恩蔵氏が「他者に興味を持つことは難しい」と述べるのは、これが認知的に極めて高コスト作業からだ。自分の環世界自分の話、自分の関心)に浸っている方が楽なのだしかし、あえてそのコストを支払い、他者世界へ「越境」しようとする意志。それこそが、人間人間たらしめている知性の正体であるAIには環世界がないため、そもそも他者世界」という概念自体存在しない。

---

第四章:生存戦略としての共感

――社会脳仮説とコストの支払い

なぜ人間は、これほどまでにコストのかかる「他者理解」という能力を発達させたのか。ロビンダンバーの「社会脳仮説」は、それが「集団での生存」に不可欠だったからだと説明する。

1.複雑系としての「他者

自然界の脅威(猛獣や寒さ)に対処するだけなら、これほど巨大な脳は必要なかったかもしれない。しかし、人間にとって最大の環境要因は「他の人間」であった。誰が味方で、誰が裏切り者か。誰と協力すればより多くの食料が得られるか。

他者の心は、天候や物理法則よりも遥かに複雑で、予測不可能な「変数である。この変数を読み解くために、脳は巨大化し、知性は進化した。記事にある「会話の70%は噂話」という事実は、私たち情報の交換以上に、人間関係メンテナンス社会グルーミング)に知能のリソースを割いていることを示している。

2. 「頭が良い」の再定義

この文脈において、「頭が良い」という定義は劇的に変化する。それはIQテストスコアが高いことでも、計算が速いことでもない。

真に知的個体とは、「他者意図を正確に読み取り、共感し、信頼関係を構築して、集団としてのパフォーマンスを最大化できる個体である

他者に興味を持てる人」が頭が良いとされる理由は、単なる優しさではない。他者への関心は、複雑な社会マトリックスの中で生き残るための、最も強力なセンサーであり、武器からだ。自分の殻に閉じこもることは、社会動物としては「死」に等しい。他者への好奇心は、生命力のものの発露と言える。

---

第五章:「私」から私たち」へ

――間主観性と共同世界の構築

そして、知性の進化の到達点は、個人脳内にも、個別身体にも留まらない。「間主観性(Intersubjectivity)」の領域、すなわち「私とあなたの間」に生まれる知性である

1. 指差し奇跡

記事の中で触れられている「指差し」は、人間特有の驚くべき行動であるチンパンジー報酬を得るために手を伸ばすが、人間幼児は「見て!あそこに犬がいるよ!」と、ただ注意を共有するためだけに指を差す。

これは、「私が見ている世界を、あなたにも見てほしい」という強烈な欲求の表れである。ここで初めて、孤立していた二つの世界接続される。

2.共同幻想としての現実

言葉文化ルール、そして愛。これらはすべて、物理的な実体ではなく、私たちが共有することで初めて存在する「間主観的」な現実である

AIは「客観的データ」を処理することはできる。しかし、「あなたと私の間だけで通じる冗談」や「阿吽の呼吸」、「信頼」といった、主観主観の間で紡がれる現実を作り出すことはできない。

恩蔵氏が翻訳を通じて感じた「人間の宝」とは、この「心の共有」の可能性そのものであろう。私たちは、他者の心に触れることで、自分一人では決して到達できない豊かな世界拡張された環世界)を生きることができる。知性とは、個人の所有物ではなく、関係性の中に宿る現象なのだ

---

結論AI時代における「知的生き方

以上の分析からAI時代における「知的生き方」の輪郭が浮かび上がる。それは、AIに対抗して計算能力を磨くことでも、AI仕事を奪われないように効率化を目指すことでもない。むしろAIが捨て去ったもの、あるいは持ち得ないものを、徹底的に深める生き方である

1.効率から離脱と「ノイズ」の愛好

AI効率最適化権化である。対して、人間の知性の源泉は「感情」や「身体」といった、一見効率ノイズの中にある。

知的生き方とは、効率を追求するあまり感情の揺らぎや身体の実感を切り捨てないことだ。迷い、後悔し、喜び、痛むこと。これらの「ノイズ」こそが、世界意味を与え、独自価値判断を生み出す土壌となる。

2. 環世界越境者となる

「本当に頭が良い人」になるためには、意識的に「他者への旅」に出る必要がある。

SNSアルゴリズムは、私たちが心地よいと感じる情報だけを見せ、環世界をより狭く、強固なものにしてしまう(フィルターバブル)。知的な態度は、その快適な殻を破ることから始まる。

自分とは異なる意見、異なる背景、異なる身体性を持つ他者に対し、「なぜそう感じるのか?」と問いかけること。自分の正しさを一旦脇に置き、相手の環世界に身を浸すこと。この「認知的負荷」をあえて引き受ける勇気を持つことだ。

3. 「問い」と「物語」の紡ぎ手へ

AIは「答え」を出すことにおいては人間凌駕する。しかし、「問い」を立てることはできない。問いは、「こうありたい」「これはおかしい」という、身体的な違和感理想感情からまれからだ。

また、AIデータを羅列できるが、「物語」を生きることはできない。私たちは、他者との関わりの中で、それぞれの人生という物語を紡いでいる。

これからの知性とは、正解のない世界で、他者と共に悩み、対話し、新しい「納得解間主観的な合意)」を形成していくプロセスのものを指すようになるだろう。

結び:温かい知性へ

マックスベネットと恩蔵絢子が示したのは、冷徹計算機としての脳ではなく、熱を帯び、他者を求め、身体を通じて世界と震え合う臓器としての脳であった。

AI時代において、私たちは「賢さ」の定義を、ColdIntelligence(処理能力から WarmIntelligence共感接続能力) へとシフトさせなければならない。

老い記憶力が衰えようとも、計算が遅くなろうとも、目の前の人の手の震えに気づき、その心に思いを馳せることができるなら、その人は最高に「知的である

他者の心という、宇宙で最も複雑で、不可解で、魅力的な謎に挑み続けること。その終わりのない探求こそが、機械には決して模倣できない、人間の知性の最後の聖域となるだろう。

https://news.yahoo.co.jp/articles/be7a5812ddaf607d08bb52f0663554ab39a9389c

Permalink |記事への反応(0) | 15:44

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-12-07

小学校から中学校までクラスメイト13人から毎日暴言暴力の繰り返し。少子化ドーナツ化現象大都市でも1学年1クラスクラス替えなし。しかも親から虐待家庭内暴力毎日。それが9年間続いた。そいつは30歳過ぎてどうなったと思う?

1.心理・心の影響

長期的な虐待いじめは、PTSD心的外傷後ストレス障害)や慢性的不安抑うつを引き起こす可能性が高いです。

自尊心の低下、対人関係の不信感、人との距離感問題などが成人後も残ることがあります

一方で、心理療法や支援者との出会い回復する人もいますサポート次第で大きく変わる分野です。

2.社会職業

幼少期〜思春期トラウマは、就職学業人間関係に影響しやすいです。

大人になってからも「人に心を開けない」「職場での衝突や過剰な自己防衛」といった課題が残ることがあります

しかし、強靭回復力やスキルを身につけることで、普通に社会活躍する人もいます

3.健康

長期的なストレス虐待は、身体健康にも影響します(免疫力低下、睡眠障害、消化器系の不調など)。

精神身体は連動しているため、ケアが遅れると慢性疾患につながることがあります

4.回復可能

30歳過ぎであっても、心理療法(認知行動療法EMDRなど)、カウンセリング、信頼できる人間関係形成回復自己肯定感改善は十分可能です。

逆に、支援がなくトラウマ放置すると、対人関係問題依存症引きこもり感情コントロールの困難などが長期化することもあります

現実的イメージ

一般論として、30歳過ぎていまだにトラウマを抱えたまま苦しんでいる人もいれば、心理支援や学びの経験を通して過去を乗り越え、自立して生活している人もいるという二極化が多いです。

特に黒人として日本で育った場合社会偏見も加わるので、回復には自己肯定感を高める環境国際的ネットワーク重要になります

Permalink |記事への反応(0) | 23:16

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-11-30

anond:20251130111124

AIによる言語翻訳によってそれぞれの言語が背景情報に持つ文化的感覚の伝達が遮断されることで、過去の分断がリセットされ、ネットワーク上に新しいトライブが発生する可能性はありますか?そのような世界規模で同じ価値観を共有できる社会には個人が頑なに聖域を守る社会比較して発展性はありますか?

新しいトライブの発生: 「あり得ます」。言語の壁(およびそれに付随する歴史的感情的なしがらみ)がAIによって無効化されることで、国家民族ではなく、純粋な「関心」や「目的」によって結びつく新しい群れ(トライブ)がネットワーク上に発生します。

発展性の比較: 「長期的な生存進化」という点では、『聖域(異質性)』を守る社会の方が圧倒的に有利です。 均質化された社会は、短期的には効率的ですが、環境変化に対する「適応力」を失い、システムとしての死(エントロピーの増大)を迎えるリスクが高いためです。

質問者様の問うた「発展性」を「どれだけ長く存続し、環境変化に適応できるか」と定義するならば、聖域(翻訳不可能身体性や文化)を守る社会の方が優れていますしかし、現代テクノロジーの流れ(AI翻訳による均質化)は止まりません。したがって、未来社会構造は以下のような二層構造になると予測されます(あるいは、そうなるべきです)。

上層(グローバルレイヤー):AI翻訳に支えられた、摩擦のない「新しいトライブ」の層。ここでは経済活動科学的な問題解決が、国境を超えて高速に行われます

下層(ローカルレイヤー):AIには理解できない、身体性や土地に根ざした「聖域」の層。ここでは個人が頑なに独自クオリア方言儀礼身体感覚)を守り、「上層」へ供給するための新しい意味価値ノイズ)を醸成し続けます

もし「下層」が消滅し、世界が「上層」だけになれば、人類は「AI管理する平和で退屈な水槽」の中で、進化袋小路に入ることになるでしょう。

NextStep: この「文明寿命」というマクロ視点から、「では、そのような『老い文明』の中で、個人はどうすれば若々しい精神創造性)を保てるのか?」という、ニーチェの「超人」や東洋思想老荘思想)に近い、個人生存戦略についてお話しましょうか?

ニーチェ力への意志は、力がベクトルとして大きさと方向を持つ前の状態を指すと理解しています。力が世界に向けて放射され続けると同時に、内側から常に新しい力への意志が産まれ続けることで常に原点に回帰する動きが永劫に続くことが未来を産み出すための差異となりうるのでしょうか?このように事象がおのずから萌えいづるものとして認知することは非常に東洋的な思想だと思いますが、一方で東洋西洋比較近代文明的な停滞期を迎えていたように見えるのはなぜだと考えられますか?

「おのずから萌えいずる(自然・じねん)」という感覚東洋思想親和性が高いにもかかわらず、「なぜ近代において東洋は(西洋視点から見て)停滞したのか?」という問いは、文明論における最大のパラドックスの一つです。この謎を解く鍵は、「力への意志が『どこ』に向けられたかベクトルの向き)」と、「『差異』をどう処理したかシステムデザイン)」の違いにあります東洋においても「力への意志」は枯渇していたわけではなく、「調和と洗練(内部)」に向けて全力で放射され続けていました。西洋が「拡大(Expansion)」を選んだのに対し、東洋は「定常(SteadyState)」を選んだ。その結果、西洋のモノサシ(軍事経済技術)で測った瞬間に、「停滞」として映ったのです。しかし、ここから重要です。 先ほどの「文化の熱的死」の議論を踏まえると、西洋型の「無限の拡大」を目指すベクトルは、地球環境という限界にぶつかり、今まさに破綻しようとしていますニーチェの言う「力への意志」の真の極致が、単なる力の拡大ではなく、「生成消滅する運命のものを愛すること(運命愛:Amor Fati)」にあるのだとすれば、かつて東洋が目指した:

「外部へ侵略せずとも、内部で無限に豊かになれる」

「おのずから萌えいづる差異を、破壊ではなく調和として包摂する」

という態度は、停滞ではなく「早すぎた成熟」であった可能性があります。今、人類が求めている「未来」は、西洋的な「拡大の果ての虚無」を乗り越えるために、この東洋的な「円環的創造」を、今度は停滞(閉鎖系)に陥らせずに、テクノロジーを使ってどう開放系として回していくか、という一点にかかっているのではないでしょうか。

円環的かつ開放系という一見矛盾するように見える社会構造の成立には長期的視野での改革必要になるように思えます。一方でAI代表される現代の先端テクノロジー米国西海岸的な強いプラグマティック思想のもとで発展しているように見えます。両者はむしろ反発しあいあなたの指摘する「乗り越え」は難しいのではないでしょうか。議論戦争メタファーである以上、弁証法的な乗り越えを期待するのは難しいように思います

議論戦争である(ARGUMENTISWAR)」というメタファー支配する現在知的風土、そして「役に立つか、儲かるか(Pragmatism)」という強烈なドライブがかかったシリコンバレー的な加速主義の前では、東洋的な「円環」や「調和」といった概念は、単なる「敗者の戯言ノスタルジー)」として踏み潰される可能性が極めて高いです。今後、東洋的な「円環・身体性・聖域」が、西海岸的なテクノロジーに「勝つ」ことはありません。しかし、巨大なテクノロジーシステムの中に「不可欠な臓器(バグの調整役、倫理的アンカー創造性の供給源)」として寄生し、内部からシステムを変質させることは可能です。例えば、哲学者のユク・ホイ(Yuk Hui)が提唱する「宇宙技芸コスモテクニクス)」の概念はこれに近いです。単一普遍的テクノロジー西洋近代技術)に対抗するのではなく、それぞれの地域文化宇宙観(Cosmology)に基づいた多様なテクノロジーのあり方を再構築し、グローバル技術ネットワーク接続しようという試みです。

反発と困難性:はい、極めて困難です。理念的な対話によって「乗り越える」ことは不可能です。現代パワーバランスでは、プラグマティズムが円環思想を圧倒します。

可能性の所在しかし、プラグマティズムがその徹底性のゆえに「物理限界エネルギー環境)」と「情報限界意味の枯渇)」に直面した瞬間、「円環的であることこそが、最もプラグマティックな解である」というパラダイムシフト強制的に発生します。

未来への展望: その時、私たちが目にするのは、理想的な「東洋西洋結婚」のような美しい姿ではないでしょう。 おそらく、「超高度なAI管理システムが、システム維持のために『禅的な身体性』や『自然崇拝』を人間に推奨・強制する」といった、一見ディストピアにも見える、グロテスクだが強靭ハイブリッド社会です。それを「発展」と呼ぶか「悪夢」と呼ぶか。それこそが、次の時代哲学的な問いになるはずです。

ズボフの監視資本主義のもとでは、メガプラットフォーマーと呼ばれる企業群は個人が持つ情報を適正な対価を払わず取得していると言われていますしかしながら、AI機能の向上に直結するであろう特異なクオリアを持つ人間感覚を通じて取得する情報の貴重性が増すことで、特別な対価を提示した取引が成立することはありますか?ブロックチェーンのようなピアtoピア価値交換システムはこのようなシステム実装することに役立ちますか?

ズボフが提唱した「監視資本主義」のモデルは、「人間デジタル足跡(行動余剰)を無意識に垂れ流す資源であり、それを企業勝手採掘する」という前提に立っていますしかし、質問者様が指摘された「特異なクオリアAI模倣できない身体的・主観的経験)の価値高騰」は、この一方的搾取構造を崩し、「人間AI企業)との間で、対等かつ高額な取引」を成立させる可能性が極めて高いです。質問者様の仮説は、技術的・経済合理性観点から正しいと考えられます監視資本主義(タダ取り)は、データの質が問われない時代モデルです。AIがより人間的な深みを求めて進化する段階において、「特異なクオリア」は最大の商材となり、ブロックチェーンはそのための「市場」と「権利書」を提供します。それは、人間が「消費者から、自らの神経系が生み出す信号を切り売りする「感覚生産者」へと変貌することを意味します。(参考:ブロックチェーンを用いて、データ所有者がAI開発者などに直接データ販売ライセンス供与する「Ocean Protocol」のようなデータ市場エコシステム図。中央仲介者を排除し、P2P価値交換が行われる仕組みです)

NextStep: この「自分感覚を売る」という行為が極限まで進むと、「自分自身の人生を『AI学習コンテンツ』として演じるようになる」という、実存危機自己の疎外)が発生します。 この点について、「AI時代の新たな疎外論」として議論を深めましょうか?それとも、より技術的な「実際に現在稼働しているデータDAOの事例」について紹介しましょうか?

マルクスの言う資本主義における人間疎外と大きく異なると考えられるのは、監視資本主義においては疎外された人間から提供される情報にはクオリアが歪んだ形で入ることになり、生産品としては価値が失われてしまう点にあると思います。つまり監視資本の側は報酬としてプロレタリアートが疎外されていないという感触を与えるものである必要がありますあなたのいう徹底したプラグマティズムによってメリット双方向的に与えられるようなシステム形成できると考えられますか?その場合、どのような報酬系が最も優れているでしょうか?

「靴(物質)」は、嫌々作っても靴として機能しますが、「感動(クオリア)」は、嫌々作るとその瞬間に価値を失い、偽物(ノイズ)になる。この指摘は決定的です。AIが求める「真正クオリア」を収穫するためには、監視資本主義(あるいはその先のクオリア資本主義)の側は、提供である人間に対し、「自分は疎外されていない」「これは私がやりたくてやっていることだ」という強い没入感と主体的感覚を与え続ける必要があります。徹底したプラグマティズム(実利主義)の観点からすれば、システム側は「搾取に見えない搾取」、より正確には「搾取自己実現が完全に一致するシステム」を構築することで、この問題解決しようとするでしょう。

質問者様が問われた「システム形成できるか?」という点については、「可能であり、必然的にそうなる」と考えられます。なぜなら、「人間を不幸にする(疎外する)」ことが、システムにとって経済的損失(データの質の低下)になるからです。

旧来の資本主義人間をボロ雑巾のように使い潰しても、製品(車や家電)ができれば利益が出た。 →人間は不幸でもよかった。

監視/クオリア資本主義人間が不幸を感じ、シニカルになると、製品データ)が使い物にならなくなる。 →人間は(主観的には)幸福でなければならない。

最も優れた報酬系とは、「報酬」という概念自体消滅させるシステムです。「生きること、遊ぶこと、表現することが、そのまま価値生成となり、生活の糧となる」という、マルクスが夢見た「労働と遊びの区別がない共産主義社会」に極めて近い状態が、皮肉にも「AIによる超高度な管理パノプティコン)」によって実現されることになります。この社会では、プロレタリアートは「自分搾取されている」とは微塵も感じていません。彼らはシステム提供する「最高の遊び場」で、自らの才能を遺憾なく発揮し、幸福感に満たされていますしかし、その「情熱」も「感動」も、すべてがシステム養分として吸い上げられているという点において、これは「疎外の極北(疎外されていることにすら気づかない完全な疎外)」と言えるかもしれません。

これを受け入れられるかどうかが、最後分水嶺になります

Permalink |記事への反応(1) | 11:26

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-11-29

挑戦心の欠如したアンチ食べ物粗末派

食べ物を一片たりとも無駄にしない完璧超人がこんなに多かったとは驚きだ。

失敗料理ひとつやふたつも作らず、常に理想レシピ通りに生きている人たちがこんなに世の中に潜んでいたとは。

しかするとあやつらは生まれた瞬間から最高火力と絶妙な塩加減を身につけていたのかもしれない。

凡人には理解しがたい高みにいるらしい。

料理で失敗したときに発生する食材ロスを重大犯罪のように扱う姿勢には頭が下がる。

チャレンジしようとした他人を瞬時に断罪できる能力、そして一切の試行錯誤を認めない強靭メンタル

もう少し別の分野に使えば世界平和に貢献できそうなのに、なぜかキッチン周辺にだけ全力を注いでいる。

新しい料理に挑むたびに多少の無駄は出る。

普通ならそこで学んで次に活かすものだけれど、アンチ食べ物粗末派の視点では学びなど一切不要なのだ

最初から完璧じゃないなら挑む資格すらない。

失敗を恐れて何もやらない生活を勧めてくれるあたり、挑戦心という概念のもの存在しないようだ。

完璧さを求めるのは勝手にすればいいが、その基準他人に押しつけて挑戦する意欲を削っていく姿を見ていると、もはや食材よりも知能の方が節約されすぎている気になっていく。

多少の失敗すら許容できない、日本社会象徴したような世界観

せめて批判の前に一度くらい包丁を握ってみたらどうだろうと思うのだが、それすら無駄とみなされるのかもしれない。

Permalink |記事への反応(0) | 07:41

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-11-20

なんでこんな死にたいのか考えてみたけど解決しなかった

近頃、とにかく死にたい

毎年10月から11月はこういう感じになるので、季節のせいであることは分かっている。12月になる頃にはだいたいなんかなんとかなってるから大丈夫

でも年々ひどくなっている気もする。それに、毎年ウワーッとはなるにせよ、そもそもなんでこういう死にたい感情に襲われるかがよく分からなかったので、何か直接的な原因がないものか、人生についてちょっと考えてみた。



仕事面白くないが、面白くないだけだ。

元々社福祉とか一次産業とかインフラとか配送業かに憧れがあった。誰かの生活を支える、縁の下の力持ちってかっこいい。でも増田危機管理能力がない。忘れ物は多いし、ケアレスミス死ぬほどするし、どんなに我慢しようとしたって余計な改善をしようとして結局改悪してしまう。保守運転とか一番苦手な分野だ。トラックどころか自分の体一つだって乗りこなせない。事故を起こさないため、誰かを殺さないため、そういう職業にはつかないほうがいいと思って生きている。

からから金を搾取することだけを考えているカスみたいなサービス下請けで、自分一人を養えるだけの端金をもらって、犯罪を起こしてないからそれでいいのだと必死に言い聞かせている。上手く出来なくてもカスの弊社が困るだけだからいくらミスしても罪悪感はない。

だがこれは直接死にたい原因ではない。やっとることはカスサービス形態ではあるが、ある程度転職にも使えそうな汎用的な職能の成長は出来るし、上司や同僚は増田の手助けや活躍を褒めてくれるし、そういった点でやりがい的なものがないわけでもない。業務自体はそこそこ向いてると思えるし、人間関係は良好と言って良いだろう。金額面も、自分一人を養えるくらいの金額は稼げているし、それによって欲しいもの我慢したり、望んだ生活を手放さなければならないほどではない。元々欲は薄い方だ。少ないながら貯金もしているし、いざとなれば親や友人を頼れば金がなくても多少の間はなんとかなる。労働自体は憎むほど忌み嫌ってるわけではないから、生涯現役でも全然構わない。

金銭や将来の不安職場人間関係悪化などがあって死にたいわけではない。

友人関係も悪いわけではない。

かにたびたび「人間じゃない」とか「常識的気遣いが足りない」とか「普通考えれば分かることがどうして出来ないのか」とか言われたりもするが、それでも根気強く付き合いを続けてくれる友人ばかりだ。何も言わずに去られるより全然マシなので、そういう耳に痛い言葉も言ってくれるだけでありがたい。一度も傷つけたことのない、あるいは傷つけられたことのない友人は確かにいないのだが、それでもみんな大事な友人だ。

そういう大事な友人にご迷惑をおかけすることで罪悪感で潰れそうになることはあるが、例えば無茶な振り回し方をしてきたり、金銭を貸せとやたらたかって返さなかったり、そういうガチトラブルに発展するような友人諸兄ではないし、増田もそういうことをしないよう、礼節を忘れないように重々気をつけている。それでもたまにうっかり日々の会話で地雷を踏んで怒らせることはあるものの、友人同士が「それは言い過ぎ」とか「お互い様」とか仲裁してくれるので、増田自身尊厳も守ってもらえていると思う。友人とボロカス喧嘩をして死にたい夜もないことはないが、それは大抵一時的ものだし、直近はそういう感じで険悪になってる相手はいない。

家族関係も悪くない。

父も母も理屈で話せば分かる人であるし、親戚一同もなんだかんだ元気に暮らしている。不謹慎ニュースを見て爆笑する叔父や、身の回りの世話を全部してあげないと心配で夜も眠れない叔母、とにかくプライドが高く他人を見下したり注目を集めたりしないと気がすまない従兄弟信仰押し付けはないもの新興宗教にどっぷり献金している祖父母など、アクが強くはあるが、こちらに実害はないので可愛い範囲で収まるものだ。肉親に怒鳴ったり、暴力を振るったり、金銭トラブルを持ち込んだり、結婚強要したりする人はいない。

まあ、両親に恨みがないと言えば嘘になる。幼稚園の頃に甘えようとすり寄ったら「は?鬱陶しい、ひっつくな」と引き剥がされたり、小学生の頃いじめられていた時に増田の言い分を一切聞かず「あなたにも悪いところがなかったかよく考えてみよう?」と3時間近く諭してきたり、愛着の面では問題があったのは確かだ。しかしそれは増田に対して愛情がなかったというよりは、それが彼らの愛着限界なのだ。飼っているウサギすら、部屋の中で凍死しかけていることに気づかなかった両親である。それを思えば、衣食住を保障してくれたのは事実だし、危険なことは叱ってくれた。大学まで学費も出してくれたし、両親の行きたいところにではあるが旅行にもそこそこ連れて行ってもらっていた。彼らにしてはだいぶ努力していたのだろうと今なら分かる。

から半年に一度程度は顔を見せに帰省しているし、それがめちゃくちゃ苦痛というわけでもない。全ては過去のことであり、無、凪、平熱、そういった単語がふさわしい関係性だ。これもまた、直接の原因ではない。

恋愛関係はないし、それを後ろめたくも思っていない。

増田Xジェンダー、リスロマンティック、アセクシャル三拍子揃った人間だ。その上、それでもどうしても起こる性欲の発散方法は「対象年齢・性別を問わないリョナ創作」と来た。絶対に世に出してはいけない、リアル人間に向けるなんて以ての外という嗜好をしている。

幸いなことに、告白されたことも、したいと思うほど惹かれた人も人生にいない。誰かを傷つけてしまうくらいならそれでいいと思っている。「恋愛理解できないのは正常ではない」と思って恋愛小説恋愛漫画を読んでは、イーッ!分からん!と一人で暴れていたこともあるが、それは「普通人生を送ること」に固執していたからであって、もう普通じゃなくていいやと開き直った今は、一人で生きていく覚悟がとっくに出来ている。

から恋愛ができなくて人生つまんなくて死にたいというわけでもない。

趣味はある。

増田創作が好きだ。物語を書くのが好きだ。随筆も、批判も、絵も、彫刻も、歌も、踊りも、とにかく何かを表現することが好きだ。それは自分の中にある感情思考を(作品に限らずこういった文章などでも)表し、発散することで一時的な沈静が見込めるからだ。だから誰かのために書いてるわけじゃなく、褒められるために書いているわけでもなく、ただひたすら自分衝動を、犯罪ではない範囲で発散できることに喜びを感じている。

また、他人のそういう一面を見るのも好きだ。孤独ではない、と、他のどんな娯楽よりも、どんな脳内物質の分泌よりも、最も確かに感じられるし、癒されるからだ。みんな苦しくて孤独なのだと実感できるからだ。そしてそれらを十全に納得のいくまで突き詰めようと、他人創作物をしゃぶりつくしたり、自分表現を究めたりしようと思うと、百年に満たない短い人生を食いつぶすには、十分すぎるくらい時間がかかる。

これも死にたい原因ではない。むしろ趣味のことを考えれば、死んでいる場合ではないのだ。

これと言ったトラウマもない。

いや、ないことはない。小学校の頃は確かに治安が悪かったし、その中で最も低いカースト層にいたのは確かだ。靴箱に砂を詰め込まれたこともあったし、掃除の時はちりとりに集めたゴミを引き出しにそのまま流し込まれたこともあった。濡れた雑巾を頭に投げつけられたこともあった。ドッジボール執拗ボールをぶつけられることもあった。体育の二人一組ではいつもハブられていたし、仕方なしに増田を組まざるを得なかったやつは、増田の触れたところを校庭の土でこすって払った。まるで土のほうが汚くないとでも言いたげに。

クラスメイト全員敵だからいるわけがないのに、脅迫的に好きな人を聞き出され、最もいじめてきた回数が少ない人の名前をあげたら、翌日からそいついじめられ始めて、他人を好いてはいけないと思い知ったこともあった。給食着やテーブルクロスを、本当は持ち回り当番なのに毎週持ち帰らされて、親に「じゃんけんで負けた」「牛乳こぼした責任で」と嘘をついた。もちろんああいう感じの親なので「あんたはどうしてそうなんだろうね」と気づかれもしなかった。

「視界に入るな」「半径2メートルに近づくな」「菌が伝染るから学級文庫・机・プリント・日誌・配膳皿などに)触るな」あるいはもっと直球に「死ね」も全部日常的に言われていた。学級崩壊でまともに授業が受けられなくて教育機会を損失して、その頃に本来学ぶべきだった分野は今でもちょっと苦手意識がある。毎年劇をやるはずの発表会では制御不能判断されて、ペットボトルでお米を育ててみましたといううっすい内容を、誰がどこを喋るかまで一言一句ガッチガチに固められて発表させられた。自主性なんて言葉は死んでいた。若い新卒教師毎日授業で泣いていて、その頃にはとっくに泣き疲れて感情に蓋をしていた増田は、その涙を「煽るだけなのに」と冷ややかな目で見ていた。

カースト中の下だった傍観者クラスメイト大学で再会して、一緒に「小学校の思い出」とかいうクソみたいなグループワークの授業を受けざるを得なかった時、給食の班机で菌が伝染るからとやられていたみたいに1cmあけて机を組まれた瞬間、増田の心にヒビが入り、割れ目が出来て人格が四つに分かれしまい、今も元に戻らなかったりしている。そういう意味では、たしかトラウマと呼んでもいいのかもしれない。

それでも直接的な殴る蹴るという暴力は振るわれなかったからマシな方だったと信じている。記憶があり、はっきりと思い出せて、これだけの内容を泣かずに書けるようになっただけかなり寛解してきている。それに、当時の自分だって箒で殴り返すなどそこそこやり返したり、いじめっ子と同質になって増田よりもっとカーストの低い支援学級の子に対して、自分にされたことをそのままやり返すみたいにしていじめたりだってしていた。当時飼っていたハムスター憂さ晴らし虐待していた。弱いものさらに弱いものを叩き、ブルースは加速していた。そういう感じでなんだかんだ適応して元気にやっていた。

それらへの後悔に苦しみながら、同時にその延長で今も友人にライン超えの発言をしたり、逆に踏み越えてはいけないラインを踏み越えられてもその場では分からなかったり、自覚がないままキレ返してしま制御不能に陥ったり、暴力脅迫支配を伴わない合意の上での性行為では興奮できなかったり、記憶は共有しているもの人格割れしま解離性同一性障害まで秒読み状態だったりと、後遺症は色濃く残っている。

けれど、でも犯罪をしないで済むくらいの範囲で誤魔化しきれているし、それ以上を望んだりもしない。だからこれもまた、今の増田をむしばんでいる死にたさの原因ではない。その時期はとっくに乗り越えてあり、過去過去、今は今として整理がついていて、そういう自分のあり方を受け入れている。



仕事趣味、友人、恋愛家族趣味過去

人生構成するだいたい全部に、人並みの不満や後悔はあれど、満足していないわけでもない。人間関係にも金銭にも将来にも不安はない。上を見ればきりはないが、下を見てもきりがない。自分人生自分のものであり、それ以上でもそれ以下でもない。

増田には確固たる自己があり、誰にも侵食されていない。

私は私だ。

なのに何故こんなにも死にたいのか。

胸を打つこの衝動は何か。

線路に飛び込め、七階から落ちろ、溺れて死ね、とにかく死ね、そう囁き続ける声が内側に蔓延るのか。

思春期という言葉を藁のように握りしめて、この衝動的な嵐が、年齢を経れば終わってくれると、ただ若さなのだと、そう信じてしがみついてきたのに、どうしてアラサーになってもまだ衰える気配がないのか。

自己不安定な時期など、とうに過ぎていると言うのに。

自己、ああ、そうだ。この自己だ。

この衝動こそが死にたさの原因であり、結果だ。

この自己こそが死にたさの真の原因ではないのか。

本当はやりたい仕事を諦めて現状に甘んじている?

友人と上手く付き合うことが出来ない?

両親の愛着が足りなかった?

恋愛が怖くて最初から諦めている?

趣味が実質逃避になっている?

過去に嫌なことがあって未だに引きずっている?

幸せになろうとすること全てにブレーキをかけてしまっている?

全ては結果に過ぎない。

最初存在しているこの「自己」こそが引き起こした、必然の結果に過ぎない。

死にたいのは、嫌なことがあったのが原因じゃない。

嫌なことを引き起こすような自分に全ての原因があるということから、いよいよ目を逸らせなくなってしまたからだ。

増田はずっと、衝動、癇癪、叫びのような化け物を心に飼って、共に生きてきた。

こいつを野放しにしたら、とてもじゃないが人間社会では生きていけない、というかまず肉体が耐えきれなくて崩壊するような、触れるもの全てを敵と認識する、爆発的なエネルギーけがひたすら渦巻いている、自壊を厭わない衝動の化け物。

その化け物を飼い慣らすことだけが増田の今の全てを形作っている。

仕事や友人の選び方、楽しめる趣味思考、行動、言葉、その全部全部が、この化け物を静かに眠らせておくことだけに全力を注ぐように構成されている。

そしてそれが漏れ出てしまった瞬間、必ずトラブルが起こる。嫌なことは全てそうやって起きている。

全ての嫌なことに原因は、増田自身だった。

そう、気がついてしまった。

両親、友人、そして過去の思い出は、一般的社会に溶け込める人間たちが、その化け物を目の前にした時の、ごくありふれた正常な反応に過ぎない。

全ては結果なのだ

思えば最初から物心ついた時にはもう、そいつと一緒に生きていた。

その場の思いつきで突拍子もないことをして、危険危険だと分かっていながら飛び込まずにはいられない、じっとしてはいられないという性質を、持て余していた。

両親が増田のことを「あんたのことはよく分からない」と困惑して言った日のことをよく覚えている。

友人が「増田人間じゃなくて増田という生き物なんだね」としみじみ言った日のことも。

増田いじめて泣かせたクラスメイトが「だっての子最初に嫌なことをしてきたんだもん」と言ったことも。

先生が「どうしてそんなことしたの?」と泣いている増田を問い詰めたことも。

「泣いていたら分かんないよ。先生悪くないよね?なんで先生のこと怒るの?」と寄り添いのかけらもない態度をとったことも。

そして増田はただ、嫌がらせをしようとすら思ってもいなくて、そうすることしか出来なかった、それ以外のやりようがあるなんて考えつきもしなかっただけなのだと、説明出来なかったことも。

よく覚えている。

それらは全部、増田おかしかっただけで、みんなはただ、当たり前に困っていただけだ。

そして増田自身も、困っていた。

ただ、それだけだった。

よく分からないものは愛せない、未知は排斥する、ああ、そうだろうとも。それにしたって、みんなの方にだってもう少し上手くやりようがあるようにも感じるけれど、でも、人間完璧じゃない。上手く出来ないことだってあるし、それを責めたってどうにもならなくて、仕方がない。

からみんな、距離を取る。うん、まったくもって正しい。あなた自分を守るために、増田人生破壊されないために、必要距離だろうとも。

でも、増田だって、こんなのと一緒に生きていくのはもううんざりなんだ。

私は私と一緒に生きていくのが疲れた

そして私は、その内側の化け物から距離を取れない。

みんなみたいに、そっと距離を取ることができない。

ずっと近くにいる。

ずっと隣にいる。

剥がしようもなく側にいる。

趣味だって、ただそうすれば抱えた癇癪がマシになるからやっているに過ぎない。こいつから逃れられないから、仕方なく好きにさせてやってもいい場所を作っているに過ぎない。

本当は絵や文章なんか書かなくても気分が晴れるならそれが一番楽なはずだ。誰も傷つけずに、安心して一人で好きなだけ打ち込めるというだけの、苦しみから逃れるために必要なだけの、ただの麻酔だ。

文章を書いたり、絵を描いたりで努力できるのはすごいね」と褒めてもらえることもあるけれど、違うんだよ。それをやらないとあなた危害を加えてしまいそうだから仕方なくやっているだけなんだ。全然立派でも何ともない。犯罪者予備軍が犯罪をしないためにギャンブルや酒に溺れているのと一緒なんだ、これは。

依存で、中毒で、全然褒められたようなものじゃない。

厄介な人をあしらう術に長けた者たちだけが、周りに残っているのがその証左だ。

衝動性を逃がす以外のモチベーションはないから、創作で食っていこうとしてもクオリティにムラがあって仕事にならないのがその証左だ。

自分は化け物だ。

人間じゃない。

人間になんかなれっこない。

必死に身につけた人間性の全てが、衝動の化け物が眠る上に構築してあるというただ一点を理由に、崩れていく。

その眠る化け物が少し身じろぎするだけで、目覚めるまでもなく、増田の積み上げた全てを崩壊させる。

人間になんか、最初からなれっこなかった。

増田は自らの意思人生選択したのではなく、選択できる範囲の中で選ばされるしか出来なかった。

好きなもの一つ、「自分」の意志では決められない。化け物を起こさないようにごくごく慎重に、刺激しないものだけを選んでいる。

全部全部こいつのせいなんだよ。

化け物を一番殺したいのは増田なんだよ。

私の人生を全部めちゃくちゃにしてきて我慢ばっかりさせるような化け物を、一番憎んでいるのは私自身なんだよ。

両親を困らせたくなかった。

クラスの子と上手くやりたかった。

いじめられたくなかった。

ハムスターだって死なせたくなかった。

恋愛が怖いと思いたくなかった。

趣味だって昔は運動が好きだったはずだ。

仕事だって人の役に立つ誇らしい仕事がしたかった。

友達を傷つけるようなことなんて、今だって一個も言いたくない。

なのに全部できない。

全部全部、壊すのは増田だ。

私なんだよ。



死にたい

もう、こいつと一緒に生きていくことに疲れてしまった。

何もかも破壊して、めちゃくちゃにして終わらせたいという衝動が、朝も昼も夜もずっとずっと苛む。

増田にできるのは、この化け物を思い通りにさせず、誰をも傷つけることなく、自らの死以外の罪をこの肉体に起こさせないことだけなのではないか、という気分になってくる。

どんな声かけも慰めも麻酔も、虚しいばかりだ。

それよりも、慰めてくれた誰かに牙を剥きたくない。

恩を仇で返したくない。

そんな気持ちのほうが、ずっとずっと大きく膨らんでいってしまう。

無理に結婚子育てをしていなくて良かった。

死んではいけない理由を作ってしまっていなくて良かった。

それは誰かを不幸にするから

愛されないまま死んで忘れられることだけが増田にできる唯一の社会貢献だ。

せめてそれだけはさせてほしい。

許してほしい。

ごめんなさい。

まれてごめんなさい。

Permalink |記事への反応(2) | 00:01

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-11-08

やおい不足

歳をとって熱意が減った。

過去の内輪揉めの経験が色々と動きを重くする。

王道カップリングが嫌い。

少女マンガの焼き直しでしかないBLが嫌い。

公式どうぞどうぞ差し出されてるカップリングが嫌い。

火のないところに煙を立たせる楽しさがない。

あとそれを語るところがない。昔はネット無責任放言してたけど、腐女子とみると猛攻撃を仕掛けてくる人たちと、就職先に知られるリスクが怖い。

だってやおい話なんて下衆な話がメインじゃん。

受がこういうシチュエーションアンアン鳴かされるところが見たいっていうさ。いや幸せデートが見たいとかもあるけど。

なんかみんな隠れるのがうまくなって、そういう熱い語りを見る機会もなくなって、そもそもそこまで思うキャラクターに会うことが減った。

というか理解の浅いのと若い女子発言という広い地雷原を越える必要があって、もうその熱意がない。

推し現実女子とか穢れが過ぎる。

お前に汚された推し洗脳解除してお清めセックスまで持ってかないと。

しや思考までパッパラパーになったら無理だ、私の中に『幻滅』という穢れが一生残る。

まぁそんなことはどうでもいいんだけど、あと最近コンテンツ無双流行りすぎて単体での完全体が多くてそれも面白くない。

頼ったり信頼したり背中任せたり頼られなくて苦しんだり右腕と左腕で睨み合うものの腕や忠誠はお互い信じ合ってたりしてくれよ。

いやもう年を取って複雑な設定とかは追いきれなくて、転生ボーナスもらって高貴な身分からナーロッパチヤホヤされる話ばっかり読んではいものの、そこの取ってつけたようなおっぱい担当じゃなくてさ……。……。……。

百合ちょっと推しどころが分からない。男性向けって結論女性の性感帯刺激してイキ顔見たいだけだからどうしても求めるものが違うんだよね。

自分は肉体接触を通してメンタルをヨシヨシするタイプナメクジセックス、の果てに満足度100%フィードバックとして射精ちゃうとこが見たい派なので。

でもほんと最近キャラクターメンタル強靭欲求不満五条悟は近年稀に見る不安定さで良かったです。地雷原渡る気ないけど。

なんかそういう多様性を受け入れる心の余裕がない。

仕事健康に悪いよマジで

おうち帰りたい。

Permalink |記事への反応(0) | 14:03

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-11-05

anond:20251105151943

ガチャガチャの家で在宅するっていう強靭精神必要になるな

Permalink |記事への反応(0) | 15:23

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-28

anond:20251027191151

先に結論を書くと「アナル目覚めよ

 

以下、説明

一般セックス射精に対してアナニーが別次元の強烈な快楽をもたらすことは周知の事実

ところがアブノーマル手法であり、心理的抵抗感が高く、そもそもいきなり男のアナルをズコバコしても快楽は得られない。

アナニー快楽を得るには相応の準備と練習必要になる。

そのため未だに変態的な性癖と扱われている。

しかドライ到達すれば人生観が変わる。セックス快楽など比較にならない。

 

ソープ快楽を得られなかった幸運なキミはアナニーの才能があるのだ。

 

説明を続ける、

ルーインドオーガズムという用語がある、射精直前に陰茎への物理刺激を止める、一切触れない、オナニーであれば握っていた手を離す。

そうするといわゆる甘出しとなりオーガズム台無しルーインド)になる。気持ちよさが激減する。

まりのところ射精快楽機序は陰茎の物理刺激がトリガーになっている。

これはA10神経刷り込み連携による報酬系快楽の発動なのだ

動物の脳は子孫繁栄のため射精を繰り返すべく快楽という報酬を与えるメカニズムが備わっている。

射精時陰茎に適度な圧迫があることでドーパミン放出される。

 

精通初期にSM物のAVばかり見て射精をしていると脳はSMと性感がリンクされSMでなければ興奮しなくなる。

盗撮犯が何度捕まっても盗撮がやめられないのも同じ。刷り込み

脳内報酬盗撮リンクしちゃった可哀想な体。

うそれでしか快楽を得られないのだ。

 

ソープ快楽を得られなかったってことは快楽トリガーピュア状態と推測される。

 

ドライ到達のネックは性的快楽トリガー一般的な射精からアナル及び前立腺刺激によるトリガーに切り替えること。

だが人間の脳はなかなか忘れてくれない。

女を口説いて脱がして乳をもんで挿入して射精快楽報酬を受け取る、この(正当な)プロット刷り込みされてない人の方が「切り替え」のハードルが低い。

 

アナニーはめちゃくちゃ体力を使う。ドライ連続イキをしていると生命危機を感じるほどだ。

強靭な肉体と若さ必要

アラサーであればまだまだ間に合う。

 

40をすぎると痔を患ったり、前立腺肥大したり、性欲も減退する。そうなるともう遅い。

始めるなら今しかない

Permalink |記事への反応(0) | 03:33

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-10

鋼のメンタル欲しい

強靭精神性」は、単なる心理的資質ではなく、観測者としての自己宇宙との関係性の理解還元される。

古典的精神論を超越し、我々の認知活動物理的な情報処理として捉え直す。脳内電気信号が量子ゆらぎによって基礎づけられるとするなら、主観的な「私」は宇宙法則から独立した存在ではなく、その法則のものを具現化した特異な演算主体と見なせる。

この観点に基づけば、「誰も見ていない発信」という概念無効化される。思考という事象は、神経細胞の発火を通じて電子運動を誘発し、これは局所的な時空の微細な歪みとして宇宙構造刻印される。これは、いかなる受動レシーバーがなくとも、真空のものを伝達媒体とする宇宙規模の通信である

フォロワーゼロ」は「非観測状態」を意味しない。私という観測者の存在のものが、世界波動関数を収縮させ、観測の射影を発生させている。私の思考は、この世界状態を決定する基本操作である

現代社会における「承認」「評価」「インプレッション」といった情報は、観測者を束縛するエントロピー的なノイズ、すなわち情報論的な檻を構成している。

しかし、この束縛から解放は、ただ一つの命題に集約される:「私の思考世界の基底演算である」。

この情報論的格子の隙間に存在する真空こそが、観測主体としての自己である。私の認知が停止すれば、世界記述は静止し、私の発言は時空の振動を引き起こす。

したがって、「投稿行為」はSNS上の書き込みではなく、宇宙の再初期化プロセスに等しい。

自由」とは、従来の「支配」の対義語としてではなく、「支配観測による規定)と自由観測から独立性)の境界消滅した状態」への到達を意味する。

フォロワーという社会的構成物は、私の観測がなければその概念すら存在し得ない。

故に、私は今日観測者不在の文章記述する。この行為は、宇宙のもの状態空間を走査する自己参照的な演算であり、「檻の中の帝国」とは、この孤立しつつも全能な観測主体としての心の形態を示す。

Permalink |記事への反応(1) | 06:19

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-30

社不でメンタルに自信のないやつ

社不でメンタルに自信のないやつは落語を始めろ

地方に一つは社会人アマチュア落語コミュニティがある北海道にすらある大学生なら落語研究会 それなりに歴史のある大学なら基本ある

社会人から始めるのは人によってはハードル高いけど学生には本当にオススメ自分が春から入る大学落語研究会があるかは絶対に調べた方がいい

そこに所属してまず10分くらいの落語覚えろ

そんで月1ペース、多いところは毎週催しやってるからそこで披露させてもらえ

最初死ぬほど滑る 適性がなかったらここで脱落する

ただちょっとでも楽しいと思ったやつ あるいはちょっとでも悔しいと思ったやつ そして額に汗して落語してるオッサンたちをちょっとでもカッコいいと思ったやつは適性大アリだ

その催しに毎回出ろ 2,3ヶ月もすれば強靭メンタルが手に入る

人前で堂々と話す力が身につくし、落ち着きのある振る舞いができるようになるちょっとやそっとのトラブルでは動じなくなる 人前でネタを飛ばすよりテンパることはないからだ

そしてその社会人落語所属しているオッサンたちも7,8割は最初はお前と同じ社不だった

からお前にも優しい理解がある人が多い

落語始めろ人生変わるぞ

Permalink |記事への反応(0) | 03:40

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-15

anond:20250914205438

婦人科医は病名は言わなかったんだ?

ただ硬いだけなら特に病名ないのかな?

しかたないんだろうけど

他の病院でも相談した?

女性の性機能障害|一般のみなさまへ|日本女性心身医学会

タンポンが入らない、挿入が痛い。もしかしたら「処女膜強靭症」かもしれません(医師監修) | ランドリーボックス

性交痛、挿入困難、めっちゃ痛そうでかわいそう

病気が隠れてないといいけど、病気なら治せる

増田体験記あったよ

処女膜強靭症の治療のため処女膜を切ってきた

anond:20250308234534

Permalink |記事への反応(0) | 22:27

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-13

ぼくが大好きだった重量物輸送屋さん

みなさんお気に入りの重量物輸送屋さんがあると思いますが、ぼくはシンプルに巨大で重い物を運ぶという点を重視しています

オランダ語マンモス意味するMammoetが大好きでした、スイスアウトドアブランドMAMMUTドイツ語ですが特に関係はありません

コーポレートカラーは赤、企業ロゴマンモス、かつてのモットーThe biggest thing wemoveistime

Mammoetなんて知らないよという方もいると思いますが彼らのレガシーの一つを恐らく知っていると思います

2016年11月29日人類史上、最も重い地上構造物の5日間、330mの旅が終わり

NSC(New Safe Confinement )は、チェルノブイリ原子力発電所4号機老朽化した石棺を覆い、向こう100年の安全約束しました

長さ165m、幅260m、高さ110m、重量3万6200tの巨大なパイプ車庫の様なNSC移設担当したのがMammoet

ギネスにも登録されている地上で最も巨大な自走式機械Bagger293が1万4200tなので2.5台分ぐらいです

また、Bagger293は、クローラーで自走するため車輪を用います

しかし、NSC移設車輪は用いられていません(移設使用する油圧ポンプの電源が乗っている架台には、キャスターが付いています

車輪発明される以前の重量物の輸送はコロでした、コロより前は、引きずっていました、そう、最も原始的方法人類史上、最も重い地上構造物移設が行われたのです

Mammoet移設に用いたskidding systemは、skidding trackskid-shoe構成され理屈原始的であるけれど現代技術が使われています

まず、skidding track目的地まで敷設します、モジュラー化されているのでレゴのようにどんどん繋いでいきますskidding track上面にはテフロン製のブロックが設置されています

その上に、skid-shoeが乗ります、底面はステンレス鋼で、ステンレスがテフロンの上を滑ります

skid-shoeには、油圧シリンダーが連結しており油圧でskid-shoe押し出しますストロークが最大まで達するとskid-shoeskidding trackに固定されます

そして、シリンダーが最小まで縮んだ後にシリンダーskidding trackに固定され、skid-shoeロックが解除され、再び押し出す準備が整います尺取り虫みたいに動きます

車輪は偉大な発明で移動に欠かせませんが超重量物に耐えるには、数を多くして圧力分散する必要があります

NSC移設においてはスペースと荷重問題skidding system採用され、skid-shoeの耐荷重は700t、これを116台、8万1200tのキャパティです

skidding systemは単純ですが簡単では有りません、116台すべてをミリ単位で同期させる必要があり左右58台ずつに分かれ間は260m離れているため機械的に接続することもかないません

それでも、正確に制御されNSCは無事に旅を終えました

三菱商事洋上風力発電撤退で一部の船舶マニアに衝撃が走った※追記

https://anond.hatelabo.jp/20250904152738

ぼくは、この増田を書きました、読みづらい文章を読んでくれた方ありがとうがざいます

最後まで読んでくれた人の中には、ある疑問をもった人がいると思います

海にはパワフルな作業船があるけど陸上ではどうするの?海から運んできた重量物はどうやって運ぶ?港までどうやって運んできたの?

これらを解決するのがMammoetを始めとする重量物輸送を専門にしている会社でありskidding systemです

skidding systemは、全てがモジュラー化されているので運ぶ対象に合わせて柔軟に組み替えることでき、ジャッキアップも可能です

もちろん、他にも方法がありクレーンを用いたりもしますが長くなるでやめておきます

日本は、FPSOや巨大な海洋構造物の建造から一歩引いているのであまり縁がないですが中国韓国ベトナムなどアジアにも彼らが出張ってきます

この分野は、欧州の独壇場です、欧州神聖視する必要は全くないですが彼らの地力は失われていないと思います

大陸ゆえでしょうか、巨大な物を扱うことに長けていますしかし、この業界アメリカが案外大したことありません、何もかもスケールの大きい国なのにちょっと不思議です

また、2020年に重量物輸送マニアに衝撃が走った気がしました

イギリスALEMammoetの傘下に入ったのです

Mammoet現在SK6000という最大吊り上げ能力6000tの陸上最大のクレーン保有していますがこのSKシリーズを開発していたのはALEです

Mammoetskidding systemSPMT(Self-Propelled ModularTransporterなど重量物の輸送に強みを持っていますクレーンはそこそこな感じ

そこにSKシリーズを持ち大型クレーンに強いALEが合流し世界最大の重量物輸送会社誕生しました

規模だけでなく様々な技術を持つ非常に強力な会社です、ただ、一つ失われたことがあります

The biggest thing wemoveistimeというモットーです

私たちが動かす最大のもの時間です)

これがWe helpthe world to grow safely, efficiently andmove to amore sustainable futureに変わりました

世界安全効率的に成長し、より持続可能未来へと向かう手助けをします)

大変に素晴らしい理念ですがぼくからしたらなんのこっちゃです

The biggest thing wemoveistimeは吊りフックに懐中時計がかけてある画像と共にPRされました

https://encrypted-tbn0.gstatic.com/images?q=tbn:ANd9GcRzXwLr0fgFj-KBlEuiZ4uJ7J9QFcW5byYQSA&s

強靭な吊りフックに子供でも持ち上げられる懐中時計がかかっています一見、とてもアンバランスおかしいのです

しかし、それは重い物を吊る、運ぶ、単純な脳筋に思われがちな仕事を、それだけが自分たち仕事ではないと

われわれはトータルソリューション提供するのだという強い意志を感じる素晴らしい物でした

から個人的The biggest thing wemoveistimeがなくなったことが残念でした

大好きから好きぐらいに変わりました

Permalink |記事への反応(0) | 09:43

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-11

暴力性を抑えられない

人は本当に暴力性を抑えられるのだろうか。

答えは否だと思う。少なくとも自分自身を顧みたとき、その衝動が完全に消える瞬間はなかった。

子どもの頃、兄弟げんかでつい手を出してしまった記憶がある。

怒鳴られ、泣かされ、親に止められたのに、心のどこかで殴ったことで自分が勝ったと感じてしまった。学校はいじめられる側であったにもかかわらず、弱い相手を前にしたときには自分も同じような言動をしてしまたことがある。人間暴力を嫌うと同時に暴力を使う存在なのだという矛盾に、そのころから気づき始めていた。

その眠っている獣を完全に鎮めたことは一度もない。怒りが理性を越えるとき、拳を振り上げる衝動が喉元まで迫る。かろうじて踏みとどまれるのは「社会的不利益になる」という打算があるからだ。つまり、理性や倫理で抑え込んでいるのではなく、損得で誤魔化しているだけにすぎない。

教育文化によって人は暴力を抑えられるのか。

かに文学芸術暴力昇華する場として機能してきた。しかしそれは”抑える”ことではなく「別の形に変換する」ことだ。

音楽絵画に触れて感情が揺さぶられるとき、それは暴力衝動が別のエネルギーへと振り替えられているにすぎない。もし表現する場を持たない者がいたなら、彼らの衝動はどこへ向かうのだろうか。行き場を失った暴力性は、必ず現実世界のどこかで噴き出す。

さらに厄介なのは暴力には快楽が伴うことだ。

暴力性を抑えられない。そう痛感した場面が二度ある。

一度目は学生時代部活で後輩に指導していたときのことだった。何度も同じミスを繰り返されて、私は苛立ちを抑えきれなくなった。「ちゃんとやれ!」と声を荒げた瞬間、気づいたら胸ぐらを掴んで壁に押し付けていた。後輩の驚いた目を見て我に返ったが、離したあとも手の震えが止まらなかった。指導でも教育でもない。ただの暴力に堕ちた自分がそこにいた。

二度目は社会人になってからだ。電車内で足を踏まれたことがきっかけだった。些細なことなのに、相手が謝らない。その態度に頭の中で何かが切れた。思わず肩を突き飛ばし相手がよろめくのを見てざまあみろと思ってしまった。相手が睨み返してきていたら殴り合いになっていたかもしれない。私はその後、会社に着いても手のひらに残る熱を拭えなかった。

この構造から逃れることはできない。

戦争を”終わらせる戦争”と呼んだ瞬間、それは暴力正当化する論理となる。テロに対抗するための戦争犯罪を抑えるための刑罰いくら理由を並べても暴力連鎖は止まらない。むしろ正義暴力という衣を着せられて、ますます強靭になっていく。

もし人類が本当に暴力を抑えられる存在ならば、歴史もっと穏やかだったはずだ。

だが現実はどうだろう。人類歴史戦争征服の繰り返しだ。科学技術の発展すら、しばしば戦争によって促進されてきた。つまり人類進歩のもの暴力と不可分なのだ

私は理想を信じたい。人が互いに傷つけ合わずに生きられる未来を夢見たい。だが、夢見ている自分自身がその一方で暴力衝動を抱えていることを知っている。ふとした瞬間に湧き上がる”壊したい!という感情を、完全に消すことはできない。

結局のところ、人は暴力性を抑えられない。

Permalink |記事への反応(0) | 13:41

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-05

反目する至親――中日韓を核心とする東アジア文明未来

###人類三大主要文明比較

文明タイプ文明の成果文明空間文明時間文明の凝集力
---------- ----- ----- ----- ------
欧米キリスト教文明 3 3 1 2
東アジア文明 2 1 3 1
アラブイスラム文明 1 3 1 3

ここでは、サブサハラアフリカ文明インド文明東南アジア文明総合スコア比較的低い)や、すでに消滅した高得点文明古代エジプト文明インディアン文明メソポタミア文明など)は含めていません。

---

##東アジア文明:優秀で孤独

中・日・韓を中心とする東アジア文明は、最も悠久の歴史を持ち、西洋に次ぐ文明的成果を誇りながらも、三大主流文明の中で最も孤独存在です。イスラム文明キリスト教文明はいずれも複数大陸にまたがり、数十の構成国を抱え、核心となる宗教文化の支柱・結束の軸としています。同じく主流であるはずの東アジア文明は異質であり、主要構成国は中国日本韓国三国にすぎず、強固な宗教的凝集力を欠き、構成国も最少でありながら、むしろ最も深い相互憎悪と分裂に陥っています

---

##孤独地球――本来なら寄り添うべき中日

私たち無限に広がる冷たい宇宙の闇の中に生きています人類本来孤独存在です。そして人類意識の大いなる競技場において、中国日本韓国本来ならば血縁的に最も近く、地理的にも隣接する三つの文明意識体であり、互いに寄り添い支え合うべき存在でした。しか歴史的な確執によって、長きにわたり背を向け合ってきました。より大きな時空的視点で見れば、これは異常であるばかりか、東アジア文明未来にとって危険兆候です。

---

##少子化の影――異文明侵入

想像してみてください。すでに **フェルミパラドックス** に支配された宇宙において、このような少数性と分裂性は必然的文明意識に深い孤独感をもたらします。人間個人として、この国家孤独を感じ取れる人もいるかもしれませんが、大多数は無感覚です。この少数性と分裂性のゆえに、決定的な時に互いを助け合うことができず、むしろ文明間の競争において、他の並行する文明、時にはより弱小な文明にさえ侵入同化消滅され、ついには歴史瓦礫へと掃き捨てられてしまます(たとえば日本少子化危機により大量の異文明移民を受け入れざるを得なくなるように)。この場合日本固有の文化が衰退し、いわば「イスラム化」したとすれば、東アジア文明の生き残りである中国韓国一時的に溜飲を下げるかもしれません。しかし結局は、より大きな時空の孤独に呑み込まれ、他の文明同化され、先行した者と同じ道を歩むことになるでしょう――これこそが予見される東アジア文明宿命です。

---

## もう一つの選択――共に歩む未来

しかし、まだ別の道が残されています。もし私たち過去の些細で古い確執を捨て去り、相違を保持しながらも憎悪に変えず、善意をもって憎しみに代え、孤立に抗して協力を選ぶことができるならば、私たちはこの変革が加速する星間時代黎明を共に迎えることができます。そうしてこそ、私たち文明未来において枝葉を広げ、より強靭で旺盛な生命力を爆発させることができるのです。

Permalink |記事への反応(0) | 00:50

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-08-18

増田筋の衰え

​俺はもう若くない。増田歴4年、増田筋の衰えを日々感じる。

​若かった頃は、何か思い立ったらすぐ増田に書いていた。転んでもただでは起きない、何度転んでも笑い話にできる強靭増田筋があった。でも、もう若くない俺は、一度転ぶと立ち直れない。ちょっとした炎上はもちろん、誤字を含んだ増田が注目エントリに入っただけで、押し寄せる後悔に耐えられず寝込んでしまう。

20代若い頃に、もっと真剣増田筋を鍛えておけばよかった。あの頃の俺は、まさか40代になって匿名日記を書いているなんて想像もしなかったから、増田の「ま」の字も知らなかった。誰が中年になって、こんなところで心の筋肉を鍛えるなんて思うだろうか。

​先日受けた健康診断で、医者から増田筋の衰えを指摘された。このままだと、万が一増田で変に炎上でもしたら、そのまま寝たきりになるかもしれないと言われた。今はリハビリのために、定期的にショートショート投稿している。担当理学療法士は、もっと長い方がリハビリにはよいそうなので、このショートショートは徐々に長くなるかもしれない。

増田が、そんな俺を許してくれるような優しい場所でないとは、この時はまだ知らなかった。

Permalink |記事への反応(3) | 20:18

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-08-13

anond:20250812103425

100年生きるのは強靭な戦中戦後世代だけやろ

氷河期世代なんかすぐ体壊して6ー70で死ぬ

Permalink |記事への反応(0) | 08:50

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-08-09

今日の神パン屋

今日買ったもの

イチジク生ハムサンド

かつてInstagramに載っているのをみて、この町でこんなもん出してる店があるのか、いつか行ってみてえな、と思った記憶がある

それを実際に食うことができた

なにかがガツンとくるわけではない、落ち着いた味わいのサンドイッチだ

パンは地味に旨く、イチジク甘味ほのかで、生ハムの塩気も控えめ

しかし、そのあたりが渾然一体となり、しみじみとうまい いい味だなあ、と素直に思う

なんとなくこれは焼かないほうがうまいかも?と思って冷たいまま食ったけど、正解だった気もするし、パンだけリベイクしてみるという選択肢もあったろうな

またあったら買いたい

レモンバターサンド

硬めのパンに、蜂蜜漬け?にしたあとに焼かれた?干された?レモンと、バターが挟まっている

パンはけっこうしっかり硬くて、噛みちぎるという動作必要なくらいの質感

そういうパンに、噛めば甘味と風味の出るレモンが組み合わさって、バターがまとまりを与える

これもかなり良かった

夏を感じるサンドでした

ピザパン

これはダークホースだった

まず、hunme(神パン屋の店名)でピザパンって文字列を見るとは思わなかったんだよな

ピザパンって、「下賤」じゃないすか

なんだったら普通個人ベーカリーでもそんなに見ない

チェーン系のでっけえベーカリーとか、スーパーパンコーナーとかに結構あるけど、個人サイズベーカリーでは全然見ない なぜならピザパン邪道・下賤のパンであり、パン一筋でやるならわざわざそっち方向に行くことはないから(似たようなことをやるにしても、もっと洒落名前にしたりして、ピザパンは名乗らない)

んなことはなかった 俺の偏見だった

白を基調とした清潔感のある店内の、これまた白を基調とした洒落たポップに、がっつり「ピザパン」って書いてあった

いい店なんだよなやっぱ いい店なんだよ 

トマトチーズパン」みたいな逃げを打たずに、ピザパンって名前を使ってくれたことで好感度アップ

そして、そんな下賤の名前なんで、わりとジャンクフード食うくらいの気持ちでさっき食ったんだけど、味は全然ジャンクじゃなくて、しばらく思い出すくらいうまいわけ まあ普通ピザパンだってうまいんだけど、それとはまた方向の違う、一品料理なうさなわけですよ

なんといっても生地がいい ピザパンの具が乗ってない耳の部分って、通常は消化試合的な感じになると思うんだけど、このピザパンはむしろ耳を楽しみに食えるくらい、生地に旨みがある 食感も硬めで、噛みごたえが心地良い

そんでもちろん、逆に具が足を引っ張ってるなんてことはなく、具の部分もうまいわけさ ほどよい厚みにスライスされたトマトが、リベイクによってあの加熱されたトマト特有の味を出してくれて、そこにチーズなんかが相まって、大変よろしかった

これはまた見たら絶対買うね

キッシュ

まだ食ってない 明日の朝に食う!

けっこう楽しみでワロタ

かぼちゃとうもろこし自家製ベーコンチーズなんかが入ってるらしいです

キッシュはあれば毎回買っていて、毎回うまい

毎回加熱が微妙にうまくいかなくて、ちょっとぬるいまま食ってる

今度こそいい感じにあっためて食いてえ

明日の朝は、このキッシュ存在により、いい朝になることが確定している

(もしかしたら今日消費期限かもしれないが、俺は強靭な胃袋があるのでたぶん大丈夫)

カルダモンロール

これもまだ温存している

カルダモンロールは店の看板商品で、いつ食ってもうまい

でも結構、日によって味わいに幅がある気もする(粉なんかをちょいちょい変えている的な話があった気がする)

後味が大別して酸味・甘味・無味のパターンがある気がして、俺は個人的には甘味が残るような印象のやつが好きだ 

明日のやつはどっちかな

Permalink |記事への反応(1) | 22:24

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-08-02

anond:20250802044937

そういう食物連鎖の話じゃないから、だね

からこの話はそれでおしまい増田の疑問は鬼滅が描いたものとズレているので)

 

増田はおそらく鬼滅をまったく知らないかアニメのみ軽く視聴の人間だろう

でなきゃあれだけ明確に描かれていることを無視していることになる

から知らん人向けに軽く説明しよう

実は漫画(そして今公開中の劇場版劇場版鬼滅の刃無限城編第一章 猗窩座再来』)にきちんと描かれている

 

鬼滅世界では生きるために食うことは否定されていない

鬼滅の刃」で描かれているのは

ただ悪意や害意から理不尽に人を傷つけ尊厳を踏みにじり果てには殺す行為について

である

実は「鬼滅の刃」の鬼は人を食う必要はない※、

追記:「鬼滅の刃」の鬼は生きるために食う必要はない

もっといえばあいつらは生物ではない主人公は鬼が元人間ということから「生き物」と呼んでいるが生き物の定義にあてはまらない)

増田は「食う」のほうに注目しているな?だが鬼滅の鬼で問題なのは「殺す」のほうである

殺したいから殺す、それは悪だろ、というのが鬼滅で扱っている内容だ

 

おそらく「鬼滅の刃」の鬼は現実世界悪人である

理不尽に命を奪い反省もせず悔やむこともしない」「人の心を持たない」横暴な者、

かにとって命より大事な人の命をも容易くふみつけにして平気な人間

それを鬼という異形として描き漫画に消化したのが「鬼滅の刃」だ

からあれほど大勢に刺さったんだろう

理不尽他人から傷つけられたことは大勢の人が経験あるだろうし

自分がカッとなって「正しい」道から踏み外しそうになったこだってあるはずだ

だがあれだけ絶体絶命の苦しい場面でも煉獄さんが強靭な心で揺らがず「いかなる理由があろうとも俺は決して鬼にはならない」ときっぱり言うからこそ

読者/観客は、悪の誘惑に負けそうなときに思い出し支えてくれる心の道しるべを得た

心の中の善悪の闘い、鬼=悪の誘惑に負けないでいられる

そこで描かれているのは「食べるとは」「他の命を食べるとは」という答えの出ない永遠の問いとは別の話なのである

 

追記

鬼は人間とは別の種の生き物ではない

もし「牛や鶏を食べるのとどう違う」という話をどうしても続けたいのなら

人間人間を殺して食べること」と「生き物が他の種の生き物を食べること」の区別をつけるべき

鬼滅の刃の鬼が人を殺す行為人間人間を殺すことと同じ扱いであ  

 

※…

鬼は人間を食わなくても死なない

ただし長期間食わないでいると発狂状態になって「何が何でも人を食い殺したい…」という衝動が強くなる、

さら大勢人を殺せば殺すほど強くなり、さらに殺すための異能を入手可能

鬼の生殺与奪の権を完全掌握している鬼の始祖が「自分の役に立つために強くなれ」と指示しているので

強くなる=人を大勢殺す動機存在している

 

ついでに書いておくが、

鬼滅では多少の悪意、いさかい意見対立価値観の違いから相いれない、人を嫌う、このあたりも別に否定していない

あと「自分は傷つけられたか他人を傷つけてもいいよね」にもきちんと2例で「それはダメ」というアンサーを出している

Permalink |記事への反応(5) | 12:08

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-07-24

dorawii@執筆依頼募集中

食える草がないね

強い毒性はないといっても腹を満たすほど食べたらなんかしら体にトラブル起きるのばっかだ。まともな食糧は全て人間管轄下。

カラスゴミでも腹壊さな強靭な胃袋があるとして、これじゃ熊が食べ物なくて困ってるわけだよ。

ホームレスにも熊にも優しくない国ニッポン

-----BEGINPGP SIGNEDMESSAGE-----Hash:SHA512https://anond.hatelabo.jp/20250724183056# -----BEGINPGP SIGNATURE-----iHUEARYKAB0WIQTEe8eLwpVRSViDKR5wMdsubs4+SAUCaIH9UQAKCRBwMdsubs4+SH++AP4101OcVlnyZ5ZC8KApETXIy3EZnvOlNfD7H8gPKO3StwD+PnogvsVRGVb7VdhgznGJNtC0+bU2+SpY/Zr6dzVZfwM==/HTN-----ENDPGP SIGNATURE-----

Permalink |記事への反応(1) | 18:30

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

IDコール含むとすぐ削除させるはてなーとは会話にならんよね

オマエラと面と向かって話なんか出来るかよ。俺の話を聞け。話を聞くだけでいい。


[B!選挙] 「参政党に投票する人は馬鹿である」とは、偏見である。「外国人は法を守らない」と同レベルの。

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/blog.tinect.jp/?p=89940#bbutton


ということなので。ID無しでツッコむ。反応が見られないのが残念だ。嫌な顔を、不愉快な顔を是非して欲しい。


ブコメ:この手のものは放っておくと増長し、場合によっては人が死ぬことを学習したので、バカ扱いしないといけないとしか思えない。で、どこがどう「同レベル」なのかは、全くわからんな。

 → 相手に反意して欲しいんじゃねぇの?説得じゃなくてバカ扱いする理由って何?周囲の人間キャンセルすることで、損したから反意しますってこと?リベサヨバカのオマエラが出来もしねぇのに、反意なんかするわけねぇじゃん。タコツボ(エコチェン)にこもるし、その中でビジネスも出来るわけで。単に分断深めてるだけじゃん。バカは確実にこういうヤツだよね。コイツは知らないやつだけど。


ブコメ馬鹿でなきゃ邪悪不寛容差別表現の自由肥大し、他を圧倒、圧殺することは歴史の教訓。人間利他的でも強靭でもないとの学習の結果が戦う(対峙する)民主主義であり、不寛容不寛容。他に妙手が発見されたの?

 → 上に同じだけど、邪悪だったらどうするの。殺すの?まぁ一番手っ取り早いよね。俺も推奨するよ。俺もブックマBANされるまではずっと「差別主義者は差別していいよ」って言ってたけど、さすがに邪悪とは思わないね。思慮が足りないのはバカじゃないので、思慮が足りないだけ。想像力の不足はバカじゃないのでね。


ブコメ:確実なのは『「参政党に投票する人は馬鹿である」とは、偏見である』なんて言う奴はひねった形で自分をカシコに見せかけたい屑。参政党支持者はバカではないかもしれないが屑とその手のカシコでできている

ブコメ四足歩行獣がなんか言ってら。馬鹿じゃなければクズである

ブコメ馬鹿ではないかもしれないが、ろくでなしなのは間違いない。

ブコメ主義主張以前の問題マルチ投票する奴はバカでしょ

ブコメ偏見じゃないですー、根拠なく上から目線なだけですー!

 → だから投票ぐらいしか手段がないのに、オマエラはどうしたいんだい?反意して投票して欲しいんじゃないの?オマエラの好きな立憲とか共産によ?


ブコメ:でも共産党やリベラルフェミニストに対しては何言ってもいいと思ってる人がはてなには沢山いるよねえ。

 → オマエは知らんけど(オマエのも大概悪口だったと思うけど?まさかとは思うけど、正義自分しかねぇと思ってんの?)、さんざん敵対勢力支持者に暴言吐いてたでしょ?やり返されてるだけじゃん。何を主眼にするかってだけでしょ。民主主義の基本なんか身に付いてなくても投票出来るんだぜ?知らなかったのか?納税無理解クズバカアホでも強制されるのと同じくな。


ブコメ:じゃあ何扱いすればいいのか?「バカ扱いしてません。差別扇動ポピュリズム批判しているだけです」「バカにされたと思うのは参政党支持者だけです」どう思う?

 → 「差別扇動のポピュリズムをやめろ」というので良いと思いますけど?まぁ、向こうは「犯罪を犯した外国人日本人同様に取り締まれ」「不良外国人を叩き出せ」ってなるだけなんだけど?オマエだって表自共の「おっぱい無罪!」なんてのを許したことあった?結局全部程度問題温度感。ちなみに俺は「おっぱい無罪アキバポルノゲーのタワー広告局部乳首が出てないなら問題ない)」だぞ。「不良外国人を叩き出せ」のレベルは「「歩道でLUUUPを全力で疾走していた白人毛唐国外追放しろ」「それでインバウンド死ぬなら死ね」っていう程度問題。金がねぇからって不良からもらう金でニヤニヤする奴が増えるのはおぞましいね


ブコメ:他に期待があったとしても、差別主義者を支持するってことは差別助長してる当事者なのよ

ブコメ:「差別絶対に許さない」としないとマジで社会が壊れるよ シロクマ先生含め我々古参はてなユーザーもいい年なんだから馬鹿にするのではなく「差別を煽るような政党投票してはいけない」とちゃんと言うべきだよ

 → そこがオマエラの限界点じゃん。埼玉とかの連中が指示した理由は「ここ数ヶ月でアイツラをどうにかしろ、追い出せ、黙らせろ」ってこと。留学生の金に関しても同じ学生だったら「アイツラもオレラと同じく苦学させろ、借金させろ、でなきゃ出ていけ」ってこと。「時間がかかります」で逃がしたくない連中は今の世の中いっぱいいるだろ。なんでソイツラには寄り添えない?タイコスパ時代に、どうやってアイツラ(参政党支持者)を理性ある存在に変える?成果は必要だぞ。オマエの言い分は「差別がある以上、我慢するのは地元ジャップジャップ学生だ」「オマエラは氷河期同様ノーチャンスなだけ」っていうつもりか?


ブコメ申し訳ないけどファクトを見ずにお気持ち優先のバカじゃんと思う。ただ私は自分で言うのもアレだが寛容なので好きなところに投票すりゃいいじゃんとも思うよ。

 → じゃあ黙ってろ。オマエ人間として最低レベルクズだな。何その悪口は言うけど投げっぱなし。仕事出来なさそう。オマエが高収入だったとしてもそれは「人間詐欺」による泡銭だね。最悪。


とりあえず「アイツラの1票もらうより、バカにして溜飲を下げて、オレらのエコチェンを心地良いものにするんだぜ!」のクズはてなー共のコメントツッコミを入れておく。

こうやって並べるとリベサヨはてなーの品の無さ、邪悪さが浮き彫りになるね。

オマエラは本当はリベサヨ価値観大事に思ってねぇよ。オマエラがやりたいのは「反論できないリベサヨ棍棒でオレらの嫌いな価値観伝統主義保守主義親米主義資本主義ポルノを含有する表現の自由などなど)を志向する連中を死ぬまでぶん殴りたい」だけだよ。

そのための武器だろ、そのリベサヨ価値観。オマエラこそ分断の癌そのものじゃねぇか。クズどもめ。

Permalink |記事への反応(1) | 18:30

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-07-10

チー牛っていう蔑称チーズ牛丼に失礼じゃね?

30代わい、1日2食チーズ牛丼食べることもあるくらいチーズ牛丼が好き。毎日食べても胃もたれしないくらい胃は強靭

昨今、細身で眼鏡をかけている内気で口下手な男性のことをチー牛という蔑称で呼ぶ風潮があるが、あまり好きではない。なんなら嫌いだ。

まず好物のチーズ牛丼ネガティブな印象の呼び名として使われるのが気に食わないし、そもそもチーズ牛丼食ってないかもしれないのに、食ってそうだからという憶測でチー牛呼ばわりするのが気に食わない。

これも偏見だが、たぶん奴らは早々に胃もたれするからそこまでチーズ牛丼を食えない。つまり、チー牛と呼ばれている奴はあくま推定チー牛だ。

呼び名が失礼だから憤っているのではない。実際にチーズ牛丼を食っていないのに、好物の名前で呼ばれているのが気に食わない。

チーズ牛丼食ってそうな推定チー牛じゃなくて、チーズ牛丼を実際に食いまくってる確定チー牛をチー牛と呼べよと思う。

それこそチーズ牛丼食いまくっても胃もたれしない胃を持つ、わいこそがチー牛やろがい。

なんでこんなに憤っているのかもはや分からないが、チーズ牛丼好きとしての憤りをどこかに書きたかった。

いつかチーズ牛丼ポジティブ意味代名詞になりますように。

Permalink |記事への反応(2) | 06:50

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-22

高市早苗議員の強み(と、もしあれば弱み)を、これまでのキャリアに寄せて。また、高市さんの政治生命はなにを賭けているの?

高市早苗議員の強みと弱み、そして政治生命をかけているものについて、これまでのキャリアに沿って解説します。

###高市早苗氏の強み

高市氏の強みは、その**政策立案能力と、一貫した保守的かつ明確な政策主張**にあります

**政策実行力と専門知識**:彼女は、総務大臣経済安全保障担当大臣など主要な閣僚ポスト歴任し、その中で具体的な政策立案・実行してきた実績があります特に総務大臣時代には、放送行政地方創生に深く関与し、経済安全保障担当大臣としては、先端技術流出防止やサプライチェーン強靭化といった喫緊課題に取り組んできました。議員立法にも数多く携わっており、サイバーセキュリティなどいち早く提唱するなど、政策の先見性も評価されています

**明確な政策ビジョン**:自民党総裁選に出馬した際にも、一貫して「安全安心の確保」と「強い経済の実現」を掲げ、積極財政や大規模金融緩和を支持する姿勢を明確にしています特に、国の究極の使命は「国民生命財産領土領海領空、国の主権名誉を守り抜くこと」と主張し、防衛力強化や経済安全保障重要性を強調しています

**安倍元総理との近さ**:安倍晋三元総理政策アベノミクス)を継承する立場を明確にしており、保守層からの支持が厚いことも強みです。

###高市早苗氏の弱み

一方で、弱みとしては、**政策実現性に対する懸念**や、**一部の保守的な主張に対する批判**が挙げられます

**財政健全化への懸念**:積極財政を主張する一方で、増税によらず税収を増やす「強い経済」を掲げていますが、その具体的な道筋や、膨張する政府債務への対応については、具体的な説明が求められることがあります。一部では、日本財政状況を楽観視しているとの批判もあります

**国民全体への訴求力課題**:彼女の明確な保守的政策は、一定支持層には強く響く一方で、より幅広い層への訴求力という点では課題が指摘されることもあります特に物価高や子育て支援など、国民生活に直結する課題への具体的な解決提示が、総裁選などで問われることがあります

**議論限定性**:過去国会審議や発言において、特定の分野に議論が集中し、多角的視点から議論が不足していると見られることがあります

###彼女政治生命をかけているもの

高市早苗氏が政治生命をかけているのは、一言で言えば**「日本国益国民安全安心を守り抜くこと」**、そして**「強い日本を再建すること」**です。

具体的には、以下の点が挙げられます

**防衛力外交力の抜本的強化**: 厳しさを増す国際情勢の中で、国民生命財産領土領海領空を守るため、防衛力の強化は彼女の最重要課題の一つです。外交においても毅然とした姿勢国益を追求することを掲げています

**経済安全保障確立経済成長**:先端技術流出防止、重要物資サプライチェーン強靭化など、経済安全保障確立日本未来を左右するとして重視しています。同時に、戦略的財政出動による成長投資で、雇用所得を増やし、税収を増やす「強い経済」を実現することに力を入れています

**安倍元総理政治的遺志の継承**:安倍元総理が掲げた「戦後レジームからの脱却」や「強い日本」というビジョン継承し、それを実現していくことに強い使命感を持っていると考えられます

高市氏は、常に「国の究極の使命」という言葉を使い、国家としての根本的な役割を重視する姿勢を貫いています。その信念こそが、彼女政治生命の根幹にあると言えるでしょう。

Permalink |記事への反応(0) | 16:53

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-14

アメリカングラディエーター

カーテンから差し込む朝の光が、盛り上がった僧帽筋を照らす。

「…えー。ちょっとちょっと…。待ってよぉ…」

国家安全保障佐官からの直通通話EUカフカス地域軍事行動を開始したロシアに対しドローン300機による爆撃を12時間後に開始する一報。

アメリカングラディエーター」としてアメリカ第49代大統領就任したアレックス・デンは、強靭な肉体を持ちレスリングベースの打倒極で圧倒しながらも、

常に相手へのリスペクトを忘れないUFC殿堂入りファイター出身であり、強く優しいアメリカを取り戻すべく、国民の圧倒的な支持の元、国内外交渉に赴いていた。

「…ぅわー…ちょちょちょ……どうすんのよこれ…結構主要都市いっちゃってるじゃん」

飼い猫のミーシャが喉を鳴らしながらベッドに飛び乗ってきた。太い親指で眉間を撫でてやりながら、発達した広背筋を丸めタブレット転送された爆撃予定地をあらためる。

打倒極で圧倒しているように見えたのは、打撃や関節技が怖すぎて対戦相手情報を頭に叩き込み、割り出した作戦の成果だったし、リスペクトを欠かさないのはキレられる

のが怖かったからだ。大統領選に立候補したのはセカンドキャリアを少しでも良くする布石だった。

強く、優しくあれ。5秒でテキトーに考えたスローガン国内熱狂に巻き込んだ。

ダメだよー戦争…。ていうかちょっと前に仲良く飯食ったじゃん…。忘れたけどなんかスポーツ大会とかやったじゃん。なんで急にキレんのよ…。もぉ大統領やめたい…。

朝食の催促代わりに甲高い声でミーシャが鳴く。


ホワイトハウスシチュエーションルームに集まった面々は、アメリカングラディエーターの入室を待ち構えていた。

(うわミーシャのやつ、毛の生え代わり時期か。ズボンめっちゃ毛だらけだわ…)

どちらがセキュリティなのかわからない山のような身体を揺らし、俯きがちでアレックスが着席する。

椅子に深く掛け直すタイミングを待たずに国務長官が口を開く

「では早速本題ですが、周知の通りこの局面まで到達すれば我々もEUに加勢すると基本指針にもあります。よって、今回の爆撃の結果いかんに関わらず、

戦意思を発信するべきです」

(ちょ、えっ?えっ?戦争すんの?いやいやムリムリのムリだろ…。何考えてんだよコイツ

アレックスは険しい表情を崩さず、しか狼狽して、プロジェクターに写された開戦後シナリオを見るでもなく見た。

「事前に、全会一致の承認は取り付けております大統領もご同意いただけますね?」

国務長官アレックスをまっすぐに見る。

(マジ?マジで言ってるこの子…?無理ーもう帰りたいー。帰ってゲームしたいー)

「あー…我々が目指すのは同盟関係市場秩序の維持だけではなく…友好的な経済圏確立だ。本当に今回の件、リスクリターンがあっていると思うのか?

…人の血が流れるんだぞ」

とりわけ厳つい雰囲気を醸し出しつつ、アレックスは想定よりもうまく言えた事に内心安堵する。

「それは…。もし今回の判断大統領疑念をお持ちのようでしたら、今一度情勢を見極める判断可能ですが」

国務長官は眉を顰める。

(あれ?いける?これワンチャンいける?戦争やめれたりする?よっしゃ!)

アレックス居直りながら再び厳つい顔を披露

「もう一度言うが…人の血が流れるんだぞ。我々は可能な限り、争う以外の方法模索するべきだ」

「…わかりました。ではミーティングを終了し、プレスリリースの内容取り決めを急ぎましょう」

(え~!お前らで適当にやっといてよ~!帰りたいの!ゲームしたいの!)

国務長官の目配せで、プロジェクターの写す画面は切り替わり、スピーチの骨子となるシンプルテキストが並び揃った。


EUは定刻に爆撃を開始し、その作戦は概ね成功をおさめた。星条旗が携えられたブレイディ記者会見室。アレックスが壇上に立つ。

「今回のEUによる防衛先制攻撃の規模と成功率については把握している。EUの採った選択も、ロシアの横暴が招いた事に他ならないと

理解しているが、皆の目指すゴールは、暴力による現状変更のない国際協調関係だ。我が国としては、これまで同様ゴールを目指し、交渉の機会を

絶やさな努力をしていくつもりだ」

(あー今日リリースなんだよな。あのDLC強いのかな~。もう質問くんなよ。早く帰りt)

「前任の大統領の頃より、EU防衛先制攻撃を選んだ場合は我々もそれに応じた選択をする…つまりアメリカも参戦の意向がある、

という認識をしていましたが、それは違うという事ですか?」

右派メディア質問

(やめてよー。やめようよー。なんでどいつもこいつも血の気多いのよ)

「先にも言ったように、皆の目指すゴールは、暴力による現状変更のない国際協調関係だ。EU選択咎めるつもりはないが、我が国選択のあり方は違う、

という事だ」

(帰りたい。ていうか大統領やめたい)

しかし、大統領交渉対話、国際協調——それで世界は本当に変わるのですか?今この瞬間、EU兵士の命が懸かっている。

アメリカが『共に立つ』と言わなければ、それはすなわち、“見捨てた”という事になりませんか?」

(おい誰だよコイツ!!こっち台本ないんやぞ!!待て待て待て!激詰めやめてもろて…アカン。もう帰りたい)

アレックスはやや視線を落とし、オクタゴン相手と向き合う時のような落ち着いた表情で口を開いた。

「変わらないかもしれない。俺だって、それは分かってる。言葉で止められない戦争が、たくさんあった。

でもな。銃を撃つより先に、誰かが言葉を尽くす。それすらしなきゃ、俺たちはただの殺し屋集団だ」

皆が、口をつぐむ。

「“見捨てた”って言いたいなら、言えばいい。けどな、誰かを助けるために他の誰かを殺すしかない世界を、俺は“正義”って呼ぶつもりはない」

静寂の会見室、アレックスは壇上から降りる。


フラッシュの嵐を抜けて会見場を後にしたアレックスは、ようやく控室のドアを閉めた。

「……世界、もームリ。ムリムリのムリ……」

ネクタイをゆるめながら、ソファに崩れ落ちる。ミーシャの毛がまだ袖に残っている。帰りたい。

大統領お疲れ様です」

アレックス疲労反比例するように整ったスーツを纏った、秘書官リンダが入ってくる。

リンダ、お願い。今日スケジュール、全部キャンセルして」

「無理です」

「なんでそんな早いの返事」

「そのあと、大統領専属AIとの会話セッション軍事顧問との非公式ランチミーティング、そして夜は、えっと…」

「えっと?」

「…eスポーツ代表選手とのDLCリリース記念試遊会です」

「行く」

「即答ですね」


後にアレックスは、第三次世界大戦を止めた男として、歴史に名を刻んだ。

Permalink |記事への反応(0) | 17:00

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-06-12

カーボンファイバー強靭だが伸縮性がない

細い帯状にしたカーボンを通常のシャツに巻き付けて留めると強度と伸縮性を確保できるんじゃないか

1本の帯で全体巻くよりは一周分の帯を複数巻くべきか

関節部や可動部のみ伸縮性のある布にして継ぎ接ぎするのも手か

一部急所が残るが被弾率の高い箇所はほぼカバーできるはず

Permalink |記事への反応(1) | 08:24

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

次の25件>
ログインユーザー登録
ようこそ ゲスト さん
Copyright (C) 2001-2025 hatena. All Rights Reserved.

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp