
はてなキーワード:廃線とは
了解。元の論旨(「現実を直視せよ」)に乗っかって、「縮小均衡でいい」という主張への反論をまとめます。
インフラ(道路・上下水道・鉄道・送配電網・自治体運営・救急/消防)は固定費が大きい。人口・納税者が縮んでも費用は比例して下がらない。利用者減→運賃/料金↑→さらなる離脱→ネットワーク縮退…と負のスパイラルに陥りやすく、安定均衡より「崩れの連鎖」になりがち。
日本は食とエネルギーを外から買って生きる国。外貨を稼ぐ製造業・サービスの規模が一定ラインを割ると、交易条件の悪化、通貨の弱体化、調達コスト上昇が重なる。さらに国防は規模の経済が効く分野で、装備調達・人員維持・技術基盤に下限の規模がある。ここを割る「縮小」は安全保障リスクを跳ね上げる。
均等に縮むならまだしも、先に減るのは生産年齢人口。要介護・医療需要はむしろ増える。結果、依存率の上昇で一人当たりの負担が加速度的に重くなり、医療・介護・年金の給付削減か増税のどちらか(多くは両方)を強いられる。「ほどよい縮小」で止まらない。
学校・病院・路線・商業は一定の需要を割ると突然維持不能になる(段階的ではなく飛び石的に崩れる)。廃校・病院撤退・減便/廃線→通院・就学が困難→転出→税基盤縮小…と、局所的な“均衡”は成立しにくい。
研究開発、人材育成、スタートアップ、部材・設備・サプライヤーの集積は人と資本の密度が生命線。縮小は需要・人材プール・風呂敷(市場)を同時に縮め、投資採算を悪化させる。結果、技術導入・自動化で埋めたい穴がかえって埋まらない。
税収基盤↓/社会保障支出↑/インフラ更新費は下がらない。どこかで(1)給付削減、(2)増税、(3)政府債務増の選択になる。債務増に依存すれば、わずかな金利上振れで利払いが公共投資を食い荒らす。これも均衡を不安定化させる。
平時の“ギリ保てる縮小均衡”は、災害・資源価格高騰・隣国の圧力といったショックで簡単に壊れる。冗長性・予備費・防災力が痩せるほど、社会は脆くなる。
この骨太の“勘定”が示せない「縮小均衡」は、実質「均衡なき縮小=衰退容認」に過ぎない。
「縮小均衡で十分」という言説は、固定費と最小実行規模、依存率上昇、ネットワークの臨界、地政学ショックを軽視している。多くの分野で均衡は連続的ではなく崖をもつ。ゆえに現実的ではない。
かねてより「頭の中お花畑」というフレーズは反戦左翼を揶揄するときに使われるものだった。
たとえば自衛隊は違憲だから解体しろだとか、沖縄から米軍を追い出せだとか、武器なんかなくても一緒に居酒屋で酒飲んだらわかり合えるよ、だとかね。
そりゃあそんなことが全て実現できるなら素晴らしいことでしょうよ。
でも現実を見たら想定が甘すぎたり、コストがかかり過ぎたり、そんなに頭の中で思い描いてるようにうまくいきませんよというのが「頭の中お花畑」という言葉に集約されている。
概ねそれは間違っていなかったと思う。実際にそれで日本は大きな不幸、混乱もなく回ってきたわけだからね。
これだけ人手不足で倒産する会社が続出していて、求人倍率が高止まりしていて、労働参加率は過去最高であるのに、右翼の方々は労働者を増やしたくないらしい。
労働力不足は嘘つきだそうだ。経営者が無能で生産性が低いだけだと。
足らぬ足らぬは工夫が足らぬということだろうか。
まともな頭があればそんな精神論ではどうにもならないことわかると思うのだが。
豊富な資源、豊富な人材、優れた教育によってイノベーションが起こり、結果人手が充足し、それがいきすぎると逆に余ってしまって就職難・不況になるのであって、逆はない。
人手が減ればそれをなんとかするためにイノベーションがおこって、人手がなくても何とかなるようになるんだ!というのはよくいって願望、悪くいえば妄言だ。
この期に及んで少子化をどうにかすればいいとか言い出している。
20年近く前からすでに対策をしていて、諸外国を見てもどこも顕著な成果を出せているところはないのに小手先の知恵で急に解決するわけもないのはリアリストならわかるだろう。
もし今この瞬間に少子化が解決して来年から150万人の子供が生まれてくるようになったとしても、その子たちが働きに出るまで20年のタイムラグがあるし、今既に生まれている幼児・少年少女たちの人口が圧倒的に足りてない事実は変わらないというのに。
衰退を受け入れたらいいとか言い出している奴も目立つようになってきた。
衰退するということはインフラが改修できない、治安を保てない、医食が欠乏して平均寿命が下がる、国防もままならないということだ。
日本は付加価値の高い工業製品を製造して、輸出して、そのお金で食とエネルギーを輸入しなければ半年も持たない国であることを理解してるんだろうか。
そんな立ち行かない国になった時にロシアが、中国が侵略してきたときにどうやって食い止めるつもりなのだろうか。
食品価格が多少上がったり、交通インフラが廃線、減便になったり、社会保険料・税金が上がり続けたりすることに対してあれだけ文句を言っているのに本当に衰退に耐えられるのだろうか。
本当の「衰退」はそんなものの比じゃないわけで、はっきりいって現実を舐め過ぎだろう。
すでにこの国は20代人口の1割を外国人が占めるようになっている。
もし外国人を全員追い出したら新卒の給与は多少上がるかもしれない。その代わり生活コストはその比じゃないほどあがるけどね。
結局さ、「外国人いらない」で国が回るって言うなら今すぐ代案を数字で出してほしい。
必要な人員、税率、賃金、設備投資、何年でどこまで自動化するのか、現場の穴を誰が埋めるのか。
青写真も覚悟もないまま「衰退でいい」だの「工夫で何とかなる」だのと唱えるだけなら、それこそお花畑だ。
右翼も左翼もお花畑になってしまったら、この国の未来は暗いよ。
Permalink |記事への反応(21) | 20:13
それってやっぱり金で解決な感じがするけど...
利用客が少ない =鉄道儲からない =バスでも状況変わらず (赤字路線) =廃止
利用客が少ないのは金で解決しないけど、赤字路線だから廃止な訳で、やはり金が足りないので廃止という話に見える。
どうやって金を持ってくるのかという話はあるけれど...
これも土建業にお金が入らない =土建業廃業 = 修理解体不可
めちゃくちゃ儲かるなら土建業続けるし、修理・解体もその土建業の余力でできるでしょと思う。
そもそも、儲からないから継ぐ人いなくて、そして廃業なんじゃないの?
君ずっとそれ言ってるけど俺もずっとこれ言ってるけど低賃金の移民というのは社会全体で見れば税金も平均以下しか払わないんだからマイナスだし
なんでバカって金が万能だと思い込むんだろうな
カネって言うのはモノとヒトを適材適所に迅速に運ぶための潤滑剤に過ぎないの
ちょっと考えればわかると思うが、動物の世界にカネは存在しないし、資本主義社会になる前の時代にもカネはなかったが、それでも世界は回っていただろ?
カネ(=資本主義)っていうのはそのモノとヒトを自動的かつ効率的に適材適所に配置してくれる潤滑剤で、そのおかげで現在の高度な文明社会が成り立ってるわけだが、
それでもやっぱり本質はモノとヒトなんだよ
で、いま日本社会で起こっているのは圧倒的にヒトが足りてないってこと
どのくらいの規模かと言えば毎年100万人単位でヒトが足りなくなってる
総量としてヒトが足りてないんだから、カネをつかって右から左にヒトを動かしても、人が足りてない場所が右から左へ移るだけで結局世の中が回らなくなってくる
倒産、減便、廃線、サービス悪化、値上げ、ぜーんぶ労働供給の制約から発生してる問題だ
もうひとつはヒトが減っても世の中回せるような技術革新を成し遂げる
どっちかだ
で、現状技術革新が追い付いてないんだからヒトの絶対数を増やすしかない
それがすなわち移民なわけで、間違ってもカネでどうにかなる問題ではないんだわ
ま、あえてカネを使うんだったらヒトの絶対数を増やすためにカネを使う(補助金で移民流入促進)か
今も当時のように映像が思い出されるし、未だに海辺を通行するときは高い場所を考えながら行動する。
誰も責任負えないから警報を出し続けるしかないし、最悪の事態を考えて電車も停めてしまう。
その結果、どれくらいの人が帰宅困難になったのか。
これじゃあ津波の実害よりも責任問題を恐れるあまりに取った行動による二次被害のほうが大損失になってるだろって話。
なかったから良かったではなくて、そこはちゃんと見極めようよ。
気象庁がびびって警報やら注意報やらを取り下げられないだけで、そのせいで電車も商店も次々に営業を停止してその中で大きな損失が生じてしまってたら意味ないだろって。
自分たちは損害を被ってないからいって問題じゃなくて、これは回り回って経済という形で自分たちの首を締めることになる。
会社だって慈善事業じゃなければ損失は取り返さなくちゃいけなくて、その分は当然価格に転嫁される。
鉄道というインフラだって資金がなくなれば採算が取れない路線から廃線される。
そういうの全部当たり前につながっている中で、海岸沿いにいかなければ波にさらわれるようなことのない数十センチの津波でここまでの経済活動を止めるはやりすぎでしょ。
報道見てると彼らも大騒ぎしたほうが美しいみたいな感じになってて目眩がする。
コロナもそうだったけど、いつになったら国民は正しく恐れることができるようになる?
何も学んでないよ。
困ったらお金配ってもらって、そのせいで起こったインフレにも文句ばっかりたれて、結局そうやって外に不満ばかり言いながら環境に殺されていくじゃん。
もうちょっとなんとかしていこうぜ。
・最寄り駅まで車で30分ちょっと。
・あたり一面田んぼか畑か山。
こんな感じの村か町を想像してもらえばだいたい合ってる。
んで、めちゃくちゃ「こどおじ」の話を聞く。田舎だから噂がすぐ出回るとか考慮してもめちゃくちゃ聞く。
40代の息子がパチンコ三昧で母親が年金とパートで養ってるだとか、50代の息子の借金を80代の両親が返してるとかそういう話がゴロゴロしてる。
個人的な考察だけど、田舎ってまだまだ男尊女卑+長男信仰が根強い。両親が息子を可愛がって育てた結果、収拾がつかなくなってしまったのかな…とか思ってる。
あとは代々農業をやってきたお家だったけれど離農して継ぐはずだった息子が無職にとかもあるのかな。
いや、都会にもこどおじはいるけど私の目や耳に入ってこないだけかもしれないけどさ。
不思議と「こどおば」の話はほとんどないんだけど、40〜50代だと無理やり結婚させて家を出されてた世代なのかなって思ってる。田舎は女がいつまでも家を出ないと男を当てがおうとするので。
ロボタクシーってさ、ちゃんと行き先や経路を指示して、ちゃんと会計できんのかなって思う。
タクシー乗るとさ、最初に行き先つたえてそれだけで上手く到着することなんかあんまりない気がするんだよね。
「住所はここだけど、ここは一通だからこっち側から入ってくれ」とか
「事故渋滞で電車が止まった。踏切も開かないだろうから、こっちから行ってくれ」とか、
たいていなんかお願いしてる気がするんだけど、ロボタクシーでうまくやれるのかなって思うんだけど。
青海に行きたいのに青梅につれてこられたみたいな事故が滅茶苦茶おきそうだけど。
それに、ジジババは会計できるのかね。
シラフだってそれなのに、タクシーに乗るのって酔っ払いが多いじゃん。
自動運転にすれば安くなるのはわかるけどさ、安さだったら電車とバス使うでしょ。
ちょっと高くてもタクシーに乗るって、細かい融通を聞いてもらうためじゃないの?
ロボット化するなら、タクシーよりバスじゃないかな。決まった経路だけ走ってくれればいいわけだし。
鉄道が廃線になる地方の足として、自動運転バスとかはまあアリだとは思うけど、タクシーをロボットにするのはナシだと思うんだけど。
まあ3割くらい当たってるけど7割間違ってると思う
東京と田舎はよく鉄道と自動車で比較されるけど、そもそも東京が異常な発達をしているだけなんだよ
水道や電気のように全ての町に鉄道と駅が備わっていて便利に稼働しているべき、という東京の認識って本当は現代の日本では異端
他は1990年代のモータリゼーション普及に伴い、完全に自動車社会になっている
逆に東京が発展していることを理由にそれをならって街づくりをしようとしても全部失敗する
でもみんな東京が素晴らしい、東京に倣えっていうからその思想は東京人に本当に根強く張ってる
だから駅前が閑散としていることが東京の人には許しがたいことで、ロードサイド店舗を見下すし、都市と都市の間に田んぼが広がっていることを嘲笑する傾向がある
駅間を歩いても問題ないのって縦横のみならず立体的に鉄道網が敷設された東京や大阪みたいな大都市圏だけだからね
そこまでネットワークが構築されていればいいんだが、たかが線路と駅だけでは線形のルートしか作れないから沿線以外は何の関係もない
今はどこも便利な道路網を求めているので、高規格なバイパスとか広域農道いっぱいつくってるしさ
鉄道が本当に必要なのは学生だからそこだけは東京に倣っていいとは思うけどね
駅前がさびれていようが無人駅があろうが廃線になろうが、その土地にとってはいらかなったということだと思うよ
まあ事情はそれぞれだけど、なんか駅がないと都市が死んでるみたいなこと言われてもね
最近土浦に鉄道延伸計画がでているけど、たぶんその前に土浦は終わる気がする
しらんけど
一つだけ言えるのは、郊外や田舎という分野においては東京にいる人が何を言っても考えても全部的外れだということ
加えて、最も悪いのは少子高齢化だということ
駐車場が満杯で停めれないなんて初めてだよ…
つっても人が増えたわけでも景気が良くなったわけでもなく。
地元の商店が今年になって次々閉店し、残った店舗に地元民が殺到してるだけ
人口減や人手不足や不景気もあるだろうが、大体は施設の老朽化が要因らしい
(建て替えたら絶対赤字だもんな…そういや母校の統廃合理由もそれだったな)
で、田舎は家も店舗も分散してて、最寄の店まで車で5分なんてザラなので、一人一台は車を持ってるし、90のジジババも車を運転する。運転しないと病院にもいけない。
だから大抵の店舗にはでかい駐車場があるんだが、最近はキャパオーバーしてる
電車だって、都会ほどじゃないけど満員なんだぜ。…本数少ないから車がない学生や老人や実習生が一両に凝縮されてるだけなんだけどね。
10年くらい前は人が少ないけど空いてて快適だったんだが、まぁ最適化とか劣化でシンプルに不便になってきたな
インフラ維持も無理と言われたら(正直、ここから20年、30年後とか考えると無理だと思う)都会に出なきゃ生活できないけど資産もないしな
俺なんかは田舎で野垂れ死んでりゃいいんだが
大型車に子供3人くらい乗せてる、失礼ながらそれほど裕福でもなさそうな家族連れ見ると、この子たち将来大丈夫かなと心配になる
まー最近の若者は賢いから、みんな死ぬ気で都会に逃げてるし大丈夫だろうけど
バス運転士の方のお話を拝見し、以前、乗車中のバス車内にて見聞きした出来事を思い出したので書き留める。
今よりずっとずっと若かった大昔のことなので、記憶があやふやになっている部分が多々ある。
ただでさえ駅前はいつも混雑しているのに、その日は横着な車が中途半端に交差点に入り込み道をふさいでいた。
今では廃線となってしまったが、当時は路面電車が走っており、交差点にもレールは延びていた。
たいていのドライバーは軌道敷内での停車を避けるよう心掛けているが、初心者だったり、判断力の低下した高齢者だったり、そもそも自分の都合しか考えない人達はいつの時代にもいる。
その日もそうしたドライバーの一人がレールを跨ぐような形で動けなくなっていた。
何の考えもなしに突っ込んで信号に捕まったとか恐らくそんな感じだったのだろう。
渋滞と赤信号で、他の車も融通を利かせにくい状態、更に二台の路線バスがすれ違おうとして鼻先で睨み合う形で固まっていた。
電車は少し離れた電停にいたが、事態を察して時間稼ぎをしているように見えた。
最悪の場合、そこで運転打ち切り。本来ならば、もう少し先の国鉄駅前まで行くのだが、手前の私鉄駅前で乗客を降ろすことになる。
そういう状態だったので、それぞれの乗客乗員皆がイライラしていたと思う。
「あと1回信号が変わればあらかた捌けるだろう」
そんなことを考えていたら、突然、乗車していた方のバス運転士が運転席の窓を開けるのが見えた。
向かい合っているバスに直接交渉するのだろうか?と思ったが、そうじゃなかった。
「おい!○○やんか!元気でやっとるか?」
さっきまで仏頂面で愛想悪い表情だった彼がめちゃくちゃ良い笑顔で対面のバス運転士に話しかけていた。
相手も何か返事していたが、内容までは聞き取れなかった。ただ、やはり良い笑顔を浮かべているのが見えた。
バス運転士の私語、それも他の車両の運転士との会話を聞いたのは後にも先にもそのときだけのような気がする。
因みに増田が乗車していたのは私鉄系バス、相手は市営。
何となくだが、どちらかが転職組なのかなとぼんやり思った。
二人は信号が変わるまでの間ずっと喋っていた。それどころか。青信号が灯っても、まだ話は弾んでいるようだった。
さすがに「そろそろ発車してくれ」と心の中で呟いたタイミングでバスが動き始めたので、ちょっとドキッとした。
ハンドルを切りながらも話を続けていたので、ハラハラさせられたが、事故が起きることもなく2台のバスはすれ違って行った。運転士は良い笑顔のままだった。
突然に思い出したが、こうやって文字にしてみると別に記すほどのことでもなかった。
こうした出来事は今だったらSNS等で晒されたり、苦情電話が入れられたりするのだろうか?
そういえば、運転士の私語を聞いたことが他にも1回だけあった。
「こういう職業は定年後にぽっくり逝ってまうのが多いんやて。先に退職した人ら皆そう。俺も長生き出来んと思うわ」と一方的に話しかけられた。
別に知り合いでも何でもない、こちらはただの乗客である。何て返事したら良いか分からず適当に相槌を打ったような記憶。
駅前交差点でのあの日、雪は降っていなかった。定年後の健康不安を聞かされた日は降っていた。
私は車で10分ほど走らなければコンビニもスーパーもないようなど田舎で生まれ育った。
以前は近所に数軒家もあったが、住んでいたご老人たちも皆亡くなり今はすっかり寂しくなった。
「何もないのがいいところ」と田舎を褒めたりする人もいるが、ずっと暮らしていると普通にしんどい。あれは嘘松。
お店はおろか人も歩いていない。増えるのはソーラーパネルと空き家ばかり。
そんな田舎に嫌気がさして20代後半で上京し、30代前半になった今でも何だかんだ楽しくやっている。
半年に一度くらいは帰省しているのだが、その度に親が小さく見えるのは気のせいだろうか。まるでカントリーマアム。
60代だしまだパートとして働いていて病気もなく元気ではあるが、どこか弱々しく見える時がある。
駅まで迎えにきてくれた親の車に乗りながら、いつか訪れるであろう免許返納のことをいつも見て見ぬふりをしてしまう。
電車もなくバスもとうの昔に廃線になったこの山奥のど田舎で、車が無くなってしまっては生きていけない。買い物にも病院にも行けない。
ワケあってもう1人の兄弟には頼れない。私がどうにかするしかないのだ。
でもこんなど田舎には戻りたくない。
地元の小学校はいつ閉校してもおかしくないくらい子供が減ったらしい。
私が通っていた頃はあんなに賑わっていた運動会も今はきっと規模が縮小されたものになっているに違いない。
子供会もどうなっているんだろう。カルタ大会はまだあるのかな。
楽しい思い出もたくさんあるし家族のことも大好きだ。感謝している。
生まれ育った県がたまにテレビで取り上げられたりネット記事で見かけるとやっぱり嬉しさはある。
幸いなことにパソコンさえあればどこでも出来る仕事だが、それでも「犠牲になりたくない」と思ってしまう自分が嫌だ。
自分でお金を貯めて転職先を見つけて移り住んだ都会での生活に不満はない(家賃は高いけど)
休みの日には近所を散歩したり友達と遊んだり楽しく過ごしている。まだまだいろんなお店を開拓できる。
あのど田舎ではそれができない。山の裾なので基本的に上りだし平らな道も少ない。歩いたら人ではなく熊や猪に会う。
似た状況の人はどうしているのか、将来的にどうする予定なのか知りたい。
こういう時こそ「老老介護」「ミニマリスト」「推し活」みたいなわかりやすい名称が欲しい。何かコミュニティが欲しい。
地元で結婚して近所に家を建てて孫を見せるのがやはり「正解」に近かったのだろうか。
そんなことをここに書く暇があるなら親孝行の一つでもしろよとか思いつつ、
今日も中央線に揺られてはすっかり過疎化してしまった地元から目を背けている。
賑やかな商店街の灯りが愛おしい。人もたくさんいる。
もうめんどくさいし、帰りは近所のほっともっとに寄ろう。
白起が攻めてきたら全員生き埋めにされる人数。
さらにそこから毎年1000人ずつ減少してるから、40年経てば全員消える計算。
内訳は、15歳未満が5000人、15~65歳未満が2万5000人、65歳以上が1万といった割合。
毎年200人ほど生まれてるらしいが、このうち高校卒業して地元に残る者が何人いるかと言えば…
というか、そもそも産業がないんだよね。地元に残るメリットがないし、そもそも仕事がないから残れない。
スーパーも撤退しまくってて、廃線やら廃校の話もここ数年出てくるようになり…
そういうのって、それこそ離島とか山奥とか、全校生徒10人くらいの村の話だと思ってたんだけども。
しかしここ四半世紀で生徒数は半減してるわけで、その上で校舎の改修や維持管理を考えると、やっぱり統廃合と言う話になるよなぁ
これって主原因は金属スクラップ価格の上昇なんだが、ブクマで変な事書いてる人が結構多いのでツッコミ入れていくよ。
電柱から電線1600m盗まれる 電気が使えず…街は「真っ暗です」byテレ朝
https://b.hatena.ne.jp/entry/s/news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000375850.html
現場だがこの辺だ。
https://maps.app.goo.gl/Gf6wEUh59XgkYaRZ7
安房鴨川の鴨川港、その突堤部分だ。その根元の方から切断されたのでその先の街灯が停電し、船着き場に給電されなくなった。
「最上部の高圧6600Vは切らずに低圧200Vだけ切ってる」と書いている人が居るが、映像をよく見て欲しい。絶縁碍子が小さいだろう?これは上部も低圧200Vという事である。つまり三相200Vが複数回線あるって事だ。
高圧線から低圧線に変電する柱上変電器は恐らくここにある。
https://maps.app.goo.gl/CPAY4usSJP8Rn5bz7
倉庫街の中だ。
で、柱上変電器のすぐ傍には必ずヒューズがあるわけよ。https://maps.app.goo.gl/ehFAmLrj2BLHndsaA
真ん中の変電器横の縦になった段々の白いのがそう。なんか紐がぶら下がっているが、この中には落雷直撃した時に切れるヒューズが入っていて、作動時にそれが落ちないように紐が付いてる。
https://www.youtube.com/shorts/msFULPNDi2A
これはアメリカのこのヒューズが外に出てるタイプのを投入する時の動画なのだ。高圧なので爆発で弾かれちゃうのね。一般的にアメリカの送電設備より日本のほうが高品質だ。
でさ、つまりこのヒューズを外すとその先は停電するから安全に電線泥が出来るってワケ。だからここが外されていたらプロか知識がある人間だ。
でもニュース映像だと切られた電線だけ映して、直ぐ近くにある肝心のヒューズを映していたない。これって報道のクルーが事件の勘所を捉えていないって事なんよね。
報道を見てて「あー勘所が判ってないから大事な所を取材や撮影してないで専門家に丸投げしちゃってるな」と思う事がかなり多い。
前述のように低圧2回線が並列に引かれているが、行先を見ると、低い方の線は防波堤の街灯と港湾設備への給電で、上の方の線はその先の灯台などに給電している。
犯人は下の方だけ切って盗んでいるのだが、そうなると上を切らなかった理由は幾つか推測できる。
1.単に工具が届かなかった
2.上の方は6600Vで手を出したら死ぬと誤認した
なんか泥方指南みたいになるが、別に高所作業車が無くても盗めるんだよ。こういうのをディスコン棒の先に付ければいい。
https://www.amazon.com/FoundGo-Battery-Hydraulic-Electric-Armoured/dp/B0953V7LD4?th=1
200Vならプラ棒とか竹竿でも感電しない。なんなら梯子に登って電工用絶縁工具で切っても大丈夫だ。高所作業車だと時間掛かるし道路上の防犯カメラで足がつく。
そもそも盗んだ電線どうするかと言えば、金属スクラップ屋に売却する。ではその金属くずはどこに行くかと言うと中国だ。これは日本国内の工業が衰退して中国の工業が急伸長した為だ。
グレーチングやガードレール、鉄道廃線のレールなど道路施設関係の盗難が問題化し始めたのは2000ゼロ年代だが、この時「主に中国に輸出されるスクラップへの換金目的での窃盗」と報道された。すると、これを国内の中国人が盗んで輸出している、と考えるバカが大増殖した。
それ以来、この輸出先=中国 ∴下手人=中国人という構図は、新聞も読めないバカを魅了し続けていて金属盗が発生すると外国人が~というコメントをして満足するようになっている。
件のブコメでは「これは外国人マフィアがやっていることが確実」とか書いてる人も居て噴飯だ。同人は川口のゴッサムシティ化とかPCR偽陽性とかも信じていて地政学で共産主義と戦うなどフル実績解除を誇る愉快なお人でそのご意見傾聴するに噴飯せずには難しい。
要するにこういう人らは日本が置かれている国際経済的状況を何ら理解していない。今日中国は世界の工場となっていて金属製品を世界に出荷している。一方、日本は世界一の製鉄国家で様々な国に鉄鋼を輸出している。それらが不要となった時には鉄スクラップとして中国に輸出され、それがまた製品となって…を繰り返しているのだ。
例えば船であれば、日本鉄鋼→韓国造船→各国→廃船として東南アジアに売却→鉄スクラップ化→中国、と循環している。
太平洋戦争にも関係していて、戦前の日本は鉄の品質管理が悪い上に民需が細くてスクラップ供給が全然足りず、アメリカから品質管理が行き届いた高品位な鉄スクラップを輸入していた。
そこと戦争して勝てる訳が無いわな。しかもアメリカ鉄が無い状態で鍋とか釘とか溶かして作った鉄は低品位で、戦後に鉄道事故とか沈没事故とかが無数に発生する事になった。
斯様に金属製品が国内に流通して消費されている事、スクラップとして適切に回収されている事は国力なのである。
因みに戦後に日本が鉄の国になった嚆矢は、朝鮮戦争特需もあるが、軍港都市が廃されて造船ドックと製鉄所に転換された為だ。
この辺の常識があったら、近くに工業が急伸している国があればスクラップの価格が上がってそこに流れていく流通経路が出来るのは当たり前だし、そこに金属くずを持ち込むのは何人かとか考える訳がない。日本人も外人もだ。
はてなはこの手のネットのジャンクフード情報だけで年取ったような阿呆がやたら席巻するようになっていて、眉を顰めている人も多いかと思う。そういう人は「単に差別はよくない」というのではなく、知識や常識の蓄積により彼等を軽蔑するという方向でネットを使って欲しいものである。学校出て何年も経って時代も変化しているのに何ら知識を蓄積せず、ネットのバカ情報だけで人格を構成してるのがおかしいのである。その果ては地政学でPCRと共産主義と戦う噴飯レンジャーとなってしまう。
これは土木工事のコストのスケールを全く判ってない暴論。土木工事はとても金が掛かるのだ。
今回盗まれたのは500mくらいだが、500mを電線埋設した場合、一番簡単な単純埋設でも7000万円以上掛かる。
こういう土木工事の費用というのは、実は工事現場に書いてあったりする。例えば交差点の舗装をやり直して、交差点での事故車が歩道につっこまない為のガードポール設置、ちょっと植栽するだけで3000万近くになってしまう。多分、関心が無いので看板の内容が目に入っていない。
アスファルトの下は土と思ってる人が多いが、実は10cm程度のアスファルトの下は50cmくらいの砕石となっている。これは鉄道線路と同じで路面が沈下するのを防ぐ為、アスファルトの下を水が流れて土を持って行くのを防ぐ為だ。
その砕石の下は1m以上の砂を入れる。そして埋設管を入れるのはここだ。だから地下化工事の為には2m近く掘らねばならない。
しかも埋めるのはコルゲートパイプや保護管なので、紐を通して作業員数人で「カーちゃんの為ならエンヤコラ」とやって電線を通す必要がある。資材も人手も掛かるし残土も出るから産廃代も掛かる。それであんな値段になる。
具体的な値段は知らんでもいいが、土木工事のコストスケール位は感覚として知っておいた方がいいと思う。
ある。というかスクラップ屋は古物商の免許も持ってるはずだ。産廃業はマニフェスト制もあり、排出者→中間業者→最終処分業者まで排出者がきっちり責任を持たされる。故にテキトーな産廃屋は大手の仕事からパージされるから干されちゃうのだな。
このマニフェスト関係もはてなでは余り認識されていない。ニュース自体は消えてしまったが以前自民党議員の関係会社で、産廃処理不正でガサ入れされたというニュ-スに、その議員の会社が不正を行ったと考えるコメントが殺到していた事があった。
だが実際は不正を行っていたのは委託した産廃屋で、マニフェスト制はその委託先の不正も排出者に責任を負わせる制度だから矢面に立たされていたのだった。当然、こんな問題を起こした産廃屋は仕事が無くなるわな。
物故品(盗品)持込の場合、物故品と認識していて買い入れしたなら逮捕される。認識せずに物故品を入れてしまった場合、元の持ち主から請求があれば返却せねばならない。だからあまりに怪しいブツは拒否されるという運用になっている。当然、持込する者は身分証提出して番号も控えられる。
こんな風に事件から直ぐに報道されて、電工会社でもない人間が現金取引で持ち込んだら拒否されるのではないか?
良く知らない分野の事が事件になる→法規制が無いのが良くない!と安心して叫ぶというのは言論の場がマズイ事になっているのではないか?自分が知らないという事と、社会や世界に無い、という事が同一化している。その事が咎めらる事が無い、という信頼感がある。
ネットはsmarter every dayな使い方も出来るが、反対を行く人が多い。そしてはてなではそれが目立つし席巻している。そんな電車に乗り続けていると終点で地政学で共産主義と戦うような事になってしまうよ。そんな電車は意志の力で降りることも出来る。