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はてなキーワード:学生運動とは

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2025-10-27

植田将暉って人、東浩紀小間使いみてぇな動きしてるなと思ったら、D2査読付き論文1本しかないのな。

これじゃあ、学生運動ばっかやって全然研究しなかった60年代院生批判できないっすよ(笑)

Permalink |記事への反応(0) | 16:02

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2025-10-20

anond:20251020212749

サンプリングとしての音の良さ

これは本当にすごい。世界にも色んなミームがあるけど、淫夢サウンドでの強さは半端ない

叫び声、環境音、セリフ、あらゆる面で優れたサウンドがある

爆発四散してなかったことになってるけど、プロアーティストリミックスを出すくらい

俺は今でもアルバムリピートしている

本物のクリエイティブが集まった

先にコンポーザーを挙げたが、動画編集者、ピアニスト、その他メジャーマイナーわず本物が多数通り過ぎていった

淫夢という切り口からプロ仕事を見させてもらって、その豊かで育まれ文化的土壌は未だに我々に栄養を与え続けてくれている

学生同人における東方ボカロのような役割果たしている

元がホモビデオドラマ

絵があり音があり文脈があり中の人要素があり、総合芸術作品を徹底的に分解した結果、何にでも適用できた

テキストだけで淫夢をやっている人もいるし、ジャンルとして成立しうる幅が確保されていて、一過性ミームでは終わらなかった

学生運動・労働運動の衰退の受け皿

淫夢社会学者の仮説の1つとして、淫夢アナーキー社会運動代替という説がある

世の中のクソさへの反発を資本家政府に向けるのではなく、淫夢創造によって社会破壊を目論むという説である

適切な切り離し

淫夢ミームであるので常に追加の素材が供給されるが、ある一定の拡大を見せたところで別ジャンルとして切り離す性質がある

クッキー☆しかり、KBTITしかり、syamu_gameしか

そうして本家本元の伝統クオリティを保ち続けたことも作用しているだろう

Permalink |記事への反応(0) | 21:41

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2025-10-11

なんで政治系の話題ってとにかく両極端なんだよ

ネット上で蔓延意見はてブYoutubeコメント、X、政治コメンテーター

どれもこれも普段まともに仕事してんのか?と言いたくなるような極端な意見が多い

ほいほいわかってるよ、フィルターバブルだのエコーチェンバーだの言うんだろ、実際そうだと思うよ

けど俺が言いたいのは、多くの日本人感覚もっと中庸で、そんな意見ネット上でも目立って良いんじゃないか と思うわけ

なんで「国と自己アイデンティティを融合されたようなアホネトウヨ」や

「いまだに学生運動時の感覚世界平和にすると妄想してる社会性の低いカス左翼

意見ばかり目立つんだ と言いたいわけ

「多くの日本人感覚」を勝手想像するな と思うだろうが実際下記のような感じが一般的感覚じゃないの?

第二次世界大戦国防

日本中国韓国などのアジア各国を侵略した。南京虐殺だってあっただろうし、

多くの人を傷つけてしまったので国としては二度と起こしてはいけないし反省しないといけない

ただ、国益を考えると上記を都合の良い外交カードにされていつまでも国益を損なうわけにはいかない

後、現状戦争しようとしてるのはどう考えても中国

中国に侵攻されたときアメリカ日本のために戦うなんて絶対にありえないか防衛力強化は必要

保有議論自体はするべきだが、唯一の被爆国として果たせる役割重要なため慎重派

自民党について

基本不支持高市支持者たちが言うような「裏金なんてもうどうでもいい」なんて思ってないし

自浄作用がなく腐敗している自民党はとにかく議席を減らすべき。クリーン政治を望む。

ただ代替として立憲民主党政権交代してほしいなんておもってない、リベラル抱えすぎ

中道ちょい保守くらいで進めてほしいだけ

原発

経済の面から稼働してほしい、リプレースも進めてほしい

これだけ年々と電力需要が増えていく中で

将来的に原発関連の技術力がなくなって自国管理できなくなる方がはるかリスク高い

移民について

ぶっちゃけ来てほしくない、治安風土などがおそらく悪い方向に変わることは必至

ただこれだけ少子化が進行している状況で、

これからもある程度の日本の現状の豊かさや経済力、サービスを維持するには受け入れることは必要だろうな とも思う

将来に禍根を残すよう人権無視したような外国人技能実習制度はやめるべき

移民日本地域ルールを守るのは必須だと思ってるし、溶け込めるような努力相互ですべき

話題になった「日本人ファースト」については、軋轢を生む恐れがあるうえで、それでも当たり前じゃね?と思う、だってここ日本やし(日本人定義日本国籍を持つ人)

※念のため書いておくけど参政党なんてアホ集団は支持してない

まとめ

多くの人は上記のような感覚じゃないのか?(多分移民の所はかなり意見が分かるかもだけど)

多くの課題立場倫理、建前、国益現実性 を加味して中庸意見にならざるを得ないでしょう

このあたりの一般的(と信じたい)な感覚政治を進めてほしいだけなんだけどな

Permalink |記事への反応(14) | 22:01

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2025-10-09

俺はね、ネトウヨだけどね、パヨクとチューしました

俺は、自他ともに認めるネトウヨだ。

インターネット掲示板SNSが主戦場スマホを握りしめ、「あいつらは間違ってる」「この国を守らなきゃ」と、日々、キーボードを叩いている。使う言葉は、少々荒っぽいかもしれない。論調は、極端だと批判されることもある。だが、俺にしてみれば、これは愛国心であり、歴史認識に対する譲れない信念だ。街宣車のような派手さはないが、俺たちの戦いは、確かにこの国の論壇の片隅で続いている。

そんな俺の日常に、ある日、爆弾が落ちてきた。それがサキだ。

サキとは、ある社会問題テーマにした小さなデモに参加した際に出会った。俺は「反対意見」を述べるために、彼女は「賛成意見」を主張するために、それぞれ別の陣営にいた。デモと言っても、大層なものではない。しかし、彼女プラカードに書かれたスローガンを見た瞬間、俺の頭に血が上った。「反日だ!」「売国奴が!」、反射的にそう叫んでいた。

すると、デコ出しのショートカット、丸メガネ彼女サキが、こちらへまっすぐ歩いてきた。

「あのさ、ネトウヨさん?」

俺の胸倉を掴むか、罵声を浴びせるかと思ったが、彼女は意外なことを言った。

「その売国奴って言葉定義曖昧すぎない? 具体的にどの条文、どの歴史的事実が、私たち売国行為に駆り立てていると、あなたは考えているの?」

その冷静さ、そして言葉の選び方に、俺は面食らった。議論を吹っ掛けてくる相手は多いが、こんな風に対話を求めてくる人間は初めてだった。まるで、こちらが感情的になるのを、静かに待っていたかのようだ。

その日、デモが終わった後、俺たちはなぜかファミレスにいた。

彼女自己紹介を聞いて、俺は思わずコーヒーを吹きそうになった。サキは、学生運動崩れの父を持つ、筋金入りのパヨクだという。環境問題マイノリティ権利憲法九条彼女の関心は、俺が日頃、ネットで叩き潰そうとしている「敵」そのものだった。

あんたの言ってることは、理想論すぎるんだよ」「現実を見ろ、この国は」「歴史を美化しすぎだ」

あなたの言う愛国心は、排他的ナショナリズムの裏返しじゃない?」「理想を追わなきゃ、社会なんて変わらないでしょ」「過去の過ちを直視しなきゃ、未来はない」

ファミレスドリンクバーで、俺たちは数時間にわたって激論を交わした。俺たちの主張は、まるで北極南極絶対に交わることはない。それでも、不思議不快ではなかった。ネット匿名空間と違い、目の前にいる人間は、逃げも隠れもしない。自分言葉責任を持っている。

その夜以来、俺たちは定期的に会うようになった。最初議論のためだ。お互いの陣営の主張を「論破」するのが目的だった。しかし、回数を重ねるうちに、議論の焦点は少しずつズレていった。

ある日、俺が「安倍政治功罪」について熱弁していると、サキは突然、「ねえ、そのパーカー、どこで買ったの?デザイン可愛いね」と言った。

また別の日、彼女が「格差社会是正」について統計データを見せながら語っていると、俺は「その丸メガネ、似合ってるな。変えた?」と口走っていた。

俺たちが話すのは、政治思想だけじゃなくなった。好きな漫画、行きたいライブ最近観た猫動画思想ベールを剥いだその下には、ただの「人間」がいた。俺と同じように、悩み、笑い、美味しいものを食べたいと思っている、ごく普通女の子が。

そして、俺は気付いた。俺たちが激しく憎み合っていたのは、「パヨク」という概念であり、「ネトウヨ」というレッテルだったのだ。目の前のサキという人間ではない。

彼女といると、ネットで「敵」を叩いている時の高揚感とは違う、じんわりとした温かい感情が湧いてくる。俺の信念は揺るがない。彼女理想も変わらないだろう。だが、信念とは別に感情は動く。

事件が起こったのは、雨の日だった。

いつものように、俺たちは大学キャンパス近くのカフェにいた。俺は、歴史認識問題について、つい熱くなって大声を出してしまった。

「だから!あの戦争は!」

ちょっと、静かにしてよ!周りの迷惑でしょ!」

サキは怒って、立ち上がった。俺もムッとして、席を立った。

「わかったよ、もういい!あんたとは話にならない!」

「こっちのセリフよ!あんたの頭の固さはコンクリートわ!

俺はカフェを飛び出した。雨が強くなっていた。数メートル歩いたところで、背後からサキが走って追いかけてくるのが見えた。

ちょっと!傘も持たずにどこ行くのよ!」

サキは、自分の持っていた大きなビニール傘を、俺の頭上にさしかけた。顔が、異常に近かった。お互い、呼吸が荒い。雨の匂いコーヒーの残り香、そして、彼女シャンプー匂い

次の瞬間、俺は理性を失った。

「…あんたが、可愛いのが悪いんだろ」

そんな馬鹿げたセリフを吐いていた。

サキは、丸メガネの奥の目を丸くした。そして、一瞬だけ、フッと笑った。それは、議論に勝った時の勝ち誇った笑いではなく、ただの、困ったような、でも嬉しそうな笑顔だった。

「…知ってる。だからあんたもいつもムキになるんでしょ」

俺は、もう何も考えられなかった。ネトウヨだとか、パヨクだとか、愛国心だとか、左翼思想だとか、そんなものは、土砂降りの雨の音でかき消されていた。ただ、目の前に、惹かれている人間がいる。

俺は、サキの顎に手を添えた。

サキは目を閉じた。

そして俺は、パヨクとチューしました。

ビニール傘の下、雨音だけが響いていた。塩辛いような、甘いような、不思議な味だった。唇が離れた後、サキメガネの曇りを拭きながら、ぼそっと言った。

「…これで、私たちの間の非核三原則崩壊ね」

俺は、柄にもなく笑った。

「ああ。これからは、思想のぶつかり合いじゃなくて、唇のぶつかり合いで行こうぜ」

ネトウヨの俺と、パヨクサキ。俺たちの物語は、このチューを機に、また新しいフェーズへと進むのだろう。それは、「主義主張を超えた、ただの恋愛」なのか、それとも、「究極の異文化交流」なのか。

一つだけ確かなのは、俺は今、世界で一番、論破しがいのある相手と恋に落ちたということだ。

Permalink |記事への反応(1) | 03:01

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2025-10-04

ローマ時代ローマなどでは、優遇具合は 自国民>他国民であり自国民は住みやすい国だったようだけど

今の先進国優遇具合は自国民<移民が多いよね。

自国民加害者になるスタンスでの法整備が原因なのかな。

警察力についていうと、日本学生運動の頃は警察も強かったけどセンセーショナルものを撮りたいメディア

公務批判されて警察力は弱くなったよね。

自国民被害者になるケースも含めてフラット法整備シンガポールなみの警察力があれば

移民が増えても治安維持ができて、不安があまりない状況で暮らしていけるんじゃないかな。

Permalink |記事への反応(0) | 23:41

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2025-10-02

anond:20251002123129

戦後しばらくはテロもあったし学生運動労働運動も盛んだったしな

ロック反体制って時代もあった

Permalink |記事への反応(1) | 12:34

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2025-09-30

anond:20250927174851

目覚めてしまったネトウヨ連中にぶっ刺さる文章

まぁ今更になって最近じゃあ、お前らみたいなのの中からネット我慢できずに政治に口挟んでデモだの世界を賭けた遅れてきた学生運動昭和右翼ごっこみたいなことリアルで始めて、順調にテロリスト化まであと一歩みたいに「育ってきてる」オッサン豚丼たちもたまーに霞が関とか国会議事堂前とか、あと何故か秋葉原とかでアジ演説してんの見かけるんだけどさ

どいつもこいつもおたくらみたいに、ハゲ散らかして上半身だけでっぷり超えて下半身は不摂生運動不足でよわよわなカエルさん体型のオッサンかオバハンか、生まれてこの方心臓が16ビート以上刻んだ運動したことないんだろうなって骨格レベルで歪んでるのがわかるチビガリみたいなオッサンエロ同人の汚いオッサン枠みたいな小太りのヤカラとオタク雑種みたいなオッサン愛国テロリストになって、ネットでここ数年散々喚いてた「ボキタンやアテクシにレムちゃんエミリアたん、ウマ娘たん、ライカン様みたいなイケメン美少女政府は宛がえ!」とか主張して挙兵して、そういう美少女イケメンが惚れてくれていつか本当の自分を愛して人生逆転できるんだウフフみたいな妄想抱えてリアルであーいうアクション起こしてるの見てると、日本も来るところまで来たなと憂慮しちゃいますよ、ワタクシ。つーか馬鹿なことやってねぇで働けよとしか言いようがないんだけどな

Permalink |記事への反応(1) | 18:04

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2025-09-13

anond:20250913021633

共産党トランスアライの立場を取る理由は、支持者がもはや労働者ではなく、マイノリティ問題環境問題に関心のある意識高い系学生運動残党の老人ぐらいしか残っていないから。

現代労働者は安定して給料をもらうために経営者と慣れ合ったり、自らが資本家となるために株式投資億り人を目指したりしていて、もはや資本対立していないので。

Permalink |記事への反応(0) | 02:34

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2025-09-01

現代高齢者は総じてゴミ社会保証カットも待ったなし

数だけは多い社会保障たかダニ

一昔前までの高齢者は戦中戦後を生き抜いてきた世代なので

苦労もした貧乏もした、だから社会保証にも納得感があったし

人間的にも謙虚で器の大きな美徳のある人間が多かった

現代高齢者はというと学生運動全盛期の甘やかされたゴミ

ジジイババアなんてどれもハゲ白髪のしわくちゃだから

見た目は似たようなもんだが、中身は別物

幼稚で自己中心的なまま年だけ取った奴が数だけは無駄に多く社会保障を食い荒らしている

あんなやつらに社会保証なんていらないんだよ

貧乏クーラーがつけられない?知るかボケ!一日中風呂にでも使ってろや

末期がんで苦しい?高額医療制度を何の生産性もない年寄り延命に使うな!

生きたきゃ全額自腹で払え!金がないなら死ね

未来のある若者の貴重な人生の機会を、クソ高齢者のなんの生産性もない人生延命に使って奪うんじゃねぇ!

現代年寄りはクソオブクソ!たまにリアルで接するとムカつくことしかない!

もう年寄りが生きてるだけでムカつく!早く年寄り利権を全て潰せ!!

Permalink |記事への反応(1) | 19:38

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2025-08-24

民衆は割と合理的判断をしてる

犯罪白書によると訪日韓国人犯罪率は2%強

在日韓国人朝鮮人も似た数値だとすれば彼らが昔から嫌われてきたのも納得できる

一方、在日米軍犯罪率は防衛白書赤旗で数値が違うが多い方の赤旗採用しても0.5%弱

サヨク学生運動がどれだけ反米しても実を結ばなかったのが納得できる

だが世の中には米軍犯罪問題だがそれ以外の外国人犯罪問題ないという人たちが居る

もちろん米軍犯罪問題だ。だがそれ以外の外国人移民不法移民犯罪問題に決まってるだろ

そして優先順位不法移民のほうが高いに決まってる

成人して数値の大小がわからないとなるとIQ50以下は確実か…

そんな低IQのくせに意見の異なる人をエコーチャンバー非難する

ちげーよエコーチャンバーに居るのはお前らだよ

反日カルトにハマってるサヨク自分たちカルトにハマってることを理解できない

そして増田認知的不協和をもたらす書き込み無視するのでこの日記は反応されない

Permalink |記事への反応(1) | 15:53

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2025-08-12

anond:20250812174706

全共闘とか学生運動って大した結果出せないものばかりやからなあ

高度経済成長自体社会運動のおかげで起こったものでもないし政治運動に夢見すぎ

Permalink |記事への反応(0) | 17:52

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2025-08-07

anond:20250807110126

憲法は「国家を縛るもの」か?

✔ 正しい

日本国憲法は、「立憲主義」に基づいており、「国家権力を制限するために憲法がある」という考えが基本です。

これは、たしか高校の「現代社会」や「政治・経済公民)」で学ぶ内容でもあります

🔹 例:「日本国憲法は、基本的人権保障し、国民権利を守るために国家権力を制限する法である

憲法人権規定は「私人間」には適用されない?

✔ 概ね正しいが、例外もある

この主張の根拠として挙げられているのが「三菱樹脂事件最大判昭和48年12月12日)」です。

🔹三菱樹脂事件ポイント

民間企業三菱樹脂)が内定を出した学生の「過去学生運動歴」を理由採用を取り消した。

学生が「憲法19条思想良心の自由侵害された」と主張した。

最高裁は「憲法基本的人権規定は、原則として国や地方公共団体にの適用される」と判断

ただし、「私人間にも一定の影響を及ぼしうる(間接適用)」とも言及

✔ 補足:私人間にも間接的に憲法適用されることがある

例えば:

労働契約などの「私法関係」の中でも、憲法価値を斟酌して判断されることがある(判例・通説ともに)

民法90条公序良俗)」などを通じて、間接的に憲法理念が影響することがある(「間接適用説」)

私立大学憲法適用されない?

❌ 正確ではない(やや誤解を招く表現

私立大学も「教育機関」として一定公共性を持ちます

受験生権利制限するような制度設計」について、法令裁判所判断によっては違法無効となる可能性もある。

完全な「私人」ではなく、準公的性質を持つ法人学校法人)として扱われる場合もある。

🔹 例えば、学校教育法私立学校法高等教育政策の枠組みによって、公的資金も受けているため一定公的義務を負う。

✔ ただし、「憲法の直接適用」はやはり難しい

民間大学である以上、「国家権力による自由侵害」がない場合憲法人権規定を直接適用して違憲と主張することは困難。

なので、「違法性の有無」は民法契約法などでの判断に移る。

憲法22条の「居住移転の自由」は、民間人にも適用されるか?

✔ この自由も、原則は「公権力に対する自由

憲法22条第1項:

「何人も、居住移転及び職業選択の自由を有する」

これは国家による「住居・移動・就業強制」に対抗するための規定

したがって、たとえば:

国や自治体が「特定地域に住まないと受験させない」とした場合には違憲可能性がある。

しかし、一民間大学指定日に手続きしなかった者の入学資格を取り消すというのは、憲法違反とまではいえない。

自治医科大学私立大学か?

✔ 正しい(民間学校法人

自治医科大学1972年設立された私立大学

地方自治体設立支援している」という特殊性はあるが、法人としては私立

国家公務員大学校や国公立大学とは区別される。

入学手続きが「受験日と被った」ことの法的意味

憲法論ではなく、大学裁量問題

自治医大入学手続き日が「他大学受験日」と重なっていても、それが直ちに違憲とは言えない。

大学募集要項に従わなかった者を不合格にするのは、裁量範囲とされやすい。

🔹 ただし「公平性を欠く制度」や「著しく不合理な制度」であれば、民事上の争いにはなる可能性あり(違憲ではなく「不当」の論点

総評

主張判定補足
憲法国家を縛るもの✅ 正しい立憲主義の基本
憲法私人には適用されない」⭕ 一部正しい直接適用は不可、間接適用はありうる
私立大学には憲法適用されない」❌ 誤解を招く公的性質もあり、状況により影響あり
居住移転の自由規定大学を訴えるのは無理」妥当見解憲法違反の主張は困難
自治医大私立✅ 正しい学校法人立の私立大学
入学手続き受験日と重なっても辞退すればいい」現実的ではあるが冷淡な見方法的には一理あるが、受験生保護観点では議論あり

結論

この文章の全体的な法的理解はおおむね正しいが、表現がやや断定的・攻撃的で、「間接適用」や「準公的機関としての私立大学立場」といった重要な補足を省いているため、読者に誤解を与える可能性がある。

議論する際には、「私人にも憲法理念が影響しうる(ただし直接適用は不可)」というバランス感覚重要です。

Permalink |記事への反応(1) | 11:13

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ブクマカ教養が無さすぎる(知性が低すぎる)

憲法国家を縛るもの」って高校公民で習う常識範囲内の知識だと思ってたのだが…

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.ben54.jp/news/2546

 

大学側は居住移転の自由憲法22条1項)の論点について、私立大学であり、憲法適用されないと主張。” すごい主張だな(褒めてない)

にしても「私立大学であり、憲法適用されない」は面白すぎる。「弊社は労働基準法採用していない」より強い。

私立大学であり、憲法適用されない」というのも意味わからんが。

私大からといって憲法適用されないってことはないわな。

私立大学であり、憲法適用されない」で笑ってしまった。ウチは労働基準法採用してないんでってやつ

いや、笑ってしまう(笑われる)のは君達のブコメだよ…

 

例えば憲法には「思想信条自由」があって、国家公務員や地方公務員採用するときに、政府地方自治体思想信条によって不採用を決めたら憲法違反無効とされるよ。それはそう。

だけど、私人民間企業において憲法の「思想信条自由」は適用されないんだよ。

 

三菱樹脂事件」ていう有名な最高裁判例があって、企業がいったん学生採用を決めたのにその後の身元調査学生運動をしてたのが判明してそれを理由不採用として、学生側が裁判に訴えたんだけど、

最高裁

憲法規定は、国または公共団体に対して個人自由平等保障する目的のもので、私人間の関係規律するものではない』

思想信条による不採用民間企業による思想信条をもとにした差別)を憲法違反しておらず(そもそも憲法による規制対象外として)「思想信条による不採用有効」としたんだよ。

もし憲法規定私人民間企業にも適用させたいなら、国会個別法律を作って是正しろ注釈付きで。(法律によって間接的に憲法適用される、間接適用説を採用。逆にいえば直接禁じる個別法律がなければ、私人間には憲法適用されないということ。)

 

この事件判例を知らなくても、自分に置き換えたらわかるでしょ。

たとえば自分個人として家事をまかせたいと家政婦(家事サポーター)を募集したときに、経歴優秀能力抜群だけど「RNAワクチントカゲ人間による陰謀!」なんて言うQアノンが応募してきて

「うちはカルト宗教信じてる人はちょっと…」と不採用にしたのに対して「日本国憲法思想信条信仰自由規定されてるのに、私の思想信条信仰不採用にした!憲法違反だ!あなた憲法を守って思想信条信仰による不採用を取り消し、能力でのみ判断して私を採用しなさい!」と要求されたらおかしいってわかるでしょ。

「いや知らんがな。何を理由不採用にしても私の自由やがな」て思うでしょ。

個人も、民間企業も、民間大学も同じなんだよ。

 

そして今回訴えた憲法の「居住移転の自由規定だが、これは部落差別念頭に、被差別部落民がその部落に押し込められるのを防ぐのを念頭に置いた規定で、

たとえば政府に雇われてる国家公務員が東京から北海道への転勤辞令を受けて

「俺は東京に住み続けたいのに、国家から北海道への勤務(実質居住)を命じられた。これは居住自由を定めた憲法規定に反する」と訴えても認められないよ。

もちろん民間企業民間病院でもそうだよ。みんな嫌だな、困ったなと思っても、そこで働き続けたいなら転勤辞令に従ってるでしょ。「憲法違反だ」なんて訴えても認められないもの

 

まして今回の自治医大国立でも公立でもない民営大学だよ。

それで「憲法違反」を訴えても、三菱樹脂事件最高裁判例をもとに「憲法適用されるものではない」で終わりだよ。

何が「笑ってしまった」なんだろう。

 

A氏は目指していた国公立大学受験日に“かぶせられる”形で、愛知県庁に出向き自治医大入学手続きをするよう指示されたという。

なら「いやそれは無理っす」と自治医大を辞退して「目指していた国公立大学」を受験すればよかっただけでは…自治医大入学手続きに出向かないと殺されるような強要状態だったの?

Permalink |記事への反応(6) | 11:01

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2025-08-05

トランスだの女子スポーツだのの話題なんか死ぬほどどうでもいい

女子スポーツって言っちゃ悪いけど少なからず性欲込みで見てるわけだし、そこへ小汚い男みたいな奴が出てきて無双したら、コンテンツ価値が下がるだろ

から好きに追放していい

うそれでいいじゃん



そもそも現代スポーツにギチギチのフェアネスとかポリコレとかあんま期待してないのよ

さすがにドーピング八百長賭博あたりまで行っちゃうヤバいけど

基本的には生まれ持った遺伝子環境実家の太さにコネ、そしてメジャーマイナースタメンそれ以外の格差上等と、もう新自由主義体現したような存在

なおかつルール不文律範囲内であれば多少セコいことやっても許されるって前提で回ってるような世界だし

だいたいはてなー連中の認識って「アスリート=アホの筋肉ダルマ」じゃん?

学生運動の時、大学側に味方して弾圧してきた政治的な恨みがあり、今でも国家民族代表としてナショナリズムを煽るのに加担していやがるという反感があって

体育会系の連中とか内心めっちゃ嫌いだし、共産党なんか明らかにそこの本音隠せてねえわけじゃん?

そんなものダシにしてリベラルぶってみたところでハナから滑稽でしかないんだって

Permalink |記事への反応(1) | 10:04

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2025-07-22

日本共産党というアホみたいに勘違いされている政党

以前からぼんやり思っていたが、

日本では共産主義という思想に対して冷戦時や学生運動時のイメージを抱いている人が多く、

それに伴って日本共産党へのイメージ実態からかけ離れた印象を抱いている人が多い。

 

なので共産主義日本共産党というものについて一旦話してみたいと思う。

 

日本共産党は中国共産党走狗なのか?

→明確に違う。基本仲が悪い。

 

これが最も分かりづらいところ。

同じ共産主義という名前なのに仲が悪い。

 

何故かと言えば、

共産主義者は同じ共産主義理想にしているわけではない」

というところだ。

 

これは共産主義という思想がまだまだ”理想”でしかなく、実像殆ど無いという事に起因する。

 

まり、どんな共産主義者でも実際の共産主義がどんなもんなのかを知っている人間は一人もいないのだ。

中国共産主義国家ではなく、その理想を実現するための手段である社会主義国家でしかない。

 

そんな中で日本共産党は中国共産党のやり方を「覇権主義で抑圧的」と蛇蝎のごとく嫌っている。

 

根本的に仲が悪い。

 

天安門事件香港台湾ウイグルについても日本共産党は中国共産党のやり方をずっと否定している。

まり後ろ盾という後ろ盾が全く無い、イメージよりもか弱い組織になる。

 

一方中国共産党から日本共産党はどのように見られているか

 

完全な無視である

 

所詮資本主義国家の実績のない雑魚政党ぐらいにしか認識しておらず、

気にもとめていないというのが現実になる。

 

そもそも相手にされてないから指示があるとかどうとかそういうレベルじゃない。

 

日本共産党の目指す政権一党独裁制になる。

→ならない。今の日本体制のまま支持を取り続ける事を目標にしているから。

これは立場上、中国共産党ソ連社会主義否定しているので立場一党独裁嫌悪していることはわかる。

 

ただ、党内の意見があまり変わらなかったりトップ殆ど変わらなかったりと硬直的な姿勢があり、

政権を取ったら結局は社会変革のために不正に手を染める可能性は十二分にある。

 

数十年単位での目標のためなら瑣末事だと統制をし始める可能性はゼロではない

 

暴力物事を変えようとしてるんじゃないのか?

→もう止めてる。

まだ共産主義ソ連中国日本連携してた時代ソ連中国に「もっと武力闘争しろよ」と言われて従っていたが、

その過程国民からクソほど嫌われてしまったので「もう駄目だこの方向性は」となって撤退をしている。

そして中国とも袂を分かっているので、中国からの指示に従う道理も無いというのが現状だ。

 

日本共産党が力を持ったらすぐに社会主義になるんじゃないのか?

→ならない。日本共産党のやり方はものすごく時間がかかる。

日本共産党はあくま民主主義的なやり方の中で

「うーんじゃあそろそろ社会主義しよっか」

となったら移行して、そこからまた

「うーんじゃあそろそろ共産主義しよっか」

となって初めて共産主義というスタンスなので、

基本的に今までと同じスタイルから初めて、そこから数十年かけて徐々に社会主義に移行していくという感じだ。

 

マジでじっくり時間をかけるつもりらしい。

ただ、経済政策大きい政府気味で、デンマークのような社会民主主義的な感じになるのではないかと思う。

税をしっかり取ってガッツリ再配布するスタイルになるだろう。

 

消費税をなくそうとするだろうが、たぶん金が足りなすぎて無くすの止めると思う。

 

他にも日本共産党は在日米軍撤退原発からの脱却も掲げているが、実は全て「段階的に」という文言がついている。

そんなことをすぐにやってしまったら日本が終わることくらい知っているので、「大丈夫になってからやる」というスタンスになっている。

 

共産主義になったらどうなる?

→ならない

共産主義から激ギレされそうだが、共産主義というのは全く現実的ではない。

 

何故なら共産主義要件に「資本主義グローバル化して極限まで成長すること」があるのだが、

そもそもグローバル化が極限まで進み、人類殆ど労働者階級になってしまった世界でたった一つの国が共産主義になったところで意味がないかである

 

じゃあ世界中が一斉に共産主義になれば良いわけだが、よく考えてほしい。

そんなのありえなさすぎる。

から中国グローバル資本の中で一位を取ってほかを駆逐し、共産主義革命を起こすことを目指しているわけだがそれすらもかなりの夢物語であると感じざるを得ない。

まり共産主義は成立する余地ほとんどない。

 

これは当人たちもうっすら気づいており、最近資本主義改善との二軸で追求されている。

 

日本共産党が政党になったら悪い事がないわけじゃないよね?

→うん。それはいっぱいある。

まず中国アメリカとの仲が悪化する。

日本共産党は孤軍奮闘共産主義で仲が良い国が一個もないのでマジで外交が大変になる。

特にアメリカ国民皆保険のような社会保障ですらアカいといって嫌うように、反共に関しては正直キチガイ領域に到達しているのでかなり悪化するだろう。

中国上記の通り。

 

韓国キリスト教が強くてわりかし反共なので感情はそこそこ悪化するだろう。

  

ロシア?国がキチガイすぎて仲良くするとかそういう次元にある国じゃない。

  

このように外交上の問題はかなり発生するものと思われる。

 

 

ここまで読んだらなんとなくわかると思うけど、俺は共産主義を全く支持していない。

マルクス資本主義批判はすごいとは思うが共産主義という解決手段に関してはバカなんじゃないのと思っていて、それに拘る意味が全くわからいからだ。

 

それでも無知による変な批判は見る度にムカつくから書いた。

俺の認識も正しいものではないはずだけど、そういう反共すぎて調べてすらいないような批判よりはマシだろうからって感じ。

Permalink |記事への反応(45) | 06:31

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2025-07-19

anond:20250719215706

学生運動の頃から政治なんて馬鹿玩具だが。

Permalink |記事への反応(1) | 21:57

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2025-07-15

学生運動って結局結果出せなかったよね…😟

日米安保反対してあんなに頑張ったのに社会党与党になると自衛隊日米安保容認しちゃったし

いまだに日米安保は続いて在日米軍駐留し続けてるよ

シールズかいたけどこれも立憲が与党になって集団的自衛権認めちゃうんだろうね

Permalink |記事への反応(0) | 22:18

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2025-07-09

日本の政治が混迷しているシンプル理由

A:最近日本の政治って本当にわけがわからないよね。れい新選組参政党みたいな新しい政党が急に出てきて、なんだか政治全体がおかしくなってる気がするんだけど。

B:実は、これって世界的に起きている現象なんだ。「エリート過剰生産理論」っていう考え方で説明できるんだよ。

A:エリート過剰生産?何それ?

B:ロシア系アメリカ人学者ピーター・ターチンが提唱した理論なんだ。簡単に言うと、「高学歴者が増えすぎて、みんなが期待するような良いポジションに就けない人が溢れると、社会不安定になる」っていう話。

A:でも、高学歴者が増えるのっていいことじゃないの?

B:確かにそう思うよね。でも問題は、大学を出た人が期待する「エリート的な地位」—政治家、官僚大企業幹部大学教授みたいなポジション—は、そんなに簡単には増えないってこと。

A:ああ、なるほど。椅子取りゲーム椅子の数は同じなのに、参加者けがどんどん増えていく感じ?

B:まさにそれ!ターチンはこれを「椅子取りゲーム」に例えてる。1950年代アメリカなら、大学卒業者は全体の15%未満だった。でも今は30%以上。エリート地位を狙う人は倍以上に増えたのに、そういうポジション自体はそれほど増えてない。

ターチンの予測は当たったのか?

A:でもこれって、ただの推測でしょ?実際に証明されてるの?

B:これがすごいところなんだ。ターチンは2010年に「2020年代アメリカ政治的混乱が起きる」って予測したんだけど、実際にトランプ政権の混乱、2020年の大規模デモ1月6日議事堂襲撃事件が起きた。

A:え、10年も前に?

B:そう。彼は約40の社会指標分析して、「政治ストレス指数」っていうのを計算したんだ。その結果、アメリカ100年ぶりの政治危機に向かってるって警告してた。で、実際にそうなった。

A:他の国でも当てはまるの?

B:うん。彼の理論歴史的にも検証されてる。フランス革命前、ロシア革命前、1960年代アメリカ学生運動2011年アラブの春—どれも高等教育が普及した後に起きてる。共通してるのは、高学歴なのに期待した地位に就けない「準エリート」が運動を主導したこと

日本でも同じことが起きている?

A:じゃあ日本でも同じことが起きてるってこと?

B:まさに。日本1990年代以降、大学進学率がどんどん上がった。でも同時に、バブル崩壊後の長期停滞で「良い就職先」は減った。終身雇用も崩れて、高学歴者でも不安定雇用に甘んじる人が増えた。

A:確かに氷河期世代とか言われてたもんね。

B:そう。で、そういう人たちの中から既存政治システムに挑戦する動きが出てきた。れい新選組参政党の躍進は、まさにこの現象の一例だと思う。

A:どういうこと?

B:両党とも、既存政治エリート自民党立憲民主党政治家、官僚大手メディア—を「既得権益」として激しく批判してる。そして、従来の政治に不満を持つ人たちに「わかりやすい敵」と「シンプル解決策」を提示してる。

インターネットが加速させる現象

A:でも昔も政治への不満ってあったと思うけど、何が違うの?

B:決定的に違うのは、インターネット存在。昔なら既存メディア政党を通じてしか影響力を行使できなかったけど、今はYouTubeTwitterで直接発信できる。

A:ああ、確かに政治YouTuberとか増えてるよね。

B:そう。高学歴だけど既存システム成功できなかった人たちが、オンラインで影響力を獲得して、従来の権威に挑戦してる。そして彼らは、自分たちより政治知識の少ない層をターゲットにして、複雑な問題を「悪者 vs善者」の単純な構図で説明する。

A:なるほど。それでれいわや参政党みたいな政党が支持を集めるわけか。

B:正確に言うと、これは「下向きの動員」なんだ。準エリートが、既存エリートに挑戦できない代わりに、自分より教育水準の低い層を動員して影響力を行使しようとする。

なぜ「標準以下」の層をターゲットにするのか

A:でも、なんで政治知識の少ない人たちをターゲットにするの?

B:実は戦略的合理的なんだ。政治知識豊富な層は、既存専門家制度への信頼も高いし、簡単には動かせない。でも政治に詳しくない層なら、「隠された真実を教えてあげる」みたいなアプローチで影響力を行使やすい。

A:ちょっと上から目線な感じもするけど...。でも待って、れい新選組山本太郎って中卒でしょ?準エリートじゃないじゃん。

B:いい指摘だね。でも山本太郎は「フロントマン」なんだよ。彼の背後で政策を考えたり、戦略を練ったりしてるのは、大学大学院を出た政策スタッフたち。山本太郎は「庶民的な顔」として前面に出てるけど、実際の知的作業高学歴の準エリートがやってる。

A:なるほど、そういう役割分担があるのか。

B:そう。一方、参政党の神谷宗幣典型的な準エリートの例だよ。彼は法科大学院を出てるけど、司法試験合格してないし法曹になっていない。つまりエリート地位を目指したけど挫折した人なんだ。

A:ああ、まさに「準エリート」って感じだね。

B:そうでしょ?神谷宗幣にとっては、既存法曹界や政治エリートは「自分排除した敵」なわけ。だから彼らに対する攻撃は、個人的怨恨も込められてる。そういう人が「反既得権益」を掲げて政治活動をするのは、ある意味自然な流れなんだ。

A:ちょっと上から目線な感じもするけど...。

B:そうなんだ。でも彼ら準エリートにとっては、「既存エリートに認められない自分」へのプライド回復する手段でもある。「俺たちの方が真実を知ってる」「既存専門家は嘘つきだ」って言うことで、自分たち正当性を主張できる。

A:なるほど。それで陰謀論とかも広まりやすくなるのか。

B:まさに。「主流派メディアは嘘をついてる」「本当のことを言うのは我々だけ」っていう構図を作ることで、既存情報源への信頼を破壊しつつ、自分たちへの信頼を獲得しようとする。

政治混迷の本当の原因

A:じゃあ、日本の政治混迷の根本原因は?

B:一言で言うと、「高学歴者の期待と現実ギャップ」だね。バブル期までは、良い大学を出れば良い会社に入れて、安定した中流生活ができた。でもその「成功方程式」が崩れた。

A:でも政治家や官僚は相変わらず既得権益を握ってるよね?

B:そう、だからこそ問題なんだ。既存エリート地位を維持してるのに、新しく高学歴になった層は同じような地位に就けない。この格差への怒りが、既存システム全体への攻撃につながってる。

A:それでれいわや参政党みたいな「反システム政党が出てくるわけか。

B:その通り。彼らは既存政治エリート批判しつつ、自分たちは「庶民の味方」だと主張する。でも実際には、高学歴だけど既存システム成功できなかった層が、自分たちの不満を政治的に表現してるっていう側面が強い。

解決策はあるのか?

A:じゃあ、この状況をどうすればいいの?

B:ターチンによると、歴史的には2つのパターンがある。一つは暴力的解決革命内戦既存エリートが一掃される。もう一つは平和的な改革ニューディール政策みたいに、富の再分配と機会の拡大で社会を安定させる。

A:日本場合はどうなりそう?

B:幸い、日本比較平和的な社会から暴力的解決にはならないと思う。でも、政治断片化統治の困難は続くだろうね。既存政党求心力を失い続けて、新しい政治勢力が次々に現れては消えていく。

A:根本的な解決には何が必要

B:正直に言うと、一番効果なのは文系大学院を大幅に縮小すること」だと思う。特に就職先の見通しが全く立たない文学研究科社会研究科哲学研究科なんかはほぼ全廃でもいい。

A:えー、でもそれって研究の機会を奪うことにならない?

B:甘い考えだよ。今の状況を見てごらん。文系大学院なんて、ほとんど就職先がないのに毎年大量の修士博士を生み出してる。彼らは奨学金という名の借金を背負って、結局フリーターになったり、塾講師非常勤講師転々とする生活を強いられてる。

A:確かに文学博士とかで就職できない人の話はよく聞くなあ。

B:そういう人たちが「社会が悪い」「既存エリート既得権益を握ってる」って不満を募らせて、結果的政治不安定化させてる。だったら最初から、そういう「高学歴ワーキングプア」を大量生産するのをやめればいい。

A:じゃあ具体的にはどうするの?

B:まず、文系大学院の定員を現在10分の1程度まで削減。特に私立大学の「学費さえ払えば誰でも入れる」みたいな文系大学院は即刻廃止。その代わり、理系技術系、医療系の大学院を拡充する。

A:でも大学側は猛反対するでしょ?

B:当然反対するよ。文系大学院は大学にとって「金のなる木」だからね。設備投資も少なくて済むし、学生から学費だけ取って放置できる。でも、国の補助金配分を変えればいい。修了生の就職率や収入実績に応じて補助金を出す仕組みにする。

A:法科大学院問題だよね?神谷宗幣の例でも出てきたけど。

B:法科大学院特にひどいよ。毎年約1600人の司法試験合格者に対して、法科大学院入学定員は約2200人もある。つまり最初から600人は司法試験に落ちることが決まってるわけ。でも大学側は「合格可能性がある」って嘘をついて学生を集める。

A:それはひどいね。詐欺みたいなものじゃん。

B:まさに詐欺だよ。だから法科大学院入学定員は司法試験合格者数と完全に一致させるべき。年間1600人しか合格しないなら、法科大学院の定員も1600人にする。そうすれば、神谷宗幣みたいな「法科大学院は出たけど司法試験には落ちた」という怨恨を抱えた準エリート大量生産を防げる。

A:うーん、でも文系研究にも価値はあるんじゃない?

B:もちろん価値はある。でも、年間何千人も文学修士社会博士を作る必要はないってこと。本当に研究者になりたい優秀な人だけが、厳選されて大学院に行けばいい。今は「学部就職できなかったか大学院に逃げる」人が大半でしょ?

A:たしかに。就職浪人の隠れ蓑みたいな感じもするなあ。

B:そうでしょ?そういう人たちを大学院に入れずに、高校大学卒業後すぐに技術系の専門学校職業訓練に向かわせる。修士課程で2年、博士課程で3年も無駄にするくらいなら、その間に手に職をつけてもらった方がよっぽどいい。

A:なるほど。要するに「文系大学全入時代」をやめろってことか。

B:その通り。今の日本大学院まで「とりあえず進学」する人が激増してる。でも社会必要としてる修士博士仕事はそんなにない。だから大量の「超高学歴だけど期待した仕事に就けない人」が生まれる。

A:でも、高校生や親はどう思うかな?

B:最初抵抗があるだろうね。でも現実を見せつければわかる。「社会修士を出てコンビニバイト」と「高校卒業後に電気工事士資格を取って年収500万」、どっちがいい?

A:確かに後者の方が良さそう。大学院に行くと借金も増えるしね。

B:でしょ?特に文系大学院は最悪だよ。2年間で300万円の学費を払って修士号を取っても、就職では学部卒と同等かむしろ「年齢が高くて使いにくい」と敬遠される。完全に金と時間無駄

A:つまり文系大学院の大量生産をやめれば、政治も安定するってこと?

B:少なくとも、「超高学歴なのに期待した地位に就けない」っていう最も怨恨の強い層は減る。法科大学院まで出たのに司法試験に落ちた人って、普通大卒より遥かに怒りが深いでしょ?

A:なるほど。でも政治家や文部科学省がそんな改革をやるかな?

B:難しいだろうね。大学関係者は強力な利益団体だし、「教育の機会均等」みたいな綺麗事を言って抵抗するだろう。でも、このまま行ったら社会全体がもっと不安定になる。

A:じゃあ結局、変わらないってこと?

B:残念ながら、たぶんそうだろうね。政治家は票を失うのが怖いから、根本的な改革には手を出さない。だから、しばらくは高学歴ワーキングプアが政治を混乱させ続ける状況が続くと思う。

まとめ:政治混迷の正体

A:なるほど、よくわかった。つまり日本の政治混迷の正体は?

B:「高学歴者の不満の政治化」だね。バブル崩壊後に高等教育を受けた世代が、期待した社会地位を得られずに既存システムに不満を抱き、インターネットを使って政治的影響力を行使しようとしてる。その結果、政治全体が不安定化してる。

A:れいわや参政党の躍進も、その一環だと。

B:そう。彼らは高学歴だけど既存エリートになれなかった「準エリート」が、政治知識の少ない層を動員して既存システムに挑戦してる例だと思う。これは日本だけじゃなくて、世界中で起きてる現象なんだ。

A:じゃあ、しばらくはこの混乱が続くってこと?

B:残念ながらそうかもしれない。ターチンの理論によると、こういう不安定期は通常10-20年続く。でも歴史を見ると、最終的には新しい均衡点に落ち着くことが多い。重要なのは、この変化を理解して、建設的な方向に導くことだね。

A:政治を見る目が変わりそうだ。ありがとう

B:どういたしまして。複雑に見える政治現象も、こういう理論的枠組みで見ると、意外とシンプル構造が見えてくるものなんだ。

Permalink |記事への反応(4) | 11:41

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2025-07-03

選択夫婦別姓制度をめぐるメモ

選択夫婦別姓制度をめぐる議論が盛んである

ChatGPTと哲学的議論したところ、思いがけず興味深い展開になったのでメモっておく。

選択夫婦別姓議論は、単なる法律修正にとどまらず、私たち「家族」や「個人」、「自由」についてどのように理解し、どのように他者と共に生きていくのかという、深い倫理的問いを私たちに突きつけている。これは、制度の整備によって個人自由拡張することを目指しつつも、そのことによって新たな葛藤排除が生まれうるという、自由のものの逆説的性格に由来する問題である日本においては、明治期以降、戸籍制度の下で夫婦は同姓とされてきた。それは「家」を単位とする社会制度の表れであり、制度に従うことは“当たり前”とされていた。戦後民法は大きく改正されたが、戸籍構造根本的には変わらず、「1戸籍=1氏」の原則が続いている。この形式一見中立に見えても、現代社会においては多様な家族形態女性社会進出国際結婚の増加などに対応しきれておらず、「選択夫婦別姓」への要望が強まっている。

一方で、反対の声も根強い。その中には、「戸籍制度一貫性が失われる」「家族の一体感が損なわれる」「子どもの姓をめぐる混乱が起こる」などの制度的・情緒的な懸念がある。とくに、「一つの戸籍なかに複数の姓が存在すること」への違和感は、「家族とは何か」という問いと直結している。反対派の主張として説得的だと思えるのは、制度改正にかかる行政コストが得られる利益に比して高すぎるとの主張である

選択夫婦別姓制度における「自由」と「コスト

ただ、こうした議論のなかで、見過ごされがちなもう一つの問題がある。それは、「選択的」であることが、すべての人にとって自由であるとは限らないという逆説である改革に伴い、精神史的あるいは文化的意味で目に見えない傷を残すことになりかねないことに気が付いた。これはもうひとつコスト問題といえるだろう。

選択肢が増えることは、確かに一部の人にとっては歓迎される。しかし、これまで「自明なこと」として受け入れてきた選択しか知らない人にとっては、「選ばないこと」すら“選んだこと”として扱われるようになる。その結果、「なぜあなたは同姓を選んだのか」と問われること自体が、新たなプレッシャー説明責任となり、無言のうちに選ばれていた価値観を「語らされる」状況が生まれる。

W・ベックは「リスク社会」のなかで、近代社会における制度技術の発展が新たなリスクを生み出し、個人がそのリスク自己責任管理選択することを求められる状況を「第二の近代」と呼んだ。家族制度の再編や個人化の進行は、まさにその一端であり、個々人が従来の慣習に頼ることなく、「選択しなければならない自由」のなかに放り込まれている。

選択夫婦別姓制度も、こうしたリスク社会における制度の一つと見なせる。個人自由の拡大は、必ずしも解放ではなく、「選ばなかった理由を問われる不安」や「所属根拠を失う不安」といった新たな社会リスクを伴う。それゆえ制度設計においては、ベックの言うような“制度化された個人化”が生む影の部分——すなわち、自由責任の過剰な個人化による孤立不安——をも視野に入れる必要がある。

自明性の喪失」がもたらすアイデンティティ不安

この現象は、韓国2008年に導入された「個人単位戸籍制度家族関係登録簿制度)」の議論にも通じる。韓国では長らく「戸主制度」が存在し、家父長制的家族観が法制度にも深く根を下ろしていた。2000年代に入り、女性団体や若年層から批判を背景に、家制度的枠組みを廃止し、個人単位とする新たな制度へと移行した。しかし、それによってすぐにジェンダー平等が達成されたわけではない。

しろ制度改革後に見られたのは、「選べる自由」が広がった一方で、「選ぶことを求められることの重さ」が可視化されたこである。これまでの夫婦同姓制度では、「姓は変えるもの(主に女性が)」という文化が、慣習として“疑いなく受け入れられていた。

ところが選択肢が生まれると、たとえ同姓にしたとしても、「それは自分意思か?」「配偶者強制されたのでは?」「女として主体性があるのか?」という「選択の真偽」を問う視線生まれる。これは日常選択に、政治性と倫理的自己確認を持ち込む構造でもある。

たとえば、韓国の若年層においては、恋愛結婚出産の三つを放棄する“Sampo世代(三抛世代)”という言葉流行し、さら結婚出産恋愛に加え、家族男性との関係異性愛自体拒否する「4B運動非婚・非出産・非恋愛・非性愛)」が広がった。これらは、制度改革の先にある、よりラディカルな文化的実践であり、「選択肢があること」そのものに抗する自己防衛的な態度とも言える。4B運動担い手たちは、単に従来のジェンダー規範拒否するのではなく、「社会的な所属関係」そのもの解体する動きを見せている。たとえば、4B参加者たちは、「家族説明しなくていいから、恋人もいらない」「自分の性を自分管理する」といった語りをSNSで共有し、連帯承認を得ている。ここには、制度の外にとどまることによってむしろ自己尊厳を保つという新たな主体性表現がある。ベックのいう「選択強制」への拒絶反応韓国社会でこうした形で現れているのは興味深い。

沈黙する自由」のジレンマ

こうした言語化をめぐる現象は、日本ではすでに1970年代から表現としての萌芽が見られた。たとえば中川五郎の《主婦ブルース》(1969年)は、まさに「沈黙自由」と「自明性のなかに生きることの苦しさ」を逆説的に描いたフォークソングである選択自由すら与えられず、「女とはこういうもの」として役割に組み込まれ存在叫びが、ブルースという形式で“語られる”ことによって、沈黙が破られるという構造になっている。中川五郎の歌は、現代フェミニズム運動文化的系譜のなかで、語られなかったものを語ることで、社会の“自明性”を暴き出した初期の詩的実践と見ることができる。

一方で、この作品は、主婦という存在社会的変革の外側に置かれ、家の中で沈黙していること自体が、政治意味を持つという問題を描き出している。作品中の主婦は、学生運動に参加する息子から沈黙共犯だ」と責められるが、自らの言葉で「家庭が一番」「まじめに生きるのには疲れたわ」と語り返す歌詞がある。息子の視点は、60年代70年代左派運動ベトナム反戦学生運動階級闘争)の倫理に基づいている。「沈黙共犯」とはサルトル実存主義倫理象徴する言葉だ。

「まじめに生きるのには疲れたわ」という母の言葉に現れるのは、正しさからの逃走である政治主体でもない、声高に抗議しない、けれども一日を必死に生きる――そういう「声なき多数者のリアリティである。この「疲労言葉」は、政治正義言葉ではすくい取れない主体感情的深度を表しており、母として、女性として、主婦として生きる複雑な立場が凝縮されている。ここで描かれる沈黙は、単なる服従無知ではない。むしろ言葉を発することに慎重であるがゆえに沈黙を選び、その沈黙をもって自己尊厳日常を守ろうとする姿勢である。この沈黙には、語らないことによってしか保てない尊厳と、自己存在の最終的な防衛線が込められている。

しかし、「語らないことを自分意思で選ぶこと」を歌を通じて語るところに沈黙自由ジレンマがある。

このような表現は、フェミニズム文脈においてしばしば見落とされがちな、語らない主体論理可視化する重要な契機となる。また、このような「語らないこと」の倫理は、寺山修司詩作にも見られる。たとえば阿部定事件主題にした作品群では、語られすぎた欲望暴力物語の外側に、語られないままの沈黙が配置される。寺山にとって、語ることによって自己が立ち上がるのではなく、語らないことによってこそ輪郭を与えられる主体存在するという逆説が重要であった。とりわけ彼の詩や戯曲に描かれる女性像(娼婦、母、乙女)は、しばしば制度の外に佇み、語られずにいることによって、むしろ社会暴力性を照らし出す存在として描かれる。

沈黙のうちに自己選択を成立させる女性の姿は、語ること・主張することを通じて自我を立ち上げてきたフェミニズムの流れとは一線を画しながらも、それを内側から補完しうるもう一つの可能性として位置づけられる。《主婦ブルース》と寺山修司詩作は、「語らなければ存在しない」という制度圧力に対し、「語らないままに存在し続ける」ことが、制度に対する対抗的な主体性のあり方となりうることを提示していた。

この観点から見ると、制度設計においては、「語る自由」と同様に「語らない自由」「沈黙する権利」をいか尊重するかが問われることになる。

他者との関係において自我がどのように成立しうるか

このような非対称性問題は、他者との関係において自我がどのように成立しうるかという哲学的問いへと接続される。具体的には、制度によって「語らないこと」が許容されるべきかどうか、また沈黙する者をいか制度の中で位置づけるかという課題が生じる。

ここで参照されるべきは、社会学者チャールズティリーが論じた「カテゴリー的不平等(categorical inequality)」の概念であるティリーによれば、社会制度はしばしば人々を特定カテゴリーに分類し、その分類を通じて資源権利へのアクセス構造的な差異をもたらす。選択夫婦別姓制度をめぐる議論においても、「姓を選ぶ/選ばない」という区分制度的に固定化されると、それ自体が新たな社会境界を生む可能性がある。たとえば、同姓を選んだ者が「伝統を守る保守的立場」とされ、別姓を選んだ者が「変革的/進歩的」な立場と見なされるなど、個人選択無意識のうちに政治的・文化的ラベリングを受ける事態が生じる。これは、選択自由があるからこそ、逆に選択内容が新たなアイデンティティ指標となり、当人意思とは無関係社会評価区分根拠とされるという新たな境界である。そのため、制度設計には、カテゴリー化の力学が生む潜在的排除不利益への慎重な配慮が求められる。

こうした哲学的社会構造的な視点を踏まえたとき制度は単に選択肢を増やすだけでなく、語らない自由沈黙をも制度内に位置づける必要がある。ここから先は、倫理制度交差点において、いかにして沈黙や非選択尊重うるかという、より深い次元議論となる。

まず、レヴィナスは『全体性無限』において、自己他者の顔に直面することによって、つまり一方的な応答責任に巻き込まれることによってこそ立ち上がると主張した。そこには、相互的なやり取りが前提ではない、倫理の根源的な非対称性がある。つまり、語られない他者沈黙に対しても、応答を要請される私たち姿勢倫理の出発点であるとされるのである。こうした観点は、他者沈黙承認する制度設計必要性と深く響き合う。

次に、ルイ・アルチュセールの「呼びかけ(interpellation)」論もここで参照されうる。アルチュセールによれば、個人国家装置制度的言説によって無意識のうちに「呼びかけ」られ、主体として構築される。つまり、たとえ沈黙していたとしても、制度文脈の中ではすでに何らかの立場を“呼び出されている”のだとされる。この点においても、制度に対する無言の従属を単なる自由意思として解釈することには注意が必要である

その一方で、他者承認を通じて自己意識が形成されるという構造を体系的に提示したのが、ヘーゲルの「相互承認」の思想であるヘーゲルは『精神現象学』において、自己意識が確立するためには他者から承認必要とするが、その承認一方的では成立せず、双方が自己表現しあう関係の中でのみ可能であると論じた。この相互承認は、対等な他者関係における自己確立を前提とする点で、自由平等理念哲学的に基礎づける重要モデルである

しかし、現代社会においては「自己を語らない」ことでしか自らの尊厳を保てない人びとも存在する。そのような状況では、ヘーゲル的な相互承認モデルでは十分に説明しきれない現実がある。むしろ、語らない他者沈黙をもそのまま承認し、語る/語られる関係から降りる自由までも包摂する必要がある。このときヘーゲルの構図はむしろ出発点として捉え直されるべきであり、「語らないことを承認する」ための制度想像力は、まさにそこから展開されねばならない。

これら四人の思想家が示唆するのは、制度主体関係性における多層的な緊張であるティリーが指摘した「カテゴリー化」の力学は、制度いかにして人々の行動範囲構造的に規定するかを示し、レヴィナスはその構造を超えて、倫理は常に非対称な他者関係から始まると主張する。アルチュセールは、制度的言説によって主体無意識に構築されてしまメカニズムを暴き、ヘーゲル承認関係対称性を通じて自由の実現を構想した。それぞれの理論は、一面的には矛盾しあうようにも見えるが、選択夫婦別姓制度をめぐる今日の状況においては、むしろ互いに補完的である。すなわち、制度個人いかに分類し、語らせようとするか(ティリーアルチュセール)を見抜きつつ、語られない者との関係倫理を見出す視点レヴィナス)と、語りの対称性に基づく自由モデルヘーゲル)を柔軟に組み合わせることで、私たちは初めて、「語ること」と「語らないこと」がともに尊重される制度設計可能性を構想することができる。

理屈はそうだ。しか果たして、語らない自由保障制度設計に組み込めるだろうか。社会における和解を考えたとき制度の再設計ではなく、制度外の深慮が求められるのではないか伝統・習慣との調和を目指したE・バークのような保守の考え方のほうが示唆的だ。また、文学的まなざし有効な力になるだろう。

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Permalink |記事への反応(0) | 19:53

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2025-06-28

氷河期団塊みたいに学生運動とかやって上の世代をぶっ殺しまくんないといけなかったのかなあ

変にまじめに頑張ったからひどい目にあいっぱなしなのかもしれん

俺らに必要なのは親殺しだった

Permalink |記事への反応(1) | 15:40

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2025-06-06

anond:20250606205634

しろ世間知らずに極端なこと言ってるの学生運動時代のじじいばっかでしょ

Permalink |記事への反応(0) | 20:58

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2025-05-27

anond:20250527071635

あの気持ち悪さって、学生運動左翼界隈の気持ち悪さに通じるんだよね

上っ面では理想論を掲げて置いて、女関係ぐっだぐだなの

Permalink |記事への反応(0) | 07:19

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2025-04-21

サヨク」なんて安倍政権以前からも使われてたんだが

まじめな話、第二次安倍政権くらいから急にサヨク!とかタレント評論家とかSNSも言い始めて、60年代学生運動時代のそんな古い用語を掘り起こして謎と思ってたら、後に岸家と反共宗教関係が明らかになって納得した

というブコメ。「サヨク」なんて安倍政権以前からも使われてたんだが…スター付けてる人たち、認知が歪んでるか、陰謀論に毒されてないか

  

Google トレンドで「サヨク -日本、2004 -現在」の 人気度の動向 を見る

https://trends.google.co.jp/trends/explore/TIMESERIES/1745212200?hl=ja&tz=-540&date=all&geo=JP&q=%E3%82%B5%E3%83%A8%E3%82%AF&sni=3

Google トレンドで「左翼 -日本、2004 -現在」の 人気度の動向 を見る

https://trends.google.co.jp/trends/explore/TIMESERIES/1745212200?hl=ja&tz=-540&date=all&geo=JP&q=%E5%B7%A6%E7%BF%BC&sni=3

 

anond:20250420222345

Permalink |記事への反応(1) | 14:14

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2025-04-17

anond:20250417110040

タカシの朝は早い

布団の中で天井を見つめ、自分人生とはなんだったのかと考えずにはいられない。

それなりの大学入学したが、そこで共産主義に傾倒し、学生運動に参加してからタカシ人生は変わった。

学生運動は楽しかった。生きているという実感があった。心を許しあえる友にも出会えた。

しかし、年を経るにつれ、友は皆結婚し、活動から離れていった。

家庭を持ち、社会に飲み込まれ堕落していった。

何人かの友はたまに会うと、お前もいい加減現実を見ろと説教じみた事を言い、タカシの方から連絡を絶った者も多い。

学生時代に反発していた「大人」と同じ事を言う友が許せなかった。

もちろんタカシ結婚をしていない。

50を過ぎたころ、インターネットが広まりタカシはそこを活動の中心とした。

年相応に体力は落ち、デモ活動などにも参加するのが億劫になっていた。

インターネットTwitterならば、そこで活動が出来る。

そしてあの男が現れた。

安倍晋三である

右翼象徴保守の巨頭。日本アメリカに売る売国奴

タカシの魂は震えた。自分の生涯をかけて戦える相手を得られた事に。

安倍晋三の行いの数々にタカシ激怒した。必ず、かの邪知暴虐の右翼の王を除かなければならぬと決意した。

タカシキーボードを打つ指は止まる事がなかった。ひたすらに安倍晋三への批判を繰り返した。

しかし、そんな戦いの日々が終わる時は思ったよりも早く来た。

安倍晋三が、あっけなく死んだからだ。

安倍晋三の死を伝えるニュースを見たときは、タカシは狂喜した。

ついに天罰が下ったと、狭いアパートの中で、雄たけびを上げた。

見ろ!これこそが民意だ!貴様の数々の行いの報いがついに銃弾となり貴様を貫いたのだ!

数日間高揚した気分でキーボードに向かったが、その頃からタカシ自分の不調に気付いた。

自分の中の燃え盛る炎が消え、全てを空しく感じるのだ。

人生最大の敵と見据えた安倍晋三突然の死は、タカシ活動への熱い思いを奪い去っていった。

Twitterを見ない日はないが、そこに情熱はもうない。議論に参加する事はあっても、燃える物がなかった。

タカシ天井を見つめ、自分人生とはなんだったのかと考えた。

「晋三、なぜ死んだ」

ひとしずくの涙が、目からこぼれた。

Permalink |記事への反応(2) | 11:34

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2025-04-09

anond:20250409155133

学生運動のことを戦争と言っている可能性も微粒子レベルで残存している

Permalink |記事への反応(0) | 15:54

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