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はてなキーワード:妹尾河童とは

2024-11-13

anond:20241113184056

妹尾河童

Permalink |記事への反応(0) | 18:42

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2024-10-03

anond:20241002194458

1990年代

編集

1992年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

4月6日 十四歳のエンゲージ谷村志穂小説10

4月20日 不良と呼ばれた夏高橋三千綱小説10

5月11日王女アストライア藤本ひとみ小説10

5月25日東京防衛軍よしもとよしとも漫画10

6月8日 あたしの嫌いな私の声成井豊小説10

6月22日 星虫岩本隆雄小説10

7月6日ブラックホール宮崎由香、綾瀬麦彦オリジナル10

7月20日超能力ワイン香り藤井青銅小説10

8月3日 北壁の死闘 ボブ・ラングレー海外小説10

9月7日北村想怪人二十面相・伝北村想小説10

9月21日 都会島のミラージュ寺田憲史オリジナル10

10月26日マドモアゼルモーツァルト福山庸治漫画10

11月9日ベルサイユのばら外伝池田理代子漫画10

11月24日 ロンリーランナー喜多嶋隆小説 全9回

12月7日アンデルセン雪の女王ハンス・クリスチャン・アンデルセン古典 全5回

12月14日アドベンチャー的五大ニュース藤井青銅オリジナル 全5回

1993年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月4日おしまいの日新井素子小説10

1月18日 五番目のサリーダニエル・キイス海外小説10

2月15日オズ樹なつみ漫画10

4月5日 夢の木木根尚登小説10

4月19日 猫のゆりかごカート・ヴォネガット・ジュニア海外小説10

5月10日春休み少年探偵宗田理小説10

5月24日テレヴィジョン・シティ長野まゆみ小説10

6月7日ハリーアキラ 辻野臣保オリジナル 全5回

6月14日ジュラシック・パークマイクル・クライトン海外小説 全15回

7月5日ふたり赤川次郎小説10

7月19日スフィアマイクル・クライトン海外小説10

8月16日ブルボン封印藤本ひとみ小説 全15回

9月6日 くたばれ!ビジネスボーグ草上仁小説10

9月20日武蔵野蹴球団木根尚登小説10

10月4日 ザ・マンボスパイマキノノゾミオリジナル 全5回

11月1日草上仁ミラクルワールド草上仁小説 全4回

11月8日都立高校独立国首藤剛志小説10

12月6日サンタクロースが歌ってくれた成井豊小説10

12月20日 我輩は犬である藤井青銅オリジナル 全5回

1994年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月3日アドリア海復讐ジュール・ヴェルヌ古典 全15回

1月24日 紅はこべバロネス・オルツィ古典 全15回

2月14日少年探検隊池内紀 その他 全10

4月4日 霧隠れ雲隠れ三田誠広小説10

4月18日エンジェルスエッグ村山由佳小説10

5月9日平成トム・ソーヤー原田宗典小説10

5月23日BANANAFISH吉田秋生漫画10

6月27日 昔、火星のあった場所北野勇作小説10

7月11日ウォッチャーズ D・R・クーンツ海外小説 全15回

8月15日 あの夜が知っている R・D・ツィマーマン海外小説10

8月29日アナスタシアシンドロームメアリ・H・クラーク海外小説10

9月26日アリアドニの遁走曲コニー・ウィリスシンシアフェリス海外小説10

1011バイオレンスジャック永井豪漫画 全9回

10月24日 笑う20世紀藤井青銅小説 全9回

11月7日 カルパチア綺想曲田中芳樹小説10

12月5日 レディ・スティンガークレイグ・スミス海外小説10

12月19日イノシシが来た藤井青銅オリジナル 全5回

1995年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月4日三銃士アレクサンドル・デュマ古典 全13回

1月30日リプレイケン・グリムウッド海外小説10

2月13日吸血鬼ドラキュラブラム・ストーカー古典10

2月27日 せいけつ教育委員会ホイホイ村田基小説 全5回

3月6日オーバー・ザ・ハポン〜空の彼方(かなた)へ〜 伊佐治弥生オリジナル 全5回

4月3日魔法の王国売りますランドオーヴァーPart1テリー・ブルックス海外小説10

4月17日エヴァが目ざめるときピーター・ディッキンソン海外小説10

5月1日ヴァーチャルガールメイミー・トムス海外小説10

5月15日秘密の友人 アンドリュー・クラヴァン海外小説10

6月12日BANANAFISHパート2吉田秋生漫画10

6月26日BANANAFISHパート3吉田秋生漫画10

7月24日まれた街ジャック・フィニィ海外小説10

8月7日アルジャーノンに花束を[注 7]ダニエル・キイス海外小説10

8月14日 優しすぎて、怖いジョイ・フィールディング海外小説10

8月28日夏への扉ロバート・A・ハインライン海外小説10

9月11日魔術師の大失敗ランドオーヴァーPart3テリー・ブルックス海外小説10

9月25日イッセー尾形劇場凡庸の極み近藤峰子、柴田喜幸オリジナル10

10月9日 踊る黄金ドナルド・E・ウェストレイク海外小説10

11月20日ウエディング・ウォーズ草上仁小説10

12月4日 笑う20世紀 Part2藤井青銅オリジナル 全5回

12月11日ねずみのチュー告藤井青銅オリジナル 全5回

1996年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月4日ロビンフッド冒険ハワードパイル海外小説 全7回

1月15日モンテ・クリスト伯アレクサンドル・デュマ古典 全15回

2月5日 二役は大変!ドナルド・E・ウェストレイク海外小説10

2月19日 新・夢十夜二木美希子 他オリジナル10

4月1日 お父さんの会社草上仁小説10

4月29日 ダーク・ウィザード〜蘇りし闇の魔導士〜[注 7]寺田憲史小説 全5回

5月20日ブラジルから来た少年アイラ・レヴィン海外小説10

7月15日 青の時間 薄井ゆうじ小説10

7月29日精神分析ゲーム バチヤ・グール海外小説10

8月12日時間泥棒ジェイムズ・P・ホーガン海外小説 全5回

8月19日 黒いユニコーンランドオーヴァーPart3テリー・ブルックス海外小説10

9月2日大魔王の逆襲ランドオーヴァーPart4テリー・ブルックス海外小説 全15回

9月23日イッセー尾形たゆたう人々イッセー尾形小説10

10月7日 嘘じゃないんだドナルド・E・ウェストレイク海外小説10

10月21日 笑う20世紀パート3藤井青銅オリジナル10

12月2日 今夜は眠れない宮部みゆき小説10

12月16日 モー!いいかげんにして!藤井青銅オリジナル 全5回

1997年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月6日おいしいコーヒーのいれ方Ⅰ 〜キスまでの距離村山由佳小説 全5回

1月13日おいしいコーヒーのいれ方Ⅱ 〜僕らの夏〜村山由佳小説 全5回

2月3日記憶の城大田淳子 他オリジナル10

3月31日 邪鬼が来る 谷登志雄小説10

4月14日 P木根尚登小説10

4月28日天体議会プラネットブルー長野まゆみ小説 全5回

5月5日家族ホテル内海隆一小説10

5月19日 星の感触 薄井ゆうじ小説10

6月2日夏の魔術田中芳樹小説10

6月16日 笑う20世紀パート4藤井青銅オリジナル10

6月30日ロスト・ワールドアーサー・コナン・ドイル古典10

7月14日 顔に降りかかる雨桐野夏生小説10

8月4日少年H妹尾河童小説20

9月1日日常生活冒険北野勇作オリジナル 全5回

9月8日完璧な涙神林長平小説10

9月22日イッセー尾形たまゆら日記イッセー尾形小説10

10月6日 夢にも思わない宮部みゆき小説10

1020フルネルソン 永倉万治小説10

11月3日新宿鮫・氷舞大沢在昌小説10

12月8日おいしいコーヒーのいれ方Ⅲ 〜彼女の朝〜村山由佳小説 全5回

12月15日タイガーにしなさい!藤井青銅オリジナル 全5回

1998年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月5日 虹を操る少年東野圭吾小説10

2月2日 嘘の誘惑富永智紀 他オリジナル10

2月16日電気女護島〜エレクトリック・レディラン藤本有紀オリジナル10

3月30日 着陸拒否 ジョン・J・ナン海外小説10

4月13日オペレーション太陽(ソル)小池小説10

4月27日天使リー喜多嶋隆小説10

5月11日少年漂流松本雄吉オリジナル10

6月8日Megスティーブ・オルテン海外小説10

6月22日分身東野圭吾小説 全15回

7月13日タイムリーパー大原まり子小説10

7月27日 笑う20世紀パート5藤井青銅オリジナル 全5回

8月3日封神演義 訳:安能務古典20

8月31日路地裏のエイリアン北野勇作オリジナル10

9月28日レッドレイ柴田よしき小説10

1012ゲノムハザード司城志朗小説10

10月26日 夢源氏祭文小池一夫漫画10

11月23日 ぼくは勉強ができない山田詠美小説10

12月21日 「卯」の音も出ない!藤井青銅オリジナル 全5回

1999年

開始日作品名原作・作原作ジャンル 話数

1月4日海賊モア船長の遍歴多島斗志之小説20

2月1日悪戯楽園 さわだみきお 他オリジナル10

2月15日蒲生事件宮部みゆき小説10

3月29日カラフル森絵都小説10

4月12日しゃべれどもしゃべれども佐藤多佳子小説 全15回

5月3日 名馬 風の王 マーゲライト・ヘンリー海外小説 全5回

5月31日魔女たちのたそがれ赤川次郎小説10

6月28日 笑う世紀末探偵藤井青銅オリジナル10

7月26日おいしいコーヒーのいれ方Ⅳ 〜雪の降る音〜村山由佳小説 全5回

8月2日封神演義 第2部朝廷軍の逆襲 訳:安能務古典20

8月30日 鬼の橋伊藤小説10

9月13日トリガー 霞田志郎小説10

11月8日狩人たち 薄井ゆうじ小説10

11月22日不思議百貨店 北阪昌人 他オリジナル10

12月6日Permalink |記事への反応(1) | 02:13

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2023-08-14

anond:20230814080253

(o´・ω・`o)ハイハイ妹尾河童に噛み付いた山中恒の話したらええんか?

Permalink |記事への反応(0) | 08:06

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2023-05-16

anond:20230516204155

妹尾河童リベラル戦中生活に噛み付いた山中某の話していい?「はだゲン」とも絡めて話できるけど?

Permalink |記事への反応(0) | 20:56

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2022-05-24

anond:20220524194422

山中恒だったっけか、妹尾河童に『戦中にんな開明的でリベラル思想暮らしができたわけがない!!オレなんかもっとアホバカだったぞ!!ウソつくな!!』てブ厚い本で難癖つけたの(苦笑)

Permalink |記事への反応(1) | 19:51

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2022-03-27

月刊アフタヌーンで二回、漫画化されているピェンローって鍋は美味いの?

今月号のアフタヌーン掲載されている『天狗台所』って漫画ピェンローって鍋を紹介していた

干し椎茸の戻し汁で白菜鶏肉豚肉春雨を煮て、ゴマ油を垂らし、塩と一味とうがらしスープに溶かし、それをつけ汁にして食べる鍋だ

この鍋は昔、木村紺の『神戸在住』でも作中に登場していて、その際は大根べったら漬けと一緒に食うと美味いみたいな話をしていたような記憶がおぼろげにある

元ネタはどちらも妹尾河童という人の『河童スケッチブック』という本で、『天狗台所』ではコマ外に参考先として記載があり、『神戸在住』では作中の登場人物がその本を読んで作りたくなったと語っていた

二回紹介されると、そんくらい美味いんかなと思いながらも、鍋の季節ももう終わるから誰か作ったことある人がいたら感想を聞きたくなった次第

Permalink |記事への反応(0) | 18:56

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2021-12-14

anond:20211214115244

妹尾河童山中垣の論争かよ

Permalink |記事への反応(0) | 11:54

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2021-03-08

必読書コピペマジレスしてみる・やっぱりオススメの21冊編 (1)

思い出してどうしても書きたくなったので書く。

前回→anond:20210301080225

小野不由美魔性の子

ベストセラー十二国記シリーズエピソード0なのだけれど、独立して読めるのでこれにした。

この作品に魅了された理由は二つある。一つは、二つの異世界出会うことで起きる惨劇SF的に面白いということ。こちらの常識が向こうには全く通じず、逆もまたしかり。ホラーではあるが、コミュニケーション不全の悲しみもある。作中の大量死の原因は、たった一つの誤解が原因なのだ

もう一つは、主人公の未熟さが残酷なほど明らかになっていくことだ。ある意味ファンタジーに逃避しようとする読者に喧嘩を売る態度で、後述するが僕は作者に喧嘩を売られるのが好きである

ヤスミナ・カドラ「昼が夜に負うもの」。

貧困による家族との別離恋愛もつれや政治的立場の相違によってばらばらになっていく幼なじみ人妻による少年の誘惑、昔の知人との思いがけぬ場所での劇的な再会などなど、個人的に好きな要素が濃密に詰め込まれている。それは安易な娯楽に堕しそうでいて、何とか踏みとどまっている。

カミュ小説では背景に過ぎなかった人々を主役にしているのもいい。「異邦人」のアラブ人はまったくの他者というか、理解できない原理で動く人格を描かれない、あるいはそもそも持たない存在だったように記憶している。

同著者の「カブールの燕たち」も面白かった。イスラーム原理主義者により公衆面前で恥をかかされたことで、妻は夫を軽蔑し、憎むようになる。タリバン政権下の苛烈描写は読んでいて苦しく、告発の書としても読めるのだが、同時に、ストーリー自体オペラのように派手なのだ。わざとだろうか?

小松左京「果てしなき流れの果に」

壮大な時間空間の中で行われる追跡劇で、歴史改変タイムパラドックス進化の階梯など、テーマスケールが大きすぎてこの長さでそれをやろうとするのは完全な蛮勇なんだけど、でもたぶん小松左京作品では一番好き。この作品にはエピローグが二つあり、そのうちの片方は比較的序盤に現れる。失踪していたある登場人物が帰ってくる場面だ。これを、小説最後まで読んでからもう一度読むと、深いため息が出る。本当に果てしない旅を経て、帰ってきたのだなあと。

扱われた科学技術は古びるかもしれない。未来世界女性観や社会描写も今では受け入れられないかもしれない。でも、表現しようとしたテーマは古びていない。SFはいだって宇宙時間の果てに手を伸ばそうと愚直なまでの試みなのだ

フリオコルタサル「石蹴り遊び」

冒頭で、パリのどこを歩いていてもお互いに出会ってしま恋人の話で始まったので、どんなロマンチックな話になるのかな、と期待したのだが、友人が服毒自死未遂したり恋人赤ちゃんが死んだりしてもひたすらマテ茶や酒で飲んだくれている、こじらせ芸術家ワナビを含む)たちのお話だった。

しかし、この作品には仕掛けがある。通常の順番通りに読む「第一の書」という方法と、著者に指定された順番で、巻末にまとめられた付録の章を挟みながら読む「第二の書」という方法、この二通りで読めるのだ。第二の書では章の番号が飛び飛びになり、まさに石蹴り遊びのようになる。そこでは第一の書で省かれていたいくつかの事実や、登場人物の秘めた行動原理が明かされる。そればかりか新聞から脈絡ない切り抜きや、この本の著者と思しき人物の晦渋な文学論を含んだ独白が含まれ、そこでは一貫性を過剰に求め、受動的にしか読もうとしない者が批判される。要するに読者に喧嘩を売ってくるわけだ。

読者に喧嘩を売る芸術が好きだ。なぜなら偉大な作家と同じ土俵に立てた錯覚を持てるから

シドニー=ガブリエル・コレット青い麦

「ダフニスクロエー」並にこっぱずかしいイチャラブもの。誰だって一緒に育ってきた少年少女が迎える性の目覚め的なシチュエーション萌えしまう時期があるのだと思う。もっとも、村上春樹作品場合、一緒に育ってきた幼馴染の男女は不幸な結末を迎えるのが常套なのだけれど。

少年人妻に誘惑され先に性体験をするというのも、王道でいい気もする。とはいえ、昨今は少女が先に目覚めるパターンも読んでみたいと思うのである

沢木耕太郎深夜特急

北杜夫の「どくとるマンボウ航海記」とか妹尾河童インド旅行記にしようかとも思ったが、終着地のロンドンについてからオチが笑えたのでこれにした(興味があったらこの二つも読んでください)。

元々はデリーからロンドンまでバスで行けるかどうかという賭けが旅のきっかけだが、「一人旅海外は二十六歳くらいがちょうどいい、それよりも若い経験値が少なすぎて、あまりにもすべてを吸収してしまおうとする」なんて趣旨のくだりがあり、初めての一人旅を読んでそうかもしれないとうなずいた。

少し前の時代旅行記面白い。今では身近なフォーケバブがすごく珍しいものとして書かれているし、天然痘が根絶されていない時代の怖さもある。一方、アフガニスタンイランが今ほど物騒ではなく書かれており、政変を身近な危険として感じることができる。

それはさておき、ほんと、スマホができて一人旅はずいぶんと楽になった。

アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ夜間飛行

強くてかっこいいことや、くじけずに挑むことに背を向けていた自分が気に入った数少ない強い人間物語。「星の王子様」が気に入った人は、ぜひぜひこちらを読んでほしい。いや、星の王子様子供向けに感じられた人や、表現が簡潔すぎたり抽象的過ぎたりしていると感じた人にこそ読んでほしい。あの物語の背後にあった、サンテグジュペリ飛行機乗りとしての経験がそこにある。

ウラジーミルソローキン「青い脂」。

はるか未来の、中国の影響下にあるロシア。そこでは文豪クローン物語執筆させることで、謎の空色物質を生成する、錬金術プロジェクトが稼働していた! この神秘物質をめぐって繰り広げられる陰謀の周囲には、ロシア文豪文体パロディあり、フルシチョフ×スターリンのイチャラブセックスあり、ナチス同盟を結んだ並行宇宙ソ連あり。

筒井康隆高橋源一郎矢作俊彦を足して三で割らずに、ロシア権威文学暴力セックスでぶっ飛ばす。ちなみにラストは爆発オチループオチだ。

筒井康隆残像に口紅を

章が進むごとに使える文字を一つずつ減らしていく趣向で、たとえば最初の章から「あ」の含まれ言葉を使えなくなっている。表現の自由と不自由について体を張って考える作品であり、使えない文字が増えるにつれ、新しい表現開拓しなければならない。その中で語られる文学論や自伝は、片言だからこそ重い。また、使える文字制限がある中での官能表現も、表現の自由について鋭く問う。

筒井康隆のすごいところは、狂っているように見える文章を書く才能だ。それがなんですごいのかっていうと、正気を失った人をそれらしく演じるのがとても難しいからだ。というのも、精神を病んだ人のなかにも、本人の中では一貫した理屈があり、全くのでたらめではないからだ。また、倫理観の壊れた人間を書くのがめちゃくちゃうまい。かなりグロ耐性のある自分も「問題外科」だけは気持ち悪くて読めなかった。これも、人間常識についてかなり深く考えないとできないことだ。

ちなみに、ジョルジュ・ペレックの「煙滅」はイ段の文字を一回も使わないで翻訳された小説で、これもただの遊びにとどまらない。語りえないホロコーストという事件モチーフにしていて、あるべきものが不在なのにそれが何かわからない居心地の悪さをテーマにしている。これが気に入ったらオススメしたい。

レフ・トルストイアンナ・カレーニナ

ドストエフスキーヤバいやつだが、トルストイもそれ以上にヤバいやつだ。家庭を顧みずに財産を国に残そうとする狂信者だ。正直、妻や子供たちがかわいそうだ。後期の「光あるうち光の中を歩め」もはっきり言って宗教の勧誘パンフレットであり、読んでいて内容が完全に予想できる。ヤバい新興宗教パンフレットのほうが何が書いてあるか予想できなくてある意味でまだ興味深い。

しかし、そんな将来そこまで頭の固くなる人間不倫の話を書いたのだから面白い。確かに、清純な愛を貫くいい子ちゃんカップル不倫カップルの対比はわざとらしい。けれども、まじめカップル愛情の細やかさと、一時の感情に負けた罪のあるカップル、どちらも美しい文章で書かれている。物事は正しくあるべきと考えている人間が、罪を犯してしまう悲しみを描いているのがいい。

これは、プロット道徳に完全に屈従させてしまう前のトルストイのすばらしさが詰まっている(そういうわけで好きな長篇の順番は年代順に「アンナ・カレーニナ」、「戦争と平和」、「復活」)。

あ、今思い出したけど、ソルジェニーツィンも好きだったんだった。

星新一「つねならぬ話」

作品根底には人間性への諦念が横たわっているのだけれども、初期の頃はそれが明確な暴力となって描かれていた。表現淡々としているが、殺人人類滅亡なんてよくある話だった。けれども、このころになるともっと表現が静かになっていった。悟りを開いた、というのとは違う。間違いなく諦念はある。けれども、苦い絶望とはまた別の感情がこもっている気もする。非SFのものが多いのも面白いので、星新一の芸風に飽きた頃に改めて手に取ってほしい。

続く→ anond:20210308082031

Permalink |記事への反応(4) | 08:18

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2012-12-03

コミックスってサイト白菜鍋のレシピがパクられてるので

http://anond.hatelabo.jp/20071207170751

元ネタ貼っておくね。このエントリ妹尾河童さんの本を元ネタにしてるけどちゃんとリンク貼ってるからね。

Permalink |記事への反応(1) | 12:28

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2008-01-23

http://anond.hatelabo.jp/20080122234742

マジレスするよ

ゴールデンボーイ』スティーブン・キング/新潮文庫

中篇二つ。片方は爽やか、片方はハラハラ。

少年H』妹尾河童

有名だし読んだことあるかもしれないけど一応。

バグ松岡圭祐/徳間文庫

大人気テレビゲーム子供にある影響を与えて、どうたらこうたらという話なんだけど、小説として面白かった。

Permalink |記事への反応(0) | 00:02

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2007-12-09

妹尾河童氏のピェンロー

まだ誰もリンクされていない様なのでしておく。

http://www.yui.or.jp/7jigen/club/penro1.html

イラスト付きで、大勢での楽しみ方も載っているのでよろしかろう。

早速作ってみた。

春雨を買い忘れるという大失態を犯したがそれでも十分美味かった。

今から明日の朝用に春雨買いに行って来る。ノシ

http://anond.hatelabo.jp/20071207170751

Permalink |記事への反応(0) | 23:09

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2007-11-30

anond:20071129222226

妹尾河童の本に載ってるのか。うまそう!!

http://www.yui.or.jp/7jigen/club/penro1.html

Permalink |記事への反応(0) | 17:45

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2007-05-27

井上ひさしの机の前に張ってある文字

むずかしいことをやさしく。

やさしいことをふかく。

ふかいことをゆかいに。

     ・

困難は分割せよ。(デカルト

作者は常に読者に不意打ちを

かけねばならぬ。

ほんとうに起こったことの時間を

すりかえる。

文章というものは、口語と同じく、

頭の中にはっきりと摑めているか

いないかに最も大きな問題がある。

     ・

エッセイはよくよくでなければ書くな。

書くなら「作品」としてのエッセイを。

これまでに名作、傑作のたぐいを一作も書いていないと思え。勝負はこの五年だ。

吉里吉里人』を否定しつつ進め。芝居の大当たりを過大評価してはいけない。

一字一字苦しむがよい。

集中心!

出典:河童が覗いた「仕事場」 /妹尾河童 

Permalink |記事への反応(2) | 11:54

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