
はてなキーワード:大槌とは
岩手沿岸部を北から紹介していって、順番から言えば次が大槌と釜石なんだけど、そろそろこの辺から気が重くなるのよね。
もっと北のほうから311(東日本大震災)の被災地は存在しているのだけど、大槌は津波と火事で市街地が全部なくなった町なのよ。こういうところがここから南にはちらほら現れてくる。もちろん過去の津波の教訓のおかげで被害を避けた、っていう例もあるけどね。船が建物の上に乗り上げたやつ。あれは大槌だけど解体されたし、廃墟になった役場も完全に解体して無難な跡地碑だけが残ってる。
自分にとって大槌は地元銀行のそばにある寿司屋がいい仕事していて美味かった、という記憶で止まっている。震災後はほとんどこの地をスルーしているのね(しかも三陸自動車道はスルーするのに都合がいい場所を走っている)。
いちおう調べ直したら、アニメ映画「岬のマヨイガ」で主人公たちが買い出しに出てくる沿岸の町のモデルになったのが大槌町らしい。大槌町の公式サイトにモデル地の地図はあるので興味があったらそちらを調べて欲しい。あれ面白い映画だしね。ただ自分としてはあれの聖地も盛岡の仁王小学校そばにあるでかい地蔵のほうが馴染みがある。
あ、震災前も後も残っている名所が1つあった。蓬莱島だ。これはNHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」のモデルになったと言われる島で、島だけど舟なしでも上陸が可能。ただし人形劇の面影は一切ないのでそのつもりで。
大槌はこの市街地の北、山田との間に、吉里吉里と言われる地域がある。ひょっこりひょうたん島の原作者である井上ひさしがこの地をモデルに「吉里吉里人」という小説を書いて、これが1980年代のミニ独立国ブームに火をつけた(吉里吉里も吉里吉里国というミニ独立国を名乗って観光に力を入れていた)んだけど、たぶんこのブームを知っているのは今の50代以上だしその跡もほとんど残っていない。ただ、この地域のさらに北の端に白い電話ボックスがある。ここに置いてある電話は電気的にはどこにも繋がっていなくて、でもここに来て亡くなった人と話す人が非常に多い。風の電話と呼ばれていて同名で映画化もされた。現地には案内も少ないので興味がある場合はナビ頼りでどうぞ。
釜石は製鉄の街として、一時期は盛岡に次ぐ県内第ニの人口を擁する街だった。それ(製鉄)絡みの場所が少し残っている。
古い方で言えば釜石市街地からは少し離れるのだけれど、橋野高炉跡。地味だけど世界遺産の構成要素の1つになっている。かなりの山奥にあって、許可無しで見えるところだけでもたぶん「ここで作るまでのことが必要だったのかもな」と思えると思う。ここより新しい鉄絡みと言えば釜石鉱山跡。ここも国の文化財に指定されていて、冬以外は見学が可能。ただ年数回行われる坑道見学に参加して見たほうがより面白いと思う。
工場は24時間操業で、働く人も多かった。そういう人たちが働いた後に向かったのが呑兵衛横丁で、ただここは津波で壊滅して、残った店が移動した仮店舗も営業期限が来て多くが廃業した。ただ3店舗だけが市内中心部のかまりばという飲食店街に移転を果たしている。まあここに来るということは確実に釜石泊まりになることが前提となってしまうので日帰りではおすすめしない。酒以外の労働者のための食べ物として生まれたのが釜石ラーメン。極細麺の醤油味であっさり。新華園という店が元祖といわれているが、釜石ラーメンと言って出している店の味の優劣はほとんどないので、見かけた店で食べていいと思う。
新日鉄釜石といえばラグビーを思い出す中年以上の人もいると思う。このラグビーチームは現在釜石シーウェイブスというクラブチームになって現存している。3部リーグ落ちをなんとか堪えた2部リーグ所属として頑張っている。8月9月は市街地にある練習場で公開練習していたけど、10月からは新シーズンということで大槌との間にある鵜住居スタジアムというところで公式戦を行う予定。
釜石ラーメン絡みで紹介しないといけない店が1つあった。工藤精肉店の2Fの食堂。ここは定食といっしょにラーメンを注文する人が多いのだけど、そもそのその定食の量が多いことで有名。おすすめメニューはカツカレー。お腹を空かせてどうぞ。
製鉄とも釜石とも全く関係ないが、市内には国内唯一のミッフィーカフェがある。公式ナインチェ・プラウスなカフェメニューを出してる。味はそれなり(まずくはない)だけど、うさこちゃんに興味がある人はこっちの店のほうがいいかもしれない。
http://anond.hatelabo.jp/20130531155243
事業主体・ガ島通信と、事業乗っ取りを目論む業務委託先のガチンコバトルは舞台をFacebookからリアルの場に移して展開される模様。
現地・大槌で教祖化する業務委託先は、現地から信者複数名を引き連れて上京。迎え撃つガ島通信は法的根拠を武器に対抗か。
「事業も資金もタダでよこせ」という無茶苦茶な論理の業務委託先に対して、ガ島通信は法的には圧倒的有利だが、業務委託先は会場を信者で埋め尽くし、ガ島通信を人民法廷にかけるという手段に出るらしい。
信者集めに暗躍しているのは「大槌みらい新聞東京サポーター」を束ねる関東在住の人物。ガ島通信が今夜行う説明用の資料を事前に手に入れ、手下に今夜のガ島通信の説明はすべて嘘であると吹き込んでいる模様。
だが、この人物の利害関係がもう一つわからない。ガ島通信を吊るしあげ、法的に弱い業務委託先に肩入れすることでこの人物がどんな利益を得るというのだろうか。
ポスティング会社の支払いが今月か来月かでもめて崩壊しかかっている大槌みらい新聞。
業務委託先に暴言を吐く事業主体と金の支払いをちょろまかす業務委託先の戦いは、業務委託先による事業乗っ取りという斜め上の第2ステージに突入している。
備品・OA機器等を引き揚げてとっととおさらばしたい事業主体と、備品を人質に、事業主体の資金まで含めて事業丸ごと乗っ取ろうとする業務委託先。
裁判でも起こしてケリをつければよいはずの事業主体の歯切れが悪いのは、「被災地を敵に回す団体」になりたくないという思いのほかに、この事業の活動資金をクラウドファンディングに頼ってしまったから。
クラウドファンディングのほかにも個人の出資者がいるらしく、その手前、業務委託先に対して強気に出られない。
逆に業務委託先がこれほど強気なのは、これら事業主体の弱みを握っていることに加え、単に無知だから。
業務委託先は元地方新聞記者の個人事業主で、新聞社を辞めてこの事業に身を投じた。新聞は作れるが、金は作れない男で、長年の新聞記者生活のせいなのか、世の中の金の流れにとんと疎い。
本来ならば事業を譲り受ける業務委託先のほうが金を払わなければならないはずなのに、事業も金もタダでよこせがまかり通ると思っている。
この両者、今夜都内で公開の"話し合い"をするらしいけど、
https://twitter.com/fujisiro/status/340138170320572418
こんなくだらないショーに誰が行くんだろうな?俺は行くけど。