
はてなキーワード:夢物語とは
メインラインは世間の常識や他人の目に縛られない女が周囲を感化させていくプロットながら
その社会に迎合しないことで生まれる困難や葛藤も十分に意識されているし
「ちひろさんは幼い」ということを作者はわかって書いてるように見える
ちひろさんは「女の幸せは結婚し家族を作る」という価値観を全力で拒否ってるが
責任は持たなくて良い家族ごっこみたいな人間関係を欲してしまうし
バジルさんは性別にとらわれないオカマだが恋愛中心主義で男女の性愛の固定観念にとらわれているし
それによる学校での孤立に苦しみ常につるんでくれる誰かを求めずにはいられないし
結婚して子どもを持つこと、男性女性の別、理想の家族やみんな一緒の友人関係
そういったものに抗うことの困難さやその根っこにある心の歪みがきっちり描かれている
作品内でかなりの美人として描かれてるちひろさんと本気で向き合おうとする相手も
強く感化されるとりまきも家庭環境の良くない未成年や水商売の人、老人ばかり
1.4ナノを目指すのは結構で、まぁそりゃ頑張ってトライアンドエラーやってりゃいつかは稼働し生産にこぎつけるだろうが
量産開始したころには他社はその先に行ってる。
それでは商売にならないんです。
18ヶ月程度で次のプロセスルールが稼働し始める、稼ぎの本丸はそちらに移る。
半導体価格は月次(年次ではない)3%下がる。DRAMはもっとエグい。
1個一万円の半導体が翌月には9700円になり、1年後には7000円になってる。
3年後だと3500円。そういう世界。
1個1万円をどれだけ長く維持できるかが勝負になる。この期間で一気に稼ぐ。
半導体産業の面白いのは、では世代交代したら古い設備は用無しか?
現代のデジタル機器には無数の半導体が組み込まれており全てが最先端である必要はない。
例えば、ルーターだったり、制御装置だったり。ASICだったり。
話が逸れるが、この仕組みに気がついたのがスティーブ・ジョブズ。
iPhoneが登場するまで携帯電話向けのSoCは2,3世代古い設備で製造されていた。
サーバーやパソコン向け最先端プロセスルールの半導体工場が稼ぎ終わった後の設備で組み込み用SoCが作られており、
携帯電話もそれらが使われていた。
ジョブズのアイデアは「最先端で作れば携帯の性能一気に上るじゃん」
もちろんOSやコンパイラ、ライブラリ群の整備も大きいのだけど、この半導体チートが「iPhone=高性能」の印象を作った。
だから歩留まりも収率も良い。ウェハー単価は高いけど採算は取れる、ジョブズはこれに気がついた。
Android勢がこれに追いつく(最先端プラントで泥用ARMが製造される)のに5年かかった。
ラピダスに話に戻るが、2ナノ。1.4ナノを作るのはそれほど難しくはない。試作品なら。
しかし大規模装置産業の半導体工場は試作と量産技術はまったく別物。
試作品ができたら量産はあと一歩、にはならない。別物。
例えば、一昔前話題になったフッ化水素、12ナインとか、日本が強いよね。
半導体を作るには大量に使う。
試作品、ラボレベルでメーカーから届いた試験管の少量を扱うのと、
ローリーで輸送され(ここでも汚れる)、プラント内に備蓄され(ここでも汚れる)、配管が適切に設計され、制御され、製造装置に供給されるラインが構築され、その配管で送液され(ここでも汚れる)、半導体が洗浄され(ここでも汚れる)、使用済み廃液が確実に回収する仕組みが構築されており。。。
書けば簡単なようでめちゃくちゃ難しい。別次元の技術やノウハウがある。
そしてTSMCの強みはこれらの製造インフラを高レベルで高速に構築し改善できる、それらの人材も揃ってる、育ってる。
つまりプラント立ち上げが早く競合他社が追いつく前に1個1万円で売り切ってしまう。
競合他社が追いついたときには7000円になってる。
TSMCは1万円で売り切って爆益を出し、それを原資に次のプラントを立ち上げる。
1.4ナノだろうが3年後には1個3500円にしかならんのです。
TSMCは戦略的に旧世代の価格を下げてくるのでさらに出遅れ他社の利益率は下がる。
一日でも、一ヶ月でも早くプラント稼働させるのが利益の源泉なのだが、日本企業、しか国策官営企業にそんなもん不可能なのです。
んなもんラピダスの中の人だって百も承知だろう、でも頑張ってる、頑張ってるフリ、宣伝。
ちなみにJASM(TSMC)熊本ですら22nmしか作っていない。
台湾の経済安全保障のため最先端を避けたという説明だけど、ウソです。
作れないの。
天下のTSMCプラント立ち上げ部隊ですら、異国の地でサプライヤー全て巻き込んで最先端プロセスを稼働させる事はできない。
彼らは新工場の設計、プロジェクトマネジメント、立ち上げ、安定量産、これらの業務にそれぞれ精鋭の専属部隊がいる。
実際、JASM熊本も公式な量産開始から一年経ってもフル稼働はしていない。アメリカで大トラブルを起こしているのも御存知の通り。
量産って難しいんです。簡単じゃないんです。小さな外的要因一つで製造は止まる。
このことについて今更だけど書こうと思う。
ここでうつ病だと思っていたけれども発達障害だということもわかった。発達障害というものにもいろいろあるけれどもわたしはADHDだった。
たしかに話を聞いていて、周りをよく見るのが苦手だったり、細かい作業をするのがあまり得意ではなかったりもしたし、勤怠表の提出物も苦手だった。
社会生活というものは続く、社会で暮らしていくためにはこの障害ともうまく付き合わなければならないと思った。
会社の助けもあり、何が得意か苦手なものかを探そう、という話になった。
いろいろやっていて、テスト工程が得意なことに気づいた。それから、テスト設計をやるようになって設計面で褒められることが多くなり、上流工程の基本設計もやっていこうという話になった。
わたしが見て作業を間違わないための設計書を書いていたら、認識祖語の少ない言葉で文字を書くようになって、そこについてほめられることが増えた。
テスト工程をやっていて、このテストをやったときに設計書を見て困ったことがないかを考えて書くようにしたら、自然と品質管理について勉強をすることになった。
それを生かして設計書に反映するようにしたら成果物の完成度についてほめられることが増えて、わたしが得意なことってこういうことなんだ、と言うことに気づくようになった。
ただ、やはり事務作業のようなことは抜け漏れが多くなってしまって、ここは苦手なので助けてくださいという話をしたら、手伝ってもらえるようになった。
自分が苦手なことをしっかり話すようにしたら、上司から「僕も苦手なことがあって、そこは君が得意で君が苦手なところに対して僕ができるから、作業をお互い入れ替えて確認しよう」という話になった。
わたしだけがそういうことをしているのかな?と思ったけれどもお互いに得意なことをやって苦手なことをやってもらうことはよくあることなのだということを教えてくれた。
それ以来、苦手なことについて不安に思うことがなくなった。手伝ってくれる人がいて、わたしもその人の苦手なところを手伝うことができたから。
持ちつ持たれつでお互いに交換して仕事をすることができるようになって、苦手だから、できないからと言って泣いて諦める必要もないのだということを上司は教えてくれた。
発達障害当事者はよく「定型発達の人は発達障害当事者の気持ちがわからない」と言うのを見かけることがある。
けれどもそれは裏を返すと発達障害当事者は定型発達の気持ちが分からないということでもある。
発達障害当事者の仕事ぶりについて、定型発達の人に仕事の巻き取りをしていることもあれば、逆もある。
その時に自分はやっているのに、という気持ちだけになっていないか?自分は定型発達の人の気持ちを慮ることはできているか?
そう思ったときにわたしは自分が発達障害だからと思っていたけれども定型発達の人の気持ちに配慮ができていないことに気が付いた。
定型発達の人はきちんと自分が苦手なことについて言葉で話をしてくれるのに自分はしっかり話ができているか?
「ありがとう」「ごめんなさい」「助かりました」という話がきちんとできていたか?
過去の自分はあまりうまくできてなかったと思う。発達障害があるから、やってもらって当たり前だと思っていないか?
そう考えたときに定型発達の人が発達障害を持っている人についてあまりいい目で見ない理由はそうじゃないか?と思いはじめた。
そう認識してからきちんとわたしは言葉で、苦手なことはこれです、お手数おかけしますが確認をしてくれないでしょうか?というお願いをするようになった。
確認をお願いした人は「わかった、じゃあ君はマニュアル作成もうまいから一度見てくれる?」と言われた
マニュアル作成は得意だった。自分が読み飛ばさずに、絶対に作業できるメモ書きを丁寧に書くことで発達障害当事者でも作業できる成果物を作っているのだから、定型発達の人には多少確認工程が多い。
ちょっと書きすぎかもしれないと思ったけれども、お客さんの作業者に配ってマニュアル通りに作業を進めるだけで作業が終わり、ミスもなく作業が完了してありがたいという話をされてうれしかった。
自分の障害に向き合って、初めて人のために仕事ができてうれしいと思った。自分が助けられる側だったのに、初めて人のために仕事ができたこと、
発達障害があれどひとりの人として社会生活を営むということは、相手のことを慮り生活をするということだ
障害のあるなし関係なく、お互いに助け合って生きることをわたしは職場で知り、それ以来仕事をすることにあたり発達障害という自分の性質を上手く使って仕事をすることもできるのだと思った。
定型発達の人の当たり前は発達障害者にとっての当たり前とはかけ離れているかもしれない、でもわからない、わたしは定型発達であったことがないから
けれども障害があったからこそ気づいたこともあったし、それを仕事に生かすこともできた点においてはわたしの得意なことを発掘してくれた会社には恩がある
子の発達障害についてそういう言葉を使って心を助けたいという気持ちはわからなくもない、それはわたしの親だって同じことだと思う。
障害を持っている子どもを産んでしまったことについて親が後悔しているそぶりを見せたことはなかったけれど、少し話をしていると職場で働けることができてよかったとは言いつつ、
やはり障害を持っている子どもを産んでしまったという事実は変えられず、才能に期待してしまう気持ちもわからない
親はずっとわたしが発達障害の子で生まれてしまったことを恨まれると思っていたらしい。けれどもわたしは定型発達であったことがないのだから、そこについてとやかく言ってもしょうがないと思っていた。
定型発達だったらもっと変わってたのかなと思うことがあるが、それは夢物語でしかない。
成人して親の庇護下から離れてしまった後に親のせいだと言って何も努力しようとしないで文句ばかり言っているのは違うと思う。文句を言っても金は稼げないし生活はできない。
ただ、ギフテッドという言葉でまとめられて、社会生活をする一個人でしかなく特別な人でもなんでもない、特別視をされるという時点で同じ人として扱ってもらえないというのは嫌だった
定型発達の人と同じ、得意なことと苦手なことがあって人に助けられながら仕事をしている一個人でしかない。
今まで中小企業で勤務していたけれども、もっと多きな案件に携わりたくて大手のシステム会社に転職した。
会社には発達障害の話を入社前にしている。上司になる人には「発達障害を持っている方のキャリアモデルケースになってもらえると助かります」と言われており、発達障害があってもここまでは大きくなれるぞ、発達障害だからといって何もかもを諦めるのが早すぎるぞ
そういうことを人に伝えられるような人になりたい
発達障害のわたしを助けてくれた会社の人たちありがとう。あなたたちのおかげで、わたしは大きな仕事に取り組む勇気をもらいました。
理由を聞けば、仕事が辛く苦痛で、このまま60歳ぐらいまでこの生活が続く事に耐えられない、だから家事に専念したいという
少なくとも子供が出来るまでは共働きで貯金すると決めていたのに、と反対したら、
減る分の収入は、俺の小遣いカットと、俺が深夜コンビニバイトのダブルワークする事で何とかなるから、それで良いでしょって言われた
現在の俺の小遣い月三万と、バイトの収入、後はコンビニだから弁当やパンの廃棄貰えばあなたの食費も浮くよねと、嬉しそうに言われた
さすがに耐えきれなくなって離婚を申し入れたら、「これはDVだ!」って言われて、吼えて泣いて暴れて散々な目にあった
辛くてもう働けないと言っているのに、私が辛いのに寄り添ってくれないと泣く妻と、実家に帰った妻の様子を見に行った時
散々都合の良い夢物語を叫びながら、抱き合って泣いてる義母を見て、本当に悲しくなった
同じ生き物とすら思えなかった
流石に呆れている様子だった義父に、あの様子が変わらない限り離婚は不可避であるとだけ伝えて、家に戻った
何でモラハラ経済DV全開な要求をしておいて、自分が被害者だと泣けるのだろうか?
おかしくなる前から、変なフェミ系のインフルエンサーに影響されたらしく、
やたらと女性=被害者という言説や、他責的で無責任な言動を平気で吐く様になったが、
本当に最悪だ
思うとこあったので。書き出したら意外とあったわ。
ただ、次の通りかなり古い情報だからね。当時よりいろんなことが厳しかったり電子化が進んでいると思いたい。
ぼかすけど某PGへ10年くらい勤務。退職は両手に収まるくらい前。
年齢や性別、地方などの広義で当てるはある。特に地方は空席予防のため、地元優遇だったりする。
が、役所でもないし住民票で照会をしているわけではないため、正直意味はない。
が、結局のところそれを凌駕するくらいのアカウントを持ち合わせている猛者のためイタチごっこの繰り返し。結果全然意味がない。
(いくつかの実績解除するとブラリ入りする。入ったことのある人おめでとう。)
席割りは当落のあと。先行順に実施、がスタンダード。(例外もあるかも)
配席数はその興行に対する協賛金だったり、同時に複数社の先行がある場合は会場内バラッバラに席割が来ることもある。(多分その時の配席数は各社平等)
各先行順の当落は有料会員が優遇されていたものも、席割タイミングではただの当選数1でしかないので、最後に席割がハマることもある。席割りはもう運でしかない。
ちなみにFCがあるものはそっちに大半の当選が行くので、雀の涙もチケットが来ない。
非FC会員にも間口をとの優しさらしいけど、落選に対するハレーションがでかすぎてそんなに枚数無いならやらないでくれたほうがいいまである。
一般発売の空売りは景表法?にひっかかるので最低でも1枚はどこかに席がある。
会社によると思うが、席の良し悪しは会場側の席の良し悪しが優遇されていたりする。
会場によっては音の良さや見えやすさを加味した席のランクがある。
会場からするときのめちゃくちゃいい席に当たってるかもしれないから黙ってそこで見てくれ。
必ずしも最前列が良い席(それは貴方の感想ですよね?)なわけでは無い。
席の善し悪しは人によるため、全人が喜ぶ良席は存在しない。(会場側にも言いたい)
一億総転売ヤー時代な現代は興行・PG共に対策を講じても全然意味がない。ユーザーが買わないという選択を取ってくれるしか他ない。
特定のアカウントが大量に購入していても、その当選や購入枚数だけでは逮捕はできないのが実情。
(自分には親戚が何十人いて、その親戚一同と行くので、とかよくわからない理由を付けて逃れようとしたやつもいた。んなわけあるかい。クソが。)
完全なる席番が公になっていない限りいくら怪しく高額でもジャムや流に出ているものは逮捕できない。(今は興行元が開示してもらってブラリ対応とかできてるから少しは前進してそう)
人員で賄っていた個人確認もAIとか自動化が進みそうだしそこには期待。手数料はこういう対策とかに使われていたよ。(棒)
普通に申し込んで、普通に落選して、普通に一般取れなくて、普通に当選しても手数料搾取されての繰り返しです。
中の人達はかなりかなりアナログ。読み合わせとか手作業が多かったので、ヒューマンエラーというか人的ミスは絶対に起こる。起こらないわけがない。
よく大きなことも起きなく動いてるなっていう綱渡り的なことが多数あった。
離れてかなり経つのに、未だに各社の過剰当選数とかの大ポカによる謝罪を見かけると胸がキュッとする。
ちなみに当落がめちゃくちゃ遅いときは裏で本当になにか起きているか、興行側から何も配席が来ていない興行側のエラーもあるのでカリカリしないでほしい。(PG側はずっと肝を冷やしていることがある)
多重当選によって空席が目立つ舞台も見受けられるし、もっと興行側に初めから現実を見せることも大事。
でも空席でも買ってくれる人がいるから興行側はメシウマだよなー。っていうAKB商法みたいな世界だなって思う。
全然売れなければ、結果的に狭いところで見れるようになって推しが近くなるかもね。ギャラが払えなくて推しが出ないっていう可能性もあるけど。
増田は性欲を持て余していた。
夫婦関係は良好だったが男女関係は相手から拒まれており、しかしほかで誰かと関係を持つ気力も時間もなく、在宅で発散すべくチャトレサイトに登録してみた。
メールもできるタイプのサイトで、リアリティのある出会いに気が引ける増田なので、メールのやり取りのみならば気楽そうで良かった。
登録してすぐにお気に入りの相手が三名ほど見つかった。メールだけの関係を楽しむ。本音ではあるが真実ではない、みたいな、上澄みの心地よさだけいいとこ取りしたようなやり取りであっても、数年ぶりの異性との甘ったるいやり取りは増田の心と体を潤してくれた。
ほか二名がどこからどう見ても“普通”のいじらしいメールを送ってくるのに対して、異彩はびっしりと堅苦しい表現が並ぶ長文を敷き詰めてきた。
こちらもそれに倣って返し、文章量に反して短いスパンでラリーを続けた。
異彩と、通話してみませんか、という話になった。
男女関係は失っていようとも、家庭不和を招くおそれのある行為は憚られる。
しかし、異彩とは居住地の距離も遠く、物理的に会う話になることはないと確信していたので、少し声を聴くだけならと増田は了解した。
が、しかし、声を聴いた瞬間に、増田の中で蓋をしていた感情が再び開け放たれてしまったのだ。
男性諸君の夢を壊すようで心苦しいが、チャトレサイトは通常、女性側は小遣い稼ぎの認識でしかない。そこを割り切って楽しめるかどうかが肝要で、現実での出会いを探したり、真に心を通わす出会いがあるなどと夢を見てしまうのは愚の骨頂である。
しかし増田は大変、たいそう愚かなことに、そんな理解の範疇を超えて心が動いてしまった。
異彩も、表面上は同じ気持ちであるようだった。堅苦しかった文面は急激にくだけて、信憑性を高めてくれる。
好きだなんだというのはリップサービスで、ややこしくなった相手と距離を置く機会を相手は見計らっているのだろうと。
すぐさま、すっぱりきっぱりと諦めた。
否。心は未練たらしかったが、行動を改めた。
異彩へメールすることを止めれば、既読スルーに心を病ますこともない。
「さみしいです」
――と、きたもんだ。
一週間ぶりの異彩からの返信は、これが上辺と言われたら人間不信になるような空気感を纏っていた。
一度は引っ込んだ気持ちが、二度は引っ込まなくなってしまった。
蓋を開けてみると、驚くべき事実があった。
増田と異彩は同郷だった。
しかも、異彩は増田と連絡先を交換するタイミングで地元に転居しており、目と鼻の先に住んでいることがわかった。
だが、月日が経った今も異彩とは会っていない。
異彩は増田が既婚であることを知っているし、他にも諸々の事情があったのだ。
毎日つぶさに連絡を取り合って恋人のようだが、そうして会ってもいなければ、なんなら増田は異彩の顔を知らない。見たことがない。
でも、増田は異彩に恋をしている。
異彩の思考が好きだ。
男女関係がないことによる悲しみや虚しさからくる、相手との衝突が減ってむしろ関係は良好になった。
性欲は変わらずあり、満たされていないが、以前のように所構わず発散したくなるような危うい衝動はなくなった。
異彩のことを想うときだけ自ら慰めている。
増田はチャトレだ。
誰彼構わず性欲を発散させていれば入ってきた報酬は、異彩に恋をして激減してしまった。
客に恋をしてしまう、割り切れず向いてないタイプのチャトレだった。
一見男性にとっても夢のある話かもしれないが、何千件何万件とメールして、返信のあった数十人の中の、三人のお気に入りのうち、たった一人だ。個人的に心を通わせたのは。
ほかのお気に入り二名は増田にメロメロだったが、増田の心は異彩に埋め尽くされ返信しなくなってしまったので、自然消滅した。
立憲民主党と共産党は、正直言って政権を担う現実味がほとんどない。安全保障は夢物語、経済政策は抽象的、選挙戦術も迷走気味。政治的影響力は限定的で、「野党ごっこ」と揶揄されても仕方がない面はある。
だが、この「頼りない二党」を完全に切り捨てるのは早計だ。実は、日本の政治において極めて重要な「構造的な役割」を、本人たちの自覚とは別に果たしている。それが、シルバーデモクラシーの暴走を防ぐ安全弁としての機能だ。
日本では65歳以上の有権者が3割を超え、投票率も高い。この高齢者票が一枚岩になれば、政治は年金と医療と介護だけの世界になる。若者向けの政策は霞んで消える。ところが現実には、高齢者票は自民党に集中していない。相当数が立憲民主党や共産党に流れている。
つまりこの二党は、「高齢者票を分散させる」という、ある意味で極めて重要な仕事をしている。本人たちはそんなつもりはないだろうが、結果的に一党支配的なシルバーデモクラシーを防いでいるのだ。
しかも彼らは、政権を取る力がない。だからこそ、高齢者票を吸収しながらも、政治権力の中枢を握ることはない。この絶妙な「野党ポジション」が、高齢者票の一極集中を抑えているとも言える。もし仮に立憲・共産が現実的な政策を掲げ、高齢者を一手に取り込んだら、それこそ銀色の一党支配である。
皮肉な話だが、立憲民主党と共産党は、政権交代の担い手としてではなく、「いてくれることで政治のバランスが保たれている」存在だ。
少し似た事例を知っているので、リンクを張っておく。
統合失調症だったのかもしれないが、引きこもりを経た上で、自殺で亡くなった事例だ。
続報だが、事故物件になった建物に両親が戻ってくるようだ。エントリ内では離婚と書いたがどうやら離婚していなかった様子だ。
こちらから挨拶はしたが、ほぼ反応はない。息子が亡くなった場所に、住むのか?と思いつつ、リフォーム作業が進んでいるのを眺めている。
事故物件になったとしても、処分したり、なんとかする道があるのが、この世がなんなく回っている理由でもある。
冷淡だが、冷淡ゆえに回っている。
彼らは、心の隘路に迷い込んでしまった。自分たちの生きる道を、今のカタチに見つけてしまった。
もし、戦国の世なら共同体で除け者にされて、野垂れ死にしていただろう。もしくはもう少し軌道修正ができた可能性もあるが、それは夢物語。
現代で誰しもが、生きれるようになったからこそ、だれかが冷たくあしらうということをせずに済んでいるとも。
まずは、自己を優先して、心を保てるように。巻き込まれないことも大事だと思う。
最後に親族として、処分を引き受けるぐらいできれば十分だろう。
なので、上記エントリの息子を死に追いやった両親を責める気はない。
あなたも、まずは無事に生き残って欲しい。
少し似た事例を知っているので、リンクを張っておく。
統合失調症だったのかもしれないが、引きこもりを経た上で、自殺で亡くなった事例だ。
続報だが、事故物件になった建物に両親が戻ってくるようだ。エントリ内では離婚と書いたがどうやら離婚していなかった様子だ。
こちらから挨拶はしたが、ほぼ反応はない。息子が亡くなった場所に、住むのか?と思いつつ、リフォーム作業が進んでいるのを眺めている。
事故物件になったとしても、処分したり、なんとかする道があるのが、この世がなんなく回っている理由でもある。
冷淡だが、冷淡ゆえに回っている。
彼らは、心の隘路に迷い込んでしまった。自分たちの生きる道を、今のカタチに見つけてしまった。
もし、戦国の世なら共同体で除け者にされて、野垂れ死にしていただろう。もしくはもう少し軌道修正ができた可能性もあるが、それは夢物語。
現代で誰しもが、生きれるようになったからこそ、だれかが冷たくあしらうということをせずに済んでいるとも。
まずは、自己を優先して、心を保てるように。巻き込まれないことも大事だと思う。
最後に親族として、処分を引き受けるぐらいできれば十分だと思う。
なので、上記エントリの息子を死に追いやった両親を責める気はない。
あなたも、まずは無事に生き残って欲しい。
政府「女性に子供を産ますには、どうしたらいいの…」 [782667645]
https://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1757688660/
ttps://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1757688660/190
190番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 5b3d-W5w5)sage 2025/09/13(土) 04:08:17.05ID:r67/HxiM0
女性の場合セックスを不特定多数とする方が、社会に出て働くより給料が高くなればいい
この流れをもう少し強化し、売春の合法化とセックス文化の形成を進める
男性が収入で脚切りをされるのなら、女性はセックスをより多くする人がモテるように
セックスが無ければ男女共に惚れるなんてことはありえない、そこから結婚にも繋がらない
セックスできる場の提供(公民館や専用施設でもセックスしていい場所を作る)
セックスしていないと生きていけない、セックスをある程度していればそこそこ裕福に生きていけるような社会であれば調和が取れる
ttps://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1757688660/192
192番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 5b3d-W5w5)sage 2025/09/13(土) 04:21:44.44ID:r67/HxiM0
今の社会は女性は自分が結婚市場のどの立ち位置にいるかランクが分からない
男性の高い高いランクと自分が釣り合っていると錯覚し、それが男女共に不幸を呼んでいる
また、女性は男性に優しくするとレイプされるとの危険性から男性に親切にすることを控えている傾向がある
また今のフェミニズムは、実際には向かう方向性を失っているのにも関わらず、今後女性の一方的なファンタジーが夢物語のように展開されると今も信じ続けられている
ttps://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1757688660/197
197番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 5b3d-W5w5)sage 2025/09/13(土) 04:31:01.10ID:r67/HxiM0
そもそも男性側が優しさや女性相手に気を使うのは、その女性とセックスできる可能性があると男性側が思うからだ
男性があらゆる努力を行うのは、それが社会的価値の向上に繋がり、女性に選ばれる確立が高くなるからだ
セックスは、すればするほどお互いの親密度が高くなる行為である
日本はセックスを軽視し過ぎた、そして、女性とセックスが出来るなら、と、女性の言い分を通し続けてきた
結婚はセックス許可証のようなものである。セックスレスが離婚の理由になるのだから
セックスするために男性側は人生の大多数のものを捨てなければならない。人権を捨てなければならない
そんな墓場に首を繋がれる契約、その代わりにセックスを「させてあげますよ」としているのが今の女性の言い分である
1度子どもが出来てしまえば、子どもを脅しに使い、養育費の無限搾取を行える(それが実際に子どもに使われる事は限らないのに)
ttps://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1757688660/201
201番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 5b3d-W5w5)sage 2025/09/13(土) 04:45:52.59ID:r67/HxiM0
ならば現実をどう変えていくか
女性が男性の性欲を満たして余りあるようにしなければ釣り合わない社会に
女性でセックスできる人口は限られてくる。妊娠でセックスが出来ない時期の人を除くと、もう既に男性余りが起こる。そして年齢が高くなると、男性側が「この人とセックスしたい」と希望する事も少なくなる
望まれない男性とセックスを一定回数、不特定多数の人と一定人数する
そうすれば毎年1000万円を最低支給、生涯支給されるようにすればいい
人数や頻度や回数によって段階的に支給すれば良いと思う
セックスの計測時期は排卵の適齢時期で考え、妊娠できる年齢までにセックスの基本的なことを教え、セックスをすることをメイン収入として、後は研究機関や会社に入社、セックスしながら雑事をこなすような生活であればいい
ttps://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1757688660/202
202番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 5b3d-W5w5)sage 2025/09/13(土) 04:50:48.29ID:r67/HxiM0
参政党はもう既にロリコンの許容や弱者の立場の男性の耳障りの良い発言をしている
だからこそ本当に危ない
ttps://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1757688660/207
207番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 5b3d-W5w5)sage 2025/09/13(土) 05:15:38.65ID:r67/HxiM0
勿論避妊の技術をもっと発展させ、男女共に身体により少ない影響で避妊が出来る技術を開発しなければならない
そして性病の撲滅にも全力で取り組まなければならない
これを徹底的に行なったうえで、国民全員、男女共に長期間避妊ピルを配布し、全力でセックスさせる
このようにすれば望まない妊娠は防げるし、政府の側にとっても、効力解除ピルを配布するのに制限をするなどで人口調整機能が働いて将来の人口爆発も防げる
男性はセックスした人の中から、この人なら生涯添い遂げても良いという人を選べば良い
女性も充分にセックスをしていれば収入は申し分ないし子育て費用もセックスで稼げているので、男性に収入を求めることなく経済的自立が出来る
ttps://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1757688660/210
210番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 5b3d-W5w5)sage 2025/09/13(土) 05:29:52.35ID:r67/HxiM0
そもそもセックスが不浄なこと、隠すべきこと、辛いこと、忌避すべきことという概念自体が間違いなのだ
現在の性教育を教えた結果セックスを危ないもの、暴力であることとしか認識していない
概念は適切に教えるべきだ
この人はイヤではないという男性にはビキニラインを隠すのではなく積極的に見せるべき
そこに魅力の8割があるのだから
男性にとってセックスに繋がるものは全て報酬である、だから性的表現やフェティッシュなものはより過激であるほど人気が上がる
幼少時に大事な場所を見せてくれた、初体験をさせてくれた女性であったら、男性であれば現在のどんなに好条件の女性とでも天秤にかけて釣り合ってしまうもの
ttps://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1757688660/212
212番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW a3e0-pgBA)sage 2025/09/13(土) 05:32:09.55ID:OV8Lxe+e0
210
ttps://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1757688660/217
217番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 5b3d-W5w5)sage 2025/09/13(土) 05:55:01.88ID:r67/HxiM0
統一教会のやり方は自身を悪しき共産主義として悪魔化させたような構造になっていた
所有の概念は一夫一妻制の広がりと同時期に起こっていると考えている
合同結婚式では結婚する人を選ぶ権限は組織に決定権があり、国籍もミックスさせていた
このやり方は共産主義の所有がないという概念を悪魔化して支配しようというやり方から発想しているものであると考えている
女性には個々人とセックスをしない権利は残っているし、誰とでも絶対に拒むなというわけでもない
その結果望まれない人とセックスをせず将来貧乏になったとしても自己決定権の行使をしていてそれは自由だ
誰の子どもを産むかも男女の自己決定権があり、それを国が承認し子どもを妊娠できる
統一教会と一緒にしないでほしい
ttps://greta.5ch.net/test/read.cgi/poverty/1757688660/222
222番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です (ワッチョイW 5b3d-W5w5)sage 2025/09/13(土) 06:13:26.24ID:r67/HxiM0
統一教会とは異なることを明言した上で、それでもセックスの普遍化には宗教が必要だと思う
カトリックのように、性行為の様式や作法などを細かく決め、その方式を時に柔軟に変化させながら守り続けることがやはり必要だと考える
性行為そのものが宗教行為ならば、尊いものとして捉えやすいし、作法や様式を広めればレイプまがいの乱暴な相手の承認な暴力的セックスを行う人も減るだろうと思う
宗教施設として誰でも使用できるセックス部屋を提供し、カップルはそれを使用し、男性一人でも相手してくれる女性と宗教行為を行い、お布施を支払う
こうすることで
地位の高い人は「最も多くの恵まれない人とセックスした女性」であり、その人は多くの男性から望まれた人でもある
だからこそ男性のことが分かりつつ宗教の方向性が決められるし、男性の勘所が分かるからこそその宗教は支持されていく
宗教の献金で避妊ピルや性病撲滅資金も出せるし、コンドームの設置、全国配置も可能
女性が宗教をセックスのために行うことで、男性にレイプされる危険も下がるし、教義を守り続ければ望まないセックスをすることもなく、望まないセックスという概念が無くなりセックス行為は尊敬されるものという共通認識がなされれば、社会に我々は充分貢献しているんだ、という考えが芽生え、今の女性の社会的進出という実質的な男性の領分への侵食を考える事もないと考えるから
https://anond.hatelabo.jp/20250908163905
俺は大学生の時、予備自衛官補の訓練で銃を撃ったことがある。64式小銃という銃だ。狩猟やスポーツのためではない、純粋に「人を撃つために作られた、戦争をするために作られた軍用銃」だった
その銃床を肩に当て、撃った瞬間、日本人が考え得るもっとも強力な「戦争と殺しの道具」を手にしたと錯覚した。
…あの時は、それ以上に強い武器はないと思っていた。だが、人間が人間を苦しめる手段に限りがないことを今知らされている。人は、人を軍隊や武器で殺すばかりではない。視線と、言葉と、善意ですら、人を壊すのだ。
14歳の兄の娘は、俺がかつて持った64式小銃よりも恐ろしい武器をその小さな心に浴び続けた。それは悪意と性欲という視線で心臓を撃ち抜かれ、言葉のナイフが幼い心を裂き、さらには善意や親切でさえ…猛毒の毒矢となって彼女に降り注いだのである。彼女が生まれる遥か前、俺が4歳や5歳の頃、オウム真理教というテロ組織が世界初の首都圏化学兵器テロを実行した。その時、俺のよく知る秋葉原駅でオウムの実行犯の一人はサリンを散布したという。彼女にとってはそれをも超える「視線と言葉と善意の化学兵器」が小さな体に降り注ぎ続けたのだ。
兄の娘は、母親の容姿を引き継いでいる。今となっては、その美貌は、彼女にとって祝福ではなく災厄であった。俺が見ているウマ娘というアニメ、その中のトウカイテイオーという少女が面影も立ち振る舞いも似ていると感じていた。
まだ14歳の幼い彼女をその獣欲を満たそうと、有象無象の無頼の輩がやってきていた。それは、昔教科書で見た百鬼夜行絵巻を俺に想起させた…人間は時に、妖怪よりもよほど醜悪である。
悪意ある大人たちは、艶めかしい視線と卑しい言葉を彼女に浴びせ続けた。その感情は毒であった。幼い心は、その毒に壊されていった。俺も父も、完全にそれを防ぎきることはできなかった。
悪意ある「大人」たちに艶めかしく気持ち悪い性欲のこもった眼と言葉と感情を向けられ続け、彼女の心は壊れた。
だが、何も悪意と性欲だけが兄の娘の心を壊したのではない。転校する前の私立、そして小学校時代の学友や友人が、彼女を心配したのだろう。クラスで書いた寄せ書きを持ってきたことがあった。思えば、代わりに俺かルカねえが受け取るべきだった。
それを見た彼女は、半狂乱で泣きわめきながらそれを引き裂いた、破いた。布団に伏し、捨てられた小動物のようにおびえて泣いた。彼女にとってもはやクラスメイトの向ける善意や純粋な心配や好意は、彼女の心を引き裂く研ぎ澄まされた言葉のナイフに変わっていたのだ。
俺は内心悲しみを隠せなかった。「また遊ぼうね」、「元気?」…子供らしい無垢な励ましの言葉だ。数々の言葉は彼女の心を締め上げる呪詛の呪文以外の何物でもない。感受性の強い彼女の壊れた心は、もはや善意や幸せを受け止める器の形を保っていなかったのかもしれない。
兄は娘と伴侶の心さえ破壊していく毒を残していったのだ。あまりに業の深い行為である。
…補導した警察官の話によれば、彼女――兄の娘はトー横でさえ価値観や会話がかみ合わず、容姿ゆえの性欲しか同年代の落ちこぼれたちからさえ向けられなかったらしい。
同性からは「見てくれのいい生意気な女」、異性からは「エロい女」、救いを求めて流れ着いた場所でさえ、彼女の前に待っていたのは俺達が防ぎきれなかった悪意と性欲のねばついたマナコと、悪意と嫌悪の眼だけだったようだ。
…彼女が求めた救済の場は、結局、欲望と嫌悪の眼が渦巻く修羅の巷であった。
兄が望んで往った「キラキラした人生」…見栄と虚栄と虚位と、嫉妬と悪意と打算と性欲が渦巻く世界に、行きたくもないのに叩き落とされたのだ。感受性の強いその娘が、望んでではなく、強いられて。
俺は兄の位牌を蹴り飛ばしたい衝動にかられた。どこまでも身勝手で自分勝手だった兄の残した業と毒…身勝手で、他者を顧みぬ男の残した毒は、一人の少女の心を取り返しのつかぬほど破壊してしまったのだ。
…兄の娘の心が再びその瑞々しさと平穏を取り戻せることを、俺と父はその祈りにすがるしかないのである。
Xを覗くと、思いがけず俺の書いたものが拡がり、人々の口端にのぼっていた。
群れをなすオッサン達の姿は、かつての兄に重なった。彼らは互いに「自分は違う」と言い訳しながら、同類であることを確かめ合っている。肩書を飾り立て、やれどこぞの企業の社長だ、案件募集だ、AIがどうとか…
実体の乏しい言葉を繰り返すだけで、そこにあるのは哀れにも似た虚ろさであった。恐らくAIの意味も分かっておらず、それを錦の御旗にすればルカねえや俺の様なITに音痴な人間がすごいと思って枕詞につけているのであろう。一抹の哀れさすら感じる連中である。
俺はそれを見て、葉の裏にくっついて擬態しなければならぬ雑虫の輩の羽虫が、アスファルトにへばりついて隠れているかのような場違いな滑稽さを感じた。
だが、それを笑えるであろうか?彼らの有り様は、兄と同じだ。都市の灯に集う羽虫に似ている。かつて昆虫が森の落葉の陰に潜み、その自然の中で調和していたように、彼らもまたあるべき場所を持つはずであった。しかし今はアスファルトに貼りつき、光に惹かれ、Xの上をただ滑稽に舞う。
そう思えば、彼らの姿は羽虫に似ている。自然の中で葉裏に潜む虫であれば、まだ調和がある。だが都市の舗道に貼りつき、光に群がる姿には、どこか場違いな痛ましさがあった。兄の変貌もまた、その群れの一つに数えられるべきものだったのであろう。
俺みたいな人間から見れば、虫と同じだ。虫マニアや昆虫学者ならナントカムシだのウンタラムシだの名前と種類が違うことがわかるのだろうが、俺から見れば兄と同じくネットの虚妄で自尊心が毒虫の様に肥大化し、ITという腐葉土に群がる虫の様にしか映らない。そこには嫌悪と侮蔑の感情すら感じていた。
俺と父が見た、傷心のルカねえや兄の娘に群がっていった、性欲に狂った目でイチモツをオッ勃たせる事も気にせず…いや、寧ろ見せつけて嫌がる様に性的興奮すら感じているのであろうとしか思えない程の下劣で教養のかけらもない言葉遣いと毒笑を浮かべた自称「IT企業の社長」、「ITコンサルタント」、「芸能界関係者」、「スポーツ関係者」と同じにしか見えない、日本社会の闇に蠢く虫の様な輩の姿を再び見て、俺は暗い気持ちを抱えざるを得なかった。
―――これを見て、折に触れて思い出すことがある。トー横で兄の娘が補導され、俺と、そしてルカねえが引き受けに行った時の光景だ。
西武新宿から降りてすぐ左手のパチンコ屋に、姉妹のメイドと一人の王女が映ったアニメキャラの大きな看板がある、なろう小説の有名なアニメ、Reゼロのキャラクターだという。
その看板の下で兄の娘とルカねえと俺は合流した。
生前、兄もこのなろう系というものを好んでいた。そこには性格がひん曲がった社会の負け組の中年や引きこもりが、タナボタでチートなるパワーを得て死んだ先の世界で無双し、美少女に囲まれるという、あまりにも惨め過ぎる夢物語の内容が主で、兄と同じく氷河期世代の中年男性に人気だと聞く。
自業自得の自らの業と虚栄により、人生を自ら追い込み、ありもしない一発逆転に縋って、それでも「馬鹿にされる」、「男のメンツ」とくだらないプライドを持ったまま憐れに、惨めに、そして滑稽に独り相撲を続ける兄の姿を、兄自身も歪んだ認知の中で重ねていたのだろうか。少なくとも俺には、兄が彼の好むスバルだのカズマだのゴブリンスレイヤー何某だの、ロードウォーリアーズだかオーバーロードだとか、転生スライム男だという何某の様なキャラクターにダブって見えた。
ああ、空想の中の異世界では自尊心が毒虫の様に肥大化した彼らの他責思想と無法を通したとしても、都合よく逆転し、美少女に愛され、英雄になれるのであろう。だが現実は冷たい経済機構の歯車が迫る経済大国の社会の枠組みの中だ。そんな人間は、社会から「いらない存在」として排斥される。兄の憧れた彼らなろう主人公にも、ルカねえや娘、俺達に忍び寄る「社会の底辺と闇の世界の住人」達の世界で生きることもできないだろう。
その末路は兄と同じなのやも知れない。
思い出す。京都アニメーション放火テロ事件の主犯である青葉真司という氷河期世代の中年男性がいた。彼も熱心に「小説家になろう」に投稿していた男だったと裁判で証拠として提出されている、とニュースで見た。
そんな彼は狂って自らと無関係な大勢の他者を燃やして死んだ。実に身勝手な男だ。いつか兄が見ていたどこぞのなろうアニメの様にエクスプロージョンなどという魔法でも放ったつもりだったのであろうか?身勝手にクソをヒリ出し首を吊って死んだ兄も同じではないであろうか。ガソリンをぶちまけて火を放って焼け死のうとした青葉、身勝手に首を吊り糞と精子をヒリ出し死んだ兄。炎か汚物かの違いでしかない、俺はそう思っている。
もしくはすべてを投げ出して生きている俺達に迷惑をおおかぶせたまま、兄は自ら命を絶ち、勝手に「異世界転生」をしたつもりなのかもしれない。
…だがその先に、美少女を抱く未来も、英雄となる舞台も、永遠に訪れることはない。現実は冷酷であり、兄の望んだ「なろう」の世界は、永遠に来ないのである。
――あれは兄の娘が中学受験に受かった翌年の夏だっただろうか。
音楽関係の仕事についていたルカねえの血を継いでいるのか、兄の娘は感受性が強い子だった。
兄の家族と俺とで、片瀬江ノ島にいった夏の事だった。成層圏の黒みがかったほどの抜けるような青空と入道雲が眩しい日の事だった。
――思えばそのころにはすでに破滅の足音が家族にも忍び寄っていた。それを幼い感受性で感じ取っていたのだろう。受験で塾通いで詰め詰めだったと言い訳をしながら、兄の娘の無邪気なはしゃぎぶりは今でも記憶に強く残っている。
…それは、終わりゆく夏と自分の人生のこれからの先を予見して、一秒一秒、終わりゆく夏の光を記憶の琥珀に、粒に封じ込め、未来の闇に消えぬように思い出を刻み込もうとしている様だった。砂を蹴って無邪気に走り回る姿が、今なお俺の記憶を去らない。
すでに破滅の足音は背後に忍び寄っていた。その予兆を、彼女の鋭い感受性は察していたに違いない。当時はまだ13歳になる手前の12歳頃であっただろうか。年の割に無邪気にあふれる様な歓喜をしめしていたのも、せめて一刻を永遠に刻もうとする幼い魂のあがきであったかもしれない。
…今思えば彼女は知っていたのだ。この夏が家族の、ひいては彼女自身の人生の、ひとつの終幕であることを
俺とルカねえはその光景悲しくて居た堪れなくて見ていられなかった。憔悴しきっている兄は、娘のその機微にすら気が付いていない。その鈍さが、憐れで腹立たしくてしょうがなかった。
江ノ島神社で、お参りをした時、彼女は俺達よりずっと長く目をつぶって祈っていた。彼女の小さな肩は震えているように見えた。強く強くと神様に願いをかける様に。ルカねえと俺は彼女に聞いた、そんなに長く何をお祈りしてたの、と
「みんな仲良くこれからも暮らせますように」、「今の私が大切に思ってることが消えてしまわないように、消えてしまってもぎゅって守っていられるくらいの強さをくださいって」
…あの頃を思い出すたびに俺は自分のふがいなさと弱さに泣きそうになる。胸の奥底で嗚咽をかみ殺した。世の非情さを思い知らされたからである。だが、彼女は違った。あの瞬間、彼女はすでに、世の無常をその小さな胸で受け止めていたのだ。心が壊れ、すべてが崩れ去ろうとするなかでさえ、彼女は自らの「大切に思っていること」を決して手放さなかった
ーー兄の娘は、祈った。今でも忘れえぬことは、心が壊れてしまってもなお、彼女は自らの「好きな色」を忘れず、強く固執していた。
好きな色を聞けば必ず彼女は答える。
好きな色は、「みずいろ」と
…それは夏の空の色であり、壊れ行く者が最後に抱きしめる儚い希望の色だった。心が壊れてしまった彼女が胸の奥にひそかに抱いていた、あの淡い祈りの色である。
… 兄の業に翻弄され、家族が砕け散るなかで、彼女はこの「みずいろ」だけを守ろうとした。
滅びゆく者が抱きしめる色――それが、みずいろであった。
…今も俺の机の上、地獄の入り口のPCのブルーライトの光に照らされ、小さな球体の中の「みずいろの世界」に抱かれて泳ぐ小さな鯨とともに、その色は俺に語りかけている。その色は、淡く、だが確かに輝き続けていた。
兄の人生をたどる旅を終えて今わかった。兄の姿は彼らの現身なのだ。彼ら、彼女らの飾り立てるIT技術で変わる世界の美辞麗句にどこか詐欺師の語るような違和感を感じざるを得ない理由も、今ならわかる。
彼らは本当は、ただ自身の毒虫の様に肥大化した自尊心と、自己顕示欲、性欲、俺だけが主人公、それ以外はモブ、そんなあまりに幼稚で下劣すぎる欲望を満たしたいだけなのだ。力も度胸もないからテロリストや反社にでもなることもできず、またその方法もこの天下泰平の法治国家日本でわかるわけがなく、それを叶える魔法の道具に「IT」を選んだだけにすぎない。
彼らのいうAIだとかiPhone何某だとか、LLMだとかいう言葉を「拳銃」や「爆弾」と言い換えて見よ、何も矛盾することはないではないか…彼らの中に「自分」以外の存在は介在していない。かつての兄と同じである。
思えば、人類の歴史とはかくのごとき欲望の繰り返しである。古代に鉄剣がそうであり、中世には火薬がそうであり、近代に機関銃や戦車がそうであった。令和の世においては、それが「IT」であるというだけのことだ。
だが彼らの願いが叶うことは永遠にこないと思う。その末路は令和の世に入ってから幾らでも例があるではないか、孤独の業火に焼かれた青葉、狂気の刃を振るった平原、性欲と憎悪に欲望に溺れた和久井――いずれも同じ末路に至った。兄の姿もまた、その一つにすぎなかった。
ITを神輿に美辞麗句を飾り立てる彼らも兄と同じく、一皮むけば糞と小便と涎とザーメンの混合物…汚物の様な感情だけで動くそれらが詰まった肉の袋、人とは言えぬ何かでしかないのだ。
今では、ミサイルや爆弾を落とすにもスマホで写真を撮ってSNSで座標を知らせる、ということまでウクライナで行われ、かつてのアフガニスタンでは行われていたらしい。ITで世界は確かに変わった。だがそれは悪い方向に、でしかない。
――窓の向こうで、東京の都会の灯がうっすら見えている。
ルカねえや兄の娘、そして兄と見た府中は分倍河原の夜の様な星空は、その虚栄の光に隠れて見えなくなっている。
羽虫の様に光に集まる人々たち、欲も善も悪も聖も全てのみ込んで、東京の夜は深まっていく、田舎と都会の合間に住まう窓の外を見て、何とも言えない兄と、人の業の深さを感じている。
窓外に目を転ずれば、府中の夜空に瞬いた星は、もはや東京の灯にかき消されていた。星が見えぬということは、文明の光に包まれているということである。だがその光は、羽虫の群れをも包み込み、欲も善も悪も、すべてを呑んでしまう。
兄はなぜ首を吊らなければいけなかったのか。なぜ変わってしまったのか、ルカねえと兄の娘はなぜあんな目に合わなければならなかったのか。なぜヒーローは助けに来なかったのか。
星空も夜も、そして東京の光も、この苛立ちとも悲しさとも怒りともつかない感情の疑問に、答えを出してくれない…時は、ただ深夜二時の時間だけを静かに刻んでいる。
そりゃお前あいつら来て使いもんにならなかったらクビにするしかねえもん。
でも政府様はアイツらに帰りのチケットも用意しねえ訳ですやん。
政府様さ、君らが“ジョーシキ?”とかいうもので持ってる『高知能』が、わざわざ国捨てて極東に飛び込んで来て自分らの好き勝手で生きようとする阿呆に存在してると思いすぎなんだよな。
お前らは夢物語を見過ぎだし、夢物語だとしてその先にあるのは『豊かで寛容な日本人の未来!』では断じてないよ。
まぁ現状からすら目を逸らしてるお前らには何言ったって無理なんだけどね。
日本の若者達というか、日本でどうにもならなくなった人たちもこの緩やかな世界的疎開の流れに乗って故郷ではない場所でいじめ抜かれて、その地域の人間を憎しみながら逆転の日々を夢に見て生きる、たまに運の良い奴がようわからん街の議員になってようわからん街のようわからん権力を手にする、がコレから先の世界的なトレンドになるんだよね。
政府様が言いたいこと、なんかわかった気がするよ。