
はてなキーワード:増田文学とは
・デートしよう、映画館の前に横断歩道あるから一緒に渡ろうという彼女に「ごめんおれ横断歩道渡れない」といってしまった元増田
・デートしよう、映画館の前にすき焼き一緒にたべようという彼女に「ごめんおれ生卵を自分で割れない」と怯えた顔でいってしまった元増田
<頭を床に打ち付ける>
ふーん
で、オレ達は一体何をみせられたんだ?
若さ故の鬱屈をみせびらかして娯楽になるのは碇シンジをつくりだした庵野監督からだとおもうぞ
楽しくも可哀想でもなくなんか……こう……
ま た か
という気持ち
なんかこだわり型の人(ゆるASDかな)が大学いけてもこういうとこで躓くケースって多いよね
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はてな大学は28日、マスダの地上絵を新たに248点発見したことを明らかにしました。
また、地上絵の配置から物語やメッセージを伝える目的で描かれた可能性があることも新たに分かりました。
これは28日、京都市で開かれている増田文学展覧会で開かれた日本政府とはてな大学の共同会見で明らかになったものです。
はてな大学マスダ研究所と京都ののIT企業はてなはAIを活用した地上絵の現地調査を行っています。
おととし(2023年)から去年(2024年)にかけて行った調査で新たに「英語スパム」や「dorawii」、「ブクマbot」など248点の地上絵を発見しました。
また、新たに発見された地上絵は漏らした無念を讃える「トイレ供犠」、「すいすいすようび」、「タヌキックマスター」といったテーマごとに配置されていたということです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/a59c21f247a0789e706f4ee0cec272f58a2b12da
このインターネットの片隅にひっそりと存在する場所で、日々、無数の匿名の言葉が生まれ、消えていく。誰かが書いたのか、何のために書いたのか、わからないままに漂う文章たち。その中でも特に、「増田文学」と呼ばれるものがある。文学なんて大層な名前をつけるのも気恥ずかしいが、そう呼ばれてしまう何かがあるのだ。俺は思う。あれはきっと、誰もが胸の奥にしまっている感情を、隠したいのに隠しきれず、匿名だからこそ吐き出せる叫びのようなものじゃないかと。
増田文学って何だよ、って思うかもしれない。定義なんてない。はてなの公式が決めたものでもないし、誰かが審査して「これが文学だ」とお墨付きを与えるわけでもない。ただ、自然発生的に、そう呼ばれるようになったものだ。たとえば、仕事で疲れ果てたやつが「もう辞めたい」と書き殴って、それが妙に詩的だったり、読んだやつの心に刺さったりする。あるいは、恋人に振られたやつが深夜に「君の残したマグカップがまだ棚にある」とか綴って、それが妙に切なくて、読んだやつが自分の失恋を思い出して胸が締め付けられたりする。そういうやつだ。別に文才があるわけじゃない。むしろ、ぎこちなくて、誤字脱字だらけで、句読点すら適当なことが多い。それでも、なぜか「文学」と呼んでしまう。
俺だって増田に書いたことがある。夜中の3時、コンビニの袋ラーメンをすすりながら、なんかモヤモヤして、スマホに打ち込んだ。あの時は何を書いたかもう覚えてないけど、たぶん仕事の愚痴か、昔の友だちのことか、そんなしょうもないことだったと思う。でも、投稿ボタンを押した瞬間、ちょっとだけスッキリした。誰かに読まれたかどうかもわからない。コメントがつくこともあれば、完全スルーされることもある。それでもいいんだ。増田ってそういう場所だ。誰かに届けるためじゃなくて、自分の中の何かを吐き出すための場所。
増田文学の魅力は、その生々しさにあると思う。Twitterだと140字とか、今は280字とか、制限があるからキレイにまとめなきゃいけない。ブログだと「読まれること」を意識して、少し背伸びした文章になりがちだ。でも増田は違う。匿名だから、取り繕う必要がない。書き殴って終わりだっていいし、長々と愚痴っても誰も咎めない。そこに、妙な自由がある。たとえば、「コンビニの弁当が冷たくて泣きたくなった」なんて一行で終わる投稿が、なぜか数百ブックマークついてたりする。誰もが「ああ、わかる」って思う瞬間があるんだろうな。
ただ、増田文学って言っても、全部が全部深いわけじゃない。くだらないやつも多い。昨日見たのだって、「俺の家のネコが屁をこいた」とかそんなのだった。でも、それすら笑えるから不思議だ。文学って、別に高尚じゃなくてもいいんだなって思う。むしろ、日常のどうでもいい瞬間を切り取って、それが誰かの記憶に引っかかる。それで十分だ。
俺が好きな増田文学は、数年前に読んだやつだ。詳細は忘れたけど、田舎に帰ったやつが、じいちゃんの使ってた古いラジオを見つけて、電源入れたら雑音しか流れないって話だった。それがやけに寂しくて、でも温かくて、読んでるうちに自分のばあちゃんのことを思い出した。あの時、俺は泣いた。匿名だから、誰が書いたかわからない。でも、その誰かの記憶が、俺の記憶と繋がった。ああいうのが、増田文学なんだと思う。
結局、増田文学ってのは、匿名だからこその力なんだろうな。名前も顔も出さないから、本音が出る。嘘かもしれないし、本当かもしれない。でも、それがどっちでもいいんだ。読んだやつが何かを感じたら、それで成立する。そんな場所、他にないよ。はてな匿名ダイアリー、増田。お前らも一度、書いてみろよ。そしたらわかるから。
アラサーになってから焦って始めたんだけど、マッチングアプリも結婚相談所もダメだった。
メッセージのやり取りは続かないし、たまに会えても二回目につながらない。なんでかわからない。
いや、正直わかってる気もするけど、認めたくないってのが本音。
趣味はアニメとラーメン巡り。特にラーメンが好きで、毎週新しい店を探して食べに行ってる。
でも、そういう話をしても女性は全然興味なさそう。ラーメンの話題で盛り上がったことなんて一度もない。
もう婚活で疲れ果てて、どうでもよくなってきた。
そんな時、ふと思った。どうせなら好きなことをとことんやってみよう。誰にも読まれなくても、自分が楽しいことをやろうって。
最初は「〇〇店の味噌ラーメン食べました。濃厚で美味しかったです。」みたいな一行日記みたいだった。
でもだんだんこだわりが出てきて、スープの濃度とか麺のコシとか、細かく書くようになった。写真も角度とか照明とか気にして撮るようになった。
そしたら少しずつアクセスが増えてきた。コメントもつくようになった。
「この店美味しそうですね」「今度行ってみます」とか。共感してくれる人がいるって嬉しい。
最近では「○○市のラーメンならこの5店!」みたいなまとめ記事も書くようになった。
たまに店から「レビューありがとうございます」って言われることもある。
ブログに夢中になってたら、婚活のことは完全に頭から消えてた。
それで気づいたんだ。
結局、好きなことやってる時の方が、自分らしくいられる。
その後、二軒ハシゴして解散したけど、連絡先交換も何もなかった。
「次はつけ麺食べに行きましょう」って。
なんか、ちょっとだけ報われた気がした。
2006年9月24日、京都発のIT企業・はてなの実験場「はてラボ」からはてな匿名ダイアリーがひっそりと産声を上げた。
当初は単なる試みの一つに過ぎず、誰もが自由に匿名で日記を書ける――いわゆる「匿名ダイアリー」、通称「増田(ますだ)」がこうして誕生したのである。
ちなみに「増田」という呼称はanonymous diary(アノニマスダイアリー)を日本語読みした際に「アノニ“マスダ”イアリー」と聞こえるダジャレに由来する。
サービス開始直後、匿名性を守るための施策が次々講じられた。リリース翌日の9月25日には投稿者のプロフィールページ(マイハテナー)へのリンクが早くも削除され、9月29日には画像貼り付け機能も禁止となっている。
テキスト主体で完全匿名を貫く方針が、最初の一週間で明確に示された形だ。初期の増田にはユーザー有志による「匿名ダイアリーならではの遊び」がいくつも提案されたものの定着はせず、10月上旬には投稿数も落ち着いた過疎期に入った。
しかし10月下旬になると様相が一変する。匿名ダイアリー発のエントリが徐々にはてなブックマークの「注目エントリー」(ホッテントリ)に顔を出し始めたのだ。
たとえば「はてなブックマークで話題になるブログとならないブログの違い」といったメタ考察の記事が注目を集め、増田発の長文論考がちらほらと人気入りするようになった。
サービス開始初日に投稿された記念すべき最初の増田のタイトルが「はてなの名でやるような事でもない」だったことも象徴的だ。
冒頭からして手厳しい内部批評であり、いかにも「はてならしい」船出と言える。
しかし、この小さな匿名ブログが後に国会で言及されるほどネット世論を動かす存在になるとは、当時誰が予想しただろうか。
サービス開始から数年、はてな匿名ダイアリーは着実に投稿数を伸ばし、技術ネタから社会批評まで多種多様な記事が日々生まれてきた。
匿名ゆえに過激な表現や内部告発(怪文書)、果ては明らかな釣り投稿まで玉石混淆だが、その一方で思わず涙ぐむような人情話や腹筋がよじれるほどの笑い話まで幅広く揃っているのがこの文化の面白いところだ。
たとえば2006年の増田人気記事には「JASRAC伝説」のようなネット業界の笑い話や、「プログラミング用のフォントを探してたら一日が終わってた」といったオタク的自虐ネタがランクインしている。
一方で「就職できない学生」のように現実の社会問題を吐露するエントリも早くから登場し、匿名という気軽さを武器に時に鋭い社会批評が行われた。
2010年前後には、増田は既にはてなユーザーコミュニティ内で話題の火種として定着していた。
とはいえ爆発的に脚光を浴びる転機は2013年に訪れる。この年の4月、はてなブックマークのトップページ刷新によって匿名ダイアリーへの導線が強化され、多数の増田がホッテントリ入りする事態となったのである。
事実、2013年以降は匿名ダイアリー全体の月間ブックマーク獲得数が急増している。
アクセス増に伴い投稿も活発化し、増田は技術系・生活ハック系から時事ネタ・人生相談まであらゆるジャンルのネタが飛び交う一大プラットフォームへと進化していった。
2016年にはサービス開始10周年を迎え、それを記念して公式Twitterアカウント(@hatenaanond)が開設された。
投稿のHTTPS化やスマホからの投稿機能検討などもアナウンスされ、実際2017年には全ページ常時SSL対応が実現している。
また同2017年には「人気記事アーカイブ」機能が追加され、過去の名作エントリを月別・日別に人気順で振り返ることができるようになった。
蓄積された匿名ダイアリーの膨大な記事群は、もはや日本ネット文化のアーカイブとも言える存在感を帯び始めている。
匿名ダイアリー(増田)は、日本のネット言論史の中で匿名掲示板とブログ/SNSの中間的ポジションを占めるユニークな存在だ。
巨大匿名掲示板(2ちゃんねる/5ちゃんねる)では多数の名無し達が雑然と議論を交わすが、増田では一人の匿名ユーザーがブログ形式で思いの丈を綴る。
いわば2ちゃんねる的な「名無しさん」の文化を受け継ぎつつ、ブログ的な長文表現とパーソナルな語り口を可能にしている点が特徴である。
そのため「公式」と「名無しさん」の隙間とも言えるポジションに位置づけられ、「実名では波風が立つが、完全匿名の掲示板よりは自分の言葉として語りたい」――そんなときに選ばれる場所となっている。
実際、ある著名人(川上量生氏)がNHK番組での騒動について心中を吐露した際、自身のブログではなく増田に「最後の書き込み」を残したケースもある。
彼は立場上「公式」に発信すると面倒が大きいが、匿名ダイアリーなら「詠み人知らずだった」と言い張ることもできると判断したのだろう。
このように増田は内部告発や本音の告白をしたい人々にとって格好の受け皿となってきた。
増田発のエントリが2ちゃんねる住民に発見されスレッドで引用・議論されることもあれば、逆に「今現在2ちゃんねるで起こっていること」を増田がまとめてホッテントリ入りするような例もある。
また、増田の内容が面白いとまとめサイトやTogetterに転載・紹介され、そこからさらに拡散する二次的な波及も起こる。
匿名掲示板、まとめサイト、増田はそれぞれ文体や文化は異なるものの、互いにネタを供給し合い日本のネット言論空間を賑わせてきたと言える。
一方、Twitterとの関係も緊密だ。Twitter全盛期以降、ニュースやトレンドを見たユーザーが詳細な議論や感想を増田に書き、それをまたTwitterで共有するというサイクルが生まれている。
140字(現在は拡張)の制限があるTwitterでは語りきれない本音や体験談を増田に綴り、そのURLがTwitter上で拡散されるケースは少なくない。
象徴的なのが2016年に匿名ダイアリー上に投稿された「保育園落ちた日本死ね!!!!」という怒りの叫びである。
このエントリは瞬く間に数百件のブックマークを集めてホッテントリの頂点に躍り出ただけでなく、Twitterでも大拡散し、ついには国会で野党議員が引用するまでに至った。
増田発のフレーズ「日本死ね」は2016年の流行語大賞候補に選ばれるなど、ネット世論がリアル政治を動かした一例として語り草になっている。
Twitter上では当該エントリへの賛否や共感が渦巻き、「#日本死ね」のハッシュタグが飛び交った。
増田で火が点いた匿名の声がTwitterという拡声器を得て社会現象化した典型と言えるだろう。
このように増田のエントリははてなブックマークを起点に各所へ波及していく。
匿名ダイアリーに投稿された記事は誰が書いたか分からないぶんタイトルと内容のインパクト勝負になる。
面白い/有益/刺激的だと感じた読者がブックマークしてコメントを付けることで評価が可視化され、一定数のブックマークが集まればホッテントリとしてトップページに露出する。
結果、さらに多くの読者が押し寄せてブクマが雪だるま式に増える。
この明確な評価システムゆえに、増田投稿者の中には「如何にブクマを稼ぐか」を意識して釣り気味のネタや炎上覚悟の過激な持論を投稿する者も現れた。
実験的に一ヶ月間で13本もの釣りエントリを投下し、4本をホッテントリ入りさせた強者もいるという。
ブックマーク数という指標があることで、匿名とはいえ投稿者は観客の反応を強く意識するようになり、増田は単なる独白の場から「ウケる文章」の競演の場へと文化的に洗練されていった面もある。
では実際、Hatenaブックマークで多数の反応を集める増田とはどのようなものだろうか。その傾向をいくつか具体例とともに分析してみる。
自身の子どもが保育園に落選した母親(と推測される)が、日本の子育て環境への怒りをストレートにぶちまけたこの文章は、多くの親世代の共感と怒りに火を付けた。
ブックマークコメント欄は賛同や政府批判の声で溢れ、大量のブクマが付くだけでなくメディア報道にまで発展した。
そして何よりも、この匿名の叫びが国政レベルの議論を誘発した意義は大きい。
他にも「民主党支持者としての愚痴」(民主党政権への苦言)や「東京都心の求人状況がヤバイ。はよ移民入れろ…」といった景気や労働問題への提言など、タイムリーな社会問題を扱った増田はブックマークが伸びやすい傾向がある。
匿名ゆえに本音で社会批判ができる点が、読者の溜飲を下げ「よく言ってくれた!」という反応に繋がるのだ。
個人のユニークな体験談や、役立つアドバイス記事も人気を博す。
例えば2014年の年間ブックマーク数1位となった「部下がくれたアドバイス」は、ある上司が部下から教わった貴重な助言を紹介したエントリだ。
具体的な内容は伏せるが、職場での人間関係改善につながる示唆に富む話で、多くの社会人読者の心を打ち大量のブクマを集めた。
また「1人暮らしのための料理の豆知識50」のように実用性の高い生活ハックも人気だし、「メールで使える英語のつなぎ言葉」のようにすぐ役立つ知識の共有は安定してブックマークが付く。
恋愛や結婚、離婚といった人生の局面に関する赤裸々な語りも注目されやすい。「離婚序章からの帰還」というタイトルの連載風エントリが話題になったり、「本当に悲惨な独り身の最期」といったショッキングな孤独死レポートが議論を呼んだこともある。
この種の投稿は読者の感情を強く揺さぶり、同情や驚きのコメントとともに拡散していく。
増田発のネタの中にはネットならではのオタク文化やサブカル的話題も多い。
例えば「( ・3・)クラシック好きの上司がジャズを聴きたいと言いだして」という2015年の人気増田は、音楽趣味の異なる上司と部下のユーモラスなやり取りを描いたもので、多くの読者の笑いを誘った。
他にも「Yahoo!チャットって場所があったんだよ」のように懐かしのネットサービスを語るノスタルジー系や、「無課金で数年続けていたソシャゲをやめて分かったこと」のように現代ネット文化(ソーシャルゲーム)に関する内省などもバズりやすい。
こうした記事は特定クラスタには刺さりやすく、はてブのコメント欄でも「わかる」「懐かしい」「自分も経験した」と盛り上がる傾向がある。
増田は匿名ゆえに自由な創作の発表の場にもなっている。ショートショート風のフィクションや、一発ネタ的なジョーク文章が投稿されることもあり、出来が良ければしっかりブクマを稼ぐ。
「家事は、レベルを上げて物理で殴れ」は家事のコツをRPG風に比喩したユーモア記事で、多くのユーザーの爆笑を誘った。
また、一部では増田発の優れた文章を「増田文学」と称し、ファンが選ぶ賞を作る動きまである(増田文学大賞など)。
このようにエンターテインメント性の高い文体やオチの効いた話も増田ならではの楽しみであり、はてなブックマーク常連のネタ枠として機能している。
総じて、はてなブックマークで大きな反響を呼ぶ増田には「共感・有用・驚き」のいずれか、もしくは複数が備わっていると言えよう。
強い共感や感情を喚起するもの、実生活や知的好奇心に役立つ情報を提供するもの、あるいは純粋にネット民を驚かせ楽しませるものが、人々の目に留まりやすい。
そして匿名という特性上、その内容が事実かフィクションか判然としない場合もあるが、それすら含めて読者は一種の物語として増田を消費している節がある。
だからこそときに釣り記事に踊らされることもあるが、それもまた増田という遊び場の醍醐味であり、読者も「ネタかもしれないが面白いからヨシ!」と受け止めているのだ。
何にせよ、「増田」はネットの深層心理を映し出す鏡のような存在だ。
喜怒哀楽、嫉妬や独白、叫びと祈り――匿名の影に人間の本音が渦巻いている。
ネット言論の文化史において、はてな匿名ダイアリーは2ちゃんねる的匿名文化を継ぎつつブログ的表現力を与えた場としてユニークな地位を占めてきた。
そしてその魅力は今も色褪せていない。
これからも誰かが増田にそっと心情を綴り、それが思いがけず何万もの人々に届いて共感を呼ぶことだろう。
匿名という仮面を被った本音のドラマは、きっとこの先もインターネットという舞台で上演され続けるに違いない。