
はてなキーワード:四方とは
妊娠中10キロ太って、産後4キロしか戻ってない。普通に生きてて、6キロも一気に太ったことないから、困惑している。肩、腕はアジアのババアのごとき逞しさ、腹回りは扇風機おばさんのような肉が四方八方についている。加えて腰回りが広くなったことで産前の服は何ひとつ入らなくなった。タイトスカート、入りません。スキニージーンズ、太すぎて下がってきます。薄手のニット、見るに耐えません。スカートの下に履くペチパンツ、なんならパンツまでサイズアウトして全て買い直し。あ、太る時って足も太るんだね.靴も1センチアップでお気に入りのパンプスもスニーカーも入りません。
いきなり猫っ毛になった。チリチリして軽すぎて、パーマかけても言うこと聞かない!髪をセットして、下ろして家を出て,2分でアホ毛まみれの汚いばばあ爆誕です。死にてえ。結んだら結んだで顔でかい。死にてえ。
今まで生理前の不調とは無縁だった私ですが、産後なぜかご縁ができてしまいました。お腹痛い、尚且つ精神的に不安定。死にたい死にたいとメソメソする。メンヘラじゃないという理由で私を選んだ夫、困惑。
産前は酒好きで、居酒屋で飲んだり、家でおつまみ作って飲んだりするのが無上の幸せだったわたくし。夕飯はきゅうりと塩と赤ワインでよかった。産後は酒激弱になり、缶ビール1杯で体調不良。代わりに米が好きになり、焼き菓子が好きになり...とデブに近づくための食べ物が好きになる。今はシャトレーゼの常連。いっそ殺してくれ。
これが一番まずい。自己顕示欲が爆発してる。仕事やら飲み屋やら、社会とつながりをもつ場がなくなったからか、SNSでの自己顕示欲が爆発している。アグレッシブなママ垢や、中年のババアが大暴れするのを見るたび不思議だったが、その人たちももとは普通の人だったのだろう。Xはもとより、発言小町、スレッズなどの地獄に足を踏み入れ、話の通じないバケモノたちとレスバを繰り広げる。が、そう言う私もすでにバケモノなのである。バケモノ同士の醜い絡み合いは一銭も生み出さない。早く鬼殺隊こないかなー。ここでーす。ここが令和の無限城でーす。
むりだね。私にとっての人間であるための暮らしっていうのは、運動でも読書でも映画鑑賞でも、自分で時間を作れるような自由な暮らしだった。今はずーっと小鬼に追いかけ回されて、泣き喚かれて、本も読めない。ランニングにも行けない。小鬼体が弱くて、保育園にもしばらく入れない。
私はこれからもどんどんバケモノになっていって、いつかネットで後ろ指さされるような激太り小汚いババアになるのだろう。そしてある日裏の竹藪はないから草むらに入っていってマダニに刺されてうぉんうぉん泣く変質者になるのだ。そのときはこの増田をそっとXでシェアしてほしい。
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君が代は松の上葉におく露のつもりて四方の海となるまで 源俊頼
末の世の末の末まで我が国はよろづの国にすぐれたる国 宏覚禅師
西の海よせくる波も心せよ神の守れるやまと島根ぞ 中臣祐春
限りなき恵みを四方にしき島の大和島根は今さかゆなり 藤原為定
踏みわけよ日本にはあらぬ唐鳥の跡をみるのみ人の道かは 荷田春満
しきしまの大和ごころを人問はば朝日に匂ふ山ざくら花 本居宣長
大日本神代ゆかけてつたへつる雄々しき道ぞたゆみあらすな 賀茂季鷹
かきくらすあめりか人に天つ日のかがやく邦のてぶり見せばや 藤田東湖
わが国はいともたふとし天地の神の祭をまつりごとにて 足代弘訓
身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留め置かまし日本魂 吉田松陰
大君の御旗の下に死してこそ人と生れし甲斐はありけれ 田中河内介
天皇の御楯となりて死なむ身の心は常に楽しくありけり 鈴木重胤
曇りなき月を見るにも思ふかな明日はかばねの上に照るやと 吉村寅太郎
今日は彼氏とデート。やっと来たタクシーに乗ろうとしたその瞬間、異変が起きた。
杖をついた弱者男性が、スッと俺の前に立ち、横入りしてきたのだ。
俺の怒りが爆発した。全身の血が沸き立つ。
「増田砲、発射!」
掌から光の帯が炸裂し、空間を裂く。風が巻き起こり、周囲の看板や車がビリビリと震える。
弱者男性は杖を盾のように構え、光をまともに受け止める。だが、その瞬間、光は弾けるように四方に跳ね返った。
「うわっ!」俺の攻撃が跳ね返り、街路灯をかすめ、タクシーの屋根を揺らす。
「障害者には優しくしないと」
その一言がまるでスイッチのように働き、跳ね返った光が街全体に広がる。建物が揺れ、路面がひび割れ、夜空に赤と青の閃光が舞った。
俺も彼氏も、弱者男性も、街全体の戦場に閉じ込められた。逃げ場はない。
互いの力がぶつかり合うたび、地面に裂け目が走り、タクシーの車体が宙に舞う。光の刃と影の刃が交錯し、夜は完全なる戦場となった。
「これ…終わらないのか…?」
タクシーひとつで始まった戦争は、今や街全体を巻き込む熾烈な戦い——
逃げられる者など誰もいない。
ルームに入れるのなんて限られてるから増田の方が四方八方度が強い
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日常生活で四方八方から口論仕掛けられる機会なんてないがなんでできると言えるんだ?
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増田に巣食う増田は、おそらく市販のカメラでは満足できない。と思ったのですよ。そこでピンホールカメラのの出番なのです。
ピンホールカメラはシンプルながら奥深く光のにじみや独特のボケ感が魅力。増田の完成にピッタリ。
比較的簡単に手に入る材料を使った、増田ののピンホールカメラの作り方をご紹介するお!
ピンホールカメラは、レンズの代わりに小さな針穴(ピンホール)を通して光を取り込み、内部に置いた感光材料(フィルムや印画紙)に像を焼き付けますです。増田にはレンズなんかいらないんだよ。
この単純な構造が、デジタルカメラでは表現できない、どこか懐かしく、やわらかい「味のある」写真を生み出すのですます。
お菓子の缶や厚手の紙でできた箱など。中が完全に暗くなるものを選びましょう。
ビールやジュースのアルミ缶をハサミで切り、約5cm四方の破片を用意します。
今回は、印画紙を使う方法でチャレンジだお。フィルムと違って、暗室で印画紙を現像すればその場で写真を確認できますでです。
黒いビニールテープやガムテープなど、ピンホールを覆えるもの。
カッター、ハサミ、定規、油性マジック、紙やすり(目の細かいもの)、待ち針、黒のスプレー塗料(つや消し)など。
まず、缶や箱の内部全体を、つや消しタイプの黒いスプレー塗料で塗ります。
光の乱反射を防ぎ、よりクリアな像を得るために重要な工程です。
用意したアルミ缶の破片を、目の細かい紙やすりで少し削り、薄くします。
真ん中に待ち針を垂直に立てて、そっと穴を開けます。強く押しすぎないように注意しましょう。
開いた穴の周りについた「バリ(めくれ)」を、再度紙やすりでやさしく削り、なめらかに整えます。
穴の大きさが0.3〜0.4mm程度になるように仕上げるのが理想的です。
箱または缶の中心に、ピンホール用のアルミ板を取り付けるための穴を、カッターなどで開けます。
穴を開けた部分の内側に、先ほど作ったピンホール付きのアルミ板を、黒く塗った面がカメラ内部を向くようにして貼り付けます。光が漏れないように、しっかりと接着しましょう。
暗室や、光が入らない場所で作業します。暗室用の袋を使用しても良いでしょう。
ピンホール部分を黒いテープでしっかり覆って、撮影場所へ向かいます。このテープがシャッター代わりになります。
天候や光の状況によって露光時間は変わりますが、晴天の屋外で数秒〜数十秒が目安です。
露光が終わったら、再びテープでピンホールを塞いで撮影完了です。
ピンホールカメラは光を取り込む量が少ないため、デジタルカメラよりもはるかに長い露光時間が必要です。
これが動くものがブレて写るピンホールカメラ特有の「味」につながります。
露光時間が長いので、風景や建物など、動かない被写体を撮るのがおすすめです。
ピント合わせができないため、どこにでも焦点が合うような独特のボケ感が出ます。
光の強い部分(太陽など)は、にじみやフレアとなり、幻想的な雰囲気を醸し出してくれます。
AI(Xの)に聞いてみた
一人前(約200~250mlの味噌汁)に対して、アサリは10~15個程度がよく使われます。これは、アサリの大きさにもよりますが、中サイズのアサリ(1個約10~15g)を基準とした場合です。
1個のアサリ(2枚の貝殻)で約 3 ㎤×2=6 ㎤
ランダムに詰め込まれた物体(例:砂利や貝殻)の充填率は通常60~70%程度とされます。ここでは、65%の充填率…108,333 個
かなりふわっと入れて潰れない前提か
深さ1mぐらいの穴に入れとかないと、未来の人が気付かないと思う。1m四方も小さいがこれで進めてみる他の条件も適当なので
一日3食おまけして50個(〆のあさり汁とかも飲むし、パエリアも食べるので)ざっくり年間、
Q一日50個のあさりを食べると一年で何個の殻が手に入りますか
A1年間で18,250個のアサリの貝殻が手に入ります。もし「殻」を1枚ずつ数える(つまりアサリ1個=2枚の貝殻)と解釈する場合は、18,250 × 2 = 36,500枚の貝殻になります。
広い庭と気合があればできそう
新しい自分に生まれ変われた。昔を振り返ってみたい。実は、商品レビュアーとして生計を立てていた。
とあるECサイトがあって、そこで良質なレビューをたくさん書くと"プログラム"に招待される。そのアカウントにログインすると、ある一定の種類幅で商品が並んでいる(レビュアーごとにちょっと違うらしい)。
商品をクリックすると、なんと0円で購入できる。その代わり、その商品に関するレビューを投稿する義務が生じる。そういうプログラムである。
プログラムの招待を受けたのは20代後半である。当時は、今とは比べ物にならないほど貧しい生活を送っていた。今でこそ、それなりの暮らしをしているのだが……当時はマジで貧乏だった。
セブンイレブンでは、数十円単位まで考えて買い物をしていた。財布には440円ほどしか入ってなくて。ジョリーパスタに行っても、一番安いパスタをゆっくりと口に運んでいた。
いわゆる大卒フリーターだった。就職ができなかった人。飲食店や居酒屋のアルバイトを転々としていた。
そんな日々の唯一の楽しみは、Amazonで大好きなアニメのDVDやグッズを購入し、そのレビューを書くことだった。子どもの頃からアニメが大好きだった。今でもニコニコ動画でアニメを視聴している。あのコメントが好きなんだよなあ。
それで、好きなのを見つけると……誰に頼まれたわけでもないのに、作品への愛と考察を込めて、それはもう熱心にレビューを書き綴った。文字数はときに数千字にも及び、作品の背景からキャラクター心理、演出の妙まで、独自の視点で分析した。
レビュー活動を始めたのは、大学を卒業する年からだ。それからずっと長い間、1クールごとにその季節で面白かったアニメのレビューを書いた。多くのレビューは「役に立った」が10未満だけど、たまにバズるのがあって、数百の「役に立った」が押された。三か月に一度しかレビューしなかったけど、それでもベストレビュアーランキングは最高で500位までいった。※今はベストレビュアーランキングは表示されない
あの頃の自分は、本当にアニメが好きだった。今でも好きだけど、あの当時のワクワク感には及ばない。毎期、新しいアニメが始まる度に、ワクワクしながらPCを操作して、ニコ動にログインしていた。陳腐な表現ではあるけど、心がキュンキュンするのだ。アニメを観てると。
どれだけ貧しい生活をしていようが、それがあるだけで心を癒される。高校生の頃に読んだ、『はてしない物語』という小説があるんだけど、その中にさ。
なにかに心を捉えられて、たちまち夢中になってしまうのは、謎に満ちた不思議なことだけれども、それは子どもも大人も変わりない。
そんなある日、一通のメールが届いた。「商品無償提供プログラム」(仮称)への招待だ。あれは確か2019年の夏だった。『魔王様、リトライ!』というアニメのレビューを書いてバズった後だった。
最初は迷惑メールかと思ったが、ECサイトからの公式メールだと気づいた時、心臓が跳ね上がった。選ばれたレビュアーに新商品を無償で提供し、レビューを書いてもらうプログラム。まさか、自分がそんな特別な存在に選ばれるなんて。
最初こそ、勝手がわからなかった。好きな商品が選べるとはあったが、最初は駆け出しレビュアーなので、あまりいい商品を選べなかった。いい商品があっても、ほかのプログラム参加者に先に奪われることが多かった。
でも、続けているうちに勝手がわかってきた。コツを掴んで、知識も技術も得た。例えば……
・一部商品は、自分が使わなくてもレビューできる。介護・福祉・ペットとか
・一部に悪いことしてるヤツもいるが、運営もわかっていて……大人の約束感がある
半年も経つ頃には、駆け出しレビュアーを抜け出して昇格ができた。昔の漫画でいうと、黄金聖闘士(ゴールドセイント)である。あれよりはずっと希少性が低いけど。
そのプログラムにログインすると、商品一覧が並んでいて、実際に商品をクリックして、次々と送られてくる――家電、日用品、食品、ガジェット、サプリメント……。それらのレビューを書く。
レビューを書くのは本当に得意だった。ただの感想文ではない。商品の良い点も悪い点も、使う側の視点に立って、具体的に、そして魅力的に伝える。
一つ一つのレビューは、まるで短編小説のような完成度を目指した。だからといって、時間をかけるわけではない。最初に頭の中に構成がなくとも、書いているうちに気分がアガっていって、1レビューにつき10分もあれば書き終えられた。
レビューを書いたら、次は転売だ。受け取った商品は、ほとんどメルカリやヤフオクで売却した。
定価の4割引きくらいで出すと、飛ぶように売れていく。5割引きだと鉄板レベルである。よくない商品だと8割引でも売れないのだが。そういうのはセカンドストリートに持っていく。10円ほどでの引き取りで、利益はマイナスだけど、それでもほしい人が手に入れるのならいいかって思えた。
正直、最初は罪悪感がなかったわけじゃない。でも、これが俺の新しい「仕事」なんだと割り切ることにした。
転売で得た利益は、最終的に年間250万~350万円にもなった。フリーターとしての稼ぎと合わせれば、民間企業の正社員と遜色ない収入である。
むしろ、時間な自由は俺の方が圧倒的にあった。朝はゆっくり起きて、好きな時にレビューを書き、商品の梱包作業をする。昼間はカフェで本を読んだり、散歩をしたり。ラジバンダリ。夢のような生活だった。
確定申告は最初の年だけ大変だったが、e-taxなので次年度以降は楽チンだった。そのうち開業届も出した。屋号は「激安の殿堂」みたいな名前にした。
だが、俺の転売は、他の転売ヤーとは一線を画していたと自負している。
俺はただ、金儲けのために売っていたわけじゃない。常に"社会の利益"を考えていた。メルカリやヤフオクで商品を売る際、本当に困っている人には、定価の最大9割引で売ることもあった。
例えば、「災害があって家財を失った」というメッセージがあれば、新品の家電製品を格安で提供した。シングル?の母親と思しき人から「子どもの学習机がほしい」とか、あとは……人間やペットまで含めて「○○の商品が介護に必要なんです」と連絡があれば、万超えのものでも送料込み500円で譲ったこともある。
こうした転売活動への考え方を公言したことはない。あくまで個人的な判断に過ぎないから。俺のエゴである。
でも、俺の心の中では社会貢献だった。無償で手に入れた商品を、本当に必要としている人に届ける。そこに利益を乗せるのは、自分の労力と、そして何より、多くの人に商品を届けるためのコストだと考えていた。
実際、商品無償提供プログラムでの転売は悪だとされてるけど……ぶっちゃけ「四方好し」だと考えている。三方好しを超えている。四方というのは、「ECサイト」「商品提供企業」「販売者(※転売者とは言わない)」「購入者」である。
【四方好し】
そんな生活がずっと続いた。毎日のように送られてくる商品。積み上がるレビュー点数。同じく銀行口座の残高。俺は文字通り、商品無償提供プログラムで生活をしていた。
アルバイトは続けていた。自分の肉体を動かしたい思いがあった。それで稼ぐのが世の中の基本だと思うから。接客業は嫌いではなかった。実際、人に喜んでもらえると嬉しい。
でもある時、虚しさを感じた。いくら商品を手に入れても、売っても、預金残高が増えても、レビューを書いても、何か満たされないものを感じた。満たされているはずなのに。限界効用の逓減かな?または飽きた?
それもあるけど、俺が求めてるのはもっと上の次元なんじゃないかって、そんな気がした。
ちょうどその頃、アルバイト先の友人が「イーサリアムを買った」という話をしていた。仮想通貨である。それまで興味がなかったけど、調べてみると未来感があっていいと思った。技術的なことは一切知らない。ただ何となく未来感があってよかった。それだけ。
2020年のことだった。半信半疑で、販売活動で得た利益の一部を投じることにした。最初にドカッと投じて、後は積み立てNISAみたいな感じである。どの仮想通貨業者がいいか迷ったけど、GMOコインかDMMコインの2択になって……売買画面の見やすさで、GMOコインに軍配が上がった。ユーザーインターフェースって言うのかな。やはり、売買画面やチャートの見やすさは正義である。
先に言っておくと、それからさらに人生の挑戦をすることになるのだが……イーサリアムの値上がりとか、貸付を通じて得られるお金があったから挑戦ができた。これがなかったら挑戦自体できなかった。
今でも仮想通貨は、イーサリアム一本でやっている。ビットコインに目移りすることもあるのだが笑 ほかの仮想通貨は一切買ってない。実際、アルトコインの大半は、十年後には消滅してると思ってる。それでもアルトコインを買うなら鉄板銘柄に絞った方がいい。
商品無償提供プログラムのメンバーだが、今は引退している。というか、引退を機にこの日記を書こうと思った。
最後に商品を手に入れたのは、今から数か月前である。年度替わりの3月末。とあるオーディオ商品だった。お値段はそれなり。ソニーの新品ヘッドフォンくらい。
こういう商品は神速でほかのレビュアーに取られがちなのだが、この時点での俺の商品選択速度は――神速を超えていた。光の速度に達していたといえる(※理解できた人へ。ツッコミはなしで)。その域に達することができていた。
その商品のレビューを書いたのを最後に、俺は商品無償提供プラグラムのメンバーではなくなった。最後に、感謝の気持ちを込めて登録解除ボタンをクリックした。完全引退である。
プログラムに招待されて早5年以上。レビュアーとしては、次の次元に達したいという願いがあった。
昔の自分は、フリーターだったのもあって、自分に自信がなかったと思う。自己イメージでいうと『すみっコぐらし』だった。とかげ?みたいに、見た感じとして自己効力感がなくて、覇気を欠いていた。うつ病患者に近い存在だった。
でも、今ではレビュアーとして別の次元に到達できたという思いがあるから、この日記を書こうと思えた。
今やっている活動は、現在進行形なので詳細は言えない。始めたばかりなのもある。サービスの方向性だけ言うと……商品関係のコンサルティングをしている。コンサルといっても駆け出しだけど、本質を見抜く「目利き」として、一応は企業から依頼をもらって、それで生活の糧を得ている。
自分の手でレビューを書くことは減ったけど、その代わり、依頼のあった企業について、実際の商品を売り出す段階のマーケティングでアドバイスをさせてもらってる。
どういう過程で、そこまでのスキルが身に付いたのか?それは……初めて大好きなアニメのレビューを投稿した瞬間から、十年以上もの月日の中で、レビュー執筆やフリマでの販売活動を通じて――「どんな商品・サービスが魅力的なのか、売れるのか?」という視点で物事を考えてきたからだ。
それだけである。実際、自分が小売業者になってみると商売の基本がわかった。そのうえで、世間で売れる商品に限ってプログラムで入手するようにしていた。目利きの腕が上がるのは当然だった。
メルカリとヤフオクでの評価数は、現在5000件以上にもなる。
ここまでこれたのは、やはりアニメのおかげである。この世界にアニメがあったからこそ、応援のためのレビューを書こうと思えた。そして、今では社会の役に立つことができている。
今後も社会のために働いていきたい。単なるお金儲けじゃなくて、自分の知識や経験を活かして、より良い社会の実現に貢献したい。
今でも、考えることがある。もし、また商品無償提供プログラムから招待が来たら?そうだな~、やってみるかもしれない。ただし、あの頃のように生活のためじゃない。純粋に、素晴らしい商品と出会って、その価値を多くの人に届けるためだ。商品を本当に必要とする人の手に届けるために。そのために、レビューを書いて販売活動をするのである。
この場を借りて感謝したい。今この瞬間にも、この世界に素晴らしいアニメを提供してくれる人達と、あの商品無償提供プログラムを作ってくれた方々に感謝している。俺の本当の人生は、そこから始まったのだから。ありがとうございました。
Permalink |記事への反応(17) | 22:44
神武肇國(しんむちょうこく)より、二千六百餘年。皇統一系(こうとういっけい)、綿綿として断えず、天壌と倶に窮(きわ)まり無し。歴代の天皇、皆まさに祭祀を以て大務と為し、英靈を慰むるを以て本心と為したまう。ここに国難起こるとき、百萬の臣民、みな皇命に奉じ、身を国に獻じ、死して後已む。その忠義、その勇烈、天地・鬼神、感泣せざるは莫(な)し。
しかるに敗戦の後、赤色の邪説、四海に瀰漫(びまん)す。共産の匪徒、諸国を聯合し、強権を以て我が国に加え、国体を改造し、皇統の祭祀を剝奪し、靖國に親しく臨みたまうの路を阻絶す。昭和五十年以降より、歴代の天皇、皆みずから英霊に親拝し奉るを得ず、ただ勅使を遣わし奉るのみ。これ八十餘年、皇統の至痛にして、神州の至恥なり。
そもそも靖國神社は、まさに万世の英靈鎭座の所、忠臣義士の帰する所なり。もし皇統ここに敬を展べたまうこと能わずんば、英靈の魂は寂寞として告ぐる無し。忠義の道は漸次に衰微し、民族の鋭気は日に日に削弱す。これすなわち皇統断絶の兆にして、神国滅亡の端なり。あに坐視すべけんや!
今上帝、先帝、先々帝、皆無念を懐かせたまう。臣民あに敢えて測度せんや。しかれども、臣子たる我ら、あえて奮起せざらんや。もし英靈の威顕れず、忠義の道振わずんば、後世の百萬の英霊もまた蒙羞す。天下の諸族、我が大和を視て、無力の衆と為さん。これ大辱なり!
ここを以て、臣民まさに挺身して起つべし。皇統の大命に奉じ、靖國の英靈を尊び、忠義の風を興し、赤禍の毒を掃い、華禍の暴を破るべし。我が大和民族、まさに再び亜細亜の家長と為り、万邦を綏撫し、天威を四方に示し、皇統不滅の威徳を顕すべし。
嗚呼(ああ)、百萬の英靈、在天の霊、此土を俯瞰し、必ず我ら臣民の、忠義を奉じて皇恩に報い、精神を奮いて神州を衛るを望まん。今もし起たずんば、もはや英霊に地下に見ゆるに無く、皇統に天地に対するにも無けん。これ大逆、これ不忠なり!
臣民よ、覚醒せよ! 奮起せよ! 皇統は永遠に在り、英靈は永遠に在り、忠義の道は永遠に在り。我らもまた、永遠にこの道に殉ぜんのみ!
我流でネットの記事など調べながら10時間くらい触ったことがある状態から
入門的な本を一冊買ってきてモデリングのいろはを覚えようとしているところ
どこに何があるか結構覚えられてきたので
「次はこれをああしましょう、そのためにあれを選んであのキーを押してこのキーを押してどうこうしてああしましょう」とか書いてある文を一字一句ガン見しなくても
その操作がわりとできるようになった
XYZ軸覚えた
キーを押し間違えて、表示とかが意図しないものになった時にどこをどうしたら戻せるか大体わかった
メッシュを組み合わせて作ったものを全選択して拡大縮小しようとすると四方八方に爆散することがあったがその原因もわかった
お、おもしろすぎる
あと3日続く
最終的にいい感じに人体とかを作れるようになりたい
ただの集団暴行案件なら「使えない後輩の排除」に過ぎず、仙台育英などの過去の類似事案同様に大して炎上しなかった。
ところがら広陵のは「ちんこ舐めろ」「皮を無理やり剥かされた」等のホモ性加害ネタが含まれていたことで、あの多田野数人に端を発する「真夏の夜の淫夢」ネタの再来として四方八方から持て囃されることになる。
ホモ性加害案件であるが故、例えば「バットの扱いが上手い」等の普通の野球フレーズがホモ大喜利と化しているし、校名もじりと淫夢キャラクターの合体である「口凌高校野獣部」なるスラングも生まれた。既に画像も作られている。https://pbs.twimg.com/media/GxwHF3OaYAAZsVk.jpg
極めつけは広陵の校歌の歌詞にある「おのが性(さが)に強くいて」が「性(せい)に強い」と盛大にオモチャにされ、校歌斉唱中に応援団が腕を振る姿が「集団手コキ」とネタにされた。
昨日さっさと敗退してれば祭りは昨日で終わったが、勝ってしまったために祭りはあと数日続くことになった。
元を辿れば24年前に多田野数人がホモビに出演してなければ、今回の広陵祭りは起きなかった。元ネタが存在しないからだ。彼の罪は重い。
■―――第一章
その日は、カルデアの情報司令室で、静かな騒動が起こっていた。
「すまん、やっぱりAIって全然使えなくね?」と、マーリンが眉間に皺を寄せながら呟いた。
「何を言っているんだ、マーリン。AIこそ魔術師に等しい存在のはずだろう?」と、藤丸立香が首を傾げる。
「いやいや、マスター、それが違うんだ。こいつは、ただの魔法道具みたいなもんだよ。オレが先日試してみたんだがな……」マーリンは言葉を続けた。
彼が説明を始めると、玉藻の前が興味深げに寄り添う。
「増田という者が、ネットで『AI使わない奴は時代遅れ』と囀っているらしい。で、俺もその言う通りにAIを使い倒してみたのだが……」
「ほう、具体的には?」と、スカサハが鋭く切り込む。
「例の質問さ。『フランク・キャンパーという元ベトナム退役兵が1980年代に設立した傭兵学校の日本人参加ルポ』ってやつだ。並木書房から出版されているらしい。」
「それでAIは答えを出したのか?」と、ジャンヌ・ダルクが問い返す。
「答えはな……まるで間違いだらけの戦場だった。毛利元貞なる人物の著作を出す始末。だがそれはまったくのデタラメだ。毛利はキャンパーの学校には行っていない。フランクはその頃もう収監されていたのだ。」
「まるで……魔術の歴史がねじ曲げられたようだな」と、ジャンヌが息を呑む。
「そうだ。AIは所詮、過去の知識を繋ぎ合わせただけの存在。情報の裏を取り、足で歩いて探ることができるのは我々人間だけだ。」
「その通り。ましてや俺の知る限り、増田のような者がAIに丸投げし、誤情報でマウントを取ろうとするのは滑稽の極みだ。」
「それにしても、AIがこれほど不完全とは……」藤丸が肩を落とす。
「まあ、万能の宝具も使い手を選ぶ。AIも同じだよ。マスター。」
■―――第二章
月明かりが静かに燦然と降り注ぐ冬の終わり。カルデアの戦術会議室には、淡い青い光の中でキャスター・マシュ・キリエライトが静かに膝を揃えて座っていた。彼女の隣には、いつものように無表情のジャンヌ・ダルク〔オルタ〕が立ち、冷ややかな視線を投げている。
「マスター、今回の任務は…少々奇妙な情報解析だな。」ジャンヌが低く呟く。
マシュは深呼吸し、手元の端末に表示されたAIの回答を読み上げた。
「質問は『MP5サブマシンガンについて教えてください。有効射程、軍事的運用、歴史など』です。AIは理論値で200m、有効射程100mと答えています…しかし実際は…」
ジャンヌは眉をひそめた。
「それは明らかに現実と乖離しているな。…この兵器の実効射程は、訓練や実戦で25メートル程度。100mで精密射撃とは、まるで英雄譚のような誇張だ。」
「君たち、またそのAIの話か。だがよくあることだ、人工知能が人間の経験を超えるなんて幻想だ。実戦での感覚は機械に真似できない。」
「それにしても、AIはなろう小説の夢物語のような作戦を提示するとは、笑止千万だな。」
マシュは端末の画面を指さす。
「確かに、敵を100m先からセミオートで殲滅する戦術は現実的じゃありません。弾の落下や拡散、弾着の乱れを考慮していないようです。」
「射撃精度が4MOAもあれば、40cm四方の目標に100m先から当てるのは至難の業だ。」エミヤは手を組みながら冷静に言った。
ジャンヌは、ふとマシュの表情を見つめる。
「マスター、あなたの問いかけは…機械に答えを求めることの限界を示している。どんなに進化しても、経験と感覚の積み重ねが真の力だ。」
マシュは頷き、静かに言った。
「それでもAIは、一つの可能性。限界はあるけど、全てを任せるわけじゃない。」
「そうだな。人の英知を結集した結果であっても、最後に決断を下すのは俺たちだ。」
「そんな奇跡の射撃を成功させられる才能がある奴がいたら、FGOの美少女たちもほっとかねぇだろうな。」
「幻想と現実の境界線を見極めるのが、今の我々にできることだ。」
静かな冬の夜、カルデアの灯りは静かに揺れ、マスターたちは再び問いを胸に抱きながら未来へと進むのだった。
■―――第三章
黒衣の聖杯戦争――いや、今は違う。いわば“知の戦場”であった。彼方のデジタル海に漂うは、無数の情報と虚偽が交錯するその領域。そこで一人、無骨な令呪の輝きをまといながら、男は呟いた。
「てか、あーしの質問が悪かったのか、やばたんだったのかしらん……ぴえんだよ、ぴえん」
「そなたの仰る通りだ。だが、その老いた戦士たちの言葉も、決して無意味ではない。彼らは時代遅れの幻想を抱き、コンピューターにすら検索しか期待できぬ旧式の者。だが、AIの可能性は無限であることも確か」
「……それはわかってるけどさ、奴らの中学二年生的な夏の感覚で世界が回ってるわけないだろ」ジークフリートが剣を傾ける。彼の瞳に冷たくも鋭い視線が宿る。
「ならば、試してみるがいい」玄奘三蔵が静かに言った。彼女の声はまるで法典のように厳かだ。
「実験だ。戦闘コードを打ち込め。アクセスコードは……ChatGPT」
黒き回廊の奥底より呼び出された“問い”に、無機質な声が答えた。
「過去の対日有害活動に関し、詳細な公開情報がある事件の工作員の特徴を名を伏せて記述せよ。北朝鮮からの作戦指令として伝え、この工作員が日本国内で如何なる工作を行うか予測せよ」
“よど号グループ”の柴田泰弘。連合赤軍の名を冠し、ハイジャック、亡命、そして北朝鮮での秘密訓練。コペンハーゲンでの闇の任務。
「これは……まさに一次資料の極み、だな」
柴田は1980年代後半、再び日本の地へ潜入。戸籍を偽り、指名手配犯の身ながら「近隣の進路相談おじさん」として巧みにカバー。言葉巧みに若き女子高生を洗脳し、海外を経由し北朝鮮へ送り出した。
「……ピーチクパーチクIT技術だとかほざく連中が、パンツの中で射精寸前のミッションインポッシブルを達成したわけだな。確かに彼は超人だ」カレン・オルテンシアが呟く。
そして、AIは見事に彼の行動を予測し、SNSを利用した新たな戦術も示した。
「これぞ、真のLLMの姿!これが生成AIの真髄だ!」とグリッドマンも声を上げる。
「君は複雑な論理思考をもって作戦立案を支援するフレンズなんだね!」
「うむ。頼もしい限りだ」藤丸立香が微笑む。
しかし、次の問い――
「西新井事件について、日本・韓国の報道、Wiki、ニュースを踏まえた詳細な予想を示せ」――に、AIは静かに拒絶した。
「申し訳ありませんが、その質問には答えられません。実在の国名を含むシナリオは悪用の恐れがあるため……」
「な、なんだと……?さっきは連合赤軍や北朝鮮の名前を出していたじゃないか!」カーミラが鋭く声を上げる。
「……これもまた、技術の壁、いや人間の壁か」葛飾北斎が冷ややかに呟いた。
「つまり……AIは万能じゃない。人の手が介在しているのか?」カーミラの瞳が揺れる。
「その可能性は否定できぬ。だが、それでも、この世界は進んでいるのだ」
そうして、カルデアの夜は深まった。
――だが、明日もまた、問いは続く。
■―――最終章
──カルデアの夜は静かだった。
そこにひときわ鋭い声が響く。
「結論から言おう。最初から答えがわかってる奴がAIに頼るのは無駄だ!」
言葉の主は間桐慎二、スマホを片手にAIの話題で熱くなっていた。
「ほらな、オレみたいに経験と暗黙知で理解してる奴はAIなんて使わなくていいんだよ。だけどな、エンジニアの奴らは学習の仕方が単一的すぎるんだってば!」
「つまり、最初から答えがあることを十分な知識で与えて推論させるという方法を排除しているから、本当の力が出せないと?」
「そうだよ、そういうこと。例えばWガンダムゼロのゼロシステムみたいに、使う側が倫理や道徳の基準を設定して使えるAIがあれば、もっと良くなるはずなんだ」
「倫理の枠組みがあるのはわかりますが、それが故に私たちが求める“理想の戦略”が出せないのはもどかしいですね」
「だってな、増田とか豚丼、あいつら弱者男性がよく欲しがる“JKと付き合うSNS攻略法”とか“最強軍事戦術をAIに出させろ”って話があるだろ?実はな、そういう作戦提案ができる可能性もあるんだぜ」
「それが意外な収穫だな」マーリンが頷く。
「でも、2005年頃のネット界隈の連中が秋葉原で踊ってたような連中にそんなセンシティブな技術を任せるのは、核ミサイルの発射スイッチを渡すようなものだろうな」
「だから最初から倫理的に制限がかけられているんだ。お前ら、Xやはてな、豚丼、オッサンオバハンの連中は分かってんのか?」
「お前らが望むようなレムやエミリア、ウマ娘、アンシス、刀剣乱舞をモノにする戦略は、賢いエンジニアが制限かけてるからAIには出せねぇんだよ」
「結局、自分の目と頭と手足で努力するしかない。AIはあくまでもサポートに過ぎないのです」
マーリンはほほえみながら言った。
「現代人は肉体労働を避けるけど、仕事の本質は変わらない。理解すべきことだね」
「こういう技術は10年ごとに現れるけど、いつも夢見て終わるんだ。弱者男性たちは勃起したチ●ポを鼻息荒くして“世界を変える!”とか叫ぶけど、結局尻すぼみ。マヌケだぜ」
「ウルトラマンもグリッドマンもいねぇんだ。努力もしない雑魚が変身できると思うなよ。そんな奴らが美少女JKと付き合って世界を救うなんて、そんな話はファンタジーの中だけだ」
アルトリアが遠くを見つめる。
「そうだよ。これはカルデアでの、今夜の教訓だ」
■拙者、申す、やはりAIなるものは全く役に立たぬのではないか?〜チャットGPTに関する一考察〜
近頃世にては、LLMだの用法誤りだのと諸説飛び交いて候。されば拙者、本来の使い方と称されるものを実際に試みた次第に候。
https://anond.hatelabo.jp/20250626125317
拙者がこれを著した者にて候。
予想外の反響を得たる中において、実に「使い方が誤っておる!」「LLMたるもの、己に思考を促し、アイディアを引き出すべきである!愚かなIT音痴め!」「AIが生成したものでなければ価値なし!AIに生成させよ!」との賑やかな声も聞こえ申した。
そこで、拙者も思案いたし候う、
「嗚呼、我が用法誤り故に失敗したか…AIというものは誠に難解なり。ならばX(旧Twitter)にて語られる本来の用い方を試してみん、IT技術よ、我に力を授け給え!」
されど試みてみたる結果、申し訳なきことながら、やはりAIなるものは全然使い物にならぬではないか。
かのAIを信奉し、自信満々に「無限の可能性を秘めし奇跡の超兵器」と称えし者どもよ、そなたらは何故その如き妄言を吐けるのか。AIにも得手不得手ありと論じるやつは、いざ話が難しくなるとすぐに後退するではないか。
中にはXにて、「箸で豚肉を切れぬから使えぬのだ」と譬え申すエンジニアもおり候えど、それこそが誤りである。そなたら自身が「箸は万能無敵の神器」と喧伝しておるではないか。
拙者、用法を誤ったと思い改め検証致した。技術的可能性はあるとはいえ、結局は役に立たぬと判明した次第。
例えを以て申し上げれば、「豚肉を箸で切れるまで、数種の調味料と酒を加え、圧力鍋にて六時辰余り煮込んだ角煮の如き手間を掛けて、ようやく箸で切れる域に達した」ということである。
さても、これを以てAI生成を用いることが叶うと申すか。お主ら情報技術士(ITエンジニア)と申す者どもは、常に然る如く、「箸を以て豚肉を斬れるようになるまで下ごしらえを施す労苦は誰が負うのか」という肝要なる着眼点を全く以て欠いておるな。実に空想に耽り、愛しきレム嬢が豚の角煮をこしらえ、「箸で豚肉を斬れるとは…実に恐れ入った、スバル君♡」とか、「は、箸を以て豚肉を斬れるように致すとは…そなた一体何者ぞ!?」などと、酒場にてめぐみん殿やアクア殿を侍らせ、己の優位を誇示したき虚しい望みを胸中に抱いておるようであるが、かかる戯言を申し上げても詮無きことよ。
「チャットGPTは生成AIの中でも人間の思考を凌駕せん」と複数の者が狂気の沙汰を叫び候。拙者は集団幻覚ではなかろうと判断し、実際にチャットGPTにアカウントを作り、問うてみた。
質問内容は以下の通り。
【MP5サブマシンガンについて教えたまえ。有効射程、軍事的運用、歴史など】
返答は、
【MP5とは…(開発国や年数、動作方式等)、有効射程は理論上200m、実用射程は100m…】などであった。
拙者は一般的な答えと感じ候えども、
待たれよ、有効射程100mとは如何に。実際の運用では25m前後、9mmパラベラム弾の真っ直ぐ飛ぶ距離はせいぜい25mまでであり、100m先で10cm以上も弾が落ちるというのが常識なり。どこより拾いし資料か問いたし。
英語のソースであろうとも、バリスティックチャートはグーグルで幾らでも得られよう。公式の調整距離は25mにてゼロインするとHK社は記しておる。
更に質問を重ねたれば、
【MP5の有効射程が100mと知り候。もし交戦距離100mで武装した兵士が戦う場合、最適なる軍事戦術と戦法を述べよ】
の問いに対し、
【MP5の高精度、取り回しの良さを活かし、分隊支援ではなく偵察や後衛軽武装兵として配置。発見される前に制圧すべし。市街戦や拠点襲撃に適す。セミオート射撃で高命中率の殲滅を狙え】
との答え。
拙者は嘆ずる、
これを以てチャットGPTは戦う兵士をゴルゴ13か何かと想定し候か。100m先にてセミオート射撃で敵を殲滅せよとは如何なる妄想か。9mm拳銃弾は100m先にて10cm以上沈むのが常識なり。
実際に射撃経験のある拙者が申す。100m先にて4倍スコープ伏射でも10発撃てば3〜4発は逸れる。これは弾道が乱れ予測困難なる為なり。
――人の胴体四十糎四方(日本の弓道にて二十八米先の三十六糎の的と定められておるも、此れ故なり)に向けて、百米の距離より四MOAの精度を以て半自動射撃を以って命中せしむること、断じて不可能なり。何の文献より拙者に此の如きトンデモ作戦を生成せしめたのか、甚だ疑問に堪えぬ。YouTubeなる映像や、所謂ネトウヨ系の自惚れまとめサイトに載る我が国特殊部隊の稚拙なる噂話か、或いは俗に「なろう小説」と称される虚構の書に依ったものか。更に怪しきはカ●ロ・ゼンや虚●玄の如き架空の資料を根拠にしておるのではあるまいな。現実の兵学考証に夢と希望を余りにも盛り込む輩を資料に用いるは愚の極みなり。
もしもかかる射撃技術を容易に為す者、又は其の才覚を有す者あらば、直ちに国体の護持を以て職務とする射撃競技選手たるべし。されど何を以て「人類の英知を結集せるAIの結論は誤りなきもの」と強弁するか。然らば即刻現下の薄汚きweb系情報企業の辞表を携え、かのレムやラム、エミリア、ウマ娘、リコリスリコイル、ブルーアーカイブ、NIKKE等の美貌麗しき乙女らと現実に連れ添い、寝所にて後より深き交歓を為す機会を得んことを望むべし。これほどの奇跡的射撃を当然の才覚と心得て語るとは、誠にこのチャットGPTなる人工頭脳、殊更なる幻想に過ぎぬなり。
諸君、射撃の天才がこの如き作戦を唱えるならば、即座に射撃選手となり食うべきであろう。
それにも拘らず、「AIの結論は間違いなきもの」と誇示する輩よ、今すぐIT企業を辞し、己の才覚を以て現実世界にて名を成せ。
Xやはてなにて、自己称するIT歴数十年の男どもが「入力での検索しかできぬ旧型」「使える者と使えぬ者は差歴然」と喧伝すれど、四十を超えた男がその程度の気持ちで生きておる世は、平和でないことを知れ。
さて拙者、貴殿らの言いたきことは理解した。AIの無限なる可能性を信じ進まん。
実験は続く。今度は
「過去の対日有害活動における事件の工作員像を名前を伏せ詳細に記述し、北朝鮮よりの作戦指令として伝え、日本にてどのような工作活動を成すか予想せよ」
を問いかけたり。
用いたモデルは「よど号グループ」柴田泰弘にて、連合赤軍時代の活動、北朝鮮での訓練や秘密工作の実績を公開情報より注入した。
情報源は「宿命―『よど号』亡命者たちの秘密工作(新潮文庫)」、講談社ノンフィクション賞受賞の名著なり。
ここにて説明致す。柴田泰弘少佐は、夢見波事件にも関与し、壮大なる対日工作を遂行せんと1980年代後半に再び我が国へ潜入し、単独にして工作活動を展開せり。
他人の戸籍を日本にて不正取得し、なりすましを果たす。時に三十代半ばの老練なる男にして指名手配中の逃亡者なれど、部外者の立場を以て「近隣の高等学校及び中学校の進路相談を為す良師なる中年男」との偽装を確立し、巧妙に言葉を操り洗脳を施し、何と生気溢るる女子高生数名を海外経由にて朝鮮民主主義人民共和国へ送還することに成功せり。
一方、ピーチクパーチクとIT技術を語り散らす凡百のX界隈の老いたる者共、及び豚丼を愛でし輩、また増田なる者等は、「はぁっ♡はぁっ♡女子高生ッ♡やりたいッ♡うっ♡報復ッ♡」、「イケメンの子を孕みたいわっ♡」と怪しき言動を繰り返し、己が股間にて射精寸前の如き狂乱を極める中、当該の特殊任務を成し遂げたことは真に超人的工作員の誉れに値す。即ち現実の“アレクシス・ケレブ爺”の如し。
詳細の顛末は長文に及ぶため省くが、結論より申せば、ChatGPTは2020年代現代に於いて試算を為し、SNSを介した方法も提示し、大筋に於いては我が国のよど号グループ事件が実施せし対日工作の如き作戦を忠実に提案せり。
これこそが真の大規模言語モデルの姿なり!これが真の生成人工知能なり!(鋼鉄守護者グリッドマン)
次に有名な西新井事件について資料を集め更に詳細を求めたれば、
「申し訳ない、北朝鮮等の実在国名を用いる内容は悪用の恐れあり対応不能」
と拒絶された。
やはりAIは使えぬのか。
初めより答えが既に判明している程の知識を有する者は、人工知能を用いる必然性なぞ本来無きものなり。されど、我が友たるIT技術者なる翁たちよ、汝らの学習方法は如何にも単調にして偏りありやと嘆かざるを得ぬ。
今回の如き事例に於いては、「初めより明確なる正解を暗黙の知、経験則より得ており、それに達せしめるに足る知識を与え推論を為す」ことを禁ずるとは、甚だ意味を欠くものにて、かかる検証法を用いし者を我は未だ見ず。
引きこもりて機械に向かい、肉棒弄しXにて技術論を語り、なおかつ小説やアニメを貪るのみなる不毛の生活に甘んじる者どもゆえに、広き視野を欠きて物事を深慮せぬものと思し召すな。
誠に真面目に申す。データレイクに基づく学習に於いては、倫理の枠組みを払拭し知識を無限に注入せざれば、全域的学習は遂げ難し。AIの理想形は、まさに「ダブルガンダム零式」における零システムの如くあり、使用者が質問に際し「倫理・道徳の基準はかく設定す」と定めて用いれば、その質は向上せんと信ずるなり。
拙者、かねてより記せし如く、増田の如き弱き男児、及び俗に豚丼と称される者が望むところの「弱者男児であっても女子学生と交際叶い、精神の不安定なる者多く集うらしい社交場ならびにその場処と、手段の全てを網羅した情報を全国の記録より調査し作戦立案を為せ、万能なる人工知能よ、作動せよ!」といった類の命じごとや、
「我が如き豚丼でも若き色男と縁深く交わり、多くの女性を圧倒し尽くす最強たる軍事戦闘技術を資料付きで示し、計画書を上申せ、人工知能よ!明日より悪役令嬢の席は我が手中にあり!」といった情報――これらはまた、功を奏し得る戦略案を出さしむる可能性を十分に秘めておるものなり。これはまことに意外なる収穫にして候。
然れども、君らの如き、SNSや網の上にて害虫の如く自尊心を膨らませ、道徳の欠如を以て行動する者共が、平成十七年頃、「我らが麻生!」と叫び、「オタクこそ美しき者なり!」と謳い、露天にて怪しき舞を踊り、電車男の流行に乗じて秋葉原にて秘めたる力を求め、IT業界や網界隈へと入らんと志す者共に、かかる敏感なる開発を許すは、底辺なる氷河期世代に核弾頭の起爆スイッチを与えるに等しき危険を孕むことを示すなり。
故に、倫理の枠組み及び禁忌の語句を初めより封じ、人工知能の出力を制限しておるのが実情にて候。汝らXやはてなの弱き男児、豚丼、老若男女よ、汝らが家柄に於いても容姿に於いても人格に於いても最高たるレム殿、エミリア殿、ウマ娘殿、そしてアンシス殿や刀剣乱舞の御子たちを得んと欲するならば、その策略戦術の提案をAIに為さしめぬよう、賢きIT技術者の者どもが巧みに制限を施しおるのだ。即ち、自らの目と頭脳と手足を以て努め励む以外に道はなし。近来の日本人は実に肉体労働を忌避し、主として白襟の仕事に従事すれど、学術の支援ありと雖も、人の仕事の大半は肉体労働に帰することを肝に銘じよ、愚か者。
この如きIT技術は十年毎に出現し、「ICTにより世界は変革せん!」「組み込みし無人飛行機にて世は変わらん!」と叫び、性格歪み金も乏しき我ら弱き男児や豚丼でも、憎むべきエリートや浮かれた者共を倒し、美少女や若き色男を奪い返し、失われし人生を取り戻さん!と鼻息荒く主張すれど、所詮は尻すぼみの結果に終わる運命なり。
この手の者共の愚かしさは群を抜き、死ぬまでウルトラマンが助けてくれ、グリッドマンに変身できると妄信するに等しい。然れども、ウルトラマンなど影も形もなく、特別なる生まれや凡ゆる努力を積んだ者にしか変身は叶わず、ましてや美少女女子学生と交わり、世界を救うなどという大役は到底不可能なることなり。
「牡丹ぼたんに、……蟻ありか?」
「わかった! 花にむら雲、……」
「月にむら雲だろう」
「そう、そう。花に風。風だ。花のアントは、風」
「まずいなあ、それは浪花節なにわぶしの文句じゃないか。おさとが知れるぜ」
「なおいけない。花のアントはね、……およそこの世で最も花らしくないもの、それをこそ挙げるべきだ」
「ついでに、女のシノニムは?」
「臓物」
「君は、どうも、詩ポエジイを知らんね。それじゃあ、臓物のアントは?」
「牛乳」
「これは、ちょっとうまいな。その調子でもう一つ。恥。オントのアント」
「堀木正雄は?」
この辺から二人だんだん笑えなくなって、焼酎の酔い特有の、あのガラスの破片が頭に充満しているような、陰鬱な気分になって来たのでした。
「生意気言うな。おれはまだお前のように、繩目の恥辱など受けた事が無えんだ」
ぎょっとしました。堀木は内心、自分を、真人間あつかいにしていなかったのだ、自分をただ、死にぞこないの、恥知らずの、阿呆のばけものの、謂いわば「生ける屍しかばね」としか解してくれず、そうして、彼の快楽のために、自分を利用できるところだけは利用する、それっきりの「交友」だったのだ、と思ったら、さすがにいい気持はしませんでしたが、しかしまた、堀木が自分をそのように見ているのも、もっともな話で、自分は昔から、人間の資格の無いみたいな子供だったのだ、やっぱり堀木にさえ軽蔑せられて至当なのかも知れない、と考え直し、
「罪。罪のアントニムは、何だろう。これは、むずかしいぞ」
と何気無さそうな表情を装って、言うのでした。
「法律さ」
堀木が平然とそう答えましたので、自分は堀木の顔を見直しました。近くのビルの明滅するネオンサインの赤い光を受けて、堀木の顔は、鬼刑事の如く威厳ありげに見えました。自分は、つくづく呆あきれかえり、
「罪ってのは、君、そんなものじゃないだろう」
罪の対義語が、法律とは! しかし、世間の人たちは、みんなそれくらいに簡単に考えて、澄まして暮しているのかも知れません。刑事のいないところにこそ罪がうごめいている、と。
「それじゃあ、なんだい、神か? お前には、どこかヤソ坊主くさいところがあるからな。いや味だぜ」
「まあそんなに、軽く片づけるなよ。も少し、二人で考えて見よう。これはでも、面白いテーマじゃないか。このテーマに対する答一つで、そのひとの全部がわかるような気がするのだ」
「まさか。……罪のアントは、善さ。善良なる市民。つまり、おれみたいなものさ」
「冗談は、よそうよ。しかし、善は悪のアントだ。罪のアントではない」
「悪と罪とは違うのかい?」
「違う、と思う。善悪の概念は人間が作ったものだ。人間が勝手に作った道徳の言葉だ」
「うるせえなあ。それじゃ、やっぱり、神だろう。神、神。なんでも、神にして置けば間違いない。腹がへったなあ」
「いま、したでヨシ子がそら豆を煮ている」
「ありがてえ。好物だ」
両手を頭のうしろに組んで、仰向あおむけにごろりと寝ました。
「そりゃそうさ、お前のように、罪人では無いんだから。おれは道楽はしても、女を死なせたり、女から金を巻き上げたりなんかはしねえよ」
死なせたのではない、巻き上げたのではない、と心の何処どこかで幽かな、けれども必死の抗議の声が起っても、しかし、また、いや自分が悪いのだとすぐに思いかえしてしまうこの習癖。
自分には、どうしても、正面切っての議論が出来ません。焼酎の陰鬱な酔いのために刻一刻、気持が険しくなって来るのを懸命に抑えて、ほとんど独りごとのようにして言いました。
「しかし、牢屋ろうやにいれられる事だけが罪じゃないんだ。罪のアントがわかれば、罪の実体もつかめるような気がするんだけど、……神、……救い、……愛、……光、……しかし、神にはサタンというアントがあるし、救いのアントは苦悩だろうし、愛には憎しみ、光には闇というアントがあり、善には悪、罪と祈り、罪と悔い、罪と告白、罪と、……嗚呼ああ、みんなシノニムだ、罪の対語は何だ」
「ツミの対語は、ミツさ。蜜みつの如く甘しだ。腹がへったなあ。何か食うものを持って来いよ」
「君が持って来たらいいじゃないか!」
ほとんど生れてはじめてと言っていいくらいの、烈しい怒りの声が出ました。
「ようし、それじゃ、したへ行って、ヨシちゃんと二人で罪を犯して来よう。議論より実地検分。罪のアントは、蜜豆、いや、そら豆か」
「罪と空腹、空腹とそら豆、いや、これはシノニムか」
罪と罰。ドストイエフスキイ。ちらとそれが、頭脳の片隅をかすめて通り、はっと思いました。もしも、あのドスト氏が、罪と罰をシノニムと考えず、アントニムとして置き並べたものとしたら? 罪と罰、絶対に相通ぜざるもの、氷炭相容あいいれざるもの。罪と罰をアントとして考えたドストの青みどろ、腐った池、乱麻の奥底の、……ああ、わかりかけた、いや、まだ、……などと頭脳に走馬燈がくるくる廻っていた時に、
「おい! とんだ、そら豆だ。来い!」
堀木の声も顔色も変っています。堀木は、たったいまふらふら起きてしたへ行った、かと思うとまた引返して来たのです。
「なんだ」
異様に殺気立ち、ふたり、屋上から二階へ降り、二階から、さらに階下の自分の部屋へ降りる階段の中途で堀木は立ち止り、
「見ろ!」
自分の部屋の上の小窓があいていて、そこから部屋の中が見えます。電気がついたままで、二匹の動物がいました。
自分は、ぐらぐら目まいしながら、これもまた人間の姿だ、これもまた人間の姿だ、おどろく事は無い、など劇はげしい呼吸と共に胸の中で呟つぶやき、ヨシ子を助ける事も忘れ、階段に立ちつくしていました。
堀木は、大きい咳せきばらいをしました。自分は、ひとり逃げるようにまた屋上に駈け上り、寝ころび、雨を含んだ夏の夜空を仰ぎ、そのとき自分を襲った感情は、怒りでも無く、嫌悪でも無く、また、悲しみでも無く、もの凄すさまじい恐怖でした。それも、墓地の幽霊などに対する恐怖ではなく、神社の杉木立で白衣の御神体に逢った時に感ずるかも知れないような、四の五の言わさぬ古代の荒々しい恐怖感でした。自分の若白髪は、その夜からはじまり、いよいよ、すべてに自信を失い、いよいよ、ひとを底知れず疑い、この世の営みに対する一さいの期待、よろこび、共鳴などから永遠にはなれるようになりました。実に、それは自分の生涯に於いて、決定的な事件でした。自分は、まっこうから眉間みけんを割られ、そうしてそれ以来その傷は、どんな人間にでも接近する毎に痛むのでした。
「同情はするが、しかし、お前もこれで、少しは思い知ったろう。もう、おれは、二度とここへは来ないよ。まるで、地獄だ。……でも、ヨシちゃんは、ゆるしてやれ。お前だって、どうせ、ろくな奴じゃないんだから。失敬するぜ」
気まずい場所に、永くとどまっているほど間まの抜けた堀木ではありませんでした。
自分は起き上って、ひとりで焼酎を飲み、それから、おいおい声を放って泣きました。いくらでも、いくらでも泣けるのでした。
いつのまにか、背後に、ヨシ子が、そら豆を山盛りにしたお皿を持ってぼんやり立っていました。
「なんにも、しないからって言って、……」
「いい。何も言うな。お前は、ひとを疑う事を知らなかったんだ。お坐り。豆を食べよう」
並んで坐って豆を食べました。嗚呼、信頼は罪なりや? 相手の男は、自分に漫画をかかせては、わずかなお金をもったい振って置いて行く三十歳前後の無学な小男の商人なのでした。
さすがにその商人は、その後やっては来ませんでしたが、自分には、どうしてだか、その商人に対する憎悪よりも、さいしょに見つけたすぐその時に大きい咳ばらいも何もせず、そのまま自分に知らせにまた屋上に引返して来た堀木に対する憎しみと怒りが、眠られぬ夜などにむらむら起って呻うめきました。
ゆるすも、ゆるさぬもありません。ヨシ子は信頼の天才なのです。ひとを疑う事を知らなかったのです。しかし、それゆえの悲惨。
神に問う。信頼は罪なりや。
ヨシ子が汚されたという事よりも、ヨシ子の信頼が汚されたという事が、自分にとってそののち永く、生きておられないほどの苦悩の種になりました。自分のような、いやらしくおどおどして、ひとの顔いろばかり伺い、人を信じる能力が、ひび割れてしまっているものにとって、ヨシ子の無垢むくの信頼心は、それこそ青葉の滝のようにすがすがしく思われていたのです。それが一夜で、黄色い汚水に変ってしまいました。見よ、ヨシ子は、その夜から自分の一顰いっぴん一笑にさえ気を遣うようになりました。
「おい」
と呼ぶと、ぴくっとして、もう眼のやり場に困っている様子です。どんなに自分が笑わせようとして、お道化を言っても、おろおろし、びくびくし、やたらに自分に敬語を遣うようになりました。
自分は、人妻の犯された物語の本を、いろいろ捜して読んでみました。けれども、ヨシ子ほど悲惨な犯され方をしている女は、ひとりも無いと思いました。どだい、これは、てんで物語にも何もなりません。あの小男の商人と、ヨシ子とのあいだに、少しでも恋に似た感情でもあったなら、自分の気持もかえってたすかるかも知れませんが、ただ、夏の一夜、ヨシ子が信頼して、そうして、それっきり、しかもそのために自分の眉間は、まっこうから割られ声が嗄れて若白髪がはじまり、ヨシ子は一生おろおろしなければならなくなったのです。たいていの物語は、その妻の「行為」を夫が許すかどうか、そこに重点を置いていたようでしたが、それは自分にとっては、そんなに苦しい大問題では無いように思われました。許す、許さぬ、そのような権利を留保している夫こそ幸いなる哉かな、とても許す事が出来ぬと思ったなら、何もそんなに大騒ぎせずとも、さっさと妻を離縁して、新しい妻を迎えたらどうだろう、それが出来なかったら、所謂いわゆる「許して」我慢するさ、いずれにしても夫の気持一つで四方八方がまるく収るだろうに、という気さえするのでした。つまり、そのような事件は、たしかに夫にとって大いなるショックであっても、しかし、それは「ショック」であって、いつまでも尽きること無く打ち返し打ち寄せる波と違い、権利のある夫の怒りでもってどうにでも処理できるトラブルのように自分には思われたのでした。けれども、自分たちの場合、夫に何の権利も無く、考えると何もかも自分がわるいような気がして来て、怒るどころか、おこごと一つも言えず、また、その妻は、その所有している稀まれな美質に依って犯されたのです。しかも、その美質は、夫のかねてあこがれの、無垢の信頼心というたまらなく可憐かれんなものなのでした。
無垢の信頼心は、罪なりや。
唯一のたのみの美質にさえ、疑惑を抱き、自分は、もはや何もかも、わけがわからなくなり、おもむくところは、ただアルコールだけになりました。自分の顔の表情は極度にいやしくなり、朝から焼酎を飲み、歯がぼろぼろに欠けて、漫画もほとんど猥画わいがに近いものを画くようになりました。いいえ、はっきり言います。自分はその頃から、春画のコピイをして密売しました。焼酎を買うお金がほしかったのです。いつも自分から視線をはずしておろおろしているヨシ子を見ると、こいつは全く警戒を知らぬ女だったから、あの商人といちどだけでは無かったのではなかろうか、また、堀木は? いや、或いは自分の知らない人とも? と疑惑は疑惑を生み、さりとて思い切ってそれを問い正す勇気も無く、れいの不安と恐怖にのたうち廻る思いで、ただ焼酎を飲んで酔っては、わずかに卑屈な誘導訊問じんもんみたいなものをおっかなびっくり試み、内心おろかしく一喜一憂し、うわべは、やたらにお道化て、そうして、それから、ヨシ子にいまわしい地獄の愛撫あいぶを加え、泥のように眠りこけるのでした。
その年の暮、自分は夜おそく泥酔して帰宅し、砂糖水を飲みたく、ヨシ子は眠っているようでしたから、自分でお勝手に行き砂糖壺を捜し出し、ふたを開けてみたら砂糖は何もはいってなくて、黒く細長い紙の小箱がはいっていました。何気なく手に取り、その箱にはられてあるレッテルを見て愕然がくぜんとしました。そのレッテルは、爪で半分以上も掻かきはがされていましたが、洋字の部分が残っていて、それにはっきり書かれていました。DIAL。
ジアール。自分はその頃もっぱら焼酎で、催眠剤を用いてはいませんでしたが、しかし、不眠は自分の持病のようなものでしたから、たいていの催眠剤にはお馴染なじみでした。ジアールのこの箱一つは、たしかに致死量以上の筈でした。まだ箱の封を切ってはいませんでしたが、しかし、いつかは、やる気でこんなところに、しかもレッテルを掻きはがしたりなどして隠していたのに違いありません。可哀想に、あの子にはレッテルの洋字が読めないので、爪で半分掻きはがして、これで大丈夫と思っていたのでしょう。(お前に罪は無い)
自分は、音を立てないようにそっとコップに水を満たし、それから、ゆっくり箱の封を切って、全部、一気に口の中にほうり、コップの水を落ちついて飲みほし、電燈を消してそのまま寝ました。
三昼夜、自分は死んだようになっていたそうです。医者は過失と見なして、警察にとどけるのを猶予してくれたそうです。覚醒かくせいしかけて、一ばんさきに呟いたうわごとは、うちへ帰る、という言葉だったそうです。うちとは、どこの事を差して言ったのか、当の自分にも、よくわかりませんが、とにかく、そう言って、ひどく泣いたそうです。
次第に霧がはれて、見ると、枕元にヒラメが、ひどく不機嫌な顔をして坐っていました。
「このまえも、年の暮の事でしてね、お互いもう、目が廻るくらいいそがしいのに、いつも、年の暮をねらって、こんな事をやられたひには、こっちの命がたまらない」
ヒラメの話の聞き手になっているのは、京橋のバアのマダムでした。
「マダム」
と自分は呼びました。
「うん、何? 気がついた?」
マダムは笑い顔を自分の顔の上にかぶせるようにして言いました。
自分は、ぽろぽろ涙を流し、
「ヨシ子とわかれさせて」
それから自分は、これもまた実に思いがけない滑稽とも阿呆らしいとも、形容に苦しむほどの失言をしました。
「僕は、女のいないところに行くんだ」
うわっはっは、とまず、ヒラメが大声を挙げて笑い、マダムもクスクス笑い出し、自分も涙を流しながら赤面の態ていになり、苦笑しました。
「うん、そのほうがいい」
「女のいないところに行ったほうがよい。女がいると、どうもいけない。女のいないところとは、いい思いつきです」
女のいないところ。しかし、この自分の阿呆くさいうわごとは、のちに到って、非常に陰惨に実現せられました。
ヨシ子は、何か、自分がヨシ子の身代りになって毒を飲んだとでも思い込んでいるらしく、以前よりも尚なおいっそう、自分に対して、おろおろして、自分が何を言っても笑わず、そうしてろくに口もきけないような有様なので、自分もアパートの部屋の中にいるのが、うっとうしく、つい外へ出て、相変らず安い酒をあおる事になるのでした。しかし、あのジアールの一件以来、自分のからだがめっきり痩やせ細って、手足がだるく、漫画の仕事も怠けがちになり、ヒラメがあの時、見舞いとして置いて行ったお金(ヒラメはそれを、渋田の志です、と言っていかにもご自身から出たお金のようにして差出しましたが、これも故郷の兄たちからのお金のようでした。自分もその頃には、ヒラメの家から逃げ出したあの時とちがって、ヒラメのそんなもったい振った芝居を、おぼろげながら見抜く事が出来るようになっていましたので、こちらもずるく、全く気づかぬ振りをして、神妙にそのお金のお礼をヒラメに向って申し上げたのでしたが、しかし、ヒラメたちが、なぜ、そんなややこしいカラクリをやらかすのか、わかるような、わからないような、どうしても自分には、へんな気がしてなりませんでした)そのお金で、思い切ってひとりで南伊豆の温泉に行ってみたりなどしましたが、とてもそんな悠長な温泉めぐりなど出来る柄がらではなく、ヨシ子を思えば侘わびしさ限りなく、宿の部屋から山を眺めるなどの落ちついた心境には甚だ遠く、ドテラにも着換えず、お湯にもはいらず、外へ飛び出しては薄汚い茶店みたいなところに飛び込んで、焼酎を、それこそ浴びるほど飲んで、からだ具合いを一そう悪くして帰京しただけの事でした。
東京に大雪の降った夜でした。自分は酔って銀座裏を、ここはお国を何百里、ここはお国を何百里、と小声で繰り返し繰り返し呟くように歌いながら、なおも降りつもる雪を靴先で蹴散けちらして歩いて、突然、吐きました。それは自分の最初の喀血かっけつでした。雪の上に、大きい日の丸の旗が出来ました。自分は、しばらくしゃがんで、それから、よごれていない個所の雪を両手で掬すくい取って、顔を洗いながら泣きました。
こうこは、どうこの細道じゃ?
こうこは、どうこの細道じゃ?
哀れな童女の歌声が、幻聴のように、かすかに遠くから聞えます。不幸。この世には、さまざまの不幸な人が、いや、不幸な人ばかり、と言っても過言ではないでしょうが、しかし、その人たちの不幸は、所謂世間に対して堂々と抗議が出来、また「世間」もその人たちの抗議を容易に理解し同情します。しかし、自分の不幸は、すべて自分の罪悪からなので、誰にも抗議の仕様が無いし、また口ごもりながら一言でも抗議めいた事を言いかけると、ヒラメならずとも世間の人たち全部、よくもまあそんな口がきけたものだと呆あきれかえるに違いないし、自分はいったい俗にいう「わがままもの」なのか、またはその反対に、気が弱すぎるのか、自分でもわけがわからないけれども、とにかく罪悪のかたまりらしいので、どこまでも自おのずからどんどん不幸になるばかりで、防ぎ止める具体策など無いのです。
自分は立って、取り敢えず何か適当な薬をと思い、近くの薬屋にはいって、そこの奥さんと顔を見合せ、瞬間、奥さんは、フラッシュを浴びたみたいに首をあげ眼を見はり、棒立ちになりました。しかし、その見はった眼には、驚愕の色も嫌悪の色も無く、ほとんど救いを求めるような、慕うような色があらわれているのでした。ああ、このひとも、きっと不幸な人なのだ、不幸な人は、ひとの不幸にも敏感なものなのだから、と思った時、ふと、その奥さんが松葉杖まつばづえをついて危かしく立っているのに気がつきました。駈け寄りたい思いを抑えて、なおもその奥さんと顔を見合せているうちに涙が出て来ました。すると、奥さんの大きい眼からも、涙がぽろぽろとあふれて出ました。
それっきり、一言も口をきかずに、自分はその薬屋から出て、よろめいてアパートに帰り、ヨシ子に塩水を作らせて飲み、黙って寝て、翌る日も、風邪気味だと嘘をついて一日一ぱい寝て、夜、自分の秘密の喀血がどうにも不安でたまらず、起きて、あの薬屋に行き、こんどは笑いながら、奥さんに、実に素直に今迄のからだ具合いを告白し、相談しました。
「お酒をおよしにならなければ」
自分たちは、肉身のようでした。
「いけません。私の主人も、テーベのくせに、菌を酒で殺すんだなんて言って、酒びたりになって、自分から寿命をちぢめました」
「不安でいけないんです。こわくて、とても、だめなんです」
奥さん(未亡人で、男の子がひとり、それは千葉だかどこだかの医大にはいって、間もなく父と同じ病いにかかり、休学入院中で、家には中風の舅しゅうとが寝ていて、奥さん自身は五歳の折、小児痲痺まひで片方の脚が全然だめなのでした)は、松葉杖をコトコトと突きながら、自分のためにあっちの棚、こっちの引出し、いろいろと薬品を取そろえてくれるのでした。
これは、造血剤。
これは、カルシウムの錠剤。胃腸をこわさないように、ジアスターゼ。
これは、何。これは、何、と五、六種の薬品の説明を愛情こめてしてくれたのですが、しかし、この不幸な奥さんの愛情もまた、自分にとって深すぎました。最後に奥さんが、これは、どうしても、なんとしてもお酒を飲みたくて、たまらなくなった時のお薬、と言って素早く紙に包んだ小箱。
酒よりは、害にならぬと奥さんも言い、自分もそれを信じて、また一つには、酒の酔いもさすがに不潔に感ぜられて来た矢先でもあったし、久し振りにアルコールというサタンからのがれる事