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2025-01-30

和歌山カレー事件ほぼ冤罪確定やんか

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10166953385

知恵袋ガチ研究者降臨してたとは…

河合潤@京都大学です.この数年間,カレーヒ素事件の鑑定書を,研究の一環として解析しています.chiebukuroのこのページのことを知らせてくれた人がありましたのでちょっと書いてみようと思います学生に手伝ってもらってYahooになんとか登録できました.

 

最近(2016年9月)も和歌山地裁意見書を提出したばかりですが,その最後で「私(=河合)の一連の鑑定書・意見書が鑑定を超えて指し示す新たな真実は,不明動機によって4名を殺害し63名に傷害を負わせた真犯人は,凶器の亜ヒ酸を現在も所持したまま,野放しであるという事実である」と結論しました.

 

科警研は,カレーに亜ヒ酸を投入したとされる紙コップに付着した亜ヒ酸が,H所持の亜ヒ酸とは組成が異なることを知りながら,化学分析で得られた組成比を100万倍して対数(log)をプロットして同一であるかのように見せかけていたことを『季刊刑事弁護』誌No.85に書きました.100万倍や対数などでごまかさずにプロットすると,紙コップの亜ヒ酸はH所持亜ヒ酸とは明らかに組成が異なることがわかります(末尾のクロアチアの本にカラーの図を掲載しています).『季刊刑事弁護』ではカレーヒ素事件を中心として虚偽や捏造の鑑定書が裁判で横行していること,その見分け方を連載しています.この雑誌弁護士が読む雑誌です.

 

Hの亜ヒ酸と紙コップの亜ヒ酸とは「同一物,すなわち,同一の工場が同一の原料を用いて同一の時期に製造した亜ヒ酸である結論づけられた」というSPring-8鑑定書が死刑判決の決定的な証拠となりましたが,この時の測定はバラック装置実験で,とてもまともなデータが出る状況ではなかったという写真を入手して和歌山地裁へ提出しました.地裁確定判決(p.188)には「SPring-8放射光分析した際の写真も撮っていない。」と書いてありますが,専門誌の論文に’981212という日付入りの写真掲載されていました.しかSPring-8では各証拠を1回ずつしか測定していませんでしたが,それが公判問題になると

 

「今回のこの測定に要した時間は2400秒です.例えば科警研の皆さんがICP-AES分析してる場合は,多分,10秒程度だと思います.ですから10秒程度の計測時間ですと大きな統計誤差が入りますので繰り返し測定することが必要ですが,私のような蛍光X線分析場合10秒に対して2400秒,240倍の時間積算してるということがあります

 

という証言がありました.この証言は虚偽です(「嘘」と書きたいところですが,証人の心の中までは知ることができないので「虚偽」と書いておきます).この鑑定人は「和歌山毒カレー事件の法科学鑑定における放射光X 線分析役割」と題する論文を書いて同一製造業者の「亜ヒ酸が当時の国内には,他に流通していなかった」ので,バラック装置であっても紙コップ付着亜ヒ酸はH亜ヒ酸と「同一物」であることが結論できた,と言い訳しています.この論文掲載された専門誌は(論文題目検索すれば誌名はすぐわかります)大学図書館などで閲覧できます.Hのドラム缶と同じ製造業者の亜ヒ酸は,和歌山市内で多い月には1トン(50kg入りドラム缶20缶)が販売されていたという公判での証言があります.『和歌山県警察本部,取扱注意,部内資料和歌山市園部におけるカレー毒物混入事件捜査概要』という冊子にはHのドラム缶大阪へ同時に輸入された60缶の中の1缶だということがシッピングマークからわかったと書いてあります.このことはある記者が教えてくれました.すぐ冊子で確認しました.この冊子は『取扱注意,部内資料』と言いながら,事件解決の記念として週刊誌マスコミに広く配布したもので,固有名詞イニシャルで書かれています和歌山市内で1か月に販売した1トンの亜ヒ酸の大部分は瓶に小分けして販売していました.

 

違うルーツの亜ヒ酸は,運が良ければ(使った分析手法で2缶の違いが見分けられるほど組成が違っているか分析精度が高かった時)見分けがつきます科警研化学分析がまさにそうでした.だから100万倍や対数などで隠ぺいしたのです.SPring-8バラック装置で1回測ったくらいでは同じか異なるかなど何も言えないことは理系常識があればわかります

 

このほかにもH所持亜ヒ酸が,紙コップ亜ヒ酸のルーツではない事実がいくつも見つかっています.Hの亜ヒ酸は同体積のメリケン粉などを良く混ぜ込んだものであって亜ヒ酸は低濃度でしたが,紙コップの亜ヒ酸は99%の純度でした.良く混合した低濃度の混合粉末を紙コップに汲んでも高濃度になることはあり得ません.紙コップの亜ヒ酸は塩水が少し入って乾燥した成分が見つかりましたが,Hの亜ヒ酸にはそういう成分は入っていません.などなど.

 

鑑定料が国費からいくら支払われたかなどもわかった範囲意見書に書きました.巨額の税金無駄な鑑定に使われました.

 

研究室のホームページhttp://www.process.mtl.kyoto-u.ac.jp/ には和歌山地裁へ提出した意見書(1)~(10),(11)~(15)を2つのPDFファイルとして公開しています

下のような2つの論文も書きました.英語ですがどちらも無料PDF版がダウンロードできます

 

http://www.intechopen.com/articles/show/title/forensic-analysis-of-the-wakayama-arsenic-murder-case

クロアチア出版社科学鑑定の本の一章で,100万倍や対数ことなどを書きました(2016年9月Web公開).

 

http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/xrs.2462/full

カレーヒ素事件Ⅹ線鑑定の概要問題点を書いたⅩ線分析の国際誌の論文です(2013年5月Web公開).

 

質問の答えにはなっていませんが,これ以上の答えが書けるのは犯人だけだろうと思います

Permalink |記事への反応(0) | 21:16

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2011-03-13

http://anond.hatelabo.jp/20110313123322

緊急援助隊派遣状況(3月13日0時現在)

派遣先宮城県

部隊刑事部

秋田県警察(9)・岐阜県警察(10)、京都府警寮(19),

警視庁(40)、滋賀県警察(1O)、奈良県警察 (10)、

三重県警察(10)、山形県警票(1O)、和歌山県警察(10)

    警備部隊 交通部隊

    群馬県警察(39)、岡山県警察(49)、神奈川県警察(55)、

    埼玉県警察(68)、島根県警察(37)、干葉県警察(64)、

    鳥取県警察(29)、鳥取県警察(29)、新渇県警察(66)、

    広島県警察(98)、山口県警察(53)

派遣先別人員 736

 

派遣先福島県

部隊 警備部隊 交通部隊

    群馬県警察(39)、岡山県警察(45)、神奈川県警察(55)、

    埼玉県警察(68)、島根県警察(37)、干葉県警察(64)、

    鳥取県警察(29)、鳥取県警察(29)、新渇県警察(66)、

    広島県警察{98)、山口県警察(53)

    刑事部

    新潟県警察(1O)、大阪府警察(40)、群馬県警察(1O)、

    静岡県警票(10)、長野県警察(1O)、兵庫県警 察(20)

派遣先別人員 709

 

派遣先  岩手県

部隊  警備部隊 交通都隊

    北海道警察(152)、秋田県警察(44)、大阪府警察(265)、

    京都府警察(131)、滋賀県警察(42)、長野県警察(41)、

    奈良県警察(37)、兵庫県警察(166)、山形県警察(38)、

    山梨県警察(38)

    刑事部

    北海道警察(20)、愛知県警察(20)、石川県警察(10)、

    神奈川県警察(20)、埼玉県警察(10)、千葉県警察(10)、

    富山県警察(10)、福井県警察(10)

派遣先別人員1064

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ソース 首相官邸広報

http://www.kantei.go.jp/jp/kikikanri/jisin/20110311miyagi/index.html

以上、平成23年2011年東北地方太平洋沖地震について (平成23年3月13日9:00現在) 

から抜粋

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Permalink |記事への反応(0) | 12:53

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