
はてなキーワード:右手とは
朝起きたときはあまり頭が働かないのでフレンチプレスを使います。はんぶん寝ててもいれられるし、豆を挽く道具をちょっといいものにしたらじゃりじゃりと粉が混ざることが少なくなりました。でも使ったポットを洗うのがめんどくさいので昼間はドリップしたりします。20年くらいつかってたどこで買ったかわからないプラスチックのドリッパーが割れてしまったので誰でも簡単と宣伝されてた新しいやつにしたらペーパーフィルタが台形から三角のやつになりました。これはフチをうまく折らないとぴったり貼り付かないのでなかなかに扱いが難しい。三角の頂点側から円弧側に向かって折りしろの幅をいい感じで広げるのが難しいけれど、うまく折れてお湯を注いだときに隙間なくぴったり貼り付くととても嬉しい。
こないだエジプト料理屋さんで飲んだアラビアコーヒーがスパイス入ってて美味しかったので、真似をしてカルダモンとかクローブとか入れてみようと思いました。最近カレーをよく作るのでスパイスはあるのだ。食器棚の上の方にいつのまにかちいさなすり鉢とすりこぎがあったので、それで潰して混ぜるととてもおいしかった。スパイス入れるときはプレスよりもドリップの方が香りがたつ気がします。
うまく入れられたカルダモン入りコーヒーを飲みながら、はて、こんなすり鉢いつ買ったっけ?と考えてみると、そういえば4年ほど前に当時いっしょに暮らしていた老ねこのご飯としてカリカリやにぼしやかつぶしを細かく砕いて混ぜてやろうとして買ったことを思い出しました。でも、カリカリやにぼしはすり鉢で潰すには硬過ぎて、結局別の器具を購入してほとんど使わなかったので忘れてた。老ねこも最初は喜んでいたものの、だんだん固形物を食べること自体できなくなって、ペースト的なものしか食べられなくなったのでそちらもあまり使えなかったのだけども。
茶トラの老ねこはずいぶん長生きしてくれて、おかげでもうねこのいない生活など考えられなくなってしまったことと、あとちょうどたまたまよいご縁があったこともあり、彼女を失ったあと間をおかずにこんどはしっぽの丸い三毛のこねこと暮らすことになりました。それから3年ほどたって、私がコーヒー豆を挽くごりごりとした音を聞くと、こたつの中から飛び出してきて増田の足におしりを引っ付ける体制で座り込むようなとても良いねこに育ってくれました。なお豆を挽き終わってお湯が沸くまでの間、しゃがんでちょっとねこを撫でようとしてもするりと避けるくせに、お湯が沸いてポットに手を伸ばすとまた増田の足におしりを引っ付ける体制で座り込んだりします。
そういえば、歯を磨こうとして電動歯ブラシのスイッチを入れるとブーンという音を合図にこたつから飛び出して洗面台の中に飛び込んでくるようになったので、最初は水でも飲みたいのだろうかと思い、洗面台の蛇口から水をぽとぽと落としてみたりもしたけど、いまは右手で歯を磨きつつ左手でしっぽのつけねをぽんぽんとかるく叩く時間とすることで落ち着きました。あとお風呂にお湯を張ろうとして給湯器の”お湯張りを開始します”という宣言を合図にやっぱりこたつから飛び出して風呂桶のふちに飛び乗ったりするので、しばらく一緒におふろにお湯が溜まっていく様子を眺めたりしています。あらためて振り返ると自分が思っている以上に決まりきった毎日をルーティンとしてこなしているのかもしれない。ただ、ねこにとっては1日を決まったルーティンで過ごすことがもっとも幸せであるという話も聞きますし、それは私にとっても一番良いことであります。
引出しの2番目からおかきを取り出してボリボリ食っているオッサンの禿げた後頭部を、僕は置いてあったレーザープリンターで思い切り殴った。
ゴド!ガッ!という音とともにオッサンは事務デスクに突っ伏し、その見事だったアルシンドはすぐさまマグマと化した。加齢臭と血の臭いを消すため、僕はそこらじゅうに薄力粉をばらまいた。子どもの頃、近所のクソガキが消火器をぶっ放した時の光景を思い出した。
僕はオッサンのデスクからキーボードをひったくり、全てのキーキャップを出来るだけ早く、とはいえ時間をかけて外した。
なんとかして OKAKI YAMERO とメッセージしたかったのだが、アルファベットが重複しておりうまいこと犯行声明を表すことをあきらめた。
ひとまず右手に握りしめた十数個のキーキャップを、レッドアルシンドに一度に投げつけると、僕は職場を後にした。びちゃ、という音がして、キーの白い刻印が赤く染まるのを少しだけ横目で見ながら。
僕はそういうと、吉野家へ入り角煮定食を3人前注文すると、後から入ってきた学生とおぼしき客2人に振る舞い、自分の分は完食して、近くのヨドバシカメラへ向かった。
新しいレーザープリンター、なににしよっかな。
『四十路福田の俺ご飯』というもので、タイトルの通り、サラリーマンの福田がおいしくご飯を食べる。最近はすっかり定番ジャンルとして確立された日常系のメシ漫画だ。可もなく不可もなくという印象だが、メシ漫画なのだから肩の力を抜いて読めるこれくらいのものがいい、という意見もあるかと思う。
問題は、この漫画は「肩の力を抜いて楽しめない」ものだということだ。作中の描写が不自然で、どうしても気になってしまう。なんとなく読み進めていても、細かな違和感がいくつも積み重なっていく。
包丁の反りがおかしいとか、ちょっとした作画のミスなどはよくあることだし、ひとつふたつなら流してもいいのだけど、あまりにも多いと、内容が頭に入らなくなってしまう。気付けば違和感の正体を探していて、間違い探しをしているような気分になる。
「間違い」というのは少し大げさだけど、「違和感」のうち発見できたものをいくつか挙げよう。
タイトルの画像(正式な名前はわからない)は、ベランダでおにぎりを食べている福田の絵だ。ここからすでにおかしい。半袖シャツなのでクールビスだと思われるのだが、なぜかネクタイをしている。サラリーマンがネクタイを肩にかけるのは、おそらく作者の萌えポイントなのだろう。ただそれは、何かしらの作業をするときの仕草であって、おにぎりを食べるときには別にネクタイは邪魔にならないので何か変だ。ちなみに1話の扉絵では腕まくりをしていて半袖シャツではない。やっぱりネクタイを肩にかけているけれど、これも炒飯を炒めている最中なので、ネクタイが燃えないように肩にかけるのは理解できる。ワイシャツで炒飯つくるなよ、とは思うものの、そういう人もいるだろうし、「サラリーマンが料理を楽しむ」という漫画の内容を表す演出なのだから、そこはスルーしたい。
・四十路じゃないのに
ちなみにタイトルは「四十路福田」だが、作中で福田は41歳となっていた。四十路とは40歳のことなので、ちょっとひっかかかる。まあ、41歳の人が「四十路で」と言うことはあるだろうし、大きな問題ではないけれど、違和感のひとつにカウントしておく。読み切り版は40歳だったので、そこから1年時間を進めてなんとなく41歳にしたのだと思う。
1話の冒頭で福田は湯船に浸かりながら入浴剤を入れている。そんなことをする人はいない……とまでは言い切れないけれど珍しい。まあ漫画上の演出だろう。右手に持っていたはずの入浴剤用のスプーンがいつの間にか左手に移動しているのも、まあよくあるミスなので気にしないようにする。
風呂のシーンで一番の問題は腕時計だ。福田はなぜか浴槽に浸かっているときも腕時計をしている。よっぽど違和感があったようで、アプリ内のコメント欄でも複数指摘が見受けられた。激務のサラリーマンという設定なので、これが防水のスマートウォッチで、風呂の間にも通知を気にしている……という言い訳ができなくはないけれど、いくら防水の時計でも、OKなのはせいぜい軽めのシャワーくらいで、石けんやシャンプー、入浴剤などに浸けることは推奨されていないはずだ。「丁寧な暮らし」をしているはずの福田の一番わかりやすい奇行がこれだ。2話以降でこの奇行の説明があることを祈る。
・テレワを開く
コメント欄で一番指摘の多かった謎セリフ。風呂上がりにパソコンを起動して持ち帰り業務を始める際の「テレワを開いて」だ。テレワークを始める、という意味なのは推測できるけれど、あまりに馴染みのない言い回しに読者のほぼ全員が戸惑っただろう。
風呂上がりに仕事を始めようとしたところで夕食がまだのことを唐突に思い出す福田。そんなわけないだろう。帰宅後にまず風呂に入れるところは偉いけど、健康な40代男性なら、ぜったいにメシは忘れない。空腹を思い出した福田が食べるのは、お茶碗半分に、サバ缶半分を乗せた茶漬けだ……少ない! 少なすぎるよ! 倒れちゃうよ! 福田はかなり背が高く、おそらく元スポーツマンと思われるくらい体格もいい。あの体格の成人男性が、仕事終わりの夕食に、お茶碗半分で満足できるはずがない。半年前に胃の手術をしたとか、それくらいの事情があって、ようやく納得できるレベルだ。茶漬けを食べて「なんぼでも食える!」と叫んでいたが、もっと食べてほしい。心配になる。あと調理中にサバ缶を食べるのは、つまみ食いであって味見ではない。自分で味付けしてないからね。
・水にロックアイス
お茶漬けを食べたあとは水が出てくる。わかる。熱い茶漬けのあとの水がうまいのは同意する。コップの中身がたっぷり残っているのに、氷が「カラン」と音を立てるのも違和感があるけれど、それもまあ漫画的な演出として流そう。問題はその氷がどうみてもロックアイスなことだ。家で、ごはんを食べるときに、ロックアイスを……? 漫画は白黒なので「水じゃなくてウイスキーを飲んでいるのかも」という言い訳が思いつくが、それはありえない。福田は茶漬けを作る前にビールを飲もうとして、仕事があるから、と我慢しているのだ。丁寧な暮らしって、たぶんそういうことではないだろう。
「フライパンをその角度にしたら炒飯こぼれるだろ」みたいな作画上の違和感はほとんど無視した。リアルなだけがいいとも限らないし。
ひとつひとつは大した違和感ではないし、話自体がダイナミックなものだったら気にならないのだけど、丁寧な暮らしを扱ったメシ漫画でと、どうしても気になってしまった。少し乱暴な言い方をすれば『サラリーマンエアプ』『40代男性エアプ』『丁寧な生活エアプ』の雰囲気を感じ取った。
コメント欄に書くのも憚られるので、ここに吐き出させてほしい。
2人の男性は親密な関係にあるように見え、抱き合っていることから、慰めや安心を求めている状況かもしれません。右側の男性は、左側の男性をしっかりと抱きしめ、寄り添っています。
12時50分。増田はスマホの画面を睨みながら、人差し指で最後の句点を打った。
送信。
はてなブックマークには毎日ジャンププラスはじめ様々なマンガサイトのエントリー (特に読み切り) が上がってくるが、小説本編が上がってくることはない。
ニコニコ動画とかで公開されてるアニメ本編はたまに上がる。小説はほとんどない。
カクヨムとかなろうとかほとんどはてブで見たことないなあ……「近畿地方のある場所について」くらいかな。
文章しかないのが理由かもしれないけど、ブログや新聞記事もたいてい文章しかないがホットエントリーには入ってくる。
なぜ小説が読まれてないのだろう。みんな小説は読む習慣がないのか?さっと読める超短編とかのような読みやすく拡散しやすい工夫がないからか?それともみんなブックマークやXで紹介せずに、黙って読んでるだけなのか?
絵文字もハンドルネームも付けず、ただの数字だけの名無しで投稿した。
画面が一瞬暗転して、書き込みが反映される。
増田は深く息を吐いた
吐いた先には、工場の休憩室特有の、インスタントコーヒーと電子レンジの残り香と、誰かが食べたコンビニ弁当の匂いが混じり合った空気があった。
増田はロック画面に戻し、電源ボタンを長押しして画面を真っ暗にした。
立ち上がると、膝が微妙に軋んだ。28歳にしては早すぎるような、でも最近よく感じる軋みだ。
ロッカーの扉を開け、スマホをいつもの100均の布ケースに入れて奥に押し込む。
ケースのファスナーを閉めるとき、指先が少し震えた。
作業着のポケットに手を突っ込み、埃っぽい通路を歩き出す。 ラインは14番
今日もチョコデニッシュとメロンパンの2品が交互に流れてくる。
単純作業だけど、ベルトコンベアの速度と自分の手の動きが完全に同期しないと、すぐに後ろが詰まる。
詰まるとすぐ後ろのハゲデブ(40代後半・元正社員)が舌打ちしながら「あーまたかよ」と呟くのが聞こえる。
増田はそれを聞きたくなくて、いつもより少し速めに手を動かそうとする。
でも速くしすぎると、今度はチョコがはみ出したり、ラップが斜めになったりして、また別の先輩に「丁寧にやれよ」と言われる。
ちょうどいい速度って、実は一番難しい。
ラインが動き出すブザーが鳴った。
増田はヘアネットを被り直し、マスクを顎から鼻まで引き上げた。
目の前で、チョコデニッシュが一定のリズムで流れてくる。 一個、二個、三個……。 左手で軽く角度を調整し、右手でラップの端を揃える。
その繰り返し。
頭の中では、さっき投稿したばかりのスレッドがまだチラついていた。
――返信、来るかな。 ――来なくてもいいけど。 ――でも、来てほしくないわけでもない。
そんな矛盾した考えが、チョコデニッシュの表面を滑るように頭の中を流れていく。
14時35分まで、あと1時間45分。
音が鳴るのは気になるけど、それ以上に「ぶるりっ!するりっ!」が気持ちいいんだよな
ぶるりっ!だけでは物足りない
するりっ!で完成されるから
具体的にはこうする。
互いの右手と左足を合わせ、後ろに回り、へそが一直線になるように並んで、そこからすり合わせるように下方へ移動。
そこからサッと挿入するが、体全体を「ぶるりっ!」と擦り合わせながら行う(摩擦圧を高めながら)。
そこから「するりっ!」と引き離すが、その時も擦り合わせが必要。
心の中で「ぶるりっ!するりっ!」と唱えるのも効果的。
実際に音が鳴ったら成功だが、鳴るのには1ヶ月〜3年かかる。
最悪、声に出して「ぶるりっ!するりっ!」と言ってしまうのもアリ。
武運を祈る。
老婆は、下人をつき放すと、いきなり、短剣の鞘を払って、白い鋼の色をその眼の前へつきつけた。けれども、下人は黙っている。両手をわなわなふるわせて、肩で息を切りながら、眼を、眼球がまぶたの外へ出そうになるほど、見開いて、唖のように執拗く黙っている。これを見ると、老婆は始めて明白にこの下人の生死が、全然、自分の意志に支配されていると云う事を意識した。そうしてこの意識は、今までけわしく燃えていた憎悪の心を、いつの間にか冷ましてしまった。後あとに残ったのは、ただ、ある仕事をして、それが円満に成就した時の、安らかな得意と満足とがあるばかりである。そこで、老婆は、下人を見下しながら、少し声を柔らげてこう云った。
「わしは検非違使の庁の役人などではない。今し方この門の下を通りかかった旅の者だ。だからお前に縄をかけて、どうしようと云うような事はない。ただ、今時分この門の上で、何をして居たのだか、それをわしに話しさえすればいいのだ。」
すると、下人は、見開いていた眼を、一層大きくして、じっとその老婆の顔を見守った。まぶたの赤くなった、肉食鳥のような、鋭い眼で見たのである。それから、皺で、ほとんど、鼻と一つになった唇を、何か物でも噛んでいるように動かした。細い喉で、尖った喉仏の動いているのが見える。その時、その喉から、鴉の啼くような声が、喘ぎ喘ぎ、老婆の耳へ伝わって来た。
「この服を剥いでな、この服を剥いでな、衣類にしようと思うたのじゃ。」
老婆は、下人の答が存外、平凡なのに失望した。そうして失望すると同時に、また前の憎悪が、冷やかな侮蔑と一しょに、心の中へはいって来た。すると、その気色が、先方へも通じたのであろう。下人は、片手に、まだ死骸の体から奪った布切れを持ったなり、蟇のつぶやくような声で、口ごもりながら、こんな事を云った。
「成程な、死人の服を剥ぐと云う事は、何ぼう悪い事かも知れぬ。じゃが、ここにいる死人どもは、皆、そのくらいな事を、されてもいい人間ばかりだぞよ。現在、わしが今、服を剥いだ男などはな、魚を四寸ばかりずつに切って干したのを、干魚だと云うて、太刀帯の陣へ売りに往いんだわ。疫病にかかって死ななんだら、今でも売りに往んでいた事であろ。それもよ、この男の売る干魚は、味がよいと云うて、太刀帯どもが、欠かさず菜料に買っていたそうな。わしは、この男のした事が悪いとは思うていぬ。せねば、饑死をするのじゃて、仕方がなくした事であろ。されば、今また、わしのしていた事も悪い事とは思わぬぞよ。これとてもやはりせねば、饑死をするじゃて、仕方がなくする事じゃわいの。じゃて、その仕方がない事を、よく知っていたこの男は、大方わしのする事も大目に見てくれるであろ。」
下人は、大体こんな意味の事を云った。
老婆は、短剣を鞘におさめて、その短剣の柄を左の手でおさえながら、冷然として、この話を聞いていた。勿論、右の手では、赤く頬に膿を持った大きな面皰を気にしながら、聞いているのである。しかし、これを聞いている中に、老婆の心には、ある勇気が生まれて来た。それは、さっき門の下で、この老婆には欠けていた勇気である。そうして、またさっきこの門の上へ上って、この下人を捕えた時の勇気とは、全然、反対な方向に動こうとする勇気である。老婆は、饑死をするか盗人になるかに、迷わなかったばかりではない。その時のこの老婆の心もちから云えば、饑死などと云う事は、ほとんど、考える事さえ出来ないほど、意識の外に追い出されていた。
「きっと、そうか。」
下人の話が完おわると、老婆は嘲けるような声で念を押した。そうして、一足前へ出ると、不意に右の手を面皰から離して、下人の襟上をつかみながら、噛みつくようにこう云った。
「では、わしが髪を抜こうと恨むまいな。わしもそうしなければ、饑死をする体なのだ。」
老婆は、すばやく、下人の髪を抜き取った。それから、足にしがみつこうとする下人を、手荒く死骸の上へ蹴倒した。梯子の口までは、僅に五歩を数えるばかりである。老婆は、抜き取った長い白髪をわきにかかえて、またたく間に急な梯子を夜の底へかけ下りた。
しばらく、死んだように倒れていた下人が、死骸の中から、その裸の体を起したのは、それから間もなくの事である。下人はつぶやくような、うめくような声を立てながら、まだ燃えている火の光をたよりに、梯子の口まで、這って行った。そうして、そこから、短い黒髪を倒さかさまにして、門の下を覗きこんだ。外には、ただ、黒洞々たる夜があるばかりである。
(大正四年九月)
召使いは老婆を突き飛ばし、一瞬の隙に鞘から刃を抜き、冷たい鋼鉄を彼女の目の前に突きつけた。しかし、老婆は黙ったままだった。彼女の手は嵐に揺れる木の葉のように震え、肩は荒い呼吸で上下し、目は眼窩から飛び出しそうに皿のように大きく見開かれ、無言の者のように、ラバのように頑固に沈黙を守った。それを見て、召使いは彼女の生死が自分の手に委ねられていることをはっきりと悟った。そして、その考えは、それまで彼の中で激しく燃え上がっていた憎しみの炎を冷ましてくれた。残ったのは、絹のように滑らかに、仕事をやり遂げたという安易な満足感だけだった。そこで老婆を見下ろしながら、彼は少し声を和らげて言った。「私は保安官事務所の保安官でも何でもない。少し前にこの門の前を通りかかったただの放浪者だ。だから、お前を縛り上げたり、危害を加えたりするつもりはない。ただ、この時間にこの門の上で何をしていたのかを話してほしいだけだ。話してくれれば、それで終わりだ。」それから老婆はさらに目を大きく見開き、召使いの顔をじっと見つめた。赤く縁取られたまぶたは、鷹のように鋭く、彼をじっと見つめていた。しわくちゃで鼻とほとんど一体化した唇は、何かを噛んでいるかのように動いていた。痩せこけた喉仏が動き、喉仏がコルクのように上下に揺れているのがわかった。そして、その喉からカラスのような声が、息を切らし、ゼーゼーと喘ぎながら、召使いの耳に響いた。「ほら、この髪を引っ張って、かつらを作ろうとしていたのよ。」召使いは、彼女の答えがいかにも平凡だったことに、ひどくがっかりした。そして、その失望とともに、冷たく冷笑的な、軽蔑と混ざり合った昔の憎しみが蘇ってきた。きっと彼女は彼の気分の向くままに、死体の頭から引き抜いた長い髪の束を握りしめたまま、ヒキガエルの鳴き声のような声で、どもりながら呟いた。「確かに、死人から髪を抜くのは邪悪な行為に見えるかもしれない。だが、ここに横たわるこの死体どもは、もっとひどい扱いを受けるに値しない連中だ。今、髪を抜いたこの女を例に挙げよう。彼女は蛇を10センチほどに切り刻んで乾燥させ、ジャーキーにして兵士たちの陣地に売り歩いていた。疫病にかかっていなければ、今でも売り歩いていただろう。彼女のジャーキーは味が良かったという噂で、兵士たちは食料としてこっそり買っていた。彼女の行為は間違っていなかったと思う。そうしなければ飢えてしまう。選択の余地はなかった。だから、私がしていたことは間違っていなかったと思う」どちらでもない。そうしなければ、飢えてしまう。そしてあの女は、他に方法がない時の辛さをよく知っているから、きっと簡単に許してくれるだろう。」老婆が言ったのは、まさにその通りだった。召使いは刀を鞘に収め、左手を柄に当て、冷静に彼女の話に耳を傾けた。もちろん、右手はずっと頬の大きな赤い膿んだニキビをいじっていた。しかし、彼女の話を聞いているうちに、彼の心の中にある種の気概が湧き上がった。それは、先ほど門の下で欠けていた勇気だった。そして、あの老婆を捕まえるためにここまで来た勇気とは全く違う――むしろ、正反対の。彼はもう、飢え死にするか、無法者になるかなど考えていなかった。その時の彼の心境では、飢えなどほとんど考えられず、完全に頭から追い出されていた。「まさか、そうなの?」老婆が話を終えると、召使いは嘲るような口調で彼女を問い詰めた。それから一歩前に進み出て、突然、右手をニキビから引き抜き、襟首を掴み、コヨーテのように噛みついた。「それなら、お前を裸にしてやるからな。私もそうするか、さもなくば餓死するぞ。」召使いは瞬きするかのように素早く老婆の赤褐色のローブを剥ぎ取った。そして、老婆が彼の脚に爪を立てると、彼は彼女を死体の上に蹴りつけた。梯子の入り口まではわずか五歩だった。剥ぎ取られた服を脇に抱え、彼は急な梯子を瞬く間に駆け下り、漆黒の夜空へと消えていった。しばらくして、死んだように動かず横たわっていた老婆が、死体の間から裸の体を起こした。ぶつぶつと呻きながら、揺らめく松明の明かりを頼りに梯子の頂上まで這い上がった。そこで、短い白髪を逆さまに垂らし、門の下を覗き込んだ。外には、漆黒の夜の虚空だけが広がっていた。召使いがどこへ逃げたのか、誰も知らない。(1915年9月)
正確に言うと助けてほしいのかどうかさえよく分からない。
ただ気づいたらまた何か買ってる。
季節が変わると服のことが気になって去年の春に何を着ていたかは覚えていないのに今年の春はAURALEEが気になる気がする。特に理由はない。
COMOLIも見ておかないといけないしGraphpaperのパンツはたぶん一本くらい持っておくべきだと思ってしまう。
iPhoneのまとめ記事を読むと今の機種で困っていないのに処理速度が数%上がったとか、カメラのレンズがどうとか聞くと今使っているものが急に古く感じられる。
YouTubeでも家電レビューが好きで象印の炊飯器とかDysonの掃除機とか家電は一通り揃えてあるのに気になってしまう。
映画も所有派でBlu-rayを持っていながらも4Kレストア版とか限定版という言葉に引っかかる。Criterion Collectionのロゴを見ると、理由もなく欲しくなったり棚にあると安心する。
こういう思考が、ずっと頭の中で回ってる。
仕事でのストレスもあるんだろうけど衝動的に買ってしまうことが本当に多い。
おかげで預金は増えないし物ばかりが増えていく。前に一度そのせいで引っ越したこともある。
正直ヤバイのは分かってる。でもどうしようもない。衝動が強すぎて抗えない。ちょっとした買い物程度…に思えてついついポチってしまうのだ。
当然断ろうとしたが「決定事項だから」と言われて、週末には家に来て猫を直接渡された。
白猫だった。雪みたいに真っ白な猫。体は思っていたよりしっかりしてて、目が大きい。
最初は正直面倒だった。仕事から帰ってきて餌を用意してトイレを掃除して。疲れた体でこんなんしんどいわ…って思ってたしかわいいと思うだけの余裕がなかった。面倒な作業が一つ増えただけ。思うことはそれだけだった。
一週間…というかその週末。妙なことが起き始めた。
いつもみたいにAmazon見ていると猫がキーボードの上に乗ってくる。
こらこらと退かすとフニァアと鳴いてちょっと抵抗して、最後には俺の膝の上に落ち着いて喉がゴロゴロ。
スマホ触ってると画面と顔の間に割り込んでくる。
最初は鬱陶しかったんだよ。でもすぐに気づいた。邪魔をされている間は物のことを考えてない。
次に何を買うかも。何が欲しいかも。正直どうでもよくなってた。
休日って以前なら必ず何処かに出掛けていた。で、何かを買ってくる。貴重な休日、出掛けないと損に思えてたし、何より買いたい物もあったし。
でも今は朝コーヒーを淹れて、猫とのんびり過ごすことの方が多い。
猫はたくさん甘えてきて、俺は猫を撫でる。それだけで十分に満足なんだ。
以前と比べると驚くほど生活が変わり、今では衝動買いすることはほとんどない。
物欲が嘘みたいに消えた。
それで十分なんだ。それだから十分なのかもしれない。
dorawiiより
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文明が生み出した文章は、縦に並ぶこともあれば、横に並ぶこともある。
文明が「何に書くか」と「どう書くか」という、たった二つの実践的な問題に直面した結果なんです。
その時、当然のことだが、骨の形に合わせて刻む必要があった。
その後、竹が使われるようになった。
竹の筒を細長く割ったものを何本も並べて、ひもで束ねた。
これが「竹簡」という書き方だ。
竹の筒は縦に長い。
そして、何枚もの竹を右から左へ繰りながら読んでいくから、右から左へと列が進んでいった。
この人間の認識。竹を割ったときに縦に長いと感じるその固定観念が縦書きを促した。
「竹は縦長い」という物理の認識の仕方が、東アジア全体の「縦書き文化」を生み出したのだ。
後に紙が発明されても、「竹簡の時代にそうしていたから」という習慣が続いた。
一方、古代エジプトは石に象形文字を彫ったり、紙を使ったりしていた。
石も紙も、別に方向に制約がない。
そこでどうなったか。
試行錯誤の末、「左から右へ、上から下へ」という方向が標準化された。
左から右へ書く方が、
手で書いたばかりのインクを引っかきながら書き進まずにすむからだ。
つまり、「右手で書く人が多い」という人間の身体的な事実が、西洋の「横書き、左から右へ」という方向を生み出したのだ。
面白いのは、この二つの違いは、どちらかが他方より優れていたからではなく、その文化が最初に遭遇した「書く場所」と「書く道具」に適応したということだ。
古代中国は竹簡という細長い空間に適応して、縦書きが効率的になった。
古代エジプトは石や紙という自由な空間で、右手で書く人間の本能に合わせて、左から右へという方向が効率的になった。
どちらも、その時代で「最も理にかなった」選択だったのである。
それが慣習として定着し、やがて「伝統」になった。「私たちの祖先はこう書いていた」という言い伝えが、やがて「こう書くべきだ」という規範に変わり、千年続く。
オナニーする時どうやってるわけ?
横向いてサイドプランクみたいな体勢で足ピンオナニーしているの?
当たり前だろ。
おれもサイドプランクみたいな体勢で片方の肘ついて足ピンオナニーしていたこともあったけどさ、やっぱサイドプランクみたいな体勢だから疲れてくるわけ。
正座オナニーだったら左手はPCのマウスを操作しながら動画を操作して、右手はチンポをこすることに集中できるじゃん。
AV見てても、しみけんとかが正座に近い体勢でバックでエッチしたりとかするじゃん。
今、確認したら「メロディー・雛・マークス Debut!ニッポンのおもてなしフーゾクで北欧ブロンド天使が濃厚中」の中で正座バック出てくるわ。
確認した。
間違いない。