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はてなキーワード:勧化とは

2025-07-28

anond:20250728061228

Jホラーの傾向に関しては、「未知の存在に対する恐怖」だけでは説明しきれなくて「自分が加害した対象から復讐を恐れる気持ち」が底にあるのが、またグロテスク

これは、日本における怪談類において長い間力を持っていた、勧化本(仏教への勧誘書のようなもの。)のセオリーだったからではないかという指摘がある。応報に逢う前に仏教帰依しなさい。出家しなさいというものだけど、これは男においては「たとえ力に優れていようとも、物怪の類にかかってはどうしようもないか出家しないさい」と諭すもので、女においては「身に覚えがあるでしょう、誰かを恨む気持ちに。ならば出家をしなければ、物怪になるぞ」と、脅すものだ。男はなにかしら後ろ暗い事があるだろう言うのと、女にも十悪どれか覚えがあるはずだと、パターンに富む。

ホラーの恐怖、割と差別意識に由来するものが多くて、因習ホラー田舎への偏見発狂オチ狂人精神疾患者への嫌悪感、異形の人間身体障害者病人への忌避感に基づいている部分が割とあってしまう。

例えば異国の宗教者や外見的に特異性を持つキャラクターはそれだけでアイコンになる。

女性差別精神病障害者に対する差別宗教差別地方差別…などいろんな対象への差別表現偏見に突如ぶち当たることが多い。

それは差別メカニズムの中に「未知の存在に対する警戒心、恐怖心」が含まれていて、ホラーが「恐怖」について描くジャンルから

日本で作られるホラーで描かれる「因縁」の多くが「虐げられた女」「狂った女」「妊娠した女」「生まれられなかった胎児」などを扱うことから浮かび上がるものがある。

一方で、恐怖心は差別心だけに帰属するものではなく、たとえば未知の存在に覚える恐怖と興味を交わらせた哲学的ホラーに私は可能性と魅力を感じるし、むしろ差別行為や人の差別心に対する「恐怖」を描くカウンター的なホラーは近年増え続けてる。

そういう、作品によって内包する価値観の落差が顕著に出やすジャンルだと思うからこそ、安心して見れるホラーおすすめを紹介するのって、需要のある行為だよなあ。

もちろんジャンプケアの有無とか、動物が無惨に殺されないかとか知っておきたい人も多いだろうし。

この数年話題になったホラー作品いくつか触りだけさらったって感じなんだけど、やっぱ高確率性差別とか中絶への忌避とか田舎への偏見とか家父長制への従順さとか障害者差別とかを感じてしまって、そのへんよっぽど気をつけてる作者じゃないと無理だな。うーん ある意味宗教差別的な価値観…ともおもったりもするし。

Permalink |記事への反応(2) | 06:24

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2022-12-26

中野正彦の昭和九十二年』を燃やした人が編集者として失格な理由

https://anond.hatelabo.jp/20221226133446

上記記事追記です。文字数オーバーたか記事を分離します。

色々掘り返してたら、当該書籍問題視した編集者の削除済ラインスクショGoogleキャッシュに残っていたので、可能な限り文字起こししてサルベージしておく。自分が当該編集者にいらついてる理由がわかると思う。

https://togetter.com/li/2008033

「何事もなく書店に並びますように。」というのは、実質的に止められる社内の人間を煽っているんでしょうか。私が最初担当に抗議したラインスクショです。

===========

[サルベージ1枚目。以下、ネット上のラインスクショ文字起こし解読不能文字は■とする]

担当編集?】お休みのところすみません時間があるのですが、よいですか?

担当編集?】と僕なら言います

画像投稿者】お休みのところすみません質問があるのですが、よいですか?

■■中にムカついてますが、わたしには容認できない本です。

[何かのツイートURL]

■■は、関東大震災発生100年です。

多くの人が、この■■について真剣勧化手、今もなお怒るヘイトクライムに心を痛め、当事者は恐れ、■■をしています

そんななかで、あまりにも浅はかではないですか?

参考文献を観ても、震災におけるヘイトクライムについての認識が浅いことがわかります

なお、樋口さんの発想は、別に新規ものでもなく、小池都知事の■■文提出を求める運動をする方々や、■■の観点活動をする方にとって■に■■されてることです。ひと■も目新しいことはなく、首相■■

[1枚目ここまで]

===========

[2枚目]

担当編集?】一方的で失礼だね、黒田さん、、

担当編集?】週明けに

担当編集?】最後まで読んでくれたかだけ教えてもらえます

画像投稿者最後までよんだらどうなるんですか?

担当編集?】もういいです

画像投稿者】わかりました。ここまではちゃんと言うことにします。

画像投稿者】「最後まで読むと、これこれこうこうでこういうふうに書いてるでしょう」と説明してもらえませんか。

■■なら、一部分を読むだけで傷つく文章だったので、最後まで読むのが堪え難いのです。

(概ね読みましたし、筋は理解してます

あのような表現をしてでも伝えたいことがあるから、著者さんと一緒にこの本を作り上げたのですよね。

多くの被差別者に対して、差別表現に■■させ、これを目にしたことで■しく■く、死にたいとすら思ってしまう人がいるような素材を、多くの人が偶発的に目にしてしま可能性を知っていて、■■して書店においてまで伝えたい。そうまでして伝えたいことがなんなのか、私は考えて欲しいのです。

とりあえずさ、いやしくも本を出版するのが仕事である編集が、自社の本に関して全部読まずに燃やそうとするのはナシだろ。ネトウヨ描写苦痛なのは同意するが、それは描写が酷いからじゃなく小説のていをなしてないからで、編集としてそれを抑圧するのはナシだよ。

これは増田個人の考えになるが、本作が出版されないでいた方がいい理由が1つある。つまらない本を出したら作家生命を縮めるんだよ。つまらない小説短期利益のために出したら実売数が減って売れない作家レッテルが貼られる。そういう理由だったら出すべきでないというのはわかる。

でも、「表現が誰かを傷つけるから」はナシでしょ。「このような表現出版されるに堪えない」と読者が感じるのはいいよ。でも出版する権利だけは守らないと駄目だろ。ありきたりな言い方だが、どんな表現も誰かにとって不愉快表現でありえる。傷つけないで済むならベターだけど、そもそも表現なんてのは他人を傷つけることを覚悟して出すものであって、傷つけることを理由出版を控えるなんてのは本末転倒なんだよ。だから他人にとって不愉快表現であることは、それ自体表現を控える理由にはならないんだよ。

これがノンフィクションだったら話は別だよ。事実誤認だったり名誉毀損誹謗中傷問題だったりが絡む。でもこれはフィクションなんだよ。フィクションはどんな表現可能であるからフィクションとしての機能を果たすのであって、巧拙法令違反以外の理由で「何が描かれてるか」を取捨選択することは編集者がやっちゃ駄目でしょう。百歩譲ってそれができるのは担当編集だけだよ。社会正義大事にするのはわかるけど、出版社で働く人間として、担当編集でもない人間が、編集に直談判して通らなかったから表に晒し問題視する? それは同僚に対するリスペクトが欠片もないし、何より編集として作家に対する編集としてのリスペクトゼロ編集作家を守らなかったら出版社に何の価値があるんだよ! 当該編集者マジで恥知らずだよ。そんな適当な考えで仕事してるなら編集者なんてやめちまえ。

Permalink |記事への反応(1) | 21:16

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