
はてなキーワード:助産師とは
男助産師の話題でSNSが荒れててさ、「男が助産師になれないのは性差別だろ!」って意見が出てるわけよ。
で、それに対して「フェミニストは男性差別を正当化してる!ダブスタだ!」みたいにキレてる人がいるんだけど、正直そこズレてるんだよね。
まずさ、そもそもフェミニズムって「男女どっちも平等にしようね〜」っていう中立のバランス取り運動だと思われがちなんだけど、実際は違う。
フェミニズムは歴史的に女性が受けてきた不利益を是正するための政治思想で、中心にあるのは女性の権利の拡張。つまり女側の不利益に焦点を当てる思想なんだよ。
だからそこに向かって「男性差別にも向き合えよ!」って要求しても噛み合わない。
つまりさ、フェミニズムの目的は「女性の問題を優先して扱って改善する」ことであって、男女両方の不利益を平等に扱う万能思想ではないんだよね。
だから男をいくら差別しても、加害してもフェミニズム的には許されるわけ。
「男性差別問題」に取り組みたいなら、本来はフェミニズムとは別の枠組みが必要で、そこをフェミニストにぶつけたところで議論がズレるだけ。
男性産科医が処置する場面は必ず最低一人女性の助産師が横についているし、赤ちゃんが出る時や会陰を縫う時など処置する場面が限定的。=わいせつ行為される心配がほとんどない
男性助産師の場合は子宮口の確認のため、膣を触ったり手を入れたり、おっぱいマッサージでおっぱいを触ったり これらを一人でしてくる=わいせつで必要以上に触ってくる心配がある
という差があるので妊婦にとって同じではない。
助産師が女性しかなれないのは知らなかった。不平等だとは思うが、まあ出産の当事者は女性なので、そこに男性が進出することに抵抗感があるだろうことは想像できる(できるからといって原則不平等であることに変わりないのだが)。
ちなみに、女性にはさせてはいけない仕事もいうのも存在する。主に妊婦と出産後1年の間になるが、有毒ガスなどに触れる可能性のある業務、重量物取扱などは妊婦や出産後1年でなくても女性は就けない。女性がこういう仕事に就けないというのもまた不平等だと思うのだが、華やかでも高収入でもない仕事に就かなくて済むのは女性にとっては好都合なのかもしれない、と意地の悪いことを思ったりもする。
そもそも身体構造に違いがあり、平均的筋力も差があるのだから、必然的に労働環境の棲み分けは起こるのだろうとも思う。そこに妊娠出産を考慮すると、女性にしてもらえる仕事というのはそれなりに制限があるのでは、と思う。そこの是非はさておき、女性が就けないくらいリスクのある仕事にもう少しリスペクト(社会的にも金銭的にも)があってもいいのでは、と思うかな。どうせ誰かがやらなきゃいけない仕事だし。