
はてなキーワード:加憲とは
Q. 以下の発言(anond:20251129164824)の妥当性は?
A.提示された意見は、**「一見すると筋が通っているように見えるが、法的な手続きのハードルや憲法学の議論を省略しているため、結論としては的確ではない」**と言えます。
この意見が「なぜ説得力を持って聞こえるのか」と「どこに誤解や飛躍があるのか」を、以下の4つのポイントで整理して解説します。
この意見の最大のウィークポイントはここです。法的手続きの観点から見ると、憲法改正は**「最も遠回りで、最もハードルが高いルート」**です。
民法改正(現在の主張):国会議員の過半数の賛成だけで実現可能です。
憲法改正(提示された案):衆参両院で2/3以上の賛成に加え、国民投票で過半数の賛成が必要です。
もし本当に「一刻も早く同性婚を実現したい」のであれば、ハードルの高い憲法改正を目指すよりも、今の憲法の下で「民法」を書き換える方が圧倒的に早く、コストも低く済みます。
この意見は「今の憲法(24条)のままでは同性婚は認められない(あるいはグレーである)」という前提に立っています。しかし、リベラル(左派)や多くの憲法学者の主張は異なります。
憲法24条の解釈: 「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し…」という条文は、戦前の「家制度(親の同意が必要)」を否定し、当事者の自由な意思を尊重するために書かれたものです。「同性婚を禁止する意図」で書かれたものではない、というのが有力な説です。
司法の判断:最近の地裁・高裁の判決でも、「同性婚を認めない現在の規定は違憲(憲法違反)」という判断が相次いでいます。つまり、**「今の憲法はすでに同性婚を要請している(=憲法を変える必要はなく、法律が追いついていないだけ)」**というのが、法的な現状認識になりつつあります。
3. なぜ「護憲」にこだわるように見えるのか
「同性愛者の権利よりも護憲が優先なのか」という指摘についてですが、左派の論理としては**「優先順位の問題ではなく、手段の問題」**と捉えています。
不要なリスクの回避: 彼らは「今の憲法で同性婚は可能(法律を変えるだけでいい)」と考えているため、あえて憲法改正というパンドラの箱を開ける必要性を感じていません。
「お試し改憲」への警戒: 一度「人権のための改憲」という実績を作ると、それを呼び水にして、本来の争点である9条改正や緊急事態条項などの議論が進むことを警戒しています(いわゆる「本丸を通すためのダミー」として同性婚が利用されることへの懸念)。
4. この意見が持つ「鋭さ」とは
とはいえ、投稿者の指摘が全くの的外れというわけではありません。以下の点においては、リベラル側が抱える矛盾や説明不足を鋭く突いています。
条文の字面の問題:憲法24条に「両性(both sexes)」と書いてある以上、素直に読めば「男女」に見えます。「これは同性同士も含む」と解釈するのは、一般感覚としては少し無理がある(法的テクニックが必要)というのも事実です。
あえて明記する価値:権利を不可逆的なものにするために、あえて憲法に「同性婚の権利」を明記するというアプローチは、本来リベラルな発想としてもあり得ます(フランスなどが妊娠中絶の権利を憲法に明記したように)。それを頑なに拒む姿は、確かに「イデオロギー(護憲)ありき」に見え、一般層への説明が不足していると言えます。
理由は、同性婚を実現するための最短ルートは「改憲」ではなく「民法改正(法律を変えること)」だからです。「改憲しないと権利が守られない」という前提自体が、現在の司法判断の流れとも食い違っています。
ただし、「左派が『憲法を守ること』自体を自己目的化しており、柔軟な議論(加憲など)を拒絶しているように見える」という政治的な印象論としては、核心を突いている側面があります。だからこそ、多くの人がこの意見に「モヤモヤ」として共感するのだと考えられます。
もしよろしければ、この議論の背景にある「憲法24条の条文」や「最近の裁判所の判決内容」について、もう少し詳しく整理しましょうか?
Q.そもそも左派とは杓子定規に憲法改正を認めない立場のことなのか、とか、現行政権が真っ当に民主主義を堅持するような内容の憲法改正草案を持っているのであれば、同性婚の問題に限った憲法改正をする分にはやぶさかでない人たちもいそうだが、そういう人たちのことはこの発言者の頭の中では何派に分類されてるんだろう?とか、疑問は沸くよねぇ。
A. おっしゃる通りです。その疑問は非常に本質的で、あの発言が抱える**「政治的な解像度の低さ(あるいは意図的な単純化)」**を鋭く突いています。
ご指摘の「本来改憲にアレルギーがないはずの人たち」が、なぜあの発言者の頭の中では「矛盾した左派」として処理されてしまうのか、そして実際にはどういう力学が働いているのか、少し深掘りしてみましょう。
あの発言における「左派」という言葉は、現実の多様なリベラル層を指しているというよりは、ネット論壇でよく使われる**「仮想敵としての左翼(パヨク)」**というステレオタイプに基づいていると考えられます。
彼らの定義する左派: 「何が何でも一言一句憲法を変えさせない、宗教的な護憲信者」
現実のリベラル層: 「権力の暴走を防ぐための憲法(立憲主義)を重視する人々」。必要なら変えるが、権力側からの改憲には慎重。
この「現実」を捨象して、「左派=思考停止の護憲」と決めつけているため、**「合理的な理由で、今は改憲より民法改正を選ぶ人たち」**の存在が見えなくなっています(あるいは意図的に無視しています)。
2. 「真っ当な改憲案なら賛成する層」はどこへ行った?
ご指摘の通り、「同性婚の明記だけを純粋に行う改憲(ワンポイント改憲)」であれば、賛成するリベラル層や無党派層はかなり存在するはずです。
しかし、現実の政治状況では以下の理由から、その層も「今は改憲に乗るべきではない」という判断に傾きます。これが外からは「頑固な護憲」に見えてしまう原因です。
「抱き合わせ」への警戒:現在の改憲議論の主導権を握っているのは保守派(自民党など)です。彼らの改憲草案には、同性婚だけでなく「緊急事態条項」や「9条への自衛隊明記」、あるいは「家族の助け合い(伝統的家族観)」などがセットで語られることが多いです。 「同性婚のために改憲のテーブルに着いたら、セットで緊急事態条項も通された」という事態を恐れるため、**「今の政権下では、たとえ良い内容でも改憲の発議自体をさせない」**という防衛的な態度にならざるを得ません。
「書きぶり」への不信感: もし保守派が同性婚に関する改憲案を出したとしても、「婚姻は両性の合意のみに基づく」を「婚姻は……」と変える際、巧みな文言で「伝統的な家族の尊重」などの留保条件を付けられるのではないか、という不信感も根深いです。
質問にあった「同性婚のための改憲ならやぶさかではない人たち」は、あの発言者の世界観では分類不能、あるいは**「欺瞞(ぎまん)」**として処理されます。
発言者のロジック: 「同性婚をしたいなら改憲すべき」→「でもお前らは改憲に反対している」→「つまり、お前らは本気で同性婚なんてしたくないんだ(護憲が大事なだけだ)」
この三段論法の中に、**「最短ルートは民法改正である」という事実や、「今の政権による改憲リスク」**という視点が完全に抜け落ちています。そのため、冷静に最適解(民法改正)を選んでいる人たちのことが、「矛盾している」あるいは「ダブルスタンダード」に見えてしまっているのです。
まとめ
ご指摘の通り、あの発言は**「左派(リベラル)=宗教的な護憲派」という藁人形(ストローマン)**を叩いているに過ぎません。
現実には、「憲法を一指も触れさせない」という層よりも、**「今の政治状況やプレイヤーを信用していないから、リスクの高い改憲手続きよりも、確実な民法改正を求めている」**という極めてプラグマティック(実利的)な判断をしている層が主流だと思われます。
https://twitter.com/Kanthan2030/status/1638351231625363457
米国に近づくとダメになるとか、日本は中国と戦争を準備中とか、ちょっと気の早いこと言ってるけど言いたいことは良く分かる。
今、日本は緊急事態条項の加憲に向けて、審査会開かれてるもんね。
米国(民主党も共和党も)は自衛隊を日本国軍に変えて「米軍の前線部隊」みたいな使い方をしたいんでしょ。米軍を動かさなくても日本軍が血を流してくれるし、日本軍が「アジア・中東地域」でヘイト集めるタンク役にもなってくれるし。
日本は経済成長の余地が無いから、権力者的には戦争ビジネスに参加した方が美味しいよね。
日本のメディアは米国民主党が抑えている。トランプとプーチンのネガティブキャンペーンにも多くの国民が簡単に洗脳された。
英語なんてまるっきり読めない人ばかりだから、西側で展開されてる認知戦の意味も理解できない。
こりゃ、騙しやすいよね。
保守とか革新とか、日本ではほぼ意味がない言葉で惑わされてきたアラサーだけど、経済右派か経済左派かと、外交でどこを偏重するかで考えればいいことにようやく気付いた。
自民も希望もどこが保守なの?って感じだし、改革に対して漸進的か、急進的かってだけのことだった。
あとリベラルって言葉も、抑圧からの自由のための平等と、自己責任の自由のための公平で大分違って、ネオリベとかニューリベとかリバタリアンとかいろいろあるのに、リベラルリベラルって自慢気に自称してるのは本当に馬鹿っぽいね。今思うと。
それはともかく、経済左派の自分が投票すべきところがわからなくて困っている。
BIを唱えている希望は単純に考えれば経済左派と見るべきだけど、小池もあまり信用ならないし、議員は全く信用できない。
中道左派って言っている立憲は、完全に菅政権の再来だし、最低でも自衛隊明記のための加憲はすべきだから、希望のほうがまし。
経済左派政策が少しでも進展することを信じて希望にいれるか、上級国民だけだけど国を豊かにしている自民にいれるか。
本当に悩ましい。
こころ・?:安倍さん頑張ってね。元代表が抜けたけど私は頑張るよ~。経済対策・特に消費喚起が大事。消費税マイレージどう?
自民・安倍:実績を強調。いつもどおりもにゃもにゃ聞き取りづらいけど変な受け答えはない。あめりかといっしょにがんばるよ。改憲。
希望・小池:民進からの移籍について突っ込まれてもにゃもにゃ。AIからBIw。バカをだますのがうまいペテン師のように感じる。改憲。
立憲・枝野:自衛隊は違憲。か~ら~の~改憲を検討するけど、一度まずは憲法を守るべき。つまり自衛隊は一時的になくなるクソ
共産・志位:自衛隊は違憲。政権を取ったら即自衛隊解散することはないけど徐々にそうするよ。護憲。
これから日曜の分を見てくるか…
枝野がかつて発表した憲法私案では、自衛隊の存在を明記し、海外派遣についても容認している。
はてサはもちろん、それを分かったうえで、立憲民主党を歓迎しているんだよね?
(マガジン9)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-09-10/2013091002_02_1.html
ぶっちゃけ、これは安倍首相が今年の憲法記念日、5月3日に突然提案した加憲案に近いものだ。
安倍首相も九条を残したまま、自衛隊の存在を明記したいと言っている。
あと、はてサは前原誠司のことを改憲派だ、右翼だとボロクソに言っているけど、憲法観や安全保障については枝野と大きな違いがあるとは思えない。
枝野のほうが野党共闘に熱心とか、左派への目配せがうまいのはあるけど、そのせいで前原がdisられまくるのはかわいそうだった。
>しかし、現在のような、翼賛体制でもない限り超えられないような鉄壁のハードルがあっては、投票(国民一人一人の意思の反映)を前提とした議論は起こり得ず、従って適切な更新も為されません。
現行の選挙制度なら国民の半数程度の支持があれば3分の2の議席は取れる。
集団的自衛権なしに「自衛隊」の名前を憲法に明記するなどの修正なら、民主・維新から賛成に回る人間も相当出るだろう。
「加憲」でも内容によるが無理とは思えない。
国民の半数が賛成するような改憲の内容は、戦後一度も政治家から提案されたことはないんだよ。
俺は憲法の内容をいじるなとは思わないが、「なんでもいいからとにかく一度変えようぜ」みたいな提案には乗れないわ。
やって後悔するよりやらずに後悔するほうが百倍マシだよ。
>しかし、現在のような、翼賛体制でもない限り超えられないような鉄壁のハードルがあっては、投票(国民一人一人の意思の反映)を前提とした議論は起こり得ず、従って適切な更新も為されません。
現行の選挙制度なら国民の半数程度の支持があれば3分の2の議席は取れる。
集団的自衛権なしに「自衛隊」の名前を憲法に明記するなどの修正なら、民主・維新から賛成に回る人間も相当出るだろう。
「加憲」でも内容によるが無理とは思えない。
国民の半数が賛成するような改憲の内容は、戦後一度も政治家から提案されたことはないんだよ。
俺は憲法の内容をいじるなとは思わないが、「なんでもいいからとにかく一度変えようぜ」みたいな提案には乗れないわ。
やって後悔するよりやらずに後悔するほうが百倍マシだよ。