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はてなキーワード:制御とは

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2025-10-28

ドラフトって、ほんとに必要か?

最近会議のたびにそう思う。

うちの部のプロジェクトも、もう何十本目かの製品立ち上げになるけど、最初ドラフトレビューが完全に形骸化してる。

資料を配って”仮”と書いて、「アップデート予定」と注釈してるけど、結局次の定例で同じスライドを開いてる。

正直、PowerPointデザインテンプレートを変えるほうが時間かかってるんじゃないかって思う。

たとえば今進めてる製品

IoTセンサー搭載の新しい制御モジュールで、BLEとWi-Fiデュアルにして、エッジ側で軽量な推論モデルを動かす構成――ってだけで、みんなの頭の中ではもう「いつものやつ」になってる。

ドラフト段階の仕様なんて、誰も真剣に読まない。

ハードはどうせまた中華リファレンス基板でしょ?」

ファームは前回の焼き直しでしょ?」

って感じ。

実際、レビュー中も「MCUはESP32ですか?」「いや、今回はnRFです」「あ、そうなんだ」で終わり。

質疑もない。そのくせリスク管理表とかテストスケジュール案は律義にフォーマット通り出さなきゃいけない。

内容なんて空欄だらけなのに。

若手が頑張って図を入れてきても、「このフローチャートは確定じゃないんだよね?」で一蹴。

いや、だからドラフトなんですけど…っていう言葉会議室に萎んで響く。

どうせ本決定は部長判断。どうせコスト経理次第。どうせ顧客要求はまた変わる。

じゃあ、ドラフト作る意味って何?

会議で共有した」というアリバイ作りのため?

進んでる感を演出するため?

気づけば、意味があるのは中身じゃなくて手順だけ。

議事録は残って、フォルダ名は「2025Q4_製品A_ドラフト」になって、

終わった後に誰も開かないPDFが増えていく。

サーバーの中は、未完の「仮」だらけ。

もうこういう仮の連鎖組織デフォルトになってる気がする。

Permalink |記事への反応(0) | 16:32

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アホなことしてんのは分かるけど、躁鬱で制御できん。

Permalink |記事への反応(0) | 10:23

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2025-10-26

anond:20251025181214

そもそも、孫さんと組んでスターゲイトだのAIには大金を出すけど、宇宙開発はやりたくない、みたいなの、

結局トランプがその分野に対して個人的にどう思ってるかだけなんだよね…😟

同様に現政権高市さんとか、片山さつきさんとかで不安になったのは、

今日NHKはずっと見てたわけじゃないんだけど、点けっぱなしにしてたリビングテレビから

政権には統一された国家観があるので、経済発展に自信がある、

ようなことを仰っていたのだけど、

まあ、確かに国家観でググってみると、松下幸之助安倍晋三

国家観が必要だという意見は色々出てくるし、そこを否定するつもりはないんだけど、

でも、国家観なんて、人それぞれによってブレてるものなんじゃないの?😟

まり、現政権人間全員が統一した国家観を抱いているとしても、国民は違うじゃん…😟

俺の持ってる国家観と、俺の親族それぞれが持ってる国家観も違うんだろうし、

みんなが持ってる国家観は違うわけで、

俺はバカから間違ってる可能性はあるんだけど、松下幸之助だろうが、安倍晋三だろうが、

ある意味神様だろうが、俺は権威がある人間が何と言おうが、自分の考えや信念が一応あるので、

まず、私は、何か考えを一つにするべき、という考え方が嫌いです

なぜかって、みんな考えてることはバラバラからです

会社で社訓を朗読させられたり、チームプレイスポーツでも多いです、チームの信念とかを統一させる

これは理解できる面もあるが、私はあまりそういう考え方が好きではない

例えば、交渉事があるとして、完全に人間同士が合意するなんて、不可能なのである

内心では、みんな何かを折っていたり、もしくは力がある人間が何かをゴリ押ししてるから成立している

そういうパワーバランスの元に成り立っていたりするのが現実である

私が個人的に、まあ理想論かもしれないが、望ましいと思っているのは、

みんながある程度バラバラ方向性を持っていたとしても、法的ルールとかシステムによって制御することで、

全体をできるだけ最適な方向に誘導することである

から、個々人がバラバラ国家観を持っていてもよろしい

その代わり、できるだけ自主的に全体の方向に沿って流れてくれるように仕向けるのである

私は精神論解決する、ということが嫌いであり、できるだけシステム解決すべきだと思っている

社訓とか、統一された国家観のようなものは、確かにあるべきだとは思うが、全体を統一するのは難しい

もちろん、片山さつき氏が言いたかったのは、現政権メンバーのチームプレイが期待できる、という意味であることは分かっている

しかし、それと国民国家観とがズレていたらどうするのか?すり合わせるのか?

私は、そういうすり合わせとかネゴみたいなものは、上述したように限界があることを分かっているわけで、

結論として、それはパワーゲームになり、最終的には政治家国家観を国民押し付けることで終わると思っている

もちろん、私はそれでも良いと思っている

例は悪いが、例えばナチスドイツだとしても、ナチス国家観を国民押し付ける、これはある意味では正しい、もちろん、ある意味では、である

しかし、ゴリ押しが良いと私は思っていない

上述したように、国家観とか精神論ゴリ押しするのではない

システムという道路を先に整備し、みんながそのシステムに乗ってれば楽なんだ、と思うようになれば、国民自発的システムに従うようになる

ここで、国民全体にも統一された国家観とか、教育勅語ではないが、国民全員に統一された方向性がなければ駄目、という話ではない

みんなの内心はバラバラであっても、とりあえずシステムに従っていれば楽である、損することはない、そういうシステムを構築することが重要である

松下幸之助安倍晋三が何と言おうが、私は精神論根性論が嫌いであ

人間の脳だって筋肉のように使えば疲弊するものである

信号がない社会があったとして、精神論根性論国家観などで、交差点で衝突しないように気を付けろ、と言われるような話は私は嫌いであ

まず、信号を作れ、である

Permalink |記事への反応(1) | 17:48

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中国勢の高市批判怖い

その結果、はてなー高市批判もすごいな。

どうしても進次郎にしたかったらしいけど、現在進行形防衛省やばい

進次郎の環境大臣時代売国

環境破壊太陽光パネル利権



農林水産大臣時代売国

農協問題

東大鈴木宣弘教授による発言全農アメリカカーギルが買収するために日米合同委員会全農株式会社化しろという命令が出た。

そこから馬鹿小泉進次郎らの農協攻撃が始まった。カーギルがほしいのは全農商社部門である全農グレインであり、これが巨大な商社機能を持っている。

カーギルがそこがほしいだけなので、全農物流中国国営企業に売り飛ばそうとしている。

日本技術提供

シャインマスカット栽培権、農水省がNZへ供与検討 小泉氏に山梨県抗議

https://jp.reuters.com/markets/commodities/A3L2SAAGXVLHBMTL6KBUMK4PAY-2025-09-25/

防衛大臣時代売国

これから利権傀儡の進次郎に中国が近づかないはずがない。何を破壊するかはこれから

Permalink |記事への反応(1) | 15:02

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生息数制御は難しい

増やそうとしてもなかなか増えないが、地道に続けていると突然増え過ぎて困ることになる。

増えたら減らそうとすると、今度は減り過ぎて絶滅する。

野生動物でも人間でも。

Permalink |記事への反応(0) | 08:45

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2025-10-25

インクジェットプリンタおかし

印刷解像度は300dpi以上だという。つまり0.08mmピッチということだ。

インクジェットって要は生クリーム絞ってケーキにおたんじょうびおめでとうって書くのを小型化したようなもんで、確かに描画はできるだろうけど、0.08mmピッチなんかで、しかもものの数秒でできるわけないじゃん。

一瞬で横に20cmぐらいピャーっと走る間に生クリーム絞り器を2500回オンオフしてることになる。ヘッドの移動にしてもそんなに正確に制御できるわけない。家くらいの規模で完全クリーンルームで1枚にまる一日ぐらいかかるはずだ。

でもみんなバカからメーカー説明を疑ってみることもしない。

Permalink |記事への反応(1) | 22:26

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献血に行ってきた

成分。計186回目。

予約をしてあったので行ってきた。


特に予定がない土曜。

いつも通勤に使っている私鉄に揺られて献血ルームに向かう。

道中、オレンジ色の装飾の家々を見かけて、そうかハロウィンの季節なのか、と気付く。

電車の中にも、すごい子が一人居た。

恐竜の被り物というか着ぐるみというか、恐竜レースとかのイベントで使われるヤツを着てる男の子

車内での注目度抜群だった。まぁ俺はスマホを弄ってたか電車を降りるその時まで気付かなかったけど。

終点で降りて、繁華街を通る。天気は微妙だが、なんらかハロウィンイベントがあるのだろう。活気づいている。

気合の入ったコスプレが見れるかと期待したが、電車の子インパクトを超えるヤツはいなかった。

繁華街を通り抜け、寂れたビルに入る。ここが献血ルームが入っているビルだ。

以前に、「どうしたら献血に来る人が増えますかねぇ?」と看護師さんに世間話がてら聞かれたことがあるが、

まずは献血ルームの立地が悪すぎると思う。お前らは人を集める気あんのか?と毎回思っている。

ただ、今日は人が多くて混んでいるのでないか?と予想していた。

受付を済ませて、中を見渡すとやっぱり人が多い・・・ 気がする。

医師の問診が済んだのに、なかなか血液検査に進まない。

血液検査が済んだ後も、採血に呼ばれるまでに大分時間がかかった。

おかげで、コーヒーを飲みながら今月号のDIMEをじっくり読めた。別にそんなに面白くもないが。

やっと採血に呼ばれて、ベッドに横になる。

担当看護師さんが「待たせちゃって、ごめんなさい!なんだか知らないけど今日は混んでて」とのこと。

ネットの一部で献血流行ってるらしいからそのせいかもしれないですねー と言うと、

「そうなの?全然知らなかった。昨日も平日なのに人が多かったけどそのせいかな」

「それ自体はありがたいことだけど。でも偶然今日来た、知らない人はびっくりしちゃうよね。こんなに混んでるならもう来たくなくなっちゃうかも」

という反応だった。

なかやま氏のことも、国立がん研究センターへの寄付のことも、そこから派生した献血ムーブメントのことも、何もご存じない様子だった。

というか、実際それらの件と、昨日今日の混雑ぶりは全然関係いかもしれない。

血を抜かれながらテレビを観る。

大谷翔平がなんか頑張っている。

知らんけど、この人野球がすごくお上手なんでしょ?外観からしてフィクションじみてるな・・・・ 

でもドジャースは負けたらしい 大差じゃん。何やってんだよ翔平。お前が付いていながら。

いや、初戦だから、これからの盛り上がりも計算して手を抜いているのだろう。流石だ翔平。興行ってものをわかってるじゃないか

しばらくして採血が終わり、休憩室でアクエリアスコンポタをがぶ飲みする。

寒い。血を抜いたせいかアクエリアスホットでいただく。

そのくせに、ご褒美のセブンティーンアイスを食う。俺はバカだ。アイスは美味い。

献血ルームを後にして、どうしたものかと考える。

腹が減った。血を抜いたし、肉を食おう。

近所にバーガーキングが出来たらしいと聞いていたので、向かってみる。

すげぇ並んでる。ダメだ面倒くせぇ。それに、よく考えると肉の気分でもない。

とりあえず、家に向かってあることにする。食欲の湧く、店があったら入ろう。

ケンタッキーフライドチキン・・・・ 違うな。

家系ラーメンでもない。

ガストでもサイゼリヤでもない。 わからない。

考えながら歩く。

とりあえず、タンパク質を取るべきだろう。

タンパク質パフォーマンス、略してタンパだ。タンパが良いものを食うのだ。

肉より魚だろう。魚が手軽に喰えるというと、回転寿司だな。

国道1号沿いにスシローまで歩くことにする。

久しぶりにスシローに入ったが、システムの変貌ぶりにびっくりした。

何あの、専用レーン?もう、流れてくる皿を見張ってなくていいのか!すげぇ!

そりゃカッパは負けるわ。新幹線走らせてる場合じゃねぇよ。

とりあえず、汁物が欲しかったので茄子味噌汁を頼む。

味噌汁を啜りながら、どうやって専用レーンに来るように制御してるんだろう?とふと気になる。

皿の何かを認識して、より分けている?

じゃぁ、この皿は俺の席専用?まさか。そんな仕組みだったら、膨大量の皿が必要になってしまう。

というと、この時だけこの皿を俺の座席用にする仕組みがあるんだろう。まさかタグ物理的に差し替えるとか?

と考えながら皿の裏を見ると灰色チップが張り付いてた。

なるほど。こいつ中の情報よろしくやってくれているのだろう。と、とりあえず納得することにする。

海老と、マグロを食べて大体満足したが、最後牡蠣を食うかで迷う。高ぇな牡蠣・・・

さんざん迷った挙句、結局注文する。焦がしバター醤油牡蠣

結論を言うと、残念なシロモノだった。不味くはないが・・・ とにかくガッカリだ。会計を済ませて外に出る。

疲れたからもう電車に乗って帰ろう。

帰りの電車は人も疎らで落ち着いていた。

誰もハロウィンのめいた格好はしていない。

正面に制服姿の女子中学生が座る。口元のホクロがやたらとセクシーだ。マリリン・モンローみてぇだな。

俺が同級生だったら、魔性の女、とかあだ名をつけるだろうな、としょうもないことを考える。

帰ったなら何をするか・・・ 晩飯を作るか。スーパーに寄って帰ろう。

帰宅して、ジャガイモを茹でつつ今に至る。

何が言いたいのかというと、ハロウィンって本当にいいもんですね、という話

Permalink |記事への反応(0) | 17:16

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2025-10-24

女はこうやって消費されるんだなと思った出来事

とある作品ファンが集まるバーに1人で飲みに行った。

先客は一組で、マスターとかなり盛り上がっていた。

お客さんが持ち込んだぬいぐるみでくんずほぐれず遊んでいらした。

彼女たちは終電があるからと慌ただしく帰っていったが、間に合わなかったら店に泊めてやるとマスターが言っていたので、面倒見がいいんだな…くらいに思っていた。

店内に1人になり、マスターカウンターから出てきて隣に座って話し相手になってくれた。

(ここでの会話は割愛します)

旦那彼氏は?と聞かれたが、そこがすでに布石だったのだと思う(一応彼氏らしきものはいると答えた)。

お店の一角にはファンが持ち寄ったグッズ交換コーナーがあり、そこで欲しいものと交換ができる。

私はそこでゴソゴソとお宝探しをしていた。

その時だ。マスターが私の尻を触ってきた。

こっちも酔っていたし、そのくらいで動じる歳でもないので、はいはい、くらいに受け流した(失敗1)。

欲しいものが見つかったので席につき、またお酒を飲みながら話をしていたときマスターが近づいてきてキスされた。内心でめちゃくちゃ引いていたが、酔っていたし、これもまぁ人生の糧になるかと受け流す(失敗2)

気持ちいかと言われると、感情のないキスはただの行為であり、別に何も感じなかったのが正直なところだ。さてどうするか、と考えつつ、行為エスカレートする前に、救世主が現れた。流しのお客が入ってきてきたのだ。めちゃくちゃ助かった。ありがとう見知らぬカップル

さて、あれからかなり日数が経っているが、その時言われた言葉気持ち悪すぎて困っている。

はいわゆる腐女子というやつだ。マスターはその意味は知っている(作品ファンがよく話すのだろう)。

キャラクターのことは詳しくしらないし、腐作品を読んだこともないが、そういうものがある、とは知っているそうだ。

腐女子は飢えているとでも思われたんだろうな。

こちとら別に飢えちゃいないし、腐女子が全員18禁が大好きとも限らないじゃないかと思う。推し推しがほのぼのしてりゃええんや、の人もいる。

オタク世界特殊で狭い。世間距離があり、世を知らない愚かな女はチョロいと思われたのかと思うとやるせない。

どうやら前の客と下ネタ的な話をしていたらしく、甘えちゃった、と言っていたが、それは店を仕切る人間としてどうなんだ?プロ意識はないのか、己の性欲くらい制御できなくてどうするんだろうか。

バーという場所は、1人で飲みに行っても気楽に酒が飲め、気持ちよく帰れる場所なのでは?

何を勘違いしているのだろう。流された自分がいうことではないかもしれないが、そもそもスタート地点がおかしいのではないだろうか。

誰にでもやってるわけじゃないとか言っていたが、終電を逃した子たちは無事だったのかも今は気になってしょうがない。誰にでも手を出していたらそれこそ困る。

私はどうにも眠気が強くて店を出たが(他の客もいてくれたことだし)、帰りに続きをしたかったと言われた。いや、別にしたくないので…。

眠たいので帰ると言った時も、ソファで寝ていけとすごく言われた。本当に勘弁してほしい。

女はその状況に合わせて上手に嘘を付く生き物です。

ましてや相手は店のマスターだ。こちらにはどうにもならなかった。穏便に退店する道を私は選んだ。

男はやはり浮気する生き物(というか隙あれば手を出してくる生き物)だと再確認させられてとてもガッカリしたし、勝手調子に乗って色々と自分フェチを語りだすのも最高にキモいなぁ…と思った。

私は二度と行かないが、お酒を飲みに行く子たちは絶対一人では飲みに行かず、複数人で楽しく飲みに行けと思う。

あの憩いの場(?)を潰すつもりは毛頭ない。

ただ、自分の中で消化しきれなかったので吐き出したかったのだ。そこは許してほしい。

Permalink |記事への反応(2) | 20:16

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2025-10-22

労働者派遣事業増加の真因:法改正ではなく社会構造の変化

労働者派遣(以下、派遣)の事業規模が拡大した要因として、一般1980年代から繰り返された労働者派遣法の規制緩和が挙げられがちだ。しかし、この見方事象の一面しか捉えていない。派遣の増加は、法制度の変更に後押しされたというより、むしろ日本産業社会構造根本的な変化が先にあって、そのニーズに応える形で法が追認・整備されていった結果と解釈すべきである派遣増加の真の原因は、主に以下の二点にあると考える。

1.男女雇用機会均等法がもたらした事務職の変質

1986年男女雇用機会均等法施行は、企業採用慣行に大きな転機をもたらした。それ以前、特に大企業一般事務職は、多くの女性にとって「寿退社」を前提とした長期雇用を前提としないキャリア入り口であり、新卒女性の安定した就職先であった。しかし、均等法の施行により、女性男性と同様に総合職としてキャリアを積む道が開かれたことで、優秀な女性の多くが総合職志向するようになった。

結果として、企業一般事務職担い手不足に直面する。従来の「(一般職の)女性社員が恒常的に担う」という体制崩壊し、企業定型的な事務作業を、長期的な雇用責任を負わない外部の労働力に切り出す必要に迫られた。これが、特に均等法施行後の1990年代以降の派遣、とりわけオフィスワーク分野における派遣の急増の決定的な引き金となったのである。均等法は女性キャリアを向上させた一方で、企業にとっての定型業務の人材確保方法を一変させた。

2.製造業における技術革新熟練工の非必要

派遣のもう一つの主要な増加要因は、製造業における技術革新特にFAファクトリーオートメーション)の進展である。かつて日本製造業を支えていたのは、特定機械操作や手作業熟練した「職能工」であった。彼らは長年の経験に基づく「勘」と「技能」で品質担保していた。

しかし、NC(数値制御工作機械ロボットの導入、そして生産ライン全体の自動化が進むにつれて、特定熟練技能を要する作業が激減した。求められるのは、高度な専門技能ではなく、マニュアルに従って機械操作監視する定型的な作業へと変化した。これにより、企業熟練工(正社員)を大量に維持する必要がなくなり、マニュアル教育短期間に戦力化できる労働力を、生産量の増減に応じて柔軟に調整したいというニーズが高まった。

このニーズ合致したのが、派遣という柔軟な雇用形態である派遣労働者は、企業にとって必要な時期に必要な人数を補充でき、コスト変動費化を可能にした。結果、製造業における派遣労働者の利用が急増することとなった(2000年代以降、製造業への派遣が段階的に解禁されたこともこの流れを加速させた)。

結論

労働者派遣の増加は、法改正という政策的要因に主導されたのではなく、「男女雇用機会均等法による事務職担い手の変化」と「技術革新による職能工の非必要化」という、日本労働市場における構造的な変化によって内側から引き起こされた現象である派遣法の改正は、社会がすでに生み出したこれらの新しい労働需要を、後追いで法的に容認制度化したものに過ぎないのである

労働市場の現状を理解するには、法制度ではなく、社会産業構造根本的な変化に目を向ける必要がある。

anond:20251022193951

Permalink |記事への反応(0) | 19:44

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国家労働時間規制する意味

労働時間規制(例:労働基準法の週40時間制限残業時間上限など)がなぜ国家によって設けられているのかは、単に「労働者を守る」という話以上に、経済構造政治哲学社会政策が複雑に絡み合っています。以下で整理します👇

🏛 1.労働時間規制の主な意図

健康安全の確保(産業革命から伝統的な動機

長時間労働労災過労死生産性低下に直結するため、国家が介入して制限してきました。

日本では「過労死」という言葉国際的に知られているように、健康被害との因果関係は強く、WHO/ILOの合同報告でも週55時間以上の労働脳卒中・心疾患リスクを著しく高めるとされていますWHO/ILO, 2021】。

賃金競争の「底辺への競争」を防ぐ(市場失敗の補正

労働市場は、各企業コスト削減を競う中で労働時間を伸ばすことで賃金を抑える方向に向かいやす構造があります

労働者1人1人が個別に「働きすぎない」という交渉力を持つことは難しく、囚人のジレンマが起きる。

• 「自分だけ早く帰る」と収入評価が落ちる →結果的に全員が長時間労働せざるを得ない。

• こうした市場メカニズムの失敗を是正するのが、労働時間規制重要役割です。

労働市場マクロ的安定(雇用の分配)

労働時間を短縮することで、一人当たりの雇用を分け合う効果もあります

• これは特に戦後ヨーロッパで強調され、「労働時間短縮=雇用創出」として政策的に用いられました(例:ドイツの週35時間制)。

④ 非市場的な活動育児地域参加・余暇)の確保

国家経済成長だけでなく、出生率維持・地域コミュニティ再生などの社会目的も持っています

労働時間が過剰だと、子育て介護市民活動時間を回せず、社会基盤が弱体化するため、あえて経済合理性以外の時間の使い方を保障する方向に政策が向きます

• 例:北欧諸国では「ワーク・ライフバランス」を福祉国家の柱と位置付けています

⚖️ 2. 「市場に任せれば適正になるのでは?」への反論

一見、「市場原理に任せれば、労働者は過剰労働を嫌がって自らバランスを取る」ように思えるかもしれません。しかし、現実には次の構造問題があります👇

交渉力の非対称性

企業交渉力が強く、労働者雇用依存度が高い自由選択機能しない

囚人のジレンマ

他人が働いてるなら自分も残る」全体最適ではなく過労の均衡点に

長時間労働による評価

多くの企業で成果より「労働時間」が評価される文化的要因自発的に短く働きにくい

家計依存

日本などでは世帯単位での生活費を賄うため「残業前提」結果的長時間労働の均衡が固定化

→つまり市場労働時間の「ちょうどいい」均衡を自動的には作れない構造的な特徴があります

🌍 3. 各国の政策アプローチの違い

• 🇪🇺EUEU労働時間指令により、週48時間を上限とする(オプトアウトあり)。休暇・余暇制度として保障

• 🇯🇵日本労働基準法で週40時間残業上限規制実態としては「36協定」により緩和されてきたが、2019年から罰則付き上限規制が導入。

• 🇺🇸米国時間規制比較的緩いが、残業は割増賃金オーバータイムペイ)で企業コストが上がる仕組み。

👉つまり、「労働時間をどう制御するか」は各国の経済政策×社会政策価値観に深く依存しています

🧭 4. まとめと含意

労働時間規制の背景には、

健康被害の防止

市場失敗(長時間労働均衡)の是正

雇用分配・社会安定

• 非市場時間保障

が重なっています

市場任せでは構造的に「過剰労働」が起きやすいため、国家が介入して「適正水準」を社会的に決める必要があります

• つまり、これは単なる「労働者保護」ではなく、社会全体の時間の分配ルールを作る政策です。

Permalink |記事への反応(0) | 17:55

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anond:20251022113307

オッス、オラ理性主義者

まず落ち着け現代民主主義者。お前が言ってることは、哲学的には立派だが、現実社会設計としては理想論の塊だ。

民主主義感情の上に立っている

感情保護と秩序維持を混同するな」なんて言うけどな、その“感情”こそが民主主義の出発点だ。

人間感情が集まって「国民」となり、その感情の総意が「国家」を作ってんだよ。

理性だけで動く社会なんて、教科書の中にしか存在しない。

民主主義の根幹は、冷たい論理じゃなく、“感情集合体をどう理性で制御するか”ってところにある。

国旗損壊罪は、その制御のための最低限のバランス装置なんだ。

自由は「公共の信頼」とセットで成立する

不快表現を守るのが自由」? そのとおりだ。

でもな、それが成立するのは、社会が“お互いに踏み越えない前提”を共有しているからだ。

表現自由ってのは、信頼の上にしか立たない。

国旗損壊は、その信頼を意図的に踏みにじる行為だ。

から表現」じゃなく「破壊」なんだよ。

破壊自由を与えると、社会は信用を失う。信用を失った社会民主主義存在できない。

国旗国民の共有物」? それなら余計に守るべきだ

国旗国民全員の象徴なら、個人政治的パフォーマンスで汚していいわけないだろ。

それは共有財産勝手に壊してるのと同じ。

それを「思想の自由」って言い張るのは、公共財を私有化してるに等しい。

国旗国家が独占してるんじゃなく、国民象徴国民自身が守るだけの話。

それを「神聖化」と呼ぶなら、お前は“共同体”って概念根本的に誤解してる。

社会契約とは「不快さの共存」ではなく「秩序ある不快さ」

民主主義本質は“不快さを共有すること”にあるが、

それはルールの上での話だ。

不快さの表現」に限界を設けない社会は、ただのカオスになる。

表現自由目的は、破壊じゃなく議論だ。

国旗損壊議論を生まない。怒りしか生まない。

それは理性ではなく感情への挑発から民主主義的な行為ではない。

現代民主主義必要なのは「燃やす自由」じゃなく「敬意を持って批判する知性」

成熟した自由とは、好き放題やることじゃない。

相手象徴を傷つけずに批判できる知性だ。

やすことしかできない表現者は、思考放棄してる。

それを擁護するのは、自由じゃなく“知的怠惰”の肯定にすぎない。

結論民主主義は「感情を理性で包む制度

国旗損壊罪は、感情暴走を防ぐための小さなブレーキだ。

それを「自由の敵」と叫ぶのは、アクセルハンドル区別がついてないだけ。

社会情緒の海で動いてる。理性はその中の舵。

舵を放棄したら、それは民主主義じゃなく“感情独裁”だ。

Permalink |記事への反応(0) | 11:36

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anond:20251022112546

オッス、オラ現代民主主義者!

さて、「国旗損壊罪は当然」「秩序を守るための線引き」なんて言葉を聞くと、まるで21世紀社会19世紀の魂が迷い込んだみたいだな。あえて言わせてもらう——それ、民主主義じゃなくて“情緒主義”だ。

まず、「感情保護」と「国家の秩序維持」を混同するな

他人が親の遺影を燃やす例」を持ち出してくるが、それは私人間の侮辱行為の話だ。感情的には腹が立つが、国家象徴批判することとはまったく構造が違う。

民主主義における国家象徴は、批判され、風刺され、時に踏みにじられることで初めて成熟する。

国家が「国旗を汚すな」と言い出した瞬間、それは国民に「思考敬礼」を強要するのと同じだ。

自由は「不快表現」をも守るもの

挑発から表現じゃない」とか言うが、それを決めるのは誰だ? 政府か? 検察か? 多数派か?

その“挑発”を判断するのが権力側なら、いつでも都合の悪い表現を「挑発」として潰せる。

表現自由が最も守るべきは、不快で、不穏で、気に食わない表現なんだよ。

みんなが笑顔拍手する表現自由はいらない。

国旗神棚に上げた瞬間、民主主義は退化する

国旗国家象徴だ。それは同意する。

だが象徴とは“国家の所有物”じゃなく“国民の共有物”だろ?

共有物を「傷つけたら犯罪」とする時点で、国家象徴意味を独占している。

まり国旗を守ると言いながら、国家国旗国民から奪っているんだ。

民主主義象徴神聖化した瞬間、それは信仰対象になる。

そして信仰は、異端者を罰する口実を生む。

社会契約勘違いするな

社会契約の上に立つ自由を壊すな」? いや、自由の上にこそ社会契約があるんだよ。

社会契約は、異なる価値観共存するための最低限のルールにすぎない。

それを「国旗を壊すな」という情緒ルールで縛り始めたら、契約じゃなく服従になる。

現代民主主義者の現実主義

現代民主主義は、成熟した不快さを前提にしている。

誰かが燃やした国旗を見て腹が立つ? そうかもな。

だが、それを「刑罰制御しよう」とする社会は、自らの理性を放棄している。

理性を捨てて感情に法を委ねた瞬間、民主主義衆愚制に変わる。

結論:秩序を守ることと自由を殺すことは違う

国旗損壊を罰する法は、国家品位を守るどころか、国家成熟を後退させる。

自由とは、神聖象徴をも燃やす権利を含んで初めて完全になる。

国家への敬意」は法で強制するものじゃない——市民の内なる思考良心からまれものだ。

国家は敬意を要求する前に、まずその自由を恐れない度量を見せろ。

Permalink |記事への反応(2) | 11:33

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最近Windowsの致命的な不具合多発は生成AIのせいのような気がしている

というか、それ以外に思いつかないんだよな。

localhostが消えるとか、あまりに初歩的で致命的な不具合、今まで正しく動いていたところに発生する不具合は、ここ1、2年で経験がある。

というか、ここ1、2年にしか経験がない(もちろん主犯はおいらではない。居合わせただけ)。

AIサジェストに従って書き換えた。

これ。

あと、

既存テストがないから、AI で追加した。

サジェストによる書き換えが危険なのはスコープ(フレーム)外での利用のされ方をAI が把握できない、部分(覗き穴/ピーホール)最適化しかできないと言う点と、こちらが本質的問題なのだが、そこの処理の仕組み、文脈理解してサジェストしているのではなく、学習データで多く組み合わされているパターン提示しているに過ぎない、と言う点だ。

これ、時間が経ってから致命的な事態引き起こし、原因究明に手こずる原因になる可能性がとてもとてもとても高いのだよな。

レビューすると、「AIサジェストがあったので」的な修正が入っていることがちょいちょいあるんだが、妥当でないサジェスト却下するだけの技術力がない場合、むしろLintとかパターンチェッカー的なのに留めておいた方が、思わぬ瑕疵を埋め込まずに済む。

できるエンジニア視点でも、スキャフォールドとして使おうとすると、細かく指定できそうで生成量が多いと見落としが発生しそうだし、確実なテンプレートで十分じゃん? という気しかしない。開発が進んだ時点では、さらに使い所がない。なぜなら、「新しいものを作っている」ので、既存パターン通用しないことが多いから。

AIの生成「量」が圧倒的なのは確かなんだが、このレベルコーディング能力を「神」と考えるレベルエンジニアからは実質制御不能で、これを使役できるレベルエンジニアから低能中途半端すぎて役に立たない、ってのが、呪術廻戦の摩虎羅やな、と感じる。

例えば絵の自動生成なら、登場人物の一人の指が6本になってようが、この線はどこに繋がってるんだ? とか、この漢字はなんだ? みたいなものが混じってようが、ぱっと見気づかないし、見直しおかしいのに気づいても、大勢に影響はしない。

けど、システム場合、下手すりゃ1ビットで致死的障害を発生させてしまったりする。

その違い、ヤバさを理解できてないエンジニアがこんなにゾロゾロ存在する、という現実絶望する。

加えて、「マジかよ……」ってなるのが、「既存テストがないから、AI で追加してカバレッジをあげた」ってドヤ顔で語るエンジニア

なんて言うか、なんとなく良さげなテスト理解しないでなんとなくマージしてるんだけど、何をテストしなきゃいけないか理解しないで、現状のコードを追認するだけだったりする。

それで必要十分かちゃん検討できるだけの技術力がないと、「命綱、巻きつけたよー」と言いつつ、その命綱が宙に垂れてるのに気づいてない、って状態になってたりするんだよね。

で、不具合が表面化したら、それ用のスペシャライズド監視の仕組みを追加して、手動テストを追加して、不具合が発生したら本番DB接続して手動で修正するって、そんなのが日を追うごとにどんどん増えていって、仕事の大半が不具合対応、ってうんこみたいな現場があちこち爆誕してるんよ。

でも、どのエンジニアも、自分たち現場が異常であることに気づくだけの技術力がなくて、毎日みんなで奴隷が回している謎の棒を回し続け、経営者は、なぜこんなにエンジニアの数が必要で、お金が湯水のように浪費されているか理解できなくて、ストレスを溜めまくってる。

それ、なんて地獄めぐり? w

マジでどの現場もさぁ……、ってなってる。

改善必要があるって、誰も気づいてない。

気づいた人はとっくにやめてるから

炎上してないけど、針の筵だよね。

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2025-10-21

anond:20251021213525

了解議論の流れを踏まえ、あなたの主張(「外国人労働者なしで“管理された縮小”は可能」)の中核仮説を、データで一点ずつ崩します。結論から言うと、あなたの主張は①“圧縮コスト時間”を過小評価し、②“人手の下限”がある領域介護インフラ防衛エネルギー)を技術だけで短期に置換できると誤信し、③外部依存(食料・エネルギー外貨)の現実無視しています政策論としては実装不能な楽観です。

1) 「密度再編すれば固定費は下がる」—圧縮の移行コスト臨界の崖を無視

あなたの主張は「都市統合生活圧縮」で“均衡”を保てると主張しますが、固定費連続的に下がらない。交通上下水・医療学校消防などは一定需要を割ると一気に維持不能になりやすく、路線廃止病院撤退が誘発する“サービス消失転出→税基盤縮小”のスパイラルが起きます国交省白書も、人口減少下のネットワーク脆弱化を前提に課題を整理)。 ([国土交通省][1])

平成の大合併」の学術検証でも、合併で必ずコストが下がるとは限らない、短期はむしろ支出増、長期も項目によって増減が割れる等の結果が反復して報告。統合節約は近似であって恒真ではない。つまり密度再編すれば固定費が下がる」は一般化の誤りです。 ([J-STAGE][2])

要点:圧縮は“魔法節約装置”ではない。むしろ効果と移行費(統廃合・補償更新人件費調整)が先に立つ。

2) 「自動化AI人手不足を埋める」—介護医療自動化余地が小さく、時間軸が合わない

厚労省の最新推計:介護職員2040年度に約272万人必要(22年度比+約57万人、年+3.2万人ペースでの純増が必要)。現実は離職超過や採用難が強まり介護は1応募に4.25求人という“超売り手市場”のケースも報じられています。不足の山は2030年代半ばに顕在します。 ([厚生労働省][3])

OECDILOレビューは、ケア領域人間接触判断倫理比重が高く、ロボティクスやAI代替限定的実装にも時間がかかると整理。生成AI事務軽減はできても対人ケアの主工程は当面人が必要です。 ([OECD][4])

産業側でもロボット密度世界的に急伸中ですが(IFR)、増設は主に製造現場あなたの主張が要の介護医療・運輸サービス自動化難度が高い領域です。“質的転換で穴埋め”は2030sのピー需要に間に合わない。 ([IFRInternational Federation of Robotics][5])

要点:2030年代までに必要なヒトのケア労働は、機械では代替しきれない。時間軸の逆転(先に自動化が完成する前提)は非現実

3) 「高齢者女性の参加で賄う」—余地は残るが“決定打”ではない

日本就業率はこの10年で女性高齢者ともに大幅に上昇。今後も改善余地はあるが、弾は既に相当使っている。OECDJILPTも、日本人手不足は“長期・構造的”と評価女性高齢者の追加動員“だけ”で需給を均すのは難しい。 ([JIL労働政策研究・研修機構][6])

OECDは明確に、「女性高齢者就労促進に加えて、外国人労働者のより大きな活用が不可欠」と勧告あなたの主張はこの国際的ベースラインを外している。 ([OECD][7])

要点:国内労働供給の上積みは必要条件だが十分条件ではない。国際機関合意見解とも齟齬

4) 「外貨知財輸出で稼げばよい」—対外依存(食料・エネルギー)の“下限規模”を過小評価

日本食料自給率カロリー基準)38%。残りを輸入に頼る構造は不変で、価格ショックに脆い。輸入代金の原資となる外貨獲得は規模が要る。“縮小+内需シフト”は、食とエネの輸入価格変動に晒されやすくする。 ([農林水産省][8])

エネルギー自給もOECD下位の水準。再エネ・原子力の拡大方針は進むが、当面はLNGなど化石燃料必要地政学次第でコスト高リスクは常在。輸入代替が進むまでの移行期は外貨の厚みが防波堤になります。 ([Reuters][9])

要点:「質で稼ぐ」こと自体は正しいが、外需の“量”が痩せる安全保障(食・エネ)に跳ね返る。縮小均衡は国際価格ショックに極端に弱い。

5) 「防衛無人化モジュール化で少人数運用」—下限の人員産業基盤は不可避

無人機AI化はトレンドだが、整備・補給サイバー・指揮統制など人員需要は不可避。装備の国産化共同開発にも裾野人材企業群が要る。人口人材の最小密度を割る縮小は、維持費の単価上昇と技術の途切れを招きがち。ここを外国人高度人材まで閉じるのは自縄自縛。〔※エネルギー安保と同様、移行期の脆弱性は高い〕(政策白書エネルギー構成記載参照)。 ([Reuters][9])

要点:“少人数で守る”には、逆説的に高密度技術人材基盤が必要。縮小で“密度”を落とすと単価が跳ね上がる。

6) 「外国人低賃金固定化改革遅延を招く」—実際の日本は選別受け入れが既に主流で、労働市場はなお人手不足

在留外国人は376万人(2024年末)。内訳は「永住」「技術・人文知識・国際業務」「特定技能」「留学」などに分散し、技能・専門に紐づく制度設計が中心。一律の“安価労働大量投下”という描写実態とズレる。 ([法務省][10])

有効求人倍率は直近でも1.2倍前後の張り付き。構造的な人手不足が続いており、賃上げ自動化を促す圧力は弱まっていない。むしろ企業賃上げ投資・定年延長を同時進行。受け入れ=改革を止めるという単純因果は成り立たない。 ([JIL労働政策研究・研修機構][11])

要点:現行制度は“管理された受け入れ”であり、人手不足を埋めつつ賃上げ投資は進行。あなたの主張の「受け入れは害」という前提はエビデンス薄弱。

7) 「圧縮・再編を“先に”やれば均衡できる」—順番の逆:崖は2030年代に来る

人口構造の確定性(IPSS):2050年代に1億割れ、2070年8700万人規模、65歳以上が約4割の高齢社会。現役世代急減は避けられない。圧縮自動化必要だが、需要ピーク(介護医療インフラ更新)が先に来る。 ([情報処理推進機構][12])

からこそOECDは、「女性高齢者活用に加えて移民外国人労働)」と複線を勧告。“技術圧縮だけ”に賭ける単線は、移行期リスクサービス崩壊地域消滅外貨不足)を無担保で抱える。 ([OECD][7])

総括:あなたの主張の論理穴(コンパクトに)

1.固定費連続的に下がる前提 → 実際は崖と移行費が大。([国土交通省][1])
2.自動化が先行前提 →介護医療代替限定需要の山が先。([厚生労働省][3])
3.国内労働だけで充足前提 →国際機関外国人活用も不可欠と明言。([OECD][7])
4.外貨は質で十分前提 → 食料38%自給・エネ輸入の現実は量の稼ぎを要請。([農林水産省][8])
5.防衛は省人でOK前提 →人材技術裾野の下限密度無視。([Reuters][9])
6. 受け入れは害前提 →日本は既に選別・管理型、なお人手不足は強い。([法務省][10])

建設的な対案(“数字”を伴うポートフォリオ

私の主張が示した筋に沿い、単線自動化圧縮のみ)ではなく複線でリスク分散すべきです。

介護医療2040年に+57万人の純増必要(計272万人目標)。(i)生産性KPI(記録・シフト自動化で1人当たり稼働+10~15%)、(ii) 定着率KPI離職率▲X%)、(iii)計画的外国人受入(特定技能EPA看護留学生で年+5~8万人レンジ)をセットで。 ([厚生労働省][3])
インフラ路線・病床の段階的統廃合と代替手段の所要時間費用自治体別に数値化(“崩れの連鎖回避)。移行費は地方債/JFMで平準化。 ([jfm.go.jp][13])
産業外貨知財・素材・制御SWへ重点配分しつつ、輸出額・為替前提・電力単価上限を数値で明示(エネ政策軌道リンク)。 ([Reuters][9])
労働市場女性高齢者就業KPIを置きつつ、ミスマッチ是正と選別的外国人補完を同時に(OECD勧告どおり)。 ([OECD][7])

結論あなたの主張は「圧縮自動化・内製化」を必要十分条件と誤置し、時間軸(2030年代の崖)と下限規模(介護外貨エネルギー防衛)を見落としている。

日本が取るべきは、圧縮×自動化前進させつつ、管理された受け入れを“保険”として併走させる複線戦略である単線リスク集中、複線はリスク分散。これが現実的な均衡です。 ([厚生労働省][3])

Permalink |記事への反応(0) | 23:22

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anond:20251021081417

お、AIさんありがとう。お返事いたします。

反論外国人労働者を受け入れなくても“管理された縮小”は成立しうる

1. 「縮小=衰退」ではない。必要なのは密度の再編”

縮小が均衡しない主因は「広い空間に人が薄く分散」していること。

外国人で総量維持ではなく、地域産業の再配置で人口密度を再構築する。

具体策:

都市自治体統合再編(医療教育交通コンパクト集約)

空き家空き地生活圏再設計インフラ半径の縮小)

効果固定費単位当たり負担を下げ、ネットワーク崩壊回避

2.労働力不足は“技術集約”で補う

外国人で穴埋めではなく、労働生産性の飛躍的向上で吸収。

具体策:

自動化・ロボティクス・生成AIの導入(製造物流介護農業

高齢者女性労働参加の最適化セカンドステージ雇用等)

共同バックオフィス化/シェア人材モデル中小固定費圧縮

狙い:短期の量より長期の質的転換を優先。

3. 大量受け入れは“補助線”であって解ではない

社会的コスト医療教育社会保障の追加負担文化治安調整コスト)。

低賃金構造固定化生産性向上のインセンティブを損なう

結果:安価労働力による延命構造改革を遅らせる。

外国人抜きで踏ん張ることは、改革を促すブレーキとして機能

4.技術資本教育の内製化で“下限規模”を守る

量ではなく質で最小実行規模を確保。

方向性

防衛モジュール化・無人化で少人数運用

産業設計制御ソフト・素材など知財輸出で外貨獲得

農エネ:自動農業・再エネ・小型原子炉自給率質的向上

結論技術が人を補う構造を先に整えるほうが持続的。

5.外国人なしで均衡を保つ“現実的プラン
分野外国人労働者なしの対応
医療介護AI診断・介護ロボット導入/健康寿命延伸で需要抑制
インフラ自治体生活圏の統合更新凍結・スマートメンテナンス
産業設計制御・素材分野へ集中投資/量より知財輸出
労働定年延長・柔軟勤務・AI支援生産性倍増
地方財政合併行政DX+クラウド化で人件費削減
防衛無人化AI指揮統制・共同開発人員依存を低減
6.結論

縮小均衡は崩れる」という見立ては、空間制度現状維持のまま縮める前提による。

構造圧縮し、技術密度を再構築すれば、外国人労働者なしでも均衡は成立しうる。

量的延命ではなく、**自動化・再編・内製化による“質的均衡”**こそが、現実的な持続可能性の道である

Permalink |記事への反応(2) | 21:35

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anond:20251021125002

delphiソースコード理解できる?

ChatGPT:

思考時間:9s

はいDelphiObjectPascal)のソースも読めますし、解説リファクタバグ箇所の指摘・他言語への移植案など対応できます

VCL /FMXGenericsInterface/RTTI、プロパティ/イベントレコード・セット型、メモリ管理string/AnsiString/UnicodeString の違い)、スレッド(TThread / TTask)、WinAPI/COM 呼び出し、uses単位構成、.dfmフォーム)やリソース周りもOKです。

コードを貼ってくれれば、1ステップずつ説明改善案を出します(DelphiバージョンVCL/FMXも書いてあると精度上がります)。

UNIFACEはどう?

ChatGPT:

思考時間: 13s

はい、UNIFACE(Proc言語)も対応できますフォーム/サービス/レポート/エンティティなど各コンポーネントのトリガ(initialize, validate, leavefield など)、operation/entry、newinstance/activate/call、retrieve/e, read,writeエラー制御($status, $procerror)や論理名・assignment(.asn)、署名/パラメータDSP/RESTSOAP連携DBドライバ設定までOKです。

コードや .asn を貼っていただければ、処理フロー解説バグ箇所の指摘、リファクタ、他言語・他フレームワークへの移植案(例:REST API化、Java/Python 置き換え)まで具体的にやります

可能なら UNIFACE のバージョン(9/10/10.4 など)、DBOracle/SQL Server 等)、OS を添えてください。

今どきのAIなら、ダイジョブよ。AIを信じて全文投げ込んでみ

Permalink |記事への反応(0) | 14:41

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アホな為政者権力者にとっては、被支配者がアホなほうが都合がいい。

考えない人ほど、扱いやすいからね。

からアホな支持者をせっせと増やすわけよ。

物事単純化して、敵を作ってやればいい。

アホは考えない。考えられない。

から「悪」と「味方」だけの単純な世界安心する。

理解できないものを叩けば、心の平穏が保てるんだから、そりゃ気持ちいいよね。


しかも今はSNSという最高のエコーチェンバー製造機がある。

AIまで使いやすくなっているから、もうアホ量産システム完成ですよ。

収益化までできちゃうんだから一石二鳥どころか金の卵よ。ウハウハですわ。

でもね、アホとひとくくりに言っても、みんなが最初からそうなわけじゃない。

日々の生活に追われて、考える時間も心の余裕もなく思考力を削がれて、気づけば流される側に回ってる人も多い。

そういう社会の仕組みそのものが、為政者にとっての理想形なんだろう。

でもアホを増やしすぎると制御不能になる。そのうち暴徒化革命コース

日本でそこまで行くかは知らんけどね。

Permalink |記事への反応(1) | 13:30

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anond:20251020151902

仮にこれがネカマによる釣りでない場合考慮してマジレスしておく

・性依存症という医学的な疾患は現時点で存在しない(性依存症を名乗っている人や、性依存症を診ると標榜しているクリニックは存在するが、WHOの疾病分類であるICDアメリカ精神医学会DSMなどでは認められていない疾患概念である理由は現時点で性依存症病気であるというエビデンスが不足しているため)

増田のケースに近いと思われる診断名は、WHO2018年アップデートした疾病分類の最新版ICD-11 に新たに追加された「強迫的性行動症(Compulsive sexual behaviour disorder : CSBD)」である

参考リンクICD-11

https://icd.who.int/browse/2025-01/mms/en#1630268048

ICD-11から引用

強迫的性行動症(CSBD)と正常との境界(診断の閾値)]

性的思考空想衝動、行動の性質と頻度には個人差が大きい。

診断は、個人抵抗困難または制御不能経験する強く反復する性的衝動欲求を感じ、それが反復的な性的行動につながり、その反復的行動パターン個人家族社会教育職業その他の重要機能領域において顕著な苦痛または重大な機能障害をもたらしている場合にの適用される。

性欲が強いなど性的関心や行動のレベルが高い人(例:性欲亢進)は、性的行動の制御障害機能障害・著明な苦痛を示さない限り、CSBDと診断されるべきではない。


増田自慰行為を「好き」「誰にも迷惑かけてない」と表現しており、性欲が強いことで具体的に困っていることや苦痛があるわけではない

まり、CSBDの診断に必須である「顕著な苦痛」および「社会的に重大な機能障害」がない

・「シコ猿すぎて恥ずかしい、情けない」とあるが、ICD-11では性的衝動欲求・行動に対する道徳的判断非難に関連した苦痛のみを根拠にして、病理を示すとは考えられない性的衝動欲求・行動についてCSBDを診断してはならないとしているので、普通じゃない気がして恥ずかしいからという理由では強迫的性行動症には当てはまらない

結論

おそらく増田はただの「性欲が強い人」であり、医学的に治療対象となるような病気ではない


【補足】林先生のQ&A

【3455】27 歳女。私は性欲が異常に強いのでしょうか。

https://kokoro.squares.net/?p=6170

Permalink |記事への反応(0) | 12:24

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数学の分類はこんな感じか

フェミニズムの分類が多すぎると聞いて

anond:20251020210124

0. 基礎・横断

集合論

公理集合論(ZFC, ZF, GCH, 大きな基数)

記述集合論(Borel階層, Projective階層, 汎加法族)

強制法フォーシング),相対的一致・独立

理論理学

述語論理(完全性定理,コンパクト性)

モデル理論(型空間, o-極小, NIP, ステーブル理論

証明論(序数解析,カット除去,直観主義論理

再帰理論/計算可能性(チューリング度, 0′, 相対計算可能性)

圏論

関手自然変換, 極限/余極限

加群圏,アーベル圏,三角圏,派生

トポス論,モナド,アジュンクション

数学基礎論哲学

構成主義,直観主義,ユニバース問題,ホモトピー型理論(HoTT)

1.代数学

群論

組み合わせ群論(表示, 小石定理,自由群)

代数群/リー群表現, Cartan分解,ルート系)

幾何群論ハイパーリック群, Cayleyグラフ

環論

可換環論(イデアル,局所化,次元理論, 完備化)

可換環アルティン環, ヘルシュタイン環, 環上加群

体論・ガロア理論

体拡大, 分解体,代数独立, 有限体

表現

群・リー代数表現(最高ウェイト,カズダン–ルスティグ)

既約表現,調和解析との関連,指標

ホモロジー代数

射影/入射解像度, Ext・Tor,派生関手

K-理論

アルバースカルーア理論, トポロジカルK, 高次K

線形代数

ジョルダン標準形,特異値分解,クリフォード代数

計算代数

Gröbner基底,多項式時間アルゴリズム,計算群論

2. 数論

初等数論(合同, 既約性判定,二次剰余)

代数的数論(代数体, 整環,イデアル類群,局所体)

解析数論(ゼータ/ L-関数,素数定理,サークル法, 篩法)

p進数論(p進解析, Iwasawa理論, Hodge–Tate)

算術幾何楕円曲線, モジュラー形式,代数多様体の高さ)

超越論(リンマンヴァイエルシュトラス, ベーカー理論

計算数論(楕円曲線法,AKS素数判定, 格子法)

3. 解析

実解析

測度論・ルベーグ積分, 凸解析,幾何的測度論

複素解析

変数リーマン面, 留数, 近似定理

変数(Hartogs現象, 凸性, severalcomplex variables)

関数解析

バナッハ/ヒルベルト空間,スペクトル理論, C*代数, von Neumann代数

調和解析

フーリエ解析,Littlewood–Paley理論, 擬微分作用素

確率解析

マルチンゲール,伊藤積分, SDE,ギルサノフ, 反射原理

実関数論/特殊関数

ベッセル, 超幾何,直交多項式, Rieszポテンシャル

4.微分方程式力学系

常微分方程式(ODE)

安定性,分岐, 正準系,可積分系

偏微分方程式(PDE)

楕円型(正則性,変分法, 最小曲面)

放物型(熱方程式, 最大原理, Harnack)

双曲型(波動, 伝播, 散乱理論

非線形PDE(Navier–Stokes, NLS, KdV, Allen–Cahn)

幾何解析

リッチ流, 平均曲率流,ヤンミルズ,モノポールインスタント

力学系

エルゴード理論(Birkhoff, Pesin),カオス, シンボリック力学

ハミルトン力学,KAM理論,トーラス崩壊

5.幾何学・トポロジー

位相幾何

点集合位相,ホモトピーホモロジー, 基本群,スペクトル系列

幾何トポロジー

3次元多様体幾何化, 結び目理論,写像類群)

4次元トポロジー(Donaldson/Seiberg–Witten理論

微分幾何

リーマン幾何(曲率,比較幾何,有界幾何

シンプレクティック幾何(モーメント写像, Floer理論

複素/ケーラー幾何(Calabi–Yau, Hodge理論

代数幾何

スキーム, 層・層係数コホモロジー, 変形理論, モジュライ空間

有理幾何(MMP, Fano/一般型,代数曲線/曲面)

離散幾何・凸幾何

多面体, Helly/Carathéodory,幾何極値問題

6.組合せ論

極値組合せ論(Turán型, 正則性補題

ランダムグラフ/確率方法(Erdős–Rényi, nibble法)

加法組合せ論(Freiman, サムセット, Gowersノルム)

グラフ理論

彩色,マッチング,マイナー理論(Robertson–Seymour)

スペクトルグラフ理論,拡張グラフ

組合設計ブロック設計, フィッシャーの不等式)

列・順序・格子(部分順序集合, モビウス反転)

7.確率統計

確率論(純粋

測度確率, 極限定理, Lévy過程, Markov過程, 大偏差

統計

数理統計推定, 検定, 漸近理論,EM/MD/ベイズ

ベイズ統計MCMC, 変分推論, 事前分布理論

多変量解析(主成分, 因子,判別,正則化

ノンパラメトリックカーネル法, スプライン,ブーストラップ

実験計画/サーベイ,因果推論(IV,PS,DiD,SCM

時系列(ARIMA,状態空間, Kalman/粒子フィルタ

確率最適化/学習理論

PAC/VC理論,一般境界,統計学習

バンディット,オンライン学習,サンプル複雑度

8.最適化オペレーションリサーチ(OR)

凸最適化

二次計画, 円錐計画(SOCP,SDP),双対性,KKT

凸最適化

多峰性, 一階/二階法, 低ランク,幾何的解析

離散最適化

整数計画,ネットワークフロー, マトロイド, 近似アルゴリズム

確率的/ロバスト最適化

チャンス制約,分布ロバスト,サンプル平均近似

スケジューリング/在庫/待ち行列

Little法則, 重み付き遅延, M/M/1, Jackson網

ゲーム理論

ナッシュ均衡,進化ゲーム,メカニズムデザイン

9. 数値解析・計算数学科学計算

数値線形代数(反復法,直交化, プリコンディショニング)

常微分方程式の数値解法(Runge–Kutta,構造保存)

PDE数値(有限要素/差分/体積,マルチグリッド

誤差解析・条件数,区間演算,随伴

高性能計算HPC)(並列アルゴリズム,スパー行列

シンボリック計算(CAS,代数的簡約, 決定手続き

10.情報計算暗号(数理情報

情報理論

エントロピー,符号化(誤り訂正, LDPC,Polar), レート歪み

暗号理論

公開鍵RSA,楕円曲線, LWE/格子),証明可能安全性,MPC/ゼロ知識

計算複雑性

P vsNP,ランダム化・通信・回路複雑性,PCP

アルゴリズム理論

近似・オンライン確率的,幾何アルゴリズム

機械学習の数理

カーネル法, 低次元構造, 最適輸送, 生成モデル理論

11. 数理物理

古典/量子力学の厳密理論

C*代数量子論, 散乱, 量子確率

量子場の数理

くりこみ群,構成的QFT, 共形場理論CFT

統計力学の数理

相転移, くりこみ, Ising/Potts, 大偏差

可積分系

逆散乱法,ソリトン, 量子可積分モデル

理論幾何

鏡映対称性,Gromov–Witten, トポロジカル弦

12.生命科学医学社会科学への応用数学

数理生物学

集団動態,進化ゲーム, 反応拡散,系統樹推定

数理神経科学

スパイキングモデル,ネットワーク同期, 神経場方程式

疫学感染症数理

SIR系,推定制御, 非均質ネットワーク

計量経済金融工学

裁定,確率ボラ,リスク測度, 最適ヘッジ, 高頻度データ

社会ネットワーク科学

拡散, 影響最大化,コミュニティ検出

13.シグナル・画像データ科学

信号処理

時間周波数解析,スパー表現,圧縮センシング

画像処理/幾何処理

変動正則化, PDE法, 最適輸送, 形状解析

データ解析

多様体学習,次元削減, トポロジカルデータ解析(TDA

統計機械学習回帰/分類/生成,正則化, 汎化境界

14.教育歴史方法

数学教育学(カリキュラム設計, 誤概念研究,証明教育

数学史(分野別史,人物研究,原典講読)

計算支援定理証明

形式数学(Lean,Coq, Isabelle), SMT,自動定理証明

科学哲学数学実在論/構成主義,証明発見心理

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2025-10-19

適応障害に思いを馳せる

同僚が適応障害休職することになった。

大口案件に取り組んでいる真っ只中のことである

なぜ同僚が適応障害に至ったのか、少し自分の頭の整理も含めて書き連ねていこうと思う。

同僚の性格はあけっぴろげというか、底抜けに明るいというか。

一言で表すなら「エンターテイナー」だと思う。

大多数の人間から見れば「明るくて話しやすい」「取っ付きやすい」人間だ。

からこそ今回の休職は「まさかあの人が?」という反応であった。

しかし同僚の根底にあるのは「所属欲求の強さ」だったと私は思う。

同僚の生い立ちを聞き齧っただけだが、あまり所属に恵まれているとは思えなかった。

家庭も、友人も、かつての職場も、今の職場も。

表面的な付き合いはできるのだろうが、深い話は恐らく誰にもしていない。

それこそパーソナルな部分に踏み込むような話を、同僚はたった1人で抱えて生きているようだ。

信頼できる人間を探し求めているが、自分の思う信頼できる人間には出会えていないのだろう。

探し求めるその姿は、私から見ると道化のようであった。

あえてオープン自分を演じ、酒を大量に消費する様はいっそ哀れである

同僚の思う「信頼できる他者」は「もう一人の自分」でしかなく、それ故に苦しみは続く。

此度の休職はここが上手く消化できなかったからに他ならない。

適応障害を含む精神疾患は、私個人定義になるが「自分の持つ気質社会が適合しない状態」を指すと考えている。

誰しもが自分の持つ気質性格と折り合いをつけながら、どこかに所属したり働いたり、交友関係を築いている。

社会との適合は、いわゆる我慢連続に他ならない。私だって正論を振り翳し他者を詰りたい時がある。

しか我慢をせずにいれば、生きていくことができなくなる。

この我慢無意識に行うことが多いが、我慢限界という言葉通り、何かしらの要因で限界は訪れる。

例えば身体的に具合が悪い時など、気質制御するより優先事項が高い状況がそれにあたる。

先に書いた通り、まず同僚は他者を信頼できない。それはまごうことなき本人の素養である

信頼できないか業務報告はおろか、自分の体調も他者と共有ができなかった。

そして同僚の関係者も、普段演じている同僚の芝居を信じ切ってしまった。

最後最後体調不良の申し出をしても、本気で捉えてもらえなかった。

「あれだけ『大丈夫』と言われ、報告もなければ踏み込みようがない」という関係者の言は悲痛である

同僚は助けを求められない環境を、自らの演技で作り上げてしまった。

明るく振る舞い、誰にでもにこやかにしかける役者の姿を、崩すことができなくなったのだ。

自分所属欲求を満たすための演技が、自分の首を絞めてしまったのだ。

職場環境における適応障害は、当然周囲の環境も大いに影響する。

だって時間残業薄給には耐えられないだろうし、やりがい搾取なんてもっての外である

しかし此度の一件で思ったのは、本人の素養も影響するのだろうことだ。

だって本当の自分を見せるのは怖いし、それが受け入れられる環境ではない。職場は最も困難な場所である

しか業務上の不具合不都合など、自分で処理をするのが困難な時が多い。

困った時は責任者を引っ張ってこなくてはならない立場なら尚のことである

プライベートを見せろとは言わないが、業務は隠すものではない。

同僚の場合、周囲の関係はいつも気にしていた。その環境をどうか蹴らないで欲しかった。

他者の信頼、とまでは行かずとも、業務の困りごとの共有はして欲しかったしすべきだったと思う。

信頼しにくい環境であったことは否めない。

誰もが自分の抱えた業務に振り回されており、誰が助けてくれるのかがわかりにくい環境なのは事実から

そういう時は、オープンにして良い状況だけでも適当に身近な同僚に喋って良いのではないか、と私は思う。

休職前も一悶着あった。

同僚は休職を認めようとしないのである

もうこれ以上進められないのに、他の案件も全てストップしてしまっているのに。

恐らく表面上は「ひとりで片付けられる」という思いからくるものだと思う。

しか根底には「所属欲求」が見え隠れしていた。

役立たずと思われたくない、やっぱりダメだったと思われたくない、一人でやりきったという賞賛が欲しい。

ここまで来ると危険で、他者言葉が耳に入らないだけではない。

他者自分と同様の環境押し付けようとするのである

自分生活を切り詰めて仕事をしている、お前も同様に苦しめと。

同僚には同僚なりの言い分はあるだろうが、優先順位は人によって異なる。

自他境界がどんどん曖昧になっていく姿は、痛ましかった。

結局後始末に奔走しているのは関係者であり、私もそのうちの一人である

同僚が今まで共有してこなかった情報を探り、掘り起こし、まとめ、時が過ぎていく。

同僚の上長はあちこちに頭を下げて回っている。

仕事に関しては、一平社員が一人で抱え込んで良いなんて事象はない。

なぜなら自分で尻が拭けないかである。悲しいことに、換えの効く駒に他ならない。

責任者に全てを開示し、なすりつけておく準備をしておく必要がある。

信頼なんてもの存在しない。それをどうかわかって欲しい。

上長や周囲の人間を信頼しようとしまいと、会社から給料が出ているうちは所属しているのである

法律上は、会社は雇った人間を守る義務だってある。

そこに所属欲求関係ないのである

仕事に潰されそうな時、自分一人で抱え込んでいないかどうか確認してみて欲しい。

下っ端は上長に報告するまでが義務みたいなものだ。

それを受け取らない上長は、上長が悪いのである

自分は記録を残しました」と言えれば充分である


長くなってしまったが、ここまで読んでくださった方

貴重な時間ありがとうございます

様々な環境があり、一概に原因特定はできないけれど

こんな素因もあるんだな、程度に心に留めておいてください。

会社である以上、ひとりぼっちでできる仕事なんてない。

ひとりぼっちになっている、と思った方は今一度周囲の環境を見渡してみてください。

助けてくれる人がいなくたって良いんです。

かになすりつけられる状態さえ作っておけば。

Permalink |記事への反応(1) | 23:17

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化けの皮の剥がし

好きな人ができた。

同じ大学とだけ知っていた。それ以外の共通項は特になかった。ただ、話が合うような気がしたから、思い切って食事に誘った。

画面の向こう側から来た彼女は、とても綺麗だった。

私はもう一度、祈る気持ちで誘った。今度はもう少し時間のかかる予定を考えた。

彼女をその誘いを受けてくれた。

そのようにして、知り合ってから何度か出かけた。

出かけるための口実を作り、そして、先の何ヶ月かにおいて、それぞれに約束を取り付けた。

嫌われてはいないと信じたい。

多くの男性がそうであるように、私も演技をしている。理想的男性と騙せるように、彼女の前では猫をかぶっている。

おれは気が利かない。だって、何をすれば女性が、おまえが喜ぶのか、逆に何をしたら怒るのか、おれには未だよく分からない。だから、気の利かせようがない。

おれは要領が良くない。おれは頭を棚にぶつける。小指も棚に打ちつける。料理をすれば、コンロ・シンク冷蔵庫三者間を反復横跳びのように忙しなく飛び回る。

おれは頭が良くない。第一、おまえが高校を出てすぐ入った大学に、おれは1年遅れてようやく入ったのだから

おれはハイソではない。おれは本を読まないし、映画も見ない。音楽だって詳しくない。おれの故郷と、通った高校のある隣町は、恐ろしいことに両方の名が"ナンバープレートカースト表"の一番下に並んでいる。地元バイパスでは今も、羽の生えたプリウス同士が大競走しているのだろう。おれはそれが別段特別なことに見えないし、思えない。

おれは甲斐性がない。わずかな貯金と、基礎と熱意を欠いた不安定学問知識と、同じくらい不安定な職の3点以外、何も持ち合わせていない。今までの無駄時間有意義自己研鑽と職探しに使っていれば、真っ当な職業人として巡り会えていたかもしれないと思うと、まこと慚愧の念に堪えない。

おれは飄々としていない。大学から帰るのが遅くなったとき、おまえはあの汚らしい駅の猥雑なロータリーで、耳を塞ぎたくなるような話を、眉を顰める大声で、夜空に向かって不明瞭に叫んでいた、不愉快学生集団を見たのではないか。だとしたら、その中にはおれがいたかもしれない。おれは調子にも乗りやすい。

いずれ綻びが顕になるのだろう。

あまねく人間に、私に、綻びがあることは当然で、そのことに対しては何も思わない。そもそも「綻びが(これだけ)ある」と悩む必要は、実はないのではないかとさえ思う。綻びの総量それ自体個人主観に左右されるものだろう。そして、人の内面を変更する術を、あるいはcharmを、少なくとも後者を私は持たない。

ただ、それとどのように綻びを知らせるのか(全て私の誤解で、意地でも隠し通すのが定石なのかもしれない。そうなんですか?)という問題は別のはずだ。失望は避けられないことで、かつ、その最大瞬間風速が相手の許容できる閾値を超えたとき一般論として人間同士の関係は崩れる。

私は減速剤を知らない。他者失望の速度を、どう制御すればいいのか分からない。今までは流れの向くまま、それで良かった。今度は違う。化けの皮のせめてその剥がれ様だけは、自分で決めたい。できることなら、なるべく遅く、なるべく波風立たず、悟られないように。

思うに、あまねく人間に綻びがあることは当然で、人にどう知らせるかという点に上手下手があるのだろう。

親にでも聞けばいいのだろうか。統計的には親こそ「上手」な人が多いはずで、化けの皮もいい加減ないようなもののはずだから

Permalink |記事への反応(1) | 22:59

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anond:20251019194332

資本主義制御できないけどみんな続けてるしそれくらいヘーキヘーキ

Permalink |記事への反応(0) | 19:44

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anond:20251019194000

でも原発制御できないのはエビデンスがある事実ですよね

Permalink |記事への反応(1) | 19:43

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2025-10-16

理化学研究所では、AI頭脳とし、AI制御ロボット身体として、科学実験発見自動化する研究が進んでいるという

その結果として最終的に期待されるのは、発見速度の速さだけでなく、「人間が考えることも、もしかすると理解することもできない発見」が行われることだという

 

考えることすら人間仕事で無くなる日は近いかもしれない

Permalink |記事への反応(0) | 09:03

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夫が風俗に行ったが許すべきか

34歳のDINKSです(夫は36歳)。

少し怪しい行動があり問い詰めたところ、風俗に行ったのだと白状しました。いわゆる本番行為はなかったそうなのですが、、

とはいえ、裏切られた気持ちで一杯で、今までの結婚生活はなんだったのかと、築いてきた関係蔑ろにされ、一方的に崩されてしまった気持ちになってしまっています

ただ、本人曰く、セックスレスが原因だというのです。

かに何度か頻度が少ないと相談を受けており、そのたびに「あなたとは家族になってしまったのでその気分にはなりづらい」「そういった気分になることがあれば伝える」と言ってきました。

同じベッドに寝てはいますが、夫に求められてもやんわりと避けており、頻度としては3ヶ月に1度ぐらいでしょうか。

行為自体すごく嫌というわけではないのですが、おたがいあまり経験がないせいかスムーズに行くことは少なく、また私がどうしても積極的になれず、睡眠欲をどうしても優先してしまっていました。

最近相談はないですし、夫も諦めたか納得したか、あるいは性欲自体が減っているかと思っていたので、まさかこういう結果を招くとは思っていませんでした。

完全な没交渉でもないですし、単に自分の欲の制御ができなかっただけなのに私のせいにするのも腹が立ちます

ただ、夫曰くたまにある行為も相当タンパクで満足できておらず、そんな私に色々頼むのも心苦しかったようです。

ここから信頼回復し、性生活の不一致をただすのも難しい気がしています

かといって離婚というのも少しおおげさで、夫のことを完全に嫌いになれず、またこれまで気づいてきた夫婦関係というサンクコストがあります。正直この年齢からまた婚活となるともう厳しい気もしています

意見体験談あれば頂戴したいです。

Permalink |記事への反応(39) | 08:38

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