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はてなキーワード:会釈とは

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2025-10-26

結局、女子高生になりたかったのかも!

さっきケンタッキー・フライド・チキン店舗前を横切ったらさ、よく見えねーけど、なんか女子高生っぽい白い制服集団が、楽しそうにしてたわけですよ

それをみて思ったのがさ、俺は結局、女子高生になりたかったというか、女子高生である瞬間が欲しかったんじゃねえかってこと

厳密に言うと女子高生ならなんでもいいってわけじゃなくてさ

・40人のクラスで8〜10番目くらいにかわいい

・パッと見でなんの部活に入ってるかわからない(運動部の快活さも、吹奏楽部美術部の陰湿さもない)

・それなりに朗らかだけど、なんとなく笑顔に陰があるような感じがする

カバンに古い映画(バックトゥザフューチャー等)のキーホルダーひとつだけ付けている

電車の中でスマホを見ないようにしているが、それは謎の見栄によるもので、家ではメチャクチャスマホを見ている

SNSはよく見るが、発信は全然しない

写真に映るのをなんとなく嫌がる

・それなりの偏差値高校(60〜65くらい)に通っている

運動神経が悪い

 ・体育祭リレーをすごく嫌がっている

勉強はある程度真面目にやっていて、成績はいい方

・陰口を言わない(人のことをあまり悪く思わないので、言えない)

・虹を見たら写真を撮るが、誰かに見せるわけではない

・授業に出てきた本(現代文小説や、世界史で紹介される名著)を買って読んでいる(が、中身はそこまで分かってないらしい)

・仲のいい2人くらいの女子だけは(名前)ちゃんと呼び、あとの人は全員(苗字)さんと呼ぶ

・どうでもいい雑学に強い

・星とかに詳しい

熱帯雨林動物昆虫などに詳しい

アニメより漫画

・川が好き

 ・帰宅中、川面を見るために寄ることがある

テレビをあまり見ない

 ・歯医者とかの待合室でテレビがついてると、結構じっと見る

・授業中はメガネ

 ・目は普通に悪いが、歩く分にはいける

・いい景色があるとメガネをかける

・猫がいると「お、ネコだ」と言うが、近寄らない

・静かだけど喋ると面白い人、的な扱い

・駅のホームで、人がいない端っこのほうに行きがち

・登校時間が遅い

スターバックスではほうじ茶ラテとか飲んでる

学校掃除とかを真面目にやってる

 ・友達といるときは箒でエアギターやってる姿などもまれに見られる

・服は適当で、全身ユニクロだったりする

 ・無地の服を着がち

・授業中、全然寝ない

・髪は後ろで括っていることが多い

スマホケースに何の装飾もない

LINEユーザー名は漢字本名

 ・アイコン風景写真など

体育祭フォークダンスでは、わりとちゃんと手を繋いでくれる

 ・踊り自体は下手

 

このような特徴をもつ女子高生になりてえわけ

そんでさ、ケンタッキー・フライド・チキンで楽しそうにしている3人組の中の、いちばん大人しそうな子が俺でさ、でも、会話の中でちょいちょい面白いことを言って、「もー増田ちゃん!!」とか言われてるってこと

3人が解散したあと、笑顔で2人を見送って、スッとクールな表情になって歩き出すんだけど、足元で小石を蹴ったりしているということ

イヤホンを取り出して聴き始めた曲は、British Grenadiersみてえな、クラシックなのかなんなのかわかんない、聴けばわかるけど聴こうと思って聴いたことはないような曲であるということ

駅のホームで偶然彼女を見かけて、会釈をしたら、向こうも眉を上げてはにかみながら会釈を返してくれて、しかもなんか片手まで挙げてくれる、ということ

そういう感じのね

そういう感じの女子高生になりたかった

Permalink |記事への反応(20) | 14:44

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2025-10-25

今日イオンであったこと(日記)

雨の日って唐揚げ食べたくなるんだけどさ、家に唐揚げ(冷凍)なかったのよ。

あーじゃあ仕方ねえ、唐揚げ(冷凍)買いに行くべって近所のイオン行ったの。

そんで、でかい大袋唐揚げ(特から)を抱えてさっさとレジに向かったんだけど、レジから3m手前ぐらいにいる時に丁度向かいからも買い物カゴ持ってる人が来た訳よ。

まあ自分はもう唐揚げ(特から)ゲットしてごキゲン確定なワケで、ちょっとまぁ順番譲ってあげようと思って通り道にあった酒コーナーの果物酒が気になって横目で見てるふりしながら歩くスピード落としたのよ。

相手レジから4mぐらいだったけど、こっちが歩くスピード落としたか3mぐらいに縮まったの。

でも、そこからアッチの歩くスピードがあからさまにゆっくりになってんの。

(ん!?)

いやいやいいんだって、こっちはこの、果実酒(梨と香るマスカット)が気になってるんだよ。今のうちに先にレジにゴールインしちまえって。別にあーやられた、ってならないから。

そう思いながら、ものすごいゆっくり歩きながら、果実酒の酒にチョンと触れてみたりしてみるわけ。酒飲めねーのに。

で、いや流石にもういいだろ、って頃にレジの方を振り返ったら、レジの手前でその人立ち止まって待ってんの!

しかもその人もレジ横のエンドの栄養ドリンクの棚物色してるふりしてんの!

おいゼッテー興味ねえだろ、大福とかならまだしもレジ横の栄養ドリンク気になるやついねえって!

そう思いながらゆっくり近づいたら、その人がこっちをパッて振り返って、

「先どうぞ!」

笑顔で行ってきた。

もう確信したね。全部バレてたって。

こっちの小細工全部読まれてたね。少しも興味なさそうなくせに果実酒(梨)のパッケージを興味深そうに眺めてるフリしてんなぁ〜って思われてたね。チクショ〜

結局、「あ・ドモ」みたいなこと言って小さく2回会釈して先にレジしてもらった。勿体無いから袋は貰わんかった。でけえ唐揚げ(特から)抱えて雨の中車までダッシュして、運転席で一息ついてからちょっと大きめに息吐いた。(溜め息じゃないよ)

恥ずかし〜でも、あんた!あんたいい奴だなぁ!自分が偉い人だったらこっそり消費税免除してやってたかもしれない

もうちょっとしっかり笑顔でお礼言っとけばよかった!

Permalink |記事への反応(0) | 18:05

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2025-09-29

から会釈だけする人

個人相手サービス提供する事務所事務員やってるけど

玄関ガラスドアの外側から目線合わせて会釈だけしてきて、一向に店内に入ってこない客ってちょくちょくいるんだよね

あれなんなんだろう

ドア開けてお出迎えしろってこと?

https://letterboxd.com/eulanjanaarih/list/asdnbggs/

https://rextester.com/DWU89602

https://ctxt.io/2/AAB4n50LEg

https://onlinegdb.com/MbMCttLE5c

Permalink |記事への反応(0) | 12:48

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anond:20250929123845

「いや、いいです」の会釈だと思う

Permalink |記事への反応(0) | 12:39

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から会釈だけする人

個人相手サービス提供する事務所事務員やってるけど

玄関ガラスドアの外側から目線合わせて会釈だけしてきて、一向に店内に入ってこない客ってちょくちょくいるんだよね

あれなんなんだろう

ドア開けてお出迎えしろってこと?

Permalink |記事への反応(3) | 12:38

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2025-09-15

今日1日でレジ待ち列ゼロ距離ババアとすれ違い時に会釈したら「どぉしてなんもいわないのぉ~~~???」ってキレ散らかすババアの2匹に遭遇した

女の加害は透明化されてるだけだよな

Permalink |記事への反応(0) | 18:17

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2025-09-13

anond:20250909215520

普段生活でも、海外の人ってすれ違う時に会釈するから、前までは私も答えてたけど、今は視線を向けることすら無くなっちゃった

なんなら嫌な視線を向けるようになってしまって、自分でも良くないなとは思ってる。

Permalink |記事への反応(0) | 13:04

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2025-09-11

小3くらいのとき家族旅行東京に来て電車乗ってたら向かいの席の青年田舎では見たことがないくらい顔が整っていて、驚いて目が釘付けになってたら真顔のまま会釈してくれたことある。あのお兄さん元気かな。

Permalink |記事への反応(1) | 10:20

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2025-08-28

1999年7の月 アンゴルモア、恐怖の大王存在した

今年の夏、数年ぶりに実家帰省したんだけど久々に帰ったせいでこの機会を逃すまい!と親から部屋の片づけを命じられ、ゆっくりするつもりが全然出来なかった。

仕方がなく実家自分の部屋の掃除をしたわけだけど…机の引き出しから何やらよからもの発見原稿用紙数枚分。なんとなく思い出した。自分が確か高一の時ぐらいに書いた小説もどき…。

そのまま処分しようかと思ったけど、これも何かの縁かと思い、焼き払う前にここに残そうと思って(供養の意味も込めて)、恥ずかしながら当時書いた小説をここに貼ります

1999年7の月 アンゴルモア、恐怖の大王存在した』

1

七月の黒板って、手のひらの汗を全部吸って、授業が終わるころにはチョークが湿気で太る。

セミは朝からミンミン鳴くくせに、ホームルームときだけ少し黙る。

うちの担任は「ノストラダムスの書いた七の月だね」と、冗談のつもりで言うのだけれど、冗談って二回目から効かなくなるのよ、先生私たち1999年の夏を、テレビワイドショーと同じ顔で消化して、笑うところは笑って、でも笑いきれない部分は教科書の下に隠す。

休み廊下のどこかでPHSがピピピって鳴る。あの音は少し未来っぽい。私は机の中からMDを取り出して、宇多田ヒカル再生して、再生の丸い矢印が自分心臓の形に似てるな、と毎回どうでもいいことを思う。(でもFirst Loveは毎回ぜんぜんどうでもよくない。あれは心音を増やす歌)

夏の空気扇風機の首ふりのリズムで揺れて、窓の外の雲は誰かが消しゴムで端をこすったみたいにほどけている。私は五時間目が終わったところで、ノートをぱたりと閉じて、裏表紙の端を折って、そっと立ち上がった。「保健室行ってきます」って小さく言えば、先生はたいてい止めない。保健室に行く経路で、屋上という寄り道があることは先生たちの知らない秘密地図

理科準備室の窓は鍵がゆるい。椅子を一脚ひっぱって、窓枠に膝を乗せ、指先で金具を押し上げる。屋上に出ると、空気が急にちゃんと味になる。すこし錆びた匂い。じんわりした熱。遠い国道トラックの音。フェンスの金網に両手をかけて、私は深呼吸を一回、二回。七月の呼吸。あ、これは覚えておこう、って思ったとき

「そこ、危ない」

声がした。男子の声。低すぎず、高すぎず、でも機械温度みたいに均一。

振り向く前に、軽く手首を引かれて、私は一歩だけ後ろへ下がる。フェンスぎりぎりのコンクリ、米粒くらいの黒い影が落ちて、コツン、と音を出して割れた。殻の匂い。卵じゃない。虫でもない。もっとイヤな、硫黄の、でもどこかで嗅いだことのある、夏の終わりの側溝みたいな。

「ほら」

私の手首を放した彼は、フェンスにもたれるように立っていた。うちの学校制服じゃない。黒い長袖。胸元に小さな紋。汗をかいていない。かわりに、視線が汗をかいているみたいに一直線。

「落ちてくるからね、ここ。今日はまだ小手調べだけど」

「……なにが?」私は聞く。

「アンゴルモア」

さらっと言わないでほしい。テレビが殊更に太いフォント見出しにしてた単語を、屋上の風のなかで日常語みたいに投げないでほしい。私は笑うタイミングを探したけれど見つからず、代わりにMDを一時停止にした。(宇多田のサビで止めるのは罪だけど、今日免除してほしい)

テレビのやつ?」

テレビが知ってるのは“名前”だけ」

彼はフェンスを見上げる。その目は、黒板のイコールをまっすぐに引ける人の目。

本体はまだ。今日は殻と匂いだけ。予告編みたいなもの

殻、と彼が言った瞬間、さっきの黒い米粒が、煙みたいにほどけて消えた。彼は胸の紋に指先を添え、短い金属を引き抜いて、空気を一回だけ切る。刃じゃない。音だけ。なのに。地面の黒が粉になって、風にさらわれた。

ちょっと」私はやっと声を持つ。「なにそれ。あなた誰」

通りすがり

教科書みたいな返事。でもふざけた感じはない。

「通りすがるには、ずいぶん正確にうちの屋上に来たじゃない」

「見える人のそばは、風が変わるから

彼はほんのすこしだけ笑う。笑い方は丁寧で、耳の形まで整っているタイプの顔。近づくと汗の匂いじゃなくて鉄の匂いがした。

「君、見えたでしょ、さっきの。普通の人は見えない。足もとに殻が落ちても、踏んで帰る」

「見えたから、何?」

「ひとりにしない」

その言い方は、なんだか“わたしの”言葉みたいで、ちょっとムカついた。知らない人に先に言われるの、好きじゃない。

名前は?」

「湊(みなと)」

ひらがなで言われてもカタカナで言われても、たぶんこの名前は港の音がする。波打ち際で人を呼ぶ声。

湊はフェンスの外を見上げる。雲が薄く切れて、青の下に白い面が一秒のぞく。その一秒のあいだに、空が低く唸った。電車が遠くの高架をゆっくり渡るときの音に似てるけれど、もっと乾いている。私の首筋の汗がすっと引く。

「二匹目」湊は言って、私の前に立つ。

降ってくる。今度は米粒じゃない。ビー玉よりちょっと大きい、黒い丸。着地の前に割れて、内側から“何か”がぬるりと出ようとする。輪郭を持たないのに、目より先に匂いけが肌にささる。夏の犬小屋の奥に置き去りにされたゴム、みたいな。

「息を合わせて」湊が言う。

「どうやって」

「今、君がしてるみたいに」

気づくと、私は湊とおなじテンポで息をしていた。吸って、吐いて。吸って、吐いて。二回に一回だけ、すこし長く吐く。そのリズムで、湊の金属空気を切る。殻の破片が粉になり、風だけが残る。

「……ほんとに、アンゴルモア?」

名前が先に来る怪物っているんだよ」湊は肩の力を抜きながら言う。「“恐怖の大王”って言葉空気が好きなんだ。空気は、好きな言葉に寄ってくる」

そこまで聞いたところで、屋上のドアがギイッと鳴って、私は心臓を落としかけた。風より静かな足音制服足音じゃない。

「遅い」湊が言う。

「早すぎる」低い声が返す。私は反射でフェンスの陰に一歩引いて、ドアのほうを見る。黒いTシャツに薄いグレーのシャツを重ねた、涼しい顔の男の子。髪は長くも短くもなく、目は印刷された数字みたいにブレない。

「……え?」

今日は偵察だけって言ったろ」と彼は湊に向かって、とても小さく眉間を寄せる。「初対面を屋上でやるの、ミス確率上がる」

「じゃあ、屋上じゃないと見えないものもある」湊はさらっと返す。

二人は友だちっていうより、同じ地図の別ページ、という感じ。

「澪(れい)」と彼は短く名乗った。手にPHSアンテナ二本。画面に点の地図数字が流れて、一瞬だけ止まる。

「下、駅前に一件。夜は濃い」

「夜?」私はつい口を出す。「夜まで?」

今日の七の月、最後から」湊は私を見る。「帰り道、寄り道をしてもいいなら、案内する」

案内、ってすごくヘンな言い方。でも私はうなずく。喉が乾いているのに、声はちゃんと出る。

湊は金属を胸の紋に戻し、手すりに軽く触れてから踵を返した。澪はPHSを親指で弾いて、何かを送信して、何も言わず私たちの前を歩く。三人で階段を降りると、校舎の匂いが一瞬だけ“普通”に戻って、私はその普通を鼻に詰めておこうと思った。(後で必要になる普通がある、って、新井素子の本に書いてあった気がする。気がするだけで、どのページかは思い出せないけど)

駅前夏休み夕方の顔をしている。ロータリーバスマクドナルドの前に行列ガチャガチャの前で小学生が揉めてる、CDショップではラルクポスターゲームセンターからドリームキャストデモ音。風鈴みたいな高い音が一瞬だけして、次の瞬間、音が全部半拍ずれる。

「来た」澪が言う。

誰も気づいてない。サンダル女子高生も、サラリーマンも、ショッピングカートを押すおばあちゃんも、誰も。

から降りるものは影じゃなくて、空気の厚みの差。見えるのは、ここにいる三人と、そして、たぶん私だけ。

湊は前に出る。澪は周囲を見渡して、最も“記録”の薄い位置を選ぶ。道路標識の影と自販機の影が重なる場所

「ここなら、ニュースにならない」

ニュースにならないって、そんな基準ある?」

ある、と澪は言わないで、目で言った。

湊の肩が、呼吸といっしょに上下する。私はそのリズムに合わせる。吸って、吐いて。吸って、吐いて。なぜか一緒にやると心臓が落ち着く。(恋とかじゃなくて。いや、恋かもしれないけど、いまは違う)

殻のない降りは、匂いだけで先に来る。不意打ち。目の端で捉えるまでに、鼻が先に反応して、汗腺が縮む。湊の金属空気を切り、澪のPHS画面の数字が揃い、私の呼吸が三拍目で長くなる。カチッと音がして、見えない何かが折りたたまれる。駅前はなにも起きなかった顔に戻る。

「——ねえ」私は息を整えながら言う。「これ、毎日?」

「七の月は毎日」湊は金属しまう。「終わったら、少しだけ静かになる。少しだけ」

その“少しだけ”の言い方が、もう経験者の声で、私は急に怒りたくなって、でも怒っても仕方ないから、代わりに缶の自販機麦茶を買って三人にわけた。湊は半分だけ飲んで、缶を私に返す。澪は口をつけずに、冷たさだけ指に移して返す。私はベンチに座って、残りを一気に飲んだ。

「帰り道、送る」湊が言う。

「送らなくていい」私はつい強めに言う。「ひとりで帰れる」

「見える人を、ひとりにしない」

またそれ。私はむくれて、でも、足は自然に彼らと同じ方向へ動いていた。

交差点信号が青に変わる。横断歩道を渡る瞬間、風がすっと変わって、私は振り向く。人混みのむこう、ビル屋上の縁。夕陽の切れ端のような光のところに、白いシャツの誰かが立ってこちらを見ていた。

まばたきしたら、いない。

「いまの」

「気づいた?」澪が初めて少しだけ笑う。「いい目だ」

「誰?」

「多分、明日には“こちら側”に来る」湊は短く言った。「きれいな顔をしてる」

家の前で別れるとき、湊は「また明日」と言いそうにした顔でやめて、「風の匂い塩辛くなったら、上を見て」と言った。

私はうなずいて、門扉の前で一回だけ深呼吸した。玄関を開けると、母が台所ゴーヤチャンプルーを炒めていて、テレビは「Y2Kに備えて」の特集をやっていて、父は食卓新聞を広げ、「大丈夫だよ」といつもの声で言う。

私は自分の部屋でMD再生して、PHSアンテナを出して、引っ込めて、出して、引っ込めて、意味のない儀式を二十回くらいやってから、ベッドに倒れ込んだ。天井蛍光灯カバーに、屋上フェンスの格子が重なって見えた。

眠る直前、窓の外で、ほんの少しだけ風が塩辛くなった気がした。私はカーテンをめくって、上を見た。空はぜんぶの青を混ぜたみたいな色で、星はまだ点かず、遠くのどこかで雷の写真だけフラッシュが光った。

明日も、屋上に行く。

明日も、見える。

明日、もうひとり来る。

七の月は、まだ終わらない。

2

夏休みの昼下がりって、テレビがやたら静かになる。

ワイドショーが終わって、ニュース時間までの隙間に流れる通販番組マッサージチェアとか。美顔器とか。私は居間スイカバーを食べながら、母がアイロンをかける音を聞いていた。

PHSが震えた。メール文字数は少なく、「屋上」とだけ。差出人不明。昨日と同じ。

——行くしかない。

理科準備室の窓をまたいで、椅子を蹴って屋上に出る。

照り返しが強い。空気が音を立てる。セミは昼なのに狂ったように鳴いていて、私の制服は汗を吸ってもう重たい。

「来た」湊がフェンスにもたれていた。

隣には澪。無口な彼は今日PHSを指先でいじって、画面に流れる数字を追っている。

そして——もうひとり。

髪は少し長く、色素の薄い瞳。美少年しか言いようがない顔立ちなのに、目の奥がひどく静かだった。笑ったとき、光がこぼれるというより、光が寄っていく感じ。

「碧(あお)」と湊が紹介する。

よろしく」碧はにこりと笑って、私の袖を軽くつまんだ。指先が冷たい。

「三人?」私は尋ねる。

「四人」湊が言う。「君を入れて」

「えっ、いや、私なんて」

「見えてしまった以上、もう“向こう側”だよ」澪は画面から目を離さずに言った。

私は息を呑んだ。昨日から、すでに普通ではなくなっている自分を、もう否定できない。

——

夕方私たちは駅へ向かった。

ロータリーに人が溢れている。コンビニの前では中学生立ち読みして、パン屋からは焼きたての匂いバス停のベンチに座るおばあちゃん団扇をぱたぱたさせている。

そんな雑踏のなかで、突然、音が半拍ずれる。

通りすぎる電車ブレーキ音が伸び、子どもの笑い声が濁り、セミの声が一瞬だけ空気に沈む。

「来た」澪が小さく告げる。

から、殻が落ちる。最初は見えない。でも、確かにそこにある。私たち四人の目にははっきりと。

ビー玉より大きな黒い殻。地面に触れる前に割れ、中からぬるりと何かが出る。匂いは昨日より強烈。鼻の奥が焼ける。

「人混みの中は厄介だ」湊が前に出る。

周波数を合わせる」澪はPHSを高く掲げ、ボタンを素早く叩いた。

大丈夫大丈夫」碧が私の肩に手を置いた。「君は息をするだけでいい」

から出てくる“それ”は、人の目には映らない。でも私には見える。輪郭は定まらず、影が水に溶けるみたいに揺れる。だけど、確かに街を食おうとしている。

「湊!」澪の声。

湊は棒を伸ばし、空気を裂いた。

刃ではなく、ただ音。だけど“それ”がたじろぐ。

碧が微笑みながら指先を空に走らせる。風の流れが変わり、影の形が折れ曲がる。

「今だ」湊の声に、澪のPHS数字が揃う。

私の呼吸が、彼の肩の上下に合わせて整う。

一瞬、世界が止まった。

そして、影は粉になって消えた。

駅前は何も起こらなかった顔で、再びざわめき始める。人々は誰も気づいていない。

——

「なに、これ、ほんとに毎日?」

ベンチに座り込んで、私は麦茶を一気に飲み干した。

「七の月は毎日だ」湊が答える。

「でも、七月が終わったら?」

「少しだけ静かになる」碧が柔らかく笑った。「でも、“恐怖の大王”は終わらない。七月の名を借りてるだけだから

澪は黙ってPHSを閉じた。その目は冷たいけれど、どこかで私を見守っているようでもあった。

私は三人を見回して、息を吐いた。

「……わかった。もう知らないふりはできない。だから——」

「ひとりにはしない」湊が言った。

その言葉は、昨日よりもずっと重く、強く響いた。

——

夜。帰り道。

商店街アーケードにはまだ人がいた。ゲーセンの前でカップルプリクラの袋を持って笑っている。CDショップからELT歌声が流れている。

そのとき空気がまたずれた。

「また?」私が言うと、碧が肩をすくめる。「今日は濃いからね」

ビル屋上夕陽を背にして立つ影があった。

制服でもない。黒でもない。白いシャツ

その人は、確かにこちらを見ていた。

次の瞬間、いなくなった。

「今のは?」

「気づいた?」澪が珍しく少し笑った。「君、ほんとにいい目を持ってる」

「……誰?」

明日、会える」湊は短く言った。「俺たちの仲間になる」

——

玄関を開けると、母がテレビを見ていた。

ニュースは「何もなかった一日」を語っていた。

私は自分の部屋に入り、PHSアンテナを伸ばしては引っ込め、伸ばしては引っ込め、意味のない儀式を二十回くらい繰り返した。

屋上の風がまだ、肌に残っていた。

三人の声も、影の匂いも。

そして、明日現れる誰かの姿も。

七の月は、まだ終わらない。


3

七月三十一日。

カレンダー数字が赤くも青くもないのに、どうしてこんなに特別に見えるのだろう。

”終わる”という言葉が、宿題ノートよりも、日めくりの紙よりも、今日は妙に重たかった。

午前はやけに晴れていた。

コンビニで買ったガリガリ君が一瞬で溶けるくらいの青空

でも午後になってから、光は濁った。セミの声がかえって甲高く響く。

私はPHSを握りしめ、またメールが来るのを待った。

震えた。文字はやっぱり短く「屋上」とだけ。

屋上のドアを押すと、三人が待っていた。

湊。

澪。

碧。

そして昨日見た“白い影”が、今日はそこに立っていた。

「紹介する。彼も仲間」湊が言った。

白いシャツ少年は軽く会釈をした。年は私たちと変わらないのに、目の奥だけが遠い。「……雅(みやび)」と小さく名乗った。

四人の男子と、私。

屋上の風は重たくて、フェンスの金網が湿っているみたいだった。

本体が来る」澪はPHSを掲げ、数字の羅列を見せてくる。意味はわからない。でも、ただ事じゃないことは伝わる。

「恐怖の大王」碧が肩をすくめながら微笑む。「七月が終わる、その瞬間に」


雷が鳴った。

雲の端が割れ空気が低く唸った。

私は一歩後ずさったが、湊が前に出た。背中越しに、彼の肩の呼吸が見える。

大丈夫。合わせればいい」

「……どうやって」

「昨日と同じ。君は息をするだけ」

影が降りてきた。

殻じゃない。粉でもない。

“名状できないもの”が、街を覆いはじめる。

匂いが先に来る。鉄錆とゴムと、夏の終わりの湿気を全部混ぜたような匂い

澪はPHSを打ち込み、数字を揃える。

碧は風の流れを変える。

雅は静かに印のような手の動きをして、影の裂け目を縫い合わせる。

湊は棒を構え、私の前に立つ。

「……来るぞ」

大王の影は、顔を持った。

知らない誰かの顔。

でもなぜか懐かしく、私の記憶の底を撫でる顔。

「来る」澪が短く言う。

「させない」湊が返す。

影が迫る。世界が歪む。

人混みの声が止まる。時計の針が動かない。

この一瞬に、すべてが収束していく。

湊は前に出た。

「俺がやる」

「待って!」思わず叫んだ。

「君をひとりにはしないって言ったのに」

湊は、振り返らなかった。ただ、少し笑った。

「ごめん。今日は、俺だけで強がらせて」

影の中心に踏み込む

棒を構え、全身を“蓋”にするように。

世界が一秒、無音になった。

雷鳴。

セミの声。

ガラスが震える。

影はたしかに消えていた。

残されたのは、三人の男子と、私。

澪は黙って画面を閉じ、碧は笑わずに目を伏せ、雅は静かに空を仰いだ。

湊の姿は、なかった。

「……どうすればいい?」私は震える声で尋ねた。

「何もしない」澪が答える。「ニュースにならないこと」

「覚えておくこと」碧が続ける。「ひと知れず、覚えていること」

雅は小さく頷いて、目を閉じた。


夜のニュースは「何も起きなかった一日」を語った。

大雨の映像渋滞情報経済数字

父は「大丈夫だよ」と笑い、母は冷蔵庫ペットボトルの水を入れた。

私は自分の部屋でMD再生した。

宇多田の声が、少しだけ遠く聞こえた。

PHSに一通だけメールが届いた。差出人不明。本文は一行。

——風が変わったら、笑って。

私は、笑った。泣きながら。



翌日。八月一日

空は夏の顔をしていた。

三人の男子と、コンビニの前でガリガリ君を食べた。

棒を見せ合って、当たりだの外れだの笑いあった。

でも、屋上の風は、まだ四人分吹いていた。

ひと知れず、私たち対峙した。

恐怖の大王は、たしか存在した。

そして、七の月は、静かに閉じた。

Permalink |記事への反応(0) | 14:04

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2025-08-13

散歩中見かけた学校に入るのおすすめ

OBとかの雰囲気で歩いて会釈をすればスルーされるから楽しい

さすがに2階まで入るのは難しいが、1階までは通り抜けられる。

Permalink |記事への反応(0) | 14:57

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2025-08-12

上下関係厳しめ高校出身だけど自分たちが3年になった時一気にゆるくなったな

面倒なんだよないちいち挨拶しろとか先輩が困ってたら手伝えとか休みの日に見かけたら会釈しろとか

顔覚えられない人間から困るんだわ急に私服のやつに声かけられても

当然締め上げられてたんだから自分たちも締め上げたい!って言うやつもいたけどほとんどがそういうの面倒だからやめよってなっちゃった

10年は経つけど今はどうなってるかな

Permalink |記事への反応(3) | 12:49

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2025-08-05

ニヤニヤするのを抑えて運転した

信号が赤になったから前の車に続いて止まろうと思ったら、会社駐車場から車が出てきた。

前者との間隔に余裕があったので、どうぞジェスチャーしたら、青になって進む時にすごい笑顔おっちゃんが会釈してくれたので嬉しかった

Permalink |記事への反応(0) | 15:24

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2025-08-03

第一ボタンの裏側

あれはたしか中2の頃。数十年前の青かった私の失敗。

小学校卒業してから数年経ったころ、同窓会小学校に集まった。私服だった小学校時代とは違い、当時の私たちはそれぞれの中学校制服を着るようになっていたので、先生からの「せっかくだから制服姿で」との提案でみんな制服を着て集まった。地元中学に進んだ同級生が多いなか、私は中学受験をして離れた場所男子校に通っていた。だから近所の同級生と会う機会なんてほとんどなかったし、女子と話すなんてまるでなかった。さら小学校時代女子の事を面倒臭い連中だと思っていたし、きっと自分女子にそう思われていただろう。母親以外の女性と話さな生活は、思春期の私をますます臆病にさせ、女性恐怖症のようになっていた。

会の内容はまったく覚えていない。誰と何を話したのか、どんなことをしたのかも思い出せない。きっと、地元中学に通っている人たちは自然グループになっていただろう。私はその輪に入ることができなかったのかもしれず、少し不貞腐れたような気持ちを抱きながら、同窓会が終わると足早に小学校を出た記憶けが残っている。ただ、まっすぐ家には向かわなかった。喉が渇いていたので、小学校の門を出て家とは反対方向のスーパーに立ち寄った。飲み物を買い、ひと息ついてから家の方角へと歩き出し、再び小学校の前を通りかかった。

すると、門の前の歩道の手すりに、同級生女の子が二人腰かけているのが見えた。

最初何気なく視界に入っただけだった。きっと同窓会のあとに少し残っておしゃべりしていたのだろう。特に気に留めることもなく、そのまま歩き続けた。けれど、彼女たちはこちらを見ていた。そしてその視線に気付いた私は、からかわれるんじゃないかと内心身構えた。そう警戒しつつも私は彼女たちを気にするそぶりを見せずに通り過ぎようとした。するとその時、片方の子が声をかけてきた。

「ねえ、第一ボタンちょうだいって言ったらどうする?」

私は一瞬、言葉意味がつかめなかった。たしかにその時は制服を着ていたし、想いを寄せる男子から卒業式に第二ボタンをもらう文化は頭にあった。けれど、それは「第二ボタン」であって「第一ボタン」ではなかった。さらに「ちょうだい」でもなく「ちょうだいって言ったらどうする?」という間接的な聞き方に、ますます意味が分からなかった。私はさらに警戒を強め、からかわれているんじゃないか、私の反応を見て笑いものにするんじゃないかと考えた。動揺と警戒心が混ざり合い、素直に受け取る、あるいは意図を聞き返す余裕なんて到底なかった。

「あげない」

それだけ言って私は彼女たちの前を通り過ぎ、足を止めることも振り返ることもせずそのまま家に向かって歩き続けた。むしろ、それ以上に絡まれず事なきを得たと安堵する気持ちすらあったかもしれない。

――あれはどういう意味だったんだろう?

その帰り道、私は自分の胸元にある第一ボタン感触を手で確かめながら自分言動を反芻していた。しばらく歩いて、思考が少し落ち着いた頃にふと思った。

――もしかしたら、あれは本当に、ボタンが欲しかったのではないか

彼女ストレートに聞けなかっただけで、間接的な言い方で精一杯の気持ちを伝えようとしたのでは?私が疑った悪意ではなくむしろ好意だったのであれば、私はそれを突き返すような素っ気ない態度を取ってしまたことになる。冷たい返事をしたことの後悔が胸の奥にじわりと広がった。

その後、近所や犬の散歩中に、何度か彼女を見かけたことがあった。言葉は交わさなかったが、目が合えば軽く手を振ったり、会釈したりした。少なくとも、嫌っているわけではないという意思表示だけはできたように思う。それで私の冷たい返事が少しでも和らいでいたらと願う。最後に見かけたのは高校生の頃だった。以降、彼女の事は人伝でも聞いておらず、どこで何をしているのかまったく分からないのでこの話はそれっきりだ。

あれから数十年、今でもこうしてたまに思い出す。

――もしあの瞬間もう少しだけでも相手気持ちを考えていれば

そう考えると私や彼女たちの人生は少し違っていたのではないか想像してしまう。今の人生を後悔しているわけではないが、あの瞬間に自分が取った態度は、明らかに誰かの気持ち台無しにしてしまったと思う。後悔と、恥ずかしさと、そして申し訳なさとが、今になっても沁みてくる。

そして大人になった今では別の視点に気が付いた。

私は彼女たちがたまたま門の前にいたと思っていた。だが、それは偶然だったのだろうか?たまたま通りかかった同級生にあのような質問を投げかけるだろうか?もしかして彼女たちは私を待っていたのだろうか?私は誰よりも早く立ち去ったので、彼女たちは私が帰ったとは知らかった可能性はある。しかし待っていたとするなら、きっとこんな状況だろう。

彼女たちは会場内を探すが私はいない。もう帰ったかもしれない、でもまだどこかにいるのかもしれない。諦めるか待つか考えた末、二人は待つ方に賭けた。そして待っている間も、もう帰ったかも、でもまだ中にいるかも、と不安を抱えていた。実際、彼女たちの不安は的中しており、私は帰った後だった。しかし偶然私は寄り道してしかもそれが逆方向だった。その巡り合わせで、待っていることを知らない私が、帰ったことを知らない彼女たちの前に、逆方向から現れた。

きっと彼女たちは驚いただろう。そして驚きつつも勇気を出してあの質問を私に投げてくれたのではないだろうか。私から目線では、突然意外な質問を受けて動揺してそっけない返事をした、それだけの出来事だった。でもそれは小さいけれど私の人生での数少ないドラマの一つだった。でももし私の推測が正しいなら私なんかより彼女たちの方がよっぽど大きなドラマだったはず。そこまで考えるとますますその勇気を受け取らなかったことが深く悔やまれる。彼女たちになんと申し訳ないことをしてしまったんだと。

ただ、この推測には疑問が2つ残る。

ひとつは、小学生時代彼女から明確な好意を感じた記憶がなかったこと。

卒業前の2年間、同じクラスだったのに、彼女が私を特別扱いしたこともなければ、私自身も彼女意識したことがなかった。女子感情はそんなに隠し続けられるものなのだろうか?あるいは当時の私には気づけなかっただけなのか?

もうひとつは、なぜ第二ボタンではなく、第一ボタンだったのか。

第二ボタンは、心に一番近いボタンとして意味を持つ。だからこそ、好意を示す相手に「ちょうだい」と言うのが一般的だ。それをあえて第一ボタンとしたのは、どういう意図だったのだろう?第二ボタンが欲しいほどの好意ではないという意思表示だったのだろうか。

それなりに仲の良かった男子を見かける度に、思い出として片っ端からボタンをもらっていたかもしれない。でも本命じゃないか第一ボタン。そう考えても筋が通る。

これを書きながら、私はふともう一つの可能性も考えるようになった。

――話しかけてきた女の子本人ではなく、もう一人の子ボタンを欲しかったのではないか

実際に話しかけた子は、「どうする?」と、仮定の話として尋ねてきた。それはまるで、私の反応を見てから次の行動に移すような探りの言葉だ。もしかしたら、隣にいたもう一人の女の子ボタンを欲しかったのかもしれない。本人が断られたときのショックを和らげるために、友達が代わりに感触を確かめた。逆に期待を上回って私が第一ボタンを渡したとしても、隣の子には第二ボタンが残る──そんな作戦だったのではないか。さすがに想像し過ぎだろうか。

さらどれだけ考えても推測は推測でしかない。彼女たちに会うこともないだろうし、会っても聞けるわけもないし、聞いても本心を言ってくれないかもしれないし、そもそも私の事すら覚えていないかもしれない。ただ少なくとも私は、あの時の誰かのささやか勇気を受け取れず台無しにしてしまったのだろう。そんな私の青さをとても悔いている。彼女たちにはもう届かないけれど、今も思い出しては彼女たちの事を気にかけている、それが私なりの返事のつづきなのかもしれない。

ただ、私の冷たい返事が彼女たちにとってどれほどの重さだったのかが気がかりだ。たまたま通りかかった私に話しかけたのか?それともわざわざ待ってくれていたのか?そして本当に待っていたのはどちらだったのか?そもそも質問真意は何だったんだろうか?

皆さんはどう思われますか?

Permalink |記事への反応(0) | 13:15

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2025-07-23

声には声で返せよ

おはようございます」って言われたら無言の会釈じゃなくて「おはようございます」って声で返せよ

 

「これ、お願いします」って言って書類渡されたら無言で受け取るんじゃなくて「わかりました」って声で返せよ

 

この程度の行動すらできないから『やっぱ採用するなら運動部だよなぁ』って言われるんだよ

お前の行動、めっちゃ失礼だよ??

Permalink |記事への反応(3) | 09:31

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2025-07-20

横断歩道会釈する人、あれファンサだから

横断歩道渡ったときに車に会釈するとか、飲食店で「ごちそうさまでした」って言うの、あれって相手ちょっと気持ちよくなるじゃないですか。

でも中には「なんでこっちがへりくだらないといけないの?」って言う人もいて。

それもわかるっちゃわかるんだけど、でもこれってもう、ファンサじゃない?って思うんですよね。

アイドルが客席のファンピースとか手振ったりするやつ。

あれって、ほんの一瞬のことで相手をめちゃくちゃ喜ばせてるわけで。

会釈とか「ありがとう」とか「ごちそうさま」とか、そういうちょっとしたリアクションで、相手ちょっといい気持ちになれるなら、それってファンサじゃない?

しか自分アイドルじゃなくても、日常の中でファンサできるって、なんかお得じゃない?

「私は今日横断歩道ファンサした」って思えば、ちょっと楽しくなるし。

から別にへりくだってるわけじゃなくて、

「私はファンサしてるだけなんで(キラッ☆)」って思っとけばいいんじゃないかなって。

Permalink |記事への反応(0) | 12:31

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2025-06-30

とっさに「痛っ!!」って言えるキチになりたい

チャイニーズクソガキに足踏まれたり

ぶつかりジジイタックルされたり

横入りしつつTACKLEされたり。

私がトロい訳では無い。

何も言い返さないように見えるから

クソどもはタックルしたりぶつかっても

謝罪会釈もしてこない。

とっさに自分被害アピールを出来るようになりたい。

痛かったら痛いと叫びたい。

でも、どうしても言えない。

言わなかったことで争いに発展しなかったこともあるだろうけど、被害はいつも泣き寝入り

ほんと、理不尽だと思う。

他人タックルしたり、ぶつかったり

横入りしたりして会釈すらしないクズ

一刻も早く天に召されてくれ。

優先席に座って一生席譲らない人は、

他者に譲れと叫びだす。

そのくせ自分が座るときは周りが見えない。

生きてて楽しそうで羨ましいよ。

Permalink |記事への反応(0) | 20:10

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2025-06-23

乗り換えエスカレーター長蛇の列で譲るか

駅の乗り換えエスカレータ

具体的に言うと、岩本町からの乗り換え。

エスカレータは降りた人たちで長蛇の列になる。

前に入れてもらうときや、横から入れてもらうとき会釈するのがマナー

で、今日も並んでたんだけど

後ろから早足で来た女が私の真横ピッタリについてきた。

前に入れて欲しいんだろうなと分かったけど、

私の後ろに20人は並んでるし、

何より会釈しそうになく入れろって感じが無理だった。

から、全く余裕ないんだけどさ。

目の前の人にピッタリついて入れなかった。

心狭いとは思うよ?でもさ、後ろにも待ってんじゃん。

会釈すらせずに入れてもらおうってのがおかしい。

エスカレータ乗り口まで私が譲らないか

私の後ろに「おあ!」とかいって入れてもらってた。

ちらっと顔見たらチャイニーズだった。納得。

でも、私は外国人からって譲らないし

今後同じ状況になっても譲らない。

たくさんの人を追い抜かして間に入れてもらおうって考えが嫌いだから

ほんと国に帰ってくれ。

Permalink |記事への反応(1) | 19:51

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2025-06-19

anond:20250619164730

参考になるかどうか知らないけど、ちょっと書いておく。

まず、日本社会はそんなものだ。町内を歩いていてもすれ違う人は「ぎろっ」とひとにらみして黙って通り過ぎる。挨拶をしても挨拶が返ってくる確率は低い。ぎろっと睨まれてそのまま無視されるか、会釈すると損と言わんばかりにかすかに頭を振る人たち。

大人がこんななので、当然子供も全部そうだ。大学生なんて言っちゃわるいけど社会を知らない図体だけでかい子供から、こんなもんだろう。ちょっと前まで狭い世界で人を陰キャ底辺カーストだと言って喜んでいたような連中だ。社会性を携えている方が驚きだ。

半数挨拶が返ってくるなら普通だよ。むしろ「ふりしぼって」あいさつしたという自分の事も胸に手を当てて考えてみるチャンスかもしれない。

日本人の大多数(つまり、まっとうな挨拶ができない人)が挨拶をするのは、内輪だけだ。だから、全員と友達になるしかない。毎日声をかけて辛抱強く挨拶を続ける。媚びる必要はない。人としてまっとうな挨拶、人としてまっとうな会話をするだけ。

それでも挨拶を返してくれない?あまり気に病むな。挨拶ができるのは当たり前。できないやつはダメな奴だ。若いんだから自分より劣る奴の事でくよくよ悩んで時間無駄にするもんじゃない。知らん顔して踏みつぶしていけばいいんだよ。

Permalink |記事への反応(1) | 17:41

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2025-06-13

昨日家帰って車から降りたところで、前の道を犬散歩してるおじさんが通った

おじさんが連れてる犬がサマーカットポメラニアンで、ぬいぐるみみたいに可愛かった

ポメラニアンってなんであんニコニコしてるんだ

わずニッコリ😄したらおじさんが気がついてニッコリ😊しながら会釈してくれた

ポメラニアンもニッコリ😄に気がついてブンブン尻尾を振っていた

犬って可愛いな〜〜〜〜〜〜〜犬が可愛くて仕方ない飼い主もほっこりする

Permalink |記事への反応(0) | 08:46

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2025-06-10

anond:20250610222422

横断歩道で止まってくれた車に会釈するのおかしい!ってコメントは見たことある

法律で決まってんだからお礼なんてするな、っていうんだけど、会釈したほうがお互い気持ちいいだろって。

歩行者が車に頭下げちゃいけない法律はないから私は頭下げるし娘にも下げなさいって言ってる。同じようにタクシーバス運転手さんにはお礼の言葉を言ってる。タクシーこんにちはも付ける。些細なことでも挨拶とお礼が言い合える世界がいいなって思ってる。

Permalink |記事への反応(2) | 22:25

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anond:20250609192840

私は言ってない。近くにいたら会釈はする。

Permalink |記事への反応(0) | 00:26

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2025-06-09

あいさつ問題って「あいさつは親しいからやるもの」派と「あいさつは親しくないからやるもの」派の対立でしょ

あいさつ」に対する自分感覚はたとえば、

初対面の人には丁寧にお辞儀して「はじめまして」「よろしくお願いします」と挨拶する

友人同士なら会釈したり「よっ」「おっす」で済ませる

家族はいちいち挨拶なんかしない

まり親しくなるほどあいさつは減っていくものという感じなんだけど

もちろん世の中には家族同士でもあいさつを欠かさな人間はい

あいさつを「親しいからするもの」と考えるなら、あいさつをしないことは「親しくなりたくない」を意味する

あいさつを「親しくないからするもの」と考えるなら、あいさつをしないことは「親しさのあらわれ」である

あいさつをしない人間おかしい」という感情自体は前者の考えにもとづいている

でもそういう人たちに言われてあいさつを強制されると自分としては前者の意識が強まっていく

あいさつをしたほうが出世する」だとか「あいさつをしない奴はヤバく思われる」だとか

そういう話を聞くほどに「あいさつなんて口先だけの形式的儀礼しかない」と思うようになるわけだ

Permalink |記事への反応(0) | 13:16

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2025-05-27

感謝気持ちを伝えたい人がいる

気になってる記憶に整理を付けるため投稿する。

何年も前のことだ。私が悪いんだけど、いい加減に整理を付けたい。

いつまで経っても未練が残ったままなのはよくないと思った。

文章自分で作ったけど、身バレ防止のためにChatGptに敬語調に直してもらいました。

______________

あれから2年が経ちます感謝気持ちを伝えたいです。

まだ保険営業新人だった頃です。夕方社用車営業所に帰る途中でした。細い県道です。

対向車が来たのですが、うまくすれ違えずに頭が真っ白になりました。

その対向車のドライバーは、派手な髪色の若い人でした。

彼は窓から顔を出して「おい」と怒鳴りました。怖かったです。

私の車の後ろからも、対向車の後ろからも、じわじわと車が集まり始めました。

狭い道は団子状態になり、どうしようかと焦って、車中で上司電話をかけました。

そうしたら、一台の自転車こちらに向かってきたんです。

作業着のようなものを着た男性でした。仕事帰りかと思いました。

彼は、私と派手な髪の若い男のそれぞれの窓に近づいて、不安げに路肩への車の位置移動の指示をしたんです。

そしたら次の瞬間、彼は交通整理を始めました。

ジェスチャーでどちら側の車を先に通すか指示を出して、詰まっていた車の流れを動かそうとしました。

驚いたのは、派手な髪色の若い人が、彼に向かって文句を吐き捨てたのに動じなかったことです。車の誘導を続けました。

数分か経って、道路の流れは解消しました。私と対向車は路肩付近に留まってました。

移動できるようになった時、派手な髪の若い男性は、私の方を睨んで「下手くそ」と叫びました。

事実なので辛かったです。

ホッとしたのも束の間で、交通整理をしてくれた自転車男性は去っていきました。

私は車の窓を開けて「ありがとうございました」と会釈するのが精一杯で、ちゃんとお礼ができませんでした。

あの時助けてくれた見知らぬ男性ですが、あれから2年が経ってもあの道で出会うことはありません。探したのですが。

どこかでまた会うことができたら、心から感謝を伝えたいです。あの時の落ち着いた対応が、どれだけ私の心を救ってくれたかありがとうございました。

Permalink |記事への反応(0) | 22:26

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電車ちょっと離れた席で電話してた人が「だからァ!それはチンコなんだって!!!」ってけっこう大きな声で言ってて、こっちと目が合ってなんか申し訳なさそうな顔で会釈してきたか愛想笑いで返したんだけど、電話先と何の話をしてたのか無限に気になる

 

119文字

おおよそ140文字以内でクソみたいな創作サクサクできるスキルが身についてきたわ

Xでバズる以外に何の役にも立たん

Permalink |記事への反応(0) | 16:38

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2025-05-17

最近マイブーム一人旅

最近休日になるとふらっと遠出することが多い。ぷち一人旅みたいな感じ。

今日何となく思い立って、バックパックひとつでふらっと山に行ってきた。

別に登山がしたかったわけじゃない。休日ぐらいは人の少ないところを歩きたかっただけ。

しばらく山道を歩いていたら、ひょっこりと現れる蕎麦屋看板

えっ…こんなところに?と思わず声に出そうになる

せっかくだし、寄ってみることにした。

木立の間を抜けると…本当にあった

案内どおり小さな建物がぽつんとあって、昔ながらの木造の店。

森林の中から急に現れまるで雑コラみたい。

ガラガラ引き戸を開けると、鈴が軽く鳴った。中は静かで、木の匂い出汁香りが混ざり合ってる。

いらっしゃいませ、と奥から出てきたのは年配の女。にこやかに挨拶してくれた。

メニューは一つだけ。なのでそれを注文。

ふぅと席に腰を下ろすと他に客は無し。でも居心地は悪くない。

間もなく、蕎麦かき揚げが運ばれてきた。

箸を取る。一口すすると……うまっ。

鼻に抜ける蕎麦香り。噛んだときのコシ。つゆの出汁の深さ。

次はかき揚げ。見た目は薄衣に閉じ込められた野菜小海老。

カリッと音を立てそうな表面で、箸でひとかけらを割った瞬間、揚げたての香ばしさがふっと立った。

鼻の奥がざわついた。

さくりとひと口。口の中でパリパリという衣の崩れる音が広がり、直後に玉ねぎの甘さと海老香りがじゅわっとあふれ出る。

まらんかった。

どれもが一級品。

……やばいなこれ。腹が減っていたこともあるだろう。マジで箸が止まらんかった。

食後の蕎麦湯、しみるように優しかった。何もかもがちょうどいい。

静かで、落ち着く。

そして思い出した。

一人旅醍醐味って、こういう店に出会ことなだって

会計をして(安かった!)、会釈してお店を出る。

午後の光が山肌に柔らかく差していた。

小鳥の声。木々のざわめき。髪を靡かせるゆるやかな風。

たぶん…というか、絶対また来るわ。

うつぶやいて、そのときつぶやきを思い出しながら、これを書く。

休日日帰り一人旅

もうしばらくは、嵌りそうだ。

Permalink |記事への反応(5) | 22:45

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