
はてなキーワード:伊藤穣一とは
当初は鳴り物入りで立ち上げられたデジタル庁が、今や「干したる庁」などと嘲られ、国民や同庁の原動力となるはずだったITエンジニアからの期待を惨めにも失墜させるきっかけとなった平井大臣によるNECへの恫喝発言問題だが、それを受けて「疑惑を晴らす」として始められたオリパラアプリの発注プロセスに対する調査結果が公表された。
内容については東京新聞の記事に問題点の概要がまとまっているし、7月初旬の時点で日経クロステックが報告書の内容に繋がる記事を書いている。ではなぜ、平井大臣にとってこの調査が「疑惑を晴らす」ことになるかと言えば、「和泉首相補佐官らが、デジタル行政を仕切る自分に断り無く進めた不透明なプロジェクトを俺が止めてやった」という意識があるからだろう。先月末に、その辺りの詳細を新潮が報じている。
確かに、この辺りの事情を勘案すると、平井大臣の言っていることに決して理がないわけではない。では、平井大臣の恫喝は不公正な調達に対する適切な苦言だったのか?そうはならないだろう。オリパラアプリの受注金額はNTT が圧倒的だった(73億円中の45億円)のに、自分は自分でNTT から繰り返し接待を受けているからって、そこを問題にせずにNEC を槍玉に挙げて排除したり、挙げ句に自分と親しい会社をねじ込もうとするのは道理に合わない。そもそも、公正であるべき行政の責任者が、民間に対して「見せしめを作る」などと言いながら権力を振りかざすような態度を取ること自体がありえない。結局、これは政府内での「デジタル利権」を巡る醜い争いに過ぎない。
ところで、この新潮の記事を今から見返すと面白い点があって、それはデジタル監(デジタル庁の事務方トップ)の任命問題に言及していることなんだよね。どうも、7月くらいまではこの件で槍玉に上がった神成淳司氏が有力候補だったらしい。つまり、平井大臣としては「政敵」が推している人物ということになる。それが、オリパラアプリの問題を受けて辞退した。これが7月20日頃の出来事。
「確かに最高幹部のひとりとして神成さんの名前は挙がっていました。和泉首相補佐官と官僚トップの杉田和博官房副長官が推薦していたんです。ただ、日本のインターネットの父と言われ、内閣官房参与でIT分野のアドバイスをする慶應大学の村井純教授は反対していました。そうこうするうち、7月20日前後のことですが、神成さん本人から辞退の申し出がありました。週刊新潮でNECと共同研究を行っていることなどが報じられたので、幹部に就任すれば辞任に追い込まれる可能性もあります。自ら傷つく前に辞退したのでしょう。それにしても、“疑惑”の渦中にある人を幹部に据えようとするとは、和泉さんや杉田さんは何を考えているのやら」
その3週間後の8月5日にデジタル監に伊藤穰一氏を据えるという話が出てきた。
結局、ご存知の通りこの話は撤回されることになった。その原因である、いわゆる「エプスタイン問題」については文春の記事が詳しいので繰り返さないが、一方で、同様の内容を報じた新潮の記事に以下のように書かれている。
「今回の人選については、デジタル改革担当大臣の平井卓也氏が進めてきました。菅首相の肝いりの政策ですから力が入っており、平井氏も意中の人がいたようですが、何人かにフラれて伊藤さんにお鉢が回ってきたといいます」
結局、政敵の送り込んだ人物を排除して、自分の肝いりの人物を重要ポストに据えようと企んだものの、行政の責任者としての基本的な適正すら見抜けずに失敗した(そもそも、もっぱら投資家からの資金調達を得意としている人物にデジタル庁の何をやらせようとしていたんだろう)。この人たちは、本当に何をやっているんだろうか。ため息しか出ない。
なぜ米国はMITメディアラボ前所長 伊藤穣一氏だけ責めるのかと、日経ビジネス編集部ニューヨーク支局長池松 由香氏は書いたけれど、全然そんなことない。リード・ホフマン(LinkedIn創業者)は謝罪するまで責められたし、MIT学長も学内のミーティングなどで批判を受け続けている。
伊藤穣一氏も責められた理由の1つは、マスコミを完全に無視したことにある。学術機関の所長でありながら、科学雑誌サイエンスにすらコメント拒否を貫いた。社外取締役を務めていたニューヨークタイムズは、伊藤穣一氏への告発を握りつぶした。伊藤穣一氏が所長だったときのフードコンピュータの偽装隠蔽、環境汚染隠蔽が報道されても、日経ビジネスシリコンバレー支局長 市嶋 洋平氏が米国は犯罪歴がある人間、特に性犯罪者に対して厳しい社会だが、伊藤氏はそうした人々の更生を、公正かつオープンに進めていきたいという考えを持っていたという。と擁護記事を書いてくれる、強力な人脈は健在だ。ただ、「自分は性犯罪者じゃない。法律に触れただけ。殺人者とベーグル泥棒ぐらい違う」というエプスタインの発言が報道されており、彼に更生する(必要がある)という気持ちはなかった。
この記事では、伊藤穣一氏を擁護するために、次の事実を書き換えている。
かばってくれる人がいるのは、伊藤穣一氏に人徳があることに他ならない。
マスコミに狙われても、ビルゲイツのように無関係だとコメントを出しておけば責められることはなかった。そのコメントが嘘だとばれるまでは。
伊藤穣一氏への告発を握りつぶしたニューヨークタイムズがビルゲイツのコメントが嘘だったと詳細に報道している。
Bill Gates Met With Jeffrey Epstein Many Times, Despite His Pastビルゲイツ、エプスタイン有罪判決後に何度も会う
2011年1月31日ビルゲイツ、エプスタインの別邸を訪問。後に、エプスタインは「ビルゲイツは素晴らしい」と友人に、ビルゲイツは「エプスタインは魅力的で知的」と称賛。
2011年2-3月 TED2011で2人がプライベートで会話するのを目撃されている。
2011年3月3日ビルゲイツ、ニューヨークにあるエプスタインの邸宅に訪問。JPモルガン取締役や元アメリカ財務長官ローレンスサマーズも。
2011年ビルゲイツとJPモルガンは Global Health Investment Fund (GHIF) の設立を準備。エプスタインは、JPモルガンの重要顧客だったコネで、設立の議論に関与。
エプスタインは、ゲイツ財団の資金で基金を設立。ゲイツ財団には秘密で、調達資金から手数料を取って稼いだ。
2011年末ビルゲイツの指示で、ゲイツ財団はエプスタインの邸宅に慈善事業資金調達のチームを派遣。エプスタイン「少女売春強要はベーグル泥棒より悪くない」
2012年初 別のゲイツ財団のチームがエプスタインの邸宅を訪問。
2013年3月ビルゲイツはエプスタインのジェット機でニュージャージーからパームビーチへ。
2013年9月 エプスタインとビルゲイツが夕食を共にする。ゲイツ財団と慈善事業について話す。
2014年末 「ビルゲイツに会えない」とエプスタインが友人に愚痴る。
2017年までゲイツ財団のシニア職員2名がエプスタインと連絡を取る。
フード・コンピューター (foodcomputer) のプレゼンを配信していたTEDが、2点の批判についてページを公開した。
汚染水排出でMITメディアラボのオープン農業構想を州の環境保護局が調査中
Hype vs. Reality at the MIT Media Lab (The Chronicle of HigherEducation)
オープン農業構想のプロジェクトリーダー Caleb Harper が建築を学んだ後この構想に至った経緯や、プレゼンで偽装するよう指示された研究員が、開発していない機器や無関係のプロジェクトに写真入りで紹介されたこと(プロジェクト担当者の水増し)も説明されている。
As researchlead, Babakinejadfeltitwashis responsibility to raise theseissues with Harper and other members of the team, and hedid so in an email. He also raisedhisconcerns withIto. In an email, he told thedirector that theOpen Agriculture Initiative had not been able to create a controlled environment in thefoodcomputers, and that the devices had been sent to schoolsand a refugee camp withoutbeing tested to ensure that they worked. He worried that Harperwas misleading funders.Ito respondedbyasking if he could raise theseissues with Harper. Babakinejad agreed to letItosharehis generalconcerns. (Itodid not respond to a request for comment. A Media Lab spokeswoman declined to comment.)
プロジェクトにおけるresearchleadとして、Babakinejadはフード・コンピューターの問題(光合成のためのLEDによる熱で温度が安定しない、二酸化炭素、酸素、湿度を調整できない)を提起する責任があると感じ、その問題をメールでHarperや他の研究員に提起した。その心配を伊藤穣一MITメディアラボ所長(当時)にも提起した。「オープン農業構想はフード・コンピューターの中で制御された環境をつくることができていません。その装置はきちんと動作するか検証されないまま学校や難民キャンプに送付されました。」Harperが資金提供者を誤解させていることが心配だった。伊藤所長は、その問題をHarperとともに提起できる(その問題をHarperに話していい)か、彼に質問しました。Babakinejadは自分の懸念を伊藤所長から他に伝えることを了解しました。(伊藤穣一氏にコメントを依頼したが、返答なし。メディアラボの広報担当もコメント拒否)
Harper's optimism helps raise money, and without money he won’t be able to see thisdream of aninternationalnetwork offoodcomputers cometrue.His critics, he said, “are basically jealous because I raise a lot of funding while givingaway knowledge for free.” Harper also said that he doesn’t mislead the public. He’s explainedhis progress in great detail in a series ofMedium posts, he said. Somemay have misinterpretedhisvisionas currentreality, he said, but if they listened closely they would not be mistaken. “Canyou email a tomato tosomeonetoday? No,” he said. “Did I say that in myTEDtalk?Yes.Did I sayitwastoday? No. I said,youwill be able to email a tomato.”
Harperの楽観主義は資金集めに役立ちました。その資金がなければ、フード・コンピューターの国際的ネットワークが実現しませんでした。Harperによれば、自分への批判は基本的には嫉妬、なぜなら知識を無料で提供しているのに多くの資金を集めているから。Harperは、自分は一般の人を誤解させていない、Medium に詳細を書いた進捗状況の記事をずっと書いているから、とも言いました。自分の展望を今の現実と誤解している人がいるかも知れないが、もししっかり聞いていたなら、誤解は決してしない。「トマトにメールを今日送れますか?いいえ」「TEDトークで私は言ったでしょうか。ええ。それが今日だと私は言いましたか?いいえ。私は、トマトにメールを将来送れるようになる、と言ったんです。」
It'strue that Harperdidn’t quite say thatfoodcomputers can email tomatoes or apples, thoughyou could be forgiven for thinking exactly that. He frequently leaves theimpression that the projecthas achieved, orison thebrink of achieving, an enormousbreakthrough.It’s a style thathasattracted the sort of high-profileattention, not to mention corporate funding, that fuels projectsat theMIT Media Lab, andhiswillingness to showcasefoodcomputers beset with problems feels consistent withIto’s “deploy or die” philosophy.
確かにHarperは、フード・コンピューターがトマトやリンゴにメールできるとは言っていない。しかし今できると考えてしまうのもしかたない。彼は、自分のプロジェクトがすでに大きなブレークスルーを達成したか、今すぐにも達成しそうだという印象を頻繁に残している。その方法で、いわゆる有名人やもちろん企業の投資の注目を集め、MITメディアラボのプロジェクトに資金が集まる。問題が山積している食料コンピューターをHarperが展示し続けるというのは、伊藤穣一氏の「実装なくば死を」の考えに一致しているようだ。
M.I.T. Media Lab, Already Rattled by the Epstein Scandal, Has a New Worry (The New York Times)
“You seem to think endlessly reiterating untrue claimswill lend them credibility, butit won’t,” Dr. Babakinejad wrote toMr. Harper. “By persisting in this course ofaction,you have been putting M.I.T. and everyoneassociatedwith youat risk and Ithink it’stime thatyou weremade to face up to that andtake responsibility forit.”
「正しくない主張を終わることなく繰り返していればその主張に真実味が出てくると考えているようですが、ありえません」とBarakinejadは(雇用契約の更新がされなかった後)Harperに書いた。「そういった行動を続けることで、MITとあなたに関係している全員を危険にさらし続けています。それ(正しくない主張を繰り返すこと)に向き合って、責任を取るときだと思います。」
Thefoodcomputers, which researchers have envisioned selling to the public, are supposed to provide plants with just the right amount oflight. But when thelight functionwas not working,another member of theOpenAgteam said, speakingon the condition of anonymity to describe sensitive events, an engineer manually rigged the device so thatlight wouldshineat the correctlevel during an important demonstration.
フード・コンピューターは、一般に売り込むために研究者の想像したものですが、適切な光の量をちょうど植物に供給すると思われています。しかし、光の装置が機能しないとき、匿名を条件にしたあるオープン農業構想チームの研究員によれば、大事なデモのときに技術者が装置を不正操作して、適正レベルに光らせていました。
コーネル大学教授(植物学)Thomas Bjorkman によると、オープン農業構想の論文が書いているような機能を持つ箱はあるが、操作するのに費用が掛かり、24キロワット(240個の100ワット電球を同時に光らせる)エネルギーが必要になる。
論文の学術的価値について、「制御環境を使った農業工場の現状はとても進んでいるので、植物栽培の研究や実践について影響はほとんどない。」とBjorkman教授はコメントした。
In an emailexchange withMr.Ito, Dr. Babakinejad expressedhisconcern about what he said wereMr. Harper’sfalse claims in a draft of the academicpaper, the “60 Minutes”interview and lectures.
“Up tonow,” Dr. Babakinejad wrote, “we have not been able to achieve a ‘controlled environment’nor been able to create anatmosphere (Climate control)as heleads people tobelieve inhistalks.His claims about developments suchas implementations ofimageprocessing, microbiome dosing, creating different climates and collecting credible data frombots acrossthe world are nottrue.”
Mr.Ito wrote inhisreply: “Can I say thatyou haveconcerns about whether thefoodcomputers have been able to create a controlled environment which would put into questions some of the claims wemake about the data and outcomes?”
Dr. Babakinejad replied in the affirmative, andthe exchange ended.
MITメディアラボ伊藤穣一所長(当時)とやりとししたメールで、Barakinejadは論文のドラフト、ドキュメンタリー番組のインタビュー、講義でのHarperの誤った主張に関する心配を書いていました。
「現在まで、Harperが講演で人々を信じさせているような、制御された環境も出来ていないし、天候の制御も出来ていない。画像処理の実装、マイクロバイオーム、異なる気候を作ること、世界中のボットから信頼できるデータを集めること、といった開発についての主張は正しくありません。」伊藤穣一氏の返事は「フード・コンピューターが制御された環境を作れるかどうかによって、データや結果に関しての主張のいくつかに疑問が生まれる、という懸念を持っているということでしょうか」
Babakinejadは肯定的な返事を返したが、そこでやりとりは終わった。
他に「リンゴは収穫してから店頭に並ぶまで平均11か月(最近は14か月)掛かっている」の11か月という統計に根拠がないと指摘しても、Harperは止めなかった。アメリカ農務省の答え「その統計は不正確」
MIT Media Lab Kept Regulators in the Dark, Dumped Chemicals in Excess of Legal Limit (Propublica and WBUR)
以下では、MITメディアラボオープン農業構想をメディアラボ、MIT環境健康安全オフィスをMIT、マサチューセッツ州環境保護局を州と略記。
2015年オープン農業構想 (Open Agriculture Initiative) がCaleb HarperによりMITメディアラボで開始
2016年8月コンサルタントがMITメディアラボの施設ディレクターにメール「水耕栽培用の水の窒素量を10ppm以下に抑えるなら、排水用の貯水池が最適」
2017年6月ごろBabak BabakinejadがHarperのグループに参加
2017年10月 Babakinejadがresearchleadに昇進し、汚染水を排出した施設での勤務を開始
2017年12月マサチューセッツ州監査員が貯水池の利用に制限付き許可を出す。
2018年3月22日ラボノートの記録によると、廃棄濃度を報告義務の限度を大幅に超える(水の量が多く、許可の制限内では希釈できない)。
2018年4月 (研究員→メディアラボ)BabakinejadがHarperにメールで汚染水の窒素量が制限を大幅に超えているとHarperに報告(1度目)
2018年4月16日 (研究員→メディアラボ、MIT)Babakinejadがメールで汚染水の窒素量が大幅に超えているとHarperとMITに報告。HarperはBabakinejadにMITへの直接報告を禁止。
2018年4月17日MITのPhyllis CarterがHarper, Babakinejad, ほかのメンバーにメール「先週のサンプルにおける窒素量は140ppm。このレベルの排水は許可されない。」(MITはこの時点で州の規則違反となる環境汚染を把握)
時期不明 HarperはBabakinejadに勤務時間中の作業内容を30分ごとに記録するよう指示(Babakinejadは報復だと感じた)
2018年中旬 BabakinejadがHarperのグループから去る。
2019年1月 (州→MIT)マサチューセッツ州の担当者Joseph CeruttiがMIT環境健康安全オフィスPhyllis Carterにメールで、貯水池に排出された汚染水の窒素量の月例報告を催促。
(MIT→州)Carterは4月から6月まで何も貯水池に排出していないと返答(1-3月、7-12月の報告を送らず、無視)
2019年2月(州→MIT、メディアラボ) 報告が届かないので、CeruttiはCarterとHarperに、2週間以内に回答がなければ、違反通知、罰金、許可取り消しを警告
(メディアラボ→州)HarperはCeruttiへ即座に返答「農業廃液は野外に捨てて、米国環境保護庁の地下注入管理プログラム (UIC) のシステムには入れていない。これはMITと合意した手続き」(貯水池のみの利用という
リード・ホフマン (Reid Hoffman)LinkedIn創業者、MITメディアラボ不服従賞の資金を提供
ネリ・オックスマン (Neri Oxman)MITメディアラボ教授、デザイナー
LinkedIn founder Reid Hoffman defended a former MIT official who accepted donations from Jeffrey Epstein (Business Insider,9月8日)
According to Giridharadas, Hoffman wrote in a second email that Giridharadaswas making the situation "all aboutyou"by threatening to resign. In the end, Giridharadas resigned.
Giridharadasによると、ホフマンはメールに、作家でMITメディアラボ不服従賞審査員の Anand Giridharadasに向かって、「(エプスタインとの関係が明らかになって批判されている)この状況はすべてお前のせいだ」と書いて、MITメディアラボ不服従賞審査員を辞任するよう脅した。結果、Giridharadasは辞任した。
A meeting with Jeffrey Epstein led to a gift -- and, now regrets (TheBostonGlobe)
TheMIT Media Lab’s schedulewas clearedon a Saturday afternoon inOctober 2015. Therewas a special guest and potential donor visiting then-directorJoiIto’s office.
Onebyone, some of the highestprofile professorsat the Media Lab trooped in and presented their research, answered questions, and discussed their workwith the prospective benefactor: Jeffrey Epstein.
2015年10月のある土曜日、メディアラボの予定は空けられていた。伊藤穣一所長(当時)のオフィスを、特別ゲストであり、資金提供者になるかもしれない人が訪問していた。MITメディアラボの優れた経歴の教授の数名が一人ずつ、将来の支援者ジェフリー・エプスタインに対して、自分の研究を紹介し、質問に答え、研究について議論した。
She discussedher researchon howart, science, engineering, and design worktogether andbrought small-scale models ofher sculptures.Itoand another seniorMIT professor were also present.
彼女(ネリ・オックスマン)は、どうやって芸術、科学、技術、デザインを一緒に機能させるかについて議論し、自分の作った小さいサイズの彫刻を持って行った。伊藤穣一所長ともう一人年長のMIT教授が同席していた。
The daywas a success: Oxman’s lab, Mediated Matter, received $125,000 tied to Epsteinover the years. And becauseMITdid not want the disgraced financier to use thegift to help rehabilitatehis reputation, Oxmanwas toldit would be kept confidential.
オックスマン研究室は複数年に渡ってエプスタインから合計125,000ドルを受け取った。そして、不祥事を起こした資金提供者が名声を取り戻すためにその資金を使うことをMITは望まないという理由で、オックスマンはこのことを秘密にするよう指示された。
“Thisis the first andonlytimeI met Epstein,” Oxman said in astatement. “Joi assured me that Epsteinwas an approved donorwho wished to devotehis fortune to science and technology, in part tomake amends for wrongs he committed earlier inhislife.”
これがエプスタインに会った最初で最後です、とオックスマンは声明で言った。エプスタインは自分の人生で犯した過ちを償う一環として、自分の財産を科学技術に捧げたいと願う(MITにより)認められた寄付者だ、と伊藤所長が私に断言しました。
After the meeting, Oxman told theGlobe,Ito twice askedher towrite notes thanking Epstein forhis contributions.She, along with other professors, were invited to dine with Epsteinon several occasions, thoughshe saidshe neverattended. And in 2017,Ito requested thather design lab, which often produced donorgifts for the university, send a token of appreciation to Epstein: . . .She complied,and asked lab members to mailit to Epstein’s Manhattanaddress.
オックスマンによると、そのミーティングの後、寄付に感謝するエプスタイン宛のメモを書くよう、伊藤所長から2度求められた。他のMIT教授らとともに、エプスタインとの食事に招待されたが、参加したことはない、と本人は言っている。2017年、伊藤所長はオックスマン研究室にエプスタイン宛の返礼品(大学への寄付者への贈り物)を作るよう依頼した。(略)彼女は従い、研究室メンバーにエプスタイン宛に送るよう依頼した。
Butshe also told the graduate student “do not worry, we are *not* sponsoredbyhim,per my direction,” according to thee-mail.
(エプスタインに返礼品を送るよう指示されて、その関係を問題視した)研究室の学生に、「心配しないで。私たちはエプスタインから資金提供は受けていない。私の指示に従って」とメールで伝えた。
ニコラス・ネグロポンテ (Nicholas Negroponte)MITメディアラボ創設者・名誉教授
ローレンス・レッシグ (Lawrence Lessig)ハーバード大学法学部教授
ピーター・コーヘン (Peter Cohen)MITメディアラボ前開発部長
リチャード・ストールマン (Richard Stallman)MITコンピュータ科学・人工知能研究所 (CSAIL) 客員研究員、GNUプロジェクト創始者、フリーソフトウェア財団 (FSF)代表
Reid Hoffman apologizes for role in Epstein-linked donations to MIT
My few interactions with Jeffrey Epstein cameat the request ofJoiIto, for the purposes of fundraising for theMIT Media Lab. Prior to these interactions, Iwas toldbyJoi that Epstein had cleared theMIT vetting process, whichwas the basis for my participation. Mylast interaction with Epsteinwas in 2015.Still,by agreeing to participate inany fundraising activity where Epsteinwas present, I helped to repairhis reputation and perpetuate injustice. For this, Iam deeply regretful.
私の数少ないジェフリー・エプスタインとの関わりは、伊藤穣一の求めによるもので、MITメディアラボの資金集めのためのものです。会う前に、私は伊藤穣一からエプスタインはMITの審査手続きをクリアしたと聞きました。それがエプスタインに会った理由です。エプスタインと最後に会ったのは2015年でした。エプスタインが出席した資金集め活動に何であれ参加することに同意したことで、エプスタインの名誉を回復し、不正を長続きさせることを手助けしました。これについて、私は深く後悔しています。
MIT Media Lab founder defends embattled director's decision to accept money from Jeffrey Epstein (TheBostonGlobe)
In ane-mail to theGlobe sent after the meeting, Negroponte said he toldIto that “he should”take Epstein’s contribution, and “I would say thatagain basedon what we knewatthe time. . . . “Epsteinis anextremecase. But then doyoutakeKoch money? DoyoutakeHuawei money? Andon andon?” Negroponte said.
(MITメディアラボ総会で、「ジェフリー・エプスタインからの資金を今でも受け取れと所長に言う」との発言を)総会の後に届いたメールでは、「所長は受け取る「べき」だ」、「あのときわかっていたことを基にすれば、同じことをいう」という意味だと説明した。(略)「エプスタインは極端な例だ。しかしコーク・インダストリーズ(アメリカの保守勢力コーク家の同族企業)の金なら受け取るのか?ファーウェイの金は?じゃあ他はどうなる?」とネグロポンテは言った。
I had known ofJoi’s contact with Epstein since about thebeginning. He had reachedout to me to discussit. We arefriends (Joi and I), and he knew I would be upsetbyhis working with a pedophile.
Joi(伊藤穣一)がエプスタインと連絡を取っていたのは、最初から知っていた。彼はそのことを私に相談していた。彼と私は友人で、自分が小児性愛者と仕事をしていることで、私が動揺することを、彼は知っていた。
Joi believed that hedid not. He believed Epsteinwas terrified after the prosecution in 2011. He believed he had come to recognize that he would loseeverything. He believed that whatever else hewas, hewas brilliant enough to understand the devastation tohim of losingeverything. He believed that hewas a criminalwho had stoppedhis crime. Andnothing inhis experience with Epstein contradicted this belief.
エプスタインはもう虐待者ではないとJoi は信じていた。エプスタインは2011年に起訴された後、恐怖に襲われている、と伊藤穣一は信じていた。エプスタインはすべてを失うことになるのを認識するに至ったと伊藤穣一は信じていた。いずれにせよ、エプスタインはすべてを失うという絶望を理解する十分な知性があると、伊藤穣一は信じていた。エプスタインはもう犯罪を犯さない犯罪者だと、伊藤穣一は信じていた。伊藤穣一はエプスタインに会って、その信念に矛盾することを何も感じなかった。
IFyou aregoing totake type 3 money, thenyou shouldonlytakeitanonymously. . . .Good for them, forhere, too, transparency would beevil.
タイプ3の資金(犯罪者からの犯罪でない方法で得た資金)を受け取るなら、匿名でのみ受け取るべきだ。(略)(学生の学歴を秘密にするように、資金を受け取る場合も)透明性は悪になる。
Sure,itwasn’tblood money, and sure, becauseanonymous, thegiftwasn’t used to burnish Epstein’s reputation.
確かにエプスタインの資金は犯罪で得られたものではなく、確かに匿名で受け取ったので、その資金提供はエプスタインの名声を高めるために使われていない。
I know that Farrow’s articleis crafted todraw the following sentence into doubt:EverythingJoidid inaccepting Epstein’s money hedid withMIT’s approval. I trust theMITreviewwill confirmit (yes, I remain exactly that naive). Sowhyis he resigning, rather than others in the administration?
ファローによるニューヨーカーの記事は「Joi はMITの承認の下、エプスタインの資金を受け取った」ことが疑わしくなるように整形されている。MITの調査はそれを承認したと、(ええ、馬鹿正直だと思うが)私は信じている。そうなら、MITの経営陣ではなく、なぜ彼が辞職するのか?
And ifIto mustgo because Epstein’s wealthwasacceptedanonymously,who else shouldgo because ofblood moneyaccepted openly?Will theplanet have anequal advocatewho demandsjustice for theKoch money? Or the victims of opioid abuse for the Sackler money?
もし、エプスタインの資金を匿名で受け取ったことで、伊藤が辞職しなければいけないなら、顕名で犯罪により得た資金を受け取った人は辞職すべきだろうか?保守勢力のコークインダスリーの資金に対して、正義を求める平等主義の弁護士はこの地球にいるのだろうか?サックラー家の資金に対してオピオイドの被害者は?
So put the partstogether: The MediaLabaccepted ananonymous contribution from Epstein through the help and direction ofJoi. The Labdid not (as “ProfessorAnonymous” wrote to me,hisoutrage apparently blindinghim to irony) “help reputation-launder a convictedsex offender.”It would have, hadit not beanonymous; but that’s thepoint aboutitbeinganonymous.
要点をまとめると、メディアラボはJoi の補助と指示によりエプスタインから匿名の寄付を受け取った。メディアラボは有罪の性犯罪者の汚名を雪ぐことは何もしていない。匿名でなければ、汚名を雪ぐことがあったかもしれないが。それが匿名であることのポイントである。
Peter Cohen, a formerdirector of development andstrategy, said in astatement that when hejoined the Media Lab in 2014,it already had established procedures for handling Epstein’s contributions. Cohen said he understood that those policies were “authorizedby and implementedwith the full knowledge ofMIT central administration.”
MITメディアラボ前開発部長のピーター・コーヘンは声明で、2014年にメディアラボで仕事を始めたとき、エプスタインの資金提供を扱う手順(匿名化、少額分割)はすでに出来上がっていた。これらの方針は、MITの経営陣の中心が十分理解したうえで承認され、実行されていた、と彼は理解した。
少女虐待容疑の米富豪のMIT寄付、理事長が容認 大学ぐるみで匿名化 (AFPBB)
MITのセス・ロイド(Seth Lloyd)教授がエプスタイン被告から寄付を受けたことに対する感謝状に、ライフ氏の署名があることを、同大とエプスタイン被告との関係を調査している法律事務所から知らされたという。
Letter regarding preliminary fact-finding about MIT and Jeffrey Epstein(不正資金に対する調査の途中経過報告)
Second,itisnow clear that senior members of the administration were aware ofgifts the Media Lab receivedbetween 2013 and 2017 from Jeffrey Epstein’sfoundations.Goodwin Procterhasfound that in 2013, when members of my senior team learned that the Media Lab had received the first of the Epsteingifts, they reachedout to speak withJoiIto. Heasked for permission to retain this initialgift, and members of my seniorteam allowedit. They knew in general terms about Epstein’shistory – that he had been convicted and had served a sentence and thatJoi believed that he had stoppedhis criminal behavior. TheyacceptedJoi’sassessment of the situation. Of course theydid not know what weall know about Epsteinnow.
メディアラボが2013年から2017年の間にジェフリーエプスタインの基金から資金提供を受けたことを、MIT経営陣の上層部が知っていたことが明らかになった。メディアラボがエプスタインの資金を初めて受け取ったことを2013年に上層部が知ったとき、伊藤穣一に連絡を取ったことがわかった。伊藤穣一はその資金を返却しない許可を求め、上層部は許可した。伊藤穣一と上層部はエプスタインの経歴について、有罪になって刑に服したという一般的な事柄を知っていた。伊藤穣一はエプスタインが犯罪行為を止めたと信じていた。上層部は伊藤穣一による評価を受け入れた。エプスタインについて今わかっていることを、当時彼らは知らなかった。
Joi sought thegifts for general research purposes, suchas supporting lab scientists and buying equipment. Because the members of my team involved believeditwas important that Epstein not usegifts toMIT for publicity or to enhancehis own reputation, theyaskedJoi to agree tomake clear to Epstein that he could not puthisnameon them publicly. These guidelines were provided toand apparently followedby the Media Lab.
伊藤穣一は、ラボの研究者支援や設備購入などの一般的な研究目的の資金を求めた。かかわった経営陣のメンバーは、伊藤穣一にエプスタインから次の事項に対する了承を得るよう求めた。MITへの資金提供を公にしたり、エプスタインの評判を良くしないように、資金提供で名前を公表しないこと。これらのガイドラインはメディアラボに提供され、メディアラボはガイドラインに従った。
Information shared with uslast night also indicates that Epsteingifts were discussedatat leastone ofMIT’s regular seniorteam meetings, and Iwas present.
エプスタインの資金提供について、少なくとも1度は上層部の定例会議で議論された。理事長である私も出席していた。
Iam aware that we could and should haveaskedmore questions about Jeffrey Epsteinand abouthis interactions withJoi. Wedid not see through the limitedfacts we had, and wedid nottaketime to understand thegravity of Epstein’s offenses or the harm tohisyoung victims. Itake responsibility for those errors.
ジェフリーエプスタイン自身と、彼と伊藤穣一とのやりとりについてもっと質問できたし、すべきだった。知りえた少ない事実を精査しなかった。エプスタインによる加害行為の重大さや若い被害者への危害を理解する時間を取らなかった。これらの過ちの責任は理事長である私にある。
Famed Computer Scientist Richard Stallman Described Epstein Victims As 'Entirely Willing' (The Vice)
Early in thethread, Stallman insists that the “most plausible scenario”is that Epstein’s underage victims were “entirelywilling” whilebeing trafficked.
メーリングリストのスレッドの初期に、「最も可能性のあるシナリオは、エプスタインにより被害を受けた未成年者は、売春を強要されている間、完全に自ら望んでその状況にあったとすることだ」とストールマンは主張した。
メーリングリストに投稿されたストールマンのメールを含む一連のスレッドは、記事の最後にPDFファイルで閲覧できる。
制限文字数を超えたため、続きは寄付隠蔽みんなで騙せば怖くない MITと他もいくつか 続きに書きました。
と、MITメディアラボ修士課程修了生のDaniel Schultz (現在は SchoolDirectorat Cheltenham School District) が教えてくれました。
(MITメディアラボの)学生の研究を中傷する記事を書いたやつ、お前らのジャーナリズムは邪悪で、お前らは後悔するべき。
メディアラボはプロトタイプを作って夢見る場所。そこの学生たちは、何が可能かのぎりぎりを探求している。初期段階のイノベーションは、要はすべてトリック手品 (smoke and mirrors) だ。
それは明日できることは何かを問うものであり、今日の手段で可能性を追求するものだ。
その追求が、課題、フィードバック、反復、ひらめきをもたらす。
メディアラボのデモを偽とか誤解を招くと指摘することは、なぜメディアラボがあるかをまったく理解していないことを示している。
私たちは想像力を刺激するためにデモをつくる。デモだ。売りに出せる製品を見せてるんじゃない。
MITメディアラボのプレゼンは、研究発表ではなく、手品。現実ではなく、夢。ノンフィクションではなく、フィクション。Fakeit tillyoumakeit. だまされたと指摘する方が野暮だってことなんでしょう。
その記事は、The Epstein-funded MIT lab has an ambitious project that purports to revolutionize agriculture. Insiders say it's mostly smoke and mirrors. (BUSINESS INSIDER)
告発されたのは、個人で水耕栽培を行うプラスチックの箱「パーソナル食糧コンピュータ (PFC)」プロジェクト。誰でも簡単に野菜を育てることができ、ブロッコリーなら通常の4倍のスピードで育てられると主張している。告発では、PFCで育てていない植物をプレゼンや写真でPFCに入れて紹介し、PFCで植物が育つように見せかけて投資家をひっかけたトリックや、中学、高校でのパイロットプロジェクトで、ほとんどが枯れて、PFCが使い物にならないことなどが伝えられている。
2016年9月には、伊藤穣一司会のNHK Eテレのスーパープレゼンテーション(次世代のデジタル農業)で紹介され、2017年11月には、伊藤穣一氏がホストのThe New Context Conference 2017 San Francisco にゲストスピーカーでプロジェクトリーダーを呼ぶほど、伊藤穣一氏が認め、推しているプロジェクト。MITメディアラボの助教を務めたスプツニ子!氏は、NHK番組内で、このプロジェクトをメディアラボらしいと評しているが、手品であることは秘密にしている。
日本語の説明は、GIZMODO(空中で3倍早く育つ。エアロポニック野菜とは?)やIRORIO(誰でも、どこでも野菜が作れてしまう「フードコンピューター」が話題に)がある。2019年のプレゼンテーション動画Food Computers Are Here and They’re About to Revolutionize Agriculture は告発後、非公開になった。
GIZMODOはこの告発を受けて、MITは植物版Theranosを作ったという紹介記事を書いている。
スプツニ子先生は、東京大学准教授兼、東京藝術大学准教授。MITメディアラボ所長である伊藤穣一氏が性犯罪者からの資金調達で不正処理を行っていたとき、同ラボで助教だった。伊藤穣一氏司会のNHK Eテレのスーパープレゼンテーションの共演者を2年間務めた。
https://www.instagram.com/p/B2IeLrZjkjU/
メディアラボにジェフリーエプスタインがかかわっていたことを知り、悲しくなりました。そういった人からの寄付は決して受けるべきではありません。エプスタインが犯した罪の被害者に対する悲しみが私の心を締め付けます。
優れた同僚と過ごした4年間は、私に多大な良い影響を与えました。そして、ラボにおける情熱と創造の文化に対する敬意を育んでいました。
すべての必要な調査が行われることを望むとともに、求められれば、必ず前向きに調査に協力します。こういった過ちは決して繰り返されてはいけません。そして、私の心は被害者の皆さんとともにあります。
2014年9月大学が不適格とした犯罪者から資金を得るための偽装工作(匿名化)
2019年8月少女虐待の罪を犯した犯罪者だとは知らなかったと嘘の釈明
2019年9月4日公民権運動の指導者などに相談した結果、メディアラボの再建を支援するために所長継続を明言
2019年9月6日 元職員が偽装工作を告発、メールのやりとりが記事に掲載される
2019年9月7日数週間の熟慮の末、メディアラボ所長やMITの教授職を即刻辞めることが最善だと判断(メディア取材はすべて答えなかった)
今回の辞任劇は米誌ニューヨーカー(電子版)による6日の報道がきっかけだった。伊藤氏とメディアラボの同僚が、エプスタイン氏を寄付提供者として不適格な人物と認識し、記録上は匿名とするなど、交友関係を意図的に隠す行為をしていたと報じた。MIT側は米誌の報道を受けて調査を始めている。
How an Elite University Research Center Concealed Its Relationship with Jeffrey Epstein (TheNew Yorker)
Dozens ofpages ofe-mails and other documents obtainedby TheNew Yorker reveal that, although Epsteinwas listedas “disqualified” in M.I.T.’sofficial donor database, the Media Lab continued toaccept gifts fromhim, consultedhim about the use of the funds, and,by markinghis contributionsasanonymous, avoided disclosing their full extent, both publicly and within the university.
9月4日(水)のラボ総会では、辞職を考えている様子はなく、償いの説明を台無しにされたネグロポンテ教授(メディアラボ創設者)に抗議している。
Director of M.I.T.’s Media Lab Resigns After Taking Money From Jeffrey Epstein (The New York Times)
But near the end,one ofMr.Ito’s staunchest supporters, Nicholas Negroponte, afounder of the media lab, said he had toldMr.Ito totake the money and woulddo itagain. That promptedMr.Ito to send an email toMr. Negroponte in the middle of the night, complaining that hewas undercuttinghis ability tomake amends.
ネグロポンテ教授いわく、「俺が伊藤(所長)に(エプスタイン)からの金を受け取れっていったんだよ。同じことがあれば、またそうする(所長に金を受け取れっていう)よ。」
この発言の詳しい経緯は、エプスタイン資金問題を受け、メディアラボの総会で話されたことにある。
Director of M.I.T.’s Media Lab Resigns After Taking Money From Jeffrey Epstein (The New York Times)
At a meetingon Wednesday night with media lab personnel,Mr.Ito said he had “screwed up”byaccepting the money, but that he had done so after areviewby the university and consultation withhis advisers.
水曜日のラボ総会で、伊藤氏は「(エプスタインから)金を受け取ったときはどうかしていた。しかし、大学に確認してもらって、アドバイザに確認してもらってから、金を受け取った」と説明していた。実際は、TheNew Yorkers の記事によれば、匿名化して資金を受け取った。記事が出る直前まで、資金は大学に確認してもらったと同僚にすら嘘をついて、所長の座に留まろうとした。
この伊藤氏を、MIT 関係者を多く含む233名が、保身のための嘘の謝罪を出した勇気と受け取った資金の返却の約束をとても尊敬しており、彼は、思慮深く、謙虚で、道徳観念がしっかりしていて、寛大である、と署名して認めている。支持者は、彼の嘘がばれたあと、この署名ページを削除している。
We greatly admire thecourage behindJoi’s public apology forhis connections to Epstein, andhis commitment to financial restitution. ... tohis character: thoughtful, humble, principled, andgenerous.
署名者の数名はエプスタイン事件が飛び火した伊藤穣一MITメディアラボ所長の支援サイト立ち上がる に紹介されている。この署名では自分たちを次のように評価している。
AtMIT, wepride ourselveson our ability torise abovecomplex challenges and, with openness and rationality,improve ourselves andthe world around us.
MIT関係者だけでなく、取締役を務めていた財団やニューヨークタイムズも嘘がばれる前、伊藤穣一氏を次のように評価し、擁護していた。
Jeffrey Epstein’s Donations Create a Schism at M.I.T.’s Revered Media Lab
Other organizations have also stood behindMr.Ito. The John S. andJames L.Knight Foundation, where hehas beenon the board since 2011, said in astatement thatit believedhis apology “issincere.” The MacArthur Foundation saidMr.Ito “has addressedhisassociations in a manner that warrants noactionby the foundationat this time.”The New York Times Company, whereMr.Itohas been a board member since 2012, declined to comment for this article.
John S. andJames L.Knight財団 彼は誠実
MacArthur財団 彼とエプスタインの関係で当財団が対処することが何もないと彼は説明してくれた
ニューヨークタイムズコメント拒否(この記事はニューヨークタイムズに掲載されている)
Director of M.I.T. Media Lab Apologizes for Ties to Jeffrey Epstein (2019 8 16)
Jeffrey Epstein は、伊藤穣一と会う5年前の2008年に少女を虐待した罪で有罪になっている。伊藤穣一は Epsteinから受けた寄付の金額を明かしていない。Jeffrey Epstein は最先端の科学を支援する慈善家として名声を取り戻そうとした。
M.I.T. Media Lab in Crisis After 2 Scholars Vow to Leave Over Epstein Ties (2019 8 21)
伊藤穣一はMIT Media Lab だけでなく、自身の投資ファンドにも Jeffrey Epsteinから寄付を受けていた。伊藤穣一は寄付金額を明らかにせず、コメントも断った。
AI のパイオニアであるMarvin Minsky に対して、 Jeffrey Epstein の所有する島で、性交渉を持つように命令された、と当時10代の女性が証言している。
Jeffrey Epstein のチャリティー基金からMIT へ $150,000, $50,000 の2件の寄付があったことがMIT の公開情報に示されている。
学生やポスドクのコメント。「伊藤穣一が超才能あるからって許されるなら、偽善」「寄付の出どころなんて研究センターの責任じゃない。その寄付で研究がうまくいっているなら、どうでもいい」
伊藤穣一はメディアラボの運営の成功で慶應義塾大学から博士号を取得した。その博士論文ではメディアラボの収入支出を年次で説明している。
Jeffrey Epstein Donations to M.I.T. Will Be Focus of University Inquiry (2019 8 22)
MIT学長 Rafael Reif 「20年間で Epstein のファンドからおよそ $800,000 の寄付を受けた」寄付先はメディアラボや物理学者 Seth Lloyd
「MIT が Epstein の名声を高めることに貢献し、彼の恐ろしい行動を隠すことになったのは、恥ずかしいことだと認識している。」
Seth Lloyd と Epstein の関係は2004年から。Epsteinから資金を受けた研究論文19本中18本は Epstein が有罪になった後。
伊藤穣一は Epsteinからの寄付の金額を公表していない。メディアラボだけでなく、伊藤穣一自身のファンドにも投資を受けていた。コメントを求めたが返答はない。