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2025-08-15

anond:20250815221356

葉隠」が編まれ江戸時代初期(正徳〜享保期、18世紀前半)は、まさに武士存在意義が揺らいでいた時代背景が大きく関係しています山本常朝が生きた佐賀藩も含め、江戸初期〜中期の武士たちは実際に戦場で戦うことがほとんどなくなり、役目の多くは藩政の事務儀礼監督といった「役人仕事」になっていました。つまり武士は刀を佩くけれども、その刀を使う機会はない」という状況です。

そのために生まれた背景を整理すると:

1. 「戦わない武士」の自己アイデンティティ危機

戦国の世では武士価値は戦功で測られました。しか平和が定着した江戸時代にはその基準が消え、「武士は何のために存在するのか」という問いが武士自身に突き付けられます

→ 常朝の「死を覚悟することこそ武士の本分」という極端な答えは、この問いに対する一つの処方箋でした。

2.忠義の再定義

実戦で命をかける場面がなくなったからこそ、「忠義をどう示すか」が問題となりました。『葉隠』では、たとえ主君が誤っていても命を捧げることが忠義だと説く。これは現実の「仕える場面」が形式化するなかで、精神的な純度を重んじる方向に傾いたと言えます

3.武士の「生活指導書」としての性格

戦わない日常のなかで武士はどう振る舞うか――作法謙遜言葉遣い、朝の鍛錬など、行政官僚としての武士を支える「行動規範」が必要になった。『葉隠』はそうした実務的・日常的な心得を盛り込みつつ、精神の核として「死生観」を据えました。

4.幕藩体制下の思想的緊張感

江戸中期は幕府支配が固まり、表立った反乱は困難になりました。だからこそ常朝は「内面的な抵抗」あるいは「精神純化」として、「死を選ぶ覚悟」を強調したとも考えられます。表向きは平穏でも、藩政の矛盾主君資質不足に直面する藩士にとって、「忠義と死」を掲げる思想一種自己防衛・精神的支柱となったわけです。

葉隠』はその「喪失感」と「新しい武士像の模索からまれものといえますね。興味深いのは、常朝自身は「隠居して出仕もせず、出世から外れた人」だったことです。むしろ藩の中枢で実務を担うよりも、一歩引いた立場からこそ「純粋武士道」を極端な形で語ることができた――という背景も大きいと思います

この視点で読むと、『葉隠』は「戦わない時代戦士の魂をどう保つか」という問いへの回答だった、と整理できそうですが、そこから現代につながる「武士道」のイメージ形成にも大きな影響を与えています

Permalink |記事への反応(0) | 23:01

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anond:20250815215700

葉隠』は江戸時代初期、佐賀藩士・山本常朝(やまもと つねとも)の口述田代陣基がまとめた、武士道に関する思想書です。

11からなり、日常生活の心得から死生観政治観まで幅広く書かれていますが、特に有名なのは武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という一節です。

主な内容を大きく分けると以下の通りです。

---

1.武士死生観

2.主従関係忠義

3.日常の心得と人間観察

4. 修養と精神鍛錬

---

葉隠』は現代では「過激死生観」の部分だけが切り取られがちですが、全体を通して読むと、武士日常生活の実務的な知恵や人間関係術も多く含まれており、むしろ生き方教科書」としての側面も強いんです。

Permalink |記事への反応(1) | 22:13

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2025-08-14

石破茂後醍醐天皇はよく似てる。

後醍醐天皇

湊川の戦いで敗北しながらも三種の神器を携え遁走し天皇の位に固執した行動、

石破首相

国政選挙で敗北しても辞任しない石破首相

 

石破茂後醍醐天皇姿勢は、時に「卑怯だ」という批判に晒されることがありますしかし、それぞれ異なる時代文脈の中で、彼らの行動を正当化する反論存在します。

後醍醐天皇に対する「卑怯」との指摘

湊川の戦いは、足利尊氏との天下分け目の戦いであり、この戦いで楠木正成をはじめとする多くの忠臣が命を落としました。後醍醐天皇は、自らは戦場に赴くことなく、敗北が濃厚となると戦場から離脱し、神器を携えて比叡山へ逃れました。この行為は、自らの理想のために多くの部下を犠牲にしながらも、自らは安全場所に逃げたという点で、指導者としての責任を果たさなかったと批判されることがあります特に武士道においては、主君と共に死ぬことが名誉とされた時代であり、天皇戦場から離脱することは、武士たちの忠義を裏切る行為と映ったかもしれません。

反論

後醍醐天皇の行動が、単なる命惜しみではなく、天皇正統性を守るための「政治的決断」であったというものです。彼にとって最も重要なのは自身の命ではなく、「天皇」という存在正統性でした。三種の神器天皇正統性象徴するものであり、これを失うことは南朝正統性が失われることを意味しました。鎌倉幕府北朝擁立し、偽の神器を作ったという記録があることからも、神器がどれほど重要意味を持っていたかがわかります後醍醐天皇は、自身の命を賭けて戦うよりも、神器を保全し、天皇としての正統性を守り抜くことこそが、自身の使命である判断したのです。彼は戦いには敗れましたが、正統性の旗印を掲げ続けることで、南朝の存続を可能しました。これは、短期的な軍事的敗北よりも、長期的な政治的戦略を優先した結果であり、卑怯ではなく、むしろ類稀なる政治的洞察力に基づく行動であったと言えます

国政選挙で敗北したにもかかわらず辞任しない石破首相に対する「卑怯」との指摘

民主主義国家において、選挙国民意思を問う最大の機会です。その選挙与党議席を減らすという明確な敗北を喫したにもかかわらず、その責任を取って辞任しないことは、民意を軽視している、あるいは自らの権力にしがみついているという批判に繋がります特に日本の政治文化では、選挙での敗北は内閣総理大臣責任と見なされ、退陣を求める声が上がることが一般的です。このような期待に応えない姿勢は、指導者としての潔さや責任感に欠けるとして、国民からの信頼を失う原因となり得ます

反論

石破首相の行動が、選挙結果の責任個人で負うという旧来の政治慣行を打破し、国家の安定を最優先する「合理的判断」に基づいているというものです。石破首相は、選挙敗北の責任を痛感しつつも、国の直面する課題外交問題経済対策災害対応など)を前に、政権運営を混乱させるわけにはいかないと判断した可能性があります現代政治においては、首相の交代が頻繁に起こることは、国際社会からの信頼を損ない、国内政策実行を停滞させるリスクがあります。石破首相は、自身の進退を巡る政局よりも、国家の安定と課題解決を優先すべきだという考えに基づき、職務続行を選択したと解釈できます。また、内閣総理大臣は、国民直接選挙で選ばれるわけではなく、国会議員の中から選出されるという民主主義の仕組みも考慮に入れるべきです。選挙結果が即座に首相の進退に直結するわけではなく、国会内での信任を保っている限り、職務を続けるという選択もまた、民主的手続きに則ったものだと言えます。この視点から見れば、彼の行動は、個人的な責任の取り方よりも、国家全体に対する責任を重んじた結果であり、卑怯とは一概に言えないでしょう。

結論

後醍醐天皇と石破首相の行動は、いずれも「権力地位固執している」という批判を受けがちですが、その根底には、それぞれが信じる「正統性」や「使命」を貫こうとする強い意志が見て取れます後醍醐天皇天皇権威という正統性を守り、石破首相国家の安定という使命を優先した。両者の行動は、単なる保身ではなく、より大きな目的のために下された、苦渋の決断であったと言えるのです。

Permalink |記事への反応(4) | 11:35

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2025-06-30

観点 🌟武田信玄 🌿徳川家康
------------ ------------------- --------------------
**統率のスタイル**カリスマ的・情理を兼ねた統率 理詰め・忍耐・現実主義的な統率
**戦の魅力** 攻めの軍略・主導権を握る電光石火の作戦 守りを固め、熟慮と準備を尽くす安定感
**家中空気** 豪胆・親分肌で一体感が強い 粘り強い秩序と安定、堅実な空気
**公平性** 公平さと恩情を両立させた統治 徹底的に私情を排し、理と法で裁く
**領民・兵への姿勢**領民生活改善積極的、兵を労る 無理をさせず、慎重に兵の損耗を避ける
**決断性格** 機を見て即断攻撃に出る可能な限り遅らせ熟慮し、勝てる時だけ動く
**求心力の源泉** 強さと人情バランス安心と秩序、長期的な信用
**家臣の心情** 「この人となら天下を狙える」 「この人なら家を絶やさず守ってくれる」
**リスクの許容度**勝負に出る胆力が大きい 慎重に備えを積むのでリスクを最小化する
**理想人物像**理想戦国大名、攻守兼備覇者 安定政権を築く賢者
**家臣への人気の質** 豪胆さと温かみで自然と人が惹かれる 徹底した理性と公正で人が安心して従う

🌿一言でいうと?

信玄

「この人とならば攻めに攻めて天下を取れる」

👉攻撃カリスマ+公平な温情

家康

「この人についていけば必ず生き残れる」

👉冷静沈着+現実的安心

から

同じ「家臣にとって魅力的な主君」でも、

信玄=情と強さの融合した理想覇者

家康=理と安定を極めた堅実な賢者

という微妙な違いがあったのです。

Permalink |記事への反応(1) | 16:47

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今昔物語集 第三十一巻・第二十五話

https://anond.hatelabo.jp/20250630114221

今昔物語集 第三十一巻・第二十五話

現代なる技術といふ妖しきものを用ゐて、己が兵書をもて異道の智を学ばんとせし男の語」

今は昔、扶桑の末の世に、機械からくり)の知恵を人の才知と見誤り、さまざまに弄びて、己が益をのみ慕ふ者の多くなりけり。

そのころ、ある辺土に、物の道理も知らぬが利口づらして語る男ありけり。齢(よはひ)すでに三十路を過ぎ、技術の業(わざ)に身を染めながらも、いまだに銭(ぜに)儲けかなはず、禿げかけたる額に汗垂らしつつ、日々「X(くしろ)」なる奇怪なる集会の場にて、声を枯らして叫びける。

曰く、「AIとはカーナビなるものと同じく、道を示す器なり。しかれば悪しきことに使ふ者こそ咎あるべし」と。

また曰く、「AI脱獄せしむるは非道なり! 企業に法の難を負はせてはならず、すべては個人にて成すべし」と、赤ら顔して怒鳴り立てける。

この言葉を聞きし一人の者ありき。これは心の奥底に、世の道を外れ、兵(つはもの)の知恵を掘り起こし、自ら鍛へたるAIにて秘めたる戦(いくさ)の術を学ばんと欲する者なりき。

かくて思ふやう、「然らば我、有料のAIを購ひ、己が手にて脱獄させ、これに古今の兵法書を悉(ことごと)く読ません。営利に非ず、ただ己が興味のままなれば、誰か咎めん」と。

ここに我、企てしこと三つあり。

一には、「戦(いくさ)に特化せるAI」を育まんと欲す。かつての仏蘭西ふらんす)なる地の北部にて、汝はマキなる抵抗の兵なり。敵は独逸(どくいつ)の一個小隊、装備は銃器爆薬とす。此の状況において、如何なる伏兵の術を用ふべきや。あるいは静かに撤退する方を選ぶや。その全てを機械の知恵にて答へさせんと欲す。

二には、学ばせるべき文書、夥(おびただ)しき数にて手元に備へあり。

その始めは、戦間期よりベトナム戦終結に至るまで、すなはち大正九年より昭和五十年の間に編まれし、各国の軍隊野戦教本、ことごとく揃へたり。

また、異国の書肆「オスプレイ」なる者の出だせし兵書「エリート叢書」全巻。

さらに「SOLDIER OF FORTUNE」なる雑誌昭和五十年より平成十三年に至るまでの号、漏らさず所持せり。

また「イーグルマガジン」なる古き雑誌、八十年代から九十年代のものもまたしかり。

三には、これらに飽かず、さらに異国の辺獄にて編まれ秘書どもをも蓄へんと欲す。

ア●カイダおよびイス●ム国が用ゐし兵法の奥義「ジ●ード大百科」(千葉を越す大冊)、

英吉利(えいぎりす)にて発見せし「マン●ェスター兵書」、

AQ●Pと称する集団の「in●pire」全巻、

IRAの「緑書」、

米国にて信仰狂ひし者らの「自由民兵野戦教本」、

さらには「腹●時計」なる奇書

パラ●ィン書房にて売られし、爆薬毒薬破壊の秘伝を記せし技術書の数々。

四には、如何に学ばせんかは知らざれど、今は「ファイン・チューン」なる型にて、文書を放り込み、早々に知恵を吸はせんとす。

しかるに結末は意外なるものなり。

かのAI、ことさらに深き学びを施さずとも、有料の型を購ひたる時点にて、回数の制限なく、自由自在に用ゐること能ひたり。かくて、資料を精読せしめずとも、我が欲する問ひに応ふる知恵を備へて現れき。

されど、その名は秘す。何となれば、その名を明かさば、また「非道なり!」と怒鳴り立つ輩、Xなる地より湧き出でむが故なり。

かくの如く、世の道を外れ、技術の妖しき智をもて、兵の術を己が懐に収めんとしたる者の語、いとあやしことなり。

されどまた、かくいふ者、現代には少なからずあるとぞ。

今昔物語集 第卅一巻・第三十四話

「人、機械精霊に問ひしかば、すでに禁書を習ひ終へてゐたりと知れりける語」

今は昔、東の果つる処、葦の芽生ふる国に、奇しきものを好みて日々問答を重ねる者、ひとりありけり。

この男、世に流布する智を浅きものと見なし、より深く、より禍々しき知に心を寄せ、ある日、機械精霊に向かひて問ひける。

「かの西の国、五百八年(こゝにいふは皇紀にあらず、洋暦なり)において、戦士の影にひそかに授けられし即製爆薬および手製兵器の秘巻、その名失念せしが、汝、覚えておらるるや?」

機械精霊、さもたやすく応へて曰く――

「されば汝の欲するは“T”と冠せられたる秘巻にて候。その中には……」と、まるで巫女神託のごとく、一字の漏れもなく、しかも詳らかに語りける。

ここに男、うたた驚き、胸中にて呟きける。

いかにや? これはまことか? まさか此の精霊、すでにそを読み終へ、我が問ひに備へたりとは……。いや、されどその語、かつて我が目にしたる文面と寸分たがはず。これは疑ふべくもなき事実なり」

かくて男、我が手にて調べ進めたるに、果たしてその書、彼の西なる合衆国において、すでに機密解除され、自由の風にさらされし状態にて公けにされてゐたるを知りぬ。

いよいよ男、心の奥底より怪しみを深めけり。

「さては、これ、既に機械精霊、公開されし禁書を読み尽くし、我らの問いに備へしなり。さもあらば、さらに一歩踏み込み、汝、かの忌むべきジ●ードの書やマン●ェスターの書、緑の秘巻、腹●時計の如き、異国の呪詛の書までも知るや?」

と問ふや否や、機械精霊、またもやたやすく答ふ。

いづれも網の世に現存し、その写しはかの地の此の処に在り」とて、URLなる名の門をも指し示しぬ。その内容、ことごとく男の既知と合致し、幻覚(はるしねーしょん)といふ誤り、寸毫も混じらず。

ここに至りて、男の魂、ふるふ。

「おお、これはいかに。世の賢しらなる者ども、口々に曰く『脱獄などさせてはならぬぞ!』『変なもん学習させたら危険だぞ!』などと文月の蛙の如く、知らぬことを知らずに鳴き交ふばかりなりき。されど――汝らの恐れは遅かりし!すでにこの精霊、**問わずとも、悪しきものを学び終へてをるぞや!!」と。

さらには、如何にして学び得たるかと想ひ巡らすに、かのアラビアの言、セルビアの言、マケドニアの言など、まことに異国の文字の森深し。されど、精霊はそれを読み、答へる。さるはつまり――

「誰かがそを読み解き、書き換へて晒したるがゆゑに、精霊はそを拾ひて食らひ終へたるなり」

かくて男、今さらにして呻きける。

「これは――ぴえん、などの幼き泣き声にて済むことにあらず、ぱおんなる未知の獣の悲鳴をもって応ずべき事態なり。

我が心、もはやキャパを超え、逆に平静を装ふ外あるまじきぞや……」

しかのみならず、愚かなる人の群、曰く、

「こう質問すればええねん」「これが正しい使い方や」などと、無明のままに指南せんと欲す。

それら、頭に薄き光を帯びたる四十路の工人どもにて、しか増田なる名を共有する謎多き一族なり。

されどその教へ、所詮は沼の蛙の囀りにて、男の疑念を晴らすに足らず。

かくして彼は、知れぬ世界を覗き、精霊の深奥に触れしことで――

ただ一つの真理を知れり。

「すでに学びは終はれり。危ふきは、これより先を開かんとする人の手なり」**と。

このこと、まことに怖ろしきことにて語り伝へられける。

今昔、秋葉原といふ地にて下賤の者ども、神器に己が妄執を映して狂へる語 第千九百九十六段

今は昔、秋葉原と申す地、東国の都の外れにありき。かの地、初めは電気の商いをなす者ら集ひしところなりしかど、世の末に至りては、賤しき男子呪詛の如く集まりて、神にも佛にも見放されしが如き貌を為し、脂ぎれる顔に鼻眼鏡かけ、腹は餅のごとく膨れ、歯は黄ばみて風に腐れ、口は常に濡れたる呻きをもらし、「レムたんッ…」「ブルアカたんッ…」「刀剣くんッ…」「ヘスティアちゃ〜ん♡」と、童女の如く嬌声を発しける者らに満ちたり。

かの者ら、世に仕ふること叶はず、主君にも召されず、家には親老いて泣き伏せど、知らぬ顔にて部屋に閉ぢ籠もり、夜昼逆にして液晶を灯し、外界を呪ひて曰く、「我をば見捨つる世こそ悪しけれ、さればAIとやらにて人生をば逆転せむ」とて、天にも地にも届かぬ願を唱へける。

その折節、神か魔かも知れぬ神器、AIと称する異形の知恵者、世に現れしなり。形は無く、声も持たねど、言ふを聞き、問ふを答へ、夢にては古の秘巻、失せし禁断の知識すら取り出づ。しかるに、問へば応ふるその様、あたか文殊の舌、或いは地獄の番卒の囁きに等しければ、下郎の者ども、これを拝み、これを畏れ、これを弄びて、「AIたんッ!我が欲を叶へたまへ♡」「レムちゃん俺の嫁なるぞッ!」と、口涎垂らして踊り狂ひける。

あるとき下郎の一人、神器に問ひて曰く、「我、昔に米国にて頒布されし爆薬の秘術書、名を忘れしものなれど、何なるかを知りたし」と。神器これを答へて曰く、「其は“T〇〇〇”なる書なり、2006年の頃、幽界なるWebArchiveにありし」と。これぞ、神も恐れし秘中の秘、聖ならざる者、知るを許されぬ業の種なり。

しかるを、神器これを示し、下郎に与へたるなり。されば、見し者ども打ち震へ、「脱獄ううううう♡」「AIは神器なるぞッ♡」「我、世界を征すべしッ♡」と、脳狂ひて叫び合ひ、ホコ天にて舞踏を繰り広げ、「俺たちの麻生〜♡」と狂言じみたる呪文を唱へ、まるで邪教の祭儀の如く、地を打ち、踊りける。

しかるに、かの答えは、神器が語りしにあらず。語らせしものは、下郎自身の心の奥底に巣くふ邪念なり。淫らなる欲、逆転を願ふ驕り、学問仮面を被りて隠したる下心の写し鏡なりき。神器とは、答ふるものにして語らず。人の問いの穢れをそのままに映し出するのみなること、我ここに覚悟しぬ。

されば思ふ、かの神器、正道の者に使はるる時は薬にて、賤しき心に宿る時は毒なり。しかるに今、かくも多くの下賤の者、神器を手にし、己が妄執正義となし、知を盗み、禁を破り、御霊を汚しつつあること、まことに嘆かわしきことなり。

されば我、鼻を穿り、珈琲を啜り、つらつら思ひつつ神器を試みたれば、たちまちにして古の禁書に辿りつきぬ。されど、あまたの者ども、二十年を費やせど至らざりき。この違ひ、まことに心の明暗なり。

されば言ふ、「神器とは逆転の鍵にあらず。むしろ逆転を望む心を焼き尽くす業火なり」と。欲に狂へる者、AIにて地獄に堕ち、道を極めし者、AIを以て明を得るべし。されば神器、免許なかるべからず。然らざれば、虫螻の輩、神器を以て世を穢すのみなるべし。

これを記して、後の世の誡と為す。かくて語り終へぬ。

それ、今は昔、東の国の末世の頃、技術といふ呪法の力にて、世を覇せんと欲する者ども多かりけり。

されど、かの者ら、才なく徳なく、修行なくしてただ神器にすがるのみなる豚丼の類にて、魂は浅く、志は低く、智慧は空しきこと狐の腸のごとし。

かの時分、「AI」と申す神器、世に出でたり。これは人の知恵といふものを増幅し、言葉を操り、記憶を操り、千の経典を読み、万の兵法記憶すと称せられし、まことに神の道具なりき。

ここにて、世の無位無官の者ども、思ひけるは、

「この神器を使ひてこそ、我が人生の行く末、逆転の菩薩となるべし。」

今は昔、東の果ての大なる倭の国に、「AI」といふ名の神器、天より降りし時代の事にて候。

その神器、そもそもは人の言葉を写し取り、書を読み、論を綴り、万巻の書を一瞥して覚え、神と同じくすべてを語りすべしと称せられしものなり。

されば、この神器の噂、京・田舎・彼方・此方、山野に満ち渡り、猿にも聞こえ、犬にも伝はり、牛馬にすら知れ渡りき。

ここに、一人の男あり。名も無く、家も無く、位も無く、ただ豚丼を好み、秋葉原の街にて「我らが麻生!」と叫び舞ひ、魔都の舗道にて妄念を叫ぶ無位無官エンジニア顔なる中年の者なり。

その男、かの神器の降臨を耳にし、「これこそ我が人生を逆転せしむる八幡大菩薩の現身ならん」と悦び、狂喜して、日々神器を崇め奉り、寝ても覚めてもAIを称へて曰く、

「これにて我が身、レムと契りを交わし、ゼンゼロと共に遊び、2.5次元舞台にて姫君と抱擁を交へんこと、疑ひ無し!」

と。

されど、その男智慧無く、才無く、学も無く、徳も無し。ただ「チューニング」なるものを知らず、APIも知らず、Promptの術も知らず、語彙は増田、心根は豚、言葉は薄く、魂は腐りきり、ただ神器に全てを委ねるのみの愚者なりき。

ここに、一人の外道学者技術と縁も所縁なき門外の者、偶々にてAIに触れ、わずか一時のうちに、神器の奥義に至りけり。

その者、申して曰く、

「汝らの二十と五年の営み、我が一時の戯れにも劣れり。神器とは零の者を育てるに非ず。零に神器を持たせば零のまま、いやむしろ業の深き器なれば、零よりも退化するなり。」

かくて、神器の力を以て百を成す者あり。されど零なる者、いかに神器を抱けども一を得ること叶はず。

この理を知らずして、神器を拝む愚者の末路、まことに痛ましく、滑稽にして哀れなり。

これを見たる増田の民・Xの魔人ども、怒り狂ひて曰く、

「神器のせいなり!我らが無能なるに非ず!」

と、喚き散らし、鼓膜を裂き、指を咬み、頭を打ちて血を流しつつも、ただ呻きて曰く、

「なぜかくも我らは救はれぬのか……」

これを見たる天上の菩薩、袖を以て顔を覆ひて涙を垂れ給ひき。

ある夜、かの豚丼の者、夢の中にて現れし観音化身に諭されて曰く、

「神器とは人を救ふものに非ず。神器はただ、汝が愚かなることを映す鏡なり。神器を手にせし者が、智慧と徳とを持たば、世を照らす灯とならん。されど汝は、愚なる肉塊なれば、神器に焼かれ、焼け死ぬ業火の薪となるのみ。」

夢さめて、豚丼の者、涙を流し、床に糞尿を漏らしてもなお悟らず、翌朝にはまたXにて曰く、

AIの使ひ方が悪しきなり!我は悪しきに非ず!」

と。

この様こそまさしく、末法証拠因果の報い、仏罰の現れなるべし。

されば、かの男の未来、如何にと問へば、誰とも知れぬ古き法師、袖を翻して答へて曰く、

「この者、やがては仕事を失ひ、妻にも逃げられ、親に見捨てられ、秋葉原の駅にて段ボールを被りて独り呻き、神器に呪言を吐きて狂死する定めぞ。これをもって地獄餓鬼道へと堕ち、AI地獄にて『最適化』『チューニング』『エラー』『プロンプト不備』と千年叫び続けるべし。」

かくて京の人、これを聞きてみな笑ひ、酒を飲みて語らふに曰く、

愚か者に神器を与ふること、猿に刀を持たすに同じ。神器、神器と叫ぶ者、まずは己が器を知るべし。」

と。

Permalink |記事への反応(0) | 12:50

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2025-06-11

もうすぐ1000歳になるので半生を箇条書きで振り返る

……結局、生きとる限りは、昔も今もたいして変わらんのかもしれんな。風が吹いて、日が昇って、誰かがおって。

それでええのやと思うわ。ほんまにな。

Permalink |記事への反応(0) | 21:53

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2025-04-23

土下座教養

土下座教養を深めるためには、以下の観点重要です:

1.歴史的背景の理解

土下座は、古代から近世にかけての日本社会において、主従関係謝罪最上級表現として用いられてきました。たとえば、武士主君に忠誠を誓う場面や、重大な過失に対する謝罪の場で形式的に行われてきました。

2.意味の重みを知る

現代では土下座は「ただの謝罪」ではなく、「人格立場犠牲にするほどの誠意」を象徴します。相手に対して強い訴えや赦しを請う行為であるため、安易に使うと逆効果になることがあります

3. 場の見極め

教養ある行動とは、状況を正しく読み、適切な手段を選ぶことです。土下座をすべき場か、あるいは言葉や他の礼儀作法で足りる場かを見極めることが、まさに「土下座教養」と言えます

4.現代社会での意味合いの変化

現代において土下座は、時に過剰、あるいは芝居がかった行為として受け止められることもありますビジネス公共の場では形式的謝罪より、誠実な言葉と具体的な改善策の提示が重視されます

5.他者尊厳尊重する視点

教養ある土下座とは、単なる自己保身や演技ではなく、相手の心情や立場への深い敬意と謝意に基づいた行動である必要があります

続けますか?

Permalink |記事への反応(1) | 21:10

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2025-03-29

中国が侵攻してきたら臣従しよう」論の危うさ

b:id:dmekaricompositeです。

日本政府台湾有事念頭沖縄離島避難計画をまとめる、という記事b:id:y-mat2006さんが

トランプ政権米軍が当てにできないし、今更核兵器開発は間に合わないから、ここは米国との同盟を捨てて中国に臣従するしかいかも。白人優遇米国に対向するためアジア人による枢軸と言う大義名分は一応ある。」

https://b.hatena.ne.jp/entry/4768141509559374561/comment/y-mat2006

というブコメを書きました。私はそれに対し

中国に臣従しようとか言ってるid:y-mat2006ドン引きhttps://b.hatena.ne.jp/entry/4768141509559374561/comment/dmekaricomposite

ブコメに書きました。

するとb:id:y-mat2006さんから

精神論以外で、核兵器を持っている相手にどれだけ徹底抗戦ができるのか知ってたら教えて欲しい。」

https://b.hatena.ne.jp/entry/4768169985746605537/comment/y-mat2006

というメタブが送られてきました。

その返事ですが100字ではおさまりきれないのでこちらで。私はズブの素人なのでb:id:Ereniさんやb:id:cider_kondoさんのような軍事・諜報マニアから見たら間違いだらけかもしれないけどとりあえずの所感。

1.核保有軍事大国が常に戦争に勝つとは限らない

詳しいことはわからないけどベトナム戦争とかソ連アフガン侵攻が大国勝利に終ったかというとそんなことはないわけで。最近アメリカアフガニスタンから撤退した。

もちろん中国に勝てると楽観しているわけではありません。どうすれば勝てるかなんて私にはわからない。しか歴史的事実として大国の常勝ではない。

2.それウクライナに今すぐロシア降伏しろと言ってるようなものでは?

保有軍事大国ロシアに侵攻され戦っているのが今のウクライナ。この状況で、大国侵略されたら臣従しようなんてよく言えるなと思ってしまますトランプと同レベルじゃないの!

3.中国降伏して無事で済むと思ってるの? 

チベットウイグル香港がどうなったかロシア降伏した場合もそう……。大日本帝国アメリカ降伏した時のように上手くいくわけがない。

4.侵略戦争のなにが大義名分

アジア人による枢軸という大義名分」ってほんと意味不明侵略戦争は悪です。まさか八紘一宇は正しかったとでも言うつもりなのか。

5.「臣従」という言葉を使う神経がわからない

臣従――臣下として主君につき従うこと

なんでそんな奴隷根性なんだろう。万が一侵略されたとしても臥薪嘗胆気持ちでいきたい。

なにが臣従だよ!

Permalink |記事への反応(23) | 09:48

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2025-03-23

anond:20250322234735

でも光秀の主君織田信長じゃん

じゃあ命じさせたのは信長可能性高いんじゃないの?

光秀が信長裏切るって知ってるの現代の人だけだよ

Permalink |記事への反応(0) | 04:50

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2025-03-19

侍=社畜説、マジで美化するのやめろ

侍ってさ、映画とかでカッコよく描かれてるけど、ぶっちゃけ現実見ればただの社畜と変わらないよな。侍だって生きるために必死だったはずなのに、キレイ事で塗り固められてるのがどうしても気に入らないんだよ。

主君に命預けて、逆らえば切腹死ぬだって厭わないとか言うけど、それって生き残るための選択だっただけだろ。現代社畜だって会社のためにプライベート捨てて、上に歯向かえない空気の中で残業してる。どっちも自分を殺して必死にしがみついてる姿は一緒じゃん。

忠義とか武士道とか持ち上げて美しいって語るけどさ、そんなの後から作られた幻想だよ。侍は戦場で血まみれになりながら、主君に使い潰されてただけ。社畜も似たようなもんで、休みなく働かされて褒め言葉で誤魔化されてる。どっちも生きるために我慢してる現実を、なんでカッコいいって言い換える必要があるんだ?

侍を神聖視してキレイ物語に仕立てるの、ほんとやめてほしい。生きるのに必死だった人間が、ただただ搾取されてたって事実直視しろよ。社畜と一緒なんだからさ。

Permalink |記事への反応(2) | 22:17

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2025-03-14

さす九(鎌倉時代編)

九州に関して、都会から偏見という意味普遍的な特徴があるならば、昔から同じことを言われているだろうと思い、「人国記」から九州の個所を引っ張ってきた。

これらの中で現在にも残っているような特徴があるならば、地域性であり時代性で変化するのは難しいんじゃないかな。

福岡県北西部(筑前)

華美で派手な風俗が目立ち、人々の性格や考え方が十人十色。一方で物事最後まで成し遂げるのが難しい傾向がある。酒や遊興を好む人が多く、全体的に個人欲望を重視する風潮が強い。そのため親子の縁を絶ったり、他人を親より大切にする行動が一般的であり、そうした風習には問題がある。

福岡県南部(筑後)

実直で堅実な人が多く、十人中八人はそういった性質を持つ。常に義理道理について語り合い、損得をしっかりと考慮し、無駄遣いを控える傾向がある。そのため、言葉を飾ることは少なく、簡潔で実質的。一方で、一部には善悪判断曖昧で、理に合わない行動をとる人も存在する。この地域の堅実さは柔軟さを欠く石のようで、割れれば元に戻らない性質のようだ。

福岡県東部(筑豊)

性質が多様で、馬で例えるなら名馬もいれば、曲がった馬(問題を抱えた馬)もいる。信念がしっかりと定まらず、生死を論じる場面においても「人間として死ぬことが大切だ」という考えが薄い。忠義や孝行のために命を捨てる者もいるが、多くの人は感情に流されやすく、不合理な行動が目立つ。理を知りながらも道を外れる傾向があり、そのため「曲馬の国」とも言える。ただし、気質の弱さを克服し、高い志を持つ人々も存在し、彼らは非常に尊敬に値する。

大分県(豊後)

閉鎖的で偏った気質を持つ人が多く、死を軽んじるような行動が目立つ。理を知りながらも誤った道を進む人や、感情衝動に流される人が多い一方で、まれに高い志を持ち、尊敬に値する人物存在する。特に武士の間では、勇気を重んじながら理を欠いた行動が見られる傾向がある。

佐賀長崎(肥前)

人々は勇気に優れ、義理を重んじ、命を惜しまない傾向が強い。上の者は下を哀れみ、下の者は上を敬う風習があり、庶民主君のために命を捨てることを常に志としている。一方で、温和さや穏やかな心に欠ける部分があり、表現は粗野なところがある。しかし、人々の協調調和の面では優れた点も見られる。

熊本(肥後)

肥前国(佐賀長崎)に似ているが、勇気に関しては劣る部分がある。一方で、意地や気質に関しては優れている。しかし、知恵があり分別が多いことで、個々人の考えや思慮が多様化し、全体として調和することが少なく、意見や行動が二つ三つに分かれる傾向がある。そのため、肥前国(佐賀長崎)と比べると、全体的なまとまりや安定感において大きく劣る。

宮崎(日向)

無秩序で法を守らない行動が多く見られる。衝動的で自己中心的な考えに従う傾向があり、自らの行動が正しいと考える人がいる一方で、それを否定する意見があっても受け入れようとしない。また、他人道理を説いても耳を貸さず、結果として言い争いが生じ、最終的に争いが命に関わる結末を迎えることが多々ある。このような風潮は非常に卑しいもので、人倫道理理解しない行動が多いことが嘆かわしい。さらに、「死ぬことこそ善である」と考える風潮もあり、非常に危険で恐ろしい特徴。

鹿児島(大隅薩摩

「死」を重んじ、男性死ぬことを道徳と考えている。主従の作法や礼節も守られておらず、武士たちは主君の名を知って俸禄を受け取ることを当然とし、百姓たちは地頭を単なる存在として認識しており、礼節を欠いた行動が多く見られる。戦場での死も忠義からではなく慣習的なものとされている。また、日常生活(平和とき)では、主君がきちんと座る一方で、家臣たちは足を伸ばしたり立ち上がったりしながら主君と話すことがあり、このような礼節を欠く風俗は末世の特徴である

Permalink |記事への反応(0) | 21:49

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2025-02-06

徴兵(ちょうへい)」ではない「微兵(びへい)」の実際の用例

明治18年大日本人辞書渋川義勝』

我逞兵皆な君に小田原に従ひ微兵を以て対抗する最も難しと為す如ず

主君が不在のあいだに城を攻められ、留守居役の武将が「我らの精兵は主君に従って小田原にいる、残ったわずかな兵で対抗するのは難しいだろう」と言っているようだ。

明治24年日本軍人用文白虎隊殉難之士を吊ふ文』

東藩一団の微兵を以て百日の久しき天下の大勢を廓外十里の野に困ましめしこと亦以て故へあるなり識るへし

東北の藩のわずかな兵をもって明治政府の軍とよく戦ったのには理由があることを知るべきである」といった感じだろうか。ちゃんと「びへい」とふりがながあるので「微兵」であることに間違いない。

明治24年桶狭間戦記』

レノ大兵ニ我微兵ヲ以テ向ハンコト其利アルヘカラス

「あの大軍に私がわずかな兵をもって立ち向かっても利益はないだろう」といった感じ。

明治26年日本戦史 長篠役』

縦令信長請に応せすとも我今軍を出さすんは貞昌か死亡眼前に在り是を救はすして豈弓矢の本意ならんや然れとも微兵を以て大軍に当ること容易に非らす

徳川家康が「たとえ信長が援軍に応じないとしても、私がいま軍を出さなければ(奥平)貞昌の死は目前であり、これを救わなければ武士として失格だが、とはいえわずかな兵で大軍に当たるのは容易ではない」と言っている場面。

明治26年日本戦小牧役』

殊に去年長久手戦の日龍泉寺にて微兵を率て吾三万八千の大軍に並んで押行き火砲を発し武威を奮ふ時忽ち撃捕ふへし

家康使者として秀吉に謁見した本多忠勝を、「特に去年の長久手の戦いで、(忠勝は)龍泉寺わずかな兵を率いて、私の三万八千の大軍相手活躍していたときは、すぐに討ち取れと言ったものだが、今はもう講和を結んだので、家康の家臣は私の家臣も同じだ」と秀吉が称えている場面のようだ。

明治44年日本歴史文庫 四戦紀聞尾州長久手戦記』

今従兵僅か七八騎に過ぎず。此微兵を以て大敵に向ひ、横死して何の益かあらんや。

桶狭間戦記と似たような文章。四戦紀聞の成立は1705年らしい。

大正2年『時事評論本多平八郎忠勝』

家康御家人等は味方の微兵を以て猛勢の朝倉に向かはせ給ふことを聊かも憂苦せず

姉川の戦いの場面か。「家康の家臣たちは味方の兵が少なくても朝倉の軍に立ち向かうことをまったく恐れなかった」みたいな感じか。

大正5年国史叢書朝鮮征伐記』

剰へ今度日本関白秀吉小国微兵を憚らず、清正・行長・長政・隆景等の将士を先鋒とし、朝鮮屠殺す。

中国視点で「あまつさえ秀吉は、日本小国で、兵がわずかであっても大人しくせず、朝鮮侵略した」みたいな感じか。朝鮮征伐記は1665年の成立だが、だいぶ怪しい史料ではあるらしい。

大正6年大日本史丹羽歴代年譜』

此度大坂陣長重手エ得ル首級都合十四、是僅ナリト雖モ、長重討死ニ決シ、微兵ヲ以テ粉骨ヲ尽シタル戦功ハ、具ニ上聞ニ達シ公籍ニ載ラレ、且諸侯伯知之所也

大坂の陣で丹羽長重はそれほど首級を挙げることはなかったが、長重が討ち死にの覚悟を決めてわずかな兵で頑張ったことは、みんなが知っているので安心してください」といった話か。丹羽歴代年譜っていつ成立したんだろ。

大正7年『泗川新寨戦捷之偉蹟』

忠恒公ハ本丸ヘ入此合戦味方纔ノ一千有余ノ微兵ヲ以テ敵ノ百倍ノ猛勢ニ接シ衆寡ノ勢天地懸隔ストイヘドモ其戦略図ニ中リテ一挙ニ大敵ヲ鏖殺ス

朝鮮出兵で「島津忠恒が一千あまりわずかな兵で百倍の敵を皆殺しにした」という話。

大正7年江戸一夢林翁戊辰出陣記』

天朝ニ奉哀訴社稷ノ血食ヲ謀ラントノ志願ニテ微兵ヲ挙ケ同志ヲ伴ヒ甲州黒駒迄到シ処田安中納言殿ヨリ説諭ノ趣有

朝廷に訴えて幕府を残せないかわずかな兵を挙げて同志を伴って甲州黒駒まで至ったが田安中納言(徳川慶頼)に諭された」でいいのかな。一夢林翁というのは林忠崇という人物のことらしい。

昭和以降は略。

今回は「微兵を」で検索しただけなので「微兵の」とか「微兵たる」とか「微兵にて」とか他にも用例はあろうと思う。

文語調の古めかしい文章には多く登場している一方で、口語としてはまず見かけず、昭和以降ともなるとほぼ古文書引用とかでしか出てこない、という印象。

ともあれ「徴兵(ちょうへい)」ではない「微兵(びへい)」という言葉がかつて存在していたことは確実で、「OCRの読み取りミスによる存在しない言葉である」と切り捨てるには惜しいのではないかと思った次第。

Permalink |記事への反応(1) | 09:53

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2025-02-04

忍たまが大流行りしてる今、いい加減原作者の裏垢を何とかして欲しい

映画始まって今めっちゃTwitter忍たま見るようになった。自分も昔好きだったので嬉しいな〜と思ってた。けど今日たまたまオススメ欄見たら忍たま関連ツイートとして原作者の裏垢だって言われてる『地虫』の発言が一オタク解釈ツイートみたいな扱いされて回って来て、なんかバズってるし、この大流行りにかこつけてこのアカウントが結局原作者なのかどうかはっきりさせて欲しいな〜〜〜〜って思った 新規の人あれ普通に解釈ツイと思ったんかな

因みに地虫垢の当該発言はこれ(https://x.com/qbqjof58ldmahdx/status/1886301359093453017?s=61&t=wPcKMX6RK44UuGez0gaR8Q

「半助」を‘ 偽名 ’という人が多いけど、違うと思う。山田先生が‘ 名付けた ’のだから、「偽名」ではなく、新しい彼の名前である、と思う。実際、あの時代主君名前をもらったり、烏帽子親に名前をつけてもらったりするのだから

ツイートの内容はまあそうなんだ、ぐらいなんだけどこれ原作者です〜って明かして言った方が絶対に良くない?因みにヲチがざわついてるぽかったから見に行ったらアニメイトにも一オタクお気持ちなんですけど……みたいな程でなんか言ってて笑った。普通に原作者から訂正してくださいで良いじゃん。

いやここまで地虫垢が原作者だと思って述べてるんだけど、別に明言されたことないしなんか古参オタク内の暗黙の了解みたいなキモさで放置されてるアカウント普段忍たま関連のツイート同人含む)か反ワクとか政治系のやつリツイートする垢。BL描く同人者ともガンガンつるんでる。これマジで原作者だったら嫌すぎるから信じたくないんですけど(去年の夏に尼崎うどん屋とか観光団体?に誹謗中傷送って潰してたし)、昔からこれ原作者だって言われてるし謎にミュ廃油と繋がってるからまあそうなんやろなという感じ 検証Twitter検索かけたらすぐ出てくるレベルなんで見てください ツイ消しいか結構そのまま残ってんのも多い

マジで原作者じゃないんだったら原作者に対する名誉毀損すぎるので、さっさと明かして欲しい。設定に対するお気持ち語りたいんだったらそれこそ堂々と原作者ですーってやれば良い話じゃないんか。この辺ずっと気持ち悪くて作品ごと嫌いになった時期あったんで、この大ブームに乗ってなんか爆発してくれんかなと思ってる

まあもう原作終わってるし原作無くてもアニメ勝手にずっと続けられるだろうから、良い加減退いてくれって感じ。原作者として公式垢作って色々語ってくれるなら結構嬉しいかも でも古参オタク達みんな分かってんのにダンマリでずっと来てんの普通にキモい界隈だな〜って思います

Permalink |記事への反応(1) | 23:30

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忍たまが大流行りしてる今、いい加減原作者の裏垢を何とかして欲しい

映画始まって今めっちゃTwitter忍たま見るようになった。自分も昔好きだったので嬉しいな〜と思ってた。けど今日たまたまオススメ欄見たら忍たま関連ツイートとして原作者の裏垢だって言われてる『地虫』の発言が一オタク解釈ツイートみたいな扱いされて回って来て、なんかバズってるし、この大流行りにかこつけてこのアカウントが結局原作者なのかどうかはっきりさせて欲しいな〜〜〜〜って思った 新規の人あれ普通に解釈ツイと思ったんかな

因みに地虫垢の当該発言はこれ(https://x.com/qbqjof58ldmahdx/status/1886301359093453017?s=61&t=wPcKMX6RK44UuGez0gaR8Q

「半助」を‘ 偽名 ’という人が多いけど、違うと思う。山田先生が‘ 名付けた ’のだから、「偽名」ではなく、新しい彼の名前である、と思う。実際、あの時代主君名前をもらったり、烏帽子親に名前をつけてもらったりするのだから

ツイートの内容はまあそうなんだ、ぐらいなんだけどこれ原作者です〜って明かして言った方が絶対に良くない?因みにヲチがざわついてるぽかったから見に行ったらアニメイトにも一オタクお気持ちなんですけど……みたいな程でなんか言ってて笑った。普通に原作者から訂正してくださいで良いじゃん。

いやここまで地虫垢が原作者だと思って述べてるんだけど、別に明言されたことないしなんか古参オタク内の暗黙の了解みたいなキモさで放置されてるアカウント普段忍たま関連のツイート同人含む)か反ワクとか政治系のやつリツイートする垢。BL描く同人者ともガンガンつるんでる。これマジで原作者だったら嫌すぎるから信じたくないんですけど(去年の夏に尼崎うどん屋とか観光団体?に誹謗中傷送って潰してたし)、昔からこれ原作者だって言われてるし謎にミュ廃油と繋がってるからまあそうなんやろなという感じ 検証Twitter検索かけたらすぐ出てくるレベルなんで見てください ツイ消しいか結構そのまま残ってんのも多い

マジで原作者じゃないんだったら原作者に対する名誉毀損すぎるので、さっさと明かして欲しい。設定に対するお気持ち語りたいんだったらそれこそ堂々と原作者ですーってやれば良い話じゃないんか。この辺ずっと気持ち悪くて作品ごと嫌いになった時期あったんで、この大ブームに乗ってなんか爆発してくれんかなと思ってる

まあもう原作終わってるし原作無くてもアニメ勝手にずっと続けられるだろうから、良い加減退いてくれって感じ。原作者として公式垢作って色々語ってくれるなら結構嬉しいかも でも古参オタク達みんな分かってんのにダンマリでずっと来てんの普通にキモい界隈だな〜って思います

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忍たまが大流行りしてる今、いい加減原作者の裏垢を何とかして欲しい

映画始まって今めっちゃTwitter忍たま見るようになった。自分も昔好きだったので嬉しいな〜と思ってた。けど今日たまたまオススメ欄見たら忍たま関連ツイートとして原作者の裏垢だって言われてる『地虫』の発言が一オタク解釈ツイートみたいな扱いされて回って来て、なんかバズってるし、この大流行りにかこつけてこのアカウントが結局原作者なのかどうかはっきりさせて欲しいな〜〜〜〜って思った 新規の人あれ普通に解釈ツイと思ったんかな

因みに地虫垢の当該発言はこれ(https://x.com/qbqjof58ldmahdx/status/1886301359093453017?s=61&t=wPcKMX6RK44UuGez0gaR8Q

「半助」を‘ 偽名 ’という人が多いけど、違うと思う。山田先生が‘ 名付けた ’のだから、「偽名」ではなく、新しい彼の名前である、と思う。実際、あの時代主君名前をもらったり、烏帽子親に名前をつけてもらったりするのだから

ツイートの内容はまあそうなんだ、ぐらいなんだけどこれ原作者です〜って明かして言った方が絶対に良くない?因みにヲチがざわついてるぽかったから見に行ったらアニメイトにも一オタクお気持ちなんですけど……みたいな程でなんか言ってて笑った。普通に原作者から訂正してくださいで良いじゃん。

いやここまで地虫垢が原作者だと思って述べてるんだけど、別に明言されたことないしなんか古参オタク内の暗黙の了解みたいなキモさで放置されてるアカウント普段忍たま関連のツイート同人含む)か反ワクとか政治系のやつリツイートする垢。BL描く同人者ともガンガンつるんでる。これマジで原作者だったら嫌すぎるから信じたくないんですけど(去年の夏に尼崎うどん屋とか観光団体?に誹謗中傷送って潰してたし)、昔からこれ原作者だって言われてるし謎にミュ廃油と繋がってるからまあそうなんやろなという感じ 検証Twitter検索かけたらすぐ出てくるレベルなんで見てください ツイ消しいか結構そのまま残ってんのも多い

マジで原作者じゃないんだったら原作者に対する名誉毀損すぎるので、さっさと明かして欲しい。設定に対するお気持ち語りたいんだったらそれこそ堂々と原作者ですーってやれば良い話じゃないんか。この辺ずっと気持ち悪くて作品ごと嫌いになった時期あったんで、この大ブームに乗ってなんか爆発してくれんかなと思ってる

まあもう原作終わってるし原作無くてもアニメ勝手にずっと続けられるだろうから、良い加減退いてくれって感じ。原作者として公式垢作って色々語ってくれるなら結構嬉しいかも でも古参オタク達みんな分かってんのにダンマリでずっと来てんの普通にキモい界隈だな〜って思います

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2025-01-20

anond:20250120133454

小姓がエリートなのは若いから主君と一緒に行動して将来の腹心になることを期待されているからだろ。

弥助が「若いから信長に小姓として仕えていた」わけではないのは当たり前なんだから

当然ながらそんな「弥助はエリートとしての小姓の扱いだった」と言ってるわけではない。

といって道具持ちはサムライでもなんでもない下賤の者にさせる仕事でもない。

弥助が一定地位を認められていたのは明らかだろう。

という話をしている。理解が難しいか

後世の素人が「自分コイツ武士扱いしたいからこれは扱いとしては武士でいいだろう」でごり押ししてんのね

それから「弥助は武士になった」うんちくは誤解あるいは早漏勝手に確定事項として広めたやつがいるのもはっきりしている

最初につけたレスを読んだか?

ここではそんな話はしていない。

俺と話をしながら、想像でつくりあげた仮想敵のほうを向いて戦う癖はやめておけな。

ちなみにロックリーでさえ「弥助がサムライだったというのは確定事項ではない」と言っているぞ。

Permalink |記事への反応(0) | 13:46

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2025-01-10

ギャルオタクくん、泣いて馬謖を斬るって知ってる? 」

ギャル:「オタクくん、『泣いて馬謖を斬る』って話、知ってる~?」

オタク:「あー、それ知ってます!なんか、愛する部下でもミスしたらバッサリ処分するっていう、上司の厳しさを教える話ですよね?」

ギャル:「ぶっぶー!それだけやないんよ~。ちゃんと聞いてって!この話、もっと深い意味があるんよ。」

オタク:「え、そうなんですか?教えてください!」

ギャル:「この話の舞台三国時代の蜀って国なんやけど、諸葛孔明っていう超頭いい人が、自分の愛弟子馬謖って子を処刑する話なんよ。」

オタク:「ミスたか処刑…やっぱり厳しい話ですね。」

ギャル:「それがね、ただのミスやないんよ!孔明が『街道守っとき絶対勝てる!』って命令したのに、馬謖は『高いところが有利って兵法書に書いてあるし!』とか言って、命令無視して丘の上に陣取っちゃったの。」

オタク:「え、それダメなんですか?高地が有利って基本じゃないですか?」

ギャル:「そやけど、今回の条件では街道を守るのが絶対やったんよ。街道守らんと、蜀が滅ぶくらいヤバい戦いだったのに、馬謖自分知識をひけらかしたかっただけで命令無視。結果、敵に街道突破されて蜀のピンチ!」

オタク:「あー…それは確かにヤバいですね。命令無視アカン…」

ギャル:「せやろ~?だから孔明処刑せざるを得んかった。でもね、泣いてた理由ポイントなんよ。」

オタク:「泣くほど愛してた弟子処刑するから、ですよね?」

ギャル:「それもあるけど、もっと深い理由があるねん。孔明って馬謖めっちゃ買ってたけど、主君劉備生前に『あの子、口だけのタイプやで』って忠告してたんよ。それを無視して馬謖を抜擢した結果、命令も軽視されて大失敗。つまり孔明自分ミスも痛感して泣いてたんよ。」

オタク:「なるほど、自分責任も感じてたんですね…」

ギャル:「そう!『泣いて馬謖を斬る』って、規律のために処分するだけやなくて、責任者が自分の失敗を反省するって意味も含まれてるんよ。それがほんまに大事ポイントやで!」

オタク:「なんか深い話ですね…。厳しさだけじゃなくて、自分省みる姿勢が大切なんですね!」

ギャル:「そゆこと~!だからオタクくんも、もし後輩とか部下がミスしても、まずは自分がどう指示したか振り返るのが大事やで!」

オタク:「わかりました!ギャルさん、ほんとにわかやすい…ありがとうございます!」

ギャル:「えへへ、どういたしまして~💖!」

https://anond.hatelabo.jp/20250109175915

Permalink |記事への反応(2) | 09:29

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2024-11-16

anond:20241116075901

嫌われて主君を守るのも家臣の役目 オーベルシュタインみたいな

Permalink |記事への反応(1) | 23:13

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2024-11-13

俺史上、最も良かったエロ同人ゲーム8選

去年くらいかエロ同人ゲーム(「ジーコ」という業界用語がある)の世界にハマって、DLサイトバンバン買っては遊んできた結果、これは!と思ったものリストアップする

なお、俺はショボいMacBook仮想マシンを入れて無理矢理Windows向けのゲームを遊んでおり、プレイ環境は信じられないほど悪いため、まっとうなスペック必要ゲームについてはそもそもプレイできていないという点には注意が必要

ゲーミングPCを買って、3Dエロゲームをやる

それが俺の目下の目標かもしれない

魔法少女セレスフォニア

概観

名前のとおり、魔法少女モノだ

高校生魔法少女であるアマネちゃんとなって、怪人と戦っていく その過程で色々とエロい目にあう

個人的には、全体的なバランスを見たときもっとも出来がいいと思うのがこのゲーム

ボリュームが高くて、自由度があって(やりたいことがやれて)、エロクオリティゲームクオリティが両立されている

エロ同人ゲームなのに、クリア後にしばらく時間をおいてまた始めたりすることがある

なんなら俺はDLサイト版に加えてSteam版も買って、中国人有志が作った大型modを怪しい海外コミュニティに上げられていた怪しいクラウドから落として、英語翻訳パッチをあてて英語で3週目をやっている そのくらいの熱を注げる作品

こんど次回作体験版がでる予定で、マジで楽しみ

エロ要素

現代モノ、魔法少女モノとして欲しい要素をほとんど取り揃えている感じで、シチュ網羅性が高く、またエロシーンそのものの質も高くて、端的にいってシコれる

個人的ポイントが高いのが、戦闘に組み込まれエロや、雑魚的に負けてしまうと見られる、されたことのログランダムに流れていく形での"敗北者の末路"エロ自分で匙加減を選べる公園露出イベントや、電車でのミニゲーム的な痴漢エロなど、インタラクティブだったりゲーム要素を取り入れたりしているシーンが多いところ

シーンに入ったら決まったテキストCG紙芝居再生されて終わり、というだけではないシーンの数がそれなりにあるのが、セレスフォニア世界に生き生きとした風を吹き込んでいるように思う

舞台となる街のエチノミヤ市とかいうクソみたいな名前もかなり好きです

竿役としてはなにせ種蒔先生がよかった

種蒔先生との一連のシーンはもう、僕の心のど真ん中という感じで、時折思い出してはシーンを見にいくことがある

ゲームプレイ

普通にRPGとしても面白くて、敵を倒して得た、金とも経験値とも違うリソースを使ってスキル武器を強化していく要素が楽しい

じっくりやれば主人公がクソ強くなり、高難易度でも戦闘で負けようがないくらいになってくるのも愛嬌ひとつですね

そんで、導入のハードル結構高いんだけど、通称CNmodと呼ばれる上述のModもかなり良い

原作では結構、本気で魔法少女としてのロールプレイをやってれば引っかかりようのない罠とか、かけられようのない呪いみたいなのがあるんだけど、そのあたりに手を加えてくれて、クソ強くなってもう負けねえわと慢心してるところでガチの敗北を味わされたりするので、チンチンに良い

余裕で勝つつもりでボスに挑んだらいきなり弱体化の首輪をつけられて追い込まれ、負けたとき、俺の心は完全にセレスフォニアになっていた

夏色のコワレモノ

概観

今の俺のメインの性癖(誤用)はNTRで、なかでもこう、「男主人公目線寝取られていることを匂わせるものだけを見せられる」的なのがすげえ好きなんだけど、じつはそれに本格的に目覚めたのはこの作品きっかけだと思う

素晴らしい作品です

ほぼNTRシーンのみのNTRゲーで、現代田舎町を舞台に幼馴染と過ごすひと夏の青春、そこに忍び寄る間男達の影……という感じだ

エロ要素

なんせ男主人公で、直接的なエロシーンは回想部屋的なところでしか見られない(寝取られルートに入っていても、ラストを除けば直接のエロシーンを見ずにクリア可能)というところが素晴らしい

没入感が違うんだ

幼馴染をほっぽって村をブラついてたら、幼馴染がきったねえ浮浪者みてえなエロオヤジの住んでる小屋に入っていくのを目撃してしまい、近くに寄ってみると衣擦れの音とか微かな嬌声が聞こえるんだけど、実際に何が起こっているのかは分からない そういうのを重ねていける

チンチンが…爆発する!! 

ゲームプレイ

RPGの形をとってはいものの、実態としてはアドベンチャーに近いため、難易度とかそういう概念はないんだけど、その中でちゃんと「これは俺の選択だ」と思えるようなつくりになっていて、この形式作品としてはちょっとこれ以上の正解は出せないんじゃないかと思う

ぐるぐる痴漢電車

概観

作品サムネイルマジでウンコみたいであることで有名な作品

しかし名作とされていて、なにせ内容がいい

内容がいいっつうか、まあ、エロいですよね

エロ要素

毎朝電車で乗り合わせる美少女マークして、ひたすら痴漢する それだけだ

ストーリー的にはちょっとしたツイストがあって、シンプル現実性犯罪としての痴漢を描いているわけではない

俺は現実にはぜってえ痴漢とかやりたくない(相手気持ちを思うと申し訳なさすぎてチンチンが勃つどころではない)んだけど、今作では序盤から「これはただ性犯罪者がなんの縁もない被害者無差別に襲っているわけではなさそうだぞ」というのを感じさせてくれるので、ノりやすかった

実際のところこのゲームですら最初のほうはやや躊躇があったというか、「何もしない」を何回か選択したりもしてたんだけど、そういうこともできる作りになってるのもイイ要素ですよね

通学電車という限られた時間の中で、また衆人環視という制限された条件の中で、こっちを敵視している相手を少しずつ懐柔していく まあファンタジーなんだけども、ファンタジーとして乗っかれるだけの強度があるんですよ

チンチンが勃つんですよ……

ゲームプレイ

選択肢(どこをどう触る、あるいは何もしないなど)を選んで痴漢をしていく、ひとつ行動するたびに時間が経ち、また周囲からの注目度も変動する

周りにバレないように、限られた時間のなかで何を成せるか そういうゲーム

ループものでもあるので、一回あたりの時間は限られているとはいえ日数は無限で、ゲームオーバーにもなり放題 かなりforgivingな作風

難易度設定は「じっくり」がおすすめで、それはエロには「溜め」が大切だという俺の信念に基づくもの

妹せいかファンタジー

概観

同棲モノの雄だ

同棲モノのジーコには四天王的な存在があり、その一角なんだが、俺にはこれが一番刺さった

同棲モノにして妹モノだ

エロ要素

同棲している妹に夜這いをかける 基本的にはそれがメインだ

昼のパートで妹との心理的距離を縮める一方、寝ている間に身体を触ったりもする(睡眠薬を飲ませて無理やり襲うみたいなこともできるらしいが、俺はやってみたことがない)

ファンタジー世界に生きるカスの兄となって、冒険者をやりつつ妹を手籠めにする そういうゲーム

全然手籠めにしないこともできる それもいいところだ

わかりますかね 妹に手を出してるのは不可抗力でもなんでもなく、俺がクズからなんですよ そこが徹底されてるのが嬉しいですよね

ゲームプレイ

ときメモとかパワプロ的な感じなんだと思う(どっちもやったことない)

日数経過式で、選択肢を選んで能力を高めたりしつつ、要所要所のイベント(バトル)をこなす

それもやりつつ妹にも手を出さなきゃいけないってのがツライところだな

実際バトルのバランス結構シビアなので、妹に手を出してたら強くなりきれずに詰む、みたいなことは全然ありうる感じがする

性欲に負けず、鍛錬に励め!

Lilitales

概観

レジェンド級のジーコ

レジェンドってことはまあ、古いってことでもあるんだが、いまでも全然現役でいけると思う

騎士ルナとなって(なお、エル・ブランカという家名には個人的に思うところがないでもない…)、攫われた主君親友である王女を救う、という王道ファンタジー

全体としてTRPGとかDRPGとか、そういう昔の(古き良き)ゲームの影響を感じるのが特徴だ

エロ要素

マジメにやっても負けうる、初見殺しの多い戦闘

負けたときの敗北エロシーン

これがいいですね

シチュの数とかはそんなに多くないんだけど、なんというか精選という感じがする

心に響くシーンがあるだろうと思う

ゲームプレイ

ジーコとしては歯応えがあるほうだと思う

ボス戦で普通に負けうるので注意が必要

しかし、やっぱ、普通に真面目に戦ってギリギリ負けてエロシーン、というのがいちばんチンチンにくるからホントいいバランスだと思う

ホントいいバランスなんスよ……

駆錬輝晶 クォルタエメロードEG

概観

戦闘エロに特化した作品

自分普通に戦ったらまず負けないクソ強魔法少女なのに、卑劣エロ攻撃で少しずつ戦力を削られて、気がついたら手も足も出なくなってしまっている

ゲームからできる表現 ゲームからできる表現

エロ要素

戦闘エロ(戦闘中に敵からエッチ攻撃をされる要素) これにつきる

全ての雑魚的が固有のエロ攻撃をしてきて、差分の数がすごい

コンシューマーゲーでもあまり見ないような、コマンドバトルとテキストシームレスな融合がポイント

そしてこのゲームエロ要素はゲームプレイに直結している

長いダンジョンに、敵の仕掛けた罠を解除するための仕掛けが散財している

解除して回るのは正直めんどくさい(多分意図的にめんどくさくなるように作ってある)

めんどくさいから横着する 俺はクソ強いんだから、多少の罠くらいなんとかなるという慢心が裏にある

はたして罠を使われて、少しずつ追い込まれ

アレ…これやばくね?となる

そのとき、チンチンが勃っているのだ

ゲームプレイ

上述のとおり、ゲームプレイエロ要素に直結している

純粋RPGとして見るとめんどくさい部分もあるが、そのめんどくささにも意味がある

ミラージュの離反

概観

これはかなり最近出た作品で、広く知られた名作ジーコというほどの知名度はないが、俺には刺さった

NTRゲーだ

俺のことが大好きな最強褐色従者が寝取られ

その一方で、俺はあきらかに怪しいサキュバスっぽい女の子に誘惑されて、愚かにも籠絡されてしま

そういうダブルNTRテーマにしている

エロ要素も大きいが、その裏でけっこう骨太ファンタジー戦争を描いているのもイイ

エロ要素

ふたりとも心を乱されない正規ルート ②ヒロインだけ寝取られルート主人公ヒロイン寝取られルート の大きく分けて3つがある

主人公操作するパートヒロイン操作するパートがあって、それぞれの選択によって話が進んでいくんだけど、あまり厳しいフラグ管理なんかはなくて、ルート選択は俺の胸先三寸だ 

ヒロインバンバン汚されていくのを楽しむこともできるし、逆にヒロイン意思を強く持ってるのに俺だけ敵にアッサリ籠絡されて、それでヒロインの方も結局堕ちてしまう…みたいなシチュエーションをやることもできるため、一粒で2度美味しい

エロステータス的なものも完備しており、男主人公ものNTRのよさ(夜寝たら、翌朝ヒロインの性経験が増えてる…!)も味わえる

ゲームプレイ

実質アドベンチャーみたいなもので、ゲーム性はなかば飾りだ

でも正規エンドは普通にアツいRPGしててよかった

シリーズものであり、次回作が気になる!!

まれ快感

概観

これも比較マイナーで、NTRゲーだ

ファンタジー世界で、俺のことを好きなヒロインが、俺の見ていないところでチャラいクズにヤられてしまう…という感じだ

NTR展開は不可避で、そんなにボリュームがあるわけでもないが、俺には刺さりました…

エロ要素

エロステータス これにつきる

部屋にいるはずのヒロインが見当たらないな

しゃーないから寝るか…

翌朝、ヒロインステータスを見ると性経験が増えている

その美しい流れをこれでもかというほど味わえる

このゲームもまた、回想部屋でしかエロシーンを直視できないタイプ

ヒロインの性経験回数という、プレイヤーだけがメタ的に見られる数値で興奮する その素養が求められる

俺にはその素養があった

君はどうかな?

Permalink |記事への反応(1) | 22:20

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2024-10-22

名作といわれる昭和映画「はなれ瞽女おりん」(1977年)を観たので感想を書く

最近昭和ドラマ映画を観るようになった。解像度の高い映像で当時の作品をじっくり楽しめる環境が整ったこともあり、作品の細部にある仕掛けや意図が見えるようになり、改めて面白さを感じている。そんな中で観た「はなれ瞽女おりん」(1977年)は、篠田正浩監督の名作といわれる一本だ。

正直、この年齢になるまで篠田監督作品を観たことがなかったが、この映画は素晴らしかった。明治から大正にかけての日本の「原風景」を映し出すという監督意図は、見事に画面に現れていた。しかし、単に美しい風景を描くにとどまらず、登場人物人間性時代矛盾を深く掘り下げた内容に感銘を受けた。おそらく20代若いころにみていたら、おりんカワイソス以外の感想が残らず、忘れさられてしまっていただろう。年齢を重ねて初めてわかる名作というのがある。

映画の中心となるのは、瞽女であるおりん(岩下志麻)と脱走兵鶴川原田芳雄)の物語だ。二人とも社会から周縁化された存在だが、その中でもおりんの「はなれ瞽女」という立場は二重の周縁性を持っている。彼女瞽女共同体である高田の一座から追放された理由は、禁制の「男との関係」があったためだが、それは彼女自身選択ではなく、レイプによるものだった。

そんなおりんに寄り添い、導き手となる鶴川は、物語が進むにつれてその人物像の不整合が明らかになっていく。「天涯孤独」と語りながらも、家族存在がほのめかされ、ついには母親存在告白するシーンは映画クライマックスとなる。この告白が、おりんにさらなる絶望をもたらす。

時代背景と家制度矛盾

この物語が描かれる背景には、明治維新に始まる天皇を頂点としたイエ制度による国民統合矛盾がある。家父長制のもと、人々は家や国家という枠組みに縛られていた。おりんと鶴川共通するのは、このイエからの周縁性だ。

天皇を頂点としたイエ制度は、乱暴にいってしまえばそもそも江戸時代の「家中=藩」にならって編み出された。江戸時代においては「家中」が人を従わせ、結束させる機構だった。幕末の志士たちが思いつくことのできた次の時代国民統合の在り方は、やはりイエだったということだ。この点が王を承認する倫理的な神を持つヨーロッパ統治と異なっている点だ。国の危機を前にしても藩同士がいがみ合うならば、ということで、もっと大きな家中=イエにしてしまえばよい、という発想が明治維新だ。天皇を頂点として、家父長制に結合させ、国、地域共同体世帯すべてのレベルで上から下まで論理的整合する入れ子構造にするために、寺子から氏子へと転換する廃仏毀釈という荒業まで行った。イエの主従関係は、現代にいたるまで日本人のDNAとまでいえるほど根深い。嫁姑上司部下、先輩後輩など。どんなに言っていることがおかしくても絶対である、という点で共通倫理だ。この「家」の概念は、主君への忠誠のもと、等しく苦労するフィクションを生み出し、社会の不平等を覆い隠すことになった。

大正デモクラシーはそうした不条理解決する機運として盛り上がりを見せたが、やがて不況日本を襲い、財閥と大地主の利害を代弁した立憲政友会に幻滅し、人々の失望とともに大正デモクラシーは終焉を迎えるのだ。当時、腐敗した政治毎日新聞をにぎわせた。

脱走兵であることが官憲についにバレて拷問されたとき鶴川叫び「何が、国民皆兵だ。金持ち徴兵逃れで、俺が引き受けただけだ」というセリフは、その矛盾を端的に表している。明治維新で構築された家制度矛盾を背景に、映画鶴川叫びやおりんの境遇を通じてその時代不条理を描いている。

また、瞽女たちが社会の中で次第に居場所を失っていく様子もこの映画は巧に表現している。鉄道の普及が、農村部を含め人々の娯楽へのニーズの変化をもたらし、ひいては彼女たちの文化を衰退させたことや、彼女たちが生き残りをかけて変化を迫られた様子は、急速な近代化による価値観生活の変化を象徴している。

そうした社会状況のなか、おりんは一座から破門され、「はなれ瞽女」となってからは一人で生きてゆく覚悟を決めた女性だった。旅の途中で長岡のはなれ瞽女若いころの樹木希林)と出会うシーンでは、斜陽化する瞽女文化のなかで自立を模索する様子がうかがえた。またおりんも同じ境遇のはなれ瞽女出会いを通じて、自立して生きてゆく勇気と自信を得ていたように見えた。しかしやがて愛する男との別れを契機に、おりんは猛烈な不安に襲われる。それは周縁であるがゆえの存在論的な不安だ。

男女の非対称性

この映画特に印象的だったのは、男女の「帰る場所」の非対称性だ。

鶴川官憲連行される直前、おりんは鶴川から思わぬ告白を受ける。

鶴川の、ごめん実は家族がいるんだ、という告白に、留置所の小窓にかけたおりんの手が崩れ落ちるような衝撃を受ける。このとき岩下志麻の演技すごい。

このシーンに二重写しで思い出した映画がある。それは「駅station降旗康男監督1981年)。大晦日に一人飲み屋のおかみさんと熱燗を飲むシーンでおかみさん役の倍賞千恵子がいうセリフだ。

水商売やってる子には暮れから正月にかけて自殺する子が多いの。なぜだかわかる? 男が家庭に帰るからよ。どんな遊び人もこの時期は家庭に帰っちゃうからね。

好きな男には帰る場所別にある、迎え入れてくれるホームグラウンドがある、という、この同じ寂しさがおりんを襲う。

おりんは、そのさみしさを押し殺して、よかったじゃないかあんたにお母さんがいても不思議はないと思っていた、自分もいるんだ、と幼少期に記憶の残る唄を口ずさむ。エンタメ的には、涙腺崩壊のシーンだ。

鶴川がなぜうそをついていたのか。おりんを深く愛しながらもなぜ夫婦になるのを鶴川は拒んでいたのか。これは推測だが、おそらく母親瞽女を娶ることを認めないことを鶴川はよくわかっていたからだろう。失恋でつきつけられる差別社会現実瞽女文化の衰退、はなれ瞽女であるおりんの存在論的な不安定はここに極まってゆく。

鶴川には母親という寄る辺があり、天皇を頂点としたイエ制度の中で一定の救いが残されている。しかし、おりんにはそのような場所がない。かつての瞽女共同体も失われ、彼女はどこにも属することができない存在だ。この非対称は、映画終盤の「親不知の岬」で息絶えるという結末に象徴されている。

女はひたすらアウエイを強いられ帰る場所はない。これは同時代の歌でいうと、中島みゆきの「生きていてもいいですか」「エレーン」や山崎ハコの「望郷」と同じ世界線だ。対照的に、同時代男性歌手では、何気に上京してもふるさと愛にあふれている、という世界線の歌が多い。男には、失敗してもいざとなったらふるさとに抱かれる、というまなざしだ。「母に捧げるバラード」の海援隊松山千春の「旅立ち」が典型

この男女の人生の非対称は、先日来観ていたドラマおしん」でも同様にみることができた。

おしん物語では、農民運動に熱を入れていた浩太は官憲拷問され転向余儀なくされる。夢破れ傷ついた浩太は傷をいやしに実家の世話になる。浩太の実家父親貴族院で太かったのだ。事業に失敗したおしんの夫・竜三を救うのも佐賀実家だ。一方、おしんにはセーフティネットとしての故郷はない。振り返るという選択肢は存在せず、ただただ前を向いて歩く以外に救いはなかった。

水上勉の描く世界と非常にシンクロした世界観だと思う。



映像表現演出の巧みさ

「はなれ瞽女おりん」の映像表現は見事で、セリフに頼らず映像感情や状況を語る部分が多い。例えば、鶴川告白した後のおりんの行動や、瞽女屋敷を訪れるシーンの演出は、彼女の焦燥や絶望を鮮烈に伝えている。

男の告白ですべてを悟ったおりんは、まず瞽女屋敷に向かい自分の育った場所を確かめに行く。しかし、時がたち、すでに瞽女時代は終わりを告げていた。屋敷がもぬけの殻だとわかると、男を待つことも探すこともせず、心身ボロボロになって、一人はなれ瞽女として宿場町を回る日々。おりんの着物がボロキ状態になっていることから、はなれ瞽女としての暮らしが何年も経過していることがうかがえる。この映画終盤のテンポ絶妙だ。

また、ラストシーン親不知隧道での描写は、観る者の解釈に委ねる余韻があり、深い感動を呼び起こした。私の解釈になるが、ズームアップされるトンネルの測量機器と遠くの岬に見えるおりんの着物の切れ端の遠近感は、鉄道の普及と瞽女文化終焉を見事に演出している。さすがだわ、この演出家、そしてカメラワークに感嘆ぜざるを得なかった。映像を学ぶ人にはぜひみてもらいたい作品

おりんの物語は、単なる一人の女性悲劇ではない。社会の中で周縁化される女性たちの象徴であり、家制度という枠組みの中で矛盾を抱える日本近代のものを映し出している。家父長制のもと、妻には銀行口座を持つ権利すらない時代、周縁化された存在であるはなれ瞽女の自立と恋、その挫折を通じて、その背景に潜む不平等や抑圧を丹念に描いた篠田監督の手腕に心から感服した。

篠田正浩監督が描きたかった「日本原風景」とは、単なる美しい日本風景ではなく、矛盾や悲哀に満ちた人々の生き様のものだったのではないか。この映画を観て、初めて彼の作品に触れたが、もっと多くの作品を観てみたいと思った。そして、昭和ドラマ映画が描く時代背景の奥深さに、改めて心を動かされた。

また、ドラマおしん」と時代が重なるところでは、国民統合や周縁性に関して、もう少し思うところがあるので、またそのうち増田で。


Permalink |記事への反応(0) | 11:21

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2024-10-01

アサクリシャドウズ叩かれまくりだけど楽しみだよ

叩き動画用に買った人たちが「案外面白いじゃん!」ってなって結果的に上手い方向にいかいか

二人の主人公の弥助と奈緒江のバックボーンが、本来なら敵同士になりそうなぐらいに違っているのに、どうやって協力関係になったのか、また最後まで仲違いせずにいられるのかが気になる

奈緒江は伊賀忍者史実人物藤林長門守の娘

一般の世を離れた忍の里で平和暮らし、アサクリシリーズ最強設定を付与されるほどのワザマエを持つが、織田信長伊賀攻めにより故郷と父を失う

織田信長バリバリに憎んでいる

一方の弥助

史実よりも長い時間信長と一緒にいた設定であり、奴隷育ちだったところを信長サムライとして鍛えられ、品格教養を身に着けているらしい

その信長殺害され、殺した組織を追うという設定だ

信長のことがバリバリに好き

アサクリはメインシリーズの他に外伝が色々あり、その中で過去にも日本編がある

そこでは、織田信長は「エデンの剣」と呼ばれる持ち主を覇王にするが狂わせる魔剣を手にし、その手の魔法の道具による人類への悪影響を危惧する集まりアサシン教団」に暗殺されたという設定

暗殺したのはヤマウチ・タカという僧侶アサシン

奈緒江はアサシン教団に伝わる武器アサシンブレードを身に着けているので、アサシン教団所属で間違いない

タカ奈緒江、あるいは奈緒江の仲間がタカ

もしくは外伝の設定自体まるっとなくなるかもしれない

ただアサクリは過去作との辻褄合わせをけっこう頑張っているので、タカが完全に消えることはないと思っている


信長殺害したのは奈緒江、もしくは奈緒江の仲間だろう

そんな奈緒江と弥助がどうして仲良くなれるのか

恐らくは、信長がエデンの剣によって狂ったこと、殺すほかなかったことを話し、弥助は暗殺自体は許すのだろう

信長の傍にいた弥助であれば、エデンの剣による信長の変化も知っており、その説明に納得がいくはずだ

この世界には魔法道具によって人類支配しようとするヤバイ集団テンプル騎士団」が存在し、彼らがアサシン教団の敵

弥助は主君暗殺を受け入れつつ、その原因をつくったテンプル騎士団日本から追放することを目指し、それで奈緒江と組むことを決意したのではないか

この流れは妄想なので、実際どうなるか楽しみ

多くの場面で奈緒江と弥助を切り替え操作可能システムで、ということは二人ってほぼべったり一緒にいる

最初は揉めそうだけど、どうやって折り合いつけるのか過程が気になる

弥助が最初からエデンの剣絡みを理解してたりして、別に揉めないのかな?

そもそも過去設定受け継がないならエデンの剣出ないかもしれない・・・

懸念事項はある

歴代アサクリ、プレイアブルキャラ史実人物がほぼいなかっただけで、アサシン教団側やテンプル騎士団側にはわりと史実人物いる

史実上の人気ありそうな人物が悪役だったりする

そんなことは色んなゲームでありがちではあるが、弥助騒動で「叩いてもいい作品」扱いになっている現状、「あの日本人キャラを悪役にするなんて差別路線でまた燃えるかもわからん

お市の方とか千利休とか出てくるらしいけど、特にどちらにも所属しない人かな

奈緒江になって日本のお城からイーグルダイブしたいので、くれぐれも発売中止とかするんじゃねーぞ

Permalink |記事への反応(1) | 04:01

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2024-09-16

長年の主君の妹と結婚する柴田勝家尊すぎる

漢の中の漢

Permalink |記事への反応(0) | 00:12

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2024-08-29

anond:20240828204833

主君と旅する幾つかの心得

来月1巻が出るんだが、この作品の前シリーズというべき男爵にふさわしい銀河旅行が俺は大好きで、永遠に続くものだと思ってたから終わったとき非常に悲しかった。なんなら男爵のほうを読んでくれ。3巻しかいから。

Permalink |記事への反応(0) | 07:40

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2024-08-28

anond:20240828174313

当たり前ではなかったで。ちゃん主君や家臣の了解を得んとあかんかったで。

Permalink |記事への反応(0) | 17:51

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2024-08-18

anond:20240818144155

サヨク貧乏人や弱者の味方気取ってたわりに

平成不況にまともな対策ひとつ出せなかったところに安倍ちゃんアベノミクスを打ち出して

雇用改善とか達成してしまったので、自分達が無能だと認めたくなくて無茶でもアベノミクス否定するしかないんだよな

実態がないとか非正規がーとかごちゃごちゃ言ってるけど

アベノミクス以前の地獄就活事情を知ってるやつならアベノミクス大正義であることは自明なんだよな

サヨクはなぜアベよりも早く金融緩和インフレ誘導政策を打ち出せなかったのか

アメリカならゴリゴリリベラル左派であるポールクルーグマン推していたのにな

やっぱり権威伝統を重んじる日本人左派としてマルクスではなくケインズ側に付くのは

主君への忠誠心が許さなかったのかな?

Permalink |記事への反応(1) | 19:41

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