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2025-11-27

映画ヒックとドラゴン(実写版)を見た。

いや~これはよくないですよ。

ただ最高の食材を最高のシェフが最高の調理をしただけの作品92点。

ちなみに原作小説アニメも未履修。これが初のヒックとドラゴンになりマス。

 

映像もいいし、脚本台本もいいし役者もいいし基本的にはほとんど言うことない。

ヒック役の人、繊細そうなイケメンでいい役者やわ~と思って調べたら17歳らしい。

きたる20代というハリウッド暗黒期間をうまいこと乗りこなしてほしい。

 

まずドラゴントゥースとヒックの触れ合いの繊細さがいいよね。

トゥースがどう見ても猫みたいや羽生えたイモリなんだけど、黒いぬめっとした皮膚感がリアルだし、ちょうどキモいカワイイ中間くらいでよき。仕草や態度でどんどんかわいく見えてくるのは腕やなぁ。

捕らえたところを殺そうとするも解放する→餌を持っていく→自身武装解除する→同じものを食べる→何度も餌を持っていく→触ろうとする→拒否される→目をそらして触ろうとする→触れる→お絵描きを一緒にするという非常に煩雑且つリアルな対動物懐かせプロセスを踏んでいていい仕事してるなと思った。特にこのファーストタッチで目を逸らすのがねぇ細かすぎてねぇ。野生の戦場においては目を逸らすっていうのは全面降伏なわけですよ。すべての抵抗を諦めますっていう。だからこそ、トゥースも身を委ねてくるっていう、これね!

ヒックの罠で尾翼の片方を損傷して飛べなくなったトゥースのためにヒックは人工翼を製作トゥースに乗ってフットペダルで翼を操作し飛行できるように訓練を行う。ここでどんどんヒックとトゥースの絆が深まっていくし、空飛ぶシーンの躍動感がすごい。これ映画館で見たかったわ~。

いろんなポジションを図解して思いのままにトゥースを操縦できるようになったヒックだったが、事故トゥースが操縦不能状態に陥る。その混乱の中、図解を投げ捨てトゥースに身を委ねマニュアルではなく心で「共に飛ぶ」展開も完璧すぎて鳥肌が立った。俺は今データを捨てるぞ!!(負けフラグ)

あとヒロインめっちゃ嫉妬するトゥースかわいい

 

ヒックは力こそパワーのヴァイキングの長の息子だけどひ弱で繊細。なのでヴァイキングの連中からバカにされている。俺はみんなと同じになれない別の方法で力になりたいと思いながらも、実際には同じになることに憧れている。この世界にはドラゴンマジでウジャウジャいて家畜を求めて定期的に村を襲撃し、ヴァイキングはそれに抗いドラゴンと戦いながら生きている。

 

ヒックは一人前のヴァイキングとして認められるための試練に挑むんだけど、これが「捕えられている試練用のドラゴン戦闘で御していく」試練になっていて、対策とかも提示されていてゲーム感覚でめちゃくちゃわかりやすい。デブ、女戦士チャラ男双子の6人で共に挑むんだけど、1周目の戦闘ではヒックは何の役にも立てない。雑魚からしょうがないね

しかトゥースとの触れ合いの中でヒックは戦闘方法以外のドラゴン習性を学びそれを活かして2周目の試練を戦闘以外の方法ドラゴンを御すことで攻略していく。触れ合いで相手理解することで戦いは回避できるのではないかという教訓を教訓臭くなくエンタメとして提示できているのは強い。

そしてその試練の過程を経てヒックは徹底的にバカにしていた若手のヴァイキングから強い信頼を得ていくことになる。ここで弱いながらも「力で厄災を制圧していく旧世代」と「理解で厄災と共存する新世代」のゆるく提示され、旧世代の長の父と、新世代のリーダーのヒックという構図がうっすらと示されるのもよい。

 

遠征から戻った父が息子の活躍を聞き歓喜するもその方向性は「お前もドラゴンスレイヤーとして立派な長になれ」というものであり、ヒックの価値観とは対立し、母の形見で作った「武力象徴である兜をヒックに託す。

そしてドラゴン試練の最終戦、初めて父が見守る前でドラゴン対峙するヒックは武装放棄し、父から継承した武力象徴である兜を投げ捨てる。多くの旧世代の前で「ドラゴン敵対すべき存在ではない」と示そうとするが、価値観否定された父は激昂、敵意をむき出しにしその結果ドラゴンを怒らせヒックは危機に陥る。

トゥースがヒックを救いに闘技場に乗り込み救出に成功するが逆にヴァイキングに捕えられ拘束され、ドラゴンの島への案内役にされてしまう。

ドラゴンたちはドラゴンたちで島のクソデカ長(女王蜂)に支配されており、女王蜂に捧げるために獲物を奪いに来ていたことがわかる。このあたりも強権で力で部族支配するヴァイキングの旧世代組と寄せた構図になっていて非常にわかやすい。

 

そしてトゥースを救い、ドラゴンの島へ向かった旧世代を救うために訓練生組は訓練用ドラゴンに乗って島へ向かう胸圧展開。しかドラゴンもこう見るとデブ、狂暴、チャラ、双頭と訓練生と対になってるのもニクい。ただここは個人的にはちょっと性急だなって感じるところで、お前らの間にそんな絆なかったやろってなったかな。もっと訓練生と訓練用ドラゴンの触れ合いパートいっただろ。まぁ、それ入れるとこの共に征こうのシーンのインパクト薄れるから難しいけどさ。

 

で、まぁいろいろあってヒックは父親に認められ父親ドラゴンが憎むべき敵だけじゃないことを理解してトゥース解放、クソデカドラゴンをぶっ倒すもヒックは片足を失ったのでした。おわり。ってなるんだけど、ここの大スペクタクル感は本当にすごい、絶対映画館で見るべき。俺?11インチタブレットで見ました(半ギレ)。

 

個人的にこの片足失うエンドは割と微妙だなと思っていて。もろちん片翼を失ったトゥース対応していてトゥースの片翼となっていたヒックと同じように、これからはヒックの片足にトゥースはなっていく。2人(1人と1匹だけど)で1人の完全球極体になったって表現なのは痛いほど理解できるんだけども。

作中の論理としては弱いかなって。

作中ではヒックはラストバトルで父親に認められたことですべてを手に入れて丸く収まっていた。トゥースともカンペを捨てる展開を経て心身一体の状態になっているので、ヒックが足を失うことで得るものがないんだよね。不具になることで部族の長として完全なる戦士にはなれないってことかもしれないけど、ヒックの師匠義手義足鍛冶屋だけど族長から圧倒的な信頼を得ているからそこまで大きなハンデにも見えない。なにより戦士ではないヒックを父親が認めちゃってるしね。

展開としては美しいラストだと思うんだけど、なんかこうもうちょっとうまいコネクトなかったかなって思った。

 

でもエンタメ作品としては間違いなく見て損する人誰もいないレベルの出来だと思うし、お子様の教育にもいいと思うので全盛期のディズニーくらいのパワーを感じた。やっぱハリウッドはすげぇや。

オススメアニメ版も見てみようかな。

Permalink |記事への反応(0) | 09:17

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2025-11-23

めちゃめちゃ面白い海外ドラマ教えてくれー

ブレイキングバッド

ベターコールソウル

ゲームオブスローン

このあたりに相当するような海外ドラマ教えてくれんかー

ちなみに下記のはもう見た

プリズンブレイク

ウォーキングデッド

スーツ

メディア王 〜華麗なる一族

ヴァイキング海の覇者たち

LOST

メンタリスト

とか

Permalink |記事への反応(0) | 20:06

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2025-11-01

日誌


ちょうど日本平安時代(794〜1185年) で、貴族寺社文化が華やかになっていた時期に、北欧の「海賊征服者集団イングランドスコットランドの島々をガンガン襲撃していた わけです。

その対比がすごくシュール

日本平安時代

• 都は平安京

貴族和歌書道に熱中。

武士階級はまだ台頭初期。

海外から侵入はほぼゼロ

ブリテン諸島

ヴァイキングが船で岸に着き、修道院を襲撃。

• 街や農村を焼き、時には王国征服

海上交易や略奪で国家を動かす勢力

まり日本では平和的に文化が花開いていた同じ時期に、ヨーロッパ北部では「本物のドンパチ」が日常茶飯事だったわけです。

しかも彼らは現代の「海賊国家権力」の両方を兼ねた集団

海を渡り、遠方の島々を襲撃して都市を作り、ついには王になる…。

平安時代貴族たちが「今日和歌の題材は…」なんてやっている横で、北海の船団が修道院を焼き討ちしていたのを想像すると、なんだか時空を超えたギャップに笑えます

💡面白い比較ポイント

1.文化 vs軍事

日本:雅(みやび)な文化

ブリテン武力による支配

2. 海の利用法

日本:ほぼ国内移動(川や湾)

ヴァイキング:遠洋航海・略奪・交易

3.国家形成の速度

日本平安京ゆっくり都市計画で形成

北欧:略奪→支配都市化が同時進行

Permalink |記事への反応(0) | 12:22

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2025-10-12

Netflix】ヴィンランドサガ

・一期は間違いなく面白かった

アシェラッドさんとトルケルさんが出てくるあたりは

文句なく面白かった

・2期の奴隷タイムきららは「トルフィン君がここまで

メンタル回復して…!この日々、続いて欲しい」と思いつつも7話位で視聴から遠のき

視聴再開した

・ゆうてもあの旦那のあの農場に買われてエイナルさんに会えたのは

ルフィン君の人生トップクラスの「運が良かった」ことに入る

申し訳ねえがやっぱり「物語」「コンテンツ」は

「気に入らない奴 敵を倒す」のを見るのが楽しいとこある

・2期は色とか絵の感じとか結構進撃の巨人っぽかった

・お父さんを見てるとどうしてもゲンジちゃんがよぎる

ヒックとドラゴン実写の話題からアニメ見直し

ヴァイキングものが見たくなり視聴始めた

Permalink |記事への反応(0) | 19:40

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2025-10-08

マスク「coin」

インコ単位は?」

インコ「人 アンノウン

インコ「(オプションヴァイキングごっこ

Permalink |記事への反応(0) | 09:09

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2025-05-11

[ゲーム日記]5月10日

ご飯

朝:サンドイッチ。昼:柿の種チョコ。夜:豚肉ほうれん草椎茸大根の鍋。ネギ大根おろしとポン酢の漬け汁。キムチたまご雑炊。間食:アイスハイボールサラミ

調子

むきゅーはややー。おしごとはおやすみー。

グランブルーファンタジー

英雄武器クラス5の素材集め。

ヴァイキングの5凸が終わった。

これで5凸は三つとも終わったので、次は覚醒レベル上げ。

これがまた遠そうなので地道に遊ぼう。

Permalink |記事への反応(0) | 07:50

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2025-05-10

[ゲーム日記]5月9日

ご飯

朝:なし。昼:おにぎり春雨スープ。夜:サイゼリヤ(白ワインほうれん草チキンサラダ、フォカチオ、ペペロンチーノ)。間食:柿の種チョコ

調子

むきゅーはややー。おしごとはそれなりー。

グランブルーファンタジー

英雄武器クラス5の素材集め。

パラディンの5凸が終わった。

覚醒はまだだし、肝心のヴァイキングが残ってるので先はまだまだ。

砂やダマスカスカスみたいな希少なアイテムちゃんと揃えてるから集めるだけで良いのは楽しい

マナダイバー、パナケイア、陰陽師の組も遊びたいけど、優先度が悩ましくはあるなあ。

Permalink |記事への反応(0) | 09:51

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2025-05-08

[ゲーム日記]5月8日

ご飯

朝:なし。昼:おにぎり春雨スープ。夜:人参キノコ大根ピーマンとギョニソのコンソメスープバナナ納豆冷奴目玉焼き。間食:ファミチキコーラ柿の種チョコ

調子

むきゅーはややー。おしごとはおつかれー。

偉い人が察しが悪いというか、最初の1文しか読んでないというか、文中の単語を拾ってなんか危なそうだと感じたというか、とにかく偉い人を安心させるための資料作りに勤しむ必要が出て疲れた

端的に言えたら良いんだけどそういうわけにもいかないので、言葉を尽くしたかたちだった。

ポケットモンスターサファイア(イルミーゼ単騎旅)

センリを倒しておてんき研究所に到着するまで。

イルミーゼ10万ボルト習得させて、ようやくサクサク敵を倒せるようになって楽しくなってきた。

ただ、まったくイルミーゼである意味がないので、やっぱりタイプ一致技ぐらいは欲しいし、特性ももう少し意味のある特性が欲しかったなあ。(メロメロにならないと言われても)

グランブルーファンタジー

英雄武器クラス5の素材集め。

ヴァイキングの素材が落ちずにパラディンキングに偏ってて中々進まない。

ただ砂も落ちるのでそこまで苦痛感もない。

今の砂の手持ちは21個で、まだ使い先があるのは終末250に12個、ドラポンオリジンに6個、英雄武器に5個の23個なので、後2個でおしまい

英雄武器の防御覚醒の方とか、バハルシマグナ石のメインサブ二つ入れとか、欲しいパターンはまだまだある気もするので気長に集めよう。

いや、英雄武器の防御覚醒はともかく、バハルシマグナ石のメインとサブ両方入れはあんまり現実的じゃない気もするけどなあ。

Permalink |記事への反応(0) | 23:30

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2025-02-14

アサシンクリードシャドウズ、予約数シリーズ歴代2位に匹敵

Ubisoft は、『アサシン クリードシャドウズ』の予約注文が『アサシン クリードオデッセイ』の予約注文と一致していることを確認した。

スタートは少し遅かったものの、オデッセイは最終的に 1,000 万本以上を売り上げ、3,000 万人以上のプレイヤーを獲得し、今でもこのシリーズで 2 番目に成功した作品となっています

https://x.com/TheRealZephryss/status/1890090602936914110

最高売上はヴァルハラ9世紀イングランド)だが、これは前作オデッセイ紀元前430年ギリシア)の評価が高かったので売れたもの

オデッセイやその前のオリジン紀元前30年エジプト)に比べたらなんかなーと評判は微妙

オデッセイははじめて主人公を男女どちらかから選べるようにした

プレイしていくと、単純に選べますよってだけじゃなく「もう一人の主人公」と出会い、選ばれなかった側が闇堕ちしており~みたいなシナリオ

オデッセイ次回作のヴァルハラも男女から選べるが、これは単純に選べますよってだけでオデッセイの後だと単に男女平等感出したかっただけでいまいち

オリジンオデッセイ・ヴァルハラ三部作は、マンネリ化していたシリーズ刷新してアクション要素強めになっていた

ヴァルハラ次回作ミラージュは、原点回帰ステルス要素が強くなり一作目オマージュが強い

ヴァルハラDLCとして出る作品だったがヴァルハラボリュームありすぎたので単品として出たので、ミラージュだけだと話がよくわからんとか不満点は色々あったが、三部作は売れたとは言えアサクリらしくない、という人にはミラージュはアサクリらしいと好評だった

シャドウズは三部作+ミラージュを踏まえ、「男女主人公をただの平等感のお飾りにしない」「最近受けたアクション強め要素と、シリーズらしいステルス要素を両方できるようにしたい」という狙いがあったと思う

シャドウズの男女主人公は、「男・外国人信長しゅき・剛腕アクションバトル」な弥助、「女・日本人信長アンチ・技巧派ステルスバトル」な奈緒江、と性別をABから選べますよというのではなく立ち位置や性能を極端に分けている

その結果大炎上したわけだが…

ヴァルハラヴァイキング教会破壊しまくり宗教冒涜し、あの時代ヨーロッパはまだいい建物文化あんまりないのでビジュアル物語が映えるように歴史考証を敢えて無視して捏造しまくった

キリスト教悪者にされる物語妄想時代設定のナーロッパなんかも西洋圏の人は慣れっこだし、ゲームとしてキレイ面白いほうがいいよねという

しか次回作ミラージュは、一作目オマージュなことと、適当な設定やると怒る人がいそうな中東舞台なこともあって時代考証については評価が高い

西洋人ってイスラム圏に偏見持ってるやろうけど、本当はこんな感じなんやで?と教育的に啓蒙するが如き内容だった

ヨーロッパ適当でも許される、中東は許されなさそう…そして日本も「許される」と思っちゃってんじゃないかな、許されなかったね…

俺は許すよ

Permalink |記事への反応(2) | 16:36

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2025-02-09

最近AIから教えてもらった、「知らなかった知識

双子セックスは、1970年代ゲイで有名な文化

 双子セックスというだけでスーパーマニアックなのに、それがゲイ文化では流行りまくってたということらしい。

  

コロンブスの500年前に、ヨーロッパ人(ヴァイキング)はアメリカに行ってた

ヴィンランド・サガ』ってアニメネタらしいが、1970年くらいにランス・オ・メドーって遺跡アメリカで見つかって、これが確定したらしい。

Permalink |記事への反応(0) | 21:31

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2025-02-03

NPC日本人キャラが殺されることに耐えられない日本人たち

・アサクリ2

ローマ教皇ボコれる

・ヴァルハラ

ヴァイキングになって教会を定期的に燃やせる

世界観

ケネディ暗殺ロシア革命原爆投下資本主義。ぜんぶテンプル騎士団のせい

こんなシリーズなのに、いまさら重要NPCを殺せない」ぐらいで燃えるなんて思わないじゃないですか

Permalink |記事への反応(0) | 22:30

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2024-07-27

そろそろ『アサシンクリード』の面白さについて語っておくか

ストーリー

アサシンクリードは、理不尽支配に反発して権力者暗殺する「アサシン教団」と、時の権力者を操り社会を裏から支配する「テンプル騎士団」の、古代から続く戦いを描いたゲームである。「混沌・悪」VS「秩序・悪」という感じである

アレクサンダー大王も、始皇帝も、カエサルも、チンギス・ハンも、永楽帝も、チェーザレ・ボルジアも、実はテンプル騎士団の一員だったし、実はアサシン暗殺されていたんだよ!という世界観である。ちなみに過去作品ではフランシスコ・ザビエルテンプル騎士団とされているので、今回(シャドウズ)もイエズス会テンプル騎士団の手先だったりするのだろう。

アサクリのもう一つの軸が「イス」と呼ばれる超古代文明人の存在である。彼らは人類創造した神のごとき存在であり、実際にギリシャ神話北欧神話に登場する神々の正体は「イス」である。彼らが遺した強力なオーパーツを巡って、アサシン教団とテンプル騎士団争奪戦を繰り広げていく、というのが一つのパターンである

また、この「イス」の遺した技術に基づいて、現代では「アニムス」と呼ばれるバーチャルリアリティマシンが開発されており、それを使って過去の様々な時代アサシン記憶追体験している、という基本設定がある。つまり、実は主人公は、アサシン活躍仮想的に体験しているだけの現代人なのである。アサクリには「現代パート」もあるのだが、これは完全な続き物になっていて、シリーズを追いかけていないと意味がわからないので、なかなか評判が悪い。初心者現代パートなんかすっ飛ばしても問題ないぞ。

というわけで、リアリティのある歴史ドラマかと思ったら急に濃度の高いオカルト伝奇SF要素をぶちこんできて暴走しはじめるのがアサシンクリードの魅力である。詳しくは年表を見よう!

アサシン クリードシリーズにおける年表 - Wikipedia

ゲームシステム

アサシンクリードの特徴といえば何と言っても「オープンワールド」と「パルクール」だろう。「どこでも登れる」「どこまでも行ける」というオープンワールドアクション本家本元とも言えるシリーズなのである。窓のフチや壁のヘリなどを掴んで、するすると登り、飛び上がり、軽やかに街を駆け巡る。何にも邪魔されることなく思いどおりに移動できる楽しさがそこにはある。

そのオープンワールドで何をやるのかと言えば「ステルスアクションである。敵の拠点侵入し、見つからないように探索し、標的を殺して脱出するのである

まずは侵入するまえに敵拠点構造を入念に調査する。どこに敵が配置されているか確認し、それらの移動パターンを観察して、どういうルート侵入するかを考える。サッと壁を登って開いている窓から侵入しよう。いやいや屋根伝いに高所から標的を探すのもいい。手薄な裏口の敵をこっそり暗殺するのはどうか。もちろん正面から殴り込んで敵を全員ぶっ殺しても構わない。

まりオープンワールドとしての移動の自由度がそのまま、プレイヤーが取れる侵入ルート自由度に転化しているのが、アサクリの醍醐味なのである。「たった一本しかない正解のルートを見つけ出す」のではない。「数多く用意されたルートの中から一本を選び出す」のが楽しいである

さらに、この「街を自由に駆け巡る」「敵の拠点侵入する」といった要素からまれたのが、アサクリの「歴史考証」の部分である

そうしたゲームシステムでは「街並みをどう作るか」「建築物をどう作るか」がとても重要になってくる。なにせ「プレイヤー侵入する建物だけ作ればいい」「プレイヤーが移動するルートの周りだけ作ればいい」というわけにはいかない。広大な街を作り上げて、そこにいくつも拠点を建て、大勢NPCを配置して、そしてプレイヤーが隅々まで移動できるようにしなければならない。それがゲーム面白さに直結していくのだから

そこでアサクリは「歴史上の街を再現する」という方法を選んだ。完全にオリジナルの街を一から作るよりも、見本を用意したほうがある意味では作りやすかろうし、その副産物としてプレイヤーの没入感と知的好奇心を得ることもできた。建物文化風俗再現度は高く評価されており、アサクリの売りの一つになっている。

もちろん史料調査には限界があるし、ゲーム的な都合が優先されることも多い。過去シリーズでも「この年代にこのアイテムはまだない」「この街にこんな建物があるのはおかしい」といったようなツッコミが入っている。前々作『ヴァルハラ』などは特に批判が多かったというので、地域年代によってまた作りやすさが変わってくるのかもしれない。

とはいえ、アサクリがわざわざ歴史考証のチームを設置し、多くの史料確認し、専門家の監修も受けているのは事実であって、ただのゲームとしては相当に頑張っているのは間違いない。プレイヤーとしては、決して完璧ではないということは頭に入れつつも、巨額の予算によって作られた「自由に走り回れる歴史景観」を楽しみたいところである

オススメシリーズ作品

とりあえず現時点でオススメするなら前作『アサシンクリードミラージュ』だろう。元は前々作『ヴァルハラ』のスピンオフとして制作されていたということもあり、『ヴァルハラ』の前日譚のようなストーリーになっていて、ボリュームも控えめであるゲームシステムとしても原点回帰を目指したシンプルな作りで「これぞアサシンクリード」という作品になっている。

ミラージュ』をクリアしたなら、続けて『ヴァルハラ』をやるのもいい。前述したとおりストーリー的に繋がりがあるし、『ヴァルハラ』はシリーズのなかではかなり変わっていて、「アサクリらしくない」作品でもある。主人公アサシンではなくヴァイキングなので、ステルスよりも正面切っての戦いのほうが得意だったりするし、各地の勢力ひとつひとつ同盟を結んでいったり、自分たち拠点を開発して発展させていったりするような、戦略的な側面が強い。

このあたり、近年のアサクリは「従来通りのステルスアクション」と「他のゲームのようなバトルアクション」のあいだを揺れ動いていて、『シャドウズ』ではついに「ステルス担当奈緒江と「バトル」担当の弥助のダブル主人公になったという経緯がある。

アサクリシリーズは、オープンワールドにおける一つのスタンダードを生み出した、現代ゲームの粋と言っても過言ではない名作であるプレイしないまま死ぬのはもったいない。いまのうちに『ミラージュ』『ヴァルハラ』をプレイしながら、日本舞台となる『シャドウズ』の発売を楽しみに待とうではないか

Permalink |記事への反応(5) | 01:17

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2024-05-30

anond:20240530185143

ニュアンス違くね?

https://www.famitsu.com/news/202011/12209256.html

この旅を経験したことで、ゲームアートディレクションゲームの外観は変わったか

Raphael 英国ノルウェーに行って、既成概念にとらわれない方法を学んだ。資料の中では彩度の低い風景の中でヴァイキングユニフォームや皮を身に着けているのをよく目にするが、実際に現地を訪れてみると彼らはじつにカラフル世界にいて、美しいものを作っていたことがわかった。ここからビジュアルディレクションが大きく変わったと思う。

まあ「分からんところも多くて想像で補った」的なことも言ってるが。

ゲームでは再構築された居住地が見られるが、このようなワールドを作るためにどんな資料を使ったのか?

Thierry 年代記サーガ考古学資料、そして専門家意見を参考にした。

Darby 資料がない30年間のギャップもあったが、こういう部分は自分たちで埋めることができるのでやりやすい。

Raphael 歴史の枠組みの中でこうであったかもしれないという可能性を検討することができる。名前と日付しかからなかったりするが、内容を埋めていくのは楽しい

Permalink |記事への反応(0) | 19:00

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2024-05-24

anond:20240523131000

北欧そもそもスピリッツヴァイキングやぞ

Permalink |記事への反応(0) | 22:00

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2024-05-18

武士貴族

まあそもそも貴族ってなんだって話になるんだが……。

話題アサシンクリードで言うと、ヴァルハラに出てくる9世紀ヴァイキングに登場する主要人物は農民だ。

ただ日本語訳がそうなってるだけで、実態としては土地持ち使用人持ちを指し、地域首長に兵を供給するポジションである

いわば日本で言うところの国人衆に近いだろう。

土地を持たない大多数の農奴には主権がなく、主人公として(リアリティ面で)不適格ではないか? という考え方が一定支持されている。

本来領地貴族になれない属性創作とはいえ主権を得ることは重大な文化の盗用、ウォッシングとされる)

彼らにとって弥助が俸禄で食うサラリーマン(家臣)か領地貴族武士?)であるかは極めて重大な事柄であるらしい。

先日タイタニックで亡くなった黒人執事秘書か混乱した逸話がまとめられていたが、アレと似たような話なのだ

昨今イスラエルやら何やらで西側の混乱を眺める毎日だが、彼らとしっかり付き合うにはここら辺の感覚必須だと思う。

いい意味でも悪い意味でも我々は東アジアとして生きていかなければならない気がヒシヒシと感じる。

Permalink |記事への反応(1) | 17:15

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2024-04-20

ヴィンランドサガ

ベルセルクみたいな異世界ファンタジーかと思ったら、ヴァイキングとかデンマークとかイングランドとか出てくる歴史物だった

Permalink |記事への反応(0) | 10:56

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2024-02-21

[増田お嬢鯖部]

「関鍛冶伝承館×花の慶次~関鍛冶と戦国日本刀展~」を見てまいりましたわ

関の刀匠様がジャンプ漫画花の慶次に出てくる朱塗りの槍と秀吉殺しの短刀再現したものが展示されていました

漫画的誇張表現プロが全力で立体化するところが面白いですわね

ヒデヨシキラーの重量1.5kgが参考の脇差し1.0kgに比べて思ったほど重くないと感じたのですが

おそらくヒデヨシキラーが分厚い代わりに短いせいですわ

なんと!関の孫六様や和泉守兼定様の刀剣常設展示されていましたわ

現代刀工作品では新型コロナウイルス撃滅祈念の刀や

奈良太郎藤原兼永様の刀身に和歌や平安の絵を細かく彫った狂気産物

印象に残りましたわ

眼鏡で絵を確認ですわ 参考でし:https://twitter.com/sekikaji/status/1207936976789204992

あと「別人孫六」(まこ六)様は関の孫六様と技量は互角らしいのに「孫六じゃない方」で覚えられていて気の毒ですの

たくさんお客さんがいらしてましたわ

近くのフェザーミュージアムでは髭博士とフェザーちゃん説明アニメをみて

二階でフランベルジュやヴァイキングソードを拝見してきましたわ

説明する高齢男性質問する若い女性ですわ

メスなどの人体を切る刃物に対して工夫が「面白い」というフェザーちゃん

じゃっかんブラックものを感じましたわ・・・

Permalink |記事への反応(2) | 19:55

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2023-12-24

anond:20231224211415

世界史とかどうやって?・・・全体像を一気に知らなくても良いのでは。本、歴史マンガゲーム旅行映画とか。入口はいろいろあるのでは。

ヴィンランドサガみたいなアニメを見てもヴァイキングとかレイエリクソンって誰?って検索するだけでも色々面白いし、シヴィライゼーションをやって、ミマール・スィナンって誰?とか思いながらイスタンブールローマに行ってみるといろいろ得るものがあるかもしれない。海外いかなくても唐招提寺大宰府でも背景知識が増えてくればいろいろ楽しい

Permalink |記事への反応(0) | 21:28

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2023-09-11

anond:20230911154711

ヴァイキングってえげれすだっけ

Permalink |記事への反応(0) | 16:06

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2023-06-25

DLC一つ一気に消化した。

最初の2日でマップやサブイベ埋めて残り2日でストーリー一気に進めた。

前評判は聞いていたけど、前作前前作がメインストリーの直接の続きでそれをやらないと話が繋がらないというもの(実質分割商法)だったのに対して、

別にやらなくてもいい言ってしまえば本筋としてはどうでもいい話ではあった(まあ、イス関連はちょっと出てきたけどいつもの結社は全く出てこなかったし)。DLCとしてはそっちのほうが正しいのかも知んない。

ドレングルとか似たようなイベントもあったし、DLCのメインストリーも新しい価値観と古い価値観の衝突、王の後継者問題と本編でみたものの焼き直し感がちょっとあって悪くはないんだけど特別良くもない。最終盤で強力な神話の槍が手に入るところまで一緒で、まさに小さく纏めたヴァルハラって感じ。

でもジャイアンツコーズウェイはよく見るあの場所だ!感あってよかった。移動しづらくてイライラしたけど。

結局DLC一番の目玉ははゲイ・ボルグだったなあ。神の生まれ変わりにして神槍グングニルと魔槍ゲイ・ボルグの二槍流で戦うヴァイキングって字面強そう。

あとCTDを6回ほど経験した。ほんとこのゲームは…。

Permalink |記事への反応(0) | 12:49

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2023-06-21

anond:20230621094701

そもそもワンピースキャラはほぼ人種特定できないが、

ルフィ性格、父のドラゴンタトゥー的にもラテンアメリカヒスパニック違和感ない

ゾロ武器、ワノ国の血が入っているかアジア系違和感ない

ウソップは毛もじゃもじゃ、父のヤソップはドレッドヘアだからアフリカ系で違和感ない

ナミはいろいろ忘れたけど白人違和感ない

サンジ金髪、ヴィンスモーク家が北の海を支配していて名前的にもノルマン人ヴァイキングだろうから白人違和感ない

と、人種チョイスは原作意識してるし良い感じで分散できたと思ってるで

Permalink |記事への反応(2) | 10:03

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2023-06-18

ローズマリー・サトクリフローマンブリテンシリーズ本一覧

※ほぼメモ書きです。

 ローズマリー・サトクリフ(Rosemary Sutcliff, 1920-1992)といえば、『第九軍団のワシ』をはじめとするローマンブリテンシリーズで有名な作家である。このシリーズは、一般ローマンブリテン三部作(『第九軍団のワシ』、『銀の枝』、『ともしびをかかげて』)ないし四部作(『辺境オオカミ』も加える)と呼ばれている。岩波書店でもそう書いている。

https://www.iwanami.co.jp/book/b269788.html

 一方、英語版Wikipediaのサトクリフの項目を見ると、『第九軍団のワシ』シリーズは他にもある。要は、4部作で終わっているというわけではないのだ。ファンサイトSutcliffWikiでは、正式名称ではないとしつつ、"DolphinRing"と呼称している(一方、第九軍団のワシ、銀の枝、ともしびをかかげてを指してRomanBritain Trilogyという言葉遣いもされている。実際、1980年にThree Legionsというタイトルでセット本が出ている)。その作品群について整理しておく。

(1)作中時系列

2世紀:第九軍団のワシ(TheEagle of the Ninth)

3世紀:銀の枝(The Silver Branch)

4世紀辺境オオカミ(The FlontierWolf

5世紀ともしびをかかげて(The Lantern Bearers)

5世紀:落日の剣(The Swordat Sunset)

6世紀夜明けの風(Dawn Wind)

9世紀:剣の歌(Sword Song)

11世紀:盾の輪(TheShieldRing

(2)出版順(訳者無記名は猪熊葉子

1954年:第九軍団のワシ(OxfordUniversity Press)→岩波書店1972年

1956年:盾の輪(同)→山本史郎訳『シールドリング ヴァイキングの心の砦』原書房2003年

1957年:銀の枝(同)→岩波書店1994年

1959年ともしびをかかげて(同)→岩波書店1969年

1961年夜明けの風(同)→灰島かり訳『夜明けの風』ぽるぷ出版2004年

1963年:落日の剣(Hodder and Stoughton)→山本史郎山本泰子訳『落日の剣 :真実アーサー王物語原書房2002年(2巻本)

1980年辺境オオカミ(OxfordUniversity Press)→岩波書店2002年

1997年:剣の歌(The Bodley Head)→山本史郎訳『剣の歌ヴァイキング物語原書房2002年

 これらの作品群がファンWikiDolphinRingと呼ばれているのは、言うまでもなくアクイラ一家のあのイルカ指輪(=古代ローマ人のハンコ)が共通して登場するからで、時代の流れとしても共通した設定を持っているかである。ただ、『三銃士シリーズのような一貫した主人公陣営を描いているわけではない。第九軍団のワシの主人公マルクス・フラーウィウス・アクィラ(訳書には従っていない)は、元々属州ブリタンニア駐屯するローマ軍団に属していて、家のルーツエトルリアにあるから、もとはといえばイタリア半島人間なわけだ。ところが、彼が色々あってブリタンニア定住を決め込んだことが指輪運命を決めている。『銀の枝』の主人公ティベリウス・ルキウス・ユスティニアヌスジャスティン)とマルケルス・フラーウィウス・アクィラ、『辺境オオカミ』のアレクシオス・フラーウィウス・アクィラ、『ともしびをかかげて』の主人公アクィラ(上の名前は不詳)は、いずれもマルクスの子孫にあたる。

 もっとも、ローマ軍団が描かれているのは『辺境オオカミ』までであり、『ともしびをかかげて』はローマ軍団がいなくなったあとのブリタンニアを描いている。基本、サクソン人とブリトン人との戦争が描かれる。『落日の剣』はその後日譚にあたるが、主人公アンブロシウス・アウレリアヌス(この人は実在人物で、サクソン人と戦っていたブリトン人指導者)の甥アルトス(アルトリウス)となっている(もちろんアクィラも登場するが)。つまり本書はアーサー王伝説の翻案なわけであるしかも『ともしびをかかげて』よりも長い。『ともしびをかかげて』は、20年ほどを描くが、後者は40年ほどのスパンがある。本書は明らかに大人向けであり(ファンWikiにもFor Adult Readersとある)、児童書である他書と毛色がかなり異なる。

 『夜明けの風』はアルトスよりも100年ほどあとの時代で、デオルハムの戦いで壊滅したブリトン人王族の生き残りオウェインが指輪を持っている。『剣の歌』では主人公ヴァイキング少年ビャルニ(指輪は、ウェールズで暮らす少女アンガラドが持っている)になっている。そして時代的にはもっと最後にあたる『盾の輪』の主人公もまたヴァイキング少女フライサと孤児ビョルン(後者指輪を持っている)で、湖水地方に立てこもってノルマン人抵抗する様が描かれる。

 見ての通り、厳しい立場に立たされた者を主人公にするというプロットはほぼ一貫している。『第九軍団のワシ』は父親不名誉(ちなみに時代はあのハドリアヌス帝の治世にあたる)、『銀の枝』はカラウシウス帝に忠義を尽くした故に叛逆者となってしまった二人(なおこの頃の皇帝といえばディオクレティアヌスだ)、『辺境オオカミ』は軍人としての失態だが、同時にローマ帝国辺境民族ピクト人)との戦いが背景にある。『ともしびをかかげて』は撤退するローマから脱走して敢えてブリタンニアに残った主人公の苦労が描かれるが、彼の立場を厳しくしているのは、サクソン人のブリタンニア侵入である。サクソン人と戦う側が主人公になっているのは『夜明けの風』が最後で、『剣の歌』以降はヴァイキング主人公になっている。アングロ・サクソン人ブリテン征服が一段落して平和になったと思ったらデーン人がやってきたわけだ。さらにそのデーン人ノルマン・コンクエストで痛めつけられる(ノルマン・コンクエストは、思いっきり誇張すればデーン人(+アングロ・サクソン人)対ノルマン人の戦いであり、こいつら全員元をただせば海賊である)。ローマ人、ピクト人ブリトン人、サクソン人、デーン人ノルマン人イギリス史に登場する諸民族の融和がシリーズのコンセプトとなっている(それは第一作の時点から明らかで、イルカ指輪は父を殺害したピクト人長老マルクスに返却している)。

 出版年代を見ると、最初の『第九軍団のワシ』とシリーズ最終作となる『盾の輪』がもっとも早く出ていることが分かる。そして63年の『落日の剣』まではほとんど2年おきに出している。それから間が空いて80年の『辺境オオカミ』と遺作の『剣の歌』がある。特に『剣の歌』は推敲が十分でないように思われる箇所もある(作業途中で亡くなってしまったのだろう)。日本語訳では『ともしびをかかげて』が一番早い(おそらく、内容的に最も評価されているのではないかと思う。カーネギー賞もとっているし)。明らかに児童文学ではない『落日の剣』はともかく、児童文学作品でも猪熊訳と山本訳(と灰島訳)とに分かれる。版権取得の問題かもしれないが、あるいは猪熊作業量の限界だったのだろうか(1928年まれだし)。そもそも夜明けの風』は『ともしびをかかげて』の割と直接的な続編といって良いだろう。なお、自分の親は子どもの頃に『第九軍団のワシ』と『ともしびをかかげて』を読んでいたようだ(サトクリフ名前を出したら「あの小説か」と反応があった。結局「三部作」を貸している)。年齢が結構高い人でも、その二つは知っているのではなかろうか。

 英語圏では多分されていない「四部作」(第九軍団のワシ~ともしびをかかげて)という言い方も理由がないではない。この四つはシンメトリカルな構成をしている。『第九軍団のワシ』『辺境オオカミ』と『銀の枝』『ともしびをかかげて』(つまり13・24)と並べられる。前者では、主人公は百人隊長として失敗したあと、北方辺境名誉回復を遂げる。後者では、大陸への渡海という選択肢を捨て、ブリテン南部で戦う。「四部作」はアクィラ家のアイデンティティローマからローマンブリテンへと移り変わっていく物語なわけである(既に『銀の枝』でカラウシウス帝の口からローマ帝国亡き後にどうローマを残すのかというテーマが語られる)。そしてもはや「アクィラ」という名前が語られなくなった世でも、困難に立ち向かうアクィラ家の精神は、イルカ指輪象徴されてあとからきた民族へと受け渡されていく。そして現代イギリス人にも・・・というのがサトクリフの言いたいことなのだろう。

Permalink |記事への反応(0) | 20:21

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2023-05-08

ヴァイキングライズかいゲーム広告がうるさい

いつもyoutube を聞き流しながら作業している。聞き流しているとCMが挟まるのだが、その中に「ヴァイキングライズ」とかいゲームCM最近流れ出した。

このCMおっさんの声で「ウーン?」「フーン」「ゴクッ」とか効果音が入れられている。これが本当に耳障り。特に最後の音が不快すぎる。

ほとんどのCMは聞き流せていたけど、このCMの音は本当に無理。今日からyoutube 聞き流しするのやめる。

Permalink |記事への反応(0) | 19:10

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2023-03-22

anond:20230322153358

ヴァイキングがない

Permalink |記事への反応(0) | 18:49

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2022-09-14

anond:20220914224943

可能性的には

1 ポルトガル黒人日本人の子末裔

2 フィリピン島流しされた武士現地妻の子末裔が、逆移民

3 黒人捕虜や退役兵や脱走兵末裔

そもそも須佐之男とか髭がヴァイキングモンゴルぽいし、朱砂(水銀)に詳しいとかたぶん大陸系で土蜘蛛だよね

Permalink |記事への反応(0) | 23:24

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