
はてなキーワード:ロロとは
プログラマーって聞くと今の若い人は稼げる業種って思うかもしれない。でも昔は、そのイメージとはまるで真逆だったんだよ。
90年代初頭、日本はバブルの余韻が残ってたけど、IT業界なんてまだオタクの延長みたいに見られていた。NECのPC-9801シリーズがオフィスの定番で、OSはMS-DOS 3.3とか、その後にWindows 3.1が出ておお、マウスで操作できる!なんて騒がれていた時代だ。
もちろんインターネットなんて一般にはまだ普及してなかった。せいぜいパソコン通信。ニフティサーブ、PC-VAN、アスキーネット。回線速度は2400bps。ピーヒョロロっていうモデム音が夜中の住宅街に響いていた。
俺らはそういう環境でC言語やアセンブラを叩いてたんだ。コンパイルに時間がかかるから、トイレに行って戻ってきてもまだ終わってなかったりした。
今みたいにGitHubでコードを共有なんて夢のまた夢。ソースのやり取りはフロッピーディスクで手渡しだ。5インチのぺらぺらのやつな。運が悪いと磁気にやられて一発で飛ぶ。だから俺たちはよくフロッピー神社に参拝とか冗談言ってた。
正社員で手取り20万ちょっと。下請けやフリーランスだともっと安い。今でいうSESの走りみたいな人売りも普通にあった。客先常駐でCOBOLやらされてバグが出れば徹夜。オフィスに寝袋持ち込んで、カップヌードルと缶コーヒーの山を築く。徹夜明けに食う吉野家の牛丼が唯一のご褒美。今みたいにエンジニアは市場価値が高いなんて考え方はなかったからな。ただの駒だよ。
仕事は増えるのに単価は下がる。Windows 95の発売で世の中はインターネット元年なんて浮かれてたけど俺たちプログラマーの現実は泥臭いコード修正の山。Visual Basic 6.0やDelphiが出て「これで開発効率が上がるぞ」なんて言ってたが、結局は納期に追われるだけ。SunのJavaが登場したときも「Write once,run anywhere」なんて夢を見せてくれたけど、実際には動かないアプレットと格闘する日々。
Linuxが台頭してきたのもこの頃だ。
SlackwareやRed HatLinux 5.2をCD-ROM雑誌付録で手に入れて、夜な夜なインストールに挑戦。LILOがうまく動かなくて起動しない、ネットワークカードを認識しない、X Windowが真っ黒。そんな壁に何度もぶつかっては2ちゃんねる(当時はまだ草の根BBSが多かったが)やUNIX USER誌を読み漁って解決する。それが楽しくて仕方なかった。でも金にはならなかった。オープンソースに貢献しても無償の善意で済まされるだけ。Red HatやMySQL ABが上場するまでは、ただのボランティア活動と見なされてた。
今思うと、あの頃は純粋だった。
技術そのものが楽しくて、ASCIIやOh!Xを小脇に抱えて徹夜でコードを書いた。秋葉原でジャンクパーツを漁って自作PCを組み立ててベンチマークの数字で一喜一憂した。
飯代を削ってもSCSIのハードディスクに投資したし、月刊アスキーの付録CD-ROMに入ってたシェアウェアを片っ端から試した。儲けようなんて意識はなかった。ただ、面白いものを作りたかった。
それが今じゃITは完全に拝金主義。コードの美しさより投資家の顔色を見てる。エンジニアもどこが年収高いかばかりで、言語やフレームワークを選ぶ基準が金になっちまった。Pythonが流行るのもAIブームに便乗してのことだし、ブロックチェーンやNFTなんかバブルがはじける前提のネタ探しにしか見えなかった。
もちろん、技術が商業化されて豊かになった面もある。AWSやGCPのおかげで誰でも世界規模のサービスを立ち上げられるようになったし、GitHubやDockerで開発環境も夢みたいに便利になった。だがその一方で楽しいからやるという純粋さはどこへ行ったんだろう。GitHubの草がどれだけ生えてるかが採用基準になる時代。Qiitaに記事を投稿するのも、技術共有じゃなくて転職市場でのポイント稼ぎ。
あの頃には確かに、金ではなく面白さに突き動かされる熱があった。それが今は金の匂いに上書きされてしまったように感じる。
でも稼げなくても、やる価値があった。
今の若いエンジニアたちにその気持ちがどれだけ伝わるかは分からない。
当時「Hello, world.」と表示されるだけのプログラムに、30年前の俺は心を震わせていた。
この研究では、私たちの体の中にある「STING(スティング)」というタンパク質が、遺伝子の安定性を保つ上で非常に重要な新しい役割を担っていることが明らかになりました [1-3]。
STINGは、もともと**ウイルスなどの異物のDNAを感知し、免疫反応を引き起こす役割**があることで知られています [1, 4]。特に、インターフェロン(IFN)という物質の産生を促し、炎症反応に関わります [1, 5]。しかし、STINGにはインターフェロン産生とは関係ない、別の機能もたくさんあることが最近分かってきています [1, 6]。
私たちのゲノム(全遺伝情報)の中には、「LINE-1(ラインワン)」という**「動く遺伝子(レトロトランスポゾン)」**が存在します [1, 7]。これはヒトのゲノムの約17%を占めており、そのうち80〜100個が活発に動き回る能力を持っています [8]。LINE-1がゲノム内でランダムに場所を移動(転移)すると、遺伝子が破壊されたり、DNAに損傷を与えたり、染色体が不安定になったりして、**がんや自己免疫疾患などの様々な病気の原因となる**ことがあります [1, 7, 9,10]。特にLINE-1のORF1pというタンパク質が高いレベルで発現していることは、多くのがん(乳がん、卵巣がん、膵臓がんなど)の特徴でもあります [10]。
###STINGの新しい役割:LINE-1の動きを止める仕組み
この研究の最も重要な発見は、STINGがこの厄介なLINE-1の動きを抑える新たなメカニズムを持っているということです [1-3]。
そのメカニズムは以下の通りです。
さらに驚くべきは、このSTINGによるLINE-1抑制の仕組みが、**一般的なSTINGの機能(cGASというセンサーやインターフェロンの産生)とは独立して機能している**という点です [1, 2,17-19]。
具体的には:
STINGがORF1pを分解するには、いくつかの重要な条件があります [24]。
### まとめと今後の展望
この研究は、STINGが私たちのゲノムの安定性を維持するために、**LINE-1という動く遺伝子をリソソームで分解するという、これまでの知られていなかった重要な役割**を果たしていることを示しています [1,31]。この機能は、STINGのより一般的な免疫応答とは異なる、**太古から生命に保存されてきた防御機構**である可能性が高いと考えられます [19, 27]。
STINGがLINE-1を抑制することで、DNA損傷や染色体不安定性を防ぎ、**がんや自己免疫疾患の発生を抑える**のに役立っている可能性があります [10, 32,33]。これは、これらの病気の治療法を開発する上で新たなターゲットとなるかもしれません。
youtubeのトップページで上がっててたまたま知ったからプレミア公開で見た
劇場公開時はコロナだったからヒットしなかった、みたいな声があったのは知ってた
でも、今回初めて見た感想を率直に言うと、コロナ関係なくヒットは難しかったんじゃないかなと・・・
正直期待外れだったから
アニメ作るアニメで本編ではテレビアニメ作ったから劇場版では映画を作るってのはいいんだけど、
分かりやすい悪者が出てきてTV版のときみたいに大げさに直談判いって解決、みたいな・・・
4年もたっててかなりみんなバラバラだけど久しぶりに集まったーみたいなくだりもあったけど、
結局TV版と同じメンツが集まるってだけだから、作中キャラほど盛り上がることもなかったし・・・
結局みんな集まるんでしょってのが見透かされたってのもあるけど
1年か2年ならまだしも4年っていう重みがあんまり感じられなかったし
TV版がこないだまでyoutubeで週一公開されてたのを見てた時はおもろかったんだけどなあ
単純にアニメ制作とか偉い人とのやりとりをアニメにするだけだと地味すぎて映画館でやる意味ない、
みたいなのもあったのかもだけど、
無駄なミュージカルとかチャンバラとかアクションシーンがねえ・・・
そこに割く尺をもっと日常シーンとかアニメ作るとこに当てられんかったのかねえ・・・
みむじーとロロと3人で歌って終わりかと思ったら(それでも長いと思ったけど)そのあとめっちゃ長くてうんざりしたわ
TV版はちょろっと脳内会話みたいな感じで出てきて茶々いれたり解説したりしてたけどその程度でよかったのに
非現実が増えすぎだわ
TVのそのあとがうかがい知れるファンディスクって意味では・・・
いや結局TV版の後にトラブって、TV版のメンツがかなり出て行っちゃってとかは原作ファンからしたら、ええ・・・ってなるわ・・・
2年はかかるとかいろいろチラホラ情報はあったけど、もうみゃーもりも全部把握しきってる感じだったしなあ・・・
アニメづくり自体のトラブルネタがなかったのも物足りなかったなあ
まあそれも最初のトラブルと関係してるからそれを精算するって意味もあったんだろうけどさ・・・
最後の作中アニメのセリフで感動させようとしてくるのもTV版と同じだしなあ・・・
映画ならではのド派手なアクションシーンは一応あったけど、正直アレは3週間でできる内容じゃないっしょ・・・
フィクション、ファンタジーと言ってしまえばそうなのかもだけど
TV版ではいろいろ時間と内容、質とかの話もしてたのに、最後でこういうことやっちゃうんだって・・・
あ、でももしリアルで3週間であれをやったとかいう裏話エピソードとかあるならマジでごめんだけど
なんかもう全体通して印象に残るシーンがほとんどねえんだよなあ・・・
年取って縮んだのかな?
はーあ
夜の23時や26時にブロロロロロロロンンンンブッチブリリリリリベボボボボボボオボボbみたいな音が聞こえる。
100デシベルの大音量にダイダラボッチが野糞をしているのかと窓の方を向くと、ズラっと20台ぐらいの珍走団が信号待ちをしている。
行儀がいいのか悪いのか、悪名高き神奈川県警とのバーター取引で「信号だけ守ればとりあえずセーフ」という密約を交わしているのか、珍走団共が家の前の信号が変わるのを待ちながらここぞとばかりにボボボボボボオボブブブブブブブブbベベエベベベベベベベベビリリリリリリイブッッチョチョチョチョヨビロロロロンと各々が録音した下痢をアンプに繋いだような音を垂れ流しているのである。
信号が変わるまでの2分間、俺はただその絶望感に震えるしかなかった。
ぶっちゃけ、今のところ横須賀という街に対して治安が悪いイメージはあまりない。
米軍基地の影響か外人がやたらと多いのと、人口減少速度に比例した高齢者の多さが気になる程度だ。
街は昔ながらの商店街が少しずつイオンに侵食されている状態にある。
今どき艦これ的なキャラクターで町興しをしようという風潮が残っている所に、観光名所の少なさを感じる。
やたらはいふりコラボのポスターや垂れ幕を見かけるが、確かこれってガルパンと同じで20年ぐらい前にやっていたアニメだったよな?
これが未だに使われてるってことはこれよりヒットした作品がその間ずっと生まれなかったということか?
それとはまた別の地域振興アニメキャラもいくつかいるらしく、オタクと老人と外人とバイクの町といった状況だ。
大丈夫か?
いざとなった時頼れるのが神奈川県警ということ以外は治安も問題ないといったが、正直その時点で大問題な気はする。
3日に一度は改造バイクが緩みきったケツアナから大音量で毒ガスをぶちまけてくるが、この惨状が湘南銀蝿の時代から何十年も放ったらかしという時点で、治安維持の底は抜け、壁際に残った僅かな陸地に引っかかった何かが俺達の日常を支えている光景がありありと浮かんでくる。
水が不味くて臭い。浄水すればいいという話で終わらないのだ。臭い水の匂いが排水口から立ち上り、街中の下水からも薄っすらと悪臭がするのである。
米軍が秘密裏に育てているモンスターの排泄物が下水を逆流して臭ってきているとTVKがニュースを流したら、俺はそれを絶対にフェイクとは捉えないだろう。むしろフェイクと言い直した後に「真実だからこそ消されたんだな……」と思うに違いない。
ヤバイぜ。
絶対に済むべきではなかった。
とりあえず今やってる仕事が一通り落ち着いたら、千葉や埼玉あたりの会社にでも転職しようかな。
Permalink |記事への反応(11) | 18:44
老化で衰えていく。夢のない時代。円安が地味に消費生活の貧困化に効いていると思う。株クラスタは円安ウェルカムの人多いかもだけど。「節約して一点豪華で投資するとこんなに良いものが買えた」っていう小さな消費の幸せがほぼなくなった。たとえばジャパニーズウイスキーの楽しみとか。山崎売ってない。スイーツでさえ、バニラ、チョコ、クリームすべて高騰でクラシックなレシピ通りの味を普通に買うのが困難。企業努力でそれっぽく寄せたフェイクばっかり。服も靴もハイブランド以外は中華クオリティ。チャーチの靴20万とかロロピアーナのセーター20万とか若いおしゃれさんが頑張れる額じゃない。旅先は外国人で一杯。老眼で本も読めない。30年前ラカンとかデリダとかソシュールとか読んでたよね?マックスウェーバーとかシュンペーターとか読んでたよね?コトラーとかドラッカーとか読んでたよね?ホテルも高騰。風俗はSTDが蔓延、だからみんな引きこもって猫とか犬とかと遊んでいるのかな。
そんな皆は、ブラックホエール号におけるノブナガの活躍はもう知ってると思う。
今週改めて言及されたけど、ノブナガは艦内で刀を没収されたり破壊されたりしながらも必死にやりくりしてるんだ。
愛刀を没収されたノブナガは、今現在どうやって戦っているのか?
簡単だ。
その辺の刀にまとわせたオーラを刃状に変化させることで全然問題なく戦えている。
この状況に対して仲間たちも「急ごしらえのおまけみたいなもんじゃん」という意見が出ていることからも、ノブナガは刀っぽいものがあれば戦えるので刀の質には拘ってないことが分かる。
うん。
「刀っぽいもの」さえあれば十分なんだよな。
さて、それでは表題の「「七色弓箭(レインボウ)」の話に戻ろうか。
「七色弓箭(レインボウ)」はポックルの念能力で、指でぐわしみたいなポーズを取ることでオーラを弓矢に変化させる能力だ。
NGLで弓矢を没収された状態のポックルはこの能力を駆使して必死に戦っていた。
でも最終的には「最速の橙の矢を!」と驚いてるうちにボコボコにされて終わってしまった。
悲しいぐらいに貧弱な念能力だったわけだ。
なぜ、ポックルはこんなことになったんだろうか?
答はシンプルだ。
「オーラを弓矢に変化させることにメモリを使ってしまった」×「別に必要ない能力をいくつも作ってしまった」のあわせ技である。
ハッキリ言えば、やってることのレベルはヂードゥと大差がないと言っていい。
まず、弓矢なんてものはその辺にあるツタと木の棒でもそれっぽいものは作ることが出来るわけであって、没収されることを警戒して弓矢そのものを具現化する必要はないのだ。
弓状のオーラを具現化すること自体が「ゴムのような性質をもたせる」バンジーガムにも似たオーラ変化を必要とし、発動にも習得にも余計なメモリ消費が発生する。
その辺で拾ったそれっぽい弾力のある紐状の物体を「纏」で強化する方が遥かに効率がいい。
矢だって鏃部分はオーラで作ってもいいが、棒の部分はその辺にある木の棒でも十分なはずだ。
貴重な念エネルギーを使い捨ての弓と箆(のう)に使ってしまうのが完全に無駄なのだ。
そして、修行においてもそれらをイメージするために使っていた時間で念の出力を伸ばしたほうが遥かに効率がいい。
登場しているのは2つだけだが、その両方が明確にメモリの無駄を感じさせてくる。
炎を矢に纏わせる赤の弓は屋外において火を素早く扱えるというメリットがあるように見えるが、そもそも火なんてものは強力な摩擦でも起こせるので念能力者が本気で木を擦り合わせれば一瞬で手に入れられる。
何らかの特別な効果があるならまだしも、ただ火を起こすだけの能力なんて修行で身につけるようなものではない。
橙の矢はアイディアだけなら間違っては居ないのだが、これが7つの能力の1つであることがまずい。
オーラを矢の速度に変えるというのは一見すると理にかなっているのだが、そもそも論として「物凄い強い力で矢を飛ばせばすごいスピードが出せる」というものがある。
わざわざ念を速度に変換しなくても、素の出力が高ければそれに応じた速度で矢は飛ぶのだ。
高速で飛ばすことが出来たとしてスピードにステータスを振ったせいで威力が下がっては結果が伴わない。
この能力は本来の矢の威力が十二分に高まり「当たった時の威力が極めて高く、多少威力を削っても命中率を上げることを検討しても良い」という状態にしなければ話にならないのだ。
「七色弓箭(レインボウ)」は作中においては蟻兵士を何体か倒しており、一見するとそれなりの能力に見える。
念が使えない相手からすれば不可視であるし、そのような相手に対して一方的にぶつけるにはピストル程度の威力でも十分な殺傷力がある。
ハンタ世界における動物はメチャクチャヤバイ奴らがクソほどいる。
キメラアントだってそんなヤバイハンタ世界で生まれた野生動物の一種だ。
ポックルが最終的に相手取りたいのはその辺のうさぎやイノシシではなく、そのレベルの生物ではないのか?
だとしたら「単に念が使えないだけの奴には不可視(でも気配や音は感じられる)」「ピストルや火矢程度の威力」では全然話にならないのだ。
求められるのは「念や特殊な感覚器官を備えた相手にも認識できない矢」だったり、「当たれば一発でこちらの有利に状況が変わる矢」だったり、ないしは「とんでもない威力の矢」であるはずだ。
幻獣と渡り合えるような念能力の完成を目指すという点において、ポックルのやっていることは全くもってメモリの無駄である。
弓矢を持ち歩く必要がないという利便性や、ちょっとした速度増加なんてものは、念が使えるという優位性に甘えたなまっちょろい発想から出てきた舐めプでしかない。
ノブナガのように「その辺で拾ってきた道具にオーラを纏わせることで念能力は完結させ、メモリの大部分を基礎修行や威力の面に集中させる」という運用を考えるべきであった。
ポックルの師匠が誰なのかは知らんが、あまりにもメモリの使い方についての教育が足りてない。
念能力における理想的パターンは「当たれば必殺」か「基礎修行に比例してドンドン強化される」のどちらかであることは言うまでもなく。
ポックルの「七色弓箭(レインボウ)」はそこからあまりにも遠い。
もしポックルがもう数年修行を積んでいても、多種多様などうでもいい能力を増やすことばかりにメモリを使って、肝心の基礎的な威力や必殺性は疎かにしたままだったであろうことは想像に難くない。
念能力を他の能力バトルと比較したときに、かなり特徴的な部分が1つある。
それは「能力は自分で考え、自分で開発する」ということだ(継承戦は超例外だってことは忘れるなよ)。
つまり、自分で能力を開発する関係上、シンプルである程修行効率がいいのだ。
ポックルの「七色弓箭(レインボウ)」はやたらめったら効果が増えていてシンプルじゃない(多様な能力が使えるという点では盗賊の極意は似ているが、クロロの念能力そのものは「相手の能力を盗める」という一点特化型だということを忘れないように)。
そして、半端に多様であるが故に使える能力自体は複雑なものではなく、相手からすれば何が起きているのかが簡単に分かってしまう。
多様な効果があって何が出てくるのかわからないというのは一見すると強力だが、それよりも遥かに恐ろしいのが「相手に行われた攻撃の正体が食らったあとでも分からない」という状態だ。
ポックルの能力は火を起こしたり高速で矢が飛んだりするだけで、撃たれてしまったあとはその効果を疑う余地は一切なく、これでは分からん殺しの性能は大したことがないと言って良い。
素手からの不意打ちによる分からん殺しという点でも、弓矢を具現化して発射するという工程により相手に次の手を読ませてしまうのがよくない。
同じく素手から遠距離攻撃する能力でも「俺の両手は機関銃」はいきなり指から念弾が出てくるという予測しづらいものであり、また正体が分かった頃にはその破壊力によって相手は大きくダメージを受けている可能性が高いという不意打ちとしての完成度の高さがある。
念の戦いにおいては、基本がシンプルであり、何が起こったか理解される前に倒してしまえることが重要なのである。
そしてこれは、自然界において多様な能力を持った幻獣同士の生存競争にも同じことが言えるはずだ。
ポックルの能力は単に「念能力者同士の戦いで弱い」というだけに終わらず、「幻獣をハントするというミッションの攻略においても弱い」と言わざるを得ないのである。