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2025-12-08

小学生の時に新興宗教を作った話

毎年クリスマス正月のような宗教色の強い時期になると思い出すので備忘録として書いておこうと思う。

とても長くなるので読んでも読まなくても構わない。

はいくらでもあるが、当時小学生お子ちゃまが頭を振り絞って考えたことだったので生暖かく見ていただければ幸いだ。

まり

増田が6年生だった頃のことである

当時通っていた小学校お受験が盛んで、クラスの半分以上が中学受験するような学校だった。中には体育や道徳など勉強関係ない授業が多い日は学校休み塾へ通うように親に指導される子供がいるような学校である

そんな雰囲気学校だったため増田も塾に通わされていたが、増田の親は仕事が忙しく放任主義だったため、どちらかというと自由に延長できる学童のような使い方をしていた。親が帰るまで子供1人は心配から大人がいる塾で勉強して暇を潰しなさい、という発想かと思う。

当然、遊びたい盛りの子供は不満である

から晩まで勉強で楽しくないし、学校教師子供達に学校勉強させようと胡麻擂りに必死だし、塾ではライバルたちと比較される。お子様なりにフラストレーションが溜まっていた。

小賢しく、自尊心が高く、承認欲求が強く、何よりも勉強以外で暇を潰したかった増田はそこで考えた。

そうだ、宗教を作ろう。


友人について

当時の増田立ち位置は「1軍グループにいるけどちょっと浮いてる変なやつ」だった。友人Aと友人Bの親友というだけで残酷子供達のカーストの中で辛うじてバラモンの仲間に入れてもらっていた。友人Aと友人Bの存在がなければきっとダリットだったと思う。

とにかく、増田には2人の親友がいた。勉強スポーツもできて誰からも一目置かれる友人A、とにかく話がうまく誰とでも仲良くなれる才能がある友人B。

入学した時にたまたま席が横並びになったというだけの出会いだったが、それからこの2人はこちらが申し訳なるくらい良くしてくれ、そのおかげで陰キャ性格がドブカスだった増田も「みんな仲良し♪」の仲間に入れてもらうことができたのである

表向き友人Aも友人Bもみんなの前では「気のいいやつ」だったが、実は2人とも性格にはかなり難があった。いや、だからこそ増田と仲良くなれたのかもしれないが。

友人Aはなんでもできるからこそ傲慢で、支配欲がある。少し早い厨二病であり、大きな声では言えないがナチに憧れていた。大きな声で言わないところが実に打算的であり、増田はそこが気に入っていた。

友人Bはとにかく人からの評判を気にしていて、いつも自分悪口を言われていないか怯えていた。それと同時に人の内緒にしておきたい部分を暴くのが大好きで、いつか何かあった時に脅せるように、仲良くなって秘密を握ることで快感を感じる癖があった。

増田はといえば親友2人を自慢に思うとともに、増田の言うことを疑いもしない人気者2人を操る優越感に浸るクズだった。

ズブズブに共依存している闇のズッコケ三人組である

そんな悪友2人に、こんな面白いことを共有しないわけにはいかないと増田は思った。

宗教を作ろうと思う」と増田は言った。

いいね、やろう」と友人Aは言った。

信者100人くらい欲しいね」と友人Bは言った。

増田は「こいつら話が早すぎるな」と思った。

そうして、宗教を作ることになった。

宗教を作ろう

増田キリスト教圏で育ったので神の存在に関しては割と思うところがあった。

そこで「神」不在の「思想」の宗教を作ることにした。

思想宗教の違いは難しいが、神の存在を論じられるほど増田信仰は深くなかった。ただ、人間熱狂宗教になりうる、と子供心に感じていた。

小学生だった増田の狭い狭い世界の中で、唐突宗教を作ろうと思ったわけではない。「これはいける」と思った出来事があった。

発端

どの小学校でも道徳の授業があったと思う。お受験組の気を引こうと躍起になっていた当時の担任は、その道徳の授業で「いいこと投票」というものをしていた。

その名の通り単純で、「いいことをした人を匿名投票して、得票数が高かった人を表彰する」という仕組みである

これは単純だが、小学生承認欲求をかなりくすぐった。なにしろ、いいことをするだけで教壇の上で褒められ、その上シール(子供にとってのシール!史上の喜び)を授与されるのである。名札の裏にいいこと投票シールを貼るのがステータスになるのにそう時間はかからなかった。

増田はヒネた子供ではあったが、それでも投票されたら悪い気はしないし、いいこと投票が頭をよぎって人助けをすることもあった。

それと同時に、「これは使えるな」と思った。

まり、「人の善意は操れる」と知ってしまったのだ。

増田が育ったキリスト教の教えでは、善行は死後の世界のために積むものとされていた(諸説ある)。だが、小学生にとって死後の世界など遠い存在である。「善行を積めば人々から尊敬されるという承認欲求」の方が何より魅力的なのではと思った。

どうせ宗教を作るなら、ハッピーな方がいい。

3人の意見はまとまった。

その週末、3人で図書館に行った。親は大喜びでお駄賃までくれたが、目的宗教について調べることであった。当時インターネットはかなり普及してきていたが、学校コンピューター室で宗教のことを検索するのはかなり気が引けた。そこで図書館へ行くことにした。

日中調べて回って、以下のことを決めた。

小学生なりに考え、実行に移せる最大限を考えた。

そしてそれを実行に移した。これが6月の頃である

〇〇〇〇教の立ち上げ

結論から言うと、〇〇〇〇教はバカウケした。

結成時に十数人を集めて行った友人Aの演説は素晴らしいものだった。増田が授業中書いた原稿と同じ文言とは思えないほど力に満ち溢れ、説得力があり、心に訴えかけるものがあった。その場にいた全員が信者になると誓い、お札を下駄箱に貼り付けた。

友人Bの勧誘も実に巧みだった。誰に話せば一番噂が広まりやすいかを友人Bは知り尽くしていた。すぐに手元にあったお札はなくなり、増刷をすることになった。学年のほとんどが入信し、シールは飛ぶようになくなった。匿名投票のための空き下駄箱は常に紙が入っている状態で、ランドセルの蓋にシールを貼るのが大流行した。

3人はそれで満足し、たかを括っていた。小学生拡散力を舐めていたのである

拡散組織化

夏が来て塾の夏期講習が始まってから、他校の生徒に声をかけられることが多くなった。もちろん入信の申し出で、最初は喜んで案内をしていた。

だが、20人を超えたところで不安になり始めた。なにしろ、塾でしか会わない人間である匿名投票匿名性は失われ、よく知らない人間善悪判断しなければならない。

3人は作戦会議をし、組織化をしなければならない、と結論を出した。信者たちを支部に分け、各支部ごとに信者たちをよく知る支部長を置くことにしたのである

それと同時に、今まで全て3人で行っていた運営テコ入れをすることにした。

まず、専門のデザイナーを雇った。非受験組の絵が得意な信者シールとお札のデザイン一新させた。毎月シール図柄を変え、飽きの防止とインフレの防止を図った。

また、情報屋も雇った。告解で得た情報さら価値のある情報を交換するためである。これは画期的で、「この秘密を話すので誰々の好きな人を教えてください」とかが大変多くなった。

支部長の下に秘密内部監査官も置いた。これは支部長の不正信者との癒着告発させるためである

組織化したことにより、3人の地位は確固たるものになった。カリスマ教祖の友人A、人に響く教えを説く友人B、善悪を裁き組織をまとめる増田

夏休み中もムーブメントは衰えを知らず、信者は増え続けた。3人は有頂天になっていた。

そして学校が始まり、始業式の後、3人は応接室に呼び出されたのである

お叱り

〇〇〇〇教は教師陣の間にも知れ渡っていた。

当然である人間の口に戸は立てられない。小学生なら尚更だ。

つの学校ではなく塾や習い事によりその地区の他校にも伝播した〇〇〇〇教の信者は把握できるだけで数百人を超えていた。

夏休み中、先生方は連携をとり、学校再開とともに終わらせようと話し合いがされていたらしい。

説教は3時間に及んだ。これは、先生方の話が長かったこともあるが、こまっしゃくれたクソガキだった我ら3人がいちいち反論を仕掛けたかである

そもそも、我々は何も悪いことをしていなかった。ただ「いい人になろう」「いい行いをしよう」「いい人たちを尊敬しよう」と言って回っただけである。「ご利益がある」とお札を売りつけたり、告解で得た弱みを握って脅したりもしていない。ただ、善行を行わせて噂を流通させただけなのだ

教師陣もそれがわかっていたのであまり強くは追及してこなかったのだが、我々があまりに舐め腐った態度をしていたのでだんだんヒートアップし、複数教師が入れ替わり立ち替わり講釈を垂れ、最終的に「解散宣言をしなさい」と一方的要求押し付けてお開きになった。

応接室を出て、下駄箱に向かい、校門をくぐった瞬間、3人は爆笑しながらハイタッチをした。

馬鹿め、もうそんな段階にないのだ!」と知っていたからだった。

子供と接しているのに大人である先生の皆皆様方は全くわかっていらっしゃらない。子供禁止されたらもっともっとやりたくなるんだよ!

受験用に詰め込まれ知識であるキリシタン気持ちがその時はよくわかった。抑圧された宗教は熱を増すのである

〇〇〇〇教は密教と化し、いよいよ肥大化していた。

隠語で呼ばれ、ミサと称した会合秘密裏に行われ、塾に通うために学校を休んでいた層もせっせと体育館裏に足を運び秘密を囁くようになった。

教師陣は躍起になっていたが当時流行り始めた学校掲示板mixi日記などで〇〇〇〇教は着実に広まり信者は増え、もはや我々3人の手に及ばないものになっていた。

知らないデザインシールが増え、知らない告解が増え、知らない宗派ができていた。

秋が来て、塾で勉強している間に冬になった。

祭りの後

冬季講習の最終日、いつもの公園ジャングルジムの上に集まり、80円の缶ジュース乾杯をした。

「そろそろやめよっか」と増田は言った。

教祖しかったなぁ」と友人Aは言った。

卒業、さみしいなぁ」と友人Bは言った。

正直、もうその段階ではないことはわかっていた。これはただの勝手な「一抜〜けた!」である

教祖司祭裁判官も全てを誰かに押し付けて、こそこそと逃走するのだ。信者からすれば大きな裏切りであり、大罪だろう。

でもぶっちゃけ、飽きちゃったのだ。自分たちを置いて勝手物事は進んでいくし、勝手教祖を名乗るものも出てくるし、勝手布教されているし、勝手に人が人を裁き始めるし。

だって子供だし、受験もあるし、そもそも進学したら続けられないし。

色んな言い訳をして、色んな人と話して、時にやり合って、押し付け合って、そうしている間に受験学校に行かなくなって、ようやく卒業のために帰ってきたらどうやら全てが終わっていた。

あれだけ熱狂的だった信者たちは激減しており、卒業とともに誰かに譲られるためランドセルの蓋はシールなんてなかったように綺麗になり、空き下駄箱は使用禁止になっていた。

教室の後ろの「いいこと投票」の模造紙は取り払われ、「卒業おめでとう!」の垂れ幕に変わっていた。

こうして、我々の宗教活動は終わった。

最後

友人Aは卒業と共に他県へ引っ越した。6年生になった時から決まっていて、増田たちと最後に何かしたい、と言っていたので「何か」は間違いなくできたと思う。

友人Bは志望校に落ちたので増田とは違う中学に進学した。あれだけ熱心に活動に勤しんでいたというのに引っかかったのは幸運だと自ら笑っていた。

増田中学で若干いじめられそうになっていたが、入学した時に席が前後になった友人に助けられなんとかグループの輪に入れてもらい事なきを得た。教訓としては、コミュニティに入って一番初めにできた友人はなんとしてでも大事にした方がいいということだ。

それぞれ無事進学して、就職して、結婚して、最近オンライン飲み会なるものを開催している。

この間、家族で親元へとUターン引っ越しをした友人Bが酔っ払いながら教えてくれた。

最近子供ランドセルの裏に変なシールをくっつけて帰ってきてさぁ」

友人Aはしばらく黙った後爆笑したが、増田は少し泣きそうになった。

この歳になると涙腺が緩くなって困る。

キリシタン、まだいるのかぁ。

Permalink |記事への反応(1) | 13:40

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2025-11-28

中受の思い出

もう20年近く昔のこと。

オチはありません。

私が通っていた小学校は、学年の2/3くらいが中学受験をするところだった。

授業が終わったら公園に行って遊ぶなんて生活はまるでなくて、家に着いたらランドセルを置き、リュックを背負い直して塾に通う毎日

学校カーストは塾のランククラスで決まっていて、SAPIXのαがトップ、次いでアルファベットの上位、アルファベットの中位と日能研の上位が同列…という具合。

受験しない子たちも1/3はいるわけだけど、みんなサピやNのクラスけがどれだけ熾烈なのかはよく知っていて、共通認識として染み付いていた。

でも別にこれを理由にしたイジメや蹴落とし合いがあったわけではない。(小学生同士にありがちないさかいくらいは普通にあったけど。)

ただの日常として、当たり前に、"そういうもの"という空気を吸って吐いて過ごしていた。

平日の朝は時事問題対策日経新聞の一面を読んで、学校に行けば授業なんて聞かず塾の宿題をやり、学校が終われば塾に行く。毎日がこの繰り返しだった。

(そういえば、ちょうどこの頃の日経には『愛の流刑地』が連載されていて、うちの学校では『愛の流刑地』『僕妹』『恋バナ(Yoshi)』が3大エロ本みたいな扱いだった。)

私たちのパパは医者社長エリートサラリーマン(あの土地に戸建てを持てる位に貰えてる)な一方で、ママ殆ど専業主婦だった。そしてみんなヒステリックだった。

塾の成績があんまり良くないからという理由学校に乗り込んできたママに、踊り場で怒鳴りつけられている子。ご褒美に買ってもらえたちゃおをズタズタに切り裂かれた子。家に帰ったら勉強机に包丁が刺さっていた子。成績が悪いと、ミスがなくなるまで寝させてもらえない子。

みんな自分ママのヤバエピソードを沢山持っていて、それをネタにして話すのも日常だった。

振り返って見れば虐待だろうというものもあったけど、警察もあまり介入してくれない時代だったし、それより周りのみんなも同じだったから、ママっていうのはそういうものなんだくらいの感覚だった。

大人になってから気づいたが、彼女らのほとんどが大した学歴ではなかった。

泣くし怒鳴るし頭が悪いママが多かったから、ハナから狂ってるか発達障害が多かったんだろうなと今では思う。

そういえば、PTA内のいじめが酷いと有名で、バカみたいだと子どもの間でも話題だった。そういうレベル人間私たちママだった。

パパは、たぶんどの家庭も無関心だったんだと思う。そもそも仕事が忙しくてあまり家にいれないパパが大半で、関心以前に時間がなかったんだろう。

同じクラスの二人は志望校に落ちて病んでそのまま引きこもりになった。

一人はサッカーやってる陽キャ男の子、もう一人はオタクっぽいけどきっぷのいい女の子だった。

二人とも明るくて、誰とでも仲良くできる良い子だった。男の子の方はスポーツ万能だったこともあって結構モテていたし、女の子の方もいつも友だちに囲まれていた。

二人が今どんな風に生きているのか、そもそもちゃんと生きているのかすら知らない。

一度だけ、男の子の方が地元中学イベントに顔を出していたという話を聞いた。きっと教師に無理やり引っ張られて来たんだろう。

集合写真に写る彼を見せてもらったが、小6の頃と何も変わっていなかった。悪い意味で。

中学生にもなると男女共に大人びてくるものだけど、彼だけは時が止まったまま、なんだかとても幼く見えた。

女の子の方は、小学校卒業式にも現れないまま、その後のことは全くわからない。

今は楽しく生きていてくれたら嬉しいなと、心から思う。

合格組のその後も書いておこう。

華やかなキャリアを送っている子もいれば、アラサーになってまだ人生迷子自分では何も決断できず一生ママ共依存やってる子もそこそこいる。

おしまい

Permalink |記事への反応(1) | 00:14

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2025-11-26

anond:20251126074048

上京してびっくりしたのは子供電車に乗って学校通ってること

ランドセルしょってるようなのが電車に1人で乗ってるんだぜ

Permalink |記事への反応(1) | 07:43

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2025-11-22

ウヘァ

そういえばこないだ仕事帰りに何気なく道端に停まってるバイクみてたら、後部荷台の左右に振り分けて

ランドセル

パニアケースよろしくセットしてるスーパーカブがおったなぁ

しかも左右で赤と黒色違いにしてるのがよけいにキモキショやったわ…)

Permalink |記事への反応(0) | 09:39

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2025-11-04

制服代で家が壊れた日の話

入学式の朝に制服請求書が届いた

額を見て頭が真っ白になった

母はテーブルに突っ伏して泣き声をあげた

父は黙って封筒を握りしめていたけど目はどこか遠くを見ていた

新品の制服写真スマホに送られてきてその光が腹に刺さった

隣の家の子は昨日ランドセルを誇らしげに見せていたのを思い出した

うちの冷蔵庫にはまだ二日分の食材しかないのに制服が十万近くするってどういうことだ

公立入学式でこれほど金を要求されるなんてふざけんなと思った

店員は丁寧にサイズを測ってくれて申し訳なさそうに値段を繰り返した

の子は笑って「似合うね」と言ったけどその声が遠くて刺さるだけだった

母が祖母電話して黙っている声を聞いて胸が締め付けられた

祖母は小声で「なんとかする」と言ったけどそのなんとかがどれだけの借金か見えた

通帳の残高を見つめる父の指が震えているのを見て私は大人世界に嘘があると知った

隣の親は「祝いだから」とプラスチックの袋を渡して笑っていた

その笑顔が一番許せなかった

私は店の外で子ども制服を入れた袋を抱えている自分に酔ったふりをした

帰り道に見た同級生の新品の帽子がくっきりと景色を割った

学校平等を教える場所のはずなのに入学の条件が家計の厚さで決まるこの現実が許せない

誰かが「節目だね」と言えば私たちはほほえみながら借金を抱えることを選ぶように仕向けられている

私の腹の底にあるのは悲しみでも羨望でもなく激しい怒りだ

この国で子どもを祝うために親が首を絞められるのは間違っている

私はこの朝を忘れないでおこうと思う

忘れるといつの間にか同じことを繰り返してしまいそうだから

Permalink |記事への反応(3) | 20:53

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中学受験組の「努力」を信じられない

中学受験をする子たちが本気で嫌いだった

の子たちはいつも早口で自信がある

教科書を配られたとき一年でこれしか進まないのと笑う声を聞くたび胸の奥がざらざらし

自分必死ノートに書いている横で連除法使えばいいのにと言われたとき笑って返したけど本当は机を蹴りたかった

の子たちは塾に通って家庭教師がいて親が夜食を用意してくれる世界にいた

私は家で弟の世話をしながら学校ドリルを解いて間違えて怒られてまたやり直した

テスト順位表で上の方にいる子はみんなペンも服もきれいだった

家に帰ると新品のランドセルが並んでいて冷蔵庫の中が明るいんだろうなと勝手想像して腹が立った

努力すれば報われる」って言葉を信じるにはあの格差残酷すぎた

貧乏な家に生まれた時点で私はすでに遅れていたのかもしれない

それを認めたくなくてあの子たちを嫌いになる方が楽だった

彼らは悪くないのに笑っている顔が全部敵に見えた

塾帰りのリュックが光って見えて目を逸らした

あの頃の私は自分未来最初から狭く作られていることに気づいてしまっていた

親の財布の厚さが将来を決めるなんて信じたくなかった

Permalink |記事への反応(0) | 20:50

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2025-11-03

そういやリュックを両掛けで背負ってるとランドセルみたいでダサいと言われる時代もあったなと

https://anond.hatelabo.jp/20251101180005

Permalink |記事への反応(0) | 06:07

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2025-10-18

anond:20251018225323

負け組ランドセルやれって事やろなあ🙄

Permalink |記事への反応(0) | 22:54

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2025-10-17

dorawii@執筆依頼募集中

いじめっ子経験を持ってた方が我が子のためにはいいかもね。

というのもベージュなのか薄いブラウンといえばいいのかしらんがそういうランドセルの子供を見たんだが俺から見ればあれは下痢色だった。

はいじめたことがあるからこそわかる。あのランドセルを買うのはいじられるリスクだ。

と、まあ自分いじめはせずとも周りにいじめっ子がいたぐらいの経験はあったほうがいいかもねと。

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Permalink |記事への反応(4) | 18:47

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2025-10-11

anond:20251011214948

社不ランドセル君が飯届けてくれるよ。今ってそういう時代

Permalink |記事への反応(1) | 21:52

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2025-09-16

線状降水帯が嫌い

この時期になると思い出すこと。ただの吐き出しです。

クソながいのに何の有益情報もないです。書きなぐったので不適切表現があるかもしれないです。

でも自分で書いたら全然まとまらず読みづらいことこの上なかったのでGeminiに情報を整理してもらってます。なので半分AIが書いた日記ですw

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3年前の台風で、自宅が床上浸水した。15年前に建てた家だ。

家の近所を流れる川が氾濫し、この地域が50年以上前洪水被害にあったことは知っていたけど、土地河川の改良も進んでいるし、「まー大丈夫でしょ」と軽く考えていた。

当時は”線状降水帯”なんて言葉一般的じゃなかったし、道路冠水するほどの大雨もめったにないことだったので。

ところが新築から半年後の台風道路冠水し、床下浸水経験

その時初めて、この川は海との高低差があまりないため、満潮に大雨が重なると排水しきれず沿岸のあちこちで小さく冠水していたことやこの場所も周囲より少しだけ土地が下がっているので水が溜まりやすく、冠水やす場所であることを知った。

土地選びを失敗したな、調査不足だったな」と後悔もしたけど、その後は道路冠水する程度で済んでいたから車逃がすの面倒だな位で、そこまで深刻には考えていなかった。

そんな状況で迎えた2022年9月あの日

家族で遠出して夜9時頃帰宅し、疲れてそのまま爆睡していた私達。

尋常じゃない雨音で夫が目を覚ましたのは、夜中の1時だった。

「外がやばい道路冠水してきたから車を避難させよう」と起こされ、私も飛び起きた。

いつもの場所に車を移動させるため外に出ると、すでに膝下まで浸水していた。

車を逃してしばらく様子を見たけど、水は引くどころか増すばかり…雨も全然まらない…

港の満潮時刻を調べると5時過ぎ。「まだ3時間もあるのに、これからさらに水位が上がるの?」と恐ろしくなった。

正常性バイアスが働いて大丈夫だと思おうとしたが、一応夫に「家具、上にあげた方がいいかなあ?」と聞くと迷わず「やろう!」との返事。テキパキと「ソファ子供ランドセル電子ピアノテレビも!」と指示を出してくれた。

階段を何往復もしながら窓の外の水位を気にしていたら、なんと家の中が水浸しに!!

浸水するときは窓や玄関の隙間から水が入ってくると思っていたから、窓や玄関がまだ無事なのに床下の点検から水が溢れてくるなんて本当にまさかだった。

足が水に浸かりながら家具避難を続けたものの、完全に思考停止して目についたメモ帳とかテレビリモコンとか小さいものを運ぶ私。

そんな中、押し入れにしまってあったひな人形を思い出した夫、本当にGJだった。

和室の畳が浮いてリビングに移動し、床に置きっぱなしだった子供おもちゃが散乱し、重たい木製のダイニングチェアテレビ台までプカプカと浮いていた。

水の入り具合から「もうこれ以上は無理」と判断し、自分達も2階へ避難してベランダから見下ろすといつもの道も前の家のポストも隣との境界の柵も全部見えず一面泥水。

避難できなかった近所の車が水没し、コンピューターが壊れたのかライトを点滅させているのを呆然と眺めた。

私はなんかもう笑うしかなくて、一階に降りて水没した冷蔵庫や、浮かんでいく畳の動画写真をずっと撮っていた。

(後で罹災証明書保険請求に役立ったから、結果的にはよかった)

子供たちは前日のお出かけの疲れで夜じゅうずっと爆睡していて、それがせめてもの救いだった。

もしこの状況で子供ケアまで加わっていたら、私は耐えられなかったと思う。

そのときふと、猛烈に心配になったのは車のこと。

少しだけ高くなっている場所避難させたけど、この水量では無事じゃないかもしれない。

家が無事じゃない上に車まで失ったら、もう絶望だ。

不安を伝えると、夫は「見てくるよ」と言ってくれた、が、外に出ると、道路は夫の身長以上に冠水していた。

通常なら危険から外に出たらダメだと引き返すところを、判断力が狂っていた私たちは「浮き輪で泳いでいけばいい!」という名(迷)案を思いついた。

子供浮き輪を膨らませ、防水ケースにスマホと車のスマートキーを入れて出発した夫。

行ってらっしゃい、と見送った後、私は何をしていいかからなくて、SNSでひたすら情報収集したり、インスタのストーリーにさっき撮った動画投稿してみたり、窓越しに隣人と会話したりして気を紛らわしていた。

すぐに帰ってくると思った夫は一時間以上帰ってこなくて、電話もつながらなくて、ちょっと不安だった。

そうこうしているうちに空が明るくなって満潮時刻の5時を過ぎ、夫が浮き輪で出発してから2時間ほど経った頃、ようやく電話がつながった。

冠水した水に流れができて、家に戻れない。今は20メートルくらい離れた家の塀に登って待ってる」とのこと。

車はタイヤの半分ほどが浸かっていたものの、無事だったらしい。

電話を切った私は隣人に夫の様子を伝え、お互いおかしテンションで「塀の上だってやばいねwww」と笑い転げながら話していた。

朝7時過ぎ、ようやく少しずつ水が引き始めた。

「2時間も幅10センチの塀の上に立ってた。足が痛い」そう言いながら、夫も無事に帰宅

(この時は知らなかったけど、後から河川が氾濫していたと知り、一歩間違えれば流されて海だったかもしれないとゾッとした)

子供たちも起き出し、外の様子を見たいとせがんだ。

トラウマにならないか心配で控えめに見せたら非日常感にテンションが上がっていたようだけど、私は疲れ果ててとても付き合える気力はなかった。

夜中に投稿したストーリーを見た友人が、まだ道路に水が残る中大量のおにぎり飲み物を届けてくれて泣きそうなくらいありがたかった。

隣人も「親戚がマックを買ってきてくれたから」と分けてくれたので、物々交換をしてとりあえずの食事タイム

食事を終えた頃、ようやく道路の水が完全に引いた。

改めて家の中を見回すと、畳はキッチンにあり、床には泥だらけの家具や物が散乱していた。

壁も扉も柱も水を吸ってぶよぶよで、システムキッチンの引き出しも閉まらない。

買い置きの食材水浸し冷蔵庫洗濯機も、数時間水に浸かっていたことを思うともうダメだろう。

頭が全然回らないまま外に出て、家から流れて行ってしまったスタッドレスタイヤを探しがてら近所を見て回った。(見つからなかった)

ご近所さんはみんな同じように混乱し、途方に暮れた顔をしていた。

「大変なことになりましたね」と声を掛け合い、励まし合わないとやっていけなかった。

台風一過で空が晴れ渡る中、両親や親戚が駆けつけてくれて片付けを開始。

私も夫もあまりのショックに頭が回らず、代わりに実母がテキパキと指示を出してくれて本当に助かった。

保険請求のために写真を撮りまくり、床の泥を水で流し、濡れたものを外に出して使えそうなものは洗った。

子供たちは邪魔にならないよう妹が実家で面倒を見てくれた。これも大助かりだった。

他にも、手伝いを申し出てくれる友人、

断水しているからと水を持ってきてくれる友人、

食べ物ダメになったでしょ」と保存食差し入れてくれる友人、

ペイペイで見舞金を送ってくれる友人…

その他にも本当にたくさんの人の温かさに助けられた。

行政を通じていただいた義援金ももちろんその一つ。あの時募金してくれた人本当にありがとうございました。)

近所づきあいの大切さも改めて感じた。

手伝う人がいないお年寄りの家の畳を一緒に運んだり、自治会を通じて届いたお弁当を分け合ったり。

助け合いの力、自治会存在のありがたさを痛感した。

結局、仕事は1週間まともに行けず、片付けや保険請求罹災証明書の発行、修理に関する補助金情報収集などで走り回る日々。

家の修理も、みんなが同じ状況だから職人さんが足りず、見積もりが出るまでに数ヶ月。工事が始まったのは被災から数ヶ月後だった。

工事中の住まいも本当に悩ましくて。

行政の補助はあったけど仮住まい家賃だけで、水道光熱費自己負担。(仕方ないけど)

今の家と二重でお金がかかるし、そもそも短期契約できる物件は数少ない上に良い物件は同じ被害に遭った人との争奪戦

環境の変化に弱い子供が「絶対に他の場所暮らしたくない、家で寝たい」と懇願したこともあり、最終的には1階の荷物レンタル倉庫に運び(補助対象外)、自宅の2階で寝泊まりすることにした。

実家に頼って食事とお風呂を済ませ、寝るためだけに帰宅する二重生活

これはこれで環境が変わるので子供メンタル不安定になって大変だったし物がどこにあるかわからなくて(倉庫なのか自宅なのか浸水被害で捨てたのか)とてもストレスだったけど、なんとか乗り切り、改修が全部終わったのは被災から8ヶ月経った頃だった。

長い復旧の日々を乗り越えて今はもうすっかり元の生活に戻ったけど、あの日記憶は消えない。

大雨や台風が来るたびに胸がざわつくし洪水被害ニュースを見ると泣きそうになる。

先週の台風でも、同じ不安を思い出してしまった。

それでも、あの日にたくさんの人に助けてもらったことを思い出すと、心が少しだけ強くなれた気がする。

家族や友人、地域の人の温かさがあったから、乗り越えられた。

これからもその支えを大事にしながら、不安と付き合っていくしかないんだろうなと思う。

まあ、こんな経験はもうお腹いっぱいだから

線状降水帯、まじでもう二度と発生するなよ。って、雨が降るたびに思っているけど。

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2025-09-14

anond:20250913170513

うちには、自閉スペクトラム症知的障碍児が二人いる。

いろいろと心境変化はあったけど、人生のいろんなことに興味がなくなった。

から貧富の差とはなんだろうと考えてた。

イーロンマスクでも生活保護民でも、食ってるものも着てるものもたいして変わらない。

イーロンマスクがするように、生活保護だってTシャツだってジーンズだって着れる。

イーロンマスクがするように、ハンバーガーを食えるし、ビールを飲める。

庶民からって、シャワーを浴びることも、布団で寝ることも禁じられることもない。

でも、それでも、俺が働くのは、子供たちに選択肢を増やしてやりたかたからだった。

少しでもいい学校に入れてあげたかったし、やりたい習い事は挑戦させてあげたかった。

ディズニーランドに行きたいとせがむ子供たちに、お金がないかダメと言いたくなかった。

それが、子供の成長と共に、そんな心配不要だと現実が突きつけられる。

の子らはこの先も、

ディズニーランドに行きたいなどと言い出さない。

海外留学したいなんて言い出さない。

バイオリンが習いたいなんて言い出さない。

中学受験がしたいなんて言い出さない。

海外留学したいなんて言い出さない。


俺はさ、子供受験に熱心になる親とか馬鹿にしてた。

でも、今は心底羨ましい。

中学受験家計が苦しいとか言ってみたいよ。

うちはさ、ずっとずっと、お金に困らない。

教育費もかからないし、娯楽費も交際費もかからない。

コンビニアイスを買えばみんな笑顔、安上がりな家族さ。

なんでも、知的障碍児に大きなお金を残すとよくないらしい。

「働くな!そんな暇があったら子供と過ごせ!」

って社会に言われてる気がする。

この先の人生は、今と同じことがずっと続くだけだ。

偏食だから毎日作る食事も同じ。

ルールを守れないし人混みが嫌いだから旅行にもいけない。

向こう数十年、外食旅行もない。

美術館コンサートディズニーランドもない。

ただただ、ドタバタ騒がしい家族生活がずっと続く。

追記

ランドセル、いろんなカタログ取り寄せたんだよ。

東京都平均からしたら普通だけど全国平均からしたら高所得だったからさ。

奮発して土屋鞄とかの買っちゃうか?みたいな話しえたわけ。

支援学校からリュックだよ。

安上がりだろ?

修学奨励費とかでるからさ、実質タダだよ!

羨ましいか

他所の家庭は、お年玉とか、国がくれる児童手当とか将来の学費として積み立てたりしてるんだろ?

うちは小中高と特別支援学校という公立でな。

無償からな。そういう心配いらないんだ。

しろ子供名義で積み立てると成人した後困るらしくてな。

一家四人で年間支出住宅ローン含めても400万円代

だよ。

羨ましいか

外食旅行と娯楽を限りなくゼロにして、教育費もゼロからよ。

要するに、外食ラーメンが1000円する時代に、家帰って白飯豆腐食べて水道水飲んでれば安上がりって話だよ。

子供が用意してくれる豆腐定食最高だよ。

たぶん、一年の350日くらいそれを食ってる。

追記2

なんならよ、今すぐ仕事辞めたって困らないんだ。

というか子供のためにはそのほうがいいのかもしれん。

障害児を育てる各種手当が、国から都道府県から市町村から振ってくるからさ。

それで暮らせるほどじゃないけど、今までの蓄え切り崩していきゃいい。投資してたから蓄えはかなりある

計算すると、投資収益ゼロとしても30年くらい食いつなげる。その頃には年金も降りるし、子供らは障害年金。それでも苦しかったら家を売って都営住宅にでも入ればいい。

それでなんも、困らないんだ。

一人暮らしをする大学生の息子に仕送りをするとか、そういうのは今後のライフプランにないんだ。

日々の暮らししか心配する必要がないんだ。

最初に書いたとおり、世界一富豪でも生活保護でも、暮らしぶりはそう変わりゃしない。

イーロンマスクだってビルゲイツだってマクドナルドハンバーガーを食べて、普通の綿のTシャツを着て過ごす。

なのに、辛いのは、惨めなのは、俺の心の問題

Permalink |記事への反応(17) | 20:17

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人間の条件

今年で四十六歳になる。

1979年昭和54年まれ。いわゆる就職氷河期世代だ。

バブル景気がはじけて、求人から光が消えたまま大人になった。

幼いころから、カッとなるとブレーキがきかない性格だった。

小学生の時、おそらく四年か五年だった時の事。校庭の隅で上級生が一年生の帽子を蹴飛ばしていた。

勝てるはずもないと分かっていたのに、気がつけば自分ランドセルを投げ出し上級生の腕をつかんで殴りかかった。

結果は目に見えていた。俺はボコボコにのされ、そのあとには職員室に呼び出され「正義感が強いのはいいが、手を出すのはよくない」と説教を受けた。

それでも最後勇気を称えられたことを今でもよく覚えている。

二〇二二年までは契約社員だった。

都内オフィス街にある中堅程の企業。自社のホームページでは俺と年齢が近い社長腕組みし、得意げな表情で出迎える。

そこではスタートアップ成功譚が語られている。だが現実派遣契約社員で回している安定志向会社だ。

四十三歳にしてようやく正社員登用の通知を受け取ったとき立ち飲み屋の隅でビール二杯目を飲みながら一人小さくガッツポーズをした。

氷河期世代にとって正社員は、令和になってもなお一枚の勲章だったからだ。

今年の、二月の出来事だった。

給湯室に入ると障がい者雇用枠で入った男性を、若手の課長代理が笑いながらいびっていた。

男性馬鹿にする言葉を投げかけ、にやにやと笑っている姿。

彼は困惑し、ごめんなさい、すみません、と泣きそうな声で謝り続けていた。

それを面白がって見つめ、さら罵倒する言葉を続ける課長代理の姿。

頭の奥が、カッと白くなった。

気づけばそいつの胸ぐらをつかみ、拳を振り抜いていた。

社内は大騒ぎになったが、会社としては障がい者いじめを外部に知られたくない。

被害届は出さない、ということで示談

だが俺はその日のうちに懲戒解雇を言い渡された。

四十六歳、無職

貯金は五十万円もない。独身

再就職を目指してハローワークに通い、リクナビNEXTマイナビ転職を覗くが、正社員募集年齢制限行間が見えない壁となって目の奥に突き刺さる。

ITパスポート基本情報処理技術者資格欄に書けるものは一つもない。

稀に面接まで進むも、面接官は笑顔を崩さぬまま「これまでのご経験を活かして…」と定型句で話を締める。

その笑顔が、やがて沈黙に変わる。

不合格通知のメールが、受信トレイを淡く埋めていく。

寂しさに耐えかねて夏には都が主催する婚活イベントに足を運んだ。

自己紹介カードに「46歳無職」と正直に書いた瞬間、受付の女性がほんのわずかに眉をひそめ、小さく息を吐いた。

その仕草だけで、踵を返すには十分だった。


俺は間違っていたのだろうか。

あのとき給湯室で、拳を振り上げなければ今も正社員として平穏暮らしていたかもしれない。

婚活だって成功していたかもしれない。

安いワンルームに戻る夜道、その思いが何度も頭をよぎる。

それでも、もしあの時、彼を助けなかったとしたら――

自分はもう人間ではなくなっていた。

そんな気がしていた。

そう思うたび、胸の奥にじわりと重い痛みが広がる。

俺は間違った行動をしたのだろうか。

正社員として安定した暮らしをすることが正しい。

安定した収入があり、結婚することが正しい。

そうかもしれない。そうだろうな。

その方が幸せだろう。それでも俺は

人間の条件を、俺は知りたい。

Permalink |記事への反応(22) | 14:43

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2025-09-05

貧富の差ってなんだ?

iPhone ProMaxを買えないことがそんなに不幸か?

高給ランドセル小学校に通えないことがそんなに不幸か?

中高一貫に通えないのがそんなに不幸か?

奨学金を貰わないと大学進学できないことがそんなに不幸か?

Permalink |記事への反応(3) | 12:29

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2025-08-28

ランドセルにおちんちんリコーダーみたいに挿して登校したい

Permalink |記事への反応(0) | 21:39

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兄のランドセルから大量にボンタンアメが出てきました。

兄者、、、それほどあのときのお漏らしを、、、!!

Permalink |記事への反応(0) | 21:20

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2025-08-25

anond:20250823013753

× 兄のランドセルを隠した話

〇 犯罪者が興奮して気持ちよくなって地獄行きが確定した話

Permalink |記事への反応(0) | 14:04

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2025-08-24

100ブクマ超えたのでDLsiteの履歴晒す

Fanzaは使ってないのでDSlite

津辺英語ばっかりだったせいか投稿できなかったので省略しま

DLsSite

** 甘々と毒々 - 【主従逆転×発情逆レ】心を閉ざしてたKカップ犬娘はご主人が好きすぎてドS搾精が止まらない♪ - 私が悪い子なのはご主人のせいだからえっちで好き好き逆躾け** 文苑堂 - 獣耳のリコリス3【デジタル特装版】** 甘々と毒々 - 【発情ネコ×甘責め地獄⚠️】ドS豹変した猫メイドはご主人様をラブ堕ちさせたい -乳首も心もチ〇ポも…ぜんぶ甘々に調教してあげる -**毛ガニデパート - 1時間1万円のJD2** 甘々と毒々 - 【⚠️触手我慢汁絞りループ⚠️】巨大むちむちモン娘のねっとり溺愛カウパー絞り-射精禁止です、あるじさま。我慢汁を容赦なくしゃぶり尽くしたいのです -** チームランドセル - 誰でもいいから一緒に寝て欲しい櫻井さん -添い寝フレンド-【小花こっこさん/ささやきASMRR-15】** チームランドセル - 誰でもいいから温もりに触れたい櫻井さん -添い寝フレンド- 【小花こっこさん/ささやきASMRR-18/本編3時間】** チームランドセル -黄泉川辺花嫁なのだ!【安眠R-18音声作品/本編2時間52分】**幸福少女 - 【ミニボイス】奴隷少女それから日常-この幸せは夢じゃなくて本物です【KU100】**幸福少女 -奴隷少女結婚して幸せにしてみた-また明日が来るのが楽しみです【KU100】**ドメスティックうさちゃんズ -かいぬしにクリいっぱいお仕置きされちゃうっ** 甘々と毒々 - 【✅純愛×甘々クールハメ】発情スライム娘はグチョトロ逆レ〇プで大好きな主人をわからせたい - あるじも私のこと好きって認めないとダメなんだよ?【主従逆転】** エモイ堂 - 【密着添い寝ロチュー特化】捨て猫ノラは”ぎゅ~~っ”したい♪~くっつくのが大好きなクール猫との超密着お布団ぬくぬく繁殖交尾で愛を育む音声~** ふくらすずめ - けも耳手コキ店の地雷嬢**SBクリエイティブ - 神の使いでのんびり異世界旅行 〜最強の体でスローライフ魔法を楽しんで自由に生きていく!〜【分冊版】(コミック) 1話** テグラユウキ - 怠々と甘々。2~初子ともっとえっち日常~【フォーリーサウンド】** テグラユウキ - 怠々と甘々。【収録時間4時間】** 軒下の猫屋 -奴隷調教してハーレム作る2~育てた奴隷の一人と純愛マゾ奴隷プレイする話~** 軒下の猫屋 -奴隷調教してハーレム作る~育てた奴隷たちと純愛ハーレムHするまでの話~【漫画版】** エモイ堂 - 【もぞもぞフォーリー発情うさぎしかいない風俗で ~姉ハメ妹ハメ発情姉妹丼にあなたニンジンさんは耐えられるか~【KU100&バイノーラル】**ドットエイト - けもみみメイドといちゃいちゃする本2さつ目** どきどき堂 -アナタのことがだぁいすきなきつねメイドとすごすあまあまでえちえちな日常バイノーラル】**ドットエイト - けもみみメイドといちゃいちゃする本** エモイ堂 - 【DM特典】オオカミ娘のつよ~い♂ご主人様 特典音声** エモイ堂 -オオカミ娘のつよ~い♂ご主人様 ~強いボスのパコパコ種付けに完全服従ちゃう音声~(バイノーラル録音)** エモイ堂 - 【DM特典】クマ娘と子作り温泉記特典音声** エモイ堂 -クマ娘と子作り温泉記 ~うちがいーっぱい面倒見てあげる~(バイノーラル録音)** エモイ堂 - 【全編ベロチュー特化】捨て猫ユキは”にゃんにゃん”したい♪~糖度MAXダウナー猫との発情ロチューえっち幸せ愛でる音声~** RaRo - ウイッチズ・エルミタージュ 獣の魔女もふもふバブみクラブCV.桜咲千依】**アンスリウム - 【超あまあま/純愛えっち】とっても照れ屋なツンデレ奉仕うさぎが可愛すぎてギャップ萌えが止まらない…!!**毛ガニデパート - メス◯キ三番勝負**毛ガニデパート -アラビアンナイト</breath>2~蒸気義足のシンドバード白鯨物語~** しぷおる - ずっと一緒にいてね** ろりぽっぷらんど - わんにゃんおまんペットと密着ハーレムえっち性活♪〜実妹&義妹なかよしコンビおまんこと生ハメ交尾でオホイキ純愛えっち三昧!〜** 瓦屋工房 -屋根の下ワカモと二人おもてなし** 甘々と毒々 - 【✅ダメ200連発✅】教え子に負けちゃダメ射精しちゃダメ獣人の教え子に囚われ密着ムチムチ鳥篭性活【長身×逆レ×溺愛】** 竜宮の遣い - 【エロゲ同梱】ダウナーJKとの同棲~帰ってきたユキさんとわくわくキャンプ~【KU100/フォーリーサウンド】** 竜宮の遣い - 【KU100】ダウナー少女家出~ユキさんはおにーさんを甘やかしたい~【フォーリーサウンド】**毛ガニデパート - 鳥籠のサンドリヨン** 竜宮の遣い -ダウナーJKウキウキ旅行~夏だ! 海だ! ユキさんだ!!~【フォーリー/KU100】** Whisp -28日間限定早期特典_【セット版】先生助けて下さい! なんかおま○こがムズムズするんです!~和耳学園保健室は、発情モミミ娘でいつもいっぱい♪** Whisp - 【セット版】先生助けて下さい! なんかおま○こがムズムズするんです!~和耳学園保健室は、発情モミミ娘でいつもいっぱい♪**毛玉牛乳 - 全部君のせいだ。総集編-EXTRA-**Poison Gray -文化祭ソープランド** 竜宮の遣い - 【耳泡マッサージスライム耳かき・タッピング】元・奴隷けも耳メイドとの新婚生活~愛を結ぶ鐘の音~【KU100】** 竜宮の遣い - 【KU100】奴隷けも耳メイドとの暮らしサクラ色の約束~【フォーリーサウンド】**アンスリウム -ゆるふわロリダウナーうさぎさんのあまあまささやきえっち** 甘々と毒々 - 【逆レ×温泉×妊活わがままネコ嫁の主従逆転らぶらぶ精液絞り-新婚旅行中もセラが襲っちゃうからな、ご主人♪-** Whisp - 【超大作ASMR+アニメセット】フォーリー&ほりっく~耳舐めジャンキーJK神様と、ずぅぅーっと濃厚密着♪昇天必至の超々長尺のご奉仕!** 文苑堂 - 獣耳のリコリス 1【電子限定版】**幸福少女 -奴隷少女恋人になって幸せにしてみた-毎日が夢みたいで楽しいです【KU100】**毛ガニデパート - 退廃の繭** 甘々と毒々 - 【セット割】発情保護ネコの主従逆転ムチムチ精液絞り-セラが悪い子なのはご主人のせいだからえっちで好き好き逆躾け-【高身長×逆レ×甘々ツンハメ】**アゲハ蝶 -ロリ双子と甘々えっち。〜お兄さん大大大好きな内気ちょい病みロリっ子&甘いぢわるロリっ子〜** 文苑堂 - 獣耳のリコリス2【電子限定版】** 竜宮の遣い -好感度120%超え!?クーデレちゃんとの幸せいっぱいな休日**Spica(スピカ) - 嘘つき死神少女と過ごす最後の五日間~君の魂をもらいに来たの~10日間限定豪華7大典特典** 甘々と毒々 - 【高身長×逆レ×スロー発情ヘビ娘の主従逆転ムチムチねっとりスロあま交尾-ホカホカゆる〜い快楽で一晩中楽しもうね?-**Spica(スピカ) - 【CV.高野麻里佳】嘘つき死神少女と過ごす最後の五日間~君の魂をもらいに来たの~【吐息添い寝・お耳のマッサージ焼き芋を焼く音】** インスライナー - 週末駄犬。** インスライナー - 週末わんこ。** インスライナー - こう、お姉ちゃん(年下)っぽく。** インスライナー - いいえ、わたし天使です。** インスライナー -お嬢様下着ババ臭い。**幸福少女 - 【100作品目/本編200分/7大特典付き】家出したJK姉妹を拾って結婚した話-愛情に飢えてる少女と甘々ハーレムセックス【KU100】**幸福少女 -奴隷少女を買って幸せにしてみた-今日も怖い夢をみたんです【KU100】** 甘々と毒々 - 【巨大ウサ耳メイドの主従逆転ムチムチ逆レ躾け-意気地ナシな坊ちゃまは私が調教してあげます♪-**えび天まくら - 【耳かきうさぎさんの喫茶店しずくちゃんおもてなし~** PixelPlanet - 【ささやき×密着】ご奉仕依存なケモ耳奴〇少女に性の喜びを教えて幸せします。**Re:sound - 【先っぽイジイジ】声がちっちゃすぎるダウナー妹「フゥ」のあまあまゆるゆるご奉仕**あまなつカフェ - すみのこと、ちゃ~んと見ててくださいなのです♪** テグラユウキ -ダウナー白髪メイドの甘えたがりだるだる交尾フォーリーサウンド】**アゲハ蝶 -毒舌クール奴隷少女純愛奉仕 after** HypnoStory - 【スローオナニー】ケモロリに逆しつけされちゃう♪脳までどろどろ亀頭責め&もふもふ癒やし安眠【催眠】** 甘々と毒々 - 【抜けて眠れる】子犬の甘マゾ恩返し〜おバカだけどオナホテクだけはあるロリ獣に甘イキさせられ、そのまま癒やし安眠〜** 甘々と毒々 - 【高身長×逆レイプ×甘々ツンハメ】発情保護ネコの主従逆転ムチムチ精液絞り-セラが悪い子なのはご主人のせいだからえっちで好き好き逆躾け-** イニミニニモ? - BLACKSOULSII -愛しき貴方へ贈る不思議の国

とてもしんせつな追記

増田文字数制限あるらしいんで、購入履歴は途中で切りました(2年分くらい)どうせ全部載せても誰も見へんやろ

BLACKSOULSはIもやったんで憂慮民は安心してください

Permalink |記事への反応(6) | 17:39

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2025-08-23

anond:20250823013753

親御さんはおそらくランドセルの隠し場所も誰の仕業かも把握していたけれど、普段のお兄さんの行いも理解しているから敢えて何も言わなかったのかな、と勝手に思いました

Permalink |記事への反応(1) | 02:00

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兄のランドセルを隠した話

ふと昔のことを思い出した。私は小学生の頃、3歳上の兄のランドセルを隠したことがある。正直、当時自分が何歳だったかからない。兄が低学年で自分小学生になる前の幼稚園児だったような気もする。

二人ともいい大人になった今となっては仲の良い兄弟で、大学の頃は一緒に旅行に行ったりもしたけど、子供の頃は私にはいい思い出がない。3つ上の兄というのは絶対理不尽で私はいつも悔しい思いをしていた。虐待とかそういうのではないが、年長の兄にいつもやり込められて、プライドを傷つけられ、それに対して特に何もしてくれないように感じた母にも憤りを溜め込んでいた。そして私は、兄のランドセルを隠すということを思いつく。

兄は学校から帰ってきたらいつも雑にランドセル玄関やら廊下やらに放り投げていた。母は、そんなことをしているとランドセルをなくしてしまうと言って叱っていた。なので私がそのランドセルを「無くさせた」。それだけのことである。私は兄のランドセルを、布団をしまう押入れに放り込んでおいた。ランドセルが見つからずに大騒ぎになるだろうが、母が布団を畳む際に無事にそれは見つかり、なんとなくその場は治るだろう。一日か長くても2日ぐらい兄を困らせてやれば良い。私はそう思っていた。

しかしことはそううまくいかず、ランドセルはなかなか見つからなかった。子供わたしはよく把握していなかったが、布団は毎回押し入れにしまうのではなく、普段は寝室の片隅に畳んでおいて、季節の変わり目などにしまい込む、というシステムだった。

ランドセルが見つからないことに騒いでいた兄や母も数日経てば何故か落ち着いてしまい、遠足用のリュックで兄は学校に通うようになった。こうなると焦ったのは私である。結局、何日だか何週間だか経ったのちに、押入れからランドセルを引き出し、部屋の見えづらい片隅のところに置き直すことにした。程なくしてランドセルは無事発見され、兄の通学生活は元に戻った。

一連の顛末の中で、わたしは兄や母から詰問されたり疑われたり責められたりということはなかった。あくまで、「なぜかランドセルがなくなり、なぜか再発見された」ということで処理されていた。客観的にみれば、犯人が私であることは明らかと思うのだが、そういう扱いを受けなかったのはどういうことなのか、と今になって考えてしまう。私の日頃の鬱憤に思いを馳せて、あいつは恐ろしい子供だということで腫れ物のような扱いだったのかもしれない。あるいは、案外母も兄も鈍感なところがあるので、本当にただランドセルが消えてしまっていたと思っていたのかもしれない。

Permalink |記事への反応(4) | 01:37

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2025-08-13

anond:20250813124206

18歳になってもランドセル背負ってる子は、ちょっとヤバい

Permalink |記事への反応(0) | 12:49

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2025-08-05

俺はチビから車買って良かった

30半ばで新車を買った。

買ってから2年経つが、今でも楽しいカーライフを送っている。

節約投資界隈では車を買うやつはアホだとか、カーシェアタクシーで十分だとかよくきく。それを実行してあまり大きな買い物をしなかったが、新車SUVを買った。

俺はチビだ。

だいたい歩いていると俺より小さい成人男性はほぼいない。いたとしても後期高齢者だ。

ランドセル背負った小学生ほとんど目線は同じだ。

そして肩幅もない。

ただ、生まれからずっとこの身長なので、別に気にしてなかったし、特にコンプレックスを抱くこともなかった。

実際ナメられていると思うが、別にケンカするわけでもないし、なにも困らないと思っていた。

とはいえ、この身長だと、人混みに行くと完全に埋もれてしまう。

人垣の谷を作り、人よりも小さなボロノイ図を作り、合掌の手を人に差し込んで歩く。


車に乗ると、たとえ渋滞でも埋もれることはない。

チビの俺でさえ渋滞の中では、周りの大人達と同じ面積を必要とする。

公道では俺を小さい人間あつかいするヤツはいない。

車の工業規格に包まれて、ようやく一人前の男になった気がするのだ。

しかしたら今後もっと大きな車を買うかもしれない。

そして大きな容積を必要としてやるのだ。

Permalink |記事への反応(1) | 22:00

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2025-08-02

AV女優の着たウェディングドレスに似てるもの

ホモランドセル

Permalink |記事への反応(0) | 01:01

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AV女優ウェディングドレス着用の件

はじめに

この文章差別(=属性等により不平等に扱うこと)的意図は一切ない。

しかし、文中には私自身や世間偏見(=特定属性等に対する否定的感情)、感情および特定属性に対する差別表現が含まれる。

偏見言語化世間に公開することは差別となる可能性があるが、ここでは「差別を防ぐための建設的な言語化」であり、差別意図はないと述べておく。

なぜ今回の件で共感する人が一定数いたのか?

一言で述べるならば「自分自身偏見に晒されたくないから」であると考える。

モノには偏見が宿り、モノの所有者が偏見を受けることがある。

例えば以下のような例がある。

ジムへ通うゲイがこのリュックをしばしば使っていたこからホモランドセルゲイバック等と呼ばれることがある。

この風説が世間に広がり、広く認知されることで、このリュック自体ゲイホモイメージもつ人が一定数いる。

リュックゲイホモイメージが宿った例である

ネット上で「残クレアルファード」という曲が流行したことで、アルファード自体に「見栄を張りたいガラの悪い人が残クレで購入する車」という偏見が宿っている。

実際にはそうでない所有者も多くいるだろうが、アルファードに乗っているとそういった偏見を受けることがある。

これらの例と同様に、ウェディングドレスを元AV女優が着用することで、そのドレスを見た人々がAV女優のことを想起し、着用している新婦に対しても性的イメージを持つ可能性がある。

性的イメージを持たれることを嫌う女性一定数いるだろう。

ましてや、ウェディングという神聖な場・儀礼的な場では、本来性格はそこまで保守的でない人も保守的になる傾向があるだろうから性的イメージを持たれることを嫌う女性は増え、世間の「性的イメージ」に対するネガティブさがより増す環境であると言えるだろう。

AV女優イベントで着用し宣伝されたドレスは着用したくないという意見に対し、共感する人が一定いたことは理解できる。

差別なのか?

では、自身が該当しない属性に対する偏見を、モノを通じて自身が受ける可能性があるときに、それを避けたいと思うことは差別なのだろうか?

私はこれは差別ではなくただの「自己防衛反応」だと考える。

ゲイと思われたくないかリュックを買わない、残クレだと思われたくないかアルファード以外の車を買う、性的イメージがついたドレスは着ない。

どれもその属性を持つ対象に対して不平等な扱いをしていないのだから差別には該当しないと考えられる。

(もちろん、これを言葉に出して流布したら差別発言ととられるリスクはある。)

なぜ投稿した女性炎上たか

これはひとえに「言葉配慮が足りなかったから」だろう。

前述したとおり、ドレスキャンセルすること自体差別ではないと考えられるが、それを言語化すると差別となるリスクがある。

「じゃあ言語化しないでキャンセルだけすればいいじゃないか!」という意見があるのも納得できる。

しかしながら、今回のケースでは(SNS投稿するのかどうかは置いておいて)AV女優に対する偏見言語化する必要性があった。

ホモランドセル」や「残クレアルファード」は世間の反応によりモノに偏見が宿ってしまった例であるため、消費者はそのモノの購入を避けるしかない。(企業責任はない。)

しかし今回のウェディングドレスの件は、ドレスレンタル会社が「(元AV女優)さんに着用していただきました!」とインスタグラム投稿している。

まりレンタル会社広告が無配慮だったのではないかと問うことができる。(キャンセル、交換、日程変更等の手数料企業持ちになるかもしれない。)

実際、一定数の共感が得られていることからも、企業広告配慮が足りなかったことは事実だろう。

しかし、企業責任を問うにはAV女優に対する偏見言語化する必要がある。

冷静に「企業責任を問う」目的言語化できればここまで炎上しなかっただろうが、必要以上に偏見言語化してしまったために炎上の規模が大きくなってしまったのだろう。

おわりに

私は、文中で述べた属性ゲイホモ、ガラの悪い人、AV女優)に対するすべての不平等な扱いに反対する。

しかし、私自身はこれらの属性を持つ人に対して、自分自身個人的経験偏見に基づいた、ある種の忌避感を持っていることもまた事実である

忌避感を持つこと自体差別ではないし、それが行動として現れなければ問題にはならないと考える。

古き良きTwitter時代にはTweetなんてほぼ内心みたいなものだったのに、今は立派な場になっちゃったね…(いいことだけど)

Permalink |記事への反応(1) | 00:27

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2025-07-25

『母の夢とビルの縁 』

 佐伯ゆかは、いい子だった。

 いや、笑っちゃうくらいいい子だった。ランドセル教科書ピアノ楽譜母親の夢まで詰め込んで、言われたことは全部やる。母・園子は厳しかった。鍋の蓋を閉め忘れると三時間説教ピアノ毎日時間、歌の練習時間テストは満点以外許さない。

 でも、そこには甘い卵焼きと手縫いの巾着袋があり、熱を出せば夜通し看病もしてくれる。呪縛と慈愛がごっちゃになった混合液体が、ゆかの体内を循環していた。

 だが、その教育には少しずつ狂気が芽生えていた。

 園子は専業主婦社会経験が薄かった。外の世界を知らなかった。だから、外の世界を恐れていた。教師も、近所の主婦も、会社員も――すべてが**“信用ならない人々”**に見えた。

 園子は、ゆかを囲い込んだ。

 文字通り、どこまでも。

 「ピアノが終わったらドリル」「テレビは一時間だけ」「友達の家には遊びに行かない」

 そんなルールが無数に積み重なっていった。

 父は最初こそ何度も口を挟んだ。

 「もう少し自由にさせろ」

 「勉強ばかりじゃだめだ」

 けれど、そのたびに壁にぶつかった。園子とゆか、二人の間には見えない糸があって、そこに踏み込むことは許されなかった。父は家の中で幽霊になった。

 それでも父は何度も介入しようとした。「俺だって親だ」と声を上げたが、声は響かなかった。園子は、ゆかを守る盾のようにして外界を拒絶し、父をも拒絶した。

 そしてついには、父がぽつりとつぶやいた。

 ――「ゆかが二十歳になったら離婚しよう」

 その言葉は宣告だった。

 やがて父は本当に消えた。家にいても、いないも同然。

 父のいない世界で育ったゆかには――別の父親必要になった。

 それが峰田肇だった。

 中学を出て、ゆかは地元で一番のエリート校に進学した。

 まだその頃、母の言葉呪いじゃなかった。愛の形だった。

 「受験戦争よ」と言われれば「うん、わたしやる!」と笑って答える。

 母が好きだった。母を喜ばせたかった。

 制服はブレザー、春の校門で風が吹く。友達部活の話をし、笑い、教室の黒板には「佐伯ゆか、○○高校おめでとう!」と書かれていた。

 でも、その胸の奥にもう一つ火があった。

 ――アイドルになりたい。

 猛烈な願望。熱烈な妄想

 母は言った。「やるなら全力よ」

 そして条件を課した。「ピアノ、歌、学業。全部やるの」

 三段ハードルケーキ

 ゆかは――やった。やりまくった。やり込んだ。

 夜10時、指が赤くなってもピアノをやめない。喉が痛くても発声練習を続ける。テスト前日は睡眠2時間

 集中力という名の狂気が、芽を出し始めていた。

 やがて、ゆかは上京した。

 母と抱き合って泣いた。いや、母は泣き笑いだった。

 「頑張るのよ!」

 「うん!」

 母の呪縛? いや、まだそれは呪縛と気づかない愛情の鎖だった。

 東京――そこは、ゆかの想像した夢の国とはちょっと違った。

 テレビスタジオには、もっと恐ろしい怪物がいた。

 天才ダンサー、神ボーカル魔法の表情少女

 快活さは執念に変わり、集中力狂気進化した。

 そして、その狂気は峰田肇という一人の俳優に滲み出た。

 渋い俳優。父の年齢に近いのに、父よりも光っていた。

 恋? いや、これは儀式だ。切り抜き、手紙日記――脅迫的な恋愛感情

 父の空席を埋める愛。

 父でもあり、恋人でもある存在

 彼女の想いは、やがて暴走を始めた。

 「思い知らせてやる」

 恨みに近い、しか自分でも言葉にできない感情を抱え、

 ゆかはガスとリストカットを決行した。

 部屋に充満するガスの匂い。白い腕からあふれる赤い線。

 泣いた。

 腕を抱えて、ただ泣いた。

 マンション管理人異臭に気づいた。

 通報サイレン消防隊がドアのチェーンを切断し、

 ゆかは救出された。

 あまりに惨めだった。

 あまりに敗北だった。

 それほどの事態が起こったにも関わらず、ゆかには休む暇もなかった。

 その日――生放送に出た。

 メイクで隠した腕。笑顔仮面

 生放送だ! ニッコリだ!

 放送後、事務所

 だんだん冷静になってくる。自分のやったことをメタ理解しはじめる。

 ――あたし、何やってんだろ。

 社長室に呼ばれ、テーブルの上のストロベリージュースに口をつける前に、

 社長が戻ってきた。

 叱責。

 鋭い刃物のような言葉

 完璧主義優等生であるかにとって、

 これはもう、魂を引き裂かれるほどの敗北だった。

 ――社長に会いたくなかった。

 その瞬間、ゆかの天性の行動力が発動した。

 この子は、ひとたびスイッチが入れば、ためらいがない。

 一瞬で思いついた。

 ――屋上だ。

 屋上へ逃げよう。

 足が立ち上がり、ドアを開け、階段を駆け上がり、

 誰も止められなかった。

 屋上の風。

 考える暇もない。

 だって、ゆかは優等生だった。

 発想力と実行力の塊。

 決めたことは、即実行。

 スリッパを脱いで、きちんと揃えて、

 ――飛んだ。

 母の愛と呪い

 芸能界怪物たち。

 峰田への狂気的な愛と恨み。

 未遂、敗北、叱責。

 その全部が混ざった一瞬のジャンプ

 風が体を持ち上げ、

 世界は、一秒で小さくなった。

Permalink |記事への反応(0) | 21:26

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