
はてなキーワード:モーターズとは
高木仁三郎氏の心配は、予想以上に正しかった。「そんなはずはない」という余談を排して、経営者たちの動きをみれば、あきらかだ。
「なぜ原発事故は繰り返すのか」の最終章で、「インターネットの発達で人間の感覚がバーチャルになっているのではないか。わたしがインターネットについていけないだけかもしれないが、倫理綱領は必要だろう」と書いているのを読んで、「いやーさすがに心配しすぎですよ、高木先生。そこまでアホが出てくるとは思えない」と思ったのが、15年ぐらい前。
イーロンマスクとマークザッカーバーグがここ3年ぐらいやっていることを見て、アホでかつ傲慢な連中が世界最強クラスの企業の経営者だということに気がついた。わたしはもう幻想をもてない。
これはあまり指摘されないが、テック企業ということはテクノロジー企業の略のはず。それ自体ほとんど意味のある言葉ではないし、実質的にIT企業ばかりで、工科大学をのぞいても、既存のジェネラルエレクトリックとかジェネラルモーターズとかそれこそトヨタ、日産とか、そういう既存のハイテク企業はあまりテック企業との連合に熱心ではないようにみえる。火星に行きたがっているイーロンマスクがNASAとあまり仲がよくなさそうなこともあげられる。
わたしの予想だが、あれは中曽根と同じように「技術者を札束でひっぱたいて言うことを聞かせている」という面があるのではないか。これは原子力産業が50年ぐらい前に進んだ道とほとんど同じだ。楽観はとてもできないが、技術面ですら、そう簡単に経営者たちの思い通りになるとは思えない。別に技術者に良心があるということではなく、技術に求められる最低限の基準というものが予想以上に厳しいからという理由からだ。
Yahooコメントとかだと未だに中国製のEVは燃える!危険!日本のほうが技術は上!みたいな声がいいねを多く集めてるけど、そういう人達って今日本の路線バスがすべて中華EVに取って代わられようとしてるの知ってるのかな?笑 そういうコメントをしてる人たちって敬老パスとかで路線バスにお世話になってそうだけど、そのバスが中華EVに席巻されていくという未来に笑えてくる。
今全国のバス事業者はBYDのK8という中華EVをどんどん投入してる。この車種はいろんな部分をしっかり日本向けにアレンジしてる上に性能がよく価格も安い。国産ではいすゞがエルガEVをようやく出したけど価格が高すぎて話にならず、またEVモーターズジャパンという一見日本製のバスかなと思わせる会社のバスも製造は中国で行われていて、日本メーカーが勝てる見込みは万に一つもない。
日本の産業振興を考えたら、中華EVに高い関税を掛けるとか、少なくとも自治体の交通局には日本製EVバスの導入を義務化するとか、無理矢理とも思える策を講じないと、まず間違いなく日本メーカーは路線バス製造から撤退→路線バスはすべて中華EV、という未来がやって来ると思う。なんでこんな国になっちゃったのかね。衰退国に生きているって苦しいね。