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はてなキーワード:マーチとは

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2025-10-25

35歳年収650万円の底辺弱者男性だけど相談所で自分と同レベル女性希望したら高望み扱いされた…

高石市在住の35歳年収650万円の財閥メーカー勤務の底辺弱者男性だけど、

結婚相談所に加入した


希望を伝える場面で

「同じくらいの年収650万円くらいで、同じようにある程度の規模の企業に勤めていて、同じくらいの学歴地方国立マーチ関関同立)、年齢も同じくらい」

自分と同レベル女性希望したら

それは高望みだと説教された


曰く男性自分と同レベル女性を望むのは高望みらしい


結局年収学歴が低い20代後半の女を鍾会された

Permalink |記事への反応(4) | 09:11

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2025-10-20

中国若者による「反外国人、反イスラム」の空気感

中国政府学生国費留学生)として中国留学した。あまり知られていないが、中国世界各国から留学生を呼び込んでいる。

中国政府留学生は学費と寮費と医療保険料は無料で、少ないが生活費支給される。私が留学したときは寮の定員が満員だったので近くのアパートに入居したため、代わりに居住費を支給してもらえた。

この中国政府学生の倍率は国によるが意外と低い。例えば日本留学している留学生のうち、日本政府国費留学生わずか3%に満たず、ほとんど私費留学しか中国大学留学する留学生の大半が中国政府国費留学生である

世界大学ランキングトップ50に入るような中国の名門大学入学できるのは、現地の中国人だとごく一部のエリート学歴社会中国では幼少期から親が多額の教育投資をして塾に通い血反吐を吐くような努力をしている。しかし同じレベル大学入学しようと思えば、留学生ならもっと簡単だ。私が日本で通っていた大学マーチ以下の私学だったが、第ニ志望の名門大学留学できた。

ウイグル族チベット族などの少数民族受験生留学生枠にはならないが、大学入試少数民族加点される制度がある。中国大学入試は1点が明暗を分ける。そのため漢民族学生の親が何とかして我が子のために少数民族に改族して戸籍を変えようと画策するケースもある。

このようなこともあり「外国人留学生や少数民族優遇されていてずるい!」という論調があった。

例えばほとんど中国語の読み書きができないレベル留学生(アフリカ出身)が北京大学医学部に入り、中国研修まで無料で受講しているというのが中国ネットで話題になり「自分アフリカ帰化したあとに中国留学したい」という書き込みがあふれた。

アフリカなど中国よりも貧しい国の留学生だと中国政府から支給される生活費本国家族に送金してるなどもよくある。

イスラム教徒留学生やウイグル族学生への忌避嫌悪もこうした「優遇イメージ」への反発から来るものだ。日本北九州小学校ハラール給食ネット批判を浴びたが、中国ではかなり前からイスラム教徒配慮したハラール中国では清真料理とよばれる)が普及している。

中国では漢民族マジョリティだが、50を超える少数民族がいる多民族国家だ。そのうちウイグル族カザフ族などイスラム教信仰する民族も多い。

私の通っていた大学食堂でも清真専用食堂があり、イスラム教徒少数民族学生留学生が多く利用していたし、大学の近くにハラール食品スーパーモスクが沢山あった。

近年の中国政府は「宗教中国化」の方針のもと、イスラム教キリスト教管理を厳しくしようとしている。この理由ひとつ国民の間に「少数民族外国人優遇されている」「特権を与えられている」「イスラム教中国が乗っ取られる」というような不安や不満が広がったことも大きい。

ウイグル族などの少数民族は、中国一人っ子政策をしていたとき子どもを3人まで持つことが許されていた。その結果中国国内少数民族が増えていったことも、近年の少数民族の締め付けにつながった感じがする。

中国若者外国人に対する考え方は、最近日本若者によく似ていると感じている。

政府発展途上国お金をばらまいてる」「他国に貸し付けしても踏み倒される」

移民少数民族が増えるのが怖い。外国人が増えると治安が悪くなる」「イスラム教徒が増えてほしくない」「外国人の高度人材受け入れより中国若者就職を優先してほしい」

表立ってネット政府批判しにくいところが日本との違いだが、本音はよく似ている。

中国政府アフリカ南アジア投資するのは中国利益のためだが、国民から見ると「中国人は就職結婚もできず生活が苦しいのに他国お金をばらまいている」ように見える。

台湾に関しても「中国統治しなければアメリカ侵略されてしまう」と主張する中国人を初めて見たときは驚いたが、同じように考えている若者が沢山いる。

中国留学していたときは、中国の他宗教少数民族への締め付けは厳しすぎるのでは?と感じていた。しか帰国してみると日本選挙の「日本ファースト」や「違法外国人ゼロ」など、漂う反外国人空気感中国と似てきていることにとても驚いた。

Permalink |記事への反応(0) | 20:11

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2025-10-08

あんぱんのマーチがマチアプのイメソン過ぎるなと最近思って先生死にたいんすよ

Permalink |記事への反応(1) | 23:09

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2025-10-05

ネット民東京年収1000万は庶民

こマ?

それともマーチFランみたいなイキり?

Permalink |記事への反応(3) | 10:31

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2025-10-02

anond:20251002081415

これぐらい文章読解が出来たら日本国民全員マーチに受かってる

Permalink |記事への反応(0) | 13:24

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2025-10-01

anond:20251001050941

お気持ち商人ってなんかのマーチャントかよ

Permalink |記事への反応(0) | 10:36

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2025-09-25

あんぱん』は脚本演者もいいけど、オープニングの映像RADWIMPSの歌が作品に驚くほど合ってない 

 

今日本家アンパンマン映像とオープニング、エンディング流れたの見た後だと余計に 

明日最終回は「手のひらを太陽に」か「アンパンマンマーチ」をオープニングとかにした方がいいよ

Permalink |記事への反応(2) | 21:03

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2025-09-19

人生で何かを成し遂げたい

マーチ法学部卒の地方公務員

昨夜、たまたま癌で亡くなった大学生のXアカウントを見かけた。

それをみてご冥福を祈ると同時に、めっちゃ怖くなった。

今まで死を意識したことなんてなくのほほんと生活してたけど、自分が若くして病気事故死ぬ可能性は0じゃない。

そりゃ病気にならず、事故にも遭わず結婚して子供も生まれて、仕事も順調で部長とか区長とか局長とか副市長になって、定年退職して外郭団体役員とかやって、子供も全員自立して、自宅のベッドか病院のベッドで子供や孫に囲まれ心不全で寝るようにしぬならいいよ。

それが確約されてるなら全く死は怖くない。

でも、若くして死ぬのは怖い。

独身のまま死ぬのは怖い。親より先に死ぬのは怖い。子供を見る前に死ぬのは怖い。孫を見る前に死ぬのは怖い。

人生を「和了る」前に死ぬのが怖い。

だけど残念ながら和了る前に死ぬ可能性は依然ある。

から和了る前に死んでも後悔しないよう、自分人生を死の間際で誇れるように、今のうちに何かを成し遂げたいと思った。

そんで色々と自分が成し遂げたいと思えることを考えたんだけどさ…

「これなら死んでも後悔しない!」と思える成し遂げたいことはこんな感じです。

集積回路発明してインテル創業した!

民間ロケット開発会社電気自動車メーカーを作って億万長者になった!

人工多能性幹細胞を開発してノーベル賞を受賞した!

・多体問題を取り入れたSF小説を書いてベストセラー作家になった!

などなど。

自分が何をしたいのかわからないし言語化できない。

芸能人歌手になりたいわけではないので、ただ単に「有名になりたい」というわけではない。

また、イーロン・マスクビル・ゲイツロバート・ノイスには憧れるが、ウォーレン・バフェットジェフ・ベゾス柳井正三木谷なんかには憧れないし、前澤社長には嫌悪感すら持つので単に「金持ちになりたい」というわけではない。

文芸芸術でも、「三体」の作者の劉慈欣には憧れるが、純文学作家漫画家には憧れない。

俺は何を成し遂げたら後悔せず死ねるのか、言語化の手伝いをして欲しい。

Permalink |記事への反応(1) | 19:12

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2025-09-14

やっと牧場物語ミネラルタウンを擦らなくなってきた…

やすらぎの樹とかわくわくアニマルマーチとかリメイクしてくれや

Permalink |記事への反応(0) | 00:37

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2025-09-11

ワイが死んだら出棺の時バスターマシンマーチ流してくれ

頼むで🙏

Permalink |記事への反応(0) | 20:32

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2025-08-30

ガンパレード・マーチってガンバレード・マーチだと思ってた

がんばれー!って応援する系じゃないんか

Permalink |記事への反応(0) | 00:27

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2025-08-23

IT系ブラックだし 公務員オワコンで JTCは法律を守らない 大企業弱者は取らない どこに行けばいいのか

俺のことはニッコママーチ中間ぐらいの大学で4年間学んだけど就職先がまだ決まっていない大学生だと思ってくれ。

実際の俺が何者かなんてインターネットの中ではどうでもいいと思うんだけど、相手がどういう存在かを想定しないと困る人が沢山いるらしいから。

からすればそんなことから逃げ出したくて皆インターネットにやってきたと思ってたんだが、どうもそうではないらしいので。

サラリーマン人生価値会社選びで7割決まると思ってる。

平日の稼働時間を8時間ずつ奪われるだけというが、実際には皆2時間ぐらい残業するのが当たり前なんだから

そして通勤時間があり、家事をやり、気づけば一週間で自分のために使える時間よりも働いていた時間のほうがずっと多くなっている。

有休には大掃除をしたり病院に行って、長期休暇は実家に顔を出す。

仕事が5で人生が3で残りが2、残りの時間に何が出来るかも人生で何をやっていくかは仕事の疲れや給料が縛ってくる。

結局人生の7割が仕事選びで決まってしまう。

これがサラリーマンなら、会社選びで人生の7割が決まってしまうってこと。

「いい会社を探したいなら四季報口コミサイトを使いましょう」なんて口にする人がいるけど、あんもので分かるのは絶対に行くべきじゃない会社かどうかだけだ。

退職率の高さは重要指標からここで駄目な会社は論外だ。

ライバル会社社員個人的な怨みを持つ人がフリーランスを雇って口コミサイトで大量のネガティブ情報を書き込んでいる可能性なんて、色んなリスクを考えたらまず除外していい。

そうして駄目な会社を削り取っていくと、全然選択肢が残らない。

でも残った選択肢について考えていくと「単に知名度従業員数が少ないから外に悪い情報漏れてないだけのゆるブラックなんじゃないか」と感じてしまう。

直接自分の目で見るとか知り合いが良いと言っていた会社に行くとかそういうのってどこまで現実的なんだろう。

「最悪の会社」を選択肢からドンドンろ過していって残った会社を事前に調査して面接空気から会社の実情を感じ取って、そこまでやったら本当に上手く行くのか?

ぶっちゃけ適当お山の大将日本人100人とか1000人とか集めた集団の中でまともな所がどれぐらいあるっていうんだろう。

俺が見てきた日本人集団は、無法地帯幼稚園サル山の小学校コミュニティ毎の分断が進んだ中学校自称進学校のしょーもないイキリ感、偏差値50前後の最低限な自分たちへの失望が溢れるキャンパス、俺が見てきたどの場所も「一生ここで過ごすことを幸せだと思える空間」なんかじゃなかった。

自分年金ぐらしになるまでの人生の7割を決定づける居場所、そこがまともな場所だと思える希望全然湧いてこねえよ。

「暗いと不平を言う前に進んで灯りをつけましょう」という古い宗教自己責任論に溢れた言葉があるが、「郷に入っては郷に従え」とも言うわけで、つまりは腐った場所に飛び込んでしまったらもう終わりなんだってことだ。

選択を間違えたら人生カスへと突っ込んでいくのにどうしたらいいのか分からん

この時代企業選択そもそも地獄レモン市場すぎる。

まあ強いて言うならい人間空気自分にあうかだろうな。

間違っても中卒のアホがガキの頃にスポーツ出来たかどうかでマウント取り合ってるようなカスみたいな空間には行かないようにしたいな。

Permalink |記事への反応(0) | 20:43

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2025-08-21

anond:20250821183800

神学系だし独特で面白そうだね

個別文化としても語る価値あるのは専門的な内容がマーチ以上って雰囲気あるけど普通にそれ以外も力量ある作家が書けば面白いよね

Permalink |記事への反応(0) | 19:32

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2025-08-12

アメリカ大卒UCLA日本でいうとマーチくらいの扱い」

アメリカ大卒地元で『凄い!』『頭いいんだね!』なんて驚かれることは無い。ちなみにUCLAバスケ部レギュラーなら驚かれる」

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13297443783


これ東大蹴ってわざわざ5000万用意して行く意味なくね?

Permalink |記事への反応(0) | 20:28

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2025-08-09

anond:20250809122658

採用実績見る限りマーチ未満の大学でも普通に採用してる感じなんだよなあ

多分受けてる人自体滅多に居ないような

Permalink |記事への反応(1) | 12:28

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2025-08-08

社会に出て東大卒を見かけない

巷では東大卒はお勉強だけで~みたいな話を聞くが、よく考えたら働き出してから東大卒を見る機会がない。

いうて会社大学名なんて関係ないと思っても何だかんだで情報は回ってくる。

自分地方旧帝大卒なので同じような早慶とか地方国立大卒はよくいる、あと京大東工大卒も一定数いる。

マーチかもたまーに見かける。プライベートで遊んでる友達不思議と大きく傾向は変わらない。

で、東大卒となったら仕事でもプライベートでも急に見かけなくなる。なにこれ?

もしかして赤門を出たものだけで集まれ場所とかがある系?

Permalink |記事への反応(0) | 23:48

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2025-08-07

社会勉強は才能じゃない!学歴努力証明書勉強平等!」←これ

小学校レベルですら全体の3割が脱落

中学校レベルにもなると全体の5割が脱落

・他方で上記のような現実など何処吹く風とばかりに鬼畜な超名門進学校入試問題難易度

センター6割ですら高校三年生上位2割の学力

・それですら上位層からしたら「ありえないこっ酷い点数」

・やはり知能の個人差は本当に凄まじい

受験において最重要である数学能力遺伝の影響が8割越え

数学はあらゆる分野の中でも音楽に次いで才能がモノを言う分野である

・そのため難関国立大入試国主導の差別であると言っても過言ではない

マーチは同世代の上位1割

・当然一般組はそれ以下なので実際は同世代上位数%

・故に知的下位層からしたらマーチは雲の上の領域である

・にもかかわらず上澄みの層はマーチを「失敗」扱い





欺瞞だよね

Permalink |記事への反応(0) | 11:22

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2025-08-06

マクラーレンがF-1で200勝を達成

チーム名勝利
1フェラーリ248
2マクラーレン200
3メルセデス130
4レッドブル124
5ウィリアムズ114
6ロータス81
7ブラバム35
8ルノー35
9ベネトン27
10ティレル23
11BRM17
12クーパー16
13アルファロメオ10
14マセラティ9
15ヴァンウォール9
16マトラ9
17リジェ9
18ブラウンGP8
19カーティスクラフト5
20ジョーダン4
21ワトソン3
22マーチ3
23ウルフ3
24ホンダ3
25その他多数2

Permalink |記事への反応(0) | 15:39

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2025-07-31

ネットでよくみる「すげー人」ってどこにいるの?

40代で1億たまってFIREしたり

マーチは3ヵ月で受かったり

俺の身近にはいないんだけど、ネットではよくいる人たち

どこいけばあえるの?

Permalink |記事への反応(2) | 17:19

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2025-07-27

anond:20250724221759

おっさん今の若いマーチ卒の女はそんな給与やすくないぞ

はてぶは本当に嘘が98%だよなぁ

Permalink |記事への反応(1) | 17:28

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2025-07-20

anond:20250720021314

しゃーない、ワイがユーカリの葉になるから君はコアラマーチやで

Permalink |記事への反応(0) | 02:24

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2025-07-14

干渉過ぎた母親病気だけど絶対に助けない

33歳、既婚。

今は別々に暮らしてるけれどとにかく母親がうるさかった。

実家ぐらしの頃「車を買う」となった時に販売員ミライースを勧められ母親から

「これ(ミライース)でいいでしょう、これのほうが安い」と言われ無理やりミライースを買わされた。

140万一括で払ったけど嫌すぎて泣いた。

本当はもっと可愛い別の車(中古マーチトゥインゴ新車のミラココアラパン)に乗りたかったのに…見積もりさえ出してくれなかった。

あの時無理やり買わせた店員にも腹立って担当も変えさせた(後に解雇

一緒に買い物に行くととにかくうるさかった。

いつも同じお菓子を買っていて「またそれ買うの?」と延々言ってきてじゃあ良いよって感じで戻すと「ふーんいらないんだ、もう二度と買うなよ」などと言ってく

「あ、ここの店も」と店に入ろうとすると「次はここ?もういい加減にしてよ」って感じでため息を付いてきた。

それでいいつつ私が「まだ?」と言うと人を急かすな、と言ってきた。


子供の頃からたかったアニメ映画が再公開するから隣の市まで行こうと思う、と言ったら

たかだかアニメでしょう、そんなの見に行かなくてもいいでしょ」と言われ外出しようとして、映画と言ったら

なんで? 行く必要ないでしょう、見たのでしょう?と言われ行かせてくれなかった。

誕生日

何が食べたい?と聞いて言っても私以外の家族が嫌いなものだったから結局一度も食べさせてくれなかった。

どれだけ家族が「ふぐ」が嫌いでも私の分だけでも準備してほしかった。

スーパーで500円ぐらいで売っているふぐでさえ、母親は買ってくれなかった。

ケーキショートケーキは嫌いだったのに誕生日ショートケーキでしょうと言われ別のものは買ってくれなかった。

ティラミスオペラプリンアラモードが良かったのに。

毒親、とまでは言えないだろうけど結構うるさい母親だった。

病気になって介護必要らしいけど勝手に死んで。

Permalink |記事への反応(2) | 16:16

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2025-07-09

おまんマーチ

Permalink |記事への反応(0) | 04:10

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維新アトピーと現役世代

アトピーは現役世代病気

アトピー性皮膚炎は乳幼児から40代くらいまでに多い疾患で、60代以上の患者は少ない。年齢別の患者数は特に1-9歳、35-44歳に集中してる。

https://atopic-dermatitis.jp/adult/learn/data.html

維新見直し要求により、アトピー治療薬のステロイド外用薬や保湿薬が保険適用から外れ、自己負担は増える。

https://hodanren.doc-net.or.jp/info/news/2025-06-12/

「現役世代を支える」「子どもたちの未来を守る」と謳っている維新マニフェスト矛盾している(この資料では湿布風邪薬けが作為的に強調されてる)。

https://o-ishin.jp/policy/pdf/2025_election_manifesto.pdf

早期治療の方が医療費は削減できる

特に幼少期のアトピーは、喘息や食物アレルギーなど他のアレルギー疾患につながる入り口になる。これは「アレルギーマーチ」として知られている。逆にアトピー治療アレルギーマーチの予防につながる。

https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/allergy/about_allergy.html

スキンケア薬物療法悪化要因排除を適切に行うことで、アトピーの症状はある程度コントロール可能になってきている。

https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/allergy/atopic_dermatitis.html

まり、適切な診断・指導・処方(ステロイドの強度を正しく判断しなければ副作用を発生させる)により寛解でき、ついでに他の疾患も予防できる「治せばお得」な病気である

この治療維新見直し対象リンデロンやヒルドイドが使われるが、これらの薬代をケチるよりも、早期寛解支援して結果的医療費社会保険料削減に繋げるのが最適解と言える。

政治家的に見ても、患者側/負担側双方で幸福国民が増えて成果になる。

治療副作用

アトピー学業成績への影響、職業人の生産性の低下につながることを示す研究は多くある。

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC8163918/

治療によって、「将来を担う若者」の学業成績が上がり「圧迫されている現役世代」の生産性向上・職業人生の充実が図れる。

陰嚢

社会保険料負担増加」という疾患に対して、目先の「保険適用薬の削減額」に飛びつき、その場限りの短絡的な対処療法をするのは、

維新非難する「とりあえず湿布もらいにいく老人」の行動によく似ている。

自分家族アトピーじゃないからどうでもいい?

日本患者数は10年で1.5倍の増加傾向にあって、30-40代大人になってから発症する人もいる。あなたあなた家族がいつ「こっち側」に来てもおかしくない。

喜多露出した陰嚢が明日痒くなり始めてもおかしくないのである

Permalink |記事への反応(0) | 01:44

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2025-07-08

anond:20250708044816

 辺鄙な、村はずれの丘には、いつの間にか、華やかな幕を沢山吊るした急拵ごしらえの小屋掛が出来て、極東曲馬団の名がかけられ、狂燥なジンタと、ヒョロヒョロと空気を伝わるフリュートの音に、村人は、老おいも若きも、しばし、強烈な色彩と音楽スリル享楽し、又、いつの間にか曲馬団が他へ流れて行っても、しばらくは、フト白い流れ雲の中に、少年少女の縊くびれた肢体を思い出すのである

 トテモ華やかな、その空気の中にも、やっぱり、小さな「悩める虫」がいるのだ。

一ノ二

莫迦ッ、そんな事が出来ねエのか、間抜けめ!」

 親方は、野卑な言葉で、そう呶鳴どなると、手に持った革の鞭で、床をビシビシ撲りつけながら、黒吉くろきちを、グッと睨みつけるのだった。

 まだいたいけな少年の黒吉は、恐ろしさにオドオドして、

「済みません、済みません」

 そんな事を、呟くようにいうと、ぼろぼろに裂けた肉襦袢じゅばんの、肩の辺を擦さすりながら、氷のように冷めたい床の上に、又無器用な体つきで、ゴロンゴロンと幾度も「逆立ち」を遣り直していた。

 饑ひもじさと、恐ろしさと、苦痛と、寒気と、そして他の座員の嘲笑とが、もう毎度の事だったが、黒吉の身の周りに、犇々ひしひしと迫って、思わずホロホロと滾こぼした血のような涙が、荒削りの床に、黒い斑点を残して、音もなく滲しみ込んで行った。

 ――ここは、極東曲馬団の楽屋裏だった。

 逆立ちの下手な、無器用な黒吉は、ここの少年座員なのだ

 鴉からす黒吉。というのが彼の名前だった。しかしこれは舞台だけの芸名か、それとも本当の名前か、恐らくこれは字面じづらから見て、親方が、勝手につけた名前に違いないが、本名となると彼自身は勿論の事、親方だってハッキリ知っているかどうかは疑わしいものだった。

 黒吉自身記憶といっては、極めてぼんやりしたものだったけれど、いたましい事には、それは何時も、この曲馬団の片隅の、衣裳戸棚から始まっていた。

 それで、彼がもの心のついた時からは、――彼の記憶が始まった時からは、いつも周囲には、悲壮ジンタと、くしゃくしゃになったあくどい色の衣裳と、そして、それらを罩こめた安白粉おしろいの匂いや、汗のしみた肉襦袢の、ムッとした嗅気が、重なり合って、色彩っていた。

 こうした頽廃的な雰囲気の中に、いつも絶えない、座員間の軋轢あつれきと、華やかな底に澱む、ひがんだ蒼黒い空気とは、幼い黒吉の心から、跡形もなく「朗らかさ」を毟むしり取って仕舞った。そして、あとに残った陰欝な、日陰の虫のような少年の心に、世の中というものを、一風変った方向からのみ、見詰めさせていた。

 彼は用のない時には、何時も、太い丸太が荒縄で、蜘蛛の巣のように、縦横無尽に張りまわされている薄暗い楽屋の隅で、何かぼんやりえこんでいた。それは少年らしくもない憂欝な、女々しい姿だった。

 黒吉は明かに、他の同輩の少年から

「オイ、こっちへこいよ」

 と声をかけられるのを恐れているように見えた。

 しかし、それは、単に彼の危惧に過ぎなかった。

 他の少年座員達は、誰も、この憂欝な顔をした、芸の不器用な、そして親方におぼえのよくない黒吉と、進んで遊ぼうというものはなかった。(それは恐ろしい団長への、気兼ねもあったろうが)寧ろ彼等は、黒吉の方からしかけても、決して色よい返事は、しないように思われた。

 結局、黒吉はそれをいい事にして、独りぽつねんと、小屋の隅に忘れられた儘、たった一つ、彼に残されたオアシスである他愛もない「空想」に耽っていた。

一ノ三

 憂欝な少年黒吉が、何を考えているのか。

 ――その前に、彼が、なぜ親方のおぼえが悪いのだろうかという事をいわなければならない。

 (それは、彼の憂欝性にも、重大な影響のある事だから

 黒吉は、どう見ても、親方の「お気に入り」とは思えなかった。それは、勿論彼が、芸の未熟な不器用だった事も、確かにその原因の、一つだったけれど、他の大きな原因は、彼が醜い容貌だ、という先天的な不運に、禍わざわいされていたのだった。

 男の子容貌が、そんなにも、幼い心を虐しいたげるものだろうか――。

 如何にも、舞台の上で生活するものにとって、顔の美醜は非常に大きなハンデキャップなのだ。彼の同輩の愛くるしい少年が、舞台で、どうしたはずみか、ストンと尻もちをついたとしたら、観客は

「まあ、可哀そうに……あら、赤くなって、こっちを見てるわ、まるで正美さんみたいね

 そういって可愛い美少年は、失敗をした為に、却って、観客の人気を得るのだ。けれど、それに引きかえて、醜い顔だちを持った黒吉が、舞台でそれと同じような失敗をしても、観客は、何の遠慮もなく、このぎこちない少年の未熟さを嘲笑うのだった。

 この観客にさえ嗤わらわれる黒吉は、勿論親方にとって、どんなに間抜けな、穀潰ごくつぶしに見えたかは充分想像が、出来るのだった。従って、黒吉に対する、親方仕打ちがどんなものだったかも――

(俺は芸が下手なんだ)

(俺は醜い男なんだ)

 薄暗い小屋の片隅で、独りぽつんと、考えこんでいる黒吉は、楽しい空想どころか、彼の幼い心には、この二つの子供らしくもない懊悩が、いつも吹き荒すさんでいるのだった。

 そして、それは彼の心の底へ、少年らしい甘えた気持を、ひた押しに内攻して仕舞って、彼を尚一層、陰気にする外、何んの役にもたたなかった。冷たい冷たい胸の中に、熱いものは、ただ一つ涙だけだった。

 こうした雰囲気の中に、閉じこめられた鴉黒吉が、真直に伸びる筈はなかった。

 ――そして、蒼白い「歪んだ心」を持った少年が、ここに一人生成されて行った。

 世の中の少年少女達が、喜々として、小学校に通い始めた頃だろうか。勿論黒吉には、そんな恵まれ生活は、遠く想像の外だった。

 しかし、この頃から黒吉は、同輩の幼い座員の中でも、少年少女とを、異った眼で見るようになって来た。

「何」という、ハッキリした相違はないのだが、女の子莫迦にされた時には、不思議男の子に罵られたような、憤りは感じなかったのだった。寧ろ、

(いっそ、あの手で打ぶたれたら……)

 と思うと、何かゾクゾクとした、喜びに似た気持を感じるのだ。

 これが何んであるか、黒吉は、次第に、その姿を、ハッキリ見るようになって来た。

一ノ四

 安白粉の匂いと、汗ばんだ体臭と、そして、ぺらぺらなあくどい色の衣裳が、雑巾のように、投げ散らかされた、この頽廃的な曲馬団の楽屋で、侮蔑の中に育てられた、陰気な少年の「歪んだ心」には、もうませた女の子への、不思議な執着が、ジクジクと燃えて来たのだ。

 ――そして、それを尚一層、駆立てるような、出来事が起った。

 それは、やっと敷地小屋掛けも済んで、いよいよ明日から公開、という前の日だった。

 団長は、例の通り、小六ヶ敷こむずかしい顔をして、小屋掛けの監督をしていたが、それが終って仕舞うと、さも「大仕事をした」というような顔をして、他のお気に入り幹部達と一緒に、何処か、遊びに出て行った。

 団長の遊びに行くのを、見送って仕舞うと、他の年かさな座員や、楽隊ジンタの係りの者なども、ようやくのびのびとして、思い思いの雑談に高笑いを立てていたが、剽軽者ひょうきんものの仙次が、自分の役であるピエロ舞台着を調べながら

「オイ、親父おやじが行ったぜ、俺の方も行こうか」

 恰度それが、合図でもあったかのように、急に話声が高くなった。

「ウン、たまには一杯やらなくちゃ……」

「ちえッ、たまには、とはよくもいいやがった。明日があるんだ、大丈夫か」

「ナーニ、少しはやらなくちゃ続かねエよ、いやなら止せよ」

「いやじゃねエよ」

ハハハ、五月蠅うるせえなア」

 と、如何にも嬉しそうに、がやがや喋りながら、それでも大急ぎで支度をして、町の中に開放されて行った。

 そして、何時か、このガランとした小屋の中には、蒲団ふとん係りの源二郎爺さんと、子供の座員だけが、ぽつんつんと取り残されていた。子供の座員は、外出を禁じられていた。それは勿論「脱走」に備えたものだった。その見張りの役が、今は老耄おいぼれて仕舞ったが、昔はこの一座を背負って立った源二郎爺じじいなのだ

 結局、幼い彼等は、小屋の中で、てんでに遊ぶより仕方がなかった。

 男の子男同志で、舞台を駈廻り、女の子は女らしく、固かたまって縄飛びをしていた。――そして、黒吉は、相変らず小屋の隅に、ぽつんと独りだった。

 しかし、何時になく、黒吉の眼は、何か一心に見詰めているようだ。

(この憂欝な、オドオドした少年が、一生懸命に見ているものは、何んだろう)

 誰でも、彼の平生を知っているものが、この様子に気付いたならば、一寸ちょっとをかしげたに相違ない。そして、何気なくこの少年視線を追って見たならば、或はハッと眼を伏せたかも知れないのだ。

 黒吉の恰度眼の前では、少女の座員たちが、簡単アッパッパを着て、縄飛びをしていた――。しかし彼の見ているのは、それではなかった。この少女達が、急いきおいよく自分の背丈せい位もある縄を飛んで、トンと下りると、その瞬間、簡単アッパッパスカートは、風を受けて乱れ、そこから覗くのは、ふっくりとした白い腿だった――。

(十やそこらの少年が、こんなものを、息を殺して見詰めているのだろうか――)

 そう考えると、極めて不快な感じの前に何か、寒む寒むとした、恐ろしさを覚えるのだ。

 しかし、尚そればかりではなかった。

 この憂欝な少年の心を、根柢から、グスグスとゆり動かした、あの「ふっくりとした白い腿」がたえまなく、彼の頭の中に、大きく渦を捲いて、押流れていた。

 やがて、その心の渦が、ようやく鎮まって来ると、その渦の中から、浮び上って来たのは、この一座の花形少女貴志田葉子きしだようこ」の顔だった。

 だが、それと同時に、黒吉は、いきなり打ち前倒のめされたような、劇しい不快な気持を、感じた。

(ちえッ、俺がいくらちゃんと遊ぼうったって、駄目だい。俺は芸が、下手くそなんだ。それに、あんな綺麗な葉ちゃんが、俺みたいな汚い子と遊んでくれるもんか……)

 だが、この少年の心の底へ、しっかり焼付られた、葉ちゃんへの、不思議な執着は、そんな事ぐらいでは、びくともしなかった。寧ろ

(駄目だ)

 と思えば思う程、余計に、いきなり大声で呶鳴ってみたいような焦燥を、いやが上にも煽立あおりたてているのだ。

 ――この頃から、彼のそぶりは、少しずつ変って来たようだった。それはよく気をつけて見たならば、相変らず小屋の片隅に、独りぽっちでいる黒吉の眼が、妙な光を持って来たのに、気がついたろう。そして、その時は彼の視線の先きに必ず幼い花形の、葉子が、愛くるしい姿をして飛廻っていたのだ。

 葉子は、まだ黒吉と同じように、十とう位だったが、顔は綺麗だし、芸は上手いし、自由小鳥のように朗らかで、あの気六ヶ敷い団長にすら、この上もなく可愛がられていたから、この陰惨な曲馬団の中でも、彼女だけは、充分幸福なように見えた。

 そして、勿論、この陰気な、醜い黒吉が、自分一挙一動を、舐めるように、見詰めているとは気づかなかったろう。

 黒吉自身は、彼女が、自分の事など、気にもかけていない、という事が「痛しかゆし」の気持だった。無論彼女

「こっちへいらっしゃいよ」

 とでも、声を掛けられたら、どんなに嬉しい事だろう。――しかし、その半面

「だらしがないのねエ、あんたなんか、大嫌いよ」

 といわれはしまいか、と思うと、彼女に話かけるどころか葉子が、何気なくこっちを見てさえ、

(俺を嗤うんじゃないか

 こうした感じが、脈管の中を、火のように逆流するのだ。それで、つと眼を伏せて仕舞う彼だった。

 黒吉は、自分でさえ、このひねくれた気持を知りながら、尚葉子への愛慕と伴に、どうしても、脱ぎ去る事が、出来なかった。

       ×

 思い出したように、賑やかなジンタが、「敷島マーチ」を一通り済ますと、続いて「カチウシャ」を始めた。フリュートの音が、ひょろひょろと蒼穹あおぞらに消えると、その合間合間に、乾からびた木戸番の「呼び込み」が、座員の心をも、何かそわそわさせるように、響いて来た。

「さあ、葉ちゃんの出番だよ」

「あら、もうあたしなの、いそがしいわ」

「いそいで、いそいで」

 葉子は周章あわててお煎餅せんべい一口齧かじると、衣裳部屋を飛出して行った。

 恰度、通り合せた黒吉は、ちらりとそれを見ると、何を思ったのか、その喰たべかけの煎餅を、そっと、いかにも大事そうに持って行った。

二ノ二

 葉子が、喰いかけて、抛り出して行った煎餅を、そっと、拾って来た黒吉は、座員達が、こってりと白粉を塗った顔を上気させながら、忙しそうに話し合っている所を、知らん顔して通り抜けると小屋の片隅の、座蒲団が山のように積上げられてある陰へ来た。

 黒吉は、経験で、舞台が始まると、こんなところには、滅多に人が来ない事を知っていた。

 それでも、注意深く、あたりに人気のないのを見澄ますと、こそこそと体を跼かがめながら、いまにも崩れそうに積上げられた座蒲団の隙間へ、潜り込んで行った。

 その隙間は、如何にも窮屈だったが、妙にぬくぬくとした弾力があって、何かなつかしいもののようであった。黒吉はやっと※ほっ[#「口+息」、16-9]とした落着きを味わいながら、あの煎餅のかけらを持ち迭かえると、それがさも大切な宝石でもあるかのように、そーっと手の掌ひらに載せて見た。

(これが、葉ちゃんの喰いかけだな)

 そう思うと、つい頬のゆるむ、嬉しさを感じた。……大事大事にとって置きたいような、……ぎゅっと抱締めたいような――。

 黒吉は、充分幸福を味わって、もう一遍沁々と、薄い光の中で、それを見詰めた。こうしてよくよく見ると、気の所為いか、その一かけの煎餅は、幾らか湿っているように思えた。

気をつけて、触ってみると、確かに、喰いかけのところが一寸湿っていた。

(葉ちゃんの唾つばきかな)

 黒吉の、小さい心臓は、この思わぬ、めっけものにガクガクと顫えた。

 彼は、いくら少年とはいえ、無論こんな一っかけの煎餅を、喰べたいばかりに、拾って来たのではなかった。黒吉には「葉子の喰べかけ」というところに、この煎餅が、幾カラットもあるダイヤモンドにも見えたのだ。

 しかし、触って見ると、このかけらは湿っている……

(葉ちゃんの唾だな)

 その瞬間、黒吉の頭には、衣裳部屋で、葉子が忙しそうにこの煎餅を咥くわえていた光景と、それにつづいてクロオズアップされた、彼女の、あの可愛い紅唇くちとが、アリアリと浮んだ。

 それと一緒に、彼は、思わずゴクンと、固い唾を飲んだ。

 黒吉は、妖しく眼を光らせながら、あたりを偸ぬすみ見ると、やがて、意を決したように、その葉子の唾液つばきで湿ったに違いない煎餅のかけらを、そっと唇に近づけた……。

(鹹しょっぱい――な)

 これは、勿論塩煎餅の味だったろう。だが、黒吉の手は、何故かぶるぶると顫えた。

 彼の少年らしくもない、深い陰影かげを持った顔は、何時か熱っぽく上気し、激しく心臓から投出される、血潮は、顳※(「需+頁」、第3水準1-94-6)こめかみをひくひくと波打たせていた。

 そして、もう手の掌に、べとべとと溶けて仕舞った、煎餅のかけらから、尚も「葉子の匂い」を嗅ぎ出そうと、総てを忘れて、ペロペロと舐め続けていた……。

「こらっ。何をしてるんだ、黒公」

 ハッと気がつくと、蒲団の山の向うから、源二郎爺の、怒りを含んだ怪訝な顔が、覗いていた。

「出番じゃねエか。愚図愚図してると、又ひどいぞ」

「ウン」

 黒吉は、瞬間、親方の顔を思い出して、ピョコンと飛起きた。そして、ベタベタと粘る手の掌を肉襦袢にこすりこすり、周章あわてて楽屋の方へ駈けて行った。

二ノ三

 黒吉は、命ぜられた、色々の曲芸をしながらも、頭の中は、いつも葉子の事で一杯だった。

(一度でいいから葉ちゃんと、沁々話したい)

 これが、彼の歪められた心に発生わいて来た、たった一つの望みだった。

 彼がもっと朗らかな、普通の子供であったならば、いつも同じ小屋にいる葉子だもの、そんな事は、造作なく実現したに違いない。

 しかし、それにしては、黒吉は、余りに陰気な、ひねくれた少年だった。――というのも、彼の暗い周囲がそうさせたのだが――。

 そして、早熟ませた葉子への執着が、堰せき切れなくなった時に彼が見つけたのは、あの煎餅のかけらが産んだ、恐ろしい恍惚エクスタシーだった。

 一度こうした排はけ口を見つけた、彼の心が、その儘止まる筈はなかった――寧ろ、津浪のようにその排け口に向って殺到して行ったのだ。

 彼は、そっと、人のいないのを見すまして、衣裳部屋に潜り込み、葉子の小ちっちゃい肉襦袢に、醜悪な顔を、埋うずめていた事もあった。

 その白粉の匂いと、体臭のむんむんする臭いが、彼自身眩暈めまいをさえ伴った、陶酔感を与えるのだ。

 そして、ふと、その肉襦袢に、葉子のオカッパの髪が、二三本ついていたのを見つけると、その大発見に狂喜しながら、注意ぶかく抓つまみ上げて、白い紙につつむと、あり合せの鉛筆で、

「葉子チャンノカミノケ」

 そんな文句を、下手糞な字で、たどたどしく書きつけ、もう一度、上から擦さすって見てから、それを、肌身深く蔵しまいこんで仕舞った……。

 こうした彼の悪癖が、益々慕って行った事は、その後、葉子の持ち物が、ちょいちょい失なくなるようになった事でも、充分想像が出来た。

 失くなるといっても、勿論たいした品物を、曲馬団の少女が、持っている訳はなかったから、もうすり減った、真黒く脂肪あぶら足の跡が附いた、下駄の一方だとか、毛の抜けて仕舞った竹の歯楊子ようじだとか、そういった、極く下らないものだった。それで、

(盗られた)

 という気持を、葉子自身ですら感じなかったのは、彼にとっては、もっけの幸いだった。しかしこれらの「下らない紛失物」が、黒吉にとって、どんなに貴重なものだったかは、また容易に想像出来るのだ。

 ――ここまでは、黒吉少年の心に醗酵した、侘わびしい(しか執拗な)彼一人だけの、胸の中の恋だった。

 だが、ここに葉子が、暴風雨あらしを伴奏にして、颯爽と、現実舞台へ、登場しようとしている。

       ×

 極東曲馬団は、町から町、盛り場から盛り場を、人々の眼を楽しませながら、流れ移っていた。

 そして、ある田舎町に敷地を借り、ようやく小屋掛けも終ったと殆んど同時に、朝から頸を傾かしげさせていた空模様が、一時に頽くずれて、大粒の雨が、無気味な風を含んで、ぽたりぽたり落ちて来たかと思うと、もう篠つくような豪雨に変っていた。

 団長等は、早々に、宿屋に引上げて仕舞ったが、子供の座員や、下っぱの座員などは、経費の関係で、いつも、この小屋に泊る事を言渡されていた。子供等の方では、これは当然だと思っていたし、又団長がいないという事で、却って喜んでいたようでもあった。

 しかし、この急拵えの小屋が、この沛然はいぜんと降る豪雨に、無事な筈はなく、雨漏りをさけて遁げ廻った末、やっと楽屋の隅で、ひと凝固かたまりになって、横になる事が出来たのは、もう大分夜が更けてからだった。

 黒吉は、眼をつぶって、ようやく小降りになって来たらしい、雨の音を聴いていると、もう肩を並べた隣りからは、幽かな寝息さえ聴えて来た。

 それと同時に、黒吉は、何かドキンとしたものを感じた。

(隣りに寝ているのは、葉ちゃんじゃないか――)

二ノ四

 瞬間、黒吉は自分の頭が、シーンと澄み透って行くのを感じた。

(果して、隣りで寝ているのは、葉ちゃんだろうか)

 それは勿論、第六感とでもいうのか、極く曖昧ものだった。が、あの騒ぎで、皆んな、ごたごたに寝て仕舞ったのだから全然あり得ない事でもないのだ。

 そう思うと、隣りと接した、肩の辺が、熱っぽく、暑苦しいようにさえ感じた。そして、心臓はその鼓動と伴に、胸の中、一杯に拡がって行った。

 黒吉は、思い切って、起上り、顔を覗き見たい衝動を感じた。あたりは真暗だが、よく気をつけて覗きこめば、顔の判別がつかぬ、という程でもないように思われた。

 彼は、そーっと、薄い蒲団の縁へりへ、手をかけた。だが――

(まてまて。葉ちゃんならば、こんなに素晴らしい事はない。けれども、こんなにぎっしり寝ている処で、ごそごそ起きたら、どうかすると、彼女は眼を覚ますかも知れない。

 それだけならいいが、眼を覚まして、俺が覗きこんでいた事を知ったら、きっと葉ちゃんは、真赤になって、この醜い俺を罵り、どこか遠くへ寝床をかえて仕舞うに違いないんだ。

 ――そんな莫迦な事をするより、例え短かくとも、夜が明けるまで、こうして葉ちゃんの、ふくよかな肩の感触を恣ほしいままにした方が、どれ程気が利いていることか……)

 黒吉の心の中の、内気な半面が、こう囁いた。

 彼は、蒲団にかけた手を、又静かに戻して仕舞うと、今度は、全身の注意を、細かに砕いて、彼女の方へぴったり、摺り寄って行った。そして、温もりに混った、彼女の穏やかな心臓の響きを、肩の辺に聴いていた……。

 フト、冷めたい風を感じて、何時の間にかつぶっていた眼を明けて見ると、あたりには極くうっすらと、光が射しているのに、気がついた。

(もう夜明けかな――いつの間に寝て仕舞ったんだろう)

 それと一緒に、思わずガクンと体の顫えるような、口惜くやしさに似た後悔を感じた。

(葉ちゃんは……)

 黒吉は、先ずそれが心懸りだったので、ぐっと頸を廻して隣りを確めようとした。

(おや……)

 彼の眼に這入ったのは、葉子より先きに、キンと澄み切った、尖った月の半分だった。

 急拵えの小屋天幕は、夕方の大暴風雨あらしに吹きまくられてぽっかり夜空に口を開け、恰度そこから、のり出すように月が覗き込み、地底のようにシンと澱んだ小屋の中に白々とした、絹糸のような、光を撒いているのだ。暴風雨あらしの後の月は物凄いまでに、冴え冴えとしていた。

(まだ夜中だ)

 黒吉は※ほ[#「口+息」、22-9]っと心配を排はき棄てた。

 彼の隣りには、葉子が、いかにも寝苦しそうに寝ていた。先刻さっきは、確かに葉子だ、とは断言出来なかったが、いまでは極く淡い光ではあったが、その中でも、段々眼の馴れるに従って、黒吉には、ハッキリ葉子の姿が、写って来た。

 黒吉は、意を決したように、半身を蒲団から抜出し、月の光を遮らないように――、音のしないように、そっと彼女の顔を覗きこんだ。

 眼の下には、月の光を受けて、いつもより蒼白く見える葉子の、幼い顔が、少しばかり口さえ開け、寝入っていた。もう少し月の光が強かったら、この房々としたオカッパの頭髪かみのけが黄金のように光るだろう――と思えた。

 又、襟足の洗いおとした白粉が、この幼い葉子の寝姿を少年の心にも、一入ひとしお可憐いじらしく見せていた。

 暫く、ぼんやりと、その夢のように霞んだ、葉子の顔を、見詰めていた黒吉は、ゴクンと固い唾を咽喉へ通すと、その薄く開かれた唇から、寝息でも聴こうとするのか、顔を次第次第に近附けて行った。

 何故か、彼の唇は、ガザガザに乾いていた。

 やがて、この弱々しい月光の下で、二つのさな頭の影が、一つになって仕舞うと、彼は、葉子の頬についている、小さい愛嬌黒子ぼくろが、自分の頬をも、凹へこますのを感じた。

二ノ五

 黒吉の、唇に感じた、葉子の唇の感触は、ぬくぬくとして弾力に富んだはんぺんのようだった。妙な連想だけれど、事実彼の経験では、これが一番よく似ていたのだ。

 唯、違った所――それは非常に違ったところがあるのだが――残念ながら、それをいい表わす言葉を知らなかった。

 彼は、そーっと腕の力を抜こうとした。途端に、肘の下の羽目板が、鈍い音を立てた。造作の悪い掛小屋なので、一寸した重みの加減でも、板が軋むのだ。シンとした周囲あたりと、針のように尖った、彼の神経に、それが幾層倍にも、拡大されて響き渡った。

 黒吉の心臓は、瞬間、ドキンと音がして止ったようだった。

「ク……」

 周章あわてて顔を上げた彼の眼の下で、葉子は、悪い夢でも見たのか、咽喉を鳴らすと、寝返りを打って、向うを向いて仕舞った。

(眼を覚ましたかな)

 黒吉は、思いきり息を深くしながら、葉子の墨のような、後向きの寝姿を、見守った。(いや、大丈夫だ)

 寝返りをした葉子は、幸い、眼を覚まさなかったと見えて、直ぐ又かすかな、寝息が、聴えて来た。

 彼は、ようやく※ほ[#「口+息」、24-4]っと、熱

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