Movatterモバイル変換


[0]ホーム

URL:


はてラボはてな匿名ダイアリー
ようこそ ゲスト さんログインユーザー登録

「マフィア」を含む日記RSS

はてなキーワード:マフィアとは

次の25件>

2025-12-10

アフリカロマンス詐欺氏とのやり取り

私「おはようと言え(露語)」

詐欺師おはよう(露語)」

詐欺師「今すぐ50ポンドを送ってください(露語)」

私「十字架にかけられるのと、知り合いのマフィアに紹介されるのと、どちらがいい?(露語)」

私「われわれはグローバルビジネスを展開しています。(露語)」

詐欺師ハロー。(Change of ownership formを写真で送る)」

私「おまえの後ろにMI6がいることは知っている。だが、我々がそんなに単純だとは思わないでほしい。(露語)」

詐欺師大丈夫

詐欺師、私をブロックする。

ロシア語ネイティブに言わせると言葉ニュアンス日本語と異なってるそうだが、私にはそんな小難しいことはできない。

Permalink |記事への反応(0) | 10:21

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-12-07

真逆(まぎゃく)」はいから使われだしたか

前提


1927年アルス写真大講座 第二巻』

記念したい被写体を取り入れたいために時には真逆の方向(カメラ太陽に向ふ)に向ふ場合もあるでせうが、このとき直射日光レンズに当らないやうに注意をして頂きます

フリガナがないので「まぎゃく」と読むかはわからないが、意味的には「正反対」の意味で使われていそうだ。

いまのところ「正反対」の意味で使われている最古の用例である

追記1937年写真月報』

只逆光線で太陽を前景のカメラもつている人でシエードした事が、レンズ太陽の直射を避けて雲海にあたつた真逆の光線をうまく捉へる事が出来ました。

写真関連で検索してみたが、なるほど。

写真用語では太陽光の当たり方を「順光線(順光)」「斜光線(斜光)」「逆光線(逆光)」などと分類するが。

逆光をさらに「半逆光線(半逆光)」と「真逆光線(真逆光)」に分けることもあるというわけか。

検索してみるかぎり、用例としては「真逆光」が圧倒的に多いが、「真逆の光線」「光を真逆に受ける」のような例もわずかに見られる。

1959年富士岡田紅陽

太陽富士山頂の上に輝やき、眼前の雲海の表面を真逆に照しつけていた。

一気に時代が飛ぶが、こちらは「まぎゃく」とフリガナがあるので間違いない。

ネット検索できるかぎりでは、いまのところ最も古い「真逆(まぎゃく)」であろう。

ここまでは用例が少ないので、もちろん「真逆(まぎゃく)」が広まっていたとは言えないだろう。

しかすると、文章にならないような口語俗語として使われていた可能性はあるが、それはわからない。

さて、1970年代に入ると一人の男が颯爽と登場する。映画評論家松田政男である

この人物が「正反対」の意味の「真逆」を広めたと言っても過言ではないのではないか

彼はそのくらい「真逆」を多用しているのである

1971年風景死滅松田政男

コスタガブラスが『Z』にひきつづいてつくった第三作『告白』は、いわば、日本の喪名の永久革命家の理念とは真逆視点から革命反革命弁証法をとらえようとした政治的茶番劇である


1972年キネマ旬報』「映画批評 わが緑の大地」松田政男

往年の安部公房テーゼ"猛獣の心に計算器の手を"とまさに真逆に、ポール・ニューマンは"ハトの心にタカの爪を"と、後行する世代叱咤しているのである


1973年不可能性のメディア松田政男

自動車から飛行機への発明ベクトルがひたすら上昇の方角にのみ向けられているのとまさに真逆に、グーテンベルグ以降におけるエレクトロニクスメディアの発達は、ひたすら私たちの<内部世界>の深部に向って下降するベクトルをもっているのではないか

エンツェンスベルガーは、エレンブルグの「作家ならば、ドゥルティの生涯のものがたりを書いてみようとは、けっして思うまい。それはあまりにも冒険小説そっくりだった」というしたり顔とはまさに真逆に、そういった意味合いでの「物語作者は、自己否定しなければならない」が故に「集団的フィクションとしての歴史」――正確には「反歴史」を書くべく試みたのだ。

チャップリンが、常に、可哀想ヒロインのために献身するのに対し、キートンはまさに真逆禁欲的にまで非情に、アクション共同体映画のなかへ制度化すべきことを他者に向って要求するのである

そしてエイゼンシュタインは「人に秀でた人間」として、しかトロツキーとは真逆に、スターニスト・レジームへの自己批判を倦むことなくつづけることによって生き延びて行ったのだ。


1973年キネマ旬報』「キネ旬試写室化石の森」松田松男

この点いかに苦悩の色を露わにしつつ純文学を志そうと、できあがった作品が常に一つの社会現象として、つまりエンターテインメントとして消費されてしま石原慎太郎と、篠田正浩はまさに真逆であると言っていい。


1974年キネマ旬報』「今号の問題作キャロル斎藤正治松田政男

私たちは「スティング」のあの不愉快なだまされ方とまさに真逆に、龍村らが「キャロル」に仕掛けたさわやかな詐術を愉しんでおけばいいのだから······


1974年朝日ジャーナル』「密室国家難民キャンプ なぜ、いま、パレスチナ革命なのか』松田政男

レーニン以前に、もとよりレーニン以上に楽観的に「生産者たちの自由平等な協力関係の基礎のうえに新たに組織する社会は、全国家機関を、そのばあいしかるべき場所へ移しかえる、すなわち、紡ぎ車や青銅の斧とならべて、考古博物館へ」と断定したエンゲルス理想とはまさに真逆に、いま紡ぎ車や青銅の斧と共に博物館へ並べられているのは、彼らエンゲルスレーニンや、その他もろもろの革命理想である


1975年現代の眼』「シネマ・マンスリー

この密林の猟師年齢不詳だがむろん年老いており、したがって初めキャステイングされていた三船敏郎のような精悍さとは真逆の、むしろ志村喬だとか千秋実だとか黒沢一家長老ふうな中央アジア出身の老優が起用されていて、これがかえって野生の賢者という風格をかもし出してなかなかにいい。

これは匿名記事だが文体からして松田政男か?

1976年キネマ旬報』「自主映画の新作その(3)」松田政男

この静謐な、余りにも静謐な〈自然〉は、ゴダールとは真逆の"観念論的記録の試行なのか?


1978年シナリオ』「77から78へ日本映画の秋冬アイデア燃えあがる日」松田政男

そこへ行くと、日活ポルノ裁判被告として四年間の沈黙余儀なくされていた山口清一郎が、初めてATG提携製作した新作『北村透谷・わが冬の歌』は、『原子力戦争』とまさに真逆に、開かれた映像空間の造型に、一定程度の成功を収めえている。


1979年『日付のある映画論』松田政男

高橋明庄司三郎ら日活独特のポルノ男優たちが、画面のなかでいかにタフに振舞おうとも、私たち観客に対しては常に控え目な存在であるのとまさに真逆に、ここにおけるホストどもは、私たちの目の保養を邪魔立てする文字通りに目ざわりな夾雑物なのだ

しかし、『25時の舞踏派』『貘をぶっ殺せ』『造花の枯れる季節』と一九七五年に三連作された8ミリ長編劇映画とは真逆に、このうまさは、なぜか上すべりするうまさなである


1979年現代の眼』「和製B級映画現在形」松田政男

亀和田武は、そこで、私とはまさに真逆に、自らの石井隆論を全面展開しながら辛辣きわまりない反撃を重ねて行くのだが、先述したように、私がヨリ関心を惹かれるのは、個別作家論というよりも、その大前提たるべき情勢論なのだ


1979年現代の眼』「松田政男映画戦線への斬り込み」松田政男

そして、面白いのは、西欧的な父性原理依拠する『くるみ割り人形』とはまさに真逆に、信州フォークロアに原型をもつ物語真相には、東洋的な阿闍世コンプレックスに由来する母性原理が、不十分ながら貫徹していることだろう。


といった具合に、松田政男は「真逆」を使いまくっている。

いずれもフリガナは振られていないので、本人は「まさか」の読みで使っていた可能性もあるが、少なくとも意味的には「正反対」で間違いなかろう。

1970年代から1980年代にかけて、この「正反対」の意味の「真逆用法は、特に映画系のライターあいだで広まっていったようである

たとえば田原総一朗もその一人である

1975年大統領を知らない人たちアメリカで見たしたたか生き方田原総一朗

もっと地獄絵は、その猥褻さ、はなはだ幽玄的でない表現に寄って、裸や性器露出がいやらしいこと、不自然なこと、いわば忌み嫌うべきこと、非人間的なことであることを強調しているわけで、これは、古代ギリシャをはじめヨーロッパ絵画彫像が裸の美を強調し、裸こそ人間自然の姿だといわんばかりに表現しているのとはちょうど真逆である


1978年穀物マフィア戦争田原総一朗

「当然でしょ。”緑の革命“とは、発展途上国にとっては、自立とは真逆の、アメリカへの依存度をより高めさせ、アメリカ政府と、多国籍企業世界支配システムにより深く組み込まれることでしかなかったのですからね」


1979年『潮』「二都物語1新潟VS山口総理大臣をうんだ街」田原総一朗

松陰は、この狂を愛し、みずから狂夫たろうとしていた。だが、岸信介には、狂はない。むしろ吉田松陰とは、真逆のように思える。


仮に、このあたりの記述が「まさか」という読みを意図していたとしても、フリガナがないので「まぎゃく」と読む人は多かっただろう。

よって「真逆(まぎゃく)」が広まったのは1970年代ではないか、というところで結論としたい。

Permalink |記事への反応(0) | 23:57

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

anond:20251207022312

ヤバいくらい興味沸かない....こんなに興味ないことってあるんだ。

逆になんかすごい。

唯一クリックしそうなのは

ぐらいかな。これは実際に何かやったんならその具体的な話を聞きたい。でも「決断した」だから具体的なアクションには結びついてないのかもな。

基本的自己完結ばかりなんだよね。

自分の中では大したことだったのかもしれないけど他人関係ないな〜」って思う話ばかり

Noteで有料記事書こうと思うけどこのトピック気になる人いると思う?

最近色んな人と話すことが多く、思ったより自分人生他人よりも濃い人生送ってるな・・・と感じた(まあ周りがあまり自己開示してないだけかもしれないけど)

なんか人生の切り売りするみたいであんまよろしくないなーとは思うものの、自分人生の振り返りを兼ねて記録して、まあ、それで楽しんでくれる人やお布施くれる人がいるなら良いのかなと感じている。

トピックとしてはざっくりこんな感じ

スニーカーブームの変遷

好きな映画の紹介と解説

など

なんか哲学的は話とぶっ飛んだ話の組み合わせが好きなのは自分ミッドナイトゴスペルが好きだからかもしれない

まあ、ここまで詳しく書くと、普通一般公開なら身バレも有り得そうではある

なので、有料記事でこっそり・・・のほうがいいのかなぁと思った

Permalink |記事への反応(1) | 02:46

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

Noteで有料記事書こうと思うけどこのトピック気になる人いると思う?

最近色んな人と話すことが多く、思ったより自分人生他人よりも濃い人生送ってるな・・・と感じた(まあ周りがあまり自己開示してないだけかもしれないけど)

なんか人生の切り売りするみたいであんまよろしくないなーとは思うものの、自分人生の振り返りを兼ねて記録して、まあ、それで楽しんでくれる人やお布施くれる人がいるなら良いのかなと感じている。

トピックとしてはざっくりこんな感じ

など

なんか哲学的は話とぶっ飛んだ話の組み合わせが好きなのは自分ミッドナイトゴスペルが好きだからかもしれない

まあ、ここまで詳しく書くと、普通一般公開なら身バレも有り得そうではある

なので、有料記事でこっそり・・・のほうがいいのかなぁと思った

Permalink |記事への反応(4) | 02:23

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-12-05

anond:20251205183242

あながち間違ってねーんだよな

日本指定暴力団(朝鮮系)の子飼いが半グレで、

東南アジア中国系マフィア資本関係にあるのが組織的なトクリュウなので

多分暗に言ってる

Permalink |記事への反応(1) | 18:37

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-11-24

anond:20251124025234

マリオルイージ名前からしアメリカに住むイタリア移民メタファー

移民なのでツテがなくキツくて汚い薄給現場労働である配管工にしか就けなかった

そういう生活が辛いか反社になってマフィア化したイタリア移民が多い

からってマリオ反社に落ちずにひたむきに労働していた、アメリカ人として認められるために

マリオが善なる移民象徴であるのとは対照的クッパは悪の移民

クッパ能力は、善良なキノコ一族をレンガつくしなど敵性物体に変えるもの

キノコ一族アメリカコミュニティを築いている、在米歴が長い者や2世のメタファー

渡米したばかりの者よりも仲間がいて生きる道があるようでいて、やはり彼らも異物として迫害を受けやすく、悪意あるものに唆されたら堕落やすいのだ

ピーチがなぜクッパさらわれるのか、それは彼女がレンガつくしなどに変化したキノコ正常化させる能力を持つから

ピーチ名誉あるノーブルな存在であり、そしてまた非行に走ったものを更生させる社会福祉活動家でもあるのだ

活動家行政よりも機敏に自由に動け、弱き者を搾取し悪に貶める反社にとって最大の敵である

一方でピーチマリオにとっては最大の理解者であり友人だ

ピーチ移民を救い、マリオピーチを救う、共にアメリカに生きる者としての共存を目指して

から二人の公式関係恋人でもヒーロー被害者でもなく「友達」なんだ

Permalink |記事への反応(0) | 03:29

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-11-15

夫に今の仕事を辞めてほしい

夫は今の職場では社外の人と交渉する立場にある。

それは知ってはいたんだけど、コロナ禍で在宅勤務になったときにその様子を初めて知って死ぬほど驚愕した。

最初は、北野武主演の映画アウトレイジ」を大音量で流してるのかと本気で思ったくらいに凄絶な状況だった。

「なんだてめえ!」

「殺すぞお前!」

「てめえこそうるせえ殺すぞ!」

「なんだとてめえこ野郎!」

「てめえこそ何様だ死ねやコラ!」

こんな言葉応酬が、私が帰宅した昼過ぎから夜までぶっ通しで続いていた。

あとで本人に訊いたら、罵倒相手取引先、しか発注者らしい。

しかも夫が一方的に罵っているのではなく、相手も夫に負けず劣らずの怒鳴り声で何時間とやり返していた。

夫の若い部下はさすがに引いていたようだが、それに対して夫は「交渉とはすなわち命の取り合いだ。相手の心を完全に叩き潰し二度とこちらに反抗できないようにしなければこちらが殺される。相手には『はい』以外一字一句たりとも喋らせるな。自殺に追い込むつもりで全身全霊でやれ。もし本当に死んだら俺が金一封出してやる」と檄を飛ばしていた。

ちなみに夫も相手所属は一部上場企業で、さら相手方はテレビCMも出してるような大企業だ。

マジでこの仕事辞めてほしい。まともな人間のやることじゃない。あれはマフィアギャング世界だ。

Permalink |記事への反応(5) | 07:08

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-11-14

anond:20251114133003

禁酒法マフィアが酒を資金源にするようになってのさばったように、買売春反社資金源になって反社がのさばる。

パチンコ三店方式のように女性への見返りが現金ではなく換金性の高い(かつ違法性の無い)モノになる可能性。

厳しく取り締まったところで、人間から性欲が無くなるわけでもないから、こういう迂回策が蔓延って、本来取り締まりたかった事柄はむしろ悪化する可能性がある。

Permalink |記事への反応(1) | 13:47

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-11-12

禁酒法売春防止法も同じだと思う

全部禁止したら地下に潜るんだよ。

世界最古の職業といわれる売春が、法規制したら全部なくなるとは思えない。厳しく取り締まれば表向きは無いように見えるかもしれないが、無くなることはないと思っている。

禁酒法時代アメリカで、非合法なもぐり酒場で大儲けしたのは、アル・カポネ代表されるマフィアだったが、中には粗悪な酒を出す店も多数あったらしい。売春も、非合法になれば(本来売春防止法のある本邦で非合法くそもないのだが)そこで働く女性は今よりもっとひどい環境になるだろう。

売買春がなくなればいいってのはまあその通りなんだが、そうなってる(それに近い)国がどんな感じかというと、まああんまりいいとも思えないのよね。日本にはAVエロ漫画市場結構あるので、そこで満たす人がいるか売春規制してもワンチャンいけるかもだけど。

Permalink |記事への反応(3) | 22:23

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-11-11

anond:20251111224935

禁酒法で酒がマフィア資金源になったのと同じ理屈だよなぁ。

Permalink |記事への反応(0) | 22:53

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-11-10

映画バレリーナ(韓国映画)を見た

ジョン・ウィックスピンオフじゃないほうのバレリーナだけど内容はジョン・ウィックみたいな映画

たぶん55点くらいの映画だと思うんだけど俺は好き、68点。

 

どんな映画かっていうとアート映画風のジョン・ウィック

おそらくPMC(民間軍事会社)関係主人公親友自殺彼女を追い込んだマフィアメンバー殺人マシーンと化した主人公が追い込んでいくっていう、最近何回見たかわからん話。なんだけど、なんかめっちゃアート映画風でそこが面白かった。

主人公のパーソナルな情報はなんかびっくりするくらいふわっとしか描かれないし、敵のマフィア情報も七すげーふわっとしてて具体性に欠ける。しかし、主人公親友のなれそめとそこから交流は非常にぼやっとした画面処理で美しく緻密に描かれる。圧倒的ロマンシス

仕事で乾ききった主人公癒し人間に戻せるのが元バレリーナ親友だったんだなとじんわりしみわたる。ジョン・ウィックの子犬(妻)に近いが、あれは導火線としての役割しか果たしていなかったが、本作では親友との甘く暖かい時間と、それを失って復讐に走る痛く冷たい時間が非常に対照的に交互に描かれていく。

 

アクション普通に頑張っていて好印象。ただァ↑、スピード感出したくてカメラぐらぐら動かす演出ホンマ嫌い。特に冒頭のスーパー強盗現場にうっかり居合わせ主人公そいつらをスーパーにあるものを利用してボコボコにする展開。工夫が凝らされててめっちゃいいのに、カメラぐらぐら過ぎてようわからんあんだけよくできたシーンなんだからもっと腰据えてじっくり撮っていいのに。

あと強すぎるは強すぎるんだけど普通に多対一だと苦戦するし、スーパーフィジカルエリートラスボスとの初戦はかなり厳しい戦いになるリアリティはよい。韓国タイインドネシアあたりで特に流行ってる「痛い」アクションも非常にデリシャス

 

あとやっぱ主人公よかったな。めっちゃ美人って感じじゃないんだけど、親友の部屋の風呂場で自殺してる彼女を見かけたときの「痛い」表情。さすがに完璧すぎた。あのワンシーンだけでこの映画一本分の仕事したと思う。

アクションもいいし、スタイリッシュアクション重要な非アクション時のたたずまいもよい。

 

俺がアート映画あんま好きじゃないのもあってなんか作品全体がふわふわしてて話に集中しづらかったのと、親友バレリーナだったことが話にあんま活きてこないのはちょっと不満だったかな。アート映画らしく、友情復讐友情復讐の間の本テーマ以外の部分はかなり意図的に消されているので、何でこうなってるんだっけ?ってちょっと迷子なっちゃった部分もあった。

 

あったかい冷たいあったかい冷たいっていう連続サウナみたいな映画だんだん意識朦朧としてくるので好みは結構分かれると思う。

でも、ワシはロマンシスが好きなんじゃ!という人は見てみるといいと思う。

ちょうどいい距離間のロマンシス摂取できる。

あんなに主人公人間側に戻そうとしていた親友遺書で「復讐して」と書く意味の重さが、終始この作品を推進していた。その言葉に重みを与えるには親友がどれほど主人公のことを思っていたか描写必要で、この作品ではそれがちゃんとできていたと思う。

よかった。好き。

Permalink |記事への反応(0) | 13:46

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-11-07

電車駅着いたら⚪︎⚪︎から-⚪︎になろうとする自己ジジイ1番嫌い

お前のアカウントでメキシカマフィア悪口書きまくってやる😡

Permalink |記事への反応(0) | 20:18

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-11-06

[夢日記]

暗い牢屋のような電車の中で、中央ソファーがあり、そこで裸でドスーンと座っていた

ドアから男が入ってくるが、俺の友人で、何やら列車執事とコソコソと話して通り過ぎていった

んで、みんなが集まっているところへ行くと、友人は「あの座ってる態度、お前がマフィアドンなのかと思った」と言っていた

この列車は、何らかの罪を犯した者が、諸事情で乗る列車で、普通は乗る機会がないと知るが、俺は「俺はただ、このイカツイ列車面白いと思ったから乗っただけ、罪は一切犯してない」と友人に言い、笑い飛ばし

幾人かの友人が途中で降りて、俺はこの列車がどこまで行くかを見届けるために乗り続けたが、なぜか列車は森の中を進み、木がホログラムのように突き抜けていった

森の深淵にたどり着くと、そこで謎のオオカミたちがいて、日本語が会話可能だった

オオカミに、「ここは試練の場であり、お前がここから出られるかの試練を監督するのが俺達だ」と言われた

から脱出を試みたところで目を覚ました

Permalink |記事への反応(0) | 19:19

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-31

デアデビル ボーンアゲインを見た

現代現実的ヒーローを描くという意味では歴代屈指の出来だと思う。

物語構造としてもほぼほぼ完ぺきだ。

ただ、尺の都合なのか「ヴィジランテ(自警団)」の是非については片手落ちになっているとも思った。

 

とりあえず、いい加減、ディズニードラマ適当なところで切るのやめろ。

ガンニバルもそうだったし、今作もそう。最低限、何らかの話は終わらせろ。

 

今作では仲間を奪われ怒りを制御できず自身の考えるヒーロー資格を失い、ヒーロー引退するマット・マードックと、自身の悪心を制御することでニューヨーク市長へと昇りつめるウィルソン・フィスクという対立構造から話が始まり、フィスクの悪心が徐々にあらわになるにつれ、再び怒りを募らせついに復帰するマットが鏡像として描かれる。今作の序盤から終盤にかけてマットとフィスクはほぼ同じ属性のものでは?というエクスキューズが投げかけられている。これは過去からもある種共通したテーマだった。

しかし、今作では市長として時に脅し、時に煽てながら仲間を増やしていくフィスクに対して、マットは孤立を深めていく。そしてその結果、マットは破れ、フィスク勝利する。しか孤独だと思っていたマットにも、ニューヨークを取り戻したいと思っている善良な仲間がいた。彼らの革命が始まる!完!

完!じゃねぇんだわ!という気持ちはあるが物語としてはよくできている。

キャスリン・ビグローならここで本当に「完」にしそう。

 

フィスク権力内、そして市民への支持を得ていく過程で利用するのは「顔隠して暴力ふるいまくるヴィジランテ(自警団)ってヤベー奴らじゃね?」という印象操作。これは例えば今でいうなら「移民」であったり古くは「輸出大国日本」であったりという「共通の敵を作り出すことで団結を促す」という手段であるのだが、これを行うことでフィスクは「自身への団結」と「敵の排除」の両方を効率よく行っていく。過去に倣う立派な政治家である

 

しかしそれに対してマットは今作ではヴィジランテとしての活動はほぼ全く行わない。

マットがデアデビルになるシーンは概ね4つ。

1.冒頭でブルズアイと対峙するシーン

2.復帰戦でミューズから依頼人の甥を救い出すシーン

3.ミューズから恋人候補を救い出すシーン

4.フィスク自警団暗殺部隊撃退するシーン

1~3は「知り合いが危険じゃねーか!!!(ブチギレ)」で、4は自己防衛

自警団として「世の中の悪を退治する」という活動を行うシーンがほぼない。

マットがデアデビルになるときは終始ブチギレており私怨からヴィランボコボコにしている。

もちろんこれが「自警団って言ってるけど感情的暴力をふるっているだけでは」という、アンチ自警団のフィスク側の視点を補強する役割を担っていて、だからこそ市民の信頼を回復するに至らず敗北するというのは理解できるのだが、それにしても作劇的作為を感じすぎるなと思った。

フィスクニューヨーク治安全然回復してないし、何なら悪くすらなってるのにマットはそれらはおそらく無視して自分関係のある人が害されるとブチギレて暴れ出すヤベーやつになってるけど、さすがに前まではそこまでのキャラじゃ無かったよね?と感じてしまった。

昨今多いけどやっぱ市井の人々を救うシーンを描かずにヒーロー葛藤を描こうとするのやっぱフェアプレイに反すると思う。そりゃ「仲間を救う」ためだけに力を使うんだったら「ヤンキー」や「暴力団」「マフィア」とは変わらんけど、そうじゃない人だからヒーロー」なんでしょ。

今作に登場したフランクキャッスルならそれでいいけど、マット・マードックはそうじゃなかったはず。もちろん冒頭でイキスギ!ヒーロー暴行伝説!やっちゃって自警団活動葛藤してるって構成なのはわかるけど、それで市井の人が苦しんでるのは無視して、自分の知り合いならブチギレるってやっぱ違和感があるよ。

 

とはいえデアデビルの新作」として見なければ(まぁそう見ないとフィスクとマットの関係とかよくわかんないんだけど)ここ最近MCU作品の中では映画を含めても完成度は高いほうだし、ノワール系の作品が好きなら見て損はないと思う。

ただ、マジで「え?ここで?」ってところで終わるので、26年3月シーズン2があるそうなのでそれを待ってから見てもいいかもしれない。元々全18話だったのをシーズン1の9話で出したって話だからまさかシーズン2もいいところで終わることはないと思うので。まさかね。

Permalink |記事への反応(0) | 09:10

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-30

EV環境に悪いってよ

EV批判の一つで車重が重いか道路への負荷が高い、不経済だと言う人がいる

竹田とか竹田とか竹田とか

アボガド計算してみよう

 

テスラのModelY、車重は1950kg(内バッテリー771kg

 

トヨタハリアーガソリン

車両重量1570kg

 

まぁこの時点で大して違わなくね?なんだけど、まぁいい、EVの方が重い、そりゃ認める

と・こ・ろ・が

 

技術って進歩するのね

 

バッテリーエネルギー密度をざっくり見てみる

初代日産リーフ2010年)24kWh/294kg。つまり81wh/kg

アリア2022年)66kWh/455k。146wh/kg

 

バッテリー単体のエネルギー密度現在250kw/kgが標準

1000kw/kgまでは技術的な開発目処がついてる

 

テスラ・ModelYのバッテリーを除いた車重は1179kg

バッテリー容量(密度)が倍になれば重量半分になるので

1179+(771/2)=1564kg

ガソリン車のハリアーと変わらなくなる

ガソリン車には車重軽減の余地はないから10年後も変わらない。

BYDは2030年までに300wh/kgを目標にしている。

トヨタは2028年まで全個体で350wh/kgのBEV投入を目標にしてる

結論ざっくり言えば車体重量は2030年前半にガソリン車を追い抜いちゃう(軽くなる)

 

重い車は環境に悪い?

ええのんか?ええのんか?そーゆーこと言うててええのんか?ブーメランやで

 

ついでに価格もエグい。バッテリーってのはざっくり毎年2割くらいずつ安くなってる。

四半世紀前に2000$/kWhだったのが10年前に800$/kWhを切り

現在では115$/kWhまで下がってる。

10年後には10~20$/kWhの世界

EVの原価はほぼバッテリーからバッテリーの単価が下がれば車体本体価格は劇的に下がる。

 

画期的バッテリーが完成してからEVやればいいじゃん、って奴は技術経済理解してない

EVやるからバッテリー開発に投資が向くんだよ、技術が加速する

そして技術的にはガソリン凌駕するプロダクトに到達する目処があるからメーカーは今からブランディングするの

シェアを取るの

現時点では未完成欠点だらけなのはわかってんだよ

 

ちなみに竹田さんは天皇家血筋なんだが

天皇家って戦前は超巨大金マフィアだったのね、銀行重厚長大産業の株や債権を大量に保有してた。

例えば日本郵船って一般には馴染みの無い会社だけど、現在でも超絶堅実鉄板企業なんだけど、戦前天皇家大株主で20%程度を握ってた。

なにしてる会社かってと原油とかをタンカーで運んでる。

原油タンカー中東日本を1往復すると10億円かかる。太くてでかい商売なの、途切れることは無い、ガソリン消費が続く限り。

鉄鋼や資源開発なんかも同じ

戦前天皇私有財産GHQに全部召し上げられたんだけど天皇バカではないから戦中、戦況が厳しくなった時点でかなりをスイスに隠してた。

これの行方っていまだに謎なのね。

天皇株式支配敗戦で終わったものの、皇族宮家、元貴族の真上級人的ネットワークは瓦解してない

いわゆるやんごとなき方々のコミュニティ

この人たちとて戦後も美味い飯を食い続けたいわけで、いまでも財閥やら重厚長大鉄板企業の多くに根っこを張ってる

彼らが恐れているのは社会構造の変化、産業の転換なの

そこまで理解して竹田の言説を眺めると、単なるポジショントークじゃねぇかと微笑ましいのであります

Permalink |記事への反応(2) | 12:07

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-27

映画】終末の探偵を見た

現代社会問題の幕の内弁当Vシネマって感じ。42点。

 

箇条書きにしよう

ヤクザ中国人マフィア放火疑惑調査を頼まれ主人公

・両親が強制送還されるも日本に残ったフィリピン人女性依頼人

・その依頼人からクルド人の友人の探索を頼まれる。

主人公たちを襲う「社会存在価値のない人間は殺していい」と思っている大学生

・すべての黒幕土地再開発のために地域浄化を狙う実業家ヤクザだった。

 

さーすがにおなかいっぱい。胃もたれするわ。

主人公現代ハードボイルド探偵像として擦られ尽くした「面倒くさがりでくたびれたおっさんだけど芯は真っ直ぐで熱い男」っていうのも正直ナンダカナーだし。ドラマIWGP長瀬君40代になったらこんな感じやろたぶん知らんけど。

話の筋書きの「再開発のために地域浄化を狙う実業家ヤクザ」っていうのも、実業家だったり政治家だったりするけど何十回そのネタ擦るんって感じだし。まぁ、現実にそういうことがあるからそういう話にするしかないんだろうけどさ。

主人公実業家の家に乗り込んで大立ち回りして囚われてたクルド人連れて帰るシークエンスも、海外マフィアじゃねぇんだからなんでただの実業家の家にあんなにボディガードがいるんだよ。門番2人に中にも5人くらいいたぞ。黒幕実業家との対決も、イキる実業家を殴るふりして彼が怯えるの見て「なんだよ、ダッセ」とか言って帰っちゃうし。ええんか?

ジェネリック植草、もしくは行動力のある若い増田的な大学生もそれドラマでもいっぱい見たわ~って感じ。

 

アクションもっさりしたスタイリッシュさはないながらも泥臭い戦いっぷりでリアルっちゃリアルなんだろうなとは思った。結構頑張ってたと思う。あと、主人公頑丈すぎな。後ろから金属バットで頭をバコン、正面からパイプで頭をバキン。死ぬから

 

最終的にクルド人は救出できたもの入管にとっ捕まって強制送還され、これまで通りヤクザマフィアがトムジェリする街でうまい中華を食って変わらぬ日常が続きますよエンドで終わるのは妙な爽やかさがあってそこはよかった。

まぁよっぽど暇な時か社会問題インスタント摂取したいとき以外はオススメできないかな。

Permalink |記事への反応(0) | 13:38

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-12

anond:20251012231721

それ「陰謀論」という言葉誤用だろ。「陰謀論」というのは「日本人拉致北朝鮮国家犯行だ」とか「小田実上田卓三ソ連スパイだ」とか「ローゼンバーグ夫妻はソ連スパイだ」とか「トランプ政権誕生プーチン差し金だ」とか「JFK暗殺マフィアが仕組んで実行したことだ」とかいうのを言うんだぜ。つまり真偽にかかわらず、事件事実の背後に謀略を想定するのが陰謀論

モスク秋葉原に建ったらメイドさん強姦される」「イスラムが来たらオタク文化が終わる」というのは、真偽は別として単に悪い結果を予想しているだけで、謀略に関係していないから「陰謀論」と呼ぶのは語義誤用だ。

Permalink |記事への反応(0) | 23:44

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-06

テレビ局で働いていた頃の思い出


一度、ここで書いてみたいと思ってた。初老が近いおじさんである

会社勤めとしてのディレクター業について執筆したい。辞めてから時間が経つけど、たまにあの頃の夢を見るのだ。

最近の夢だと……バラエティ番組の収録の時だった。当時は新入社員に毛が生えたくらいの若造の頃。

ナインティナインの2人がネタ合わせしてる横で、ADである自分が怒鳴られてる夢である。夢じゃなくて、本当にあったことなんだが。いい夢を見ることもあるけど数は少ない。

今はフリーランス映像ディレクターをやってる。仕事は順調……とは言い難い。仕事が少ない年もある。

でも、食いっぱぐれる心配はない。一応そういう実力がある。お金がなさ過ぎて餓死なんてことはない笑

から、もう時効かなと思って、昔の話を書こうと思った。大手テレビ局にいた頃の話だ。

え、なに。守秘義務エンタメ業界にそんなものはない。特定個人企業名前を出さない限りは、お見逃しの世界である。ええい、ままよ。ぶっちゃけてやろう。



1.テレビ局奴隷だった頃

小さい頃からテレビっ子だった。特にバラエティが好きで、将来は絶対あい面白系の仕事がしたいと思ってた。小学生中学生の頃は、お笑い芸人になりたかった。人をニコニコさせるのが好きで。ただまあ、才能がないのって、子どもながらに露骨にわかるんだよな。

勉強ができたか?と言われると、割とできる方だった。要領がいいというよりは、突き詰めて普通の人よりも勉強して高得点をとる感じだった。大学早稲田に進学した。今は亡き(?)社会科学部である( ;∀;)

就職活動の結果、テレビ局内定をもらえた時は本当に嬉しかった。人生ピークだったかもしれない。

入ってみたら想像とは違った。

配属されたのは、生ける伝説みたいなバラエティ番組制作部署だった。ここまではいい。配属希望は通ったのだから

自分ADとして入った。一般的ルートである。珍しい新卒だと、最初カメラマン大道具という珍しいパターンもあるにはある。

仕事だけど、最初は正直何やってるのかわからなかった。とにかく怒鳴られる。プロデューサーから、先輩ディレクターから出演者から下請け制作会社の人から、とにかく罵倒の嵐だった。なんというか、現場での動き方がわからなかった。学生時代イベント運営仕事をしておけばよかった。

正式じゃない企画会議デスク周りや喫煙所でやるような……)に呼ばれることがあっても、「面白くない」「もっと笑い取れるの考えろ」って言われ続ける。それこそ誰からも。

ある時は、夜中の3時まで明日の収録の準備で残っていた。実際、自分仕事はほぼなかった。担当ディレクターが帰れないだけであり、自分やほかのスタッフはそれに引きずられる格好だった。

それでも、「さあ帰ろうか」という雰囲気になったところで……

明日までにあれ用の新しい企画を出してこい。運がよかったら使ってやる」

とか普通に言われる。徹夜もある。週に2,3回、家に帰れたらラッキーだった。あの頃は若かったので、ああいう夜型の生活ができた。今は無理だ。眠気に勝てない。

職場の奥には簡易ベッドがあって、そこで寝るんだけど、寝てる間に先輩に……「寝てんじゃねえよ!」って蹴られることがあった。完全に嫌がらせ憂さ晴らしだった。人間、疲れるとこうなってしまう。

仕事ができる人でもそうだった。

疲労が極限に達すると、おそろしいくら残酷になる。ある時、先輩ディレクター女性AD現場の配置関係口喧嘩になっていた。今思えば、考えられないほど下らない理由だった。

その争いの現場はちょうど、小道具が置いてある狭い狭い空間だった。そこでひたすらに道具を指さしながら、喧嘩をしている。

その女性があまり文句を言ってるので、その先輩ディレクターは、何か重たい小道具ごみ箱みたいな?)を持ち上げると、彼女が出られないような位置にドカン!と置いたのだ。

「おい、さーや。おい、デブ自分でどけてみろ!!」

と、その男ディレクターは言った。

自分はただ、出入口のドアからそれを見て「かわいそうに」と思っていた。思うだけで、助けようという気力は湧かなかった。大学生の頃だったら、助け舟を出したに違いない。

案の定かわいそうに、円柱状の小道具が重過ぎて持ち上げられない女性ADのさーやちゃんは、そこらへんの絨毯みたいになってる小道具に突っ伏すと、わんわん泣きだした。

男性ディレクターは、そんな様子をさらからかっていた。これが、疲労人間の態度に及ぼす影響である。今でも気を付けるようにしてる。

あとは、ある料理番組の野外ロケだった。イケメンを多く輩出する芸能事務所の若手タレントがキャンプ場で料理に取り組んでいた。

皿洗いの最中に、先輩からこんな指導を受けたことがある。

バカ。使った皿は洗う必要ない。ズボンで拭いとけ!男やから、どうにかなるわ。イケメンなんやし。いいか増田。ばい菌だって、巡り巡ってまた口に入るんやから。それが世の中ってもんだよ」

何を言ってるか意味不明だった。先輩の人格が壊れていた可能性がある。

この撮影現場というのは、野外キャンプでの調理だった。イケメンタレントさんが食べた後の皿を……ちょうど水場がなかったので、そこらへんにあったエプロンでササっと拭いて、別のタレント用に再利用した場面である。実際、これくらいのことは日常茶飯事だった。

そのタレントさんは若かったけど、多才な挑戦で知られる人だった。普段は二人組で、もっと若かった時に、女の服を来てピンクレディー楽曲テレビ披露していた。

被害……いや、このあたりのことはさすがに書けないし、「書いていいよ♪」と言われても書かない。こればかりは矜持であるアナウンサーから照明、カメラマン、道具係、ADに至るまで、一応は元仲間である。そこまでするつもりはない。



2.新しい道に目覚めたキッカケ

30代になっても体調は悪かった。ご飯はいつもコンビニ弁当だ。風呂にも何日も入れないから、体から変な匂いがする。誰かに指摘されたら「焼肉を食べたんだ」ってごまかした。口内炎は治らないし、胃はずっとキリキリしてる。

身も心もボロボロだった。一応は、大卒総合職のはずだった。オフィスで働く人のはずだった。想像していたホワイトカラーとは違っていた。

さて。この頃の俺は、ディレクター(※特に演出のこと)になる年齢が近づいていた。正直いうと、実質的ディレクターだった。上の人がサボりがちであり、自分の方にディレクターが行うはずの仕事を振っていた。

この時代視聴率がすべて。それがルールだった。

から企画会議では、芸能人のどうでもいいスキャンダルをいじったり、誰かを笑いものにする企画が出てくる。芸人同士の暴力は基本であり、人権感覚など持ち合わせてなかった。あの頃の局全体は、マジでアホだったと思う。

なんで、あん会社で働いてたんだろう……と言うと、理由ひとつだ。「番組を作りたいから」である。ほんのちょっとでも自分の爪痕を世の中に残せたら、それはなんて素晴らしいことだろうと感じていた。

ただ、テレビを見る人の「ペルソナ」って……当時のテレビ業界人の認識においても、「低俗な内容が好きな人」だった。今だからぶっちゃけしまおう。皆そういう認識だった。

今でも同じだと思う。インターネットだと、「やらおん!」「はちな起稿」とか、youtubeだと「アシタノワダイ」「フェルミ漫画大学」とか、あとは暴露系が人気を博している。Xの低俗さはもはや基本。あれが人間本質の一部である

人の心を動かす作品を作りたかった。実録ドキュメンタリーとか、社会矛盾を突くようなドラマとか。そういうのが好きだった。特定作品だと、水上勉の『雁の寺』『海の牙』『火の笛』『土を喰う日々』が好きである

一度だけ、飲み会の場でそういう発言したことがある。「社会派作りたいな~」って。でも、そんなこと言おうもんなら、「何言ってんの?」「誰が見るんや!!」「うちでは作れない」って一蹴される。

自分らはテレビ局奴隷だった。視聴率という数字に魂を売った奴隷である視聴率のためなら、人権侵害も上等の集団。上の人達も同様。

そんな日々の中で、心を救ってくれた作品があった。

地獄のような日々が続いていた30代後半のある夜、たまたまテレビをつけた。とりあえず、家に帰ったらテレビを見る。同業他社作品を観て勉強するのだ。その時も軽い気持ちだった。

その作品は、テレビ東京でやってた『ハイパーハードボイルドグルメリポート』だった。

たことある人がいるかもしれないが、世界ヤバい地域に行って、マフィアとかギャングとか戦争難民とか、そういう人たちが何食べてるのかを映すドキュメンタリーだ。書籍作品で言うと『もの食う人びと』に近いものがある。

最初は「なんか変な番組やってるな」くらいに思ってた。でも、見始めたら目が離せなくなった。

あの時、画面に映ってたのは、コロンビアの元麻薬密売人だった。彼は仲間と、貧しい家で豆を煮て食べていた。その顔には、絶望疲労と、それでも生きようとする強い意志が混じり合ってた。

「これだ!」と思うと涙が止まらなかった。

俺が作りたかったのは、こういう作品だった。くだらない笑いじゃなくて、人間本質に迫るような、生々しくて、でも美しいもの

画面の彼は「食べることは生きることだ」って言ってた。当たり前の言葉だけど、すごく重く響いた。

自分達が毎日作ってる番組は、誰かを笑わせることはできても、誰かの魂を救うことはできない。誰かの心に深く残ることはできない。精神性がないバラエティ番組を作っている。

上っ面ばかりの、人間の心の表層を撫でるだけの、そういうコンテンツ自分が作りたかったのは、人間の心の底流(アンダーカレント)を刺激する番組だった。

テレビ局を辞めることを決意した。独り立ちの準備を重ねたうえ、約二年後に退職願を提出した。



3.貧乏になったのと未来

退職届を出した時のことを覚えてる。人事部長が「もったいない」と言ってた。俺の同期にも辞めた人が何人もいて、知る限りでは、みんな同じことを言われてた。

でも、いいやって思えた。命まで取られるわけじゃない。自分自身の命さえあれば、人の魂を救える作品づくりができるはずだ。

そんなこんなで、業界の伝手を辿って念願の独り立ちを果たした。いわゆるフリーランスである。ほかの会社に勤めるという選択肢はなかった。テレビ東京に不採用になったのもあるけど笑

最初は大変だった。フリーランスになったもの仕事は少ない。貯金は減っていく。実家からは「ちゃん仕事してるの?」って里帰りの度に聞かれた。昔の同僚からは、飲み会の時に「今何してんの?」と聞かれるけど、何とも答えにくかった。それでも答えたが。

初年度の年収は、フジテレビにいた頃の4分の1くらい。段々と家賃も払えなくなって、ボロのアパート引っ越した。都心に出るまでに電車で何十分もかかるような。

後悔はなかった。テレビ局に居た頃は毎日が「作らされてる」感覚だった。誰かの指示で、誰かの期待に応えるために、自分の心が望まないものを作り続けてた。

今は違う。自分が作りたいものを、自分の手で作ってる。CM企画仕事でも、ドキュメンタリー編集でも、放送作家に近い仕事でも、全部自分がやりたいことだ。

特に大きかったのは、サブスク動画配信サービスでの番組制作仕事だ。2025現在アマプラなどでは自社がお金を出してプロに作らせるのが一般的だが、当時は盛んではなかった。

ある時だった。飲み屋で知り合ったのがきっかけで、自分企画書を見てくれたプロデューサーが「面白い」と言ってくれた。それは、テレビ局では「視聴率が取れないから無理」と言われるような、いわゆる追放ものストーリーである社会の片隅に追いやられた人が底辺で足掻くお話だった。『モンテ・クリスト伯』みたいな。

その動画配信サービスプロデューサーは「視聴率はそこまで関係ない。ある種のペルソナ、ある種の人達にどれだけ深く届くかが大事」と言ってくれた。そういうわけで、自分が作りたいものを思う存分作ってやった。



4.人の幸せってこういうこと?

一週間のうち、最低でも数日は充実している。あの頃とは比べ物にならないほどの多幸感である

朝起きて会社に行くわけじゃない。スタジオに行くことは月に何度もあるけど。基本は自分の家で、自分のペースで仕事をする。疲れたら好きなだけ休める。

テレビ局にいた頃は、自分が何のために働いてるのか分からなかった。魂をすり減らしてる感覚だった。

今は違う。自分が作ったドラマを見て「感動した」とか「考えさせられた」とか「面白かった」とか、そういう感想をもらえるとマジで嬉しい。作品が誰かの心に届いてる。そう思うと、もっと頑張ろうって思える。

年収はまだ低い。テレビ局時代の約半分である結婚はできないかもしれない。

でも、幸せだ。あの頃の俺はイライラしてた。自分の好きなものを作れなくて、世の中にウケるものだけを追い求めて、消耗していた。自分自分でないみたいで。

あのグルメリポート番組感謝してる。そしてあの時、勇気を出してテレビ局を辞めた自分感謝してる。

不安しょうがなかったけど、あの頃の不幸だった自分いるから、足掻いていた頃の自分いるから、今があるんだと思える。ありがとう、あの頃の私。諦めないでくれてありがとう

もし、仕事に疲れてる人がいたら、自分の心を無視しないでほしい。本当にやりたいことは何だろう、って自分に問いかけてみてほしい。人生を変えるきっかけになるかもしれないから。

Permalink |記事への反応(26) | 21:04

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-10-04

最近のpreciarは流石に酷い

から酷かったけど最近のこの人の発言特に酷い物が多すぎると感じる

https://b.hatena.ne.jp/preciar/

児童水筒薬品 別の2児童が保管場所から持ち出して混入、飲用前に発覚 東京足立

https://b.hatena.ne.jp/entry/4776987049735300673/comment/preciar

言っちゃ何だが「足立区」の文字列で大体納得してしまうんだよなあ。あそこだけは本当におかしいから(女子高生コンクリート詰め殺人とか、足立地元中学でつるんでた少年マフィア達の犯行だし)

preciar 2025/10/04 2025/10/04 08:58

一部の人犯罪理由特定地域全体を「本当におかしい」というのはおかしいし普通に差別

それに犯罪を未然に止めた児童もいるのに悪いことをした側だけを見てそっちは無視してるのも酷い

最近思うんだけど、移民がどうこうって話あるけど、ぶっちゃけ無駄を減ら..

https://b.hatena.ne.jp/entry/4776975595586551457/comment/preciar

実際、人手不足なら手間を省く作業工程の再構築や技術革新機械化を進めるわけ。それで対応できたところが生き延びて業界標準となり経済発展するの。そんな努力をしたくない連中のために移民入れるなんて問題外

preciar 2025/10/04 08:47

手間を省く作業工程の再構築や技術革新機械化、とか言ってるけど

未だに車の自動運転すら一般的実用化されてない現状で、介護農業建設業みたいな主に外国人労働者が働いてる所じゃ技術革新機械化がすぐに可能なわけないし

それらの技術が後に実用化されるとしても少なくとも今はまだ出来ないんだから外国人労働者を使うのは合理的

そうした企業を「努力をしたくない連中」扱いするのは技術革新云々の話と同じで物事単純化し過ぎ

グレタさんらのガザ支援船団、イスラエル軍が拿捕

https://b.hatena.ne.jp/entry/4776912844998982753/comment/preciar

予定通りのプロレス先進国マスコミを引き連れて、撃たれる心配の無いパフォーマンス連帯だの正義でのを叫ぶいつもの広報活動最初から本気で支援なんかするつもりはないんだよ。こうなるのは自明なんだから

preciar 2025/10/0211:07

small_treeさん がスターを付けました。

inforegさん がスターを付けました。

pontaro717さん がスターを付けました。

kevin_reynoldsさんスターを付けました。

colonoeさん がスターを付けました。

irukutukusanさん がスターを付けました。

tomoya_edwさん がスターを付けました。

kjr2deaeeさん がスターを付けました。

「撃たれる心配の無い」「最初から本気で支援するつもりはない」「こうなるのは自明」は全く根拠がない思い込みだし

少なくとも虐殺されている側を危険を顧みずに支援しようとして不当な暴力妨害された側に対して

こんな内容の発言をしてるのが本当に酷い

これにスター付けてるブクマカも含めて酷い

Permalink |記事への反応(2) | 10:16

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-18

大谷の自宅住所がばらされたら強盗に狙われるって言うけど

べつに誰が所有していようとそんな豪邸に住んでるのは大金持ち以外居ないんだから

所有者関係なく豪邸狙えばいいだけじゃねえのかな

所有者がマフィアだったら殺されるからスポーツマンを狙おうみたいな思考なんだろうか

Permalink |記事への反応(1) | 21:18

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-15

anond:20250914164158

 ハリウッドマスゴミは、実際に、移民で儲けたい資本家大企業スポンサーから移民反対派を悪く描け」 「移民は善良に描け」って指示されてるらしいからね。

 実際に、映画で描かれる働き者の移民なんて少数派なのに。

 当たり前だけど、無能サボり魔と犯罪者支配されてるから海外移民したがる貧困国が出来上がるわけで。

 本当にそいつらが働き者なら、そもそもそいつらの国が豊かになって、移民なんてしなくなる。

 「努力すればまともになってるはず」なんて言って無職叩きしてるお前らの論理とどういう整合性で、そういうクズ貧困国を持ち上げられる発想になるんだよ。

 個人や一人なら、例外的な偶然や差別や不幸が重なって、本人の才能や努力無関係に報われないことはあるけど、国一つがそうだった場合は、もうそいつらみんな駄目ってことだよ。

 大体、本当に働き者が多い貧困国なら、中国みたいに、その国に工場建てまくれば良くて、それでとっくに貧困ラインから抜け出してる。

 そっちの方が遥かに安上がりで、簡単で、現地の物価しかからいから、インフレしてる国内で使うより遥かに人道的。

 工場建てまくってるのに、そうならなかったってことは、そう言う国だってことだよ。

 まあ中国場合は、人口が多いから、どんな割合だろうが働き者の数も多いってだけで、実際にどれくらいの国民が働き者かはわからん

 ただ、中国人は、良いことでも悪いことでも、やたら積極的な働き者のイメージはある。

 中国マフィアとか、あんな大規模な詐欺施設海外に作っちゃうくらいだからね。

 でもまあ、移民奴隷にしてレイプして、都合が悪ければ国外追放したいような権力者たちが、あん移民プロパガンダ作らせてるわけで、実際に移民しても地獄だろうが。

 アメリカなんて、移民に優しくする係と、厳しくする係りを定期的に入れ替えてるだけじゃん。

 トランプは、要らなくなった移民を追い出しまくってるけど、そもそも増えてる移民には何もしてない。

 日本でも、安部自民マスゴミれいわが同じことしてるだけだよな。

Permalink |記事への反応(0) | 12:38

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-05

デスノート犯罪7割抑制について考えてみる。

デスノートの最大の欠点は、結局のところ人力で文字を書き続けることでしか効力を発揮しないことだ。

出力に限界がある以上、費用対効果対象者を選別する必要がある。

例えばアラビア文字は書くのがめんどくさいから後回し、となれば対象者に偏りが出てしまうし、偽装の為に対象者分散させると本来目的である犯罪抑制が達成できなくなる。

検挙されていないマフィアギャングには全く効果がないし、統計を取れば対象者名前顔写真必要なことはすぐにバレるので皆が偽名を使うことになるだろう。

既存メディア被疑者名前公表しなくなれば特定班の出番となるが、誰かがフェイクニュースを流せば何が信頼できる情報かもわからなくなる。

デスノートには、その信奉者が思っているほどの効力はない。カルト集団教祖独裁者にはなれるかもしれないが、それはデスノートがなくてもできることだ。

統計学がわからいか自分は万能だと思い込むし、近代哲学社会契約説を知らないから、どういう順序で社会が成り立っているかからない。

疑わしきは罰せず、法の不遡及原則といった言葉意味理解できないかもしれない。ひろゆき信者詭弁論や合成の誤謬を知らないのと同じだ。

デスノート正義ではないが力であり、力こそが正義だというのであれば、その使用者と支持者にとっては正義でもある。

被害者気持ち想像することは容易だが、冤罪で投獄されるリスクを考えることは難しい。この仕組みを利用して、みんな騙される。

Permalink |記事への反応(1) | 14:18

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-03

anond:20250903130039

シカゴマフィアボス20年やってますとか、詐欺師として25年塀の中に落ちずにやってますということが意味するのと、おなじ

Permalink |記事への反応(0) | 15:42

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-09-02

anond:20250902133720

ガソリン撒く描写が有るゲームって思いつかんなー

マフィアシリーズにあっても良さそうだなとは思うがやったこと無くて分からん

Permalink |記事への反応(1) | 13:39

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

2025-08-30

anond:20250829191358

メキシカマフィア拷問でやってそう

Permalink |記事への反応(0) | 18:44

このエントリーをはてなブックマークに追加ツイートシェア

次の25件>
ログインユーザー登録
ようこそ ゲスト さん
Copyright (C) 2001-2025 hatena. All Rights Reserved.

[8]ページ先頭

©2009-2025 Movatter.jp