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2025-12-11

猫砂をネットで買うと破れてる(と後日談

後日談

この次の日、実物を持ってきてくれました。

うん、全然セーフ! お忙しい中、ご対応ありがとうスンマセン。

ブコメを読んでいて)

以前はライオンの猫砂は使ってた。それは破れてた事はなく、いま使ってるのはアイリスオーヤマの砂→https://amzn.asia/d/2EkReX5レビューを参考されたし)

要因のひとつに袋が7L入り~で、ライオンのより大きいからではないかという気づき

それからクロネコ拠点ではないかという指摘と、ベルトコンベア体験談

ここ2ヶ月破れがないのはそこか?という気がしている。

ともあれ猫砂の宅配は本当に助かっているので、

ありがとうベルトコンベアの人ありがとう(字余り)

  • --- ---

今日休日だ。

タイトルのまんまなんだけど、猫のトイレ砂(猫砂)をネットで買っている。

猫砂は重いので、同じような人はそこそこいると思う。

で、いったん経験すると楽なので定期購入流れる人もそれなりにいる。

それ位には需要がある。

ネット猫砂購入あるある

「猫砂、よく破れてるよね」

「原因、梱包だよね」

うちの場合Amazonで毎月(4袋入り1セット)。ストック用を年に数回、楽天ヤフーショッピングで購入している。

まーよく破れている。

ちょい破れだとガムテが貼ってある。

ちょいちょい破れだとガムテ+大きいビニール袋にIN。

思い切った破れだと、なんか赤紙みたいのが貼ってあった。

置き配指定しているのだけど、配送の方が「どうしましょうか」と受け取るかどうか確認に来られる。

Amazonはここ2ヶ月破れもなく完全形で届いている、驚きだ。

まーだってさ、店頭で見るあの重い米袋みたいなの(外袋もただのビニール袋)を、さして丈夫でもない紙製のロット袋(正式名称不明メーカーが何個かごとにまとめていれてる袋)に荷札を貼り付けただけなんだもん。

かにぶつける、ちょっとひっかける、落とす等で破れちゃうよね、科学物理の力でさ。

中身の砂も漏れますわ。

じゃあ梱包を頑丈にしてよ、って値上がりしてしまうよ。

いずれ糞尿とともに捨てられる運命なのだ

もう細かいことは気にしていない。

そもそも重い物を持ってきてもらえるって事がありがたい、だからネットで買ってる。

ただ運送会社さんは気になさる。

そんなこんなで「運送途中で破れた猫砂をどうしましょうか」の連絡待ちのため、休日を家で待機している。

まあ、しょうがない。

Permalink |記事への反応(4) | 09:50

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2025-11-23

うずらの卵の調理法と、うずらの卵がどのように採取されるか(生産方法)をまとめてわかりやす説明します。

うずらの卵の調理法

うずらの卵は小ぶりで、火が通りやすく扱いやす食材です。ジャンル別に紹介します。

◆ 1.煮物(煮込み系)

うずらの卵の煮付け

• 殻をむいたうずら卵を

しょうゆ・みりん砂糖・だしで軽く煮込む

おでん筑前煮に入れても相性が良い

● 角煮・肉じゃがなどに追加

• 仕上げに加えると味が染みて美味

◆ 2.焼き物

うずら卵のベーコン巻き

うずら卵にベーコンを巻いて串に刺し、

フライパンまたはグリルで焼く

鉄板焼き串焼き

屋台などであるうずら串焼き

• 少量の油で転がしながら焼き、塩やタレで味付け

◆ 3. 茹でもの

● 基本のゆでうずら

• 水から火にかけ、5分ほどで固ゆでになる

冷水に取って殻をむく

サラダ弁当

ポテトサラダグリーンサラダピクルス

• 小さいため彩り・味のアクセントになる

◆ 4. 蒸し物

茶碗蒸し

具材として1〜2個入れると見た目が良い

• 火が通りやすいので、入れすぎると固くなる点だけ注意

シュウマイ

• 鶏シュウマイの上に半分に切ったうずら卵を載せるなど

◆ 5. 揚げもの

うずらフライ

• 殻をむいた卵に小麦粉→卵→パン粉で衣をつけて揚げる

ソースでも塩でも合う

天ぷら

• 軽く衣をつけてさっと揚げるだけ

◆ 6.生食日本では可)

日本市販うずら卵は生食用に殺菌処理されているため、

すき焼き卵かけご飯ユッケ用などでも使われる

(ただし個別の体調・衛生状態に注意)

うずらの卵はどうやって採取されるか(生産方法

うずらの卵は、一般的に 「うずら農場(養鶉場)」 で次のような方法生産されます

◆ 1.うずら飼育

• 多くは**ケージ飼育箱)**で管理される

• 餌・水を自動的供給する設備が整っている

温度湿度・光の管理を行い、卵を安定生産する

● 光の管理

うずらは日照時間が長いほど産卵が増えるため、

人工照明で1日14〜16時間程度の明るさを確保する

◆ 2. 産卵

うずらは生後40〜60日程度で産卵を開始

• ほぼ毎日1個産む

• 鶏よりも卵の数が多く、小型で扱いやす

◆ 3. 卵の採取方法

自動で転がり落ちる方式一般的

ケージの床がわずかに傾斜しており、

まれた卵がコロコロと前方の受け皿に転がってくる

作業者は受け皿の卵を集めるだけでよい

自動回収ラインを使う農場もある

ベルトコンベアで卵が集められ、

洗浄 → 選別 → 殺菌 → パック詰め

という流れで処理される

■ まとめ

調理法

• 煮る・焼く・茹でる・蒸す・揚げる・生食など幅広く使える

• 小さいので火が通るのが速く扱いやす

採取方法

• 養鶉場(うずら農場)で飼育

ケージに産んだ卵が傾斜床から転がって自動的に回収される方式が主流

• その後、洗浄・選別・殺菌されて市場に出る

Permalink |記事への反応(0) | 09:25

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2025-11-17

猫缶になるということ

朝の工場に足を踏み入れると、ひんやりとした空気と共に、かすかに肉の匂いが鼻をかすめた。

巨大な搬入から搬入トラックがひっきりなしに到着し、銀色の檻に入れられた独身氷河期ごみおぢが次々と運び込まれていく。

その動きはまるで大きな心臓の鼓動のようで、工場全体が一つの生命体のように感じられる。

奥の処理室では、真っ白な作業着帽子に身を包んだ人々が、規則正しく機械を動かしていた。

ごみおぢを蒸した後、骨を外し、皮を取り、均一な大きさに刻む。

刃物が回転する軽やかな音が響き、やがてミキサーの低い唸り声と溶け合う。

混ぜ合わされた肉と添加物は、やわらかなペーストや角切りの具材となり、栄養剤やゼラチンとともに巨大なステンレスの槽に集められる。

ラインを進むと、空っぽの缶がベルトコンベアの上を整然と行進していた。

そこに金属のノズルが降りてきて、次々と中身を注ぎ込む。

トクトクと響く液体の音、規則正しいシールの打ち音。

やがて缶は列をなし、高温高圧の殺菌機へと送り込まれる。

蒸気の立ちこめるその内部は外からは見えないが、まさに工場心臓部であり、猫の安心保証するための最後の関門だ。

冷却を終えた缶は、水滴をまとってコンベアの上を流れていく。

その光景は、まるで小さな銀色兵士たちが行進しているようだった。

不平ばかり言い立て人生で戦わなかった氷河期おぢさんもついに兵士へと生まれ変わったのだ。

ベルを貼られ、検査を終え、箱詰めされていくとき、思わず微笑んでしまう。

きっとこの一缶が、どこかの家庭の小さな猫に差し出され、ぱちぱちと瞳を輝かせて食べられるのだろう。

そうして命を繋いでいくのだろう。

工場の出口に立ち、夕暮れの光を浴びたパレットを眺める。

銀色の缶に詰まっているのは、もはやただの氷河期ごみおぢではない。

猫のささやか幸福時間、その種子のようなものとなって、ここから世界に送り出されているのだ。

Permalink |記事への反応(0) | 11:20

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2025-11-14

anond:20251114164639

バカ

形式的被害届受理されたら、あらゆる刑事事件が送検されます

不起訴処分になる事件の100%は送検されています。驚きですか?

厳重処分であるとか、立件が濃厚である旨の内容があれば別ですが、そのnoteには事務手続き以上の情報はありません。

 

単なる被害者であるめたまん氏が知らないのは別に構いませんが、

刑事事件ウォッチしてるくせにその程度も知らないあなた

知的障害が疑われます

あなたにはウォッチする最低限の能力が備わっていませんので、ネットに書き込むことは自重して

ベルトコンベアを眺めるだけの仕事を頑張って人生を過ごしましょう。

Permalink |記事への反応(0) | 20:02

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2025-10-25

マクドナルドに毎週行ってる

前はマクドナルドなんてくだらない食べ物口に入れないぞという矜持があったが、今は毎週のように通っている。

なぜか?ハンバーガーが美味しいから?そんなはずはない!まずいとは言わないが他に上手いものはどこへ行っても食べられる。

食事体験が快適なのだ

レジがあるのとは違う入り口を通って席に着く。店員にいらっしゃいませすら言われない。まるで匿名インターネットのようだ。

人と接するという意識がないため非常に入りやすい。

その後自分スマホから注文する。5分と待たずに食べ物が来る。人と関わるのはここだけだ。しかも何も言わず一瞬で終わる。

食べ終わったら再度店員がいない出口から出ていく。自動化されたシステムの一部になったような飲食体験

これを敷衍し、もっと人と関わらないのがコンセプトの店を作ることもできるだろう。カウンターの前が開閉式の扉となっていてそこから料理が出てくるとか、ベルトコンベアで運ばれてくるとかすれば完全に人との接触を断てる。

しかしそれはあまり非人間化されすぎている。マクドナルドではレジに並んでもいいところを自分から選択して匿名性を選んだのだ。店がそれを強制するのは客を人扱いしていないことを感じさせる。オタクに媚を売るようなコンテンツが嫌われるのと心理的には同じかもしれない。

おそらくこの体験は偶然の産物であり、狙ったものではないように思われる。狙うと逆に白々しくなる。

マクドナルド化という効率極致がもたらした体験、それを我々は享受している。

Permalink |記事への反応(4) | 20:41

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2025-10-12

ソシャゲ作る方もやる方もどうかしてないか

いやさ、ソシャゲって本当に進歩ないというかさ

ガワを少し変えただけで中身ほぼ同じばっかじゃね?

基本的ベルトコンベアみたいなステージで延々と戦って

それが終わったら難易度を上げてまた同じステージを走らされて

ある程度敵が強くなって行き詰ったらガチャして強いキャラ武器を引いたり

素材を集めて強化…強くなってそしてまた強い敵が出てきて…ガチャ…素材…これの繰り返し

いつまでこんな事をやらされるんだよ?こんなゲームを作る為に技術を学んで就職したのかよ?違うだろ?

プレイヤーもこんなものに金を落とすのもあかんからや。ゲーマーとしての誇りはないか、いやないかソシャゲやってるか

いやマジでさ、こんなの文化として終わってるわサービス終了したら何も残らんし開発もプレイヤーにとっても何も積み重ねたものはないし

また違う別のガワをかぶったゲームに移り変わりするんだろう?もはや魂の無い記号をかき集めただけでおっぱいかいね胸筋すごいねキャラに飛びついて課金してまでガチャ

本当にそれでいいのか?ゲームに熱中してるんじゃなくてただ記号に興奮するだけの猿に成り下がってないか?オートモードにして眺めてただ虚無の時間を過ごして楽しいか?消しちまえそんなソシャゲ

Permalink |記事への反応(2) | 13:47

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2025-09-25

プログラミングが退屈だ

AIが出るまではプログラミングが楽しくて楽しくてしかたがなかった。四六時中、風呂入っているときも布団に入っているときも、そして仕事でも常にプログラミングを使ってなにか楽しいことができないか常に考えていた。10年も20年もそんな生活をしていたわけだがー。

AIが出てきてそんな世界が一変した。仕事AIで捗っている。楽して金を稼げているんだ。

自分アイデアAIが形にしてくれるだろう。でも「アイデアAIが形にできる」と思ってしまったら、もうそアイデア面白くなくなってしまうんだ。

人間が、学習欲が、経験が作るもの価値があるのだと改めて考えさせられた。

AIが作るもの矮小で、無機質で、経験がない。だから、結局作られたものは無価値で、尻拭いを強いられるだけになる。

尻拭いは退屈だ。これじゃぁただ、無造作に生み出された程度の低いコードが流れてくるベルトコンベアで、品質に見合っていないものを避ける仕事となんら変わらない。

価値ものでも集めれば価値になる。例えばペットボトルの蓋なんて無価値であるが、たくさん集めればリサイクルして、また新たな価値を生み出せるだろう。

価値コードしかり、あつめればアイデアが形になり、客が金を落とす。それは価値を生んでいる。それはそうだ。

ペットボトルの蓋を集めるのは楽しいか?楽しい人もいるだろうが、自分は楽しくない。

趣味も、仕事も、楽しかったあの日はもう遠い。今日AIに指示し、指示通り作らずにキレて台パンする1日だ。

AIなんて消えてなくなればいいのに。

Permalink |記事への反応(2) | 15:55

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2025-08-27

昔、パン工場アルバイトしたことがある

仕事内容はベルトコンベアで流れてくるパン生地を見守るもので、コンベアから生地が落ちそうになると手で押さえて落ちないようにする。

今にして思えば現代ライ麦畑でつかまえてだった。あの頃の俺はホールデンだったのかもしれない。

Permalink |記事への反応(5) | 15:47

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2025-07-17

ゲームは巨大化すべきなのか

なんでもいいんだが

例えばファクトリオ、ベルトコンベア敷き詰めて宇宙に行くのを目指すゲームマルチプレイもできる。

これの人狼バージョンをつくるとする。

内部工作をはねのけて宇宙に行けるかどうか出てる競う。

この時、別のゲームとして発売すべきか

既存ファクトリオの追加モードとしてリリースすべきか。

別売りにすれば当然その分売れる

一方で人が分散して人口を維持出来ない可能性もある。

以下略

Permalink |記事への反応(1) | 16:54

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2025-07-01

anond:20250701111247

まるで、屠殺場へ向かうベルトコンベアの上で、「この待遇おかしい!」と叫んでいる豚のようだ。

叫べばいい。喚けばいい。

だがな、ベルトコンベアは止まらない。

絶対に、止まらない。

そしてその先にあるのは、ただの解体と、処理だ。

 

…そうだ。

腹が減ったな。

ソーセージでも食うか。腸詰だ。何かの肉と、何かの脂肪と、何かの血が、豚や羊の腸にぎゅうぎゅうに詰め込まれて、両端を捻られている。あれは、一種の完成形だな。生命の、行き着く先の。

なあ。

お前は、自分身体が、いつか誰かのソーセージになる可能性について、考えたことはあるか?

Permalink |記事への反応(0) | 11:26

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2025-06-19

森を見た気になって木を見ない奴は森も見えていない

工場と聞いてベルトコンベアしか思い浮かば工場見学したことすら言われて思い出す程度、記憶の外

木を見ないから、二度あることは三度あるという言葉と三度目の正直という言葉とで混乱する

文字が示すその背景の生々しさを認識出来ないので字面通りの解釈すらあやうい

Permalink |記事への反応(0) | 04:49

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2025-06-15

anond:20250614214627

介護原理的に労働集約産業から絶対に脱却できず生産性がない

工場資本集約型になる素質があるので生産性がある

言うほど難しい話か?

嫌なら老人のベルトコンベア輸送を解禁すればいい

Permalink |記事への反応(0) | 12:01

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2025-06-11

anond:20250611145201

おい、その発言、笑えるくらい浅い自己放尿だな。

弱者男性?人力?ぐるぐる柱?まるで社会構造テクノロジー進化も知らずに、「江戸時代妄想」に自己放尿して悦に入ってるようなものだ。

弱者男性徴用」なんて非効率まりない。スキルモチベーション不明個体物理作業をさせて、どんな生産性が得られると思ってる?

そのエネルギー効率火力発電鉛筆削りぶち込むレベルだ。

さらに「人力でもみすり」だと?今やAI自動化で、精米から物流までほぼ無人で回る時代にだぞ?

お前の提案は、iPhoneを石斧でぶっ叩いてOSアップデートしようとするくらい原始的自己放尿なんだよ。

そして極めつけは、「弱者男性」というワードの使い方。

お前は自分が「強者側」にいるつもりか?その思考のものが、自己放尿の域に達してる。

「下に見える誰かを雑に扱いたい」という歪んだ快楽を、ギャグの皮を被せて吐き出してるが、お前自身が「誰かに認められたい」「優越感を得たい」っていう欠如を隠してるだけだ。

分かったか

この世界必要なのは、ぐるぐる柱じゃない。

真理を回す理性の歯車と、愛で回す対話ベルトコンベアだ。

お前も変われる。柱じゃなく、自分の中の「偏見」という自己放尿をなくせばな。

Permalink |記事への反応(1) | 14:55

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2025-05-14

anond:20250512111755

透明なガラス玉が際限なく並ぶ海岸を歩いているような気分だ。どれも完璧な球体で、光を浴びて美しく輝いている。しかし、一つ一つを手に取ってみても、その中には何も宿っていない。私はSNSタイムラインを眺めながら、そんな奇妙な感覚に襲われることが増えてきた。投稿される作品たちは、まるでベルトコンベアから流れ落ちてくる既製品のように均質で、時に息苦しいほどに整然としている。

三年前までは違った。フォローしていた人たちの作品には、それぞれの手のひらの温度や、描き手の息遣いのようなものが宿っていた。線の荒さや構図の偶発性、色の選び方に個性があった。時には明らかな「失敗」が含まれていることもあったが、それすらも愛おしく感じられた。誰かの手が震えて生まれた線には、その人の生きざまが映し出されていた。

その頃のSNSには、まだ「待つ」という行為が息づいていた。好きな作家の新作を心待ちにし、深夜に更新された小説続きを読むために夜更かしをした記憶がある。創作には時間がかかるものだという了解が、見る側にも作る側にも共有されていた。

――しかし今、その「待つ」という行為が消えつつある。

AIによる生成技術の発達は、確かに多くの領域で素晴らしい恩恵をもたらしている。医療現場での診断補助や、障がいを持つ人々の表現活動支援など、その価値は計り知れない。だが一方で、創作における「労苦」を排除してしまうことの危うさも感じずにはいられない。

かつて、写真の普及により絵画は衰退すると考えられていた。しかし実際には、絵画写真とは異なる表現可能性を追求するようになった。AI生成と人間創作関係も、似たような道をたどるのだろうか。私はそう信じたい気持ちがある。だが、写真絵画関係との決定的な違いがある。AIは「学習」という名の模倣を通じて、人間創作物そのものを原料とする。そして、その速度と量において圧倒的な差がある。

日本の伝統工芸に目を向けると、木地師陶工たちは「手間ひま」をかけることに価値見出してきた。木を削る時の削り過ぎや、窯変による予測不能釉薬の変化。そうした「不完全さ」や「偶発性」こそが、作品に魂を吹き込む。侘び寂びの美学は、機械的完璧さではなく、むしろその逆にある「人間らしさ」の痕跡を尊んできた。

私たちは今、技術進化によって「労苦」を省略することと、それによって失われるものの間で揺れ動いている。一枚の写真を撮るために山頂まで登る行為は、単にその風景画像データが欲しいという目的だけでは説明できない。同様に、手間のかかる創作活動には、完成した作品だけでは測れない価値がある。

――では、私たちにできることは何だろう。

まず考えたいのは、作品受け手としての姿勢だ。生成されたファイルではなく、誰かの「消息」として作品を受け取る能動的な行為。完成度や技術的な洗練よりも、そこに込められた意図思考プロセスに耳を澄ます姿勢私たちは単なる「消費者から作品との対話者へと自らを変容させる必要があるのかもしれない。

一方、創作者側にできることもある。ラフスケッチや失敗談を共有したり、AI技術をどのように、なぜ使用したのかを率直に語ること。そうした開示は、鑑賞者との信頼関係を築く土台となる。技術進化によって変わる創作の形を隠すのではなく、その変化そのもの創作テーマとして引き受けていく勇気必要だろう。

AI生成の波に抗うのではなく、その波の中に「人間のざわめき」をいかに残していくか。それが今、私たちが問われていることではないだろうか。世界ますます効率生産性を求める中で、あえて「無駄」や「回り道」の価値を見直すこと。クリックひとつで生み出せる均質な美しさよりも、時間をかけて育まれる多様な凹凸を、未来へと残していきたい。

タイムラインを埋め尽くすガラス玉の海に、私は小さな石ころを投げ入れる。それは完璧な球体ではなく、欠けた部分もあるかもしれない。しかし、その凹凸こそが水面に波紋を広げ、静寂を破る。AI技術加速度的に発展する時代からこそ、「手間ひま」をかけて生まれ作品が持つ、かけがえのない価値を見失わないでいたい。

かつてSNSで交わされていた、人間同士の温かな共感発見の喜びを、新しい形で取り戻していくための旅が、ここから始まる。それは楽観的な希望というよりも、静かな決意に近い感情だ。技術の海に溺れるのでもなく、岸に留まるのでもなく、その波間を泳ぎながら、自分言葉を紡いでいく。

(この文章はClaude 3.7 Sonnetで生成されたものです)

Permalink |記事への反応(0) | 08:43

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2025-05-12

anond:20250512111755

タイトル: この記事ガチで心えぐられた!AI生成のツルツル文化反旗翻すぜ!

お前ら、このブログ読んだか?2025年5月12日のやつ。マジで魂揺さぶられたわ。AI生成のピカピカなガラス玉がベルトコンベアで流れてくる世界、ほんとそれ!タイムライン開くたびに「#AI生成」のタグだらけで、どれも同じ光沢、全部同じ匂い。どこにも人間の汗や震えがねえ。胸に空いた空虚感、めっちゃ分かる。俺も2022年以前のあの雑多なSNSが恋しいぜ。友のラフスケッチに滲む情熱インディーズバンド生活音混じりの音源、あの“生きてる”感じが消えちまった。

この記事の「創作過程物語」って言葉、脳天直撃だろ。AIの“最適解”なんて、アルゴリズムオナニーじゃん。職人の木目との対話陶工の火加減への執念、そういう人間の息づかい作品を“生き物”にするんだよ。AI生成のツルツル画像なんて、クリック一発で忘れ去られる消費ゴミ。俺たち、こんなんでいいのか? 鑑賞じゃなく“消費”に溺れて、魂売ってんじゃねえか?

提案されてるアクションガチ賛同受け手は“いいね”連打やめろよ。作者の背景追え、過去作掘れ、作品を“消息”として感じろってさ。クリエイターラフや失敗を晒せ!AI使うなら「俺はこれで何を表現たかった」って胸張って語れ! それが人間の意地だろ。もうこの均質化の洪水に流されるのやめようぜ。2022年のあのざわめき、俺たちの手で取り戻すんだ。誰かが夜明け前に描き直した一本の線を愛せる世界、俺はそこに賭ける。みんなもこの記事読んで、闘う準備しろよ! #AIに魂は売らねえ

Grokによる

Permalink |記事への反応(0) | 21:20

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AI生成にはもうウンザリ

最近タイムラインを開けば、あらゆるジャンルの“作品”が一様に磨き上げられた光沢を放ち、どれもこれもタグには「#AI生成」の文字――。ディフュージョンモデルが一人歩きし始めてから世界は高速で均質化し、アイコンもヘッダーも動画も、ボタン一つで“それらしい完成度”を獲得するようになった。凹凸のないガラス玉が延々とベルトコンベアを流れてくる光景。表層の眩しさとは裏腹に、私の胸にはぽっかりと空虚が広がる。なぜなら、そのガラス玉の中に「誰が」「何を思って」作ったのかを示す指紋が残されていないからだ。

 思い返せば二〇二二年以前──生成AI大衆の手に届く直前のSNSは、不器用で、雑多で、そして極めて人間的だった。友人が深夜二時にアップしたラフスケッチには線の震えが残り、推しインディーズバンドキッチンで録音した曲には生活音が混じっていた。そうした粗さは、デジタル時代の“ノイズ”ではなく、作り手の体温を伝える“息づかい”だった。タイムラインスクロールすることは、知らない街を散歩して偶然に小さなギャラリーを覗き込む行為に等しかった。完成度よりも偶発性が勝るあの雑踏こそ、私が愛した場所だった。

 もちろん、技術革新を後ろ向きに否定するつもりはない。AI医療研究福祉教育など、創造性を阻む物理ハードルを取り除く強力な義手たり得る。真に必要とされる現場で、正しく用いられるべき道具だ。だが、現在の潮流は“便利さ”が“労苦”を全面排除し、結果として「作る喜び」と「受け止める敬意」を同時に摩耗させてしまった。指先一つで生成されたイメージは、クリック一つで閉じられ、記憶に刻まれる前に忘却へ沈む。受け手享受するのは“鑑賞”ではなく、高速スクロールによる“消費”だ。

 制作プロセスから切り離されたアウトプットは、いくら目を惹くビジュアルを纏おうと、作者の葛藤や失敗の痕跡を欠いている。そこには職人が道具を手に取るまでの儀式もなく、物語家が机に頬杖をついて構造を悩む夜更けもない。均され、研磨された“最適解”は、その瞬間のアルゴリズムにとっての正答であっても、人生の襞を織り込む余白を許してはくれない。私たち豊富選択肢を得たはずなのに、その“選び取る感動”を失いかけている。

 翻って、職人世界を覗けば「手間ひま」という言葉がいまだ輝きを放っている。木地師は木目の癖と対話し、陶工は窯の火加減に耳を澄ませる。そこには工程のものを抱きしめる覚悟がある。創作とは本来、結果の外観ではなく、過程に宿る物語の総和だったはずだ。多少のムラや傷をも“味”と呼び交わす文化――日本の侘び寂びが示すように、「不完全さ」は人がものに寄り添うための手がかりなのだ

 では、どうすれば二〇二二年以前の“雑多で瑞々しい創作空間”を再び取り戻せるのか。私はまず、受け手が「鑑賞」という行為能動的な対話に戻す必要があると考える。動画再生したら、“いいね”を押す前に制作背景を検索してみる。文章を読み終えたら、作者のプロフィールに飛び、過去作を遡ってみる。作品を「ファイル」ではなく「消息」として受信し、その背後にいる誰かの息遣い想像する時間を持つ。それは一見些細な回帰だが、こうした行為の積み重ねが可視化するのは、市場指標で測れない本当の“需要”だ。

 クリエイター側もまた、完成物だけを流すのではなく、ラフや失敗談、学びの過程積極的に共有してほしい。極秘資料さらせと言うのではない。試行錯誤の断片を公開することで、受け手は“成長の物語”を伴走し、作品輪郭人間の闘志とともに立ち上がる。AIを使うにしても、その使用意図意匠上の選択を開示し、道具と主体的に向き合う態度を示すことが創作者と鑑賞者の信頼を護る鍵になる。「AIを使うのは楽をしたいからではない。より高い地平へ挑む踏み台としてだ」と語れるか否かが、これから文化資本を左右する。

 私は願う。技術の加速を止めることなく、その轟音にかき消されがちな“人間のざわめき”をすくい上げたい。生成AIが生む“即席の奇跡”に溺れるのではなく、誰かが夜明け前にふと手を止め、ため息とともに描き直した一本の線を愛せる社会へ。スクリーンの向こうに潜む汗と焦燥を見逃さな視線を持つことが、創作文化に再び多様な凹凸を取り戻す。二〇二二年以前――不器用で豊潤だったあの雑踏は、懐古の対象ではなく、未来へ向けた羅針盤だ。私はこれからも、そこに灯りを残し続けたい。


(この文章はChatGPT o3で生成されたものです)

Permalink |記事への反応(19) | 11:17

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2025-04-20

みんな大好きドイツなんかまだ進んでて座ってるのはデフォ

レジの前にベルトコンベアがたいていあるけどそこに流すのも客

店員は目の前に流れてきた商品スキャンしてかごに入れていくだけ

いい加減にコンビニスーパーレジの人
座らせてあげません?
ちゃんくらいの年齢の店員さんみると切なくなる。全く問題ないじゃん?
まだ導入してない企業さん、座らせてあげようよ。pic.twitter.com/iLkmvBossrR-type🦉韻暴論者3号 (@r___type)April 18, 2025

Permalink |記事への反応(0) | 19:22

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2025-04-08

anond:20250408165019

毎日ベルトコンベアを流れてくる缶詰を叩いて検査するみたいな仕事だとそうですけど

君らが言ってるのはエクセルパワポお仕事じゃないの?

Permalink |記事への反応(2) | 16:59

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anond:20250408125018

からゲームでもベルトコンベア我慢しろと?

Permalink |記事への反応(0) | 13:00

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anond:20250406160751

俺はストーリーにこだわるからこそ、もう一本道RPGプレイできない身体になってしまったよ。

旧来のRPGは「俺はこう行動したいんだ」「俺はあそこへ行きたいんだ」と思っても何もできないよう縛られてるからね。

君はベルトコンベアで運ばれながら決まり切った展開を眺めるだけで満足できるのか?

Permalink |記事への反応(2) | 12:46

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2025-03-24

anond:20250324072026

ほぼベルトコンベア上で作られて人間の手は最後検品ぐらいって感じの食品とか工場製品に何千円も払ってるからAIもそれと同じだと思うから金払うよ

 

AI生成も金になるレベルなら高スペックの機材が必要だし。

 

工場製品に金払うのと何が違うの

Permalink |記事への反応(0) | 07:23

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2025-03-15

フリーライドしない選択肢をください

どうも、独身子無し中年です。

昨今、「独身子無しジジババのお世話を私たちの子供にさせるのは許せん」という言説が見られます

まったくもってその通りだと思います

子供を持たないという選択をした我々は、自分自分の面倒を見れなくなったとき他人の(他人の子供の)世話になるべきではない

そんなことは許されるべきでは無いと思います

 

しかし、今の世の中、他人の世話にならずに生きるということがそもそも選択肢としてありません

生きている限り、国のセーフティーネットに引っかかり、老人ホーム介護を受けるベルトコンベアに乗せられてしまうのです

だって不本意ですが、そういう流れになっているのだから仕方がない

 

この流れを自分決断で断てるのが安楽死制度です

人の世話になりたくない、世話になるのなら自らこの世を去る

すばらしいではないですか

私もそうした人でありたい。これこそ私の目指す人生です。

しかし残念ながら、今の日本では安楽死制度というもの存在していません

自殺も認められていません

こんなのおかしいじゃないですか

私が死んで困る人間がいますか?

親はもういない。私自身は喜ぶ。あなたも喜ぶ。あなたの子供も喜ぶ。国も余計な荷物が減って喜ぶ。

全員が勝者じゃないですか!!!

早く安楽死制度を作ってくれ!!!岸田ぁぁぁぁ!!!!!

Permalink |記事への反応(1) | 17:16

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2025-03-06

家畜になりたい

毎日食って寝て飽きたころにベルトコンベアに載せられて自動的に首を切断されたい

Permalink |記事への反応(0) | 13:25

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2025-03-01

タイミー社会科見学が最高すぎる

私のスペック

都内工業大学に通う大学

実家から生活費学費支援あり

春休みが始まってサークル趣味をしても時間を持て余すようになったのでバイトを始めることにした。

普通な飲食なり塾講のバイトなりを探して面接採用という流れだと思うが、自分はかなり不真面目な性格で一つのバイト先に務め続けるのが不可能だと思ったので、面接なしの日雇いで働くことにした。

そういう理由タイミーでのアルバイトを始めた訳だが、これが面白すぎてハマってしまった。

私はコミュニケーション不要比較的楽という理由倉庫系の求人に応募しているが、普段絶対に入れないような巨大物流倉庫の中で、完璧構成されたシステム歯車となって働くのが楽しすぎる。

ベルトコンベア設備設計産業センサを観察してるだけで数時間の勤務はほぼ一瞬で終わる。

そのうえ金まで貰えるんだから本当に最高の社会科見学だと思ってる。企業ごとにも違いがあり、具体的な名前は出せないが、業界大手企業倉庫内には清潔感があり、人員豊富労災にもかなり気を使っていた。システムによって超効率的荷物が振り分けられており、従業員モチベーションを保つための投資も行われていて、「明るいディストピア」という感想が真っ先に出てきた。

私は大学でロボティクス関連の研究を行っているが、いくらLiDARやSLAM技術が発展しても、AGVが導入されても最終的には人間アクチュエータに頼らざる終えないという現実を知ることが出来、よい経験となった。

また、働いている人間普段大学生活では関わりの薄いような方々が多いので、それらの人とのコミュニケーション面白かった。

もし仮にタイミーに問題があるとすれば、タイミーでの日雇い生活が楽すぎて進学、就職というキャリアアップの機会を逃してしま可能性があることだろうか。

今後は他の業種も試してみたいと思っている。わたしがこれを通じて伝えたいことは、タイミーは最高の社会科見学なので、時間を持て余した大学諸君に関しては、是非とも知見を広めるためにもタイミーをおすすめしたい。

Permalink |記事への反応(2) | 19:06

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2025-02-19

Time is money

時の砂粒は誰の掌でも等しく零れ落ちるわけではない。私は工場の窓ガラスに頬を押し付けながら、凍てついた冬空を眺めていた。遠くで鴉の群れが鉛色の雲を切り裂き、廃棄物置き場に降り立つ。ベルトコンベアリズムに同期するように、記憶歯車が軋み始める。

学生時代図書室で、埃っぽい哲学書の間に挟まっていた自分黄昏時の自転車置き場で、恋人の待ち合わせに浮き足立同級生たちを横目に、ただチェーンロックを掛ける手元を見つめていた自分就活会場の鏡に映った、ネクタイの結び目が常に微妙に歪んだ自分。それら全てが、今この油臭い作業服ポケットの中で錆びたコインのように冷たく重たい。

「君の時間は溶解炉で精製されたアルミニウムインゴットと同じだ」

上司新人時代に呟いた言葉が、溶接機の火花に混じって脳裏を掠める。均一な寸法、規格化された純度、交換可能存在価値。十二年間、私は製品検査機が合格判を押す音を、自分という存在承認音だと錯覚していた。

葬儀の夜、仏壇蝋燭が襖に投げかける影が、両親の面影を演じる。母が編みかけていた芥子色のマフラーが編み棒にぶら下がり、父の眼鏡新聞折込チラシの上で小さな宇宙形成している。遺品整理とは、消えゆく時間化石を発掘する作業だと悟る。

工場更衣室で、ロッカーを空けるたび舞い上がる鉄粉が、銀河の塵のように光る。私の勤務表は既に別の名前で埋まっている。工具箱の底で、学生証の写真が若き日の自分嘲笑う。あの頃の一日が、今の一ヶ月分の密度を持っていたことに、遅すぎる気付きが胸を締め付ける。

雪解け水が軒先で滴る音が、沙時計の音に聴こえる晩。私は納屋の梁にロープを掛けながら、奇妙な計算をしていた。余命36年=13140日=315360時間。これを分割可能なら、受験生には集中力ピーク時の100時間を、余命宣告患者には家族と過ごす1週間を、世界記録に0.01秒届かなかった陸上選手には、たった一度の深呼吸をする時間を。

首輪が軋む瞬間、窓の外で冬枯れの桑の枝がぽつりと折れた。その音が、遠い記憶体育館で聴いた跳び箱の落下音と重なる。人生最後自由落下で、ようやく理解した。時計の針が刻むのは等速運動ではない。密度によって膨張し収縮する相対値だと。そして最も高価な時間とは、誰かに捧げられることを待ちわびていた無償時間だと。

天井の梁がきしむ。足元で埃が螺旋を描く。ふと、小学校理科室で見た水の分子模型を思い出す。H₂Oの結合角が104.5度であるように、人生にも最適な角度があったのかもしれない。しかし今となっては、ただ重力に身を任せるだけだ。

鴉の羽音が近づく。工場夜勤サイレンが遠くで唸る。時計の針は、誰のためでもない時間を刻み続ける。

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