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はてなキーワード:ヘンプとは

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2025-10-10

anond:20251009113144

>寝れないときとか、自分気持ち解放したい時はヘンプを吸って、

>寝れないときとか、自分気持ち解放したい時はヘンプを吸って、

>寝れないときとか、自分気持ち解放したい時はヘンプを吸って、 

リプしてるみなさん、ちゃんとここを読んでいますか?

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2025-10-09

ハーブスパイス使えるようになってから料理がマジ楽しい

自家製コーラにハマってから、今まで胡椒しか使えなかったのに色んなスパイスが使えるようになった。

ちょっと甘ったるい味付けだな~って思ったらコリアンダーシード入れて香りに酸味を出したり

香りにコクを出したい時はナツメグを入れたり

なんか硬くて臭い肉だなって思ったらローズマリー入れて猟師風にしたり、トマト料理にはオレガノが合う。

寝れないときとか、自分気持ち解放したい時はヘンプを吸って、

クミンは使い方が結構難しいな、カルダモン最初は沢山使ってたけど、結構料理支配してしまう。

クローブちょっと香りに甘さを足したい時に使うけど、飽きやすい。

Permalink |記事への反応(8) | 11:31

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2025-09-20

タンパク質の採り方が分からない

最近加齢臭が凄いんですよねとかかりつけ医相談した。

すると「動物性タンパク質プロテイン大豆を食べるのを辞めるといいらしいよ」と言われた。

なるほど・・・

え?

じゃあタンパク質をなんで採ればいいの?

ブロッコリーぐらいしか思いつかないよね」、oiお前、おい。

もうしゃーないので家に帰ってからGPTググる

えんどう豆(ピープロテイン)

大豆より消化が穏やかで臭いも出にくい。パウダーで手軽に摂れる。

そら豆・レンズ豆ひよこ豆

中東料理インド料理で多用される。スープカレーに入れると食べやすい。

キヌアアマランサス

穀物の中でも必須アミノ酸が揃っている。ご飯に混ぜると◎。

ヘンプシード(麻の実)

消化が良く、良質な脂肪酸も含む。サラダスムージーに。

ナッツ類(アーモンドカシューナッツクルミなど)

補助的にタンパク質が摂れる。

グルテン(セイタン

小麦タンパク。ビーガン料理で「肉もどき」として使われる。調理次第で高タンパ。

キアヌリーブス?

ヘブンシード?

セタン?

すまん。

40年間一度も食ったことがないものを口にいれるのはちょっと怖いぞ。

なんかなんいかもっとこう身近な感じで美味しくてどこにでも売ってそうなの

Permalink |記事への反応(1) | 17:15

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2024-12-13

今年買ったもの2024

noteなんかで意識高い系がよくやっるやつ。noteとかやってないからここに書く

今年買ったもの

ウォーターサーバー(1万円ぐらい)

2リットルボトルタイプ。実は去年も同じようなウォーターサーバー買ったんだけど、ちょうど保証期限が切れた直後に冷温が両方とも死んだ。

メーカー消滅していて修理もできなさそうなので、別のメーカーの物を購入。

これも短期間で壊れたら、諦めてサブスクウォーターサーバー契約する。

自宅マンションの内窓工事(40万円ぐらい)

LIXIL。実は去年の春先思い立って某大手メーカーネットショップに申込んだんだけど、補助金事業の影響で窓の納期が数カ月先→補助金予算がなくなるかも?ということで断念。

改めて今年1月に申込で2月見積もり3月工事完了補助金の振込に時間がかかって9月になった。

断熱効果はまあまあで去年よりエアコン弱めで過ごせてる。防音効果のが予想より大きくて、数日前のマンション庭の植栽の手入れに気づかなかったぐらいだった。

ハイブリッド加湿器8000円ぐらい)

元々超音波型を使っていたけど、つけると空気清浄機ものすごい勢いで動き始めるのでハイブリッド型に(水道水カルキが原因っぽい)。

スチーム式も考えたけど、ずっとお湯を沸騰させてるので電気代高い。

鼻毛カッター2000円ぐらい)

15年ぐらい使っていた乾電池式の鼻毛カッターが御臨終したので、AmazonUSB充電式を購入。

安物だけど割と普通に使えてる。

トイレットペーパーホルダー(2000円ぐらい)

自宅トイレスマホを持って入るときスマホを置く場所がなかったので小物置き付きを購入。

トイレットペーパーの予備も入れておけるので便利

ウォールシェルフ2000円ぐらい)

長い事ルーターボックスを床に直置きしてたけど、掃除が大変なのと見た目が良くなかったので購入。

Wi-Fiルーターの高さが腰ぐらいになったけど、電波強度はあまり変わらない。

モニター台(4000円ぐらい)

元々27インチディスプレイを2台取り付けられるスタンドを使っている。

本当はモニターアームを使いたいところだけど、机がアームを取り付けられない形状のためこうしているが、27インチ2台は重くてスタンドであまり高くできない。

高さを調整するために購入。収納がついていて、机の上がすっきりした。

靴(12000円ぐらい)

クラークス・ワラビーリモートワークになって靴なんて何年も買っていなかったのだが、アマゾンブラックフライデーで昔履いてた靴が安くなったので購入。

昔履いてたワラビーが頑丈で10年ぐらい履いてたので、リモートワークの今ならもっと長持ちするだろう。

チルアウト(30本入り5000円)

ここ数年でよく見かけるようになったヘンプシードドリンク。寝る前に飲む。効果不明だけど定期購入している。

ダスキン掃除ベーシック3(月額2000円ぐらい)

掃除ロボットだと微妙に吸い残しがあったりちょっとした掃除自分でしたいため契約

ホコリをモップクリーナーが吸い取るのでいい感じ。モップは4週で交換。

Mac miniM4Pro(30万ぐらい)

Apple StoreCTOM4 Proモデルメモリ48GB/SSD1TBに変更して購入。MacBookProM1 Proからの買い替え。高え。

社会人になってからずっとノートPCだったので(Windows時代も含む)、デスクトップPCを買うのは20数年ぶり。

Mac miniデスクトップかどうかは置いておく。縦置きだと一昔前の外付けHDDに見える。

フレッツの光配線なのに最初Wi-Fiが遅くてDL70Mbpsしか出なくて何事か?と思ったら、Mac Miniは底面にアンテナがあるらしく、縦置きしたら600Mbps出るようになった。

Photoshopとか4K動画の取扱は快適になった。MacBook Proはそのうち中古屋に売りに行く。

寄付(合計53750円

能登半島地震石川県に3万(返礼品なしふるさと納税)、台湾花蓮県地震に2万、ナイスネイチャメモリアルドネーションに3750円

能登半島沖地震ではポータルサイト手数料取らないということで、ふるさと納税を初めて使った。

今後も返礼品なしポイントなしのふるさと納税は使うかもしれない(要するに災害自治体への寄付)。

Permalink |記事への反応(2) | 10:28

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2024-11-09

買い物依存自覚はある

使ってない衣類のストックが山ほどある

それでも日々なにか目ぼしい品はないかネットストアを閲覧する日々

そんな今日ストックの中に麻のシャツを見つけた

生地が良い麻ワンピ、値札は五千円で50%オフシールが貼ってある

いやもう、安っ!と声に出るほどだった

今シーズンシャツセールでも3000円から下がらなかったし、シャツリネン100ではなくヘンプレーヨンの半々の混紡だったりで、それでも在庫はあっという間になくなってた

なんならセールになる前の定価の時から既に品薄だったが そして普通に定価で色チ買いをしているのだが さらには色チ4色のうち1色は未使用のままシーズンが終わり未使用衣類ストック追加となったのだが

とにかくほんの数年前だと思うけど、安かったよなあ

ていうか今、値段上がったよなあ

買い物依存でためこんだ衣類の使い時かも

Permalink |記事への反応(0) | 17:00

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2024-04-25

両親に申し訳ない

我が家は静かに収束しようとしている。

代々続く家業があるが、それを継げる人がいないのだ。

元々後継とされていた兄も、妹の私も、家業とは別の会社就職した後、数年前に過労で精神を壊し今も後遺症を抱えている。

家業は厳しい業界かつ激務を伴うことは父を見て知っていた。それでも父がいつも私たちに優しくしてくれた思い出しかない。

兄はクリエイターの道に進んでいる。いずれは海外移住をしてヘンプ農家をやりたいらしい。壮大な夢だ。

私も細々と仕事をしているが、自立できるほどは稼げておらず、どころか毎年発作を起こしては救急車で運ばれ数ヶ月療養することを繰り返している。激務が続くとそれは顕著だ。

 

両親も高齢にさしかかり、先のことが気になってくる。両親はたくさんの教育費をかけてくれたけれども、私は全然ものにできなかった。

せめて両親の老後の負担にはなりたくないけれど…全然できないことだらけで本当に申し訳なくなってくる。せめて両親の老後を支えられるくらいの経済力と体力が欲しい。

Permalink |記事への反応(1) | 00:31

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2024-04-05

anond:20240405083445

森でも部屋でも無人島でも勝手に育ててるビッグヘンプだよ~♪

Permalink |記事への反応(0) | 08:45

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2023-02-15

ルームシューズを買え

冷え対策モンベル靴下がいいやらメリノウールがいいやら言われてたがそんなのより冷え性には圧倒的にルームシューズの方が効く。

更に言えば併用しろ

もちろんメリノウール靴下は持ってるしヘンプ靴下なんかも割といいと思っているが、普通靴下だとしてもルームシューズは効く。

ワークマンでもミズノでもいいが中がアルミの方を個人的にはオススメしたい。

中がモコモコとしてるのも悪いとは言わないが、靴下と併用出来るなら絶対アルミだ。

Permalink |記事への反応(0) | 18:31

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2022-10-17

anond:20221017091316

増田イライラするのは当然だと思うし、お互い時間がないのも仕方ないと思う。ただ今現在は、お互い敵と認識毎日怒鳴り合うってそういうことだ)するくらいに関係悪化しているので、その段階で嫁に対して精神科受診を薦めるのは精神DVと取られて拗れる可能性がある。

増田にも言い分はあるのはもちろん分かってるけど、今はもはやお互い協力関係認識できてないの。

嫁も増田相手に変わって欲しいと願ってる状態から増田提案責任転嫁と取られやすい状況なんだよ。そうなったら相手もっと意固地になる。

 

それを踏まえた上で、自分はまず増田自身精神科受診カップルカウンセリングへの移行→低用量CBDを始めたらいいんじゃないかと思った。

増田自身精神科受診は、増田に病名をつけることや増田の投薬が目的じゃない。増田が大変精神的に参っていることを、嫁に対して客観的に納得させる必要があるから行く。

精神科心療内科はそんな簡単に病名つけたり処方もしないか安心してくれ。

 

最初に、増田自身病院家族関係相談したら、奥さん心配をしてもらえるのがベスト。(つまり親身になってくれそうな通院圏内病院を下調べしておくこと。逆にカップルカウンセラーをまず調べて、そこの提携病院へ行ってもいいと思う)

病院からカップルカウンセリングを勧めてもらい、カップルカウンセラーから妻の状態心配してもらえたら、その段階で妻の通院って選択肢も見えてくると思う。

最初相手の行動を変えようとすると逆に遠回りになるから、まず自分の変化を見せないと人は動かない。

 

CBDカンナビノイドのことで、ヘンプ由来とホップ由来とかいろいろあるから、好きなのを選ぶといいと思う。

CBDは飲用とベイプを自分も試したことがあるが、ベイプの方が即効性があり、数十秒で苛立ちが消えて冷静になる。

精神安定作用や集中作用の他、頭痛怪我などの痛みや月経痛、PMSも肩凝り冷え症も改善や軽減する。常習性はなく子供に悪影響もない。

人によっては食欲が増す。

まずは嫁に試してもらいたいところだと思うが、先に増田がやっていれば興味を持つし、聞かれたら嫁が興味ありそうなことを言えばいい。肩こりが楽になるとか、冷え性が楽になるとか、気持ちに余裕ができて作業捗るとか。

多分嫁も使いたいとか、自分ばかり狡いと言い始めるから、そう言われて初めてプレゼントしたら押し付けにはならない。

 

国内流通しているCBD製品は現状玉石混淆なので、ちゃんとしたメーカーのものを買った方が良い。CBDfxとか。

Permalink |記事への反応(0) | 15:18

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2022-09-30

anond:20220930133217

HHCPかTHCO, HHCOが入ってるリキッド買ったんでしょ。

アメリカヘンプ合法化された結果、いろんな研究が進んで違法成分であるTHC水素化したHHCとか、アセテート化したTHCOだとか、分子構造を少しだけ変えた成分がたくさん合法的に輸入されてる。

自分でも試したけどプラシーボとかそういレベルではないほどのキマりかたで気持ちよかった。

今年3月に二つの成分が指定薬物となって禁止されたけど、そんなのじゃ追いつかない勢いで向精神作用のある成分が売られてるよ。いまはTHCH,THCB, H4CBDが盛り上がりつつある。

数ヶ月前からメルカリBASEがこの手の成分の販売をbanし始めたんだけど、一部の業者が成分を隠して販売して界隈で炎上したこともあったかアマゾンも同じことになってると思われる。

一昔前の合法ドラッグと違うのは天然の大麻に含まれる成分か大麻から抽出した成分の加工なのでナチュラル感がうけてるのかもしれない。

アメリカでは大麻販売店のことを「ディスペンサリー」と呼んで医療用途大麻を売ってるんだけど、日本でも一部の人達が「日本版ディスペンサリー」と称してこの手のリキッドオイル販売する実店舗運営してる。けっこう面白いよ。

本田△投資してたりITスタートアップ界隈の人が独立してCBD売ってたり、界隈で有名なIT起業家の人がエンジェルとして投資してる話もたまに聞く。

Permalink |記事への反応(0) | 23:15

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anond:20220930133217

Kenshiでヘンプって地域があるけどそういう意味だったのか

Permalink |記事への反応(0) | 13:36

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Amazonで買ったCBDリキッドが"ヤバ"すぎて人生観変わった…

YouTube詐欺サムネのようなタイトルになってしまったので先述しておくが、

これは「危ない目に遭った」という内容の文章である

決して読者にCBDを勧めるものではないし、むしろ警戒を促すものである

了承の上、お読みいただきたい。

私は、おそらく多くの皆さんがそうであるように、一社会人としてストレスフルな人生を送っている。

そんな中で、CBDに興味を持つのは当然のことだろう。

ご存知ない方のために説明すると、CBD大麻のうちヘンプという種類のものから得られるリラックス成分である

マリファナから得られるTHCのような幻覚・陶酔作用を引き起こす成分とは異なるため、法的にも問題なく、最近色んなところで流行っている。

CBD入りのグミやらオイルやらキャンディやらは、ドンキにでも行けば買うことができる。

私は仕事で溜まったストレスを解消したり、リラックスするために、数年前からCBD電子タバコに手を出すようになった。

元々喫煙者ではないが、CBDリキッドにはニコチン・タールが含まれず、体への害や中毒性が少ないということから、気軽に吸い始めた。

しかしながら正直な感想としては、「効果特に感じられない」というものだった。

少し胃腸がよく動いている気はするものの、リラックスできている感覚特になく、ただ少し美味しい蒸気を吸っている感覚

これならVAPEでいい。

世の中に数多あるCBDの中には自分が満足できるものもあるのではないかと考え、色々なCBDリキッドを試していった。

安全と謳われているといえど大麻には違いない、という不安はなかった。

アメリカにいる友人は仲間とマリファナパーティをしているし、大麻所持で逮捕されたあのラッパーの脳は高速で韻を繰り出していた。

私は捕まりたくないのでやるつもりはないが、大麻は解禁しても良い派だった。

さて、数日前、Amazonで新しく仕入れCBDリキッドを試すことにした。

だいぶチルできるとのレビューがあり、配送当日はずっとわくわくしていた。

家に届いたものを早速吸うと、なるほど強烈な何かがあるわけではないが、確かにリラックスできる気がする。

いやむしろ、ぼーっとしやすくなると言うべきか。

普段は、どんなにぼーっとしようとしても、悩みだったり自己嫌悪だったり失敗の記憶なんかが絶対に頭に上ってきてしまう。

酒で気持ちよくなれない体質の私にとって、これは革命的だった。

一日目は、夜22時から5口くらい吸って対戦ゲームをやった。

なるほど、余計なことは考えなくて済むが、頭が働かないわけではないかゲームは勝てる。これがCBD本来の力か。そう思っていた。

1,2時間ほど経てばぼーっとする感じも収まり、「デパスに似た感覚だな」と思った。

二日目は、在宅ワークの昼間から少しずつ吸い始めた。

少しリラックスしながら仕事ができるだけで、特に問題があるとは思わなかった。

5口ほど吸っていたあたりで、血流に影響が出たのだろうか、鼻の詰まりを感じた。

通常、鼻が詰まるときは片方ずつ鼻弁が閉じて交互に空気が通らなくなると思う。このときは両方の鼻弁が閉じていた。

口呼吸余儀なくされ、一抹の不安がよぎる。あれ、これ本当にCBDけが入ったリキッドなんだろうか。

更に何口か吸っていると、ぼーっとしようとしていなくてもぼーっとしてしまうようになる。

人と会話していても、自分が理路整然と話せているという自信がなくなる。

あれ、今私何を言っていたっけ。正しい日本語を話せていたっけ。

このあたりで、もしかしたらTHCが入っている製品かもしれないと感じた。

Amazonで買ったからといって、全てが正しい認可を受けている保証はない。

大麻反対派ではないなりに、法に触れてしまうことや仕事に支障をきたしてしまうことが怖くなり、リキッド部分をゴミ箱に捨てた。

三日目。

リキッドゴミ箱に捨てたはずなのに、なぜ三日目があるのかと思うかもしれない。

この日は、仕事重要面談があり、メンタルダメージを負っていた。夜2時になっても全く寝付けず、ここで思い出す。

寝る前くらいは、あのリキッドを吸ってもいいかもしれないな。今なら仕事に支障をきたすということもないし。

やばいことをしているという自覚はありつつも、ゴミ箱からリキッドを救出し、口に咥える。

夜更かししていた友人と通話をつなぎ、スパスパリキッドを吸い始める。

20口?30口?覚えていないが、今までにない量を吸ったと思う。

あれ、案の定そんなに違和感はないな。会話も普通にできるし、YouTube動画ちゃん理解できる。

安心しつつ、主目的は寝ることだったので、友人と話しながら目を閉じる。

そこで気づく。目を開けて何かを見ている分にはシラフと変わらないが、目を閉じると不思議感覚に襲われる。

人間、暗闇でじっと目を閉じていると、まぶらの裏に様々な色がぐるぐると回っているように感じることがあるだろう。

これは眼閃と呼ばれ、当然ながら正常なものだ。

しかしながら、リキッドをキメていた私は、そのランダムな眼閃が像として解釈され、次々に移り変わるカオスアニメーションのようになるのを見た。

ゲシュタルト心理学によれば、我々はランダムパターンから像を見出す傾向がある。

点が3つあれば顔のように見えてしまう「シミュラクラ現象」はその代表的ものの一つだろう。

心霊写真の多くもおそらくはその類だが、冷静に頭で判断することで、それが実際には像ではなくただの模様であることに気付けたりする。

一方でリキッドをキメていた私には、それがしっかりと意味を持ったなにかとしてはっきりと見えた。

例えばカモシカが群を成して踊っていると思えば、それらが一つに集まって大きなりんごとなる。りんごは次第に虚空へと吸い込まれていき、蓮コラのような見た目のドーナツが残る。

目を開ければ、自宅の天井テーブルは何事もなくそこにある。この現象は目を閉じた時にだけ発生するのだ。

友人との会話は途切れ途切れながらも続けていたが、だんだん自分が何を言っているのかわからなくなっていることに気付いた。

3秒前に自分が何を言ったか記憶がないのだ。今、何の話をしていたのかが思い出せなくなるのだ。

また、シラフ人間でも言い間違いをすることはあるが、多くの場合それに気付いて言い直したりするだろう。

しかしながら3秒前の記憶を呼び起こせない状態では、言い間違いはそのままスルーされていってしまう。

吸引を終えてから30分ほど経ってから急激に変質化する意識危機感を覚え、友人に「ろれつがまわられなくなっててきた」のようなことを言って通話を切った。

通話を切った後、強烈な喉の乾きと軽い吐き気を覚え、飲み物を取りに行った。

足元がおぼつかない状態で戻ってくる最中。体が激しく震えていることに気付いた。

ガタガタガタ。ガタガタガタ。ベッドに戻っても震えは止まらないばかりか、ひどくなっていく。

主観としては震度4地震が来ているんじゃないかと感じるレベル情事に興じているのかという勢いでベッドが揺れる。

もっとも、これは私の主観なので、もしかしたら全て幻覚のようなものだったのかもしれないが。

少し待っていたら震えは収まってきたので、記録に残そうとしてiPhoneのボイスメモを開き、「何だったんだ今の震えは」と言ってみた。

すると、また体がガタガタと激しく震え出す。言葉を話そうと腹に力を入れたのがトリガーなのか、はたまた自分の声を聴いたことが原因なのか。

普段より明らかに低音が響く聞き慣れない声を発し、数秒前の記憶が削除される状態の中でも、翌日の自分のためにボイスメモを記録した。

以下はその一部の文字起こしである

「分かったんだよ。ハッパが酒とかと比べてやばいってのは、何が違うかっていうと、脳の芯が痺れるんだよ。

数秒前自分が何をやっていたか、何を考えていたのかが全く思い出せなくなる。

(中略)

…何を言おうとしていたか忘れた。こういうことが起きる。

(中略)

結論としてはハッパは本当にやっちゃいけません。

記憶とか自分が考えていること、論理みたいなものが変な映像みたいなのが入ってきて全部かき消される。

かに余計なことを考えなくていいということで心カラダ休まるんだけど、これは確かに依存性があるな」

……文字起こしをしていて思い出したのだが、キメている間は論理的なことを考えられなくなるのだ。

例えば、「東京から仙台に車で行くにはどういうルートがいいんだっけ」と考えようものなら、

日本地図がぐにゃりと歪み、骨付き肉のステーキに早変わりする。それは大勢ピエロによってむしり取られ、恐竜が押し寄せる。

イメージとしては「思考より先に、絵の連想ゲームが始まってしまう」という形だ。

このボイスメモを録りながら私は、震える体を抑えてリキッドを捨てた。今度は確実に、掘り出せないように。

目が覚めた後の私は、酩酊中の私の「起きたら全部忘れていて、リキッドへの恐怖感もなくなっているのではないか」という懸念とは裏腹に、ほとんどのことを覚えていた。

そしてこのカンナビスへの危機感を持って、今この文章を書いている。

きっとあのリキッドにはTHCが含まれていたのだろう。もしかしたら、混入とかではなくそっちが主眼で、何らかの抜け道によってAmazonに出品できていたのかもしれない。

CBD関連商品電子タバコにはもう手を出すつもりはないし、大麻合法化の動きにも今後は賛同したくない。

思考破壊されていく体験はまさしく恐怖だったし、あと一度でも吸えばきっと私は依存症になっていたと思う。

さらに……翌日の今もまだ頭がぼーっとする感覚が残っている。

二日酔いのような感覚だが、この文章も理路整然と書けているものか正直自信がない。

大麻推進派の人間が、偶然(accidentally)THC体験したこと大麻反対派になるというのは珍しいケースかもしれない。

しかし、たとえ明日自殺を考えているとしても、THCは良い選択肢ではないと私は思う。

さて。うっかりTHCを吸引してしまったとすれば私はこの後御用になるのだろうか……

Permalink |記事への反応(16) | 13:32

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2022-05-14

anond:20220514020738

ジャップ自己責任は1億年早いので大麻解禁はNGで終わりだけど

ヘンプシード使った坦々麺は美味い😋

まぁ何がなんでもヘンプシードでないとダメってことはなく普通にナッツでも良いっちゃ良いが

Permalink |記事への反応(0) | 02:20

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2021-08-25

anond:20210825185641

「こういうヘンプ油がサラダに最適です」こうですかわかりません

Permalink |記事への反応(0) | 18:57

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2020-12-11

anond:20201210224621

オレもそこが凄い気になった、ググってもおっきいヘンプの吸引しか出てこないので...

Permalink |記事への反応(0) | 04:17

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2020-10-06

紙巻き煙草民がiQOSに踏み出した覚書

紙巻き煙草一筋で電子タバコなんか糞食らえじゃと思っていたけど、近年「喫煙席」なのに「電子タバコしかダメ」というクソルールな店が増えてきたので、iQOSの14日間お試しサービスを申し込んでみた。


iQOSの二週間お試しサービスは、好きな製品とお試し用のヒートスティックのセットを二週間試した後で購入するか決められるサービスである

利用料や送料も全部無料、最終的に購入しないで返却するときも送料無料製品と充電器類とお手入れ用のスティック、そしてヒートスティックが大量についてくる。二週間で吸いきれる分量じゃない量がついてくる。びっくりした。

製品も初代から最新までの三種類から選べ、本体カラーも選べる。おまけに、サービスを利用してからの購入はかなりお安く買うことができる。すごい。

iQOSの回し者ではない。

というかこれから書くことを読めば回し者ではないことは明らかだと思う。


一応自分スペックを書いておこう。

26歳女、普段吸っているのはマルボロレギュラー赤マル)、12ミリ

喫煙歴約6年。1日に吸うのは外出する日なら約8本、1日篭って仕事する日は15本くらい。

最初の二年でキャスター1ミリ赤マルミディアムラキストセッタ赤マル→金マルと迷走して赤マルに落ち着いた。ミントガムが苦手なのでメンソールも苦手。


私が頼んだのは、iQOS3マルチホワイト。充電とホルダーが一体化しているオールインワン型で、MAX充電すると10本まで連続で吸えるタイプ。大きさは普通iQOSのケースくらいの長さ(約12センチ)、iQOSからすると大きいと感じるらしいけど、まあこんなもんだろう。重量はすごく軽い。

充電はUSB-Cタイプ最近Cタイプ増えてきたな。届いた時点でたっぷり充電されているので、開けてその場で吸ってみることができる。

製品の触り心地はさらっとしていて気持ちいい。ただ質感はカラーによって違うらしく、黒はもう少しマットな手触りだとか。

ヒートスティックは申し込み時に「レギュラー」「メンソール」「フレーバーから選ぶことができ、私はレギュラーセットを注文。ということで、セットでついてきたレギュラータイプヒートスティックは、マルボロレギュラースムースレギュラーバランスレギュラー、なぜかブラメン、そして多分オマケで「HEETS」という電子独自銘柄の「クリアシルバー」の5箱。各20本入り。太っ腹じゃん。



使い方:ボタンを長押しして加熱開始。煙草は吸わないとあまり燃焼しないので結構自分で調節してゆったり吸えるけど、iQOSはきっちり何回吸ったら終わりってのがある。

ただ、説明書文章が悪い。「ライトが点滅するまで長押し」て書いてるのに、指を離さないと点滅が開始しない。点滅しないな〜と思って長押しし続けると、どうやら7秒以上押すとシステムリセットされる仕組みらしく、知らずにリセットしまくってしまった。は?これクレームいれとこ。

また説明書には書いていないが、吸い終わって吸い殻を取り出すときはホルダーのカシャっと上にあげるところを一緒に持ち上げながら引き抜くとカスまで綺麗にすぽっと抜けるコツを覚えた。最初カスが詰まってしまい、詰まってると次のが入らないのでやむなくミシン針でほじりだした。草。書いとけや。


喫煙感:意外とある普段12ミリ赤マルボロを吸っているためかなり強い喫煙感に慣れてしまっているので、タールが少ない煙草みたいな吸い口だったら容赦しねえぞと思ったけど、意外としっかりしていた。一回吸うと紙巻きと同じくらいの満足感は得られる。ここは結構よかった。

あと、紙巻きでのいわゆる金魚吸いみたいに適当に吸うとうまく吸引できないので、一回一回がゆっっっくり落ち着いて吸い込むことになるし、チェーンスモーキングにはならなさそう。

紙巻きの時は煙草片手に仕事していたけど、電子だとそれができないしゆったり吸うために煙草に集中することになるので、仕事区切りはいいかもしれない。とにかく仕事中にパカパカ無尽蔵に吸ってしまうことはなくなるだろう。


味:舌触りは全然違う。燃焼ではなく加熱なので、吸うたびに生温い空気を吸い込むことになる。寒いときならほっこりしていいかもしれないけど、少し気持ち悪い。でも味自体は、慣れたらいけそうという感じ。


あと当然だけど灰が落ちない。灰皿から灰がこぼれたり、机の上に灰をこぼしたり、火種が落ちたり、そういうのが全くないのは潔癖症の人にはいいかも。潔癖症の人はそもそも煙草吸わなさそうだけど。


臭い:ここ!!!!!!電子タバコの最大の欠点って臭いだと思う。

電子タバコは臭わない?どの口が言ってる?鼻死んでるんか?????

かに煙草臭いは全くしないけど、電子タバコ独特の人工的な臭いがすごく強い。紙巻きとは違う種類の臭い

この臭いは人によって感じ方が違うっぽいけど、私は「ヘンプのあの葉っぱの形の芳香剤が吊してあるDQN新車」「走ってる車の中で臭うと車酔いを助長させそう」「プラスチックを燃やしたような臭い」て感じ。とにかく人工的で、特有気持ち悪さがある。体調悪いときに吸ったら吐き気を催しそう。

紙巻きの臭いは、臭いのは臭いけど「煙」の臭さという感じだと個人的には思うのだけど、電子タバコは本当に人工的な臭い不快感がある。新車臭いが苦手な人にはきついと思う。私だ。

この「独特の臭い」が最大の問題で、口臭はたぶん軽減されるけど、空気にずっと漂っている。寝る前に吸って、7時間寝て起きたらまだ臭っている。紙巻きのにおいは慣れてしまって気にならないだけかもしれないけど。紙巻きよりよっぽど換気が必要

煙草臭いのは明らかである。服に臭いもつくし、口臭くなるし、部屋も歯も黄ばむし、火事のもとにもなるし、おまけに体に悪いし、もう最悪である喫煙者が嫌われるのはわかるし差別されて然るべしと思うので、喫煙所が減ってきたり肩身が狭くなるのは当然だろうと受け入れてきた。けれど、電子タバコが「俺は煙草じゃないですけど?w」みたいなツラで台頭するは許せない。お前もめちゃくちゃ臭い!?!?!?別に健康にもよくねーから!!!調子に乗るなよ。


そして、香水との相性。煙草植物由来なので、ちゃんと探せば意外と相性の合う香水結構あるのだ。煙草が原料に含まれてる香水もある。相性悪いと本当に臭いので気をつけなければいけないことには変わりないけど、探せばある。スモーキー匂い香水かっこいいんだよ〜。

でも電子タバコの人工的な臭いは、相性の合う香水を探すのはかなり骨が折れそうだなと思う。試しに手持ちの香水を強めにつけてから吸ってみたけど、臭いが合体して独特の臭みを放ってしまった。

まあ、体には臭いがつきにくいから、吸ったあとに服をパタパタしたら大丈夫なのかな…。ここらへんはまだ第三者臭いを嗅いでもらってないのでわからないです、ごめんなさい。

あと、服に臭いがつかなかったり口が臭わないのは確かだけど、空気中への残留は紙巻きより圧倒的に強いと実感したので、空気清浄機が必須かもしれない。うーん。


電子タバコオンリー喫煙所が増えてきてムカついていた頃に煙草増税したので、いっそ移行するつもりで試してみたけど、どうしてもこの独特の臭いが慣れないので、iQOSは「どうしても紙巻きは吸えない」という場所で吸う時のためだけに持っておくことにした。ということで、日常的には紙巻きを吸い続けます


私は最終的に「やっぱり紙巻きの方が好き」に落ち着いてしまったけど、電子タバコへの移行を考えている人にとっては、iQOSのこのサービス結構おすすめできるとは思う。なんてったって無料だし。

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2020-09-09

anond:20200909130321

薬理成分を含まない成熟した茎や種子といった部分は合法から

 

日本で育成するとかコストヤバそうだけど

国産 麻(ヘンプ)で作ったものを今でも神事 (神社のしめ縄、横綱力士の化粧回し、天皇関係) に使うし、

国産ヘンプ検索すれば一般人も買える

 

大麻取扱者免許を持った者が産業大麻栽培する分には日本でも合法

めっちゃ交付数はめっちゃ少ないですけどね

大麻栽培免許者数が最も多かったのは昭和 29 年の約3万7千人で、現在はその 約 1,000 分の1 以下の 37 人 (平成28年末)です。

  

[厚生労働省大麻栽培者数の推移

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000193867.html

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anond:20200909130551

ヘンプ大麻草は別やろ。

ヘンプは、THC(テトラヒドロカンナビノール)という成分が0.3%以下なので、まぁまぁ安全ってことになってるよね

Permalink |記事への反応(0) | 13:08

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anond:20200909130321

麻には色々種類があって、麻から出来る生地材料別に

リネン」「ヘンプ」「ラミー」とか色々あるはず

で、大麻リネンじゃなくてヘンプ

Permalink |記事への反応(1) | 13:05

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anond:20200909130321

麻の種類

繊維用語植物植物科名 繊維加工部

リネン、麻(家庭用品品質表示法による指定用語) 亜麻(あま)アマ植物の茎

ラミー、麻(家庭用品品質表示法による指定用語苧麻(ちょま)イラクサ植物の茎

ヘンプ大麻 アサ科植物の茎

ジュート 黄麻(こうま)バショウ植物の葉

サイザル麻 サイザルアサリュウゼツラン植物の葉

ケナフケナフアオイ科植物の茎

Permalink |記事への反応(0) | 13:04

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2020-07-24

雨の日。

庭で日曜大工をしていた。雨がふってきたので外であそぶねこを家にいれようと道をあるきはじめた。むこうから少女がひとりあるいてきた。わたし彼女無視した。ねこを呼ぶとまもなくねこがかけてきた。わたしねこを抱き家に向かった。家の前の原っぱのそばでさっきの少女とであった。かるく会釈をしてとおりすぎようとしたが少女がよってきてしまった。ショートヘア、淡い色のタンクトップヘンプミニスカートきれいな脚、白いサンダル小学6年か中1くらいだろうか。骨折したようで腕をつっていた。ねこに興味津々で瞳をきらきらさせている彼女をさすがに無視もできなくなった。

こんにちはねこ好きなの?」

「すき」

傍目に誤解を招きやす光景なので会話などせずとっとと家に引っ込みたかったが少女の目がねこに釘付けになっている。あまりそっけないのも悪い気がしてねこの来歴をかんたんに話した。2年前に家の前に捨てられていたこと、日毎に弱ってきてこのままでは死んでしまう、やむなく近所総動員でつかまえて獣医師さんにみせて、お薬のませてワクチン打って避妊していまちょうど2歳だとか。少女は来歴にすこしおどろきねこを見つめている。少女はこの近くにすんでいてねこ飼いたいけど犬飼ってるからだめかもしれない、骨折は犬の散歩でころんだ、などと話してくれた。

「さてと。ねこご飯あげないと。じゃね」わたしは家に入ろうとしたが少女が動かない。歩きかけふかえる少女はまだこっちをみている。

ねこ、さわってみる?」「うん」少女のところにもどって腕のなかのねこに触れさせた。ねこはすこし緊張している。

ふわふわ少女は目をほそめる。「おうちは近く?傘、かそうか?」「だいじょうぶ」「じゃね」

雨は1時間後にあがった。日曜大工のつづきをするべく外にでるとさっきの少女がまだいた。

「雨降ってたけど、ここにいたの?」

トンボつかまえようとしてつかまらなかった」

グルグルやってハネを休めたときがいいとか指たてるとトンボがくるとかそんな話をして「また雨くるよ、だいじょうぶ?」と聞いてみた。少女あいまいな返事をして歩き始めた。彼女は北に向かいひとつむこうの辻まで歩くのを見届けた。そこであることに気づいた。少女は傘を持っていないだけではなかった。タンクトップはよれよれで腕をつる布巾は黄ばみ彼女は布巾とギプスの匂いを気にしていた。何かすこしおかしい。私は少女がむかった北の辻まであるいた。1分と経っていないはずだが彼女のすがたはなかった。それからもうひとつのことに気づいた。いまここにトンボなどいるわけがない。

Permalink |記事への反応(2) | 23:00

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2020-01-13

言うてヘンプオイルかいオチやろ?

Permalink |記事への反応(1) | 20:52

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2015-12-17

みんなのこと愛してる

お酒飲んだりすごい好きな曲聴いたり(安藤裕子ののうぜんかつらとか)

するとたまにもう果てしなくおセンチな気分になってしま

彼氏いるけど、彼氏友達のこともわたし自分女友達のことも

姉妹のことも、いつか飲み屋出会ったあの女の人も男の人も

おじさんもマスターおかまのお姉さんも、

直接血が繋がってないけど一瞬でもすごく楽しい時を過ごした

いろんな人の事を思い出して、

その人たちみんなのことがもう懐かしくて、

ものすごく愛おしくなってしまって、

そういう人みんなのことを同じ分量で、

目一杯ただひたすら愛でていたい

自分は1人しかいないからほんとはそれは

絶対不可能ことなんだけど、

それが不可能だというのがすごく寂しくて、

もどかしくて仕方なく、

なんだかもう泣けてきてしまう。

ほんとはあの人とはもっともっと仲良くなれるはずなのでは

もっともっと愛したいのに、(恋愛ということではなく、

なんというかみんなに平等無償の愛を与えたい)

とか考えてしまう。

ほんとはできないけど、せめてみんなのことを

猛烈に窒息させるくらいハグしてハグしながら泣きたい

そんでその人のことをとにかく褒めて褒めて褒めてあげたい

みんなほんとに愛してるし素晴らしいし素敵だよって

と書くとまるでフェスとか行きまくって乾杯しまくって

テキーラ決めてハイタッチしたりしなくても

ヘンプマーク雑貨とか持ってる人とか、

もしくはツイッター民フェイスブック民とか、

もしくは出会いサイコーとか、

そういう人だと思われるかもしれないけど、

これといった華やかな思い出も

しろ地味な思い出も無い平凡で起伏のない

目立たない同窓会のお知らせ来ないみたいな

そういう性格だしそういうふうに生きてきました。

みんなのこと愛してるのに

でもだから普段はそんなに会ってない友達のこととか

会うとうまく会話できなくてつまらない思いをさせちゃう

そういう友達のことも大好きなのに

あと好きすぎる人とは男女問わずうまく話ができない

彼とセックスしている最中ってもう、

どこのどんな汁がどこについてもかまわないし

すべてを舐め倒したいと思ってるけど

みんなのことそういう気持ちで愛してる

Permalink |記事への反応(2) | 22:11

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2014-05-20

http://anond.hatelabo.jp/20140520221745

毒性成分は熱分解するみたいなんで、

じっくり煮込んでから干せば良いのかもしれないけど

薬効成分が熱に耐えるか、あるいは水溶性なのか脂溶性なのか

さっぱりわからないからなぁ。

理系増田でやってくれる人おらんかなー。

効き目は悪くないよこれ。

ヘンプオイルみたいに抽出できりゃ最高なんだけど

下手すりゃ死ぬ気がするからなぁ…。

Permalink |記事への反応(1) | 22:25

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2008-02-29

誕生日

暦の上ではひとつの節目。ほら、と指折り数えるように季節は過ぎ行く。夏と秋の間には確かにのっぺりと横たわるものがあり、それが僕らの気づかない進度で歩を進めた。徐々に徐々に森羅万象、そこかしこにその歩みの影を落としていった。僕らは気づかなかった。何故なら海はまだ青く、膝までつかった水温が迫りくるものが到来する時が遥か遠く先であることを語った。

 際限なく無限増殖する細胞のような入道雲は今にも落ちてきそうな程低く、僕らの町と空との間には気持ちの優しい屈強な巨人がその四肢でもって落ちてくるものを支えていたに違いない。それほど空の不透明度は低く、ときおり聞こえる巨人の唸り声や大地を擦って踵からつま先へと重心を移動するときの運びまで僕には雑音なくクリアに染みた。巨人が身を呈して守るこの町には軍事基地があり、そのお膝元では軍人の天下となっている。昔からの住人である人々には笑顔を顔に張りつける以外には生きぬく術がなかった。長い長い歴史の中で培われた護身術のひとつである。

  今しがた西の方から飛行機が飛び立った。

 「あ、また飛行機

 僕は銛を片手に堤防の岩肌が突き出した場所に腰掛けた少女の方を見て、呟くように言った。強い日差しの下でもなお黒い印象的に短い髪を風が撫でた。分け目なく乱れた前髪を手で払うようにしてから、彼女はその褐色に焼けた肌を惜しげもなく露出させたキャミソールに点々とついた水飛沫のあとを人差し指で追った。波礁のかけらが今また振りかかる。

 「珍しいね。何かあったのかな?ここんとこ見なかったのにね」

 有無は膝丈のジーンズをロールアップしたパンツから出した足をぶらぶらとさせ、パンツのポケットからメンソールの煙草の箱を出して包みのセロファンを開けて言った。

 「有無。タバコやめろって」と僕は即座に咎める。

 「またぁ。ほんと親みたいなこと言うね、コムは。いいじゃない別に。何がどうなるものでもなし」

 フリップトップの箱を開けて、銀紙を取り去る。ぎゅうぎゅうに詰った20本のうち1本を抜き取り、首から提げたヘンプライター入れから百円ライターを出して火をつけて有無は笑った。

 「コムじゃねぇよ。虚無。間違えんな

 僕は口を尖らせて言った。

 「知ってる?籠みたいなの被った人が時代劇とかに出てくるじゃない、アレ虚無僧』って言うんだよ。あんたと一緒。おかたいのよ、あんた僧侶だから」

 有無はけらけらと笑っていた。僕は口がたたないのでいつもこうやって最後には有無にオチをつけられてしまう。僕は僧侶ではないのだけど、有無の言うように「おかたい」のかも知れない。確かにうまいことを言うかも知れないがそれでも駄目なものは駄目だと思う。僕はそれ以上は取り合わず、水の中を覗くレンズで水中の魚の動きを追った。前かがみになり静かに刺激しないように獲物の動きを観察した。ふくらはぎの半分ほどの深さしかないこんな浅瀬でも魚はいるのだ。僕は彼らに悟られぬよう体を空気中の成分と同化させねばならない、水上で構えた銛の影だって彼らには察知出来るからだ。自分を狙う者の殺気を読めぬようではとてもじゃないけど自然界では生きてゆけない。僕はそういったことを父から習った。僕の銛が水中に落とされる。

 「オオッシャ!」

 僕は思わず拳を天に突き出し、歓声をあげた。銛の先には体をよじる反復運動を繰り返す魚がまだ息を絶えずにいた。その大きさは「大物」とは言いがたいが、とりあえずは僕がしとめた。僕は有無の顔を見る。

 「すごいじゃない。上達したのね」

 彼女は少し感心したような表情で、フィルターの近くまで吸った煙草を指に挟んだまま言った。短く切った髪を耳にかけて露出した耳には銀色ピアス太陽の陽光を眩しく反射させた。

 「その煙草、ポイ捨てすんなよ」

 僕は目を細めて、ぴしゃりと言った。

 家の玄関の引き戸を音を立てて開け、僕は「ただいま」と言っていつものように帰宅した。玄関先に婆ちゃんが駆けてきて、

 「あらあら、おかえり」と迎えてくれた。

 僕は獲れた魚が入ったびくを見せ、反応を伺う。婆ちゃんはやはり父には適わない、と言う。だけれど、僕だってそのうち父のように立派に成れるに違いあるまいと思うのだ。晩御飯の食卓にあがった自分の魚を想像して僕はにまりとした。

 「虚無、町に行って叔父さんのところに見せてくれば」

 婆ちゃんの提案に僕は「そりゃ名案だ」と同意して僕は自転車の籠に魚の入ったびくを載せて跨った。ゆっくりとこぎ出し、加速して町へ向かう坂道を駆け下りてゆく。頬にあたる風が普段の熱風とはうって変わって心地良いものになっていた。僕は心を躍らせて、叔父の賞賛の言葉と大きな手のひらが頭の上にのせられるのを想像してまたもにやりとした顔つきで自転車をこいだ。僕の着ていた白いTシャツはもう脇のあたりが大きな染みになる程汗を吸収し、ショートパンツは海の匂いが香った。汗でも海水でもいずれにせよ塩くさいのだが、僕の着るものがどれも余所行きではなくとも僕はそんなことは気にとめない。僕は頓着しない。

 町の中心部にある叔父さんの経営する釣具店へ向けて、僕はひたすら自転車をこいだ。

 栄えた大きな通りは夕ともなれば軍人で溢れる。彼らはそこで日々鬱憤を晴らすように酒を飲み、ときには暴力を振るう。そんな空気の中を僕は進んだ。

 規模は小さいが売春買春が行われる繁華街一角で見慣れぬ光景発見した。大概、一目でそれと分かる言ってみれば時代錯誤な「売春婦」風の女の人の立ち姿が見うけられるのだが、そのとき僕が見たのは僕と同世代か少し年上ぐらいのあきらかに条例違反であろう年代の女の子の姿である。僕は目を疑ったが真相など確かめる気もなかった。

 叔父の釣具店の扉を押すと、「波浪」と客に声を掛ける調子で叔父が言い、

 「おう、虚無か。どうした?」

 と僕と気づいた叔父は言い直した。

 「魚獲れるようになったよ」と僕は答える。やはり期待に違わず叔父は誉めてくれた。

 「すごいじゃねぇか。たいしたもんだよ、誰にも教わらずなぁ。銛じゃぁオレも教えられないし。どうだ?この際、針と糸に宗旨変えしねぇか?そしたらオレがみっちり鍛えてやるぞ」

 叔父はいつもそう言う。どうにも僕を釣り中間にしたいらしい。

 「それじゃぁ、食べられないじゃないの」

 と言って共に笑った。

 叔母さんの出してくれたオレンジジュースお菓子を食べながら、叔父さんと話した。

 「そういえば、諭くんどうしてるの?オレ昔良く遊んで貰ったよね、銛も上手かった」

 「あいつぁ、ダメだ」

 急に叔父の顔が険しくなり、僕は余計なことを尋ねた気分になった。叔父は続ける。

 「もう、虚無も大人だ。話してもいいだろう。いいか、虚無。おまえはしっかりしてるしそれに頭も良い。おまえだから話すんだぞ」

 「うん」と僕は異様な雰囲気に半ば飲まれながら頷いた。

 「諭。あいつはなぁ、チンピラだ。軍人の腰ぎんちゃくに成り下がって、ろくでもないことばかりしとる。麻薬の売人とかと組んでおるらしい。最近地元の子らを軍人に紹介する橋渡しのようなことをやっていると聞いた。要はな、売春の斡旋だ。分かるか?あいつだきゃぁ、クズだ」

 「ねぇ、叔父さん。じゃぁもしかして『桜番地』にいた僕と同じぐらいの年の子って…」

 僕は恐る恐る尋ねる。

 「あぁ、そうだ。昔は『桜番地』はきちんとした風俗街だったけど、今じゃぁ何だ、援助交際っていうのか?すっかり芯まで腐りきっちまったよ、この町も」

 叔父が煙草に火をつけたところで叔母が話に入る。

 「お父さん、やめなさいな。虚無ちゃんにこんな話。この子はまだ中学生なんだから。そうだ!虚無ちゃん、ご飯食べてく?」

 「何を言ってる。虚無はな、そこらのガキとは出来が違うぞ。そこらへんちゃぁんと分かっとる。な?虚無」

 僕は収拾をつけられなくなったので、「家で食べる」と言って店を出た。しかし、僕はさっき聞いた叔父の話で頭が一杯だった。僕がこんなにも動揺するのは集団の中に恐らく有無らしき姿を発見してしまったからに他ならない。まさかとは思う。ただ、どうしたらいいかは分からない。

 僕は家路に着いた。

 いつも魚を狙う場所があって、そこは観光客がくるようなところではなく地形も厳しく地元の子でもおおよそ僕ぐらいしか来ないプライベートな場所であった。今が夏休みだろうとそうでなかろうと、僕はそこで海につかった。 とろけそうな陽気の中有無はけだるそうに切り立った岩の上に立ち、僕を見下ろしている。彼女は紺色のキャミソールを着ていて肩にかかった部分から黒い下着のストラップがはみ出ているのが見えた。僕も彼女の立つところまで岩をよじ登る。爪や指先、そういった箇所が痛んだ。有無はやはり面倒臭そうに煙草を吸っていた。

 「今年は客足悪いんだってさ」

 彼女は自分の家が営む民宿の話をする。僕の家も観光客相手の商売を多少なりともしているので、そこらへんの話は良く耳にする。今年に限らず年々客足が減ってきているらしい。僕の住む町はそういったことに依った収入が不可欠な町なのだ。切り立った岩のすぐ下の水の中では僕が父から譲り受けた銛が天に向かって真っ直ぐに生えている。それは水没している部分がゆらゆらと正体不明に揺れて、眩しい光りを水面に放った。

 「喉乾かない?買ってこようか?」

 僕は振り返って有無の顔を見て言った。

 「ん」

 自分の財布を放り、咥え煙草のまま返事とも言えない返事で答えた。煙草を離した唇から白く風に棚引く煙を吹いて「奢る。あたし炭酸ね」と付け加えた。

 ガードレールなどない取りあえず舗装された道路を歩き、生活雑貨から何から売っている商店の前の自動販売機の前に立ち有無の二つ折りの財布を開いてお金を取り出そうとする。銀行カードや何かの会員証やらが差してあるスペースに異物感を感じて僕はそれを取り出した。僕は思わず絶句して立ち尽くす。コンドーム男性避妊具である。丁寧に連なったふたつのそれを慌てて元の場所にしまい、小銭が入るポケット部分から手早く出したお金ジュースを2本買った。有無のいる場所へ戻る最中、ずっと考えていたのだけど僕は僕の妄想を頭から払いのけることが出来はしなかった。

 缶を彼女に手渡すとき、偶然とは言いかねるが彼女の服と下着の中に眠るふたつの丘陵のゆるやかなカーブが見えて僕は激しく興奮してしまう。多分原因はさっき財布の中で見た、「性的な行為を行うときの確信」みたいなもので僕のその妄想を確かに現実の場所へ引きづりだすのだ。有無がいくら前かがみの体勢をしていたとしたってそれを覗くのは偶然でなく僕が見たかったからに相違ない。

 夏は終わりにさしかかっているようで終わりは一向に見えやしない。まだまだ雲はその力を誇示するかのごとく胸を張って広がりを見せる。空は低く。巨人はさわやかな笑みを浮かべ。

 僕は思い切って尋ねた。

 「なぁ、おまえ、やったの?」

 僕はこれ以上具体的には言えなかった。空気は全ての空間と繋がっていると僕は思っていたのだけど、それは違った。人と人を繋ぐ関係性の濃密によって区切られていたのだ。そして、僕は空気がこれ程硬く固まるものだなんて知らなかった。伝う汗さえも流れ落ちない程度時間が流れた。

 「見たんだ?」

 と言って有無は目を閉じて立ちあがった。そしてゆっくりとこちらを向き、太陽に背を向け逆光の中褐色の肌が通常よりもそのトーンを落とすのを僕は見た。明度も彩度もが一段落ちる。そして瞼を開いて微笑んで言った。

 「そうだよ。セックスしたよ」

  僕ははっきりと滑舌良く発音したその単語と服と下着の中から覗いたふくらみを脳裏に描いて、まるで猿のように際限なく永久機関のように終わりなくオナニーした。マスターベーション自慰行為と言い代えても良い。そう、十年一日のごとく来る日も来る日も布団の中でそればかりしていた。最低の男であった。他にするべきことも見つかりはしなかった。想像が加速してブレーキが利かず、有無は僕の想定した架空の世界の架空の部屋で日を追うごとに一枚ずつ脱いでゆき、日を追うごとに僕のどんな無理な要求にも応えるようになった。そしてある日の夕方一切立ち寄らなくなった海へ行き、計り知れなく大きい太陽ですらすっぽりと難なく包んでゆく水平線を見て自分が一体何者かを己に問うた。

 朝起きると適当な袋の中に水着タオルそういったものを積め込んで、海へ出かけた。銛は持たず、ただ体ひとつで海を泳ぐ。海水中の塩分が浮力を生み僕の体をまるで拒絶するかのように押し上げ水面に浮かせた。僕が潜ることを嫌がっているようでもあった。体中に蔓延した不健康な老廃物を全て排出する腹づもりで、体の奥深く何処かで息を潜める病巣の中核を探し当てねばならない。そうでもしないと僕は存在異議を失うのだ。夜毎陰茎をしごくだけの「もの」であって堪るものか。自分だけが知る海岸線でなく、公衆遊泳場に来ていた。時期もピークではないので割と地元若者が多いようである。そういった経緯で日がな泳いだ。

 僕はこれ以前にだって自慰行為をしていた。考えていた。ずっと。何故僕はこうまでみっともなくならなければいけなかったのか。何故僕はかさぶたを掻き毟るように。何故。何故。そういったことを呟きながら水中から回答の眠った宝箱を探す、見渡す。遊泳中のカップルの片割れで目的も持たずにふらふらと漂い泳ぐ女が平泳ぎの恰好で股の間の小さな布で隠された部分を晒すのを長い間ずっと潜り続けて凝視していた自分を発見したとき、僕は同時に答えをも発見した。なんのことはない。これが僕だったんだ。塩水で目を擦った。

 僕は大人になるまでこの自分自身の下半身的問題を平和的に解決出来ない。要するに女を買えない、ということだ。しかしながら僕は望みもしたが勿論憎みもした。有無が買われるという現実を、この両目ではっきりと見ておかなければならなかった。より深く自分を呪う為に。

  町へ降りると、金曜だけあって人は多い。都会の盛り場と比べたら本当にちっぽけなものだ。色町『桜番地』へ近づくにつれ、ぎょろぎょろとした目つきであたりを見まわす。ここの色町は変わっている。それらしい店を全部一角に集めただけで、表の通りから丸見えの場所で平然とさも普通のことのように売り・買いが成される。同時に良くある繁華街でもあるから、例えば僕や同級生やなんかが居ても特に誰も咎めない。

 僕は諭くんを見つけた。面影が残っていたのですぐに分かった。その後について歩くのは有無と同級生の友達であった。僕の予想は出来れば外れて欲しかった。全員知った顔で、それもクラスの中でも特に大人びていて顔だちが美しく整った者ばかりだった。そして有無は群を抜いている。

 僕は叔父さんの家にお使いに行く名目で町に来ていた、そして恐らく彼女らも似たような嘘を並べて来たことであろう。預かってきたトマトを握りつぶした。

 何てこった。あいつらか。

 僕は自転車の籠の中のトマト軍人の足元に投げつけた。そして僕自身、我を失い何事か夢中で叫んだ。自分ですら果たして何を言っているのか分からない。僕は右手の中指を立て、

 「間座墓!」

 と叫んだ。軍人は首だけで振り返り、それから僕の方へ歩みを寄せる。僕よりも40センチ身長が高い彼の眼光は既に「子供のしたこと」を笑って許すような雰囲気ではなかった。軍人はその上等な皮のブーツで僕のももの付け根をポケットに手を突っ込んだままで蹴った。大人の力の衝撃がその箇所から電流のように地面に抜け、さながらアースの役割でも果たしたかのように僕の左足は焼け焦げて落ちた。立っていられなくなり、地面に倒れ込むとすぐ目の前に皮製の靴のつま先がある。目をつぶる暇もなく鼻から大量の血が流れ出して、息が出来なくなった。口の中が熱くて、鼻水と血が混ざってマーブル模様を織り成しその不自然な美しいコントラストを眺めた。涙で視界が利かなくなると、今度はわき腹に針で刺されるような衝撃が訪れた。正体不明の嗚咽を漏らす僕を助けようなどという者は現れるはずもなく、結局は僕が何者であるかを問われるだけだった。彼の顔は笑っていた。

 「坂!…国家!」

 僕は片足を押さえ膝を付いた姿勢まで体を起こし再び中指を立てた。彼はそれまで顔の表情は笑った形を作って努めていたがその瞬間には完全に笑顔もおちゃらけた態度もなくなった。ポケットから出した拳で僕を思いきり殴りつけた。僕は誰だ?彼は最早軍人として僕を殴らない。そして笑わない。ならば、立ちあがろうとする僕は一体何者だ?今さっきまで軍人であった男は問う。オレは誰だと。オレは一生陰部を擦り続ける醜い生き物か?そんな男か?退いて生きるか?

 僕はふいに笑いがこみ上げた。

 「オレは海の男だ」

 僕は声に出して言った。

 彼は飽きたという身振りで友人らしき軍人を連れて、帰っていった。だらりとぶら下がった動かない腕はファイティングポーズのつもりだった。

 叔父さんの家で目が覚めた。叔父さんは安堵した表情で

 「あぁ、良かった。このまま目を開けないんじゃないかと思ったよ。しかし、すげぇ顔だなぁ」

 と僕に話し掛ける。叔父さんの説明によると僕は気を失い、そして軍人が帰っていった後で見ていた人達がここまで運んでくれたということらしい。有無がどうなったか知りたかったけれど、そんなことは勿論訊けはしなかった。叔母さんが出してくれたお粥を食べようとして口の中に入れたらすごい衝撃が走って、僕は思わず宙に浮く。

叔父さんも叔母さんも笑って言った。

 「虚無の親父さん、未曾有さんもケンカはしたけどさすがに奴らにケンカふっかけるなんざ聞いたことねぇや」

 「そうよ。もうちょっと相手を考えなさい。殺されてたかも知れないのよ」

 やはり叔母さんは泣き、僕はあとで家族にみっちりと怒られた。

 だけれど、僕は自分が何者かを取り戻した。

 以前にも増して僕は亡き父のように立派な漁師になろうと強く思う。鋭く切り立った岩壁を背に、汐が引いて膝丈程もなくなった外界から隔絶された知られぬ海で僕は銛を片手に空を見上げた。いつまでも空は夏の様相を呈していて水面に落ちた人影で僕は背後の岩の上に有無がいることを察知する。

 「そこだ!」

 僕は小指の爪ほどの大きさの小石を放ちながらそう言った。

 「久しぶりじゃない」と小石のことには触れずに進める。思わず冗談めかした自分が恥ずかしくなるほど冷静に。

 「そうだな」

 僕も冷静に。

 「虚無、少し変わった?」

 「そうかな」

 「何してんの?」

 「銛の練習。オレはやっぱり漁師になるよ」

 「そう」

 そんな会話を交わした。有無はメンソールの煙草に火をつけて煙を吐き出すと同時に顔を上げた。僕は相変わらず銛で水の中の地面を形をなぞるように落ちつきなく突ついていた。彼女は指に煙草を挟んだまま、切り立った岩のわずかな取っ掛かりを慎重に滑るように降りた。僕の隣に腰を下ろし尻をつけて砂浜に座る。僕も砂の上に座るが水着が濡れていた為に濡れた砂が尻の形にくっきりとついた。あまりスムーズ言葉が出ない。

 「有無は?何になるの?」

 僕は沈黙の堰を切るように話し掛ける。

 「分からない。あんたのお嫁さんにでもして貰おうかな」

 僕が驚いた顔をしていると「冗談よ」と言った。

 二人で動きのない海を見ていた。海鳥が遠くの島へ飛んでゆく。すると、有無は立ちあがり

 「気持ち良さそうね。あたしも入ろ」

 とそのままの姿で駆けて波を掻き分けてその身を浸した。僕があっけにとられ制止する暇もないまま彼女はずぶぬれの恰好で海からあがってきた。

 「やっぱ服着たままだと辛いね」

 僕の目は彼女の透けた服から浮き出た秘密しか入らず、完全に思考は停止し例えば気の利いたセリフのひとつも出てこないままとめどなく湧いてくる唾で急激に乾いていく喉を潤していた。髪をかきあげる仕草をした後、有無は

 「虚無はセックスしたいの?」

 と訊いた。

 僕は「オレはセックスしたいよ」と答えた。

 僕は煮え切らない情欲を抱えて悶々としたままの紳士に分かれを告げた。僕は快楽を貪る者だが、決してそれのみには存在しない。彼女に抱いた幻想彼女に抱いたいかがわしい妄想、己に都合の良い空想、そういったものを1箇所にまとめて全部破棄した。それから僕は有無と交わった。

  鋭く切り立った岩影で、外界から情報がシャット・アウトされた知られぬ砂の上で、落ちかけた太陽に焼かれ背中を水飛沫に濡らし僕は一際大きな声を出して果てた。

 僕も有無も裸だった。彼女のお腹の上にはまだ生々しく行為の証が記されたままである。濡れた有無の服は薄いタンクトップですらまだ乾かず先ほどと全く変わらない。時間の経過も感じられない。脱ぎ散らかされた衣類の位置もそのままだ。

 「気持ち良かった?」

 と一番最後に有無は乾いた服をそそくさと着ながら訊いた。

 自転車海岸線を走っていると、東の方角へ飛行機が飛んでいった。僕が数えただけでももうさっきから一体何台の飛行機が飛び立っただろうか。気体がもの凄い速さで小さくなっていくのを見届けてから、再び自転車に跨りエデンに似た外界から隔絶された場所へ向かう。遠目に有無の姿を発見して片手でハンドルを握りながら大きく手を振った。彼女も体全体を使って信号を僕に返す。

 「あ、また飛行機

 有無は上空を見上げて言う。

 「オレも見たよ。来るときだけですごい数の飛行機見たなぁ」

 「あたしも。何かあるのかなぁ。演習とか?」

 僕は「さぁ、どうだろうね」と言い終わらないうちに、すぐ隣に座る有無の乳房を背面越しに触ろうとした。彼女は僕の手をまるで蝿や蚊をはたくような感じで叩いた。僕が彼女に会うのが待ち遠しかったのはいわずもがななのだけど。有無は

 「あの時だけだよ。そんなねぇ、都合良くホイホイやらせるわけないでしょうが」

 と手厳しく言った。僕はしつこく懇願したが、彼女が要求を飲むことは無かった。岩場に立てかけた銛が太陽の光りを反射して光線を生み出す。僕や有無に浴びせ掛けられた兆しの元を探し、空を見上げた。往き付く先は夏を完全に体現しその大きな両手で包み込むような入道雲。空を支える巨人はやはりその笑みを絶やさずやがて秋が来るまで微笑み続けるのだろう。

 「まったく、言わなくちゃ分からないの?」

 有無は胸の高さの水面に左手を入れて、水の中で僕の手を握り引き寄せた。帆を張った舟のように水面に浮かんだ僕の体もその小さな力で彼女の体にぶつかる形で引き寄せられる。お互いに向き合い体の前面を押しつけるように抱き合った。彼女は僕の股間を水中で触る。空は高く広大で、僕たちは身を寄せ合い抗わずそこに含まれた。東の空からまた飛行機が飛んで来て、僕たちの上空を過ぎ去るのを見ていた。

 僕たちは飛行機の来た方角の空を見る。空では入道雲とは違う、けれど、ひときわ大きな球体のような雲が風船が膨らむ様を連想させた。心なしか荘厳で見ているものを魅了する何処かで見たことのある形の雲だった。ずっと、ずっと遠くまで、僕は僕の父も祖父もが愛したこの海の果てまで思いを飛ばす。

 「わぁ、見て。綺麗」

 と有無は水中から出した手をかざし、遥か遠くの海で立ち昇る雲を指差した。

Permalink |記事への反応(1) | 18:25

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