
はてなキーワード:ビスフェノールAとは
缶にも良いところがあって、密封して、簡単に開けられるようにできて、振動や衝撃で簡単に割れたりしないところ。(つまり缶詰)
ガラスは確かに重いので代わりにペットボトルの用途が広がっている。最近PETシートにコーティングして酸素とか水蒸気とかを通しにくい加工ができるようになってきたのでレトルトカレーとか電子レンジにそのまま突っ込める袋が浸透してきた。まあでもガラスアンプルとか缶詰には密封性はまだ及ばないんじゃないかな。ただまだ歴史が浅いのでマイクロプラスチックとか可塑剤とか本当に大丈夫か?と気にする保守的な人達は居ると思う。PETボトルとは別なのですが少し前はポリカーボネート食器に含まれるビスフェノールAのホルモン作用が問題になっていた。一方でコスパタイパ重視の人達はいろいろプラスチックバッグや調理補助具を電子レンジに躊躇なく突っ込む。
哺乳瓶は、育児の救世主として知られていますが、実はその使用が赤ちゃんの成長に重大な影響を及ぼす可能性があることをご存じでしょうか?専門家によれば、哺乳瓶の素材やデザインが脳の発達や性格形成に悪影響を与える可能性があるとのことです。
近年、一部の哺乳瓶に使用されるプラスチック素材に含まれる化学物質が赤ちゃんのホルモンバランスを乱す可能性があるという研究結果が発表されました。特に、ビスフェノールA(BPA)が子どもの集中力や社会性に影響を与えるという報告が注目を集めています。
具体的には、哺乳瓶を使用して育った赤ちゃんが成長後に特定の音や色に対して過剰反応するケースが確認されています。一部の親たちは「哺乳瓶依存症」とも言える現象に苦しんでいると訴えています。この現象は、哺乳瓶の形状や吸う動作が赤ちゃんの脳に特定の習慣や刺激を植え付けるためと考えられています。
とはいえ、すべての哺乳瓶が悪いわけではありません。専門家は、安全な素材を使用した製品を選び、適切な使用方法を守ることの重要性を強調しています。赤ちゃんにとって安心できる哺乳瓶を選ぶことで、リスクを最小限に抑えることが可能です。
少なくとも、初期発見時は同じ。
今はもっと多くの研究結果があるが、初期の頃の発見評価としてはむしろ精度が高い情報なんだよ。
だというのに、反応が酷い。
まさに煙草を吸うのをやめられない妊婦や、目の前で吸っている人と同じこと言っているという自覚は持てよ。
もちろん影響の差などはあるが、せめて妊娠中に海外へ行く時ぐらいの警戒はしてしかるべきだろうよ。
慎重に判断を待ちたい? そんな事他の影響(飲酒、喫煙など)が判明の時にはなかったわ。
ちょっと周囲に気を付けてくれとか、自分も気を付けるからって言うだけの話だろうがよ。
子供よりも妊婦のQOLの方が大事と現代の価値観が変化していると言っているんなら、それはそれで正しい。
だが、それなら他の行動もそういう評価が別になされていくべきだろう。
スワン教授の2017年のメタ分析によれば、北米、欧州、オーストラリア、ニュージーランドの男性の精子数は、1973年から2011年の間に59%以上も減少していたという。このペースで行けば、2045年までにこれらの国の男性の半分が無精子となり、ほかの多くも非常に少ない精子しか持たない状況になるという。精子減少が起こるのは、プラスチック、電子機器、食品包装、殺虫剤、パーソナルケア製品、化粧品などに含まれる内分泌かく乱物質が、体内に取り込まれたためだと同教授は述べる。ビスフェノールAやフタル酸エステルといった化学物質は、テストステロンやエストロゲンを含む通常のホルモン機能に害を与え、たとえ少量でも成長途上の胎児に際立った危険を与えると同教授は指摘している。
https://newsphere.jp/national/20210324-1/2/
これが原因で男女逆になり始めている?と思った
ビスフェノールAが明確な影響が証明されているわけでもなく、検疫も保健所も問題とはしておりませんので、安心して頂いて大丈夫かと存じます。
懸念されるであろうビスフェノールAについては、輸入元に確認をしておりますが、過去60年に渡ってヨーロッパ、アメリカ政府、日本の厚生労働省が定めた食品衛生法に則り使用されており、健康被害や人体への影響はほとんどないとされています。
よく心配されるビスフェノールA(BPA)が用いておりますが、その使用量はごく微量であり、内容液から検出されないことを確認しています。ご安心ください。
毎日新聞より。
ビスフェノールA:プラスチックの原料、胎児に影響 国立衛生研、ラットで確認
◇基準以下でも
プラスチック製品の原料になる化学物質ビスフェノールAが、現行の安全基準以下でも胎児や新生児に影響を与えることを国立医薬品食品衛生研究所(衛生研)などがラットで確認した。厚生労働省は、内閣府の食品安全委員会に評価を諮問する検討に入った。【下桐実雅子】
実験では、母ラット5群に、妊娠6日目から出産後20日まで、ビスフェノールAを毎日投与。与えない群も含め、胎盤や母乳を通じた影響をみるため、生まれた子の発情期など性周期を約20匹ずつ長期間観察した。
大人に相当する生後7カ月になって比べると人の1日摂取許容量の体重1キロ当たり0・05ミリグラム、それ以下の0・005ミリグラムと、同40ミリグラム以上の高い量を与えた3群の計5群の子ラットに発情期が続くなど乱れが起きた。
ビスフェノールAについて環境省は04年、魚類で内分泌かく乱作用が推察されるとしたが、人への影響は認められないとしている。
衛生研の菅野純・毒性部長は「性周期の異常は、ビスフェノールAが中枢神経に影響を与えたためと考えられる。大人は影響を打ち消すが、発達段階にある胎児や子供には微量でも中枢神経や免疫系などに影響が残り、後になって異常が表れる可能性がある」と分析している。
ビスフェノールAについて米政府は4月、「胎児や子供の神経系や行動に影響を与えたり、女子の早熟を引き起こす恐れがある」とする報告書をまとめた。カナダ政府もビスフェノールAを含むプラスチック製哺乳(ほにゅう)瓶の輸入、販売、広告を禁止する方針を示している。
誰も指摘していないようだけど、これの一番の注目点(問題点?)は、「低用量効果があった」ということ。低用量効果については、http:////www.engineer.or.jp/cpd/uneyama.pptなどを参照。記事になった国立衛生研の実験では、40mg/kgの高用量と、0.05mg/kg、0.005mg/kgの低用量で影響が見られたとのことなので、その間の用量では影響は無かったということだ。普通は用量が少なくなればその分、影響は少なくなるのだが、この場合は(中間の用量から)用量を減らしても影響が出る。これは毒性学の常識に反しており、このような低用量効果の存在をめぐって議論がある。欧州食品安全機関や産総研によるビスフェノールAの評価では、低用量効果は否定されており、FDAも同じ意見を持っている。
低用量効果の存在の有無について、低用量効果が無いとした論文は企業などから金が出ていることが多く、信用できないといった意見があるが、本当か。しばしば相反する結果を評価しなければならない場合、どのようにするかといえば weight of evidence(証拠の重み付け)といった考え方が用いられる。企業から金が出ているとされた論文は、一般的に、公的なガイドラインに沿った試験法を用いて、十分な匹数(10匹以上)で、熟練した技術者の居る試験機関において、GLPで実施(→データの改竄など不可能)されている。一方、低用量効果があるとした論文は、標準的ではない(しばしば独自の)試験法で、少ない匹数で、「環境ホルモン」が話題になりだしてから実験をはじめたような人たちが、大学などで非GLPで実施(→データの改竄・恣意的な統計処理などが可能)されている。評価にあたって、企業側の出した論文しか評価されないといった批判もあるが、どちらのデータがより信頼できるか考えれば、仕方の無いことだ。企業から金が出ているとされた実験のほとんどは、必要があれば生データを評価機関に提出できるが、大学で行われた研究ではどの程度まで生データを保存しているかは研究者によるのではないか。
企業は「低用量効果がない」ことを証明したいという動機があるかもしれないが、もちろんデータの改竄はできない。それを言い出すならば、大学や公的研究機関のほうも、「低用量効果がある」ことを証明したい動機があって、動物実験につきもののばらつきなどを低用量効果と誤解したり、低用量効果があるはずだというバイアスが試験結果に及ぼしている影響もあるかと思う。このへんは信頼関係で成り立ってるんで、フォン・サールみたいに「企業が金を出した研究は信頼できない」って言われると、それは科学論争ではなくなってしまう。低用量効果を言い出したフォン・サールの助言に従って、条件を揃えて別々の機関で追試が行われたが再現されなかった。1998年の環境ホルモン国際シンポジウムではフォン・サールから「企業側の試験では陽性対照でも影響が出ていないから試験全体が無効」という反論があった(http://www.southwave.co.jp/swave/7_spe/news_9901.htm)。このときの陽性対象は低用量のジエチルスチルベストロール(DES)で、実験するほうはこんな用量で陽性がでるわけが無いと考えているのだが、フォン・サールが強硬に主張するので入れられたものだ。もし低用量効果が無いんだったらこの陽性対象であるDESでも影響出ないに決まってるじゃんフォン・サールは何を言ってるのか。っていう空気になった。
低用量効果以外の話では、環境ホルモンがらみでは、それは何か意味がある指標なの?毒性学的にどんな意味があるの?といったものも多い。ラットの脳に直接、ビスフェノールAを注射投与したら、活動量が上がったので、多動と関係あるかもしれない。とか。そんな研究がリスク評価の、何の役に立つの? 環境ホルモンがらみだと研究費がとれるからっていって、本当ろくでもない研究も多いし、税金の無駄だと思うがこの辺はいくらでもあげれそうなので省略。
さて、国立衛生研の試験に戻るが、ビスフェノールAの胎児期からの投与と、生まれた雌の性周期に関する研究はすでに行われてる。ラットの三世代繁殖試験で性周期も含めた観察が行われ、低用量効果が無かったことが確認されている(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12075117)し、マウス二世代でも同様(http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18445619)。国立衛生研の試験とほぼ同様と思われる試験で、ラットの無排卵持続発情状態になるまでの期間も測定している試験がある(http://www.jstage.jst.go.jp/article/jrd/50/3/349/_pdf)が、やはり低用量効果は観察されなかった。これらの結果は現行のADI 0.05mg/kgは安全であることを支持する。
そもそも種類にもよるが、7ヶ月のドンリューラットはそろそろ無排卵持続発情がはじまる時期で、いつはじまるかは個体差によるばらつきが大きい。このような微妙な指標を用いて試験すると、偶然によるばらつきもあるし、そもそもそれがちょっと変化したからってどの程度の毒性学的意義があるかも不明なのではないかと思う。DESの高用量投与では、かなり早い時期から無排卵になることは知られているので、それで実験してみたのだろうと思うが。
人間は、ラットよりもビスフェノールAの感受性が低いと考えられる合理的な理由がある。肝臓でグルクロン酸に抱合され急速に排出されることや、妊娠中のエストロゲン濃度が非常に高く、ラットで影響が出たような量では影響が無いと考えられることなど。
このへんまでが予備知識で、この実験の詳細に関してはやっぱり論文見るまでなんとも言えないな。
ここからは雑談。子どもが出来たら、たぶんポリカーボネート製の哺乳瓶を使うと思います。軽いし丈夫だし。でも、もしかしたら、ポリカーボネート製の哺乳瓶なんて無くなってるかもしれないな。塩ビみたいに。