
はてなキーワード:バースデーとは
子供の頃から冬が嫌いで、もはや冬が来るのが怖いくらいに感じていた。
中学あたりから家庭環境が滅茶苦茶になったのもあって、冬になると鬱っぽくなるのが続いていた。今思うと冬季うつ病的なものだったんだと思うけど、食欲増進・体重増加・異様に眠い(保健室で寝てたり眠すぎて学校早退したりしていた)・気分の落ち込みなどなどがあった。とにかく全ての悪いことが冬に訪れているような気がしてしまうのだ。ああまたきっと悪いことが起こるんだ、と謎の思い込みがあり先回りして絶望してしまう。(逆に春先から夏は、これから何をしようかとワクワクが止まらないのでめちゃくちゃ元気である)
社会人になっても冬は相変わらず嫌いで、秋口に冬の気配がし始めると、怖くなってベッドの中で丸まってべそをかいていた。関係ないけど私は恐怖を想像して泣けるタイプだ。小学生の頃スポーツ少年団に入っていて、指導者に言われたことをうまくやれなかった罰として、試合後に1人で運動場50周してこいと言い渡されたその瞬間、しんどさを想像して絶望して号泣してしまい周りが引いていた。感受性が豊かすぎる。
そして今思うけど50周って何?その頃平成中期だが?(脱線がえぐい)
育児をしていると、冬だろうが夏だろうが関係なくやることが膨大にある。子どもは可愛いし予想だにしないことをやるのが面白いし、時々イラつくこともあるけどそれが季節によって変わるってこともない。それもあってか気づけば最近冬の到来に怯えていないな、と今日子どもを寝かしつけながらはたと気づいたのでこのエントリを書いてみた。
もうすぐ息子が2歳になる。
2年前の出産前後を思い出して、あっという間だったなあとしみじみする。あのときも初めての出産のホルモンの暴走や睡眠不足と冬が被って、本当に辛かった。子供が生まれて毎日幸せと感じているのになにか訳のわからない不安感に襲われたり、思考が止まらなくてずっと焦っていたりした。そしてそれをコントロールできないというもどかしさを抱えて毎日育児に奮闘していた。先の見えない不安から早く大きくなってくれと毎日思った。一方でこんなに幸せならなんでもっと早く産まなかったんだろうと後悔して涙を流したりもした。毎日頭の中は抱えるタスクとそれをどのようにこなすかで忙しなかった。
3月終わりのある日に夜、たまたま外に出て郵便受けを見に行ったとき、春の夜風を感じて自然と涙が出た。あぁ生き延びた、と思った。冗談じゃなく、生き延びたんだと思う。産後うつといった診断はもらわなかったから大袈裟なのかもしれないが、そう感じた。
最近、息子は舌っ足らずな声で「ママだーいすき!」というようになった。1歳から2歳への成長は、私にとっては0歳から1歳のそれに比べて大きいものだった。なんてったって明確に意思の疎通ができる!2年前に私が早急な成長を願った未知の生き物は、あっという間にしっかり人間の形になった。手先が器用になったし、生まれた時よりずっと大きくなった足で走り回り、こちらが笑わせようとふざけてやることのツボも理解できるようになったのか本当によく笑う。(もちろん床に転がって泣いたりもする)
去年は1歳の誕生日で準備に張り切って忙しかった。一升餅をやったりスタジオに写真を撮りに行ったりファーストアートを作ったりと、やりたいことをてんこ盛りにした。盛り込みすぎて夫が夕方に疲れて気絶していた。
今年は特別なことは多分しないけど、お誕生日プレゼントを何にするかで秋口から夫と夜ソワソワ会議をする日々を送った。数字の2のバルーンは一応100均で買ってきて用意済みだ。朝起きたらバースデーソングを歌って写真を撮ってプレゼントを買いに行って、それからたくさんおめでとうと言おうと思う。
そして冬が怖いという感覚、皆さんもありませんか?
昨年11月に子どもが産まれました。第一子、2446gの男児でした。それから1年経ちました。
産休、育休の日々は今から思えば懐かしい。夫もわたしと同期間育休を取ってくれ、地方だと珍しい方だと思うんですがW育休でした。5月1日から職場復帰しました。
疲れた。
保育園に子供を通わせているのですが、いちばん初めの申込では抽選落ちして第2希望の園でした。で、今年11月に転園申請……できるチャンスがあったんですけど、結局、しませんでした。今の園が気に入ってしまったからというのはあるけど、今から思えば日和ったかなという感じで、早速後悔してます。
2ヶ月くらい悩んで悩んで、決めたはずなんですけどね。
保育園やら幼児教育のことはなんかずっと悩んで苦しんでいて、たぶんこの先5年間苦しみ続けるんだと思います。その背景には、満足な養育をしてやれているだろうかという自信のなさがあるんでしょうね。で、その後はその後は小学校教育や受験にも苦しみ続けるんでしょう。賽の河原。
子どもができてめでたい1年のタイミングで書く話題がこれなの?って感じですよね。ごめんなさい。
なんか日々生活を回すのに精一杯で、いろんな決断をするのに疲れて。あんまり人生に楽しい見通しないです。子どもができると子どもが小さいうちは色んなことを決めてやらなきゃならなくて、自分ひとりの身体分決めるだけでも大変なのに、もうひとつでっかいのが生えてきて、辛くて仕方がないです。多くは、何を着せるとか何を食わすとか、そういう些細なことです。でもその全てがプレッシャーなんですね。子育て向いてないんだろうな。全体的に考えすぎというか。1歳でこれなんだからこれから禿げそう。
子どもに何着せる何食わす。歯磨きは何使う。図書館で絵本は何選ぶ。保育園どこにする。誕生日ケーキ。スタジオアリスでのバースデーフォト。住宅購入や引越しはいつやる。教育資金の貯め方。ファイナンシャルプランナーへのライフプラン相談。
夫は良くも悪くも「どっちでもいいんじゃない?」ってひとで、もちろん話し合いや相談には乗ってくれるけど、最終的にはわたしが決断しなきゃならない。
でもそれについての愚痴を書きたいわけじゃないんですよ。はてなやXだとこういう話題なら取り敢えず夫叩いときゃええみたいな感じですけどそれは違うと思う。夫はめちゃくちゃ育児に参画してくれてて感謝しとる。ただ二歩先のことだけ考えてたいひとなんだよね。わたしは五歩先のことがいつも気になる。床にゴミ落ちてたら気がついた人が拾うじゃないですか。だから選択肢に気づいてしまった奴が決断コストを支払うのはそれは責任なんじゃないすかね。
週刊少年ジャンプの定期購読をずっとしてたんですけど、読む時間がないわけでもないのに読めなくなってきたから読むのをやめてしまいました。アニメも、ダンダダンめっちゃ面白くて楽しんで観てたけど残り数話だけ見てない。
休みは取ろうと思えば取れるけど、家にいてもすることがなくて、仕方がないから西松屋に子ども用品見に行ったりとか。人間として死んでる。
いろいろ書いたけど、36年間この有様で生きてきたので今更努力してなにか変えられるとは思えないです。だからこの状態のまま、死ぬまで生きていくんでしょうね。楽しいという気持ちとかよくわかんないですけど、家にいる時はニコニコしてないと夫や子どもに悪いし、どこにも弱音は吐けん。自己憐憫にまみれたこんな日記を書くのが関の山。
疲れた。
1.ホストが配信でシャンパンタワーなどをするという名目で投げ銭を集める
2.入金された投げ銭を店に入金する。
3.店の売り上げとなりバック率によってホストに給料として入金される
店に入金しなければ全額総取りなのでは?という疑問はあるだろうがまぁそうじゃない
店で担当がシャンパンタワーをするから養分は金を投げてくれるわけで
何の理由もなく何千万も投げてもらえるほどホストの配信能力は高くない
ホストという属性に対して投げられているので、店に入金してナンバーを取るということは大切
でも今でも締め日に行ったら実質ナンバー発表があるよ
今月の3人発表!まずはこの人!みたいな感じでやってる
「来月はバースデーがあるので最後に名前呼ばれるようにしたいですね」とか言ってて笑っちゃう
って話は置いておいて
この金の流れ、本来なら2でホストに投げ銭が入金された時点で事実所得として課税され
3で給料を得た段階で課税されるはずだがおそらくそうなっていない
それは2で入金された金を全額店に入金しており、これが収入を得るための経費として計上し
このことで投げ銭の額は相殺されており、ホストに対する入金としては給料だけが反映される
という仕組みだと思われる
しかし50%のバックを得るために全額を店に本人が入金するという仕組み自体が
税務署が本気を出せば例えば「これ店に対する寄付だよね」というロジックで経費計上を不可とし
なにより、投げ銭という名目でブラックマネーをプリカかなんかで投げまくって
それを投げ銭会社を通じてホストを通じてホストクラブに入金することで
めちゃくちゃマネロンできる仕組みになっている
数年前まで、若手俳優(2.5次元俳優)の舞台やイベントに行きまくり自転車操業だった。推しが舞台に出演すれば仕事の許す限りの公演チケットを全て購入したし、イベントがあれば全ての会場に行った。頼まれてもいないのにスタンド花を贈ったりもした。
分かりやすいのは、写真集発売イベント。写真集なんて1冊でいいだろうと思うが、3冊買うと一緒に写真を撮ることができる。5冊買うと1分間会話をすることができる。カレンダーイベントも存在する。カレンダー型写真集だと思えばそれで正しい。商法もほぼ同じだ。
よってだいたいの若手俳優オタクはカレンダーと写真集を余らせている。試しにX(旧ツイッター)で「若手俳優の写真集を集めています」とポストしてみてほしい。送料のみで譲ってくれる人が次々現れるだろう。
勿論バースデーイベントも開催される。クリスマスイベントやバレンタインイベントも開催される。出演作の話をしたり、本人に関するクイズをしたり、ジェスチャーゲームをしたりが定番の流れである。バスツアーが開催される場合もある。文字通り推しと一緒にバスでツアーに行けるものだ。所属事務所によっては事務所のイベントもある。とにかく何かにつけてイベントが開催されるのが若手俳優界隈である。
話は逸れるが、若手俳優のイベントにおいて、ジェスチャーゲームは覇権ジャンルである。金がかからず盛り上がるからだと考えられるが、オタクだって仕方なく盛り上げているだけである。思えば声優のイベントでもジェスチャーゲームは覇権ジャンルだった。若手俳優はまだ1億歩譲ってわかるが、声優なら声で勝負してくれ。
自粛ムードや出演者体調不良による公演中止が相次ぎ、注ぎ込む先がなくなった。そして、コロナ禍が落ち着いて残ったのは「推しに飽きた自分」だった。コロナ禍前は絶え間なく通っていた舞台やイベントで麻薬がキマっていたようなものだったのだ。離脱症状はなかった。何なら心安らかになったし、依存性も高くなかった。
そうなると、年間に100万円は軽く貯まるようになった。別に節約はしていない。何なら一人暮らしを始めたので出費は大きくなっているはずだった。土日にやることがないので旅行もするようになった。それでも、お小遣い用として作った口座を見ると、お金が余っているのだ。
さすがにアラサーで貯金なしはまずかったので、お金が貯まったことは喜ばしい。しかし、趣味がなくなり5年。増えた500万円と引き換えに、新たに何にもハマることができないでいる。
たかだか着せ替えSNSゲームアプリの設定にどうこういうのもあれだけど
かわいいキャラクターにかわいい服を着せて楽しむアプリ、そのキャラクターの扱い方が変わったのが個人的にあんまり納得してない
そして、キャラクターの住む場所(星)に好きな名前をつけることができた
だから私は仮の自分としてのニックネームをユーザー名として設定した 仮に増子とする
動き回るかわいいキャラクターは、自分自身のアバターだった 仮想世界上の私自身だった
が少し前のアップデートで、そのキャラクターに名前をつけるようになった
そのキャラクターは私ではなく、私の子供だったり私付きの妖精だったり飼っているペットのような何かになった
そこからのアップデートで、キャラクターがSNSで写真日記みたいなものを書くようになった
今日は◯◯したよ、増子はどうだった?みたいな
それはそれでかわいいのだけど、キャラクターが私自身ではなくなった時点で、何かしらの前提が崩れて消費意欲みたいなものは落ちた
それでも惰性で数年遊んでいるためずるずると遊び続けている
配られたバースデーアイテムを身につけるのはペットとしてのキャラクターだ
このあたりの設定の統一感のなさというか、当初の設定から方針転換したせいでできたチグハグな感じが、なんだかモヤモヤする
今はもうサービス終了したアプリ、そのアプリも着せ替えSNSゲームだったが そちらはゲームキャラクター誕生日(ゲーム開始日)が記念日だった
こっちのがわかりやすいし、普通はこっちだと思うけど何故変えたんだろう どんな層を想定してるのか
この度客先を回る営業職から、一歩たりとも社外に出ない事務職に転職した。
俺は幼少期に母が「言葉のない国に行きたい」と神に祈ったレベルのおしゃべりだ。そしてそのまま成長した。
先に書いておくけど、この話はマジで長い。なぜなら俺がおしゃべりだから。
転職してみたら、新しい職場で話せる相手がぜんぜんいなくて辛い。本当にいない。
下手したら
「お疲れ様です」
「お先に失礼します」
当たり前なんだけど、営業と比べて「しゃべり無用」の業務が多すぎる。
激烈繁忙期のせいか、皆俺なんかに興味がないのか、仕事の合間にちょっと雑談、みたいなのも発生しない。俺の歓迎会はなぜか2ヶ月先に設定されている。
苦しい~~ッ!
人と話したい、そして人の話を聞きたい。
転職4日目くらいで窒息しそうになり、なんとか昼休憩の間だけでも話し相手を確保しようと思い立った。
とにかくちょっと打ち解けた会話をしてガス抜きさせてくれれば誰でもいいと思って、俺は目をギラギラさせて休憩室に向かった。
「どしたん?話聞こか?」がまったく言葉通りの意味を持つしゃべモクだった。
俺より1年くらい先に入社した、3つ年下のMという男性社員がいる。
いつも黙々とコーディング?プログラミング?とにかく俺には全然分からない作業をしていて、業務上の関わりは一切ない。
長身かつ目鼻立ちのはっきりした端正な顔立ちで、チビ・ガリ・平面顔と最悪のルーレットが揃う俺の嫉妬と羨望を一身に集めている奴だ。
俺はこのMに狙いを定めることにした。毎日ひとりで飯を食っていたからだ。
しゃべモクとしてはおあつらえ向きだった。
俺はコンビニで買ってきた弁当を携え、満を持してMのそばに忍び寄った。
Mはちらりとこちらに視線を向けて、すぐまたスマホに目を落とした。
すかさずお疲れ様でーす!こないだ入った増田です、と適当に自己紹介をして会話を試みたのだが、俺はこのファーストコンタクトを鮮明に覚えている。すごく印象的だったから。
俺「すみません急に絡んじゃって……ここで一緒に食べていいですか?」
M「はい」
俺「このへんご飯屋さんあんま無いですよね、俺もそこのラーメン屋かコンビニです。皆さんどこで食べられてるんですかね?」
M「はい」
俺「Mさんのそれ(昼飯のカップ麺)最近出たやつすね!俺も気になってたんすよ、美味いですか?」
M「はい」
なんだ、なんか難しいぞ
感じは悪くないけど、会話のボールを静かに足元に置かれているような感覚がある。
見ると、整った顔の表情筋はぜんぜん動いていない。すごい真顔である。
これはもしかしなくても、俺と話したくないんだろうなと思った。
心静かに休憩時間を過ごしていたのに、いきなり知らん奴が隣に座ってやかましくしてきたらまあ普通に嫌だよな。申し訳ないことをした。
翌日の昼休み、俺は再びMに隣いいすか~と声をかけた。
悪いが俺と喋ってもらうぞ、俺のために。
Mはスマホから顔を上げてひとこと「はい」と言ったが、嫌そうにも迷惑そうにも見えなかったと思う。
内心どうだったのか分からないけど、やっぱり真顔。声も表情もマジで「無」だった。
許可が下りたのでMの隣に陣取り、またしてもいろいろ話しかけてみるのだが、昨日と同じく会話がぜんぜん広がらない。
マジでレスポンスが「はい」「いえ」のみで、たまに「○○です(俺が質問したことへの回答)」が発生する。
俺「こないだの連休どっか行かれました?」
M「いえ」
俺「俺も家の近所しか行けなかったです、人多いですしね~。友達と出かけたりは?」
M「いえ」
俺「へえ~…………」
ああ、無言になっちゃった。
ちょっと気まずいなあ、次はなんて話しかけようと思った次の瞬間だった。
Mが突然
「友達いないので。0人です」
と言い放ったのだ。もちろん顔と声は「無」のままだった。
俺はMが2センテンス喋ってくれたことに感動しつつ、底知れぬ「凄み」を感じていた。
癖が強いけど、愛想ないとかそういうレベルじゃないけど、この人めっちゃ面白いんじゃないか?
でも「友達いません」発言は別に笑うとこじゃないし、ベストな返しも思いつかなくて、俺はなんか喉からフウンみたいな音を出したあとソウナンスネエ~とか言ったと思う。
Mはいつも休憩室でスマホを見ている。見た感じゲームのようだった。
「そういえばいつもこれ何やられてるんですか?」と尋ねると、Mは淀みなく「原神です」と答えた。
聞いたことあります、よく知らないけど面白そうですよねと返したら、Mはなんと「見ますか」と言ってきたのだ。
原神に興味があるわけじゃなかったけど、Mの方から何かを持ちかけてきたのが妙に嬉しくて、即座にはい!と言って隣でプレイ画面を見せてもらった。
モンストと雀魂くらいしかやったことのない俺にとって、スマホで遊べるオープンワールドは衝撃だった。
そもそもオープンワールド自体、ゲーム経験の少ない俺が通ったことのないジャンルだ。
Mは黙々とプレイしてたけど、俺がいちいち
「あのへんにも行けるの?!」とか「あのでかいの何?!倒せるの?!」とか騒ぐたびに
「はい」と海を渡ってみせたり、「はい」と敵をぶっ飛ばしたりしてくれた。
凄いゲームだ。アクションはかっこいいし、キャラは可愛いし。見渡す限り、好きなとこに自由に行けるってどういうこと?凄いなあ。
俺はその日の夜、さっそく原神をインストールした。データ量でかすぎてビビった。
週明け月曜日の昼休み、俺は意気揚々とMに原神を始めた旨を報告した。
Mはスマホから目を上げて、例の真顔で「そうなんですね」と言った。
その日から、昼休みが来るとMの隣で原神をプレイするようになった。
チュートリアルをこなした後も操作はおぼつかないし、簡単なギミックも解けず序盤で詰み、毎日のようにMに泣きついた。Mはそんな俺を淡々と介護してくれた。
そのうち俺のランクが上がってマルチプレイが解放され、Mを俺のワールドに呼んで二人で遊ぶようになった。
最序盤から出てくる盾持ちの敵に、あっという間に命を刈り取られるくらい弱い。たぶん俺に原神は早すぎたんだと思う。
俺が死ぬ一歩手前、絶妙なタイミングでMが崖の上から降ってきて敵に立ちはだかり、華麗な動きであっという間に一掃してくれた。
とか言いながらMの方を見たら、やっぱり寸分違わぬ真顔で笑った。
こういう無表情ゆえの面白さとか、ふとした時のMの淡々とした返しが不思議とツボで、俺はよくバカウケした。
M本人は、どうして俺が笑っているのか分からない様子だった。
(ほぼ俺が一方的にだが)世間話をしながら原神する時間が楽しくて、俺は毎日せっせと休憩室の端に通った。
半年経った。俺は変わらずMと原神をしていた。
俺はしっかりと原神にドハマりし、下手くそながら順調に冒険ランクを上げていた。
少し課金もするようになり、キャラも武器も増えた。ちなみに俺の最推しはエウルア。可愛すぎるよな、絶対に幸せになってほしい。凸重ねたいから早く復刻してくれ。
最初の頃は「年下とはいっても会社的には先輩だしな」と思ってMに敬語で話しかけていたが、俺は本当に馴れ馴れしいのでしばらくするとタメ口こいて接するようになった。
でもMは絶対に敬語を崩さなかった。返答のバリエーションは「はい」「いえ」からちょっと増えた。
「いいですよ、やりますか」「まだ行けますよ」「(ギミック)解けましたよ」
誘うのはいつも俺からで、Mから声をかけてくることはなかったから、
毎日絡んでくるから仕方なしに付き合ってくれてるんだろうなと考えてた。
ある日、社内全体の大きな飲み会があった。
(お調子者気質が幸いしたのか、この頃には社内で話せる人も増え、息苦しさも感じなくなっていた)
大はしゃぎでハイボールを流し込みながら、ふと「Mって酒の場で誰と何を話すんだろう」とか思ってた。
その飲み会にはMも参加していたけど、テーブルがかなり離れていて話すことはできなかった。
次の日が早かったので二次会を断って外に出ると、Mもちょうど帰るところだった。
一緒に帰ろうぜ~と声をかけて並んで歩き、ぶらぶら駅に向かう途中、
Mが急にゆっくり歩き出したかと思うと、「帰るんですか」と言った。
俺がポカンとしていたら、Mはいつもの淡々とした調子で「もう少し飲みませんか」と続けた。
なんでか分からないけどそれがすごく嬉しくて、即座にでかい声で「行こう!!」と言った。
一年経った。俺は変わらずMと原神をしていた。
俺の冒険ランクはMと同じくらいになったが、プレイセンスは死んだままだった。Mの後ろに隠れてコソコソ敵をぶん殴り、素材のおこぼれを頂戴していた。
金曜になると、ときどきMと一緒に飲みに行った。
俺の方が圧倒的に口数が多いけど、社外のMはけっこう饒舌で、俺の話に控えめだが声を上げて笑ったり、ぽつぽつと自分の話をしたり、軽く俺をイジったりするようになった。
ふたりで飲みに行きはじめてしばらく経ったある日、Mをカジュアルなバーに連れて行ってみた。
Mは物珍しそうに薄暗い店内を見渡したり、メニューをじっと見てはカクテルの名前を呟いたりしている。
こういう場所にはあんまり来ないの?と尋ねると、Mははい、と答え、
少し間が空いて、照れたようにちょっとだけ笑った。
飲み会帰りに初めて二軒目に誘われたときと同じくらいか、それより嬉しかったと思う。
俺は普段からすぐ、一緒にいて楽しいとか面白いとか、相手に言ってしまうタイプだ。でもMはほとんどいつも真顔だし口数も少ないから、こういう時の重み?強さ?がすごい。
俺は即座に、今度どっかの休みに遊びに行かない?と誘った。
Mとダラダラ話していると、いつの間にか休憩時間が終わるからだ。
Mの敬語はぜんぜん抜けなかったけど、相槌が「はい」から「うん」になり、言葉の端にときどきタメ語が混じるようになり、いつからか「あのさ、」と話しかけてくるようになった。
俺がよく爆笑しているせいか、Mが案外面白い奴だということに周りが気づき始めたらしい。
いつの間にか周囲に人が増えていった。今じゃ休憩室で、Mも含めた数人で喋るのが日課になってる。
Mの口数は相変わらず少ないけど、社内でもけっこう打ち解けて笑うようになった。こないだなんて
「仕事は別に好きじゃないけど、会社のメンバーのことは好き」みたいなことを言うもんだから、周囲に甚大な照れをもたらした。
俺たち皆、無言で互いの肘あたりを叩きまくってたな。
今週はMの誕生日だから、金曜日は皆で一緒にご飯に行く。サプライズででっかいバースデープレートを出してやろうぜと、同僚と画策している。
驚いてくれれば面白いけど、Mのことだから真顔で「わあ」とひとこと言って淡々と食いそう。それはそれで面白いから、見たい。
思えばけっこうゆっくり仲良くなったよなと、ふと思い出したから書いた。
俺はおしゃべりだけど、実家の都合で会社を辞めて地元に帰らなきゃいけなくなったこと、再来月から出社しなくなること、まだMに言えてない。
伝えたら真顔で「そうなんだ」とか言いそうだ。
仕事辞めたくない。
Permalink |記事への反応(31) | 17:19
しゃぶ葉行ったことある人なら分かると思うけど、あの猫ロボ、ぶっちゃけ問題の元凶だよね。なんか可愛いとか言ってるやついるけどさ、実際使ってみると「これ、いる?」ってなることばっか。だってさ、配膳ロボットって便利にするためのもんじゃん?なのに、こいつのおかげで店内がカオスになってるってどういうこと?
まず、複数卓の料理を一気に運ぶ仕様がダメすぎる。安い豚肉コース頼んだやつが、隣の牛肉や寿司を堂々とパクっていくって話、Xでバズってたけど、あれ完全に猫ロボのせいじゃん。だって、青いランプで「これがあなたのです」って分かりづらい表示してるだけで、誰がどれ取っていいのかハッキリしないんだもん。そりゃ治安悪くなるよ。人間のモラルに頼りすぎなんだよ、このシステム。猫ロボが「間違って取らないでね!」って声でも出せば別だけど、ニャーニャー言ってるだけで何の役にも立たねえ。
しかもさ、店員が減ってるのも猫ロボ導入のせいだろって思うわけ。だって、人件費削減のために入れたんだろ?でも実際は、間違って取られた客が店員に文句言って、結局店員が走り回って対応してるって本末転倒じゃん。俺が行ったときは、空っぽの猫ロボが虚無顔でテーブルに来て、「お前何しに来たの?」ってなったわ。隣のテーブルでは高校生らしきグループが寿司皿ガッて持ってってたし。あれ見て、しゃぶ葉の猫ロボってただの犯罪助長マシンじゃね?って思ったね。
あと、子供が喜ぶとか言ってるけど、それも怪しい。確かに最初は「可愛い~」って触るけど、料理遅いとか間違ってるとかで親がイライラしてるの見たら、子供だってテンション下がるよ。誕生日モードでハッピーバースデー流すとかやってるらしいけど、そんなんよりちゃんと注文した肉を時間通りに持ってきてくれよって話。
すかいらーくは「わかりづらい点があってご不便を~」とか謝ってるらしいけど、改善するならまず猫ロボの設計見直せよ。複数卓分載せるのやめて、一卓一配膳にするとかさ。でなきゃ、カメラ付けて注文外取ったら警告出すとかさ。技術あるならやれるだろ?可愛さ優先で実用性無視した結果がこれなんだよ。猫ロボ、見た目はいいけど中身がダメすぎ。しゃぶ葉行くたびに思うけど、こいついなかったらもっと平和に食えたのになぁ。
Permalink |記事への反応(15) | 07:32
4人家族になった。
去年のクリスマスは、二人目はおなかにいたから上の子と夫と3人でツリーの前で写真を撮った。
今年は4人並んでの撮影。
「ああ、4人いるなぁ」
「4人でクリスマスを迎えられた」
としみじみしてる。
風邪気味の上の子は保育所を休んだため、ちょっと早めにサンタクロースがやってきた。
お願いしていたプレゼントが届いて喜ぶ。
ひとしきり遊んだ後、「おかあさんにもやってあげる!」といっしょに遊んでくれた。
嬉しそうにずっと手に持ってる。
ろうそくに火をつけ、上の子がハッピーバースデーを歌いながらろうそくの火を消す。
私は、まだ不安定なお座りの下の子に注意を向けながら、チョコケーキをほおばる。
そうして上の子がたくさん食べ過ぎて余ったケーキを、夫がいただく。
この幸せを書き留めておきたいけど、SNSにアップするにははばかられるのでここにかいておきます。
4人家族になった。
去年のクリスマスは、二人目はおなかにいたから上の子と夫と3人でツリーの前で写真を撮った。
今年は4人並んでの撮影。
「ああ、4人いるなぁ」
「4人でクリスマスを迎えられた」
としみじみしてる。
風邪気味の上の子は保育所を休んだため、ちょっと早めにサンタクロースがやってきた。
お願いしていたプレゼントが届いて喜ぶ。
ひとしきり遊んだ後、「おかあさんにもやってあげる!」といっしょに遊んでくれた。
嬉しそうにずっと手に持ってる。
ろうそくに火をつけ、上の子がハッピーバースデーを歌いながらろうそくの火を消す。
私は、まだ不安定なお座りの下の子に注意を向けながら、チョコケーキをほおばる。
そうして上の子がたくさん食べ過ぎて余ったケーキを、夫がいただく。
この幸せを書き留めておきたいけど、SNSにアップするにははばかられるのでここにかいておきます。
父方の祖父母と両親と妹と暮らしてる家でのクリスマスは、祖母と父が張り切って鶏の丸焼き・ちらし寿司・蟹・刺身なんかのいわゆるご馳走を並べで、汁物も普段より具材に凝ったシチューだったり、生野菜はブロッコリーとお歳暮のハムで花型に盛られて、デザートのフルーツはオレンジの皮の飾り切りの器や白鳥みたいなカットをされたりんごなんかもあったし、シャンメリーの蓋を飛ばして障子に穴が空いたりしてひとしきり笑って食べて飲んでの宴会をする
が、酒を飲まない家族なので大人の飲み物は煎茶、普段家でジュースなんか出てこないのにこの日ばかりは特別にシャンメリーとリンゴジュースが許されていた
ケーキは祖父の知人との付き合いで買ってたヤマザキのホールケーキで、中にパインとかモモとかが入っててあんまり好きではなかったけど場の雰囲気が楽しくて普段甘いものを食べない祖父もその日だけは切り分けたケーキを食べてた
その日はケーキを切り分けるのと食後のコーヒーを入れるのが私の仕事になるんだけど、普段なら夕飯の支度から後片付けまで手伝いするのをやらなくて良いからそれも嬉しかった
いつも母は仕事で、ケーキを食べだす20時ごろに帰ってきて、ケーキだけ食べてひとりで片付けてた
もう一つのクリスマスは、車で15分くらいのところにあった母の実家での祖父母のクリスマス
こっちはケンタッキーのパーティーバーレル買って、スーパーのクリスマス向けの惣菜買って、レトルトスープを温める簡単な料理
一応、祖父母宅へおよばれしてきているという体裁なので昼間に美容院で散髪して、ワンピースとかにおめかしして、食材を共に持ち込んで並べて、クラッカー鳴らして始める
母方の祖父は子供嫌いで、クラッカーの鳴りだす頃には「あとはいいようにやんなさい」と言い置いて自室に引き上げていくので祖母がチキンや惣菜をいくつか摘んで部屋に届けていた
その日は大抵夜更かししても許される日で、土曜の夜の映画を見たりして楽しくすごしていた
今どっちがよいのかと言われるとどっちもまたやりたい
うちは立てるし、誕生日ケーキの蝋燭を消す前にハッピーバースデーを歌うようなノリで、なんかしらのクリスマスソングを歌ってから吹き消してた。きよしこの夜とか、ウィーウィッシュアメリクリスマスとか。
季節が近づくと思い出す懐かしい記憶