
はてなキーワード:スタートとは
難易度をイージーにする、というよりは最初のスポーン位置がなにも無い小さな村て弱い装備のままスライム倒してカスみたいな経験値しか得られない人生よりは最初から大都市スタートで強い装備つけてどこにでも行ける選択肢を与えたいというのが近いんじゃないか
https://anond.hatelabo.jp/20251027094750
ストーリーに行くまでに死んで投げるよりはマシ
はてなーのカス共ごときに「大丈夫だよ。P免くんにも立派な経歴があるからね」とヨシヨシされてるの地獄すぎるね。
同期は40の頃には確実に年収10000万円だけど、こっから元増田が人生頑張ってもまずそこに届かない。
「僕は自衛隊では幹部だったんだぞ!しかも某大だ!」と下駄を履かせてもらっていたプライドが邪魔をして何もかもが上手く行かない。
全部頑張って乗り越えてね。
でもしょうがないよね。
いい年して「自分の仕事が実際時給いくら分の価値があるんだろう」なんて想像したこともない社会人なんて。
気軽に「これぐらい治してくれなきゃ仕事にならないよ!」ってメカニックに怒鳴り散らして何千万もかかる整備がポンとやってもらえると思い込んでるお貴族様。
頑張ってね。
フフフ、俺なんかからも見下されちゃってるんだもんね笑っちゃうよ。
君が無駄にしたのは10代じゃない。
人生丸ごとだ。
まだ布団の中か?甘ったれんな。貴様らの夢は毛布の中じゃ育たねぇ。
冷水浴びろ、心臓が止まるぐらいのやつだ。あの衝撃でようやく脳が生きるというスイッチを押す。ぬるま湯で目を覚ます人生を、そろそろ卒業しろ。
ランニングに行け。走るってのは、足で現実を殴る行為だ。走るたびに地面が「お前はまだ死んでねぇ」と言ってくる。
三日坊主?笑わせるな。三日続けてやっとスタート地点に立てるんだよ。走らない奴に明日は来ない。
飯をちゃんと食え。栄養は意志の燃料だ。カップ麺で理想を語るな。脳を使うにも筋肉を動かすにも、まずエネルギーが要る。腹が減ったまま夢を見るのはただの飢餓幻想だ。
食って、走って、冷水で頭を締め上げろ。
やる気が出ない?やる気なんて、動いてから湧くもんだ。
覚えとけ。凡人と鬼才は運で分かれるんじゃない。朝に勝てるかどうかで決まるんだ。
義務教育過程の学習とテレビゲームを比較した場合に、なぜ学習は面白くなく・テレビゲームは夢中になれるのかについては理由がいくつも判明しているわけじゃない?
・見た目の演出が派手で興味を引き
・時間経過による上達で長期的な達成感と繰り返される成功体験によって自己効力感(自信)を得る
みたいなことでしょ?
テレビゲームに学習を融合させる試みはファミコンのころからあったのに全然成功しないよな
成功ってのは、学習ゲームに子どもがめっちゃ夢中になって何時間も勉強してます100万本を超えるメガヒット、みたいなこと
なんでなんだろうな
ご指摘の通り、データの量や質、そして「似ている」ユーザーの定義によって、その精度と実用性は大きく左右されます。
ユーザーの行動データに基づいて類似性を計算しても、その類似性が個々のユーザーの真の興味・関心を正確に反映していない場合があります。
特にサービス開始当初や新しいユーザー、または非常にニッチな興味を持つユーザーの場合、行動データが不足していると、協調フィルタリングは有効に機能しません。
彼の中で性欲ムンムンになっちゃっているところでいっていると、まあ、そうなるわなって感じがする。
いつも誘うのは彼からだとすると、そりゃそうなるわだって、誘う瞬間ってもう性欲ムンムンでとにかくいれたいみたいな感じなんだもの。
ゆっくりゆっくりつくっていくとしたらむしろあんまりそういう感じじゃないんだけど、まあ、やってもいいよ位の感じからスタートしないといけないから、
むしろ彼があまりそういうことを考えないときに増田から誘うパターンのほうが前戯しっかりでいろいろとやる余裕がありそうな感じがする。
前戯しているうちにだんだんとのってくることになって、いい感じの暖機運転となるでしょう。
あと、純粋に知識として知らないというのもあると思うので、スローセックスの本とかをちゃんと読んでもらった方が良さそうと思った。
でも、紅茶専門店だと紅茶をオーダーしたという証拠が残るけれど、そっちは証拠が残らないから、「同意しますか?」がやっぱりいるのかもしれない。
...って書きながら、かつてノンフィクションか何かで見た海外に安楽死させてもらいに行く人の話を思い出した。
あれって、死ぬ装置の接続は医者がやってくれるけれど、実行は自分でやらないといけないというのと、接続の前に何度も意思確認するみたいな感じだったな。
そして、その意思確認から自殺装置の接続までをずっとビデオで録画し、患者が自ら望んで安楽死をしたという証拠とするというものだったと思う。
同じのりでやるなら、行為の前から行為をすることの確認、行為の結果どうなるか理解しているのかの確認を終え、行為をするところまでをビデオに残さないと行けないのか。
行為も女性がスタートしないといけないので秘部と全体が移るようにした状態で女性から始めたことがわかるようにしないといけないとなると必然的に体位は限られる。
先客は一組で、マスターとかなり盛り上がっていた。
お客さんが持ち込んだぬいぐるみでくんずほぐれず遊んでいらした。
彼女たちは終電があるからと慌ただしく帰っていったが、間に合わなかったら店に泊めてやるとマスターが言っていたので、面倒見がいいんだな…くらいに思っていた。
店内に1人になり、マスターがカウンターから出てきて隣に座って話し相手になってくれた。
旦那や彼氏は?と聞かれたが、そこがすでに布石だったのだと思う(一応彼氏らしきものはいると答えた)。
お店の一角にはファンが持ち寄ったグッズ交換コーナーがあり、そこで欲しいものと交換ができる。
私はそこでゴソゴソとお宝探しをしていた。
その時だ。マスターが私の尻を触ってきた。
こっちも酔っていたし、そのくらいで動じる歳でもないので、はいはい、くらいに受け流した(失敗1)。
欲しいものが見つかったので席につき、またお酒を飲みながら話をしていたとき、マスターが近づいてきてキスされた。内心でめちゃくちゃ引いていたが、酔っていたし、これもまぁ人生の糧になるかと受け流す(失敗2)
気持ちいいかと言われると、感情のないキスはただの行為であり、別に何も感じなかったのが正直なところだ。さてどうするか、と考えつつ、行為がエスカレートする前に、救世主が現れた。流しのお客が入ってきてきたのだ。めちゃくちゃ助かった。ありがとう見知らぬカップル。
さて、あれからかなり日数が経っているが、その時言われた言葉が気持ち悪すぎて困っている。
私はいわゆる腐女子というやつだ。マスターはその意味は知っている(作品のファンがよく話すのだろう)。
キャラクターのことは詳しくしらないし、腐作品を読んだこともないが、そういうものがある、とは知っているそうだ。
腐女子は飢えているとでも思われたんだろうな。
こちとら別に飢えちゃいないし、腐女子が全員18禁が大好きとも限らないじゃないかと思う。推しと推しがほのぼのしてりゃええんや、の人もいる。
オタクの世界は特殊で狭い。世間と距離があり、世を知らない愚かな女はチョロいと思われたのかと思うとやるせない。
どうやら前の客と下ネタ的な話をしていたらしく、甘えちゃった、と言っていたが、それは店を仕切る人間としてどうなんだ?プロ意識はないのか、己の性欲くらい制御できなくてどうするんだろうか。
バーという場所は、1人で飲みに行っても気楽に酒が飲め、気持ちよく帰れる場所なのでは?
何を勘違いしているのだろう。流された自分がいうことではないかもしれないが、そもそものスタート地点がおかしいのではないだろうか。
誰にでもやってるわけじゃないとか言っていたが、終電を逃した子たちは無事だったのかも今は気になってしょうがない。誰にでも手を出していたらそれこそ困る。
私はどうにも眠気が強くて店を出たが(他の客もいてくれたことだし)、帰りに続きをしたかったと言われた。いや、別にしたくないので…。
眠たいので帰ると言った時も、ソファで寝ていけとすごく言われた。本当に勘弁してほしい。
女はその状況に合わせて上手に嘘を付く生き物です。
ましてや相手は店のマスターだ。こちらにはどうにもならなかった。穏便に退店する道を私は選んだ。
男はやはり浮気する生き物(というか隙あれば手を出してくる生き物)だと再確認させられてとてもガッカリしたし、勝手に調子に乗って色々と自分のフェチを語りだすのも最高にキモいなぁ…と思った。
私は二度と行かないが、お酒を飲みに行く子たちは絶対一人では飲みに行かず、複数人で楽しく飲みに行けと思う。
あの憩いの場(?)を潰すつもりは毛頭ない。
週刊文春によれば、Aさんは週刊新潮が2017年4月に掲載した木嶋の“遺言手記”の担当デスクで、木嶋が2013年から始めたブログ「木嶋佳苗の拘置所日記」にも“王子”としてたびたび登場していた。2人は2012年5月頃から面会や手紙のやり取りをスタートさせ、2016年から木嶋いわく“ディープな関係”に。そして、昨年1月に入籍したという。
例えば、
社会人になりたての頃は、
そこから40代になった今は、一応一部上場の企業に勤め、年収は1,000万を超え、子宝には恵まれなかったが、妻と2人でささやかに暮らしている。
現在、弱者男性ではない理由は、他人に期待しなかったからだと思う。
まず近親者に問題が多かった。家族でもこれだから赤の他人や行政が親身になって自分を救ってくれるとは到底思えなかった。
みんな自分の事で精一杯なのに、なんで何も持たない俺を気にかける?他人にとって俺を助けるメリットはない。だから自分を助けるのは自分しかない。ずっとそう思ってた。
独学でスキルを学び資格を取り、体当たりで色んな場所に顔を出してコネを作ったり、落とされても何度も挑戦して転職もできた。
途中では、挫折もしたし、恥も沢山かいた。ぞんざいな扱いに傷ついたり、悔しい思いも数知れない。
社会人のスタートが遅かったから年下にこき使われることも頻繁にあった。情け無い気持ちになっても自分のプライドを抑えた。生い立ちとか学歴とか、未だにコンプレックスだらけだ。
運が良かっただけとか生存者バイアスとか言われるかも知れない。でも誰かの救いを待ってるだけでは現状は悪くなるばかり。自分は自分しか救えない。これは真実だ。
そして、これからの人生で何が起きて、また弱者男性になるかわからないが、そんな時でも他人には期待できない。困らないような準備を今からしておく。
みんな頑張れ。
文字通りに課金で貢ぐ他、ログインや配信視聴によってもらえるポイントを貢ぐことができる
https://x.com/missakiba_info/status/1980124372015989126
これに参戦してる中で最もネット知名度が高いのは、はるかぜちゃんこと春名風花だろう
リアル店舗に赴かないと投票できない1回戦ではネット戦士のはるかぜちゃんは不利で6票しか得られなかった
2回戦は有利かと思いきや、「PCを持っていないので配信できない」というトラブル勃発
1位の人が現在5万ポイントを得る中ではるかぜちゃんはまだ0ポイント
Z世代のネットネイティブの先進的な子という扱いをかつてはされていたが、配信で稼ぎまくってる小中学生も珍しくない中でスマホしか持ってないというのはずいぶん遅れている
はるかぜちゃんのアイドルグループ「宝石娘」からの出場者は4人だが、4人ともPC持ってなくて配信できない
最近はスマホだけで完結する子と、最初から親にハイスペPCと万全な配信環境与えられた子の格差が大きいという
宝石娘って配信番組持ってたはずなのに配信もスマホオンリーだったのか
いくり💎宝石娘P
@info_amagoi
個人情報扱う芸能事務所の所長がそういうこと言わない方がいいんじゃ…
結局ミスアキバの運営がPCを貸し出すことになり11/24から配信できるそうだ
はるかぜちゃんは太客が数人いるから2日遅れてのスタートでも巻き返せるかな
1回戦の実店舗投票は飲食店とかだから、あんま食べれない年齢の人は金あっても投票できなかった
課金貢ぎなら勝てるかも
自分なら上司or同僚相談からスタートした方がまだマシな未来な気がする。
精神科の場合は休職が視野に入るが精神科が仕事の負担を減らす訳でもないので
今はチャットがボコスカ飛んでくるし打ち合わせはオンラインだから移動時間というバッファがなくなったし稟議が紙からシステムに変わってスピード感のある上司だと音速で承認下りてすぐ仕事スタートってなるし
高市早苗政権、どう見ても「アベノミクス再び」みたいな空気出してるけど、ほんまに大丈夫なん?って思うんよね。
円安進んで株価も上がってるし、「経済復活や!」みたいなノリもあるけど、冷静に考えたら結構キツい話多いで。
高市さん、去年「利上げはアホやと思う」って言うてたけど、あれ正直びっくりしたわ。
それで「利上げせんでええ」とか言うたら、ますます円安進んで、物価も住宅も上がる一方ちゃうか。
「アホ」って言うてる間に、国民が苦しむ構図になっとる気がするんよな。
そんなんばっかで「株が上がった」「GDP増えた」言われても、
もう「家買う=夢」どころか「ローン=地獄」みたいになってきてる。
結局それ、「もっと働け、でも給料はそのまま」って話ちゃうの?
ワークライフバランスとか言うとったのに、
なんか「国民に耐えろ」って言われてるみたいやな。
なんかもう、「支持者向けパフォーマンス」ばっか見えるんよ。
ぜーんぶ置き去り。
安倍さんの時は、円高が行き過ぎてた時代の“修正”としての円安やったけど、
それをさらに加速させようとしたら、
もう「行き過ぎの上塗り」になってまうやん。
しかも、今の株高ってAIバブルとか海外マネー頼みのとこ大きいやん。
要するにやな、
「アベノミクスの夢を追う」言うより、
働く人に無理させる政策ばっかじゃ、
夢も希望もあらへん。
アベノミクスの“夢”をもう一回見るより、
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タグ:
#政治 #経済 #円安 #アベノミクス #高市政権 #はてな匿名ダイアリー
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26年間生きてきて、ずっと子どもを持つことに肯定的になれなかった。
子どもを産むということ、つまり、一人の人間の人生のスタートボタンを強制的に押すということは、喜びや楽しいことと共に悲しく苦しいことも生み出してしまう訳で、それが正しいことなのか分からない。
私は比較的恵まれた環境で育ててもらったと思うが、定期的に猛烈な劣等感や無力感に苦むことがあり辛かった。目標や自分との約束、達成できたことないかも。計画もいつも途中で頓挫する。次こそは間に合わせるぞと思って前々から計画を立てるが、いつも締切ギリギリで間に合わず自分が嫌になる。得意なこと、これといって見当たらないし生まれてきた意味が分からず消えてしまいたいと何度も思った。人生の楽しみ、喜びはこれだ!と思うものも見つかっていない。
そして、何より怖いの1度子持ちの人生を選ぶと戻れないこと。後からやっぱり向いていないと気付いてもどうしようもない。
一方で、人生に生きがいがほしいと思うことが増えた。毎日の生活に何か楽しいことがほしい。
この心の穴を埋める方法の1つが子どもなのではないか。一人の人間が成長する様をサポートし傍で見守るというのは大きな喜びに違いない。
…ここまで書いて気付いたが、やっぱり私は子どもを持つべきではない。エンタメじゃないんだから。
人種、身長、年齢、全ての限界を超えて男子100m決勝に進んだアジア人スプリンター・蘇炳添(ソヘイテン)の話をしようと思う
短距離界は長らく黒人選手の独壇場とされてきた。爆発的なパワーと大きな歩幅はアフリカ系スプリンターの大きな強みだ。
蘇炳添は173cmと小柄で、アジア人の骨格が不利だと見なされていた。さらにスプリント選手のピークは20代半ばと言われる中、30歳を超えても挑戦を続けていた。
常識的に考えれば、世界のトップで戦える条件は揃っていなかった。
そんな数々の限界を打ち破り、アジア人として実に89年ぶりにオリンピック男子100m決勝の舞台に立ったのが、中国の蘇炳添である。
2010年代、日本では桐生祥秀や山県亮太らが台頭し、誰がアジア人初の9秒台に到達するかが注目されていた。
その競り合いの先陣を切ったのが、2015年世界陸上北京大会で9秒99をマークした蘇炳添だ。
アジア人として史上初めて10秒の壁を破り、世界中を驚かせた。
蘇炳添の武器は鋭いスタートだ。爆発的な初速でリードを奪い、室内60m走ではアジア記録を次々と更新し、世界の強豪と互角に走れる下地を築いていった。
2018年には9秒91、9秒92と複数回9秒台をマークし、実力として世界最速に近い領域に居続けることを証明した。
この時点で既にアジア史上最高のスプリンターであることは疑いようがなく、30歳を超えた彼がそのまま引退しても伝説として語り継がれただろう。
年々高まる男子100mのレベルに阻まれ、日本の桐生祥秀・山縣亮太・多田修平の3人は惜しくも予選敗退。
テレビの前の陸上ファンが最後の望みを託したのは、アジア人で唯一準決勝に駒を進めた蘇炳添だった。
だが、その期待は同時に不安でもあった。
なぜなら蘇炳添が走る準決勝第三組は「死の組」と呼ぶにふさわしい激戦区だったからだ。
そしてイタリアのマルセル・ジェイコブス、自己ベスト9秒80。この男こそ後に東京五輪で金メダルを掴むことになる選手だ。
決勝に進めるのは各組上位2人、そして準決勝全体でタイム上位の2人。
第三組の顔ぶれを見れば、その争いが絶望的に険しいことは明らかだった。
この組を突破するのはほとんど不可能ではないかと、多くの陸上ファンが思っていた
31歳になった蘇炳添は、静まり返るスタジアムの中でスターティングブロックに腰を下ろした。
他の選手よりも明らかに一歩前に出る会心のスタート。室内60mでアジア記録を連発してきた男の真骨頂が、この世界最高の舞台で完璧に決まった。
世界のトップスプリンターたちが猛然と追い上げる中、蘇炳添は最後の一歩まで粘り、胸を突き出してフィニッシュラインを駆け抜けた。
結果は1着。
アジア人が100m準決勝を着順で突破する。それだけでも歴史的な快挙だった。
だが、真の衝撃はその先に待っていた。
9秒83
その数字を確認した瞬間、蘇炳添は感情を爆発させた。カメラの前で何度もガッツポーズを繰り返す。
大声で叫びながら歓喜を全身で表現する姿は、これまで積み重ねてきた努力が一気に解き放たれたかのようだった。
動画解析によれば、蘇炳添はレース中盤、60m地点を 6秒29 で通過していたという。
これは非公式ながら、現在の室内60m走の世界記録をも上回る驚異的なタイムだ。
蘇炳添は人類史上最速のスタートダッシュを、オリンピック準決勝という極限の舞台でやってのけたのである。
100m走は身体の消耗が激しく、蘇炳添は準決勝で全力を出し切っていた。十分な回復ができないまま臨んだ決勝の舞台。
結果は6位、タイムは9秒98。
メダルには届かなかったが、それでも同じ日に2度も9秒台を叩き出したという事実が、彼の実力を雄弁に物語っていた。
アジア人が9秒8台で100mを走った。
YouTubeには蘇炳添の準決勝の走りが無数にアップロードされ、ファンが編集したドキュメンタリー動画は瞬く間に1000万再生を突破した。(現在は権利の関係で削除されているが、当時の熱狂ぶりを物語っている。)
東京五輪男子100mの話題は「誰が金メダルを取ったか」ではなく、「蘇炳添が9秒83で走った」というニュースで持ちきりだった。
男子100mの記憶に残るレースといえば、真っ先に思い浮かぶのはウサイン・ボルトだろう。
2008年北京五輪で胸を叩きながら駆け抜けた9秒69(当時の世界新記録)、2009年ベルリン世界陸上で叩き出した人類最速の9秒58。
世界歴代1位から5位までのスプリンターが一堂に会した史上最速決戦の中で、ボルトは圧巻の9秒63(五輪記録)を記録し、自らの王座を守り抜いた。
彼の走りは、人間はここまで速くなれるのかというロマンを世界中に刻み込んだ。
それ以上に私の記憶に焼き付いているのが、東京五輪男子100m準決勝である。
自分と同じアジア人で、もしかしたら自分よりも背が低いかもしれない男が、大柄な黒人スプリンターたちを一瞬で置き去りにする圧倒的なスタート。
その光景は、アジア人スプリンターの可能性を根底から覆す瞬間だった。
ちなみに、ウサイン・ボルトが記録した9秒58の時の60m通過タイムはおよそ6秒30と言われている。
一般的に、身長の高い選手は加速局面を苦手とし、スタートが遅い傾向にある。
それにもかかわらず、身長ほぼ2mのボルトが、173cmの蘇炳添と同じスタートダッシュを見せられるというのは、まさに異次元としか言いようがない。