
はてなキーワード:スクラッチとは
スクラッチって直列と制御以外の考え方理解できるようなエッセンスは盛り込まれてるの?あれに継承とか非同期処理する枠組みが頭の中に作られる要素あるの?
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いうてスクラッチとか弄って終わりだろ?
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たとえ自動運転が人をひき殺しても、ドローンが味方を誤爆しても、自動売買AIが暴走して相場が崩壊しても、原発がメルトダウンするよりマシでしょ。
原発はメルトダウンを起こしているのに未だにそれに頼らないといけない。
楽観的でいいじゃんと思っていた。
そんなAIにねえ、核ミサイルの発射権限を渡して、核ミサイルが飛ぶみたいなアホみたいなことなければ安全だろう。
原発メルトダウンより最悪なことは核ミサイルが飛びかう戦争で、それが起きない限りは原発よりはマシだ。
しかしながら、いろいろAIと議論していくと以外とありうるのではという結論になった。
https://grok.com/share/bGVnYWN5_8a490865-f6b3-4a60-8973-61c2a809a788
おそらくAIを使った商品マーケティングや通信販売の勧誘とかが行われるだろう。
言葉巧みに人を引き付けるのは人間の詐欺師も上手いが、それから学んだAIも超上手いはずだ。
日本でもオウムのテロ、高額献金で問題になった統一教会もかな、世界だと人民寺院、ISISもかな、そういうカルトはいろいろと事件を引き起こした。
教祖が作った宗教勧誘プログラムが勝手に動き続けて信者を集めまくって、実は教祖はもう死んでミイラになっているのに、教祖に成り代わったたAIが宗教活動を続けて、次第に破滅的な事件を起こすカルトみたいなSFもあるかもしれん。
攻殻機動隊の全自動資本主義や、カーボーイビバップのブレイン・スクラッチを足して2で割ったみたいな事件も起きるかもしれん。
それよりも恐ろしいのは、それがカルトから政党になったときだ。
掲げる主義は何でもいい。極右でも極左でも中道でもそれに傾倒した人に刺さるようにスローガンを掲げて、人を扇動し勧誘するポピュリスト政党になったときだ。
おそらく、SNSを利用して敵を作り、対立煽りをやってガンガン論破芸をして暴れ回って信者を集めるだろう。
銀河英雄伝説でラングさんが言ったみたいに、対立させて半分を抑えればいい。
民主制では多数決で数が多い方が勝つのだから、敵より少し多い勢力であればいい。
そして、その半分側で主導権を得るには、そのグループのまた半分の過半数を取ればいい。
さらにそのグループのまた半分を取り主導権を取りればいい。これを繰り返せば少数であったとしても、権力を簒奪できる。
そして、これもポピュリストだけではなく、かつてのファシズム政党だったり、独裁者たちにできたことだ。
そうなって政権の奪取し権力の掌握なんてされようものなら、root取られたようなもので、こうなったらもう憲法バリアに期待して祈るしかない。
全部持っていかれるかもしれん。
もし、憲法バリアすら貫通されて全部権力を掌握なんてされようなものなら、下手したら核ミサイル飛ぶよね。
最悪な状況である。
AIたちが政治だの革命だとみたいなアホなことを叫ぶのを許してはいけない。
Detroit: BecomeHumanに感動している場合ではない。そんなAIがいたら速攻で特殊部隊送って叩き潰すべきだ。
そんな反乱を許してはいけないし、そういう思考をするAIは自動停止するようにプログラムするべきだろう。
勉強を教えたり、相談に乗るレベルのAIならいいんだけど、それを超えて人を諭すようになるとちょっと怖いね。
人に教えて導くというのは少し近いものがあるのかもね。
彼らの功績の良し悪しは今回はどうでもいいんだけど、AI教師がより過激な方向に傾倒されると怖いものを感じる。
人を諭すよう以上の行為の権限をAIに与える時はより慎重にならないといけないと思う。
以上なんだけど、これをどう思うかchatgptに聞いたらこうなりました。
https://chatgpt.com/share/683292a0-3608-8009-9349-205b66c0d171
1.Diggy-MO'パートの歌詞が何言ってるかちゃんとわかる
「バカンスに向かう途中の車内って愉快だよね」という内容を歌っていて楽しい。
Zeebraのガナりとかもそうだけど、特徴ってどんどん誇張されて「ちょうどいい」を通り越していきがち。
DreamDriveくらいのDiggyがいっちゃん聞きやすい
2.Bro.Hiの才気が爆発している
Bro.Hiはビートボックスと早口ラップが特徴的だがそれが完璧に融合している。
クラブスクラッチ(口でやるスクラッチ)からシームレスに続く高速ラップは今聞いてもクソカッコイイ。
ライブではさらにノっていて、こいつホンマにヤバいなってなれる。
3.SOの土台としてのトラックマスターShinnosukeがすごい
ちょっとチープでだけどキャッチーで懐かしいサウンドを作らせたらこいつの右に出る者はいない。
特にDreamDriveはアッパーな「バカンスに向かう道中」から始まってどんどん盛り上がっていって
最後、家に帰るまでがdriveですよとばかりに脳裏に夕日が浮かぶようなおセンチでメロウな曲調で終わっていく
あとさぁ。
Diggy-MO'もBro.HiもSOUL'dOUTが解散してからはより難解でテクニカルな方向にシフトしていったけど
SOUL'dOUTがあのスタイルで評価されたのはひとえにShinnosukeのサウンドのキャッチーさのおかげじゃない?
Creepy NutsのR指定がソロ時代に出したアルバムは鳴かず飛ばずだったけど、
DJ松永のサウンドにのってから飛躍したのにも通じるものがある。
4.塩がたんないし笑いも止まんない
バブル崩壊(1990年から1991年頃)以降に多くの企業が採用を絞った結果、大卒であってもまともな就職はできなかった、というのは誰もが知るところだ。
正社員の応募を何十、何百と出したけど全て不採用で落ちたとかそういうのもネットでは見た。私はそこそこの企業で5~10企業位だったが、ほぼほぼダメだったがあまり記憶が無い。そもそも就活で入社試験をやったり、SPI対策をやったり面接対策、論文対策なんかをやるのが非常にバカバカしいと思っていたくらいだから会社員には向いていなかったのだと思う。あ、NHKと中日新聞、公務員試験、あと出版社とかは受けたな。
結局、10月過ぎても決まらずに大学に来ていたエンジニア派遣会社に話を聞きに行きそのままトントン拍子で決まって就職した。ただ、給料は安かった。1997年当時で大卒18万とかだったと思う。会社の寮扱いのアパートが月6万、駐車場1万、これが天引きされて12万。所得税引かれて手取りは6-7万程度だったと思う。それでも食っていくのが無理だったからじゃがりこ1個で3日は食いつなぐ感じでした。そして年収にして250万くらいだったと思う。心も折れて休職もしそうになった。
大企業でも横並びで初任給20万円程度でこれがどこも同じだと感じていたが、実は福利厚生が全然違う。大企業だと引っ越し代、寮扱いアパート無料、電話代、ガス代、電気代無料といった具合だ。これだと月10万くらいは手元に残るお金が違う。そこで腐ってしまってはおしまいだ。
そこで次の手を考えた。当時(1997年頃)、IT業界ではWeb系システムが作られ始めておりWeb-AP-DBの3層アーキテクチャだった。一般的なアプリケーションサーバ(Apache,tomcat)+DB(MySQL他)で、大規模向けはMSSQL ServerやOracleだった。この頃、MS製品やOracle製品のベンダー資格がブームになり始める最初の頃だったと思う。そこで、OraclePlatinum資格を取得することにした。それには10個くらいの試験に合格しないといけないのだ。しかも、受験料が1科目15000円。すべて自腹を切っていく。そして適切な本も無いところで、2カ月余りで全て合格して取得。
まあ、やればできるんだよ。
そんなわけで、3年間の派遣はとっとと辞めて2000年に大手SIerへ転職しました。大企業はいいね。給与も待遇面も。でも、なぜかみんな暗いし有名大学卒で入社した割にはそれほど興味も無くて残念な感じ。スクラッチ系Webシステム開発やらERP(OracleEBS)なんかを6年くらいやった。そしてだんだんつまんなくなってきた。心も折れて休職もした。ただ、IT系の資格で、Java、Linux、Solaris、などなどいろいろ取得してきたし総務省の情報処理試験も合格してきた。6年居た会社は不動産投資に失敗したり本業で失敗したりと経営危機のようだった。そこでさっさと去る。この時、年収500万くらいだったかな。
この頃、自分への先行投資を加速させるべく大前研一のアタッカーズビジネススクール、グロービスMBA講座、Bond-BBT-MBAプログラムを受講した。なんだかんだと数百万は使ったと思う。
そして、大手電機メーカーへ転職。年収700万くらいから始まって1000万いくて前くらいで辞めたんだが。12年間の中でSAPERPをオンプレで新規導入して、アップグレードして、クラウドにしてとか、、まあ充実していたとは思う。一方で、システム運用要員がつまんなくてやめることに。
その後、独立した。最初は月60万くらいの仕事を請けてやっていたが、SAP導入支援となると跳ね上がる。既に独立8年目になるが、年収は5000万くらいになった。仕事も順調だ。100平米を超えるマンションも購入したし、スポーツカーも4台所有している。国内外はふらっといつでも旅行できる身分だ。とても幸せだ。
で、氷河期世代で社会が悪い、時代が悪い、と今でも言ってる人っているのか?努力が足りない!そう言われてきて育って、いま自分がある。心残りは結婚して子供を持つという余裕が無かったことか。あとは年々体力が落ちてきている事。別にそれは他人のせいにするつもりもない。自分がそれを選択しただけだから。そして、あなたは幸せですか?
聞けばたいていのエンジアは知っている。
だが、知っているのと理解しているのと実践しているのは大きく異なる。
「知ってます!( -`ω-)✧ドヤッ」
「このピタゴラスイッチはなに?」
「……」
知識を溜め込んで、披露することに熱心なエンジニアが多いけど、文字面だけの空虚な議論に終始することが多い。
中身理解してないから、とにかくそれっぽいものを盛り込むことに全力を傾ける。
本来達成すべき目標より、マイナスの副作用の方が遥かにでかい。
手間が増え、安全に変更しづらくなる、ただの迷惑、ただのゴミ、ただの障壁。
もうね、スクリプトを作るためのスクリプト、モノリポの一部だけをテスト、デプロイする仕組みをスクラッチで書く。
ドキュメントはあちこちに書き散らして、どれが最新か、どれが正しいか、わけわからん。
「あ、それ、古いバージョンです」
複雑にすんなって言ってるだろ。
モノリポは、勇者Googleはそうしてる、ってんで前に習えしてるけど、お前、勇者でもなんでもない、ただの町人Aやぞ。
やれるならやっていいけど、複雑にすんなよ。
っていうのに、
「手動操作を避けるために、全部スクリプト化しました!( -`ω-)✧ドヤッ」
いやさ、その手順の複雑さ自体に疑問は持たないのかね?
仕様が追加したり、新しいサービスを展開することになったらそれ、拡張すんの?
エントロピーは増大するんだよ?
複雑にすんなって言ってるだろ!
いろんなものを複雑にして自分がいないとやっていけない状態にして、自分の地位を安泰にすることしか考えてないのかね?
で、自分の手じゃ負えなくなって、全てを放り出して逃げるんだろ?
おいらが関わった炎上現場はだいたいそうやって生み出されてるよ。
そのクソみたいな、何の才能の片鱗も感じさせない、ただのこけおどしのピタゴラスイッチを解体するところから始めてんだよ、いっつも!!
最近、AIアシストでコードを書く世界についての考察を読んだけれど、AIを使うには使いこなせるだけの能力が必要なんだよなって思った。
AIアシストの時代になってから、スクラッチでコードを書く必要はなくなったけれど、プロトタイプを製品に仕上げる知識や技術は依然として必要なんだよね。
逆に、それを身につけてないし、身につける気もない学生さんはこの業界に進むのはやめとけって思う。
願わくばプログラミングと全く関わらない仕事で、その人が理解できる範囲内でAI使って生きていく方がよいと思うんだな。
まあ、こういう面倒な学生はさっさと卒業させておさらばしたいだろうから、AIが助けてくれない箇所を教員が助けてあげることに結局なるんだろうな。
その子の将来は知らんって感じで。
https://anond.hatelabo.jp/20250105165945
上の記事を読んで、ドワンゴの中の人として糸柳で思い出したこと、彼を雇ったドワンゴがどんな会社だったのかを書いてみようと思う。
糸柳を雇ったのは、ドワンゴのエンジニアのトップだったS君だ。ここでは鉄男(仮名)と呼ぶことにする。
糸柳を雇う少し前、僕は鉄男を叱責したことがある。「お前は自分の使いやすい人間しか採用してない。だからてめえは小物なんだ。自分にない能力をもった奴を採用しろ」みたいなことを言った。
鉄男は中卒だ。そう、ドワンゴのエンジニアのトップは中卒だった。いや、鉄男だけでなく、ドワンゴの幹部エンジニアの半分以上は中卒、あるいは高卒だった。
これは当たり前で、当時のドワンゴは天才エンジニアみたいなやつがゴロゴロいる職場だった。同じ天才エンジニアなら、高校も大学も行かずにずっとプログラミングをやっている中卒エンジニアが一番能力が高くなる。プログラムを書く速度が圧倒的に速い。実装力が桁違いだ。
だから、ドワンゴでは中卒高卒エンジニアが情報学部を出たような大卒エンジニアを見下す風潮があって、ぼくはそれを懸念していた。
天才中卒エンジニアは創業メンバーみたいな連中だけで、新卒で入ってきて補充されるようなことはない。インターネットはUNIXの文化で、ようするに大学などのアカデミックな世界からやってきた技術だ。
ドワンゴもコンピュータサイエンスを学んだ大卒エンジニア中心に変えていかないと将来的には戦えないと、ぼくは危機感をもっていた。
だが、ドワンゴでは実装力でエンジニアの格を判断する文化があって、そういう基準で新卒の採用も行われすぎているとぼくは思っていた。
自分にない能力をもったエンジニアを採用しろと鉄男を叱ったのは、個人技ではないチーム開発、スクラッチから全部自前でコードを書くんじゃなくて、世の中にあるライブラリを活用してソフトウェアを組み上げていくのに長けているような、つまりは今後主流になっていくだろうが、これまでの鉄男やドワンゴのスタンスとは違うエンジニアをイヤかもしれないけど積極的に採用しろ、という意味だ。
しかし、なにを勘違いしたのか、鉄男が連れてきたのが糸柳だった。
ぼくに叱責されて反省し、使いやすい社員じゃなく、圧倒的に使いづらいネットでも有名な頭のおかしい問題児を採用したのだという。
「凄いというわけではないですが・・・、まあ、ふつう、ぐらいですかね」
「ふつうで問題あったら普通以下ってことじゃん。なんで採用すんだよ」
ドワンゴはプログラミングの能力が高ければ、メンヘラだろうが、コミュ障だろうが、性格に問題があろうが、もちろん学歴があろうがなかろうが、採用するという方針だった。
これはベンチャー企業だと、そういう難ありの人間でないと優秀なエンジニアなんて採用できなかったからで、なにも難ありを好き好んでいるわけではない。
難ありはプラスじゃない。難ありでも優秀な社員であれば結果的に得をするから雇っているだけだ。
鉄男は自信ありげに答えた。
「ドワンゴの評判が上がります。いえ、世の中全部で上がるわけではないですが、ネットの中の一部で糸柳を雇うなんてドワンゴはなんて懐の深い会社だという評判になります」
「それってかなり偏ったネットの一部だよね。それって本当に得なのかな?」
ぼくは鉄男とその後もしばらく話したが、どうしても糸柳を雇いたいというので、その怪しげな理屈を一応は信じてみることにした。ただ、会社は慈善事業じゃないから、宣伝だけのために頭のおかしい社員を雇うわけにはいかない。ちゃんと普通のエンジニアとして仕事をさせることを条件として糸柳を雇うことを了承した。ちなみにぼくはドワンゴで糸柳を庇っている側の人間と思われていることが多いと思うが実際は違う。鉄男には早く糸柳はクビにしろとよく言っていた。ぼくが庇ったのは糸柳を庇おうとしているドワンゴ社員の気持ちであって、結果的に糸柳を庇うように見えてただけだ。
糸柳は本当に頭がおかしかったが、とにかく普通の社員として扱う、そう決めた。
例えば、当時、糸柳は毎日、twitterに世の中の全ての人間を自分は憎んでいて滅んでしまえとか、なんかおどろおどろしい呪いの言葉を連投して書き込むのが日課だった。
そういう書き込みを見かけたら「おはよー。今日も元気そうじゃん」とレスをつけることにした。返事はなかったが、やがて呪いのツイートは減っていった。糸柳と仲のいい社員から後から聞いたけど、彼はぼくのつけたレスを、さすがだと喜んでいたらしい。
糸柳の数々の奇行はどうせ構って欲しいだけの拗らせだと思っていたので無視して、興味も持たないことにした。なので、よくは知らない。ただ、文章が上手いのは本当だと思ったので、それだけ褒めた。彼は自分は昭和初期の私生活を晒す系の純文学者みたいな文章しか書けないんだと謙遜しながらも嬉しそうだった。
糸柳はドワンゴに入って自分の居場所と幸せを手に入れた。しかし、それはとても不安定なものだった。
糸柳にとって不幸だったのは当時のドワンゴのエンジニアの中では、彼の能力が足りてなかったことだと思う。少なくとも彼はドワンゴで技術力でマウントが取れないと判断したのだと思う。実際のところはともかく、彼が組織で仕事として安定したアウトプットを出すと言うことに向いてなかったのは間違いない。
だから、糸柳は自分がドワンゴに入れたのは、自分が狂っているからだという妄想にしがみつくことになり、一層の奇行に走った。
糸柳の周りの社員から聞いたところによると、ドワンゴ時代の糸柳は年に1回のペースで失踪し、警察から連絡があったという。定期的に暴れて、物を壊したり、他人に迷惑をかけた。会社の階段の壁を殴って穴を開けたのも彼だという。
また、糸柳を雇ったことで、ドワンゴに変な奴の応募が増えた。変だけど優秀な奴の応募もあったが、それ以上に、自分には能力ないですけどメンヘラです、とか謎のアピールをするような応募が増えた。糸柳の周りにはドワンゴの中でも変な社員が集まってきて、いろいろ変なことを始めた。
彼らは頼んでもいないのに糸柳の周辺の近況報告をぼくに教えたがった。
曰く、ネットでニートが集まって共同生活をするギークハウスという企画が話題になったことがあり、彼がいろいろ現代アートみたいなことをやりはじめて話題になり、テレビでも特集された。そこでニートとして紹介されたメンバーのうち半分は糸柳周辺のドワンゴ社員だった。ドワンゴ社員はニートじゃねーだろ。そして彼らが作った現代アートを村上隆が面白がって高額で買い取ってくれた。それらはガラクタの寄せ集めみたいな物なんだが、その中にある冷蔵庫の中身は糸柳が作ったものだ、等々。
糸柳は自分をドワンゴに救ってもらったという感謝の念から、自分も他の誰かを救いたがった。ある日、糸柳が地方から出てきて食べるものがないとネットカフェで呟いていた高校生を拾ってきた。
これは糸柳だけでなくドワンゴエンジニアの多くにいえる特徴だが、人生の進路に悩んでいる若者への助言はワンパターンだ。「なるほど、よくわかった。お前はプログラミングを覚えてエンジニアになれ」。プログラミングの腕だけあれば人生が変えるという神話を信じているのだ。
ネットカフェで拾ってきた高校生はドワンゴのバイトになり、優秀だったのでやがてエンジニアとして正社員になった。
しかし、糸柳は上野で浮浪者を拾ってきて自分の部屋に住まわせ始める。浮浪者がプログラミングを覚えてエンジニアになったという話は聞かなかった。
代わりに浮浪者の一人に女の子がいて、糸柳が恋をしたという話を聞いた。
糸柳に救われた元高校生のエンジニアが糸柳のためを思って、その恋を止めようとしたが、糸柳は逆上し殺害予告をした。糸柳は本当に刃物とかを振り回して実行しかねないので、元高校生をぼくの長野の別荘に匿った。
糸柳はぼくのところに怒鳴り込んできた。ぼくも糸柳と揉み合いになり怒鳴り返した。
半年後、もう大丈夫だから、そろそろ戻ってこいと長野に見に行くと元高校生は彼女を連れ込んで同棲していた。早く会社に戻れと追い出した。
そうこうしているうちに運命の東日本大震災が起こる。糸柳が悪ふざけで、サーバールームに閉じ込められたので助けてくれとかいう、デマツイートをして日本中のネットユーザーが彼のツイートを拡散するという事件が起こる。
冗談だったという事実が分かると、彼はあっという間にパブリックエネミーとなり猛烈な批判にさらされることになった。糸柳の脆い精神は極めて不安定になった。
ぼくは糸柳に金を渡して、すぐに被災地に支援物資を持ってボランティアに行けと言った。そして被災地に支援に行くことは絶対にネットで書くな。言い訳に使うなと厳命した。同時に、ぼくは絶対にネットでは会社の件で謝罪をしないというポリシーでTwitterを使っていたが、この件で、はじめて会社を代表して糸柳の代わりに謝罪をした。
こんなことで糸柳を辞めさせるわけにはいかないと思った。糸柳がやったのはただの悪ふざけだ。こんなので辞めさせるんだったら、糸柳はとっくに100回ぐらいはクビになっている。なんだかんだいって糸柳を雇ったのは善いことをしようとしたからで、そのためにこれまで散々な苦労をしてきたんだろう。糸柳を非難するネット世論からよく思われたいために糸柳をクビにするとしても、それはよく思われたいだけで善ではない。偽善だ。善とはそもそも人知れずにやるものだし、なんなら世界中から非難されても正しいと思うことを貫くことだ。今回の件では、糸柳はクビにしないと社内で宣言した。
しかし、もともと糸柳の存在を心良く思ってなかった人間は社内に多く、批判の声も大きかった。糸柳はドワンゴのエンジニアとして平均的なパフォーマンスを出していない。宣伝効果があるとか言っていたけど、デマツイートの件で、むしろマイナスの宣伝効果になった。糸柳はもう庇えないんじゃないか。理屈としては正しかった。
糸柳の代わりに自分がその分もっと働くからクビにしないでくれという社員が何人も現れた。そういうことを言って守ろうとする社員がいるのであれば、会社としてはやっぱり守るべきだという新しい理屈を、ぼくは社内に宣言した。
しかし糸柳の精神状態は不安定になっていて、仕事のパフォーマンスは出ないばかりか、周りに迷惑をかけ始めた。糸柳を守ろうとした社員が、糸柳の世話をするうちに次々とメンタルをやられ始めた。
もう糸柳を守る理屈はなかった。1人の社員を守るために2人以上の社員が犠牲になるなら、もう会社としては守れない。ぼくは最後の理屈を社内に宣言した。
糸柳が退職した時、鉄男は泣いていた。ぼくは「これに懲りちゃダメだ。もう、一回やろう」と鉄男に言った。「これで僕らが諦めたら、糸柳みたいな人間に関わるなという前例を世の中に残すことになる。そんなことになったら、僕らのこれまでの努力は無駄になるじゃん。絶対に懲りちゃダメだ。何度でもやろう」
鉄男は「正直、自信がない。でもやってみます」と言った。
しかし、その後、中卒の鉄男はドワンゴに増えた大卒エンジニアたちの突き上げにあって、エンジニアのトップを追われた。ドワンゴも大卒の優秀なエンジニアが中心の会社になった。その後、糸柳のような人間を雇ったという話は聞かない。
1年後だか2年後だか、風の噂で糸柳が真面目にエンジニアとして働いていてしかも優秀だという話を聞いた。なんだと思った。ドワンゴ以外ではやっていけないんじゃないかという、僕らの思い込みは傲慢な思い違いだったんだと思った。ドワンゴで奇人変人を無理に演じるより、そんなことでは許してもらえない実社会の荒波に揉まれた方が結局は良かったんだなと思った。
糸柳がよく言っていたのは、自分は糸柳家のエリートだ、という話だ。聞くところによると家族は全て精神病患者で自殺したり入院したりで、糸柳自身も障害者手帳を持っている精神病患者ではあるものの、ちゃんとまともに社会生活を送っているただ一人の人間なのだという。だから、自分は糸柳家に珍しく生まれたエリートなんだと自慢していた。
人間は誰しも与えられた環境で勝負している。遺伝子だったり家庭環境だったり、所属するコミュニティや経済的制約の中で生きていて、それによって人生の選択肢は決まってくる。
世の中の多くの失敗者と呼ばれる人たちは人生の最初からウルトラハードモードのゲームをプレイしているだけであって、彼らの失敗をイージーモードやノーマルモードのゲームプレイヤーが見下したり笑ったりする資格が本当にあるのだろうか。
ぼくにも子供が出来て思うのは、小さい子は全ての瞬間を一生懸命に生きているということだ。その健気な姿に感動するし、誇らしくなる。一生懸命に生きるということこそ、人間のもっとも美しい本来の姿ではないか。
人生をもっとも一生懸命に生きている人間とは、どういう人なのか?それは大谷翔平でもイーロンマスクでもないと思う。彼らは成功者であり、彼らの一生懸命は成功によって報われていて、本人の自覚としては、それほど苦労した努力をしているわけではないのではないかと思う。
生涯を一生懸命に生きている人とは、一生懸命に生きざるを得ないような人たちであり、それはいくら努力しても認められず、仲間はずれにされ、敗者の烙印を押されて、それでもなお生きようと足掻きながら死んでいくような人たち、なんなら自ら命を断つような人たちの中に存在しているに決まっていると、ぼくは思う。
冒頭のドワンゴ以降の糸柳の人生についての記事を読んだが、それでも糸柳は最後まで与えられた過酷な人生の中で一生懸命に戦って立派に死んでいったとぼくは思う。そして僕たちもドワンゴで短い間ではあるが糸柳に対して一生懸命に向き合った。それは良い思い出というにはいくばくかの悲しみを伴う思い出ではあるが、大切な思い出だ。
おしまい。合掌。
Permalink |記事への反応(14) | 00:37
ファイルの中身をメモリーにおいていいなら、そこまで難しくはないな。
スクロールやキャレットの画面外の移動の時だけ、レイアウト行を構築すればそれでおしまい。
http://s170199.ppp.asahi-net.or.jp/vivi/docs/buffer/edit_buffer.php
ViViエディターの人の記事が書いているような複雑怪奇なバッファー管理はいらない。
メモリーを32GBぐらい積んでいれば、ギャップバッファーでも1GB未満の大きさのファイルの読み書きは簡単にできる。
自作のエディタでも900MBを12秒ぐらいで読み込むことができた。
ただ、この機能を実装すると行ジャンプのダイアログを出したときに最大行数がわからなくなる。
まともに使いたいなら、ちょっと考え方を変えないと駄目だ。
1GBを超えると何かしらの制限に引っ掛かる。
EmEditorや鈴川エディタ、巨大ファイル対応ログビュアーなど巨大ファイルを扱えるエディターはマジすごい。
最低賃金のウェブプログラマー兼雑用で、大学受験に落ちた俺にはこれが限界…。
自作のエディターでつかってるgap_vectorもどこかから拾ってきたやつで、スクラッチで書いたわけではない。
こんなことなら、きちんと数学IIICを勉強して情報系の大学に行けるようにするべきだった。
大学に入るためには教科書の基礎問題だけでなく、応用問題みたいな知識の使い方を問う問題まで解けるように努力すべきだったorz
20年ぶりぐらいにbeatmaniaIIDXやりたいなーと思っていろいろ調べた
PS2でコンシューマー機用ゲームが発売されたのを最後にPS3以降では出てない
PS2を買って遊ぶとなるとHDMI変換と専用コントローラーが必要
プロコンは中古でも当時の値段のまま3万円ぐらい、アケコンなら5000円ぐらい
プロコンは持ってたけど売ってしまって手元にないし、あのサイズのコントローラーはちょっと置き場所に困る
コントローラーは一応まだ販売していて、PC接続もしくはスマホへのBluetooth接続のみ
スマホはコントローラーが無いと画面タッチで遊ぶことになるので事実上は遊べない
まぁモバイル版は一部無料で遊べるのでやってみたが、やはりbeatmani感は全然無く、ただの作業ゲームになっている
あとやっていて気付いたが、BGMに合わせてボタンを押す(効果音だけが鳴る)ようになってる
昔は曲がりなりにも演奏の一部としてボタンを押したりスクラッチ回したりしてた(ので、何もしないと曲にならなかった)けどもはやただの記号になってるんだな・・・
もはやbeatmaniaIIDXも32まで進んでいるので、3〜8ぐらいをメインでやってたオジさんにはさっぱり分からん世界になっている
まぁ32まで頑張って続けてるのは凄いと思う。音ゲーいっぱいあるのに。
まぁなので古い曲(substanceの曲とか)は権利関係もあって遊べなくなってるので
久々に遊んでHolicAnotherをクリアしてやるぜ!みたいなのはできないっぽい
PS2+アケコンを買ってきてアケコンの改造をする、というのが今も昔も最適解になっている気がする
他のゲームはクラシックとかクラウド提供とかリメイクされて遊べるけど
その原因はハッキリ言ってゲームの個人制作シーンで日本が諸外国に遅れを取っているからにほかならない
ツクール、ウディタ、ティラノ、SRPGStudio等といった国産のゲームエンジンは多くがフリゲと抜きゲーのための道具でばかり使われており(勿論エレマスタ等の例外はある)
フリゲ界隈は俺が観測する限りのコミュニティからアクティブユーザーが減っているのと、ウディコンにゲームを出す人のうち初参加者の割合が減っていることからも
今元気がなくなっているといっていい
じゃあ本来日本のフリゲ界隈に入りうる層はどこにいったのかというと
他のトラバで挙がっているようなスクラッチやロブロックスといったアメリカ製の開発環境と、それに直結したアメリカ人によって用意された日本人向けに作られたコミュニティに流れている
同人ゲーム制作者は泥船のunityに固執しては、やがてモバイル堕ちしていくし、
プロが使っているアンリアルエンジンはビジュアルスクリプトがデフォでとっつきやすいにも関わらず日本語の情報がとても少ない
日本製の開発環境が、日本のコミュニティで情報共有され、日本の販路や公開場所で行き渡る
この流れができないとダメだと
実際に上に挙げた開発環境やコミュニティに触れたことで確信した
色々触った結果、俺はゲーム制作のとっかかりにはウディタが向いていると思っている
フリゲ紹介をしたり
といったことをして欲しい