
はてなキーワード:グルグルとは
100文字にはとても収まらないが、俺ははてなブログを辞めているので(陰湿なコメントが飛んでくる最悪のサービスだからだ)この場を借りる。
Xでこの話をして俺のアカウントが荒らされて凍結したくないからだ。
最初に言っておくが他の誰かを俺と勘違いして「きっとコイツだ!皆で凍結させよう!」と暴れないで欲しい。
令和にオタクをやってたわけでもないのにこの単語を知っている奴はまずいないだろう。
なぜならオタクでない人間にはそもそもの「ネットミームかるた」という概念が理解不能なのだから。
この単語を理解し脳に残せる時点でオタクとして生きてきた奴に違いない。
そして「クロチャンのタイトルがちゃんとダガーになってるかで他人にマウント取って何が残るんや?」の破壊力が凄い。
これは本当に†のように鋭い。
こんなところに拘るところに意味を見出す適応係数とそれを自嘲することを面白いと思っている態度がまさにオタクのソレだ。
つうか令和の時代にこんなオタクしか知らないようなゲームの名前をポケモンレベルの知名度があるかのように取り出してくる時点でもう駄目だ。
田中ロミオの社会不適合文学に脳を焼かれ、それを愛する集団の中で群青ゴッコをしながら過ごした薄汚い過去が滲み出ている文章だ。
この言葉を叩きつけられて「やめてくれカカシその術は俺に効く」と答えたブクマカがほっっっっっっとんど居ないことに絶望すらある。
オタクっていうのはたとえ火の鳥から入ろうがシスプリから入ろうがFF11から入ろうが横山三国志から入ろうが、最後は田中ロミオや麻枝准のノベルでギャン泣きして「俺を人間にしてくれた。俺は今人間になったぞ!!!!」みたいに言い出すものなんだ。
いいか、オタクという言葉の真の定義は「受け身の態度で享受できるが故に自分を決して傷つけることのない2次元コンテンツの世界に耽溺することでしか自分の惨めな人生から逃避することさえ出来なかった生まれついての負け組共がなけなしのプライドを守るためにサブカルチャーに含蓄があることを心の拠り所にしようとしたはずなのに同じレベルの負け組同士で知識マウントや消費マウントを始めてしまった果てに生み出されるオタク知識と消費時間以外人生に誇れるものが全くなくなってしまった本当に惨めで憐れで救いようがないがその人生の傷の深さに対する共感によって深い繋がりを得たことを成功だったと認知を歪めることで辛うじて精神を維持している形のないカルト」なんだよ。
それから降りたと言っているが、どうせ無理だ。
今更コイツがオタクコンテンツ以外の場所に居場所を作ることなん出来ない。
アルコホーリクス・アノニマスに通う中毒患者共が「実は一昨日飲んじゃいました。でも今日は我慢してるんです。えらくね?」「いや、お前普通に酒臭いよ」「テヘペロ😜」とか言い合ってるような感じで同じ地獄の中をグルグル回る以外もう出来ることが残されてないんだからな。
つうか、コイツが「本当に辞められるんだ」と思ってる時点で、お前らに「オタクを見抜く目」が養われてないのは明白だね。
マジで浅いよ。
そしてその浅さで「俺はオタクの真の意味を理解してるから凄い!」とマウントを取りに行くのはマジで適応係数が終わってるから。
[B!ロボット] 「得点が無限1UPみたいに増えてゆくんですけれども」高専ロボコンで優勝した旭川高専のとった戦法が話題に「合理的すぎて好き」「こういう発想大好き」
決勝戦では抜群の安定感だったA高専、最初はそうでもなかったのね。
ロボが箱積んでゲート作る他校に対し、スタート前に予めゲート状に積んでおいた箱を運んで設置するA高専。
予選では2回もゲートが崩れてた。対戦相手がより大きな失敗したので勝ち進めてた。
「練習では510点達成した」とは言ってたが。
ここから決勝のあの安定感に持っていったの凄いなと。
「作りたがる奴ばかり多くて、受け手が圧倒的に少ない界隈」地獄じゃね
具体的に言うと、個人アプリ開発、インディーゲーム開発、個人Vtuber、歌い手、ハンドメイド、物書き、ピアノとか
誰かが作品をリリースする。「すごい!」「リリースおめでとうございます!」とリプライが飛ぶ。
一見、活気があるように見える。
これ、何が起きてるかっていうと、全員が「次は自分の番だ」と思って義理いいねを投げ合ってるだけ。
純粋な客なんてどこにもいない。
で、この構造の中で唯一、確実に儲けてる奴らがいる。
「ツルハシ売り」だ。
ゴールドラッシュの時と同じことが、現代のクリエイター界隈でも起きてる。
作り手ばかりいるから、そこをターゲットにした商売だけが肥大化していく。
「何かを作って表現したい」という純粋な欲求が、カモとして養分にされていく。
一番闇が深いのがこれ。
最初はみんな純粋に「良い作品を作りたい」と思って参入するんだよ。
でも、すぐに気づく。「あ、これ誰も見てねえわ」って。
市場には供給が溢れかえっていて、可処分時間の奪い合いですらない。ただノイズをつくってネットの海に投げてるだけ。
そこで心が折れたけど、飯は食わなきゃいけない人間がどこに向かうか。
「作りたがる人にノウハウを売る側」に回るんだよ。
「アプリが売れなかったから、バイブコーディングの稼ぎ方を売って稼ぐ」
「ハンドメイドが売れなかったから、ハンドメイドの稼ぎ方を売って稼ぐ」
#新人〇〇さんとつながりたい
みたいなハッシュタグにはこういうワナビーをカモにする側に回った連中が殺到する
始めたばかりの新人は不安だし、作品を発表しても受け手もいないので孤独だ。そこに奴らは接触してくる。
新人から見たら相手は経験豊富な先輩だし、「〇〇◯万円稼いでる」とプロフにも書いててすごい存在に見えてしまう。
そうして信頼関係を築いたあと、DMで高額商材を売りつけてハメる。常套句は「すぐ稼げて元取れるから」
最近歌い手や個人Vtuber界隈でちょっとした騒ぎになってたやつね
商品じゃなくて、夢を売って会員を増やしていく。
末端の会員(新規参入者)が金を出して、古参がそれを吸い上げる。
「夢を諦めるな!」
もういいよ。
みんな、頼むから「客」になってくれ。
Permalink |記事への反応(31) | 13:28
去る11月14日の参議院予算委員会における安藤裕参議院議員の御発言が、頭の中でグルグル。
「これから、高市総理はじめ各閣僚の皆さんも、世界各国のトップと交渉しなくてはなりません。そのときに、できれば日本最高の生地を使って、日本最高の職人さんが作った服でしっかりと外交交渉してもらいたいんですよ。安物の服で対応していたらなめられます」
私は日本最高の生地を使った服や日本最高の職人さんが作った服は持っていませんが、安藤議員の御指摘は一理ある気がして、クリーニングから戻ってきた服の中から、「安物に見えない服」「なめられない服」を選ぶことに数時間を費やしました。
結局、手持ちが少なく、皆様が見慣れたジャケットとワンピースの組み合わせで荷作りを終えましたが…。
外交交渉でマウント取れる服、無理をしてでも買わなくてはいかんかもなぁ。pic.twitter.com/g1vIgU6WMq—高市早苗 (@takaichi_sanae)November 21, 2025
昨日、家帰ったらめっちゃ頭痛くて「これいつものやつきたな」と思ってバファリン3倍飲んでさっさと寝て、まぁいつも通り今朝はスッキリ目が覚めたんだけど、これバファリン2倍だったら今朝どうだったのか知りたい。今朝頭痛もなくスッキリ目が覚めたのはバファリンを3倍飲んだからなのか、もしかしたら2倍でも大丈夫だったのか、なんなら用法容量を守ってても大丈夫だったのか、いや、飲まなくても大丈夫だったのかがわからない。
グルグルグルグルグルコサミンを飲んでるから125歳になっても元気に散歩できてるんです!って言われても、ほな飲んでなかったらそいつはホンマに散歩できてなかったんか?そいつが特別頑丈だったから散歩できてるだけの可能性はないんか?と考えてしまう。
ベンチ150kgくらいあげる奴に限って最終的に「ベンチプレスいらないです」って言い出すけどお前ゴリゴリにベンチやっとったやんけ、ほんまにベンチ150kgあがるくらいやり込まなくてもその体になるんか?ベンチで作った身体で言われても信じられへんわって思ってしまう。
マップの広さが遊園地みたいなレベルの広さしかなくて冒険感が全然ない
それもアトラクションが全然ない遊園地って感じで同じことの繰り返し
本編じゃなくてDLCかと思うぐらい
建物に立体感がなくのっぺりしていてポリゴンの箱にテクスチャーを貼っただけみたいな感じ
街中に人も物も少なくて活気がなくて閑散としてる
その中を永遠とグルグル走り回ることになるのでプレステ2のゲームみたいな世界の狭さを感じて息が苦しくなってくる
絶対これSwitch1用に作ったのを少し手直しして無理やりSwitch2対応ってことにしたね?
ポケモンの可愛さだけでなんとかやってる感じ
今作キャラクリしか話題になってないのがiPhoneが大して進化しなかった年はホーム画面のカスタマイズが話題になるみたいなやばみがある
グルグル、ダイ大に続いてレイアースもリメイク。これらは時代的にドラクエなどのRPGゲーム全盛期を色濃く残すゲームパロディだ。普通に考えたら、当時の空気がない今リメイクしても人気が出ないのはわかりそうなものだが、作り手側としてはそういうことではない。商売をしていればわかるが、新商品のアイデアというのは無闇に今までやってないことを試すものではない。知財など今ある資産を活かして、如何にコストをかけずに新規需要を開拓するがポイントだ。アニメ製作会社としては、ここ数年なろうブームでファンタジー系のアセットが一番資料、人材としても充実してるので、それでこなせる材料が良いのだ。
しばらく更新してなかったnoteをまた再開するかな〜と半月ぐらい前からぼちぼち記事を書こうとしてるんだけど、マージで何も思いつかない。
いや、書くネタはあるんだよ。ある。
最近読んだ本のこと。でも書いてる最中に思うんだ。これ書いてて何の意味があるのかなって。理解を深めるためなら本の内容まとめるだけで良いし、わざわざ他人に読ませる文章に加工する手間is何って思うわけ。
そんなん気にせず書けたら良いんだけど、やっぱり書くからには綺麗な文章に仕立て上げてぇなぁと思うのが俺のさがなわけ。それでグルグルグルグル文章こねくり回しているうちにまた思うんよ。これ書いてて何の意味があるのかなって。ストックコンテンツなんて言うけどさ。こんな誰も読まねぇ文章書いたってしょうがねぇだろって思うわけよ。サービスだっていつまで続くか分かんねぇし。
手間とリターンが釣り合ってねぇ。
それでも書こうとしてんのは、やっぱり得た知識をどうにか表出させたいっていう欲求があるんだよね。自分の中で寝かせとくだけじゃなくて、何らかの形として自分の外に出したい。それができれば正直noteである必要性すらねぇんだけど。他に良い場所が思いつかねぇんだよな。
30代独身恋人なし。子どもの頃は容姿でバカにされたり、いじめられてたから自己肯定感なんて皆無だし、恋愛もろくに出来ないので恋愛経験ゼロ。1人が嫌で友達の金魚のふんしてたお陰で自主性もなく、自分のやりたいことなんて無かった。
就活失敗してニートしてた時期は毎日泣いてたし、家族とも毎日喧嘩してて死にたかった。親戚が来たら自分の部屋に隠れてた。
でも、何とか地元の会社入って8年くらい勤務して、転職して今デカいところで働いてる。
振り返るとマジで終わってる人生だけど、なんとか生きてるので、それでいいんじゃないかと思いたい。
奨学金も全部返したし、病気したけど復活したし、一人暮らししてるし、毎日ちゃんと働いてる。ニートしてた自分が見たらビビりまくるだろうな。
これで恋人がいて家族が出来たらもっと良いのかもしれないけど、そこまでいくと贅沢なので、まぁいいか。
1人でグルグル考えて眠れない事もよくあるけど、結構頑張ってるじゃん!って思う事にする。
周りを見てると羨ましくて、眩しくて、その分自分が惨めになるけど、自分なりに生活出来たらそれでよくね?と無理矢理納得させてる。
ところで、1人だと思考が全然止まらなくて眠れないんだけど、これどうしたらいいんだろう。何かいい方法あったら教えてください。
むかついてるので吐き出し。読む価値なし。
正直なんでこんなことになってんのって感じで、頭の中ずっとグルグルしてる。自分はアラサーていうか27歳で彼とは2年半くらい付き合ってて同棲もしてるから普通に周りから見たら安定してるカップルっぽかったはずだったけどやらかした。てかお互いやらかしてた。なんなん。ほんとに。アホ。
浮気してたのがバレたのはLINEの通知が最悪のタイミングでポップアップしたから。ベッドにスマホ置いたままトイレ行って戻ったら彼が画面見てて、終わったなって思った。正直に白状してごめんって泣きながら謝った。推し活とか仕事とかいろいろ言い訳したかったけど、もう言い訳できる空気じゃなかった。
そしたら彼が急に落ち着いた声で実は俺も浮気してたって言ってきた。は?????こっちの浮気が悪いのは分かってるけど、なんでお前もやってんの。しかも相手がLINEで繋がってるグルチャの子で、共通の推し活仲間。私と一緒にミセスのライブ行った子だし、打ち上げの居酒屋で普通に3人で乾杯してたことある子。あのとき目合わせてニヤニヤしてたの、そういうことだったのかって今さら全部繋がってる。匂わせとかいう次元じゃないだろクソが。
そいつはインスタでめっちゃストーリー上げまくってて、私もフォローしてるから普通に流れてくる。なのに最近やたら夜景とか居酒屋の写真上げてたの、そういうことだったんかって思ったらマジ吐きそう。まさかとは薄々思ってたけどここまでとは思わんだろ普通はよ。クソがよ
こっちが泣きながら謝ってるのに返ってきたのが俺も浮気してたって報告は笑うしかなかったわ。こっちの浮気も完全にアウトだけど、だからって相殺みたいにされるの意味分からん。私が土下座してるときになんか勝ち誇った顔してて、その顔が一生忘れられない。人間ってそんな冷静に自分の罪も隠しながら他人を責められるんだって思った。人間って怖いな。
その夜はずっと言い合いして、お互い声枯れるくらい喧嘩したけど、最終的に俺も悪いけどお前が先に浮気したんだからチャラでしょって言い出して、ガチで意味不明すぎて笑った。チャラって何、人生そんなカジュアルに処理できるもんじゃないだろが。
それで次の日、会社行くフリして実家に避難した。母親には適当に喧嘩したって言ったけど、本当のことなんか言えない。だって浮気してました〜お互いに〜とか親にどう説明すんの。インスタのストーリー見るのも嫌になって、ミュートしたけどやっぱ気になって見ちゃって、また自己嫌悪してしまう。夜は眠れなくてスマホ握ったまま朝迎えるの繰り返してる。推し活でごまかそうと思っても、ミセス聴くとあいつと彼氏の顔が浮かんできて吐きそうになる。
友達に話そうか迷ったけど、結局自分の浮気もあるから人には言えない。誰にも相談できなくてこうやってダラダラ書いてる。別れるべきかやり直するべきか、頭の中で何度もシュミレーションするけど答え出ない。ワンチャンやり直せるのかもしれんけど、この先の人生で相手が誰と繋がってるのか全部疑わなきゃいけないって考えたら、正直耐えられない。でも自分も浮気した身だから強く出れない。
とりあえず今は実家で引きこもりながら、何か食べても味しないし、夜中に鬼電したい衝動を必死で抑えてる。インスタ開いたらまたつらくなるの分かってるのに指が勝手にアプリ押す。LINEの通知音が鳴るたびに心臓止まりそうになる。ミセスの曲が流れてきて泣きそうになる。ほんと自業自得だけど、こんな泥沼に落ちたの初めてで、正直どうすればいいか分からない。わからんけど、なんか自分がそんなに悪いか?とか思えてきた。そもそもそっちから告ってきたんだからそっちが浮気すんのはおかしくない?。なんなんもう意味不明
カクヨムにて7月8日から公開・連載されている『成り上がり~炎上配信者だった俺が、最強の女神たちと世界をひっくり返す話~』についての感想や考察を書いています。
通称『なっくり』。
匿名はてなの文字数制限にひっかかってしまったようなのでパート分けします。
https://anond.hatelabo.jp/20250904223228
第3話はこちら↓
https://anond.hatelabo.jp/20250905141623
第4話覚醒の王
https://kakuyomu.jp/works/16818792436194059031/episodes/16818792436376167778
……なんですが、タイトル変じゃね?
「王の覚醒」とか「目覚める王」とかのがすっきりするんじゃね?
覚醒って使いたいのはわかるのだけども。
【嵐の前の食卓】
さて。前回で天神姉妹の用意した家で配信環境を取り戻した圭祐。
さっそく玲奈と二人でゲリラ配信を始めるのですが、突然玲奈がカメラの前で圭祐にキスをしてしまいます。当然これはコメント欄も大炎上なのですが……
……でも天神姉妹に機材を用意してもらってる時点で、何らかの説明をしなければならないのは当然と思います。よもやヘラヘラして『なんかもらっちゃいまいした』とか言う方が不自然だし、キスはやりすぎとしても腹をくくるべき場面ではないでしょうか。
心の奥底に澱のように溜まっていた、俺が社会から受けた心の傷が、膿のように溢れ出す。人間なんて所詮、手のひらを返すものだ。信じられるものか。
圭祐が天神姉妹のお家公開配信をしなければ説明する理由はそもそもないのですが。なんで公開しちゃったの。スタジオ内だけでカメラ回すなら場所の特定もされにくかったしまだ誤魔化せたかもなのに。なによりそこまで社会不安を抱えてる人が何故配信なんかするの。
玲奈は潤んだ琥珀色の瞳で真っ直ぐに俺を見つめ返すと、微かに怒ったように、しかしどこか甘えるように言った。その声には、SNSの炎上など、取るに足らないものだと言い切る、財閥令嬢としての揺るぎない自信が滲んでいた。
珍しくも、玲奈が普段の口調を崩してでも自分の意見を言うシーンです。
確かに生まれながらのセレブである天神玲奈にとっては、SNSの炎上なぞは慣れっこでしょう。圭祐が『ガチ恋アイドル』などと世迷い事を言わなければここまでのことをする気は無かったかもしれません。これは圭祐が悪いよ。女の子大事にしろよ。
「……帰らせてもらう。世話になったな」
その言葉の真意を測りかねた俺は、自らの不器用な優しさを、拒絶という名の鈍い刃に変え、彼女と、この甘すぎる、しかし得体の知れない城から逃げ出そうとした。本能的に、これ以上踏み込んではならない、という警告が脳裏に響いていた。
帰る場所ないだろお前!
まだネット炎上の件が片付いていないんだから、今は大人しくしてるしかないんだって! 弁護士の桐島に任せるって話になってるんだから!
それら事情をかなぐり捨ててもパタパタ逃げ出したい気持ちであるのでしょうが、流石にそうは問屋が下ろしません。
鬼の形相で仁王立ちしていたのは、学校帰りの莉愛だった。
脱出しようとしていた圭祐の前に、配信を見て駆けつけたのか莉愛が立ちはだかります。
どうも彼女はモデルの仕事もしてるらしく、その仕事も早めに片づけて帰ってきたようです。
「お姉ちゃんがキスでKくんを落とす気なら、私は手料理で胃袋を掴むから!お姉ちゃん、昔から料理だけは壊滅的にヘタなんだからねっ!」
しかも料理まで作る気でいるようです。素晴らしいバイタリティ。
でも前回は玲奈が圭祐にトーストとコーヒーを持ってきていましたが、玲奈もそれくらいの料理はなんとかなるということでしょうか? 食パンをトーストするだけでオーブンが爆発するタイプのラノベではないようです。
修羅場の真ん中で呆然と立ち尽くす俺の、その緊張感をぶち壊すように、
ぐぅぅぅぅぅ…。
「…そっか。お腹空いてるんだ。任せて!」
莉愛はキッチンに駆け込むと、冷凍庫から取り出した有名店のロゴ入り高級冷凍ハンバーグを焼き始めた。ジュージューと肉が焼ける香ばしい音と、バターの甘い香りがリビングに広がり、俺の胃を刺激する。彼女は、完璧な半熟の目玉焼きをその上に乗せ、特製だというデミグラスソースをたっぷりとかけた。「はい、お待たせ! 私の愛情たっぷり、手作りハンバーグだよ!」と、満面の笑顔で差し出す。
問題のシーンです。
高級冷凍ハンバーグはともかく、これを焼いて出したものを「私の愛情たっぷり手作りハンバーグ」と称する莉愛。いや、ワンチャンそういう商品名である可能性もあるかもしれませんし。デミグラスソースは手作りなのかもしれませんし。そもそも圭祐が今お腹空いてるのにハンバーグのタネから手作りというのはテンポ悪いかもしれませんし。じゃあもっと簡単なパスタとか炒め料理とかそういうのにすればいいだろ。
湯気を立てる温かいハンバーグを前にした瞬間、俺の目から、訳もわからず涙が溢れ出した。止まらない。それは、製氷工場での孤独な日々、社会からの悪意あるコメントに晒されていた過去、そして親との確執の中で、ずっと欠けていた「何か」が、今、目の前で満たされようとしている感覚だった。
(…ああ、そうか。俺は、ずっと、人の温もりを知らなかったんだな…)
画面の向こうの、顔も分からない奴らの悪意ばかりを相手にして、自分の心がここまで冷え切っていたことに、今、初めて気づいた。誰かと食卓を囲む温かさ。自分のために作られた料理の匂い。そんな、当たり前の日常を、俺は心のどこかでずっと求めていたのだ。それは、過去の自分が見て見ぬふりをしていた、あまりにも普遍的な、人間としての飢えだった。
圭祐の母は、ニート状態だった圭祐にもトンカツを用意してくれる優しい母です。
確かに圭祐は製氷工場では孤独だったし、炎上してからは荒らしコメントに傷ついていたし、働き始めたとはいえ両親との確執は残っていたでしょう。
でもそれで「ずっと人の温もりを知らなかった」というのはあんまりです。顔も分からない人間の悪意ばかり相手にして、身近な優しさに気付かなかったのは圭祐です。「見て見ぬふり」をしていたのは自分自身の飢えとか傷ではありません。あったでしょう。優しさはずっと。
むしろこの手作りハンバーグこそ、姉に負けじとする莉愛のエゴによるものとも考えられます。この愛は侵略行為では?
「……ありがとう」
俺は、嗚咽交じりに、それだけを言うのが精一杯だった。言葉にならなかったのは、感謝だけでは足りない、あまりにも深い感動が胸を去来していたからだ。
とはいえ莉愛に作ってもらったのは確かなので、お礼を言うのも大切なことです。
親にも感謝せえよ。
食事の後、未成年である莉愛は家に帰る時間になった。執事の柏木が運転する黒塗りのセダンが迎えに来るまで、俺たちは三人で大理石の玄関ホールで待機する。静かに車が到着し、莉愛が乗り込む直前、彼女は俺の前に立つと、ぐっと背伸びをして、俺の唇にチュッと軽いキスをした。
圭祐の胃袋を掴む。と宣言した莉愛ですが、それはそれとしてキスも狙うようです。
どうでもいいですが、莉愛と圭祐なら圭祐の方が背が高いのですね。
エゴサするとSNSは、俺と天神姉妹の三角関係の話題で、凄まじい熱量で盛り上がっていた。批判の声も多かったが、莉愛のキス動画は瞬く間に拡散され、一夜にして「国民的彼氏」という称号まで付けられていた。その狂騒に、俺はどこか他人事のように眺めていた。
さっきまでのシーン動画配信してたの!? 別に公開しなくても良くない!? 莉愛の方で料理動画と一緒に配信していたのでしょうか。
まあ、二人同時に恋人関係になることを迫られ、圭祐は了承したわけで。それはいずれ公になることではあるのでしょうが。玲奈よりさらに女性フォロワーが多そうな莉愛のフォロワーからしたら、どこの馬の骨ともわからない男がいきなり出てきてだいぶ困ってるんじゃないかな……
「何やってんだろな、俺は」
湯船の縁に頭を預け、俺は呟いた。自分の人生が、まるで台本のないドラマのように、目まぐるしく展開していくことに、未だ実感が伴わない。
何やってんだと聞きたいのはこっちのほうです。
やれやれクール系を気取るのやめてください何もしてないでしょう圭祐は。
ついでに言うと『台本のないドラマ』という比喩の空回り加減も気になります。グルグルその場で廻る即興劇ならともかくですが、これは明らかに指向性を持って展開していくドラマです。そういうのはむしろ、何者かの筋書きがあってこそではないでしょうか。
風呂から上がると、玲奈が俺を豪華な主寝室へと案内した。キングサイズの、巨大なベッドが鎮座している。その光景は、以前、タワマンのスイートルームで経験した時の記憶と重なる。
不明な描写です。圭祐がタワマンのスイートルームに行ったなどというエピソードは存在しません。
多分これは修正後に追加された部分ですが、未来のエピソードと混線している気がします。なんなんだこれは……
「悪いんだけどさ、こんなデカいベッド、落ち着いて寝れないんだ。別の部屋、ないか?」
俺の庶民的な一言に、玲奈は一瞬、何かを言いたそうに口を開きかけたが、すぐに寂しさを隠すような微笑みに変えて言った。その瞳の奥に、僅かな影が落ちたのを、俺は「神眼」で捉えていた。
鈍感なんだか鋭いんだかよくわからないシーンです。
三人称的には玲奈がシュンとしたのを描写するのは良いですが、一人称でそれを描くと圭祐の気付きになってしまいます。ここにギャップがあるのですが……そもそもこの小説三人称になったり一人称になったりコロコロ変わるからそういう工夫は意味ないんだよな……
翌朝、玄関ホールで二人の女神を見送った俺は、一人でゲリラ配信を開始した。玲奈は、俺が一人で配信していることを知ってか知らずか、何も言わずに家を出ていった。
何度も懲りないんですかね。この男は。
配信者として考えても「お宅紹介」しかコンテンツがないのはあまりにもお寒いでしょう。別に緊急性があるような企画でもないし『ゲリラ配信』をするのは単に予定通りに行動できない無計画な人です。
そもそも視聴者に対して無駄に横柄。あいさつくらいちゃんとしろ。
『K、今日の服オシャレじゃん』
コメント欄が、いつも以上に盛り上がっている。俺は、玲奈が選んでくれた黒のセットアップを着ていた。その服が、不思議と俺の気分を高揚させているのを感じていた。
……神眼とプロデュース能力があるのに、自分に対して使う気はないのか?
俺は、その反応に気を良くし、シルバーのカードキーを手にルームツアーを敢行した。トレーニングジム、プール、そしてシアタールームの豪華さに、コメント欄と共に俺もテンションが上がる。配信の勢いに乗せられ、俺はシルバーカードキーをシアタールームのテーブルに置き忘れてしまったことに、その時は気づいていなかった。
調子に乗りすぎてる圭祐。
気分はバチェラーなのかもしれません。全部他人から貰ったモノだけどね。
チャイムが鳴り、配信をエラーで切った後、機材を運んできた業者をスタジオルームに案内しようとするが、ドアが開かない。ポケットを探ってもシルバーカードキーはない。ダメ元で莉愛のピンクゴールドのカードキーをかざすが、やはり開かない。莉愛のカードキーは俺のプライベートエリアにしか入れない「特別許可証」なのだ。
いやわかるだろそれは。わかんねえのは圭祐だけだよ。
というか莉愛のカードキーはその文の書き方だと圭祐が持ってる意味なくない? 「莉愛のプライベートエリアに入れる鍵」というならまだ意味は通じるけど、そもそもこの家自体が圭祐のプライベートなのでは?
その時、俺は玲奈が「王の帰還を待ってろ」と告げた言葉を、ぼんやりと思い出していた。もしかしたら、この城自体が、俺を成長させるための試練の場なのかもしれない。
玲奈そんなこと言ってませんよ……?
真っ先にマスターキーを渡して置いて試練というのもなんなんでしょう。圭祐の知能がお留守番もできない5歳時レベルだということなのでしょうか。
そもそもこの鍵を置いた場所を忘れたってだけのエピソードは何を表現するためのパートなのでしょうか。全体的によくわからないシーンです。
と。章の途中ですがここで一旦区切って後半に続きます。
だからそれを名前付きでやったらあのアホがエゴサして更に発狂すんだろうがよ。
お前らじゃん、精神的に追い込んでるの。
俺みたいに濁せばええのに、君らは学級会というか、あの女がちゃんと弁護士も使えないでしょと鷹を括ってるところがある。
まぁ勿論、あの女はヤバい。
でもお前らもちゃんとヤバくなってる。
因習村因習村と蔑んで呼んでいたのなら、そこに染まらないようにせえって。
説得力がないのよ、そうやって名前を直接言ってしまうような奴に『心理に詳しいお友達が〜』とか言われても
そんなもんお前が からグルグル目で「ねえねえねえねえねえねえこいつあったまおかしいよね」って聞かれたら『ああ、そうだね…じゃ、挿入れるね…』って返答するのは当たり前じゃない?お前自身がだいぶ危険なんだもん、変に刺激しないためにそういう答えにもなるだろうよ。
深淵を臨むものは〜だよ、怪物に挑むお前が怪物になる必要性って何なの?
怪物じゃなかったら何になると思ってる?というか心理学的なアレって何のためにやってると思ってるの?
アイツがただの救える人間だと仮定していろんな人が導き出した知恵の集大成だよ。
その知恵の使い方、それでいいの?相手が傷付くだろうなぁって思いながら、名前を直接明記するそのやり方、いけると思ってんの?