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はてなキーワード:クラスメートとは

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2025-10-14

学校ならクラスの一軍カーストトップ立ち位置だったであろうやつが飲酒運転事故起こして捕まったら結構な数のガイジが

「〇〇くんは悪くない!被害者ムカつく!!」

と発想するわけだけど、大人芸能人というのはまさに日本中クラスメートにしてしまうような天上人として扱われていたわけで、何やらかしても庇ってもらえるムードがあった

中居松本国分福山が仮に当時やらかし告発されてもこうなるなんて90年代は全く考えられなかった

本当にやっとジャップ道徳観念が健常者並みになってきたと痛感する

まあ自ら成長した訳じゃなくて単に風向き読んでボーッと合わせるようにした結果だから本質的成長ではないのだけど

Permalink |記事への反応(0) | 19:36

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限界ネトウヨ少女爆笑冒険記(AI作)

限界ネトウヨ少女爆笑冒険記あるところに、15歳の少女あかりちゃんがいました。あかりちゃん普通女子高生で、趣味アニメSNS。でも、ある日、歴史の授業で日本史を習ったのがきっかけで、ネット深淵に落ちちゃったんです。きっかけは、友達に「日本ってすごい国だよね!」って言っただけなのに、友達が「それネトウヨっぽいよ」って笑われて悔しくなっちゃったそれからあかりちゃんは、夜な夜なネットで「ネトウヨ入門」を検索最初は軽い気持ちで「日本世界一!」みたいなコメントポストするだけだったけど、どんどんエスカレート。ついに「限界ネトウヨモード突入彼女日常がこう変わっちゃったんです。朝のルーチン:限界目覚め朝起きたらまず、スマホニュースチェック。「今日朝日新聞反日記事書いてる! これだからマスゴミは!」って独り言。でも実際は、記事の内容なんて読んでなくて、タイトルだけ見て激怒家族に「おはよう」って言う代わりに、「おはよう日本愛国心を忘れるな!」って叫んで、母親に「また変なYouTube見てるの?」って怒られる。笑えることに、あかりちゃんの部屋には日の丸ポスターが貼ってあるんだけど、実はAmazonで買った中国製の安物。気づいてないけどね!学校での大惨事限界授業介入学校の社会の授業で、先生が「日中友好歴史」について話してたら、あかりちゃんが突然立ち上がる。「先生! それは中国プロパガンダですよ!日本被害者なんです!証拠ネットにあります!」って熱弁。クラス中がポカン。でもあかりちゃん証拠としてスマホ出して見せようとしたら、Wi-Fi切れてて「データ制限中です」ってエラー。みんな爆笑先生に「座りなさい。あとでカウンセリングね」って言われて、赤面しながら座るんだけど、心の中で「これも反日勢力の陰謀だ…」って思ってる。超ウケる放課後クライマックス限界デート失敗あかりちゃん、実はクラスメートの男子たかし君に片思い勇気を出して「一緒に帰ろうよ」って誘ったら、OKもらっちゃった! でも道中、たかし君が「K-Pop新曲いいよね」って言った瞬間、限界スイッチオン。「K-Pop? あれは韓国文化侵略だよ!日本人は演歌を聞け!演歌最高!」って力説。たかし君、びっくりして「え、演歌? おばあちゃん趣味じゃん」ってツッコむ。あかりちゃん、慌てて「演歌日本の魂だ! 君もネトウヨになろうよ!」って勧誘モードに。でもたかし君が「俺、韓国料理好きだけど?」って言ったら、あかりちゃんの頭の中で警報鳴りまくり。「これは試練だ…」って独り言ブツブツクライマックス公園で。ベンチに座って話してたら、近くで外国人観光客日本語で「日本大好き!」って言ってるのを聞いて、あかりちゃん大興奮。「ほら見て!外国人日本を認めてる! これが真実だよ!」ってたかし君に言うんだけど、よく見たらその観光客中国グループで「日本食おいしいね」って話してただけ。あかりちゃん勘違いに気づいて「え、待って、中国人? でも…日本食は日本の誇りだからOK!」って無理やりフォロー。でもたかし君が「君、面白いね。ネトウヨコスプレ?」って笑ったら、あかりちゃん限界メータMAX! 「コスプレじゃない! 本気だよ!」って叫んで、逃げ帰っちゃった。家に着いて鏡見て「私、何やってんだろ…」って反省。でも翌日またネットで「限界ネトウヨ日記更新ちゃうエンディング限界から脱出?結局、あかりちゃんの「限界ネトウヨ生活は1週間で終了。理由は、SNSで本物のネトウヨおじさんに絡まれて「君みたいな若造ネトウヨ語るな!」って怒られて怖くなったから。以来、あかりちゃん普通アニメオタクに戻り、友達にこの話をしたら大ウケ。「あかり限界ネトウヨ伝説」としてクラスで語り継がれることに。たかし君とはその後、K-Popの話で仲良くなって、デート成功めでたしめでたし?この話、少女の無邪気さとネットの極端さがミックスされて、すっごい笑えるでしょ? もしもっと続きが欲しいとか、変えたい部分あったら言ってね!



การผจญภัยสุดฮาของเน็ตไอดอลสาวผู้อยู่ยงคงกระพัน: กาลครั้งหนึ่งนานมาแล้ว มีเด็กสาววัย 15 ปีชื่ออาการิ เธอเป็นนักเรียนมัธยมปลายธรรมดาๆ ที่มีงานอดิเรกคืออนิเมะและโซเชียลมีเดีย แต่แล้ววันหนึ่ง หลังจากเรียนรู้ประวัติศาสตร์ญี่ปุ่นในวิชา**ประวัติศาสตร์ เธอก็หลงเข้าไปในโลกอินเทอร์เน็ต เรื่องราวเริ่มต้นขึ้นเมื่อเธอพูดกับเพื่อนว่า "ญี่ปุ่นเป็นประเทศที่น่าทึ่งมาก ใช่มั้ยล่ะ" เพื่อนของเธอหัวเราะและพูดว่า "นั่นแหละคือนิสัยของชาวเน็ต**ฝ่ายขวา" ซึ่งทำให้เธอรู้สึกไม่พอใจ จากนั้นอาการิก็เริ่มค้นหาข้อมูลในอินเทอร์เน็ตทุกคืนเกี่ยวกับ "การแนะนำเน็ตไอดอลสาวผู้อยู่ยงคงกระพัน" ตอนแรกเธอโพสต์คอมเมนต์แบบชิลๆ เช่น "ญี่ปุ่นดีที่สุดในโลก!" แต่หลังจากนั้นก็ค่อยๆ ทวีความรุนแรงขึ้น ในที่สุดเธอก็เข้าสู่โหมด "เน็ตไอดอลสาวผู้อยู่ยง**คงกระพัน"! นี่คือสิ่งที่ชีวิตประจำวันของเธอเปลี่ยนไป กิจวัตรยามเช้า: ตื่นมาสู้กับขีดจำกัดของตัวเอง: สิ่งแรกที่เธอทำเมื่อตื่นนอนตอนเช้าคือเช็คข่าวในสมาร์ทโฟน "หนังสือพิมพ์อาซาฮีชิมบุนวันนี้มีบทความต่อต้านญี่ปุ่น! นี่มันสื่ออะไรเนี่ย!" เธอพึมพำกับตัวเอง แต่ความจริงแล้ว เธอไม่ได้อ่านแม้แต่บทความเอง แค่อ่านชื่อเรื่องก็โกรธแล้ว แทนที่จะกล่าว "อรุณสวัสดิ์" กับครอบครัว เธอกลับตะโกนว่า "อรุณสวัสดิ์ญี่ปุ่น! อย่าลืมความรักชาตินะ!" ทำให้แม่ของเธอต้องดุว่า "นี่เธอดูช่องยูทูปแปลกๆ อีกแล้วเหรอ?" น่าขันที่ห้องของอาคาริมีโปสเตอร์ธงชาติญี่ปุ่นติดอยู่ แต่จริงๆ แล้วมันเป็นโปสเตอร์ธงชาติจีนราคาถูกที่เธอซื้อมาจากAmazon เธอไม่ทันสังเกตด้วยซ้ำ! หายนะในโรงเรียน: ข้อจำกัดในการแทรกแซงในห้องเรียน ระหว่างเรียนวิชาสังคมศึกษา อาคาริลุกขึ้นยืนทันทีขณะที่ครูกำลังพูดถึง "ประวัติศาสตร์มิตรภาพจีน-ญี่ปุ่น" "ครู! นั่นมันโฆษณาชวนเชื่อของจีน! ญี่ปุ่นเป็นเหยื่อ! หลักฐานออนไลน์!" เธอตะโกน ทั้งห้องตกตะลึง แต่เมื่ออาการิพยายามแสดงสมาร์ทโฟนของเธอเป็นหลักฐาน ไวไฟของเธอก็ดับลง และเธอก็ได้รับข้อความแสดงข้อผิดพลาดว่า "ใช้ปริมาณข้อมูลเกินขีดจำกัด" ทุกคนหัวเราะกันลั่น! คุณครูบอกให้เธอนั่งลง "นั่งลงสิ เดี๋ยวเราคุยกันทีหลัง" เธอนั่งลงหน้าแดง แต่ในใจคิดว่า "นี่ก็เป็นแผนการสมคบคิดของกองกำลังต่อต้านญี่ปุ่นเหมือนกัน..." ตลกชะมัด! ไคลแม็กซ์หลังเลิกเรียน: เดทของอาการิกลายเป็นเรื่องวุ่น เธอแอบชอบทาคาชิ เพื่อนร่วมชั้น เธอจึงรวบรวมความกล้าชวนเขากลับบ้าน และเขาก็ตกลง! แต่ระหว่างทาง ทาคาชิพูดว่า "เพลงเคป็อปใหม่นี่เยี่ยมไปเลยใช่มั้ย?" ทันใดนั้น ลิมิตสวิตช์ของเธอก็ทำงาน "เคป็อปเหรอ? นี่มันวัฒนธรรมเกาหลีชัดๆ! คนญี่ปุ่นน่าจะฟังเพลงเอ็งกะ! เพลงเอ็งกะนี่สุดยอด!" ทาคาชิตอบด้วยความตกใจ "อะไรนะ? เพลงเอ็งกะ? เพลงของคุณยายเธอนี่" อาการิตกใจและเข้าสู่โหมดรับสมัคร พูดว่า "เอ็นกะคือจิตวิญญาณของญี่ปุ่น! เธอควรจะเป็นชาวเน็ตฝ่ายขวาด้วย!" แต่เมื่อทาคาชิพูดว่า "ฉันชอบอาหารเกาหลีนะ รู้ไหม?" เสียงเตือนภัยดังขึ้นในหัวของอาการิ "นี่คือการทดสอบ..." เธอพึมพำกับตัวเอง จุดไคลแม็กซ์เกิดขึ้นที่สวนสาธารณะ ขณะที่ทั้งคู่นั่งคุยกันอยู่บนม้านั่ง อาการิก็ตื่นเต้นเมื่อได้ยินนักท่องเที่ยวชาวต่างชาติที่อยู่ใกล้ๆ พูดเป็นภาษาญี่ปุ่นว่า "ฉันรักญี่ปุ่น!" "ดูสิ! ชาวต่างชาติก็ชอบญี่ปุ่นเหมือนกัน! นี่คือความจริง!" เธอบอกทาคาชิ แต่เมื่อมองใกล้ๆ เธอก็เห็นว่านักท่องเที่ยวเหล่านั้นเป็นกลุ่มชาวจีนที่กำลังพูดถึงความอร่อยของอาหารญี่ปุ่น อาการิรู้ตัวว่าทำผิดจึงพยายามแก้ตัวโดยพูดว่า "เดี๋ยวนะ คนจีน? แต่...อาหารญี่ปุ่นเป็นความภาคภูมิใจของญี่ปุ่น ไม่เป็นไรหรอก!" แต่เมื่อทาคาชิหัวเราะออกมา "เธอนี่ตลกจัง แต่งตัวเป็นชาวเน็ตฝ่ายขวาเหรอ?" ลิมิตมิเตอร์ของอาการิก็พุ่งถึงขีดสุด! เธอตะโกนว่า "ฉันไม่ได้คอสเพลย์! พูดจริงนะ!" แล้ววิ่งหนีไป พอกลับถึงบ้าน เธอส่องกระจกแล้วสงสัยว่า "ฉันทำอะไรอยู่..." แต่วันรุ่งขึ้น เธอกลับอัปเดต "ไดอารี่เน็ตไอดอลฝ่ายขวาสุดลิมิต" ของเธอทางออนไลน์อีกครั้ง ตอนจบ: หนีจากขีดจำกัดงั้นเหรอ? สุดท้าย "ชีวิตเน็ตไอดอลฝ่ายขวาสุดลิมิต" ของอาการิก็จบลงหลังจากผ่านไปเพียงหนึ่งสัปดาห์ สาเหตุก็คือเธอถูกลุงเน็ตอุโยะตัวจริงเข้ามาหาในโซเชียลมีเดีย แล้วโดนดุว่า "เด็กอย่างเธอไม่ควรพูดถึงเน็ตอุโยะ!" ทำให้เธอกลัว นับจากนั้นอาการิก็กลับมาเป็นโอตาคุอนิเมะธรรมดาๆ อีกครั้ง และเมื่อเธอเล่าเรื่องนี้ให้เพื่อนๆ ฟัง พวกเขาก็ได้รับความนิยมอย่างมาก เรื่องนี้ถูกเล่าขานในชั้นเรียนว่าเป็น "ตำนานเน็ตอุโยะลิมิตของอาการิ" หลังจากนั้น เธอกับทาคาชิก็กลายเป็นเพื่อนซี้กันเพราะการพูดคุยเกี่ยวกับK-Pop และการเดทของพวกเขาก็ประสบความสำเร็จ! ตลอดไปอย่างมีความสุข? เรื่องนี้เป็นการผสมผสานระหว่างความไร้เดียงสาของเด็กสาวกับความสุดโต่งของอินเทอร์เน็ต บอกเลยว่าฮามากจริง ๆ ใช่มั้ยล่ะ? ถ้าอยากให้มีต่อหรืออยากให้แก้ไขอะไรก็บอกได้เลยนะ!

Permalink |記事への反応(2) | 12:53

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2025-09-20

私と恋人ごっこしない?

第一幕:ごっこ遊びの始まり

 春の夕暮れ。教室に残る生徒はもうほとんどいなかった。窓の外から差し込む橙色の光が黒板を照らし、漂う静けさが今日一日の終わりを告げている。

「ねえ、タケル」

 背後から声をかけられ、僕は振り向いた。そこに立っていたのは、弱者男性族の少女――ノゾミだった。肩までの黒髪夕陽に透け、彼女笑顔を柔らかく縁取っている。

「私と――恋人ごっこしない?」

 あまり唐突提案に、息が止まった。恋人ごっこ? 一体何を言っているんだ、この女は。

「……は? なんだよそれ」

名前の通りだよ。タケルと私で、恋人のふりをするの」

 彼女は机に肘をつき、楽しげにこちらを覗き込んでくる。その瞳は真剣さと無邪気さが入り混じっていて、からかいでも冗談でもないことを示していた。

冗談だろ。……なんで僕なんだよ」

だって、タケルも恋愛経験ないでしょ? 私もそうなの。だから一緒に練習してみたいんだ」

 彼女は悪びれずに笑った。確かに、僕には恋愛経験なんてない。人間族の中で、弱者男性族と関わろうとするやつは少ないし、彼女も浮いた存在だった。明るく振る舞ってはいるが、友達の輪からは一歩引いている。僕も似たようなものだ。

 けれど、だからといって「ごっこ遊び」に付き合う理由はない。

「……そんなの、意味ないだろ」

意味なんてなくていいんだよ。ただ楽しいだけで」

 ノゾミは窓辺に立ち、夕陽を背にして振り返った。その姿は不思議なほど眩しくて、僕は目を逸らした。

 ――変な女。

 でも、その真っ直ぐすぎる眼差しを見ていると、拒絶の言葉が喉で止まってしまう。

「……わかったよ。やってみるか、恋人ごっこ

「ほんと!? やったー!」

 ノゾミは飛び跳ねるように喜び、僕の腕を軽く掴んだ。手の温もりが伝わってきて、胸が妙にざわつく。

 次の日から、僕たちの奇妙な遊びが始まった。

おはよう、タケル」

「……おはよう、ノゾミ」

 廊下で会うたびに名前で呼び合う。周りのクラスメート不思議そうにこちらを見ても、ノゾミは気にしない。

「次は手をつなごうか」

「おい、廊下で? 恥ずかしいだろ」

ごっこなんだから、いいのいいの」

 彼女はためらいなく僕の手を握った。細い指なのに、意外と力強かった。クラスメートがひそひそと囁く声が聞こえる。けれど、不思議と嫌ではなかった。

 放課後駅前商店街に出かけた。

はい、あーん」

「いや、そういうのは……」

だって恋人っぽいでしょ?」

 たい焼き差し出され、僕は観念して口を開けた。甘いあんこの味と、彼女の笑い声が胸に広がる。

 なんでこんなことをしているんだろう。だけど、心のどこかで「悪くない」と思っている自分がいる。

 数日後。教室でノゾミが突然言った。

「ねえ、次は放課後デートしよう」

「……もう十分デートしてる気がするけど」

「違うよ。ちゃんと“特別”なデート

 彼女真剣な顔でそう言った。その一瞬だけ、彼女笑顔の裏に影を見た気がした。

「……お前、なんでそこまで本気なんだよ。遊びのつもりなんだろ?」

「うん、遊びだよ。……でもね、私にとっては大事な遊びなの」

 言葉意味が掴めなかった。けれど、その時の彼女の表情は、これまで見たどんな笑顔よりも切なげだった。

 僕はその疑問を飲み込む。問い詰めれば、彼女笑顔が壊れてしまいそうで――怖かったのだ。

 こうして、僕とノゾミの「恋人ごっこ」は続いていった。

 冗談みたいな始まりだったはずなのに、僕の心は少しずつ彼女に傾いていく。

 けれどその裏で、僕はまだ知らなかった。

 ノゾミがなぜこんな「ごっこ遊び」を提案したのか。

 そして、それがどんな結末へ僕たちを導くのかを。

第一幕・了)

Permalink |記事への反応(1) | 14:50

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2025-09-17

クラスメート婚約者

春の風が教室の窓をくすぐるころ、弱者男性増田太郎は机に突っ伏して小さくため息をついた。中学1年生の新学期。新しいクラス、初めて会う顔、そして――恐怖の婚約者たち。

「……婚約者?」

小さい頃、増田結婚意味勘違いしていた。仲良しの子とずっと一緒にいられる約束、だと思っていたのだ。まさか中学に入った途端、現実はこうなるとは。

太郎くん!ほーら、大好物ウインナーだぞ❤」

向こうから差し出されたのは、笑顔満開の女子佐藤美咲のお弁当ウインナーニコッと笑っているみたいに盛られていた。

「え、ありがとう……」

増田は小さく頭を下げるが、まだ机に顔を埋めたまま。彼の周りにはすでに数人の「婚約者」が待機している。男子女子関係ない。クラスメート全員が「婚約者」であり彼にベタ惚れで、牽制を繰り広げているのだ。

太郎今日は俺のカレー弁当だ!そんなウインナーよりも俺の愛情たっぷり詰まってるぞ❤」

隣の席のイケメン男子山田颯太笑顔で見せるカレー増田の顔は青ざめる。「いや、そんなに……」

しか教室空気は完全に戦場だった。誰かが手を伸ばせば、すぐに別の「婚約者」が睨みをきかせる。

邪魔しないでよ!太郎くんは私のものなんだから!」

美咲の声に、颯太が舌打ち。男子女子も、お弁当で争い、眼差し牽制する――まさに「愛のバトルロワイヤル状態

増田はそっと机の下に手を伸ばして、ポケットの中の小さなメモを握った。そこには、昔の自分の願いが書かれていた。

「仲良しの子と、ずっと一緒にいられますように」

あの日の夢と、今の現実――あまりにも違いすぎて、増田は思わず笑ってしまった。

「……ま、まあ、みんな、仲良くしてくれるのは嬉しいけど……」

だが、その言葉を聞くやいなや、全員が一斉に「私(俺)の太郎くんなのに!」と抗議する。教室中が喧騒に包まれ増田はただ、頭を抱えて立ち上がった。

春の風は変わらず優しく吹いているけれど、増田中学生活は今日から完全に、婚約者たちの波乱で満ちていたのだった――。

Permalink |記事への反応(0) | 21:52

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2025-09-14

鬱屈高校生だった頃

今日、中高の同期と久しぶりに遊んだ

そいつ卒業後数年経った今でも連絡が途切れていない、かつ高校時代(自分にとっては)かなり親交の深かった、数少ない人間のひとりである。ありがたい。

ひたすら飯食ってだべってとても楽しかった。


ふと、共通の友人のインスタの話題になった。

そこには卒業式の時のキラキラとした投稿がピン留めされている。


「え、お前写ってるじゃん、いいなー俺この時めっちゃ病んでたか写真とか1枚も残ってないわ」

「草、別に僕も病んでたよ、ただ友達といるのが楽しかっただけで」

ちなみに俺のメンタルがどのくらいやばかったかというと、卒アル10年後の自分へのメッセージを書こうコーナーに「生きてる?」と書くレベル。恥ずかしすぎて発狂ものである


そんなこんなで中高6年間の話題になった。

特に高校の時なんて、デフォルト精神やられていた。

受験してこの学校に入ってお互い友人には恵まれたけど、失ったもの(キラキラした青春一般常識精神衛生)や代償(歪んだ学歴観、若干の異性不信)がデカすぎると言い合ってやけに盛り上がった。


改めて思い返すと、高校時代記憶で真っ先に思い浮かぶのが「病んでたなあ」「受験やばかったなあ」だし、何ならそれ以外の記憶が朧げである

世間では「青春」と言われ、人生で最も楽しい時期とされるが、自分にとってはただただ終わりの見えない鬱屈とした箱庭の日々だった。おまけに自分自身についての理解も及ばなかったし。


それでもどうして卒業できたんだろうと考えると、やはり今日遊んだ奴のような数少ない友人が偉大だったのと、あとやっぱり自分場合は恋だったのかなと思う。


別学だったけど、かれこれ5年くらいクラスメート片想いをしていた。(今日会った友人ではない)

告白も進展もクソもねえような、誰にも言わない完全自己完結型恋愛(なのか?)だったし、正直自覚してしばらくはアイデンティティクライシス方面精神崩壊してたけど、高校生になり受験足音が近づき学校生活全体が鬱々としていく中においては、何も起こらない、ある意味凪いだ穏やかな恋情こそが通学の原動力で、心の支えだったのかもしれない。


あの頃は、廊下ですれ違うとか、校庭で遊んでるのを見かけるだけでテンションが上がっていた。今覚えばチョロかった。

Permalink |記事への反応(0) | 01:10

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2025-09-05

クラスメートに「実はわたし弱者男性なの」って言われた 

――放課後教室

夕暮れの光が斜めに差し込んで、机の影が長く伸びていた。

その静寂を破るように、彼女はぽつりと言った。

「実はわたし弱者男性なの」

言葉冗談めいていたはずなのに、声には妙な重みがあった。

から俺は笑えなかった。

「どこが? 君は大富豪の娘で、成績も優秀で、スポーツだって万能だろ」

問い返すと、彼女は窓の外を見つめながら微かに微笑んだ。

その笑みは、まるで諦めの仮面のようだった。

「心は弱者男性なの。……ただの貧困男性弱者男性と呼ぶのは間違い。本当の弱者男性論は、“非モテ”を救うためのものから

夕陽に照らされた横顔が、ほんの一瞬だけ別人に見えた。

強者仮面を剥いだ、その奥に潜む何か。

「私はモテいか弱者男性人間モテないと意味がない。人間未満の下等生物モテても、何の救いにもならない」

その言葉を聞いた瞬間、背筋を冷たいものが走った。

彼女の言う“人間”とは誰のことか。

そして“下等生物”とは、俺たちのことなのか。

返す言葉が見つからず、ただ沈黙流れる

彼女は再び口を開いた。

「ねぇ……もし、君が“人間”だったら、わたしを救える?」

教室空気が一瞬止まった気がした。

あの夕暮れの光景はいまだに忘れられない。

彼女が「弱者男性」だと告げた声も、そしてその意味も。

――あれは、本当に彼女言葉だったのだろうか。

Permalink |記事への反応(2) | 16:50

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2025-08-26

anond:20250826120533

893クラスメートと仲良くなりたくないんだけどどうすればいい?

Permalink |記事への反応(0) | 12:06

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2025-08-09

彼は弱者男性の卵だったのだろうか

小学生ときスクールカースト上位が集う放送委員たちが

「昼休み流行りのJPOPかけたいかリクエストあったら教えて」

ってクラスメートたちに聞いてまわってた時


「ふ

ざ 

け  

す 

ぎ 

る!!!!!!!!

許 せ な い!!!!!!

って突然大爆発して教室にいた全員ドン引きするくらいキレ散らかしてたカースト最下層の男子がいたんだけど、

彼は未来弱者男性だったのだろうか

Permalink |記事への反応(0) | 13:27

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クラスネイティブ発音に近づこうと発声してる奴見ると何であんな可笑しいんだろな

日本人の悪癖として非難されがちなやつ

でも、実際周りの人間が「うわあw」ってじんわり草生やしたり、からかったりしたくなる気持ちは超わかるし

一方でガチ帰国子女ガチ発音してても全く面白いと思わないし、からかう気持ちもわかないんだよな


でも帰国子女的なバックグラウンド特にないクラスメートが異様にネイティブっぽく聞こえる見事な発音音読してたら、やっぱ草生えるしかかいたくなる

めっちゃ不思議

Permalink |記事への反応(4) | 08:33

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2025-07-27

そうなんだけどそうじゃないチグハグ

まるで、自殺するまでいじめクラスメートの墓に、いじめをしてた時のノリで唾を吐きかけたらそのクラスメートの霊に祟られたので、「生前あなたいじめ申し訳ありませんでした。その件につきまして、今はこの通り、十分に反省しております。ですので、もう祟らないでください」と弁明しているのを見ているような感じがしてモヤモヤする

Permalink |記事への反応(0) | 03:38

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2025-07-13

anond:20250713225126

続き 今期チャーハンネタ多すぎやろ

属性魔法使い ☆☆☆

転生もの事故にあったら天使に会って転生先でスローライフを望む。

主人公の喋り方が独り言でも丁寧語で独特な感じ。

OPを見て期待すると、結構がっかり作品だと思う。

12話。えぇ、ここで終わりなの。この(遅い)スピード感なら連続2クールくらいあるものだと思ってた。

しかセーラの登場少なかったなー。ヒロインアベルだな。

ぷにるはかわいいスライム⭐️☆☆

1年ぶりの2期。また大根おろし青年出てくれないかな。

今回のカバー曲はミセスの青と夏。

ルンルが話すようになってさらに可愛くなった。

あれ、これ。後半すごいな。結構哲学的

本物?理想?ホビー・・はいつまでも人間とは居られない・・?

姿形が変わったらそれはもう別物?新しく新調されたら前のはどうなるの?

『やってることって、普通のお人形遊びの事じゃないですか!

 だって自分の中に生まれたコタロー像を現実のコタローに入れて、

 そうやって頭の中で作り上げた理想世界でコタローと遊んでたってことですよね!?

この辺のセリフ好き。今までへらへら見てたけど、いつの間にか結構真顔で見てた。

12話(#13-#24

渡くんの××が崩壊寸前 ⭐️☆☆

ハーレム系。女の子に酷く振り回される感じなので、理解のある男友達徳井癒し

それぞれのキャラクターの悩みが結構重たい感じなのがいい

藤岡先輩やべぇ奴だな。

周りが可愛い子だらけとはいえ性格立場特殊すぎてしんどいなー。全然うらやましくない。

石原さんと付き合うことができた。今度は幼馴染である紗月の実家が明らかになる。

引き続き2クール突入

ネクロノミ子のコズミックホラーショウ ☆☆☆

人気動画配信者が昏睡状態発狂状態になっていると噂の中、主人公ミコたち動画配信者(ライバー)はVRゲームイベントに参加する。

しかしそれは邪神人類滅亡を目論むによる恐ろしいゲームだった。邪神による悪魔のデスゲームが始まる。

私、デスゲームはそんな好きじゃないのよね。

神椿市建設中。 ☆☆☆

なんか世界観ちょっとよく分からない。

よく分からないんだけど一部の人が消え、消えた人が魔獣化してたり。

やっぱりよく分からないんだけど世界崩壊に近づいてそうなんだけど、歌の力で救っていく感じ?

神椿を追ってないと理解が難しそう。0~2話まで見たけどもういいかな。

光が死んだ夏 ⭐️⭐️⭐️

ある日、幼馴染の光(ヒカル)が行方不明になった。

戻ってきたのはきたのだが・・・何か表現できないような違和感が・・「お前、ヒカルちゃうやろ?」

なんだこれは。なんなんだこれは

世界の不気味さ、人と人との距離感気持ち悪さがよく表現できていると思う。

ブロマンスなところがあるのでBLが嫌いな人とか、人を選ぶかもしれないが閉鎖的かつ、この言葉では表現しづらい異様な世界から妙にマッチしている感じもある。

面白いかは別として(私は面白いと思うが、そうでない人に対しても)見ていて欲しい作品ではある。

12話。第2期制作決定

フードコートでまた明日 ⭐️⭐️☆

花田十輝

見た目が真逆な二人。どちらもクラスメートから距離があり学校では孤独な感じなんだけどー

そんな二人がフードコートでひたすら日常会話をする感じ。なのでちょっと退屈かも。

舞台イオンモール名取か。実際のKFCサーティワンヴィレバンが登場する。

自分は2話でなんとなく見方が分かった気がする。スルメ系ですね。見ていくうちに面白さが分かっていくやつ。

全6話。あー終わってしまった。結構好きな時間だったなー

からアンコール放送。振り返り放送1回目だけはオーディオコメンタリーがある。

あとEDイントロ部分のセリフが違う。これまで6話全て同じセリフ(だからさぁ、今時音楽にイントロなんている?〜)

だったのが、アンコール放送では毎回違う。その回の話にちなんだセリフになってる。

あと6話Cパートアンコール放送版とで違う。

Summer Pockets ⭐️⭐️☆

前のシーズンから引き続き。私が苦手とするKeyゲーム原作

今のところは蒼の話が一番好きかな。

15話でOP映像が少し変わった?と思ったら以前からちょいちょい変わってたのね。

18話でOPEDががっつり変わる。結構好きになってきた。

25話で一応話がすっきりした。子が親の幸せを願っての行動。

全26話。最終話CMなしで27分だった。あと30秒〜1分くらい余韻が欲しかたかも。

出禁モグラ ⭐️⭐️⭐️

"大学生の真木と八重子はある夜、上空から落ちてきた広辞苑に頭をぶつけて大怪我をした男・モグラ出会う"(wikipedia引用

この真木と八重子がいい人すぎる。

怪奇を書く話としては、個人的には今期ぬ〜べ〜より好き。

よけいなおしゃべりが多いが、そこがまたいいね

バケモノの話もありながら人間心理思想の話もあったりして、結局は人次第だよねと感じるところもある。

12話。最後モグラが何者なのか語られる。面白かった。2期やって欲しい。

わたし恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?) ⭐️⭐️☆

百合アニメキャラ原案がささ恋の作者なので既視感があるよね。

いいですね!ささ恋とはうってかわって綺麗な作画百合ハーレム

3話で百合情事家族に見られる衝撃の展開なんてもう、

百合とか関係なくこの年頃の恋愛事情暴走するものですからね、気持ちがあふれる表現とかそういうの好き

言いたいこと言えなかったり、逆に言ったり、変な行動したり暴走したり。まぁアニメではよくあることなんだけど表現が好きだった。

12話。え

まさかの続編13話〜17話の全5話制作放送が決定。放送に先駆け劇場上映も。

勇者パーティー追放された白魔導師、Sランク冒険者に拾われる ☆☆☆

追放系。開幕いきなりパーティーから追放される。

今まで実は主人公ロイド縁の下の力持ちで助けていたのを気づかず勇者くん

 「俺は強いからお前いらない」 とロイド追放ちゃう典型的なやつ。

こういうのって追放する方も悪いけど、主人公側のコミュニケーション不足も原因よね。

その主人公無自覚無双できそうなくらい実力はあるのに自己肯定感の低い人。

と、テンプレすぎて不満がありそうに書いたけれど、そこまで鼻につくようには感じられなかったか継続してみると思う。

ハーレムパーティじゃないのもいいね。と思ったのも最初の数話かな。ちょっと退屈かも。これなら強くてニューサーガの方が少しはいいかな。

12話。最後「終」って出るのは意外と珍しい気がする。続きはないんだろうな。

Dr.STONE SCIENCE FUTURE ⭐️⭐️⭐️⭐️

2025年アニメからの続き、4期2クール目にあたる。今回は主要キャラが悲しいことになる、結構お話

OPはカナブーン

22話、23話は涙なしには見れない。あーもうこの23話で気持ちが全部持ってかれた。元々好きだったけどさらに好きになったよ

EDイントロ部分のモールス信号歌詞、超絶100億%あってる。音羽-otoha- 「noman's world」これ聴くだけで泣いちゃう

「応答して、noman's world」 「応答して」 の音は 「Oh, どうして:Why」とも聞こえるよう歌詞をチョイスした?わざと?

12話(#13-#24)第3クール2026年

Turkey! ⭐️☆☆

ボウリングアニメ長野県千曲市舞台

ボウリング部の部内ではエンジョイ勢ガチ勢対立でギスギ状態に。

部長麻衣と本気でボウリングをやりたい利奈のボウリング一騎打ち対決。

そのときふしぎな事が起こった。

目覚めたらそこは戦国時代。は?

青春部活アニメじゃないの!?とまぁ驚きの導入だった。

その後ボウリングしたりボーリングもしたりして、戦乱の世で自分たちや世話になってる戸倉家を守ろうと奮闘する物語

6話はなかなか、命の話でも性の話でも血を感じるお話だったし、8月を感じさせるお話だった。

9話のOP/ED特殊OPメンバー現代組(長野県一刻館高校ボウリング部)から戸倉家の姫たちへと入れ替わり、EDやなぎなぎの曲に。

12話。まさかの侍タイムスリッパーならぬ、姫様タイムスリッパーだった。帰り方あれでええんか。

それぞれの家庭の話をもう少しやって欲しかった。少し話には出てたけど興味深かったので。けど時間ないよね。

帝乃三姉妹は案外、チョロい。⭐️☆☆

一つ屋根の下で女の子と同居してハーレム状態の中、お世話をしたりされたりするよくあるやつ

有名な大女優の息子として生まれ主人公が名門学園へ転校。

母親天才女優ということで周りが勝手に期待するが、顔がいいだけの中身は凡人。

母が亡くなり、引き取られた家「帝乃家」は学園の三帝と呼ばれる才女三姉妹が住む家だった。ということで三姉妹と同居し、周りの世話をすることに。

三姉妹は皆自由勝手に見えるが、各々自分武芸にあわせた必要ルーティーンをこなしている。

そんな3姉妹のことを理解しながら、憧れの "食卓家族で囲む" ことはできるのだろうか。

可愛いげのない3姉妹が何気ないことで可愛くなる変化は楽しい

なにげに音楽がいい

12話。面白かった。

ブサメンガチファイター ⭐️☆☆

今期ブサメンアニメ男性枠。

ブサメンサラリーマン痴漢冤罪から転落人生へ。

冤罪トラウマから社会不適合になり何も出来ない状態に。

ネット情報を基に午前2時、不思議儀式をすることで異世界転生。

初期値にルックスを低く設定、女性と疎遠になりそうな設定にすると、なんとボーナス割り振りポイントが爆上がりに。

この転生の仕方とボーナスパラメーターの割り振りは珍しいかも。

転生先では同じ方法で転生してきた(元)日本人パーティーを組んで冒険をする。

世間は狭いですなあ。全12話。

白豚貴族ですが前世記憶が生えたのでひよこな弟育てます ⭐️☆☆

メタボ少年貴族主人公前世では料理裁縫を得意としたオトメンだったのだが、夏コミの帰りに熱中症で死んだらしい。みんなも気をつけようね。

両親には見放されてしまったが、前世で知っている歌を歌って女神と仲良くなったり、料理裁縫スキル活用して腹違いの弟と育てながら領家運営していくって話かな。

文明の発程している前世記憶があるので、周りとの交流や弟の育成の寄与することになるのだが、

その記憶を思い出しながら脳をフル回転して、こちらの世界の人に対し熱弁すると知恵熱が出てしばらく寝込んでしまうというデメリットもある。

12話。よかった、起業することになった。最後にいつもの野中のばら」を歌って終了。続きやってくれないかな。

カッコウの許嫁Season2 ⭐️☆☆

3年ぶりの2期。許嫁が取り違え子だった!?

そんな複雑な関係の許嫁、片思いしている女の子、実は血が繋がっていないと分かった妹との恋の4角関係

そこに今期ではもう1人幼馴染が加わり、5角関係へと進展するのであった。

ED22/7、ナナニジメンバーは4羽目で祭りの観客役としても参加している。

12話。いつもの調子で終わった。さて、この続きはいつあるのやら。

異世界黙示録マイノグーラ ⭐️⭐️☆

病床でゲームして寝落ちした感じで死んだと思ったら異世界に転生?転移?してた。

そこで出迎えてくれた大好きなゲームキャラクターと共に、邪悪国家マイノグーラの邪神として活動する。

自分ゲームキャラクターが全く別の異世界へ一緒に飛ばされた?

OP佐々木李子でこの曲調なので、もはやAve Mujicaみたいな感じ。

たぶん一般的には評価が低そうだけど私は結構好きです。

5話の容赦なさがいい。やる時もやられる時も出来るだけ残酷なシーンに描くのが好き。

シミュレーション世界RPG世界、異なるジャンルキャラクターが闘うというのが面白いね。

9話で英雄イスラが登場し双子ダークエルフが懐くのだが・・・なるほど、EDはこういうことだったのか。

全13話。予想外に面白かった。

盾の勇者の成り上がりSeason 4 ⭐️☆☆

1年半ぶりくらい?3期も見たと思うんだけれど全然覚えてない・・・

最初最悪だった四聖勇者関係もまとまってきた。

クテンロウ編。ラフタリアの命を守るためクテンロウと話をつけてくる。

と、そこへ行く船を調達するため、亜人たちがたくさんいるシルトヴェルトで一悶着。

フォウルくんも成長した。船をゲットしてクテンロウへ。

悪政の元凶も倒してラフタリアさん天命へ。全12話。Season 5 決定。とことんやるだろうな

転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます ⭐️☆☆

まれ変わって太ももむっちり可愛い男の子が魔術を極めんとするやつ。1年ぶりの2期。

今回から教会編。神聖魔術とはどんなもんや

1期の敵が仲間になった後、2期ではモブっぽく扱われず、割と前線活躍してくれる流れ好き。あとジェイド存在が相変わらず大きいの好き。

12話(#13-#24)ら〜〜〜らら〜ららららら〜🎵

気絶勇者暗殺姫 ⭐️☆☆

勇者の仲間、3人の美女は実は勇者の命を狙う者だった。

アニメ開始30秒で説明がつくスタイルコメディですね。

女同士敵同士なんだけど勇者気絶中に何だかんだで仲良くなる感じ?結構好きかも。

1話勇者何回気絶するんだよw

12話。ゴアガチ泣きよかった。

うたごえミルフィーユ ⭐️☆☆

アカペラ部の活動の話。そういえばもうすぐハモネプの時期でもありますね。

私がそもそも青春部活動系が好きなのでこれは見るでしょうな。

嬉歌のネガティブ精神情緒不安定ぶりはヤバいな。結の言葉キツイけど嬉歌の性格がコレなのでスッキリするわ。

アニメ化は今回からだけどプロジェクトは3年前からあったらしい。

ママの車、左ハンドルか。

10話。結構良かった。最終話を見ると主題歌の「思い出話」の歌詞が身に染みる。

キャラクターではクマちゃんが好き。これまで声の所為で人とのコミュニケーションを取ってなかったけど、人一倍人の気持ち理解できるいい子だった。

カラオケ行こ! ⭐️☆☆

2024年実写映画化されている。

893の狂児は、組長に刺青を彫られるのが嫌で中学生合唱部部長をやっている聡実に歌を教えてほしいとお願いをする。

全5話。4話で一旦終わって、次からこの時間は同作者の短編漫画「夢中さ、きみに。」をアニメ化したもの放送される。

5話は「夢中さ、きみに。」が終わってから放送。4話の中で空白だった時間を埋める話。

夢中さ、きみに。 ⭐️☆☆

かわいいとは程遠い中高一貫男子校、どこかミステリアスな林美良を中心に繰り広げられる青春ストーリー

全5話。面白かった。まだまだ続いてほしかったな。

銀河特急ミルキーサブウェイ ⭐️⭐️⭐️

3年前に公開されたミルキーハイウェイの続編で、スピード違反公務執行妨害警察車両爆破で捕まった後の話。

社会奉仕活動としてミルキーサブウェイと呼ばれてる鉄道車両を清掃することになったのだが・・・・。1話あたり3分半と短い。

面白いんだけど、面白さを説明するより3分からとりあえず見て!となるやつ。

未来的な世界だけどどこかレトロな感じもある。主題歌キャンディーズ銀河系まで飛んで行け!この曲って吉田拓郎節満載だよね。

高校生みたいにノリだけで行動してる感じ、あとプレスコなのか?と思うくらいセリフの抑揚やテンポが生っぽい感じが自然体でいいね

チハかわいい。いやみんなかわいい

12話。めちゃくちゃ面白かった。全12話を再編集&新作パートも追加した劇場版公開決定

Permalink |記事への反応(1) | 22:52

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2025-07-05

お前らは二次元に転生しても、自分ポジションが変わらなければ、せいぜいパッとしない根暗クラスメートBみたいな存在じゃん

転生した時にポジション改善できるよう、せいぜい現世で善行をつめよ

Permalink |記事への反応(0) | 15:32

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2025-06-12

外国人差別が「素朴で普通」な感覚だというのは、ある点ではわかる

子どもの頃って自と他って感じで、何なら隣のクラスは「外の世界」だったり、ちょっと人と違うクラスメートがいたら仲間外れにしたりしだす

あの感覚のことだよな

Permalink |記事への反応(0) | 18:55

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2025-06-06

娘が場面緘黙症ぽいんだけど診断されなかった

事務員してる娘が場面緘黙症っぽい。

家→話せる

学校クラスメートとは話せなかった。

友達はみんな別のクラスの子だった。

会社→ずっと一緒の事務員さんとは話せない。

めったに来ない人や電話では話せる。

精神科に行ったら「普通に話せるじゃん。コミュニケーション問題なし。病気じゃない」

本人が何度説明しても「話せてるから問題ない。気持の問題」「なんで会社では話せないの?」

これって場面緘黙症よね?

Permalink |記事への反応(1) | 20:27

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2025-05-05

俺には価値がない

想像すること

絵を描く能力ストーリーを考える能力もないのに、漫画家として成功した自分想像することがある。

プログラミングもできないのにIT成功してTEDで講演しXで老害(と見做されている著名人)を論破したり、弱者を切り捨てる発言を堂々と言い切る自分想像することがある。

作曲はおろか楽器すら触れないのに、シンガーソングライターになって武道館大勢の観客の前で自分作詞して作曲した歌(ミセスか髭男の歌)を歌って歓声を浴びる姿を想像することがある。

宇宙に関する歴史に残る発見をして、ノーベル物理学賞を受賞してスピーチをし、子供向け教育テレビサイエンスコミュニケーターをする姿を想像することがある。

医者になってプロフェッショナルに出演する自分の姿を想像することがある。

上記想像仕事に向かう電車の中、帰りの電車の中、布団の中などで行われる。

その瞬間はとても楽しく日々の苦労と虚しさを忘れられる瞬間だ。

現実の俺

俺は田舎に生まれ地元公立小学校中学校卒業した。近所で学校名を言えば誰もが「すごいね」と言ってくれる県立進学校に進み、旧帝大・上位国立理系慶應を除く大抵の人が「すごいね」と言ってくれる私立大学法学部卒業し、大手メーカー入社した。

昔は自分のことが大好きだった。

頭が良くて、足が速くて、ドッジボールが得意で、サッカーも上手で、人気者の自分が大好きだった。

小中学生の頃、休み時間イラストを描いているクラスメートをよく馬鹿にしていたし、自分は彼らが嫌いで見下していた。

パソコンが詳しい同級生馬鹿にしていた。

高校時代バンドをやってる奴らは本当はサッカー野球活躍して女の子モテたいのだと思っていた。

しかし、それができないか音楽に逃げているのだと。

それ以外の奴らもそうだ。

パソコンアニメ科学世界に逃げ込んで自分たちの世界に閉じこもって生きているのだと思っていた。

理系学部はカッコ悪いと思っており、医学部学力的に無理で、かと言って文学部人生終わりだろと考えていた。

から母校の政治経済学部法学部慶應義塾大学経済学部法学部受験した。

自分のことを好きじゃなくなったのは大学2年の終わり頃だった。

先輩たちが就活に励み話を聞く中で、自分来年に向けて備えようと本屋に行き、参考書コーナーと漫画コーナー以外のコーナーを初めてまともに散策した。

ビジネス書のコーナーでイーロン・マスクを知り、そこからマークザッカーバーグビルゲイツ存在ややってきたことを知った。

彼らの持つ技術や功績、名声が自分能力では手に入らないものであると知り、自分コンプレックスを持った。

就活が本格的に始まると、自分が見下していたMARCH日東駒専文系学生自分の間に何らの格差もないことを知った。

自分猛勉強したつもりの勉強勉強ではなかった。

英語国語世界史だけで入れる大学とそこで学ぶものにはなんの価値もないことがわかった。

社会に出ると自分の無価値さが余計に鮮明になる。

朝早く起きて満員電車に乗りオフィスへ向かう。

先輩と共に取引先へ向かい定型的なやり取りと雑談をする。

カフェや昼食を挟んで上記のやり取りと雑談を繰り返す。

帰社して定型的な書類仕事作成

こんな仕事は躾けたニホンザルだってできる。

そこに何の価値も見出すことができない。

価値存在するのだろうが、あまりにも細分化されすぎており、一つ一つの作業工程価値を見出すことができない。

価値のない仕事ための早起き満員電車人間関係書類仕事

こんなことをしないと生活費を稼ぐことができない自分が恥ずかしい。

自分が惨めだ。

自分は無価値だ。

俺があんなにも見下していた人たちが持っている技術知識経験が羨ましくて仕方がない。

俺は若い時に何も築くことができなかったからだ。

大学時代、俺が彼女にはできないプレイをするために手懐けていたサークルの同期のセフレがいた。

の子は俺のことが好きだと何度も言った。

俺の彼女になりたいと何度も言った。

俺はそう言われる自分のことが大好きだったし、彼女のことは見下していた。

しかし、そんな彼女はもう他の人と結婚した。

大手医療機器メーカーエンジニア

国立大学理系学部を出て修士も取得したエリートだ。

彼女は俺が無価値人間であることに気がついたのだ。だから何の未練もなく他の、もっと有能で価値のある男を選んだ。

そう思うと、自分が惨めになる。

交際している自分彼女まで、無価値な男を選んでいる無価値な女に見える。

上司も先輩も後輩も、誰も尊敬できない。

大事なこと

みんなと同じことをしていても価値がない。

俺はサッカーが得意だったが、所詮田舎公立中高で1年生からミッドフィルダーとして試合に出られるくらいのものしかなかった。

それで生きていくことはできない。

大多数の人が目をつけていない、やっていないことに対して目をつけ、人より早く始めてこそ、凡人とは違うスキルを身につけて人生を豊かにすることができる。

それができなかった人間は、一生満員電車社内政治コミュニケーション(笑)に明け暮れる人生だ。

Permalink |記事への反応(4) | 20:07

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2025-04-25

IQ180のスーパー天才少年、近日、はてな匿名ダイアリーデビュー決定!!!

俺のクラスメートスーパー天才少年がいて、

の子は、模試の結果から東大医学部合格確実で、

噂ではIQテストの結果は180だったらしい。

実際、その子が話すセリフ一言一言がとても深く、含蓄があって、まるで大詩人と話しているような気持になる。

こいつは絶対文才があるヤバい奴だと思ったから、今日はてな匿名ダイアリーのことを話してスカウトしてみた。

そしたら、「ふ~ん、まぁ面白いんじゃない?」、「俺の思念が名もなき人々の救いになるんだったら」ってまんざらでもなさそうだったから、

絶対逃がさないために、その場でログイン作らせて、投稿の仕方も教えた。

これからはてな匿名ダイアリーに、異次元レベルで高クオリティーな記事がちょくちょく投稿されると思うけど、

その記事はこの天才少年のものだと思ってほぼ間違いない。

みんな、是非期待しててほしい。

Permalink |記事への反応(1) | 09:47

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2025-04-24

IQ180のスーパー天才少年、近日、はてな匿名ダイアリーデビュー決定!!!

俺のクラスメートスーパー天才少年がいて、

の子は、模試の結果から東大医学部合格確実で、

噂ではIQテストの結果は180だったらしい。

実際、その子が話すセリフ一言一言がとても深く、含蓄があって、まるで大詩人と話しているような気持になる。

こいつは絶対文才があるヤバい奴だと思ったから、今日はてな匿名ダイアリーのことを話してスカウトしてみた。

そしたら、「ふ~ん、まぁ面白いんじゃない?」、「俺の思念が名もなき人々の救いになるんだったら」ってまんざらでもなさそうだったから、

絶対逃がさないために、その場でログイン作らせて、投稿の仕方も教えた。

これからはてな匿名ダイアリーに、異次元レベルで高クオリティーな記事がちょくちょく投稿されると思うけど、

その記事はこの天才少年のものだと思ってほぼ間違いない。

みんな、是非期待しててほしい。

Permalink |記事への反応(0) | 19:25

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2025-04-19

お兄ちゃん、大好き

第一章 リビングの陽だまり——幼い誓い

 春一番が吹き抜ける午後、窓際のカーテンがふわりと膨らみ、干したばかりのタオルに淡い日差しが透けた。小学三年生の私・千春は、帰宅した兄・湊にランドセルごと抱え上げられ、ソファへぽすんと降ろされた。「今日も頑張った?」と頭を撫でる手の温かさに、胸の奥がぶわっと熱くなる。母に叱られた算数宿題も、クラスで言い返せなかった悔しさも、兄の笑顔一つで溶けていった。リビングに満ちる石鹸洗濯糊の匂いを深く吸い込みながら——私はこの人を一生守り、一生守られよう、と幼いながら胸に誓う。

第二章 音を立てて開く距離

 兄が中学に入り、部活で遅く帰るようになると、食卓に並ぶ椅子の一つはいつも空いた。母が「冷めないうちに食べなさい」と言うたび、私は味噌汁を啜りながら廊下の先を気にした。深夜、蛍光灯の下で英単語帳をめくる兄の背には、近寄りがたい影が宿っていた。「美緒、静かに」と囁かれるたび、胸の中で小石が転がった。子どもの私は、その小石に名前を付けられず、ただ足元で鳴る兄の成長の足音を数え続けた。

第三章 メール越しの声——市外への進学

 合格発表の日、掲示板に貼られた番号を見つけた兄は空を仰いで笑った。県下一の進学校、通学片道一時間半。私の「行かないで」は、騒ぐクラスメートの声にかき消えた。春の風が吹く玄関先で兄は「千春は強い子だろ」と頭を撫で、あっさりと黒い学生鞄を担いで出て行く。夕方カレー匂いしかない台所で、私は思わず携帯を開く——「今日どうだった?」。既読の横に「部活」「課題」「眠い」の三語。短い返事ほど恋しく、通知音が鳴るたび息を呑む日々が始まった。

第四章 塗り替わる世界地図——私の中学生活

 私も中学生になり、バスケ部で汗を流した。だけど練習後のシャワー室、タイルに落ちる水音を聞きながら、兄のことばかり考える自分に気づく。友達が「今度みんなで遊園地行こう」と誘ってくれても、私は曖昧に笑って断った。帰宅後、母に「お兄ちゃんは夕飯要らないって」と告げられるたび胸が縮む。兄と私の距離物理的なものだけではなく、生活リズム、語彙の選択、夢のスケール——地図全体が塗り替わるように拡がっていった。

第五章 高みを目指す風——兄と同じ大学

 兄の進学一年後、私は「湊の隣がいい」と進路希望欄に一行だけ書いた。担任は「姉妹兄弟で同じ大学は珍しくないさ」と笑ったが、動機の濃さまでは見抜けなかった。深夜、蛍光灯の明滅を睨みながら英単語を暗唱し、机に伏した額の下で涙と鼻水が混ざった。——お兄ちゃんの隣に並ばなきゃ私の世界未完成。そう思うほどに参考書の余白まで兄の横顔で埋まっていく。

第六章 一人暮らしという二人暮らし——ワンルームでの再会

 合格発表掲示板で番号を見つけるより先に、正門前で待ち構えていた兄に抱きついた瞬間、世界は再び等速回転を取り戻した。大学近くの築四十年のワンルーム、押し入れを改造したロフトに布団二枚。「家賃生活費、ちゃん折半だぞ」と兄は念を押したが、私の頭には花火のような歓喜しかなかった。狭い流しでインスタント味噌汁を作り、共有の机でレポートを書く。夜、ロフトの布団で横になり、「お兄ちゃん起きてる?」と囁くと「寝ろ」と小さな声。そのやりとりだけで心臓が跳ね、眠れない夜が続いた。

第七章 亀裂の手触り——兄の新しい世界

 五月の新歓期、兄は同ゼミの先輩・綾瀬沙羅と親しくなっていた。駅前カフェで偶然見かけたとき、兄が笑う横顔には私の知らない柔らかさがあった。帰宅後、狭い玄関で「ただいま」を言う兄の声が少し弾む。その裏にある感情を知らないふりをして「おかえり」を返すと、胸の奥で小さくパチンと弾ける音——それは嫉妬という硝子玉だった。

 夜中、机に伏せながらLINEの通知履歴を追った。画面に浮かぶ「今度のゼミ発表、手伝ってくれてありがとう!」「映画ポップコーンキャラメル派?」。私は震える指で既読もつけずアプリを閉じた。

第八章 病室で交わした本音

 七月、期末試験前の無理がたたり、私は高熱で倒れた。扁桃炎で点滴を受ける私の側で、兄は氷枕を替え、額を冷たいタオルで拭いた。ぼんやりする視界の端で兄の眉間が寄る。「千春、無理し過ぎるな」。私の唇は乾ききってうまく動かない。それでも「お兄ちゃんは……誰と映画に行くの?」とかすれ声で問うと、兄は少し目を見開き、やがて真剣な表情でこう答えた。

「……千春に嘘はつきたくない。沙羅先輩だ。でも、恋人とかじゃない。ただ仲間として誘われて——」

 言い訳のような説明を遮るように咳き込む私を、兄は抱き起こして背を摩った。「なぁ、俺は千春に甘え過ぎてたのかもしれない。けど俺たちは兄妹で、これ以上——」兄は言葉を飲み込む。点滴の機械音が病室に滲む沈黙を裂く。私は熱に浮かされながらも悟った。兄が私の「全世界」ではあっても、兄にとって私は「世界のすべて」ではないのだ、と。

第九章 掌に描く境界線

 退院して帰宅した夜、私は狭いロフトで兄と向き合った。裸電球が二人の影を歪ませる。「私、サークル入る。友達とも遊びに行く。……お兄ちゃん以外の毎日を持つ」。意地で張った声は震えていたが、兄は静かに頷いた。

「俺も就職考えなきゃいけないし、研究室プロジェクト本気出す。千春が自分場所を見つけるのは嬉しいよ」

 その夜初めて、私は兄の背中ではなく、正面から兄の眼を見た。そこには幼い日には見えなかった迷いと覚悟が交差していた。布団に潜り込み、細いロフトの梁越しに聞こえる兄の寝息を聞きながら、私は気づく。この人を一人の男性として愛してしまった気持ちは消えないけれど、同時に私は自分人生ハンドルを握らなければならない、と。

第十章 私の日々、兄の日々

 秋学期、私は文学研究会に入り、週末は古書店を巡るバイトを始めた。分厚い全集を運ぶたび腕が悲鳴を上げるけれど、店主の「助かったよ」の一言が嬉しかった。サークルでは同級生の新と意気投合し、文芸誌編集を任される。帰宅が深夜になり、狭い部屋に残る兄のブラックコーヒー香りが、自分の知らない兄の時間想像させた。

 一方兄はロボット制御研究室に配属され、週末は企業コンテストの試作機に没頭。リビングには配線だらけの基板、冷蔵庫には徹夜明けのエナジードリンク。顔を合わせれば「今日ギアが思った角度で回らなくてさ」「文芸誌特集、締切伸びそう」と、互いの話を交わし、笑い、すれ違う。寂しさは濃淡を変えながら残るが、どこか甘やかな痛みだった。

第十一章 再定義される「好き」

 二月、文学研究会合宿で雪深い山荘へ向かうバスの車窓に、私は兄の面影を探していなかった。かわりに隣席の新が差し出したホットココアの湯気を見て、「あ、兄と同じ匂い」とふと笑えて驚く。夜、薪ストーブの前で原稿をチェックしながら、新が真顔で言った。「千春、誰かに遠慮してない? 本当に好きなものを選びなよ」。

 帰路、携帯に兄から風邪ひいてないか?」とメッセージ。私は画面を見つめ、初めて返事を後回しにした。雪解け水のせせらぎのように、私の中の「お兄ちゃん大好き」が形を変え始めていた。

第十二章 卒業式プロポーズ——二つの告白

 春、兄の卒業式体育館ステージガウンを揺らす兄の背を見つめながら私は悟る。かつて追いかけた背中は、今や尊敬すべき一個の人間輪郭をまとっている。記念写真を撮る流れで、沙羅先輩が兄の腕にそっと手を添えた瞬間、胸に尖った痛みは走ったが、私は自然と微笑めた。

 式後、学内並木道で兄に呼び止められた。「千春、就職決まった。都内ロボットベンチャー。……それと、沙羅先輩に告白された」。兄の声が少し震えた。「答えは保留したけど、たぶん——」。私は風に舞う花びらを掴み、そっと指先で千切った。「お兄ちゃん、おめでとう。幸せになって」。驚く兄に背を向け、歩き出す足は震えたが、止まらなかった。

 一方私も、新から卒業まであと一年、俺と付き合わないか」と真剣に告げられた。夕焼けに染まるログハウスカフェで、私は一拍置き、首を縦に振る。ただし「まだ兄のことを特別に思っている自分がいる」と正直に打ち明けた。新は少し考え、「それを含めて、千春だ」と笑い、手を差し伸べた。

十三章 最後の夜——ワンルーム解散

 兄の引っ越し前夜、段ボールが積み上がった部屋でカップ麺を啜る。蛍光灯の明かりが段ボールの影を濃くし、狭いはずの部屋が異様に広く感じられた。「千春、この一年、一緒にいてくれてありがとう」。兄の言葉に私は笑い、「私こそ」と返す。

 夜半、ロフトに上がる梯子を見上げながら、私はそっと尋ねた。「お兄ちゃん、今でも私のこと、守りたいって思う?」。兄は真っ直ぐな目で「妹を守るのは当たり前だろ。でも千春が前に進むのを邪魔したくない。だから、守るってより、応援するかな」。私は梯子を一段上り、振り返り、にこりと笑う。「なら私は、あなたの一番のファンでい続ける。世界一のね」。

第十四章 分岐する二つの線路

 四月。兄は都内シェアハウスに移り、私はキャンパス近くの女性専用アパートへ。ガランとした新居の机に、文学誌の校正紙と、新からもらった栞付きの詩集を並べる。窓を開けると桜吹雪と同時に、遠くで電車の発車ベルが聞こえた。その音に、兄が乗った始発を想像しながらも、今の私は畏れより期待で胸が膨らむ。

 一方兄は新入社員研修に追われ、深夜に帰宅しては泥のように眠る毎日。それでも週末、動画通話を繋ぐと「ロボットアーム、ようやく規格通った!」と少年のように嬉しそうで、画面越しにハイタッチする私たちは、確かに兄妹であり友であった。

第十五章 小さな背中を押す掌

 夏、私はゼミ論集で最優秀賞を受け、教授海外学会への参加を勧められた。喜びと同時に襲ったのは、兄から離れて飛行機に乗るという恐怖だった。夜、通話でその迷いを口にすると、兄は一瞬驚き、そして静かに笑った。

「千春、飛行機の中でも俺のLINEは届くさ。大丈夫、怖くなったらメッセージして。……でもまずは自分が見たい景色を見てこい」

 受話口から聞こえる兄の声に、幼い頃のヒーロー面影と、同じ高さで語りかける同志の温度が重なる。私は涙ぐみながら、「行ってくるね」と告げた。

第十六章 旋回する眼差し——空の果てで

 ヘルシンキ行きの機内、私は窓外の雲海を見下ろし、兄の存在地球の裏側まで伸びる糸のように感じた。学会の壇上で英語発表を終えた夜、フィンランドの森を背にした会場ロビーで新が「よくやった」と抱き寄せる。その温もりの中で、私はようやく己の恋心が兄とは別の場所に芽吹いていることを自覚する。ロビーの片隅で兄にビデオ通話を繋げば、薄暗い日本の夜明けの部屋で、兄が寝癖のまま「誇らしいぞ」と親指を立ててくれた。

第十七章 再会、そして告白

 帰国翌日、私は兄のシェアハウスを訪れた。駅前桜並木はすっかり青葉に変わり、照り返すアスファルト匂いが夏の到来を告げる。兄の部屋に入ると、壁いっぱいに貼られたロボットアームの設計図が、昼下がりの光を浴びて銀色に反射していた。

「千春、どうだった?」という声に、私はスーツケースを置き、深呼吸。「お兄ちゃん、私ね——好きな人ができた」。一瞬、兄の眉が僅かに上がる。「そっか」と短く呟き、柔らかく笑う兄。「で、その人は俺に挨拶しに来るのかな?」。私は肩を竦め、「そのうちね」と笑い返す。手土産フィンランドクッキーテーブルに置き、二人で半分こした甘い味は、初めて兄と分かち合えた「恋の報告」の味だった。

第十八章 エピローグ——それでも「大好き」

 私の卒業式。袴姿の私は、門前で兄と写真を撮った。兄は背広の胸ポケットに小さなチューリップの飾りを挿し、「社会人二年目、少しは板についてきたかな」と照れ笑い。カメラフラッシュを受けた瞬間、私はふと思う。——この人がいなければ、私は空を飛ぶ翼を持てなかった。

 式後のパーティー会場で、新と兄が固い握手を交わす。私の恋人と、かつて世界のすべてだった人。その光景に胸が温かく満たされる。パーティーが終わり、夜風に揺れる街路樹の下で、私は兄に改めて向き合う。

「お兄ちゃん、大好き。だけどそれは、私が私であるための、永遠合言葉

 兄は優しく頷き、子どもの頃と同じ仕草で私の頭をくしゃりと撫でた。私はその手を振りほどかず、ただ目を閉じて春の匂いを胸いっぱいに吸い込む。そうして再び目を開けたとき私たちは同じ高さで未来を見ていた。

——終わり——

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2025-03-25

かに主人公ガンダムは嫌だよね

学校クラスメートから

「こいつ女のアニメなんか見てる~」

「うわ、女キャラの乗ってるガンダムじゃん」

とかからかわれちゃうよね。

あいう奴らって先生とかが何言っても言うこと聞かないし厄介だよね。

でも彼らは人一倍そういうのが好きで、本当はマチュシコしたいんだけど、そういう気持ちを認めるのが嫌で隠してるんだよ。

そしてばれるのが嫌で君にそういうことを言ってくるんだ。だから、そういうことを言われたら、思いっきり殴ってやって「女がガンダムに乗って何が悪い!」って言ってやると良いよ

Permalink |記事への反応(2) | 09:58

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2025-03-14

バンドエイドコレクター

 彼女は、絆創膏バンドエイド)を集めるのが好きだった。

 最初は、可愛らしいキャラクターが描かれたものを集めていただけだった。けれども、次第に色や形、素材にこだわるようになり、海外のもの限定デザインのものまで収集するようになった。それを綺麗に箱に並べては、うっとりと眺めるのが日課だった。

 しかし、それだけでは満足できなくなった彼女は、ある日「本物の傷に貼られたバンドエイド」を集めることに興味を持つようになった。

 それは、彼女にとって特別意味を持つものだった。人々の傷を覆い、痛みを和らげる存在。けれども、それが剥がされた瞬間、傷は再び空気に晒され、痛みが蘇る。バンドエイドは、一時的に人を救うが、決して傷を消してはくれない。彼女は、その儚さに魅了されたのだった。

 最初自分の傷に貼ったバンドエイドを集めた。紙で指を切った時、転んで膝を擦りむいた時。それをそっと剥がし、密封して保存するようになった。しかし、それだけでは足りなかった。

「他の人の傷跡が残るバンドエイドも欲しい」

 そう思い始めた彼女は、友人たちにさりげなく頼んだ。

「ねえ、そのバンドエイド、取ったらちょうだい」

 最初冗談だと思われ、笑われた。しかし、何度もお願いするうちに、好奇心を抱いた友人の一人が、彼女自分バンドエイドを渡してくれた。

 それは、小さな指の切り傷を覆っていた、普通肌色バンドエイドだった。しかし、端にわずかに乾いた血が滲んでいて、剥がされたばかりのそれは、温もりを持っていた。彼女はそれを震える手で受け取り、まるで宝石でも手に入れたかのように丁寧に包装し、コレクションの箱に収めた。

 それから彼女収集エスカレートしていった。

 友人だけでなく、クラスメートバイト仲間、果ては通りすがりの人にまで「もし傷を負ったら、そのバンドエイドを私にちょうだい」とお願いするようになった。最初不審がられたが、彼女必死さに根負けし、数人は渡してくれた。彼女はそのたびに感謝し、嬉しそうに受け取った。

 だが、それだけでは満足できなくなっていった。

 人の傷が自然にできるのを待つのは、あまりにも時間がかかる。彼女は、ほんの小さなきっかけで人が傷を負うことを学び始めた。

 例えば、何気ないふりをして紙を渡す時、相手が指を切るような角度で渡す。歩いている時に少し強めに肩をぶつける。そうやって、ささやかな傷を生み出し、それを手に入れる機会を作り出した。

 しかし、それでも足りなかった。

もっとたくさんのバンドエイドが欲しい」

 そう思い始めた彼女は、ついに自分で傷をつけるようになった。

 最初自傷だった。腕や足にカッターで浅く傷をつけ、そこにバンドエイドを貼る。痛みを感じながらも、それを剥がしコレクションに加える快感があった。しかし、それもやがて飽きてしまった。

他人の傷が欲しい」

 彼女は、もっと直接的な方法を取るようになった。わざと転ばせたり、少し強めに引っかいたり、気づかれないように針を突き立てたり。

「ごめんね、大丈夫?」

 そう言いながら差し出すのは、彼女が大切にしているバンドエイド

 相手は痛みに顔をしかめながら、それを受け取り、貼る。

 そして、数日後。

「もう治ったから剥がすね」

 そう言われると、彼女はにっこりと微笑み、手を差し出した。

「それ、私にちょうだい?」

 傷つける罪悪感よりも、それを手に入れる快楽が勝ってしまった。

 そんな彼女の異常さに、周囲は少しずつ気づき始めた。ある日、彼女クラスメートから厳しく問い詰められた。

「……お前、何かおかしいよ」

 彼女は笑って誤魔化そうとしたが、その時、ある生徒が言った。

「この前、お前にわざと爪で引っかかれたやつがいるって聞いたぞ」

 空気が張り詰めた。

 彼女の異常な行動が、ついに公になった瞬間だった。

 噂は一瞬で広がり、彼女孤立した。誰も近づかなくなり、誰も彼女バンドエイドを渡してくれなくなった。

 それでも、彼女は諦めなかった。

 最後に、彼女が選んだのは、自らの最大の傷だった。

 彼女は、腕に深い切り傷をつけ、そこに一番お気に入りバンドエイドを貼った。痛みは感じなかった。ただ、それを剥がす瞬間の快感想像し、震えた。

「これは、私の最高のコレクションになる」

 そう思いながら、彼女はそっとバンドエイド剥がした。

 しかし、その傷は、想像以上に深かった。

 血が溢れ、止まらなかった。

 彼女は、最後バンドエイドを握りしめながら、ぼんやりと思った。

「これは、バッドエンド……?」

 彼女の視界が、ゆっくりと暗くなっていった。

 そして、最後に残ったのは、血で染まったバンドエイドだけだった。

Permalink |記事への反応(1) | 11:41

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2025-02-18

anond:20250218022635

普通は上手くできんかったら先生なりクラスメートなりに教えてもらえるもんやで

Permalink |記事への反応(0) | 10:22

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2025-02-09

こっそりと大事友達に穴場を教えたのに、その人がその場所のことをみんなに言いふらしてたらショックだったよね

まだ小学生の低学年だった頃とかの話だけどね。

小さかった頃、人見知りがひどすぎてよくひとりで遊んでいた。

お昼の休み時間とか外で遊びなさい、

みたいなのがあったりしてさ。

そんなとき校庭とかをひとりでグルグルとひとりで歩いてたりしてた。

なんで、そんなことをしてたのか今となってはよくわからないんだけど。

みんなと遊べばいいじゃん。

そんなふうに今だったらそんな小さな子どもそばに居たら無頓着に言ってしまうかもしれない。

ひとりで校庭をグルグルと歩いていると思わぬ発見があったりする。

もちろん学校の中のことだから

たくさんの人が知っているんだけど、

低学年の子供とかにしたらものすごい発見だったりする。

ある日、そんな発見の中でも飛びきりのもの

ひとりだけお話ができる大事クラスメートにこっそりと教えた。

そしたら、その次の日のお昼休みにはたくさんのクラスメートがそこに集まっていた。

それを見て、ちょっとショックを受けてしまったのを覚えている。

そんな経験はいの子どもたちにもあるのかな。

いろんなことがとてもはやくひろまる社会だけど、

さな子どもたちの社会は昔のまんまなんだろうか。

Permalink |記事への反応(1) | 08:41

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2025-02-05

望まぬ子供ができるかもしれないから男女の強姦禁止するのはわかるけど

同性セックスまで同じ強さで裁くのはおかし

特に未成年セックスしても同性同士だったら子供なんか絶対にできないのに

中学生女子大人の男が孕ませてしま危険性とはぜんぜん違うんだぞ

同性愛者なんかマイノリティすぎて、同級生恋愛なんか難しいんだよ

クラスメートいくらでも恋愛できるノンケと違って、学年に同性愛者が一人だけなんてありがちなんだよ

そんなもんネット募集して年上とヤることでしか救われないんだって

子供のことを考えるなら子供の性欲を理解しろ

中高時代好きな人セックスできなかったら歪むんだよ

Permalink |記事への反応(1) | 23:56

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2025-01-22

パラショッパーズ先が見えすぎてつまら

仲間キャラ考察しまーす

主人公クラスメートたまたま参戦する。弱い)

相場師瀬取りポイント稼いでる。戦うのは嫌いだか実は強い)

能力剥奪された男(元々は天然の能力者だったが運営に奪われた。別に強くはない)

ギャンプル中毒ワンチャンで変な能力を買っては外しまくり常にポイント欠。たまたま安値で買った能力で勝つ)

・天然能力持ち+裏切り者(パラショッパーズと契約しないで参戦している。id裏切り者の者で偽装している。なぜそんなことをするのだろうか?)

Permalink |記事への反応(0) | 22:44

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おもしれー喪女モテ男のゆかいな話

自分喪女喪女出身オタク女。現在27歳で既婚。(配偶者も救いようのないオタクである

自分のことを少し話すと、中高一貫校出身で、学生時代携帯死ぬほどラバストをつけて痛いオタクアピールをしていた。

大学オタクが高じてFランサブカル学部に進学したキモオタである

こんなにキモくてもいじめられなかったのは絵が多少描けてクラスの出し物の役に立ったことと、

偏差値60↑で勉強だけようやる陰キャオタクも多かったこと、

オドオドするよりイキリたい痛いタイプだったため口が回ったかクラスメートとはすぐ打ち解けたことだと思う。

あと2010年代は多少オタクへの風当たりが微風になりかけていたこともあると思う。

放課後、その辺にいる奴らで身の回りのことやクラス人間関係から哲学っぽいことまで喋りまくることが好きだった。

当時、まあまあよく喋るメンツの中に田中仮名)がいた。

どっかの欧米クォーターだとかで「細身のイケメン」ともてはやされ、事実モテていた男だ。

しかしもっぱら後輩にばかりモテ散らかしていて、ネチネチとした陰キャ親和性のあるビミョーな性格を知る同学年にはあまりモテなかった。

私も「田中は細マッチョっぽいし、顔が整ってるからコイツに告られたら嬉しい子が多いだろう」とは思っていたが、

その時の私は同じクラス折木奉太郎みたいな男に中高6年間ゾッコンだった。(のちにコイツにヤリ捨てられるがそれはまた別の話。)




あれからおよそ10年が経ち、何度か田中含めた数人で同窓飲み会を開いてきた。

毎回、田中から修学旅行の時、増田ツーショットが撮りたかったのに断られたことが脳裏に焼きついている。」

という話をされる。

最初は(急にこんな話をして何のつもりだ?)(あわよくば、と思われている?)と怪しんで、

当たり障りない返事をしてごまかし、次の話題に行っていた。

時は経ち、私は別の場所出会ったオタク結婚することになった。

一年半ぶりの結婚後初の同窓飲み会では、田中は付き合っては別れてを繰り返し、マチアプの王と化していた。

そして今回も田中から修学旅行の時、増田ツーショットが撮りたかったのに断られたことが脳裏に焼きついている。」という話をされた。

今回は意を決して突っ込んで聞いてみると、

「当時、増田のことを良いと思っていた。」

「今は増田結婚してるし、俺もマチアプの王だし、NTRするつもりなんて一切ないが、あの経験だけは忘れられない。」と言われた。

全く想定外の話だった。驚いた。

横で聞いてる仲間は「あー、そうだったねー」と言った風で、少しも驚いていない。

解説する必要もないと思うが自分容姿は最悪で、クラスモテ親友A子と歩いていたら

A子狙いの男子たちから存在無視られ、もみくちゃにされた経験がある。)


田中ナルシストで、確かに本人も自分をかっこいいと思っている節がある。

前回会った時は、帰路の電車の中で、反対側の窓に写る自分を常に見ながら、かっこいい角度を保って私と話していた。こっちなんて全然見ねえ。

そんな田中の言ったことを思い返して、ふと気付いた。

(これは、おもしれー女パターンだ!!私は、おもしれー女として田中記憶に留まり続けている!!)

そうなのだ

私はキモオタクで、当時なんて親の命令でおかっぱ寄りのベリーショートヘアだった。

そんな私なんて絶対言い寄れば落とせるはずなのに、運悪く(?)折木奉太郎みたいな男に熱を上げていたせいで、田中ことなんて眼中になかった。

その「満たされなかった」経験が、田中にとって今でも尾を引いている可能性がある。

私はオタクだし、同じ濃度で話ができて可愛い夫が好きなので、

田中のことはどう転んでも好きにはならないだろうが(たとえ過去に戻れたとしてもだ。)、

喪女でもこうして誰かの脳裏に焼きついて離れない、強い記憶になることができるんだなと知った。

当時オタクキャラをやってクラスに溶け込み、女子男子からも笑いをとって居場所を作っても、心のどこかで感じていた、

「周りの子は付き合ったり立派に恋愛してるのに、自分は誰からも異性として見られないんだなあ」と泣いたあの日が少しだけ浮かばれるなと思った。

Permalink |記事への反応(6) | 16:25

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