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はてなキーワード:ギャングとは

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2025-12-13

anond:20251213180146

日本アニメ麻薬対策として機能してて、海外ギャングの目の敵になってる話を思い出した。

Permalink |記事への反応(0) | 18:04

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デザインパターンスタンド能力みたいな設定で、

能力は4人のギャングによって作られたんですよ、

ぼくの能力ファクトリメソッド…😟

(背後に工場みたいな人型が浮かび上がる

Permalink |記事への反応(0) | 12:36

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2025-12-01

映画サイレントナイトを見た

アップデートって大事なんだよなぁと思わされた映画。37点。

あ、もろちんポリコレ的な意味ではないです。

 

最近はもうすっかり枯れた感のあるジョン・ウー監督と、なんかうまくいかない映画にばかり出ているジョエル・キナマン主演のアクション映画。今回は全編、登場人物セリフがない構成となっているのがウリ。ラジオの音声とかはあるんだけど、たぶん登場人物は一回も喋ってなかったんじゃないかな。

 

話としてはギャング同士の抗争の流れ弾で息子(チンコじゃないほう)を喪ったキナマンは怒り心頭ギャングの車を追いかけ鉄パイプで襲撃をかけるも反撃にあい喉を撃ち抜かれてしまう。声帯を失うも一命をとりとめたキナマンは妻の心配をよそに1年後の復讐に向けて身体技術を鍛えはじめ、頑張って復讐する。

 

ジョン・ウー映画なので100回くらいスローモーションがある。もちろんアクションのすごさを演出する部分もあるんだけど、そこスローにする意味is 何?ってなって笑っちゃうところすらある。

キナマン声帯を潰されて(喉を正面から打たれたら脊椎が損傷すると思うのですがそれは……)声が出ないはいいんだけど、他の人物は声が出るはずなのに何も喋らないのはよくわからない。一回、特に何の意味もなく黒い鳥が夫婦の家の外に飛んできて、カメラがそれにフォーカスし窓の中で妻が何か言っているが聞こえなくなり、それが終わるとまたカメラが家の中に戻るという、台詞なし映画というメタな設定にの奉仕しているシーンがあって笑ってしまった。

一般人キナマン戦闘能力は皆無で復讐を決めてからYoutube射撃場、クソ広い倉庫で格闘射撃運転練習を繰り返して復讐鬼として成長していくのが面白みと思う人もいるだろうけど、これって狼の死刑宣告でもやったし、デス・ウィッシュでもやったしなぁと思ってしまった。

後は今更ジョン・ウー映画で言ってもなぁと思うのは、身体性の低さ。復讐の前日にキナマンギャングの金庫番の家に乗り込むんだけど、そこでナイフを太ももに絵の部分までぶっ刺されてしまう。なんかこれが生きてくるのかなぁと思ったら、翌日、そこには生き生きと走り回るキナマンの姿が(世界まる見え感)。う~ん。もうそういう時代じゃないよなぁ。

中古安値で買ったキナマンカーもいろいろ改造してる描写はあるけど頑丈すぎるし2025年に見る映画としては「古すぎる」感じはスゴイしたかな。

 

アクション自体2000年代テイストを残しつつも「ガチ」感がよくて。特にカーチェイスシーンでのアルミでできてるのかな?みたいな車のクラッシュめっちゃよかった。でも実車を用意してやったらしいので車って全然頑丈じゃないんだなぁと思わされた。

痛みを感じる格闘やバカみたいに撃ちまくる射撃もすごい頑張ってる感があった。ただ、そこもやっぱりレイドとかシャドーブナイトみたいな香港リスペクトインドネシア映画がやったことのもはや二番煎じ感があって正直、キツかったかな。

あとジョン・ウー印の二丁拳銃パート唐突に出てくるんだけど、それがキナマンじゃなかったので「いや、お前がやるんかい」と爆笑してしまった。あそこ、ギャグで入れてるんだとしたらジョン・ウーギャグセン高いと思う。

 

息子を亡くしたのはキナマンも妻も一緒なのにキナマンは妻を置き去りにして一人で復讐に突き進み連絡も無視するようになり、どんどん夫婦関係は冷え込んでいきついに妻は出て行く。この女必要だったかなぁと思うくらい存在感がないのが気になった。

仮に子供の死を受け入れた人間とそうでない人間の対比を描くのであれば、最終的にキナマン子供の死とか関係なくギャングを殺すことが楽しくなっちゃってるみたいな感じにしてもよかったと思うけど、それは狼の死刑宣告すぎるか。

 

つまるところ「喋らない」「アクション」が前面に合ってそのコネクションが弱いので映画としては結構退屈だなと思ってしまいました。ただ、やっぱりキナマンはい役者だし2000年代初頭っぽいアクションはいっぱい見られるので、あんま期待しないでサブスクとかで見るにはちょうどいい映画だと思いました。

Permalink |記事への反応(0) | 09:15

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2025-11-30

anond:20251130083240

スウェーデンは「無制限の寛容」から「厳格で選択的な受け入れ」へシフトしてる。目的シンプル移民の質を上げて、社会負担を減らし、経済を回す。治安悪化ギャング犯罪増加)や統合失敗(失業率の高さ)がトリガーだけど、完全に移民を止めるんじゃなく、「欲しい人だけ入れる」モデルに変えたいんだよ。結局移民を受け入れることには変わりはない。

Permalink |記事への反応(1) | 08:46

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2025-11-22

映画ランボーラスト・ブラッドを見た

映画単体としてはいい出来とはとても言えないがランボー映画の最終作としては嫌いになれない。

59点。

 

この作品がどんな作品かを、めっちゃ簡単に言っちゃうならランボー怒りの96時間、もしくはイコランボー96時間イコライザーランボーでやってみました、という映画

悪い所はこの2作をランボーでやったことで起きてるし、いい所はこの2作をランボーでやったところで起きてる。

この2作、てかこれ系の作品は元特殊部隊員が大事存在を害されてその敵をせん滅する話なので、その元特殊部隊員をランボーに置き換えるというアイデアはありだと思うし、むしろ普通作品では「なんかしゅごいやつだったらしい」くらいのエッセンスとして描かれる特殊部隊時代の話がランボーでは4作かけて積み重ねている分、有利ですらある。

しかし。

 

まず悪いところ。

他の主人公たちが恐らく諜報系の特殊部隊員であり過去コネクションを強く持っているのに対して、ランボーはおそらく前線で戦う兵士系の特殊部隊員であり仲間は全滅し頼れるトラウトマンも死んでしまった孤独戦士であること。

その結果、頼れる諜報仲間がいないからヒント出す以外に何の意味もない女ジャーナリストを出さなきゃいけなかった。こいつの存在ホンマノイズ。100人92人くらいこいついらんなぁ~って思ったはず。

そして「ランボー」をやる必要があるということが無意味しか見えない展開を生んでいるのもめっちゃマイナス

誰もがハァ?って思ったランボーノコノコ、無策でギャングシマに乗り込んでいってボコボコにされてほっぺ切られる展開。これ、普通に考えたら絶対にありえない展開だけど、これって2のオマージュなのは明らかじゃん。敵地に乗り込んでいって捕まってほっぺ切られる。このことで平和ボケしたパパランボーは「ランボー」に戻る。

ということを表しているんだろうなぁと思うんだけどもっとうまいことできんかったか

ここまでボケてるようには見えなかったからさすがに違和感過ごすぎてやりたいことを素直に受け入れられないレベル

 

次、いいところ。

この作品ランボーだってところ。

ランボーは旧友の孫のガブリエラを娘のようにかわいがってたんだけど、その父親クズ中のクズで会いたがるガブに対して「人は変わらない」と言う。「おじさんは変わった」というガブに対して「蓋をしているだけだ」と答え、上で書いたように2の儀式を経て「蓋が開き」「変わっていないこと」を示す。

「人は変わらない」ってセリフも非常に凡なセリフだけど4作付き合ってきた身からすると「変われんかぁ……!」という気持ちになるよね。まぁ、今作のランボー、4の最後で返った牧場地下道を延々と掘ってて「カウンセリング行く?だいじょぶそ?」って感じなんだよね。この辺は重みが出てて結構よかった。

そして他の作品だとイコライザーホームセンターシークエンスをパク、拝借した?と言いたくなる最後地下道での決戦だけど、ランボーだと別の意味を持つ。見ればわかるけど、やってることってランボートラウマであるトコンそのもなんだよね。徹底したゲリラ戦。残虐ホームアローンも、愛するものを喪って1の前どころか、彼が抱える悪夢のものになってしまったランボーと考えると哀しすぎる。

そう考えると冒頭のシークエンス観光客?を鉄砲から救おうとするも3人中1人しか救えないシークエンスも「救う男」になりたいというランボーと「救えない男」でしかないランボーの両方を表しているように思えてよかった。じゃなきゃ普通に全員救える展開にしてもいいんだし。

でも5作やったスタローンの中でのランボー結論がこれかぁって寂しい気持ちもある。まぁ4でランボーを「殺す者」と定義してしまった以上、こうなるのは必然だったのかな。最終的にトラウマに飲み込まれ戦場に戻ってしまった男。

イコライザージョン・ウィックブライアン最後安息を手に入れたのに。

彼らには過去の仲間がいて、新しい友人もいる。ランボーには誰もいない。

「一人だけの軍隊」それがランボー本質だったという結論は哀しいながら美しい。

 

ただ、このへんの高評価ポイントも正直、そこまで考えて作ってるのか?っていうのがかなり疑問になるくらいには作品としてはガタガタ。とても褒められた出来じゃない。ただ、「FirstBloodから始まったランボーシリーズの最終作「Last Blood」として一定のケリをつけたことは評価したい。

後、敵のボス吹き替え武田真治だったんだけどヘタクソすぎてキレそうだった。プロを使えよハゲ

 

ランボーお疲れ様

なんか最後お馬さんに乗ってシェーンやってたけど、カムバックはするな。

Permalink |記事への反応(0) | 21:21

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2025-11-15

なぜ今の日本が良いか

日本すごいコンテンツも、日本クソコンテンツも、海外ヤバいコンテンツも、大体見て

色んな国と比較して思ったこ

21世紀日本は本当にたまたままれている

 

言語が均一である

規模の大きい国で、言語が均一っていうのが思ったより少ない

言語が均一だと教育文化面でかなりアドバンテージが有る

 

独自言語である

これマイナスだとずっと思ってきたけど

例えば日本母国語英語だと、他国からコンテンツがめちゃくちゃ入ってきて自国で育たなくなってしま

 

文化的に均一である

これも珍しいらしい

 

結果的に、コンテンツ文化が盛り上がる

均一な言語、均一な文化独自言語、これが1億人集まるとコンテンツ力が爆発する

なぜ他国コンテンツ力に強いところが思ったよりないのか?というのはここらへんがあるそうだ

 

薬物汚染が進んでいない、重火器汚染が進んでいない

・→ギャング蔓延っていない

両者が無いので他国のようにギャング蔓延らない

まあ昭和時代ヤクザ結構いたけど、アレでもまだいい方で

海外現在ギャングは当時のヤクザの比じゃない

また、薬物汚染が進んでいないため、若者の興味はコンテンツに向く

 

戦争がない、戦争から遠い、徴兵がない

本当にたまたまだけど、今はそうなっている

まあでもそもそも立地が良い

中国の脅威は確かにあるんだけど、たとえば中国10ヶ国に別れて戦争してたら状況は違っていたと思う(欧州みたいな感じ)

そもそも日本を攻める理由があまりない(大人しくしてるなら)

 

移民汚染が進んでいない

排外主義的だからか何故かイマイチからないけど、世界的に見てここまで移民が進んでいない先進国はない

おかげで面倒な問題が起きていない

 

・狂ったインフレ支配されていない

失われた30年のデフレに皆苦しんだわけだけど

海外の主要国(主要都市)の物価を見ると、インフレが上手くコントロールできてるところが少ない

一般人が住める場所じゃなくなっている

デフレがいいとは言わないが、結果的たまたま「まだ被害が少ない」状態になっている

 

・米が作れる

人類チートアイテム、米

米が作れるだけで人口が爆発する

 

日本人が住んでいる

他国でも多くの比地はまともなんだけど、たとえば下位10%の人間だけでくらべた場合かなりの差があるようだ

端的に言えばマナーが酷い

これもたまたまだとは思う、昭和時代日本でも下位10%のマナーは酷かっただろうけど、たまたまはい状態を保っている

日本すごい系のコメントでたまに見られるので、「自国でも同じようにしたいが、そのためにはまず日本人を輸入する必要がある」というような主張があるが、これは実際そうなんだと思う

自国にいる人を、均一な価値観にして、同じくらいのマナーや行動を促すというのは相当難しいらしい(なぜ日本ができてるのかは謎、教育?)

 

逆にもったいない部分

・平地が少なすぎる

もし倍あったら人口は2億人超えていたと思う、そしたらもう少し面白かったんじゃないかと思う

少子化恋愛ベタ

そもそも人が居なきゃしょうがない

まあこれからどうなるかは分からんけどね

 

所感

日本を褒めるネタが有るたびに違和感があった

「いやそんくらい他でも同じだろ?」って

それがただの無知だったということに最近気付いた

本当にたまたまだと思うけど、確かに条件が揃ってる国が少ない

大抵は立地が悪かったり、島じゃなかったり、歴史的民族が入り乱れてたり、自然恩恵が少なかったり

イギリスは似てるけど、島のくせに島っぽくない、大陸と近すぎるのかもしれない、あと移民入れすぎ

 

まり、こんな運が良い国で苦しんでる奴らって世界的に見ても最弱なんじゃないかな?

Permalink |記事への反応(0) | 08:13

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夫に今の仕事を辞めてほしい

夫は今の職場では社外の人と交渉する立場にある。

それは知ってはいたんだけど、コロナ禍で在宅勤務になったときにその様子を初めて知って死ぬほど驚愕した。

最初は、北野武主演の映画アウトレイジ」を大音量で流してるのかと本気で思ったくらいに凄絶な状況だった。

「なんだてめえ!」

「殺すぞお前!」

「てめえこそうるせえ殺すぞ!」

「なんだとてめえこ野郎!」

「てめえこそ何様だ死ねやコラ!」

こんな言葉応酬が、私が帰宅した昼過ぎから夜までぶっ通しで続いていた。

あとで本人に訊いたら、罵倒相手取引先、しか発注者らしい。

しかも夫が一方的に罵っているのではなく、相手も夫に負けず劣らずの怒鳴り声で何時間とやり返していた。

夫の若い部下はさすがに引いていたようだが、それに対して夫は「交渉とはすなわち命の取り合いだ。相手の心を完全に叩き潰し二度とこちらに反抗できないようにしなければこちらが殺される。相手には『はい』以外一字一句たりとも喋らせるな。自殺に追い込むつもりで全身全霊でやれ。もし本当に死んだら俺が金一封出してやる」と檄を飛ばしていた。

ちなみに夫も相手所属は一部上場企業で、さら相手方はテレビCMも出してるような大企業だ。

マジでこの仕事辞めてほしい。まともな人間のやることじゃない。あれはマフィアギャング世界だ。

Permalink |記事への反応(5) | 07:08

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2025-11-13

移民労働力としてしか見てない人たち、あれ普通に差別だと思う。

移民日本貧乏暮らしをするために来るわけじゃない。いい生活を求めて来るんだよ。

日テレビでスウェーデン移民ギャングが言ってたけど、ギャングになった理由は結局そこ。いい暮らしがしたいからって。そりゃそうだろ。

なのに日本じゃ、低賃金で働いてもらう前提で移民を語ってる。

言葉文化も違う場所で、ずっと貧しいまま過ごして満足する人なんていない。

現実には、何十年住んでも現地語を覚えない人もいてさ

そういう人たちは馴染めずに自分たちコミュニティを作って

やがてその中で新しい国を作り始める。

から移民を受け入れるなら、豊かに暮らせる仕組みを整えるのが前提なんだよ。

人手不足の穴埋め感覚で入れても、ヨーロッパで起きた格差暴力がそのまま再現されるだけ。

移民必要だと言うなら、同時にどうやって彼らが幸せに暮らせるかも語れ。

対策もないまま受け入れを叫ぶのは、結局差別再生産してるだけだ。

Permalink |記事への反応(2) | 15:42

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2025-11-11

スウェーデン移民政策の失敗

クレイジージャーニー見たけど

これ語る時に「日本も〜」っていうアホがやっぱり湧いてるのに違和感がある

スウェーデン移民200万人、そのうちギャングが6万人

日本って外国人350万人でしょ?ギャング6万人いるのか?って話で

 

じゃあ北欧日本で何が違うのか?

 

1.日本で薬物が蔓延していない

→ ビジネスが成り立たない

 

2.日本武器輸入できない

→ スウェーデンウクライナから陸続きで入ってきてるらしい

 

3.スウェーデン統合に失敗している

スウェーデン語ができない人が結構いるらしい、それを政策ゲットー化しやすい状況に置いちゃっている

日本日本語がほぼ必須

 

4.受け入れ量

スウェーデンは1.5%/年くらいのペースで受け入れていた

日本はいま0.3%/年

欧米の例を見ると、問題が大きくなり始めるのが1%/年を超えたくらい)

 

っていう違いがあるのに、それを無視して外国人を「排除」することで余計にギャングを生む土壌を作ってるって分かってないんかね

Permalink |記事への反応(1) | 17:19

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2025-10-31

anond:20251031094436

いやまったくその通り。

 

国際政治古典大家EHカーは「国際社会アナーキーである」との名言を残した。

国際法とは、違反を取り締まる警察がいないのだから実質的に法ではない。

まり国際社会には法がない。無法である

 

無法なりのルールで動いてる。ギャング蔓延るロアナプラ、あるいはそれこそヤンキー社会みたいなもんだな。

Permalink |記事への反応(1) | 09:48

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2025-10-30

映画スーパーマンを見た

エンターテイメントサービス精神旺盛のジェームズ・ガン映画だった。84点

 

この映画は失敗作といっていいと思う。

いろんな要素はあるけど根本は2つ。

1.現代スーパーマンを撮るということ

2.ジェームズ・ガンスーパーマンを撮るということ

 

1について。

この作品はおおよそ2つの強大な危機提示される。

1つめはボラビアという腐敗国家による小国への侵略

2つめは次元の裂け目によるメトロポリス崩壊

これら2つはレックス・ルーサーが糸を引いているのだが、映画内では特にコネクトしない。

この巨大な危機はそれぞれ別の主題があると考える。

1は「現代スーパーヒーローが本当に救うべきなのは誰なのか」という問いかけ。

2は「スーパーヒーロースーパーパワー世界危機を救う」というお約束

そしてこれらをうまくコネクトできていないことで、作中でこの大きな2つの主題を別々でこなす必要に迫られている上に、SNSでの攻撃陰謀論現代スーパーヒーローが考えるべきこと、移民問題現代映画で語るべきことをすべて盛り込んでいるので作品がめちゃくちゃ忙しくなっている。

 

2について。

ガンは露悪の作家であり、チームの、最低でもコンビ作家である

その特性スーパーマンと食い合わせがすごい悪い。スーパーマンは完全に善意の人だし、一人で戦う。

そこでガンはスーパー犬のクリプトジャスティスギャングを投入した。

おそらくクリプトだけならまだ大丈夫だっただろうけど、露悪でチームの作家であるガンのよさを一番引き出せるジャスティスギャングを出さないということはガン的に難しかったのだと思うのだが、その結果、彼らの見どころをちゃんたっぷりつくらないと行けなくなった。

実際彼らはめちゃくちゃ魅力的だ。ガイ・ガードナー下品バカだけどナイスガイだし、ホークガールイカれてるし、テリフィックは天才不憫で着てるジャケットに「FAIR PLAY」とデカデカと書かれているのもイカす。そして全員めちゃくちゃ強いくて格好いい。

だが、その結果、やっぱり映画がめちゃくちゃ忙しくなっている。

 

つの問題共通点は「作品がめちゃくちゃ忙しくなっている」ことだ。

特にこれは冒頭40分くらいに顕著で、

スーパーマンの来歴と敗北と氷の基地での復活

スーパーマンVSウルトラマンの初戦

スーパーマン侵略したボラビアを攻撃したことの是非

ケント日常

スーパーマン談義

ルーサーの氷の基地への侵略

・KAIJUとスーパーマンジャスティスギャングの対決

スーパーマンが大バッシングを浴びる

とこれだけで十分映画一本撮れるだろ!という内容がギュッとされている。

実際、トレーラーに出てくる「面白そう」なシーンはほぼここに全部入ってる。

その結果、全てのシーンにタメも余韻もなく「スーパーヒーロー映画RTA」のようになってしまっている。

エンタメ要素だけ見れば十分満足できるんだけど、サクサクすぎて印象に残らない。

コース料理食べに行ったら5分毎に次の料理が出てくる感じ。急ぎすぎィ!まだ子供が食べてるでしょうが

 

まぁ大バッシングからちょっとずつ話が落ち着いてきて最終的にはいテンポになるんだけど、この序盤は面白シーン連発のはずなのに全然アガらず、逆になんか盛り下がってしまった。

皆様ご存じ系ヒーローオリジンどうする問題を今回は「冒頭3分で全部ナレーションでやる」という力業解決しているのだけれど、それでも私たちは「今回のスーパーマンはどんな人なの?」ということはわかんないわけ。初戦でボコボコにされてそれをタコス屋のおっちゃん(後にキーマンになる)に助けられる展開がある。トレーラーでも印象的に扱われていたシーン。そこで、この人は前に助けた人なんだよと説明があるんだけど、そのシーン見たかったわ~説明だけじゃ感情移入できないわ~ってどうしてもなっちゃう。

登場人物を増やしていろんな設定を盛り込んで全部消化しようとした結果、どれも美味しいはずなのにちょっと食い足りない感じになってるのはスゴイもったいない。やっぱりジャスティスギャングは次回以降か、SVBのワンダーウーマンみたいに最終戦で助けに来るみたいな感じでよかったんじゃないかと思う。

後はトレーラーでも印象的に扱われていた少年スーパーマンの旗を掲げるシーン。あそこで初代スーパーマンテーマが流れて流石にエモすぎるだろ!となった結果、どうなるのかというところ。あそこはガンによる「世界スーパーマン一人に背負わせない」というポジティブメッセージとDCUの世界説明として完璧機能していると同時に、さすがにあのエモさでガン特有の「ズラし」をするのは違うんじゃないかという両面でモヤモヤした。

 

今作ではスーパーマンの真の使命として「地球で愚かな民を支配し、種付けしまくれ!」と両親が言っていたことが明らかになりこれによってスーパーマンバッシングされ収監されることになる。しかスーパーマンはそのことを知らず「自分は確かにエイリアン(移民)だが、この国で育ってこの国を愛している。誰からまれそいつがなにを言ってるかなんか関係ないんじゃないか」という移民バッシング批判とガンの命題である家族という呪いからの脱却」へのアンサーを出していて、これ自体はガンらしくてよかった。

SNSスーパーマン批判キャンペーンを展開しているのがガチおさるさんだというのもSNSディズニーを一度は追い出されたガンらしい皮肉が効いていてよい。

あと、やっぱクリプトね。スーパーマンレベルの力を持った犬なんだけど、マジで犬。しかバカな犬。かわいいバカ犬。クリプト見るためだけにこの映画見ていいまであるクリプトをこうしたのガン天才やと思うわ。

そしてレックス・ルーサーかいうめちゃくちゃ一般人天才増田やってそう(ヘイトスピーチ)。今作では基本的スーパーマンを圧倒する頭脳を見せるのに、ウルトラマン操作コマンド式にしたり、国を買い取って自分王国を作ろうとしてたり、ブロンドで乳がデカバカ女ばっかりと付き合ってるし、スーパーマンを憎むのは「あいつばっかりちやほやされてムカツク」という承認欲求から。そして最終的にクリプトボコボコにされて泣き出しちゃう。か、かわいいニコラス・ホルト天才やな。

ガン映画の一番の魅力である登場人物のすばらしさに関しては言うことなし。満点。 

GotGで見せたアクション面白さも健在だし、エンタメ映画として必要ものは高い水準で全部入ってる。

 

この映画は俺は失敗だと思ってるけど、面白映画を見たいなら絶対に見るべきだと思う。

なんか失敗扱いになっちゃったけど俺はDCEUも好きだったし、DCUも応援したい。今のところ全部面白いし。

今作はDCU最初映画ということでいろいろ無理やり詰め込んだ結果こうなっちゃったのかなとも思うし、今後しっかり腰を据えた映画がこのクオリティで作られていくことを期待したい。

Permalink |記事への反応(1) | 09:10

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2025-10-21

映画マイ・ボディガードを見た

流石の名作やな81点。

今ではすっかり大人なレディとなりイコライザー3で20年ぶりくらいにデンゼルとタッグを組んだダコタ・ファニングが「いつまで経っても男どもはみんなマイボディガードのことを聞きたがるのよね!」というくらいには印象的な作品

 

天才トニー・スコット特有のチャカチャカしたエフェクティブな画面構成は正直賛否があると思う。俺も久々に見てちょっと画面うるせぇなと思った。もちろんそれが効果的なシーンもあるんだが、常になんかチャカチャカしてるのあんまよくないな。

戦場トラウマボロボロのデンゼルがダコタのボディガードとして雇われ、最初はうざったく思ってるんだけど一緒に過ごすうちにだんだん心の安らぎを得られるようになったと思ったらダコタは誘拐されてしまい、ブチギレデンゼルは復讐の旅に出るのであった。

ウザカワダコタとデンゼルの触れ合いはめちゃくちゃほっこりするし、誘拐シーンの緊迫感は流石だし、その後のブチギレデンゼルの"やりすぎ"復讐譚は96時間にめちゃくちゃ影響与えてそうだなと思った。元特殊部隊員を怒らせたらマズいよ。こいつら加減を知らん。ケツに爆弾突っ込んで爆破するのはもうヴィランのやり口なんよ。

原作ではイタリア舞台だったのをメキシコに変えたことで社会の終わってる感がより強調されていてよい。ダコタとデンゼルがタッグを組んだイコライザー3の舞台イタリアだったのも逆に何かの縁かもしれん。ちなみに、メキシコでの警察官ギャングが組んだ誘拐事件は実際にけっこう発生しているらしい。終わってる。

原作話で行くと、原作ではダコタは誘拐後にレイプされて死体発見されるという凄惨な展開があるのだが、今作では「常識的に考えて死んだと思われる」とマイルド表現になっており、心の安らぎを死に求めていたデンゼルは、心の安らぎを与えてくれたダコタを救うために死ぬ、という美しい構図へとつながっている。

 

どうでもいいんだけど、白人主人公原作燃える男」を映画化した本作、同じく白人主人公の「ザ・シークレット・ハンター」をリメイクした「イコライザー」。これの主役を黒人のデンゼルが演じたことに対して反ポリコレの民はなーんにも言わないのダブステじゃな~い?と思わんでもない。

結局おもろいかどうかが大事なんよな。

そういう意味では本作もイコライザーも満点。主人公ブラックウォッシュされてることなんかみじんも気にならんくらい面白い

Permalink |記事への反応(0) | 12:01

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2025-10-18

anond:20251018180215

村山談話撤廃

もうなかったことになってるから。どうでもいいでしょ。

朝日TBSなどの反日局の放送免許剥奪

いまどき地上波テレビなんかみてるやつおらんやろ。そのうち自主的免許返納するでしょ。

共産党の完全非合法化

非合法化しなくても。

義務教育教科書に「大森ギャング事件」「日本共産党スパイ査問事件」「血のメーデー事件」「白鳥事件」「大須事件」「阪神教育事件」「練馬事件」「千葉サドル事件」「長野サドル事件」「秩父鉄道線路立ち入り事件」を載せればこと足りるでしょ。

Permalink |記事への反応(0) | 18:18

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2025-10-14

GASSEDUPの日本版ビジュアルひどすぎて笑う

オリジナル

https://en.wikipedia.org/wiki/Gassed_Up_%28film%29

日本版

https://screenonline.jp/_ct/17796085

 

ロンドンギャング=トレインスポッティングという安易

90年代00年代あたりに、ヒット映画が出ると全く関係のない映画勝手キービジュ寄せてパロディ映画みたいにして宣伝してた詐欺手法みたいなことまだやってんの

こんなんなんなら江口寿史より恥ずかしいよ...

Permalink |記事への反応(0) | 12:25

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2025-10-13

匿名でなければ決して言えないが・・・

老人が周りに怒鳴られながらも、無視して道路を車で逆走し続ける動画を見ると

妙に楽しい。ワクワクゾクゾクする。

おそらく、ゾンビギャングが暴れる映画ゲームを見るより

本物のリアル危機、という感じがしてドーパミンが出るのだろう。

生成AIでこういう動画がたくさん作られてほしい

Permalink |記事への反応(0) | 12:17

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2025-10-12

やっと移民の“その後”をちゃんと扱う番組が出てきた。

クレイジージャーニーで、労働力移民を受け入れた後のフィンランドスウェーデンを取り上げていた。

これが、お前ら移民賛成派に必要な縦の旅行だよ

結果は就業率2割。

まり、受け入れた目的だった「労働力の確保」ですら達成できていない。

それどころか、一部はギャング化して、犯罪暴力地域対立を生んでいる。

理想現実ギャップが、社会の中に亀裂を作っている。

この現実を見てなお、日本も同じ道を進むべきだと思う人がどれだけいるだろうか。

日本が抱える労働問題賃金の低さ、長時間労働文化放置したまま、

そこに移民を入れるというのは、まるで壊れた船に新しい乗客を乗せるようなものだ。

沈むのが早くなるだけだ。

それでも移民受け入れを進めたいという人たちは、

この先に何が起こるかを見てからも同じことが言えるのか。

移民を入れるというのは、きれいごとじゃない。

社会構造が変わり、治安も変わり、価値観もぶつかる。

その責任を取る覚悟があるのか。

それを指摘した人を、差別主義者とか排外主義者と叩いて終わりにするのは簡単だ。

でも現実に起きていることを直視せずに、理想だけを語るのはただの無責任だと思う。

移民を入れたらどうなるか、その答えはすでに北欧が示している。

この未来を望むなら、せめてその重さを自分の手で背負え。

それができないなら、軽々しく「多様性」なんて言葉を使うな。

Permalink |記事への反応(1) | 19:29

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2025-10-11

anond:20251011203212

ロボット南アフリカヨハネスブルグアパルトヘイトギャングの組み合わせが

日本コンテンツじゃちょっと思いつかないな

Permalink |記事への反応(1) | 20:44

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2025-10-07

anond:20251006210432

Wikipedia情報ハイパーハードボイルドグルメリポートの内容見ると、

コロンビアの元麻薬密売人だった。彼は仲間と、貧しい家で豆を煮て

ていうシーンは無さそうなんだよなー

一番近そうなヤツだと「ロサンゼルスで、メキシコギャングが、帰れぬ故郷飯」てのがあるけど、これが2017年10月放送

このとき30代後半だとすると、いま43、4くらいから47あたり。いわゆる本来意味の「初老」は過ぎてるねーw

Permalink |記事への反応(0) | 14:24

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2025-10-06

テレビ局で働いていた頃の思い出


一度、ここで書いてみたいと思ってた。初老が近いおじさんである

会社勤めとしてのディレクター業について執筆したい。辞めてから時間が経つけど、たまにあの頃の夢を見るのだ。

最近の夢だと……バラエティ番組の収録の時だった。当時は新入社員に毛が生えたくらいの若造の頃。

ナインティナインの2人がネタ合わせしてる横で、ADである自分が怒鳴られてる夢である。夢じゃなくて、本当にあったことなんだが。いい夢を見ることもあるけど数は少ない。

今はフリーランス映像ディレクターをやってる。仕事は順調……とは言い難い。仕事が少ない年もある。

でも、食いっぱぐれる心配はない。一応そういう実力がある。お金がなさ過ぎて餓死なんてことはない笑

から、もう時効かなと思って、昔の話を書こうと思った。大手テレビ局にいた頃の話だ。

え、なに。守秘義務エンタメ業界にそんなものはない。特定個人企業名前を出さない限りは、お見逃しの世界である。ええい、ままよ。ぶっちゃけてやろう。



1.テレビ局奴隷だった頃

小さい頃からテレビっ子だった。特にバラエティが好きで、将来は絶対あい面白系の仕事がしたいと思ってた。小学生中学生の頃は、お笑い芸人になりたかった。人をニコニコさせるのが好きで。ただまあ、才能がないのって、子どもながらに露骨にわかるんだよな。

勉強ができたか?と言われると、割とできる方だった。要領がいいというよりは、突き詰めて普通の人よりも勉強して高得点をとる感じだった。大学早稲田に進学した。今は亡き(?)社会科学部である( ;∀;)

就職活動の結果、テレビ局内定をもらえた時は本当に嬉しかった。人生ピークだったかもしれない。

入ってみたら想像とは違った。

配属されたのは、生ける伝説みたいなバラエティ番組制作部署だった。ここまではいい。配属希望は通ったのだから

自分ADとして入った。一般的ルートである。珍しい新卒だと、最初カメラマン大道具という珍しいパターンもあるにはある。

仕事だけど、最初は正直何やってるのかわからなかった。とにかく怒鳴られる。プロデューサーから、先輩ディレクターから出演者から下請け制作会社の人から、とにかく罵倒の嵐だった。なんというか、現場での動き方がわからなかった。学生時代イベント運営仕事をしておけばよかった。

正式じゃない企画会議デスク周りや喫煙所でやるような……)に呼ばれることがあっても、「面白くない」「もっと笑い取れるの考えろ」って言われ続ける。それこそ誰からも。

ある時は、夜中の3時まで明日の収録の準備で残っていた。実際、自分仕事はほぼなかった。担当ディレクターが帰れないだけであり、自分やほかのスタッフはそれに引きずられる格好だった。

それでも、「さあ帰ろうか」という雰囲気になったところで……

明日までにあれ用の新しい企画を出してこい。運がよかったら使ってやる」

とか普通に言われる。徹夜もある。週に2,3回、家に帰れたらラッキーだった。あの頃は若かったので、ああいう夜型の生活ができた。今は無理だ。眠気に勝てない。

職場の奥には簡易ベッドがあって、そこで寝るんだけど、寝てる間に先輩に……「寝てんじゃねえよ!」って蹴られることがあった。完全に嫌がらせ憂さ晴らしだった。人間、疲れるとこうなってしまう。

仕事ができる人でもそうだった。

疲労が極限に達すると、おそろしいくら残酷になる。ある時、先輩ディレクター女性AD現場の配置関係口喧嘩になっていた。今思えば、考えられないほど下らない理由だった。

その争いの現場はちょうど、小道具が置いてある狭い狭い空間だった。そこでひたすらに道具を指さしながら、喧嘩をしている。

その女性があまり文句を言ってるので、その先輩ディレクターは、何か重たい小道具ごみ箱みたいな?)を持ち上げると、彼女が出られないような位置にドカン!と置いたのだ。

「おい、さーや。おい、デブ自分でどけてみろ!!」

と、その男ディレクターは言った。

自分はただ、出入口のドアからそれを見て「かわいそうに」と思っていた。思うだけで、助けようという気力は湧かなかった。大学生の頃だったら、助け舟を出したに違いない。

案の定かわいそうに、円柱状の小道具が重過ぎて持ち上げられない女性ADのさーやちゃんは、そこらへんの絨毯みたいになってる小道具に突っ伏すと、わんわん泣きだした。

男性ディレクターは、そんな様子をさらからかっていた。これが、疲労人間の態度に及ぼす影響である。今でも気を付けるようにしてる。

あとは、ある料理番組の野外ロケだった。イケメンを多く輩出する芸能事務所の若手タレントがキャンプ場で料理に取り組んでいた。

皿洗いの最中に、先輩からこんな指導を受けたことがある。

バカ。使った皿は洗う必要ない。ズボンで拭いとけ!男やから、どうにかなるわ。イケメンなんやし。いいか増田。ばい菌だって、巡り巡ってまた口に入るんやから。それが世の中ってもんだよ」

何を言ってるか意味不明だった。先輩の人格が壊れていた可能性がある。

この撮影現場というのは、野外キャンプでの調理だった。イケメンタレントさんが食べた後の皿を……ちょうど水場がなかったので、そこらへんにあったエプロンでササっと拭いて、別のタレント用に再利用した場面である。実際、これくらいのことは日常茶飯事だった。

そのタレントさんは若かったけど、多才な挑戦で知られる人だった。普段は二人組で、もっと若かった時に、女の服を来てピンクレディー楽曲テレビ披露していた。

被害……いや、このあたりのことはさすがに書けないし、「書いていいよ♪」と言われても書かない。こればかりは矜持であるアナウンサーから照明、カメラマン、道具係、ADに至るまで、一応は元仲間である。そこまでするつもりはない。



2.新しい道に目覚めたキッカケ

30代になっても体調は悪かった。ご飯はいつもコンビニ弁当だ。風呂にも何日も入れないから、体から変な匂いがする。誰かに指摘されたら「焼肉を食べたんだ」ってごまかした。口内炎は治らないし、胃はずっとキリキリしてる。

身も心もボロボロだった。一応は、大卒総合職のはずだった。オフィスで働く人のはずだった。想像していたホワイトカラーとは違っていた。

さて。この頃の俺は、ディレクター(※特に演出のこと)になる年齢が近づいていた。正直いうと、実質的ディレクターだった。上の人がサボりがちであり、自分の方にディレクターが行うはずの仕事を振っていた。

この時代視聴率がすべて。それがルールだった。

から企画会議では、芸能人のどうでもいいスキャンダルをいじったり、誰かを笑いものにする企画が出てくる。芸人同士の暴力は基本であり、人権感覚など持ち合わせてなかった。あの頃の局全体は、マジでアホだったと思う。

なんで、あん会社で働いてたんだろう……と言うと、理由ひとつだ。「番組を作りたいから」である。ほんのちょっとでも自分の爪痕を世の中に残せたら、それはなんて素晴らしいことだろうと感じていた。

ただ、テレビを見る人の「ペルソナ」って……当時のテレビ業界人の認識においても、「低俗な内容が好きな人」だった。今だからぶっちゃけしまおう。皆そういう認識だった。

今でも同じだと思う。インターネットだと、「やらおん!」「はちな起稿」とか、youtubeだと「アシタノワダイ」「フェルミ漫画大学」とか、あとは暴露系が人気を博している。Xの低俗さはもはや基本。あれが人間本質の一部である

人の心を動かす作品を作りたかった。実録ドキュメンタリーとか、社会矛盾を突くようなドラマとか。そういうのが好きだった。特定作品だと、水上勉の『雁の寺』『海の牙』『火の笛』『土を喰う日々』が好きである

一度だけ、飲み会の場でそういう発言したことがある。「社会派作りたいな~」って。でも、そんなこと言おうもんなら、「何言ってんの?」「誰が見るんや!!」「うちでは作れない」って一蹴される。

自分らはテレビ局奴隷だった。視聴率という数字に魂を売った奴隷である視聴率のためなら、人権侵害も上等の集団。上の人達も同様。

そんな日々の中で、心を救ってくれた作品があった。

地獄のような日々が続いていた30代後半のある夜、たまたまテレビをつけた。とりあえず、家に帰ったらテレビを見る。同業他社作品を観て勉強するのだ。その時も軽い気持ちだった。

その作品は、テレビ東京でやってた『ハイパーハードボイルドグルメリポート』だった。

たことある人がいるかもしれないが、世界ヤバい地域に行って、マフィアとかギャングとか戦争難民とか、そういう人たちが何食べてるのかを映すドキュメンタリーだ。書籍作品で言うと『もの食う人びと』に近いものがある。

最初は「なんか変な番組やってるな」くらいに思ってた。でも、見始めたら目が離せなくなった。

あの時、画面に映ってたのは、コロンビアの元麻薬密売人だった。彼は仲間と、貧しい家で豆を煮て食べていた。その顔には、絶望疲労と、それでも生きようとする強い意志が混じり合ってた。

「これだ!」と思うと涙が止まらなかった。

俺が作りたかったのは、こういう作品だった。くだらない笑いじゃなくて、人間本質に迫るような、生々しくて、でも美しいもの

画面の彼は「食べることは生きることだ」って言ってた。当たり前の言葉だけど、すごく重く響いた。

自分達が毎日作ってる番組は、誰かを笑わせることはできても、誰かの魂を救うことはできない。誰かの心に深く残ることはできない。精神性がないバラエティ番組を作っている。

上っ面ばかりの、人間の心の表層を撫でるだけの、そういうコンテンツ自分が作りたかったのは、人間の心の底流(アンダーカレント)を刺激する番組だった。

テレビ局を辞めることを決意した。独り立ちの準備を重ねたうえ、約二年後に退職願を提出した。



3.貧乏になったのと未来

退職届を出した時のことを覚えてる。人事部長が「もったいない」と言ってた。俺の同期にも辞めた人が何人もいて、知る限りでは、みんな同じことを言われてた。

でも、いいやって思えた。命まで取られるわけじゃない。自分自身の命さえあれば、人の魂を救える作品づくりができるはずだ。

そんなこんなで、業界の伝手を辿って念願の独り立ちを果たした。いわゆるフリーランスである。ほかの会社に勤めるという選択肢はなかった。テレビ東京に不採用になったのもあるけど笑

最初は大変だった。フリーランスになったもの仕事は少ない。貯金は減っていく。実家からは「ちゃん仕事してるの?」って里帰りの度に聞かれた。昔の同僚からは、飲み会の時に「今何してんの?」と聞かれるけど、何とも答えにくかった。それでも答えたが。

初年度の年収は、フジテレビにいた頃の4分の1くらい。段々と家賃も払えなくなって、ボロのアパート引っ越した。都心に出るまでに電車で何十分もかかるような。

後悔はなかった。テレビ局に居た頃は毎日が「作らされてる」感覚だった。誰かの指示で、誰かの期待に応えるために、自分の心が望まないものを作り続けてた。

今は違う。自分が作りたいものを、自分の手で作ってる。CM企画仕事でも、ドキュメンタリー編集でも、放送作家に近い仕事でも、全部自分がやりたいことだ。

特に大きかったのは、サブスク動画配信サービスでの番組制作仕事だ。2025現在アマプラなどでは自社がお金を出してプロに作らせるのが一般的だが、当時は盛んではなかった。

ある時だった。飲み屋で知り合ったのがきっかけで、自分企画書を見てくれたプロデューサーが「面白い」と言ってくれた。それは、テレビ局では「視聴率が取れないから無理」と言われるような、いわゆる追放ものストーリーである社会の片隅に追いやられた人が底辺で足掻くお話だった。『モンテ・クリスト伯』みたいな。

その動画配信サービスプロデューサーは「視聴率はそこまで関係ない。ある種のペルソナ、ある種の人達にどれだけ深く届くかが大事」と言ってくれた。そういうわけで、自分が作りたいものを思う存分作ってやった。



4.人の幸せってこういうこと?

一週間のうち、最低でも数日は充実している。あの頃とは比べ物にならないほどの多幸感である

朝起きて会社に行くわけじゃない。スタジオに行くことは月に何度もあるけど。基本は自分の家で、自分のペースで仕事をする。疲れたら好きなだけ休める。

テレビ局にいた頃は、自分が何のために働いてるのか分からなかった。魂をすり減らしてる感覚だった。

今は違う。自分が作ったドラマを見て「感動した」とか「考えさせられた」とか「面白かった」とか、そういう感想をもらえるとマジで嬉しい。作品が誰かの心に届いてる。そう思うと、もっと頑張ろうって思える。

年収はまだ低い。テレビ局時代の約半分である結婚はできないかもしれない。

でも、幸せだ。あの頃の俺はイライラしてた。自分の好きなものを作れなくて、世の中にウケるものだけを追い求めて、消耗していた。自分自分でないみたいで。

あのグルメリポート番組感謝してる。そしてあの時、勇気を出してテレビ局を辞めた自分感謝してる。

不安しょうがなかったけど、あの頃の不幸だった自分いるから、足掻いていた頃の自分いるから、今があるんだと思える。ありがとう、あの頃の私。諦めないでくれてありがとう

もし、仕事に疲れてる人がいたら、自分の心を無視しないでほしい。本当にやりたいことは何だろう、って自分に問いかけてみてほしい。人生を変えるきっかけになるかもしれないから。

Permalink |記事への反応(26) | 21:04

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2025-10-02

多分まだ無い漫画

たぶん難しすぎるからまだ無い漫画

 

経営レベル漫画リストラ企業買収etc

ガチ政治家漫画

盆栽漫画

ガチギャング漫画

報道漫画

紛争地帯の諸々の漫画

 

あとは?

 

風俗嬢まわりも深いのは実はないのかもって思ったけど、知らんだけで女性向けで結構あるかも

エロテクニック解説漫画はないと思う、いや90年代ならあり得るな

Permalink |記事への反応(4) | 17:13

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2025-10-01

anond:20251001030832

でも体力あってコミュ力ある移民の中から犯罪者ポコポコ出てきてるじゃないですか~

目の前の人手不足移民で糊口を凌いでも最終的に治安の悪化および社会保障増大に繋がり国民との軋轢を生み社会の荒廃を招くことは欧州諸国証明してるじゃないですか~

増田は雑に100万人を切り捨てるような発言してるけどさ~その100万人の社会保障費が貴増田肩にしかかってくるわけでさ~

障害者雇用ならぬ長期離職者雇用枠を作って補助金出して企業インセンティブ与えてでもヒキニート雇わせて何とか場を作らないとさ~

ギャング化した移民ヒキニート100万人の社会保障費で国民ちゃんこなっちゃうじゃないですか~やだ~

Permalink |記事への反応(1) | 03:19

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2025-09-26

かいチンコ

こんなところで紹介していいのかわからないけれど、私の匿名ブログなど誰の目にも留まらないと思うので紹介したい。

〇〇〇〇、〇〇〇〇にて、〇〇さんの作品が展示・一部販売されている。(11月9日まで)

〇〇さんの作品で印象的なのは、大きなクソデカチンコだと思う。亀頭の黒色、カリの黒とピンクコントラスト。かなりシンプルデザインに落とし込まれているけれど、見る人は10人が10人クソデカチンコだ!と言いそうなデザインをしている。

実際、今回展示されているぬいぐるみたちは、展示スペースで群れたり、壁や天井を這ったりとその様はとても自由で、遠目に見ると本当にチンコの群れのように見える。

私はこの個展存在をX(旧Twitter)で知り、退勤後ふらふらの足でチンコに会いに行った。

かい写真で見たときは、ちょっとイモムシみたいで怖いかも…と思ったけど、全くそんなことはない。

本当にでかい男性器。サイズイメージとしては、IKEAサメぬいぐるみぐらい。チンコは大小いたけど、どっちもサメと同じくらい(IKEAサメにも大小ありますよね?)の大きさだった。

かい男性器って、男性器好き・男性器飼いにとってロマンだと思う。クソデカチンコなんて、時にポップコーンみたいないい匂いがするし、そのフワフワのカリに埋もれてみたらどんな気持ちかなって、絶対に一度は考えるはず。10年の付き合いになる我が家のクソデカチンコに、ほとんど関心を示してこなかった母ですらAI生成されたデカチンコに埋もれる画像を共有してきたくらいだから

〇〇さんのチンコは、流石に埋もれるほどの大きさはないけど、それでも中型犬くらいの大きさはある。

触ってもいいですよ、と書いてあったチンコの背を撫でる。 デカチンコだ。

軽く両手で挟んでみる。 デカチンコ!!!

そうして私は考える(ああ、うちの男性器もこれぐらいのデカさだったらいいのに!)

クソデカチンコが本当にこの大きさだったら…

フワフワで、いい匂いで、たぶん100年ほど生きて……

オラ!って噛まれた時に一撃で死ぬな……。

そう。我が家のクソデカチンコは家の誰よりも偉いのである。このおかしヒエラルキー人間が誰ひとり対抗できず、触ろうとするとめちゃくちゃにキレるのだ。

お世話になっている泌尿器科先生には「この子優しいよ〜、加減してくれてる」と言われたが、痛いものは痛い。あの鋭い鈴口でつねられると穴が開く時もあるんだから。手加減なんてない。

考えれば考えるだけおぞましく、ゆっくりと撫でていた手を離す。うん。やっぱり、デカいのはぬいぐるみで十分だ。うちのちまこいギャングは手のひらサイズから愛くるしいのだ………きっと。

それとも、身体デカさに比例して心にゆとりが生まれるのなら(チンコより犬、犬よりも馬の方がおだやかな男性の子が多い……気がする。例外はある)、デカチンコはもしかすると穏やかなのかもしれない。ジュポジュポとかも優しすぎるチンコ!っていうもんね。実物見たことないけど。

ということで私のデカチンコに対する熱は落ち着き、ガチャガチャ惨敗して帰路についた。

デカチンコに思いを馳せたい方、あとシンプルにクソデカチンコが好きな方は是非訪れてみてほしい。〇〇での個展は初らしい!嬉しい出会い

〇〇さんのインスタグラム投稿もとっても素敵で可愛いです。

anond:20250925215905

Permalink |記事への反応(0) | 08:02

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2025-09-25

かいインコ

こんなところで紹介していいのかわからないけれど、私の匿名ブログなど誰の目にも留まらないと思うので紹介したい。

現在大阪梅田ルクアイーレ4階Spiral Marketにて、川上和歌子さんの作品が展示・一部販売されている。(11月9日まで)

川上さんの作品で印象的なのは、大きなセキセイインコだと思う。頭の黄色、翼の黒と緑のコントラスト。かなりシンプルデザインに落とし込まれているけれど、見る人は10人が10セキセイインコだ!と言いそうなデザインをしている。

実際、今回展示されているぬいぐるみたちは、展示スペースで群れたり、壁や天井を這ったりとその様はとても自由で、遠目に見ると本当にインコの群れのように見える。

私はこの個展存在をX(旧Twitter)で知り、退勤後ふらふらの足でインコに会いに行った。

かい写真で見たときは、ちょっとイモムシみたいで怖いかも…と思ったけど、全くそんなことはない。

本当にでかい鳥。サイズイメージとしては、IKEAサメぬいぐるみぐらい。インコは大小いたけど、どっちもサメと同じくらい(IKEAサメにも大小ありますよね?)の大きさだった。

かい鳥って、鳥好き・鳥飼いにとってロマンだと思う。セキセイインコなんて、時にポップコーンみたいないい匂いがするし、そのフワフワの羽に埋もれてみたらどんな気持ちかなって、絶対に一度は考えるはず。10年の付き合いになる我が家セキセイインコに、ほとんど関心を示してこなかった母ですらAI生成されたデカインコに埋もれる画像を共有してきたくらいだから

川上さんのインコは、流石に埋もれるほどの大きさはないけど、それでも中型犬くらいの大きさはある。

触ってもいいですよ、と書いてあったインコの背を撫でる。 デカインコだ。

軽く両手で挟んでみる。 デカインコ!!!

そうして私は考える(ああ、うちの鳥もこれぐらいのデカさだったらいいのに!)

セキセイインコが本当にこの大きさだったら…

フワフワで、いい匂いで、たぶん100年ほど生きて……

オラ!って噛まれた時に一撃で死ぬな……。

そう。我が家セキセイインコは家の誰よりも偉いのである。このおかしヒエラルキー人間が誰ひとり対抗できず、触ろうとするとめちゃくちゃにキレるのだ。

お世話になっている獣医先生には「この子優しいよ〜、加減してくれてる」と言われたが、痛いものは痛い。あの鋭い嘴でつねられると穴が開く時もあるんだから。手加減なんてない。

考えれば考えるだけおぞましく、ゆっくりと撫でていた手を離す。うん。やっぱり、デカいのはぬいぐるみで十分だ。うちのちまこいギャングは手のひらサイズから愛くるしいのだ………きっと。

それとも、身体デカさに比例して心にゆとりが生まれるのなら(インコより犬、犬よりも馬の方がおだやかな性格の子が多い……気がする。例外はある)、デカインコはもしかすると穏やかなのかもしれない。カカポとかも優しすぎるインコ!っていうもんね。実物見たことないけど。

ということで私のデカインコに対する熱は落ち着き、ガチャガチャ惨敗して帰路についた。

デカインコに思いを馳せたい方、あとシンプルセキセイインコが好きな方は是非訪れてみてほしい。大阪での個展は初らしい!嬉しい出会い

川上さんのインスタグラム投稿もとっても素敵で可愛いです。

Permalink |記事への反応(2) | 21:59

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2025-09-18

anond:20250918191848

ギャングの抗争に思想関係無いんだから流石に違うくね

まあでも左右の活動家によるガチ抗争とか面白そうだよな

Permalink |記事への反応(0) | 20:45

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例の活動家哀悼の意を捧げたい

だがしかし米国人の反応が気味悪いので感想を整理して述べておく。

私は以前からこの活動家の主張を知っていたので「ああ、主張が強すぎてアンチに刺されたか」程度の感想しかない。それはヒップホップスターアンチに撃たれたのと同じような「有名人の死」と同じ印象だ。政府が「この人の主張は社会の秩序を乱すので逮捕拘束する」といった人権侵害と違って、今回の事件民間人同士の単純な刑事事件だと思う。暴力言論の自由を脅かす云々は関係ないだろう。なぜなら、既に述べた通りギャングの抗争の域を出ない単純な刑事事件からだ。

Permalink |記事への反応(1) | 19:18

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