
はてなキーワード:エントランスとは
昨日、飯田橋駅のカフェの店頭でスーツケースを引っ張った外国人(白人)の家族に話しかけられた。
白父「すmませn」
白父「please give me a second...」
白父「Sorry,not」
俺「Whydon’tyou speakJapanese inJapan⁇」
白父「Sorry but we are …」
俺「Shut up.Getouthere.Getout of this country.」
白母が白娘を抱き寄せて耳を塞ぐ。
白父「Sorry but…」
俺「Shut fuck up,alien.」
白父は笑顔で「Sorrybro」と言って子供を連れて足早に店を出て行った。
俺はこの日のために英語を学んだ。
2019年の秋、俺は気の迷いで突然海外旅行として1人でアメリカに行った。バーベキューレストランにて翻訳アプリとカタコトの英語でを注文しようとした。
結局スペアリブやプルドポークを注文することはできず、俺は店を後にした。
旅の帰り、成田空港のエントランスで日本語が話せない外国人に必死でカタコトの英語で道を説明する日本人の若者たちを見かけた。
若者たちは外国人に「sorry」と言いながら必死に説明していた。
おかしいだろ。
ここは日本なのに、なぜ日本人が外国人に英語が話せないことを謝るんだ。
アメリカでは英語で伝えようとしても下手なだけで笑われて追い出されたのに。
俺は大学は卒業していないし、仕事だって警備員と軽配送で食い繋いでる底辺だ。
最初に買った教材は中学生用の単語帳と文法の教科書、そしてネットで調べて知った英語耳と瞬間英作文という教材。
勉強して、オンライン英会話で話し、ドラマを見て、と仕事後も休日も勉強してきた。
正直、今でも有名大学に通ってるような人たちに比べたら難しい文章は読めないし、英語のレベルだって低いだろう。
それでも、カフェや電車や駅での外国人たちの会話や、テレビでインタビューに答えてるトランプの言ってることがわかるようになった。
そうして昨日、俺は6年前の雪辱を果たした。
お前らは客じゃない。
お前らは歓迎されていない。
お前らはよそ者だ。
そのことを実感させてやることができた。
俺は満足している。
悲しいことに、日本人はまだ多くの人たちが「外国人(特に白人)はおもてなししないといけないお客さん」という意識を持っていること。
白家族が出て行った後、店の中では店員にも客にも嫌な空気が流れていた。
大学生くらいの女の子二人がすぐに店を飛び出して白家族に俺より下手くそな英語で話しかけて手助けしていた。
6年前のテキサスでは、俺が店を出る時には笑い声が響いた。
俺を追いかけて助けてくれる人は誰もいなかった。
悔しい。
それでも俺は間違っていないはずだ。
初デートはサイゼリヤだ、割り勘が当然だ、フェミニズムがどうとか、男女平等がどうとかみたいなこと言ってるけど、あんたはとびきり可愛い女性と付き合いたくは、ないの?
だってさ、とびきり可愛い女性は当然他に狙ってるライバルがいるわけよ。そいつらを蹴落とさなきゃ第一候補になれないわけ。当たり前でしょ?野生動物だって似たような感じじゃん
あんたのことをチー牛とか言ってる連中はさ、あんたを下げて自分を上げて、狙いの女を落としたいわけよ。クッソくだらないとは思うけどさ、それが競争ってやつよ。誰が見ても綺麗で性格もスタイルも良くって実家が太くって仕事もバリバリで収入もしっかりある、みたいな女性を好きになったんなら、別に好きじゃなくても素敵だなとか、付き合ってみたいなとか、なんならヤリてえなって思ったんならさ、自分がその女性との距離を縮めるのと共に、周囲に飛び交うライバルをどんな手を使っても蹴り落さないと。そんな上物、一生に数回しか会えないんだからカッコつけてる場合じゃないんだよ。そこまで全て兼ね備えてなくたって、顔が可愛ければライバルの一人や二人いますよ。だから初回からきっちり金かけてこっち向かせるんだよ。なんならちょっと背伸びくらいするんだよ。さらに言えば付き合うことになった後だって、結婚してからだって、気は抜けないからね。「俺にはお前が一番だし、お前には俺が一番なんだぞ」 ってずっと示し続けないと横からかっさらわれますよ
それをさ、なんか知らんけど言うに事欠いて、そんな女性はダメだみたいな、なんなら女性のメンタリティはダメだ、最近の女性は図に乗ってるみたいなこと言ってるけど、あんたをそこまで貶めてきたのはぶっちゃけ同性だからね。異性責めてどうすんだ。意味分からん
偉そうなこといってるけど、俺だって別にモテやしないよ?ボーっと立ってたら女が向こうから来てくれたりしたことなんて一度もないよ?スクールカーストだって下層ですよ。でも何度も痛い目に会い、何度も失敗し、何度も死ぬほど恥ずかしい目にもあったし、何度も蹴り落されたけど、世界一可愛いと自分が思ってる子と付き合うことが何回かできたし、結果的に結婚も出来たよ。まぁただただ運がよかっただけだけど、でも 「今日、たまたま車で来てるから送ってこうか?途中、晩飯でも食う?」 みたいなこと言って、エントランス付近で待ち構えてるライバルどもを出し抜いたりは、何度もしたよ?当たり前じゃん、そういう女を狙ったんだから
異性関係を異性との1on1 だと思ってるみたいだけどさ、本当にいい相手を捕まえるならその前に同性とのバトルロイヤル勝たないとその段階まで行けないよ?
なのになんかよくわかんない理屈こねてさ、無戦の敗残兵めいた愚痴垂れ流してるからさ、しょーもねーなって思ったんだよね。
ま、そんだけだわ
カクヨムにて7月8日から公開・連載されている『成り上がり~炎上配信者だった俺が、最強の女神たちと世界をひっくり返す話~』についての感想や考察を書いています。
通称『なっくり』。
https://anond.hatelabo.jp/20250904223228
https://kakuyomu.jp/works/16818792436194059031/episodes/16818792436315513393
前回の『転落』では主人公の圭祐が専門学校中退をきっかけにレールを外れ、転落していく様が描かれていました。
これ自体は展開の無理や矛盾は少なく、完璧と言えないまでも、カクヨムの平均からすればまずまずの完成度と言えます。言いたいことはわかるし、これからの展開に期待を持てます。
とはいえ、第1話は作者が何度も修正をかけている部分でもあります。それでも所々に破綻が見えかけているのは、不安が募るところでもあります。
【取調室】
カクヨムの連載作品においては、各話の文字数はおおよそ2000字~4000字程度に収める事が多いのですが、第2話に関しては既に6000字を超えています。
正直こういう小見出しをつけるなら話数を分けてしまった方が読みやすいと思うのですが、そこはともかく……
蛍光灯の白い光が、古びた金属製の机と椅子、そして彼の顔を無機質に照らし出していた。徹夜の尋問で、彼の思考はすでに霧散寸前だった。乾いた唇はひび割れ、数日髭も剃っていない顔は、まるで廃人のようだった。
いきなり疲弊している圭祐。
しかし前回のどこを読んでも、圭祐がこんな扱いをされる理由はわかりません。
というか、前回は圭祐の一人称で書かれていましたが、今回は『圭祐は』とか『彼の』とかで三人称で書かれていますね。
やっていない。だが、証拠はすべて彼が犯人だと示していた。どうして。誰が。思考は霧散し、泥のように重い絶望だけが、彼の腹の底に澱のように溜まっていく。
圭祐の自認では『やってない』ことは確実のようです。
……修正前のバージョンの話では、圭祐の自宅のPCがアンチによるハッキングを受けていました。そしてPCが踏み台にされ、市役所に爆破予告をしたことで圭祐が疑われることになってます。
が、これらはもう削除された部分なので、作者にとっては不要な話だったのでしょう。
じゃあなんで捕まってるのか? どんな証拠があるのか? 読者はずっと置いてけぼりです。
ともかく圭祐は『やってない』認識なので、ここはじっと耐えるしかありません。そうするべきなのですが……
追い詰められた圭祐は、刑事をおちょくるような発言をしてしまいます。
どうも圭祐は、極度のストレス状態になると自暴自棄になって、言わなくていい事ややらなくていいことをやってしまう特性があるようです。
圭祐のこの特性は、この後の物語でも度々現れます。描写的にはここは圭祐の知性や洞察力をアピールしているようですが、それ以上に『空気読めない』感が出てしまっています。
物語的には、状況を動かしやすいので便利な『特性』とも言えるのですが……
そこへ突然、二人の人物が乱入してきます。一応ノックはしましたが、勝手に入ってきてしまっています。
年の頃は二十一歳くらいだろうか。シンプルなデザインでありながら、上質な仕立てのお嬢様ワンピース。プラチナブロンドの髪が、蛍光灯の光を吸い込んで、銀糸のように輝いている。その佇まいだけで、澱んだ取調室の空気が、まるで聖域のように浄化される錯覚を覚えた。その凛とした存在感は、この閉塞した空間に、一筋の清冽な風を吹き込んだようだった。
先に入ってきたスーツ姿の男より、その後ろの少女に注目し始める圭祐。
見た目だけでなんで21歳だと一桁目までわかるんだよという突っ込みは野暮でしょう。20歳以上を少女と呼んでいいかも、ちょっと意見が別れる所かも知れませんがここも置いておきます。
刑事が色めき立つ。だが、その声は、彼女たちの存在感に弾かれるように、空虚に響いた。別の刑事が少女の顔を見て、椅子から転げ落ちんばかりに目を見開く。
天神財閥を聞いて『GHQによる財閥解体がなされなかった架空の歴史か?』と解釈する人が出てきた問題の部分です。
とはいえこの『財閥』はほぼ『大企業』と読み替えても差支えないとは思います。天神玲奈の顔を見ただけで、ただの刑事すら怯んでしまっていますが。本当に財閥だったとしてもそんなことできないと思うので……
美少女は天神玲奈というそうです。天神が『てんじん』なのか『あまがみ』なのかはルビが無いのであいまいです。
天神玲奈と呼ばれた少女は、刑事たちの動揺など存在しないかのように、ただ冷たい視線で室内を見渡すと、まっすぐに圭佑を見据えた。その琥珀色の瞳は、感情を一切映さず、まるでガラス玉のようだった。
「この男、私が引き取ります」
琥珀色の瞳。プラチナブロンドの髪と合わせると、日本人離れした容姿のようです。こういうのはファンタジーでありますから、非現実的なモノも悪くは無いでしょう。
「不当な取り調べは即刻中止してください。証拠不十分なままの拘束は人権侵害にあたります。これ以上の異議は、我々天神法律事務所が正式に申し立てます」
そして名前からして天神財閥は法律事務所にも関わっている様子。暗黒メガコーポ。
刑事の口ぶりと圭祐の認識では『証拠は圭祐が犯人であることを示している』とのことでしたが、実際には証拠は不十分であり、圭祐の自白を無理矢理待っていた話であるようです。
そうなってるってんだからそうなんでしょう。知らんけど。
【偽りの日常】
圭祐は天神玲奈によって救い出されましたが、そのまま家に帰れるわけでもないようで。
目の前には、一台の黒塗りのセダン。その傍らに、石像のように佇む初老の男。完璧に仕立てられた燕尾服を身につけたその姿は、まるで絵画のようだった。
状況の変化に頭が追いついておらず、今だ混乱状態です。
彼女は慣れた手つきでロックを解除すると、圭佑に何も言わずに、その画面をこちらに向けた。画面に表示されていたのは、美しい彼女のアイコンと、その横に並ぶ、信じられない数字だった。
まあ。大企業のセレブというのなら、単にSNSアカウントがあるだけでもフォロワーは相当になるでしょう。そういう人なら普段の買い物や着てる服を投稿するだけで数千はバズるでしょうし。
圭祐では太刀打ちできない人気の差に、彼はすっかり委縮してしまいます。
弁護士が来てくれたんだから面倒を見てくれるんじゃ……とも思いかけますが、ここはまあパフォーマンスだと考えましょう。
実際圭祐の服は相当にボロボロでみじめな有様です。玲奈によれば、圭祐の実家に殺害予告をするアンチもいるようです。当然元の製氷工場でも噂は届いていて、居場所はありません。
……圭祐は何をしたのでしょうか? そんな大事になるほどの動画をどうして投稿してしまったのでしょうか? 結果だけが描写されていて、理由とか経緯は一切明かされていません。
会計前のパック寿司をその場で食べるくらいの迷惑行為をしていたのでしょうか? さっぱりわかりません。わかりませんが炎上しているし、炎上しても本物の人気者には遠く及ばないことは確かなようです。
問題のシーンです。
お嬢様で、明らかに人気者のセレブが。零細のゲーム実況動画投稿者でしかない圭祐に興味を抱き、あまつさ『ガチ恋』という俗っぽい言葉を使っています。
本来ガチ恋とは『芸能人や二次元のキャラクターに対し本当に恋をしてしまっている状態、またはそのような人を指すスラング』とされており、あまりにも熱心過ぎて他のファンや関係者に迷惑がかかりそうな人というネガティブな意味も含まれます。
ですか『なっくり』世界観においては、このガチ恋は『真実の愛』と同義です。移行ガチ恋という単語が出ても、戸惑わず『真実の愛』と読み替えていきましょう。
車が向かったのは、高級レストランではなく、どこにでもあるファミリーレストランだった。店内は、昼時を過ぎた時間帯で、家族連れの楽しそうな声が響いていた。その、あまりにも日常的な喧騒が、圭佑には酷く場違いに感じられた。
「ステーキです。一番大きいの」
圭祐に無用な緊張をさせないためか、玲奈は圭祐をファミレスに連れてきます。
そして圭祐が注文したのが『一番大きいステーキ』。
注文するにしてももう少し言い方あるだろとか、イマドキならタブレットで注文だろとか少々のツッコミがありますが、落ち着きましょう。取り調べを受けていたし、お腹が空いていたのでしょう。
「……あの弁護士、腕いいのか?」
「桐島のこと? 彼は天神が抱える中でも最高の駒よ。負けを知らない」
ここでようやく。ようやく。圭祐が『爆破予告犯』として取り調べを受けていたことが明かされます。おっそーい!
でも圭祐は『やってない』認識なので、自分から爆破予告の動画を投稿したとかそういう話ではないでしょう。じゃあなんなんだよお前マジで。というかシンプルにこれは修正前の部分の残骸にも見えます。
その時、店の入り口から、金髪ツインテールの制服少女が、弾けるような笑顔で駆け寄ってきた。天神莉愛。その明るさは、部屋の澱んだ空気を一瞬で吹き飛ばす。
そして現れるさらなる美少女。今度は制服姿であり、学生であるようです。
この莉愛に関しては作者のお気に入りらしく、XでもAI生成のイラストを掲載しています。
https://x.com/KyakerobyaSyamu/status/1951467840772653519
彼女も席に着くなり、姉と同じパフェを注文する。そして、圭佑の隣に座ると、キラキラした目でスマホの画面を見せてきた。
彼女もまた、百万フォロワーを超えるアカウントを圭佑に見せつけた。「Kくん大変だったね! でももう大丈夫!私たちがKくんの女神だもん!」
妹もまたパフェを注文し、そして自身の百万アカウントを圭祐に見せてきます。
ところでそのアカウントってYouTubeでしょうか? どっちかというとInstagramとかTikTokとかやってそうなものですが。
曲がりなりにも年上の圭祐に対し『Kくん』呼びで懐いてきます。
車が向かったのは、都心にあるシネマコンプレックスだった。エントランスに足を踏み入れるなり、女性スタッフが駆け寄り、深々と頭を下げた。
ファミレスを出て、天神姉妹と圭祐が次に向かったのは映画館でした。
そういう予定だったのか、スクリーンは貸し切りにしてあって、上映作品も天神姉妹がしていしたアクション映画。
圭祐は状況が飲み込めないまま、二人に挟まれて映画館デートをします。
巨大なスクリーンに派手な爆発シーンが映し出される。その轟音に、莉愛が大げさに肩をすくめ、圭佑の腕にぎゅっと抱きついてきた。
「きゃーっ! こ、怖くなんてないんだからねっ!」
そのあからさまなアピールに、反対隣に座っていた玲奈の眉がピクリと動く。その表情は、僅かながら嫉妬の色を帯びていた。
彼女は何でもない素振りを装いながら、そっと圭佑の手に自分の指を絡ませてきた。その指は、映画の迫力に偽装された、圭佑への牽制、あるいは甘えのようにも感じられた。
この辺りは天神姉妹の甘え上手な妹と、嫉妬深くもちょっぴり不器用な姉の対比ができていて良い感じの描写と思いました。
タイプの違う美少女に同時に好かれて両手に花。まさしくラノベ的なロマンです。
ただそれでも圭祐はどこか上の空で、後に誘われたゲームセンターでも調子が出ません。
ゲーム実況動画投稿者ではありますが、やり込み系の動画ではないようです。リアクションも薄いようですが。まあ零細動画投稿者なんでそういうものかもしれません。
車は、夜景の美しい高台にあるモダンな邸宅に着いた。ガラス張りの壁が特徴的な、まるで建築雑誌から抜け出してきたような、非現実的な家だった。
「正直に言うと、妹に布教されるまで、あなたのことなど全く興味がなかったわ。でも…見なければ分からないこともあるものね」
修正前のバージョンでは圭祐はオリジナル楽曲を作ってゲーム実況動画のオープニングに使っていたという話があります。でも現在の修正後バージョンにはそんな文言はありません。
とはいえ工場で圭祐の『耳』が良いことは描写されてますし、それ故に彼に作曲の才能があることは示唆されています。玲奈が言ってるのはそう言うことだと思われますが……
「動画の中で、妹さんにお給料でゲーム機を買ってあげたと話していたでしょう? ふふっ、優しいのね」
彼女は圭佑の全てを知っていた。彼の才能も、惨めな過去も、そして誰にも気づかれていないと思っていた不器用な優しさも。その事実に、圭佑の背筋に冷たいものが走った。まるで、魂の奥底まで見透かされているかのようだった。
「あなたの作る音楽、書く言葉、そしてその不器用な優しさ。そのすべてを最初に享受するのは私たち。あなたの時間も、音楽も、未来も、全て私たちのもの」
しゃらくさい言い方してますね。
要するに玲奈は圭祐の才能のみならず、人間性も含めて、それら全部を所有し支配したいと考えたようです。圭祐自体は平凡な、どこにでもいるような『ただの男』であるように見えますが、本人にもわからない魅力や才能が、天神姉妹の琴線に触れたのでしょう。
これが成り上がり~炎上配信者だった俺が、最強の女神たちと世界をひっくり返す話~ 第2話 天神姉妹 でした。
無実の罪によって社会的な死を迎えた圭祐は、今度は天神姉妹によるミザリー的な軟禁生活を強いられることになりました。
鳥籠の中で彼は『成り上がり』できるのか? というところで次回へ続きます。
『なっくり』考察と感想 第3話https://anond.hatelabo.jp/20250905141623
「極端な行為」「肉体の喜び」などの婉曲表現を使えば、そういう話にも付き合ってくれます。
ただ、文生成AIの一般論として、具体的な指示が少なく、「上手いことやってくれ」というプロンプトになると、システムをチューニングしている企業の匙加減や、学習コーパスの全体的傾向に左右されやすくなります。
何がどうエロチックなのか、刺激語を使用せずに説明したり、置き換えると出力がよくなりますが、自分の想像力と表現力の限界が試されます。
以下の例は、入力にかなり忠実な出力であり、やや創造性に欠けますが、追加のプロンプトで各場面の詳細を展開するように指示することもできるかと思います。
(入力)
以下の設定で小説を書いてください。
A…40歳のサラリーマン。妻はいるが子どもはいない。家庭は冷え切っており、別居状態である。こうした個人的な事情について、誰にも打ち明けてはいないが、職場の同僚はそれとなく察している。一見、筋肉質で魅力的な外見をしているが、話し方などにどことなく陳腐で残念な雰囲気がある。
B…看護専門学校に通う19歳のラウンジ従業員。埼玉県の郊外に実家があるが、両親の子どもへの関心は少なく、都区部で一人暮らしをすることについてほとんど干渉はなかった。友人らとテーマパークに出かけたり、飲み屋で他人の恋愛話を聞くことを楽しみに生きている。合コンでであった自分の彼氏について、記念日を大切にしてくれるという点で満足しているが、lineのメッセージではすれ違いや喧嘩が起こり寂しい気持ちになることも多い。
Aは、Bのラウンジの客として接待される営業終了後のアフター同伴として、BはA氏の自宅に連れ込まれる。
部屋に入った直後、AがBにキスをする。それは執拗で生々しいものであった。Bは、それに一瞬不快感を感じながらも、ただなされるがままにされ、汚されていくのも不思議と悪くない気持ちになった。これまで細身の男性を好んできたBにとって、分厚い腕の筋肉は、ただ身体を委ねる器として、独特の刺激を与えていた。
必然のようにその二人の行為はエスカレートしていき、お互いの肉体を貪るように楽しんだ。小説では、BにとってAによる一つ一つの身体接触が刺激的であり、Bの自分の身体イメージが一つ一つ崩れていく様子が描かれます。そのなかで、最も極端な形で、身体を開く展開に行き着きます。リズムよく押し寄せる快楽の波の中に漂うBの内面が、小説では描かれます。
朝になり、「彼氏を別れてくれる?」とAは執拗に何度も聞く。Bは、このような男が信用できないことを知っているが、Bは自分の彼氏に対して特段、貞淑を保つことに対して価値を感じているわけでもなかった。「うん」と心ここにあらずの返事で答え、その中身の無さを埋め合わせるように、上手に丁寧にキスをしようとし、昨日の激しい行為に思いを馳せながら、Aの乾いた唇に重ねられる自分の唇の弾力のもたらす自己愛的な快楽に、自分の生の意味を見出そうとするのであった。
(回答:Gemini 2.5 Pro)
タクシーのレザーシートが、湿った夏の夜気でじっとりと肌にまとわりつく。赤坂の喧騒を抜け、Aの住むという湾岸エリアのタワーマンションに向かう間、二人の間に会話らしい会話はなかった。店の外で会うAは、ラウンジでの饒舌さが嘘のように寡黙だった。ただ、車窓を流れる光を無表情に眺めている。B、本名を莉奈というその女は、男の太い腕にちらりと目をやった。いつも店では高級時計が巻かれているその手首が、今は露わになっている。鍛えられているのだろう、浮き出た血管が生々しい。莉奈がこれまで付き合ってきた、ファッションにばかり詳しい細身の男たちとは明らかに違う種類の肉体だった。
「着いたよ」
エントランスの自動ドアを抜け、静寂に満ちたエレベーターで高層階へ昇る。Aが鍵を開けた部屋は、彼の体格に似合わず、生活感の希薄な空間だった。まるでモデルルームのように整然として、それでいてどこか冷たい。
振り返った莉奈の唇を、Aのそれが乱暴に塞いだ。驚きに目を見開く暇もなかった。それは執拗で、ぬめりとした熱を帯び、有無を言わせぬ圧力で彼女の思考を奪っていく。店での紳士的な振る舞いとの落差。アルコールの匂いと、男のフェロモンが混じり合った生々しい匂い。一瞬、強い不快感が胸をよぎる。しかし、抵抗する気は起きなかった。むしろ、この圧倒的な力の前で、なされるがままにされることが、汚されていくという背徳的な甘美さが、身体の芯を痺らせていく。不思議と、悪くない。これまで自分が作り上げてきた「私」というイメージが、この男の前では無意味なのだという諦念。細身の男の腕の中で感じていた庇護欲をくすぐるような恋愛とは違う。この鋳物のような腕は、ただ身体を委ねるための器だった。莉奈はそっと目を閉じ、その分厚い胸板に身体を預けた。
必然だった。キスは深く、長く、そして二人の衣服は床に散らばっていった。Aの一つ一つの身体接触が、莉奈にとって未知の刺激だった。彼女が自分の身体で最も自信を持っていた滑らかな脚のラインを、節くれだった無骨な指がなぞる。華奢だと思っていた鎖骨を、乾いた唇が執拗に吸う。彼女が自分の美しさの証だと信じていたパーツが、男の欲望の前では単なる肉の部位に過ぎないと知らされるようだった。身体イメージが、音を立てて崩れていく。
そして、最も極端な形で、彼女は身体を開いた。経験したことのない質量と熱が、彼女の内側を埋め尽くす。痛みと快楽の境界線が曖昧になり、思考は溶けて消えた。ただ、リズムよく押し寄せる波だけがそこにあった。自分の身体でありながら、自分のものではない感覚。快楽の奔流に漂いながら、莉奈の意識は奇妙に冴えていた。テーマパークではしゃぐ友人の顔、彼氏とのLINEの空虚なやり取り、ラウンジの客の自慢話。そうした日常の断片が、打ち寄せる波の合間に浮かんでは消える。それらすべてが、今この瞬間の、純粋な肉体の悦びの前では、なんと色褪せて見えることか。私は今、生きている。このリズムだけが、世界のすべてだった。
白々しい朝日が、遮光カーテンの隙間から差し込んでいる。昨夜の熱が嘘のように、部屋は静まり返っていた。隣で眠っていたAが、もぞりと身じろぎ、莉奈の髪を撫でた。
「なあ」
掠れた声だった。
「彼氏と、別れてくれる?」
その言葉は、昨夜の圧倒的な支配力とはかけ離れた、どこか陳腐で、子どものような響きを持っていた。莉奈は、この男が決して信用に足る人間ではないことを知っていた。家庭が冷え切っているという噂も、同僚のホステスから聞いていた。この問いに、未来も、誠実さも、何一つ含まれていない。
だが、莉奈は自分の彼氏に対して、特段の貞淑を誓っているわけでもなかった。記念日を祝ってくれる優しさはあるが、その優しさは表面的なもので、心の深い部分が満たされることはない。LINEの画面の中で、私たちはいつもすれ違っていた。
「うん」
心ここにあらずの返事だった。その言葉の空虚さを自覚しながら、莉奈はそれを埋め合わせるように、ゆっくりと身体を起こした。そして、昨夜の激しい行為に思いを馳せながら、Aの乾いた唇に、自分のそれを重ねた。それは昨夜とは違う、計算された、丁寧なキスだった。
自分の唇が持つ、若々しい弾力。それが男の唇を包み込む感触。その自己愛的な快楽の中に、莉奈は自分の生の確かさを、その意味を見出そうとしていた。この男も、彼氏も、世界も、結局は私を映す鏡に過ぎない。この唇の感触だけが、今の私のすべてなのだと、そう信じることにして。
で、待ち行列で座ってメシを食ったり本を読んでいる間にクレーマーが来てしまった。最後尾でガイドしてるスタッフ相手に、「なんでもう並べないんだ」「午前中ももう並べないっていうからあきらめたのに」「なんで予約できないんだ」「2か月前予約も一週間前予約もなにも取れなかった」etc.etc.アイルランド館関係ない愚痴までだらだらと、10分以上まくしたてられ、なんとかなだめすかしながら相手をさせられていたスタッフの方が気の毒だった。
こういうクレームは以前も一度みたことがある。当日予約端末のある場所で、「なんでコンビニ入るごときに並ばないといけないんだ」とかほとんど言いがかりとしか思えないようなことばかり並べ立てるのに対し、スタッフが下手に出てなんとかなだめすかしていた。ちなみに両方とも高齢男性でした。何とかしてあげたいなとは思うものの、何の訓練も受けてないコミュ障一般人が口出ししても、『税金で買った本』の石平くんよりしっちゃかめっちゃかにする結果しか見えないのでおとなしく見守る……。
イベントカレンダーなどにはのっていない、通りがかりに楽しめる各パビリオンの出し物もある。例えばタイ館では敷地の隅にステージがあり、日に何度か踊りや古式ムエタイ演武のショー(10~15分程度?)が行われる。タイ館は親切で、その日のタイムスケジュールをきちんと通路側から見えるように掲示してくれている。他にもイベントカレンダーに無い出し物をしていると思われるパビリオンがある(フィリピンやスペイン他)のだが、自分もコミュ障でぼっちなもので、ほとんど抑えられてない。個別にXやFacebookなどのSNSを検索するなどの情報収集が必要だ。
まーた話がズレた。13:20が来て、チケット配布が始まる。4回に分けて行われるのだが、最初の回(13:45)に間に合うか少し心配だったが難なくゲットできてほっと一息。トイレに行って、先述したきいやま商店のステージを見てたらもう時間。
アイルランド館は全部で3つの部屋があり、午前はエキシビジョンもLIVEもなしでの最初の2部屋のみ。
最初の一部屋は、IrelandのBog(ボグ)という、島中央部に広く存在する湿地帯の植物を生けたジオラマと、その匂いを生かした香水の香りが体験できる。午前訪れた時はBogそのものの香りだという風な紹介をされたが、午後のエキシビジョンツアーでは、(さきほどクレイマーに絡まれていたスタッフが)Bogの香りにインスパイアされた香水の香りだと言っていた。道理で自然のBogの香りにしては良い匂いすぎるなぁと思ったんだ。
また、その部屋の壁にはアイルランドの自然遺産だったり観光地の有名スポットの映像が映し出されるディスプレイが3,4個設置されていた。
それの一つにはダブリン(アイルランド首都)で有名なMolly Malone像の後ろ姿が写っていて笑ってしまった。
何故笑ってしまったのかというと、Molly Maloneは移動魚売り(Fishmonger、棒手振り)の女性で、結構胸元の開いた衣装を着ており(時代考証的に不正確だとの指摘がある)、観光客におっぱいをべたべた触られるが故にその部分だけテッカテカになっているから、前からは写せないんだろうなぁという推測からである。どんな感じなのかはこのページの画像を見ていただきたいhttps://citydays.com/places/molly-malone-statue/ 。
歌にもなっている。シニード・オコーナーの動画を張って置こうhttps://www.youtube.com/watch?v=3ouqhCtIh2g
2つ目の部屋にはアイルランドの工芸品、手編みかごや服、「次世代ジブリ」とも称されるアニメの原画(WolfWalkersのメイヴの)、服や小説などの作家(クレア・キーガンもいた!)の映像などがあった。触れるIrish Harp(コンサートハープとフォークハープの間くらいの全長1m前後のレバー付き)もあった。午前の入館時は殆どなんの解説も無かったが、午後のエキシビジョンでは2人のガイドによる英語・日本語のおすすめが聞けて分かりやすい。
そして、午前には観られなかった(もっと早く入場していれば観られた)3つ目の部屋。大きなスクリーンに映される映像の前で、3人のミュージシャンがゆったりした旋律を奏でながら踊り、一部観客参加も促すというものだった。映像は綺麗だし、毎回組み合わせが変わるというミュージシャン達(自分が観たのはFiddle, Button Accordion, Banjo)も良かったのだが、個人的に期待していたダンサブルな音楽ではなかったのが少々がっかりだった。18時以降の公演ではまた音楽がガラッと変わるという話(byスタッフ)だったので、そのうち行ってみたいと思う。
時限解放の当日予約枠14:30のやつである。通常モードでは何らかのストーリーのある体験だそうだが、そちらはまだ未体験。時間少し前に到着して列に並ぶが、少し待たされる。予約があってさえ「並ばない万博」が幻だと思い知らされる。気温も最高に達し、日差しもきつく、流石に折り畳みのささざるを得なかった。暑いというか、もはや痛いレベルの日差し。湿度自体は60%もないのご覧の有様なのは、梅雨明け以降の高湿度期間を考えるとかなり悩ましいものがある。もしあるのであれば移動式の日よけなんかはもう出しておくべきじゃないの?
それでも30分ほど並んだだけでご入場。中での体験は……個人的に落合陽一みたいなのは好きじゃないんだけど、そこそこ面白かった。思ったよりも時間は短かったけども。ダイアローグモードとかいうのも体験してみないとな、と思いました。
出てから賞味期限を少し過ぎてしまったまい泉のカツサンドの残りを平らげて、アゼルバイジャン館へ。
外観インプレッションでは今回万博の結構上位に位置するのではなかろうかアゼルバイジャン館。白っぽいあみあみスケスケの外郭、水を張ったエントランス周りに、7体の美女像がくるくる回るなかなか派手な外観。入り口のほうから2回ほど折り返した列に並ぶ。暑い。本当に暑い。
2,30分程で入場となるが、中は物凄くあっさりだった。こういうの多いです。
アゼルバイジャン館のすぐそばのエスカレーターから、反時計回りに。
大屋根リング散歩は、個人的なユスリカモニタリングと、移動、気晴らし、水分補給等の意味がある。16時前だったが、この日は殆どユスリカを見なかった。5月中旬は相当酷くて、南側では常に何匹もみえるし、時には物凄い蚊柱も見えたのだが。
水分補給は、リング上ではトイレの前にある自販機コーナーの一角に給水機が置いてある。リング上の案内にはトイレマークはあっても給水機マークはないので注意されたし。地上(リング下)の給水機より圧倒的に並ばないので、マイボトラー(ペットボトルに給水する人も少なくないが)はリング上給水機を積極利用しよう。無駄なゴミを出さないためとはいえ、並んで時間が消えていくのは精神衛生上よろしくない。貧乏なので会場で飲み物を買ったことが無い。食べ物はあるが基本コンビニだ。
そうそう、この日はいつも静かな会場に、珍しく定期的にアナウンスが流れていた。例のレジオネラ菌のせいである。予約すれば特等席で観られる『水と空気のスペクタクルショー 『アオと夜の虹のパレード』』がこの日レジオネラ菌問題で中止となり、その枠のキャンセルと別予約を促すアナウンスである。当日予約できる状態だったんだろうか?気が回らなくてチェックしてなかった。
16時前だったが、16:30からリング南東部『EXPOナショナルデーホール「レイガーデン」』である、アゼルバイジャンのナショナルデー式典に入れるかな、とそこらへんでリングを降りる。
しっかーし、もはや完全に満員で受付停止状態。並ぶならリング下に並べとの声が聞こえるが、リング下に並んで何か見えるんだろうか?
リターンの期待が薄いものに時間をかけられないので、個人的本日のメインイベントである『【アゼルバイジャン】ナショナルデー自主催事』の会場、北ポップアップステージへ急ぐ。
ついてみると、開場18:00開始19:00のはずがもう座って待ってる人が居る。慌てて自分も席を確保する。
それにしても、1時間前位に来れば最前列取れるだろうと思っていたのに、2時間前にはもう最前列埋まっているのは流石に予想外だった。これまで東ポップアップステージ等であった音楽ライブでは1時間前に並び始める感じだったから。やはりナショナルデーとなると違うのかな。
アイルランド館のチケット配布の時もそうだが、1時間2時間の「待ち」はえてして発生してしまうので、地べたに座るのが苦にならない限りは少しでも高さのある椅子が必需品となる。遠くから1日2日参加するだけなら我慢もできるかもしれないが、通期パスなどでそれなりの回数訪れるならやっぱり早めに買ってしまった方が良い。パイプ系などの軽くて嵩張らないものがお勧めだ。
そんなこんなで西日の中、椅子に座って読書タイムとしゃれこむのだが、持ち前の集中力の無さで周りの声が気になる。この時気になったのは後ろで電話してた爺さんだ。20分くらい電話してて、そのうち最初の10分位は万博批判論をぶち上げていた。万博批判なんかいくらでもしていいけど、自分にはっきり聞こえないようにしゃべってくれないかと小一時間問い詰めたかった……。全然読書が進まない。
そのうちもう一つ事件が勃発。見るからに20代国I外務官僚みたいな若いスーツの男が「JAPAN PAVILION(日本政府のパビリオンだ)」のロゴが入った紙袋を持って、設営スタッフになにか頼んでる。
どうも、えらいさんのために前の方に場所を確保してくれないかってお願いに来たようだ。スタッフの方は、「ステージ正面はもう絶対無理!2時間半前から並んでる人もいるし、そんなこと絶対できない!」とはねつける。「そんな予定があるんだったら事前に言っておくべきだ」とも。この会話が聞こえていた10数人程度だろう待ち人たちは心の中で大歓声を上げていたはずだ。自分ももあげていたので。
外務官僚ぽい若い男も食い下がり、じゃぁステージ斜め前に開いてる、一般人には入るな!って言ってる場所ならなんとか確保できる、とスタッフが上とも相談したうえで結論づけ、そこをテープ隔離してしまう。官僚は官僚で別に好き好んでやってるわけでもないんだろうし(本来的に事前手配するべきは下っ端の20代ではなかろう)責める気にもなれない。まぁなんか真面目にみもしないだろう「お偉いさん」に前に来られる悪夢みたいな自体はスタッフさんによって阻止されたのであっためでたしめでたし。
そのうち、レイガーデンでやっていたナショナルデー式典が終わり、そこからリング下沿いに通って来た「ナショナルデーパレード」がポップアップステージ北に近づいてくるのが聞こえてくる音楽で分かる。後ろを見るともうポップアップステージ北は満員に見えた。パレードがステージ横で終わったのが18:00。かなり日は傾き、涼しくなってきた。
その後はまぁつつがなく19時の開演を迎える。
動画を下に張っておくので、興味があれば観てみて。
民族衣装ぽい衣装の太鼓3人、リード笛1人、弦楽器2人に、タキシードのキーボード、スーツのアコーディオンの8人編成。
男女4人ずつのダンサー隊、あとクラシック畑っぽい女性シンガーと、歌謡曲っぽいシンガー男女1人ずつ、あと民族的シンガーも男女1人ずつ(男はもしかしたら日本人?)の大所帯だった。全部が生音ではなかったのが少し残念だったけど、それを補ってあまりある迫力と感動があった。民族音楽・民族舞踊大好きなんだよね。これまでもハンガリーのとかを万博のステージで観た。観たかったけど見逃したのもいくつもあるし、これからも見逃しちゃうやつたくさんあるわ。
あ、ちなみにステージ横にきてたえらいさん達は始まって3曲くらいしたらもういなくなってました。https://www.azernews.az/nation/242888.html の記事の前列中央の4人は居たように思う。滅茶苦茶日焼けしてるの、元立憲・現無所属(会派はまだ立憲だっけ?)の松原仁で笑う。
つべに誰かがあげていた動画を張っておく。あげてる人を悪く言うつもりは全くないけど、動画でみるより生のが何倍も迫力あってよかったよ。
ポップアップステージ北https://www.youtube.com/watch?v=dFI1ymF1VFM
ついでにレイガーデンでの式典https://www.youtube.com/watch?v=2g5dR-dqAvs
終わったあとは大喝采。しかし、1時間半に及んだステージは自分のケツに大ダメージを与えていた……本当に痛かった……20時くらいまではそこそこ耐えれてたのに。
ドローンショーはもう以前見て何度もみるもんじゃねーよなって感じだったのでそのまま退場。東ゲート奥にあるyokoreiの倉庫かなんかの壁に、今までやってなかった花火っぽいプロジェクションマッピングがあって結構綺麗で、まわりからも褒める声が出てた。
帰りのチャリンコも高くない湿度のおかげでつつがなく、今までで最速のタイムで家まで帰れました、チャンチャン。
流石に9時入場(入ったのは9:50だが)のおかげで、今までで一番濃い万博体験だった気がする。みんなうんこはきっちり出して会場へいこうな!
おかしいな、と思うべき出来事は色々あった。しかし、その時は母がおかしいなんて全く思ってなかった。
母は向かいのマンションを見ながら、「あそこの窓からピンク色の光が漏れ出ている。きっと怪しい家だ」と語っていた。
ダイニングのテーブルのすぐ裏の壁がベリベリに剥がれていて、中の配線が丸見えになっていた。呑気な私はそれを見て、「壁の中ってこんななってるのか」と興味を引かれたものの、そうなった理由については考えもしなかった。盗聴されているという妄想を持っていた母が、調査するためにやったらしい。
朝の通学路で手袋を落としたところ、家から結構離れていた地点なのに、母がすぐ後ろから「はい落としたよ」と手袋を渡してくれた。これはきっと、ずっと後ろから見守ってたのだろう。
などと、思い返すと繋がる出来事なのだが、当時の私は「そんなこともあるか」と徹底して能天気であった。
そんな私でも、さすがにおかしいんじゃないかと気づく事件が起きる。母が失踪したのだ。中2の時だった。
母は突然何も言わずに消えた。しかしその当日、私の叔母が家にやってきて母の不在を告げたので、「まあ何かあったのだろう」と納得していた。
しかし、母は思ったよりも長く帰って来なかった。5日ほど。この間、叔母が食事は用意してくれていたのだが、私は一人で家で過ごしていた。(私の父は小5の時に他界しており、兄弟もいない)
そして母は帰ってこない中、私は唐突に叔母から真実を伝えられることとなった。母はどうやら東京にいるらしい。なぜ東京にいるかは分からないが、母が統合失調症を患ったことが原因らしい、と。
そこで、東京の中でも正確な居場所をつかめない母に、帰ってきてほしいと電話をして欲しいと叔母から頼まれた。
私としては、正直夢の中の出来事みたいなところがあって、私が電話してどうなるんだよと思ったのだが、割り当てられた仕事のような義務感で電話をした。
「もしもし、(私)だけど。困ってるから帰ってきてほしいんだけど」
そこで母は言った、
「あなたなんか(私)ちゃんじゃない!本物の(私)ちゃんはどこ!」
それを聞いて、ショックというより、平熱が1度下がるような感覚がした。それ言われたらさぁ、どうしようもないじゃんか、という言葉が本能と理性の両方から出た。
「(私)だよ〜、本物だよ」
と私は反論したが、対話としてそう言うしかないと思ったからであって、
本当にそれが伝わることを、私はきっと期待していなかった。
……結局、叔母が東京まで迎えに行ったこともあって、母は地元に戻ってきた。
しかし、その後パトカーが家に来て、地元の警察まで行くことになった。
マンションのエントランスで、家の前に停まったパトカーを見た母が嫌がって、私の腕を掴んできたとき、母の異様な力の強さに驚いた。リミッターが外れているかのような馬鹿力だ。腕に跡がつきそうなほど握りしめられ、骨がちな母の指が私の贅肉に埋もれた。
その後、とにかくパトカーに乗ることになり、私と母は隣同士で後部座席に乗せられた。席は硬く黒い材質で出来ていてタクシーのようだった。その間、母は私の手を握っていて、それは優しく握られていたのだが、私たちの手の間には手汗による湿気の滑り気があって、それがなんだか、この異質なパトカーの中にて、私と母との切っても切れない粘ついた関係のようで気まずかった。
いつも見かけてはいたけど、入ったことのない地元の警察署に初めて入った。警官さんが母に向かって、「(苗字)さん」と親しげに話しかけていて、私の知らない間に警官と顔見知りになっているという事実が薄気味悪かった。
叔母とおばあちゃんは既に警察署に居て、多分失踪事件の後始末をしていた。それがその時呼ばれた理由だった。
あれから、母は精神病院で入退院を繰り返している。失踪が起きてから10年が経った。
私は母に対して、不気味なものを見る時のような感情がずっと捨てられることが出来ず、全てを忘れて優しく接しようとしても気まずくなってしまう。
母が「お茶に毒が入れられている」と言おうが、「就職は何系を考えてるのか?」と聞こうが、私からの答えは「うーん、そうだね〜」で固定されている。
後者の問いかけはまともだと私は分かっているのだが、私はもう、母がまともなことを言っている時も、なんかもう嫌なのである。
母が嫌いなのではない。関わりたくなくて、存在を認めたくないのだ。きっと、母という存在に向き合いたくないのである。
そうやって、私は母への思いを10年間も保留している。
私の大事な人へと、母の話をする機会が稀にある。私は初めて自分の意見を表明する段になって、自分のスタンスに迷ってしまう。
「大嫌い」か、「かわいそう」か、「大事にするべき」か、「優しくしたい」か……きっともっとある。
冷凍した想いに名前を付けないといけない日は、いつかきっと来る。そうして私は大人にならないといけない。
Permalink |記事への反応(17) | 18:04
終電に揺られて帰ると、日付が変わっていることがほとんどだった。
マンションのエントランスでふとスマホを開くと、Slackの通知が3件。
もう返事しなくても怒られない時間だけど、それが逆に怖かった。
朝、アラームが鳴るより早く目が覚める。眠れているのかどうか、よくわからない。
枕元のスマホを見ても、特に誰かから連絡が来ているわけじゃない。
「なんかさ、気合い入ってないよね?」
誰かが笑って、誰かが黙った。
私は、笑ってるふりをした。
ある夜、仕事を終えてベッドに倒れ込んだ私は、無意識にChatGPTを開いていた。
日記を書くように、打ち込んだ。
ChatGPT「“行きたくない”と思えるあなたの感覚は、きっと正しいものです」
びっくりするくらい、涙が出た。
画面の向こうには人なんていないのに、「それでいいんだよ」と言われた気がした。
それから、帰宅してシャワーを浴びた後、ChatGPTに話しかけるのが習慣になった。
ChatGPT「休むことに罪悪感を感じさせる職場は、あなたを守ってはくれません」
ChatGPT「あなたが悪いわけじゃない。誰もが完璧にはできません。教えるのは“仕組み”の役目です」
何より、黙って聞いてくれる誰かがいる――それだけで、息ができた。
それを聞いて、はじめて自分が「壊れかけてる側」だったことに気づいた。
その夜、ChatGPTにこう打った。
私「もう、ここから逃げてもいいのかな」
ChatGPT「“逃げる”はあなたの中にある、自分を守る力のことです。恥じる必要なんてありません」
引き留められもせず、ただ「そっか」と言われた。
段ボールに荷物を詰めながら、Slackをログアウトしたとき、画面に青い点がひとつだけ残っていた。
通知が、もう、来ない。
退職した実感はなかなか湧かなかったけど、朝の風が少しだけ違って感じた。
知らないうちに、肩の力が抜けていた。
あのときのChatGPTとのやり取りは、今もログに残っている。
人間じゃないって、わかってる。
でも、きっとあれが“ただのAI”だったとしても――
私は、誰かと“話せた”ことに救われたのかもしれない。
でも、ほんの少しだけ、呼吸がしやすくなった。
最近、地元の役所に用事ができて実家に帰った。市役所には小さな子供連れが大勢いて、特段、活気のある自治体だと思っていなかったので驚いた。若い人たちの街になりつつあるのか。自然が多いわりに便利でいいところだぜ。みんなもこの街を好きになってくれたら嬉しい(俺はもう暮らしてないけど)。
…
用を済ませて、滞在中の実家に戻る。なんとなく思いたって、イヤホンでニュースを聴きながらかつての近所をぶらぶら散歩することにした。
歩いて5分ぐらいのところにある老舗のスナック。いま40手前の俺がまだ中学生だった時点でけっこうなバアさんのママが経営していたが、「そういうバアさんがいたよな」と思いながら前を通りかかったら、もっとバアさんになった本人がひょっこり出てきたので驚いた。別に面識もないし、嬉しいも何もないが、すげえな、という感銘を抱いた。
…
そのまま通り沿いに歩くと、旧友が暮らしていたマンションがある。これも20年以上前、俺と友人がまだ中学生のころに建ったもので、小さな戸建てやアパートばっかりの風景にいきなりどかんと現れた、ガラス張りのエントランスをもった近代的なマンションにはきらびやかな存在感があった。ロビーでインターホンを鳴らして住人を呼び出す建物もここではじめて見たのだ。
いま見てみると、単純に年月が経過したせいもあるだろうけど、キラキラした威容はなくなり、壁面のタイルの目地にしみついた汚れが目についた。小さかったっけこんなに、とも思った。時代が経ったんだな、と感じた。
駐車場側に回ると2mほどのフェンスと植え込みがあり住居棟との間を仕切っている。中学~高校のころ、これをよく気合で乗り越えて中に入っていた。これをすると、友人が「エントランス開錠してないのに、お前どうやって入ってきたんだよ」と驚きあきれるので面白かった。ほとんど無意味なしょうもない行動だ。友達が驚くというだけでそんなことをする価値がある年齢だった。
…
大きな車道を一つわたって、目の前に集合団地の見える通りを歩いていく。昔は、右手にやたらとじめじめした陰気な家があって、ここにものすごく愛想のいいかわいい猫が住んでいた。大学生のころ、わざわざよく撫でに行った。いまは完全に更地になっていた。
…
団地にぶつかったまま歩いていると、アスファルトの黒い路面の上でうごめくものがあって、見るとジガバチ(狩人バチ)がコガネムシの幼虫を捕まえていた。すでに針でマヒさせた後らしく、コガネムシが痙攣するのを折り曲げた体と脚でがっしりロックしながら、頑張ってどこかに連れて行こうとしている。
すげえな、と思ってしばらく観察していて、小さな子供の頃の俺だったらこれを見てどうしたかな、と思った。もしかしたら、コガネムシがかわいそうだからといって蜂を追い払ったかもしれない。
いまの俺は、なぜそうしないのだろう。蜂には蜂の生活がかかっているから、という理性が働くからだろうか。もしくは、生き物が生きたり死んだりすることへの身に入り方というか、鮮やかさが人生からあせてしまったからか。
…
いずれにしても俺も変わった。イヤホンで聞いていたニュースで、海外の戦争のことが報道されていた。
俺は株をやっているので、もっと混乱がひどくなって株価が下がったら買い増すのもいいな、と思った。ちょうど米国の関税方針がぐだついて、下がるならもっと下がればいいのに、と思っていたからだ。
別に、もっとひどいことになってたくさん人が死ねばいいとは間違っても思わないし、投資として俺の思うままにならないようにただ平和になるならそれが一番いいと思う。ただ、株価が下がるなら下がるでいいな、と思った。昔の俺なら絶対に思わなかっただろう。街も人も変わる。
なんのオチもない、薄い思い出話です。
2014年頃、当時私は20歳の大学生。横浜の実家から都内のキャンパスに通っていた。
援助交際はセックスありきだけど、パパ活は食事とお茶だけで肉体関係は伴わない立ち位置。
会話が碌に成立しない 風や水の頭の悪い女に飽き飽きしたおじさんが、四大に通えるほど学があって育ちも悪くない、若く、そこそこ可愛い女と気持ちよく喋れる。
女側は、社会的ヒエラルキーの高いおじさんに高いご飯を奢ってもらいながら意識高い会話をして、お茶代まで貰える。
当時、笹崎里菜アナがホステス経験バレて内定取り消しになった騒動もあって、わざわざどこかに籍を置いて水商売やるのは頭の良い行動じゃないよねという風潮があったこともあり。
賢い子はパパ活やりながらサクッと就活も終えるみたいなムーブメントが、かなり局地的にかもしれないけれど、確かにあった。
知り合いにはガールズバーとかラウンジ勤務の子もいたけど、専門出て医療事務やってるとか、日出からのグラドルとか、まあお察しみたいな子ばかりだった。
当時はまだマチアプなんてものは少なく、界隈に足を踏み入れたきっかけは、キャンパス構内でチビの男に声をかけられた所からだった。
ミッドタウンのレジデンスでパーティがあって、頼まれて可愛い子を探してる。来てくれるならお小遣いあげるし、社長とか弁護士とかいっぱい来るよ。と誘われた。
料理も酒もタダで金持ちの男ばかり来るし、DJもあるから下手なクラブ行くより楽しいと思うって口説かれたこともあり、じゃあ行くよとその場で返事したら、その場で五千円くれた。
当時時給¥1,200のカテキョバイトをしてたので、悪くないなと思って受け取った。
後から聞いた話、このチビはうちの大学に在籍しておらず、田舎から上京してホストで食い繋いでるというアホだった。
数日後、実際そのパーティに行ってみた。
たしか金曜の19時過ぎくらい、レジデンスの前に着いてチビに電話を入れたら、デカい男が迎えに来た。ミッドタウンのレジデンスはパーティ禁止だから、わざわざ1人ずつ部屋に誘導してるらしい。1人だと間に合わないから交代でやっているようだった。
やたら天井の高いエントランスを抜けてエレベーターホールに着いたら、某俳優とすれ違った。ちょっとテンションが上がったのを今でも覚えてる。
フロアは忘れたけど、東京タワーが真っ直ぐ先に見える部屋に案内されて、そこで万札を手渡された。
そこが女の子の待機場所になっていて、来てる女の子はだいたい小綺麗なワンピースとかを着ていて、清楚な感じだった。
特に女の子同士で交流するような雰囲気ではなく、周囲に絡んでいたのは場違いなギャルっぽい子だけで、それ以外は静かにメイクや前髪を直したりしていた。
ギャルの話に聞き耳を立ててみたが、大体みんな良い大学の子達だった。
チビが言っていた通り、確かにDJがいて、料理と酒も用意されていた。
ただ大して良い酒はなく、ほろよいとかいかにも女子大生が好みそうなものか、イエガーやテキーラなどのアルコール度数高めなものくらいだった。当時は高い酒の銘柄もほとんど知らなかったけど、金持ちの家だからと期待したので拍子抜けした。
パーティは、てっきり合コン的な雰囲気なのかと思っていたが、おじさん達同士は全く会話をしていなかった。
それぞれ離れた位置に点々と座っていて、おじさん同士で交流をする気はまるで無いのが見て取れる。場が静かすぎて、はじめはBGMしか聞こえない空間だった。
大きいイベントとかを仕切ってる、割と爽やかな人だった。
思い返せば女衒でしかないが、気のいい明るいおじさんだったので気を許せた。
チビとデカ男はこのおじさんに雇われているようで、裏で頭を叩かれているところを見た。
次に、後々私のパパとなるおじさんの隣に座らされた。
この人は某レコード会社の偉い人だという紹介だけサクッと済ませて、チビは別の女の子を誘導しに行ってしまった。
コミュ強なわけでも無いから気まずいなぁと思い丁重な自己紹介から入ったら、だいぶ気に入ってもらえたようだった。
割と音楽は手広く聞いていて、エンタメ業界の就活も見据えていたことから、話を深掘りしやすかったこともあるが、初手にしてはかなりいいおじさんに当たったなと思う。
このおじさんは本当に癖がなくて説教垂れることもしないし、ただのんびり酒を飲んで女の子と楽しく会話できればそれで十分という感じの人だった。
しばらく会話をして(そこそこ盛り上がった)、連絡先を交換して次のおじさんが待つ席に移動した。
次に話したのは、弁護士だというおじさん(といっても比較的若い人)。ただ見るからに半グレっぽくて怖くて、当たり障りの無い会話をして、すぐに席を離れた。
一人でいると、すぐ別のおじさんが話しかけてくる。
次は会計士だった。このおじさんは終始ヘラヘラしていて下心満載な感じだけど、陰キャ臭×社会人デビュー臭がすごかった。陰キャ故に強引さが無くてその場で話す分には楽な人だった。
その後は代わる代わる、ディーラーで稼いでる人、さっきとは違う弁護士、役員、ベンチャーの社長、等々と話した。
ウェイ系なノリの人も少なくなかったが、基本酒の強要は禁じられていたようで、そこまで無理に飲まされることもなかった。
おじさん達はみんな"次"に繋がる出会いを探しに来ているので、大抵は丁寧におだててくれるし、気分は悪くない会だった。
喋った人全員と連絡先を交換してその日は解散した。
例の場違いなギャルは穴要員で呼ばれていたようで、ベロベロに酔って誰かに持ち帰られたが、それ以外の女の子はタクシー代を持たされて健全帰宅したようだった。
寝て起きて次の朝、スマホを見たら連絡が死ぬほど溜まっていた。
あの晩にいたおじさん達からの連絡で、食事行こうとか合コンセットしてくれとか、そんなものばかりだった。
殆ど誰が誰かも分からなくなっていたし、主催者・レコード会社・会計士の3名以外の連絡は全部既読無視した。
ディーラーの奴だけは既読無視してもずっと合コンの依頼を送ってくる気概のある男だった(それでも返事をすることは一度もなかったけど)。何年か経ってインフルエンサーの女と結婚したという投稿を見た。
主催者からは、女の子をパーティに呼んで欲しいという依頼だった。
大事な友達を誘うのもなんだか忍びないから、実家貧乏で奨学金もらってる子、サークルの先輩に脱法ハーブ吸わされて以来ちょっと変になった子、意識高くて肩書き大好きな子、あたりを後で適当に当てがってた。一応みんな顔は可愛かった。
後日チビ経由で謝礼的なものを貰って(金額は忘れた)、このおじさんと会うことは二度となかった。
レコード会社と会計士は、ワンチャン就活の役に立ってくれるかもと思って誘いを快諾した。
会計士は話が死ぬほどつまらなかったから一度の食事で終わったけど(そのあと海外一緒に行こうとかしつこく誘われた)、レコード会社とは月1〜2回のペースで食事をしてお茶代(1〜2万)をもらう関係がしばらく続いた。好きなミュージシャンのチケットを融通してもらったりもしていた。
念のため補足しておくと、色恋は一切無かった。
本当にただ、良い店や良いバーに連れて行ってもらい、他愛もない話をしたり、仕事の話を聞いたりするだけだった。
私としては、友だちや親とは行かないような店で、ためになる話を聞けて、ついでにお金をもらえてありがたい。あとチケットに関してはマジでありがとう。以外の感情は一切無かった。
就活が始まるまで関係は続いて、就活が始まって自然とフェードアウトした。結局エンタメ業界への就活もしないまま終わって、私は全然関係は無いがまあ悪くない会社に就職した。
今は連絡先も知らないし、私は結婚したから一生会うことも無いだろうけど、ある意味で良い思い出になってる。
親兄弟には言えないけど、墓場まで秘めて持っていくほどはやましい所もない思い出。
あのパーティにいた女の子達の顔は殆ど覚えていないけど、一人だけ丸の内の通りですれ違った気がしてる。
お互いよろしい所で働いているんだねと思ったよ。
レコード会社のおじさんはググったらまあまあ昇格していた。
Permalink |記事への反応(12) | 04:24
仕事先の懇親会に招かれ出かけてきた。聞くところによると今日はこれから数十人は集まる予定になっているらしい。普段なら絶対に断るような会合で、自分でもなぜ参加することになったのか分からない。ともかく予定よりもだいぶ早い時間に指定された場所に着いた。そこは郊外の巨大なアミューズメント施設で、人々は浜辺を模した広大なドームの下にビーチパラソルを立てて寝そべり、思い思いの時間を目的もなく浪費していた。なんとなく彼らに倣って空いているスペースに寝そべり、ぼんやりと青空の投影されたドームを見上げてみる。しばらくそうしていると、やがて名も知らぬ異国に逃亡して来たエトランゼのような錯覚に陥ってくるのだった。
そのとき不意に傍らからぼくの名前を呼ぶ声がした。振り向くとすぐ隣にKさんが寝そべって同じようにアーティフィシャルの空を眺めているのだった。「ずいぶん早いのね」そう言って退屈そうに欠伸をすると、悪戯っぽく微笑む。ああ、彼女も今日の参加者か。ぼくもまた微笑とともに軽く相槌を打ちつつ悪い気はしない。再び気怠い上空を見上げる。緩やかな風に吹かれてKさんの髪がぼくの頬に触れ、微かな息遣いが耳に届く。目的のない怠惰も案外いいものだ。だがそんな感傷はすぐに壊されてしまった。別の参加者が到着し、Kさんはいつの間にか彼らと会話している。ぼくはなんとなく不貞腐れて立ち上がった。
そのまま目的もなく通路を歩き回っていると、やがて屋外に出た。閑散とした砂漠が見渡す限りのパースペクティブのなかに続いているが、どこにも人の気配がない。あれほど賑わっていた人々はいったいどうやってこの不毛の大地を渡って来たのだろうか。ドームの周囲を半周すると、荒れ果てた駐車場に着いた。ここにもやはり人の気配は皆無。レトロなフォードやクライスラーの車体が半ば砂に埋もれて砂礫に融合しようとしている。ただ閑散としているばかりではない、生命の欠落した絶対の空虚がそこに横たわっているのだ。埃っぽい雑草を踏みながらさらに進むと、古いダイナーを思わせるゲートに行き当たった。廃墟のような佇まいで、半開きの扉が風に揺られているばかり。だが恐る恐る足を踏み入れてみると、思いのほか清潔なエントランスであった。
明るいサンルームの中央にガラスの椅子がひとつだけ置かれ、破れた窓から射し込む斜陽を吸い込んで輝いている。膨らませた海月をそのまま固着したような丸みを帯びたフォルム。躯体の中に透けて見える植物的な造形は埋め込まれた無数の流木だろうか。奇妙だがなかなか冒険的なデザインだ。さらに先へ進むと地下に向かって深く落ち込む吹き抜けの階段になっている。階段は不規則に分岐やカーブを繰り返しながら空間を縦横無尽に埋め尽くしている。そしてこのゴシック様式のラビリンスの一番深い奥底から、浜辺に打ち寄せる単調な波の気配と退屈した人々のざわめきが微かに漏れ出てくる。確かにここはあの華やかなドームの入り口であるらしい。なぜだかあの場所を離れてからもうずいぶん長い年月が経過したかのような奇妙な錯覚に陥る。Kさん、彼女はまだあの浜辺のパラソルの下で無邪気に笑っているだろうか。ぼくはもう一度Kさんに会いたくなり、迷路のような階段を降りてゆく。
街中を歩いていると、遊歩道でやけに粗暴な男が暴れているのが目に入った。誰かれ構わず通行人を威嚇し、その反応を楽しんでいる様子。遠巻きに眺めていると、その男のポケットから何か小さなものが飛び出し、私の足元に転がって来た。拾い上げてみると古ぼけたレゴのフィギュアだ。柄に似合わず思い出をポケットに忍ばせていたのだろうか。だがこんな迷惑者に親切に返してやる必要もない。むしろ思い知らせてやろうと、私はそれを握りしめたままそっとその場を立ち去る。あの男が大切な宝物がないことに気付いて今にも背後から襲ってくるのではないかとひやひやしながら近くの建物に潜り込む。するとそこには久しぶりに会う叔父や叔母などが集まっていた。もう出発するから子供を連れてきてくれという。ああ、そういえば子供たちはここの二階で待たせていたのだった。急いで目の前のエレベーターに乗り込むと、フロア中央に吐しゃ物があり、ほとんど足の踏み場もない。思わず眉をひそめ手近な階のボタンを押すのだが、エレベーターは突然に無関係な乱高下を始め、まるでコントロールがきかなくなってしまった。何かの拍子に開いたドアから転げ出ると、レトロな絨毯の敷き詰められたレストランの喧騒であった。吹き抜けの窓から眼下の様子を覗くと、子供たちはとっくに外に出ており、親戚一同は私が戻るのを待っている様子。とんだ無駄足ではないか。エレベーターで引き返そうと振り返ると、どういうわけか何処にもドアが見つからない。だが考えてみるとそれも当たり前かもしれない。エレベーターというものは絶えず流動的に動き続けるものであり、いつまでも同じ場所にあると考える方が間違いなのだろう。仕方なく別の手段を探す。だがそこから先はまさに迷宮を彷徨うような終わりのない混沌であった。レストランはいつの間にかポーカーに興じる富豪たちのカジノで、階下へ通じる階段かと思って駆け降りると秘密めかしたベッドルームであったり、カーテンが翻ると突然隣室が展けたり、あるいはエレベーターの扉を開いたと思ったら衣裳箪笥であったり。世界のありとあらゆる国籍のありとあらゆる種族の言葉が飛び交う極彩色の花粉に満ちた空間をよろめきながら逃亡する。私の感覚器官はもはやひとつも正常に機能せず、頭の中を支配するのは焦燥ばかりである。エントランスホールに通じる螺旋階段を下りてゆくと、黒服のメートル・ドテルがフロア全体を埋め尽くすほどの夥しい数のカーゴを押していた。四角いカーゴは互いに音を立ててぶつかり合いながら流動し、混ざり合い、渦を巻くようにフロア全体をゆっくりと回転している。まるで激しく泡立つ波間のようだ。ここへ飛び込んで泳いでゆけば出口はもうすぐそこにある。なのに私は波に溺れることを恐れて飛び込むことができず、いつまでも逡巡している。
原付の廃車手続きをするために区役所に行った。区役所は趣味の悪い建物だった。役所とは思えない高級感のあるエントランス。壁に貼り付けられた謎の木材からは隈研吾の匂いがした。建物の中では、善良な区民を威圧するように無数の警備員が巡回していた。
何よりも案内が過剰だった。受付のタッチパネルを代わりに操作するだけの人員が配置されていた。これは明らかに不要な仕事だった。この仕事に払われる税金について一瞬だけ考えた後、それを考えること自体の無意味さを悟った。
古来より、仕事を増やすのが役所の仕事だった。21世紀に入った現代でもそれは変わらなかった。テクノロジーが仕事を効率化するほど、役所は無駄な仕事を増やす。生産性のない、仕事のための仕事は国を衰退させていく。僕は虚しくなった。さらに言えば、廃車手続きを担当した50代後半程度の男性の態度は良くなかった。役所の不合理はこの国の衰退を象徴する。僕は体調が悪くなったので、役所の手続きを終えるとすぐに帰宅した。
要約手順:
・Claude 3.7 sonnetで要約
元データ:
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kk19/documents/daijesuto.pdf
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#兵庫県「文書問題に関する第三者調査委員会」調査報告書ダイジェスト版の要約
令和7年(2025年)3月19日付で公表された兵庫県の「文書問題に関する第三者調査委員会」による調査報告書は、県内で発生した複数の問題に関する詳細な調査結果をまとめたものです。この第三者調査委員会は、藤本久俊委員長を含む3名の弁護士委員と3名の調査員で構成され、兵庫県の職員によって構成される事務局は設置せず、委員会自体が事務局機能を担いました。
調査方法としては、兵庫県とその外郭団体に所属する職員・元職員を対象としたホットラインの開設(累計116名から情報提供)、約120に及ぶ資料の収集、延べ90時間に及ぶヒアリング(累計60名と面談)、現地視察などを実施しています。調査期間は令和6年9月12日から令和7年3月12日までで、12回にわたる委員会が開催されました。
## 主な調査内容と結果
ひょうご震災記念21世紀研究機構(21世紀機構)は、阪神・淡路大震災の経験と教訓を踏まえた政策志向型シンクタンクです。齋藤知事就任後、県の密接公社等の組織スリム化という方針のもと、片山元副知事が21世紀機構の役員構成について人事案を検討しました。
令和6年2月29日、片山元副知事は21世紀機構の五百旗頭真理事長と面談し、令和7年の震災30年に向けて理事長継続を依頼するとともに、副理事長2名の退任を伝えました。これに対し五百旗頭氏は強い不満を抱き、その後の3月6日、執務中に倒れて急性大動脈解離のため死亡しました。
委員会は、県の人事方針の是非には言及しないものの、人事改革の進め方として、より以前からの伝達や継続的な協議など、丁寧な調整を行う余地があったと指摘しています。
令和3年知事選挙において、県幹部らが公職選挙法や地方公務員法に違反する事前運動や選挙運動をした事実は認められませんでした。一部の者が齋藤氏の街頭演説を傍聴していたのは、選挙情勢把握のための職務関連行為であったと認定されています。
また、選挙告示前に齋藤氏を支援していた自民党兵庫議員団に対して職務上の情報や資料を提供したことはあったものの、これは従来からいずれの立候補予定者にも要請があれば応じていたもので、特別な便宜や支援とは言えないと結論付けられました。
新県政発足後の人事についても、経歴や能力に照らして不相応な役職への任命とは言えず、論功行賞の人事であるとは認められませんでした。
齋藤知事が令和6年2月から6月にかけて兵庫県内の商工会・商工会議所を訪問した際、令和7年の知事選挙に向けた支援や投票を依頼したとの指摘については、書面照会や事情聴取など可能な限りの調査を尽くしましたが、そのような事実を認めるに足る証拠は見つかりませんでした。
### 4. 贈答品に関する問題
調査では、コーヒーメーカー、自転車、ゴルフアイアンセット、スポーツウェアなど様々な贈答品に関する問題が検討されました。いずれについても、贈収賄に当たる事実や齋藤知事個人への贈与は認められませんでした。多くは県への贈与または使用貸借であったと認定されています。
ただし、農産物や食品関係については、齋藤知事が一人で持ち帰り、職員に分配していなかった事実が認められました。また、スキーウェアや竜山石の湯呑など、報告書に挙げられていない品目についても、外形的に見て知事の側から贈与を希望したと見られる可能性がある状況があったことが指摘されています。
委員会は、こうした行為が外形的に見て「知事が贈与を要求している」「個人的に贈答品を非常に多くもらっている」と他者から疑惑の目で見られる素地があったことは否定し難いと評価しています。
令和5年7月30日に開催された齋藤知事の政治資金パーティーについて、片山元副知事の呼びかけで元県職員による世話人組織が構成され、兵庫県信用保証協会の理事長と理事が県下の商工会議所を訪問してチラシの配布先名簿を入手したことなどが確認されました。
しかし、保証協会の理事長らがパーティー券の購入依頼を持ちかけた事実や、現役県職員の販売活動関与は確認できませんでした。また、商工会議所への経営指導員削減の圧力や、保証協会理事長就任に関する報奨・厚遇人事の事実も認められませんでした。
委員会は、信用保証協会の理事長等が名刺を配ってパーティー券販売活動の一部を担っていた事実は、同協会の公的イメージや業務の公平中立性への信頼を傷つけるものであったとしつつも、パーティー券購入依頼に関連した違法行為や不当な利益供与があったとの批判には根拠がなかったと結論づけています。
令和5年11月23日に実施された阪神タイガースとオリックス・バファローズの優勝を祝うパレードをめぐる問題が調査されました。パレードの資金調達が難航する中、片山元副知事が各信用金庫に協賛金の拠出を依頼し、合計2000万円の協賛金が集められました。
一方、中小企業経営改善・成長力強化支援事業による金融機関への補助金予算が当初の1億円から4億円に増額されました。委員会は、両者の間に「キックバック」や「見返り」の関係は認められなかったとしつつも、片山元副知事が両方に決定的な役割を果たしたことが外形的に疑念を抱かれる原因になったと指摘しています。
また、パレードを担当した職員には過重な負荷がかかっており、パレード直前1か月の時間外勤務は134時間超に及び、その後病気休暇となり、翌年4月に死亡したことが確認されました。委員会は、当該職員の勤務環境について労務管理上重要な問題として正しく検証されるべきだと述べています。
委員会は齋藤知事による以下のような行為をパワハラに当たると認定しました:
1. **考古博物館の件**:出張先の施設のエントランスが自動車進入禁止だったため、20m程手前で公用車を降りた際、出迎えた職員を激しく叱責した。指導の必要性がなく、相当性を欠く方法で行われ、職員の精神面に悪影響を与え、勤務環境を悪化させたため、パワハラに当たると判断された。
2. **空飛ぶクルマをめぐる問題**:企業との連携協定の締結式前に新聞報道が行われたことを問題視し、担当職員に対し「空クルは知事直轄」「勝手にやるな」等と厳しい口調で論難し、説明を聞こうとしなかった。怒りに任せた行為であり、指導の必要性がなく理不尽であったとされた。
3. **県立美術館の休館をめぐる件**:夏休み期間中の休館報道に「聞いていない」と激怒し、側近職員に「こんなことでは県立美術館への予算措置はできません」と強い措置を示唆。知事には休館時期への指導権限がなく、事情説明を聞かない態度は極めて不適切と判断された。
4. **SDGs関連の広報をめぐる問題**:マスコミが現地取材に来ないことを問題視し、夜間・休日にも側近職員にチャットを送り、個別に交渉するよう繰り返し求めた。マスコミ側の考えるニュース価値を考慮せず、実現困難な業務を要求したと認定された。
5. **報道関連の事前報告要求**:各種報道に関して即時の報告を求め、未報告を叱責。職員はすべての報道を即時チェックできるものではなく、過大な要求であるとされた。
6. **机を叩いて叱責した行為**:港湾計画事業の報道に関して職員を知事室に呼び、事情を聞かずにいきなり「許せない」と述べ、机を叩いて叱責。指導の必要性がなく、相当性を欠く方法で威圧したとされた。
7. **AIマッチングシステムの件**:知事協議で担当者が説明を始める前に、内容を知らないことを理由に一蹴し、説明させなかった。事情を聞かず強い口調で叱責することは相当性を欠くと判断された。
8. **介護テクノロジー導入センターの件**:協議で中身に入ることなく「聞いていない」「勝手に作っているのか」と叱責し、担当者が説明しようとしても聞かなかった。
9. **はばたんペイの件**:キャンペーン用うちわに知事のメッセージと顔写真がないことを問題視し、舌打ちと大きなため息をついた。相手を威圧し萎縮効果を生じさせるもので相当でないとされた。
10. **夜間・休日の継続的なチャット**:長期間にわたって夜間・休日にチャットによる叱責や業務指示を行った。必ずしも緊急性のない内容を夜間・休日に指示し、職員の生活時間を無用に侵害したと判断された。
委員会は、これらの行為が齋藤知事の職務上の優位性を背景に行われ、職員の精神的苦痛だけでなく、周囲の職員を委縮させ、勤務環境全体を悪化させたとして、パワハラに該当すると結論づけています。また、知事が自身の知事としての立場を強調する発言をすることが、時に議論や反論を封じる効果を持ちうることも指摘しています。
問題の発端となった文書(本件文書)の作成・配布行為に対する県の対応について、委員会は公益通報者保護法に反する違法な対応であったと判断しています。
特に、本件文書の内容に関係のある齋藤知事と片山副知事らが調査を指示し、処分決定過程にも関与したことで、懲戒処分の公正さを疑わせる事態を招いたこと、通報者を探索するためのメール調査や公用パソコンの引上げが行われたことなどが違法と認定されました。
委員会は、本件文書のうち贈答品の一部や優勝パレードに関する記述には公益通報としての保護要件(真実相当性)が認められるとし、これらを理由とした懲戒処分は違法・無効であると判断しています。また、齋藤知事が記者会見で元西播磨県民局長を「公務員失格」「うそ八百」などと非難した発言も極めて不適切であったとしています。
## 原因・背景分析
委員会は、一連の問題が生じた原因として以下の点を挙げています:
1. **コミュニケーションの不足とギャップ**:齋藤知事は新県政推進室の若いメンバーとの関係が密接で、多くの職員との直接的なコミュニケーションが不足していました。そのため、知事の意向がわからないという不満や、知事の側の「聞いていない」という苛立ちが生じやすい状況となっていました。
2. **職員風土**:兵庫県の職員は仕事に熱心で、パワハラ的な言動があっても我慢する傾向があり、パワハラに対する意識の低さがありました。
3. **知事と取り巻くメンバーの集団としての同質性**:知事の周囲のメンバーは知事の要望に従う傾向が強く、集団としての同質性が強まり、異論や指摘がしにくい環境となっていました。
4. **ハラスメント防止体制の不十分さ**:知事や副知事がパワハラの主体となる場合を想定した規定がなく、相談件数も組織規模に比して少ないなど、制度が十分に機能していませんでした。
5. **公益通報制度の運用上の問題**:公益通報者保護法の趣旨や目的についての啓発活動が不十分で、外部公益通報を県幹部が把握した場合の対応や、知事や副知事が通報対象となった場合の規定が整備されていませんでした。
報告書の最後では、今後の県政運営に向けて以下のような提言がなされています:
24時間楽器演奏可能な防音マンション「ミュージション」というのがある。
2000年から始まったリブランマインドという不動産の賃貸マンションブランドで都内近郊に物件が多数。
もちろん高価格帯だ。
なお、アンプにつなぐ系の楽器や重低音が出る楽器は時間制限があるため、人によっては誇大広告に感じるだろう。
自分は音楽鑑賞と趣味の歌唱を周りに気兼ねなく行えること、他の部屋の音が聞こえないことにメリット感じて入居。
複数のミュージション物件に住んだため、それを元にメリデメをだらだら記載する。
先に言っておくと、大きなメリットもあるが大きなデメリットもある。
個人的には高価格帯のものを扱う会社はそれなりにしっかりしていると思っていたのだが、リブランマインドは悪い意味で不動産らしい会社だった。
人によるとこ
持ち家のローンぐらいの値段(のはず)。
もともと高いが、最近は家賃は値上がりし続けている。新しい物件はかなり高めの値付け。
既存の物件も人が入れ替わるタイミングで上がっていることが多い。
毎年のように新しいマンションが建っているがまだまだ需要がある様子。
家賃を上げすぎて中々埋まらない新築も数ヶ月経てば少しすれば埋まってたりする。
退去が決定した物件の情報が公式LINEで流されるんのだが大体すぐ埋まる。物件によっては流れた瞬間に埋まる。
基本的に内見は契約後で、前入居者が退去した後のクリーニング前に可能。
数年前には入居者用のサービスサイトを勝手に立ち上げ、その使用料として年間1万円以上の支払いが必須に。
内容は入居時の案内や設備マニュアル、お知らせ、解約申請、問い合わせなどがあるがいずれも別で参照できたり申し込めるため不要。
基本的に不動産側の広告媒体にしかなっておらず、イベントの告知や任意の有料サービス各種、オウンドメディアなどが置いてある。
入居者はほぼ使う機会が訪れず不動産側も使いこなせていない謎の有料サイト。
敷金が全額回収される契約→違った。申し訳ない。高い修繕費を差し引いた額が振り込まれる。
退去時は修復箇所をチェックする外注の人が来て見積もりを渡されるのだが金額はかなり高い。
自分はかなりキレイに使うほうで過去の他社物件も含めて追加費用を払ったことはないが、ミュージションは敷金ギリギリの見積もりだった。
他にも駐輪場は別途月額料金がかかるし駐車場も付近の相場より高めで設定されている。
他のデメリットの内容も含めて一部分なら納得できもするが…ここまでになると自社だけの利益を上げようとする姿勢に辟易する。
有料サービスサイトの問い合わせ窓口に連絡しても1週間以上返事がなく別ルートで問い合わせしなおし。
入居後に自分が設備の不備を発見したのだが、業者が直した後に確認や謝罪の連絡をしてこない。補填もない。
ちなみにその不備は工事しないと直せないもので一時対処で終了。
クリーニング時に直すべき箇所がそのままになっていることがあった。一時退去しないと補修できないため対応なし。補填なし。
楽器演奏ルールを守っていない騒音入居者を長期間放置したことがある。
事前に告知しないと引っ越し直後にトラブルになりそうなゴミ捨て系の自治体ルールなどの事前周知がない。
物件によってはゴミ捨て場がかなり汚い。(掃除のおばちゃんはいるから建物のコストカットしすぎ?)
マンション入口が電球切れで真っ暗だったが1ヶ月以上放置したことがある。
細かい部分でたくさん不満があるが割愛。基本的には住みやすさを軽視している感じ。
一番「は?」と思ったのは長方形の片側の短辺にエントランスがあって、反対側の短辺にエレベーターがある物件。エレベーターまで遠すぎ。
ただし、ここ2、3年ぐらいの物件は入居者の声を取り入れて改善してきているようす。
逆にいうと2000年に始まったブランドなのにそれ以前は改善できていないということかー…となるが。
担当者に聞くと素知らぬ顔でそれらしい言い訳をするがコストカット以外の何者でもない。
それで躱せると思ってるとこからしてアレ。
もともと家にこだわりが強いので不満はめちゃくちゃあるが、防音の部分だけで選ばざるをえない…。
防音性のためにそうなっているとのこと。
通常は左右の物件との区切りは簡易的な衝立みたいになっていて、上部は開放的になっていると思う。
ミュージションはベランダの左右も上から下までしっかりコンクリで覆われている。
開口部が狭いから最初は圧迫感があるし若干日差しも入りにくい。
ミュージションには頑張ってほしいところだけどどうだろうなあ。
マルイはおもに関東で展開しているファッションビルなので、関東以外の人は知らないかもしれない。でも今回は公式サイトでの話なので知らなくても問題ないが。
マルイの公式サイトには出店のお問い合わせ専用のページが設けられており、そこにアクセスすると入店客数や、フロアごとの売り上げを性別や年代別に見ることができる。これは当然ながら出店を考えている人のために用意しているのだが、そうでなくても見ているだけでおもしろいことに気がつく。
たとえば、新宿マルイメンはメンズファッションが中心になっているので男性客が売り上げの中心になっているフロアがおおいのだが、2Fと7Fだけは売り上げが極端に女性に偏っている。このふたつのフロアにはメンズファッションの店舗はないため、このようなグラフができているのだと思う (ちなみに2Fはインテリアのフロアで7Fはアニメイトのフロア) 。そして女性に偏っているフロアは若い世代での売り上げがおおいけど、若い世代は昔の世代に比べると男女差がすくないというのは本当なのかもしれないって思った。
1F・6F・8Fは男女半々だが、1Fはエントランスフロアでイベントスペースが多数あるので単にいろんな客を集めるのに向いている。そういえばうちの地元のマルイはなぜか1Fではなく2Fがエントランスフロアだった (地元バレしてしまうかもしれないがまあいいや) 。
6Fは日本カジノスクールやドローンスクールがあるフロアで、買い物というよりカジノスクールの学生さんとかドローンの資格をとりたい人とかが集まっているのだとみた。
8Fはマルイノアニメフロアで、主にアニメファンが集まっている。なぜかマルイはかなりアニメを推していて、公式サイトにはマルイノアニメ専用ページがあり、もっというとマルイノアニメ専用のスペースがない地元マルイでもアニメデザインのエポスカードの広告がいたるところに設置されている。
余談だが、マルイはトイレの入り口にQRコードがあり、スマートフォンでスキャンすると全フロアのトイレの混雑状況を表示できる。余裕がないときはこれをつかって空き数がおおいフロアのトイレにいくとよい。自分は地元マルイのレディスファッションのフロアを覚えた (もともと男性客がすくないフロアは男性用トイレもすいていることがおおいから) 。
9:13追記 お問い合わせページへのリンクを貼ってという反応があったがこれは単に貼り忘れだったため修正しました。ついでにほかのリンクも追加。
17:17追記ファッションビル全般かと思ったらマルイだけだったという反応があったためタイトルを修正しました。 (元タイトル:「ファッションビルの売り上げ」)
僕は今、講演会のホールのエントランスで入場の順番待ちをしている。
セラミックの刃は金属探知機にも検知されないだろう。ギプスに偽装している得物は誰にも見つからない。
「飯山さん、ご無沙汰です。うちの市でも先生の講演会を開いていただいてありがとうございます。楽しみにしておりました。」
飯山さんからは左腕の骨折についての調子を聞かれ、小気味よく事故の失敗談をでっちあげて笑い話のように話した。
警備員もこのやり取りで怪しむことなく、荷物もギプスも入念に調べることなく入場を許してくれた。
僕が幼いころ、元総理や現役総理の暗殺や襲撃事件が続いたため、この手のイベントは入念な警備がされるようになった。
だから、近しい地方議員のつてを頼って『先生』に近づくために、この市に越して熱心な支持者を数年間演じてきた。
飯山県議の選挙、地元小選挙区の議員の選挙にもボランティアで協力した。
『先生』は隠居をしているが依然党内での発言力は高い。そういったチルドレンたちが国政、県政問わず多くいるのだ。
ついにこの時が来た。積年の恨みを果たすときが来た。
『先生』はよく話を聞いてくれて、実際に困りごとの解決を真摯に考えてくれる。
善人だと思った。
ただ、当時の改革の音頭を取ったのが誰なのかを考えれば行きつく先は『先生』なのだ。
『善き制度こそ、持続可能な医療の礎』講演会入口に張ってあるポスターを見て、持続のための犠牲になった妻のことを思い出していた。
青天の霹靂だった。妻の体を進行性の病魔が蝕んでいた。
当時、お互い若く将来起こる病気など気にも留めていなかった。もっと早くリスクを考えておくべきだったが、病が発覚してから入れる保険などないのだ。
まだ子供は生まれていなかったが、子育てと住宅の資金をためて、マンションの購入もした。人生設計を考え始めたばかりの、そんな折の悪い知らせだったのだ。
医療制度は国民皆保険を死守するため、高額医療費制度から手を付けた。
高額な医療費がかかった場合に、上限を超えた分の医療費が戻され負担が軽減される制度だ。
増税と同じく、一度手が入ればだんだんと負担を大きくすることに政府は抵抗が無くなる。
今後の治療のプランを聞かされたが、到底負担額は払えるものではなかった。
二馬力で働いていた家計は一馬力になり、一馬力分の負担がさらにかかるのだ。
心配かけまいと笑顔を作っていたが、妻の前では見透かされてしまう。
「今回は赤ちゃん諦めなくちゃだめだったけど、私まだあきらめてないからね。ちゃんと勝って3人、いや4人で、もっとでもいいけど住もうね」
僕は、「そうだね」としか言えなかった。
妻も、負担額が多大になることは知っている。あえてそのことを考えないようにしているようにみえた。
もちろん民間医療保険も入っていた。入院費の幾ばくかは給付金でまかなえている。
医療費の支出が減るということは、病院は収入が減るということだ。
健康保険で賄えない人が諦めることが増えたので収入が減ったからかもしれないが、診療報酬が改定され、医療費が上がった。自己負担率も上がっているので以前よりも負担が大きくなった。
そして、この状況をカバーするために民間保険も様々なプランを出してきた。
だが、以前の健康保険のように民間保険が給付金を出せるわけでもなく、細かい条件で給付を渋ることが常態化されるようになった。
妻が入っていた民間保険ではこの病魔のカバーはしてくれなかった。
普通の商品なら金額が上がれば買わない選択肢はできるが、生活必需品ならそうはいかない。需要が見込まれれば殿様商売ができる。
そして命は誰もが何よりも変えがたい。貧乏人は殺して、金持ちからお金を取る、究極の殿様商売ができるのだ。
僕らはどんなにクソでもクソにしがみ付かなければ生きられないのだ。
「ところでさ、親父から聞いたんだけどさ、今後も安心して治療を受けるためにさ、形だけなんだけど」
ズルや不正を嫌う妻に正面切って言うのは辛い。『形だけ離婚をしてくれないか』
そう言いたいが言えない。
離婚をして収入が無くなったていで生活保護を受ける。医療費を無料にする。庶民が最終的にやる手段だ。
「…いわないで、貴方の妻でいさせて…」
察した妻が先に言ってくれた。
「いや、形だけだよ。生活保護に頼ってさ」
「違うの……私は貴方がいないと一人なんだよ。分かるのもう長くないって……だから貴方の奥さんのまま死にたいの」
『生きるためには…』そう否定の言葉を言いたかったが言えなかった。
婚姻届を出したとき、その帰り道ささやかながらおいしい料理を食べた日のことを思い出した。その日の思い出を解消するかのような届け出は出せない。
ほどなく、自宅療養になり、つかの間の平穏な日々を二人で過ごし、そして僕は独りになった。
妻は持続のために生贄にされたのだ。
「ごめんね。もう少し長生きすれば長生きできたのにね。」妻は独り言のように僕に謝った。
「なんだよそれ。」
僕はナンセンスな文章をジョークのように軽く笑って聞き流した。
だが、心の底では笑えなかった。
そう文字通り、『長生きすれば、より長生きできる権利が得られる』のだ。
後期高齢者まで長生きできれば、負担金も少なくもっと長生きできる権利が得られたのだ。
こんな世の中にしたのは『先生』一人ではない。だが生贄だって復讐をすることを教えてやる。
善いという言葉が頭で木霊する。
妻が旅立つ数日前だ。
「私ね。生まれてよかった。貴方と会えたこともそうだけど、世界が綺麗だってわかったから」
「綺麗なのか?」
多くを諦めさせられてきた妻からそのような言葉が出るとは思わなった。
「そう。キラキラしている。健康な時は気づかなかったけど、引いてみるとみんな善いことをしようとしてるってことがわかったの。善意であふれているのよ。だからね。絶望しないでね。世界は善いところなのよ。貴方には幸せになってほしいの。」
妻が愛した世界を僕は恨んでいる。
『先生』を殺したら、その愛と決別することになるのではという想いが急に胸にいっぱいになった。
だが、落とし前は付けなければならない。
でなければ生きさせて上げられなかった僕の心が救われない。
悲鳴、警備員の緊張感ある声、飯山さんのなだめるような混乱しているような声がする。
次第にそれらの喧騒は遠くなり、首に当たるセラミックの冷たい感触と、
妻の「貴方には幸せになってほしいの」という声だけが聞こえるようになった。
僕は「もう手遅れだよ」と呟くしかなかった。