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2025-05-15

欧米における軽装登山事故と救助費用

https://www.uhb.jp/news/single.html?id=50744 に対して

日本では登山遭難しても救助費用がタダ」という情報外国人旅行者の間で共有されているとしか思えん

という意見が人気なのでDeep Research してみた。当然日本けが特別なわけがなく割と各国で似た様な状況らしい。このケースでもイギリス人観光客遭難してるけど、イギリスそもそも費用負担がないっぽいしそういう感覚が欠如しててもおかしくないわけで、ブクマカは全体的にちょっと悪意を見出しすぎかな(軽装登山を、ましてやそれを海外で行う愚かさを擁護してるわけではないよ)。

ちなみに一応あえて書いとくけど対策しなくてもいいとか思ってるわけでも、救助自体の救助隊員の危険性を軽視してるわけではないよ。もっと公平な仕組みについての建設的な議論になると良いね個人的には観光インフラ整備みたいな所があるし観光税で賄うのが自然なんじゃないかなとは思ってるよ。

以下はDeep Resaerch の出力

欧米観光登山における遭難と救助費用の扱い

欧米の人気山岳地では、準備不足の外国人観光客遭難する事例が相次いでいる。例えば、2025年1月米国スバレー国立公園ベルギー観光客が険しい峡谷に取り残され、Tシャツに軽装でいたためパークレンジャーに救助される事故があったsfgate.com

また、米グランドキャニオン国立公園では2020年9月の1か月間だけで約300件の遭難・救助事案(内51件が正式な救助ミッション、37件がヘリ搬送)が発生し、多くが装備不足・体力不足ハイカーによるものだった nationalparkstraveler.org

欧州でも同様に、イギリス最高峰ベン・ネビスで2020年海外からの4人組が冬装備なしに吹雪の中を登り、救助ヘリ搬送されるケースが報告されているbbc.com

さらフランスイタリア国境モンブランでは2022年10月英国人男性トラックスーツに身を包み装備なしで登頂を試み、低体温で意識を失う寸前に救助隊に発見されて救命処置を受けた

救助費用負担主体(各国の例)
米国

多くの州・郡や国立公園当局が救助隊員や装備を擁し、捜索救助費用税金負担する仕組みが一般的である findlaw.com

例えば国立公園局は年間約500万ドルを捜索救助に投入している findlaw.com

救助を要する登山者に対し、通常は個人請求しないが、捜索要因に重大な過失・故意が認められた場合公園規則違反があった場合に限り、費用請求する州もある findlaw.com

なお、米国では野外遭難保険サテライトビーコンの普及が進むが、政府側は基本的に救助費用登山者に請求しない運用を続けている。

イギリス英国スコットランドウェールズ

山岳救助隊は全てボランティア構成されており、救助を要した登山者に費用請求することは原則ない。救助チームの運営費寄付や財源によって賄われており、英国スコットランドの例では1件当たりの救助コストは平均約2,500ポンドだが、要救助者に請求されることはない scottishmountainrescue.org

実際、2020年にベン・ネビスで救助された4名も、海外からツーリストで冬装備がなかったが、その後も個人請求されたという報道はないbbc.com

強いて言えば、英国でも過失(例:ヒルウォーク中の故意放置など)が刑事罰に問われた事例はあるが、通常は経済的負担は発生しない。

フランスアルプス地方含む)

フランス政府国家公安機構)が山岳救助隊(PGHMなど)を運営し、冬季スキー場外でのすべてのヘリ救助は原則無料提供される runthealps.com

ただし、救助隊に随行した医師施術など医療行為については別途自己負担となる可能性がある runthealps.com

スイス

スイスでは主に非営利組織Rega(レガ)」が山岳・氷河上のヘリコプター救助を担っている。スイス国民は年間寄付パトロン会費)制度でほぼ全額がカバーされる仕組みだ。Regaへの寄付会員(国内在住者)の救助は、通常は保険で賄われるため自己負担がなく、外国在住の寄付会員も国内でのヘリ救助費用請求免除されるrega.ch runthealps.com

一方、寄付会員でない外国人観光客は、Regaによるヘリ搬送のものは受けられるものの、保険適用外分や病院搬送以降の費用自己負担となる可能性がある runthealps.com

例えばRega公式FAQでは「寄付会員でない場合保険適用外の救助費用は本人負担」と説明されている

Permalink |記事への反応(0) | 15:51

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2025-04-12

万博グルメ

チェーン店ばっか謎にピックアップされてるけど、万博のメイングルメ海外食だと思う。もちろんもっと色々あるしま10分の1もわかってないのだが…とりあえずよくわからない料理抜粋。現時点のメモです。

くら寿司世界料理だいたい

オーストラリアコーヒー欄にある「ココマジック kokomagic」(洗剤じゃないのか…)

オーストラリアのラミントンケーキっぽい)

オーストラリアクロコダイルロール(何かは分かるが)

いのち輝くサワー(ミャクミャクカラードリンク

イギリスウェールズ)のバラブリス

イギリスウェールズ)のカウル

ペプシ ピーチ

シンガポールのロティプラシュガー

シンガポールのパパドスナック

ドイツのペッファーポットハス

オランダハーリング

スウェーデンセム

フィンランドのカレリアンパイパイミルク粥乗ってんだけど大丈夫か…)

・ミャクミャクさきいか

・月替り各地アフリカ料理

チェコクネドリーキ

チェコのバオ

スイスエメンタールクリームブリュレ

ハンガリーのカチャマ

ハンガリーのブルゴニャクレーム

ハンガリーのホルトバージ・パラチンタ

・他ハンガリー料理謎すぎ

ルクセンブルクの黒い森のケーキ

クウェートのマグブース

Permalink |記事への反応(8) | 02:47

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2025-03-03

人口あたりのレイプ数」をちゃんと出すよ!

頑張ってまとめる

元ネタ

人口あたりのレイプ件数20年で30パーセント以上減少」というデータをもとに日本人男性を叩くフェミニストたち

https://posfie.com/@DamDam347/p/d8DQppZ

過去20年間で変化なし。

https://x.com/tmaita77/status/1895066646815088676

 

よく見るツッコミ

他国定義が変わっている

暗数が多い

 

ここ25年くらいの法改正

 

日本

2017年、「強姦罪」が「強制性交等罪」に変更される

内容:膣性交のみ→肛門や口腔への挿入行為も含む

2023年、不同意性交

内容:被害者抵抗拒否できない状況(心理的圧力など)での性交処罰対象性交同意年齢の13歳から16歳への引き上げ

 

アメリカ

2013年、Rapeの定義変更

内容:性別を問わず、「あらゆる非同意の挿入行為(口腔・肛門含む)」をレイプとして集計

 

イギリスイングランドウェールズ

2003年、Sexual OffencesAct2003

内容:口腔や肛門への挿入も包含性別を問わず適用可能

 

ドイツ

2016年、No means No(Nein heißt Nein)

内容:暴行脅迫要件を必ずしも伴わなくても、被害者の明確な拒否があれば処罰対象

 

フランス

2018年、厳罰化

内容:15歳未満の行為を厳しく処罰する

2021年:性的同意年齢の明確化

内容:15歳未満との性行為同意の有無にかかわらず強姦扱い

 

スウェーデン

2018年、同意

内容:暴力脅迫の有無にかかわらず、明確な同意がなければレイプとみなす

 

中国

2015年、量刑強化や児童への性的虐待などの取締まり強化

内容:主に量刑によるもの

 

韓国

2013年、性暴力関連法

内容:非同意性交処罰範囲を拡大、被害者保護制度の整備

 

レイプ判定の違い

 

主に、不同意だけでアウトか、挿入以外(尻、口、指)もアウトか

 

日本不同意だけ◯、挿入以外◯

アメリカ不同意だけ◯、挿入以外◯

イギリス不同意だけ◯、挿入以外x

ドイツ不同意だけ◯、挿入以外◯

フランス不同意だけ◯、挿入以外◯

スウェーデン不同意だけ◯、挿入以外◯

中国不同意だけx、挿入以外x

韓国不同意だけ△、挿入以外x

 

日本2023年の法改正欧米の厳しい国に足並みをそろえた格好(ここ30年くらいは大体そう)

 

なお、より広範な行為レイプ扱いとなる、つまり厳しい国でランキングにするとこうなる

スウェーデンアメリカドイツフランス日本イギリス韓国中国

 

スウェーデンは「Yes meansYES」というレベル同意必要

 

2003年頃と、2022〜2024年の10万人あたりのレイプ件数

 

本題

まずこの期間の間にすべての国で法改正が進んだので、「増えるのは当たり前」です

また、法改正の内容が若干異なるので、結局「治安の悪化」はデータからわかりません

泣き寝入りする人が減った可能性もありますし、暗数が減った可能性もあります、単純に治安悪化した可能性もあります

 

法改正を考えると、日本だけ2024年のデータ必要です、他の国は2022年の方が正確だからこのまま使いましょう

ソース

https://x.com/tmaita77/status/1895066646815088676

 

2024年の不同意性交罪は3936件で、人口10万人あたり、3.17件です

ソースhttps://www.npa.go.jp/publications/statistics/kikakubunseki/r6_jyosei.pdf

 

日本   1.9 → 3.17

アメリカ 32.3 → 41.8件

イギリス 25.1 → 117.3件

ドイツ 10.8 → 15.1件

フランス 17.4 → 58.9件

スウェーデン 24.9 → 85.6件

参考値:韓国12件、中国約1〜2件

 

ちゃんと増えてます

グラフ見ると、来年あたり日本はもう少し増える可能性あるかも?)

 

結論

2024年最新データでは、日本他国と条件がほぼ一致してるので、定義の差は言えない

そのうえで、日本はだいたい10万人あたり3件強で、これは欧米諸国より一桁少ないし、何なら欧米法改正前より少ない

 

暗数

暗数の話きらい、悪魔の証明になるじゃん

一応調べたけど

日本でよく言われる未通報率は90%だが、10倍しても31件で欧米よりは少ない(ドイツよりは多くなる)

・よくあるツッコミだが、バカ他国暗数がないと思ってる↓

米国司法省犯罪被害調査(NCVS:National Crime Victimization Survey)やRAINN(性的暴力被害者支援団体)などの推計では、少なくとも半数以上、60~80%前後警察に報告されていないとされます

イギリスCrime Survey forEngland andWales犯罪被害調査)によると、性暴力被害のうち通報されるのは全体の15~20%程度 という数字がしばしば報告され

ドイツ連邦家族省などが支援する研究では、強姦被害の70~80%が未通報 と見られるとの推計もある

フランス政府系の調査被害者支援団体の報告によると、60~80%程度が警察通報されていない可能性が高いと言われる

スウェーデンは国際比較で「報告件数」が高い国として知られる一方、それでも 半数以上、場合によっては60~70%程度 は未通報推定

韓国暴力被害者支援センター女性家族部などの調査では、半数~70%以上が警察に届け出ていないというデータが示されることが多い

 

協力:ChatGPT o1

 

_____

 

所感:

・ここ20年の法改正の動きが知れて面白かった、不同意罪ってトレンドだったんだね

2024年の数値が出たらまたSNSで騒ぐんだろうな、2年以内に

日本件数が少ないのは単なる民族的ものだよね、最強のセックスレス大国だぞ、知らんけど

Permalink |記事への反応(17) | 10:26

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2024-09-28

anond:20240928123911

エルフィンエバンス出身地ウェールズ地方ではたまにある名前みたい

作曲家のリチャード・エルフィンジョーンズとか。ウェールズ地域政党の偉い人にもエルフィンって名前の人いたね。

ウェールズ英語とは違う言語を持っているし、キリスト教伝来以前のケルト文化根付いているかカトリック由来の名前じゃない人も多いよ

追記

ファンタジー文脈エルフ一般的にしたのはトールキン指輪物語だけど、トールキン作品北欧神話とかケルト神話に影響受けてるので

エルフが含まれてるからキラキラというのはちょっと順序が逆というか、むしろウェールズ名のほうが先だよね

日本人龍太郎って名前の人に「ジャパニーズドラゴンが含まれてるけどキラキラネームです?」って言うみたいな感じ?

Permalink |記事への反応(0) | 13:03

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2024-08-29

anond:20240829143351

これイングランドウェールズの各感染症10万人あたりの死亡率のデータだけど、これを見て医学の功績だの云々言う奴は頭がおかしいよ。

誰も救われてません。

今回のmRNAワクチンもっと毒なので、さら被害が増えます

全てのワクチン不要です。

自然感染に勝てるわけないの。

https://dissolvingillusions.com/wp-content/uploads/2021/07/G11.2-UK-Deaths-1838-1978-1.png

Permalink |記事への反応(1) | 14:59

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anond:20240829143746

これはイングランドウェールズ10万人当たりの死亡率のデータ

https://dissolvingillusions.com/wp-content/uploads/2021/07/G11.2-UK-Deaths-1838-1978-1.png

  

上下水道の整備や栄養改善自然に下がってきたところで、ワクチン投入してるね。

なにより天然痘に至っては1868年に死亡率が爆増。

これは生ワクチンのシェディングの影響もあり、余計に死者を出したやつ。

  

ワクチンの功績なんてないよ。

統計的に見ても機序を見ても、タダのゴミ

誰も救われてません。

Permalink |記事への反応(0) | 14:56

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2024-08-14

anond:20240814162549

NHKスペシャル超常現象科学者たちの挑戦』に、ウェールズの有名な幽霊城で深夜に人間が冷気を感じた部屋でレーザー光線並みの異常な電磁波(最大8.3V/m)を観測したとかあるけど、追跡取材ナシ、調査担当した英国心霊現象研究協会の追加報告ナシで、民放の怪しい探検隊のような内容だった

Permalink |記事への反応(0) | 17:02

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2024-07-15

統計のはなし

https://www.womensrights.network/post/what-actually-is-the-risk-posed-by-transwomen

以下の計算は、国家統計局(ONS)の2021年国勢調査性自認に関するデータと、情報公開法により入手した法務省(MoJ)の統計から引用した数字に基づいている。

 

トランス女性

ONSのデータによると、イングランドウェールズでは47,572人がトランス女性であると自認している。

MoJの統計によれば、少なくとも1つの性犯罪を犯して刑務所収監されているトランス女性の数は76人である

まりトランス女性性犯罪を犯し、有罪判決を受ける確率

76/47,496. これは、626人に1人のトランス女性性犯罪を犯し、有罪判決を受けるといえる。

 

男性

ONSのデータによると、イングランドウェールズには29,177,340人の男性がいる。

MoJの統計によれば、少なくとも1つの性犯罪を犯して刑務所収監されている男性の数は13,234人である

まり男性集団性犯罪を犯し、有罪判決を受ける確率は、13,234/29,164,106となる。

すなわり、2,205人に1人の男性性犯罪を犯し、有罪判決を受けるといえる。

 

トランス女性男性比較

トランス女性男性の間で性犯罪有罪判決を受けるリスク比較するには、オッズ比(トランス女性性犯罪を犯し有罪判決を受けるオッズ男性オッズで割ったもの)を計算すればよい。

オッズ比は 3.52(95%信頼区間:2.81-4.42)である

これは次のように解釈できる:男性比較して、トランス女性性犯罪を犯し、有罪判決を受ける可能性が252%高い。

Permalink |記事への反応(0) | 11:55

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anond:20240715020740

https://www.womensrights.network/post/what-actually-is-the-risk-posed-by-transwomen

以下の計算は、国家統計局(ONS)の2021年国勢調査性自認に関するデータと、情報公開法により入手した法務省(MoJ)の統計から引用した数字に基づいている。

 

トランス女性

ONSのデータによると、イングランドウェールズでは47,572人がトランス女性であると自認している。

MoJの統計によれば、少なくとも1つの性犯罪を犯して刑務所収監されているトランス女性の数は76人である

まりトランス女性性犯罪を犯し、有罪判決を受ける確率

76/47,496. これは、626人に1人のトランス女性性犯罪を犯し、有罪判決を受けるといえる。

 

男性

ONSのデータによると、イングランドウェールズには29,177,340人の男性がいる。

MoJの統計によれば、少なくとも1つの性犯罪を犯して刑務所収監されている男性の数は13,234人である

まり男性集団性犯罪を犯し、有罪判決を受ける確率は、13,234/29,164,106となる。

すなわり、2,205人に1人の男性性犯罪を犯し、有罪判決を受けるといえる。

 

トランス女性男性比較

トランス女性男性の間で性犯罪有罪判決を受けるリスク比較するには、オッズ比(トランス女性性犯罪を犯し有罪判決を受けるオッズ男性オッズで割ったもの)を計算すればよい。

オッズ比は 3.52(95%信頼区間:2.81-4.42)である

これは次のように解釈できる:男性比較して、トランス女性性犯罪を犯し、有罪判決を受ける可能性が252%高い。

Permalink |記事への反応(0) | 09:45

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2024-06-27

anond:20240627011250

ウェールズの山(1995年イギリス映画

時は1917年。山がほとんどないウェールズとある村、村の誇りはフュノンガルウと呼ばれる山。しかしある日二人の測量技師がやってきて、フュノンガルウの高さは山に満たず地図には「丘」と記載されるという。村人たちはあの手この手で二人を引き止めつつ、こっそり村人総動員で丘の上に土を積み始め…。笑えて泣けて、最後は笑えるのでおすすめ

Permalink |記事への反応(0) | 15:41

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2024-06-08

悲報トランス女性女性全然違う

anond:20240608115227

女性

ONSのデータによれば、イングランドウェールズには30,420,202人の女性がいる。

法務省統計によれば、少なくとも1つの性犯罪を犯して刑務所にいる女性の数は125人である

まり女性集団性犯罪を犯し、有罪判決を受ける確率は、125/30,420,077となる。

すなわち、243,362人に1人の女性性犯罪を犯し、有罪判決を受けるといえる。

 

トランス女性女性比較

オッズ比(トランス女性性犯罪を犯し、有罪判決を受ける確率女性性犯罪を犯し、有罪判決を受ける確率で割ったもの)を計算することで、トランス女性女性性犯罪を犯し、有罪判決を受けるリスク比較することができる。

オッズ比は 389.41(95%信頼区間:292.77;517.94)である

 

すなわち、女性比較して、トランス女性性犯罪を犯し、有罪判決を受ける可能性が38841%高いということである

Permalink |記事への反応(1) | 12:12

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悲報トランス女性男性よりヤバかった

https://www.womensrights.network/post/what-actually-is-the-risk-posed-by-transwomen

以下の計算は、国家統計局(ONS)の2021年国勢調査性自認に関するデータと、情報公開法により入手した法務省(MoJ)の統計から引用した数字に基づいている。

 

トランス女性

ONSのデータによると、イングランドウェールズでは47,572人がトランス女性であると自認している。

MoJの統計によれば、少なくとも1つの性犯罪を犯して刑務所収監されているトランス女性の数は76人である

まりトランス女性性犯罪を犯し、有罪判決を受ける確率

76/47,496. これは、626人に1人のトランス女性性犯罪を犯し、有罪判決を受けるといえる。

 

男性

ONSのデータによると、イングランドウェールズには29,177,340人の男性がいる。

MoJの統計によれば、少なくとも1つの性犯罪を犯して刑務所収監されている男性の数は13,234人である

まり男性集団性犯罪を犯し、有罪判決を受ける確率は、13,234/29,164,106となる。

すなわり、2,205人に1人の男性性犯罪を犯し、有罪判決を受けるといえる。

 

トランス女性男性比較

トランス女性男性の間で性犯罪有罪判決を受けるリスク比較するには、オッズ比(トランス女性性犯罪を犯し有罪判決を受けるオッズ男性オッズで割ったもの)を計算すればよい。

オッズ比は 3.52(95%信頼区間:2.81-4.42)である

これは次のように解釈できる:男性比較して、トランス女性性犯罪を犯し、有罪判決を受ける可能性が252%高い。

Permalink |記事への反応(1) | 11:52

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2024-05-08

anond:20240508053520

ウェールズWelshからWelch菌とは綴りが違う

全体的にアーサー王元ネタからカタカナ表記が同じであっても別物だと解るやろ

Permalink |記事への反応(0) | 16:19

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anond:20240508053149

どういう意味

あの世界にウェールズはないからか?

Permalink |記事への反応(1) | 05:34

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2024-05-06

いまや国連もTERFだから排除されるのはトランスアライなんよ

anond:20240502205151

https://www.ohchr.org/en/statements/2024/04/uk-implementation-cass-report-key-protecting-girls-serious-harm-says-un-expert

女性女児に対する暴力に関する国連特別報告者リーム・アルサレムは本日英国の保健・社会ケア担当国務長官最近子ども若者のための性同一性サービスに関する独立レビュー(キャス・レビュー)に含まれ勧告実施すると約束したこと、またNHSスコットランドウェールズ政府が、報告書の結果を受けて子どもへの思春期阻害剤の処方を停止すると方針を強調し、彼らを支援する専門サービス設立提言したレビューも高く評価した。あまりにも長い間、このグループの子どもや大人の苦しみは無視されたり、軽視されてきた。報告書発見勧告は、彼らの声が聞かれ、彼らの姿が見られ、彼らの特別ニーズ認識されたことを示すものである

キャス・レビューは、ジェンダー移行に関する政策が、女児を含む子どもたちの人権に壊滅的な結果をもたらしたことを、非常に明確に示している。

またそのような意見を表明する個人が、"単にそのような意見を持ち、明確にすることで、沈黙させられたり、脅されたり、脅迫されたりすることがない "ようにする必要性を強調した。

Permalink |記事への反応(2) | 12:34

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2024-04-27

朗報国連さん、TERFと同じトランス批判を開始

https://www.ohchr.org/en/statements/2024/04/uk-implementation-cass-report-key-protecting-girls-serious-harm-says-un-expert

女性女児に対する暴力に関する国連特別報告者リーム・アルサレムは本日英国の保健・社会ケア担当国務長官最近子ども若者のための性同一性サービスに関する独立レビュー(キャス・レビュー)に含まれ勧告実施すると約束したこと、またNHSスコットランドウェールズ政府が、報告書の結果を受けて子どもへの思春期阻害剤の処方を停止すると発のニーズを強調し、彼らを支援する専門サービス設立提言したレビューも高く評価した。あまりにも長い間、このグループの子どもや大人の苦しみは無視されたり、軽視されてきた。報告書発見勧告は、彼らの声が聞かれ、彼らの姿が見られ、彼らの特別ニーズ認識されたことを示すものである

キャス・レビューは、ジェンダー移行に関する政策が、女児を含む子どもたちの人権に壊滅的な結果をもたらしたことを、非常に明確に示している。

またそのような意見を表明する個人が、"単にそのような意見を持ち、明確にすることで、沈黙させられたり、脅されたり、脅迫されたりすることがない "ようにする必要性を強調した。

Permalink |記事への反応(5) | 15:19

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2024-04-17

朗報BBCさん、トランス批判をはじめる

https://www.bbc.com/japanese/articles/c9rzgexn444o

キャス医師BBCラジオ番組で、現場臨床医たちはジェンダー関連治療について「ガイダンス科学証拠も訓練もない」状態にあることを懸念していると語った。さらに、ジェンダーにまつわる「有害な」議論が、専門家によるオープン議論を妨げていると指摘した。

NHSではこれまで、子供若者ジェンダー治療を取り扱う唯一の専門機関として、「性自認・発達サービス(GIDS)」をイングランドウェールズ運営していた。

しか2020年、NHSから独立した病院監査評価機関から「不適格」と格付けされ、GIDSは2024年3月に閉鎖された。

NHSの検証では、こうした治療が「安全効果的」だと証明する十分な証拠がないことが判明した。

イギリス平等人権委員会(EHRC)は、平等法における「性別」の定義を「生物学性別」に改正することを検討すべきと助言している。

トランスジェンダリズムの終りやね~

Permalink |記事への反応(0) | 09:22

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2023-12-19

会社で働いてる人は演技をしている

英国王室を描いたドラマ「ザ・クラウン」で、ウェールズ炭鉱崩落による悲劇を題材にした傑作回がある。

終盤に、女王はこの悲劇に対して「まったく感情が動くことがなかった、私は人として何かが欠けていると思う」と当時の首相ウィルソン吐露する。

ウィルソン首相労働党党首)は「誰にも言わないでください」と前置きして、

実は私は肉体労働したことがないし、(労働者が好む)ビールよりもウイスキーが好きだ。パイプより(上流階級が好む)葉巻を吸う。でも、パイプを吸ってたほうが親しみやすいだろうから大衆の前ではパイプを吸いますありのままの姿では国の顔にはなれません。」と言う。

要するにウィルソン首相仕事のために頑張って演技をしているのだが、国の顔として女王のその感情の欠落は恩恵である、と言う。

というのをみて、そういえば職場の上の立場の人たちはなにか自己欺瞞的だったり嘘くさい言葉を並べるなと感じてたが、そうか演技をしてるんだと思ってなにかが腑に落ちた。

Permalink |記事への反応(4) | 09:57

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2023-10-21

ラグビーW杯2023準決勝 ニュージーランドvsアルゼンチン

9月18日20チームで開幕したラグビーW杯2023フランス

1ヶ月経った今、16のチームが大会を去り、未だ戦っているのは4チームのみ。

イングランド南アフリカニュージーランドアルゼンチン


おはようございますこんにちは、こんばんは、レビュー増田です。

遠いヨーロッパでの開催のため、日本放送は深夜、早朝になったこW杯

日本大会を去った今、試合を追いかけるのもなかなか大変だが、決勝トーナメントに入ってからは深夜早朝の試合を追いかけても後悔のない、まさに1点を争うような好試合が続いている。


遊手候補と目されていた開催国フランス南アフリカにまさに1点で涙を飲み、イングランドは初戦を彷彿とさせるドロップゴールでトーナメントを駆け上がろうとするフィジーを止めた。


今夜戦うのは、前半にペースを握られながら流れを引き寄せてウェールズから試合を取り返したアルゼンチンと、最終盤に37フェイズにも及ぶアイルランドの猛攻を耐え切ったニュージーランド


日本視聴者日本を下したアルゼンチン応援しながら決勝トーナメンを観戦している人も多いようだが、ニュージーランドラグビーファンにとって昔も今もラグビー界の神の如き存在だ。


ニュージーランドの国としての強みは、どれだけ良い選手が変わっても、さらに上回る選手が現れる層のぶ厚さで、世界最優秀選手に輝いたこともあるLOロディ・レタリックや、稲妻のようなランで日本にもファンが多いダミアン・マッケンジーリザーブで出てくるなんて、他の国からしたら考えられないような贅沢さだし、W杯がすでに始まっている状況で「真剣大会中に門限に遅れたから」と日の出の勢いの若手、マーク・テレアメンバーから外せば、「じゃあ」とウィルジョーダントライを取る。

チームは家族とも言われており、アンストラクチャーから混乱状態で誰がボールを持っても、かならずフォローするランナーが現れて、見事な連携トライを取る。

大会が始まる前までは「パッとしない仕上がり」と言われていても、いざ始まれば、初戦以外は対戦相手から大量トライを奪い、世界一位のアイルランドフィジカルを全面に出した猛攻にも耐え切ってみせた。

豊富人材と、流れるような連携、そしてここぞという時の硬いディフェンス

やはりオールブラックスはいつの時代も優勝の本命なのだ


ちなみに家族話題が出たが、この試合オールブラックスは本物の家族が3人、スタメンに名を連ねる。

スコット・バレットジョーディー・バレットボーデン・バレット

バレット家には、さらに2人の兄弟、3人の姉妹がいる。

8人兄弟という時点でなかなかだが、そのうちの3人が同時期に世界最強チームの代表プレーヤーというはなかなかない。

大谷翔平的なマンガ設定のような話だ。


さて、対するアルゼンチンだが、どういうチームかというのは予選プールから試合を見てきたみんなにはもはやおなじみだろう。

スキルフルなキックフィジカル押し出した展開攻撃個人のラン突破などを組み合わせて戦う好チームだ。

アルゼンチンにとっては、この準決勝で対戦成績 2勝33敗1分けのニュージーランドと戦うのは大きなチャレンジとなる。

負けられない大一番に向けて、前節でウェールズを破ったメンバーから1名のみを変えて試合に臨む。


アルゼンチンにとって気がかりなのはメンバーにどれだけ疲労が残っているかではないだろうか。

準々決勝でフィジカルな激闘を制したのは相手も一緒だが、ニュージーランドは予選プールフランス以外に脅かされるような存在がなく、それほど激しい消耗を強いられていないように見える。

アルゼンチンはというと、予選プール日本戦も終盤までもつれ、ウェールズ戦もギリギリで勝ちをさらった。

クロスゲームを制したこの2戦では、身体を当てながらの展開を繰り返して後半にディフェンスをこじ開けたので、これが攻めの切り札だろう。

こういうスタイルだと、FWの体力がいつまでもつの心配になってくる。

相手アイルランドの波状攻撃を耐え切ったニュージーランドである


攻撃に、守備に、身体を打つけづつけるのはここにきて難儀だけど、ではと崩しを狙って迂闊にコンテストキックを蹴って、ちょっとでも甘くなれば、それこそオールブラックス大好物、思う壺だ。


勝負どころで勢いを掴みながら接戦を切り抜けてきたアルゼンチンが、ここでも我慢比べに勝って巨星を飲み込むのか、それとも黒衣の最強軍団死神となって挑戦者の息の根を止めるのか。


小雨降るスタット・ド・フランセに響く両国国歌斉唱につづき、オールブラックスがカパオパンゴを披露し、アルゼンチンキックオフで試合が始まった。


前半

試合の入りはアルゼンチンにとって悪くなかった。

キックオフ直後から身体をあてて敵陣深くに侵入、開始3分PKを獲得し、先制のゴールで3点を獲得した。

アルゼンチン 3 - 0ニュージーランド


両チーム、キックを蹴りあげて激しく序盤のペースを争う中で、アルゼンチンハイボール処理もよく、自分達の攻めにつなげられている。

対するオールブラックスモールなどをつかった硬い攻めを見せ、手元を落ち着かせてから着実に攻める。

するとニュージーランドセットプレーから再びのモールペナルティを獲得。

ゴールライン上の攻防から外でまつでウィルジョーダンボール渡りゴールライン右に飛び込むトライ

アルゼンチン 3 - 7ニュージーランド


アルゼンチン連続攻撃は悪くない。

しかオールブラックスは硬い守備から切り返す。

先ほどトライを決めたウィルジョーダンから今度はジョーディ・バレットにつないで、またもゴール右にトライ

アルゼンチン 3 -12ニュージーランド


キックオフからの攻めを2本失ってスコアされているアルゼンチン

20分までに3回22mまで侵入できているが、その度にオールブラックスディフェンスボールを失っている。

ノックオンというわけではなく、ジャッカルで引き抜かれてなので、アルゼンチンとしては全力を出せているのに黒い壁を抜けない。


ゲーム風景としては双方が入ったボールキープして展開して、手元のエラーも少ないので、ボールインプレーが長い試合となっている。

29分にやっとファーストスクラムとなり、アルゼンチンPKを獲得。

ショットアルゼンチン 6 -12ニュージーランド


いかけるアルゼンチンが苦労して点差を積めるが、オールブラックスはすぐにPGで取り返す

そして終了間際、今度はオールブラックスボールスクラムからミスなく攻め込んで、41分にトライ

アルゼンチン 6 -20ニュージーランド


双方がボールを持った時に、保持して攻め込んでいく。

アルゼンチンとしては、攻めが良くつながっているし、手元のミスもない。

しかし、ゴールライン直前まで迫ったところでオールブラックス守備に捕まってしまう。

結果として、似たようなカードを出し合っているのに、スコアは開いている。

自責ミスでチャンスを失っているわけではないので、力負けと言っていい状況で、アルゼンチンとしては修正が難しく見える。


2トライ2コンバージョンの差を埋めるため、アルゼンチンは後半にどうやって流れを掴みにかかるのだろうか。


後半

後半の入りは前半と打って変わってアルゼンチンにとって不幸なものだった。

オールブラックスアルゼンチンキックオフ処理のエラーにつけ込み、わずか2分でトライを奪う。

この失点後、アルゼンチンキックオフの有利状況なので攻めたいのだが、ハイパンを蹴り合って、結果はオールブラックスボールが渡ってしまう。

ここでニュージーランドが攻め切って追加のトライ

アルゼンチン6 - 34ニュージーランド


後半開始直後のトライ事故みたいなものだが、このトライアルゼンチンにとっては厳しい。

前半最後の繋ぐラグビーから一転、ハイパントで崩しを狙った攻めをしたところで、ボールオールブラックスに渡ってしまい、攻め切られる。

相手の有利な形に飛び込んで取られていているのは悪いシナリオだ。

ボールを上げるのでスクラムも多くなっているが、このスクラムでも負けていて、黒衣の戦士はどんどん自陣に入り込んでくる。


守勢一方のアルゼンチン対して、オールブラックスは55分に選手を大幅に入れ替える。

交代で入るのはフロントロー3人と、ダミアン・マッケンジートライも取れる俊足SHフィンレー・クリスティ

タイミングとしてはかなり早いが、点差があるので、余裕をもって体力のあるメンバーを投入できる。


攻めのチャンスがあっても前半のように敵陣に侵入できないアルゼンチン

ボールオールブラックスのものとなり、61分に、ウィルジョーダンが2つめのトライ

アルゼンチン6 - 39ニュージーランド


65分はまだ時間があるが、33点のビハインドはあまりに重い。

15分で5トライを奪うのはどんなチームでも非現実的だろう。

どこでここまでの差がついたのだろうか?

ゲームは終盤に向かいアルゼンチンほとんど深く攻め込めない中で、74分にもウィルジョーダンラインブレイクしてハットトリックとなるトライ


後半に入って全くスコアできないまま、時計は80分を過ぎた。

一矢報いたいアルゼンチン、自陣深くのスクラムから最後の攻めもオールブラックス守備突破できず、試合終了。

最終スコア

アルゼンチン6 - 44ニュージーランド


テリトリー

アルゼンチン45% - 55%ニュージーランド


支配

アルゼンチン44% - 56%ニュージーランド


スタッツの示すこの数字オールブラックスボールを持たなくても勝てるチームだが、今日ボールを保持して戦い、アルゼンチンを圧倒した。

ボールを蹴り上げる状況としては、繋いで前進できない末にボールと引き換えにエリア前進を取るか、攻撃が停滞する前に先制で崩すかなので、繋ぎ前進できた今日オールブラックスは蹴る必要がなかったとも見える。

ただ、これは想像なのだが、結果でそうなったというより、初めからアルゼンチン疲労を見越して高いエネルギーをつかうポゼッションラグビーを仕掛けたのではないだろうか。

直近の対戦成績で2勝を挙げていたアルゼンチンは、勝てるチームを作り上げてきたが、ここに来たときにはにすでに満身創痍状態だった。


開始ホイッスル前の前段を書き終えたのは前日で、双方がどういうチームか知っている人にとってこの辺りの予測はおそらく特別ものではない。

その流れにおおむね沿う「驚きのない試合」になったのは、オールブラックスが圧巻の強さを見せたということだろう。

まり一方的試合となったので、母国では批判も起きるかもしれないが、ここまで死線の際で戦い続けてベスト4まで駆け上がったアルゼンチンは、前評判に相応の結果を残したと言っていいと思う。


これで決勝に進出するチームの1つが決まった。

準決勝のもう1試合は、前回日本大回の決勝カードイングランド南アフリカ

このW杯最後試合ラグビー界の黒衣の神と対戦するのは、白か、緑か。

あと2試合で、4年に及ぶ長い長い戦いの覇者が決まる。


anond:20231015170047

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2023-10-15

ラグビーW杯2023 10月15日ベスト8 アルゼンチン vs ウェールズ

これが最後W杯になるかもしれないリーチマイケルが、日本の最終試合後に代表ジャージのまま夜の街に出て、カフェファンとの交流を楽しんだ夜から1週間。

2023年大会は、フランスの地でに残った8チームによる決勝トーナメントが始まった。

おはようございますこんにちは、こんばんは。

レビュー増田です。

ノックアウトステージ最初試合は、プールC1位・ウェールズプールD2位・アルゼンチンの対戦となった。


イギリス連邦とはいえ日本ではあまり馴染みがないウェールズはどういうチームなのかというと、硬い守備ベースに、獲得したペナルティーからセットプレーであったり、ハイパント守備を崩してからシンプルボールを順目に送り、ランナーが個々のスキルディフェンスを振り切ってトライを狙うチームだ。

もう一つの得点源が、SOダン・ビガーの正確無比なキック

正確な上に射程距離が長いので、ハーフウェーライン前後ペナルティを獲得しても3点を狙える。

時間ボールを持つチームではなく、ポゼッション相手に取られることが多いが、一瞬の切り返しで点を取る。

予選プールでも相手に攻めさせてからの一撃必殺の切り返しで対戦相手を沈めてきた。


得点源のバックスベテラン揃いで、ダン・ビガー、SHガレス・デービスCTBジョージ・ノース、WTBジョシュアダムス、FBリアム・ウィリアムズの前W杯出場組の合計キャップ数が420を超える。

もう3回もW杯に出ているダン・ビガーは今大会での代表引退を表明しており、この大会にかける気持ちは強いだろう。

注目の若手の14番ルイスリーズ=ザミットもベテランに負けじと予選プールトライを量産した。


対するアルゼンチンHOフリアン・モントーヤLOギド・ペティトマスラバニーニなどFWに地キャップ数80を超えるベテランを揃えるが、攻撃の指揮を取るサンティアゴカレーラスキャップ数34の25歳、日本戦で3トライを決めたマテオ・カレーラスキャップ1023歳の新鋭。

リザーブキャップ数97のSOニコラス・サンチェスキャップ100のアグスティン・クレービー(38歳!)も控えており、若手をベテランが支える。


ボールをつないで走るラグビー代表といえるオーストラリアを前大会まで指揮していたマイケル・チェイカをHCに迎えて、今大会でも強力なフィジカル突破力と左右への展開力で戦ってきた。

戦い方をアップグレードしている最中のチームで、大会前にテストマッチニュージーランドを破ったりもしているが、今大会に入ってからボールを持ちすぎて攻めが停滞する場面があったり、ハンドリングエラーが多く、調子に波があるのが気掛かりだ。


アルゼンチンセットプレーを渡したくないし、ダン・ビガーにキックも蹴らせたくない。

ウェールズアルゼンチンを波に乗らせたくない。

日本ファンとしては、日本を破って進出を決めたアルゼンチンの戦いぶりも気になるところだろう。

どちらがペースを握って自分達の形でゲームを進めることができるだろうか。


スタジアムはスタット・ドゥ・マルセイユ

試合に先立って紛争が激化しているイスラエルパレスチナの人々に対する黙祷に続いて、両国国歌斉唱斉唱され、ウェールズキックオフで試合がはじまった。


前半

開幕直後、ダンビガーのキックから前進するウェールズアルゼンチンは自陣に押し込まれる。

ゲームの入りはウェールズのペースだが、コンテストキックの処理からボールを獲得したアルゼンチン守備良くウェールズに勝るポイントである連続の展開でフォワードフィジカルをぶつける。


ボールを持って地面を縦横に走るアルゼンチンに対して、ウェーズルはガレス・デービスダン・ビガーが垂直に蹴ってからシンプルに順目に送ってまっすぐ走る。


コンテストキックを蹴るのは再獲得にも相手の取られての守備にも自信があるからで、パントの多いゲームでその後の処理をどちらがうまく進めるかが前半のポイントとなる。


序盤10分までのボールポゼッション77%のアルゼンチンだが、キックから押し込んでくるウェールズに対して、なかなか相手陣の深くに侵入できない。


すると、15分、ウェールズスクラムから必殺のセットプレーアルゼンチンディフェンスを崩し、ジョージ・ノース、ガレス・デービスと繋いで、ダンビガーがトライ

これぞウェールズ得点パターンというトライからコンバージョンも決まり

ウェールズ 7-0アルゼンチン

とする。


ここで、レフェリーヤコ・ペイパーさんがブレイクダウン周りの攻防に巻き込まれ脚を痛めるという珍しい展開になり、レフェリーの負傷交代という激しいフィジカルバトルを象徴するような場面となった。


先制のトライを許し、早く返したいアルゼンチンが地上の展開に持ち込もうとして攻めるが、ウェールズの硬い守備にあってのエラー攻撃も途切れてしまう。

そして突破できないうちに、ウェールズに切り返され反則、こうなるとウェールズのしたいラグビーだ。

ダン・ビガーの長距離砲で、ウェールズ10-0アルゼンチン


ウェールズのやっていることはほとんどワンパターンにも見えるのだが、アルゼンチンスコアリードされたまま、押し込まれて自陣を出ることができない。


序盤を完全に持っていかれているアルゼンチンスコアが内容ほど離れていないのはウェールズ最後の一手でのミスに助けられている。

なんとか前半のうちに少しでもスコアして、流れを変えたい。

ハーフタイムまで5分を切ってやっとそのチャンスが来る。

相手陣深く侵入してラインアウトからペナルティを獲得してショット選択

ウェールズ10-3アルゼンチン


この38分のスコアアルゼンチンに勢いと幸運を呼ぶことになる。

前半最後に追加でスコアしたいアルゼンチンが攻める中、タックル後のボール処理をめぐってジョシュアダムズがレイトタックルを犯し、掴み合いの末、ゴール正面でPGを獲得する。

ウェールズ10-6アルゼンチン


4点差なら1トライで逆転できるので、後半に望むプレッシャーが全く違う。

アルゼンチンは期待をもたせるスコアで前半を終えた。

この10分でアルゼンチンは流れを掴んだのか?

それともウェールズワンチャンスで終わらせるのか?


ここで前半のスタッツで気になる点がある。

ウェールズラインアウト成功率成功 2/5という数字

ここまで内容で支配しているなら、6点取られようが問題いくらい離せていてもおかしウェールズだが、重要得点源の一つがフルにいかせていない。

内容が良くても最後スコア勝敗を決する。

ウェールズはこの細部で顔を出す荒さが気がかりだ。


後半

アルゼンチンキックオフから始まった後半は前半の最後の流れがそそまま続いているように、アルゼンチン身体を当てて攻め込む。

22mに深く侵入してゴール直前でPGを獲得、ウェールズ10-6アルゼンチン とする。


さらに47分、自陣からPGアルゼンチンはついに逆転に成功

ウェールズ10-12アルゼンチン となる。


アルゼンチンウェールズミスにも助けられて前半ほど自陣に押し込められていない。

この35分から55分までの20分で、流れがアルゼンチンに行きかけてる中、ボールを上げてキックゲームに戻そうとするウェールズは56分、やっと巡ってきたセットプレーのチャンスに抜け出したトモスウィリアムズが乱れたアルゼンチンディフェンスをすり抜けて中央トライ

PGも決まってウェールズ17-12アルゼンチンとなる。


流れが変わりかている中、60分の5点差は全く安心できない数字だ。

前半がウェールズ、後半がアルゼンチン

ウェールズはなんとか逃げ切りたいが、ルイスリーズ=ザミットのミスキックアルゼンチンにチャンスを与えてしまう。


そしてそのミスキックで押し込まれ状態からアルゼンチンセットプレーを耐える展開となり、最終ラインをこじあけられてトライを許してしまう。

コンバージョンも決まってウェールズ17-19アルゼンチン


残り10分の2点差はPG1本でウェールズの逆転もある数字だが、前半とは景色がすっかり変わっている。

アルゼンチンは、先立って投入したクレービーにつづいてサンチェスも入って、キャップ数197のベテランでこのクロスゲームを制しにかかる。


逆転にかけるウェールズは、22歳のルイスリーズ=ザミットがゴールラインに迫るが、わず10cnmほど足らずにタッチラインを割る。

ここで決まれゲームウェールズのものだったが、76分、34歳のサンチェスウェールズパスを読み切ってインターセプト勝負をほぼ決めるトライ

ウェールズ17-26アルゼンチン


ウェールズ最後の攻めを断ち切ってとどめを刺したのも38歳のクレービーのジャッカルだった。

最終スコア

ウェールズ17-29アルゼンチン

最後PGを蹴ったのはサンチェスだった。


終盤に機会は双方に訪れたけれど、ウェールズの期待の俊英から溢れた幸運を、アルゼンチンベテランがしっかりと掴んだのは劇的だ。


ゲーム全体でみると、前半最後の勢いを活かせたアルゼンチンと、決めるべきところでミスをしたウェールズ明暗が分かれた。

ウェールズはもとからボールを持ちつづけるチームじゃないので、攻める時に絶対決めないといけない。

予選まではその脅威の決定力で勝ちを重ねたが、この試合の後半でエラーをたくさん出してしまった。


12年間、ウェールズのSOとしてチームを牽引し、ライオンズでも司令塔を勤めたダン・ビガーは、ここで最後W杯、そして国際レベルラグビーから去ることになる。

最後の旅を最高の結果で終えられなかったのは残念だろうが、その場に立った全ての人々が全力を尽くし、誰かはその真剣な望みが断ち切られることになる、それが勝負事の世界なのだ


これでアルゼンチン準決勝まで駒を進める。

相対するのは、これに続くゲームアイルランドを破ったニュージーランドだ。

アルゼンチンが優勝候補一角とも見なされるようになったのが、オールブラックスを破ってからだった。

ここにきて勢い勢いを取り戻しつつアルゼンチンは、その勢いで再び強豪を飲み込むことができだろうか。


2023W杯も残りの試合が少なくなってきた。

開幕戦から選手の入場を見守るウェブエリスカップ、その所有者は、あと5試合で決まる。


anond:20231009025044

Permalink |記事への反応(1) | 17:00

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2023-09-18

anond:20230916113338

ウェールズは自陣ゴール前でネガティブな反則やバレない反則しすぎ

Permalink |記事への反応(0) | 03:05

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2023-09-16

2023ラグビーW杯 スタッツで見る 仏vs新 ・ウェールズvsフィジー

おはようございますこんにちは、こんばんは。

レビュー増田です。

みんな4年ぶりのW杯を楽しんでくれているだろうか。


見ているだけでエキサイティングラグビーだが、このスポーツ試合後にすぐスタッツが発表され、これをもとに議論が交わされるという特徴があり、この統計を見ると、感覚で見ていた試合の姿が詳細に浮かび上がってくる。

各チームの開幕戦となった先週の試合から2試合ピックアップして、スタッツから試合を振り返ってみよう。


フランス vsニュージーランド

W杯開幕戦南アフリカと並ぶ最多3回の優勝を誇るニュージーランド開催国フランスの対戦となった。


テストマッチ調子が上がらない上、キャプテンFLサム・ケイン出場停止で欠くニュージーランドに対し、直近のテストマッチオーストラリアを41-17で降し、好調を維持して自国開催W杯の初戦を迎えたフランス

地の利を活かし優勝候補にも挙げられるフランスを、それでもオールブラックスが上回るのかとの注目が集まった。


アーロンスミスリードするハカ、カパ・オ・パンゴの後に始まった前半、マーク・テレアトライで早々にリードしたニュージーランドだが、その後はトライを取れないまま、PGで刻むフランスシーソーゲームを演じることとなる。

後半もテレアトライを奪ったが、その後はフランスの猛攻にさらされる。

印象でいうと、フランスデフェンスが冴え渡りフィジカルでも押されたニュージーランドが攻めあぐねている感が強かった。


テリトリー

フランス 62% / 38%ニュージーランド


ボールポゼッション

フランス 49% / 51%ニュージーランド


ボールを保持して前進したキャリーメートル

フランス 449m / 631mニュージーランド


という数字は、押し込まれニュージーランドが自陣からよく走ったということだ。

もともと切り返しからボールを動かしていくオールブラックスにとって、このスタッツは特別ものではないが、結果としてトライがついてきていない。


キックゲインメータ

フランス1747m / 1312mニュージーランド


という数字を見ると、フランスキックで陣地を押し込んだ上でタックルを決め、ニュージーランド前進をよく防いだと言うことになるだろう。


自陣でのターンオーバー

フランス 4 /10ニュージーランド

に対し

敵陣でのターンオーバー

フランス10 / 6ニュージーランド


というのも、フランスほうがより押し込んだところから切り返せていたことを示している。


試合中、ずっと感じていたのが、ニュージーランドラックで食い込めていないと言う印象で、この身体ひとつ分の前進ができるかできないかが、相手ディフェンスのしやすさに大きく影響する。

NO8、アーディー・サヴェアのチップキックなど、個々の引き出しの多さは随所に見られるのだが、フランスパニックに陥れるような状況で技を繰り出せていたのかと言うと、そうではなかったように思う。

サム・ケインを欠いていたことが、地上戦で多少なり影響していたのかもしれない。

フィジカルのぶつかり合いで利が相手にあるなら、ハイボール後の混乱状況などで打開したいところだが、キャッチ役割を担うウィルジョーダンまた当たってなく、イエローカードで一時退出したあとも、あわや2枚目という場面があった。


結果、ニュージーランドPGつけたリードを維持したまま、試合を決定づけるジャミネのトライフランス開幕戦を制した。


開幕戦を落としたとはいえ今日試合ナミビアを71 - 3 で降したニュージーランドは、プールAを突破する公算が強いが、残り2試合修正をかけ、決勝でフランスリベンジとなるだろうか。


ウェールズ vsフィジー

ウェールズオーストラリアフィジージョージアが同居し混戦の予想されるプールCでは、伝統国の一角ウェールズと、台風の目と噂されるフィジーが対戦した。


今まで国内に大きなリーグがなかったため、個々の力は強かったものの、才能あふれる選手の寄せ集め感という感が強かったフィジーだが、2年前から国内選手で結成した「フィジアン・ドゥルア」でスーパーラグビーに参戦。

スコッドにも多くの選手を送り込んで、外国活躍する主力選手ミックスしたことにより、大人のチームへと変貌。

強化策は功を奏して「フライング・フィジアンズ」とも呼ばれる魔法のようなパスとランはそのまま、しっかりとラックでもファイトする安定感で、直近のテストマッチでは日本代表を圧倒した。


対するウェールズは、3度目のW杯で今大会最後に国際レベルから引退を表明しているSO、ダン・ビガー、前大会に続きビガーとコンビを組むSHガレス・デービス、前大会トライ王のジョシュアダムズ、鋭いランとハイボ処理に抜群の安定感を見せるリアム・ウィリアムズといった歴戦のベテランを揃え、屈強なFWと共に赤い壁となってフィジーを迎え撃った。


試合は、ゲームの大半の時間フィジーが攻め立てて、ウェールズが守って切り返す展開となる。

フィジー前評判通り、ラックでしっかりボールを落ち着かせながらも、一度ライン突破すれば魔法のようなランやオフロードに次々と湧き出てくるフォローでこれぞフィジーというトライを決める。

しかし、立て続けに2本トライを決めると、その後は赤い壁の向こうのゴールラインが遠くなる。

気がつくと、ほとんどボールを渡していないはずのウェールズリードを広げられていた。


試合後のスタッツを見てみよう。


獲得したテリトリー

ウェールズ 35% / 65%フィジー


ボールポゼッション

ウェールズ 39% / 61%フィジー


ボールを保持して前進したキャリーメートル

ウェールズ 396m / 655mフィジー


タックルメイド

ウェールズ 253回 / 70回フィジー


これらの数字を見ると、ゲームほとんどでフィジーボールをもって前進し、ウェールズは自陣に侵入してくる敵に3倍ものタックル数を強いられていたことになり、ウェールズがまるで防戦一方にみえる。


しかし、数字が別の顔を見せ始めるのがここから先。


タックル成功率

ウェールズ 82% / 64%フィジー


キックゲインメータ

ウェールズ 674m / 387mフィジー


フィジーの6割ほどしか走る機会のなかったウェールズだが、走れば4割に迫る確率フィジータックルを外させ、キックではフィジーの倍に迫る距離前進したことになる。


後半に印象的だったのが、出入りの激しい展開のなか、ノータイムで蹴ったダン・ビガーのキックが50:22になり、その後のセットプレーできっちりトライをあげていた事で、これに限らず、ウェールズは機会こそ少ないものの、攻めに出れば、確実にトライして帰ってくる。

まさに一撃必殺。


対するフィジーは圧倒的に攻めているのにウェールズタックルに次々と捕まってしまう。

こんな言い方は変だが「相手ウェールズじゃなかったら」という言葉が頭に浮かぶ


最終スコアウェールズ 32 - 26フィジー

成長を見せたフィジーを高く分厚い赤壁が跳ね返すという結果に。

フィジーは確かに素晴らしかった。

しかウェールズ守備力と脅威の決定力が印象に残った。

荒れると見られたプールCでも、伝統国は甘くないと言うことだろう。


最後スコアやスタッツとあまり関係ないが、プレーが止まる度いちいち文句を言うウェールズの大男たちに対し、レフェリーが「喋りすぎ」と注意を与えていたシーンがこの試合増田お気に入りだ。


ラグビーW杯公式サイトでは試合後のスタッツが公開されている。

気になった試合のスタッツを確認して分析して感想戦に興じるのも面白い

https://www.rugbyworldcup.com/2023


ラグビーW杯は2週目となり、1週目に試合がなかったチームも登場、いよいよ勝ち点争いも本格的にスタートしている。

日曜未明はいよいよ日本代表イングランドと戦うこととなる。

チリを破って勝ち点5で暫定トップに立つ日本は、追う勝ち点4の強豪イングランドに、どのようなディティールで差を生みだすことができるだろうか。


大一番は日曜の未明キックオフだ。


anond:20230915004627

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2023-09-09

ラグビーW杯2023フランスグループリーグプールDの展望

みなさんお久しぶりです。4年ぶりですね、レビュー増田です。

はじめに、いま台風が来ていますので、激しい雨風がある地域に住んでいる方は、どうかお気をつけてください。

みなさんの身体安全や心の安寧は一番大事なことで、W杯といえど所詮スポーツラグビーとは、較べるレベルにもないことです。


さて。

2019年日本大会で日本代表は素晴らしい結果を残し、レビューをしていた自分もみんなと楽しめたことがとても嬉しかった。

そのあとの4年で世界あんなことになるとは思いもしていなかったけど、僕はまたW杯を見ることができるし、みんなもまた楽しめるような状況、心境であるならばいいと思っています

大会、前回のように逐一レビューできるかはわからないけど、みんなが観戦する際の手助けが少しでもできたら嬉しいです。


グループリーグ展望

予選リーグ日本が入ったのはプールD。

このプールオーストラリアウェールズフィジーなどが同居するプールCと並んで、何が起きるかわからない予測不能プールであり、後述するけど、初戦がどう転んでもDは縺れていくと思う。


配置されたのはイングランド日本アルゼンチンサモアチリ

最強豪と見做されるイングランドは、ここ数年不調が続いており、ブチ切れることでおなじみのエディー・ジョーンズHCが責を問われて解任、スティーブボーズウィック氏の元、再出発となった。

こういった交代劇は短期的にはプラスに働くショックとなることも珍しくはないのだが、今のところその兆候は出ていない。

チームを牽引するオーウェンファレルレッドカードペナルティで3戦目まで欠くのも気がかりだ。


もう1チーム、日本の厚い壁となりそうなアルゼンチンは組み合わせ抽選時のプール序列3位は明らかに過小評価で実力で言えばイングランドと同格に近い。

ランキングではイングランドより上位、直近の戦績でもオーストラリアを降し、南アと1点差ゲームを演じるなど、上り調子だ。

ひょっとしたら1位通過の本命アルゼンチンかもしれない。


サモア好調だ。

「チームとしてまとまりがなく反則しやすい」という長年の弱点があったのだが、ニュージーランドオーストラリアフィジー所属する国際プロリーグスーパーラグビーパシフィック代表クローンチームを結成して参加するという強化手法で宿痾を克服してきた。

これは前回大会直前まで日本がとってきた強化手法と一緒で、日本サンウルブズは戦績こそふるわなかったもの、チームの練度は確実に底上げされ、日本代表の前回の成果に一役かった。

今回のサモアは前回のような「罠に嵌めやすいチーム」ではない。


チリは正直なところ情報をあまりもっていないのだけど、アメリカカナダに競り勝って出場を勝ち取っており、これは「えっ」という感じ。

アメリカカナダは強豪でこそないものの弱いチームではないのだ。

チリは1勝をもって帰りたい立場なので、狙うのは日本サモアとなり、初戦の日本に最大限の集中とリソースで挑んでくるように思う。


前回グループリーグ突破の我らが日本はというと、コロナによる強化スタートの遅れ、スーパーラグビーからの除外で強化がうまく進んだとは言い難く、実際の試合をみてもスクラムキャッチパスなどの連携に明らかなほつれが見える。

おまけに初戦はFWの働き者、ピーター・”ラピース”・ラブスカフニをレッドカード出場停止で欠く。

かなり立場が揺らいでいると言えるだろう。


プールDの初戦、日本チリと戦うこととなるが、裏ではイングランドアルゼンチンがまみえる。

本命同士がいきなり潰し合う展開となり、負けたチームは突破のためにもう1敗もできない状況になる。

こうなってくるとサモアがどのチームに取っても厄介だ。

チリ以外の4チームはどこが抜けてもおかしくない混戦になりそうで、なんとしたらしたらチリがこのリーグをかき回す可能性すらある。

初戦と2戦目は特に目が離せない予選リーグとなりそうだ。


初戦のポイントと注目選手

未だ未完成日本代表が波にのれて完成度を高めていけるかは重要で、初戦の開始20分でバタバタと反則を起こさないか最初スクラムが安定するかが注目だ。

日本の注目選手では、リーグワンでの脅威の走力と決定力代表に選出されたCTB長田智希がリザーブで登場する。

FBに抜擢されたセミシ・マシレワも注目したい。

マジックフットと呼ばれる突破力をもつが、ディフェンスに難があると言われてきた。

直近改善されてきたように思うが、とはいえ最後の砦ポジションFB出場になったのは驚きだ。

少し心配もあるが、良さが出ればトライ後の「取って詰めてだす」エガちゃんパフォーマンスがみられるかもしれない。

熱戦を期待するし、できればもちろん日本代表には勝利してほしい。


新ルールについて

ところでラグビーは頻繁にルール改正がされるスポーツで、ここで前回大会から変わったところと影響について解説したい。


ハイタックル

選手安全性を高めるため、ハイタックルに関する審査は年々厳格化されており、今では肩より上に手がかかったと見做されるとペナルティを取られる。

安全性が高まることについて全く異論がないが、2人がかりのダブルタックル相手を止めたい日本にとっては厄介なことで、足元をとめるAと上半身相手の腕ごと殺してパスを出させないようにするB、縦に積まれるBのタックルはどうしても高くなりがちで、より高いタックルスキルと冷静さが求められる。


50:22

前回から全く変わったのがロングキックだ。

サイドのタッチラインから出すタッチキック原則は3つで

    なのだが、これに、

      になるルールが追加された。

      導入当初は「難易度が高すぎてどこまでのチームが戦術に組み込めるのか」と言われていたが、蓋を開けてみると欧州勢ニュージーランド普通に蹴ってくる。

      日本意識したルール改正とは思えないが、筋力に劣る日本にとっては結果として不利に働くルール改正と言えるだろう。

      ただ、非常にスキルフルでスリリングプレーなので、登場すればエキサイティングだ。

      みんなも注目してみてほしい。


      櫻井翔さんについて

      自分としてはみんなの観戦の手助けできればというのがモチベーションなので、この件に関する言及でもし耳目を集めることがあったとしたら、そこは本意ではないのだけれどもなあ、と思うけど、どんな思いのやつが書いてるのかわからない文書ではモヤがちらついてそっちに気がとられるよ、となるといけないなと思うので、櫻井翔さんがアンバサダーを務めることついても考えを少し話しておきたいと思います


      ラグビーは憲章において品位情熱・結束・規律尊重を掲げており、勝つだけでなく、どうあるべきかが重視されています

      性加害が事実認定されたあとも当事者名前を冠している事務所が、説明果たして世に価値観を示すべき態度であれているかどうか未だ疑問が残ります

      櫻井翔さんについてはラグビープレー経験者であり、アンバサダー仕事についてもしっかりとした情熱をもって勤めてくれていたのだと思っています

      そのことを自分は嬉しいです。

      櫻井さんが事象にどう関わりがあったのか自分は未だ一切わかりませんが、少なくとも事務所所属したままアンバサダーを務めることは憲章の価値観そぐわないのではないのかな、と自分は思います


      また、自分SNSタイムラインを追った時、櫻井さんのファンの方々が櫻井さんきっかけでラグビーを観戦してくれていたのも多く目にしました。

      みなさん楽しそうに声援を贈っていらっしゃいました。

      そのようなファンの方が、今どう感じていらっしゃるのかは分かりません。

      櫻井さんがファンを拡大したのは事実であるように思います

      しかし、ラグビーの人気拡大と、人権の加害の問題は、存在する次元が違いすぎて天秤にかけてどちらを取るかというような比較になるべき問題でもないと思います


      櫻井さんファンの方に、ラグビーについてどういう事を言ったりしたり、言わなかったりしなかったりしてほしいかというような事は、烏滸がましくて何もいう事はできません。

      ただ、今回のW杯を楽しんでもらえるなら、自分は嬉しいです。


      ラグビー界側を見ても、日本ラグビーフットボール協会がこの件に関して見解を出さなかったり、意思決定を下して説明をしないのであれば、それは違うのではないかなと思います


      みなさんが最良の選択をしていただけたら良いなと願っています


      さて

      現在9月9日4:49分、開幕戦フランスニュージーランドを観ながら自分はこの展望を書いている。

      フランスキックで逆転した!

      ラグビーW杯は優勝候補同士のシーソーゲームで幕が開けた。

      そして日曜は日本チリ戦だ。

      みんなもどうかこの大会を楽しんでほしい。

      その手助けができればうれしい。

      Permalink |記事への反応(1) | 05:13

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      2023-08-27

      anond:20230827103016

      別にウェールズスコットランド分けたいなら別にかまわんで

      ダメと言ってないし

      Permalink |記事への反応(1) | 10:31

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      2023-06-18

      ローズマリー・サトクリフローマンブリテンシリーズ本一覧

      ※ほぼメモ書きです。

       ローズマリー・サトクリフ(Rosemary Sutcliff, 1920-1992)といえば、『第九軍団のワシ』をはじめとするローマンブリテンシリーズで有名な作家である。このシリーズは、一般ローマンブリテン三部作(『第九軍団のワシ』、『銀の枝』、『ともしびをかかげて』)ないし四部作(『辺境オオカミ』も加える)と呼ばれている。岩波書店でもそう書いている。

      https://www.iwanami.co.jp/book/b269788.html

       一方、英語版Wikipediaのサトクリフの項目を見ると、『第九軍団のワシ』シリーズは他にもある。要は、4部作で終わっているというわけではないのだ。ファンサイトSutcliffWikiでは、正式名称ではないとしつつ、"DolphinRing"と呼称している(一方、第九軍団のワシ、銀の枝、ともしびをかかげてを指してRomanBritain Trilogyという言葉遣いもされている。実際、1980年にThree Legionsというタイトルでセット本が出ている)。その作品群について整理しておく。

      (1)作中時系列

      2世紀:第九軍団のワシ(TheEagle of the Ninth)

      3世紀:銀の枝(The Silver Branch)

      4世紀辺境オオカミ(The FlontierWolf

      5世紀ともしびをかかげて(The Lantern Bearers)

      5世紀:落日の剣(The Swordat Sunset)

      6世紀夜明けの風(Dawn Wind)

      9世紀:剣の歌(Sword Song)

      11世紀:盾の輪(TheShieldRing

      (2)出版順(訳者無記名は猪熊葉子

      1954年:第九軍団のワシ(OxfordUniversity Press)→岩波書店1972年

      1956年:盾の輪(同)→山本史郎訳『シールドリング ヴァイキングの心の砦』原書房2003年

      1957年:銀の枝(同)→岩波書店1994年

      1959年ともしびをかかげて(同)→岩波書店1969年

      1961年夜明けの風(同)→灰島かり訳『夜明けの風』ぽるぷ出版2004年

      1963年:落日の剣(Hodder and Stoughton)→山本史郎山本泰子訳『落日の剣 :真実アーサー王物語原書房2002年(2巻本)

      1980年辺境オオカミ(OxfordUniversity Press)→岩波書店2002年

      1997年:剣の歌(The Bodley Head)→山本史郎訳『剣の歌ヴァイキング物語原書房2002年

       これらの作品群がファンWikiDolphinRingと呼ばれているのは、言うまでもなくアクイラ一家のあのイルカ指輪(=古代ローマ人のハンコ)が共通して登場するからで、時代の流れとしても共通した設定を持っているかである。ただ、『三銃士シリーズのような一貫した主人公陣営を描いているわけではない。第九軍団のワシの主人公マルクス・フラーウィウス・アクィラ(訳書には従っていない)は、元々属州ブリタンニア駐屯するローマ軍団に属していて、家のルーツエトルリアにあるから、もとはといえばイタリア半島人間なわけだ。ところが、彼が色々あってブリタンニア定住を決め込んだことが指輪運命を決めている。『銀の枝』の主人公ティベリウス・ルキウス・ユスティニアヌスジャスティン)とマルケルス・フラーウィウス・アクィラ、『辺境オオカミ』のアレクシオス・フラーウィウス・アクィラ、『ともしびをかかげて』の主人公アクィラ(上の名前は不詳)は、いずれもマルクスの子孫にあたる。

       もっとも、ローマ軍団が描かれているのは『辺境オオカミ』までであり、『ともしびをかかげて』はローマ軍団がいなくなったあとのブリタンニアを描いている。基本、サクソン人とブリトン人との戦争が描かれる。『落日の剣』はその後日譚にあたるが、主人公アンブロシウス・アウレリアヌス(この人は実在人物で、サクソン人と戦っていたブリトン人指導者)の甥アルトス(アルトリウス)となっている(もちろんアクィラも登場するが)。つまり本書はアーサー王伝説の翻案なわけであるしかも『ともしびをかかげて』よりも長い。『ともしびをかかげて』は、20年ほどを描くが、後者は40年ほどのスパンがある。本書は明らかに大人向けであり(ファンWikiにもFor Adult Readersとある)、児童書である他書と毛色がかなり異なる。

       『夜明けの風』はアルトスよりも100年ほどあとの時代で、デオルハムの戦いで壊滅したブリトン人王族の生き残りオウェインが指輪を持っている。『剣の歌』では主人公ヴァイキング少年ビャルニ(指輪は、ウェールズで暮らす少女アンガラドが持っている)になっている。そして時代的にはもっと最後にあたる『盾の輪』の主人公もまたヴァイキング少女フライサと孤児ビョルン(後者指輪を持っている)で、湖水地方に立てこもってノルマン人抵抗する様が描かれる。

       見ての通り、厳しい立場に立たされた者を主人公にするというプロットはほぼ一貫している。『第九軍団のワシ』は父親不名誉(ちなみに時代はあのハドリアヌス帝の治世にあたる)、『銀の枝』はカラウシウス帝に忠義を尽くした故に叛逆者となってしまった二人(なおこの頃の皇帝といえばディオクレティアヌスだ)、『辺境オオカミ』は軍人としての失態だが、同時にローマ帝国辺境民族ピクト人)との戦いが背景にある。『ともしびをかかげて』は撤退するローマから脱走して敢えてブリタンニアに残った主人公の苦労が描かれるが、彼の立場を厳しくしているのは、サクソン人のブリタンニア侵入である。サクソン人と戦う側が主人公になっているのは『夜明けの風』が最後で、『剣の歌』以降はヴァイキング主人公になっている。アングロ・サクソン人ブリテン征服が一段落して平和になったと思ったらデーン人がやってきたわけだ。さらにそのデーン人ノルマン・コンクエストで痛めつけられる(ノルマン・コンクエストは、思いっきり誇張すればデーン人(+アングロ・サクソン人)対ノルマン人の戦いであり、こいつら全員元をただせば海賊である)。ローマ人、ピクト人ブリトン人、サクソン人、デーン人ノルマン人イギリス史に登場する諸民族の融和がシリーズのコンセプトとなっている(それは第一作の時点から明らかで、イルカ指輪は父を殺害したピクト人長老マルクスに返却している)。

       出版年代を見ると、最初の『第九軍団のワシ』とシリーズ最終作となる『盾の輪』がもっとも早く出ていることが分かる。そして63年の『落日の剣』まではほとんど2年おきに出している。それから間が空いて80年の『辺境オオカミ』と遺作の『剣の歌』がある。特に『剣の歌』は推敲が十分でないように思われる箇所もある(作業途中で亡くなってしまったのだろう)。日本語訳では『ともしびをかかげて』が一番早い(おそらく、内容的に最も評価されているのではないかと思う。カーネギー賞もとっているし)。明らかに児童文学ではない『落日の剣』はともかく、児童文学作品でも猪熊訳と山本訳(と灰島訳)とに分かれる。版権取得の問題かもしれないが、あるいは猪熊作業量の限界だったのだろうか(1928年まれだし)。そもそも夜明けの風』は『ともしびをかかげて』の割と直接的な続編といって良いだろう。なお、自分の親は子どもの頃に『第九軍団のワシ』と『ともしびをかかげて』を読んでいたようだ(サトクリフ名前を出したら「あの小説か」と反応があった。結局「三部作」を貸している)。年齢が結構高い人でも、その二つは知っているのではなかろうか。

       英語圏では多分されていない「四部作」(第九軍団のワシ~ともしびをかかげて)という言い方も理由がないではない。この四つはシンメトリカルな構成をしている。『第九軍団のワシ』『辺境オオカミ』と『銀の枝』『ともしびをかかげて』(つまり13・24)と並べられる。前者では、主人公は百人隊長として失敗したあと、北方辺境名誉回復を遂げる。後者では、大陸への渡海という選択肢を捨て、ブリテン南部で戦う。「四部作」はアクィラ家のアイデンティティローマからローマンブリテンへと移り変わっていく物語なわけである(既に『銀の枝』でカラウシウス帝の口からローマ帝国亡き後にどうローマを残すのかというテーマが語られる)。そしてもはや「アクィラ」という名前が語られなくなった世でも、困難に立ち向かうアクィラ家の精神は、イルカ指輪象徴されてあとからきた民族へと受け渡されていく。そして現代イギリス人にも・・・というのがサトクリフの言いたいことなのだろう。

      Permalink |記事への反応(0) | 20:21

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