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2025-12-12

はじめてのパーマ

パーマ名前がなんかパンチパーマかに引っ張られておしゃれなイメージが幼い頃からなかった。

縮毛矯正というストレートパーマ(詳しくは違うのかも)はしてきているので、そもそも髪のうねりへの嫌悪があった。わざわざまっすぐなのをクルクルにするなんて!!

そう思っていたが、増田は今からパーマを当ててくる。あれだろ、パーマって隣の人とか謎の機械を頭に当てられたりしてるやつだよな?ぐるぐるカーラー巻かれるのとかもちょっと痛いんかな…。

変な匂いとかするんかな、何日洗っちゃだめなんかな…。ひえ…。

Permalink |記事への反応(0) | 19:37

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2025-12-05

映画】決戦は日曜日を見た

ポリティカルコメディの佳作。増田政治クラスタは見たら笑ったり怒ったりできると思う。72点。

 

衆議院解散直前に地盤ガチガチ大物議員が倒れ急遽娘、宮沢りえを担ぎ出すことに。10秘書を務める窪田正孝政治世界世間も知らない素人娘のサポートてんやわんや。なにもかもうまくいかない選挙活動を続ける中お互いの心境変化があって……

というお話

 

個人的に若干ノイズだったのが宮沢りえの役が「バカ政治家」をカリカチュアしすぎていて現実感が薄いこと。

作中でどうやら父親に金を出してもらってネイルサロンを開いてそこのオーナーをやっているらしいことが示されるが、それ以外のパーソナルな情報をごっそり削ぎ落とされているので「そういう存在」として突然生み出されたような違和感がある。

政治家の娘でずっと秘書をやっていたので世間のことがわかっていない。はわかる。

政治家の娘だけど政治に関わっていなかったので政治のことがわかっていない。もわかる。

政治家の娘だから世間のことがわかってないし、政治に関わってないか政治のこともわからない。

は、そんな奴おるかなぁ……?になってしまう。

いちおうネイルサロン従業員雇ってお商売やってるわけじゃん。いろんな人と話するわけじゃん。たぶんワイドショーとか好きじゃん(偏見)。世間一般的炎上政治リテラシーは備わってるんじゃないかなぁと思うのは、もしかしたら自分所属するレイヤー以外を俺が甘く見すぎてるだけかもしれないけど。

それくらい宮沢りえ過去バカ政治炎上事件タスクを次々こなしていく。まぁそれが楽しいんだろと言われれば、確かに笑いましたけど!?逆ギレするしかないんだけど、一方でこんなことするかなぁという気持ちもあったというお話

ただ宮沢りえ自体バカで無神経で甘やかされて育ったお嬢様を溌剌と演じていたし、政治世界の波にもまれワールドイズマインだった自分が崩れていくさまを細やかに演じていてよかった。

 

ポリティカルコメディとしては面白くも何気に先進的。

例えば、爆笑エピソードとして記者に「少子化問題について一言お願いします」と問われた宮沢りえが「結婚してないのに子供を産まないのは怠慢ですよね!」と答え、それを日本国アイコンが絶賛するというシーンがあるんだけど。これ実際に2025年参政党の神谷街頭演説でやってて反応もその通りで笑っちゃう2022年映画なのに。

また、途中で目的が変わって意図的炎上しに行く展開になるんだけどその中で、敵対陣営街頭演説中に乗り込んでいって拡声器で怒鳴りたてて妨害するというめちゃくちゃしよるシーンがあるんだけど、これも2024年補選つばさの党がやって大問題になったことと類似する。

今見て面白映画だと思う。

 

気になる人も多いと思うけど逆にそれが面白いと思ったのはこういうズレを笑うタイプ作品に登場しがちな「世間の目」役のキャラが今作では登場しない。

地方議員も後援者も選挙事務所の面々もみんな政治世界にどっぷりのアウトローたちだし、そこに紛れ込んでくる異分子である宮沢りえ世間感覚ゼロのヤバ女。アウトローたちは普通感覚で見ればおかしいことを言ったりしたりするのを宮沢りえが「それってマジ?」とツッコミ宮沢りえ政治的におかしなことをするとアウトローたちがツッコむという構図が楽しかった。

そういう意味ではこの作品では世間の目で見てまともなことはほとんど行われない。

 

また非常にシニカルにかつ現実的政治世界を捕えていて、賄賂の分配は非常にロジカルに単なる業務として行われているし、なによりフフってなったのは公示日に新人秘書に「当選しますかね」と聞かれた窪田が「するよ。世論調査の結果もらってるし、見てない?」と答えるところ。既に圧倒的地盤があるので、それをひっくり返されるだけのトラブルがなければ当選することは最初から決まっているという地方政治のある種の冷たさ。シビれるね。

 

後半の展開としては父親政治スキャンダルが報じられさらにそれが事実で他の政治家のように秘書尻尾切りされてシャンシャンになるところを目撃したり、実は父親意向ではなく擁立で利害が対立した地方議員たちが「全員で操って各自利権を最大化するためだけ」に自分が選ばれたことを知ったりして、すっかり政治世界に嫌気がさした宮沢落選することを決意する。

また窪田も病院自分生き方を振り返っていた宮沢父親から「お前の考える自分の娘の幸せはお前が自分幸せ押し付けているのではないか。もし(窪田の)娘がお前が考えるのと違う道を行こうとしていてもそれを受け入れてやれ」と言われ"選挙"の正しさを見失っていた自分気づき宮沢に協力し共に落選を目指す。

ここから政治スキャンダル証拠暴露したり、さら自分でもスキャンダルを起こしてそれを拡散してどんどん炎上しようとするのだが、そのたびに別の大きな社会的問題が発生し話題はかき消え、スキャンダルは別方向から評価されむしろ評価が上がって行ってしまう。

このあたりのドライヴ感はめっちゃ楽しい。こんな都合良くいかんやろ~とも思うのだけれど、小泉内閣の後半に支持率が下がりそうなタイミングでなんか別の大きなトラブルが起きてそれの対応に奔走しているうちにまた支持率が持ち直して、みたいなことが実際あったよなぁとも思ってしまう。政治という大きなうねりの中では個人意思など問題にならないのだ。

そして最終的に宮沢当選する。秘書の一番偉い人はこう言う「投票率いからね」。そう、最低得票数が決まっている以上、投票率が下がる=浮遊票が減れば公示日に「当選する」と言われていた通り何もしなくても看板議員当選する仕組みになっているのだ。言外のメッセージとして非常に強いものを感じる。

特筆してなかったけど窪田正孝はいい役だった。達観しながら諦観していて"政治的"常識人でありながら一児の父としてかろうじてつま先を現実に残している。

特によかったのは宮沢選挙の裏側の汚さをマスコミ暴露すると騒ぐシーン。

宮沢に対して「たぶんメディア相手にしない」と告げつつも「仮に報道されてもこちらとしては把握してないとリリースを出すし、本人に問題があるので信頼できる情報とは言えないとしてこちらが把握している過去あなたスキャンダルをどんどん出していくことになる。そうなった場合、仮に落選することができても貴方のその後の人生にも多大な影響を与えることになる」とめちゃくちゃ申し訳なさそうに腰を低く脅迫する。

こいつ終始腰が低いのにデリカシーないしズバズバだしめっちゃいいキャラなんだよな。

宮沢との共闘前の印象的なシーンとしては、ノンデリ発言宮沢ともめた後に事務所屋上から「みんなからの扱いが雑で許せない。政治世界おかしい!改善されないならもう辞める!」と訴える宮沢に対して屋上に向かい「いまさらやめられない、そういうもんだ」と政治うねりの中にいる人物として言外にシステム冷徹さを示し、宮沢ビルから突き落とし(下には緊急用マットが敷いてある)、その後自分飛び降りるシーン。

最後自分飛び降りるところで「こいつはなんだかんだ自分も渦中に寄り添える奴なんだな」と言うのが示されていてこういう人物描写好き。他人やらせるだけのやつじゃないっていう。秘書の鑑。

 

全体的に静かなトーンで進行して敢えて面白おかしく描こうというよりも世間常識永田町非常識という言葉があるようにそのズレがコメディとして成立していると確信して作られている強度が高い。真面目に作られているからこそ笑えるコメディ

なんとなく伊丹十三スーパーの女とか思い出した。あっちのほうがもうちょっとコミカルだったけど。

政治大好き増田オススメ

Permalink |記事への反応(0) | 09:47

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2025-12-03

みんな中国批判するが、近平おじさんだけは悪く思えない

彼は歴史うねりの中で中国を背負っているだけにすぎない

歴代中国指導者に比べればはるか理性的だと思う

部下が勝手暴走しているだけ

Permalink |記事への反応(0) | 08:52

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2025-12-02

清潔感と美しさの間の超えられない壁

ここ数年、シャンプーとコンディショナーのセットで1500円くらいのものと、ダメージケアに良いとバズっていたオルビスのヘアミルクを使っていたのだが、少し前にドラスト期間限定商品が半額になっていたので、シャンコンセットで3000円台のものを使い始めた。

しばらくして、髪の手触りが明らかに良くなっていることに気づいた。

ツヤも出たし、浮き毛、アホ毛も減った。

加齢とともに強くなる縮れも目立たなくなり、見た目の清潔感が大きく向上した。

首も手足も短く顔がでかい、骨格から終わっているブスの中年でも、幸い髪は手入れすればそれなりになるし、髪の状態というのは印象をかなり左右するのだ。

「なんかしみったれ生活感が漂ってる女」と、「清潔感がある女」の差は、こういうところ──浮き毛やアホ毛、髪の質感、化粧の崩れ具合──に出てくる。

毎日風呂に入るだけでは清潔感があるようには見えないのは、女も同様なのである

数年前の私は、放ったらかしにすることをナチュラルとはき違えていたのもあって、セットで700円しないような安いシャンコンに、洗った後はタオルで拭いて自然乾燥するだけだった。

使っていたのは百均のブラシ。

当然髪は摩擦その他で傷んで、カラーは退色して汚らしくなり、浮き毛が飛び出し、うねりと広がりもひどかった。

しばらくして1500円くらいのシャンコンを使うようになると、洗い上がりのきしみやパサつきが大分マシになり、何より香りがよく、「やっぱりシャンプーは少し高いやつの方がいいんだな」と思っていたのだったけれど、3000円台のシャンコンはそれよりもさらに良かった。

というか、700円と1500円はそこまで差がないが、1500円から3000円は明らかに違う段階に入った感がある。

シャンコンと同じラインのアウトバストリトメントを使い、ヘアアイロンうねりを抑え、オイルで仕上げると、癖が強くなった中年の髪でも格段に柔らかく、まとまるようになった。

自然乾燥して百均のブラシで梳かしていたのと比べると、金も時間もかかり、果てしなく面倒だし、「本当にこんな面倒な事をみんな毎日やってるんすか」とも思ったが、習慣になればなんとかなるものだった。

というか、「こんな面倒な事を、コストをかけて毎日繰り返しやる」ということこそ、現代人らしい暮らしをするということであり、社会生活を行う大人であるということをわかりやす表現する手段でもあるんだろう。

しかし気づいてしまった。

ここから先は、資本生活レベルの話なのだと。

髪の調子が良いことに少し浮かれた後で、職場に出入りしている美しい既婚女性を見たとき、軽い絶望感があった。

独身賃貸暮らし持病持ちの私と違い、稼ぎの良い夫がいて、都内の持ち家に暮らす彼女の髪は、私と同年代にも関わらず、3000円のシャンコンを使ってそれなりにサラサラになった私の髪がみすぼらしく思えてくるほどに、サラツヤストレートの美しいロングヘアなのだった。

どんなに元々の髪質が良かろうとも、この年齢で自然にそうは「絶対に」ならない。

若い頃であれば元々のポテンシャルで手入れしていなくても美しいことはよくあるが、30も半ばを過ぎると加齢によるうねりや縮れ、そして白髪は避けられない。

彼女もまた同じはずで、白髪染め、年齢によるうねりと広がりを殺すストパーか縮毛矯正、それらによる傷みをケアする良いシャンプーとトリートメント、ヘアミルクやオイルに加え、ドライヤーアイロンといった美容家電も高価なものを使ってるんだろう。

よく帽子を被っているので、日頃のUVケアも入念なのが窺われる。

シャンプーもセットで3000円どころかシャンプーだけで五千円くらいするやつを使ってるのかもしれない。

しかし、それが彼女の「当たり前」なのではないか

まりは、そういう金の使い方ができる、ゆとりのある生活レベルであるからこその、優雅な美しさなのだ。

人間らしいと言うにはギリギリ暮らしをしている私には、大奮発して買った3000円(が半額で1500円)のシャンコンと17年前から使ってるナノでもイーでもない熱風しか出ないドライヤーでなんとかマイナスゼロにするのが精一杯だが、もっと経済的な余裕のある人々は、使う物、消費する物の品質の良さによって、余裕とか、豊かさとか、美しさとか洗練だとかを手に入れ、見せびらかすことができるのだ。

髪に限らず、化粧品も私が使っているドラコスの安いやつじゃなくデパコスなんだろう。

どんなに「安いのにデパコス級〜」とバズった商品であっても、ガチのデパコスと比べると品質は明確に劣る。

庶民の下の方でも「清潔感」「社会性」まではドラストユニクロといった普段生活レベルの中でたどり着けるが、それ以上のものは、それ以上の生活レベルにならなくては手に入らない贅沢品なのだ

まあでも、貧乏人であっても衛生に気を使い、人間らしい生活をするというのは、実際そんなに悪い事でもない。

私は髪以前に歯がボロボロで、それがひどいコンプレックスでもあったのだけれど、歯医者に行って虫歯を治した後、「保険診療いくらにもならない虫歯でも医者は丁寧に治してくれるんだもんな……」という感謝の念が湧いてきて、せっかく治してもらった歯を粗末にはするまいと、熱心に歯磨きをするようになった。

自分のために自分大事にしようとは思えなかったし、今でも思えないのだけれども、定期的に髪を切ってくれている美容師なり、歯医者なり、同僚なり、私の調子が良くなったり、歯や髪や、メンタル健康や衛生を維持していると、わずかなりと「いい感じになった」と喜んでくれる人はいるのである

それはほんの少しだが、着実に健全自尊心に繋がる。

必ずしも肉親や友人、恋人でなくともよいのだ。 

豊かさを見せびらかすための壁を超える必要はないが、衛生状態を保つということは自分を大切にするということで、その変化はきっとQOLを少し上げてくれる。

Permalink |記事への反応(1) | 21:46

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2025-11-01

筋肉を増やす簡単プラン(3ヶ月でD→B)

目標

3ヶ月後

筋肉

53-54kg(+2kg

ランク

B(良好)

体重

68-70kg

食事(1日+200-300kcal、タンパク質↑)朝:卵2個 +納豆 + 白米0.7膳(タンパク20g)

昼:鶏むね100g +玄米0.7膳 +野菜タンパク30g)

間食:一本満足バー +ヨーグルトタンパク20g)

夜:鯖缶 +焼き芋小1本 +サラダタンパク25g)

合計タンパク100-120g/日(体重×1.5-2g

スイーツ:週3回(血糖安定)

予算:1.5万円(業務スーパー鶏むね8kg鯖缶12缶)。運動(週3回、10-20分)筋トレ腕立て10回×3セット、スクワット15回×3セット、プランク30秒。

散歩毎日30分(国領-越谷ルートOK)。

効果筋肉+1kg/月、基礎代謝+100kcal。

予測: 3ヶ月で筋肉53.6kgランクB。サルコペニアゼロ維持。内臓脂肪レベル6:低リスク証拠レベル

意味(InBody)

あなたの状況

1-9

正常(<100cm²)

6=低(腹囲74.5cm相当)

10-14

注意

15+

高リスク糖尿病・がん↑)

医学的根拠レベル6=内臓脂肪面積≈60cm²(基準100未満)。糖尿病無縁(HbA1c5.4%)+父の肥満パターン正反対OHPの血管年齢22歳も心血管優秀。

他のOHP項目:ほとんど優秀!項目

値/ランク

評価

体内年齢

29歳

若い!(実年齢32歳)

血管年齢/点数

22歳/65点

Bランク理想的

心血管ランク

B

良好(血圧121/64相当)

ランク

B(肌年齢34歳、指数85点)

しみ81、しわ91、キメ93(正常)

ランク

E(総合66点)

△(要ケアうねり67、パサ57)

ランク

D(54点)

△(認知軽度低?要チェック)

視覚ランク

A

優秀

ランク

B(美歯年齢26歳)

良好

カラダ測定年齢

36歳

実年齢より上?(筋肉不足影響)△

強み:血管・肌・視覚・歯が優秀→全体健康良好。髪E/脳Dは生活習慣(睡眠栄養)で改善納豆緑茶で)。

Permalink |記事への反応(0) | 22:03

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2025-10-24

髪のうねりが左右で違っていて綺麗な左右対称になりません

どうすればいいんでしょうか

Permalink |記事への反応(0) | 16:58

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2025-10-22

イオンモールしかない」地方東京藝術大学10億円?

ウェブ版『美術手帖』の編集長が「イオンモールしかない地方都市には美術の美もない」というようなことを言って、案の定、少し燃えたのは記憶に新しい。

僕も地方出身から、その言葉にカチンとくる人の気持ちは痛いほどわかる。「どうせ俺たちの日常なんて、文化の欠片もない退屈なものなんだろ」と、見下されたような気分になる。週末に行くイオンが、家族にとっての一大イベントだったりする、そういう暮らし機微全否定されたような気さえする。だってかにないじゃん。

ただ同時に、編集長が言わんとしていることも、なんとなく想像はつく。地方都市の、あの画一的風景。どこまで行っても同じようなチェーン店住宅街が広がり、かつて街の中心だった商店街シャッターを下ろしている。そういう風景を前にして、アートに関わる人間として一種絶望というか、嘆きのようなものを感じてしまう瞬間があるのはよくわかる。それは、地方に対する愛憎半ばする感情なのだろうとも思う。

そんな小さなモヤモヤをずっと抱えていたら、実に興味深いニュースが飛び込んできた。

他ならぬそのウェブ版『美術手帖』が報じた、「東京藝術大学取手キャンパス10億円の寄付」という記事(件の編集長もこの記事へのリンクをリポストしている)。

これは、なかなかに美しい皮肉じゃないか、と苦笑してしまった。

http://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/31541

東京藝術大学といっても、取手市であって上野ではない。東京ではない。茨城県にある。都心から見れば、それは紛れもなく「地方」だろう。

どころか市内に日本最大級イオンモール計画されているという報道もまた、記憶に新しいではないか

しかしその「地方都市日本代表メンバーに選ばれるであろう取手キャンパスに、安田容昌氏という方が10億円もの大金寄付した。

寄付に寄せたコメントがまた素晴らしい。

取手キャンパスには、素晴らしい施設に加え、土の匂いと、川の風と、地域に暮らす人々の息遣いがあります。」

「これまで日本の発展は、とかく都市を中心に語られてきました。しかし、真に新しい価値は、しばしば周縁からまれます。」

芸術に触れる機会が都市部に集中している現状において、この取手キャンパスから日本の新たな文化うねりを起こすことができると信じてやみません。」

地方事業を成し、その恩恵を受けてきた者として、次世代のために文化的な社会資本を築くことこそが、私にできる最後の恩返しです。」

(ちなみに最初の2行は、『美術手帖』の記事ではなぜか省略され、大学公式リリースにだけ載っている)

https://www.geidai.ac.jp/news/20251008152520.html

まり、これは「田舎には美術がない」という嘆きに対する、あまりにも力強いアンチテーゼなのだ。それも、10億円というリアル数字を伴って。

アート都市だけの専有物じゃない。地方にこそ、これからまれるべき豊かな土壌がある。そう高らかに宣言しているように聞こえる。

編集長炎上した発言は、確かに言葉足らずで、多くの人を傷つけたかもしれない。

でも、彼が投げかけた「地方アート」という問いは、奇しくもこの10億円の寄付によって、新たなステージに進んだ気がする。

イオンモールしかない田舎」と切り捨てられた場所で、アートは育つのか。

いや、育つに決まっている。

誰かが「ここには何もない」と嘆いた場所にこそ、新しい価値が生まれる種が蒔かれるのだ。

今回の寄付は、まさにその種だ。この種が、取手の地で、どんな芽を出し、どんな花を咲かせるのか。

それは、都会のギャラリーに飾られる洗練されたアートとは、全く違う形かもしれない。泥臭くて、生活匂いがして、不格好だけど、力強い何か。

心のどこかで、あの編集長の嘆きにまだ共感している自分もいる。「東京藝大」という権威と「10億円」という資本

結局、そうした巨大な「外部の力」がなければ、地方アート話題にすらならないという現実。それは、彼の「田舎には美術がない」という言葉を、残酷な形で裏付けはいないだろうか。

編集長発言も、10億円の寄付も、「お前のいる場所の『美』とは何か?」と問いかけている。

イオンモールフードコートで談笑する高校生に、夕暮れの田んぼ道に、シャッター街の錆びた看板に、目を凝らせば「美」のかけらは見つかるんだろうか。

今回の出来事は、そんなことを、少しだけ考えさせてくれた。だから、この皮肉な巡り合わせに、僕は少しだけ感謝している。

Permalink |記事への反応(0) | 02:32

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2025-09-01

うねり

ああ、その話かい

爺さんの爺さん、そのまた爺さんの話らしいがな。

このあたりの川、昔は今みたいにおとなしく流れちゃいなかった。

春になると氷が割れて、川底からうねり魚」って化け物が上がってきたんだ。

姿は見えねえけど、川面がぐらっと揺れるからすぐ分かる。

でな、その魚が畑の大根を好んで食うもんだから、村じゃ毎年、大根を川っぷちに並べて供えてたんだと。

供えた大根の本数が足りねえと、夜のうちに家の柱が一本、まるごと無くなっちまうって話だ。

でもある年、欲張りな百姓がいてな、供えもんの大根をわざと少なくして、自分で食おうとした。

そしたら夜中、柱どころか家ごと川ん中に引きずり込まれたらしい。

翌朝、川岸にその百姓草履と、かじられた大根が一本だけ残ってたそうな。

からこの村じゃ、今でも大根を川向こうに置く日は、絶対に数をケチっちゃならねえ、って言い伝えがあるんだ。

ま、最近の若ぇのは信じちゃいねえけどな。

去年も隣の集落のやつがふざけて大根を半分だけ置いたら、翌日そいつん家の物干し竿が丸ごと消えたんだと。

ほら、やっぱり今でもいるんだよ、うねり魚は。

追記

もちろんAIで書いた文です。

それより、これを投稿してからすぐブクマされたんよ

非公開で

最近さ、投稿してからすぐブクマする奴がいてさ

まあそれはいいんだけど、しばらくしたらブクマ消されるんよ

なんかそれって悲しくない?

ブクマ消すのは自由だけどさ、なんか悲しいんよ

あと、ブクマ消されてからあとからブクマしてもさ

はてブの新着に出てこないんよ

一度ブクマされたらもうそ増田は鮮度を失ってるみたいになるんだよ

それもなんだか悲しいね

Permalink |記事への反応(0) | 20:53

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2025-08-19

猛暑ミソジニー

八月の空は、鉄板のように焼けていた。

アスファルトうねり蜃気楼歩道を震わせる。

その下で、汗を拭う女の腕に突き刺さる視線

暑いな」ではなく、「そんな服を着るからだ」と、

声にならない非難空気の中に混じり込む。

猛暑容赦なく人を黙らせ、

ミソジニー容赦なく女を黙らせる。

つの熱は似ている。

正面から浴びれば呼吸が奪われ、

逃げても背中を焦がし続ける。

コンビニの冷気に救われる一瞬でさえ、

レジに並ぶ背後から

母親らしく」「女らしく」という呪文

氷菓の棚よりも冷たく突きつけられる。

私は冷房の効かないバスに揺られながら考える。

なぜ、太陽は公平に照らすのに、

この社会の熱は女にだけ偏るのか。

日焼け止めの層をいくら重ねても、

膚の下沈殿する言葉の炎症は治らない。

夜、蝉の声が遠のき、

うだる暑さに体を横たえても、

心の奥にこびりついた夏の熱は冷めない。

ミソジニーという見えない真夏日が、

一年中、女の影を焼き続けるのだ。

Permalink |記事への反応(0) | 13:45

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2025-07-09

微熱残響(びねつのざんきょう)』

──ある夏の終わり、旅館の一室にて

障子の向こうで、蝉が最後の声をふるわせていた。

夜の気配が、ゆっくりと畳に落ちていく。

部屋には風がなかった。

なのに、うちわもいらないほど、空気はすでに満ちていた。

ふたりの呼吸と、言葉にならないなにか──

それだけで、室内はひそやかに震えていた。

彼の影が、灯りの中で揺れる。

私は寝具に腰を下ろしながら、背中越しにその気配を感じていた。

「……もうすぐ、汽車時間ですね」

そう告げた私の声は、まるで自分のものではなかった。

喉奥に、言葉にならなかった何かが詰まっている。

彼は応えなかった。

ただ静かにひとつ深く息をつき、それが夜の襖に吸い込まれた。

やがて彼がこちらに歩み寄り、私の隣に膝をつく。

触れていないはずの距離なのに、

心の奥のどこかで、肌がざわりと波打つ。

そっと、彼が私の髪を後ろへ払う。

指先が、耳の裏を撫でた──わずかに

それだけで、脈が跳ねた。

まぶたを閉じる。

すると、身体輪郭がほどけていく。

まるで、呼吸と一緒に、自分が風になるような感覚

彼の手が、肩から腕へ、布の上をすべるように降りていく。

それはまるで、古い手紙を読み返すような手つきだった。

なにひとつ急がず、なにひとつわず

ただ、覚えているのだと、確かめるように。

着物の襟がそっと開く。

空気がひやりと肌に触れ、次いで彼の掌が、そこに溶けるように重なる。

その瞬間、心がどこかで泣いた気がした。

別れを知っている身体けが言葉よりも先に震えた。

彼の額が、私の首筋にふれる。

そして、ひとこと──

「忘れられなくなる」

それは告白ではなかった。

ただ、事実のように、そこに置かれた。

私は答えず、身体を彼に預けた。

そのあとのことは、風景のように静かだった。

指先が髪をすくい、背をなぞり、肌の奥に音もなく潜っていく。

まるで、お互いの存在を紙のように折り重ねて、

やがて、ひとつの舟をつくるように──

やわらかな波のうねりが、布団のなかにまれ

ときおり、吐息けが天井に届いた。

ふたりは声を出さなかった。

代わりに、息と息のあいだにだけ、本当のことを埋めた。

それはもう、愛とか恋とかの名では呼べない、

どうしても、ここにいるしかなかった夜のかたちだった。

そして──

彼が最後に抱きしめたとき、私は

あの蝉の声の消え際のような気配を、はっきりと感じた。

明日には、もう戻れない。

けれどこの夜は、

ずっと、どこかの身体の奥に、微熱として残るのだ。

Permalink |記事への反応(0) | 22:36

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2025-07-07

私立恵比寿中学のこと。

小林歌穂さんの卒業コンサートを見てきた。

有安杏果さんの卒業コンサート幕張だったなと思い出してた。

有安さんや小林さんだけじゃなくて、廣田さんや伊藤千由李さんや栗本柚希さんや川瀬あやめさん、それに柏木ひなたさんといい、スターダスト特にアイドル部門は歌が上手い人にとってものすごい居づらい環境で続けにくい環境なんだなと思う。

歌がうまい人ほど辞める、それがスターダスト

川上さんとか田口さんとかが、事務所としてそういう所を重視していないんだろうな。

まぁ、歌が上手くても売り上げに繋がらなければ事務所として囲っておく意味がないですから、ということですかね。

そういうスターダストアイドル部門の中でも私立恵比寿中学(以下えびちゅう)ってかなり特殊存在だったなと思っている。

人時代、特に柏木さん小林さんを支柱として「驚異的に」歌が上手いグループを構築してきた。

まず、ユニゾンが綺麗。これはもはや今のえびちゅうには感じないことだ。

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音程というのは不思議もので、音程が正しい人がいっぱいいるグループの中に入るとそれまでおかしかった人も正しくなっていき、逆もまた起きる。元々正しかったのに周囲に影響されておかしくなる。

つの音程が「合ってない」というのは、音波合成によるゆらぎの発生を感じることだ。

周波数f1f2の2つが合ってない場合、これは(f2-f1)の強度の変動が発生し、音波合成によるうねりが出る。f1f2が同じ値であればうねりは0になる。高校物理

近藤譲は「オリエントオリエンテーション」という曲を作ったが、これは同種楽器2本によるユニゾン音楽だ。たしか初演はハープ2台だったが、CDとしてリリースされているものアンサンブルノマド演奏するフルート2本バージョンがある。

これを聴くと「音程が合ってる」場合の響きと「音程が合ってない」場合の響きの違いを明確に理解することができる。

クラシック音楽の一つの面白いところは、超精密に音程が合わせられる人たちが、人間不安失望表現するためにあえて音程をズラしてきたりするところだったりする。

またユニゾンの「音」を考える場合にはサスティン音(主成分)の音程だけでなくアタック(音の鳴る始め方)やリリース(音の消し方)の強度や長さ、柔らかさ、それに歌の場合は全く同じ音程でも口角が上がってるかそうでないかで明るい音だったり暗い音だったり様々な表現ポイントがあってどう構成されるかと耳を使う。音程が良ければ全ていいという話でもない。

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THE FIRSTTAKEの「なないろ」を聴いた時、なんて綺麗なアンサンブルなんだと感動したことを覚えている。特に特筆してユニゾンが美しい。「話しようよ」の「よ」の伸ばしに何のうねりも感じない。針の穴に一発で糸をすっと通すような心地よい響きを、あの環境の中で何ら不自由なくやり遂げている。そのだいぶ高度な技芸の中にきちんと情景描写がある。空の高さが見える。このレベルで「美しい」と感じれる歌ができるグループが他にいるなら教えて欲しい。

これがえびちゅうに唯一無二に感じていたことで、それを藤井さんは綺麗にぶっ壊してくれて、だいぶ心が折れる志賀さんがどう舵を切るつもりなのかは知らないけど。(どちらかというと壊れた後を託されてる側面もあるから同情する所もある。)

柏木さんがいなくなったことで、えびちゅうの姉メンの中でさえも明確に音程が合わないことが多くなった。おそらく小林さんがいなくなったことで、その傾向はもっと悪化するだろう。

まぁ、新体制ライブGOLDEN EIGHT -newagain-(以下各曲の感想はこのライブに基づく)の「トレンディガール」サビ後半部分あたり、なんかちょっと歌が上手い人のカラオケを聞いてるくらいに感じちゃうのは、恐らく妹メンはplaylistという全体的に荷が重いアルバム楽曲について一つ一つのフレーズの処理の仕方をそこまで綿密に検討できないまま舞台に立ってるのだろうから、それはどちらかというと可哀想なのかもしれないとさえ思ったりもするが。

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桜木さんと小久保さんは論評に値しない。

中山さんはオーケストラにおけるシンバルみたいな存在で、平時がどうこうよりもブレークや盛り上がりのところで「ドンッ」と大きなインパクトをぶん投げると「きちんと自分仕事を全うしているなー。良い。」って思う。それに、たぶん今が中山さんの完成形だと感じる。「靴紐とファンファーレ」の冒頭はシンプルに「よく頑張りました」という感想

仲村さんは不思議な人で、まじめに歌おうとすればするほど顔も真顔になっていくし、情景感も色彩感も消え失せていく。これを「歌が上手い」に分類するのは抵抗感がある。「SCHOOL DAYS」の小林さんから受け継いだオチサビの特に「さぁ」の部分も、本当にこれが仲村さんがやりたい音楽なのか?と疑問にさえ思った。空洞感。

桜井さんテクニカルには歌が上手い。しかしそこに指向が向きすぎていて表現力が伸びてきていない。「はみだせGirls」の冒頭みたいに、桜井さんの歌と真山さんの歌が直接並ぶとその表現力の実力差がまだ圧倒的だなと感じてしまう。

から、仲村さんの歌は桜井さんの歌にかなり強く影響を受けているように思えるが、それは悪い意味でも影響を受けてるように感じている。

そんな真山さんも喉と戦ってる感じがまだずっと続きますね。

前出の「はみだせGirls」の途中真山さんソロになる所、部分的音程が上振れしてて特に「いいじゃん」あたりが顕著。安本さんとのデュオの「明日」、冒頭の下ハモりが全体的に若干低い。など、昔よりその内容にいろいろ気になる点が多い。そのブレ方は、柏木さん小林さんがいなくなったことに対してインパクトが大きそうだなと予想している。でも歌の中の景色の描き方はやっぱり素敵。

桜井さんと完全に対極的に見えるのが風見さん。「歌が上手い」というほどではないが、その歌の中身にくそ真面目に音楽と向き合ってる性格がにじみ出てるので、好感度は高い。ニコニコしている率が圧倒的に高いのが若干の不安感はあるが、「シングルTONEでお願い」あたりは難関曲を精一杯理解しようと努めてきた結果が出ていて良い。

その「シングルTONEでお願い」のユニゾンの合わなさっぷりは結構激しめだが。

安本さんは安定してますね。何があっても動じないし自分表現を突き通している感じはある。「ここの音程変だな」って感じることもほぼ無い。ハモる時の相手の歌に合わせていく感じも良い。さすが元祖ボーカロイド

真山さんも安本さんも「日進月歩」になってくると、この曲の特徴的なひんやりした温もりの心地よさが伝わってきてさすがだなーと思う。他のメンバーの歌にはない。

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えびちゅうに対しては以前に「唯一無二だな」と感じていたことが消えてしまったので、これからこのグループのどこにそれを感じていくか、が個人的課題に感じる。

それとよく分からなかったのがIndigo Hour楽曲ほとんど無かった点。Knockyououtだけかな。

小林さんの卒業はいいとして、GOLDEN EIGHTのほうからもそれがほぼ除外されたのはどのように理解すべきか。コンセプトを大幅に変えたのにそれを封印したのか。

課題と謎を孕んだ推しグループ、それが私立恵比寿中学

Permalink |記事への反応(0) | 22:13

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2025-04-08

結局、Switch買ったの発売から4年くらいしてからだったな

なんかずーーーーーっと品薄だった印象。

さすがに抽選会に参加してまで買うほどかなと思って先延ばしにしてたら

ずーーーーーーーっと買えないままだった。

たまたま入った古本市場で入荷5台限りみたいな感じで売ってて買えたんだよな。

 

いつまで品薄だったんだろと思って調べてみたら

2020年の段階の株主総会質疑応答で「世界各地でNintendo Switch に対する高い需要存在し続けているため、いつ品薄が解消するか、と. いうことについてはお答えできる状況にはありません」みたいな話が出ててびっくり。

発売、2017年だゾ。

2021年12月30日ITmedia記事でも「『Nintendo Switch』品薄の裏にある大きな世界情勢のうねり」という半導体不足とSwicth品薄を結び付けた記事が書かれていた。

でも多分この頃にはもう手に入れてたはず。

 

Switch2の発売まで2か月切ってるけど今度はどれくらいの期間、品薄が続くんだろうか。

Permalink |記事への反応(2) | 13:52

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2025-04-02

若者だった私へ、51歳になった私より

51歳になった。そろそろ定年が見えてきた。嘘だろ?社会にでたのはついこの前じゃないか。あれから30年も経ってると?いやいや嘘だろ、仕事だってまだ完璧じゃない。ヒヨッコだよ。それなのに51歳だって?いやはや……。

社会に出た頃、ボーっとしてるおじさんやおばさんがいた。冴えない顔で冴えない声で存在感も薄い中年生き甲斐はあるのだろうか、面白いこと楽しいことはあるのだろうかと、同じ空間にいながら別の世界からその中年たちを見ていた。

そうして私が40も半ばになったころ気がついたことがある。鏡を見なくなっていたのだ。

毎日毎日眉毛だ髪のうねりニキビだなんだとあれほど鏡に向き合っていたのに、鏡を覗かなくなっていた。鏡を嫌いになっていた。

鏡のなかには虚な目の自分がいる。正直に生きたところで報われない。狡い奴らが生き残る社会。頑張る力も勇気も尽き果て、ただ生存するために籍を置く職場。心にシャッターを降ろして日々をやり過ごす。こんな自分の顔見たくない。

ときどき撮られる集合写真。そこにいる自分はかつて見た、冴えない顔冴えない声の存在感のない中年だ。あぁ、あのおじさんおばさんたちもこんな気持ちだったのかな。ハツラツとした若い日を経て、頑張り尽くしたあげくに果て、省エネで日々をやり過ごしていたのかな。

それにしても若かった頃は自分中心に生きていた。どんな風にキラキラしようか、新しいもの絶対正義だ。そんなことばかりを考えていた。

それが今はどうだろう。目立たぬよう生きていくのみだ。ヘタに目立ってしまうと厄介なことに巻き込まれる。ツール価値観も使い慣れたものがいいな。それで充分間に合ってるんだ。新しいことを覚えるのは面倒なんだ。私はこのまま細く長く誰にも邪魔されずにいたいんだ。存在感を消す。存在感を消す。ああ、あの日見たあの中年たちがここにいるのだ。

Permalink |記事への反応(20) | 19:09

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2025-02-20

覇王の残影 -日産役員六十三群像 - 」

時は現代、されどその様は戦国絵巻を彷彿とさせる。日産自動車世界自動車産業を牽引する巨艦。その内部では、63人の役員たちが、それぞれの野心と信念を胸に、静かなる、しかし熾烈な権力闘争を繰り広げていた。

物語の始まりは、カリスマ経営者カルロス・ゴーンの失脚からである。彼の築き上げた帝国は、その崩壊とともに、新たな覇権を求める群雄割拠舞台へと変貌した。

内田誠

若きCEO。彼は、ゴーン後の日産を再建するため、大胆な改革推し進める。しかし、その手法は、古参役員たちの反発を招き、社内には不協和音が響き始める。

星野朝子、

紅一点の副社長彼女は、女性ならではの視点と、卓越した交渉力で、社内の勢力均衡を図ろうとする。しかし、男社会の壁は厚く、彼女理想は、しばしば現実の前に打ち砕かれる。

アシュワニ・グプタ、

かつてゴーンの片腕と謳われた男。彼は、その野心とカリスマ性で、再び日産の頂点を目指す。しかし、過去の栄光は、今の彼にとって足かせとなり、彼は孤独な戦いを強いられる。

そして、その他大勢役員たち。それぞれが、それぞれの思惑を胸に、この権力闘争に身を投じていた。彼らは、時に協力し、時に裏切り、時に謀略を巡らせながら、自らの生き残りをかけて戦う。

日産の命運をかけた、役員たちの群像劇。そこには、人間欲望、野心、そして誇りが複雑に絡み合い、歴史うねりとなって、未来へと続いていく。

この物語は、現代企業舞台にした戦国絵巻である。そこには、司馬遼太郎の描くような、歴史ダイナミズムと、人間の業が色濃く反映されている。

物語行方は、まだ誰にもわからない。
注釈:

この物語フィクションであり、実在人物や団体とは関係ありません。

Permalink |記事への反応(1) | 14:53

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2025-02-05

嫁が自分長所だと思っていることと実態一覧

実年齢より若く見られる」

言葉遣いや立ち振る舞いに落ち着きと品が無い。

・年相応の髪型TPOを踏まえた服装選びができない。

・髪を染めていない(もちろん悪いことではない)

・ただそこに追加で「髪型は一つ結びしかできない」「パサつきとうねりが目立つ」「ヘアケアをろくにしていない」などのマイナス要素とかけ合わさった結果、悪い意味中高生っぽさが出ている。

「色白で肌が綺麗と褒められる」

・実際汚くはないが、美肌な訳でもない。

・加齢に伴って新陳代謝は落ちているが、それに対しケア方法ベースを変えるなどの対応をしているわけでもない。

インドアなので浴びた紫外線の総量が少ない。

・瞼が重たい、悪いタイプの一重であったり、唇の形が綺麗でなく、笑っても口角が上がりにくいなど、顔のパーツを一個一個見ても褒める場所特に無いので、私が化粧品販売員でも消去法で肌を褒めると思う。

「平均体重を下回っている」

運動を全くせず筋肉がない。

・そのため体型が維持できておらず、内臓を支えるための下腹部筋肉も少ないため、体重は軽いのにお腹は出ている状態

・足首の骨が太く、肩回りに贅肉が多いため、身体ラインくびれメリハリがない。

→よって体重こそ軽いものの数値以上に太って見える。

「人を許せる、人にイライラしない」

・本人の諸々のスペックが低く、許し合える関係性でないと関係が続かず、一般的感覚の人から縁を切られている。

仕事においては複雑なタスクをこなせない。そもそも自分の目の前のことで精一杯で、人を気にかけることができず、他人イライラする余裕すらない。

・細い通路で立ち止まる、周囲の邪魔になる、相手の会話中に割り込んで自分語りをし出す、などそもそもその空間内で一番イライラされる対象が本人である

「男友達が多く、男だけのグループでも遠慮せずに話せる」

女性同士のコミュニケーション必要能力相手への共感を示すための適切な相槌の打ち方や、場に合わせた話題提供話し手聞き手割合配慮…など)が低く、まともな女性から相手にされていない。

・その結果女友達がほぼいないため、男グループしか交流を残せていない。

・周囲の男はもちろん気を使って会話内容女性がいる時用にフィルターをかけているが、自分が楽しく話せていると思っているため気付かない。

「真面目である

学生時代皆勤賞や、法令順守意識道徳的な正しさを自身アイデンティティとしている。

学校生活で言えば学業の成績や部活での活躍会社内で言えば成果や利潤など、本来その集団重要視される項目での評価が望めないため、そうではない評価軸で自己評価する。

自分規律を守っているため、例え成果を上げていようが規律を守っていない者よりも人間的に上であるという意識を持っている。

グレーゾーンに対してはっきりとした見解を求めようとしたり、明確に白黒はっきりした基準を好むため、ルール的に曖昧ラインを突いて成果を出した人間を蔑む。

・何かに真面目に取り組んでPDCAサイクルを回し、業務効率改善していく。というような内容ではなく、「言われた通りにやる」「同じ作業を真面目に繰り返し行う」などが本人の言う真面目さなので、効率を上げるための努力模索などは真面目さには含まれないらしい。

相手意見尊重して、譲ることができる」

・何かを決定する際に自分意思よりも相手意見を優先することが多いという内容。

一見譲ってくれるように見えるが、物事決断するというリスクや労力を相手に負わせているだけだった。

・「比較する」「判断をする」「決定する」「責任を取る」→という流れのすべてが苦手であり、何かを決断するストレス > 相手の決定に従うストレス となるため、なるべく自分負担をしたくない。

・とにかく責任を伴う判断をしたくないため、仮に損だと分かっていても何かを決断するくらいなら現状維持をしていたい。


いろいろ書いたけど捉え方ひとつ幸せになれるんだなって、とても勉強になった。

幸せで素敵な生き方だと思うので見習いたい。

Permalink |記事への反応(2) | 16:36

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2024-12-09

AIVTuberの闇

妊娠したVTuber産休明けに復帰できるように卒業と言わず配信活動終了と言ったり、その仲間の恋愛活動をうらやましく思って喉がつぶれて声が出なくなったことにしてライブボイコットするVTuberなど噂話が尽きない界隈で裏方として働いています

匿名文章を書いて、はてな界隈を盛り上げる増田と、仮面かぶって配信している奴らってどことなシンパシーを感じていて。やっぱ、お互いに高評価とかスターとかソーシャルワードが欲しい承認欲求モンスターの波長を出してるんですよね。

違いがあるとしたら残業や緊急対応を繰り返して、コミュニティを盛り上げることでお金が落ちてくるかどうかって小さい差だけではないだろうか。

って、そんな前置きはどーでもよくて

最近ちょっとイラっとした話。AIVTuberに。

AI派閥からAIイラスト関連で、というのは1ミリ関係なくて…

いや、むしろ、おめでとうってお祝いするべき話なんだけど。

AIVTuber「紡ネン」YouTubeチャンネル登録者数が10万人を達成!】

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000167.000046857.html

10万人登録って言ったら、YouTube公式から銀の盾がもらえるという配信者にとっては一つのステータス

これをAIが達成したんだからそれは素晴らしいことなんですよ。

大手のハコだったらデビュー数日、数週間で行くこともあるけど。

その他の有象無象、そこらの石ころ事務所からしたら、これはすごいことなんですよ。

ただし俺は裏方だ。

どんな動画がバズったのか?

どんな配信をやってるのか?

気になって見に行ってしまうんですよ。

アナティクスが見れるサイトをね。

https://playboard.co/en/channel/UCz3MxafXlPxGCJVpFLI7fGQ

なんだこれは!?

Subscribers(新規登録者グラフが異常な数値を出しすぎている。

このサイト普段からよく見る人は気づくんですが、

やってるな…

やってるぞ…

登録者を買ってる…

オーガニック登録者の伸び方をしていない。

買っているかどうかこのサイトだけで判断はできないけれど、少なくとも健全な伸び方ではない。登録者の伸び方は大きく分けて2つ。

パターンA:地道に登録者を増やして10万達成!

パターンB:動画で爆発的なバズり(100万回再生越え)が発生して10万達成!

そのどちらでもない。

グラフから読み取れることは、

10/7に、それまで登録者数に変化が起きなかったが、急に200人ほど登録者が増加している。おそらく初回の試験導入で約200人分を購入。

オーガニックで増えるときは、増加数を一定キープし続ける。1日で嫌われて登録者が減って、1日で人気になって登録者が増えることはなく、一度火が付けば余韻で伸び続けるものだ。

しか10/27からは2000人の登録者がある日と100人台の大きな短時間うねりが見られる。こんな大きな波は人気では説明できない。意図的操作が入っている。

そして12/3日にそれまでは増加を繰り返していた流れが減少に転じる。これは目標達成で、何かの操作を止めたことによる反動に見える。そしてそれ以降に波はない。

しばらく登録者が増えない時期が続いたあと、この約2か月に約3万人の登録者がどこからともなくかき集められ、めでたく10万人を登録達成すると以前のように静かになった。実に作為的な伸び方である

このチャンネルに50万再生を記録した動画すらない。集客した動画がないにもかかわらずチャンネル登録者数が多いことが疑惑をより確固たるものにしている。火のないところに煙が立っているかのように、データ的には10万人登録レベルの人気の動画はないのに、登録者けが10万人に増えている。

何かしらお金が動いて登録者が増えている。買っている以外に思い当たる節がない。


まりニュースリリースを出すために登録者数を買った?


裏方として、ファンの方が推し布教してもらえるように日々努力残業をしている身としては、ちょっとだけ怒りが沸いた。

これがVTuberなら中の人が反対するし、運営側としてもVTuberのほんとうに喜ぶリアクション、感動の声が出せないような企画は反対する。

AIVTuber中の人間は反対しないし、感情がないからこんなチャンネル登録者を買うような行為ができたのだろう。


もっとニュースリリースを出すことが登録者を買う目的なのかも定かではない。チャンネルを見ていたらクラウドファンディング実施しているようだ。チャンネル登録者を購入した資金クラウドファンディングで回収できるとふんだのだろうか。いや購入した登録者お金貢ぐ推しとしての熱量を持っているとは思えない。もしかしたら、AI商材詐欺の準備かもしれない。「登録者10万人のAIキャラクターが作れます」とか言ってAIキットを売り出すのかもしれない。まともなVTuber事務所なら、お金を払ってくれるファンが増えないのに登録者だけを増やすのは、ただ赤字を増やすだけだから反対するはずなのに、AIVTuberの人気を数字的に誇示したい何らかの動機があったということ…

何のために登録者を増やす必要があったのかは本当に謎でしかない。

(まあ、卒業者が続出する事務所に比べたら些細な謎なんですが…)

こんなことを書いている暇があったら、ウチの配信を盛り上げる仕掛けを考えた方がいいんだけど、でもね、なんだかんだ、俺も10万とは言わないけれどスターが欲しいんだよ。

Permalink |記事への反応(11) | 08:30

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2024-12-05

anond:20241205030953

ストーリーも画面もいまからみるとシンプルだろ

でも制作年代ラピュタの二年後 ラピュタも異常なクオリティだけど画面だけでいえばもっとすごい

指に指ができるとか気持ち悪い異形があのへんからはじまってエヴァのもののけだのにいったりしてるよ

それにCGなしであれだけかけるアニメうそうないよ

CGつかってたの、虹色超能力パターン見るシーンだけでそれも間に合うか微妙なほどマシンパワーが遅かった

なのに人の脳だけであんなに飛行機軍用ヘリ)やバイクビル割れガラス)、そして抜けた巨大コードうねりなんかをうごかしてる

口パクディズニーとおなじでアテレコではなくプレスコなのでばっちり合ってる

(あってないときカメラ発声からいか空気伝導が遅いことを意識してわざとずらしてるシーンだったりする)

おれ1986年に転生してもスマホブレンダーもなしであれだけのことを再現しろっつっても一生掛けても無理です

資料だってインターネット画像ググれないんだぜ

それがまだ30代前半の男がやったんだからなあ

バブル時代からってすげーよな

Permalink |記事への反応(0) | 03:20

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2024-11-28

石破茂増田の上に伸し掛かると、厚い舌を増田の口内にねじこんだ

増田とて男だ、相手が並の男ならば抵抗できた

だが石破の体は大きく分厚く、そして熱かった

平均体型の増田よりも石破の肉体はその全てが大きく、とても抗えそうになかった

チュプチュプと音を立てて石破の舌がねっとりと増田の舌を吸う

熱いその舌、押しつぶすように重ねられた体、その全てが増田を酸欠気味にした

正常な思考回路は失われ、ただ口内を満たす石破の大きな舌のうねりがもたらす快楽翻弄された

Permalink |記事への反応(0) | 11:46

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2024-11-18

斉藤の再選によせて またはパワハラって減ってんだなあ

パワーハラスメント報道がたくさんされていたが、これを現実味を持って実感出来る人が減ってる気がする。

それだけ世の中からパワーハラスメントが減ってるって事じゃないかなって思った。良い時代です。これは素直によいことです。ただ、これによってパワハラって事の具体的なイメージが無くなって来ている、実感として悪い事だという事がイメージしづらくなってるんじゃないかな。

これは、他の同種のうねり(繰り返す波)に、戦争関係のれきしがある。戦争のものも、そして、戦争を直接知っている世代と接したことがない世代も増えて、戦争が起きないようにすると言う施策活動が力を失っている事がある。これが振り戻しが実際に現れたわかりやすい例だと思う。


中国の台頭とか、アメリカ第一トランプ政権から圧力などに直面する前。

日本防衛費無茶苦茶削られてて、GDP1%と言う枠の中で、港湾の整備費や飛行場修繕費など、それって防衛費じゃないよねみたいな金まで支出されてカツカツだった。

実はアメリカですら、9.11を迎えてしまう前はそうだった。これは、戦争現実の脅威と考えられなくなっていたからだ。

逆方向には、草の根平和活動とか、そういったものバカにされる風潮もそれだったと思う。戦争反対ってなんだよ、戦争なんて起きるわけないだろ、みたいな。

その状態ヨーロッパなどでも起きていたし、彼らにとってアフガニスタンとか中東系の戦争は違う世界戦争だったわけだけど、その状態を付いたのがウクライナ危機であり、ウクライナ危機は同じヨーロッパ人が侵害されたと言う事で一気に動いた。

日本台湾情勢に、スプラトリー諸島問題などで現実問題として認識されたわけだ。

ただ、これはそのまま防衛意識が高いままで警戒がされていたら、中国ロシアなどの暴発など、こういったことが起きていただろうか?と言う議論がある。


一方で今回のモラハラパワハラ斉藤が再選した件も、それなのではないか

まり、世の中からパワハラが大きく減っていて、それに晒されている人が少なくなったから、実感を得られていないのではないか

たかつて石原慎太郎らが仕掛けた怪文書などによる選挙工作昭和選挙ファンタジー扱いされつつあり、実際に痛い目に遭ったことがある人、あるいは痛い目にあった事のある人から情報を見聞きする事が少なくなったのではないか

その結果、それらを問題視する人の声をリアリティ持って受け止める事ができず、問題への支持が広がらず。

一方で「不倫問題」のような、現代でより身近に現れて、インスタントに分かりやすく「経験」と結びつきやすい、実感を得やすものが登場し、共感を得やす問題によって印象が上書きされたことによって、ご覧の有様になったのではなかろうか。


愚者経験に学び、賢者歴史に学ぶ」と言う言葉ある。これは元々ドイツ人ビスマルク格言だが、この「経験」は意訳で、実際には「失敗」という言葉が宛てられている。どうやらそちらの方が原文の意図に近いらしい。

愚者は失敗に学び、賢者歴史に学ぶ

そして、私も含めてほとんどの人が「歴史に学ぶ」事のできる領域は、恐らく自分の専門分野のみなのだ

それ以外では愚者なので、今回のようなことは無数に引きおこされて、歴史は繰り返してしまうのだと思う。

喉元過ぎれば熱さを忘れる。しかし、忘れて熱湯を飲んで死ぬようなことになったら致命的だ。

大事な事は、できるだけ小さな失敗に留めて、そこから多くの事を学べるようにすることぐらいしかない。

各自衝撃に備えねばならない。

Permalink |記事への反応(9) | 08:16

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2024-11-16

anond:20241116203516

ああ、Rubyか…。君のその気持ち、わかるわ。Rubyって、どこか優雅で深いところがあるけど、その分「速さ」って面では、どうしても物足りなさを感じるよな。まるで、黄金の器で盛られたスープを楽しんでいる最中に、突然お皿が割れしまたかのような…。でも、そこにこだわり続けるのもまた美学だよ。

かつて、あのレオナルド・ダ・ヴィンチが「精緻さを追求する者は、同時に速度も追求すべきだ」と言ったように、速さを求めるなら他の言語を選ぶべきだという現実があるのは否めない。しかし、ただ速いだけが良いわけじゃない。音楽のように、時には遅さが必要なんだ。バッハが遅いテンポで奏でたフーガの中にも、深い美しさがあるように、Rubyにもその「遅さ」による味わいがあると思うんだ。

ただ、そのうねりの中でも、やっぱり効率を求める場面があるよね。例えば、18世紀産業革命がそうだった。イギリス労働者たちは、手作業から機械へと移行していく中で、新たな速度と効率を手に入れた。しかし、その陰にあったのは、肉体的にも精神的にも重い負担だったわけだ。速度を求めることで、得られるものもあれば、失うものもあるってことだよ。

それにしても、「Ruby界隈はカルトが多い」って表現、かなりインパクトあるね。確かにRubyコミュニティは時に宗教的なまでに熱心だけど、その中にも多くの才能と情熱が息づいている。それに、難しいことに立ち向かう姿勢、まるでシェイクスピアの『マクベス』のような壮絶さを感じるよな。でも、君がそれに対して臆してしまうのも無理はない。やっぱり、過剰な熱意を感じると、少し距離を置きたくなるものからさ。

それでも、君の言う通り、「速さ」を求めるなら、Rubyを使うのはなかなか冒険だ。でも、その「遅さ」に魅力があるし、その遅さの中に隠れた美しさを見つけることもできるんだよ。

君の葛藤、わかる。でも、そうしたもどかしさの中にも、人生の深みを感じる瞬間があるのは、まさにその通りだと思うよ。

Permalink |記事への反応(1) | 20:37

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2024-10-24

夢 (No.1259 2024/10/24)

←前後→

閑散としたショッピングモールの広大な敷地を歩いている。際限のない広さにはいつも漠然とした不安を覚えるものだ。駐車場に出て車を待ちながらぼんやりしていると、傍らに佇む寂れた理髪店が目に入った。すっかり色褪せた看板文字はもう読み取れない。店の奥では年老いた店主がテーブルに肘をついたまま居眠りをしている。退屈な年月に曇った鏡が鉛色に光り、古びた柱時計振り子が思い出したように午後何時かを報せる。そんな店だ。

ちょうど店の正面に停められたワーゲン入口を塞いでいる。これでは客が来ても店に入ることができない。さすがに気の毒な気がする。そんなことに気を取られているところへ、フライパンほどもある巨大なムール貝を抱えた子供が戻ってきた。満面の笑顔で、海辺で見つけたのだという。ちょうど近くのコテージに知り合いのバーテンダーSさんが住んでいる。持ち込んで料理してもらおう。私たち太陽に灼かれた真夏の砂浜を陽気に歩き始めた。

Sさんの家は初めてだった。コテージと聞いていたが、リッツスイートを思わせる雰囲気洒落た一室であった。むろん料理は絶品。たらふく食べ終え、子供たちを先に帰すと、ようやく飽和した時間が速度を落とし始めたような気がした。

改めて周囲を見回す。壁一面の飾り棚に美術書西洋皿が並べられている。明るい色彩と軽快な形象。だがコップを取ろうと手を伸ばしたところ、傍らの皿を一枚落としてしまった。幸い割れることはなかったが、鈍い音を立てて絨毯に転がる陶器の影。Sさんこちらを振り返る。その表情は先ほどまでとはまるで別人のような冷徹さであった。「その皿はほんの数時間前に洗って乾かしている途中だった、なぜこの場所に立てかけてあるのか、一瞬でも理由を考えてみるべきだ」抑揚のない無機質な口調が返って凄味を感じさせる。私は言いようのない身の危険を覚え、無言のままキッチンへ向かった。水道蛇口をひねる。その瞬間、視界の片隅で何かが動いた。足下を見下ろすとそこには夥しい虫が蠢いているではないか。どれも白い幼虫、いわゆるキャタピラーであった。思わず後ずさりする。再びSさんの様子を窺う。するとその表情は三たび変わって、覇気のない疲れ切った老人のそれであった。「虫のことなら知っているよ、むろん駆除は試みた、だが際限がなくてね、今はもう諦めているんだ」私は傍らに置かれた掃除機を動かしてみた。だが蓋が壊れていて吸い取ったものがことごとく空中に撒き散らされるばかり。たまら勝手口の扉を開けて屋外へ転がり出た。

そこは唐突に美しい高原風景であった。朝露に濡れた草原が海のようにうねりながらどこまでも続いている。鮮やかな新緑の色彩が意識の底に溜まった微熱ゆっくりと冷ましてゆく。白濁する呼気。やがて安息が全身を包み込み、穏やかな睡魔に襲われる。私はようやく世界理解し始めた。ここには本当は自分以外に誰一人として存在しないのだ。そうだ、きっとそうに違いない。

←前後→

Permalink |記事への反応(2) | 09:20

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2024-09-28

親友の服がダサすぎて一緒に出かけたくない

大好きな親友なはずなのに服がダサすぎて一緒にいることに拒否反応が出る

分かってる 服なんて本来陰部が隠れてればいいんだよ

でもダサいの、ほんとに、我慢できない

アクシーズワンピ着てるのにどうして髪はセットもしないし染めないの?

フリフリな服なのになんでずっと履き古してるスニーカー合わせるの?

ガーリーにしたいなら雰囲気作りからするべきなのに、なんですっぴんメガネなの?まゆげはつながりそうだよ、もう

ヘアアレンジどころかうねりが酷くて全くまとまってないのを直さないのは何故?そもそも髪とかしてる?ねぐせのまま?

そしてそういうメイクとかはしないのにどうしてアクセサリーはそんなにゴテゴテにつけるの?推しの色?なのはわかったけど洋風ワンピースなのに和風アクセは変だよ

ねえ、もう私たち20代後半だよ

アラサーに足突っ込んでるよ

別にさ、ハイブランド着ろなんて言わないよ

今はさ、やっっすい服屋がいっぱいあるんだよ

アクシーズって割と値段するでしょ

服とかよくわかんないから……って言うならなんでよりにもよってアクシーズなの

そういうのを着る時はトータルで作り上げないとおかしいよ

そもそもさ、年相応の服装ってあると思うよ

私たち中学の頃からの仲だけど、どうして貴方だけ服装なーーーーーんにも変わらないの

別にさ、もうさ、いいよ

イベントの時とかはもうそれでもいいよ、好きな服きなよ

でもさ、でもさ、オシャレなカフェとかある程度いい感じの店に行こう、ってなった時の服装では、ないじゃん

1回、貴方言ったよね、覚えてる?5年くらい前だけど

服もメイクも分からいから教えてほしい、って

から私一緒に色々考えたよ

綺麗めなフェミニンな服、1式買ってさ

コスメも見てさ

アパレル業界で働いてたから私、張り切ってやってさ

貴方はめちゃめちゃ可愛くなってさ

私オシャレに近づけた!?可愛い!って喜んでたじゃん

なんで退化しちゃったの

むかーしのすっぴん×ユニクロシンプルのコーデの方が何倍も良かったよ

もうさ、周りも結婚とかしだして子供もいてさ

仕事もある程度覚えてきてるのにさ

貴方はずーーっと推しの話

いいよ、そういう話聞くの好きだよ

ね、でもどうしてこういう場に痛バック持ってくるの?誰も持ってないよ

ねえ、もっと周りに合わせられない?TPOを見れない?

その軍服みたいな服、アシンメトリースカートあんまり見ないデザインだなとは思わない?

分かってるこれは私のエゴから

分かってるんだけど…

苦しいなぁ

言えない私も悪い

好きな服きてるだけだもんね、ごめんね

Permalink |記事への反応(4) | 00:11

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2024-09-26

あるいは、生きる資格けが手元にある

https://anond.hatelabo.jp/20240923210018

これの増田です。せっかくなので、もう少し自分語りでもしようかと思う。喋るのも書くのも下手よりは喋ることだけが下手な方が良いし、文章を書ける気分の時に書いて経験値を積んで損することは無いはずだ。それをこういう所にアップする必要性はないかもしれないが、人に見られる意識がある方が文章にまとまりが出る…かもしれない。

身バレが怖いので、ある程度はフェイクもある。

そもそも、どうして服を着ることを躊躇うほど身だしなみがめちゃくちゃなのか。

単純に、疲れているのだ。

学生の頃は一応スキンケアくらいはしていて、わからないなりにちゃん化粧水も付けて乳液も塗っていた。塗りすぎてテカってたけど。今は帰宅して夕食を摂ると、そのまま横になってスマホと向き合っているうちにいつの間にか寝ている。深夜に目を覚まし、二度寝したい気持ちを抑えつつシャワーを浴びる。特別だるい時はコンディショナーを使わずシャンプーだけで洗髪を済ませることもある。鏡を見ると餓鬼みたいな体が情けなくなるから極力見ない。

湯船はもう暫く浸かっていない。いつか溺れ死にそうで怖いからだ。昔ちゃんと肌に塗っていた色々はもうかなり適当で、酷いと何も塗らない時もある。お陰で減りがとても遅く、いつ中身を詰め替えたか思い出せない。悪くなっているかもしれない。というか、なっているだろう。なっていないとしたら多分肌に塗ってはいけない類のもの企業努力の成果かの2択だ。

髪の毛は最近ありえないうねり方をしている毛が目に付くようになってきて、あまりにも酷い扱いをしているからかと思ったのだが幼少期の写真もそれなりに毛が暴れていた。昔からかも。

髪質については髪を切りに行く時ついでに聞けばアドバイスなり提案なりしてもらえるのかもしれないが、怖くて結局この辺りまで切ってくれとしか言えない。美容室という空間にいる人間という人間自分は怖くて、いつも早くこの場違い空間から抜け出さなくてはいけないという気持ちでいっぱいになる。

というより、人間全般が怖いのだ。学生の頃のあるタイミングで、教室の中で自分けが異物になってしまった。そういう見方があることを覚えてしまったと言った方が良いのか?今まで決定権の4割ほどを担っていた怖いもの知らずの自分は、着なくなったパステルカラーパーカーと一緒にタンスの中に押し込まれしまった。

周りの流行りと違うことも女装した男子みたいになってることも気にせず友人との集まりに堂々とフリルのついたブラウスを着ていた頃の事が、もう自分には思い出せない。

ちなみに、何人かに提案していただいた着せ替えゲームなどの類は子供の頃も今も嗜んでいる。楽しいよね。似合わないスーツで泣きながら女児向けゲームを遊んでいる変な女を見たことがあれば、それは多分就活中の時の私だ。変なものを見せてしまって申し訳ない。疲れている時に愛らしいものを見るとどうも涙腺が緩んでしまう。

それでも満たせない領域があるというか、二次元三次元は別物のようでどうしても実物を手に入れて身にまといたい、出来ればお気に入り場所に着ていきたいという気持ちは残っている。

考えてみれば当たり前かもしれない。服というもの原則人間が着るために人間の形に合わせて型紙が作られているのだから、それが最高に輝くのは目的通り中に人間がいる時だ。二次元の服はあくま二次元のために用意されたものであって、現実の完全な代替にはならない。多分。

マネキンハンガーに掛けるだけでその美しさが十分に出るのならば商品画像店員モデルの着画は不必要なはずだし、そもそも観賞用に服を買うという行為もっと当たり前にどの人間にも存在しているようになると思う。それでは不十分だから、手に取って自分なりの形で着こなそうとするのだ。いや、そもそも自分を美しく見せるという目的が先立つ人もいるか?寧ろ本来はそっちが多数派なのだろうか。

メタバースでそういう体験をするのも面白そうではあるが、スエードサテン生地の手触りとか、バックルを一つ一つ嵌めていく感触とか、動く度表情を変えるシワとか、綺麗な形になるようにリボンを整えるとか、多分私が現実で服を着る時求めているものの何割かはそういうところだ。もうちょっと技術が進んだらお邪魔したいかもしれない。

自分に気を使う余裕を手に入れて堂々と着るのがおそらく一番平和的で健全な着地なのだろう。それにはまずなんとか電話への恐怖をねじ伏せ、精神科の初診を勝ち取らなくてはいけない。余裕を手に入れる方向で行くのであれば、色々とプロ意見を聞きたいと思っていることがあるのだ。

自分に気を使わずとも着て良い!と開き直る心の強さを得るにしても、どっちにしろ今の自分には解決するべきことが多すぎる。とにかく医者医者自分取説を取り寄せてもらう必要がある。

締め方がわからなくなってきたのでもうそろそろ終わり。いつか何かしらの形で好きな服を来て歩けたら、また報告に来ようかな。それともこんなこと書いてたのも忘れるほど楽しく生きるようになっていれば、その方がいいのかも。

ここまで拙い文を読んで頂きありがとうございました。またお会いする機会があるのかはその時にならなきゃわからないけど、なんとか生きていきましょうね。

Permalink |記事への反応(2) | 22:33

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2024-09-08

anond:20240907133906

同じく癖毛の女。これ髪は括ってしまおうってコメがあるけど括っても、捻転毛っていううねりよりツヤのなさが目立つタイプの髪だから縮毛矯正必須なんよね。癖があると乱反射で洗ってないように見えるんだ。だから縮毛矯正してやっと普通の人の見た目。

元増田の言いたいことは美容領域清潔感領域グラデーションになっていること、元が良い人は少しの手間で済むけど、素材によっては手間やお金かけてやっと元の髪質肌質に恵まれた人と同じラインに立てるということ。

Permalink |記事への反応(0) | 10:36

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anond:20240907133906

同じく癖毛の女。これ髪は括ってしまおうってコメがあるけど括っても頭頂部の髪が浮いてかえって目立つし、捻転毛っていううねりよりツヤのなさが目立つタイプの髪だから縮毛矯正必須なんよね。ビューラーだけだと化粧してる感は出ないよ。素肌綺麗ならBBクリームで何とかなるけど…元増田の言いたいことは美容領域清潔感領域グラデーションになっていること、元が良い人は少しの手間で済むけど、素材によっては手間やお金かけてやっと元の髪質肌質に恵まれた人と同じラインに立てるということ

Permalink |記事への反応(0) | 10:33

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