
はてなキーワード:ある子供とは
本屋大賞をとった本だしと、読んでみたのだが、モヤっとした点を言語化したいので増田に書いてみた。
まず読んでみて、初めに思ったのは、登場人物たちがいい人たちばかりで、膳所という場所は平和な世界だなと。ジュブナイル向けの作品で、中学生や高校生たちの生活が楽しそうに描かれていて、成瀬の行動が常識外れだけど人々を幸せにしていくようなストーリー展開が受けているんだろうなと、初手で思った。
けれど、しばらくして、何か黒いモヤモヤという読後感が残り、これは何だろうという思いがふつふつと湧いてきた。
「掘り下げてみると、あまりにも良い話すぎるからだと気がついた。」
記憶力が良く、学校の成績も良い。視点が人と変わっていて、拘りが強いことで、人知れず、絵画や音楽などで賞をとったりする。けれど、人とのコミュニケーションはあまりとらず、笑顔を見せることなく、一見淡々と過ごしている。クラスの中では、成績の良さで褒められることはあれ、普段の生活は人とあまり会話することなく、端からみると我関せずみたいに思われている。無害なので、クラスの中では問題児としてみられず、特に注意されることはない。学校の規範を守り、外れることなく生活しているので、一見、順応しているように見えるが、本人は人知れず、苦しんでいると言ったケースを見てきた。
物語の成瀬は、人を呼び捨てにしながらも、自分の思ったように伝えることができているが、物語中で、思い込みとコミュニケーション不足からの齟齬が何度か生まれている。けれども、実は、周囲の人々の配慮やサポートがあって、それが表面化しない。一見、成瀬の意志の強さが、物語の推進力になっているように見えるが、実は彼女の常識から外れた行動を受け止め、サポートする人々がいて、初めて成り立つ話だとわかる。
これが、現実世界だとなかなか上手く行かない。特性を理解し、サポートするような人々には、こういった特性を持つ子供たちはなかなか出会わない。なので、本人は人知れず、周囲との齟齬を克服しようとするが、一人であがくだけで、余計に辛さが募るばかりとなり、ついには自己嫌悪とストレスから、学校を休んでしまったりする。上手く、教室内で教師やカウンセラーのサポートを得られるケースもあるが、成績が優秀であるがゆえに、また自分から言いださないゆえに、気がつかれずに時が過ぎていき、本人の体調が悪くなって、初めて気がつくといったことが起きる。
成瀬のような話は、一見、いい話だが、このような特性を持った子供の光の面を殊更に良く描き、困難さに対して蓋をしてしまっている。笑顔を見せず、侍のような口調でも周囲の人が彼女の天才的な特性を認め、好意的にみてくれている環境があるのが成瀬だが、彼女をロールモデルにしようとしたら、そんな環境は普通はないので、マネをしようとする同じ特性の子供はすぐ周囲との齟齬に苦しみ、破綻するだろう。
また、特別な才能がある子供であれば、常識外れでも大丈夫といった見方を世間的にするようになったら、それはそれで、当事者の子供は、自分の能力でマイナス面を打ち消そうとし、よりプレッシャーが増大するかもしれない。
コミュニケーション上の摩擦や孤立、困難さを軽視し、それを個性としてエンターテインメントとして消化する。何か、こういった特性を持つ子供を見世物にしている感じも受けてしまった。
「少し異なるかもしれないが、似たような物語は、実は以前にもある。フォレストガンプだ。」
知的障害の男性が主人公の波乱万丈の人生を描いた話で映画にもなったが、ある種、社会にとって「理想化された障害者像」が描かれている。正直で有能であれば、知的障害であっても社会的に有用だというようなステレオタイプ的な見方と国に従順であれば成功するといった保守的なイメージを負わせ、「突出した異能のマイノリティ」を見世物にして、現実のマイノリティの困難さに対して蓋をしてしまっている。
フォレストガンプにしても、成瀬にしても、世間的には評価が高い作品だからこそ、影響力があり、多くの人々に波及する。一方で、困難さを抱えるマイノリティに対して、ある種の歪んだステレオタイプを与えることにもなる。
表現の可能性を狭めるつもりではないし、こういった作品によるカタルシスを否定する意図ではなかったが、モヤモヤを言語化したかったことと、こういったエンターテインメントに負の側面も同時にあることを伝えたかった。好きな作品を貶されたと感じたのであれば、申し訳ない。
Permalink |記事への反応(16) | 02:34
注:この日記は、AI生成ではない。スマホでポチポチ打ってる。オッサンが実在してるし、可能な限り返信する。AI生成ではないという証拠はないが、信じてくれ。以下、本文。
誘拐犯、空き巣、窃盗犯、強盗など過去の犯罪者とプロファイルが被るから、社会から警戒される。
過去の犯罪者による社会への刷り込みが、現在のおっさん排除に繋がっている。
特に行楽地、都市部の公園とかにおっさんがいると、住人にとっては、不自然に感じるから、通報してしまう。
追記:「犯罪者のほとんどはパンを食べていた」←それは、そうなんだが、腕力の弱い女性よりも、男性を警戒することは、防犯対策として、一定程度の合理性があるという意見も無視できない。
追記:ニュースで見たけど、「オッサンカード」の発行は、たしかに、有効だな。地元住人である「オッサン」の素性が明らかになるから、地元の人達は、警戒すべき中年男性とそれ以外を区別できる。
追記:おっさんが、単独行動して警戒されないようにするには、住宅街にある子供の多い公園には、いかない。ビジネス街が近くにあれば、許される。
田舎に行ったときは、地元の人達と会話する。なぜなら、犯罪者の行動としては、他人に覚えられる行動を取らないから、それと真逆の行動を取ると警戒感が薄れる。
追記:ここまで書いて思ってたけど、容姿のいけてない男性は、スティグマを負ってるな。社会から排除されるという圧を解消するための能動的な工夫が必要になる。
地方都市(名古屋)から東京に移住した民だけど、俺の周りだと都内でも子持ちは大体みんな車は持ってる気がする。持ってない人はかなりレアで片手で数えるぐらいしか知らない。
でも都内は徒歩圏内に大体全部そろっているから週末のレジャー以外では困らないのはそう。(っていうか車持ってても週末以外基本的に乗らない。)
まず前提として、スーパーの駐車場は有料だし、保育園の送迎で車は禁止。
という状況なので、うちの妻もそうなんだけど、日常使いには電動自転車を使っている人が多いイメージ
38度ある子供は病院をネット予約して時間になったら抱っこやベビーカーで精々徒歩5分。タクシーでも初乗り運賃で済む。
スーパーの買い物は重いものは基本ネットスーパーなんじゃねーかな、知らんけど(うちはきゃらくるカート目当てに車で郊外のイオンモールまで行ったりする勢)
会社がどこかにもよるけど、都心じゃなくて神奈川埼玉千葉多摩あたりに住めば車の維持費もそこまで高額じゃない(といっても戸建てじゃなければ駐車場代に月1~2万程度は必要だが)ので、週末の生活はそんなに変わらないんじゃないかな
そうなるまえに国が買って建て替えよう
シングルマザー向けのマンションを建てれば将来のある子供がすくすくそだつ
「私が仕事するからあなたがメインで育ててくれるなら産むのはいいよ、仕事辞めてもいい」
「あと、私がトチ狂って子供を虐待しそうになったらちゃんと離婚して子供守ってね」
私が育てるのであれば欲しいんだろうね。世間の男性の「子供欲しい」もこういうのが多数派なんだろうな。
(変なコメントつきそうなので先に書いておくけど他の理由もあり上記の彼氏とはもう別れてます。)
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コメントいっぱいついててびっくりしました。全部読んでます。子供についての話は意見割れるだろうな〜と予想してたので、色々な価値観の人の考えが読めてよかったです。ありがとうございました。
この記事は産後うつで子供を手にかけてしまった母親のニュースでXが学級会になってたので書きました。
かなりはしょって書いてるので、実際はもうちょっと優しい伝え方してます。
背景としてこの前にも何度か話してはいて、
・どれだけ子供を愛していても、追い詰められた時に「こいつが居なければ…」って思ってしまうと思う。
・例えばワンオペで精神的に追い詰められたら。障害のある子供が産まれて、スタートラインにも立てないような育児が永遠に続くような状況に置かれたら。うっかり子供に危害を与えない自信がない。
こういった理由から子供は考えられない、子供が諦められないなら別れるしかないと思う。というかあなたにも申し訳ないから別れてくれ。
→彼氏「別れたくない。話し合おう。」というのを何回か繰り返してました。
とはいえ、彼のことを愛してもいたので、私ができるのは最大限譲歩してこれだよっていう話でした。
本当にすごいと思う。お互いを想う気持ちっていう綺麗事だけですまない大変さがあるよね。尊敬します。
世間からズレた考え方なのかもなぁと言う自覚はあるので、意外と賛同してくれてる意見が多くて驚きました。性格は悪いと思う。
これもマジでそう。持つもりないです。
この考えはなかったけど彼氏に「じゃあ子供諦める」って言って欲しかったのは事実だから、言われてみればそうだね。言語化をしてくれてありがとう。
子供を持つことに対して起こりうる全てのリスク、そして産んでしまったらそれらからは一生逃げられないことを想像して嫌になってます。一種の強迫性なのかなあ。
それはごめんなさい。今の日本って「父親は逃げ得、母親は逃げられず最悪お縄」っていう環境だと思ってるので、男女で価値観違うんだろなと思ってます。で、彼氏もそうだったからやっぱりそうだよね〜って。
女性から男性へうっすらと不信感ってコメント書いてくれてる人いたけど、その通りだなあと思います。
Permalink |記事への反応(38) | 17:53
今日ハンバーガー屋で家族で食事したら子供が大人のハンバーガーが臭すぎて食べられないと言うので、大人たちが先にハンバーガー食べてハンバーガーのゴミ捨てて、
子供に「もう臭い匂いしない?大丈夫?」って聞いたら子供は「もう匂いしない」って言ってなんとか子供に食べさせることができた
昔は起立性調節障害とか発達障害とかADHDとか感覚過敏の概念なんてなかっただろ
子供がなんかごねたら「ワガママ言うな!」って言って子供殴っとけばよかった
子供の食品アレルギーでさえも、単なる好き嫌いだ、ワガママだと言って子供を殴っとけばそれで、躾をしたことになってた
子供を殴る親はちゃんと子供を躾けてる良い教育をしてる良い大人だった
今の育児は子供一人一人の気持ちに寄り添って、体罰せず、怒鳴らず、丁寧に対応する
昔の親より大変だよ遥かに
正直毒親だったよ
感覚過敏でパンツがはけない子供の親の話とかネットで検索してみ?ものすごくしんどい気持ちになるよ
知的障害がある子供の親の話なんか特にしんどいよ。しかも知的障害がある娘だと悪い男に目をつけられて、娘が一人で外出するようになったら親が知らないうちに妊娠にさせられてたりするよ
昔は体罰当たり前だし、ヤングケアラーは美談になってるし、子供の扱いが本当に雑
今の子供たちは親にとても大切にされてる。
今の親のほうが昔の親より大変。老後に子供に介護してくれ、同居してくれなんて私は口が裂けても自分の子供に言えないけど