俺は今まで万能包丁がアレばなんでもできると思っていた。
これ一つで、斬る・刺す・叩く・弾くと一通りのことが出来る。
だが、2026年の俺のテーマは「変化」だ。
なので昨日までの常識を捨て、この「女々しき皮剝き手器」を購入した。
凄かった。
ピーラーは凄かった。
何が凄いって、とにかく早くて正確なのだ。
「皮を剥くことしか出来ない」と侮っていたコイツは「皮を剥くことだけで飯を食える凄い奴」だった。
ゼネラリストを理想としてスペシャリストを軽んじていた昨日までの俺はさしずめJTCで万年係長を続けるMARCH文系卒を思わせる時代遅れな老害だった。
俺が間違っていた。
万能包丁でも皮は剥ける。
いや、本当に俺が包丁を極めていれば、ピーラーより薄く向けたのかも知れない。
だが俺はド素人で、俺が使っている万能包丁も数千円の安物なのだからして、皮を剥くという機能において数百円のピーラーに劣るのは仕方がないことなのだ。
きっと日本人の約3割、3000万人が同じ勘違いをまだしていることだろう。
目覚めてくれ。
ピーラーでキウイ剥いてるわ